ネットワーク−認知不能・コード化情報読取端末
【課題】マルチプロトコル無線通信インターフェースからなるEIR端末を提供する。
【解決手段】コード化情報読取(EIR)端末は、マイクロプロセッサ、該マイクロプロセッサに通信可能に結合されたメモリ、EIRデバイス、マルチバンドアンテナ、および、無線通信インターフェースを備える。無線通信インターフェースは、少なくとも2つの無線通信プロトコルをサポートするように構成される。マイクロプロセッサは、無線通信プロトコル・セレクタ・ソフトウェア・プログラムを実行するように構成され、無線通信ネットワークおよび/または無線通信プロトコルを動的に選ぶように構成される。無線通信ネットワークおよび/または無線通信プロトコルの選択は、ロケーションベース基準および/または最小コストルーティング基準を最適化することにより実行される。
【解決手段】コード化情報読取(EIR)端末は、マイクロプロセッサ、該マイクロプロセッサに通信可能に結合されたメモリ、EIRデバイス、マルチバンドアンテナ、および、無線通信インターフェースを備える。無線通信インターフェースは、少なくとも2つの無線通信プロトコルをサポートするように構成される。マイクロプロセッサは、無線通信プロトコル・セレクタ・ソフトウェア・プログラムを実行するように構成され、無線通信ネットワークおよび/または無線通信プロトコルを動的に選ぶように構成される。無線通信ネットワークおよび/または無線通信プロトコルの選択は、ロケーションベース基準および/または最小コストルーティング基準を最適化することにより実行される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
<関連出願に対するクロスリファレンス>
[0001] 本出願は2009年11月19日に「Network-Agnostic Encoded Information Reading Terminal」と題して「Network-Agnostic Encoded Information Reading Terminal」と題して出願された米国特許出願番号第12/621,914号に対する優先権を主張する。上記出願の優先権は主張され、完全に本願明細書にリファレンスとして組み入れられる。
【0002】
[0002] 本発明は、一般にコード化情報読取(EIR)端末に関し、特に、シームレスなスイッチング無線通信ネットワークまたはプロトコルが可能なマルチプロトコル無線通信インターフェースから成るEIR端末に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003] 無線通信インターフェースを備えたコード化情報読出(EIR)端末は、小売店、輸送施設などで広く使われている。EIR端末の無線通信が、有線の通信と比較して、多くの効果を提供すると共に、従来の無線通信インターフェースは、複数の通信プロトコルおよび/またはスタンダードをサポートすることに失敗することにより、若しくは、EIR端末を再起動することなく、無線通信ネットワーク/プロトコルを切替えることに失敗することにより、目立つ欠点を示す。
【0004】
[0004] したがって、EIR端末の更なる進歩、および、多数の通信プロトコルおよび標準をサポートするシステムの必要性がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
[0005] マイクロプロセッサ、該マイクロプロセッサに通信可能に結合されたメモリ、EIRデバイス、マルチバンドアンテナ、および、無線通信インターフェースを備えたコード化情報読取(EIR)端末を提供する。
【0006】
[0006] EIRデバイスは、バーコード読取デバイス、RFIDデバイス、および/または、カード読取デバイスにより提供されることができる。EIR装置は、コード化されたメッセージから成る生のメッセージ・データを出力し、および/または、コード化されたメッセージに対応する復号化メッセージ・データを出力することを実行するように構成されることができる。
【0007】
[0007] 無線通信インターフェースは更に、マルチバンド・アンテナに電気的に連結するラジオ周波数フロントエンドから成ることができる。無線通信インターフェースは、少なくとも2つの無線通信プロトコルをサポートするように構成されることができる。
【0008】
[0008] マイクロプロセッサは、無線通信プロトコル・セレクタ・ソフトウェア・プログラムを実行するように構成されることができ、それは順番に、無線通信ネットワークおよび/または無線通信プロトコルを動的に選ぶように構成されることができる。
【0009】
[0009] ある実施形態では、無線通信ネットワークおよび/または無線通信プロトコルの選択は、ロケーションベース基準および/または最小コストルーティング基準を最適化することにより実行されることができる。
【0010】
[00010] 別の実施形態では、マイクロプロセッサは、無線通信ネットワークおよび/または無線通信プロトコルを切替える無線通信プロトコル・セレクタ・ソフトウェア・プログラムと並列に、システム・ソフト・プログラムおよび/またはアプリケーション・ソフトウェア・プログラムを実行するように構成されることができる。
【0011】
[00011] 本発明を例示するために、図面は本発明の一つ以上の実施形態の態様を示す。しかし、本発明が正確なアレンジメントおよび図面に示す手段に限定されないと理解されなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】[00012] 図1は、本発明によるEIR端末を使用しているデータ収集システムネットワーク-レベル・レイアウトを表す。
【図2】[00013] 図2は、無線通信インターフェースの機能的なレイアウトを表す。
【図3】[00014] 図3は、本発明によるEIRターミナルの構成要素-レベル・レイアウトを表す。
【図4】[00015] 図4は、本発明によるロケーションベース・ルックアップテーブルの一実施形態の構造を例示する。
【図5】[00016] 図5は、本発明による最低コストルーティング(least-cost routing 、LCR)ルックアップテーブルの一実施形態の構造を例示する。
【図6a】[00017] 図6aは、典型的なハンドヘルドEIR端末ハウジングを例示する。
【図6b】図6bは、典型的なハンドヘルドEIR端末ハウジングを例示する。
【図7a】[00018] 図7aは、典型的なポータブルおよび再取り付け可能なEIR端末ハウジングを例示する。
【図7b】[00018] 図7bは、典型的なポータブルおよび再取り付け可能なEIR端末ハウジングを例示する。
【図7c】[00018] 図7cは、典型的なポータブルおよび再取り付け可能なEIR端末ハウジングを例示する。
【図8a】[00019] 図8aは、小売店の中での本発明によるEIR端末の第1の典型的な配備を例示する。
【図8b】[00020] 図8bは、小売店の中での本発明によるEIR端末の第2の典型的な配備を例示する。
【図8c】[00021] 図8cは、本発明によるEIR端末のPINおよびサイン・データ入力オペレーショナル・モードを例示する。
【図8d】図8dは、本発明によるEIR端末のPINおよびサイン・データ入力オペレーショナル・モードを例示する。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[00022] 図面は必ずしも一定の比率であるというわけではなく、その代わり、全体的に本発明の原則を例示することが強調される。図面では、同様な数字は、さまざまな図の全体にわたって同様のパーツを示すのに用いられる。
【0014】
[00023] データ収集システムに組み込むためのコード化情報読取(EIR)端末を提供する。図式的に図1に示すデータ収集システムは、複数の相互接続ネットワーク110a-110zと通信する複数のEIR端末100a-100zを含むことができる。ある態様では、複数のネットワーク110a-110zは、少なくとも一つのIEEE 802.11適合な無線ネットワークを含むことができる。別の態様では、複数のネットワーク110a-110zは、少なくとも一つのGSM-系統無線ネットワーク(例えばGSMをサポートしている無線ネットワーク、GPRSまたはEDGE無線通信プロトコル)を含むことができる。更なる態様では、複数のネットワーク110a-110zは、例えば、UMTS、HSPAまたはLTE無線通信プロトコルをサポートする無線ネットワークのような少なくとも一つのCDMA-系統無線ネットワークを含むことができる。更なる態様では、複数のネットワーク110a-110zは、少なくとも一つのTDMA-系統無線ネットワーク(例えばTDMAまたはEV-DO無線通信プロトコルをサポートしている無線ネットワーク)を含むことができる。更なる態様では、複数のネットワーク110a-110zは、少なくとも一つの4Gの無線ネットワーク(例えばUWBまたは802.16m(WiMax)無線通信プロトコルをサポートしている無線ネットワーク)を含むことができる。当業者は、他の無線通信プロトコルを実装する無線ネットワークが本発明の精神および範囲の内であることを認める。
【0015】
[00024] 更なる態様では、EIR端末は、無線通信インターフェースから成ることができる。EIR端末100cは、ホストコンピュータ171を有する通信セッションを確立できる。ある実施形態では、ネットワーク・フレームは、一つ以上のルータ、基地局および他のインフラ要素を介したEIR端末100cおよびホストコンピュータ171により交換されることができる。他の実施形態では、ホストコンピュータ171は、ローカルエリアネットワーク(LAN)を介してEIR端末100cが届くbyeであってよい。さらに別の実施形態では、ホストコンピュータ171はワイドエリアネットワーク(WAN)を介してEIR端末100cが届くbyeであってよい。当業者は、LAN、WAN、バーチャル・プライベート・ネットワーク(VPN)および/または他の種類のネットワークに依存しているホストコンピュータ171とEIR端末100cとの間に相互接続を提供する他の方法が、本発明の精神および範囲の中にあるという事実を認める。
【0016】
[00025] 更なる態様では、無線通信インターフェースは、少なくとも2つの無線通信プロトコルをサポートするように構成されることができる。ある実施形態では、無線通信インターフェースは、GSM、GPRS、EDGE、HSPA、UMTS、CDMA、TDMAおよびEV-DOプロトコルのうちの2つ以上をサポートするように構成されることができる。当業者は、他の通信プロトコルをサポートしている無線通信インターフェースが本発明の精神および範囲内であるという事実を認める。
【0017】
[00026] ある実施形態では、EIR端末100cとホストコンピュータ171との間の通信は、一連のHTTPリクエスト、および、一つ以上のTCP接続を通じて伝達しされた反応から成る。ある実施形態では、EIR端末100cとホストコンピュータ171との間の通信は、一つ以上のTCPおよび/またはUDPポートを通じて送信されるVoIPトラフィックから成ることができる。当業者は、他の輸送およびアプリケーション・レベル・プロトコルを使用することは、本発明の精神の範囲の中であるという事実を認める。
【0018】
[00027] ある態様では、EIR端末により送信されるメッセージのうちの少なくとも1つは、例えば、バーコード・ラベル、または、製品にまたは出荷商品に添付されたRFIDラベルに対応する復号化メッセージ・データを含むことができる。例えば、EIR端末は、製品に取り付けられるバーコード・ラベルによって、コード化される製品識別子に対応する製品情報を検索するため、または、製品に付着したバーコード・ラベルにより識別される商品のためのアイテム追跡レコード送信するために、要請をホストコンピュータに発信できる。
【0019】
[00028] 本発明によるEIR端末は、無線通信インターフェースから成ることができる。図2において最適に見える様に、無線通信インターフェース210は、データソース221に電気的に連結するトランスミッタ回路220を有する。トランスミッタ回路220は、一つ以上の専門のマイクロチップによって実装され、ソース符号化223、暗号化226、チャネルコード化229、多重化232、変調235および周波数拡張238の機能を実行できる。
【0020】
