説明

ドアロック装置

【課題】従来よりコンパクト化可能なドアロック装置を提供する。
【解決手段】本発明のドアロック装置10では、キーシリンダに対するキー操作力を本発明に係る「ロック切替部品」としての中継レバー31に伝達するキー操作伝達リンク32が、中継レバー31と共通の回動軸を中心に回動するように配置されているので、これらが異なる回動軸を中心に回動するように配置された従来のものに比べ、ドアロック装置10のコンパクト化が可能になる。また、キー操作伝達リンク32と中継レバー31に力を伝達するための第1可動当接部31Tを有した第1扇形突部31Aと第2可動当接部32Tを有した第2扇形突部32Cとが、キー操作伝達リンク32と中継レバー31の共通の回動軸回りに配置されているので、第1及び第2の可動当接部31T,32Tの回動スペースが共通の回動軸回りの円形領域内に収まる点においてもドアロック装置10のコンパクト化が可能になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のドアに内蔵されて、ドアに備えたキーシリンダに対するキー操作によってドアをロック及びロック解除可能なドアロック装置に関する。
【背景技術】
【0002】
図24に示した従来のドアロック装置は、モータの動力によってロック切替部品2をロック位置とアンロック位置とに回動して、ドアをロック及びロック解除することができるようになっている。このドアロック装置には、ドアに備えたキーシリンダ(図示せず)のキー操作によって回動する扇形のキー操作伝達部品3がロック切替部品2の側方に設けられている。そして、キーシリンダのキー操作によってもロック切替部品2がロック位置とアンロック位置とに切り替わるようにキー操作伝達部品3からロック切替部品2にキー操作力が伝達される。また、キーシリンダがキー操作せずに中立位置から動くことがないようにするために、ロック切替部品2からキー操作伝達部品3へは力が伝達されないようになっている。具体的には、キー操作伝達部品3が有する1対の当接部突部4,4の間にロック切替部品2から延びた係合アーム5の先端部が受容されている。そして、キー操作伝達部品3をキーシリンダに対するキー操作によってキーロック位置とキーアンロック位置とに回動すると、係合アーム5が何れかの当接部突部4に押されてロック切替部品2がロック位置とアンロック位置とに回動する。一方、キー操作伝達部品3が中立位置に配置された状態で、ロック切替部品2がロック位置とアンロック位置とに回動しても、係合アーム5は当接部突部4,4を押さずにそれら当接部突部4,4の間で回動し、キー操作伝達部品3が中立位置に保持されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−138453号公報(図1、図8、段落[0067]〜[0069])
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記したドアロック装置では、横並びに配置されたロック切替部品2とキー操作伝達部品3との設置スペースに、キー操作伝達部品3と係合アーム5の両回動スペースを足し合わせた広いスペースの確保が必要になり、ドアロック装置のコンパクト化の妨げになっていた。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、従来よりコンパクト化可能なドアロック装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係るドアロック装置は、車両のドアに内蔵され、ドアの車内面に備えたロック操作部又はドアに内蔵された電気駆動源から力を受けて、ドアをロックするロック位置とドアをアンロックするアンロック位置との間で回動するロック切替部品と、ドアに備えたキーシリンダに対するキー操作力を受けてキーロック位置とキーアンロック位置との間で回動し、キーロック位置まで回動したときにロック切替部品をロック位置へと連動回動させる一方、キーアンロック位置まで回動したときにロック切替部品をアンロック位置へと連動回動させるようにキー操作力をロック切替部品に伝達するキー操作伝達部品とを備えたドアロック装置において、ロック切替部品とキー操作伝達部品とは、共通の回動軸を中心に回動するように配置され、ロック切替部品及びキー操作伝達部品の何れか一方に設けられて、それらの共通の回動軸回りの2位置に配置された1対の第1可動当接部と、他方に設けられて、共通の回動軸回りで1対の第1可動当接部の間の2位置に配置された1対の第2可動当接部とを備え、キー操作伝達部品がキーロック位置とキーアンロック位置との中間の中立位置に配置された状態で、ロック切替部品をロック位置とアンロック位置の何れに回動しても第1可動当接部が第2可動当接部との間の回動隙間の範囲で第2可動当接部に対して相対的に回動して、ロック切替部品からキー操作伝達部品への力の伝達が遮断される一方、キー操作伝達部品を中立位置からキーロック位置及びキーアンロック位置に回動したときには、第2可動当接部が第1可動当接部との間の回動隙間を超えて第1可動当接部に対して相対的に回動することで、キー操作伝達部品からロック切替部品にキー操作の力が伝達されるところに特徴を有する。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載のドアロック装置において、ロック切替部品及びキー操作伝達部品の何れか一方には、それらの共通の回動軸回りの180度離れた2位置に1対の第1扇形突部が設けられて、それら各第1扇形突部の両側面が1対の第1可動当接部とされる一方、他方には、共通の回動軸回りの180度離れた2位置に1対の第2扇形突部が設けられて、それら各第2扇形突部の両側面が1対の第2可動当接部とされ、共通の回動軸回りに第1扇形突部と第2扇形突部とが交互に配置されたところに特徴を有する。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のドアロック装置において、ドアを車両に対して閉じた状態に保持可能なラッチユニットと、ラッチユニットに対して係合可能なロック位置と係合不能なアンロック位置とに移行することでドアをロックするオープンリンクとを備え、オープンリンクのロック位置とドアをアンロックするアンロック位置とを規定するアクティブレバーと、アクティブレバーと異なる回動軸の回りを回動する中継レバーとを備えると共に、アクティブレバーと中継レバーとに両端部がそれぞれ回動可能に連結されてそれらアクティブレバーと中継レバーとを連動可能に連結する連結バーを設け、中継レバーをロック切替部品としたところに特徴を有する。
【0009】
請求項4の発明は、請求項1又は2に記載のドアロック装置において、ドアを車両に対して閉じた状態に保持可能なラッチユニットと、ラッチユニットに対して係合可能なロック位置と係合不能なアンロック位置とに移行することでドアをロックするオープンリンクとを備え、オープンリンクのロック位置とドアをアンロックするアンロック位置とを規定するアクティブレバーと、アクティブレバーと異なる回動軸の回りを回動する中継レバーとを備えて、アクティブレバー及び中継レバーの何れか一方に形成された長孔に、他方に設けられたピンを係合させることでアクティブレバーと中継レバーとを連動可能とし、中継レバーをロック切替部品としたところに特徴を有する。
【発明の効果】
【0010】
