説明

ドア体におけるエッジ部材のキャップ体

【課題】ドア体の戸先側端面に設けられるエッジ部材のキャップ体を、取り付けやすく、しかも、外れにくいものに構成する。
【解決手段】ドア体1の戸先に固定される戸先側エッジ部材7を、第一片7aと、戸先方向に延出する第二片7bとでL字形に形成し、前記戸先側エッジ部材7の上下端部に、第一、第二片7a、7bにそれぞれ嵌着する第一、第二嵌着部10a、10bを備えたキャップ体10を嵌着するにあたり、第一、第二片7a、7bに第一、第二係止孔7e、7hをそれぞれ形成する一方、第一、第二嵌着部10a、10bに第一、第二係止爪10e、10kをそれぞれ形成し、キャップ体10を戸先側エッジ部材7に嵌着することにより、第一、第二係止孔7e、7hに第一、第二係止爪10e、10kが係止して、キャップ体10が戸先側エッジ部材7に抜け止め状に固定する構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、玄関ドア等、出入り口部に設けられるドア体におけるエッジ部材のキャップ体の技術分野に属するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、この種玄関ドア等のドア体のなかには、ドア体の戸尻側端部となる一側縁部を開口部の一側縁部に丁番等を介して枢支することで、戸先側端部である他端側縁部が、屋内外方向に開閉揺動するように構成したものがある。このようなドア体において、ドア体の戸先側端部に、ドア体の戸先側端面に固定される第一片と、戸先側に延出して躯体との召し合わせ部となる第二片とでL字形に形成されたエッジ部材を取り付けることがある。この場合に、エッジ部材はアルミ型材等で形成されていて硬いため、通行者がエッジ部材の角部等にあたって怪我をすることを回避するべく、エッジ部材の端部となる上下端部に樹脂製のキャップ体を取り付けることが提唱されている。
【0003】
ところで、キャップ体のエッジ部材への固定はビス止めが一般的であり、例えば、エッジ部材にビスポケットを形成し、エッジ部材の端面を覆うべくキャップ体に形成されている底面部からビスポケットに対してビスを螺入することによりキャップ体をエッジ部材に固定することが提唱されている。
【特許文献1】登録実用新案公報第3014134号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかるに、前記従来のものは、ドア体の戸先側端面に突き当てられる第一片の屋内外方向両端部にビスポケットを形成し、これら二箇所においてビス止めするように構成されている。このため、キャップ体を位置合わせする状態でエッジ部材の端部にあてがう作業と、二箇所においてビス止めする作業が必要となり、取り付け作業が煩雑、かつ、面倒であるという問題がある。
さらにこのものでは、キャップ体は二箇所においてエッジ部材に固定されるものであるが、これら固定部は、エッジ部材の第一片の屋内外方向両端部においてなされていて、躯体との召し合わせ部となる第二嵌着部の先端側部位は、エッジ部材の第二片にビスポケットを形成するための充分なスペースを確保することが難しいことから固定部が形成されることはない。これに対し、固定部が形成されない召し合わせ部となる第二嵌着部には、出入り口部の通行時等に人の足や荷物等が当たりやすく、このため、第二嵌着部にガタ付きが生じ、ビスが緩んでキャップ体が外れやすくなるという問題もあり、これらに本発明の解決すべき課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、ドア体の戸先に固定されるエッジ部材を、ドア体の戸先側端面に固定される第一片と、戸先方向に延出して召し合わせ部となる第二片とでL字形に形成し、該エッジ部材の上下方向の端部に、第一、第二片にそれぞれ嵌着する第一、第二嵌着部を備えたキャップ体を嵌着するにあたり、エッジ部材の第一、第二片に第一、第二係止部をそれぞれ形成する一方、第一、第二嵌着部に第一、第二係止受け部をそれぞれ形成し、キャップ体のエッジ部材への嵌着により、第一、第二係止部に第一、第二係止受け部が係止して、キャップ体がエッジ部材から抜け止め固定されるように構成したドア体におけるエッジ部材のキャップ体である。
