説明

データ貯蔵機器のデータ検出方法及び装置

【課題】サンプリングクロックの復元過程が信号のエッジでのみ動作するようにクロックを復元することにより、データの検出時、検出エラーを低減することができ、従来より優れる検出性能で効率よくデータを検出することができるデータ貯蔵機器のデータ検出方法及び装置を示す。
【解決手段】本発明の装置は、所定のサンプリングクロックにアナログ信号r(t)をサンプリングしてディジタル信号rkを出力するアナログ/ディジタル変換器と、前記アナログ/ディジタル変換器の出力信号rkを等化してzkを出力する等化器と、前記等化器から出力されたzkからシンボルデータakを検出するデータ検出器と、前記サンプリングクロックの周波数及び位相を補正するクロック復元部とを含め、前記クロック復元部はシンボルデータakのエッジが発生するとき、前記サンプリングクロックの周波数及び位相を補正することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はデータ貯蔵機器で再生された信号から記録されたデータを検出する方法及び装置に係り、特に記録されたデータがランレングス拘束長(runlength constraints)が1以上であるRLL(Run Length Limited)コ−ドに符号化された場合に再生信号を効率よく検出するため、サンプリングクロックの復元過程が信号波形のエッジでのみ動作するように制限してクロックを復元するためのデータ検出方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
急激に発達する情報化社会で極大量の情報を効率よく用いようとする研究と開発が行われつつある。その結果、各種の分野において著しい発展がなされている。かつ、情報化社会で情報を用いようとする需要が増えるにつれて、多量の情報を伝達しながら、情報処理時間を短縮させようとする努力は、貯蔵機器分野においても最も重要な研究の目的となる。すなわち、与えられた容量の貯蔵機器に記録するデータの量(記録密度)を増やしながらも、高速で信頼することのできる情報を伝えることである。このようなデータ貯蔵機器の高速大容量化を達成するため、貯蔵ディスクの物理的特性を改善する方法や機器の精度を向上させる方法、信号処理技術を用いてデータ検出エラーを低減する方法などが用いられる。
【0003】
この貯蔵機器に記録されるデータはRLLコ−ドに符号化されたものである。これは、データサンプリングクロックのタイミング調節と信号検出のために記録されるデータシンボルが連続的に連結されることを制限する符号化方法である。すなわち、“1”と“1”間の連続する“0”の個数を最小にd個、最大にk個に制限するランレングス(d,k)コ−ドである。前者は信号検出を容易にするためであり、後者は再生信号の復元においてデータのタイミングのためである。再生された信号の特性はディスク上の位置に応じて異なるため、正確な信号検出のためには信号の特性に応じて信号検出方法や等化器を適宜に変更させるべきである。かつ、アナログ信号をディジタル信号にサンプリングする過程でパルスの正確な位置でサンプリングが行われるようにクロックの周波数と位相を連続的に調整しなければならない。
【0004】
一方、光磁気ディスク貯蔵機器の場合は、データを記録するレ−ザ−とディスク媒体の特性からデータは最小ランレングスdが1以上であるRLLコ−ドに符号化されなければ、高密度でデータを記録することができない。ハ−ドディスクドライバ(HDD)のような磁気貯蔵機器では記録密度の増加による信号の非線形的特性によりデータの検出が困難であるため、信号の非線形性を低減するためにデータをdが1以上であるRLLコ−ドに符号化することもある。
【0005】
一般に、貯蔵機器に記録及び再生する過程でチャンネルを実際のチャンネルと類似してモデリングすべきであるが、この貯蔵機器のチャンネル特性を反映するため、記録密度に応じて(1+D)n(ここで、n=1,2,..)または(1−D)(1++D)n(ここで、n=1,2,.)のように表示できる。ここで、Dは時間遅延を示す。貯蔵機器は高密度で記録するほど、記録された信号間の干渉が増え、より大きいn値でチャンネルをモデリングしなければ、実際のチャンネル特性に近く表現することができない。
【0006】
最近、データ検出方法としては、決め帰還等化器(DFE:Decision Feedback Equalizer)方式と部分応答最尤(PRML:Patrial Response Maximum Likelihood)方式がある。そのうち、DFE方式は入力信号を目標応答
【0007】
[外62]

に等化して現在のデータ値のみを有するように変形して、通常のスレショルド値検出器でデータを検出する方式である。DFE方式においては、スレショルド値検出器でデータを検出するため、検出方法が簡単であり、データがクロックごとに検出されてサンプリングクロックを調節しやすい。しかしながら、信号干渉が多い場合は、
【0008】
[外63]

に等化する過程で高周波雑音が増幅されるので、検出性能は低下する。一方、PRML方式においては、入力信号をプレコ−ディング(precoding)して現在のデータと以前のデータの間に相互に調節されたシンボル間の干渉(ISI:Inter-Symbol Interference)を有するようにした後、目標応答
【0009】
[外64]

