説明

トリガースイッチ

【課題】ロックボタンを組み立てるときの圧入による組み立てを回避してロックボタンの捲れを無くし、トリガーロック不良を無くすこと、及び冶具を使用しないで組み立てることができるように簡素化したトリガースイッチを提供する。
【解決手段】トリガースイッチは、側面に、操作レバー15の押し込み状態をロックするロックボタン11を備えたスイッチ本体12と、前記ロックボタンを取り付けるためのロックボタン嵌合部21の下部側に貫通させて形成されたガイド溝に係合して前記ロックボタンの係合状態をガイドするガイドレールを備えた操作レバーと、を備え、ロックボタン挿入孔に、前記ロックボタンの抜止鍔部をロックボタン挿入孔の形状に合わせて挿通させ、挿通した抜止鍔部を回動させることで前記ロックボタン挿入孔の出口端に抜止鍔部の長さ方向の端縁を係合させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はトリガースイッチに関し、詳しくは、電動工具用スイッチに使用されているスイッチに設けてあるところの操作レバーを引き込んだ状態をロックするロックボタンの改良に関するもので、特にロックボタンを組み立てる際に治工具を必要としないで組み立ての簡素化を図ったロックボタンの構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術における電動工具用スイッチは、図13及び図14に示すように、ロックボタン111を側面に有するスイッチ本体112と、ロックボタン111のロック状態を維持するためのボタンロックガイド穴114を設けたガイドレール113を備えた操作レバー115とを備えた構成になっている。
【0003】
スイッチ本体112は、図示しないモータの回転数を制御する回転数制御基板や回転速度を変更・調整するためのスイッチ機構を内部に収容し、側面に操作レバー115の摺動方向に沿ってガイドレール113を摺動自在に収容する所定幅に切欠いて形成されたガイド溝116を設け、そのガイド溝116の略中央位置であって溝を跨ぐように形成されたロックボタン111を係合係止するロックボタン嵌合部121を備えた構成になっている。
【0004】
操作レバー115は、スイッチ本体112内部に収納されているスイッチ機構に取り付けられている図示しないスプリングによってスイッチ本体から離れる方向に常時付勢されているもので、操作レバー115を押し込むとモータが始動し、更に、押し込むことによって回転速度が変更し、また、押圧を解除すると、スプリングの付勢力によって押圧前の位置に戻ってモータが停止するようになっている。
【0005】
また、操作レバー115を最大限に押し込むことによって、所謂、フルストロークの状態になり、そのときにロックボタン111を押すことでフルストロークの状態を維持させることができる。このフルストロークの状態を解除するには、操作レバー115を押し込む動作をすることでロックボタン111が解除され、フルストロークの状態が解除される。
このような操作レバー115には、操作レバー115の片側片から平板形状で突出して形成したガイドレール113を備えている。このガイドレール113は、スイッチ本体112に設けてあるガイド溝116に係合するもので、平板形状に形成した略中央位置に略真円形状に形成したボタンロックガイド穴114を設けた構造となっている。
【0006】
このボタンロックガイド穴114は、ロックボタン111の中心ノブ123の先端に設けてある抜止鍔部124に係合するもので、全体として真円形状に形成し、その先端側の穴の内径にテーパを施した構造となっている。
【0007】
ロックボタン111は、図14、図15及び図16に示すように、傘状に形成され、周囲にアールを施した円筒形状に形成された押しボタン部122と、押しボタン部122の裏側中心位置から突出形成された中心ノブ123を備え、この中心ノブ123の先端にロックボタン111をロックするための鍔状に形成した抜止鍔部124を備え、押しボタン部122の裏側にはバネ125を係合するスペースを有するバネ係合凹部126を備えた構造となっている。
【0008】
中心ノブ123及び抜止鍔部124は真円形状に形成されており、特に抜止鍔部124はスイッチ本体112に設けてあるロックボタン嵌合部121のボタン挿入孔131に圧入により装着する構造となっている。
【0009】
ロックボタン嵌合部121は、図14及び図17に示すように、ガイド溝116の略中央位置に配置され、円筒形状のロックボタン111が係合できるように、全体として円筒形状に形成され、外側の筒である外側筒127と外側筒127よりも縮径に形成された内側筒128と、外側筒127と内側筒128との間のスペースがバネを係合するバネ係合凹部129とし、内側筒128の内側がロックボタン111の中心ノブ123及び抜止鍔部124を挿通させるためのボタン挿入孔131を形成する。
