説明

トグルスイッチを有する機器の制御装置および制御方法

【課題】トグルスイッチを備える機器の作動状態を遠隔から制御する装置を、機器の電源配線を改造することなく設置できる機器制御装置および機器制御方法を提供する。
【解決手段】手動で作動状態を切り替えるためのトグルスイッチ65を備える機器20の、作動状態を切り替える制御装置1であって、機器20の作動状態を切り替える信号を受信する通信部2と、トグルスイッチ65を操作するレバーを一方向または反対方向に変位させて、機器20の作動状態を切り替えうる左シリンダ45および右シリンダ46と、通信部2で機器20を切り替える信号を受信したときに、左シリンダ45または右シリンダ46を作動させて機器20の作動状態を切り替える制御部3と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気機器の制御装置および制御方法に関する。より詳しくは、遠隔からの信号によって機器の作動状態を制御する機器制御装置および機器制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
省エネルギーや災害時の安全のために、電力線のコンセントに接続される機器の通電を遠隔からの制御信号によってオン・オフする屋内配線システムの技術がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1には、不在時の防災や省エネルギーを図ることができ、さらに部屋内の模様替えや用途の変更に対し柔軟に対応することができるコンセント配線構造の技術が記載されている。特許文献1の技術は、電源のラインをLCライン、LNライン、LSラインからなる2系統に分岐し、このうちLCラインとLNラインをノーマルコンセント接続部に結線する。また、LCラインとLSラインをセキュリティコンセント接続部に結線する。そして、LSラインの中の最上流位置にセキュリティ電源スイッチを介設する。
【0004】
また、制御装置の取り付けが簡単に行なえるようにすることを目的に、コンセントの部分でオン・オフ制御するのでなく、例えば照明機器のソケット部分に取り付ける形状を特徴とする技術がある(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
特許文献2には、照明の消し忘れの防止、人の異常状態、火災、不法侵入の通報が行え、かつ装置の取り付けを簡単に行うための技術が記載されている。特許文献2の技術は、自動モードが選択された場合には、人感知センサにより室内に人が存在するか否か判断する。扉感知センサの送光素子から出力された光はリフレクタで反射され、受光素子に入力される。扉が開かれると扉感知センサの受光素子に入力される光量が減り、出力電圧が低下する。この電圧を設定電圧値と比較し、設定電圧値未満になったとき扉が開かれたと判断する。そして、リレーをONして電球を点灯する。
【特許文献1】特開2000−232734号公報
【特許文献2】特開2002−100484号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の技術においては、特許文献2で解決しようとする課題として挙げているように、制御装置の取り付け、工事が容易でないという問題があった。また、特許文献1の請求項13に記載の、手動式スイッチを用いる場合においても、手動スイッチを備えた装置を別途設置する必要があるため、やはり工事が容易でないという問題があった。
【0007】
一方、特許文献2の技術においては、制御装置を取り付けるために、例えば照明機器のソケット部分をいったん取り外してから制御装置を設置する必要があり、設置が困難という課題を解決するに至っていなかった。また、特許文献2の図8および図10に示されているように、既存のスイッチとは別に制御のためのスイッチを設置しているため、制御装置を設置したのちの操作が機器本来のものと異なってしまうという問題があった。
【0008】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、トグルスイッチを備える機器の作動状態を遠隔から制御する装置を、機器の電源配線を改造することなく設置できる機器制御装置および機器制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の観点に係る制御装置は、
手動で作動状態を切り替えるためのトグルスイッチを備える機器の、作動状態を切り替える制御装置であって、
前記機器の作動状態を切り替える信号を受信する受信手段と、
前記トグルスイッチを操作するレバーを一方向または反対方向に変位させて、前記機器の作動状態を切り替えうる切替操作手段と、
前記受信手段で前記機器を切り替える信号を受信したときに、前記切替操作手段を作動させて前記機器の作動状態を切り替える制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0010】
本発明の第2の観点に係る制御方法は、
手動で作動状態を切り替えるためのトグルスイッチを備える機器の、作動状態を切り替える制御方法であって、
