説明

トリム水中翼装置

【課題】既製船に設けることのでき、トリムと、速度アップと、省燃費となる簡易で水上収納の出来るトリム水中翼装置を提供する。
【解決手段】左右の片側舷12を軸受回動の軸心7にして、左右独立の水中翼装備にして、油圧シリンダー、油圧及び電機モータの使用から支柱板2と各水中翼板3aは、回動と、揚力角度調整と、回動軸舷に収納構成して、安定航行は、支柱の固定と、四節リンク支持板と、フラップ10と、油圧アクチュエータ制御の各機器の装備のものから、固定航走と成す構成のものとした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
船舶を速度アップと省燃費にする半浮上の水中トリム翼船に関する。
【背景技術】
【0002】
車両は、世界的をエコブームから急速な構造変化となっていて、燃費向上の車両開発となっている。
船舶は、過去に帰れば水流、風速、手漕ぎとなるが、現況では、ヨット、競技用となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平5-58597 船体トリム制御および船体減揺装置
【特許文献2】特開2003-54492 滑走艇
【特許文献3】特許第3803251号 改良された水中翼装置
【特許文献4】特開2009-96396 水中航走体既存の全浮上の全没水型の水中翼船は、50ノット程のものであり、高出力、高燃費のものであって、翼板を水中固定の接岸等に不便な特殊な船舶である。本願は、既製大小船舶にトリム水中翼装置を設置して、荒天時、接岸時には、折畳み回動の水上に収納して、スピードアップと、省燃費を目的の安全な構造と、自由な角度調整の没水型と成る半浮上航行のトリム水中翼船とした。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
昨今の油脂の値上がりは、将来においても、値下がりの要素はなくて、小型船舶の利用者の減少となっている。燃料の値上がりから車両等は、ハイブリット、ストップ走行、電気自動車となっていて、船舶にも低燃費エンジンが求められている。しかし、船は、長期間の使用のものであり、水の抵抗を船体で受けての浮上航走であり、タイヤ走行のように抵抗を減らす翼面浮上の水中翼船が客船等に使用されているが、常時浮上させてのエンジン出力は、大出力のエンジンが必要となる。
そして、航走には大出力でのスピードで船体を全面浮上としているため、高出力の高燃費と成っていて、客船、艦船等以外での採用は無くて、
【0005】
既製のプロペラ推進船舶等の速度アップは、船体重量を軽くする半浮上のトリム水中翼面航走にして、舳先と艫の左右舷別々の回動支柱と折畳水中翼面は、喫水上の側壁舷を固定軸受にして、アクチュエータで収納する構成にして、金属平板の支柱板と水中翼面の構造は、ヒンジ連結にして、翼面の固定は、支柱と翼面に支柱のトラニオン型シリンダーロッドと四節リンクの支持固定板の連結の折畳みの構成にして、航走時の固定は、喫水上面近くの前部側壁に支柱を差込む受台と、或いは、側壁と支柱の回転をスライドファスナー形状の支持固定と、軸心の軸受パイプ台の油圧、電機アクチュエータとの支持固定として、水中翼面装備は、支柱角度と、水中翼板折畳み角度と、フラップの揚力翼面積と、の適宜の揚力角度調整から自由な没水型の水中翼面航走となり、出力調整と舳先と艫の翼角度のトリムから最適の浮上翼角度にして、少なくても30%のスピードアップ及び燃費の向上のものとして、
【0006】
既製船舶の小型船から大型船に簡易に設置出来て、取り外しの出来る構造と、航行時の天候の急変にも、高速航走から数秒で水中翼面を畳み、同時に支柱を回動させる構成のものとし、薄く、軽く、速くする目的の既存FRP船の左右側面舷の厚さは、薄いものであり、支柱を固定する喫水上のパイプ軸受は、内部の船倉部の固定板と完全固定の防水のものにして、船型によって、喫水上船倉からの油空圧および電機アクチュエータのものとして、大形鋼船の高速航行の貨物船、客船等は、支柱は、必要で無
