説明

ドキュメントデータを表示させる方法

【課題】ユーザが、サーバに記憶したドキュメントデータを、ネットワークを介して参照でき、また、当該ドキュメントデータの公開範囲について、個人利用からグループ利用までを柔軟に使い分けることができるネットワーク上のデスクトップ空間を提供すること。
【解決手段】サーバ10は、Webページとしてのデスクトップ空間を端末装置20に表示させ、ユーザによるドキュメントデータの入力・編集操作を受け付け、端末装置20から受信したドキュメントデータを、前記ユーザを識別するデータと関連付けて記憶部に記憶する。更に、サーバ10は、前記ドキュメントデータの公開範囲として、個人、グループ、パブリックの指定をするデータを受信して記憶する。そして、サーバ10は、前記公開範囲に属するユーザの端末装置20からの要求に応じて、当該ユーザに公開されている前記ドキュメントデータを前記記憶部から読み出し、端末装置20に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末装置のユーザに関連付けられたドキュメントデータを、所定のWebページ上に表示させる方法およびサーバに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、付箋紙を模した電子的なメモ帳(電子付箋)を、PC等の端末装置に表示されるメインの作業場所であるデスクトップ空間に表示させる方法が広く用いられている。このような電子付箋は通常、メモ、スケジュール等を書きとめておくといった、個人的な目的で利用されることが多いが、ソフトウェアの機能拡張により、その利用場面はこれにとどまらなくなっている。
【0003】
例えば、書き込めるデータは、テキストには限られず、特許文献1には画像を添付できる電子付箋に係るシステムも提案されている。また、ネットワークで繋がった別の端末装置に対して、電子付箋を送付できるソフトウェアも広く用いられている。このような、複数の端末装置間でのメッセージのやり取りによれば、ユーザ間でのコミュニケーションを図ることができ、情報の共有に有用となる。
【特許文献1】特開2004−287559号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述のような従来の電子付箋のシステムにおいては、例えば電子付箋の送受信が同一のLAN内に限られる等の制約があるため、同一のLAN内を超えたより広い範囲でのコミュニケーションや不特定多数への情報発信等を行う場合には、ブログやSNS(Social Networking Site)のようなシステムが利用され、用途に応じてシステムやツールが使い分けられているのが現状である。
【0005】
また、上述のような従来の電子付箋のシステムにおいては、複数ユーザのデータを一括管理するサーバがなく、端末装置同士(ピアツーピア)で電子付箋を送受信する方式であるため、送信先の端末装置が起動されていなければメッセージを送れない等の制約がある。このことにより、グループ利用には不便があり、更に、同一ユーザであっても、端末装置が変わればデータが記憶されていないため、参照できない等の問題がある。
【0006】
このような状況において、端末装置に依存せずに、ユーザに係る電子付箋等のドキュメントデータをサーバにより記憶・管理する手段と、それにより、当該サーバに記憶したドキュメントデータを様々な端末から参照できるネットワーク上のデスクトップ空間の提供が求められている。このように、ユーザそれぞれに専用の作業場所であるデスクトップ空間がネットワーク上で与えられることにより、上述の電子付箋に限らず、自分用の様々なデータ、アプリケーション等を配置し、利用できる可能性がある。
【0007】
更に、ドキュメントデータをサーバで一括管理することによれば、複数ユーザ間でのLAN内を超えたメッセージのやり取りや、情報発信等を効果的に行う基盤となり得る。
【0008】
そこで本発明は、ユーザが、利用する端末装置に依存せずに、サーバに記憶したドキュメントデータを、ネットワークを介して参照でき、また、当該ドキュメントデータの公開範囲について、個人利用からグループ利用までを柔軟に使い分けることができるネットワーク上のデスクトップ空間を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的のため、具体的には、以下のようなものを提供する。
【0010】
(1) 通信回線を介して端末装置と接続されたサーバが、当該端末装置のユーザに関連付けられた、Webページとしてのデスクトップ空間上のドキュメントデータを、当該端末装置に表示させる方法であって、
前記端末装置からの要求を受信したことに応じて、前記Webページとしてのデスクトップ空間を前記端末装置に表示させて前記ユーザによる前記ドキュメントデータの入力・編集操作および前記Webページとしてのデスクトップ空間における表示位置の指定操作を受け付けるプログラムを、前記端末装置に送信するステップと、
前記ユーザにより入力・編集された前記ドキュメントデータおよび指定された前記表示位置を示す位置データを、前記端末装置から受信するステップと、
受信した前記ドキュメントデータおよび前記位置データを、前記端末装置のユーザを識別するデータと関連付けて記憶部に記憶するステップと、
前記端末装置から前記Webページとしてのデスクトップ空間の表示を要求するデータを受信したことに応じて、前記端末装置のユーザを識別し認証をするステップと、
前記認証をしたユーザに関連付けられた前記ドキュメントデータおよび前記位置データを前記記憶部から読み出し、前記プログラムと共に前記端末装置に送信するステップと、を含む方法。
【0011】
このような構成によれば、当該サーバが、ドキュメントデータをユーザと関連付けて記憶し、端末装置からの要求に応じて、Webページとしてのデスクトップ空間の指定された位置に、認証したユーザに関連付けられたドキュメントデータを表示する。このことにより、ユーザは、サーバに記憶されたドキュメントデータを、端末装置に依存することなく、Webページとしてのデスクトップ空間において参照することができる。更に、当該サーバは、デスクトップ空間における表示位置の指定操作を受け付けるので、ユーザは、当該デスクトップ空間において、ドキュメントデータを自由に配置することができる。
