説明

ネジキャップ付容器

【課題】吸上量のバラツキを低減したネジキャップ付容器を提供すること。
【解決手段】容器本体11と、ネジキャップ12と、ネジキャップ12に保持されて内容物を貯留可能な有底筒状をなし、容器本体11内と連通する吸上口45aが形成されたシリンダ底部45を有する貯留部材13と、貯留部材13を容器本体11に向けて付勢するスプリング14と、容器本体11が、容器本体11に保持されて貯留部材13を収容可能な有底筒状をなし、スプリング14による付勢力によってシリンダ底部45が突き当てられた状態で流通口27aが形成された中栓底部27を有する中栓部24と、を備え、貯留部材13が、ネジキャップ12の内周面に容器本体11の軸線O方向に沿って摺動自在に嵌合される環状のピストン部42を有し、シリンダ底部45が、ネジキャップ12の開放端よりも軸線O方向外側に突出している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばネジキャップ付容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
容器本体内に収容されている内容物を外部に取り出す容器として、スポイト付容器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このスポイト付容器は、容器本体と、容器本体の口部に着脱自在に装着されたスポイト付キャップとを備えている。そして、スポイト付キャップに設けられて合成樹脂など形成された弾性ドームを指などで摘み、弾性ドームが弾性復帰する際にスポイト内を負圧にすることで、容器本体内の内容物がスポイト内に吸い上げられる。
【特許文献1】実開平3−93456号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記従来のスポイト付容器においても、以下の課題が残されている。すなわち、弾性ドームを摘む際の力によってスポイト本体内への内容物の吸上量にバラツキが発生するという問題がある。
【0004】
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、吸上量のバラツキを低減したネジキャップ付容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記のような課題を解決するために以下のような手段を採用した。すなわち、本発明のネジキャップ付容器は、内容物が収容される容器本体と、該容器本体に着脱自在に螺着されるネジキャップと、前記ネジキャップに保持されて前記内容物を貯留可能な有底筒状をなし、前記容器本体内と連通する吸上口が形成された貯留底部を有する貯留部材と、該貯留部材を前記容器本体に向けて付勢する付勢部材と、前記容器本体が、前記容器本体に保持されて前記貯留部材を収容可能な有底筒状をなし、前記付勢部材による付勢力によって前記貯留底部が突き当てられた状態で前記容器本体内と前記貯留部材内とを連通する流通口が形成された中栓底部を有する中栓部と、を備え、前記貯留部材が、前記ネジキャップの内周面に前記容器本体の軸線方向に沿って摺動自在に嵌合される環状のピストン部を有し、前記貯留底部が、前記ネジキャップの開放端よりも前記軸線方向外側に突出していることを特徴とする。
【0006】
この発明によれば、ネジキャップの螺合解除に伴ってピストン部材がネジキャップの内面に摺接しつつ容器本体側に向けて移動させることで、内容物の吸い上げを行うため、貯留部材内への内容物の吸上量のバラツキが低減される。すなわち、ネジキャップの螺合を解除していくと、ピストン部材がネジキャップの内面に摺接しつつ、貯留部材が付勢部材によりネジキャップに対して容器本体側に向けて移動させられるため、貯留部材内が負圧となる。そして、容器本体内の内容物が流通口及び吸上口を通って貯留部材内に吸い上げられる。そのため、従来のように弾性ドームを掴む際の力のバラツキに起因した吸上量のバラツキがなくなって貯留部材内の吸上量が安定する。
また、ネジキャップを容器本体から取り外した状態において、貯留底部をネジキャップに向けて押圧すると、貯留部材内が正圧となる。このため、貯留部材内に貯留された内容物は、吸上口から外方に取り出される。このとき、貯留底部がネジキャップの下端よりも下方に向けて突出しているため、貯留底部を容易にネジキャップに向けて押圧することができる。
【0007】