【0010】
ボタン挿入孔131には、内側方向に突出形成した圧入部材118を設けた構造となっており、ボタン挿入孔131にロックボタン111を取り付ける際に抜止鍔部124を圧入して押し込むことで係合係止する。
【0011】
圧入部材118は、内側筒128の内径から内側方向に突出形成させたもので、ロックボタン111の抜止鍔部124を圧入により差し込むと、次に抜止鍔部124が圧入部材118に係合して抜け止めとして機能する。
【0012】
このような構造からなるロックボタン111及びロックボタン嵌合部121における組み立ては、先ず、ロックボタン嵌合部121のバネ係合凹部129にバネ125を差し込み、ロックボタン111のバネ係合凹部126にバネ125を係合させ、ロックボタン111の中心ノブ123の先端側の抜止鍔部124をロックボタン嵌合部121のボタン挿入孔131に差し込み、圧入部材118に圧入させて差し込んでロックボタン111を組み立てる。圧入で差し込んだ抜止鍔部124は圧入部材118で抜止される。
【0013】
図18、図19、図20に示すものは、ロックボタン111を組み立て、ロックされていない、所謂、ロックオフの状態を示したもので、操作レバー115はスイッチ本体112内部に収容されているバネにより外方向に付勢され、ガイドレール113はガイド溝116に収容されロックボタン111の位置から外れた位置にボタンロックガイド穴114が対峙した状態となる。そのため、ロックボタン111を押してもガイドレール113の表面でブロックされ、ロックできない。
【0014】
図21、図22、図23に示すものは、ロックボタン111を組み立て、ロックされている、所謂、ロックオンの状態を示したもので、操作レバー115を押し込んだ状態のときにボタンロックガイド穴114にロックボタン111の抜止鍔部124が臨んだ状態となり、この状態のときにロックボタン111を押すことによりボタンロックガイド穴114に抜止鍔部124が入り込み、抜止鍔部124の側面にボタンロックガイド穴114の開口端部が当接した状態となり抜止鍔部124がボタンロックガイド穴114の端部に係合してロックし、その状態を維持する。
このロックは、ロックされている操作レバー115を更に少し引き込むことで、ボタンロックガイド穴114に係止している抜止鍔部124が外れ、バネ125の付勢力によりロックボタン111が外れる方向に動き抜止鍔部124がボタンロックガイド穴114から外れた外方向に動くことによりロック状態は簡単に外すことができるのである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【特許文献1】特開2008−62346
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
しかしながら、従来技術で説明したロック機構においては、ロックボタンはスイッチ本体のロックボタン嵌合部に対して圧入により嵌合する構造となっており、圧入したときに捲れ等のロックの引っ掛かりが悪くなりトリガーロック不良を起こすという問題がある。
又、組み立てにおいては正しく真上からロックボタンを圧入する必要があり、そのため冶具を利用して圧入する必要があり、冶具を使用することで組み立てに時間がかかるという問題もある。
【0017】
従って、ロックボタンを組み立てるときの圧入による組み立てを回避して圧入方式から挿入後回動させる構造にしてロックボタンの捲れを無くし、トリガーロック不良を無くすこと、及び冶具を使用しないで組み立てることができるように簡素化することに解決しなければならない課題を有する。
【課題を解決するための手段】
【0018】
上記課題を解決するために、本願発明のトリガースイッチは、次に示す構成にすることである。
【0019】
(1)トリガースイッチは、
側面に、操作レバーの押し込み状態をロックするロックボタンを備えたスイッチ本体と、
前記ロックボタンを取り付けるためのロックボタン嵌合部の下部側に貫通させて形成されたガイド溝に係合して前記ロックボタンの係合状態をガイドするガイドレールを備えた操作レバーと、
を備え、
前記ロックボタンには、中心軸から延設した先端部にU字型形状の長円に形成した抜止鍔部を備え、
前記ロックボタン嵌合部には、前記抜止鍔部を挿通させる形状のU字型形状の長円に形成されたロックボタン挿入孔を備え、