【0012】
なお、前記ドキュメントデータには、静止画像、動画像、リンク等を含めることができる。このことにより、テキストのみの場合に比べて多様な情報を効果的に表示できる可能性がある。
【0013】
(2) 前記端末装置から、前記ドキュメントデータに関連する付加ドキュメントデータを受信するステップと、
前記付加ドキュメントデータを、前記ドキュメントデータと関連付けて、前記記憶部に更に記憶するステップと、を更に含む(1)に記載の方法。
【0014】
このような構成によれば、当該サーバが、付加ドキュメントデータをドキュメントデータに関連付けて記憶するので、ユーザは、ドキュメントデータに対するコメント等の付加ドキュメントを、デスクトップ空間において関連付けて表示させることができる。
【0015】
(3) 前記端末装置から、前記ドキュメントデータに関連する別のドキュメントデータを受信するステップと、
前記別のドキュメントデータとの関連を示すデータを、前記ドキュメントデータに付加して、前記記憶部に更に記憶するステップと、を更に含む(1)または(2)に記載の方法。
【0016】
このような構成によれば、当該サーバは、複数のドキュメントデータを関連付けて記憶することができるので、ユーザは、関連情報を効率的に参照できる可能性がある。
【0017】
(4) 前記ドキュメントデータを参照可能な公開ユーザを示す公開データを、前記端末装置から受信するステップと、
前記公開データを、前記ドキュメントデータと関連付けて、前記記憶部に更に記憶するステップと、
前記公開ユーザの端末装置からの要求に応じて、前記公開ユーザに関連付けられたドキュメントデータを前記記憶部から読み出し、前記端末装置に送信するステップと、を更に含む(1)から(3)のいずれかに記載の方法。
【0018】
このような構成によれば、ユーザは、参照可能な公開ユーザを指定してドキュメントデータを作成することができ、当該サーバが、公開ユーザとドキュメントデータとの関連を記憶する。したがって、指定された公開ユーザは、当該ドキュメントデータを前記デスクトップ空間に読み出して表示できるため、複数のユーザが当該ドキュメントデータを共有することができる。
【0019】
なお、予め記憶したグループをユーザが指定することにより、当該グループに属するユーザを前記公開ユーザとすることにしてもよい。また、公開ユーザとしてパブリックを指定した場合には、前記サーバにアクセス可能なユーザが、当該ドキュメントデータを読み出し、参照できることとしてよい。
【0020】
(5) 前記公開ユーザに関連付けられた前記ドキュメントデータを、前記公開ユーザの端末装置からの要求に応じて、前記位置データと共に、前記公開ユーザを識別するデータに関連付けて、前記記憶部に更に記憶するステップを更に含む(4)に記載の方法。
【0021】
このような構成によれば、当該サーバは、公開ユーザからの要求に応じて、当該公開ユーザに関連付けられたドキュメントデータを、当該公開ユーザ用のデスクトップ空間の指定された位置に表示させることができる。その結果、ユーザが次に前記デスクトップ空間を参照した際には、当該ドキュメントデータが指定された位置に表示される。
【0022】
(6) 前記公開ユーザに関連付けられた前記ドキュメントデータに、複数の選択肢から少なくとも1を選択可能なアンケートのデータを含み、
前記端末装置から、選択された前記選択肢を示すデータを受信し、前記選択肢それぞれの選択された回数を前記記憶部に更に記憶するステップと、
前記端末装置からの要求に応じて、記憶した前記回数に基づく前記アンケートの結果を示すデータを、前記ドキュメントデータに付加して、前記端末装置に送信するステップと、を更に含む(4)または(5)に記載の方法。
【0023】
このような構成によれば、当該サーバは、公開ユーザ(グループ)の中でアンケートを実施し、その集計結果をドキュメントデータに付加して表示することができるので、ユーザは、自らのデスクトップ空間において、当該アンケートの状況を適宜確認することができる。その結果、グループ内でのコミュニケーションを効果的にとることができる可能性がある。
【0024】
(7) 前記Webページとしてのデスクトップ空間で実行・表示可能な複数のアプリケーション・プログラムを、前記記憶部に更に記憶するステップと、
前記端末装置から、複数の前記アプリケーション・プログラムのうち1の選択を示す選択データを受信するステップと、
前記選択データを、前記端末装置のユーザを識別するデータと関連付けて前記記憶部に更に記憶するステップと、
記憶した前記選択データに対応する前記アプリケーション・プログラムを、前記端末装置に送信するステップと、を更に含む(1)から(6)のいずれかに記載の方法。
【0025】
このような構成によれば、当該サーバが、端末装置のユーザと関連付けてアプリケーション・プログラムを記憶する。したがって、ユーザは、カレンダー、ゲーム、動画プレーヤ等のアプリケーション・プログラムを、前記デスクトップ空間に配置しておくことができ、効率的な作業環境にできる可能性がある。
【0026】
(8) 通信回線を介して接続された別のサーバから、前記端末装置に配信するためのコンテンツデータを受信するステップと、
受信した前記コンテンツデータの内容を表すキーワードデータを、前記コンテンツデータと共に関連付けて前記記憶部に更に記憶するステップと、
前記端末装置のユーザに関連付けられた前記ドキュメントデータと前記キーワードデータとの関連度を求めるステップと、
前記関連度に基づき、記憶した前記コンテンツデータの中から所定数を選択して、前記端末装置に送信するステップと、を更に含む(1)から(7)のいずれかに記載の方法。
【0027】
このような構成によれば、当該サーバは、端末装置に対して、前記ドキュメントデータと関連度の高い広告等のコンテンツデータを配信することができる。その結果、当該コンテンツデータの管理者にとっては、効果的な配信を行える可能性がある。
【0028】
なお、コンテンツデータは、テキスト、リンク、静止画像、動画等、様々な形態をとることができる。更に、例えば、コンテンツデータとしての動画クリップを、予め前記デスクトップ空間に配置した動画プレーヤで再生する等、前記アプリケーション・プログラムと連携させることもできる。
