ドレン排出システム
【課題】本発明は、潜熱回収型の熱源機を取り替える場合に、ドレン排出系統を形成するために大掛かりな工事を要することなく、さらにドレンの排出及びドレン排出系統の設置により、浴室環境を害することがないドレン排出システムを提供することを目的とした。
【解決手段】ドレン排出システムは、主に燃焼ガスの潜熱を回収する熱交換器で発生したドレンを浴室4側に流して排出するシステムで、熱源側ドレン配管17と、延長ドレン配管18と、延長ドレン配管18と接続される排水クロス3とを有する。排水クロス3は、浴槽排水口53よりも湯水の流れ方向下流側の排水系統に接続されている。これにより、ドレン配管から流れるドレンは、排水クロス3を介して、浴槽排水口53よりも下流側の排水系統に排出される。
【解決手段】ドレン排出システムは、主に燃焼ガスの潜熱を回収する熱交換器で発生したドレンを浴室4側に流して排出するシステムで、熱源側ドレン配管17と、延長ドレン配管18と、延長ドレン配管18と接続される排水クロス3とを有する。排水クロス3は、浴槽排水口53よりも湯水の流れ方向下流側の排水系統に接続されている。これにより、ドレン配管から流れるドレンは、排水クロス3を介して、浴槽排水口53よりも下流側の排水系統に排出される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、潜熱回収型の熱交換器において発生するドレンを排出するドレン排出システムに関するものであり、特に浴室に設けられた排水口を利用したドレン排出システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、地球の温暖化が深刻化しており、世界的に温室効果ガス(二酸化炭素やメタン等)の排出量の削減が急務とされている。その1つの方策として、各家庭における省エネルギーの取り組みがある。そこで、本発明者らは、各家庭にエネルギー効率が高い潜熱回収型の熱源機を普及させて、温室効果ガスの排出を抑制することに注目した。
【0003】
ここで、潜熱回収型の熱源機においては、燃焼ガスに含まれた水蒸気が、湯水や熱媒体と熱交換することによって温度が低下するため、その水蒸気は液化してドレンを発生する。また、燃焼によって、空気中の窒素と酸素とが反応し、窒素酸化物が生成されるため、熱交換器の表面側に発生したドレンが燃焼ガスに晒されることで、ドレンに窒素酸化物が溶け込み酸性(主に硝酸)を呈する。そのため、この種の熱源機には、酸性のドレンを中和する中和器が内蔵されており、発生したドレンは中和器で中和されてから外部に排水する構成とされている。即ち、潜熱回収型の熱源機を設置する場合は、熱源機の外部にドレンの排出系統が必要となる。
【0004】
ところが、特にマンション等の集合住宅では、あらゆる系統の配管が収容された所謂パイプシャフトに熱源機が収められている場合が多く、そのような場合には新たにドレン排出用の流路を設けること自体が難しい場合がある。そのため、マンション等の集合住宅においては、潜熱回収型の熱源機を設置したいという使用者の希望に応じることが不可能な場合があった。
【0005】
そこで、特許文献1、2では、既設の流路を用いてドレンを排出する熱源機が開示されている。即ち、特許文献1、2の熱源機では、既設の風呂追い焚き回路にドレン配管を接続してドレン排出系統を形成し、所定のタイミングをもって中和済みドレンを風呂追い焚き回路に流し、一旦、浴槽や浴槽パンに排出してから排水口等に排水するドレン排出システムを備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006−300481号公報
【特許文献2】特開2007−101075号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1では、一時的であれ、浴槽内にドレンを流すため、その浴槽を使用する入浴者の心情としては良いものではない。また、それに対して、特許文献2では、浴槽パンに排出されるため、ドレンの排出が直接的に入浴者の心情を害することはないが、通常、浴槽パンは浴槽エプロン等によりほぼ閉塞された領域にあるため、ドレン等の汚水に混入した汚れが溜まり易く、また湿気によるカビの増殖も発生し易い。そのため、特許文献2のように、浴槽パンにドレンを排出する構成であれば、浴槽パンにおける衛生環境が悪化して悪臭が発生し、結果的に浴室環境を害してしまう懸念がある。
【0008】
また、最近では、浴槽パンを備えていない風呂設備がある。
この種の風呂設備が既に設置している状況において、新たに潜熱回収型の熱源機を設置する場合、ドレンを一旦、浴室の洗い場に排出して、浴室の排水口から排水するドレン排出システムが考えられる。
しかしながら、このような方策を採用した場合、大掛かりな工事が必要となり、費用が嵩むため避けたい。さらに、熱源機と繋がったドレン排出口が、浴室において視認されてしまうため、浴室の意匠を害してしまうという懸念がある。
【0009】
そこで、本発明では、従来技術の問題に鑑み、潜熱回収型の熱源機を取り替える場合に、ドレン排出系統を形成するために大掛かりな工事を要することなく、さらにドレンの排出及びドレン排出系統の設置により、浴室環境を害することがないドレン排出システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、主に燃焼ガスの潜熱を回収する熱交換器で発生したドレンを浴室側に流して排出するドレン排出システムであって、浴室側にドレンを流すドレン配管と、前記ドレン配管を浴室側で接続する配管接続手段とを有し、前記浴室は、湯水を貯留可能な浴槽を有し、当該浴槽内に貯留された湯水は浴槽排水口から排水系統を介して排水されるものであって、前記配管接続手段は、浴槽排水口よりも湯水の流れ方向下流側の前記排水系統に接続されており、ドレン配管を流れるドレンを前記排水系統に流すものであることを特徴とするドレン排出システムである。
【0011】
本発明のドレン排出システムは、マンション等の集合住宅において、既存の熱源機に替えて、エネルギー効率が高い潜熱回収型の熱交換器を備えた熱源機を設置する場合に有効なシステムである。即ち、浴室側にドレン配管と接続される配管接続手段を配し、その配管接続手段を浴槽排水口よりも湯水の流れ方向下流側の排水系統に配して、ドレンを確実に排出するためのシステムを構築できる。具体的には、本発明では、配管接続手段により、ドレン配管を通過するドレンを直接的に浴槽排水口の下流側であって、湯水が流れる排水系統に排水することができるため、ドレン配管から排出されるドレンが原因で、浴室内において悪臭が発生するなどの浴室環境の不具合が起き得ない。
【0012】
また、本発明では、ドレン配管を浴室まで延長して、浴槽排水口の下流側に配した配管接続手段に接続することでドレンを排出するシステムを構築できるため、大掛かりな工事を要さない。即ち、ドレンを排出する流路を形成するために要する費用が必要以上に嵩むことが防止される。
従って、本発明によれば、潜熱回収型の熱源機を取り替える場合に、大掛かりな工事を要することなく、さらにドレンの排出により、浴室環境を害することがない。また、ドレンを排出する流路が、浴室内において視認できる位置から外れるため、意匠の観点からも浴室環境を害することがない。
【0013】