請求項2の発明は、エッジ部材の第一係止部を第一係止孔とする一方、キャップ体の第一係止受け部を、エッジ部材の第一片の上下方向の端面を覆う底片から起立する第一起立片と、該第一起立片の先端部に形成され第一係止孔に係止する第一爪部とで構成される第一係止爪とし、前記第一起立片は、エッジ部材とドア体の戸先側端面とのあいだに位置するように構成されている請求項1に記載のドア体におけるエッジ部材のキャップ体である。
請求項3の発明は、エッジ部材の第二片は、該第二片に積層状に配される部材とのあいだを封止する封止部材が上下方向に長く介装される封止部材取り付け部が形成されるものとし、第二係止部を封止部材取り付け部に形成した第二係止孔とする一方、キャップ体の第二係止受け部を第二片の上下方向の端面を覆う底片から起立する第二起立片と、該第二起立片の先端部に形成される第二爪部とで構成される第二係止爪とし、第二起立片が封止部材の抜け止めをするように構成されている請求項1または2に記載のドア体におけるエッジ部材のキャップ体である。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明とすることにより、エッジ部材の端部にキャップ体を抜け止め状に嵌着固定する作業を容易に行なうことができるうえ、キャップ体の第一、第二嵌着部がそれぞれエッジ部材に対して係止される状態となって、エッジ部材からの脱落を防止できる。
請求項2の発明とすることにより、キャップ体を、エッジ部材から一層外れにくい構成とすることができる。
請求項3の発明とすることにより、部品の兼用化を果すことができて、部品点数の削減を図れる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
つぎに、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図面において、1は玄関に形成された開口部を開閉するドア体(玄関ドア)であって、該ドア体1は、屋内外一対の面板2、3のあいだにコア材4を介装することにより、板厚Tを有した形状に形成されている。そして、本実施の形態のドア体1は、図1(A)において右側縁部が戸尻側端部となり、該戸尻側端部と躯体開口部の右側縁部とのあいだに上下方向複数箇所において丁番5が介装されており、これによって、ドア体1が躯体に枢支され、ドア体1の戸先側に配される把手1aを把持し、屋外側に向けて揺動することで開口部の開放がなされるように構成されていること等は従来通りの構成となっている。
【0008】
ここで、屋内外一対の面板2、3は、それぞれドア体1の戸尻側、戸先側の端部において互いに対向する側に折曲する折曲片2a、3aに形成され、これら折曲片2a、3aにより、ドア体1の戸尻側端面、戸先側端面を構成するように設定されている。尚、4aはそれぞれドア体1の戸尻側、戸先側に設けられた断面コ字形の骨材であって、折曲片2a、3aは骨材に沿って折曲されている。
そして、これら両面板2、3の折曲片2a、3aにより形成されるドア体1の戸尻側端面、戸先側端面には、折曲片2a、3aを覆うようにして戸尻側エッジ部材6と戸先側エッジ部材(本発明のエッジ部材に相当する)7とが固定されている。これら戸尻側、戸先側の各エッジ部材6、7は、それぞれアルミ型材により形成された長尺体により構成されている。
ここで、ドア体1の戸尻側端面に固定される戸尻側エッジ部材6は、従来通りの構成であり、丁番5とともに螺子5aを用いて戸尻側端面となる部材に固定されている。
【0009】
一方、ドア体1の戸先側端面に固定される戸先側エッジ部材7は、ドア体1の戸先側端面に固定される第一片7aと、該第一片7aの屋外側端部から戸先側に向けて延出し、枠体に積層する召し合わせ部となる第二片7bとを備えて断面L字形に形成されている。前記第一片7aは、ドア体1の板厚Tよりも長く形成されており、ドア体1の戸先側端面対向部位には、ドア体1側に向けて突出する複数の脚片7cが長尺方向(上下方向)に長く形成されているとともに、ドア体1の屋外側面に沿う部位に位置して前記脚片7cよりも突出量の長い位置決め片7dが長尺方向に長く形成されている。そして、第一片7aの戸先側端面対向部位における上下両端部に位置して、本発明の第一係止部に相当する第一係止孔7eが矩形状に開設されている。
【0010】