請求項1のドアロック装置では、キーシリンダに対するキー操作力をロック切替部品に伝達するキー操作伝達部品が、そのロック切替部品と共通の回動軸を中心に回動するように配置されているので、これらロック切替部品とキー操作伝達部品とが異なる回動軸を中心に回動するように配置された従来のものに比べ、ドアロック装置のコンパクト化が可能になる。また、キー操作伝達部品とロック切替部品に力を伝達するための第1可動当接部と第2可動当接部とが、キー操作伝達部品とロック切替部品の共通の回動軸回りに配置されているので、それら第1可動当接部及び第2可動当接部の回動スペースが共通の回動軸回りの円形領域内に収まる。この点においても、ドアロック装置のコンパクト化が可能になる。
【0011】
なお、ドアの車内面のロック操作部又は電気駆動源としてのモータから動力を受けて回動するアクティブレバーを上記したロック切替部品としてキー操作伝達部品に連結させてもよいし、請求項3のドアロック装置のように、アクティブレバーと異なる回動軸の回りを回動する中継レバーと、アクティブレバーと中継レバーとに両端部がそれぞれ回動可能に連結されてそれらアクティブレバーと中継レバーとを連動可能に連結する連結バーとを設けた構成とし、中継レバーを上記したロック切替部品としてキー操作伝達部品に連結させてもよい。また、請求項4のドアロック装置のように、アクティブレバーと異なる回動軸の回りを回動する中継レバーとを備えて、アクティブレバー及び中継レバーの何れか一方に形成された長孔に、他方に形成されたピンを係合させることでアクティブレバーと中継レバーとを連動可能な構成とし、中継レバーロック切替部品にしてキー操作伝達部品に連結させてもよい。
【0012】
また、請求項2の構成によれば、キー操作伝達部品をキーロック位置に回動したときには、1対の第1扇形突部の各一方の側面に配置された1対の第1可動当接部が、1対の第2扇形突部の各一方の側面に配置された1対の第2可動当接部にそれぞれ面当接し、キー操作伝達部品をキーアンロック位置に回動したときには、1対の第1扇形突部の各他方の側面に配置された1対の第1可動当接部が、1対の第2扇形突部の各他方の側面に配置された1対の第2可動当接部にそれぞれ面当接する。このように、本発明では、キー操作伝達部品からロック切替部品にキー操作の力を伝達するために、1対の第1可動当接部と1対の第2可動当接部とが面当接するので、1つだけの第1可動当接部と1つだけの第2可動当接部とが面当接するものや、第1と第2の可動当接部が点当接や線当接するものに比べて、第1と第2の可動当接部にかかる負担が軽減され、耐久性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の第1実施形態に係るドアロック装置の斜視図
【図2】アンラッチ状態のドアロック装置の側面図
【図3】フルラッチ状態のドアロック装置の側面図
【図4】リフトレバー、オープンリンク等の側面図
【図5】リフトレバー、オープンリンク等の側面図
【図6】ドアロック装置のカバーを外した状態の表側の斜視図
【図7】ドアロック装置の裏側の斜視図
【図8】ドアロック装置の正面図
【図9】アンロック状態のドアロック装置の一部を拡大した正面図
【図10】アンロック状態のドアロック装置の一部を拡大した正面図
【図11】ロック状態のドアロック装置の一部を拡大した正面図
【図12】キー操作伝達リンクと中継レバーの斜視図
【図13】第2実施形態のドアロック装置の一部を拡大した正面図
【図14】アンロック状態のドアロック装置の一部を拡大した正面図
【図15】ロック状態のドアロック装置の一部を拡大した正面図
【図16】第3実施形態のドアロック装置の正面図
【図17】アンロック状態でアウトサイドオープンレバーが作動位置に配置された状態のドアロック装置の正面図
【図18】ロック状態でアウトサイドオープンレバーが無作動位置に配置された状態のドアロック装置の正面図
【図19】ロック状態でアウトサイドオープンレバーが作動位置に配置された状態のドアロック装置の正面図
【図20】ドアロック装置の側面側の斜視図
【図21】ドアロック装置の分解斜視図
【図22】ドアロック装置の分解斜視図
【図23】キー操作伝達リンクとアクティブレバーの斜視図
【図24】従来のドアロック装置における主要部品の正面図
【発明を実施するための形態】
【0014】
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を図1〜図12に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態のドアロック装置10は、例えば、略直角に屈曲した支持ボディ11に複数の部品を回動可能に支持してなる。そして、支持ボディ11のうち屈曲部分より一方側の第1外面11Aが、例えば、車両の右横に配置された回動式のドア(図示せず)における回動中心と反対側の端部壁に内面から宛われて固定される。
【0015】
支持ボディ11の第1外面11Aには、水平方向に延びたストライカ受容溝12が開口している。そのストライカ受容溝12の一端のストライカ受容口12Kが、支持ボディ11のうち屈曲部分を挟んで第1外面11Aと反対側の第2外面11Bに開口している。そして、ドアに形成された切り欠き孔を通してストライカ受容溝12がドアの外部に露出し、車両本体のドア枠の内面に備えたストライカ15(図2参照)が、ドアを閉めた際に、ストライカ受容口12Kからストライカ受容溝12内に進入するようになっている。
【0016】
ストライカ15全体は、例えば断面円形の線材を屈曲させた門形構造をなし、その門形構造の1対の脚部がドア枠の内面から突出しかつ内外方向に並べられている。そして、ストライカ15の1対の脚部のうち外寄りに配置された一方の脚部に、次述するラッチ13が係合する。なお、図2及び図3には、ストライカ15のうちラッチ13と係合する部分のみが示されている。
【0017】
図1に示すように、支持ボディ11の第1外面11Aには、蓋体11Fが備えられ、その蓋体11Fより内側に図2及び図3に示したラッチ13及びラチェット14(「ポール」と呼ばれることもある)が組み付けられている。図2に示すように、ラッチ13は、互いに平行になった第1と第2の係止爪13A,13Bを有し、それら第1と第2の係止爪13A,13Bの間がストライカ受容部13Cになっている。そして、ラッチ13のうち第1と第2の係止爪13A,13B同士を連絡する部分に備えたラッチ回動軸13Jが、支持ボディ11におけるストライカ受容溝12より上側部分に回動可能に支持されて、ラッチ13が支持ボディ11の第1外面11Aと平行な面内で回動する。
【0018】
また、ラッチ13は、支持ボディ11との間に設けた図示しないトーションバネによりアンロック方向(図2の時計回り方向)に付勢されている。そして、ドアを開けた状態では、ラッチ13に備えたストッパ当接部13Dと支持ボディ11に備えたストッパ11Xとの当接によりラッチ13がアンラッチ位置(図2に示した位置)に位置決めされる。
【0019】
そのアンラッチ位置では、第1係止爪13Aがストライカ受容溝12の上方に退避しかつ、第2係止爪13Bがストライカ受容溝12を横切った状態になり、ストライカ受容部13Cの開口端がストライカ受容溝12のストライカ受容口12K側を向く。そして、ストライカ受容溝12に進入したストライカ15がストライカ受容部13C内に受容されると共に、ストライカ15が第2係止爪13Bを押してラッチ13がロック方向(図2における反時計回り方向)に回動する。これにより、図3に示すように、ストライカ受容溝12のうちストライカ15よりストライカ受容口12K側が第1係止爪13Aによって塞がれて、ラッチ13がストライカ15と噛み合った状態になる。