請求項2に記載の発明は、前記浴槽排水口は、排水栓によって湯水の通過が制限され、前記排水栓は、湯水の流れ方向下流側から力を伝動する排水栓移動手段によって浴槽排水口を開閉可能なものであって、前記配管接続手段は、浴槽排水口を通過した湯水を前記合流部側に導く流路と、前記流路に連通した少なくとも2つの連通部を有し、前記連通部のうち、いずれか1つは排水栓移動手段が挿通される開口としての機能を果たすものであって、別の1つの連通部をドレン配管が接続されるドレン用の接続部として利用することができることを特徴とする請求項1に記載のドレン排出システムである。
【0014】
かかる構成によれば、配管接続手段として、排水栓移動手段が挿通される連通孔を備えた所謂公知の排水クロスを採用することができる。
ここで、排水クロスとは、一般的に、浴槽排水口と接続される浴槽側導入口と、浴槽側導入口から導入された湯水を下流に導くクロス内流路と、クロス内流路を通過した湯水を排水クロスよりもさらに下流側に排出する排出側吐出口と、外部とクロス内流路とを連通する1つ以上の連通孔を備えたものであり、浴槽に配された排水栓に対して浴槽排水口の下流側から力を伝動することを可能にするものである。即ち、排水クロスにおいては、連通孔と浴槽側導入口と浴槽排水口は、一連して連通した関係であり、その連通孔から浴槽側導入口と浴槽排水口に排水栓移動手段を挿通して、その排水栓移動手段と排水栓とを接続することで、排水栓に対して浴槽排水口の下流側から力を伝動することを可能としている。これにより、浴槽排水口の開閉状態を切り替えることが可能となる。
また、汎用性がある排水クロスは、使用者の希望に添えるように2つ以上の連通孔が設けられており、排水栓移動手段の設置位置に自由度を持たせている。そして、実際には、いずれか1つの連通孔にのみ排水栓移動手段が挿通されるものである。
従って、本発明によれば、既存の浴室において、例えば、2つの連通孔を有した排水クロスが備えられていれば、使用されていない連通孔にドレン配管を接続すれば、ドレンを確実且つ直接的に浴槽排水口より下流側に排出することができる。これにより、本発明では、ドレン排出システムを構築しても、費用が増加することが殆どない。
【0015】
請求項3に記載の発明は、ドレン配管は逆流阻止手段を有し、逆流阻止手段は、ドレン配管の中途又はドレン配管と配管接続手段との間に配されるものであって、ドレン又は湯水がドレンの流れ方向下流側から上流側に向かって流れることを阻止するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載のドレン排出システムである。
【0016】
かかる構成によれば、ドレンが流れる流路に逆流阻止手段が配されているため、配管接続手段又は配管接続手段より下流側で毛髪やゴミなどにより「詰まり」が発生したとしても、湯水やドレンがドレン配管内を逆流してくるような不具合が発生しない。これにより、潜熱回収型の熱交換器を備えた熱源機が、エラーを検知して燃焼動作を停止してしまう等の不具合が発生することを阻止することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明のドレン排出システムでは、配管接続手段を浴室の浴槽排水口又は洗い場排水口の下流側に配し、その配管接続手段にドレン配管を接続したため、浴室環境を害することなくドレンを確実に排出することができる。また、大掛かりな工事を要さないため、必要以上に費用が嵩むことがない。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施形態に係るドレン排出システムを機能させることが可能な潜熱回収型の二次熱交換器を備えた熱源機を示す作動原理図である。
【図2】実体の排水クロスを浴室に設置した状況を示す斜視図である。
【図3】図2の排水クロスのクロス内流路を示す概念図である。
【図4】図2の排水クロスを示す分解斜視図である。
【図5】図4に示す排水側アダプタを別の角度から見た斜視図である。
【図6】排水栓可動用ワイヤの取り付け状況を示す断面の概念図である。
【図7】排水クロスの変形例を示す斜視図である。
【図8】排水クロスの別の変形例を示す斜視図である。
【図9】ドレン排出システムを機能させることが可能なドレン排出系統の変形例を示す作動原理図である。
【図10】ドレン排出システムを機能させることが可能な別の変形例を示す作動原理図である。
【図11】逆流阻止手段の変形例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に、本発明の実施形態に係るドレン排出システムについて説明する。
本実施形態に係るドレン排出システムは、図1に示すように、潜熱回収型の二次熱交換器10b、11bから発生するドレンを、浴室4の排水口に直接的に排出するドレン排出系統23を備えたシステムである。即ち、本実施形態では、ドレン排出系統23が二次熱交換器10b、11bを備えた熱源機1と浴室4に渡って設けられた構成とされている。
【0020】
まず、熱源機1について説明する。なお、図1における作動原理図の構成は、従来より公知のものであるため、簡単に説明する。
熱源機1は、図1に示すように、燃料ガスを燃料として燃焼する燃焼装置7と、その燃焼装置7に内蔵された追い焚き用熱交換器10及び給湯用熱交換器11と、給湯用回路20と、追い焚き用回路21とを有している。
【0021】
燃焼装置7は、複数のバーナ12を内蔵している。そして、各系統毎に電磁弁14が設けられており、各系統毎に燃料ガスの供給を断続することができる。また、缶体8の内側下部(空気の流れ方向上流側)には、主に燃料ガスと混合される空気を送風する送風機16が取り付けられている。
また、缶体8の外側であって、電磁弁14の燃料ガスの流れ方向上流側には、ガス比例弁15が設けられており、各バーナ12に供給する燃料ガスの量を制御することができる。
【0022】
給湯用回路20では、給湯用熱交換器11を通過する高温湯流路26を流れる高温の湯にバイパス流路27を流れる冷水を混合して、所望の温度の湯水に調整し、図示しない給湯栓から適温の湯水を供給する。また、給湯用回路20は、追い焚き用回路21と接続されている。
【0023】
追い焚き用回路21は、浴槽5を含む循環回路19を形成するものであり、浴槽5側から熱源機1の追い焚き用熱交換器10に湯水を戻す風呂戻り流路30と、追い焚き用熱交換器10側から浴槽5側に湯水を送り出す風呂往き流路31を備えている。なお、風呂戻り流路30の中途には、風呂ポンプ32が設けられている。
【0024】
また、追い焚き用熱交換器10及び給湯用熱交換器11は、主に燃焼ガスの顕熱を回収する顕熱回収型の一次熱交換器10a、11aと、一次熱交換器10a、11aよりも湯水の流れ方向上流側に位置し主に燃焼ガスの潜熱を回収する潜熱回収型の二次熱交換器10b、11bを有している。より具体的には、缶体8内部の左側の追い焚き用熱交換器10は、燃焼ガスの流れ方向上流側から一次熱交換器10a、二次熱交換器10bが配されており、缶体8内部の右側の給湯用熱交換器11は、燃焼ガスの流れ方向上流側から一次熱交換器11a、二次熱交換器11bが配されている。なお、顕熱回収型の熱交換器は、フィン付の銅管で形成されており、潜熱回収型の熱交換器はステンレス製の裸管で形成されている。