また、戸先側エッジ部材7の第二片7bは、開口部にドア体1を枢支したとき、開口部に設けられる図示しない枠材に屋外側から対向するように設定されており、第二片7bの延出先端部には、屋内側が開口する蟻溝状のポケット7fが長尺方向に長く形成されており、該ポケット7fに、ゴム質弾性材で形成された封止部材(戸当たり)8の基端部が収容されるように設定されている。そして、ポケット7fの開口部が形成される屋内側片7gには、上下方向両端部に位置して本発明の第二係止部に相当する第二係止孔7hが矩形状に開設されている。
そして、戸先側エッジ部材7は、図5に示すように、上下方向複数箇所において固定螺子9を用いてドア体1の戸先側端面に固定されるが、このとき、位置決め片7dをドア体1の屋外側面3に沿わせることにより屋内外方向の位置決めをし、脚片7cの延出端部を戸先側端面に突き当てた状態で固定されるように設定されている。これによって、ドア体1の戸先側端面と戸先側エッジ部材第一片7aとの間に空隙部Sが形成されるように設定されている。また、第一片7aの屋内側端縁部には、屋内側面板2の折曲片2aに当接する脚片7iが一体に形成されている。
【0011】
10は、キャップ体であって、該キャップ体10は、戸先側エッジ部材7の上下の各端部に嵌着されるが、上下のキャップ体10は互いに線対称状に形成されたものがそれぞれ用いられているので、ここでは、下端部に設けられるキャップ体10について詳細な説明をし、上端部に設けられるキャップ体10については説明を省略する。
戸先側エッジ部材7の下端部に嵌着するキャップ体10は、戸先側エッジ部材7の第一片7aに嵌着する第一嵌着部10aと、第二片7bに嵌着する第二嵌着部10bとを備えてL字形に構成されている。前記第一嵌着部10aには、第一片7aの下端面からドア体1下端面の戸先側部位までを一体に覆うように形成される第一底片10cと、第一片7aの戸先側端縁から上方に起立する第一側片部10dとが形成されている。そして、第一底片10cには、第一片7aに形成される第一係止孔7eに、戸尻方向から係止する第一係止爪10eが形成されているが、該第一係止爪10eは、本発明の第一係止受け部に相当し、第一底片10cから起立する第一起立片10fと、該第一起立片10fの先端部から戸先側に向けて突出形成され、上端にガイド面が形成された第一爪部10gとを備えて構成されている。このとき、第一側片部10dと第一爪部10gとの突出先端とのあいだの距離S1は、戸先側エッジ部材7の第一片7aの板厚寸法よりも狭くなるように設定されている。尚、10hは第一底片10cの第一係止爪10eの形成部位に切り欠かれた第一切り欠き孔であって、下側のキャップ体10に配された第一切り欠き孔10hは、戸先側エッジ部材7に浸入した水を排水するための水抜き孔として機能するように構成されている。
【0012】
一方、第二嵌着部10bには、第二片7bの下端面を覆う第二底片10iと、該第二底片10iの端縁から起立し、第二片7bの両面部に沿う第二側片部10jとが形成されている。そして、第二嵌着部10bの戸先側延出部の延出先端には、第二片7bに形成される第二係止孔7hに、屋外方向から係止する第二係止爪10kが形成されているが、第二係止爪10kは、本発明の第二係止受け部に相当し、第二底片10iから起立する第二起立片10mと、該第二起立片10mの先端部から屋内側に向けて突出形成され、上端にガイド面が形成された第二爪部10nとで構成されている。さらに、第二係止爪10kは、戸先側エッジ部材7のポケット7fの凹部内に嵌入可能な大きさに形成されており、屋内側の第二側片部10jと第二爪部10nの突出先端とのあいだの距離S2は、ポケット7fの屋内側片7gの板厚寸法よりも狭くなるように設定されている。尚、10pは第二底片10iの第二係止爪10kの形成部位に切り欠かれた第二切り欠き孔であって、下側のキャップ体10に配された第二切り欠き孔10pは、第一切り欠き孔10hとともに、戸先側エッジ部材7に浸入した水を排水するための水抜き孔として機能するように構成されている。
【0013】
そして、ドア体1に固定される前の段階の戸先側エッジ部材7にキャップ体10を固定し、その後、キャップ体10付きの戸先側エッジ部材7をドア体1に固定することになるが、キャップ体10の戸先側エッジ部材7への取り付けはつぎのようになされる。