【0029】
(9) 通信回線を介して端末装置と接続され、当該端末装置のユーザに関連付けられた、Webページとしてのデスクトップ空間上のドキュメントデータを、当該端末装置に表示させるサーバであって、
前記端末装置からの要求を受信したことに応じて、前記Webページとしてのデスクトップ空間を前記端末装置に表示させて前記ユーザによる前記ドキュメントデータの入力・編集操作および前記Webページとしてのデスクトップ空間における表示位置の指定操作を受け付けるプログラムを、前記端末装置に送信する手段と、
前記ユーザにより入力・編集された前記ドキュメントデータおよび指定された前記表示位置を示す位置データを、前記端末装置から受信する手段と、
受信した前記ドキュメントデータおよび前記位置データを、前記端末装置のユーザを識別するデータと関連付けて記憶部に記憶する手段と、
前記端末装置から前記Webページとしてのデスクトップ空間の表示を要求するデータを受信したことに応じて、前記端末装置のユーザを識別し認証をする手段と、
前記認証をしたユーザに関連付けられた前記ドキュメントデータおよび前記位置データを前記記憶部から読み出し、前記プログラムと共に前記端末装置に送信する手段と、を備えるサーバ。
【0030】
このような構成によれば、当該サーバを運用することにより、(1)と同様の効果が期待できる。
【0031】
(10) 前記端末装置から、前記ドキュメントデータに関連する付加ドキュメントデータを受信する手段と、
前記付加ドキュメントデータを、前記ドキュメントデータと関連付けて、前記記憶部に更に記憶する手段と、を更に備える(9)に記載のサーバ。
【0032】
このような構成によれば、当該サーバを運用することにより、(2)と同様の効果が期待できる。
【0033】
(11) 前記端末装置から、前記ドキュメントデータに関連する別のドキュメントデータを受信する手段と、
前記別のドキュメントデータとの関連を示すデータを、前記ドキュメントデータに付加して、前記記憶部に更に記憶する手段と、を更に備える(9)または(10)に記載のサーバ。
【0034】
このような構成によれば、当該サーバを運用することにより、(3)と同様の効果が期待できる。
【0035】
(12) 前記ドキュメントデータを参照可能な公開ユーザを示す公開データを、前記端末装置から受信する手段と、
前記公開データを、前記ドキュメントデータと関連付けて、前記記憶部に更に記憶する手段と、
前記公開ユーザの端末装置からの要求に応じて、前記公開ユーザに関連付けられたドキュメントデータを前記記憶部から読み出し、前記端末装置に送信する手段と、を更に備える(9)から(11)のいずれかに記載のサーバ。
【0036】
このような構成によれば、当該サーバを運用することにより、(4)と同様の効果が期待できる。
【0037】
(13) 前記公開ユーザに関連付けられた前記ドキュメントデータを、前記公開ユーザの端末装置からの要求に応じて、前記位置データと共に、前記公開ユーザを識別するデータに関連付けて、前記記憶部に更に記憶する手段を更に備える(12)に記載のサーバ。
【0038】
このような構成によれば、当該サーバを運用することにより、(5)と同様の効果が期待できる。
【0039】
(14) 前記公開ユーザに関連付けられた前記ドキュメントデータに、複数の選択肢から少なくとも1を選択可能なアンケートのデータを含み、
前記端末装置から、選択された前記選択肢を示すデータを受信し、前記選択肢それぞれの選択された回数を前記記憶部に更に記憶する手段と、
前記端末装置からの要求に応じて、記憶した前記回数に基づく前記アンケートの結果を示すデータを、前記ドキュメントデータに付加して、前記端末装置に送信する手段と、を更に備える(12)または(13)に記載のサーバ。
【0040】
このような構成によれば、当該サーバを運用することにより、(6)と同様の効果が期待できる。
【0041】
(15) 前記Webページとしてのデスクトップ空間で実行・表示可能な複数のアプリケーション・プログラムを、前記記憶部に更に記憶する手段と、
前記端末装置から、複数の前記アプリケーション・プログラムのうち1の選択を示す選択データを受信する手段と、
前記選択データを、前記端末装置のユーザを識別するデータと関連付けて前記記憶部に更に記憶する手段と、
記憶した前記選択データに対応する前記アプリケーション・プログラムを、前記端末装置に送信する手段と、を更に備える(9)から(14)のいずれかに記載のサーバ。
【0042】
このような構成によれば、当該サーバを運用することにより、(7)と同様の効果が期待できる。
【0043】
(16) 通信回線を介して接続された別のサーバから、前記端末装置に配信するためのコンテンツデータを受信する手段と、
受信した前記コンテンツデータの内容を表すキーワードデータを、前記コンテンツデータと共に関連付けて前記記憶部に更に記憶する手段と、
前記端末装置のユーザに関連付けられた前記ドキュメントデータと前記キーワードデータとの関連度を求める手段と、
前記関連度に基づき、記憶した前記コンテンツデータの中から所定数を選択して、前記端末装置に送信する手段と、を更に備える(9)から(15)のいずれかに記載のサーバ。
【0044】
このような構成によれば、当該サーバを運用することにより、(8)と同様の効果が期待できる。
【発明の効果】
【0045】
本発明によれば、ユーザが、利用する端末装置に依存せずに、サーバに記憶したドキュメントデータを、ネットワークを介して参照でき、また、当該ドキュメントデータの公開範囲について、個人利用からグループ利用までを柔軟に使い分けることができるネットワーク上のデスクトップ空間を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0046】
本発明に係る好適な実施形態の一例について、図面に基づいて以下に説明する。
【0047】
[全体構成]
図1は、本発明の好適な実施形態の一例に係るシステムの概念図である。
【0048】
サーバ10と端末装置20とは、通信ネットワークを介して接続されている。サーバ10は、ユーザの認証データと共に、端末装置20に表示させるためのドキュメントデータ、コンテンツデータ、アプリケーション・プログラム等を記憶している。
