説明

トイレ内設備ユニット

【課題】電気温水器やハンドドライヤー、その他の複数の電気機器からなるトイレ内設備が設置されるトイレ空間において、好適な使い勝手を有するトイレ内設備ユニットを提供する。
【解決手段】トイレの壁面に配設される2台の手洗い器又は洗面器1と、手洗い器又は洗面器1の間に壁面より突出させた状態で配設される収納部9を有し、収納部9は2台の手洗い器又は洗面器1に温水を供給する温水器を内蔵し、収納部9の左右の側面から温水管を介して2台の手洗い器又は洗面器のそれぞれに温水を供給すると共に、収納部9の上面は手洗い器の溢れ面より上方に位置して物置部となっており、かつ収納部9の前面にハンドドライヤー3を設置している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トイレ(洗面所)に設置され好適な使い勝手を有するトイレ内設備ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
トイレ内設備ユニットの一例として、例えば特許文献1に記載のトイレ内設備ユニットが知られている。
【0003】
また、従来のトイレ内設備ユニットに関して洗面所等に設置され電源を必要とする従来型機器の機能部(例えば、手洗い器又は洗面器に温水を供給するための温水器などの機能部や、手洗い器又は洗面器に水を供給するための機能部など)は、手洗い器又は洗面器の真下に設置されている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2000-29380号公報(第5頁、第5図、洗面器-1-)
【特許文献2】特開2004-324972号公報(第6頁、第4図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
図1は、貯湯式温水器の機能部とハンドドライヤーを従来の設置位置に設置した時の電気配線である。図1(A)は、貯湯式温水器の機能部とハンドドライヤーの取り付け壁が違う場合の図であり、図1(B)は、貯湯式温水器の機能部とハンドドライヤーの取り付け壁が同じ場合の図である。図2は、洗面器とハンドドライヤーを連立して設けた場合を、ハンドドライヤーを使用する際の使用者の動線と共に示した図である。図3は、複数の洗面器が設置されている壁と垂直な壁にハンドドライヤーを設けた場合を、ハンドドライヤーを使用する際の使用者の動線と共に示した図である。
【0005】
トイレ空間内に手洗い器又は洗面器、ハンドドライヤー、その他の電源を必要とする機器(例えば貯湯式温水器)を、従来技術を用いて設置する場合は主に以下に示す2つのパターンに分けられる。第1のパターン、即ち、図1(A)に示すように、貯湯式温水器の機能部とハンドドライヤーの取り付け壁が違う場合は、貯湯式温水器の機能部2が壁7に取り付けられ、ハンドドライヤー3は壁6に取り付けられる。この場合、ハンドドライヤーの電気配線5Aを壁6内に、貯湯式温水器の機能部2への電気配線5Bを壁7内に施工しなくてはならない。また、第2のパターン、即ち、図1(B)に示すように貯湯式温水器の機能部とハンドドライヤーの取り付け壁が同じ場合においても、図1(B)に示すようにそれぞれの機能部の設置位置がばらばらであるため、壁7への電気配線5A、5Bの取り回しが必要とされ、かつコンセント4をそれぞれの機器別に設置しなければならない。このように、電源を必要とするトイレ内設備ユニットに関する機器の機能部の取り付け位置がばらばらであると、電気配線の取りまわしが複雑となり施工がし難いという問題があった。
【0006】
また、手洗い器又は洗面器に連立してハンドドライヤーを設置する場合は、図2に示すように、手洗い器又は洗面器1に連立してハンドドライヤー3が同じ壁に直接取り付けられていると、使用者が手を乾かす際に手を奥に伸ばさなければならなくなり、手の移動距離が長くなったり腰を曲げなければならなくなったりして手を乾かし難いという問題があった。また、使用者が腰を曲げてハンドドライヤーに手を伸ばす際に、使用者の服等が洗面器にかかって服が濡れてしまう場合もあった。また、ハンドドライヤー使用時に次の使用者が手洗いをすると、水跳ねによってハンドドライヤーの使用者が濡れるという問題もあった。
【0007】