【0025】
また、二次熱交換器10b、11bでは、燃焼ガスに含まれている水蒸気の潜熱が回収されると、その水蒸気が液化してドレンとなる。また、このドレンは、酸性を呈するため、中和してから排水する必要性がある。従って、本実施形態で採用される熱源機1においては、二次熱交換器10b、11bで発生したドレンを排水するためのドレン排出系統23の一部が形成されている。
【0026】
即ち、熱源機1におけるドレン排出系統23は、流路の中途に中和剤(炭酸カルシウム等)が充填された公知の中和器29と、中和器29で中和されたドレンが一時的に貯留される公知のドレンタンク57と、ドレンタンク57の下流に接続された熱源側ドレン配管17と、ドレンタンク57に貯留されたドレンを熱源側ドレン配管17に排出可能なドレン排出ポンプ58とが設けられている。
【0027】
即ち、熱源機1で発生したドレンは、中和器29で中和されて、一旦ドレンタンク57に貯留され、ドレンタンク57内の水位が、一定以上に達すれば、ドレン排出ポンプ58が起動され、ドレンタンク57内のドレンがドレン配管17側に排出される。
【0028】
ところで、熱源機1の設置が制限される環境下においては、ドレンの排水箇所を確保することが不可能な場合がある。即ち、先にも説明したように、集合住宅などにおいては、例えば、パイプシャフト等に熱源機1が設置されるため、熱源側ドレン配管17から排出されるドレンを外部に排水させることができない場合がある。
【0029】
そこで、本実施形態では、熱源側ドレン配管17に延長ドレン配管18を接続して、熱源機1で発生したドレンを浴室4側に排出する構成とした。具体的には、本実施形態のドレン排出システムでは、排水クロス(配管接続手段)3を有効的に利用して、ドレン排出系統23を形成している。
なお、排水クロス3とは、公知のそれと同様であり、浴槽5の排水を制限可能な排水栓55に対して、浴槽排水口53の下流側から力を伝動させて、排水栓55を浴槽排水口53に対して開閉可能とするものである。
【0030】
以下に、本実施形態において採用される排水クロス3について説明する。なお、以下の説明においては、特に断りがない限り、上下左右の関係は、図2を基準とする。
本実施形態において採用された排水クロス3は、図2に示すように、浴槽5の下部に配され、図示しない浴槽エプロンで遮蔽されたほぼ密閉された空間に設置されるもので、浴槽5の浴槽排水口53と連通するように取り付けられる導入側アダプタ33と、浴室4に設けられ図示しない外部の下水配管等と連通した浴槽側排出部50に接続される排出側アダプタ34とで構成されている。即ち、排水クロス3は、導入側アダプタ33と排出側アダプタ34とが所定の接続手段51により、一体的に接続されることで接続部がほぼシーリングされると共に、内部に湯水が流れるクロス内流路40(図3)が形成され、そのクロス内流路40を介して浴槽側排出部50に排出され図示しない排水系統に排水することができる。
なお、接続手段51は、2部材のものを互いに接続できるものであればいかなるものであっても構わない。
【0031】
導入側アダプタ33は、図3、4に示すように、内部にクロス内流路40の一部(導入側流路43)が形成された継ぎ手部材で、浴槽5から排水された湯水を垂直方向から水平方向に「L」字状に流すものである。即ち、導入側アダプタ33は、導入側アダプタ本体33aに浴槽5から排水された湯水が最初に導入される浴槽側導入口41と、導入側流路43を通過した湯水を排出側アダプタ34側に吐出する浴槽側吐出口42とを有している。
またさらに、本実施形態における導入側アダプタ33は、図6に示すように、排水栓55に力を伝動する排水栓可動用ワイヤ(排水栓移動手段)56が挿通される接続部が2つ(接続部35、36)設けられている。なお、排水栓可動用ワイヤ56は、公知のそれと同様であり、本発明に直接的に関係するものではないため、具体的な説明を省略する。
【0032】
浴槽側導入口41は、導入側アダプタ本体33aの上部に配されて垂直方向上向きに開放された円形の開口であり、導入側流路43の上流側端部でもある。即ち、浴槽側導入口41から導入された湯水は、導入側流路43に沿って垂直方向下向きに流れる。
浴槽側吐出口42は、導入側アダプタ本体33aの側部に配されて水平方向に開放された方形の開口であり、導入側流路43の下流側端部(浴槽側導入口41とは異なる端部)でもある。即ち、導入側流路43に沿って水平方向に流れる湯水は、浴槽側吐出口42から吐出されて排出側アダプタ34側に導入される。
【0033】
接続部35、36は、導入側アダプタ本体33aの側部に配されたチューブ状の部位で、導入側流路43に対して水平方向に連通した貫通孔(連通部)47、48を有している。具体的には、接続部35、36は、導入側流路43における水平方向に延びた流路と同一の高さを共有しつつも、貫通孔47、48の延伸方向が異なる。より具体的には、一方の接続部35における貫通孔47の延伸方向は、導入側流路43における水平方向流路の延伸方向を基準に、時計回りに20〜30度ずれており、他方の接続部36における貫通孔48の延伸方向は、導入側流路43における水平方向流路の延伸方向を基準に、反時計回りに20〜30度ずれている。そして、接続部35、36は、基端側において、導入側流路43における垂直方向に延びた流路の中途で接続されている。即ち、本実施形態では、接続部35、36は、浴槽5から排水される湯水がほぼ流入することがない配置である。
【0034】
また、本実施形態の特徴的構成として、2つの接続部35、36のうちの一方の接続部35を、本来の目的である排水栓可動用ワイヤ56を挿通する開口として利用し、他方の接続部36をドレン排出系統23の一部を形成するドレン用流路として利用する。即ち、他方の接続部36には、ドレン排出系統23の一部を形成する延長ドレン配管18が接続される。これにより、二次熱交換器10b、11bにおいて発生したドレンは、熱源側ドレン配管17と延長ドレン配管18を通過して、接続部36を介して、クロス内流路40に導入される。
【0035】
排出側アダプタ34は、図3〜5に示すように、内部にクロス内流路40の一部(排出側流路44)が形成された継ぎ手部材で、導入側アダプタ33から吐出された湯水を水平方向から鉛直方向に逆「L」字状に流すものである。即ち、排出側アダプタ34は、排出側アダプタ本体34aに導入側アダプタ33から吐出された湯水が最初に導入される排出側導入口45と、排出側流路44を通過した湯水をさらに下流の浴槽側排出部50に排出する排出側吐出口46とを有している。
【0036】
排出側導入口45は、排出側アダプタ本体34aの側部に配されて水平方向に開放された方形の開口であり、排出側流路44の上流側端部でもある。即ち、排出側導入口45は、導入側吐出口42と連通するように接続され、導入側吐出口42から吐出された湯水が流入する開口であり、排出側導入口45から導入された湯水は排出側流路44に沿って水平方向に流れる。なお、排出側導入口45の内径は、浴槽側吐出口42の外径とほぼ同じあるいは若干大きく設計されている。即ち、導入側アダプタ33と排出側アダプタ34は、排出側導入口45に浴槽側吐出口42が嵌り込んだ状態で接続される。