くて、水中翼板を水面下にヒンジ板の溶接して、トリムとスタビライザーとフラップ水中翼の半浮上船として、四節リンクで側壁舷に折畳みの簡易なものとした。
【0007】
そして、船型形状よって、船体の前後の重心部となる中央部の左右舷の一枚の半浮上のトリム水中翼板装備は、幅と面積のものであり、水中翼固定板と前後のフラップ板をヒンジ連結にして、小型のFRP船等では、手動で浮上角度調整の出来るヒンジのネジシャフトの噛合わせ固定のフラップ板の可変翼構成にして、そして、鋼船等では、既製技術の油圧機器の遠隔操作にして、採用は、任意のものものとして、舷の軸心パイプのシリンダーで回動させる支柱板と、支柱の複数の油圧シリンダーと、ヒンジ連結のリンク支持固定板と、水中翼板の折畳みと、回動と、支持固定と、収納は、前記、油圧機器等の装備と同様のものである。
【0008】
前記するトリム水中翼装置は、支柱板と水中翼板を折畳み回動から収納と成す構成のものであり、より簡易な支柱板の無い側壁舷に水中翼板を直接ブラケット及びヒンジ連結として、前記と共に支柱軸受パイプ及びヒンジ可動部軸受部には、衝撃吸収のゴムパイプ材等を使用して、FRP船は、側壁の喫水上のボルト固定のヒンジ台のものであり、鋼船等は、水面下の溶接台のものから、水中翼板の材質は、金属(鋼、アルミ、合金ステンレス等)、或いは、樹脂、フォーム、ゴム材及び複合材、そして金属と合成材の接着の揚力翼構成にして、波浪等の衝撃、流木等の衝突で船体の破損、漏水等は、あってはならない大事故となり、その設置場所は、魚倉、船倉等の安全な位置に二重三重の安全対策のものにして、収納時の水中翼板は、出来るだけ側壁舷と一体となる曲がり形状のものにした。そして、前記する既存の大形鋼船の側壁舷の設置は、鋼溶接の簡単なものであり、リンク支持固定機構の強度で波浪、浮上抵抗を受ける構造のもので、特に複数のシリンダーのヘッド室の受圧面積と、水中部のヒンジ板の溶接固定部と、で浮上圧力を受けるものとなる。
【0009】
本発明の特長は、支柱と水中翼を喫水上に収納するものであり、全面浮上船の高速固定水中翼船と違って、油圧パイプ、ホースの揚力翼内に配管してのフラップ翼面でも良いが、ヒンジ部のくり返す曲がり部の疲労は出来るだけ避けるものとし、万一の破損等の漏れは、事故原因となり、平板金属の翼板面に揚力形状の樹脂板、フォーム板材の適宜に上下面に接着して、抗力を少なくする揚力翼面状にして、設定する船速度と回動と水翼面角度からと、手動でネジ固定するフラット板装備にして極力簡易なものとした。
そして、既製の漁船、コンテナ船、タンカー船等をトリム水中翼船にするものとした。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1の発明は、
船舶を半浮上のトリム水中翼船にして、各船の舳先と艫の左右舷に別々の水中翼装備のものにして、その水中翼板と支柱板は、左右片側舷で支柱とヒンジ連結の水中翼板を折畳み、喫水上の舷と前後に回動するピン止め支柱構造にして、航走時以外は、支柱と翼面板は、喫水上に収納の接岸に支障の無い構成にした。
その作動は、支柱上部のトラニオン型油圧シリンダーで支柱中間部のリンク支持固定板と、水中翼板中間部のリンク支持固定板と、の連結部をシリンダーの伸縮で折畳み支柱と一体と成る四節のリンク構成にして、収納から喫水下に回動する支柱は、側面舷の固定パイプを軸受台にして、回動する中心軸心部にして、その回動軸受部の舷及びデッキ部は、水中翼の衝撃を受ける軸受パイプ台であり、油圧シリンダー、若しくは、油圧及び電機モータの伸縮と回転で水中まで回動と、支柱上部の水中翼油圧シリンダーと、の連係作動で適宜に半没水型及び全没水型水中翼角度となって、エンジン出力の船速度から船体浮上揚力角度と最適トリム角度調整は、舳先と艫の支柱角度と、水中翼面角度と、適宜のフラップで微調整にして、最適翼面角度の半浮上航行と、トリムと、のものから速度アップと成る左右片側舷独立収納にして、そして、喫水(デッキ、船倉)上で左右舷の支柱を連結すると