説明

トランスポンダの実装構造およびその製造方法

本発明は、平面アンテナ(6)とこのアンテナ(6)に接続されるチップ(3)とを有し、アンテナ(6)を空間構造の平面シート状熱可塑性素材(5)に少なくとも部分的に埋め込むと共に、チップ(3)を部分的に受容するために熱可塑性素材(5)にクリアランスを設けて成る、トランスポンダの実装構造であって、上記熱可塑性素材でラミネートされ得ない非導電基板(2)で成る平面モジュール(1)を有し、このモジュール(1)に導電膜を介して上記チップ(3)が接続されることが可能であり、上記アンテナ(6)の端部(7,8)を上記チップ(3)に接続するための接合領域(4a,4b)が上記モジュール(1)上にフィルムとして形成され、また熱可塑性素材(5)がモジュール(1)と2つの外層(9,10)の間のアンテナ(6)とともにサンドイッチ状態でラミネートされ、モジュールの接合領域(4a,4b)がアンテナ(6)の端部(7,8)で位置合わせされる構造である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、それぞれ請求項1および請求項7の前文に従うトランスポンダの実装構造およびその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
チップおよびアンテナとしてのコイルを備えたトランスポンダにより、チップを含むメモリへの非接触アクセスが可能となる。カードに搭載されたトランスポンダは、例えばチケットの自動アクセスコントロールに関して、またパス券や銀行のカードのセキュリティ情報に関して、さらには、スマートラベルおよびスマートタグの起源の識別などに関して使用されている。
【0003】
DE 10 2006 001 777 A1で開示されているトランスポンダの実装構造では、コイルがシート状の熱可塑性素材に埋め込まれ、シート状の熱可塑性素材に隙間を持って配置されたチップに、コイルの端部がハンダ接合で接続される構造となっている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この欠点は、コイルの端部の配置とハンダ接合を行うチップの位置決めにおいて実装構造の製作負担が増加し、追加のコストを生じてしまうことである。さらに、薄型のシート状の実装構造を形成するには、可撓性のある薄型の実装構造を得るために、ハンダ接合のサイズを最小限にすべきである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
したがって、本発明の目的は、安価で容易に製造でき、かつ、薄型に製造可能な請求項1の前文に記載の高品質のトランスポンダの実装構造と、さらに、請求項7の前文に記載の当該製造工程を提供することにある。
【0006】
本発明の上記目的は、請求項1および請求項7に記載された特徴部分により達成される。
【0007】
その結果として得られるものが、シート状または平面アンテナとこのアンテナに接続されたチップとを有し、アンテナの少なくとも一部が空間構造のシート状の熱可塑性素材に埋め込まれているトランスポンダの実装構造である。上記熱可塑性素材には、この熱可塑性素材内にチップを少なくとも部分的に受け入れるクリアランス(隙間)がある。シート状のモジュールは、熱可塑性素材とラミネートされ得ない電気的に非導通の基板を備え、チップは導電膜を介してこの基板に接続されている。導電膜は、アンテナの端部をチップに接続するための2つの接合領域を形成している。各接合領域がアンテナの一方の端部を覆うべく、平面状のまたはシート状のモジュールがアンテナの端部に接合領域を位置合わせさせて配置される。モジュールは、アンテナの端部の接続用に広い接合領域を備えているため、チップ上の接点とアンテナの端部との間に正確な位置決めを必要としない。さらに、非ハンダ接合プロセスが達成される。各接合領域とアンテナの各端部間との機械的接合による接合で、永続的な電気接続が達成される。熱可塑性素材は、装着されたアンテナおよびモジュールを合わせて、熱可塑性素材の両面がそれぞれ外層または上層との間で(加熱)ラミネートされる。このラミネート、すなわち加熱および加圧により、このアンテナは少なくとも一部が熱可塑性素材に埋め込まれ、これにより、およそ300μmの厚みにすぎない実装構造が製造されても、薄型での接続のため、部品が触覚、すなわち感覚により感知され得ない平坦な構造が形成される。