[00029] 図2の無線通信インターフェース210は、データ・シンク271に電気的に連結する受信機回路250から更に成ることができる。受信機回路250は、一つ以上の専門のマイクロチップによって実装される、周波数非拡張(de-spreading)253、非多重化259、復調256、チャネル復号化262、解読265、および、ソース復号化268の機能を実行できる。
【0021】
[00030] 各々のトランスミッタ回路220および受信機回路250は、電気的に無線周波数(RF)フロントエンド299に連結できる。RFフロントエンド299は、ベースバンドまたは中間周波数信号に出入りする高周波RF信号を変換するために用いることができる。当業者は、異なるデータ信号速度、感度、出力、オペレーティング周波数および測定解像度のRFフロントエンドが本発明の範囲および精神の範囲内であるという事実を認める。
【0022】
[00031] 受け入れ側では、RFフロントエンド299は、全てのフィルタ、低ノイズアンプ(LNA)、および、ベースバンド信号にアンテナによって、受け取られる調整されたRF信号を処理するために必要なダウンコンバージョンミキサを含むことができる。ある実施形態では、RFフロントエンド299の受信部分は、以下の構成要素の一つ以上から成ることができる:
- バンド外のジャマーをノックダウンさせる帯域フィルタ(BPF)、アンテナによって受信されたエネルギーを次の段階へ移動させるための第1マッチング回路、
- 低ノイズアンプ(LNA)の入力での第2のマッチング回路、LNA、高いゲインを提供することによってレシーバの感度をセットする主たる応答、
- LNA出力と、受信する(RX)ミキサー(下方変換器)と、ダウンコンバージョンRXミキサーと間の第2のマッチング回路。
【0023】
[00032] 送信側で、RFフロントエンド領域は、レシーバの「ミラーリングされた」バージョンと記述されることができる。トランスミッタの上のフロントエンドは、出て行くベース・バンド信号を変換し、次いで、高い電力増幅器に信号を供給する。当業者は、RFフロントエンドを実装する他の方法が、本発明の精神の範囲内であるという事実を認める。
【0024】
[00033] ある実施形態では、RFフロントエンドは、マルチバンド・アンテナに電気的に連結できる。マルチバンド・アンテナは、少なくとも一つの周波数規定ドメイン(frequency regulatory domains)の中でRF信号を受信して、送信するように構成されることができる。マルチバンド・アンテナによってサポートされる周波数規定ドメインは、850MHz、900MHz、1700MHz、1800MHz、1900MHzおよび2100MHzを含むことができる。当業者は、他の周波数規定ドメインをサポートするマルチバンド・アンテナが、本発明の精神の範囲内であるという事実を認める。更なる態様では、マルチバンド・アンテナは、2つ以上の周波数規定ドメインをサポートすることができる。
【0025】
[00034] 本発明のある実施形態によれば、少なくとも2つの無線通信プロトコルをサポートしている無線通信インターフェースは、単一の二重プロトコル(またはマルチ・プロトコル)チップセットを使用して実装されることができる。チップセットは、集積回路(IC)、特定用途向け集積回路(ASIC)、および/または、必要な機能性を提供する他の構成要素を含むことができる。
【0026】
[00035] 別の実施形態では、少なくとも2つの無線通信プロトコルをサポートしている無線通信インターフェースは、2つ以上のチップセットを使用して実装されることができる。各々のチップセットは、集積回路(IC)、特定用途向け集積回路(ASIC)および/または、必要な機能性を提供する他の構成要素を含むことができる。
【0027】
[00036] 更なる態様では、EIR端末100は、少なくとも一つのマイクロプロセッサ310およびメモリ320から更に成ることができ、図3で最適に見られるように、両方ともシステムバス370に連結する。マイクロプロセッサ310は、多目的マイクロプロセッサによって、または、特定のマイクロプロセッサ(例えばASIC)により提供されることができる。ある実施形態では、EIR端末100は、中央演算処理装置(CPU)と称する単一のマイクロプロセッサから成ることができる。他の実施形態では、EIR端末100は、2つ以上のマイクロプロセッサ、例えばCPUおよび特定のマイクロプロセッサ、例えばASICから成ることができる。ある実施形態では、メモリ320は、RAM、ROM、EPROMおよび/またはSIMカード-ベースのメモリにより提供されることができる。
【0028】
[00037] EIR端末100は、バーコード読取デバイス、RFID読取デバイス、および、カード読取デバイスを含む1又はそれ以上のコード化情報読取(EIR)デバイス330を更に有し、システムバス370に結合される。ある実施形態では、EIR読取デバイスは、コード化メッセージに対応する復号化メッセージ・データを出力でき得る。他の実施形態では、EIR読取デバイスは、コード化メッセージ(例えば、生の画像データまたは生のRFIDデータ)から成る生のメッセージ・データを出力できる。
【0029】
[00038] もちろん、本発明の範囲内のままであり、読取バーコード、読取RFID、または、読取カードベアリング・コード化情報は、これらのカテゴリのうちの1つ以上を読み込むことができる。例えば、バーコードを読み取るデバイスは、カードリーダー及び/又はRFIDリーダーを含み、RFIDを読み取るデバイスはまた、バーコードおよび/またはカードを読むことも可能であり、カードを読み取るデバイスもまた、バーコードおよび/またはRFIDを読み込むことが可能でもよい。更なる明快さのために、デバイスの主たる機能が、この種のデバイスと考えられるためにこれらの機能の何も含むことは必要でなく、例えば、移動電話、スマートフォンまたはバーコードを読み込むことができるPDAは、本発明の目的を達成するためにバーコードを読み込む装置である。
【0030】
[00039] EIR端末100は、キーボード・インターフェース354、ディスプレイ・アダプタ355を更に有し、両方ともまた、システムバス370に連結する。EIR端末100は、電池356から更に有することができる。
【0031】
[00040] ある実施形態では、EIR端末100は、GPSレシーバ380を更に有することができる。ある実施形態では、EIR端末100は、加入者識別モジュール(SIM)カードを受け取るように構成される少なくとも一つのコネクタ390を更に有することができる。
【0032】
[00041] 本願明細書において上述しているように、EIR端末100は無線通信インターフェース340から更に成ることができる。ある実施形態では、EIRターミナル100EIRは、無線通信インターフェース340によって使用される無線通信ネットワークおよび/または無線通信プロトコルを動的に選択するように形成される。
【0033】
[00042] ある実施形態では、無線通信ネットワークおよび/または無線通信プロトコルの選択は、無線通信プロトコル・セレクタ・ソフトウェア・プログラムにより実行されることができる。無線通信プロトコル・セレクタ・ソフトウェア・プログラムは、マイクロプロセッサ310により実行されることができる。
【0034】
[00043] 別の態様では、無線通信プロトコル・セレクタ・ソフトウェア・プログラムは、無線通信プロトコル選択基準の値を最適化するように構成されることができる。
[00044] 更なる態様では、無線通信プロトコル選択基準は、ローカルベース基準から成ることができる。ある実施形態では、ローカルベース基準は、無線通信プロトコルおよび/または無線通信ネットワークをEIR端末の地理学的位置にマップしているロケーションベースルックアップテーブルを使用して評価されることができる。ロケーションベース・ルックアップテーブルのある実施形態の構造を、図式的に図4に示す。ロケーションベース・ルックアップテーブル400は、地理学的位置フィールド405、無線通信ネットワーク・フィールド407、無線通信プロトコル・フィールド409および無線通信プロトコル・パラメータ・フィールド411から成る各々の記録を含む一つ以上のレコード410、420を含むことができる。
【0035】
[00045] ある実施形態では、地理学的位置フィールド405は、EIR端末場所の地理座標または地理座標範囲から成ることができる。他の実施形態では、地理学的位置フィールド405は、EIR端末場所の国、州および/または市から成ることができる。当業者は、EIR端末場所をコード化する他の方法が、本発明の精神の範囲内であることを認める。
【0036】
[00046] ある実施形態では、EIR端末の地理学的位置は、GPSレシーバ380で測定されることができる。ある実施形態では、GPSレシーバ380によって生成される地理的座標が、それぞれのEIR端末100にローカルまたはリモートで配置される地理情報データベースを使用する国、州および/または市(またはルックアップテーブル400により使用される他の形式)に変換される。
【0037】
[00047] 他の実施形態では、無線通信プロトコル選択基準は、最低コストルーティング(LCR)基準から成ることができる。ある実施形態では、LCR基準値は、EIR端末によって始められるアウトバンドトラフィックを分配するためのコストと等しい。他の実施形態では、LCR基準値は、EIR端末によって、初期化されるインバウンドトラフィックを受け入れるためのコストに等しい。さらに別の実施形態では、LCR基準値は、EIR端末によって初期化されるアウトバウンドトラフィックを分配するためのコスト、および、EIR端末によって初期化されるインバウンドトラフィックを受け入れるためのコストの合計に等しい。
【0038】
[00048] ある実施形態では、LCR基準は、無線通信プロトコルおよび/または無線通信ネットワークを、EIR端末起因(terminal-originated)トラフィックの目的地にマップするLCRルックアップテーブルを使用して評価されることができる。別の実施形態では、LCR基準は、無線通信プロトコルおよび/または無線通信ネットワークを、EIR端末の地理学的位置およびEIR端末起因(terminal-originated)トラフィックの宛先にマップしているルックアップテーブルを使用して評価されることができる。LCRルックアップテーブルのある実施形態の構造を図式的に図5に示す。LCRルックアップテーブル500は、一つ以上のレコード510、520を含み、該レコードの各々は、トラフィック宛先フィールド550、無線通信ネットワーク・フィールド560、無線通信プロトコル・フィールド570および無線通信プロトコル・パラメータ・フィールド580を含むことができる。別の実施形態では、各々の記録510、520は、地理学的位置フィールド540から更に成ることができる。
【0039】
[00049] ある実施形態では、地理学的位置フィールド540は、EIR端末場所の地理座標または地理座標範囲から成ることができる。別の実施形態では、地理学的位置フィールド540は、EIR端末場所の国、州および/または市から成ることができる。当業者は、EIR端末場所をコード化する他の方法が本発明の精神の範囲内であるという事実およびを認める。
【0040】
[00050] ある実施形態では、トラフィック用途フィールド550は、EIR端末場所の国、州および/または市から成ることができる。当業者は、トラフィック目的地をコード化する他の方法が本発明の精神の範囲内であるという事実を認める。
【0041】
[00051] 更なる態様では、無線通信プロトコル選択基準は、ローカルベース基準および最小コストルーティング基準の組合せ(例えば、加重合計)から成ることができる。
[00052] ある実施形態では、EIR端末は、所定の周波数レンジ(例えば、800MHz乃至5GHzの間)以上のビーコン信号を検索するように構成され、次いで、ユーザー定義の基準の最適値を生成する無線通信ネットワークおよび/または周波数チャネルを選ぶことができる。
【0042】