また、本発明のネジキャップ付容器は、前記中栓部が、前記流通口の周縁部から前記軸線方向の外側に向けて突出する突出筒部を有し、該突出筒部の内面には、弁座と、該弁座よりも前記流通口側に配置されたストッパ凸部とが突設され、前記突出筒部内において、前記弁座と前記ストッパ凸部との間に弁体が配設されていることが好ましい。
この発明では、弁体により弁座を閉鎖することで、内容物が不用意に吸い上げられにくくなる。すなわち、弁体が突出筒部の内側においてストッパ凸部と弁座の上端との間で移動可能であることで、ネジキャップを螺合した状態において、弁体は弁座の開口端を閉鎖する。これにより、内容物が貯留部材内に貯留されにくくなる。そして、ネジキャップの螺合解除に伴って貯留部材内が負圧となることで、弁体が突出筒部の内側においてストッパ凸部に向けて移動するため、弁体による弁座の開口端の閉鎖状態が解除される。このため、容器本体内の内容物が流通口及び吸上口を介して貯留部材内に吸い上げられる。
【発明の効果】
【0008】
この発明にかかるネジキャップ付容器によれば、ネジキャップの螺合解除に伴って貯留部材内を負圧とすることで内容物の吸い上げを行うため、貯留部材内の吸上量が安定する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明によるネジキャップ付容器の第1の実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している。
【0010】
本実施形態におけるネジキャップ付容器1は、図1から図3に示すように、容器本体11と、容器本体11に着脱可能に螺着されるネジキャップ12と、貯留部材13と、スプリング(付勢部材)14とを備えている。
【0011】
容器本体11は、胴部21、肩部22、口部23及び中栓部24を備えており、これら胴部21、肩部22、口部23及び中栓部24がそれぞれの中心軸線を共通軸線上に位置させられた状態でこの順に連設された概略構成となっている。以下、この共通軸線を軸線Oとし、また、軸線Oに沿う口部23側を上側、胴部21側を下側とする。
胴部21は、軸線Oに沿って延びるほぼ有底円筒状をなしている。
肩部22は、胴部21の上端と連続して形成されており、その径が胴部21の上端から容器本体11の軸線Oに沿って上方に向かうにしたがって漸次縮径している。
口部23は、肩部22の内周縁と連続して形成され、肩部22の内周縁から上方に向けて延びるほぼ円筒状をなしている。また、口部23の外周面には、ネジキャップ12を着脱自在に螺合可能な雄ネジ部23Aが形成されている。
【0012】
中栓部24は、口部23に被着されており、天面部25と筒状部26と中栓底部27と突出筒部28とを備えている。
天面部25は、ほぼ円環状をなしており、外径が口部23の外径とほぼ同等となっている。また、天面部25の下面には、外縁部から下方に向けて垂下する一対の挟持部25a、25bが径方向で離間して設けられている。中栓部24は、この一対の挟持部25a、25bが口部23の上部を挟持する。これにより、中栓部24は、容器本体11に被着される。
筒状部26は、ほぼ円筒状をなしており、天面部25の内周縁から下方に向けて垂下して形成されている。
【0013】
中栓底部27は、ほぼ円椀状をなしており、筒状部26の下端縁から下方に向けて連続して形成されている。また、中栓底部27の下端部の中央には、容器本体11の内部と連通する流通口27aが形成されている。そして、中栓底部27の上端部には、複数のエア置換孔部27bが周方向に沿って間隔をあけて形成されている。
突出筒部28は、ほぼ円筒状をなしており、中栓底部27の流通口27aの周縁部から垂下して形成されている。
【0014】
ネジキャップ12は、天板部31と側面部32とを備えている。
天板部31は、ほぼ円形をなしている。また、天板部31の下面には、垂下筒部33が形成されている。
垂下筒部33は、ほぼ円筒状をなしており、後述するシリンダ本体部44内と間隙をあけて垂設されている。
【0015】
側面部32は、天板部31の外周縁から下方に向けて連続して形成されており、上段部34と下段部35とを有している。
上段部34は、ほぼ円筒状をなしており、天板部31の外周縁から下方に向けて連続して形成されている。
下段部35は、ほぼ円筒状をなしており、上段部34の下端に連続して形成された段差部36の外周縁と連続して形成されている。また、下段部35の内周面には、雄ネジ部23Aと螺合する雌ネジ部35Aが形成されている。
【0016】
また、側面部32の内側には、案内栓37が配置されている。