【0020】
ラチェット14は、ラッチ13をストライカ15と噛み合った状態に保持するためのものであり、支持ボディ11のうちストライカ受容溝12より下方位置に配置されたラチェット回動軸14Jを中心にしてラッチ13と同じ平面内で回動する。また、ラチェット14は、ラチェット回動軸14Jからラッチ回動規制片14Aとストッパ片14Bとを相反する方向に突出させて備えている。さらに、ラチェット14は、支持ボディ11との間に取り付けられた図示しないトーションバネによってラチェット14が図2における反時計回り方向に付勢されている。これにより、ラチェット14は、通常は、ストッパ片14Bが支持ボディ11に備えたラチェットストッパ11Dに当接した原点位置に位置決めされている。この原点位置で、ラチェット14のラッチ回動規制片14Aとラッチ13の第1係止爪13A及び第2係止爪13Bとが干渉し、ラチェット14が原点位置から時計回りに回動してリリース位置に至ると、ラチェット14のラッチ回動規制片14Aとラッチ13の第1係止爪13A及び第2係止爪13Bとが干渉しなくなる。
【0021】
ドアを開いた状態から閉じると、以下のようにしてラチェット14がラッチ13に係合する。ドアが閉じられると、ストライカ15に押されて回動するラッチ13の第2係止爪13Bと第1係止爪13Aとが順次、ラチェット14のラッチ回動規制片14Aを押し下げて通過する。そして、ドアがドア枠との間の防音部材を最大限に押し潰した位置に至ると、ラッチ13は、ラチェット14のラッチ回動規制片14Aから第2係止爪13Bが僅かに離間したオーバーストローク位置に至り、これにより、ラチェット14は原点位置に戻る。そして、防音部材の弾発力でドアが押し戻されると、ラッチ13の第1係止爪13Aに対し、ストライカ受容部13Cの反対側からラチェット14のラッチ回動規制片14Aが突き当たり、ラッチ13がフルラッチ位置に位置決めされる。これにより、ラッチ13のロック解除方向への回動が規制されたラッチホールド状態になり、ドアが全閉状態に保持される。
【0022】
ラチェット14によるラッチ13の回動規制は、ドアの外面に備えた図示しないアウトサイドドアハンドルと、ドアの車内面に備えた図示しないインサイドドアハンドルとの何れかによって解除することができる。それらアウトサイドドアハンドル及びインサイドドアハンドルからの操作力をラチェット14に伝達するために、図4(A)に示したリフトレバー16が、ラチェット回動軸14Jに一体回転可能に取り付けられている。
【0023】
具体的には、ラチェット回動軸14Jは、支持ボディ11のうち蓋体11F(図1参照)と対向するベース壁11C(図2参照)を貫通した状態で支持ボディ11に回動可能に支持されていて、そのラチェット回動軸14Jのうちベース壁11Cの裏面側に突出した端部に図4(A)に示したリフトレバー16が一体回転可能に固定されている。
【0024】
リフトレバー16には、ラチェット回動軸14Jからストライカ受容溝12(図2参照)のストライカ受容口12K側(以下、これを「前側」といい、その反対側を「後側」という)に向かって突出した第1傾動アーム16Aと、ラチェット回動軸14Jから後側の斜め下方に向かって突出した第2傾動アーム16Cとが備えられている。第1傾動アーム16Aには、その先端部をラチェット回動軸14Jの軸方向に折り曲げてなる先端当接部16Bが設けられると共に、第2傾動アーム16Cには、その先端部をラチェット回動軸14Jの軸方向に折り曲げかつ、第2傾動アーム16Cより前側斜め下方に突出させた突当突片16Dが備えられている。
【0025】
ラチェット回動軸14Jより後側の斜め下方位置には、ラチェット回動軸14Jと平行にアウトサイドオープンレバー回動軸17Jが設けられ、そのアウトサイドオープンレバー回動軸17Jにアウトサイドオープンレバー17が回動可能に支持されている。
【0026】
アウトサイドオープンレバー17には、アウトサイドオープンレバー回動軸17Jから前側に突出した支持アーム17Aと、アウトサイドオープンレバー回動軸17Jから後側に突出した操作アーム17Dとが備えられている。そして、アウトサイドオープンレバー17は、図示しないストッパによって回動範囲を規制され、図4(A)及び図4(B)に示された無作動位置と、その無作動位置より所定角だけ同図の時計回り方向に回動した作動位置(図5(A)及び図5(B)参照)との間を回動する。また、アウトサイドオープンレバー17は、図4(A)に示したトーションバネ18(図4(B),図5(A)及び図5(B)では省略)によって、無作動位置側に付勢されている。
【0027】
支持アーム17Aの先端部には、係合孔17Bがアウトサイドオープンレバー回動軸17Jの軸方向と平行な方向に貫通形成されている。その係合孔17Bは、円形孔の内周面における180度離れた2位置から互いに接近する側に1対の山形突部17T,17Tを突出させた形状になっている。
【0028】
支持アーム17Aの先端の下縁部からは、受圧片17Cがアウトサイドオープンレバー回動軸17Jの軸方向に折り曲げられて突出している。そして、インサイドドアハンドルを操作したときに受圧片17Cに後述するインサイドオープンレバー20が下方から当接してアウトサイドオープンレバー17を無作動位置から作動位置へと回動させる。
【0029】
また、操作アーム17Dにおける先端の上縁部からは、ロッド係止片17Eがアウトサイドオープンレバー回動軸17Jの軸方向に折り曲げられて突出している。そして、このロッド係止片17Eに接続された図示しないロッドがアウトサイドドアハンドルに接続され、アウトサイドドアハンドルが操作されると、ロッド係止片17Eが下方に引っ張られてアウトサイドオープンレバー17が無作動位置から作動位置へと回動する。
【0030】
図4(A)に示すように、アウトサイドオープンレバー17の係合孔17Bには、オープンリンク19の係合突片19Aが回動可能に係合している。オープンリンク19は、全体が上下方向に延びた形状をなし、下端部からアウトサイドオープンレバー回動軸17Jの軸方向に上記した係合突片19Aが突出している。そして、オープンリンク19は、係合孔17Bにおける前記した1対の山形突部17T,17Tによって回動範囲が規制され、前側に倒れたアンロック位置と、後側に倒れたロック位置との間を回動する。また、図4(A)に示すように、オープンリンク19とアウトサイドオープンレバー17との間には、トーションバネ29(図4(B),図5(A)及び図5(B)では省略)が設けられ、このトーションバネ29によってオープンリンク19は、アンロック位置側に付勢されている。
【0031】
オープンリンク19の上縁部からは、押上突片19Cがアウトサイドオープンレバー回動軸17Jの軸方向に折り曲げて突出している。そして、オープンリンク19がアンロック位置に配置されると、図4(B)に示すように、押上突片19Cがリフトレバー16における先端当接部16Bの下方に位置し、この状態でアウトサイドオープンレバー17が無作動位置から作動位置に回動すると、図5(B)に示すように、押上突片19Cがリフトレバー16の先端当接部16Bを押し上げる。これによりリフトレバー16がラチェット14(図3参照)と共に原点位置からリリース位置へと回動し、ラチェット14とラッチ13との係合が解除されて、ドアが開かれる。