排出側吐出口46は、排出側アダプタ本体34aの下部に配されて鉛直方向下向きに開放された円形の開口であり、排出側流路44の端部(排出側導入口45とは異なる端部)でもある。即ち、排出側流路44に沿って鉛直方向下向きに流れる湯水は、排出側吐出口46から吐出されて浴槽側排出部50に排出される。
【0037】
従って、本実施形態では、1つの接続部36に延長ドレン配管18を接続して、ドレン排出系統23を形成する構成としたため、熱源側ドレン配管17と延長ドレン配管18を流れたドレンは、接続部36から排水クロス3に導入される。そして、接続部36を介して排水クロス3に導入されたドレンは、導入側流路43に流入され、排出側流路44を通過して、浴槽側排水部50に排出される。即ち、本実施形態によれば、排水クロス3により、浴槽5から排水された湯水に加えて、ドレンまでも浴槽側排水部50に直接的に排出することができる。
【0038】
また、本実施形態では、延長ドレン配管18の中途に、逆止弁(逆流阻止手段)39を設けている。そのため、排水クロス3内や、排水クロス3よりも下流側で「詰まり」が生じた場合であっても、排水された湯水やドレンが延長ドレン配管18側に逆流する不具合が発生しない。
【0039】
上記実施形態では、2つ接続部35、36を有した排水クロス3を用いてドレン排出系統23を形成する構成を示したが、本発明はこれに限らず、例えば、元々1つの接続部35しか有さない排水クロス60に延長ドレン配管18を接続する構成であっても構わない。その場合、図7に示すように、排水クロス60のいずれかの位置にクロス内流路61と連通する貫通孔(連通部)62を形成し、その貫通孔62にドレンが導入されるように延長ドレン配管18を接続すればよい。
また、排水クロス60に延長ドレン配管18を接続する構成ではなく、例えば、図8に示すように、浴槽側排水部50に何らかの配管接続手段(例えば、上方に立設したチューブ状のもの)を設け、その配管接続手段に延長ドレン配管18を接続する構成であっても構わない。これにより、延長ドレン配管18から流れてきたドレンを、配管接続手段を介して、図示しない排水系統に排水することができる。
【0040】
また、上記実施形態では、浴槽排水口53から浴槽側排水部50を含めた浴槽側排水部50までに延長ドレン配管18を接続した構成を示したが、本発明はこれに限定されず、浴室4の洗い場側に設けられた図示しない洗い場側排水口よりも湯水の流れ方向下流側の流路に延長ドレン配管18を接続した構成であっても構わない。要するに、浴槽排水口53又は洗い場側排水口より湯水の流れ方向下流側であればよいが、メンテナンス等の作業性を考慮すれば、浴槽排水口53と洗い場側排水口の双方から排水される湯水が合流する位置までの間に延長ドレン配管18を接続することが望ましい。
【0041】
上記実施形態では、延長ドレン配管18を熱源側ドレン配管17に直接接続してドレン排出系統23を形成する構成を示したが、本発明はこれに限定されず、熱源側ドレン配管17と延長ドレン配管18を間接的に接続した構成であっても構わない。
例えば、追い焚き用回路21の一部に二重管を設け、その二重管の一方の流路に熱源側ドレン配管17と延長ドレン配管18を接続することにより、上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。即ち、図9に示すように、風呂往き流路31の一部の区間に二重管を設け、その区間の流路の端部に分岐継ぎ手65、66を設け、それぞれの分岐継ぎ手65、66に熱源側ドレン配管17又は延長ドレン配管18を接続する。より具体的には、上流側の分岐継ぎ手65には熱源側ドレン配管17を接続し、下流側の分岐継ぎ手66には延長ドレン配管18を接続する。そして、延長ドレン配管18の下流側端部を排水クロス等の配管接続手段に接続する。これにより、上記実施形態と同様、浴室4に配された浴槽排水口53又は洗い場側排水口より下流側にドレンを排出することができる。そしてさらに、この構成によれば、ドレン排出系統の一部の区間の配管手間が省かれるため、上記実施形態よりも設置工事の作業効率を向上させることができる。
【0042】
また、二重管を設けず、三方弁67、68を用いて追い焚き用回路21を利用することにより、前記した構成と同様の作用効果を得ることができる。即ち、図10に示すように、風呂戻り流路30に配された風呂ポンプ32よりも上流側に1つの三方弁67を配して、その三方弁67に熱源側ドレン配管17を接続すると共に、風呂往き流路31に1つの三方弁68を配して、その三方弁68に延長ドレン配管18を接続する。また、この構成によれば、風呂ポンプ32の駆動により、熱源側ドレン配管17におけるドレンを追い焚き用回路21側に流すことが可能であるため、熱源側ドレン配管17に配されたドレン排出ポンプ58を省略することができる。そして、延長ドレン配管18の下流側端部を排水クロス等の配管接続手段に接続する。これにより、上記実施形態と同様、浴室4に配された浴槽排水口53又は洗い場側排水口より下流側にドレンを排出することができる。
【0043】
また、上記実施形態では、延長ドレン配管18の中途に逆止弁39を設けた構成を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、図11に示すように、延長ドレン配管18と配管接続手段(排水クロス3等)との間に上部が開放されたタンク69を配し、そのタンク69を介して、配管接続手段にドレンを排出する構成であっても構わない。要するに、延長ドレン配管18側に湯水やドレンが逆流しない構成であればいかなる機器を用いても構わない。
【符号の説明】
【0044】
3 排水クロス(配管接続手段)
4 浴室
5 浴槽
17 熱源側ドレン配管(ドレン配管)
18 延長ドレン配管(ドレン配管)
39 逆止弁(逆流阻止手段)
40、61 クロス内流路
47、48、62 貫通孔(連通孔)
53 浴槽排水口
55 排水栓
56 排水栓可動用ワイヤ(排水栓移動手段)
69 タンク(逆流阻止手段)
【技術分野】
【0001】
本発明は、潜熱回収型の熱交換器において発生するドレンを排出するドレン排出システムに関するものであり、特に浴室に設けられた排水口を利用したドレン排出システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、地球の温暖化が深刻化しており、世界的に温室効果ガス(二酸化炭素やメタン等)の排出量の削減が急務とされている。その1つの方策として、各家庭における省エネルギーの取り組みがある。そこで、本発明者らは、各家庭にエネルギー効率が高い潜熱回収型の熱源機を普及させて、温室効果ガスの排出を抑制することに注目した。
【0003】
ここで、潜熱回収型の熱源機においては、燃焼ガスに含まれた水蒸気が、湯水や熱媒体と熱交換することによって温度が低下するため、その水蒸気は液化してドレンを発生する。また、燃焼によって、空気中の窒素と酸素とが反応し、窒素酸化物が生成されるため、熱交換器の表面側に発生したドレンが燃焼ガスに晒されることで、ドレンに窒素酸化物が溶け込み酸性(主に硝酸)を呈する。そのため、この種の熱源機には、酸性のドレンを中和する中和器が内蔵されており、発生したドレンは中和器で中和されてから外部に排水する構成とされている。即ち、潜熱回収型の熱源機を設置する場合は、熱源機の外部にドレンの排出系統が必要となる。
【0004】