[00053] ある実施形態では、ユーザー定義の基準は、EIR端末に電力を供給する際に評価され得る。別の実施形態では、ユーザー定義の基準は、通信セッションを初期化するのを試みるEIR端末の直前に評価され、その結果、ユーザー定義の基準を最適化する無線通信ネットワークおよび/または無線通信プロトコルを、選択できる。さらに別の実施形態では、EIR端末が、通信セッションの間で無線通信ネットワークおよび/または無線通信プロトコルを変えることができるように、ユーザー定義の基準は確立した時間間隔で周期的に評価されることができ、または、無線通信ネットワークおよび/または無線である場合、通信セッションの間に、通信プロトコルは現在のネットワークまたはプロトコルのそれより最適条件に近いユーザ定義の基準の値を与えて検出される。さらに別の実施形態では、ユーザ定義の基準の値は、その地理学的位置を変えるEIR端末に応答するように算出され、その結果、EIR端末は、自動的に(すなわち、ユーザ介入なしで)通信セッションの間に、または、通信セッション中に、無線通信ネットワークおよび/または無線通信プロトコルを変えることができる。このように、EIR端末は、外部の状況(例えば、端末が物理的に移動する時)を変えることと関係なく常に最適ネットワークコネクションを維持できる。
【0043】
[00054] 別の態様では、EIR端末は、好適なルーティング・リスト(PRL)またはローカルのメモリ320に保存されることができる好適なオペレータ・リスト(POL)の内容に基づいて無線ネットワークおよび/または無線通信プロトコルを選ぶことができる。PRLまたはPOLは、EIR端末によって使われるネットワークオペレータのオーダーされたリストを含むことができる。
【0044】
[00055] ある実施形態では、PRL(POL)は、レコードのリストを含むことができ、それらのレコードの各々が、無線ネットワーク・オペレータ識別子および優先値(preference value)を含む。
【0045】
[00056] PRL(POL)テーブルのある実施形態の構造を図式的に図4cに示す。ロケーションベース・ルックアップテーブル480は、一つ以上のレコード495、497を含み、レコードの各々は、無線通信ネットワーク・フィールド487、無線通信プロトコル・フィールド489および無線通信プロトコル・パラメータ・フィールド491から成る。ある実施形態では、各々のPRL(POL)レコード495、497は、地理学的位置フィールド493から更に成ることができる。別の実施形態では、PRL(POL)テーブル480のコンテンツは、その地理学的位置を変えているEIR端末に応答して更新される。
【0046】
[00057] 別の態様では、PRL(POL)テーブル480は、EIR端末の製造業者によって、初期化されることができる。別の実施形態では、PRL(POL)テーブル480は、EIR端末が接続される無線ネットワークのオペレータにより初期化され、および/または、修正され得る。さらに別の実施形態では、PRL(POL)テーブル480は、ユーザ・インターフェースを介してEIR端末のユーザにより初期化され、および/または、修正され得る。
【0047】
[00058] 他の態様では、PRL(POL)テーブル480の初期化および/または修正は、所定のバーコードを走査することによるEIR端末のユーザによって、若しくは、(例えば、グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)を介し、または、ハードウェア実装制御を介した)ユーザ・インターフェースと相互に作用しているユーザによって、手動で初期化され得る。当業者は、PRL(POL)テーブル480を初期化および/または修正する他の方法が、本発明の精神の範囲の中であるという事実を認める。
【0048】
[00059] 別の態様では、EIR端末100は、例えば、マルチタスク・オペレーティングシステムを走らせることで、マルチタスク・モードをサポートするように構成されることができる。ある実施形態では、EIR端末は、Windowsモバイルオペレーティングシステムを走らせるように構成されることができる。ある実施形態では、EIR端末は、組み込みLinuxオペレーティングシステムを走らせるように構成されることができる。当業者は、他の埋め込みマルチタスク・オペレーティングシステムを走らせているEIR端末が本発明の精神の範囲内であるという事実を認める。
【0049】
[00060] マルチタスク・オペレーティングシステムを走らせているEIR端末は、システムおよび/またはアプリケーション・ソフトウェア・プログラムを含む他のソフトウェア・プログラムと並列に無線通信プロトコル・セレクタ・ソフトウェア・プログラムを実行できる。ある実施形態では、システム・ソフト・プログラムおよび/またはアプリケーション・ソフトウェア・プログラムは、無線通信プロトコル選択基準を評価し、無線通信ネットワークおよび/または無線通信プロトコルを切替える無線通信プロトコル・セレクタ・ソフトウェア・プログラムと並列に、EIR端末により実行されることができる。このように、本発明によるEIR端末によって、無線通信ネットワークおよび/または無線通信プロトコルを切替えることは、無線通信ネットワークおよび/または無線通信プロトコルを切替えることが、無線通信プロトコル・セレクタ・ソフトウェア・プログラムによって初期化されるときに、走っているシステムおよび/またはアプリケーション・ソフトウェア・プログラムをリスタートするか、または、端末をリセットすることを必要としない。
【0050】
[00061] 別の態様では、無線通信ネットワーク、無線通信プロトコル、または、無線通信プロトコルの一つ以上のパラメータの選択は、EIR端末のユーザによって、手動で初期化されることが可能である。ある実施形態では、選択は、所定のバーコードを走査することによって、初期化されることが可能である。別の実施形態では、選択は、(例えば、グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)を介して、または、ハードウェア実装された制御を介して)ユーザ・インターフェースと相互に作用しているユーザによって初期化されることが可能である。当業者は、無線通信ネットワーク、無線通信プロトコルまたは無線通信プロトコルの一つ以上のパラメータの選択を手動で初期化する他の方法が、本発明の精神の範囲内であるという事実を認める。
【0051】
[00062] 別の態様では、無線通信プロトコル・セレクタ・ソフトウェア・プログラムは、呼び出されることができて、他のソフトウェア・プログラムはEIR端末によって実行される。ソフトウェア・プログラムを呼び出すことは、EIR端末メーカーによって、または、第三者アプリケーション開発者により開発されることができる。
【0052】
[00063] 動的に無線通信ネットワークおよび無線通信プロトコルを選ぶその能力のために、本発明のEIR端末が、例えば、異なる無線通信標準を有するいくつかの地理学において、営業している会社によって都合よく使うことができる。本発明のEIR端末を使用することによって、この種の会社が全ての地理学の同じEIR端末モデルを配備できる。
【0053】
[00064] 別の態様では、本発明によるEIR端末は、少なくとも1つの無線アカウントデータ構造でメモリ320にストアするように形成されることができる。ある実施形態では、無線アカウントデータ構造は、無線アカウント識別子およびPRL(POL)を包含することができる。当業者は、他の無線アカウント情報から成る無線アカウントデータ構造が本発明の精神の範囲の中であるという事実を認める。
【0054】
[00065] 本発明によるEIR端末のためのフォームファクタおよびハウジングを記載する。EIR端末100の構成要素は、様々な異なるハウジングに組み込まれることができる。図6aおよび6bの実施形態により示されるように、図5の構成要素は、ハンドヘルドハウジング101に組み込まれることができる。図6aおよび6bのEIR端末100は、ハンドヘルド・ポータブル・データ端末のフォームファクタにある。図6aおよび6bで示すEIR端末100は、キーボード1090、関連するタッチスクリーン・オーバレイを有するディスプレイ504、カードリーダー1348、および、ここに記載されているようなイメージング・アセンブリの構成要素を含むイメージング・モジュール360、すなわち、イメージ・センサICチップ上に組み込まれるイメージ・センサ配列を含む。イメージング・モジュール360は、関連するイメージング軸(ai)を有する。図6bの側面図により示されるように、図5のブロック図の構成要素は、複数の回路基板1077上のハウジング101の中でサポートされることができる。イメージング・モジュール360は、2005年6月3日に出願の第60/687,606号、2005年6月14日に出願の第60/690,268号、2005年6月22日に出願の第60/692,890号および2005年6月27日に出願の第60/694,371号(いずれも米国仮特許出願)で説明したように、カラー高感度ピクセルを有するイメージ・センサ配列を含むことができ、その全ての発明の名称は「Digital Picture Taking Optical Reader Having Hybrid Monochrome And Color Image Sensor」であり、リファレンスとして本願に組み入れられる。
【0055】
[00066] 図7a-7cの実施形態では、EIR端末100は、小売購入処理端末としてまたは価格ベリファイアとして構成されることができる処理端末の形態である。図7a-7cに示される処理端末のハウジング102は、携帯用に構成され、その結果、任意の場所に移動することができ、更に、キャッシャー・ステーションの固定構造または小売店フロアー(例えば棚、図8bにおいて最適に見られるカラム264)の固定構造のような、固定された構造に再配置可能に取り付けられるように構成される。図7cの底面図を参照すると、EIR端末100のハウジング102は、固定構造にEIR端末100を再配置可能に載置することを容易にする形態268がある。図7bを参照すると、EIR端末100は、関連するタッチスクリーン504T、カード読み取り装置1348、イメージング・モジュール360および照明シュラウド362を有するディスプレイ504を含む。照明ブロック(図8では図示せず)からの光が、照明シュラウド362に当たるとき、シュラウドは、イメージング・アセンブリの位置に注意を引きつけるように輝く。図8cに示したような特定のオペレーティング・モードでは、図7a-7cのいずれかによるEIR端末100は、顧客にタッチスクリーン504TにPIN情報を入れるように促すPIN入力スクリーンをディスプレイ504に表示する。図8dに示すような他のオペレーティング・モードでは、EIR端末100が、スタイラス505を用いてデバイスにサイン情報を入力するように顧客に促すサインプロンプトスクリーンをディスプレイ504に表示する。
【0056】
[00067] 図8aおよび8bを参照すると、図7a-7cのEIR端末に関するさまざまな取付け構成が示される。図8aの視点では、EIR端末100は、ポイント・オブ・セールスのキャッシャー・ステーションに小売購入処理端末として取り付けられる。図8aの準備では、EIR端末100は、小売購入処理端末として構成され、ポイント・オブ・セールスで小売処理を容易にするために利用される。顧客は、カード読み取り装置1348にクレジットカードまたはデビットカードを入れることができ、小売購入処理端末は、クレジットカード情報をクレジット/デビット許可ネットワークに発信できる。
【0057】
[00068] 図8bの視点では、EIR端末100は、顧客がストアフロアーにある商品の価格をチェックするのを助けるために価格ベリファイアとして構成される。EIR端末100は、棚(図8bでは図示せず)上に、または、カラム254上、または、小売店の他の固定構造体上に載置できる。EIR100は、ストア製品上のバーコードからバーコード・データ復号化することができ、ストア・サーバからディスプレイ504上の表示のための端末100まで送り返される価格情報の検索のためにストア・サーバに、復号化されたバーコード・メッセージを送信する。
【0058】
[00069] 本発明を特定の典型的な実施形態に関して例示したと共に、詳細な説明の種々の変更が、詳細な説明および図面でサポートされた請求の範囲に記載の本発明の精神の範囲から逸脱することなく、その中で影響を受けることができることは当業者により理解される。更に、例示の実施形態が、特定の数のエレメントに関して記載されていることに関して、典型的な実施形態は、特定の数のエレメントより少ないものを利用して実践されることができると理解される。
【0059】
[00070] 以下のように記載されるシステム、方法、および、装置の小さなサンプルを示す:
A1.