【0032】
一方、オープンリンク19がロック位置に配置されると、図4(A)に示すように、押上突片19Cはリフトレバー16における先端当接部16Bよりラチェット回動軸14J側にずれる。よって、この状態でアウトサイドオープンレバー17が無作動位置から作動位置に回動しても、図5(A)に示すように、押上突片19Cがリフトレバー16の先端当接部16Bを押し上げることがなくなる。即ち、オープンリンク19がロック位置に配置されたときには、アウトサイドドアハンドルを操作してもドアを開くことができないロック状態になる。なお、ラッチ13,ラチェット14及びリフトレバー16が本発明の「ラッチユニット」に相当する。
【0033】
オープンリンク19の上端部のうち後縁部からは、回動規制突部19Dがアウトサイドオープンレバー回動軸17Jの軸方向に折り曲げられると共に、その回動規制突部19Dが押上突片19Cより上方に突出している。また、回動規制突部19Dの上端部は、前側に向けて山形状に折り曲げられている。そして、オープンリンク19がアンロック位置にある場合に、アウトサイドオープンレバー17が作動位置に回動すると、この回動規制突部19Dは、図示しないアンロック維持突部によってガイドされながら持ち上げられる。即ち、回動規制突部19D及びアンロック維持突部は、アクティブレバー25のアクティブ作用アーム25Cから離れたオープンリンク19をアンロック状態に保持するものである。
【0034】
オープンリンク19の下端寄り位置からは下端アーム19Fが前方に突出していて、その下端アーム19Fの下縁部から、ロック解除片19Bがアウトサイドオープンレバー回動軸17Jの軸方向に折り曲げられかつ前方に突出している。そして、このロック解除片19Bを、後述するアクティブレバー25が上方に押し上げることで、オープンリンク19がアンロック位置からロック位置に切り替えられる。
【0035】
オープンリンク19の上下方向における中間部の前縁部からは、規制受部19Eがアウトサイドオープンレバー回動軸17Jの軸方向に折り曲げられている。この規制受部19Eに関しては、後述するアクティブレバー25と共に説明する。
【0036】
なお、オープンリンク19がロック位置に配置された状態でドアが閉められると、そのドアの閉塞過程でラチェット14と共に回動するリフトレバー16の突当突片16Dがオープンリンク19を後方から押圧してアンロック位置に移動させるようになっている。即ち、本実施形態のドアロック装置10には、ロック状態にしてドアを閉めると、そのロック状態が解消されるというキャンセル機能が備えられている。
【0037】
上記したラッチ13,ラチェット14,リフトレバー16,アウトサイドオープンレバー17は、支持ボディ11の第1外面11A(図1参照)と直交する方向を向いた回動中心軸回りを回動するように支持ボディ11に支持されていたが、以下、説明する、インサイドオープンレバー20,アクティブレバー25,連結バー30、中継レバー31、キー操作伝達リンク32等は、図6に示すように、支持ボディ11の第2外面11Bと直交する方向を向いた回動中心の回りを回動するように支持ボディ11に支持されている。
【0038】
インサイドオープンレバー20は、支持ボディ11のうち第2外面11Bに向かって右側部の下端寄り位置に配置されたインサイドオープンレバー回動軸20Jを中心に回動する。また、インサイドオープンレバー20の一部は、インサイドオープンレバー回動軸20Jから支持ボディ11における横方向の中央側に向かって延び、その先端部がインサイドオープンレバー回動軸20Jの軸方向に折り曲げられて押上当接部20Bになっている。また、インサイドオープンレバー20の別の一部は、下方に向かって突出していて、その先端部がワイヤー係止部20Aになっている。そして、そのワイヤー係止部20Aに、ワイヤーW1(図8参照)を介してインサイドドアハンドルが接続されている。
【0039】
また、インサイドオープンレバー20は、ワイヤーW1が組み付けられていることでワイヤー係止部20Aが支持ボディ11の壁面に当接した無作動位置に保持されている。そして、インサイドドアハンドルが操作されると、ワイヤーW1を介してインサイドオープンレバー20が図9における左側に引っ張られて、インサイドオープンレバー20が作動位置まで同図における時計回りに回動する。その間、インサイドオープンレバー20の押上当接部20Bが前述したアウトサイドオープンレバー17の受圧片17Cを押し上げ、アウトサイドオープンレバー17も無作動位置から作動位置まで回動する。このとき、オープンリンク19がアンロック位置に配置されていれば、前述したようにドアが開き、オープンリンク19がロック位置に配置されていれば、ドアは開かない。なお、インサイドドアハンドルの操作を止めると、インサイドオープンレバー20は、インサイドドアハンドルに設けられた図示しないスプリングにて作動位置から無作動位置に移動する。
【0040】
オープンリンク19をアンロック位置からロック位置に切り替えるためのアクティブレバー25は、支持ボディ11のうちオープンリンク19を挟んでインサイドオープンレバー回動軸20Jの反対側位置に配置されたアクティブレバー回動軸25Jを中心に回動する。また、アクティブレバー25は、アクティブレバー回動軸25Jから上方に張り出した第1扇形突片25Aと、アクティブレバー回動軸25Jから斜め左下方に張り出した扇形の第2扇形突片25Dと、アクティブレバー回動軸25Jから斜め右側に突出したアクティブ作用アーム25Cとを備えている。
【0041】
図7に示すように、第2扇形突片25Dの裏面からは、円柱状の位置決め支柱25Gが突出している。また、支持ボディ11のうち第2扇形突片25Dとの対向面には、異形バネ27が取り付けられている。異形バネ27は、バネ線材の中間部をコイル状に巻回すると共に両端部を対向させかつ、それら対向部分の先端寄り位置を互いに接近させる側に山形状に屈曲させて1対の摺接突部27A,27Aを備えた構造になっている。そして、アクティブレバー25が図10に示したアンロック位置と、図11に示したロック位置との間を回動する際に、位置決め支柱25Gが、1対の摺接突部27A,27Aの間を押し広げながら通過することで、アクティブレバー25が、アンロック位置かロック位置の何れかに付勢されて、それらの中間位置で留まらないようになっている。
【0042】
図10に示すように、アクティブ作用アーム25Cの先端部は、オープンリンク19におけるロック解除片19Bに下方から対向している。そして、図10から図11への変化に示すように、アクティブレバー25がアンロック位置からロック位置に回動するときに、アクティブ作用アーム25Cがロック解除片19Bを押し上げてオープンリンク19をアンロック位置からロック位置に移動する。
【0043】
第1扇形突片25Aのうちアクティブ作用アーム25Cに近い側の一側縁部からは、ロック維持アーム25Bが突出している。ロック維持アーム25Bの一部は、オープンリンク19の規制受部19Eに対して対向していて、ロック維持アーム25Bの先端部からは、規制受部19E側に向かってロック維持突部25T(図10参照)が突出している。そして、アクティブレバー25がアンロック位置に配置されると、図10に示すように、ロック維持突部25Tが規制受部19Eの前方からずれ、アクティブレバー25がロック位置に配置されると、図5(A)に示すように、ロック維持突部25Tが規制受部19Eに前方から突き合わされる。これにより、アクティブレバー25がロック位置に配置されたときには、オープンリンク19のロック解除片19Bがアクティブ作用アーム25Cから離間してもロック維持突部25Tによってオープンリンク19がロック状態に保持される。