に変形してビタビデコ−ダでデータを検出する。チャンネル特性がn=1程度の信号干渉を有する記録密度でPRML方法は優れる検出性能を示すが、データの検出がクロックごとに行われないので、サンプリングクロックを調節しにくい。
【0010】
貯蔵機器に記録されたデータを復元するためには再生信号からビットクロックを復元すべきである。このようなビットクロックの復元はビットクロックに同期されたクロックを発生させてサンプリングするためであり、再生信号のビットクロック周波数の変化をトラッキングして所望の正確な値のサンプルを連続的に取るようにする。一般に、ビットクロックの復元方法としては、再生信号を狭帯域の帯域通過フィルタ−を通して直接ビットクロックを抽出し、そのビットクロックを用いて再生された信号をサンプリングする方法と、再生信号をサンプリングして得たサンプル値からサンプリング位相エラーを求め、このサンプリング位相エラーを取り除くことによりサンプリングクロックの周波数を徐々に調整する方法がある。
【0011】
後者の方法が貯蔵機器の再生信号処理時に多用されている。後者の方法においては、サンプリングクロックの位相エラーを検出し、このエラーに応じてサンプリングクロックを再び調整し、一連のサンプリングクロックの復元過程が全てのデータパタ−ンに対して行われる。このような方法で毎度サンプリングを行ってクロックを復元することは、同じ値の連続的なデータ列が繰り返されるときは、タイミング情報のないデータで連続的なサンプリングクロックの復元が行われるので、非効率的である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
したがって、本発明の目的は上述した問題を解決するため、ランレングス拘束長が最小に1、最大に7であるRLL(1,7)コ−ドに符号化されたデータをPR II〔(1+D)2〕または拡張されたPR4(EPR4)〔(1−D)(1+D)2〕と表示されるチャンネルで再生された信号の目標応答を
【0013】
[外65]

に等化し、単純化されたスレショルド値検出器でデータを検出するシステムにおいて、サンプリングクロックの復元過程が信号波形のエッジでのみ動作するように制限してクロックを復元するためのデータ貯蔵機器のデータ検出方法及び装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
前記目的を達成するための本発明の装置は、データ検出装置において、所定のサンプリングクロックにアナログ信号r(t)をサンプリングしてディジタル信号rkを出力するアナログ/ディジタル変換器と、前記アナログ/ディジタル変換器の出力信号rkを等化してzkを出力する等化器と、前記等化器から出力されたzkからシンボルデータ
【0015】
[外66]

を検出するデータ検出器と、前記サンプリングクロックの周波数及び位相を補正するクロック復元部とを含み、前記クロック復元部はシンボルデータ
【0016】
[外67]

のエッジが発生するとき、前記サンプリングクロックの周波数及び位相を補正することを特徴とする。
【0017】
かつ、データ検出装置において、所定のサンプリングクロックにアナログ信号r(t)をサンプリングしてディジタル信号rkを出力するアナログ/ディジタル変換器と、前記アナログ/ディジタル変換器の出力信号rkを等化してzkを出力する等化器と、前記等化器から出力されたzkからシンボルデータ
【0018】
[外68]

を検出するデータ検出器と、前記サンプリングクロックの周波数及び位相を補正するクロック復元部とを含み、前記クロック復元部は、前記シンボルデータ
【0019】
[外69]

を入力として所定の制御信号を出力するための条件部と、前記等化器の出力zkと前記条件部から出力される所定の制御信号とを入力として整数時間kで発生可能な一連の位相エラーΔτkを計算して出力するための選択部と、前記条件部から出力される所定の制御信号と前記選択部から出力される位相エラーΔτkとを入力としてタイミングエラーを出力するエラー補正部とを含むことを特徴とする。
【0020】
かつ、データ検出装置において、所定のサンプリングクロックにアナログ信号r(t)をサンプリングしてディジタル信号rkを出力するアナログ/ディジタル変換器と、前記アナログ/ディジタル変換器の出力信号rkを等化してzkを出力する等化器と、前記等化器から出力されたzkからシンボルデータ
【0021】
[外70]

を検出するデータ検出器と、前記等化器から出力されたzkと前記シンボルデータ
【0022】
[外71]

とを用いて等化器の出力エラーekを計算するエラー計算部と、前記サンプリングクロックの周波数及び位相を補正するクロック復元部とを含み、前記クロック復元部は、前記シンボルデータ
【0023】
[外72]

を入力として所定の制御信号を出力するための条件部と、前記エラー計算部の出力ekと前記条件部から出力される所定の制御信号とを入力として整数時間kで発生可能な一連の位相エラーΔτkを計算して出力するための選択部と、前記条件部から出力される所定の制御信号と前記選択部から出力される位相エラーΔτkとを入力としてタイミングエラーを出力するエラー補正部とを含むことを特徴とする。
【0024】
かつ、前記目的を達成するために本発明の方法は、所定のサンプリングクロックにアナログ信号r(t)をサンプリングしてディジタル信号rkを出力するアナログ/ディジタル変換器と、前記アナログ/ディジタル変換器の出力信号rkを等化してzkを出力する等化器と、前記等化器から出力されたzkからシンボルデータ
【0025】
[外73]

を検出するデータ検出器と、前記サンプリングクロックの周波数及び位相を補正するクロック復元部とを含むデータ検出装置のデータ検出方法において、入力として前記シンボルデータ
【0026】
[外74]

を用いて制御信号を決める決め段階と、前記等化された出力zkと前記決め段階から出力された前記制御信号とを用いて位相エラーΔτkを計算するエラー計算段階と、前記決め段階から出力された前記制御信号と前記エラー計算段階から出力された前記位相エラーΔτkとを用いてタイミングエラーを計算するエラー補正段階とを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0027】
上述したように、データ貯蔵機器において本発明によるクロック復元方法及び装置では、ランレングス拘束長が最小に1、最大に7であるRLL(1,7)コ−ドに符号化されたデータをPR II〔(1+D)2〕または拡張されたPR4(EPR4)〔(1−D)(1+D)2〕と表示されるチャンネルで再生された信号の目標応答を
【0028】
[外75]