マイクロプロセッサと、
前記マイクロプロセッサと通信可能に結合されるメモリと、
バーコード読取デバイス、RFID読取デバイス、および、カード読取デバイスからなるグループから選択されたEIRデバイスであって、該EIRデバイスが、少なくともコード化されたメッセージからなる生メッセージデータの出力、および、コード化されたメッセージに対応する復号化されたメッセージデータの出力のうちの一方を実行するように構成されたことを特徴とするEIRデバイスと、
マルチバンド・アンテナと、
前記マルチバンド・アンテナに電気的に結合されたラジオ周波数フロントエンドを更に包含する無線通信インターフェースであって、前記無線通信インターフェースが少なくとも2つの無線通信プロトコルをサポートするように構成されることを特徴とする無線通信インターフェースと、
を有し、
前記マイクロプロセッサが、無線通信プロトコルセレクタソフトウェアプログラムを実行するように構成され、前記無線通信プロトコルセレクタソフトウェアプログラムが、
ロケーションベース基準および最小コストルーティング基準の少なくとも1つを最適化することにより無線通信プロトコルおよび無線通信ネットワークの少なくとも一方を動的に選択するように構成される、ことを特徴とするコード化情報読取(EIR)端末。
【0060】
マイクロプロセッサと、
前記マイクロプロセッサと通信可能に結合されるメモリと、
バーコード読取デバイス、RFID読取デバイス、および、カード読取デバイスからなるグループから選択されたEIRデバイスであって、該EIRデバイスが、少なくともコード化されたメッセージからなる生メッセージデータの出力、および、コード化されたメッセージに対応する復号化されたメッセージデータの出力のうちの一方を実行するように構成されたことを特徴とするEIRデバイスと、
マルチバンド・アンテナと、
前記マルチバンド・アンテナに電気的に結合されたラジオ周波数フロントエンドを更に包含する無線通信インターフェースであって、前記無線通信インターフェースが少なくとも2つの無線通信プロトコルをサポートするように構成されることを特徴とする無線通信インターフェースと、
を有し、
前記マイクロプロセッサが、無線通信プロトコルセレクタソフトウェアプログラムを実行するように構成され、前記無線通信プロトコルセレクタソフトウェアプログラムが、ロケーションベース基準および最小コストルーティング基準の少なくとも1つを最適化することにより無線通信プロトコルおよび無線通信ネットワークの少なくとも一方を動的に選択するように構成される、ことを特徴とするコード化情報読取(EIR)端末。
【0061】
A2.
前記マイクロプロセッサが、無線通信ネットワークと無線通信プロトコルとの少なくとも1つを切り替える前記無線通信プロトコルセレクタソフトウェアプログラムと並行に、アプリケーションソフトウェアプログラムとシステムソフトウェアプログラムの少なくとも一方を実行するように構成されたことを特徴とするA1に記載のEIR端末。
【0062】
A3.
前記無線通信プロトコルセレクタソフトウェアプログラムが、前記EIR端末の製造者と第三者のアプリケーションデベロッパの一方によって開発されたソフトウェアプログラムによって呼び出されることを特徴とするA1に記載のEIR端末。
【0063】
A4.
前記マルチバンドアンテナが、2またはそれ以上の周波数規定ドメイン(frequency regulatory domains)のラジオ信号を送信すること、2またはそれ以上の周波数規定ドメインのラジオ信号を受信することの少なくとも一方を実行するように構成されたことを特徴とするA1に記載のEIR端末。
【0064】
A5.
前記マルチバンドアンテナが、2またはそれ以上の周波数規定ドメインのラジオ信号を送信すること、2またはそれ以上の周波数規定ドメインのラジオ信号を受信することの少なくとも一方を実行するように構成され、
前記2またはそれ以上の周波数規定ドメインが、850 MHz, 900 MHz, 1700 MHz, 1800 MHz, 1900 MHz, 2100 MHzのうちの2つ以上を含むことを特徴とするA1に記載のEIR端末。
【0065】
A6.
前記無線通信インターフェースが、GSM, GPRS, EDGE, HSPA, CDMA, EV-DO TDMAおよびUMTS無線通信プロトコルのうちの少なくとも2つをサポートするように構成されたことを特徴とするA1に記載のEIR端末。
【0066】
A7.
SIMカードを受けるように構成された少なくとも1つのコネクタを更に有することを特徴とするA1に記載のEIR端末。
【0067】
A8.
前記メモリが、第1の無線アカウント識別子を備えた第1の無線アカウントデータ構造、および、第2の無線アカウント識別子を備えた第2の無線アカウントデータ構造をストアするように構成されたことを特徴とするA1に記載のEIR端末。
【0068】
A9.
前記メモリが、第1の好ましいルーティングリスト、第1の好ましいオペレータリストの1つと,第1の無線アカウント識別子と;第2の好ましいルーティングリスト、第2の好ましいオペレータリストの1つと,第2の無線アカウント識別子とをストアするように構成されることを特徴とするA1に記載のEIR端末。
【0069】
B1.
マイクロプロセッサと、
前記マイクロプロセッサと通信可能に結合されるメモリと、
バーコード読取デバイス、RFID読取デバイス、および、カード読取デバイスからなるグループから選択されたEIRデバイスであって、該EIRデバイスが、少なくともコード化されたメッセージからなる生メッセージデータの出力、および、コード化されたメッセージに対応する復号化されたメッセージデータの出力のうちの一方を実行するように構成されたことを特徴とするEIRデバイスと、
マルチバンド・アンテナと、
前記マルチバンド・アンテナに電気的に結合されたラジオ周波数フロントエンドを更に包含する無線通信インターフェースであって、前記無線通信インターフェースが少なくとも2つの無線通信プロトコルをサポートするように構成されることを特徴とする無線通信インターフェースと、
を有し、
前記マイクロプロセッサが、無線通信プロトコルセレクタソフトウェアプログラムを実行するように構成され、前記無線通信プロトコルセレクタソフトウェアプログラムが、
ロケーションベース基準および最小コストルーティング基準の少なくとも1つを最適化することにより無線通信プロトコルおよび無線通信ネットワークの少なくとも一方を動的に選択するように構成される、ことを特徴とするコード化情報読取(EIR)端末。
【0070】
マイクロプロセッサと、
前記マイクロプロセッサと通信可能に結合されるメモリと、
バーコード読取デバイス、RFID読取デバイス、および、カード読取デバイスからなるグループから選択されたEIRデバイスであって、該EIRデバイスが、少なくともコード化されたメッセージからなる生メッセージデータの出力、および、コード化されたメッセージに対応する復号化されたメッセージデータの出力のうちの一方を実行するように構成されたことを特徴とするEIRデバイスと、
マルチバンド・アンテナと、
前記マルチバンド・アンテナに電気的に結合されたラジオ周波数フロントエンドを更に包含する無線通信インターフェースであって、前記無線通信インターフェースが少なくとも2つの無線通信プロトコルをサポートするように構成されることを特徴とする無線通信インターフェースと、
を有し、
前記マイクロプロセッサが、無線通信プロトコルセレクタソフトウェアプログラムを実行するように構成され、前記無線通信プロトコルセレクタソフトウェアプログラムが、無線通信プロトコルおよび無線通信ネットワークの少なくとも一方を動的に選択するように構成され、
前記マイクロプロセッサが、無線通信ネットワークおよび無線通信プロトコルの少なくとも一方を切り替える前記無線通信プロトコルセレクタソフトウェアプログラムと並行にアプリケーションソフトウェアプログラム及びシステムソフトウェアプログラムの少なくとも1つを実行するように構成される、ことを特徴とするコード化情報読取(EIR)端末。
【0071】
B2.
前記無線通信プロトコルセレクタソフトウェアプログラムが、ロケーションベース基準および最小コストルーティング基準の少なくとも1つを最適化するように構成されたことを特徴とするB1に記載のEIR端末。
【0072】
B3.
前記無線通信プロトコルセレクタソフトウェアプログラムが、所定のバーコードをスキャニングすること、ユーザインターフェースとのユーザインタラクションのうちの少なくとも1つに対して応答する無線通信プロトコルと、無線通信ネットワークとの少なくとも一方を動的に選択するように構成されることを特徴とするB1に記載のEIR端末。
【0073】
B4.
前記無線通信プロトコルセレクタソフトウェアプログラムが、前記EIR端末の製造者と第三者のアプリケーションデベロッパの一方によって開発されたソフトウェアプログラムによって呼び出されることを特徴とするB1に記載のEIR端末。
【0074】
B5.
前記マルチバンドアンテナが、2またはそれ以上の周波数規定ドメインのラジオ信号を送信すること、2またはそれ以上の周波数規定ドメインのラジオ信号を受信することの少なくとも一方を実行するように構成されたことを特徴とするB1に記載のEIR端末。
【0075】
B6.