前記機器の作動状態を切り替える信号を受信する受信ステップと、
前記受信ステップで前記切り替える信号を受信したときに、前記トグルスイッチを操作するレバーを一方向または反対方向に変位させることによって、前記機器の作動状態を切り替えうる切替操作手段を作動させて、前記機器の作動状態を切り替える制御ステップと、
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明の制御装置および制御方法によれば、手動で作動状態を切り替えるトグルスイッチを備える機器であっても、電源配線を改造することなく、省エネや防災のための遠隔制御を実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付す。
【0013】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る機器制御システムの構成例を示すブロック図である。図1に示すように、本発明の機器制御システムは、制御指示部30と、制御装置1と、機器20と、トグルスイッチ(toggle switch)65とから構成される。トグルスイッチ65は、機器20の作動状態、例えば電源のオン・オフ、を手動で切り替えるためのスイッチである。作動状態には機器のオン・オフ、機器の動作モード、機器の動作段階などを含む。例えば、空調機の冷房、ドライまたは暖房などの動作モードと設定温度、照明の複数の発光ランプのうち発光するランプの組み合わせ、などである。
【0014】
制御指示部30は、無線等により機器20の作動状態を切り替えるための信号を、制御装置1に送信する。制御指示部30と制御装置1との間の通信は、小電力無線、無線LANなどの電波による通信、赤外線などによる通信、または、電力線搬送などによる通信を用いることができる。
【0015】
制御装置1は、制御指示部30から機器20の作動状態を切り替える信号を受信して、その信号に従って機器20のトグルスイッチ65を切り替える。制御装置1は、例えば、通信部2、制御部3、左シリンダ45、右シリンダ46、電源8、カバー9、調節部10、記憶部11および固定部12を備える。
【0016】
通信部2は、制御指示部30から機器20の作動状態を切り替える信号を受信する。制御部3は、通信部2で受信した信号に従って、左シリンダ45または右シリンダ46を駆動させる。トグルスイッチ65は、レバーを一方向または反対方向に変位させて、機器20の作動状態を切り替える。切り替える動作はレバーを一方向または反対方向に変位させる動作なので、制御装置1は直線の往復動作を行えばよい。
【0017】
図1の例では、レバーを変位するアクチュエータとして、左シリンダ45および右シリンダ46を備える場合を示す。左シリンダ45および右シリンダ46は、電動シリンダであって、例えば、ねじとナットのような螺旋を組み合わせて、一方を回転させて、他方を直線運動させる構造を用いることができる。電動シリンダとして、ラックとピニオンを用いて、ピニオンをモーターで駆動する構成を用いることもできる。アクチュエータとして、ソレノイドを用いることも可能である。固定部12は、左シリンダ45または右シリンダ46を駆動してトグルスイッチ65を切り替えるときに、トグルスイッチ65に対して、制御装置1が動かないように固定する。
【0018】
調節部10は、左シリンダ45または右シリンダ46の動作範囲をトグルスイッチ65の深さに合わせて調整する。この場合、トグルスイッチ65の作動する範囲に適合するように、左シリンダ45または右シリンダ46を駆動する範囲を調節する。記憶部11は、トグルスイッチ65が切り替わる作動範囲のデータを保持する。
【0019】
電源8は、通信部2、制御部3、左シリンダ45、右シリンダ46、調節部10、記憶部11の各部へ、作動するための電力を供給する。カバー9は、通信部2、制御部3、電源8、調節部10および記憶部11を被っている。
【0020】
図2は、実施の形態1に係る制御装置1の構造例を示す模式図である。左シリンダ45および右シリンダ46の一端は、固定部12でトグルスイッチ65の本体に対して固定されている(図示せず)。左シリンダ45および右シリンダ46の他端はレバー75に当接している。制御部3は、受信した信号に従って、左シリンダ45または右シリンダ46を駆動する。左シリンダ45は、レバー75を図2の右方向に変位させる。右シリンダ46は、レバー75を図2の左方向に変位させる。
【0021】
なお、例えば、アクチュエータとしてソレノイドを備える場合には、通電する時間を限定できれば、ストロークを調節する必要がないので、調節部10および記憶部11は無くてもかまわない。なお、リミットスイッチで動作範囲を制限する場合は、リミットスイッチを調節部10および記憶部11と考えることができる。
【0022】
制御装置1は、トグルスイッチ65の本体の表面に両面テープなどで貼り付けてある。制御装置1のトグルスイッチ65の本体に接する部分が固定部12である。
【0023】