、一つの油圧装備で回動する簡易な構造のものとなって、その支柱板及び水中翼板等の材質は、小型及び大形船の船質により、各種(鋼、ステン、アルミ、FRP、複合材)のものであって、水中翼面の揚力面構成は、飛行機翼形状、若しくは、金属平板に安価、簡易なゴム、フォーム、樹脂等の適宜の体積と面積の揚力板を接着する簡単な揚力調整板のものにして、そして、航走時の安定した支柱の支持と固定は、油圧及び電機アクチュエータと、舷のパイプ軸受部のパイプ接触摩擦面積の二点での支持では完全な支持固定には成らず、水面近くの喫水上の舷に回動する支柱板の適宜の位置と、幅と、面積のスライド支持固定台は、支柱面と、側壁面のいずれかを雌雄固定台とするスライドする摩擦板構成にして、水流、水圧による振れを止めて、適宜の支柱角度の三点の摩擦力で支持固定のトリム水中翼装置のものとした。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1に記載のトリム水中翼装置において、
船体の舳先と艫間の重心部の左右舷にそれぞれ一枚のトリム水中翼装備にして、回動する支柱と水中翼板をヒンジ連結にして、水中翼面の中央部の広い面積の固定部水中翼板と、前後の二つの可変フラップ翼板をヒンジ連結にして、前後二つのフラップで浮上調整の出来る翼構成にして、そして、支柱の中央部のリンク支持固定板と、中央部の水中翼面のリンク支持固定板を複数の油圧シリンダーロッドで連結して、伸縮から折畳み、舷の喫水上の回動軸を収納位置とする支柱板と、ヒンジ連結のリンク支持固定板とする水中翼板は、油圧制御機器の装備から、前後トリム、フラップ翼板の作動として、安定航走は、前記、摩擦支持固定台のものとする半浮上船体のトリム調整にして、小型FRP船等ではフラップ形状として、大形鋼船ではトリム構成にして、一枚の水中翼面を前後の可変翼面からの揚力翼と、トリムと、自由な没水角度の安定航行の出来る油空圧制御機器を具備からのトリム水中翼装置の構成のものとした。即ち本発明は、前後舳先と艫の全浮上及び半浮上の水中翼船と違って、軽い小型船及び短い船長の既存船の中央部に一枚の広い面積の水中トリム翼としたものであって、高速航走での浮上翼とトリム翼を兼ねるものとして、安定と、浮上と、航行時間の短縮と、燃費の向上となる構成のものである。
【0012】
請求項3の発明は、請求項1と2に記載のトリム水中翼装置において、
金属船及びFRP船等の側壁舷の形状に合わせるトリム水中翼板を、左右舷の水面上、或いは、鋼船等では水中部の適宜の位置を任意形状と材質の水中翼のヒンジ部固定にして、揚力翼面とフラップ構成にして、舷中間部と、水中翼中間部をリンク支持固定機構で折畳み構造にして、舷上部の油圧シリンダーと、制御機器を具備から側面舷に折畳み収納することを特長のトリム水中翼装置を構成した。即ち本発明は、喫水から側壁舷幅のある船体、特に大型鋼船の喫水下の舷に直接に水中翼ヒンジ板を溶接するものであり、トリムと、スタビライザーと、半浮上から速度アップと、省燃費と、荒天の波高と接岸時の収納と、旧船等にも簡易に改造設置のトリム水中翼装置を構成のものである。
【発明の効果】
【0013】
あえて、既存船を半浮上のトリム浮上翼船とすることで航走の安定とスピードアップとなり、そのメリットは、新規船及び旧船に設置の出来るものであって、大小船舶(漁船、遊漁船、大形高速船)の燃料の節減となり、昨今の油脂の値上がりは、長期に及ぶ現況であり、低燃費のエンジンと、高速性と、を船体形状で実現しなければならなくて、又、長期間航行の既存の大形船にも簡単に改造の出来る設置構成のものにして、現況の既存船舶のトリムと半浮上の航走は、トリム板とスタビライザーの改造のものであって、強度のあるリンク構成から水上収納の出来るトリム水中翼装置のものとした。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】船首と船尾のトリム水中翼船の簡単な構成図である。 [実施例1](a図)上記の全体の概略図。(b図)上記の水中翼装置の詳細図。(c図)側壁舷に回動と折畳み収納図と、デッキ上の片側舷軸受パイプと回動油圧シリンダーの詳細図。