前記マルチバンドアンテナが、2またはそれ以上の周波数規定ドメインのラジオ信号を送信すること、2またはそれ以上の周波数規定ドメインのラジオ信号を受信することの少なくとも一方を実行するように構成され、
前記2またはそれ以上の周波数規定ドメインが、850 MHz, 900 MHz, 1700 MHz, 1800 MHz, 1900 MHz, 2100 MHzのうちの2つ以上を含むことを特徴とするB1に記載のEIR端末。
【0076】
B7.
前記無線通信インターフェースが、GSM, GPRS, EDGE, HSPA, CDMA, EV-DO TDMAおよびUMTS無線通信プロトコルのうちの少なくとも2つをサポートするように構成されたことを特徴とするB1に記載のEIR端末。
【0077】
B8.
SIMカードを受けるように構成された少なくとも1つのコネクタを更に有することを特徴とするB1に記載のEIR端末。
【0078】
B9.
前記メモリが、第1の無線アカウント識別子を備えた第1の無線アカウントデータ構造、および、第2の無線アカウント識別子を備えた第2の無線アカウントデータ構造をストアするように構成されたことを特徴とするB1に記載のEIR端末。
【0079】
B10.
前記メモリが、第1の好ましいルーティングリスト、第1の好ましいオペレータリストの1つと,第1の無線アカウント識別子と;第2の好ましいルーティングリスト、第2の好ましいオペレータリストの1つと,第2の無線アカウント識別子とをストアするように構成されることを特徴とするB1に記載のEIR端末。
【0080】
[00071] 多くの特定の実施形態に関して本発明を記載してきたが、本願明細書でサポートされることが可能な特許請求の範囲に関して、真の本発明の精神の範囲が決定されなければならないと理解される。更に多数のケースに関して、本願明細書において、所定の数のエレメントを備えたシステム、装置、及び、方法が記載されているけれども、かかるシステム、装置、及び、方法は、上述した所定の数のエレメントよりも少ない又は多い数で実施されることができると理解される。また、多くの特定の具体例を記載したけれども、特定の実施形態に関して記載した特徴および態様は、残った特定の実施形態で使用することが可能であると理解される。
【技術分野】
【0001】
<関連出願に対するクロスリファレンス>
[0001] 本出願は2009年11月19日に「Network-Agnostic Encoded Information Reading Terminal」と題して「Network-Agnostic Encoded Information Reading Terminal」と題して出願された米国特許出願番号第12/621,914号に対する優先権を主張する。上記出願の優先権は主張され、完全に本願明細書にリファレンスとして組み入れられる。
【0002】
[0002] 本発明は、一般にコード化情報読取(EIR)端末に関し、特に、シームレスなスイッチング無線通信ネットワークまたはプロトコルが可能なマルチプロトコル無線通信インターフェースから成るEIR端末に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003] 無線通信インターフェースを備えたコード化情報読出(EIR)端末は、小売店、輸送施設などで広く使われている。EIR端末の無線通信が、有線の通信と比較して、多くの効果を提供すると共に、従来の無線通信インターフェースは、複数の通信プロトコルおよび/またはスタンダードをサポートすることに失敗することにより、若しくは、EIR端末を再起動することなく、無線通信ネットワーク/プロトコルを切替えることに失敗することにより、目立つ欠点を示す。
【0004】
[0004] したがって、EIR端末の更なる進歩、および、多数の通信プロトコルおよび標準をサポートするシステムの必要性がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
[0005] マイクロプロセッサ、該マイクロプロセッサに通信可能に結合されたメモリ、EIRデバイス、マルチバンドアンテナ、および、無線通信インターフェースを備えたコード化情報読取(EIR)端末を提供する。
【0006】
[0006] EIRデバイスは、バーコード読取デバイス、RFIDデバイス、および/または、カード読取デバイスにより提供されることができる。EIR装置は、コード化されたメッセージから成る生のメッセージ・データを出力し、および/または、コード化されたメッセージに対応する復号化メッセージ・データを出力することを実行するように構成されることができる。
【0007】
[0007] 無線通信インターフェースは更に、マルチバンド・アンテナに電気的に連結するラジオ周波数フロントエンドから成ることができる。無線通信インターフェースは、少なくとも2つの無線通信プロトコルをサポートするように構成されることができる。
【0008】
[0008] マイクロプロセッサは、無線通信プロトコル・セレクタ・ソフトウェア・プログラムを実行するように構成されることができ、それは順番に、無線通信ネットワークおよび/または無線通信プロトコルを動的に選ぶように構成されることができる。
【0009】
[0009] ある実施形態では、無線通信ネットワークおよび/または無線通信プロトコルの選択は、ロケーションベース基準および/または最小コストルーティング基準を最適化することにより実行されることができる。
【0010】
[00010] 別の実施形態では、マイクロプロセッサは、無線通信ネットワークおよび/または無線通信プロトコルを切替える無線通信プロトコル・セレクタ・ソフトウェア・プログラムと並列に、システム・ソフト・プログラムおよび/またはアプリケーション・ソフトウェア・プログラムを実行するように構成されることができる。
【0011】
[00011] 本発明を例示するために、図面は本発明の一つ以上の実施形態の態様を示す。しかし、本発明が正確なアレンジメントおよび図面に示す手段に限定されないと理解されなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】[00012] 図1は、本発明によるEIR端末を使用しているデータ収集システムネットワーク-レベル・レイアウトを表す。
【図2】[00013] 図2は、無線通信インターフェースの機能的なレイアウトを表す。
【図3】[00014] 図3は、本発明によるEIRターミナルの構成要素-レベル・レイアウトを表す。
【図4】[00015] 図4は、本発明によるロケーションベース・ルックアップテーブルの一実施形態の構造を例示する。
【図5】[00016] 図5は、本発明による最低コストルーティング(least-cost routing 、LCR)ルックアップテーブルの一実施形態の構造を例示する。
【図6a】[00017] 図6aは、典型的なハンドヘルドEIR端末ハウジングを例示する。
【図6b】図6bは、典型的なハンドヘルドEIR端末ハウジングを例示する。
【図7a】[00018] 図7aは、典型的なポータブルおよび再取り付け可能なEIR端末ハウジングを例示する。
【図7b】[00018] 図7bは、典型的なポータブルおよび再取り付け可能なEIR端末ハウジングを例示する。
【図7c】[00018] 図7cは、典型的なポータブルおよび再取り付け可能なEIR端末ハウジングを例示する。
【図8a】[00019] 図8aは、小売店の中での本発明によるEIR端末の第1の典型的な配備を例示する。
【図8b】[00020] 図8bは、小売店の中での本発明によるEIR端末の第2の典型的な配備を例示する。
【図8c】[00021] 図8cは、本発明によるEIR端末のPINおよびサイン・データ入力オペレーショナル・モードを例示する。
【図8d】図8dは、本発明によるEIR端末のPINおよびサイン・データ入力オペレーショナル・モードを例示する。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[00022] 図面は必ずしも一定の比率であるというわけではなく、その代わり、全体的に本発明の原則を例示することが強調される。図面では、同様な数字は、さまざまな図の全体にわたって同様のパーツを示すのに用いられる。
【0014】
[00023] データ収集システムに組み込むためのコード化情報読取(EIR)端末を提供する。図式的に図1に示すデータ収集システムは、複数の相互接続ネットワーク110a-110zと通信する複数のEIR端末100a-100zを含むことができる。ある態様では、複数のネットワーク110a-110zは、少なくとも一つのIEEE 802.11適合な無線ネットワークを含むことができる。別の態様では、複数のネットワーク110a-110zは、少なくとも一つのGSM-系統無線ネットワーク(例えばGSMをサポートしている無線ネットワーク、GPRSまたはEDGE無線通信プロトコル)を含むことができる。更なる態様では、複数のネットワーク110a-110zは、例えば、UMTS、HSPAまたはLTE無線通信プロトコルをサポートする無線ネットワークのような少なくとも一つのCDMA-系統無線ネットワークを含むことができる。更なる態様では、複数のネットワーク110a-110zは、少なくとも一つのTDMA-系統無線ネットワーク(例えばTDMAまたはEV-DO無線通信プロトコルをサポートしている無線ネットワーク)を含むことができる。更なる態様では、複数のネットワーク110a-110zは、少なくとも一つの4Gの無線ネットワーク(例えばUWBまたは802.16m(WiMax)無線通信プロトコルをサポートしている無線ネットワーク)を含むことができる。当業者は、他の無線通信プロトコルを実装する無線ネットワークが本発明の精神および範囲の内であることを認める。
【0015】
[00024] 更なる態様では、EIR端末は、無線通信インターフェースから成ることができる。EIR端末100cは、ホストコンピュータ171を有する通信セッションを確立できる。ある実施形態では、ネットワーク・フレームは、一つ以上のルータ、基地局および他のインフラ要素を介したEIR端末100cおよびホストコンピュータ171により交換されることができる。他の実施形態では、ホストコンピュータ171は、ローカルエリアネットワーク(LAN)を介してEIR端末100cが届くbyeであってよい。さらに別の実施形態では、ホストコンピュータ171はワイドエリアネットワーク(WAN)を介してEIR端末100cが届くbyeであってよい。当業者は、LAN、WAN、バーチャル・プライベート・ネットワーク(VPN)および/または他の種類のネットワークに依存しているホストコンピュータ171とEIR端末100cとの間に相互接続を提供する他の方法が、本発明の精神および範囲の中にあるという事実を認める。
【0016】
[00025] 更なる態様では、無線通信インターフェースは、少なくとも2つの無線通信プロトコルをサポートするように構成されることができる。ある実施形態では、無線通信インターフェースは、GSM、GPRS、EDGE、HSPA、UMTS、CDMA、TDMAおよびEV-DOプロトコルのうちの2つ以上をサポートするように構成されることができる。当業者は、他の通信プロトコルをサポートしている無線通信インターフェースが本発明の精神および範囲内であるという事実を認める。
【0017】
[00026] ある実施形態では、EIR端末100cとホストコンピュータ171との間の通信は、一連のHTTPリクエスト、および、一つ以上のTCP接続を通じて伝達しされた反応から成る。ある実施形態では、EIR端末100cとホストコンピュータ171との間の通信は、一つ以上のTCPおよび/またはUDPポートを通じて送信されるVoIPトラフィックから成ることができる。当業者は、他の輸送およびアプリケーション・レベル・プロトコルを使用することは、本発明の精神の範囲の中であるという事実を認める。
【0018】
[00027] ある態様では、EIR端末により送信されるメッセージのうちの少なくとも1つは、例えば、バーコード・ラベル、または、製品にまたは出荷商品に添付されたRFIDラベルに対応する復号化メッセージ・データを含むことができる。例えば、EIR端末は、製品に取り付けられるバーコード・ラベルによって、コード化される製品識別子に対応する製品情報を検索するため、または、製品に付着したバーコード・ラベルにより識別される商品のためのアイテム追跡レコード送信するために、要請をホストコンピュータに発信できる。
【0019】