案内栓37は、フランジ部38と案内筒部39とを備えている。
フランジ部38は、ほぼ円環状をなしており、段差部36の下面と当接し、下段部35の内周面と係合している。また、フランジ部38の内周縁端部は、段差部36よりも周方向内方に突出している。そして、フランジ部38において段差部36よりも周方向内方に突出した部分の上面には、軸線O方向上方に向けて突出する補助ストッパ38Aが設けられている。この補助ストッパ38Aは、その突出量が後述する周壁部47における接続部46に対する軸線O方向下方の突出量と同等となっており、接続部46の下面と当接可能となっている。
【0017】
案内筒部39は、ほぼ円筒状をなしており、フランジ部38の内周縁と連続して形成されている。また、案内筒部39の外径は、中栓部24の筒状部26の内径とほぼ同等となっている。そして、案内筒部39の内径は、後述するシリンダ本体部44の外径とほぼ同等となっている。
【0018】
貯留部材13は、シリンダ部41とピストン部42とを備えており、内部が内容物を貯留する貯留室43となっている。
シリンダ部41は、上端開口部が形成されたほぼ有底円筒状をなし、案内筒部39の内周面において案内筒部39に沿って軸線Oに沿って上下に摺動可能となっており、シリンダ本体部44とシリンダ底部(貯留底部)45とを備えている。
シリンダ本体部44は、ほぼ円筒状をなしている。また、シリンダ本体部44は、軸線Oに沿って上下方向に移動可能である。
【0019】
シリンダ底部45は、ほぼ円椀状をなしており、シリンダ本体部44の下端縁から下方に向けて連続して形成されている。そして、シリンダ底部45の下端部の中央には、流通口27aを介して容器本体11の内部と連通する吸上口45aが形成されている。この吸上口45aの径は、貯留室43内に内容物を貯留した状態であって貯留室43の内圧を変化させない状態(図3参照)において、内容物の表面張力により内容物が吸上口45aから漏洩しない程度となっている。
【0020】
また、シリンダ底部45の外周面の形状は、中栓部24の中栓底部27の外周面と一致する。ここで、シリンダ部41がスプリング14によってネジキャップ12に対して軸線O方向下方に向けて付勢されているため、ネジキャップ12を容器本体11に取り付けている状態においてシリンダ底部45は、中栓底部27と密接する。
そして、シリンダ部41の下端部は、スプリング14によってネジキャップ12に対して軸線O方向下方に向けて付勢されているため、ネジキャップ12を容器本体11から取り外した際に、側面部32の下端から下方に向けて突出する。
【0021】
ピストン部42は、シリンダ部41の上端に連続して径方向外方に向けて突設されており、シリンダ部41の全周にわたって形成されている。そして、ピストン部42は、接続部46と周壁部47とを備えている。
接続部46は、シリンダ部41の上端に連続して形成されており、シリンダ部41から径方向外方に向けて突出している。
周壁部47は、ほぼリング状をなしており、接続部46の外周縁に連続して形成されている。また、周壁部47の外径は、ネジキャップ12の上段部34の内径とほぼ同等となっている。これにより、周壁部47は、上段部34の内周面に沿って上段部34の内周面に摺接しながら、軸線Oに沿って上下方向に移動可能となる。このため、貯留室43は、シリンダ部41が軸線Oに沿って上下に移動することで、内圧が変化する。
また、貯留部材13は、接続部46が案内栓37により支持されることで、ネジキャップ12と離脱不能に保持されている。
【0022】
スプリング14は、天板部31の下面とシリンダ本体部44の上端との間に配置されている。そして、スプリング14は、貯留部材13をネジキャップ12に対して軸線Oに沿って離間する方向であって容器本体11に向けて付勢している。
パイプ50は、一端部が突出筒部28に嵌め込まれ、他端部が容器本体11の底部近傍に配置されている。
【0023】
次に、以上のような構成のネジキャップ付容器1による内容物の吸い上げ方法について説明する。容器本体11にネジキャップ12を螺着した状態において、スプリング14は、シリンダ部41を中栓底部27に向けて付勢するため、シリンダ部41のシリンダ底部45が中栓底部27に突き当てられる。また、貯留部材13は、中栓部24内に収容されている。このとき、シリンダ底部45の下面が中栓底部27の上面と密接に当接しており、ピストン部42の外周面がネジキャップ12の上段部34の内周面と摺接するため、貯留室43が密閉状態となっている(図1参照)。