レバー75を操作する構造は、図2の構成に限らない。図3は、実施の形態1に係る制御装置の別の構造例を示す模式図である。図3の制御装置の構成例では、左シリンダ45および右シリンダ46は、レバー75の長手方向にほぼ平行に(図3では上から)、レバー75の基部を押す方向に作用する。図3に示すように、トグルスイッチ65は通常傾いているため、レバー75の基部を下方向に押してトグルスイッチ65を切り替えることもできる。
【0024】
図4は、実施の形態1に係る制御装置の動作の一例を示すフローチャートである。図2で右方向にレバー75が変位するとオンになり、逆方向に変位するとオフになる構成を例として説明する。まず、制御指示部30は、ユーザからのオン・オフ指示、または、人感センサによりユーザの不在時に照明をオフにするなどの機能を有するホームオートメーションシステムからのオン・オフ指示を受け取ると(ステップS101)、無線等の手段により、通信部2へオン・オフ指示を送信する(ステップS102)。
【0025】
通信部2は、オンまたはオフの指示を受信すると、制御部3へオンかオフかどちらかの指示を送信する(ステップS103)。制御部3はオンの指示の場合(ステップS104;オン)、左シリンダ45に対し、変位動作を指示する(ステップS105)。左シリンダ45は、レバー75を右方向へ押す(ステップS106)。レバー75は、左シリンダ45の圧力によって右方向に変位し、トグルスイッチ65はオン動作を行なう(ステップS107)。
【0026】
一方、オフの指示の場合は(ステップS104;オフ)、制御部3は右シリンダ46に対し、変位動作を指示する(ステップS108)。右シリンダ46は、レバー75を左方向へ押す(ステップS109)。レバー75は、右シリンダ46の圧力によって左方向に変位し、トグルスイッチ65はオフ動作を行なう(ステップS110)。
【0027】
ここで、ユーザが手動でトグルスイッチ65をオン・オフ操作する場合の動作を説明する。通信部2、制御部3、左シリンダ45、右シリンダ46、電源8、調節部10、記憶部11はカバー9に内包されている。カバー9は固定部12によりトグルスイッチ65の近傍になるよう固定されているが、直にトグルスイッチ65を操作する空間的余裕が存在する。ユーザは、トグルスイッチ65のオン・オフ操作をする場合に、制御装置1を設置する前と同様にトグルスイッチ65に対して操作を行なうことができる。
【0028】
左シリンダ45または右シリンダ46のストロークを、トグルスイッチ65のレバー75の作動長さに応じて調節する場合の動作について説明する。まず、ストロークを決定するのは左シリンダ45または右シリンダ46の伸縮動作の量によるため、この伸縮量の調節を行なうこととなる。
【0029】
調節部10は、自動的に左シリンダ45または右シリンダ46を動作させ、スイッチの入切ができる移動量を得るまで動作し、その結果を記憶部11に保持する。または、手動にて左シリンダ45または右シリンダ46を動作させ、トグルスイッチの切替動作に適当なストロークをパラメータとして保持するような構成でもよい。
【0030】
ストロークを保持したのちは、記憶部11の保持する動作量に応じて左シリンダ45または右シリンダ46を動作させる。左シリンダ45または右シリンダ46の操作量を調節することによって、例えば、トグルスイッチ65が、「弱」、「切」、「強」の3点停止位置を有するような場合に、それぞれの停止位置に制御することが可能になる。
【0031】
以上説明したように実施の形態1の制御装置1により、機器20の作動状態を手動で切り替えるスイッチがトグルスイッチ65の場合に、工事不要で省エネや防災のためのスイッチの遠隔制御を実現し、さらに、制御装置を設置した状態でも従来のユーザによるスイッチを切り替える動作を妨げることのない機器制御が可能となる。
【0032】
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2に係る機器制御システムの構成例を示すブロック図である。図6は、実施の形態2に係る制御装置の構造例を示す模式図である。実施の形態2では、図6に示すように、左シリンダ45および右シリンダ46の代わりに、左モーター43、右モーター44および牽引紐55を備える。牽引紐55は左モーター43と右モーター44とに接続されており、さらにレバー75の上部に接している。
【0033】
右モーター44が、接続されている牽引紐55を引っ張ると、レバー75は右に傾く。左モーター43が、接続されている牽引紐55を引っ張ると、レバー75は左に傾く。このようにして、左モーター43または右モーター44を作動して、トグルスイッチ65を切り替えることができる。
【0034】
手動でトグルスイッチ65を切替操作するために、牽引紐55が手動によるレバー75の操作を妨げないように、少なくとも、牽引紐55を引き出す方向に左モーター43および右モーター44は自由に回転できて、固定されていないものとする。
【0035】
図7は、実施の形態2に係る制御装置1の動作の一例を示すフローチャートである。図6で右方向にレバー75が変位するとオンになり、逆方向に変位するとオフになる構成を例として説明する。ステップS101ないしステップS103の動作は実施の形態1と同様である。
【0036】