に等化し、単純化されたスレショルド値検出器でデータを検出するシステムにおいて、サンプリングクロックの復元過程が信号のエッジでのみ動作するように制限してクロックを復元することにより、データの検出時の検出エラーを低減することができる。かつ、従来より優れる検出性能で効率よくデータを検出することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、添付した図に基づき本発明の実施の形態を詳しく説明する。図1(A)及び(B)は本発明によるデータ検出装置を示すブロック図である。まず、本発明の一実施例の図1(A)を参照するに、アナログフィルタ−11、アナログ/ディジタル変換器12、等化器13、データ検出器14及びクロック復元部15で構成される。かつ、本発明の他の実施例の図1(B)を参照するに、アナログフィルタ−11、アナログ/ディジタル変換器12、等化器13、データ検出器14、クロック復元部15及びエラー計算部16で構成される。
【0030】
図2は図1(A)及び(B)における復元部15を示すブロック図であり、ディジタルデータ
【0031】
[外76]

を入力として所定の制御信号を出力するための条件部21、等化器13の出力zkまたはエラー計算部16の出力ekと条件部21から出力される所定の制御信号とを入力として整数時間kで発生可能な一連の位相エラーΔτkを計算して出力するための選択部23、及び条件部21から出力される所定の制御信号と選択部23から出力される位相エラーΔτkとを入力としてタイミングエラーΔTk+1を出力するエラー補正部25で構成される。
【0032】
図3及び図4は図2に示された条件部21の第1乃至第5実施例を示すブロック図である。
【0033】
図3(A)に示された条件部21の第1実施例は、後述する式4,式5を具現するものであり、1クロック遅延された素子である三つのDフリップフロップ311,312,313、インバータ314、ANDゲート315、排他論理和ゲート316及びORゲート317で構成される。
【0034】
図3(B)に示された条件部21の第2実施例は、後述する式5の
【0035】
[外77]

の代わりに
【0036】
[外78]

に具現するものであり、三つのDフリップフロップ321,322,323、インバータ324、ANDゲート325、排他論理和ゲート326及びORゲート327で構成される。
【0037】
図4(A)に示された条件部21の第3実施例は、後述する式5の
【0038】
[外79]

の代わりに
【0039】
[外80]

に具現するものであり、二つのDフリップフロップ331,332,二つのインバータ333,334、ANDゲート335、排他論理和ゲート336及びORゲート337で構成される。
【0040】
図4(B)に示された条件部21の第4実施例は、三つのDフリップフロップ341,342,343、二つの排他論理和ゲート344,345、ANDゲート346及びORゲート347で構成される。
【0041】
図4(C)に示された条件部21の第5実施例は、三つのDフリップフロップ351,352,353、インバータ354、ANDゲート355、排他論理和ゲート356及びORゲート357で構成される。
【0042】
図5(A),(B)は図2に示された選択部23の第1及び第2実施例を示すブロック図である。図5(A)に示された選択部23の第1実施例は、三つのレジスタ361,364,365、減算器362、加算器363、二つの乗算器366,367及びマルチプレクサ368で構成される。
【0043】
図5(B)に示された選択部23の第2実施例は、レジスタ371、減算器372、加算器373、二つのマルチプレクサ374,377及び二つの乗算器375,376で構成される。
【0044】
図6は図2に示されたエラー補正部25の一実施例を示すブロック図であり、二つの乗算器381,382、二つの加算器383,384、レジスタ385及びマルチプレクサ386で構成される。
【0045】
次に、本発明の作用及び効果について図1(A)及び(B)に基づいて説明する。図1(A)において、貯蔵機器から再生される信号r(t)はアナログ信号として雑音を含んでいるので、アナログフィルタ−11で高周波雑音が取り除かれる。アナログ/ディジタル変換器12では、アナログフィルタ−11の出力信号を与えられたクロックに応じてディジタル信号rkにサンプリングする。等化器13は一般的に線形横断フィルタ−またはDFEで構成され、アナログ/ディジタル変換器12から出力されたディジタル信号rkを入力してデータの検出に適するように変形してzkを出力する。データ検出器14では、等化器13で変形されたディジタルデータzkを簡単なスレショルド値検出器で決めて、データを検出して
【0046】
[外81]

を出力する。クロック復元部15では、等化器13の出力信号zkとデータ検出器14の出力信号
【0047】
[外82]

からΔTk+1を出力する。さらに、図1(B)を参照すれば、クロック復元部15ではエラー計算部16の出力信号ekとデータ検出器14の出力信号
【0048】
[外83]

からΔTk+1を出力する。この際、等化器13の出力エラーekは次の式1のように求められる。
【0049】
〔式1〕
k=zk−dk
前記の式1において、
【0050】
[外84]

である。この際、等化器13をトレ−ニング(training)するときは、知っているデータ
【0051】
[外85]

を用いてエラーekを求め、実際のデータ検出時、すなわち、直接決めモ−ドでは検出したデータ
【0052】
[外86]

を用いる。前記の式1では、まだ検出しないデータ
【0053】
[外87]

を含めているので、実際には時間kでエラーek-1を求める。エラーek-1、クロック復元部15の入力である
【0054】
[外88]