【0044】
図9に示すように、第2扇形突片25Dの下端部からはワイヤー結合片25Eが張り出している。そのワイヤー結合片25Eには、ワイヤーW2(図8参照)を介してドアの内面に備えたロック操作部が接続されている。そして、ロック操作部を操作することで、アクティブレバー25をアンロック位置とロック位置とに切り替えることができる。
【0045】
アクティブレバー25は、ドアの内面のロック操作部以外にも車内の集中ロックや無線キーによってアンロック位置とロック位置とに切り替えることができる。そのために、図6に示したモータ22が支持ボディ11に取り付けられている。そのモータ22は、支持ボディ11のうちアクティブレバー25の上方に配置され、モータ22の回転出力軸は第2外面11Bと平行になって斜め下方に突出し、その回転出力軸にウォームギヤ23が固定されている。また、ウォームギヤ23に噛合するウォームホイール24は、ホイール回転軸24Jを中心に回転し、そのホイール回転軸24Jは、アクティブレバー回動軸25Jより上方に配置されている。そして、ウォームホイール24の一部が支持ボディ11と第1扇形突片25Aとの間に位置して、第1扇形突片25Aに備えた円弧孔25Sにホイール回転軸24Jが突入している。
【0046】
ウォームホイール24のうち第1扇形突片25Aとの対向面には、ホイール回転軸24Jを間に挟んだ2位置に1対の回転押圧突部24A,24Aが突出形成されている。これに対し、第1扇形突片25Aのうち円弧孔25Sよりアクティブレバー回動軸25Jから離れた側は、ウォームホイール24側に向かって厚肉になっていて、その厚肉部分における周方向の中央に係合溝25Mが形成されている。そして、ウォームホイール24は、通常は、回転押圧突部24A,24Aが円弧孔25Sの周方向に沿って並んだ位置に保持されていて、集中ロックや無線キーをロック操作すると、ウォームホイール24が図10における反時計回り方向に180度回転する。すると、そのウォームホイール24の回転中に一方の回転押圧突部24Aが係合溝25Mに進入してから係合溝25Mにおける左側の溝内面25Nを押圧し、アクティブレバー25が反時計回り方向に回動して、図10に示したアンロック位置から図11に示したロック位置に切り替わる。
【0047】
一方、集中ロックや無線キーをアンロック操作すると、ウォームホイール24が図11における時計回り方向に180度回転する。すると、ウォームホイール24の回転中に一方の回転押圧突部24Aが係合溝25Mに進入してから係合溝25Mにおける右側の溝内面25Lを押圧し、アクティブレバー25が時計回り方向に回動して、図11に示したロック位置から図10に示したアンロック位置に切り替わる。
【0048】
図6に示すように、第1扇形突片25Aから上方には、検知アーム25Fが突出している。支持ボディ11に、検知アーム25Fの回動領域の上方に検出スイッチ26が取り付けられ、その検出スイッチ26に備えた作動部が検知アーム25Fの回動領域内に突出している。そして、アクティブレバー25がアンロック位置に配置されると、検知アーム25Fの先端が検出スイッチ26の作動部から側方にずれて検出スイッチ26がオフになり、アクティブレバー25がロック位置に配置されると検知アーム25Fの先端が検出スイッチ26の作動部を押圧して検出スイッチ26がオンする。この検出スイッチ26に係るオン・オフ信号を車両が取得して、アクティブレバー25がアンロック位置とロック位置の何れかに位置しているかを認識することができる。
【0049】
アクティブレバー25は、ドアに備えたキーシリンダによってもアンロック位置とロック位置とに切り替えることができる。図6には、そのキーシリンダに連結されるキー操作伝達リンク32の全体が示されている。
【0050】
同図に示すように、キー操作伝達リンク32は、インサイドオープンレバー回動軸20Jと平行に延びたトルク伝達シャフト32Aの後端から側方にトルク伝達アーム32Bを張り出した構造をなしている。そして、支持ボディ11のうちアクティブレバー25等が組み付けられている前面とは反対側の裏面から突出した支持筒11T内に、後方からトルク伝達シャフト32Aが挿入組み付けされている。
【0051】
また、支持筒11Tの後端面からは、180度離れた2位置からストッパ11Sが突出している。これに対し、キー操作伝達リンク32のトルク伝達シャフト32Aは、図12に示すように、後端部が段付き状に径が大きくなった大径部32Sになっていて、その大径部32Sの前側段差面における180度離れた2位置からストッパ当接突部32Eが突出している。そして、図1に示すように、支持筒11Tにおけるストッパ11Sの先端面がキー操作伝達リンク32の大径部32Sにおける段差面に突き合わされ、ストッパ当接突部32Eとストッパ11Sとが周方向に交互に配置された状態に組み付けられている。これらストッパ当接突部32Eとストッパ11Sとの当接によってキー操作伝達リンク32の回動範囲が規制され、キー操作伝達リンク32がキーロック位置とキーアンロック位置との間を回動する。
【0052】
図12に示すように、キー操作伝達リンク32におけるトルク伝達シャフト32Aの先端面の中心からはトルク伝達シャフト32Aより細い円柱状の先端シャフト32Fが突出している。先端シャフト32Fの先端部の外周面には、周方向における180度離れた2位置に1対の係止突起32D,32Dが突出形成されている。係止突起32Dのうち先端シャフト32Fの先端側を向いた部分は、先端シャフト32Fの軸心に対して傾斜したガイド面をなし、係止突起32Dのうち先端シャフト32Fの基端側を向いた部分は、先端シャフト32Fの軸心に対して直交した係止面になっている。
【0053】
先端シャフト32Fの基端部の外周面には、周方向における180度離れた2位置に1対の第2扇形突部32C,32Cが備えられ、これら1対の第2扇形突部32C,32Cと上記した1対の係止突起32D,32Dとは90度位相がずらされている。本実施形態では、各第2扇形突部32Cの両側面が、本発明に係る1対の第2可動当接部32T,32Tになっていて、それら各第2扇形突部32Cの両側面を延長して交差したときの交線がトルク伝達シャフト32Aの中心線と一致するようになっている。また、第2扇形突部32C,32Cの外周面はトルク伝達シャフト32Aの外周面と面一になっている。そして、トルク伝達シャフト32Aが支持筒11Tの奥部まで挿入された状態で、キー操作伝達リンク32のうち第2扇形突部32C,32Cより先端側が支持ボディ11の前面側に突出し、その突出部分に図12の下方に示した中継レバー31が連結される。
【0054】