【0049】
サーバ10の管理するWebページへのログインに伴い、端末装置20からユーザデータがサーバ10に送信されると、サーバ10は認証データにより当該ユーザの認証を行い、ユーザのログインを完了する。続いてサーバ10は、ログインしたユーザに関連付けられたドキュメントデータ、コンテンツデータ、アプリケーション・プログラム等を読み出すと、端末装置20に対してWebページデータを生成して送信する。端末装置20は、受信したWebページデータに基づいて画面表示を行い、ユーザに対してドキュメント、コンテンツ、アプリケーションを提供する。
【0050】
サーバ10が提供するWebページは、端末装置20のユーザの仮想デスクトップ空間として機能し、端末装置20で、ドキュメントデータの作成・編集や、表示位置の変更等を行うことができる。これにより、ユーザは、自由にドキュメントやアプリケーション等を配置したデスクトップ空間をネットワーク上に持つことができるので、サーバ10に接続可能な端末から、適時、当該デスクトップ空間を参照することができる。
【0051】
[コンピュータの構成]
図2は、本発明の好適な実施形態の一例に係るシステムを構成する各コンピュータ(サーバ10、端末装置20)の構成を示すブロック図である。
【0052】
制御部110、記憶部120、入力部130、表示部140、通信制御部150は、バス160を介して接続されている。
【0053】
制御部110は、情報の演算、処理を行う情報演算処理装置(CPU)であり、当該コンピュータ全体の制御を行う。制御部110は、記憶部120に記憶された各種プログラムを適宜読み出して実行することにより、上述のハードウェアと協働し、本発明に係る各種機能を実現している。
【0054】
記憶部120は、制御部110と組み合わせてプログラムの実行に使用するローカルメモリ、大容量のバルクメモリ、および当該バルクメモリの検索を効率的に行うために使用するキャッシュメモリを含んでよい。記憶部120を実現するコンピュータ可読媒体としては、電気的、磁気的、光学的、電磁的に実現するものを含んでよい。より具体的には、半導体記憶装置、磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスク、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、リードオンリー・メモリ(ROM)、CD−ROMとCD−R/WとDVDとを含む光ディスクが含まれる。
【0055】
入力部130は、ユーザによる入力の受け付けを行うものであり、キーボード、ポインティング・デバイス等を含んでよい。入力部130は、直接または介在I/Oコントローラを介して当該コンピュータと接続することができる。
【0056】
表示部140は、ユーザにデータの入力を受け付ける画面を表示したり、当該コンピュータによる演算処理結果の画面を表示したりするものであり、ブラウン管表示装置(CRT)、液晶表示装置(LCD)等のディスプレイ装置を含む。表示部140は、直接または介在I/Oコントローラを介して当該コンピュータと接続することができる。
【0057】
通信制御部150は、当該コンピュータを専用ネットワークまたは公共ネットワークを介して別の演算処理システムまたは記憶装置と接続できるようにするためのネットワーク・アダプタである。通信制御部150は、モデム、ケーブルモデムおよびイーサネット(登録商標)・アダプタを含んでよい。
【0058】
[メイン処理フロー]
図3は、本発明の好適な実施形態の一例に係るシステムにおけるメイン処理フローを示す図である。
【0059】
ステップS11では、端末装置20は、ユーザからサーバ10へのログイン操作を受け付ける。それにより、端末装置20は、当該ユーザに関するユーザデータ(ユーザID等)をサーバ10に送信する(ステップS12)。
【0060】
ステップS13では、サーバ10は、端末装置20から受信したユーザデータに基づき、当該ユーザの認証を行う。ここで、予め登録されたユーザであるか否かを判断し、登録されたユーザである場合には、後続のステップにおいて、当該ユーザ専用のデータを参照可能とする。なお、ユーザ認証の方法については、公知の技術を用いることができる。
【0061】
ステップS14では、サーバ10は、ステップS12にて受信したユーザデータに基づいて、当該ユーザに関連付けられたドキュメントデータを記憶部120から読み出す。
【0062】
ここで、ドキュメントデータは、例えば、図4に示すドキュメントテーブルに記憶する。ドキュメントテーブルには、それぞれのデータを識別するID(ドキュメントIDフィールド)と共に、ドキュメントの内容(内容フィールド)、ドキュメントの内容に関するキーワード(タグフィールド)、ドキュメントの有効期間を示す日時データ(開始日時フィールド、終了日時フィールド)、アンケート項目(アンケートフィールド)とその投票数(投票数フィールド)を記憶している。
【0063】
そして、ドキュメントデータとユーザとの関連付けは、例えば、図5に示すドキュメント配置テーブルに記憶する。ドキュメント配置テーブルには、ユーザを識別するID(ユーザIDフィールド)、ドキュメントを公開する範囲を示す区分(区分フィールド)、ドキュメントID、デスクトップ空間における表示位置(表示位置フィールド)を記憶している。
【0064】
サーバ10は、ドキュメントテーブル(図4)およびドキュメント配置テーブル(図5)から、ユーザに紐付くドキュメントデータを読み出す。続いて、Webページとしてのデスクトップ空間の表示データを生成し、端末装置20に送信する(ステップS15)。
【0065】
端末装置20におけるWebページの表示例を図6に示す。ユーザが作成したドキュメント21〜23がWebページに付箋のように貼られ(表示され)、仮想のデスクトップ空間として使用可能となっている。
【0066】
Webページ内にはデスクトップ空間として4つの領域が用意され、画面切り替えボタン30によって、それらの表示を切り替える。このことにより、ドキュメント等を表示する領域を画面サイズよりも広くとったり、用途に応じて表示する領域を切り替えて使用したりといったことができる。
【0067】