を用いて等化器13のタップ値を一般的なLMSアルゴリズムで適応的にアップデ−トする。
【0055】
一方、一般的なクロック復元過程は次の式2、式3のように表示できる。
【0056】
〔式2〕
τK+1=τK+αΔτk+ΔTk
ΔTk+1=ΔTk+βΔτk
〔式3〕
Δτk=−zkk-1+zk-1k
前記の式2、式3からわかるように、一般的なクロック復元過程は全てのデータパタ−ンについて適用されるが、実はクロック復元に重要な値は信号波形のエッジから得られる。したがって、本発明はこのようなクロック復元過程が信号波形のエッジでのみ動作するように限定し、これを前記の式2、式3を用いて次の式4、式5のように表示する。
【0057】
【数1】

前記の式2から式5までの関係式では等化器13の出力
【0058】
[外89]

を用いてクロック復元を行う方法を示したものである。
【0059】
本発明は貯蔵機器の入力がRLL(1,7)符号化されたデータを復元するためのクロック復元方法であり、データの特性から前記の式5を他の方法で表示することができる。
【0060】
図2は貯蔵機器の入力がRLL(1,7)符号化されたデータを復元するためのクロック復元過程を示すブロック図であり、各構成要素、即ち、条件部21、選択部23及びエラー補正部25を図3乃至図6に基づいて説明すると、次のとおりである。
【0061】
先ず、図2に示された条件部21を図3,図4に基づいて説明する。図3(A)に示された条件部(図2の21)において、ANDゲート315はデータ検出器14で決められたデータ
【0062】
[外90]

、決められたデータが三つのDフリップフロップ311,312,313を通した後の出力、及びDフリップフロップ312の出力がインバータ314を通した後の出力を入力として論理積を行う。このANDゲート315の出力は、前記の式5の
【0063】
[外91]

の条件を示し、データ検出器14で決められたデータakと共に図5(A)に示された選択部(図2の23)のマルチプレクサ368の選択信号に印加される。
【0064】
Dフリップフロップ311,312の出力信号は排他論理和ゲート316で排他論理和が行われてORゲート317に印加される。ORゲート317では排他論理和ゲート316の出力信号とANDゲート315の出力に対して論理和を行い、図5に示されたエラー補正部(図2の25)の書込みイネ−ブル信号として出力される。ORゲート317の出力値は前記の式4または式5の場合と、その他のΔτk=0の場合のうち、一つを選択する。この選択された出力値はエラー補正部25(図2参照)でレジスタ385がΔTk値を補正するか否かを決める。
【0065】
次に、図3(B)に示された条件部21(図2参照)において、ANDゲート325はデータ検出器14で決められたデータ
【0066】
[外92]

、決められたデータが三つのDフリップフロップ321,322,323を通した後の出力、及びDフリップフロップ321の出力がインバータ324を通した後の出力を入力として論理積を行う。このANDゲート325の出力は、データ検出器14で決められたデータ
【0067】
[外93]

と共に図5(A)に示された選択部(図2の23)のマルチプレクサ368の選択信号に印加される。
【0068】
Dフリップフロップ321,322の出力信号は排他論理和ゲート326で排他論理和が行われてORゲート327に印加される。ORゲート327では排他論理和ゲート326の出力信号とANDゲート325の出力信号に対して論理和を行い、図5に示されたエラー補正部(図2の25)の書込みイネ−ブル信号として出力される。ORゲート327の出力値は前記の式4または式5の場合と、その他のΔτk=0の場合のうち、一つを選択する。この選択された出力値はエラー補正部(図2の25)でレジスタ385がΔTk値を補正するか否かを決める。
【0069】
次に、図4(A)に示された条件部(図2の21)において、ANDゲート335はデータ検出器14で決められたデータ
【0070】
[外94]

、決められたデータが二つのDフリップフロップ331,332とインバータ334を通した後の出力、及びDフリップフロップ331の出力がインバータ334を通した後の出力を入力として論理積を行う。このANDゲート335の出力は、データ検出器14で決められたデータ
【0071】
[外95]

と共に図5(A)に示された選択部(図2の23)のマルチプレクサ368の選択信号に印加される。
【0072】
Dフリップフロップ331,332の出力信号は排他論理和ゲート336で排他論理和が行われてORゲート337に印加される。ORゲート337では排他論理和ゲート336の出力信号とANDゲート335の出力信号に対して論理和を行い、図6に示されたエラー補正部(図2の25)の書込みイネ−ブル信号として出力される。ORゲート337の出力値は前記の式4または式5の場合と、その他のΔτk=0の場合のうち、一つを選択する。この選択された出力値はエラー補正部(図2の25)でレジスタ385がΔTk値を補正するか否かを決める。
【0073】
次に、図4(B)に示された条件部(図2の21)において、排他論理和ゲート344はデータ検出器14で決められたデータ
【0074】
[外96]

が三つのDフリップフロップ341,342,343を通した後の出力と、Dフリップフロップ342の出力とを入力として論理和を行う。排他論理和ゲート345はデータ検出器14で決められたデータ
【0075】
[外97]

と、決められたデータがDフリップフロップ341を通した後の出力とを入力として排他論理和を行う。ANDゲート346は排他論理和ゲート344の出力と排他論理和ゲート345の出力に対して論理積を行い、データ検出器14で決められたデータ
【0076】
[外98]