中継レバー31は、本発明に係る「ロック切替部品」に相当し、キー操作伝達リンク32に連結される円盤部31Eの外周面からレバー主部31Fを側方に張り出した形状をなしている。円盤部31Eの中心には、中心孔31Cが貫通形成されている。また、円盤部31Eの一端面には、中心孔31Cより内径が大きい円形凹部31Bが陥没形成され、その円形凹部31Bの内周面のうち180度離れた2位置には、1対の第1扇形突部31A,31Aが設けられている。これら各第1扇形突部31Aの内周面は、中心孔31Cの内周面と面一になっている。また、各第1扇形突部31Aの両側面が、本発明に係る1対の第1可動当接部31T,31Tになっていて、それら第1扇形突部31Aの両側面を延長して交差したときの交線がトルク伝達シャフト32Aの中心線と一致するようになっている。そして、先端シャフト32Fが中心孔31Cを貫通して係止突起32Dが円盤部31Eの前側端面に係止し、図10に示すように、先端シャフト32Fの回りに第2扇形突部32Cと第1扇形突部31Aとが交互に並んだ状態に組み付けられている。
【0055】
中継レバー31は、連結バー30によってアクティブレバー25に連結されている。具体的には、連結バー30の一端部は、中継レバー31におけるレバー主部31Fの先端に備えた連結軸30Kに回動可能に連結される一方、連結バー30の他端部は、アクティブレバー25の第2扇形突片25Dに備えた連結軸30Jに回動可能に連結されている。これにより、中継レバー31がアクティブレバー25と連動して回動し、図11に示すように、アクティブレバー25がロック位置に配置されたときには、中継レバー31もロック位置に配置され、図10に示すように、アクティブレバー25がアンロック位置に配置されたときには、中継レバー31もアンロック位置に配置されるようになっている。
【0056】
これに対し、上記したキー操作伝達リンク32は、キーシリンダと連動して回動し、キーシリンダがキーロック位置にキー操作されたときには、キー操作伝達リンク32がキーロック位置が配置され、キーシリンダがキーアンロック位置にキー操作されたときには、キー操作伝達リンク32がキーアンロック位置が配置される。また、キーシリンダは、通常は、キーロック位置とキーアンロック位置との中間の中立位置に配置されていて、これに連動してキー操作伝達リンク32も通常は、キーロック位置とキーアンロック位置との中間の中立位置に配置されている。
【0057】
そして、キー操作伝達リンク32が中立位置に配置された状態で、アクティブレバー25と共に中継レバー31がアンロック位置に配置されると、図10に示すように、各第1扇形突部31Aと、それら各第1扇形突部31Aに対して反時計回り方向の隣の第2扇形突部32Cとの間に比較的大きな回動隙間が形成される。これにより、中継レバー31が図10から図11の変化に示すようにロック位置に向かって反時計回り方向に回動したときは、第1扇形突部31Aが、第2扇形突部32Cとの間の回動隙間の範囲で回動する。また、キー操作伝達リンク32が中立位置に配置された状態で、アクティブレバー25と共に中継レバー31がロック位置に配置されると、図11に示すように、各第1扇形突部31Aと、それら各第1扇形突部31Aに対して時計回り方向の隣の第2扇形突部32Cとの間に比較的大きな回動隙間が形成される。これにより、中継レバー31が図11から図10の変化に示したロック位置に向かって時計回り方向に回動したとき、第1扇形突部31Aは、第2扇形突部32Cとの間の回動隙間の範囲で回動する。このようにして、中継レバー31からキー操作伝達リンク32への力の伝達は遮断され、キー操作を行わない限りキーシリンダは中立位置に保持される。
【0058】
これに対し、図10に示すようにアクティブレバー25と共に中継レバー31がアンロック位置に配置された状態で、キー操作伝達リンク32を中立位置からキーロック位置に回動したときには、第2扇形突部32Cが第1扇形突部31Aとの間の回動隙間を超えて同図における反時計回り方向に回動し、同図における各第2扇形突部32Cのうち反時計回り方向を向いた側面である第2可動当接部32Tが、各第1扇形突部31Aのうち時計回り方向を向いた側面である第1可動当接部31Tと面当接してアクティブレバー25と共に中継レバー31を図11に示したロック位置まで回動させる。また、図11に示すようにアクティブレバー25と共に中継レバー31がロック位置に配置された状態で、キー操作伝達リンク32を中立位置からキーアンロック位置に回動したときには、第2扇形突部32Cが第1扇形突部31Aとの間の回動隙間を超えて同図における時計回り方向に回動し、同図における各第2扇形突部32Cのうち時計回り方向を向いた側面である第2可動当接部32Tが、各第1扇形突部31Aのうち反時計回り方向を向いた側面である第1可動当接部31Tと面当接してアクティブレバー25と共に中継レバー31を図10に示したアンロック位置まで回動させる。このようにして、キー操作伝達リンク32から中継レバー31へとキー操作力が伝達され、キーシリンダに対するキー操作によって中継レバー31と共にアクティブレバー25をロック位置とアンロック位置とに切り替えることができる。
【0059】
このように本実施形態のドアロック装置10では、キーシリンダに対するキー操作力を本発明に係る「ロック切替部品」としての中継レバー31に伝達するキー操作伝達リンク32が、その中継レバー31と共通の回動軸を中心に回動するように配置されているので、これら中継レバー31及とキー操作伝達リンク32とが異なる回動軸を中心に回動するように配置された従来のものに比べ、ドアロック装置10のコンパクト化が可能になる。また、キー操作伝達リンク32と中継レバー31に力を伝達するための第1可動当接部31Tを有した第1扇形突部31Aと第2可動当接部32Tを有した第2扇形突部32Cとが、キー操作伝達リンク32と中継レバー31の共通の回動軸回りに配置されているので、それら第1及び第2の可動当接部31T,32Tの回動スペースが共通の回動軸回りの円形領域内に収まる。この点においても、ドアロック装置10のコンパクト化が可能になる。
【0060】
しかも、本実施形態のドアロック装置10では、キー操作伝達リンク32から中継レバー31にキー操作の力を伝達するために、1対の第1可動当接部31T,31Tと1対の第2可動当接部32T,32Tが面当接するので、1つだけの第1可動当接部31Tと1つだけの第2可動当接部32Tとが面当接するものや、第1と第2の可動当接部31T,32Tが点当接や線当接するものに比べて、第1と第2の可動当接部31T,32Tにかかる負担が軽減され、耐久性が向上する。
【0061】
[第2実施形態]
本実施形態のドアロック装置10Wは、図13〜図15に示されている。前記第1実施形態では、本発明に係る「ロック切替部品」に相当する中継レバー31がアクティブレバー25に対して連結バー30にて連結されていたが、本実施形態のドアロック装置10Wでは、図13に示すように、本発明に係る「ロック切替部品」に相当する中継レバー31Wのレバー主部31Fにおける先端にピン31Pが設けられ、そのピン31Pがアクティブレバー25から中継レバー31W側に連結アーム25Rに備えた長孔25Pに係合した構造になっている。なお、長孔25Pは、アクティブレバー25の回転中心と直交する方向に延び、その長孔25Pの一端部は、連結アーム25Rの先端に向かって開放している。その他の構成に関しては、前記第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と同一の部位に同一の符号を付して重複した説明は省略する。
【0062】
