説明

ニンニク加工物由来不快臭の抑制方法

【課題】ニンニク加工物を含有する固形製剤を密閉系容器で保存する際のニンニク加工物由来の不快臭の抑制方法の提供。
【解決手段】ニンニク加工物を含有する固形製剤及び活性炭を、密閉系容器中で保存することを特徴とする保存容器内の不快臭抑制方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ニンニク加工物を含有する固形製剤を密閉系容器で保存する際のニンニク加工物由来の不快臭の抑制方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ニンニク加工物は、疲労回復効果、滋養強壮効果、胃収縮力増強作用、新陳代謝促進作用、血流促進作用、ビタミン類の吸収促進作用を有することが知られている。
また、ニンニク加工物は、医薬の副作用を軽減することが知られており、例えば、抗ヒスタミン剤と併用することにより、抗ヒスタミン剤の副作用(眠気)を軽減すること(特許文献1)、解熱消炎鎮痛剤と併用することにより、解熱消炎鎮痛剤の副作用(胃粘膜損傷等)を軽減すること(特許文献2)などが知られている。
このように、ニンニク加工物には様々な用途があり、いくつかの医薬に配合されている。
【0003】
一方、ニンニクは強烈な臭いを有するので、その臭いを軽減するために様々な手段が検討されている。例えば、ニンニクを低酸素又は無酸素状態で1〜40℃の条件下、1週間〜1年間放置する方法(特許文献3)や、ニンニクを20℃以上で7日間以上保持した後、0〜65℃の温度条件下で300MPa以上の静水圧で処理する方法(特許文献4)等が既に知られている。
しかし、これらの方法は、処理に時間がかかりすぎるという問題があった。
【0004】
ニンニク加工物を含有する固形製剤を密閉系容器中で保存した後、それらを取り出す際に生じるニンニク加工物由来の不快臭を抑制する方法については、これまで検討すらされていなかった。
【特許文献1】特開2005−330245号公報
【特許文献2】国際公開第WO2004/050110号パンフレット
【特許文献3】国際公開第WO2004/077963号パンフレット
【特許文献4】特開平6−335360号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、本発明は、ニンニク加工物を含有する固形製剤を密閉系容器で保存する際のニンニク加工物由来の不快臭の抑制方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで、本発明者らは、ニンニク加工物由来の不快臭及びその抑制方法について鋭意検討したところ、活性炭を、ニンニク加工物を含有する固形製剤とともに密閉系容器中で保存することで、ニンニク加工物自体に臭い軽減処理等をすることなく、ニンニク加工物を含有する固形製剤を密閉系容器で保存する際のニンニク加工物由来の不快臭を抑制できることを見出し、本発明を完成した。
【0007】
すなわち本発明は、
(1)ニンニク加工物を含有する固形製剤及び活性炭を、密閉系容器中で保存することを特徴とする保存容器内の不快臭抑制方法;及び
(2)ニンニク加工物を含有する固形製剤及び活性炭を密閉系容器に含有することを特徴とする医薬製剤を提供するものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ニンニク及びニンニク加工物自体に臭い軽減処理等をすることなく、ニンニク加工物を含有する固形製剤を密閉系容器で保存する際のニンニク加工物由来の不快臭が抑制され、少ない時間的・経済的負担で、商品価値の高いニンニク加工物を含有する固形製剤を密閉系容器に含有する医薬製剤を製造することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明に用いる活性炭は、原料、形状、細孔構造、粒径等に関わらず、種々のものを用いることができる。