【0024】
この状態で、容器本体11に螺着されているネジキャップ12を軸線O回りで回転させて螺合解除していくと、ネジキャップ12は、容器本体11に対して相対的に軸線Oに沿って上方に移動する。このとき、ピストン部42は、上段部34の内周面に沿って軸線O方向でネジキャップ12と相対的に下方に向けて摺動する。なお、シリンダ部41がスプリング14により中栓底部27に向けて付勢されているため、シリンダ底部45と中栓底部27との当接状態が維持される。このため、貯留室43が負圧となる(図2参照)。
【0025】
これにより、パイプ50と流通口27a及び吸上口45aとを介して貯留室43内に容器本体11内の内容物が移動し、内容物が貯留室43内に貯留される。なお、シリンダ底部45と中栓底部27とが当接しているため、流通口27aを介して中栓底部27内に内容物が貯留されにくくなっている。
このままネジキャップ12の螺合解除を継続すると、シリンダ底部45と中栓底部27との当接状態が維持されており、シリンダ部41の内側が負圧となるため、貯留室43内に内容物が順次吸い上げられていく。
【0026】
ここで、ネジキャップ12の螺合を解除していくことによってピストン部42の周壁部47が軸線O方向で下方に向けて上段部34の内周面を摺動していくが、接続部46の下面が補助ストッパ38Aの上端と当接、支持される。このため、周壁部47において接続部46よりも下方に突出する部分がスプリング14による付勢力によってフランジ部38に押し付けられて変形することが防止される。また、周壁部47が上段部34の内周面と摺動しており、貯留部材13が上段部34の内周面で支持されるため、ネジキャップ12と貯留部材13との軸線Oに沿った相対移動が安定する。
【0027】
その後、ネジキャップ12の回転を続けることにより、ネジキャップ12と容器本体11との螺合が完全に解除されてネジキャップ12が取り外される(図3参照)。このとき、エア置換孔部27bを介して空気が容器本体11内に流入するため、容器本体11内が大気圧に戻される。また、エア置換孔部27bは、中栓底部27内の内容物を容器本体11に戻す液戻し穴としても機能する。なお、貯留室43内に収容された内容物は、内容物の表面張力などにより外部に漏洩しない。
そして、ネジキャップ12に向けてシリンダ底部45を押圧してシリンダ部41をネジキャップ12に対して相対的に軸線O方向上方に向けて移動させると、貯留室43の内圧が増大する。これにより、貯留室43内の内容物が吸上口45aを介して外部に流出する。ここで、シリンダ底部45がネジキャップ12の開放端よりも軸線O方向で下方に突出しているため、シリンダ部41をネジキャップ12に向けて容易に押圧することができる。このため、貯留室43内の内容物を容易に取り出せる。
【0028】
このような構成のネジキャップ付容器1によれば、ネジキャップ12の螺合解除に伴って貯留室43内を負圧とすることで内容物の吸い上げを行うため、貯留室43内の吸上量が安定する。
ここで、シリンダ底部45がネジキャップ12の下端よりも下方に向けて突出しているため、シリンダ底部45を容易にネジキャップ12に向けて押圧することができ、貯留室43内に吸い上げられた内容物を容易に取り出すことができる。
【0029】
次に、本発明におけるボトルの第2の実施形態について説明する。なお、ここで説明する実施形態は、その基本的構成が上述した第1の実施形態と同様であり、上述の第1の実施形態に別の要素を付加したものである。したがって、図4においては、図1から図3と同一構成要素に同一符号を付し、この説明を省略する。
【0030】
本実施形態におけるネジキャップ付容器100は、図4に示すように、中栓部101が天面部25と筒状部26と中栓底部27と突出筒部102とを備えている。
突出筒部102には、流通口27aよりも下方に離間して配置された弁座103と、弁座103よりも流通口27a側に配置されたストッパ凸部104とが設けられている。
弁座103は、径方向内方に向けて突出して形成されている。
ストッパ凸部104は、ほぼ半球状をなし、突出筒部102の内周面において周方向に間隔をあけて複数配置されている。
【0031】
また、突出筒部102の内側において弁座103とストッパ凸部104との間には、ほぼ球状のボール部材(弁体)105が配置されている。ボール部材105は、その径が突出筒部102の内径よりも小さく弁座103の内径よりも大きくなっており、突出筒部102の内側においてストッパ凸部104と弁座103との間を移動可能となっている。