また、Webページ内には、ユーザによる各種操作を受け付けるボタン、アイコン等からなるツールバー40が表示されている。なお、各種操作による処理内容の詳細は後述する。
【0068】
再び図3を参照して、ステップS16では、端末装置20は、ユーザからドキュメントデータに関する入力操作を受け付ける。具体的には、図6のWebページ例において、例えば新規ボタン410が押下されることにより、新規ドキュメントの入力を受け付ける。その場合、Webページには図7に示すような編集ウィンドウが表示される。ここでユーザにより入力されたデータを、ドキュメントデータとしてサーバ10に送信する(ステップS17)。
【0069】
ステップS18では、サーバ10は、ステップS17にて受信したドキュメントデータを、ドキュメントテーブル(図4)およびドキュメント配置テーブル(図5)に記憶する。これにより、端末装置20のユーザに関連付けてドキュメントデータが記憶されるので、次回アクセスした際には、当該ドキュメントデータを読み出し、表示状態を再現することができる。
【0070】
[編集]
図7は、本発明の好適な実施形態の一例に係る端末装置20おけるドキュメントデータの編集ウィンドウを示す図である。このウィンドウは、図6のWebページ例において、新規ボタン410が押下されることにより表示される。あるいは、既存のドキュメント21〜23をダブルクリックすることにより、同様のウィンドウを開いて編集できるようにしてもよい。
【0071】
編集ウィンドウでは、入力項目として、タイトルやドキュメント内容の他、分類用のタグ(キーワード)、開始日時、終了日時、アンケート項目等が用意されている。また、ドキュメント内容は、各種アイコンの操作によって、レイアウト、フォントサイズやスタイル、文字色や背景色等を設定することもできる。更に、リンクや画像、罫線等のHTMLタグの埋め込みができるように構成してよい。
【0072】
この編集ウィンドウで入力されたデータは、前述した通り、サーバ10に送信された後、ドキュメントテーブル(図4)およびドキュメント配置テーブル(図5)に記憶される。
【0073】
分類用のタグは、ドキュメント内容を表すキーワードとなるので、当該ドキュメントの検索に有効であり、例えば、後述する図14の管理ウィンドウにて検索フィールドの項目とすることができる。また、開始日時、終了日時を設定することで、当該ドキュメントの掲載期間を予め設定し、自動的に表示/非表示を制御することができる。
【0074】
[アンケート]
図8は、本発明の好適な実施形態の一例に係るアンケート項目を含むドキュメントデータの表示例を示す図である。
【0075】
編集ウィンドウ(図7)でアンケート項目に入力することにより、サーバ10は、図8に示すように、複数のユーザからの投票を受け付ける選択肢として表示データを生成する。また、サーバ10は、端末装置20からの要求に応じて、適時アンケート結果を送信し、表示することができる。なお、複数のユーザからの投票を受け付けるためには、同一のドキュメントを複数のユーザのWebページに表示する必要があるが、これは図9で後述するように、公開ユーザを指定することにより実現できる。
【0076】
アンケートに対する投票は、ユーザが項目を選択した後に決定ボタンを押下することにより、端末装置20が選択を示すデータをサーバ10に送信し、ドキュメントテーブル(図4)の投票数フィールドを更新する。その後、端末装置20が結果ボタンの押下を受け付けると、サーバ10は、各アンケート項目に対する投票数をドキュメントテーブル(図4)から読み出し、アンケート結果として端末装置20に送信する。端末装置20では、図8のように、結果をパーセント表示したり、グラフ表示したりすることができる。
【0077】
[ドキュメントの公開]
図9は、本発明の好適な実施形態の一例に係る端末装置20おけるドキュメントデータの公開操作を示す図である。
【0078】
ドキュメントの表示ウィンドウ(付箋)において、ユーザにより「フレンド」のメニューが選択されると、サーバ10は、予め登録されたユーザのリストを読み出し、端末装置20にてリスト表示させる。ここで、ユーザのリストは、例えば図10に示す公開ユーザ設定テーブルに記憶する。公開ユーザ設定テーブルには、ユーザIDに対応する公開グループと公開ユーザを記憶し、ドキュメントを送る(Webページに表示する)ことができるユーザを設定する。
【0079】
Webページに表示されたユーザのリストの中から、ドキュメントを表示させたいユーザまたはグループを選択すると、サーバ10は、選択されたユーザあるいは選択されたグループに属するユーザに対して、ドキュメントデータを関連付けてドキュメント配置テーブル(図5)に記憶する。このことにより、選択されたユーザがログインした際にも、当該ドキュメントが読み出され、Webページに表示される。その結果、同一のドキュメントが複数ユーザで共有されることになる。
【0080】
[ドキュメントのリンク]
図11は、本発明の好適な実施形態の一例に係るドキュメントデータの表示例を示す図である。ここでは、ドキュメントに対して、コメント、トラックバック、広告を付加して表示している。
【0081】
ドキュメントの表示ウィンドウ(付箋)には、当該ドキュメントに対するコメントの入力を受け付けるフィールドを設ける。このことにより、入力されたコメントのデータをサーバ10が受信し、ドキュメントテーブル(図4)の内容フィールドを更新する。
【0082】
また、図9の表示例において、ユーザが、ドキュメントの表示ウィンドウ(付箋)のメニューからトラックバックを選択することにより、端末装置20は、付箋からリンクする新たな付箋を作成し、ユーザからのドキュメント内容の入力を受け付ける。サーバ10は、これらのドキュメントの関連付けを、例えば図12に示すリンクドキュメントテーブルに記憶する。リンクドキュメントテーブルでは、1のドキュメントに対して複数のリンクドキュメントを関連付けて記憶できる。
【0083】
[コンテンツ配信]
更に、ドキュメントの表示ウィンドウ(付箋)には、ドキュメントに関連するコンテンツ(図11の例では書籍の広告)を表示してもよい。このコンテンツを表示する処理について、図13に処理フローを示す。
【0084】