ところが、特にマンション等の集合住宅では、あらゆる系統の配管が収容された所謂パイプシャフトに熱源機が収められている場合が多く、そのような場合には新たにドレン排出用の流路を設けること自体が難しい場合がある。そのため、マンション等の集合住宅においては、潜熱回収型の熱源機を設置したいという使用者の希望に応じることが不可能な場合があった。
【0005】
そこで、特許文献1、2では、既設の流路を用いてドレンを排出する熱源機が開示されている。即ち、特許文献1、2の熱源機では、既設の風呂追い焚き回路にドレン配管を接続してドレン排出系統を形成し、所定のタイミングをもって中和済みドレンを風呂追い焚き回路に流し、一旦、浴槽や浴槽パンに排出してから排水口等に排水するドレン排出システムを備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006−300481号公報
【特許文献2】特開2007−101075号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1では、一時的であれ、浴槽内にドレンを流すため、その浴槽を使用する入浴者の心情としては良いものではない。また、それに対して、特許文献2では、浴槽パンに排出されるため、ドレンの排出が直接的に入浴者の心情を害することはないが、通常、浴槽パンは浴槽エプロン等によりほぼ閉塞された領域にあるため、ドレン等の汚水に混入した汚れが溜まり易く、また湿気によるカビの増殖も発生し易い。そのため、特許文献2のように、浴槽パンにドレンを排出する構成であれば、浴槽パンにおける衛生環境が悪化して悪臭が発生し、結果的に浴室環境を害してしまう懸念がある。
【0008】
また、最近では、浴槽パンを備えていない風呂設備がある。
この種の風呂設備が既に設置している状況において、新たに潜熱回収型の熱源機を設置する場合、ドレンを一旦、浴室の洗い場に排出して、浴室の排水口から排水するドレン排出システムが考えられる。
しかしながら、このような方策を採用した場合、大掛かりな工事が必要となり、費用が嵩むため避けたい。さらに、熱源機と繋がったドレン排出口が、浴室において視認されてしまうため、浴室の意匠を害してしまうという懸念がある。
【0009】
そこで、本発明では、従来技術の問題に鑑み、潜熱回収型の熱源機を取り替える場合に、ドレン排出系統を形成するために大掛かりな工事を要することなく、さらにドレンの排出及びドレン排出系統の設置により、浴室環境を害することがないドレン排出システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、主に燃焼ガスの潜熱を回収する熱交換器で発生したドレンを浴室側に流して排出するドレン排出システムであって、浴室側にドレンを流すドレン配管と、前記ドレン配管を浴室側で接続する配管接続手段とを有し、前記浴室は、湯水を貯留可能な浴槽を有し、当該浴槽内に貯留された湯水は浴槽排水口から排水系統を介して排水されるものであって、前記配管接続手段は、浴槽排水口よりも湯水の流れ方向下流側の前記排水系統に接続されており、ドレン配管を流れるドレンを前記排水系統に流すものであることを特徴とするドレン排出システムである。
【0011】
本発明のドレン排出システムは、マンション等の集合住宅において、既存の熱源機に替えて、エネルギー効率が高い潜熱回収型の熱交換器を備えた熱源機を設置する場合に有効なシステムである。即ち、浴室側にドレン配管と接続される配管接続手段を配し、その配管接続手段を浴槽排水口よりも湯水の流れ方向下流側の排水系統に配して、ドレンを確実に排出するためのシステムを構築できる。具体的には、本発明では、配管接続手段により、ドレン配管を通過するドレンを直接的に浴槽排水口の下流側であって、湯水が流れる排水系統に排水することができるため、ドレン配管から排出されるドレンが原因で、浴室内において悪臭が発生するなどの浴室環境の不具合が起き得ない。
【0012】
また、本発明では、ドレン配管を浴室まで延長して、浴槽排水口の下流側に配した配管接続手段に接続することでドレンを排出するシステムを構築できるため、大掛かりな工事を要さない。即ち、ドレンを排出する流路を形成するために要する費用が必要以上に嵩むことが防止される。
従って、本発明によれば、潜熱回収型の熱源機を取り替える場合に、大掛かりな工事を要することなく、さらにドレンの排出により、浴室環境を害することがない。また、ドレンを排出する流路が、浴室内において視認できる位置から外れるため、意匠の観点からも浴室環境を害することがない。
【0013】
請求項2に記載の発明は、前記浴槽排水口は、排水栓によって湯水の通過が制限され、前記排水栓は、湯水の流れ方向下流側から力を伝動する排水栓移動手段によって浴槽排水口を開閉可能なものであって、前記配管接続手段は、浴槽排水口を通過した湯水を前記合流部側に導く流路と、前記流路に連通した少なくとも2つの連通部を有し、前記連通部のうち、いずれか1つは排水栓移動手段が挿通される開口としての機能を果たすものであって、別の1つの連通部をドレン配管が接続されるドレン用の接続部として利用することができることを特徴とする請求項1に記載のドレン排出システムである。
【0014】
かかる構成によれば、配管接続手段として、排水栓移動手段が挿通される連通孔を備えた所謂公知の排水クロスを採用することができる。
ここで、排水クロスとは、一般的に、浴槽排水口と接続される浴槽側導入口と、浴槽側導入口から導入された湯水を下流に導くクロス内流路と、クロス内流路を通過した湯水を排水クロスよりもさらに下流側に排出する排出側吐出口と、外部とクロス内流路とを連通する1つ以上の連通孔を備えたものであり、浴槽に配された排水栓に対して浴槽排水口の下流側から力を伝動することを可能にするものである。即ち、排水クロスにおいては、連通孔と浴槽側導入口と浴槽排水口は、一連して連通した関係であり、その連通孔から浴槽側導入口と浴槽排水口に排水栓移動手段を挿通して、その排水栓移動手段と排水栓とを接続することで、排水栓に対して浴槽排水口の下流側から力を伝動することを可能としている。これにより、浴槽排水口の開閉状態を切り替えることが可能となる。
また、汎用性がある排水クロスは、使用者の希望に添えるように2つ以上の連通孔が設けられており、排水栓移動手段の設置位置に自由度を持たせている。そして、実際には、いずれか1つの連通孔にのみ排水栓移動手段が挿通されるものである。
従って、本発明によれば、既存の浴室において、例えば、2つの連通孔を有した排水クロスが備えられていれば、使用されていない連通孔にドレン配管を接続すれば、ドレンを確実且つ直接的に浴槽排水口より下流側に排出することができる。これにより、本発明では、ドレン排出システムを構築しても、費用が増加することが殆どない。
【0015】
請求項3に記載の発明は、ドレン配管は逆流阻止手段を有し、逆流阻止手段は、ドレン配管の中途又はドレン配管と配管接続手段との間に配されるものであって、ドレン又は湯水がドレンの流れ方向下流側から上流側に向かって流れることを阻止するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載のドレン排出システムである。
【0016】