【図2】小型ボート等に設置するトリム水中翼装置の概略図である。 [実施例2](d図)上記の前方向からの左右トリム水中翼装置の概略図。(e図)上記の左右の水中翼の変速調整航走の概略図。(f図)上記の前方向からの左右トリム水中翼装置の回動と折畳みと収納の概略図。
【図3】船体重心中央部の一枚のトリム水中翼船の概略図である。 [実施例3] (g図)上記の正面図。 (h図)上記の側面図。
【図4】大形貨物船等に支柱の無い水中翼装置の簡単な構成図である。 [実施例4](i図)上記の正面図。(j図)上記の船底からの平面図。(k図)上記の水中翼を収納する平面図。(l図)上記の航走時の側面図
【図5】回動支柱、水中翼の油圧機器装備の基本回路図。 [実施例1.2.3.4] (m図)上記水中翼の折畳み用トラニオン型シリンダーへの回路図。 (n図)上記の支柱の回動用の油圧モータとブレーキバンド用シリンダーへの回路図。(o図)上記の側壁舷に支柱回動とデッキ上と舷軸受パイプと連結する油圧モータの平面図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図面と符号に基づいて説明する。
【実施例1】
【0016】
[図1]は、既製の軽い船、既存の小型FRP船体等の適宜の船首と船尾の場所に、FRP及び鋼、アルミ合金材の片面翼の水中翼装備を船体側面とデッキ面に固定して、その固定の方法として、それぞれの船体構造に合う左右舷片面の水中翼装備は、左右舷側面(12)部からの支柱のパイプ軸(7)は、舷側面及びデッキ面にパイプ軸受の固定台として、回転構造の油空圧及び電機モータにして、若しくは、油
圧シリンダー(5b)の伸縮から支柱板の回動として、支柱(2)と水中翼(3a)の連結は、ヒンジ連結(6)の回動の折畳み構造にして、船体舷形状に合わせる平板面支柱は、回動させて、制御弁の固定、ブレーキライニングシリンダー(5c)で固定、水面上の舷と支柱の雌雄ファスナーのスライド支持固定(8)のものとして、既製船には油圧の舵等の油圧制御機器、始動用のバッテリー電源等が備わっていて、左右舷の支柱軸を連結し、一つのアクチュエータで同時回動の方法と、(c図)の左右別々の作動方法は既製の技術のものであって、
[図2]の支柱板は、平金属板をデッキから喫水下の船底部まで側面舷(12)形状に合わせての曲げ加工のものであり、水中翼の幅面積は、支柱とほぼ同幅として、翼形状と面積は、船体重量、出力、船型に合わせて、支柱板の中間部のリンク連結支持板と翼面上のリンク連結支持板は、油圧シリンダーの伸縮からの4節リンク機構で折畳みの構造の波等の衝撃を分散構成にして、支柱上部のトラニオン型油圧シリンダー(5a)のロッドの伸縮で自由な角度調整の水中翼面角度となり、支柱板の自由な回動角度とで揚力と抗力の切換え翼面となる。
【0017】
そして、水中翼面の構造枠材は、アルミ合金、ステンレス等にして、翼面は、FRP材とブラケット部にアルミ材を組み合わせて、フォーム材等の充填の揚力翼構造で軽くして、左右の船体側面と、デッキ面とで完全固定する支柱材質には、硬い金属材を使用して、水中翼の金属平板に簡易な軽い揚力形状のプラスチック、フォーム、ゴム等を適位置に、各船の出力に合わせての接着にして、揚力フラップを設けて、簡易な手動のヒンジ連結のフラップ板にして、ヒンジ固定翼板とフラップ板をスピードの揚力角度に船上で固定調整するボルトネジ(B)で噛合せ(A)揚力角度調整のトリム水中翼にした。
水中から水上に折畳み回動の収納は、航走しながら支柱の回動と同時に翼を畳むもので、数秒で収納となって接岸時の支柱と翼板は、舷と一体になり、防舷材等で岸壁との接触を無くすものとした。
【実施例2】
【0018】
[図3]は、小型船の中央部を一枚のトリム水中翼板を喫水上にヒンジ取付けとしたもので、喫水面からデッキ面の側壁舷の距離内に支柱板幅と水中翼板幅が収まれば、前記と同様に支柱の回動と折畳む構成とするが、しかし、水中翼面の幅が喫水下で抵抗となものから、支柱を無くして、適宜の側壁舷に舷の曲がりに合わせて水面上の舷でヒンジ固定の折畳み収納の水中翼面にした。