アンテナもアンテナに接続されるチップも、この実装構造においては「感覚により知覚」されない。導電膜による接続は、たとえばハンダ接点のような堅固な部品を生じさせず、薄型の実装構造においてそのわずかな厚みを指で感じることができ、使用されている素材も柔軟である。基板素材は熱可塑性素材でラミネートされ得ず、外層または上層でもラミネートされないため、積層中、モジュールの基板は、チップならびにアンテナ端部およびモジュールの接合領域との間の接合領域双方の保護材として機能する。特に、基板の接合領域が保護される。一度限りの接合、すなわち一度限りの加熱および加圧により、さらに、トランスポンダを形成する部品への熱的および機械的負荷ならびに対応する電気的接続が軽減され、歩留まり良く高品質の複合物が製造される。この熱可塑性素材は、サンドイッチ状の態様で2つの外層に融合される。
【0008】
薄い膜においても高い導電性を達成するよう、この導電膜は、導電性銀ペーストを備えることが好ましい。「たった」およそ30μmの厚みで膜を形成する場合であっても、チップとコイルの一方の端部との電気的接続が可能になる。
【0009】
モジュールの基板を熱可塑性素材でラミネートすることを防ぎ、また接合領域でチップを保護するため、モジュールの基板は、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PI(ポリイミド)、PV(PVDF、ポリビニリデンフルオライド)またはこれらの化合物からなることが好ましい。
【0010】
2つの外層または2つの上層で簡単にラミネートするために、熱可塑性素材は、PVC(ポリビニルクロライド)、PETG(変性PET)、PC(ポリカーボネート)またはこれらの化合物で成る。上述の素材は、安価でフィルム型の膜を生産することができる。
【0011】
テスリン、PVC、PETG、PCなどを、外層の素材として使用することができる。外層はおよそ0.03mmからおよそ0.25mmの厚みを有することが好ましく、外層または上層としては、さらに薄いことが望ましい。特に外層は、およそ0.04mmから0.05mmの範囲であることが望ましい。
【0012】
熱可塑性素材としてPVCが使用される場合は、さらに外層または上層としてもPVCが使用されることが好ましい。
【0013】
薄い実装構造をカード型に形成することで、高レベルのアクセプタンスを有することはよく認識されている。それゆえ、この実装構造、すなわち本質的に熱可塑性素材はカード型とされ、厚みが0.2mmから0.4mmの範囲、特に0.3mmの厚みを有することが好ましい。カード型の可撓性の実装構造は、導電性銀ペーストで形成された広い接合面積のために、たとえばハンダ接合のような知覚可能な部品を備えない。
【0014】
本発明のさらなる特徴は、従属請求項および下記の記述から理解されるものである。
【0015】
以下、本発明を添付の図に示す例示的な実施形態に基づき、詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1aは、基板、チップおよびチップの接続のための接合領域を備えるモジュールを概略的に示す斜視図である。
図1bは、図1aのモジュールを概略的に示す側面図である。
図2は、熱可塑性素材上のアンテナの配置を概略的に示す斜視図である。
図3は、図1に示すモジュールを、図2に示す配置に追加する配置を概略的に示す斜視図である。
図4は、図3に示す配置の上方および下方から各外層をラミネートする状態を概略的に示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1aは、非導電基板2とこの基板2上に配置されるチップ3とを備えるシート状のモジュール1を概略的に示す斜視図である。このチップ3は、接着性をも有する導電フィルム(膜)を介して、基板2に接続されている。本発明の一実施形態においては、銀ペースト(銀膠)を導電膜として使用してもよく、同時にこれは、チップ3を基板2に機械的に接合するための接着剤として機能する。チップ3は、導電膜を介して基板2に機械的に接合される。またチップ3は、この導電膜とは別に、該チップ3の下側にあるACF(異方性導電膜)を介して、このACFと基板2との間で接着されてもよい。
【0018】