前記ロックボタン挿入孔に、前記ロックボタンの抜止鍔部をロックボタン挿入孔の形状に合わせて挿通させ、挿通した抜止鍔部を回動させることで前記ロックボタン挿入孔の出口端に抜止鍔部の長さ方向の端縁を係合させることである。
(2) 前記ロックボタン挿入孔の孔の配置は、前記ガイド溝を横切る方向に長円の長さ方向を配置したことを特徴とする(1)に記載のトリガースイッチ。
(3) 前記ガイドレールには、前記ロックボタン挿入孔に装着されたロックボタンの抜止鍔部の短手方向の端部を挟むためのガイド部を設けたことを特徴とする(1)に記載のトリガースイッチ。
【発明の効果】
【0020】
本発明に係るトリガースイッチは、ロックボタンの先端に設けた抜止鍔部の形状をU字型形状の長円に形成し、この抜止鍔部を挿入するロックボタン挿入孔も同じ形状にして、このロックボタン挿入孔に抜止鍔部を遊嵌合して挿入し、回動させて抜止させるようにしたことで、組み立て時に無理な応力を発生させることがないため、組み立て時における損傷を皆無にすることができる。
又、組み立て時に正確に押し込む操作等が必要ないため、特別な冶具を必要としないで組み立てることができ組み立ての簡素化及び組み立て時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明に係るトリガースイッチの全体斜視図である。
【図2】同、トリガースイッチの構成部品を分解して示した斜視図である。
【図3】同、トリガースイッチの構成部品を背面からみた斜視図である。
【図4】同、ロックボタンの全体斜視図である。
【図5】同、ロックボタンの底面からみた平面図である。
【図6】同、スイッチ本体に設けてあるロックボタン嵌合部の平面図である。
【図7】同、トリガースイッチのロックオフ状態のときの正面図である。
【図8】同、図7における断面A−Aの断面図及び部分拡大して示した断面図である。
【図9】同、図7における断面B−Bの断面図及び部分拡大して示した断面図である。
【図10】同、トリガースイッチのロックオン状態のときの正面図である。
【図11】同、図10における断面A−Aの断面図及び部分拡大して示した断面図である。
【図12】同、図10における断面B−Bの断面図及び部分拡大して示した断面図である。
【図13】従来技術におけるトリガースイッチの全体斜視図である。
【図14】同、トリガースイッチの構成部品を分解して示した斜視図である。
【図15】同、ロックボタンの全体斜視図である。
【図16】同、ロックボタンの底面からみた平面図である。
【図17】同、スイッチ本体に設けてあるロックボタン嵌合部の平面図である。
【図18】同、トリガースイッチのロックオフ状態のときの正面図である。
【図19】同、図18における断面A−Aの断面図及び部分拡大して示した断面図である。
【図20】同、図18における断面B−Bの断面図及び部分拡大して示した断面図である。
【図21】同、トリガースイッチのロックオン状態のときの正面図である。
【図22】同、図21における断面A−Aの断面図及び部分拡大して示した断面図である。
【図23】同、図21における断面B−Bの断面図及び部分拡大して示した断面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
本願発明に係るトリガースイッチの実施形態について、図面を参照して説明する。
【0023】
本発明に係るトリガースイッチは、図1乃至図3に示すように、ロックボタン11を側面に有するスイッチ本体12と、ロックボタン11のロック状態を維持するためのボタンロックガイド穴14を設けたガイドレール13を備えた操作レバー15とを備えた構成になっている。
【0024】
スイッチ本体12は、図示しないモータの回転数を制御する回転数制御基板や回転速度を変更・調整するためのスイッチ機構を内部に収容し、側面に操作レバー15の摺動方向に沿って操作レバー15のガイドレール13を摺動自在に収容する所定幅に切欠いて形成されたガイド溝16を設け、そのガイド溝16の略中央位置であってガイド溝16を跨ぐように形成されたロックボタン11を係合係止するロックボタン嵌合部21を備えた構成になっている。
【0025】
操作レバー15は、スイッチ本体12内部に収納されているスイッチ機構に取り付けられている図示しないスプリングによってスイッチ本体12から離れる方向に常時付勢されているもので、操作レバー15を押し込むとモータが始動し、更に、押し込むことによって回転速度が変更し、また、押圧を解除すると、スプリングの付勢力によって押圧前の位置に戻ってモータが停止するようになっている。
【0026】