本発明に用いる活性炭の原料としては、例えば、木質系活性炭、椰子系活性炭、石炭系活性炭等が挙げられる。活性炭の形状としては、粉末活性炭と粒状活性炭(破砕活性炭;顆粒活性炭(球状活性炭);円柱状、球状、ハニカム状、シート状、板状等の成型活性炭;フェルト状、布状、紙状の繊維状活性炭等)が挙げられる。また、活性炭の賦活化手段としては、水蒸気賦活化法、高温炭化法(800〜950℃)、塩化亜鉛、酸化亜鉛、リン酸等による化学賦活化法等が挙げられる。
活性炭の使用量は、特に限定されないが、不快臭抑制効果の点から、ニンニク加工物を含有する固形製剤中に含まれるニンニク加工物1質量部に対して0.01〜100質量部が好ましく、0.1〜30質量部がより好ましい。
また、活性炭の使用量は、密閉系容器の内容積により適宜変更することもまた好ましい。より具体的には、密閉系容器の内容積1cm3あたり、0.0001〜1gが好ましく、0.001〜0.1gがより好ましい。
なお、活性炭は公知の方法により製造することができ、また、市販のものを使用することもできる。
【0010】
本発明において固形製剤に含有されるニンニク加工物は、ユリ科ネギ属ニンニク(Allium sativum l.)の鱗茎を加工処理することにより得られるものである。
加工処理としては、例えば、生ニンニクを乾燥後粉末化すること、水蒸気蒸留、油、水、熱水又は水溶性有機溶媒等で抽出処理すること、加熱処理をすることなどが挙げられる。抽出に用いる油としては、菜種油、オリーブ油、大豆油等の食用植物油が挙げられ、水溶性有機溶媒としては、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール;プロピレングリコール、ジエチレングリコール等のグリコール等が挙げられる。
また、ニンニク加工物としては、上記の処理をしたものであれば、特に制限されるものではないが、加工大蒜、ニンニク抽出液、ニンニクエキス、乾燥ニンニク等が好ましく、加工大蒜が特に好ましい。
加工大蒜は、加熱処理ニンニク抽出液を低級アルコール抽出等の工程を経て調製されるニンニク粉末又はエキスであって、例えば、オキソアミヂン(登録商標)(理研化学工業(株)製)、オキソアミヂン(登録商標)末(理研化学工業(株)製)、オキソレヂン(登録商標)(理研化学工業(株)製)、オキソレヂン(登録商標)末(理研化学工業(株)製)、強力オキソレヂン(登録商標)末(理研化学工業(株)製)等が市販されている。
ニンニクエキスは、例えば、ニンニクエキス(アルプス薬品工業(株)製)、ニンニク流エキス(アルプス薬品工業(株)製)、ニンニクソフトエキス(日本粉末薬品(株)製)、ニンニクエキスパウダー(日本粉末薬品(株)製)等が市販されている。
乾燥ニンニクは、例えば、ガーリックパウダー、ガーリックスーパー、フレッシュガーリック、ローストガーリックパウダーEX(理研化学工業(株)製)等が市販されている。
これらの市販されているニンニク加工物の中では、オキソアミヂン(登録商標)(理研化学工業(株)製)、オキソアミヂン(登録商標)末(理研化学工業(株)製)、オキソレヂン(登録商標)(理研化学工業(株)製)、オキソレヂン(登録商標)末(理研化学工業(株)製)等が好ましい。
また、本発明において、固形製剤中に含有されるニンニク加工物の割合は、固形製剤全質量に対して0.1〜50質量%が好ましく、1〜20質量%が特に好ましい。
【0011】
本発明におけるニンニク加工物を含有する固形製剤とは、錠剤、カプセル剤等の医薬品をいう。ニンニク加工物を含有する固形製剤の剤形としては、特に限定されるものではなく、例えば、カプセル剤、丸剤、顆粒剤、細粒剤、錠剤、散剤等が挙げられ、カプセル剤、錠剤が好ましい。
【0012】