そして、前後のフラップ板の面積は、トリム調整の出来るものであって、船型により適宜幅のものにして、既製技術の油空圧機器の遠隔操作と、前記、手動のネジ調整のものとして、そして、簡易な、金属板に軽いプラスチック、フォーム、ゴム等の揚力板を接着の揚力板構成にして、FRP船では新規船以外は、安心な喫水上の船倉(生簀等)からの固定のものとして、仮にFRP船等には、衝撃を吸収する弾性材(硬質エラストマー、ゴム材)等を各リンク連結部のクッション部に使用して、波、流木等の衝突から船体への衝撃は少なくなるものとした。
【実施例3】
【0019】
[図4]は、大形鋼船(1b)等の支柱板の必要の無い側壁舷形状では、船首と船尾の水中翼面を舷の水面下の適位置にヒンジ取付け部にして、中間舷と翼面中間の適位置にリンク支持板のヒンジ取付けの四節のリンク機構にして、舷の上部にフレキシブルな複数のトラニオン型油圧シリンダー設置して、四節リンク支持板のヒンジとロッドは、同じピン連結のシリンダーの油圧力で水中固定と、伸縮で折畳み収納となり、回動支柱板の無い構造は、揚力調整をフラップ機能として、フラップを油空圧機器での遠隔制御、若しくは、前記の簡単な手動のヒンジ連結のフラップ板とした。
【0020】
大形のコンテナ船の舷は、平面であり、水中翼板のヒンジを舷に溶接して、前記の揚力構造と、波浪、荒天時の折畳み収納航行で速度の落ちない支障の無い収納部構造にして、金属船の溶接では浸水、漏水の心配は無くて、揚力水中翼の構造は、簡単な一枚の金属板に前記の揚力板の接着、若しくは飛行機翼状の中空の浮力構造にして、接岸時の岸壁との接触等の支障の無い構成とした。
仮に喫水下6m、船長180m、幅20m、船体重量5000t、25ノットのコンテナ船を1mの浮上とトリムとスタビライザーは、1000t分が軽くなり、同速度で燃料費の削減となる。
【0021】
ヒンジ固定強度と、翼面にかかる抵抗と負担は、上記コンテナ船の舳先と艫の4基の水中翼には、1000tの四分の一の250t以上の浮力を支える強度のリンク支持固定とヒンジ連結部にして、仮に三本のシリンダーのヘッド室受圧面積3000平方cmで受けるものとして、航走しながら収納出来て、フラップ調整も簡単な前記ネジ調整のものにして、旧船に簡単に設置出来る構造のものとした。
【0022】
そして、小型の10t程のFRP船を前記の回動支柱と折畳む水中翼は、強度負担、速度、燃費もおよそ前記と比例するものであって、難点は半浮上航走のため波浪時には、収納しての航走のものとなる。
10t程の船体(15m×4m×1.3m)の30cm程の半浮上航走は、支柱と水中翼に固定する軸心部、ヒンジ部、スライド枠材部は、左右、前後翼それぞれに1.0t程の波の力が係り、薄い旧船体のFRP材の固定ボルトと、支柱と、翼面板の強度は、十分なもので無くて、デッキ外面と、船倉、及び生簀等内面とで左右船体側面の支柱のスライド枠材は、破損浸水しても安心な固定場所にして、翼と支柱とは、適宜の位置でヒンジ連結にして、翼面の適宜の位置で四節リンクとヒンジ固定とする翼先端部は、水上部側面のスライド部で固定方法のものとした。
そして、10t重量船の半浮上航走は、既存出力20ノットから25ノット程のスピードアップとなり、目的地に早く着くこととなり、又、出力と浮上調整から省燃費となる。
【産業上の利用可能性】
【0023】