と共に図5(A)に示された選択部(図2の23)のマルチプレクサ368の選択信号に印加される。
【0077】
排他論理和ゲート344の出力とANDゲート346の出力はORゲート347で論理和が行われて図6に示されたエラー補正部(図2の25)の書込みイネ−ブル信号として出力される。ORゲート347の出力値は前記の式4または式5の場合と、その他のΔτk=0の場合のうち、一つを選択する。この選択された出力値はエラー補正部(図2の25)でレジスタ385がΔTk値を補正するか否かを決める。
【0078】
次に、図4(C)に示された条件部(図2の21)において、ANDゲート355はデータ検出器14で決められたデータ
【0079】
[外99]

、決められたデータが三つのDフリップフロップ351,352,353を通した後の出力、及びDフリップフロップ352の出力がインバータ354を通した後の出力を入力として論理積を行う。このANDゲート355の出力は後述する排他論理和ゲート356の出力と共に図5(B)に示された選択部(図2の23)のマルチプレクサ377(MUX2)の第2選択信号に印加される。Dフリップフロップ351で遅延されたデータ検出器14で決められたデータ
【0080】
[外100]

は図5(B)に示された選択部(図2の23)のマルチプレクサ374(MUX1)の第1選択信号に印加される。
【0081】
Dフリップフロップ351,352の出力信号は排他論理和ゲート356で排他論理和が行われてORゲート357に印加される。ORゲート357では排他論理和ゲート356の出力信号とANDゲート355の出力信号に対して論理和を行い、図6に示されたエラー補正部(図2の25)の書込みイネ−ブル信号として出力される。ORゲート357の出力値は前記の式4または式5の場合と、その他のΔτk=0の場合のうち、一つを選択する。この選択された出力値はエラー補正部(図2の25)でレジスタ385がΔTk値を補正するか否かを決める。
【0082】
次に、図2に示された選択部23について図5(A)及び(B)に基づいて説明する。図5(A)に示された選択部(図2の23)において、等化器11の出力zk(図1(A)の場合)またはエラー計算部16の出力ek(図1(B)の場合)がレジスタ361、減算器362及び加算器363にそれぞれ入力される。減算器362ではzk−zk-1(またはek−ek-1)をレジスタ364に出力し、加算器363ではzk+zk-1(またはek+ek-1)をレジスタ365に出力する。
【0083】
レジスタ364とレジスタ365の出力信号zk−zk-1(またはek−ek-1)、zk+zk-1(またはek+ek-1)はそれぞれマルチプレクサ368、乗算器366,367に入力される。乗算器366,367はそれぞれレジスタ364,365の出力信号に対して−1を乗算してレジスタ364,365の出力信号を反転させて−(zk−zk-1)〔または−(ek−ek-1)〕、−(zk+zk-1)〔または−(ek+ek-1)〕をマルチプレクサ368に印加する。
【0084】
マルチプレクサ368は図3乃至図4に示された条件部21から出力される信号を選択信号としてzk−zk-1〔またはek−ek-1〕、−(zk−zk-1)〔または、−(ek−ek-1)、zk+zk-1〔または、ek+ek-1〕、−(zk+zk-1)〔または、−(ek+ek-1)〕のうち、いずれか一つを選択して位相エラーΔτkとして出力する。この際、条件部(図2の21)のANDゲート(図3(A)の315、図3(B)の325、図4(A)の335、図4(B)の346)から出力される選択信号はレジスタ364,365の出力信号zk−zk-1〔または、ek−ek-1〕、zk+zk-1〔または、ek+ek-1)のうち、いずれか一つを選択し、条件部(図2の21)のDフリップフロップ(図3(A)の311、図3(B)の321、図4(A)の331、図4(B)の341)から出力される
【0085】
[外101]

はANDゲート(図3(A)の315、図3(B)の325、図4(A)の335、図4(B)の346)で決められた結果の符号を(+)または(−)と決める。
【0086】
次に、図5(B)に示された選択部(図2の23)において、等化器11の出力zk(図1(A)の場合)またはエラー計算部の出力ek(図1(B)の場合)がレジスタ371、減算器372及び加算器373にそれぞれ入力される。減算器372ではzk−zk-1〔または、ek−eK-1〕をマルチプレクサ374(MUX1)に出力し、加算器373ではzk+zk-1〔またはek+ek-1〕をマルチプレクサ374に出力する。マルチプレクサ374では、図4(C)に示された条件部(図2の21)のDフリップフロップ351で遅延されたデータ検出器14で決められたデータ
【0087】
[外102]

を第1選択信号としてzk−zk-1〔またはek−ek-1〕、zk+zk-1〔または、ek+ek-1〕のうち、いずれか一つを選択して出力する。
【0088】
マルチプレクサ374から出力される信号zk−zk-1〔または、ek−ek-1〕、zk+zk-1〔または、ek+ek-1〕と、乗算器375,376で−1が乗算されてマルチプレクサ374から出力される信号を反転させた信号−(zk−zk-1)〔または、−(ek−ek-1)〕、−(zk+zk-1)〔または、−(ek+ek-1)〕をマルチプレクサ377(MUX2)に印加する。
【0089】
マルチプレクサ377は図4(C)に示された条件部21のANDゲート355と排他論理和ゲート356から出力される信号を選択信号としてzk−zk-1〔または、ek−ek-1〕、−(zk−zk-1)〔または、−(ek−ek-1)〕、zk+zk-1〔または、ek+ek-1〕、−(zk+zk-1)〔または、−(ek+ek-1)〕のうち、いずれか一つを選択して位相エラーΔτkとして出力する。
【0090】
すなわち、図5(A)及び(B)において、データ検出器14で検出されたシンボルデータが、
【0091】
[外103]