かかる構成によれば、ドレンが流れる流路に逆流阻止手段が配されているため、配管接続手段又は配管接続手段より下流側で毛髪やゴミなどにより「詰まり」が発生したとしても、湯水やドレンがドレン配管内を逆流してくるような不具合が発生しない。これにより、潜熱回収型の熱交換器を備えた熱源機が、エラーを検知して燃焼動作を停止してしまう等の不具合が発生することを阻止することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明のドレン排出システムでは、配管接続手段を浴室の浴槽排水口又は洗い場排水口の下流側に配し、その配管接続手段にドレン配管を接続したため、浴室環境を害することなくドレンを確実に排出することができる。また、大掛かりな工事を要さないため、必要以上に費用が嵩むことがない。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施形態に係るドレン排出システムを機能させることが可能な潜熱回収型の二次熱交換器を備えた熱源機を示す作動原理図である。
【図2】実体の排水クロスを浴室に設置した状況を示す斜視図である。
【図3】図2の排水クロスのクロス内流路を示す概念図である。
【図4】図2の排水クロスを示す分解斜視図である。
【図5】図4に示す排水側アダプタを別の角度から見た斜視図である。
【図6】排水栓可動用ワイヤの取り付け状況を示す断面の概念図である。
【図7】排水クロスの変形例を示す斜視図である。
【図8】排水クロスの別の変形例を示す斜視図である。
【図9】ドレン排出システムを機能させることが可能なドレン排出系統の変形例を示す作動原理図である。
【図10】ドレン排出システムを機能させることが可能な別の変形例を示す作動原理図である。
【図11】逆流阻止手段の変形例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に、本発明の実施形態に係るドレン排出システムについて説明する。
本実施形態に係るドレン排出システムは、図1に示すように、潜熱回収型の二次熱交換器10b、11bから発生するドレンを、浴室4の排水口に直接的に排出するドレン排出系統23を備えたシステムである。即ち、本実施形態では、ドレン排出系統23が二次熱交換器10b、11bを備えた熱源機1と浴室4に渡って設けられた構成とされている。
【0020】
まず、熱源機1について説明する。なお、図1における作動原理図の構成は、従来より公知のものであるため、簡単に説明する。
熱源機1は、図1に示すように、燃料ガスを燃料として燃焼する燃焼装置7と、その燃焼装置7に内蔵された追い焚き用熱交換器10及び給湯用熱交換器11と、給湯用回路20と、追い焚き用回路21とを有している。
【0021】
燃焼装置7は、複数のバーナ12を内蔵している。そして、各系統毎に電磁弁14が設けられており、各系統毎に燃料ガスの供給を断続することができる。また、缶体8の内側下部(空気の流れ方向上流側)には、主に燃料ガスと混合される空気を送風する送風機16が取り付けられている。
また、缶体8の外側であって、電磁弁14の燃料ガスの流れ方向上流側には、ガス比例弁15が設けられており、各バーナ12に供給する燃料ガスの量を制御することができる。
【0022】
給湯用回路20では、給湯用熱交換器11を通過する高温湯流路26を流れる高温の湯にバイパス流路27を流れる冷水を混合して、所望の温度の湯水に調整し、図示しない給湯栓から適温の湯水を供給する。また、給湯用回路20は、追い焚き用回路21と接続されている。
【0023】
追い焚き用回路21は、浴槽5を含む循環回路19を形成するものであり、浴槽5側から熱源機1の追い焚き用熱交換器10に湯水を戻す風呂戻り流路30と、追い焚き用熱交換器10側から浴槽5側に湯水を送り出す風呂往き流路31を備えている。なお、風呂戻り流路30の中途には、風呂ポンプ32が設けられている。
【0024】
また、追い焚き用熱交換器10及び給湯用熱交換器11は、主に燃焼ガスの顕熱を回収する顕熱回収型の一次熱交換器10a、11aと、一次熱交換器10a、11aよりも湯水の流れ方向上流側に位置し主に燃焼ガスの潜熱を回収する潜熱回収型の二次熱交換器10b、11bを有している。より具体的には、缶体8内部の左側の追い焚き用熱交換器10は、燃焼ガスの流れ方向上流側から一次熱交換器10a、二次熱交換器10bが配されており、缶体8内部の右側の給湯用熱交換器11は、燃焼ガスの流れ方向上流側から一次熱交換器11a、二次熱交換器11bが配されている。なお、顕熱回収型の熱交換器は、フィン付の銅管で形成されており、潜熱回収型の熱交換器はステンレス製の裸管で形成されている。
【0025】
また、二次熱交換器10b、11bでは、燃焼ガスに含まれている水蒸気の潜熱が回収されると、その水蒸気が液化してドレンとなる。また、このドレンは、酸性を呈するため、中和してから排水する必要性がある。従って、本実施形態で採用される熱源機1においては、二次熱交換器10b、11bで発生したドレンを排水するためのドレン排出系統23の一部が形成されている。
【0026】
即ち、熱源機1におけるドレン排出系統23は、流路の中途に中和剤(炭酸カルシウム等)が充填された公知の中和器29と、中和器29で中和されたドレンが一時的に貯留される公知のドレンタンク57と、ドレンタンク57の下流に接続された熱源側ドレン配管17と、ドレンタンク57に貯留されたドレンを熱源側ドレン配管17に排出可能なドレン排出ポンプ58とが設けられている。
【0027】
即ち、熱源機1で発生したドレンは、中和器29で中和されて、一旦ドレンタンク57に貯留され、ドレンタンク57内の水位が、一定以上に達すれば、ドレン排出ポンプ58が起動され、ドレンタンク57内のドレンがドレン配管17側に排出される。
【0028】
ところで、熱源機1の設置が制限される環境下においては、ドレンの排水箇所を確保することが不可能な場合がある。即ち、先にも説明したように、集合住宅などにおいては、例えば、パイプシャフト等に熱源機1が設置されるため、熱源側ドレン配管17から排出されるドレンを外部に排水させることができない場合がある。
【0029】
そこで、本実施形態では、熱源側ドレン配管17に延長ドレン配管18を接続して、熱源機1で発生したドレンを浴室4側に排出する構成とした。具体的には、本実施形態のドレン排出システムでは、排水クロス(配管接続手段)3を有効的に利用して、ドレン排出系統23を形成している。
なお、排水クロス3とは、公知のそれと同様であり、浴槽5の排水を制限可能な排水栓55に対して、浴槽排水口53の下流側から力を伝動させて、排水栓55を浴槽排水口53に対して開閉可能とするものである。
【0030】
以下に、本実施形態において採用される排水クロス3について説明する。なお、以下の説明においては、特に断りがない限り、上下左右の関係は、図2を基準とする。
本実施形態において採用された排水クロス3は、図2に示すように、浴槽5の下部に配され、図示しない浴槽エプロンで遮蔽されたほぼ密閉された空間に設置されるもので、浴槽5の浴槽排水口53と連通するように取り付けられる導入側アダプタ33と、浴室4に設けられ図示しない外部の下水配管等と連通した浴槽側排出部50に接続される排出側アダプタ34とで構成されている。即ち、排水クロス3は、導入側アダプタ33と排出側アダプタ34とが所定の接続手段51により、一体的に接続されることで接続部がほぼシーリングされると共に、内部に湯水が流れるクロス内流路40(図3)が形成され、そのクロス内流路40を介して浴槽側排出部50に排出され図示しない排水系統に排水することができる。