また、操作レバー15を最大限に押し込むことによって、所謂、フルストロークの状態になり、そのときにロックボタン11を押すことでフルストロークの状態を維持させることができる。このフルストロークの状態を解除するには、操作レバー15を押し込む動作をすることでロックボタン11が解除され、フルストロークの状態が解除される。
【0027】
このような操作レバー15には、操作レバー15の片側片から平板形状で突出して形成したガイドレール13を備えている。このガイドレール13は、スイッチ本体12に設けてあるガイド溝16に係合するもので、平板形状に形成した略中央位置に略楕円形状に形成したボタンロックガイド穴14を設けた構造となっている。
更に、このガイドレール13には、ロックボタン嵌合部21に取り付けたロックボタン11が外れないようにガイドする凸状に形成したボタンガイド部17a、17bを備えている。
【0028】
このボタンロックガイド穴14は、ロックボタン11の中心ノブの先端に設けてある抜止鍔部に係合するもので、全体として楕円形状に形成し、その先端側の穴の内径にテーパを施した構造となっている。
【0029】
ボタンガイド部17a、17bは、ガイドレール13の両端側を凸部の線状になるように設け、その線状に設けたボタンガイド部間の幅がロックボタン11の抜止鍔部24の短手方向の長さを許容し、長手方向の長さを許容しない幅に設定されている。
これは、ロックボタン11をロックボタン嵌合部21に嵌合したときにロックボタン11を略90度回動させて抜止鍔部24で挿入孔の出口端に抜止して係合させているときに、その短手側の側面を回動しないようにガイドすることでロックボタン11が抜けないようにするためである。
【0030】
ロックボタン11は、図2、図3、図4及び図5に示すように、傘状に形成され、周囲にアールを施した円筒形状に形成された押しボタン部22と、押しボタン部22の裏側中心位置から突出形成された中心ノブ23を備え、この中心ノブ23の先端にロックボタン11を回転させてロックするための鍔状に形成し且つU字型形状の長円に形成した抜止鍔部24を備え、押しボタン部22の裏側にはバネ25を係合するスペースを有するバネ係合凹部26を備えた構造となっている。
【0031】
中心ノブ23は円筒形状に形成され、この中心ノブ23に連設して端部に設けた抜止鍔部24は、所定厚みのU字型形状の長円に形成されている。このU字型形状の長円に形成した抜止鍔部24の最短の部分がガイドレール13のボタンガイド部17a、17bに係合して抜止に寄与すると共に、ガイドレール13のボタンロックガイド穴14に係合して操作レバー15をロックする。
即ち、ロックボタン11は、スイッチ本体12に設けてあるロックボタン嵌合部21のU字型形状の長円に形成されたボタン挿入孔に抜止鍔部を挿通させ、挿通させた後に90度回転させることでボタン挿入孔の出口端に係合させて装着する構造となっている。
【0032】
ロックボタン嵌合部21は、図2及び図6に示すように、ガイド溝16の略中央位置に配置され、円筒形状のロックボタン11が係合できるように、全体として円筒形状に形成され、外側の筒である外側筒27と外側筒27よりも縮径に形成された内側筒28と、外側筒27と内側筒28との間のスペースがバネ25を係合するバネ係合凹部29とし、内側筒28の内側がロックボタン11の中心ノブ23及び抜止鍔部24を挿通させるためのボタン挿入孔31を形成する。
【0033】
ボタン挿入孔31は、ロックボタン11の抜止鍔部24が遊嵌合できる同じ形状のU字型形状の長円に形成され、その長円の長さ方向はガイド溝を横切る方向、即ち、直交する方向に形成されている。
このようなボタン挿入孔31にロックボタン11を取り付ける際にU字型形状の長円に形成された抜止鍔部24をボタン挿入孔31に遊嵌合させ、嵌合させた後に右或いは左方向に90度回転させることで抜止鍔部24の長手方向の端縁がボタン挿入孔31の出口端に係合することでロックボタン11を係合係止する。
【0034】
このような構造からなるロックボタン11及びロックボタン嵌合部21における組み立ては、先ず、ロックボタン嵌合部21のバネ係合凹部29にバネ25を差し込み、ロックボタン11のバネ係合凹部26にバネ25を係合させ、ロックボタン11の中心ノブ23の先端側の抜止鍔部24をロック嵌合部21のU字型形状の長円に形成されたボタン挿入孔31に合わせて差し込み、差し込んだ後に右或いは左方向90度回動させることでロックボタン11を組み立てる。ボタン挿入孔31に差し込んだ抜止鍔部24は、回動させることで、U字型形状の長円に形成した最長部がボタン挿入孔31の最短部の出口端に係合することで抜止される。
【0035】