既存船は、接岸、係船とするため、水中翼船は、特殊な高速度を必要とする客船、艦船等に採用のものとなっていて、接岸時に翼板を支障無く畳めて収納出来れば、大半の小型、大形船舶にも採用のものとなり、仮にコンテナ船等は、スピードを必要としていて、省燃費は全体コストの重要部分であって、簡易な半浮上の水中翼の設置から30ノット航行と、燃費が30%の向上となれば、既製鋼船の設備費用は、新規船、又は、改造設置も簡易な設計施工の溶断のものであり、費用対効果の比較のものから必然にして、数年で回収出来るものとなって、そして、現況の35ノット航走の艦船等に任意な形状の水中翼設備とすると45ノット航行も可能となり、トリムと、スタビライザーと、スピードアップは、航空母艦等に最適な構成のものとなって、現況の燃料費の値上がりを解決する一つの手段にもなり、新規船をトリム水中翼船として設計すると、より安定した構造と、船種により長期間の水中翼航行から高速と低燃費を併用出来るトリム型、浮上型の構成に出来るトリム水中翼装置。
【符号の説明】
【0024】
1a 小型ボート
1b 大形貨物船
2 回動支柱(ストラット)
3a トリム水中翼板 3b 小型船中央部の前後のフラップと一体の水中翼板 3c 大形鋼船の水中側壁
舷ヒンジ固定の水中翼板
4 支持固定板とシリンダーとの折畳み機構(四節リンク機構)
5a 水中翼折り畳み用の油圧トラニオン型シリンダー 5b支柱回動用の油圧シリンダー 5cブレーキ用
油圧シリンダー
6 折畳みヒンジ部
7 支柱回動軸心(軸受パイプ)
8 船体と支柱のスライド回動支持固定板
9 水中翼板の船体収納部
10 フラップ
11 手動フラップの角度調整(ボルトネジB)の固定部(噛合い固定A)
12 側壁舷
13 リミットスイッチ
14 油圧モータ
15 ギアボックス









【特許請求の範囲】
【請求項1】
トリム水中翼装置は、既製船の船首と船尾の左右舷にそれぞれを別作動の水中翼装備のものにして、喫水上の側壁舷(12)の軸受台(7)で回動する支柱板(2)と、ヒンジ連結(6)の揚力水中翼板は、四節リンク支持固定(4)機構で折畳み構造にして、それぞれのアクチュエータとの連係装備と、制御機器とから軸受台側壁舷に回動と、折畳み収納の構成にして、その作動は、適宜の支柱板の水中角度と、任意の水中翼面角度から自由な没水型のトリムと揚力浮上角度調整のものとなって、そして、半浮上の安定航行は、支柱軸受台面積と、アクチュエータと、水面上側壁のスライド雌雄受台(8)との三点で支柱板と水中翼板を支持固定にして、出力調整から安定トリムと任意のフラップ板(10)の揚力浮上は、スタビライザーとスピードアップ及び省燃費となり、各制御機器の具備から、折畳み左右舷に回動収納の出来るトリム水中翼装置。
【請求項2】
請求項1に記載のトリム水中翼装置において、
前記、半浮上とするトリム水中翼装置を船体の前後重心部の左右舷に一枚のトリム水中翼船にして、その構成は、支柱板と水中翼板をヒンジ連結にして、揚力翼面と前後のフラップをヒンジ連結にして、前後の油圧機器及び手動でフラップのトリムと浮上調整の出来る構成にして、そして、支柱の複数のアクチュエータでリンク支持固定機構で折畳みと浮上固定と、舷の軸受のアクチュエータで回動させる支柱板のものとし、その作動は、前記と同じものであって、水中部でフラップ制御機器の具備から可変翼調整と、前記各摩擦支持固定から安定した半浮上航行と成る左右舷一枚のトリム水中翼装置。
【請求項3】
請求項1と2に記載のトリム水中翼装置において、
支柱の無いトリム水中翼装置は、左右舷の喫水部の適宜の位置を任意形状と材質のトリム水中翼板のヒンジ取付けの位置にして、揚力翼面とフラップ構成にして、舷中間部と、水中翼中間部をリンク支持固定機構で折畳み構造にして、舷上部のアクチュエータと、制御機器を具備から側壁舷に折畳み収納することを特長のトリム水中翼装置。




【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2012−25293(P2012−25293A)
【公開日】平成24年2月9日(2012.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−166701(P2010−166701)
【出願日】平成22年7月26日(2010.7.26)
【特許番号】特許第4653255号(P4653255)
【特許公報発行日】平成23年3月16日(2011.3.16)
【出願人】(503111894)