制御部3はオンの指示の場合(ステップS104;オン)、右モーター44に対し、牽引紐55を巻き取る方向の回転を指示する(ステップS201)。右モーター44は、牽引紐55を引く(ステップS202)。この場合、左モータ43は、牽引紐55を引き出す方向にフリーなので、トグルスイッチ65のレバー75は、牽引紐55に引かれて右方向に変位し、オン動作が行なわれる(ステップS203)。
【0037】
指示がオフ動作の場合(ステップS104のオフ)、制御部3は、左モーター43に対し、牽引紐55を巻き取る方向の回転を指示する(ステップS204)。今度は、左モーター43が、牽引紐55を引く(ステップS205)。この場合、右モータ44は、牽引紐55を引き出す方向にフリーなので、トグルスイッチ65のレバー75は、牽引紐55に引かれて左方向に変位し、オフ動作が行なわれる(ステップS206)。
【0038】
ユーザが手動でトグルスイッチ65のレバー75を操作する場合の動作と、左モーター43および右モーター44のストローク(回転量)をトグルスイッチ65のレバー75の切替ができるスライド量に応じて調節する場合の動作については、実施の形態1の動作と同様である。
【0039】
以上説明したように実施の形態2の機器制御装置により、機器20の作動状態を手動で切り替えるスイッチがトグルスイッチ65の場合に、工事不要で省エネや防災のためのスイッチの遠隔制御を実現し、さらに、制御装置を設置した状態でも従来のユーザによるスイッチを切り替える動作を妨げることのない機器制御が可能となる。
【0040】
本発明の第一の効果は、工事不要で省エネや防災のためのトグルスイッチの遠隔制御ができる点である。その理由は、既存のトグルスイッチの近傍に設置可能な形状の制御装置を備え、無線信号に従って切替動作可能な往復動手段、またはモーターおよび牽引紐を備えているからである。
【0041】
本発明の第二の効果は、機器20を手動で切り替えるトグルスイッチの本来の操作と同様に、制御装置の上から、トグルスイッチの操作部を手動で操作することが可能な点である。その理由は、制御装置は既存のトグルスイッチの近傍に固定部によって設置され、トグルスイッチに対して、レバー75の操作を妨げないよう空間的余裕を有した形状であるため、制御装置を設置した場合でもトグルスイッチの本来の操作の通り、ユーザによるトグルスイッチの切替動作を行なえるからである。
【0042】
その他、本発明の好適な変形として、以下の構成が含まれる。
【0043】
本発明の第1の観点に係る機器制御装置について、
好ましくは、前記切替操作手段は、前記トグルスイッチのレバーに係合して、前記レバーを一方向または反対方向に変位させる方向に動かすアクチュエータを備える、ことを特徴とする。
【0044】
好ましくは、前記アクチュエータは、前記レバーを一方向に変位させる第1の往復動手段と、前記レバーを反対方向に変位させる第2の往復動手段とを備えることを特徴とする。
【0045】
または、前記アクチュエータは、前記レバーに係合して引っ張り力を伝達する牽引部材を引いて、前記レバーを一方向に変位させる第1のモーターと、前記牽引部材を引いて前記レバーを反対方向に変位させる第2のモーターを備えてもよい。
【0046】
好ましくは、前記切替操作手段を被うカバーの内側に前記受信手段、前記切替操作手段および前記制御手段の動作に必要な電力を供給する電源を備えることを特徴とする。
【0047】
好ましくは、前記トグルスイッチを操作するための、前記切替操作手段の動作範囲を設定する調節手段と、
前記調節手段で設定した動作範囲を記憶する記憶手段と、
を備えることを特徴とする。
【0048】
好ましくは、前記切替操作手段を、前記トグルスイッチにとりつけた状態で、前記トグルスイッチを手動で操作可能であることを特徴とする。
【0049】
好ましくは、前記受信手段は、前記機器を含む機器の作動を制御するコントローラから、前記機器の作動状態を切り替える信号を受信することを特徴とする。
【0050】
本発明の第2の観点に係る機器制御方法について、
好ましくは、前記トグルスイッチを操作するための、前記切替操作手段の動作範囲を設定する調節ステップと、
前記調節ステップで設定した動作範囲を記憶する記憶ステップと、
を備え、
前記制御ステップは、前記記憶ステップで記憶した、前記設定した動作範囲を参照して、前記トグルスイッチを操作するための動作範囲で、前記切替操作手段を作動させる、
ことを特徴とする。
【0051】
好ましくは、前記受信ステップは、前記機器を含む機器の作動を制御するコントローラから、前記機器の作動状態を切り替える信号を受信することを特徴とする。
【0052】
その他、前記のハードウエア構成やフローチャートは一例であり、任意に変更及び修正が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明の実施の形態1に係る機器制御システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】実施の形態1に係る制御装置の構造例を示す模式図である。
【図3】実施の形態1に係る制御装置の別の構造例を示す模式図である。