[00028] 本発明によるEIR端末は、無線通信インターフェースから成ることができる。図2において最適に見える様に、無線通信インターフェース210は、データソース221に電気的に連結するトランスミッタ回路220を有する。トランスミッタ回路220は、一つ以上の専門のマイクロチップによって実装され、ソース符号化223、暗号化226、チャネルコード化229、多重化232、変調235および周波数拡張238の機能を実行できる。
【0020】
[00029] 図2の無線通信インターフェース210は、データ・シンク271に電気的に連結する受信機回路250から更に成ることができる。受信機回路250は、一つ以上の専門のマイクロチップによって実装される、周波数非拡張(de-spreading)253、非多重化259、復調256、チャネル復号化262、解読265、および、ソース復号化268の機能を実行できる。
【0021】
[00030] 各々のトランスミッタ回路220および受信機回路250は、電気的に無線周波数(RF)フロントエンド299に連結できる。RFフロントエンド299は、ベースバンドまたは中間周波数信号に出入りする高周波RF信号を変換するために用いることができる。当業者は、異なるデータ信号速度、感度、出力、オペレーティング周波数および測定解像度のRFフロントエンドが本発明の範囲および精神の範囲内であるという事実を認める。
【0022】
[00031] 受け入れ側では、RFフロントエンド299は、全てのフィルタ、低ノイズアンプ(LNA)、および、ベースバンド信号にアンテナによって、受け取られる調整されたRF信号を処理するために必要なダウンコンバージョンミキサを含むことができる。ある実施形態では、RFフロントエンド299の受信部分は、以下の構成要素の一つ以上から成ることができる:
- バンド外のジャマーをノックダウンさせる帯域フィルタ(BPF)、アンテナによって受信されたエネルギーを次の段階へ移動させるための第1マッチング回路、
- 低ノイズアンプ(LNA)の入力での第2のマッチング回路、LNA、高いゲインを提供することによってレシーバの感度をセットする主たる応答、
- LNA出力と、受信する(RX)ミキサー(下方変換器)と、ダウンコンバージョンRXミキサーと間の第2のマッチング回路。
【0023】
[00032] 送信側で、RFフロントエンド領域は、レシーバの「ミラーリングされた」バージョンと記述されることができる。トランスミッタの上のフロントエンドは、出て行くベース・バンド信号を変換し、次いで、高い電力増幅器に信号を供給する。当業者は、RFフロントエンドを実装する他の方法が、本発明の精神の範囲内であるという事実を認める。
【0024】
[00033] ある実施形態では、RFフロントエンドは、マルチバンド・アンテナに電気的に連結できる。マルチバンド・アンテナは、少なくとも一つの周波数規定ドメイン(frequency regulatory domains)の中でRF信号を受信して、送信するように構成されることができる。マルチバンド・アンテナによってサポートされる周波数規定ドメインは、850MHz、900MHz、1700MHz、1800MHz、1900MHzおよび2100MHzを含むことができる。当業者は、他の周波数規定ドメインをサポートするマルチバンド・アンテナが、本発明の精神の範囲内であるという事実を認める。更なる態様では、マルチバンド・アンテナは、2つ以上の周波数規定ドメインをサポートすることができる。
【0025】
[00034] 本発明のある実施形態によれば、少なくとも2つの無線通信プロトコルをサポートしている無線通信インターフェースは、単一の二重プロトコル(またはマルチ・プロトコル)チップセットを使用して実装されることができる。チップセットは、集積回路(IC)、特定用途向け集積回路(ASIC)、および/または、必要な機能性を提供する他の構成要素を含むことができる。
【0026】
[00035] 別の実施形態では、少なくとも2つの無線通信プロトコルをサポートしている無線通信インターフェースは、2つ以上のチップセットを使用して実装されることができる。各々のチップセットは、集積回路(IC)、特定用途向け集積回路(ASIC)および/または、必要な機能性を提供する他の構成要素を含むことができる。
【0027】
[00036] 更なる態様では、EIR端末100は、少なくとも一つのマイクロプロセッサ310およびメモリ320から更に成ることができ、図3で最適に見られるように、両方ともシステムバス370に連結する。マイクロプロセッサ310は、多目的マイクロプロセッサによって、または、特定のマイクロプロセッサ(例えばASIC)により提供されることができる。ある実施形態では、EIR端末100は、中央演算処理装置(CPU)と称する単一のマイクロプロセッサから成ることができる。他の実施形態では、EIR端末100は、2つ以上のマイクロプロセッサ、例えばCPUおよび特定のマイクロプロセッサ、例えばASICから成ることができる。ある実施形態では、メモリ320は、RAM、ROM、EPROMおよび/またはSIMカード-ベースのメモリにより提供されることができる。
【0028】
[00037] EIR端末100は、バーコード読取デバイス、RFID読取デバイス、および、カード読取デバイスを含む1又はそれ以上のコード化情報読取(EIR)デバイス330を更に有し、システムバス370に結合される。ある実施形態では、EIR読取デバイスは、コード化メッセージに対応する復号化メッセージ・データを出力でき得る。他の実施形態では、EIR読取デバイスは、コード化メッセージ(例えば、生の画像データまたは生のRFIDデータ)から成る生のメッセージ・データを出力できる。
【0029】
[00038] もちろん、本発明の範囲内のままであり、読取バーコード、読取RFID、または、読取カードベアリング・コード化情報は、これらのカテゴリのうちの1つ以上を読み込むことができる。例えば、バーコードを読み取るデバイスは、カードリーダー及び/又はRFIDリーダーを含み、RFIDを読み取るデバイスはまた、バーコードおよび/またはカードを読むことも可能であり、カードを読み取るデバイスもまた、バーコードおよび/またはRFIDを読み込むことが可能でもよい。更なる明快さのために、デバイスの主たる機能が、この種のデバイスと考えられるためにこれらの機能の何も含むことは必要でなく、例えば、移動電話、スマートフォンまたはバーコードを読み込むことができるPDAは、本発明の目的を達成するためにバーコードを読み込む装置である。
【0030】
[00039] EIR端末100は、キーボード・インターフェース354、ディスプレイ・アダプタ355を更に有し、両方ともまた、システムバス370に連結する。EIR端末100は、電池356から更に有することができる。
【0031】
[00040] ある実施形態では、EIR端末100は、GPSレシーバ380を更に有することができる。ある実施形態では、EIR端末100は、加入者識別モジュール(SIM)カードを受け取るように構成される少なくとも一つのコネクタ390を更に有することができる。
【0032】
[00041] 本願明細書において上述しているように、EIR端末100は無線通信インターフェース340から更に成ることができる。ある実施形態では、EIRターミナル100EIRは、無線通信インターフェース340によって使用される無線通信ネットワークおよび/または無線通信プロトコルを動的に選択するように形成される。
【0033】
[00042] ある実施形態では、無線通信ネットワークおよび/または無線通信プロトコルの選択は、無線通信プロトコル・セレクタ・ソフトウェア・プログラムにより実行されることができる。無線通信プロトコル・セレクタ・ソフトウェア・プログラムは、マイクロプロセッサ310により実行されることができる。
【0034】
[00043] 別の態様では、無線通信プロトコル・セレクタ・ソフトウェア・プログラムは、無線通信プロトコル選択基準の値を最適化するように構成されることができる。
[00044] 更なる態様では、無線通信プロトコル選択基準は、ローカルベース基準から成ることができる。ある実施形態では、ローカルベース基準は、無線通信プロトコルおよび/または無線通信ネットワークをEIR端末の地理学的位置にマップしているロケーションベースルックアップテーブルを使用して評価されることができる。ロケーションベース・ルックアップテーブルのある実施形態の構造を、図式的に図4に示す。ロケーションベース・ルックアップテーブル400は、地理学的位置フィールド405、無線通信ネットワーク・フィールド407、無線通信プロトコル・フィールド409および無線通信プロトコル・パラメータ・フィールド411から成る各々の記録を含む一つ以上のレコード410、420を含むことができる。
【0035】
[00045] ある実施形態では、地理学的位置フィールド405は、EIR端末場所の地理座標または地理座標範囲から成ることができる。他の実施形態では、地理学的位置フィールド405は、EIR端末場所の国、州および/または市から成ることができる。当業者は、EIR端末場所をコード化する他の方法が、本発明の精神の範囲内であることを認める。
【0036】
[00046] ある実施形態では、EIR端末の地理学的位置は、GPSレシーバ380で測定されることができる。ある実施形態では、GPSレシーバ380によって生成される地理的座標が、それぞれのEIR端末100にローカルまたはリモートで配置される地理情報データベースを使用する国、州および/または市(またはルックアップテーブル400により使用される他の形式)に変換される。
【0037】
[00047] 他の実施形態では、無線通信プロトコル選択基準は、最低コストルーティング(LCR)基準から成ることができる。ある実施形態では、LCR基準値は、EIR端末によって始められるアウトバンドトラフィックを分配するためのコストと等しい。他の実施形態では、LCR基準値は、EIR端末によって、初期化されるインバウンドトラフィックを受け入れるためのコストに等しい。さらに別の実施形態では、LCR基準値は、EIR端末によって初期化されるアウトバウンドトラフィックを分配するためのコスト、および、EIR端末によって初期化されるインバウンドトラフィックを受け入れるためのコストの合計に等しい。
【0038】
[00048] ある実施形態では、LCR基準は、無線通信プロトコルおよび/または無線通信ネットワークを、EIR端末起因(terminal-originated)トラフィックの目的地にマップするLCRルックアップテーブルを使用して評価されることができる。別の実施形態では、LCR基準は、無線通信プロトコルおよび/または無線通信ネットワークを、EIR端末の地理学的位置およびEIR端末起因(terminal-originated)トラフィックの宛先にマップしているルックアップテーブルを使用して評価されることができる。LCRルックアップテーブルのある実施形態の構造を図式的に図5に示す。LCRルックアップテーブル500は、一つ以上のレコード510、520を含み、該レコードの各々は、トラフィック宛先フィールド550、無線通信ネットワーク・フィールド560、無線通信プロトコル・フィールド570および無線通信プロトコル・パラメータ・フィールド580を含むことができる。別の実施形態では、各々の記録510、520は、地理学的位置フィールド540から更に成ることができる。
【0039】
[00049] ある実施形態では、地理学的位置フィールド540は、EIR端末場所の地理座標または地理座標範囲から成ることができる。別の実施形態では、地理学的位置フィールド540は、EIR端末場所の国、州および/または市から成ることができる。当業者は、EIR端末場所をコード化する他の方法が本発明の精神の範囲内であるという事実およびを認める。
【0040】
[00050] ある実施形態では、トラフィック用途フィールド550は、EIR端末場所の国、州および/または市から成ることができる。当業者は、トラフィック目的地をコード化する他の方法が本発明の精神の範囲内であるという事実を認める。
【0041】
[00051] 更なる態様では、無線通信プロトコル選択基準は、ローカルベース基準および最小コストルーティング基準の組合せ(例えば、加重合計)から成ることができる。
[00052] ある実施形態では、EIR端末は、所定の周波数レンジ(例えば、800MHz乃至5GHzの間)以上のビーコン信号を検索するように構成され、次いで、ユーザー定義の基準の最適値を生成する無線通信ネットワークおよび/または周波数チャネルを選ぶことができる。
【0042】