ニンニク加工物を含有する固形製剤は、ニンニク加工物以外の薬効成分、例えば、解熱鎮痛剤、抗ヒスタミン剤、鎮咳剤、ノスカピン類、気管支拡張剤、去痰剤、催眠鎮静剤、ビタミン類、抗炎症剤、胃粘膜保護剤、生薬類、漢方処方、カフェイン類等からなる群より選ばれる1種又は2種以上の薬効成分を含んでいても良い。
【0013】
解熱鎮痛剤としては、例えば、イブプロフェン、アスピリン、アスピリンアルミニウム、アセトアミノフェン、エテンザミド、サザピリン、サリチルアミド、ラクチルフェネチジン、サリチル酸ナトリウム等が挙げられる。
【0014】
抗ヒスタミン剤としては、例えば、アゼラスチン塩酸塩、イソチペンジル塩酸塩、クレマスチンフマル酸塩、ケトチフェンフマル酸塩、ジフェニルピラリン塩酸塩、ジフェンヒドラミン塩酸塩、ジフェテロール塩酸塩、トリプロリジン塩酸塩、トリペレナミン塩酸塩、トンジルアミン塩酸塩、フェネタジン塩酸塩、メトジラジン塩酸塩、ジフェンヒドラミンサリチル酸塩、ジフェニルジスルホン酸カルビノキサミン、アリメマジン酒石酸塩、タンニン酸ジフェンヒドラミン、テオクル酸ジフェニルピラリン、ナパジシル酸メブヒドロリン、プロメタジンメチレン二サリチル酸塩、カルビノキサミンマレイン酸塩、 dl−クロルフェニラミンマレイン酸塩、d−クロルフェニラミンマレイン酸塩、メキタジン、ジフェテロールリン酸塩等が挙げられる。
【0015】
鎮咳剤としては、例えば、アロクラミド塩酸塩、クロペラスチン塩酸塩、クエン酸カルベタペンタン、クエン酸チペピジン、ジブナートナトリウム、デキストロメトルファン臭化水素酸塩、デキストロメトルファン・フェノールフタリン塩、チペピジンヒベンズ酸塩、フェンジゾ酸クロペラスチン、コデインリン酸塩、ジヒドロコデインリン酸塩等が挙げられる。
【0016】
ノスカピン類としては、例えば、ノスカピン塩酸塩、ノスカピン等が挙げられる。
【0017】
気管支拡張剤としては、例えば、dl−メチルエフェドリン塩酸塩、dl−メチルエフェドリンサッカリン塩等が挙げられる。
【0018】
去痰剤としては、例えば、グアヤコールスルホン酸カリウム、グアイフェネシン、ブロムヘキシン塩酸塩、アンブロキソール塩酸塩、カルボシステイン等が挙げられる。
【0019】
催眠鎮静剤としては、例えば、ブロムワレリル尿素、アリルイソプロピルアセチル尿素等が挙げられる。
【0020】
ビタミン類としては、例えば、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、ヘスペリジン及びその誘導体並びにそれらの塩類等が挙げられる。
【0021】
抗炎症剤としては、例えば、トラネキサム酸、塩化リゾチーム、セラプターゼ、グリチルリチン酸及びその類縁物質等が挙げられる。
【0022】
胃粘膜保護剤としては、例えば、アミノ酢酸、ケイ酸マグネシウム、合成ケイ酸アルミニウム、合成ヒドロタルサイト、酸化マグネシウム、ジヒドロキシアルミニウム・アミノ酢酸塩(アルミニウムグリシネート)、水酸化アルミニウムゲル、水酸化アルミニウム・炭酸マグネシウム混合乾燥ゲル、水酸化アルミニウム・炭酸水素ナトリウムの共沈生成物、水酸化アルミニウム・炭酸カルシウム・炭酸マグネシウムの共沈生成物、水酸化マグネシウム・硫酸アルミニウムカリウムの共沈生成物、炭酸マグネシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム等が挙げられる。
【0023】
生薬類としては、例えば、マオウ、ナンテンジツ、オウヒ、オンジ、カンゾウ、キキョウ、シャゼンシ、シャゼンソウ、石蒜、セネガ、バイモ、ウイキョウ、オウバク、オウレン、ガジュツ、カミツレ、ケイヒ、ゲンチアナ、ゴオウ、獣胆(ユウタンを含む)、シャジン、ショウキョウ、ソウジュツ、チョウジ、チンピ、ビャクジュツ、地竜、チクセツニンジン、ニンジン等が挙げられる。
【0024】