ステップS21では、コンテンツを配信するコンテンツサーバが、当該コンテンツサーバの管理者の指示等に基づいて、サーバ10に対してコンテンツデータを送信する。ここで、コンテンツデータには、例えば広告として、テキストデータ、画像データ、所定のWebページへのリンクデータ等が含まれる。
【0085】
ステップS22では、サーバ10は、ステップS21にて受信したコンテンツデータから、当該コンテンツデータの内容を表すキーワードを抽出する。そして、抽出したキーワードと共に、受信したコンテンツデータを記憶する(ステップS23)。
【0086】
ステップS24では、サーバ10は、端末装置20からドキュメントデータを受信する。このドキュメントデータは、前述の編集ウィンドウ(図7)にて端末装置20が入力を受け付けたものであり、これにサーバ10が記憶するコンテンツデータを適宜付加して表示する。
【0087】
ステップS25では、サーバ10は、ステップS24にて受信したドキュメントデータに対して付加するコンテンツデータを選択する。ここでは、当該ドキュメントデータと、ステップS22にて抽出したキーワードとの関連度を算出し、関連度の高い所定数のコンテンツデータを選択する。なお、関連度の算出に際して、当該ドキュメントデータについても、コンテンツデータと同様にキーワード抽出を行ってもよいし、編集ウィンドウ(図7)にて入力されたタグをキーワードとして用いてもよい。
【0088】
ステップS26では、サーバ10は、端末装置20からの要求に応じて、ステップS25にて選択したコンテンツデータを、対応するドキュメントデータに付加した表示ウィンドウ(付箋)とし、Webページを生成して端末装置20に送信する。
【0089】
このことにより、端末装置20では、付箋の中にドキュメントに関連したコンテンツを表示するので、ユーザの興味に合う等、効果的なコンテンツ配信ができる可能性がある。なお、コンテンツは、図11の例のように、付箋の中に表示してもよいし、別のウィンドウとして表示することとしてもよい。
【0090】
[管理ウィンドウ]
図14は、本発明の好適な実施形態の一例に係る管理ウィンドウの表示例を示す図である。このウィンドウは、図6のWebページ例において、管理ボタン420が押下されることにより表示される。
【0091】
管理ウィンドウでは、ユーザ自身の仮想デスクトップに付箋として表示されているドキュメントと、他のユーザから公開されたドキュメントに関して、フォルダ分けした上でリスト表示する。ユーザからリストの選択を受け付けると、ドキュメントの内容をウィンドウ内に表示する。また、他のユーザから公開されたドキュメントに関しては、「ドック」フォルダに納められ、図14の例では、更に下位の階層である「グループ1」に3件が分類されている。
【0092】
図6にて前述した方法により複数ユーザに公開されたドキュメントは、サーバ10がドキュメント配置テーブル(図5)より読み出し、「ドック」内に分類して表示させる。このようにして、公開ユーザは、他のユーザが作成し公開したドキュメントを、この管理ウィンドウ内にて参照可能となる。
【0093】
その後、ユーザから「デスクトップに貼る」ボタンの押下を受け付けると、サーバ10は、ドキュメント配置テーブル(図5)の区分フィールドを「デスクトップ」に変更し、ユーザ自身の仮想デスクトップに付箋として表示させる。
【0094】
[ウィジェット]
図15は、本発明の好適な実施形態の一例に係るウィジェットの表示例を示す図である。ウィジェットとは、Webページとしての仮想デスクトップ上で動作するアプリケーションであり、前述のドキュメントと同様に仮想デスクトップ上に配置することができる。
【0095】
ウィジェットのプログラムは、予めサーバ10が記憶しており、例えば図16のウィジェットテーブルにIDと共に記憶する。ここで、ウィジェットとしては、時計、カレンダー、電卓、ニュース、天気予報、ミニゲーム等、様々なものが実行可能である。
【0096】
ユーザから、ウィジェットボタン430の押下を受け付けると、サーバ10は、ウィジェットテーブル(図16)に記憶したアイコンを読み出し、端末装置20に送信することにより、ウィジェットリスト50を表示させる。ウィジェットリスト50からの選択入力を受け付けると、サーバ10は、例えば、図17に示すウィジェット配置テーブルに、ユーザに対して選択されたウィジェットを関連付けて記憶する。
【0097】
アプリケーション配置テーブルには、ユーザごとに表示させるウィジェットのIDと、その表示位置を記憶する。これにより、ユーザは、前述の付箋と同様に、自由にウィジェットの表示位置を決めることができる。
【0098】
図15の例では、ウィジェットとして、時計51とビデオプレーヤ52を表示している。ビデオプレーヤ52は、例えば、前述のコンテンツ配信により表示されたニュースリスト53から、ビデオクリップをドラッグ・アンド・ドロップすることにより、当該ビデオクリップの再生画像54を表示する。なお、ニュースリスト53は、ウィジェットとして表示されたものであってもよい。
【0099】
[パブリック]
このように、本実施形態では、ログインしたユーザに関連付けられたドキュメント等を、Webページとしての仮想デスクトップ空間に表示することができるが、ログインユーザに限定せずに参照可能なWebページを設けてもよい。
【0100】
例えば、図9の表示例において、メニューからパブリックを選択されると、サーバ10は、ドキュメント配置テーブル(図5)における区分フィールドをパブリックに変更する。これにより、所定のアドレスにアクセス可能な端末装置20は、ユーザ認証を経ずに当該ドキュメントを参照することができる。なお、図6のWebページ表示例において、パブリックボタン450の押下を受け付けることにより、前述のパブリックなWebページを表示することとしてもよい。
【0101】
このことにより、サーバ10は、不特定多数により参照可能なドキュメントデータをも記憶し、情報発信することができる。その結果、当該Webページを参照したユーザに、個人利用やグループ利用を可能とする本システムへのユーザ登録を促すことができる。
【0102】
以上のように、本実施形態によれば、サーバ10は、Webページとしての仮想デスクトップ空間において、ドキュメント等を参照可能なユーザを適宜設定することができる。その結果、ユーザは、個人データの管理、グループ内での情報共有、不特定多数への情報発信等、コミュニケーション手段を容易に使い分けて利用できる可能性がある。