[00053] ある実施形態では、ユーザー定義の基準は、EIR端末に電力を供給する際に評価され得る。別の実施形態では、ユーザー定義の基準は、通信セッションを初期化するのを試みるEIR端末の直前に評価され、その結果、ユーザー定義の基準を最適化する無線通信ネットワークおよび/または無線通信プロトコルを、選択できる。さらに別の実施形態では、EIR端末が、通信セッションの間で無線通信ネットワークおよび/または無線通信プロトコルを変えることができるように、ユーザー定義の基準は確立した時間間隔で周期的に評価されることができ、または、無線通信ネットワークおよび/または無線である場合、通信セッションの間に、通信プロトコルは現在のネットワークまたはプロトコルのそれより最適条件に近いユーザ定義の基準の値を与えて検出される。さらに別の実施形態では、ユーザ定義の基準の値は、その地理学的位置を変えるEIR端末に応答するように算出され、その結果、EIR端末は、自動的に(すなわち、ユーザ介入なしで)通信セッションの間に、または、通信セッション中に、無線通信ネットワークおよび/または無線通信プロトコルを変えることができる。このように、EIR端末は、外部の状況(例えば、端末が物理的に移動する時)を変えることと関係なく常に最適ネットワークコネクションを維持できる。
【0043】
[00054] 別の態様では、EIR端末は、好適なルーティング・リスト(PRL)またはローカルのメモリ320に保存されることができる好適なオペレータ・リスト(POL)の内容に基づいて無線ネットワークおよび/または無線通信プロトコルを選ぶことができる。PRLまたはPOLは、EIR端末によって使われるネットワークオペレータのオーダーされたリストを含むことができる。
【0044】
[00055] ある実施形態では、PRL(POL)は、レコードのリストを含むことができ、それらのレコードの各々が、無線ネットワーク・オペレータ識別子および優先値(preference value)を含む。
【0045】
[00056] PRL(POL)テーブルのある実施形態の構造を図式的に図4cに示す。ロケーションベース・ルックアップテーブル480は、一つ以上のレコード495、497を含み、レコードの各々は、無線通信ネットワーク・フィールド487、無線通信プロトコル・フィールド489および無線通信プロトコル・パラメータ・フィールド491から成る。ある実施形態では、各々のPRL(POL)レコード495、497は、地理学的位置フィールド493から更に成ることができる。別の実施形態では、PRL(POL)テーブル480のコンテンツは、その地理学的位置を変えているEIR端末に応答して更新される。
【0046】
[00057] 別の態様では、PRL(POL)テーブル480は、EIR端末の製造業者によって、初期化されることができる。別の実施形態では、PRL(POL)テーブル480は、EIR端末が接続される無線ネットワークのオペレータにより初期化され、および/または、修正され得る。さらに別の実施形態では、PRL(POL)テーブル480は、ユーザ・インターフェースを介してEIR端末のユーザにより初期化され、および/または、修正され得る。
【0047】
[00058] 他の態様では、PRL(POL)テーブル480の初期化および/または修正は、所定のバーコードを走査することによるEIR端末のユーザによって、若しくは、(例えば、グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)を介し、または、ハードウェア実装制御を介した)ユーザ・インターフェースと相互に作用しているユーザによって、手動で初期化され得る。当業者は、PRL(POL)テーブル480を初期化および/または修正する他の方法が、本発明の精神の範囲の中であるという事実を認める。
【0048】
[00059] 別の態様では、EIR端末100は、例えば、マルチタスク・オペレーティングシステムを走らせることで、マルチタスク・モードをサポートするように構成されることができる。ある実施形態では、EIR端末は、Windowsモバイルオペレーティングシステムを走らせるように構成されることができる。ある実施形態では、EIR端末は、組み込みLinuxオペレーティングシステムを走らせるように構成されることができる。当業者は、他の埋め込みマルチタスク・オペレーティングシステムを走らせているEIR端末が本発明の精神の範囲内であるという事実を認める。
【0049】
[00060] マルチタスク・オペレーティングシステムを走らせているEIR端末は、システムおよび/またはアプリケーション・ソフトウェア・プログラムを含む他のソフトウェア・プログラムと並列に無線通信プロトコル・セレクタ・ソフトウェア・プログラムを実行できる。ある実施形態では、システム・ソフト・プログラムおよび/またはアプリケーション・ソフトウェア・プログラムは、無線通信プロトコル選択基準を評価し、無線通信ネットワークおよび/または無線通信プロトコルを切替える無線通信プロトコル・セレクタ・ソフトウェア・プログラムと並列に、EIR端末により実行されることができる。このように、本発明によるEIR端末によって、無線通信ネットワークおよび/または無線通信プロトコルを切替えることは、無線通信ネットワークおよび/または無線通信プロトコルを切替えることが、無線通信プロトコル・セレクタ・ソフトウェア・プログラムによって初期化されるときに、走っているシステムおよび/またはアプリケーション・ソフトウェア・プログラムをリスタートするか、または、端末をリセットすることを必要としない。
【0050】
[00061] 別の態様では、無線通信ネットワーク、無線通信プロトコル、または、無線通信プロトコルの一つ以上のパラメータの選択は、EIR端末のユーザによって、手動で初期化されることが可能である。ある実施形態では、選択は、所定のバーコードを走査することによって、初期化されることが可能である。別の実施形態では、選択は、(例えば、グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)を介して、または、ハードウェア実装された制御を介して)ユーザ・インターフェースと相互に作用しているユーザによって初期化されることが可能である。当業者は、無線通信ネットワーク、無線通信プロトコルまたは無線通信プロトコルの一つ以上のパラメータの選択を手動で初期化する他の方法が、本発明の精神の範囲内であるという事実を認める。
【0051】
[00062] 別の態様では、無線通信プロトコル・セレクタ・ソフトウェア・プログラムは、呼び出されることができて、他のソフトウェア・プログラムはEIR端末によって実行される。ソフトウェア・プログラムを呼び出すことは、EIR端末メーカーによって、または、第三者アプリケーション開発者により開発されることができる。
【0052】
[00063] 動的に無線通信ネットワークおよび無線通信プロトコルを選ぶその能力のために、本発明のEIR端末が、例えば、異なる無線通信標準を有するいくつかの地理学において、営業している会社によって都合よく使うことができる。本発明のEIR端末を使用することによって、この種の会社が全ての地理学の同じEIR端末モデルを配備できる。
【0053】
[00064] 別の態様では、本発明によるEIR端末は、少なくとも1つの無線アカウントデータ構造でメモリ320にストアするように形成されることができる。ある実施形態では、無線アカウントデータ構造は、無線アカウント識別子およびPRL(POL)を包含することができる。当業者は、他の無線アカウント情報から成る無線アカウントデータ構造が本発明の精神の範囲の中であるという事実を認める。
【0054】
[00065] 本発明によるEIR端末のためのフォームファクタおよびハウジングを記載する。EIR端末100の構成要素は、様々な異なるハウジングに組み込まれることができる。図6aおよび6bの実施形態により示されるように、図5の構成要素は、ハンドヘルドハウジング101に組み込まれることができる。図6aおよび6bのEIR端末100は、ハンドヘルド・ポータブル・データ端末のフォームファクタにある。図6aおよび6bで示すEIR端末100は、キーボード1090、関連するタッチスクリーン・オーバレイを有するディスプレイ504、カードリーダー1348、および、ここに記載されているようなイメージング・アセンブリの構成要素を含むイメージング・モジュール360、すなわち、イメージ・センサICチップ上に組み込まれるイメージ・センサ配列を含む。イメージング・モジュール360は、関連するイメージング軸(ai)を有する。図6bの側面図により示されるように、図5のブロック図の構成要素は、複数の回路基板1077上のハウジング101の中でサポートされることができる。イメージング・モジュール360は、2005年6月3日に出願の第60/687,606号、2005年6月14日に出願の第60/690,268号、2005年6月22日に出願の第60/692,890号および2005年6月27日に出願の第60/694,371号(いずれも米国仮特許出願)で説明したように、カラー高感度ピクセルを有するイメージ・センサ配列を含むことができ、その全ての発明の名称は「Digital Picture Taking Optical Reader Having Hybrid Monochrome And Color Image Sensor」であり、リファレンスとして本願に組み入れられる。
【0055】
[00066] 図7a-7cの実施形態では、EIR端末100は、小売購入処理端末としてまたは価格ベリファイアとして構成されることができる処理端末の形態である。図7a-7cに示される処理端末のハウジング102は、携帯用に構成され、その結果、任意の場所に移動することができ、更に、キャッシャー・ステーションの固定構造または小売店フロアー(例えば棚、図8bにおいて最適に見られるカラム264)の固定構造のような、固定された構造に再配置可能に取り付けられるように構成される。図7cの底面図を参照すると、EIR端末100のハウジング102は、固定構造にEIR端末100を再配置可能に載置することを容易にする形態268がある。図7bを参照すると、EIR端末100は、関連するタッチスクリーン504T、カード読み取り装置1348、イメージング・モジュール360および照明シュラウド362を有するディスプレイ504を含む。照明ブロック(図8では図示せず)からの光が、照明シュラウド362に当たるとき、シュラウドは、イメージング・アセンブリの位置に注意を引きつけるように輝く。図8cに示したような特定のオペレーティング・モードでは、図7a-7cのいずれかによるEIR端末100は、顧客にタッチスクリーン504TにPIN情報を入れるように促すPIN入力スクリーンをディスプレイ504に表示する。図8dに示すような他のオペレーティング・モードでは、EIR端末100が、スタイラス505を用いてデバイスにサイン情報を入力するように顧客に促すサインプロンプトスクリーンをディスプレイ504に表示する。
【0056】
[00067] 図8aおよび8bを参照すると、図7a-7cのEIR端末に関するさまざまな取付け構成が示される。図8aの視点では、EIR端末100は、ポイント・オブ・セールスのキャッシャー・ステーションに小売購入処理端末として取り付けられる。図8aの準備では、EIR端末100は、小売購入処理端末として構成され、ポイント・オブ・セールスで小売処理を容易にするために利用される。顧客は、カード読み取り装置1348にクレジットカードまたはデビットカードを入れることができ、小売購入処理端末は、クレジットカード情報をクレジット/デビット許可ネットワークに発信できる。
【0057】
[00068] 図8bの視点では、EIR端末100は、顧客がストアフロアーにある商品の価格をチェックするのを助けるために価格ベリファイアとして構成される。EIR端末100は、棚(図8bでは図示せず)上に、または、カラム254上、または、小売店の他の固定構造体上に載置できる。EIR100は、ストア製品上のバーコードからバーコード・データ復号化することができ、ストア・サーバからディスプレイ504上の表示のための端末100まで送り返される価格情報の検索のためにストア・サーバに、復号化されたバーコード・メッセージを送信する。
【0058】
[00069] 本発明を特定の典型的な実施形態に関して例示したと共に、詳細な説明の種々の変更が、詳細な説明および図面でサポートされた請求の範囲に記載の本発明の精神の範囲から逸脱することなく、その中で影響を受けることができることは当業者により理解される。更に、例示の実施形態が、特定の数のエレメントに関して記載されていることに関して、典型的な実施形態は、特定の数のエレメントより少ないものを利用して実践されることができると理解される。
【0059】
[00070] 以下のように記載されるシステム、方法、および、装置の小さなサンプルを示す:
A1.