接合領域4a,4bは、導電膜により基板2上に形成されている。接合領域4a,4bは、接合点またはチップ3の接点である。チップ3の接点であれば、接合領域4a,4bを通じて「外側」に導かれる。広い接合領域4a,4bを介して、チップ3の容易な接合が得られる。チップ3およびアンテナ6を備えるトランスポンダを形成するため、トランスポンダのアンテナ6は、その各端部を各接合領域4a,4bに接続することができる。
【0019】
アンテナ6は、周状に隣接した巻線を有する単層コイルとして形成されてもよい。図2、図3および図4に示す例示的な実施形態では、アンテナ6は周状に隣接した巻線を有する単層コイルとして形成されている。
【0020】
またアンテナは、エッチングされたアンテナの形態をとってもよい。同様に、アンテナはプリント配線の形態をとることも可能である。またアンテナは、電解メッキにより作製されてもよい。前述したこれらのアンテナの場合、アンテナは電気的に非導通の基板に適用されてきた。本発明の目的のためには、電気的に非導通な基板上のアンテナを使用してもよい。
【0021】
可撓性のある薄い実装構造を形成するため、本発明の一実施形態においては、基板2はおよそ50μmの厚みを有するものとする。適用される導電膜を備えた基板2の厚みがおよそ80μm、チップ3の厚みがおよそ200μmであることから、モジュール1の厚みは最大で約250μmとなる。厚みの比較を例示するため、図1aに示したモジュール1の側面図を図1bに示す。
【0022】
チップ3がモジュール1の平面内でおよそ1600μm×1600μmの空間を有するのに対し、接合領域4a,4bは少なくともおよそ9700μm×9700μmの領域を有する。これらの接合領域4a,4bは、例えば、シート状の実装構造におけるトランスポンダの形成に必要なアンテナの端部の接合など、チップ3を接続できるように広い接続面積を与えている。
【0023】
図2は、シート状に構成された熱可塑性素材5の斜視図である。本実施例においてコイル状に構成されるアンテナ6は、特に5回から8回に巻回された金属ワイヤから成っている。コイルの巻線は、周状に隣接している。このコイルは、曲線状の角を有する矩形をなすように形成されている。このコイルは、2つの端部7,8を有する。端部7,8は、コイルによって境界づけられる矩形領域内でその内側に導かれる。他の実施例としては、コイルは円形であってもよく、或いは閉平面を有していてもよい。
【0024】
絶縁された金属ワイヤ、特にエナメルで絶縁されたものを、コイルの形成に用いてもよい。巻線の巻き付けを行っている間に、金属ワイヤの絶縁体が少なくとも部分的に溶剤と接してもよく、部分的に溶解し始めてもよい。巻線を形成している間に、隣接する巻線の絶縁体が少なくとも部分的に相互接触するようにされてもよく、隣接する巻線のワイヤが相互に接触しない間に、溶剤が気化される。絶縁体が部分的に溶解し始める結果として、隣接するコイルの巻線の絶縁体が部分的に溶解し再凝固した絶縁体と接着し、隣接する巻線の一方が絶縁体で他方にもたれかかるシート状の単層コイルが形成される。また別の例示的な実施形態においては、コイルの巻線が接触しないようになされてもよい。巻線が絶縁体に接触していれば、コイルは小さな円周状に形成されることになる。
【0025】
図2に示す実施形態に従えば、コイルはまず熱可塑性素材5に載置されるが、これを符号20で示す矢印で描いている。
【0026】
その後、モジュール1が熱可塑性素材上に載置されて表面に位置するアンテナ6に設置され、ここでコイルとして形成されることが、符号20で示す矢印にて図3に描かれている。モジュール1は、接合領域4a,4bがコイルの端部7,8と向かい合うように配置され、これらを被膜する。図1に示されたモジュール1は、各接合領域4a,4bがそれぞれコイルの端部7,8と接触し得るように、基板2の面と平行に図1に関して180度回転して示されている。
【0027】
シート状の実装構造においてチップ3の高さが感じられないようにするために、チップ3は熱可塑性素材5の隙間に、または隙間に収まるように設置される。
【0028】
コイルの端部7,8は、必ずモジュール1の接合領域4a,4bと接触しており、その大きさのため、コイルの一方の端部7,8の製造公差または製造変位に関わらず、モジュール1が熱可塑性素材5に載置され、コイルが表面にある場合は、チップ3とコイルが接触するようになっている。各接合領域4a,4bの一方とコイルの各端部7,8とはそれぞれ機械的に接合し、かくして永続的な電気的接続が達成される。
【0029】
図4は、図3に示されたコイルおよび熱可塑性素材5上に載置されたモジュール1を示す。モジュール1の接合領域4a,4bは、コイルの端部7,8上に配置される。