【0103】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施例に記載されたものに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0104】
【図1】本発明の好適な実施形態の一例に係るシステムの概念図である。
【図2】本発明の好適な実施形態の一例に係るシステムを構成する各コンピュータの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の好適な実施形態の一例に係るシステムにおけるメイン処理フローを示す図である。
【図4】本発明の好適な実施形態の一例に係るドキュメントテーブルを示す図である。
【図5】本発明の好適な実施形態の一例に係るドキュメント配置テーブルを示す図である。
【図6】本発明の好適な実施形態の一例に係るWebページの表示例を示す図である。
【図7】本発明の好適な実施形態の一例に係る編集ウィンドウを示す図である。
【図8】本発明の好適な実施形態の一例に係るアンケート項目を含むドキュメントデータの表示例を示す図である。
【図9】本発明の好適な実施形態の一例に係る端末装置20おけるドキュメントデータの公開操作を示す図である。
【図10】本発明の好適な実施形態の一例に係る公開ユーザ設定テーブルを示す図である。
【図11】本発明の好適な実施形態の一例に係るドキュメントデータの表示例を示す図である。
【図12】本発明の好適な実施形態の一例に係るリンクドキュメントテーブルを示す図である。
【図13】本発明の好適な実施形態の一例に係るコンテンツを表示する処理フローを示す図である。
【図14】本発明の好適な実施形態の一例に係る管理ウィンドウの表示例を示す図である。
【図15】本発明の好適な実施形態の一例に係るウィジェットの表示例を示す図である。
【図16】本発明の好適な実施形態の一例に係るウィジェットテーブルを示す図である。
【図17】本発明の好適な実施形態の一例に係るウィジェット配置テーブルを示す図である。
【符号の説明】
【0105】
10 サーバ
20 端末装置
21〜23 ドキュメント
30 画面切り替えボタン
40 ツールバー
50 ウィジェットリスト
51 時計
52 ビデオプレーヤ
53 ニュースリスト
54 再生画像
110 制御部
120 記憶部
130 入力部
140 表示部
150 通信制御部
160 バス
410 新規ボタン
420 管理ボタン
430 ウィジェットボタン
450 パブリックボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信回線を介して端末装置と接続されたサーバが、当該端末装置のユーザに関連付けられた、Webページとしてのデスクトップ空間上のドキュメントデータを、当該端末装置に表示させる方法であって、
前記端末装置からの要求を受信したことに応じて、前記Webページとしてのデスクトップ空間を前記端末装置に表示させて前記ユーザによる前記ドキュメントデータの入力・編集操作および前記Webページとしてのデスクトップ空間における表示位置の指定操作を受け付けるプログラムを、前記端末装置に送信するステップと、
前記ユーザにより入力・編集された前記ドキュメントデータおよび指定された前記表示位置を示す位置データを、前記端末装置から受信するステップと、
受信した前記ドキュメントデータおよび前記位置データを、前記端末装置のユーザを識別するデータと関連付けて記憶部に記憶するステップと、
前記端末装置から前記Webページとしてのデスクトップ空間の表示を要求するデータを受信したことに応じて、前記端末装置のユーザを識別し認証をするステップと、
前記認証をしたユーザに関連付けられた前記ドキュメントデータおよび前記位置データを前記記憶部から読み出し、前記プログラムと共に前記端末装置に送信するステップと、を含む方法。
【請求項2】
前記端末装置から、前記ドキュメントデータに関連する付加ドキュメントデータを受信するステップと、
前記付加ドキュメントデータを、前記ドキュメントデータと関連付けて、前記記憶部に更に記憶するステップと、を更に含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記端末装置から、前記ドキュメントデータに関連する別のドキュメントデータを受信するステップと、
前記別のドキュメントデータとの関連を示すデータを、前記ドキュメントデータに付加して、前記記憶部に更に記憶するステップと、を更に含む請求項1または請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ドキュメントデータを参照可能な公開ユーザを示す公開データを、前記端末装置から受信するステップと、
前記公開データを、前記ドキュメントデータと関連付けて、前記記憶部に更に記憶するステップと、
前記公開ユーザの端末装置からの要求に応じて、前記公開ユーザに関連付けられたドキュメントデータを前記記憶部から読み出し、前記端末装置に送信するステップと、を更に含む請求項1から請求項3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
前記公開ユーザに関連付けられた前記ドキュメントデータを、前記公開ユーザの端末装置からの要求に応じて、前記位置データと共に、前記公開ユーザを識別するデータに関連付けて、前記記憶部に更に記憶するステップを更に含む請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記公開ユーザに関連付けられた前記ドキュメントデータに、複数の選択肢から少なくとも1を選択可能なアンケートのデータを含み、
前記端末装置から、選択された前記選択肢を示すデータを受信し、前記選択肢それぞれの選択された回数を前記記憶部に更に記憶するステップと、