漢方処方としては、例えば、葛根湯、桂枝湯、香蘇散、柴胡桂枝湯、小柴胡湯、小青竜湯、麦門冬湯、半夏厚朴湯、麻黄湯等が挙げられる。
【0025】
カフェイン類としては、例えば、無水カフェインや、カフェイン、安息香酸ナトリウムカフェイン等が挙げられる。
【0026】
本発明におけるニンニク加工物を含有する固形製剤は、公知の方法、例えば日本薬局方製剤総則等に記載の方法に従って製造できる。例えば剤形が錠剤の場合、ニンニク加工物及び各種薬物や通常用いられる各種製剤添加物を用いて、公知の方法に基づき、混合または造粒し、得られた混合物または造粒物を、所望により滑沢剤を混合した後に打錠すればよい。また、さらに所望により、糖衣液またはフィルムコーティング液を用いて、公知の方法に基づき、糖衣錠やフィルムコーティング錠とすることもできる。
【0027】
ニンニク加工物を含有する固形製剤には、製剤添加物として、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤等をさらに含んでいても良い。
賦形剤としては、例えば、乳糖、デンプン類、結晶セルロース、蔗糖、マンニトール等が挙げられる。
結合剤としては、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ゼラチン、アルファー化デンプン、ポリビニルピロリドン、プルラン等が挙げられる。
崩壊剤としては、例えば、カルメロース、カルメロースカルシウム、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、クロスポビドン、クロスカルメロースナトリウム等が挙げられる。
滑沢剤としては、例えば、ショ糖脂肪酸エステル、硬化油、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、タルク等が挙げられる。
【0028】
本発明において、密閉系容器は、固形製剤の容器として使用できる密閉可能な保存容器であれば、特に限定されるものではなく、定形容器、不定形容器のいずれも用いることができる。
定形容器としては、例えば、ビン、缶、箱等が挙げられ、ビンが好ましい。不定形容器としては、例えば、袋(ピロー包装、スティック包装、ジッパー付袋等)、PTP包装、SP包装等が挙げられ、ピロー包装が好ましい。
また、容器は透明、半透明、不透明のいずれでもよいが、容器内部の固形製剤の状態が目視できるという点から、透明又は半透明が好ましい。
なお、容器の材質については、特に限定されるものではなく、例えば、ガラス、樹脂、金属等が挙げられ、これらの材料を複合構造や多層構造としたものを使用することもできる。
【0029】
ニンニク加工物を含有する固形製剤の密閉系容器への含有方法については、通常の含有方法であれば特に限定されるものではなく、例えば、容器がビンやジッパー付袋であれば、当該固形製剤をビン内又は袋内に投入する等して含有せしめればよい。
【0030】
活性炭の密閉系容器への含有方法については、特に限定されるものではなく、例えば、容器がビンであれば、円柱状(錠剤型)の活性炭を、ビン内に投入する又はビンの蓋の裏側に格納する等、容器が袋であれば、シート状、板状等の成型活性炭を用いる等により含有せしめればよい。
さらに、ニンニク加工物を含有する固形製剤を包装体に含有せしめ、当該ニンニク加工物を含有する固形製剤を含有せしめた包装体と活性炭とを袋に封入した形態等とすることもできる。より具体的には、PTP包装又はSP包装したニンニク加工物を含有する固形製剤と、シート状や板状等の成型活性炭とをピロー包装する形態等が挙げられる。
本発明において包装体とは、錠剤やカプセル剤等の固形製剤の一個又は複数個を密閉包装できる容器であればよく、PTP包装、SP包装、袋等が挙げられる。
【0031】