【0030】
図4に概略を示すように、外層9,10はそれぞれ熱可塑性素材5の2つの広い接合領域を介してラミネートされている。外層9,10と熱可塑性素材との間の配置は、符号20および30で示す矢印で示されている。外層9は、図示された熱可塑性素材5上に位置する。外層10は、図4に示された熱可塑性素材5の下側に位置する。ラミネートのために、熱可塑性素材5は、ポリビニルクロライド、PETG、ポリカーボネート、またはこれらの化合物を備え、又はこのような熱可塑性素材からなる。外層9,10は、テスリン、PVC、PETG、PCまたはこれらの化合物を備え、又はこのような熱可塑性素材からなる。
【0031】
張り合わせ中に防護機能を働かせるため、基板2は、PET、PI、PV、またはこれらの化合物を備え、あるいはこのような素材または素材の化合物からなる。
【0032】
張り合わせにより、コイル状に構成されたアンテナ6は熱可塑性素材5に押圧され、少なくとも一部がその中に埋め込まれる。コイルは、熱可塑性素材5の実質的な平面領域に配置される。チップ3は熱可塑性素材5のクリアランス(隙間)に配置され、高さを生じることがない。熱可塑性素材5中のクリアランス(隙間)は、この熱可塑性素材5を穿孔して形成されることができ、穿たれた「孔」は張り合わせによって閉じられる。
【0033】
ラミネートされることで、基板2およびチップ3を備えたモジュール1は、コイルの端部7,8上の導電接合領域4a,4bに固定され、可撓的に構成されたコイルとチップ3との永続的な電気的接続が達成される。熱可塑性素材5は、モジュール1とコイルと併せて、外層9,10または上層の間にサンドイッチ状態で配置される。
【0034】
一つの例示的な実施形態では、電流を印加することで、コイルを熱可塑性素材5に最初に埋め込むようにしてもよい。このため、図2に示された熱可塑性素材5上に載置されたコイルに電流が印加されることで、電気抵抗によりコイルが加熱される。コイルを流れる電流を介してコイルの温度が局所的に上昇し、熱可塑性素材1が柔らかくなり、コイルの重みでコイルが素材5に沈下する。また、加熱されたコイルに、例えば孔を介して圧力を付与し、コイルの沈下を補助する柔らかくなった熱可塑性素材5の方向に更なる力を与えてもよい。特に、孔をコイルの形状に適合させるようにすれば、圧力がコイルの巻線だけに付与される。
【0035】
電流の印加により、数秒でコイルの温度を80度から120度上昇させることが好ましい。局所的な温度の上昇により、このような短時間の電流の印加で熱可塑性素材5は十分柔らかくなり、コイルが沈下する。電流の印加中、コイルへかける最高温度は、具体的には、熱可塑性素材5を柔らかくしても金属ワイヤが燃えることのないような温度に達するように選択される。ポリビニルクロライドはおよそ80度ですでに柔らかくなり、例えば熱可塑性素材5として用いることができる。
【0036】
平面実装構造を製作するためには、特にカード型において、シート状の熱可塑性素材5は0.2mmから0.4mmの間の厚さを有してもよい。金属ワイヤの少なくとも一部、好ましくは全部を熱可塑性素材5に埋め込むため、金属線は熱可塑性素材5の厚みに適合する、該熱可塑性素材の厚みより薄い銅線で成っていてもよい。この金属線は0.25mmより薄く、さらには0.1mmより薄いことが好ましく、特に0.02mmから0.08mmの間の薄さを有することが好ましい。
【図1a】

【図1b】

【図2】

【図3】

【図4】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート状のアンテナ(6)とこのアンテナ(6)に接続されるチップ(3)とを有し、上記アンテナ(6)を空間構造のシート状熱可塑性素材(5)に少なくとも部分的に埋め込むと共に、上記チップ(3)を部分的に受容するために上記熱可塑性素材(5)にクリアランスを設けて成る、トランスポンダの実装構造であって、
上記熱可塑性素材でラミネートされ得ない非導電基板(2)で成るシート状のモジュール(1)を有し、このモジュール(1)に導電膜を介して上記チップ(3)が接続され、
上記アンテナ(6)の端部(7,8)を上記チップ(3)に接続するための接合領域(4a,4b)が上記モジュール(1)上に膜として形成され、