一方、手洗い器又は洗面器が複数連立している場合は、図3に示すように、複数の手洗い器又は洗面器1が壁7に設置され、ハンドドライヤー3が壁6に設置されているので、左側の手洗い器又は洗面器1で手を洗った使用者は右側の手洗い器又は洗面器1の前を通ってハンドドライヤー3に移動しなければならない。そのため、右側の手洗い器又は洗面器1に人が並んでいた場合、その人を横切らなければならず、混雑の原因となるという問題があった。また、左側の洗面器の使用者がハンドドライヤーに向かう途中に水を床に垂らしてしまうなどの問題もあった。
【0008】
また、複数の手洗い器又は洗面器1が壁7に設置された場合は、各手洗い器又は洗面器に水を供給するために給水口を二箇所設けなければならず、施工上の問題を生じていた。
【0009】
本発明の目的は、上述した問題を解決するためになされたもので、温水器やハンドドライヤー、その他の複数の電気機器からなるトイレ内設備が設置されるトイレ空間において、好適な使い勝手を有するトイレ内設備ユニットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の本発明にかかるトイレ内設備ユニットによれば、
トイレの壁面に配設される2台の手洗い器又は洗面器と、
前記手洗い器又は洗面器の間に壁面より突出させた状態で配設される収納部を有し、
前記収納部は前記2台の手洗い器又は洗面器に温水を供給する温水器を内蔵し、
前記収納部の左右の側面から温水管を介して前記2台の手洗い器又は洗面器のそれぞれに温水を供給すると共に、
前記収納部の上面は前記手洗い器又は洗面器の溢れ面より上方に位置して物置部となっており、かつ
前記収納部の前面にハンドドライヤーを設置したことを特徴としている。
【0011】
トイレ内設備ユニットがこのような構成にすることで、例えば温水器などトイレ内の電源を必要とする機器を一箇所に集約することができ、電源配線の簡略化が図られるだけでなく、その機能部を収納部で覆うことにより、洗面器等からの水跳ねの対策として機能部自体に特別な防水処理を施す必要がなくなる。
【0012】
また、収納部が2台の手洗い器又は洗面器に温水を供給する温水器を内蔵していることで、給水口が一箇所となり、配管の施工が簡単になる。
【0013】
また、収納部上面にドライカウンターを設けることで、ドライカウンターが溢れ面(手洗い器又は洗面器に水を溜め、一番始めに溢れるフチを含む水平な面)よりも高くなるので、手洗いによる水跳ねもほぼなく、水濡れの無い物置として使用することができる。
【0014】
また、収納部の前面にハンドドライヤーを設置することで、直接壁にハンドドライヤーが設置されていた場合は、ハンドドライヤーまでの距離が遠いため、腰を曲げなければならないなどの理由から手を乾かし難いという問題も同時に解決することができる。
【0015】
また、請求項2に記載の本発明にかかるトイレ内設備ユニットによれば、請求項1に記載のトイレ内設備ユニットにおいて、
前記ハンドドライヤーは、前記壁から前記手洗い器又は洗面器の先端までの距離と、前記壁から当該ハンドドライヤーの先端までの距離がほぼ同じになるように前記収納部の前面に設置されていることを特徴としている。
【0016】
このような構成にすることで、手洗い器又は洗面器とハンドドライヤーの壁からの距離が近くなるので、使用者が手を洗った後にハンドドライヤーの前に移動し、ハンドドライヤーに手を差し込んで手を乾かすという移動距離を最小限に抑えることができる。従って、使用者が水滴をほぼ落さずにハンドドライヤーで手を乾かすことができる。また、使用者が手を乾かす際に奥に手を伸ばさなくても良く、腰に負担もかからず、洗面器に服等が触れて濡れることもなく、洗面器からの水跳ねもなくなる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、例えば温水器などトイレ内の電源を必要とする機器を一箇所に集約することで電源配線の簡略化が図られるだけでなく、その機能部を収納部で覆うことにより、洗面器等からの水跳ねの対策として機能部自体に防水処理を施す必要がなくなる。
【0018】
また、収納部が2台の手洗い器又は洗面器に温水を供給する温水器を内蔵していることで、給水口が一箇所となり、配管の施工が簡単になる。
【0019】
また、収納部上面にドライカウンターを設けることで、ドライカウンターが溢れ面(手洗い器又は洗面器に水を溜め、一番始めに溢れるフチを含む水平な面)よりも高くなるので、手洗いによる水跳ねもほぼなく、水濡れの無い物置として使用することができる。
【0020】