つまり、キャップ体10を、第一、第二側片10d、10jを上方に向け、第一、第二底片10c、10iを戸先側エッジ部材7の下端面に対向させる状態として戸先側エッジ部材7にあてがうが、このとき、キャップ体10の第一側片10dと第一係止爪10eとで、第一片7aの第一係止孔7e下方部位を挟む状態とする一方、キャップ体10の第二係止爪10kをポケット7fの凹部内に嵌入させる状態とする。このとき、第一爪部10gは戸先側を向き、第二爪部10nは屋内側を向いており、この状態から、そのままキャップ体10を上動させて戸先側エッジ部材7に対して押し込むと、第一、第二係止爪10e、10kが弾性変形する状態で第一、第二係止孔7e、7hの下方部位を摺動し、第一、第二底片10c、10iが第一、第二片7a、7bの下端面に当接する状態となると、第一爪部10gが第一係止孔7eの戸尻側の孔縁に係止し、第二爪部10nが第二係止孔7hの屋外側の孔縁に係止する状態で嵌着し、キャップ体10の抜け止め状の固定がなされるように設定されている。この係止状態になると、キャップ体10は、第一嵌着部10aと第二嵌着部10bの両者において戸先側エッジ部材7との固定部が形成されることになって強固な抜け止め状の一体化がなされるが、この場合に、第二嵌着部10bについては、第一嵌着部10aから最も離れ、第二嵌着部10bの先端部において固定部が形成されることになり、ドア体1の開閉時に障害物が当接しやすい召し合わせ部となるキャップ体10の第二嵌着部10bに障害物が当接したような場合であっても、キャップ体10が外れてしまうようなことを防止できるように設定されている。
【0014】
そして、キャップ体10の取り付けられた戸先側エッジ部材7をドア体1の戸先側端面に固定した状態において、第一係止爪10eは、図6(B)、図8(A)に示すように、戸先側エッジ部材7の第一片7aとドア体1の戸先側端面とのあいだに位置するように設定されており、これによって、第一係止爪10eが係止解除する方向に変形しようとしてもドア体1の戸先側端面が邪魔になって変形が規制され、第一係止爪10eが第一係止孔7eから抜け出すことがないように設定されている。
一方、第二係止爪10kは、図8(C)に示すように、戸先側エッジ部材7ののポケット7fに嵌入した状態となるように設定されており、これによって、第二係止爪10kが係止解除する方向に変形しにくく、第二係止爪10kが第二係止孔7hから抜け出すことがないように設定されている。また、戸先側エッジ部材7のポケット7fには、封止部材8の基端部8aが嵌入されるが、該封止部材8は、上下のキャップ体10の第二係止爪10kのあいだに介装されることになり、封止部材8の基端部8aが上下の第二起立片10mのあいだに挟まれる状態で位置規制され、第二起立片10mが封止部材8の抜け止めを兼用するように構成されている。
【0015】
叙述の如く構成された本形態において、ドア体1の戸先側端面に固定される戸先側エッジ部材7は、上下端部に予めキャップ体10が設けられてからドア体1に固定されることになるが、キャップ体10は、戸先側エッジ部材7の上下端部にあてがって押しやるだけの簡単な操作で、キャップ体10の第一、第二嵌着部10a、10bにそれぞれ設けられた第一、第二係止爪10e、10kが第一、第二係止孔7e、7hにそれぞれ係止する状態となる。しかも、キャップ体10は、第一、第二嵌着部10a、10bの両者において戸先側エッジ部材7に対して抜け止め状態で固定されるので、ドア体1の開閉時等に通行者の足や荷物等の障害物がキャップ体に当接してもキャップ体10が外れ難く、信頼性の高いキャップ体10とすることができる。しかも、キャップ体10は、ワンタッチの操作で抜け止めされた状態で取り付けることが可能となるので、従来のキャップ体をエッジ部材に螺子止め固定するもののように、取り付けの作業が煩雑、かつ、面倒になることがないものとすることができ、作業性の改善を図れるものでありながら、戸先側エッジ部材7からキャップ体10が外れ難いものにすることができる。
【0016】