また上記熱可塑性素材(5)が上記モジュール(1)とともにサンドイッチ状態でラミネートされ、その接合領域(4a,4b)が上記アンテナ(6)の上記端部(7,8)および2つの外層(9,10)の間の上記アンテナ(6)で位置合わせされることを特徴とするトランスポンダの実装構造。
【請求項2】
前記導電膜が導電性銀ペーストで構成されることを特徴とする、請求項1に記載の実装構造。
【請求項3】
前記モジュール(1)の前記基板(2)が、PET、PI、PVまたはこれらの化合物からなることを特徴とする、請求項1または2に記載の実装構造。
【請求項4】
前記熱可塑性素材(5)が、ポリビニルクロライド、PETG、ポリカーボネート、またはこれらの化合物を含むことを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の実装構造。
【請求項5】
前記外層(9,10)の素材が、テスリン、PVC、PETG、PC、またはこれらの化合物を含むことを特徴とする、請求項1から4のいずれかに記載の実装構造。
【請求項6】
前記熱可塑性素材(5)がカード型であり、0.2mmから0.4mm、特に0.3mmの厚みを有することを特徴とする、請求項1から5のいずれかに記載の実装構造。
【請求項7】
シート状のアンテナ(6)とこのアンテナ(6)に接続されるチップ(3)とを有し、上記アンテナ(6)を空間構造のシート状熱可塑性素材(5)に少なくとも部分的に埋め込んだトランスポンダの実装構造を製造するための方法であって、
上記アンテナ(6)を上記熱可塑性素材(5)上に載置し、さらに、この熱可塑性素材(5)にラミネートされ得ない非導電基板(2)を有するシート状のモジュール(1)を使用し、このモジュール(1)に導電膜を介して上記チップ(3)を接続し、上記導電膜が上記アンテナ(6)の上記端部(7、8)を上記チップ(3)に接続するために上記基板(2)上で接合領域(4a、4b)を形成し、
また上記モジュール(1)が上記アンテナ(6)の上記端部(7、8)上方の接合領域(4a、4b)で位置合わせされて上記アンテナ(6)および上記熱可塑性素材(5)上に載置され、該熱可塑性素材(5)上に位置する上記アンテナ(6)とその上に位置する前記モジュール(1)とを備えた上記熱可塑性素材(5)が2つの外層(9、10)の間にサンドイッチ状の態様でラミネートされることを特徴とする方法。
【請求項8】
前記導電膜として導電性銀ペーストを使用することを特徴とする、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
PET、PI、PVまたはこれらの化合物が前記モジュール(1)の前記基板(2)として使用されることを特徴とする、請求項7または8に記載の方法。
【請求項10】
ポリビニルクロライド、PETG、ポリカーボネート、またはこれらの化合物が前記熱可塑性素材(5)として使用されることを特徴とする、請求項7から9のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
テスリン、PVC、PETG、PC、またはこれらの化合物が前記外層(9、10)の素材として使用されることを特徴とする、請求項7から10のいずれかに記載の方法。
【請求項12】
0.1mmから0.4mmの間、特に0.15mmから0.35mm、特に好ましくはおよそ0.250mmの厚みを有するカード型のフィルムが、前記熱可塑性素材(5)として使用されることを特徴とする、請求項7から11のいずれかに記載の方法。

【公表番号】特表2011−520194(P2011−520194A)
【公表日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−507797(P2011−507797)
【出願日】平成21年3月25日(2009.3.25)
【国際出願番号】PCT/EP2009/002166
【国際公開番号】WO2009/135567
【国際公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【出願人】(510015752)エスイーエス・アールエフアイデー・ソリューションス・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング (1)
【氏名又は名称原語表記】SES RFID SOLUTIONS GMBH
【住所又は居所原語表記】Angerumunder Str.19, 40489 Dusseldorf Germany
【Fターム(参考)】