なお、接続手段51は、2部材のものを互いに接続できるものであればいかなるものであっても構わない。
【0031】
導入側アダプタ33は、図3、4に示すように、内部にクロス内流路40の一部(導入側流路43)が形成された継ぎ手部材で、浴槽5から排水された湯水を垂直方向から水平方向に「L」字状に流すものである。即ち、導入側アダプタ33は、導入側アダプタ本体33aに浴槽5から排水された湯水が最初に導入される浴槽側導入口41と、導入側流路43を通過した湯水を排出側アダプタ34側に吐出する浴槽側吐出口42とを有している。
またさらに、本実施形態における導入側アダプタ33は、図6に示すように、排水栓55に力を伝動する排水栓可動用ワイヤ(排水栓移動手段)56が挿通される接続部が2つ(接続部35、36)設けられている。なお、排水栓可動用ワイヤ56は、公知のそれと同様であり、本発明に直接的に関係するものではないため、具体的な説明を省略する。
【0032】
浴槽側導入口41は、導入側アダプタ本体33aの上部に配されて垂直方向上向きに開放された円形の開口であり、導入側流路43の上流側端部でもある。即ち、浴槽側導入口41から導入された湯水は、導入側流路43に沿って垂直方向下向きに流れる。
浴槽側吐出口42は、導入側アダプタ本体33aの側部に配されて水平方向に開放された方形の開口であり、導入側流路43の下流側端部(浴槽側導入口41とは異なる端部)でもある。即ち、導入側流路43に沿って水平方向に流れる湯水は、浴槽側吐出口42から吐出されて排出側アダプタ34側に導入される。
【0033】
接続部35、36は、導入側アダプタ本体33aの側部に配されたチューブ状の部位で、導入側流路43に対して水平方向に連通した貫通孔(連通部)47、48を有している。具体的には、接続部35、36は、導入側流路43における水平方向に延びた流路と同一の高さを共有しつつも、貫通孔47、48の延伸方向が異なる。より具体的には、一方の接続部35における貫通孔47の延伸方向は、導入側流路43における水平方向流路の延伸方向を基準に、時計回りに20〜30度ずれており、他方の接続部36における貫通孔48の延伸方向は、導入側流路43における水平方向流路の延伸方向を基準に、反時計回りに20〜30度ずれている。そして、接続部35、36は、基端側において、導入側流路43における垂直方向に延びた流路の中途で接続されている。即ち、本実施形態では、接続部35、36は、浴槽5から排水される湯水がほぼ流入することがない配置である。
【0034】
また、本実施形態の特徴的構成として、2つの接続部35、36のうちの一方の接続部35を、本来の目的である排水栓可動用ワイヤ56を挿通する開口として利用し、他方の接続部36をドレン排出系統23の一部を形成するドレン用流路として利用する。即ち、他方の接続部36には、ドレン排出系統23の一部を形成する延長ドレン配管18が接続される。これにより、二次熱交換器10b、11bにおいて発生したドレンは、熱源側ドレン配管17と延長ドレン配管18を通過して、接続部36を介して、クロス内流路40に導入される。
【0035】
排出側アダプタ34は、図3〜5に示すように、内部にクロス内流路40の一部(排出側流路44)が形成された継ぎ手部材で、導入側アダプタ33から吐出された湯水を水平方向から鉛直方向に逆「L」字状に流すものである。即ち、排出側アダプタ34は、排出側アダプタ本体34aに導入側アダプタ33から吐出された湯水が最初に導入される排出側導入口45と、排出側流路44を通過した湯水をさらに下流の浴槽側排出部50に排出する排出側吐出口46とを有している。
【0036】
排出側導入口45は、排出側アダプタ本体34aの側部に配されて水平方向に開放された方形の開口であり、排出側流路44の上流側端部でもある。即ち、排出側導入口45は、導入側吐出口42と連通するように接続され、導入側吐出口42から吐出された湯水が流入する開口であり、排出側導入口45から導入された湯水は排出側流路44に沿って水平方向に流れる。なお、排出側導入口45の内径は、浴槽側吐出口42の外径とほぼ同じあるいは若干大きく設計されている。即ち、導入側アダプタ33と排出側アダプタ34は、排出側導入口45に浴槽側吐出口42が嵌り込んだ状態で接続される。
排出側吐出口46は、排出側アダプタ本体34aの下部に配されて鉛直方向下向きに開放された円形の開口であり、排出側流路44の端部(排出側導入口45とは異なる端部)でもある。即ち、排出側流路44に沿って鉛直方向下向きに流れる湯水は、排出側吐出口46から吐出されて浴槽側排出部50に排出される。
【0037】
従って、本実施形態では、1つの接続部36に延長ドレン配管18を接続して、ドレン排出系統23を形成する構成としたため、熱源側ドレン配管17と延長ドレン配管18を流れたドレンは、接続部36から排水クロス3に導入される。そして、接続部36を介して排水クロス3に導入されたドレンは、導入側流路43に流入され、排出側流路44を通過して、浴槽側排水部50に排出される。即ち、本実施形態によれば、排水クロス3により、浴槽5から排水された湯水に加えて、ドレンまでも浴槽側排水部50に直接的に排出することができる。
【0038】
また、本実施形態では、延長ドレン配管18の中途に、逆止弁(逆流阻止手段)39を設けている。そのため、排水クロス3内や、排水クロス3よりも下流側で「詰まり」が生じた場合であっても、排水された湯水やドレンが延長ドレン配管18側に逆流する不具合が発生しない。
【0039】
上記実施形態では、2つ接続部35、36を有した排水クロス3を用いてドレン排出系統23を形成する構成を示したが、本発明はこれに限らず、例えば、元々1つの接続部35しか有さない排水クロス60に延長ドレン配管18を接続する構成であっても構わない。その場合、図7に示すように、排水クロス60のいずれかの位置にクロス内流路61と連通する貫通孔(連通部)62を形成し、その貫通孔62にドレンが導入されるように延長ドレン配管18を接続すればよい。
また、排水クロス60に延長ドレン配管18を接続する構成ではなく、例えば、図8に示すように、浴槽側排水部50に何らかの配管接続手段(例えば、上方に立設したチューブ状のもの)を設け、その配管接続手段に延長ドレン配管18を接続する構成であっても構わない。これにより、延長ドレン配管18から流れてきたドレンを、配管接続手段を介して、図示しない排水系統に排水することができる。
【0040】
また、上記実施形態では、浴槽排水口53から浴槽側排水部50を含めた浴槽側排水部50までに延長ドレン配管18を接続した構成を示したが、本発明はこれに限定されず、浴室4の洗い場側に設けられた図示しない洗い場側排水口よりも湯水の流れ方向下流側の流路に延長ドレン配管18を接続した構成であっても構わない。要するに、浴槽排水口53又は洗い場側排水口より湯水の流れ方向下流側であればよいが、メンテナンス等の作業性を考慮すれば、浴槽排水口53と洗い場側排水口の双方から排水される湯水が合流する位置までの間に延長ドレン配管18を接続することが望ましい。
【0041】