【図4】実施の形態1に係る制御装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態2に係る機器制御システムの構成例を示すブロック図である。
【図6】実施の形態2に係る制御装置の構造例を示す模式図である。
【図7】実施の形態2に係る制御装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0054】
1 制御装置
2 通信部
3 制御部
8 電源
9 カバー
10 調節部
11 記憶部
12 固定部
20 機器
30 制御指示部
43 左モータ
44 右モータ
45 左シリンダ
46 右シリンダ
55 牽引紐
65 トグルスイッチ
75 レバー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
手動で作動状態を切り替えるためのトグルスイッチを備える機器の、作動状態を切り替える制御装置であって、
前記機器の作動状態を切り替える信号を受信する受信手段と、
前記トグルスイッチを操作するレバーを一方向または反対方向に変位させて、前記機器の作動状態を切り替えうる切替操作手段と、
前記受信手段で前記機器を切り替える信号を受信したときに、前記切替操作手段を作動させて前記機器の作動状態を切り替える制御手段と、
を備えることを特徴とする制御装置。
【請求項2】
前記切替操作手段は、前記トグルスイッチのレバーに係合して、前記レバーを一方向または反対方向に変位させる方向に動かすアクチュエータを備える、ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記アクチュエータは、前記レバーを一方向に変位させる第1の往復動手段と、前記レバーを反対方向に変位させる第2の往復動手段とを備えることを特徴とする請求項2に記載の制御装置。
【請求項4】
前記アクチュエータは、前記レバーに係合して引っ張り力を伝達する牽引部材を引いて、前記レバーを一方向に変位させる第1のモーターと、前記牽引部材を引いて前記レバーを反対方向に変位させる第2のモーターを備える、
ことを特徴とする請求項2に記載の制御装置。
【請求項5】
前記切替操作手段を被うカバーの内側に前記受信手段、前記切替操作手段および前記制御手段の動作に必要な電力を供給する電源を備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の制御装置。
【請求項6】
前記トグルスイッチを操作するための、前記切替操作手段の動作範囲を設定する調節手段と、
前記調節手段で設定した動作範囲を記憶する記憶手段と、
を備えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の制御装置。
【請求項7】
前記切替操作手段を、前記トグルスイッチにとりつけた状態で、前記トグルスイッチを手動で操作可能であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の制御装置。
【請求項8】
前記受信手段は、前記機器を含む機器の作動を制御するコントローラから、前記機器の作動状態を切り替える信号を受信することを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の制御装置。
【請求項9】
手動で作動状態を切り替えるためのトグルスイッチを備える機器の、作動状態を切り替える制御方法であって、
前記機器の作動状態を切り替える信号を受信する受信ステップと、
前記受信ステップで前記切り替える信号を受信したときに、前記トグルスイッチを操作するレバーを一方向または反対方向に変位させることによって、前記機器の作動状態を切り替えうる切替操作手段を作動させて、前記機器の作動状態を切り替える制御ステップと、
を備えることを特徴とする制御方法。
【請求項10】
前記トグルスイッチを操作するための、前記切替操作手段の動作範囲を設定する調節ステップと、
前記調節ステップで設定した動作範囲を記憶する記憶ステップと、
を備え、
前記制御ステップは、前記記憶ステップで記憶した、前記設定した動作範囲を参照して、前記トグルスイッチを操作するための動作範囲で、前記切替操作手段を作動させる
ことを特徴とする請求項9に記載の制御方法。
【請求項11】
前記受信ステップは、前記機器を含む機器の作動を制御するコントローラから、前記機器の作動状態を切り替える信号を受信することを特徴とする請求項9または10に記載の制御方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2010−9931(P2010−9931A)
【公開日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−167761(P2008−167761)
【出願日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【出願人】(390001395)NECシステムテクノロジー株式会社 (438)
【Fターム(参考)】