また、収納部の前面にハンドドライヤーを設置することで、直接壁にハンドドライヤーが設置されていた場合は、ハンドドライヤーまでの距離が遠いため、腰を曲げなければならないなどの理由から手を乾かし難いという問題も同時に解決することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、添付図面を参照して本発明にかかるトイレ内設備ユニットの実施形態について説明する。図4は、本実施形態による洗面器、ハンドドライヤー、収納部の設置構造を示している。また、図4(A)は、本実施形態における電気配線に加えて手洗い時の使用者の動作距離も示している。図4(A)は平面図であり、図4(B)は正面図である。図5は、図4における収納部の内部の納まりを示している。なお、図5(A)は正面図であり、図5(B)は側面図である。
【0022】
本発明の一実施形態にかかるトイレ内設備ユニットは、図4(A)に示すように、手洗い器又は洗面器1をトイレの壁面に水平方向に2台連立させ、その間に収納部9を設け、その中に図5(A)に示すようにコンセント4が上部に設置され、コンセント4の下に貯湯式温水器2が縦方向に2台設置され、その2台の貯湯式温水器2の間に止水栓10を設置し、図5(B)に示すように、上部の貯湯式温水器2の前方に水石けん入れ11を2台設置している。そして、収納部9の前面には、図6(B)に示すように、ハンドドライヤー3を1台設置し、図4(B)に示すように、収納部9の上面にはドライカウンター8を設置している。また、図4(A)に示すように、ハンドドライヤー3が収納部9の前面に備わっていることで、ハンドドライヤー3の位置が前方に出ており、壁から手洗い器又は洗面器1の先端までの距離と、壁からハンドドライヤー3の先端までの距離がほぼ同じになっている。
【0023】
本実施形態にかかるトイレ内設備ユニットは、図4(A)に示すように、壁に水平方向に連立して、手洗い器又は洗面器1と、機能部を収納する収納部9が設置され、収納部9の中に、図5(A)に示すように、温水器などの電源を必要とする機能部2が収納され、前記収納部9の前面にハンドドライヤー3を設置することで、各温水器用の差し込み口など複数のコンセント4を収納部9内に設けることができるため、電気配線5Bのみの施工で良くなる。これにより、電気配線工事を簡略化することができる。また、手洗い器等からの水跳ねが生じても、収納部9内にコンセント4が収納されているため、コンセント4に水がかかることがなく、コンセント自体に特別な防水処理を施す必要もない。
【0024】
ここで、他の形態として、コンセント4は、図8に示すように、収納部の周り約100mm以内(図8の寸法(a)参照)に設置してあっても良い。この程度の範囲内であれば、図4(A)に示すように電気配線5Bのみの配線の取り回しで対応できるため、電源配線を別途取り回す必要がない。また、特に図8に示すように、コンセント4が収納部9の下面にあれば、手洗い器1から水跳ねした水が収納部9により遮断され、コンセント4にかかることがないため、コンセント自体に特別な防水処理を施す必要がなくなる。
【0025】
また、本実施形態にかかるトイレ内設備ユニットは、図4(A)に示すように、壁に水平方向に連立して、手洗い器又は洗面器1と、機能部を収納する収納部9が設置され、収納部9の中に、図5(A)に示すように、止水栓10を必要とする機能部2が2台収納されていることで止水栓10が一箇所となっている。これにより、配管の施工が簡単になる。
【0026】
なお、本実施形態にかかるトイレ内設備ユニットは、図4(A)に示すように、ハンドドライヤー3(前出約190mm)が収納部9(前出約220mm)の前面についていることで、ハンドドライヤー3の位置が壁面から前方に突出しており(壁から約410mm)、壁から手洗い器又は洗面器1の先端までの距離(約450mm)と、壁からハンドドライヤー3の先端までの距離がほぼ同じ(±50mm以内)になるように設置すれば、手洗い器又は洗面器1とハンドドライヤー3の壁からの距離が近くなる。その結果、使用者が手を洗った後にハンドドライヤー3の前に移動し、ハンドドライヤー3に手を差し込んで乾かすという移動距離を最小限に抑えることができる。
【0027】
これによって、ほぼ水滴を落さずにハンドドライヤー3で手を乾かすことができる。また、使用者が手を乾かす際に、手を奥まで伸ばさなくても良く、腰に負担もかからない、また、洗面器に使用者の服等がかかり濡れることもなく、洗面器からの水跳ねもなくなる。