図7、図8、図9に示すものは、ロックボタン11を組み立て、ロックされていない、所謂、ロックオフの状態を示したもので、操作レバー15はスイッチ本体12内部に収容されているバネにより外方向に付勢され、ガイドレール13はガイド溝16に収容されロックボタン11の位置から外れた位置にボタンロックガイド穴14が対峙した状態となる。そのため、ロックボタン11を押してもガイドレール13の表面でブロックされ、ロックできない。
又、ロックボタン11がボタン挿入孔31に差し込まれているときの抜止鍔部24はU字型形状の長円に形成した最長部でボタン挿入孔31に抜止され、且つガイドレール13のボタンガイド部17a、17bで抜止鍔部24の両側を挟むようにすることでロックボタン11を回動できないようにしている。
【0036】
図10、図11、図12に示すものは、ロックボタン11を組み立て、ロックされている、所謂、ロックオンの状態を示したもので、操作レバー15を押し込んだ状態のときにボタンロックガイド穴14にロックボタン11の抜止鍔部24が臨んだ状態となり、この状態のときにロックボタン11を押すことによりボタンロックガイド穴14に抜止鍔部24が入り込み、抜止鍔部24の側面にボタンロックガイド穴14の開口端部が当接した状態となり抜止鍔部24がボタンロックガイド穴14の端部に係合してロックし、その状態を維持する。
このロックは、ロックされている操作レバー15を更に少し引き込むことで、ボタンロックガイド穴14に係止している抜止鍔部24が外れ、バネの付勢力によりロックボタン11が外れる方向に動き抜止鍔部24がボタンロックガイド穴14から外れた外方向に動くことによりロック状態は簡単に外すことができるのである。
【産業上の利用可能性】
【0037】
ロックボタンを組み立てるときの圧入による組み立てを回避して圧入方式から挿入後回動させる構造にしてロックボタンの捲れを無くし、トリガーロック不良を無くすこと、及び冶具を使用しないで組み立てることができるように簡素化したトリガースイッチを提供する。
【符号の説明】
【0038】
11 ロックボタン
12 スイッチ本体
13 ガイドレール
14 ボタンロックガイド穴
15 操作レバー
16 ガイド溝
17a ボタンガイド部
17b ボタンガイド部
21 ロックボタン嵌合部
22 押しボタン部
23 中心ノブ
24 抜止鍔部
25 バネ
26 バネ係合凹部
27 外側筒
28 内側筒
29 バネ係合凹部
31 ボタン挿入孔
111 ロックボタン
112 スイッチ本体
113 ガイドレール
114 ボタンロックガイド穴
115 操作レバー
116 ガイド溝
118 圧入部材
121 ロックボタン嵌合部
122 押しボタン部
123 中心ノブ
124 抜止鍔部
125 バネ
126 バネ係合凹部
127 外側筒
128 内側筒
129 バネ係合凹部
131 ボタン挿入孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
側面に、操作レバーの押し込み状態をロックするロックボタンを備えたスイッチ本体と、
前記ロックボタンを取り付けるためのロックボタン嵌合部の下部側に貫通させて形成されたガイド溝に係合して前記ロックボタンの係合状態をガイドするガイドレールを備えた操作レバーと、
を備え、
前記ロックボタンには、中心軸から延設した先端部にU字型形状の長円に形成した抜止鍔部を備え、
前記ロックボタン嵌合部には、前記抜止鍔部を挿通させる形状のU字型形状の長円に形成されたロックボタン挿入孔を備え、
前記ロックボタン挿入孔に、前記ロックボタンの抜止鍔部をロックボタン挿入孔の形状に合わせて挿通させ、挿通した抜止鍔部を回動させることで前記ロックボタン挿入孔の出口端に抜止鍔部の長さ方向の端縁を係合させることを特徴とするトリガースイッチ。
【請求項2】
前記ロックボタン挿入孔の孔の配置は、前記ガイド溝を横切る方向に長円の長さ方向を配置したことを特徴とする請求項1に記載のトリガースイッチ。
【請求項3】
前記ガイドレールには、前記ロックボタン挿入孔に装着されたロックボタンの抜止鍔部の短手方向の端部を挟むためのガイド部を設けたことを特徴とする請求項1に記載のトリガースイッチ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2011−218521(P2011−218521A)
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−93009(P2010−93009)
【出願日】平成22年4月14日(2010.4.14)
【出願人】(301040796)佐鳥エス・テック株式会社 (26)
【Fターム(参考)】