の場合には位相エラーΔτk
【0092】
[外104]

と決め、検出されたシンボルデータが
【0093】
[外105]

の場合には位相エラーΔτk
【0094】
[外106]

と決め、検出されたシンボルデータがその他の場合に属すると、位相エラーΔτkを0と決める。
【0095】
次に、図2のエラー補正部25について図6に基づいて詳しく説明する。図6に示されたエラー補正部25において、選択部(図2の23)から出力される位相エラーΔτkはそれぞれ乗算器381,382に入力される。乗算器383ではΔτkに所定の値βを乗算してβΔτkを加算器383に出力する。加算器383では乗算器381の出力βΔτkとレジスタ385の出力ΔTkを加えてΔTk+1=ΔTk+βΔτkを出力する。
【0096】
一方、乗算器382ではΔτkに所定の値αを乗算してαΔτkを加算器384に出力する。加算器384では乗算器382の出力αΔτkとレジスタ385の出力ΔTkを加えてΔTk+αΔτkを出力する。
【0097】
マルチプレクサ386は図3乃至図4に示された条件部21から出力される書込みイネ−ブル信号に応じて前記の式4、式5の場合と、その他のΔτk=0の場合に応じるタイミングエラー値ekをΔTkとΔTk+1=ΔTk+βΔτkのうちいずれか一つに出力する。
【図面の簡単な説明】
【0098】
【図1】(A)及び(B)は本発明による貯蔵機器におけるデータ検出装置を示すブロック図である。
【図2】図1(A)及び(B)におけるクロック復元部を示すブロック図である。
【図3】(A),(B)は図2に示された条件部の第1及び第2実施例を示すブロック図である。
【図4】(A)乃至(C)は図2に示された条件部の第3乃至第5実施例を示すブロック図である。
【図5】(A),(B)は図2に示された選択部の第1及び第2実施例を示すブロック図である。
【図6】図2に示されたエラー補正部の一実施例を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0099】
11 アナログフィルタ−
12 アナログ/ディジタル変換器
13 等化器
14 データ検出器
15 クロック復元部
16 エラー計算部
21 条件部
23 選択部
25 エラー補正部
311,312,313 Dフリップフロップ
314 インバータ
315 ANDゲート
316 排他論理和ゲート
317 ORゲート
321,322,323 Dフリップフロップ
324 インバータ
325 ANDゲート
326 排他論理和ゲート
327 ORゲート
331,332 Dフリップフロップ
333,334 インバータ
335 ANDゲート
336 排他論理和ゲート
337 ORゲート
341,342,343 Dフリップフロップ
344,345 排他論理和ゲート
346 ANDゲート
347 ORゲート
351,352,353 Dフリップフロップ
354 インバータ
355 ANDゲート
356 排他論理和ゲート
357 ORゲート
361,364,365 レジスタ
362 減算器
363 加算器
366,367 乗算器
368 マルチプレクサ
371 レジスタ
372 減算器
373 加算器
374 マルチプレクサ
375,376 乗算器
377 マルチプレクサ
381,382 乗算器
383,384 加算器
385 レジスタ
386 マルチプレクサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
再生された信号から記録されたデータを検出するデータ検出装置において、
所定のサンプリングクロックにアナログ信号r(t)をサンプリングしてディジタル信号rkを出力するアナログ/ディジタル変換器と、
前記アナログ/ディジタル変換器の出力信号rkを等化してzkを出力する等化器と、
前記等化器から出力されたzkからシンボルデータ
[外1]

を検出するデータ検出器と、
前記サンプリングクロックの周波数及び位相を補正するクロック復元部とを含み、
前記クロック復元部はシンボルデータ
[外2]

のエッジが発生するとき、前記サンプリングクロックの周波数及び位相を補正することを特徴とするデータ貯蔵機器のデータ検出装置。
【請求項2】
再生された信号から記録されたデータを検出するデータ検出装置において、
所定のサンプリングクロックにアナログ信号r(t)をサンプリングしてディジタル信号rkを出力するアナログ/ディジタル変換器と、
前記アナログ/ディジタル変換器の出力信号rkを等化してzkを出力する等化器と、
前記等化器から出力されたzkからシンボルデータ
[外3]

を検出するデータ検出器と、
前記サンプリングクロックの周波数及び位相を補正するクロック復元部とを含み、
前記クロック復元部は、
前記シンボルデータ
[外4]

を入力として所定の制御信号を出力するための条件部と、
前記等化器の出力zkと前記条件部から出力される所定の制御信号とを入力として整数時間kで発生可能な一連の位相エラーΔτkを計算して出力するための選択部と、
前記条件部から出力される所定の制御信号と前記選択部から出力される位相エラーΔτkとを入力としてタイミングエラーを出力するエラー補正部とを含むことを特徴とするデータ貯蔵機器のデータ検出装置。
【請求項3】
再生された信号から記録されたデータを検出するデータ検出装置において、
所定のサンプリングクロックにアナログ信号r(t)をサンプリングしてディジタル信号rkを出力するアナログ/ディジタル変換器と、
前記アナログ/ディジタル変換器の出力信号rkを等化してzkを出力する等化器と、
前記等化器から出力されたzkからシンボルデータ
[外5]