【0028】
図6は、ハンドドライヤー使用時の使用者の姿勢を示した図である。図6(A)は、従来例のようにハンドドライヤー3を壁に取り付けた場合を示し、図6(B)は、本実施形態のようにハンドドライヤー3を収納部9に取り付けた場合を示している。図6(A)に示すように、ハンドドライヤー3を直接壁に取り付けた場合は、ハンドドライヤー3を使用する時に手を差し込むと、頭部が壁7に接触するために使用しづらいが、図4に示す本実施形態のように収納部9の前面にハンドドライヤー3を配設することで、図6(B)に示すように使い勝手が良くなる。
【0029】
また、本実施形態にかかるトイレ内設備ユニットは、図4(B)に示すように、壁に水平方向に連立して、手洗い器又は洗面器1と、機能部を収納する収納部9を設置し、収納部9上面にドライカウンター8を設けている。これにより、ドライカウンター8が溢れ面18(手洗い器又は洗面器1に水を溜め、一番始めに溢れるフチを含む水平な面)よりも高くなるように設置されるので、ドライカウンター8には手洗いによる水跳ねもほぼなく、これを水濡れのない物置として使用することができる。
【0030】
また、本実施形態にかかるトイレ内設備ユニットユニットは、図4(A)に示すように、2連の手洗い器又は洗面器1の中間に収納部9及びハンドドライヤー3を設置している。これにより、両方の手洗い器又は洗面器1からハンドドライヤー3及びドライカウンター8までの距離が等しく短くなり、使用者の移動距離が短くなる。従って、使用者が荷物をドライカウンター8に置き、手洗い器又は洗面器1で手を洗い、ハンドドライヤー3で手を乾かし、ドライカウンター8に置いた荷物をとるという行動時間が短縮される。また、本発明では、手洗い器又は洗面器1が2つに対して、ハンドドライヤー3は1つで対応できるため、各手洗い器又は洗面器1に対してハンドドライヤー3を1つずつ設置する必要がなくなる。
【0031】
また、図7に示すように、本実施形態にかかるトイレ内設備ユニットの収容部9は、前板13、天板12、収納部本体17から構成されている。また、前板13及び天板12は、収納部本体17から着脱(開閉)可能に構成されている。このように、天板12が開閉できるようになっている場合にコンセント4が天板12のすぐ下に設置されていて、コンセント4の抜差しが容易にできる。また、水石けん入れ11が天板12のすぐ下に設置されていることで、水石けんの補給が容易になる。また、本実施形態にかかるトイレ内設備ユニットに関して、前板13が開閉できるようになっていることで、内部に収納されている機能部(例えば、貯湯式温水器)のメンテナンスを行うことができる。前板13が開閉不可能では、機能部のメンテナンス時に天板を開けて機能部を取り外さなければならないが、前板13が開閉できることで、機能部を取り外すことなくメンテナンスできる。
【0032】
また、本実施形態にかかるトイレ内設備ユニットに関して、図5(A)に示すように、コンセント4が収納部9内の上部にあることで、貯湯式温水器2からの水漏れがあった場合でも貯湯式温水器2より上部にコンセント4があるためにコンセント4に水がかからなく、また、天板12を開けることで、すぐに電源を抜差しすることができるようになる。
【0033】
また、本実施形態にかかるトイレ内設備ユニットに関して、図5(A)に示すように、水石けん入れ11を上部の貯湯式温水器2の前方に置くことで、天板を開け、水石けん入れ11を取り出し、水石けんの補給を行うことができる。
【0034】
また、本実施形態にかかるトイレ内設備ユニットでは、図4(B)に示すように、手洗い器又は洗面器が設置されている側の収納部9の側面に、センサーコード、水石けんホース、給水給湯ホースを隠蔽するための化粧管14が設けられている。これによって、外観には前記ホース類がほぼ現れず、美観を損なわない。
【0035】
具体的には、本実施形態にかかるトイレ内設備ユニットでは、電源コード、水石けんホースや給水給湯ホースを、外部を通して手洗い器又は洗面器1の下から接続しなければならない。そのため、収納部には、図4(B)に示すように、そのホース類を隠蔽するために化粧管14が設けられており、手洗い器又は洗面器1の下方にまで伸ばしている。前記化粧管14の固定方法は、図9(A)に示すように、化粧管14(ツバの付いた管)を収納部本体に空いた穴に通し、図9(B)に示すように、管固定板15で収納部の内側からビスで固定する方法を用いている。また、化粧管14の先端部は横受16で固定されている。この固定方法を用いることで、美観を損なわず、固定強度も保たれる。