前記端末装置からの要求に応じて、記憶した前記回数に基づく前記アンケートの結果を示すデータを、前記ドキュメントデータに付加して、前記端末装置に送信するステップと、を更に含む請求項4または請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記Webページとしてのデスクトップ空間で実行・表示可能な複数のアプリケーション・プログラムを、前記記憶部に更に記憶するステップと、
前記端末装置から、複数の前記アプリケーション・プログラムのうち1の選択を示す選択データを受信するステップと、
前記選択データを、前記端末装置のユーザを識別するデータと関連付けて前記記憶部に更に記憶するステップと、
記憶した前記選択データに対応する前記アプリケーション・プログラムを、前記端末装置に送信するステップと、を更に含む請求項1から請求項6のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
通信回線を介して接続された別のサーバから、前記端末装置に配信するためのコンテンツデータを受信するステップと、
受信した前記コンテンツデータの内容を表すキーワードデータを、前記コンテンツデータと共に関連付けて前記記憶部に更に記憶するステップと、
前記端末装置のユーザに関連付けられた前記ドキュメントデータと前記キーワードデータとの関連度を求めるステップと、
前記関連度に基づき、記憶した前記コンテンツデータの中から所定数を選択して、前記端末装置に送信するステップと、を更に含む請求項1から請求項7のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
通信回線を介して端末装置と接続され、当該端末装置のユーザに関連付けられた、Webページとしてのデスクトップ空間上のドキュメントデータを、当該端末装置に表示させるサーバであって、
前記端末装置からの要求を受信したことに応じて、前記Webページとしてのデスクトップ空間を前記端末装置に表示させて前記ユーザによる前記ドキュメントデータの入力・編集操作および前記Webページとしてのデスクトップ空間における表示位置の指定操作を受け付けるプログラムを、前記端末装置に送信する手段と、
前記ユーザにより入力・編集された前記ドキュメントデータおよび指定された前記表示位置を示す位置データを、前記端末装置から受信する手段と、
受信した前記ドキュメントデータおよび前記位置データを、前記端末装置のユーザを識別するデータと関連付けて記憶部に記憶する手段と、
前記端末装置から前記Webページとしてのデスクトップ空間の表示を要求するデータを受信したことに応じて、前記端末装置のユーザを識別し認証をする手段と、
前記認証をしたユーザに関連付けられた前記ドキュメントデータおよび前記位置データを前記記憶部から読み出し、前記プログラムと共に前記端末装置に送信する手段と、を備えるサーバ。
【請求項10】
前記端末装置から、前記ドキュメントデータに関連する付加ドキュメントデータを受信する手段と、
前記付加ドキュメントデータを、前記ドキュメントデータと関連付けて、前記記憶部に更に記憶する手段と、を更に備える請求項9に記載のサーバ。
【請求項11】
前記端末装置から、前記ドキュメントデータに関連する別のドキュメントデータを受信する手段と、
前記別のドキュメントデータとの関連を示すデータを、前記ドキュメントデータに付加して、前記記憶部に更に記憶する手段と、を更に備える請求項9または請求項10に記載のサーバ。
【請求項12】
前記ドキュメントデータを参照可能な公開ユーザを示す公開データを、前記端末装置から受信する手段と、
前記公開データを、前記ドキュメントデータと関連付けて、前記記憶部に更に記憶する手段と、
前記公開ユーザの端末装置からの要求に応じて、前記公開ユーザに関連付けられたドキュメントデータを前記記憶部から読み出し、前記端末装置に送信する手段と、を更に備える請求項9から請求項11のいずれかに記載のサーバ。
【請求項13】
前記公開ユーザに関連付けられた前記ドキュメントデータを、前記公開ユーザの端末装置からの要求に応じて、前記位置データと共に、前記公開ユーザを識別するデータに関連付けて、前記記憶部に更に記憶する手段を更に備える請求項12に記載のサーバ。
【請求項14】
前記公開ユーザに関連付けられた前記ドキュメントデータに、複数の選択肢から少なくとも1を選択可能なアンケートのデータを含み、
前記端末装置から、選択された前記選択肢を示すデータを受信し、前記選択肢それぞれの選択された回数を前記記憶部に更に記憶する手段と、
前記端末装置からの要求に応じて、記憶した前記回数に基づく前記アンケートの結果を示すデータを、前記ドキュメントデータに付加して、前記端末装置に送信する手段と、を更に備える請求項12または請求項13に記載のサーバ。
【請求項15】
前記Webページとしてのデスクトップ空間で実行・表示可能な複数のアプリケーション・プログラムを、前記記憶部に更に記憶する手段と、
前記端末装置から、複数の前記アプリケーション・プログラムのうち1の選択を示す選択データを受信する手段と、
前記選択データを、前記端末装置のユーザを識別するデータと関連付けて前記記憶部に更に記憶する手段と、
記憶した前記選択データに対応する前記アプリケーション・プログラムを、前記端末装置に送信する手段と、を更に備える請求項9から請求項14のいずれかに記載のサーバ。
【請求項16】
通信回線を介して接続された別のサーバから、前記端末装置に配信するためのコンテンツデータを受信する手段と、
受信した前記コンテンツデータの内容を表すキーワードデータを、前記コンテンツデータと共に関連付けて前記記憶部に更に記憶する手段と、
前記端末装置のユーザに関連付けられた前記ドキュメントデータと前記キーワードデータとの関連度を求める手段と、
前記関連度に基づき、記憶した前記コンテンツデータの中から所定数を選択して、前記端末装置に送信する手段と、を更に備える請求項9から請求項15のいずれかに記載のサーバ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2008−33862(P2008−33862A)
【公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−215893(P2006−215893)
【出願日】平成18年8月8日(2006.8.8)
【出願人】(505197827)株式会社CRAPE (1)
【Fターム(参考)】