を検出するデータ検出器と、
前記等化器から出力されたzkと前記シンボルデータ
[外6]

とを用いて等化器の出力エラーekを計算するエラー計算部と、
前記サンプリングクロックの周波数及び位相を補正するクロック復元部とを含み、
前記クロック復元部は、
前記シンボルデータ
[外7]

を入力として所定の制御信号を出力するための条件部と、
前記エラー計算部の出力ekと前記条件部から出力される所定の制御信号とを入力として整数時間kで発生可能な一連の位相エラーΔτkを計算して出力するための選択部と、
前記条件部から出力される所定の制御信号と前記選択部から出力される位相エラーΔτkとを入力としてタイミングエラーを出力するエラー補正部とを含むことを特徴とするデータ貯蔵機器のデータ検出装置。
【請求項4】
前記条件部は、
前記データ検出器で決められたシンボルデータ
[外8]

から1クロック、2クロック、3クロック遅延された信号
[外9]

をそれぞれ出力する第1乃至第3遅延素子と、
前記第2遅延素子から出力される
[外10]

を反転させるインバータと、
前記データ検出器で決められたシンボルデータ
[外11]

、前記第3遅延素子から出力される
[外12]

及び前記インバータから出力される
[外13]

を入力として、
[外14]

の場合には“1”を、その他の場合には“0”を出力するANDゲートと、
前記第1遅延素子から出力される
[外15]

と前記第2遅延素子から出力される
[外16]

が同一でない場合には“1”を、同一である場合には“0”を前記
[外17]

と共に出力する排他論理和ゲートと、
前記排他論理和ゲートの出力と前記ANDゲートの出力とを入力として、
[外18]

の場合は“1”を出力し、その他の場合には“0”を出力するORゲートとで構成されることを特徴とする請求項2に記載のデータ検出機器のデータ検出装置。
【請求項5】
前記条件部は、
前記データ検出器で決められたディジタルデータ
[外19]

から1クロック、2クロック、3クロック遅延された信号
[外20]

をそれぞれ出力する第1乃至第3遅延素子と、
前記第1遅延素子から出力される
[外21]

を反転させるインバータと、
前記データ検出器で決められたシンボルデータ
[外22]

、前記第3遅延素子から出力される
[外23]

及び前記インバータから出力される
[外24]

を入力として、
[外25]

の場合には“1”を、その他の場合には“0”を出力するANDゲートと、
前記第1遅延素子から出力される
[外26]

と前記第2遅延素子から出力される
[外27]

が同一でない場合には“1”を、同一である場合には“0”を出力する排他論理和ゲートと、
前記排他論理和ゲートの出力と前記ANDゲートの出力とを入力として、
[外28]

の場合には“1”を、その他の場合には“0”を前記エラー補正部に出力するORゲートとで構成されることを特徴とする請求項2に記載のデータ貯蔵機器のデータ検出装置。
【請求項6】
前記条件部は、
前記データ検出器で決められたディジタルデータ
[外29]

から1クロック、2クロック遅延された信号
[外30]

をそれぞれ出力する第1及び第2遅延素子と、
前記第1及び第2遅延素子から出力される
[外31]

をそれぞれ反転させる第1及び第2インバータと、
前記データ検出器で決められたシンボルデータ
[外32]

、前記第1及び第2インバータから出力される
[外33]

を入力として、
[外34]

の場合には“1”を、その他の場合には“0”を出力するANDゲートと、
前記第1遅延素子から出力される
[外35]

と前記第2遅延素子から出力される
[外36]

が同一でない場合には“1”を、同一である場合には“0”を出力する排他論理和ゲートと、
前記排他論理和ゲートの出力と前記ANDゲートの出力とを入力として、
[外37]

の場合には“1”を出力し、その他の場合には“0”を前記エラー補正部に出力するORゲートとで構成されることを特徴とする請求項2に記載のデータ貯蔵機器のデータ検出装置。
【請求項7】
前記条件部は、
前記データ検出器で決められたシンボルデータ
[外38]

から1クロック、2クロック、3クロック遅延された信号
[外39]

をそれぞれ出力する第1乃至第3遅延素子と、
前記データ検出器で決められたディジタルデータ
[外40]

と前記第1遅延素子から出力される
[外41]

が同一でない場合は“1”を、同一である場合には“0”を出力する第1排他論理和ゲートと、
前記第2遅延素子から出力される
[外42]

と前記第3遅延素子から出力される
[外43]

が同一でない場合は“1”を、同一である場合には“0”を出力する第2排他論理和ゲートと、
前記第1排他論理和ゲートの出力と第2排他論理和ゲートの出力とを入力として、
[外44]

の場合には“1”を、その他の場合には“0”を出力するANDゲートと、
前記第2排他論理和ゲートの出力と前記ANDゲートの出力とを入力として、
[外45]

の場合には“1”を、その他の場合には“0”を出力するORゲートとで構成されることを特徴とする請求項2に記載のデータ貯蔵機器のデータ検出装置。
【請求項8】
前記条件部は、
前記データ検出器で決められたシンボルデータ
[外46]

から1クロック、2クロック、3クロック遅延された信号
[外47]

をそれぞれ出力する第1乃至第3遅延素子と、
前記2遅延素子から出力される
[外48]

を反転させるインバータと、
前記第1遅延素子から出力される
[外49]

と前記第2遅延素子から出力される
[外50]