本実施形態のドアロック装置10Wによっても、第1実施形態のドアロック装置10と同様の効果を奏する。また、第1実施形態のドアロック装置10は、キー操作伝達リンク32が時計回り方向に回動すると、アクティブレバー25も時計回り方向に回動し、キー操作伝達リンク32が反時計回り方向に回動すると、アクティブレバー25も反時計回り方向に回動する構成になっていたが、本実施形態のドアロック装置10Wは、図14から図15の変化に示すように、キー操作伝達リンク32が時計回り方向に回動すると、アクティブレバー25は反時計回り方向に回動し、図15から図14の変化に示すようにキー操作伝達リンク32が反時計回り方向に回動すると、アクティブレバー25は時計回り方向に回動する。これにより、前記第1実施形態のドアロック装置10が組み付けられるドアに、本実施形態のドアロック装置10Wを組み付けることで、前記第1実施形態のドアロック装置10では、例えば、キー操作伝達リンク32とキーシリンダとの間を連結する連結部材が引っ張ってドアロック装置10をロック状態にしていた場合に、前記第2実施形態のドアロック装置10Wに代えることで、キー操作伝達リンク32とキーシリンダとの間を連結する連結部材を引っ張ってドアロック装置10Wをアンロック状態にする構成へと変更することができる。
【0063】
[第3実施形態]
本実施形態のドアロック装置10Vは、図16〜図23に示されている。以下、本実施形態のドアロック装置10Vのうち、第1実施形態のドアロック装置10と異なる構成に関してのみ説明する。
【0064】
前記第1実施形態のドアロック装置10では、図4に示すように、オープンリンク19がラッチ13及びラチェット14の回転軸と平行な回転軸を中心に回動し、アクティブレバー25のアクティブ作用アーム25Cがオープンリンク19のロック解除片19Bに当接する構成になっていたが、図16に示すように、本実施形態のドアロック装置10Vでは、オープンリンク19Vがアクティブレバー25Vの回転軸と略平行な回転軸を中心に回転し、アクティブレバー25Vがロックリンク35を介してオープンリンク19Vに連結された構造になっている。
【0065】
具体的には、本実施形態のアウトサイドオープンレバー17Vには、前端部をアウトサイドオープンレバー回動軸17Jの軸方向に直角曲げして前端屈曲片17Fが形成され、その前端屈曲片17Fにはアウトサイドオープンレバー回動軸17Jから離れる方向に係合突片17Kが突出形成されている。これに対し、オープンリンク19Vの下端部には、前記第1実施形態のアウトサイドオープンレバー17に備えた係合孔17B(図4(A)参照)と同形状の係合孔19Kが形成され、そこにアウトサイドオープンレバー17の係合突片17Kが挿通されることで、オープンリンク19Vがアクティブレバー25Vの回転軸と略平行な回転軸を中心に回動するようになっている。
【0066】
オープンリンク19Vには、係合突片17Kから上方に延びたリンク主部19Lが備えられると共に、そのリンク主部19Lから図16の左側方に張り出した結合片19Pが備えられている。また、結合片19Pには、リンク主部19Lと略平行に延びた長孔19Rが形成されている。そして、オープンリンク19Vは、リンク主部19Lが係合突片17Kの鉛直上方に延びたアンロック位置(図16及び図17参照)と、そのアンロック位置から図16及び図17における左側に傾斜したロック位置(図18及び図19参照)との間を移動する。
【0067】
図16に示すように、ロックリンク35は、アクティブレバー25Vの斜め下方に備えたロックリンク回転軸35Jを中心に回動し、ロックリンク回転軸35Jからアクティブレバー25Vに向かって斜め下方に延びた第1係合アーム35Aと、ロックリンク回転軸35Jからオープンリンク19Vに向かって斜め上方に延びた第2係合アーム35Bとを備えている。そして、第2係合アーム35Bの先端に備えた第2係合ピン35Cがアクティブレバー25Vに形成された長孔25Zに係合する一方、第1係合アーム35Aの先端に備えた第1係合ピン35Pがオープンリンク19Vの長孔19Rに係合している。また、長孔25Zは、アクティブレバー25Vの回動中心と直交する線に沿って延びている。これにより、アクティブレバー25Vとロックリンク35とオープンリンク19Vとが連動して回動し、アクティブレバー25Vがロック位置に配置されたときにはオープンリンク19Vもロック位置に配置されると共に、アクティブレバー25Vがアンロック位置に配置されたときにはオープンリンク19Vもアンロック位置に配置される。
【0068】
本実施形態のリフトレバー16Vには、アンロック位置のオープンリンク19Vのリンク主部19Lの真上に位置するように先端当接部16Bが設けられている。また、キャンセルリンク36がロックリンク35との共通な回動軸であるロックリンク回転軸35Jに回動可能に設けられている。そのキャンセルリンク36は、図18に示すように、ロックリンク回転軸35Jからリフトレバー16Vにおける先端当接部16Bの上方位置まで延びた従動レバー36Bと、ロックリンク回転軸35Jからオープンリンク19Vにおけるリンク主部19Lに左側方位置まで延びた押圧レバー36Aとを備えている。
【0069】
そして、オープンリンク19Vがロック位置に配置された状態でドアが閉められたときに、そのドアの閉塞過程でラチェット14(図3参照)と共に回動するリフトレバー16Vによってキャンセルリンク36の従動レバー36Bが押し上げられてキャンセルリンク36が回動し、押圧レバー36Aにオープンリンク19Vが押されてアンロック位置に移動する。即ち、本実施形態のドアロック装置10Vにも第1実施形態のドアロック装置10と同様にキャンセル機能が備えられている。
【0070】
本実施形態のアクティブレバー25Vには、斜め上方に張り出した位置決め連結アーム25Rが備えられ、図21に示すように、位置決め連結アーム25Rの裏面に位置決め支柱25Gが突出形成されている。そして、この位置決め支柱25Gが、前記第1実施形態で説明した異形バネ27(図7参照)に係合して、アクティブレバー25Vがロック位置とアンロック位置とに保持されるようになっている。
【0071】
図22に示すように、本実施形態のドアロック装置10Vは、ラッチ13、ラチェット14及びリフトレバー16V(図16参照)を回動可能に支持して備えたラッチユニット10Aと、それらラッチ13等以外のアクティブレバー25V、インサイドオープンレバー20等を回動可能に支持して備えた本体ユニット10Bとに分割可能になっている。具体的には、支持ボディ11のうちラッチ13等を回動可能に支持したベース壁11C(図2参照)を含む側壁部11Uがボディ本体部11Hから分割されている。また、ボディ本体部11Hには、ウォームホイール24、インサイドオープンレバー20、ロックリンク35等の回動軸を支持した主体壁11Lの後面から本体後面突壁11Mが突出していて、その本体後面突壁11Mの外縁部から側壁部11Uに向かって嵌合壁11Jが突出している。
【0072】
また、本体後面突壁11Mのうち前側の縁部からは、支持部11Gが突出していて、その支持部11Gには、円筒状の支持リング11Nが形成されている。そして、アクティブレバー25Vに備えた円筒状の回動筒軸25Yの一端が支持リング11Nの内側に挿入されて回動可能に支持されている。
【0073】