【0032】
以上のような構成のネジキャップ付容器100では、ネジキャップ12を螺合した状態において、ボール部材105は、弁座103の上端開口部を閉鎖している。このため、内容物が貯留室43内に貯留されない。
そして、ネジキャップ12の螺合を解除していくと、上述と同様に貯留室43内が負圧となるため、ボール部材105は、突出筒部102の内部を軸線O方向上方に向けて移動し、ストッパ凸部104により係止される。これにより、ボール部材105による弁座103の閉鎖状態が解除され、容器本体11内の内容物が流通口27a及び吸上口45aを介して貯留室43内に貯留される。
【0033】
このような構成のネジキャップ付容器100によれば、上述した第1の実施形態と同様の作用、効果を奏するが、内容物が不用意に貯留室43内により貯留されにくくなる。
【0034】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることができる。
例えば、パイプと中栓部とは、別部材となっているが、一体的に形成されてもよい。このとき、パイプが直線状に形成される場合には、容器本体の底部にパイプの端部を配置するための凹部を設ける。
また、スプリングは、ネジキャップ及び貯留部材を直接付勢しているが、何らかの部材を介して間接的にネジキャップ及び貯留部材を付勢してもよい。さらに、付勢部材は、ネジキャップ及び貯留部材を付勢できれば、スプリングに限られない。
【産業上の利用可能性】
【0035】
この発明によれば、吸上量のバラツキを低減したネジキャップ付容器に関して、産業上の利用可能性が認められる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるネジキャップ付容器を示す部分断面図である。
【図2】同じく、ネジキャップ付容器を示す部分断面図である。
【図3】同じく、ネジキャップ付容器を示す部分断面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態におけるネジキャップ付容器を示す部分拡大断面図である。
【符号の説明】
【0037】
1,100 ネジキャップ付容器
11 容器本体
12 ネジキャップ
13 貯留部材
14 スプリング(付勢部材)
24,101 中栓部
27 中栓底部
27a 流通口
28,102 突出筒部
42 ピストン部
45 シリンダ底部(貯留底部)
45a 吸上口
103 弁座
104 ストッパ凸部
105 ボール部材(弁体)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容物が収容される容器本体と、
該容器本体に着脱自在に螺着されるネジキャップと、
前記ネジキャップに保持されて前記内容物を貯留可能な有底筒状をなし、前記容器本体内と連通する吸上口が形成された貯留底部を有する貯留部材と、
該貯留部材を前記容器本体に向けて付勢する付勢部材と、
前記容器本体が、前記容器本体に保持されて前記貯留部材を収容可能な有底筒状をなし、前記付勢部材による付勢力によって前記貯留底部が突き当てられた状態で前記容器本体内と前記貯留部材内とを連通する流通口が形成された中栓底部を有する中栓部と、を備え、
前記貯留部材が、前記ネジキャップの内周面に前記容器本体の軸線方向に沿って摺動自在に嵌合される環状のピストン部を有し、
前記貯留底部が、前記ネジキャップの開放端よりも前記軸線方向外側に突出していることを特徴とする請求項1に記載のネジキャップ付容器。
【請求項2】
前記中栓部が、前記流通口の周縁部から前記軸線方向の外側に向けて突出する突出筒部を有し、
該突出筒部の内面には、弁座と、該弁座よりも前記流通口側に配置されたストッパ凸部とが突設され、
前記突出筒部内において、前記弁座と前記ストッパ凸部との間に弁体が配設されていることを特徴とする請求項1に記載のネジキャップ付容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−208780(P2009−208780A)
【公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−50682(P2008−50682)
【出願日】平成20年2月29日(2008.2.29)
【出願人】(000006909)株式会社吉野工業所 (2,913)
【Fターム(参考)】