【0036】
なお、図10は、本実施形態にかかるトイレ内設備ユニットの、二連の手洗い器又は洗面器1の間に収納部9を設置した場合の収納部周りに最低限必要なスペースを示した図である。図10に示すように、収納部9の左右には50mmから200mmのスペース(b)が確保されていて、収納部9の下には50mmから150mmのスペース(c)が確保されていることが好ましい。これは、収納部9の左右は拭き掃除、下はモップ掃除を想定した場合に最低限必要な空間を確保した結果である。
【0037】
なお、本実施形態にかかるトイレ内設備ユニットに関して、図7に示すように、天板12と収納部9をワイヤー19で繋ぐことで天板12の盗難防止の効果を生じる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】貯湯式温水器とハンドドライヤーを従来の設置位置に設置した時の電気配線を示しており、図1(A)は機能部とハンドドライヤーの取り付け壁が違う場合の図で、図1(B)は機能部とハンドドライヤーの取り付け壁が同じ場合の図である。
【図2】ハンドドライヤーを従来の設置位置に設置した時の手洗いによる人の動作距離を示した図である。
【図3】複数の洗面器が連接した時のハンドドライヤーの従来の設置位置を示した図である。
【図4】本発明による洗面器、ハンドドライヤー、収納部の設置構造を示しており、その時の電気配線と手洗い時の使用者の動作距離も示し、図4(A)は平面図であり、図4(B)は正面図である。
【図5】図4における収納部の内部の納まりを示しており、図5(A)は正面図であり、図5(B)は側面図である。
【図6】ハンドドライヤー使用時の使用者の姿勢を示した図であり、図6(A)はハンドドライヤーを壁に取り付けた場合を示し、図6(B)はハンドドライヤーを収納部に取り付けた場合を示している。
【図7】天板、前板が開閉できることを示した図である。
【図8】収納部近傍を示した図である。
【図9】化粧管の固定方法を示した図であり、図9(A)は化粧管を差し込む前を示しており、図9(B)は化粧管を差し込んだ後を示している。
【図10】収納部周囲のスペースを示した図である。
【符号の説明】
【0039】
1 洗面器
2 貯湯式温水器の機能部
3 ハンドドライヤー
4 コンセント
5A 壁6内の電気配線
5B 壁7内の電気配線
6 壁
7 壁
8 ドライカウンター
9 収納部
10 止水栓
11 水石けん入れ
12 天板
13 前板
14 化粧管
15 管固定板
16 横受
17 収納部本体
18 溢れ面
19 ワイヤー
a 寸法標記:100mm
b 寸法標記:50mm〜200mm
c 寸法標記:50mm〜150mm

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トイレの壁面に配設される2台の手洗い器又は洗面器と、
前記手洗い器又は洗面器の間に壁面より突出させた状態で配設される収納部を有し、
前記収納部は前記2台の手洗い器又は洗面器に温水を供給する温水器を内蔵し、
前記収納部の左右の側面から温水管を介して前記2台の手洗い器又は洗面器のそれぞれに温水を供給すると共に、
前記収納部の上面は前記手洗い器又は洗面器の溢れ面より上方に位置して物置部となっており、かつ
前記収納部の前面にハンドドライヤーを設置したことを特徴とするトイレ内設備ユニット。
【請求項2】
前記ハンドドライヤーは、前記壁から前記手洗い器又は洗面器の先端までの距離と、前記壁から当該ハンドドライヤーの先端までの距離がほぼ同じになるように前記収納部の前面に設置されていることを特徴とする、請求項1に記載のトイレ内設備ユニット。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−120295(P2007−120295A)
【公開日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−340762(P2006−340762)
【出願日】平成18年12月19日(2006.12.19)
【分割の表示】特願2005−101270(P2005−101270)の分割
【原出願日】平成17年3月31日(2005.3.31)
【出願人】(000010087)東陶機器株式会社 (3,889)
【Fターム(参考)】