また、嵌合壁11Jのうち支持リング11Nの中心軸を延長して交差する部分には、U字溝11Kが形成されている。そして、側壁部11Uとボディ本体部11Hとを分離した状態で、図21に示すように、キー操作伝達リンク32Vのトルク伝達シャフト32Aの先端部が、支持リング11Nに挿入されると共に、トルク伝達シャフト32Aの後端部がU字溝11Kに側方から受容されて回転可能に支持される。この状態で、図20に示すように、ラッチユニット10Aが、嵌合壁11Jの内側に嵌合されて、図示しない螺子にてボディ本体部11Hに固定される。なお、図23に示すようにキー操作伝達リンク32Vのトルク伝達シャフト32Aにおける後端寄り位置からラッチユニット10Aに向かって半円状のフランジ32Rが張り出されていて、そのフランジ32Rが側壁部11Uに備えた挟持壁11P,11P(図21参照)に前後方向から挟まれて、キー操作伝達リンク32Vが軸方向に前後しないように支持されている。
【0074】
さて、本実施形態では、上記したアクティブレバー25Vが本発明に係る「ロック切替部品」とされて、そのアクティブレバー25Vにキー操作伝達リンク32Vが連結されている。それらの連結のために、図23に示すように、アクティブレバー25Vにおける回動筒軸25Yには、前記した第1実施形態における中継レバー31の円盤部31Eと同様に、中心孔31Cと円形凹部31Bと第1扇形突部31A,31Aとが備えられている。そして、図16の左下に示すように、キー操作伝達リンク32Vの先端シャフト32Fがアクティブレバー25Vの中心孔31Cに挿入され、第1扇形突部31Aと第2扇形突部32Cとが先端シャフト32Fの回りに交互に並んだ状態になっている。なお、図16〜図19の各図における左下には、それら各図に示したドアロック装置10Vの状態における第1扇形突部31Aと第2扇形突部32Cとの位置関係が拡大して示されている。
【0075】
上記した構成により、本実施形態のドアロック装置10Vも、第1実施形態のドアロック装置10と同様に、キーシリンダに対するキー操作の力をキー操作伝達リンク32Vから「ロック切替部品」としてのアクティブレバー25Vに伝達することができる。そして、そのアクティブレバー25Vとキー操作伝達リンク32Vとが共通の回転軸を中心に回動するので、第1実施形態のドアロック装置10と同様に、ドアロック装置10Vのコンパクト化が可能になる。
【0076】
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、上記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【符号の説明】
【0077】
10,10V,10W ドアロック装置
10A ラッチユニット
19,19V オープンリンク
25 アクティブレバー
25V アクティブレバー(ロック切替部品)
30 連結バー
31 中継レバー(ロック切替部品)
31A 第1扇形突部
31T 第1可動当接部
32,32V キー操作伝達リンク
32C 第2扇形突部
32T 第2可動当接部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のドアに内蔵され、前記ドアの車内面に備えたロック操作部又は前記ドアに内蔵された電気駆動源から力を受けて、前記ドアをロックするロック位置と前記ドアをアンロックするアンロック位置との間で回動するロック切替部品と、
前記ドアに備えたキーシリンダに対するキー操作力を受けてキーロック位置とキーアンロック位置との間で回動し、前記キーロック位置まで回動したときに前記ロック切替部品を前記ロック位置へと連動回動させる一方、前記キーアンロック位置まで回動したときに前記ロック切替部品を前記アンロック位置へと連動回動させるように前記キー操作力を前記ロック切替部品に伝達するキー操作伝達部品とを備えたドアロック装置において、
前記ロック切替部品と前記キー操作伝達部品とは、共通の回動軸を中心に回動するように配置され、
前記ロック切替部品及び前記キー操作伝達部品の何れか一方に設けられて、それらの前記共通の回動軸回りの2位置に配置された1対の第1可動当接部と、他方に設けられて、前記共通の回動軸回りで前記1対の第1可動当接部の間の2位置に配置された1対の第2可動当接部とを備え、
前記キー操作伝達部品が前記キーロック位置と前記キーアンロック位置との中間の中立位置に配置された状態で、前記ロック切替部品を前記ロック位置と前記アンロック位置の何れに回動しても前記第1可動当接部が前記第2可動当接部との間の回動隙間の範囲で前記第2可動当接部に対して相対的に回動して、前記ロック切替部品から前記キー操作伝達部品への力の伝達が遮断される一方、前記キー操作伝達部品を前記中立位置から前記キーロック位置及び前記キーアンロック位置に回動したときには、前記第2可動当接部が前記第1可動当接部との間の回動隙間を超えて前記第1可動当接部に対して相対的に回動することで、前記キー操作伝達部品から前記ロック切替部品に前記キー操作の力が伝達されることを特徴とするドアロック装置。
【請求項2】
前記ロック切替部品及び前記キー操作伝達部品の何れか一方には、それらの前記共通の回動軸回りの180度離れた2位置に1対の第1扇形突部が設けられて、それら各第1扇形突部の両側面が前記1対の第1可動当接部とされる一方、他方には、前記共通の回動軸回りの180度離れた2位置に1対の第2扇形突部が設けられて、それら各第2扇形突部の両側面が前記1対の第2可動当接部とされ、
前記共通の回動軸回りに前記第1扇形突部と前記第2扇形突部とが交互に配置されたことを特徴とする請求項1に記載のドアロック装置。
【請求項3】
前記ドアを前記車両に対して閉じた状態に保持可能なラッチユニットと、前記ラッチユニットに対して係合可能な前記ロック位置と係合不能な前記アンロック位置とに移行することで前記ドアをロックするオープンリンクとを備え、前記オープンリンクの前記ロック位置と前記ドアをアンロックする前記アンロック位置とを規定するアクティブレバーと、前記アクティブレバーと異なる回動軸の回りを回動する中継レバーとを備えると共に、前記アクティブレバーと前記中継レバーとに両端部がそれぞれ回動可能に連結されてそれらアクティブレバーと中継レバーとを連動可能に連結する連結バーを設け、前記中継レバーを前記ロック切替部品としたことを特徴とする請求項1又は2に記載のドアロック装置。
【請求項4】
前記ドアを前記車両に対して閉じた状態に保持可能なラッチユニットと、前記ラッチユニットに対して係合可能な前記ロック位置と係合不能な前記アンロック位置とに移行することで前記ドアをロックするオープンリンクとを備え、前記オープンリンクの前記ロック位置と前記ドアをアンロックする前記アンロック位置とを規定するアクティブレバーと、前記アクティブレバーと異なる回動軸の回りを回動する中継レバーとを備えて、前記アクティブレバー及び前記中継レバーの何れか一方に形成された長孔に、他方に設けられたピンを係合させることで前記アクティブレバーと前記中継レバーとを連動可能とし、前記中継レバーを前記ロック切替部品としたことを特徴とする請求項1又は2に記載のドアロック装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公開番号】特開2012−233317(P2012−233317A)
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−100907(P2011−100907)
【出願日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【出願人】(000100827)アイシン機工株式会社 (122)
【出願人】(000000011)アイシン精機株式会社 (5,421)
【Fターム(参考)】