上記実施形態では、延長ドレン配管18を熱源側ドレン配管17に直接接続してドレン排出系統23を形成する構成を示したが、本発明はこれに限定されず、熱源側ドレン配管17と延長ドレン配管18を間接的に接続した構成であっても構わない。
例えば、追い焚き用回路21の一部に二重管を設け、その二重管の一方の流路に熱源側ドレン配管17と延長ドレン配管18を接続することにより、上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。即ち、図9に示すように、風呂往き流路31の一部の区間に二重管を設け、その区間の流路の端部に分岐継ぎ手65、66を設け、それぞれの分岐継ぎ手65、66に熱源側ドレン配管17又は延長ドレン配管18を接続する。より具体的には、上流側の分岐継ぎ手65には熱源側ドレン配管17を接続し、下流側の分岐継ぎ手66には延長ドレン配管18を接続する。そして、延長ドレン配管18の下流側端部を排水クロス等の配管接続手段に接続する。これにより、上記実施形態と同様、浴室4に配された浴槽排水口53又は洗い場側排水口より下流側にドレンを排出することができる。そしてさらに、この構成によれば、ドレン排出系統の一部の区間の配管手間が省かれるため、上記実施形態よりも設置工事の作業効率を向上させることができる。
【0042】
また、二重管を設けず、三方弁67、68を用いて追い焚き用回路21を利用することにより、前記した構成と同様の作用効果を得ることができる。即ち、図10に示すように、風呂戻り流路30に配された風呂ポンプ32よりも上流側に1つの三方弁67を配して、その三方弁67に熱源側ドレン配管17を接続すると共に、風呂往き流路31に1つの三方弁68を配して、その三方弁68に延長ドレン配管18を接続する。また、この構成によれば、風呂ポンプ32の駆動により、熱源側ドレン配管17におけるドレンを追い焚き用回路21側に流すことが可能であるため、熱源側ドレン配管17に配されたドレン排出ポンプ58を省略することができる。そして、延長ドレン配管18の下流側端部を排水クロス等の配管接続手段に接続する。これにより、上記実施形態と同様、浴室4に配された浴槽排水口53又は洗い場側排水口より下流側にドレンを排出することができる。
【0043】
また、上記実施形態では、延長ドレン配管18の中途に逆止弁39を設けた構成を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、図11に示すように、延長ドレン配管18と配管接続手段(排水クロス3等)との間に上部が開放されたタンク69を配し、そのタンク69を介して、配管接続手段にドレンを排出する構成であっても構わない。要するに、延長ドレン配管18側に湯水やドレンが逆流しない構成であればいかなる機器を用いても構わない。
【符号の説明】
【0044】
3 排水クロス(配管接続手段)
4 浴室
5 浴槽
17 熱源側ドレン配管(ドレン配管)
18 延長ドレン配管(ドレン配管)
39 逆止弁(逆流阻止手段)
40、61 クロス内流路
47、48、62 貫通孔(連通孔)
53 浴槽排水口
55 排水栓
56 排水栓可動用ワイヤ(排水栓移動手段)
69 タンク(逆流阻止手段)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
主に燃焼ガスの潜熱を回収する熱交換器で発生したドレンを浴室側に流して排出するドレン排出システムであって、
浴室側にドレンを流すドレン配管と、
前記ドレン配管を浴室側で接続する配管接続手段とを有し、
前記浴室は、湯水を貯留可能な浴槽を有し、当該浴槽内に貯留された湯水は浴槽排水口から排水系統を介して排水されるものであって、
前記配管接続手段は、浴槽排水口よりも湯水の流れ方向下流側の前記排水系統に接続されており、ドレン配管を流れるドレンを前記排水系統に流すものであることを特徴とするドレン排出システム。
【請求項2】
前記浴槽排水口は、排水栓によって湯水の通過が制限され、
前記排水栓は、湯水の流れ方向下流側から力を伝動する排水栓移動手段によって浴槽排水口を開閉可能なものであって、
前記配管接続手段は、浴槽排水口を通過した湯水を前記合流部側に導く流路と、前記流路に連通した少なくとも2つの連通部を有し、前記連通部のうち、いずれか1つは排水栓移動手段が挿通される開口としての機能を果たすものであって、別の1つの連通部をドレン配管が接続されるドレン用の接続部として利用することができることを特徴とする請求項1に記載のドレン排出システム。
【請求項3】
ドレン配管は逆流阻止手段を有し、
逆流阻止手段は、ドレン配管の中途又はドレン配管と配管接続手段との間に配されるものであって、ドレン又は湯水がドレンの流れ方向下流側から上流側に向かって流れることを阻止するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載のドレン排出システム。
【請求項1】
主に燃焼ガスの潜熱を回収する熱交換器で発生したドレンを浴室側に流して排出するドレン排出システムであって、
浴室側にドレンを流すドレン配管と、
前記ドレン配管を浴室側で接続する配管接続手段とを有し、
前記浴室は、湯水を貯留可能な浴槽を有し、当該浴槽内に貯留された湯水は浴槽排水口から排水系統を介して排水されるものであって、
前記配管接続手段は、浴槽排水口よりも湯水の流れ方向下流側の前記排水系統に接続されており、ドレン配管を流れるドレンを前記排水系統に流すものであることを特徴とするドレン排出システム。
【請求項2】
前記浴槽排水口は、排水栓によって湯水の通過が制限され、
前記排水栓は、湯水の流れ方向下流側から力を伝動する排水栓移動手段によって浴槽排水口を開閉可能なものであって、
前記配管接続手段は、浴槽排水口を通過した湯水を前記合流部側に導く流路と、前記流路に連通した少なくとも2つの連通部を有し、前記連通部のうち、いずれか1つは排水栓移動手段が挿通される開口としての機能を果たすものであって、別の1つの連通部をドレン配管が接続されるドレン用の接続部として利用することができることを特徴とする請求項1に記載のドレン排出システム。
【請求項3】
ドレン配管は逆流阻止手段を有し、
逆流阻止手段は、ドレン配管の中途又はドレン配管と配管接続手段との間に配されるものであって、ドレン又は湯水がドレンの流れ方向下流側から上流側に向かって流れることを阻止するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載のドレン排出システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2012−72922(P2012−72922A)
【公開日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−216123(P2010−216123)
【出願日】平成22年9月27日(2010.9.27)
【出願人】(000004709)株式会社ノーリツ (1,293)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年9月27日(2010.9.27)
【出願人】(000004709)株式会社ノーリツ (1,293)
【Fターム(参考)】
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