しかも、本発明が実施されたものでは、第一係止爪10eは、第一係止孔7eに戸尻側から係止するように構成したので、戸先側エッジ部材7をドア体1の戸先側端面に固定したとき、第一起立片10fが戸先側エッジ部材7の第一片7aとドア体1の戸先側端面とのあいだに位置することになり、第一係止爪10eが係止解除する方向に変形しようとしてもドア体1の戸先側端面が邪魔になり、係止解除されることがなく、キャップ体10を、戸先側エッジ部材7から一層外れ難くできる。
【0017】
さらに、第二係止爪10kは、戸先側エッジ部材7のポケット7fに嵌め込まれる状態で係止する構成であるので、第二係止爪10kが第二係止孔7hから外れ難くすることができるうえ、ポケット7fに嵌入する封止部材8の基端部8aの抜け止めをすることができて、別途封止部材8専用の抜け止め部材を設ける必要がなくなって、部材の兼用化が図れて、部品点数の削減が実現する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】図1(A)、(B)はそれぞれドア体の正面図、背面図である。
【図2】図2(A)、(B)、(C)はそれぞれ戸先側エッジ部材の側面図、平面図、背面図である。
【図3】図3(A)、(B)、(C)はそれぞれキャップ体の側面図、平面図、図3(B)のX−X断面図である。
【図4】図4(A)、(B)はそれぞれキャップ体の側面図、底面図である。
【図5】ドア体、戸先側エッジ部材、キャップ体の取り付け状態を説明する斜視図である。
【図6】図6(A)、(B)はそれぞれドア体下端部を切り欠いた斜視図、第一係止孔と第一係止爪との係止状態を説明する断面図である。
【図7】ドア体の横断面図である。
【図8】図8(A)、(B)、(C)はそれぞれ戸先側エッジ部材における横断面図、図8(A)のX−X断面図、図8(A)のY−Y断面図である。
【符号の説明】
【0019】
1 ドア体
2 面板
5 丁番
6 戸尻側エッジ部材
7 戸先側エッジ部材
7a 第一片
7b 第二片
7e 第一係止孔
7h 第二係止孔
8 封止部材
10 キャップ体
10a 第一嵌着部
10b 第二嵌着部
10e 第一係止爪
10k 第二係止爪

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドア体の戸先に固定されるエッジ部材を、ドア体の戸先側端面に固定される第一片と、戸先方向に延出して召し合わせ部となる第二片とでL字形に形成し、該エッジ部材の上下方向の端部に、第一、第二片にそれぞれ嵌着する第一、第二嵌着部を備えたキャップ体を嵌着するにあたり、エッジ部材の第一、第二片に第一、第二係止部をそれぞれ形成する一方、第一、第二嵌着部に第一、第二係止受け部をそれぞれ形成し、キャップ体のエッジ部材への嵌着により、第一、第二係止部に第一、第二係止受け部が係止して、キャップ体がエッジ部材から抜け止め固定されるように構成したドア体におけるエッジ部材のキャップ体。
【請求項2】
エッジ部材の第一係止部を第一係止孔とする一方、キャップ体の第一係止受け部を、エッジ部材の第一片の上下方向の端面を覆う底片から起立する第一起立片と、該第一起立片の先端部に形成され第一係止孔に係止する第一爪部とで構成される第一係止爪とし、前記第一起立片は、エッジ部材とドア体の戸先側端面とのあいだに位置するように構成されている請求項1に記載のドア体におけるエッジ部材のキャップ体。
【請求項3】
エッジ部材の第二片は、該第二片に積層状に配される部材とのあいだを封止する封止部材が上下方向に長く介装される封止部材取り付け部が形成されるものとし、第二係止部を封止部材取り付け部に形成した第二係止孔とする一方、キャップ体の第二係止受け部を第二片の上下方向の端面を覆う底片から起立する第二起立片と、該第二起立片の先端部に形成される第二爪部とで構成される第二係止爪とし、第二起立片が封止部材の抜け止めをするように構成されている請求項1または2に記載のドア体におけるエッジ部材のキャップ体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−297743(P2008−297743A)
【公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−143082(P2007−143082)
【出願日】平成19年5月30日(2007.5.30)
【出願人】(307038540)三和シヤッター工業株式会社 (273)
【Fターム(参考)】