本発明におけるニンニク加工物を含有する固形製剤は、固形製剤中に含まれるニンニク加工物に基づく疲労回復効果、滋養強壮効果、胃収縮力増強作用、新陳代謝促進作用、血流促進作用、肝保護作用、ビタミン類の吸収促進作用、抗ヒスタミン剤の副作用(眠気)軽減効果から、滋養強壮薬や肉体疲労時等の栄養補給薬、風邪薬等として用いられる。
【0032】
本発明にかかるニンニク加工物を含有する固形製剤の投与量は、服用者の体重、年齢、性別、症状、投与形態及び投与回数等によって、適宜検討して決定すればよい。
通常成人に対する経口投与の場合、ニンニク加工物の1回の投与量は0.1〜1500mgが一般的である。当該投与量は、ニンニク加工物が溶媒抽出物の場合は、抽出溶媒を除いた質量、その他の場合は水分を除いた乾燥質量を意味する。なお、投与回数は1日あたり1回〜4回程度とすればよい。
【実施例】
【0033】
以下に実施例を用いて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0034】
〔製造例〕
ニンニク加工物100g(理研化学工業製:商品名 オキソアミヂン末)、ヒドロキシプロピルセルロース50g、結晶セルロース2473g、カルメロース230gを高速攪拌造粒機(深江工業製:FS−10型)に投入して混合後、無水エタノール1350gを添加して練合した。この造粒物を流動層乾燥機(フロイント産業製:FLO−5型)に投入して乾燥後、整粒機(岡田精工製:ND−10型)を用いて整粒した。この整粒物2853g及びステアリン酸マグネシウム27gを混合機(コトブキ製:PM50型)に投入して混合した後、直径8.5mmの杵を取り付けた打錠機(畑鉄工所製:HT−AP18SS型)を用いて打錠し、1錠の質量が240mgの錠剤12000錠を得た。
【0035】
〔実施例1〕
製造例で得た錠剤18錠及び活性炭1g(新越化成工業製:商品名 フレッシュコール)をガラスビン(2K規格ビン;内容積:26cm3)に入れ、密閉保存した。
【0036】
〔比較例1〕
製造例で得た錠剤18錠をガラスビン(2K規格ビン;内容積:26cm3)に入れ、密閉保存した。
【0037】
〔臭いの評価〕
実施例1及び比較例1について、60℃の条件下で1週間、及び50℃の条件下で2週間保存後に開封したときの臭いについて、次の4段階で評価した。
0:オキソアミヂン由来の不快臭を全く感じない。
1:オキソアミヂン由来の不快臭を殆ど感じない。
2:オキソアミヂン由来の不快臭を感じる。
3:オキソアミヂン由来の不快臭を強く感じる。
評価は5人で行い、平均値を算出した。結果を表1に示す。
【0038】
【表1】

【0039】
表1から明らかなように、比較例1では、オキソアミヂン由来の不快臭を認めた。一方、活性炭を配合した実施例1では、オキソアミヂン由来の不快臭を全く認めなかった。
本発明によれば、該固形製剤を取り出す際の不快臭を抑制できることがわかる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ニンニク加工物を含有する固形製剤及び活性炭を、密閉系容器中で保存することを特徴とする保存容器内の不快臭抑制方法。
【請求項2】
ニンニク加工物を含有する固形製剤及び活性炭を密閉系容器に含有することを特徴とする医薬製剤。
【請求項3】
密閉系容器がビンである請求項2記載の医薬製剤。
【請求項4】
包装体に包装したニンニク加工物を含有する固形製剤及び活性炭を密閉系容器中に含有することを特徴とする医薬製剤。
【請求項5】
密閉系容器が袋である請求項4記載の医薬製剤。

【公開番号】特開2009−78981(P2009−78981A)
【公開日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−247389(P2007−247389)
【出願日】平成19年9月25日(2007.9.25)
【出願人】(000163006)興和株式会社 (618)
【Fターム(参考)】