が同一でない場合には“1”を、同一である場合には“0”を出力する排他論理和ゲートと、
前記データ検出器で決められたディジタルデータ
[外51]

、前記第3遅延素子から出力される
[外52]

及び前記インバータから出力される
[外53]

を入力として、
[外54]

の場合には“1”を、その他の場合には“0”を出力するANDゲートと、
前記排他論理和ゲートの出力と前記ANDゲートの出力を入力として、
[外55]

の場合には“1”を、その他の場合には“0”を前記エラー補正部に出力するORゲートとで構成されることを特徴とする請求項2に記載のデータ貯蔵機器のデータ検出装置。
【請求項9】
前記選択部は、
前記等化器の出力zkから1クロック遅延された信号zk-1を出力する第1レジスタと、
前記zkとzk-1との差を求める減算器と、
前記zkとzk-1との和を求める加算器と、
前記減算器及び加算器の出力から1クロック遅延された信号をそれぞれ出力する第2及び第3レジスタと、
前記第2及び第3レジスタの出力をそれぞれ反転させる第1及び第2乗算器と、
前記第2及び第3レジスタの出力と前記第1及び第2乗算器の出力とに対して、前記条件部でANDゲートの出力と前記第1遅延素子の出力とに応じて選択して所定の位相エラーΔτkを出力するマルチプレクサとで構成されることを特徴とする請求項2に記載のデータ貯蔵機器のデータ検出装置。
【請求項10】
前記エラー補正部は、
前記選択部から出力される所定の位相エラーΔτkに所定の係数βを乗算する第3乗算器と、
前記選択部から出力される所定の位相エラーΔτkに所定の係数αを乗算する第4乗算器と、
ΔTk+1を入力として前記条件部のORゲートから出力される書込みイネ−ブル信号に応じて1クロック遅延されたΔTkを出力する第2レジスタと、
前記第3乗算器の出力と前記第2レジスタの出力を加算する第2加算器と、
前記第4乗算器の出力と前記第2レジスタの出力を加算する第3加算器と、
前記第2レジスタの出力と前記第3加算器の出力とに対して前記条件部のORゲートから出力される書込みイネ−ブル信号に応じて選択的にタイミングエラーとして出力する第3マルチプレクサとで構成されることを特徴とする請求項9に記載のデータ貯蔵機器のデータ検出装置。
【請求項11】
前記選択部は、
前記等化器の出力zkから1クロック遅延された信号zk-1を出力する第1レジスタと、
前記zkとzk-1との差を求める減算器と、
前記zkとzk-1との和を求める加算器と、
前記減算器及び加算器の出力に対して前記条件部で第1遅延素子の出力信号に応じて選択して出力する第1マルチプレクサと、
前記第1マルチプレクサの出力をそれぞれ反転させる第1及び第2乗算器と、
前記第1マルチプレクサの出力信号と前記第1及び第2乗算器の出力信号とに対して、前記条件部でANDゲートの出力と排他論理和ゲートの出力とに応じて選択して所定の位相エラーΔτkを出力する第2マルチプレクサとで構成されることを特徴とする請求項8に記載のデータ貯蔵機器のデータ検出装置。
【請求項12】
前記エラー補正部は、
前記選択部から出力される所定の位相エラーΔτkに所定の係数βを乗算する第3乗算器と、
前記選択部から出力される所定の位相エラーΔτkに所定の係数αを乗算する第4乗算器と、
ΔTk+1を入力として前記条件部のORゲートから出力される書込みイネ−ブル信号に応じて1クロック遅延されたΔTkを出力する第2レジスタと、
前記第3乗算器の出力と前記第2レジスタの出力を加算する第2加算器と、
前記第4乗算器の出力と前記第2レジスタの出力を加算する第3加算器と、
前記第2レジスタの出力と前記第3加算器の出力とに対して前記条件部のORゲートから出力される書込みイネ−ブル信号に応じて選択的にタイミングエラーとして出力する第3マルチプレクサとで構成されることを特徴とする請求項11に記載のデータ貯蔵機器のデータ検出装置。
【請求項13】
所定のサンプリングクロックにアナログ信号r(t)をサンプリングしてディジタル信号rkを出力するアナログ/ディジタル変換器と、前記アナログ/ディジタル変換器の出力信号rkを等化してzkを出力する等化器と、前記等化器から出力されたzkからシンボルデータ
[外56]

を検出するデータ検出器と、前記サンプリングクロックの周波数及び位相を補正するクロック復元部とを含むデータ検出装置のデータ検出方法において、
入力として前記シンボルデータ
[外57]

を用いて制御信号を決める決め段階と、
前記等化された出力zkと前記決め段階から出力された前記制御信号とを用いて位相エラーΔτkを計算するエラー計算段階と、
前記決め段階から出力された前記制御信号と前記エラー計算段階から出力された前記位相エラーΔτkとを用いてタイミングエラーを計算するエラー補正段階とを含むことを特徴とするデータ検出方法。
【請求項14】
前記位相エラーΔτkは前記検出されたシンボルデータが
[外58]

の場合には
[外59]

と決め、前記検出されたシンボルデータが
[外60]

の場合には
[外61]

と決めることを特徴とする請求項13に記載のデータ検出機器のデータ検出方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−286188(P2006−286188A)
【公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−165409(P2006−165409)
【出願日】平成18年6月14日(2006.6.14)
【分割の表示】特願平8−296855の分割
【原出願日】平成8年11月8日(1996.11.8)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【Fターム(参考)】