マイクロプロセッサと、
前記マイクロプロセッサと通信可能に結合されるメモリと、
バーコード読取デバイス、RFID読取デバイス、および、カード読取デバイスからなるグループから選択されたEIRデバイスであって、該EIRデバイスが、少なくともコード化されたメッセージからなる生メッセージデータの出力、および、コード化されたメッセージに対応する復号化されたメッセージデータの出力のうちの一方を実行するように構成されたことを特徴とするEIRデバイスと、
マルチバンド・アンテナと、
前記マルチバンド・アンテナに電気的に結合されたラジオ周波数フロントエンドを更に包含する無線通信インターフェースであって、前記無線通信インターフェースが少なくとも2つの無線通信プロトコルをサポートするように構成されることを特徴とする無線通信インターフェースと、
を有し、
前記マイクロプロセッサが、無線通信プロトコルセレクタソフトウェアプログラムを実行するように構成され、前記無線通信プロトコルセレクタソフトウェアプログラムが、
ロケーションベース基準および最小コストルーティング基準の少なくとも1つを最適化することにより無線通信プロトコルおよび無線通信ネットワークの少なくとも一方を動的に選択するように構成される、ことを特徴とするコード化情報読取(EIR)端末。
【0060】
マイクロプロセッサと、
前記マイクロプロセッサと通信可能に結合されるメモリと、
バーコード読取デバイス、RFID読取デバイス、および、カード読取デバイスからなるグループから選択されたEIRデバイスであって、該EIRデバイスが、少なくともコード化されたメッセージからなる生メッセージデータの出力、および、コード化されたメッセージに対応する復号化されたメッセージデータの出力のうちの一方を実行するように構成されたことを特徴とするEIRデバイスと、
マルチバンド・アンテナと、
前記マルチバンド・アンテナに電気的に結合されたラジオ周波数フロントエンドを更に包含する無線通信インターフェースであって、前記無線通信インターフェースが少なくとも2つの無線通信プロトコルをサポートするように構成されることを特徴とする無線通信インターフェースと、
を有し、
前記マイクロプロセッサが、無線通信プロトコルセレクタソフトウェアプログラムを実行するように構成され、前記無線通信プロトコルセレクタソフトウェアプログラムが、ロケーションベース基準および最小コストルーティング基準の少なくとも1つを最適化することにより無線通信プロトコルおよび無線通信ネットワークの少なくとも一方を動的に選択するように構成される、ことを特徴とするコード化情報読取(EIR)端末。
【0061】
A2.
前記マイクロプロセッサが、無線通信ネットワークと無線通信プロトコルとの少なくとも1つを切り替える前記無線通信プロトコルセレクタソフトウェアプログラムと並行に、アプリケーションソフトウェアプログラムとシステムソフトウェアプログラムの少なくとも一方を実行するように構成されたことを特徴とするA1に記載のEIR端末。
【0062】
A3.
前記無線通信プロトコルセレクタソフトウェアプログラムが、前記EIR端末の製造者と第三者のアプリケーションデベロッパの一方によって開発されたソフトウェアプログラムによって呼び出されることを特徴とするA1に記載のEIR端末。
【0063】
A4.
前記マルチバンドアンテナが、2またはそれ以上の周波数規定ドメイン(frequency regulatory domains)のラジオ信号を送信すること、2またはそれ以上の周波数規定ドメインのラジオ信号を受信することの少なくとも一方を実行するように構成されたことを特徴とするA1に記載のEIR端末。
【0064】
A5.
前記マルチバンドアンテナが、2またはそれ以上の周波数規定ドメインのラジオ信号を送信すること、2またはそれ以上の周波数規定ドメインのラジオ信号を受信することの少なくとも一方を実行するように構成され、
前記2またはそれ以上の周波数規定ドメインが、850 MHz, 900 MHz, 1700 MHz, 1800 MHz, 1900 MHz, 2100 MHzのうちの2つ以上を含むことを特徴とするA1に記載のEIR端末。
【0065】
A6.
前記無線通信インターフェースが、GSM, GPRS, EDGE, HSPA, CDMA, EV-DO TDMAおよびUMTS無線通信プロトコルのうちの少なくとも2つをサポートするように構成されたことを特徴とするA1に記載のEIR端末。
【0066】
A7.
SIMカードを受けるように構成された少なくとも1つのコネクタを更に有することを特徴とするA1に記載のEIR端末。
【0067】
A8.
前記メモリが、第1の無線アカウント識別子を備えた第1の無線アカウントデータ構造、および、第2の無線アカウント識別子を備えた第2の無線アカウントデータ構造をストアするように構成されたことを特徴とするA1に記載のEIR端末。
【0068】
A9.
前記メモリが、第1の好ましいルーティングリスト、第1の好ましいオペレータリストの1つと,第1の無線アカウント識別子と;第2の好ましいルーティングリスト、第2の好ましいオペレータリストの1つと,第2の無線アカウント識別子とをストアするように構成されることを特徴とするA1に記載のEIR端末。
【0069】
B1.
マイクロプロセッサと、
前記マイクロプロセッサと通信可能に結合されるメモリと、
バーコード読取デバイス、RFID読取デバイス、および、カード読取デバイスからなるグループから選択されたEIRデバイスであって、該EIRデバイスが、少なくともコード化されたメッセージからなる生メッセージデータの出力、および、コード化されたメッセージに対応する復号化されたメッセージデータの出力のうちの一方を実行するように構成されたことを特徴とするEIRデバイスと、
マルチバンド・アンテナと、
前記マルチバンド・アンテナに電気的に結合されたラジオ周波数フロントエンドを更に包含する無線通信インターフェースであって、前記無線通信インターフェースが少なくとも2つの無線通信プロトコルをサポートするように構成されることを特徴とする無線通信インターフェースと、
を有し、
前記マイクロプロセッサが、無線通信プロトコルセレクタソフトウェアプログラムを実行するように構成され、前記無線通信プロトコルセレクタソフトウェアプログラムが、
ロケーションベース基準および最小コストルーティング基準の少なくとも1つを最適化することにより無線通信プロトコルおよび無線通信ネットワークの少なくとも一方を動的に選択するように構成される、ことを特徴とするコード化情報読取(EIR)端末。
【0070】
マイクロプロセッサと、
前記マイクロプロセッサと通信可能に結合されるメモリと、
バーコード読取デバイス、RFID読取デバイス、および、カード読取デバイスからなるグループから選択されたEIRデバイスであって、該EIRデバイスが、少なくともコード化されたメッセージからなる生メッセージデータの出力、および、コード化されたメッセージに対応する復号化されたメッセージデータの出力のうちの一方を実行するように構成されたことを特徴とするEIRデバイスと、
マルチバンド・アンテナと、
前記マルチバンド・アンテナに電気的に結合されたラジオ周波数フロントエンドを更に包含する無線通信インターフェースであって、前記無線通信インターフェースが少なくとも2つの無線通信プロトコルをサポートするように構成されることを特徴とする無線通信インターフェースと、
を有し、
前記マイクロプロセッサが、無線通信プロトコルセレクタソフトウェアプログラムを実行するように構成され、前記無線通信プロトコルセレクタソフトウェアプログラムが、無線通信プロトコルおよび無線通信ネットワークの少なくとも一方を動的に選択するように構成され、
前記マイクロプロセッサが、無線通信ネットワークおよび無線通信プロトコルの少なくとも一方を切り替える前記無線通信プロトコルセレクタソフトウェアプログラムと並行にアプリケーションソフトウェアプログラム及びシステムソフトウェアプログラムの少なくとも1つを実行するように構成される、ことを特徴とするコード化情報読取(EIR)端末。
【0071】
B2.
前記無線通信プロトコルセレクタソフトウェアプログラムが、ロケーションベース基準および最小コストルーティング基準の少なくとも1つを最適化するように構成されたことを特徴とするB1に記載のEIR端末。
【0072】
B3.
前記無線通信プロトコルセレクタソフトウェアプログラムが、所定のバーコードをスキャニングすること、ユーザインターフェースとのユーザインタラクションのうちの少なくとも1つに対して応答する無線通信プロトコルと、無線通信ネットワークとの少なくとも一方を動的に選択するように構成されることを特徴とするB1に記載のEIR端末。
【0073】
B4.
前記無線通信プロトコルセレクタソフトウェアプログラムが、前記EIR端末の製造者と第三者のアプリケーションデベロッパの一方によって開発されたソフトウェアプログラムによって呼び出されることを特徴とするB1に記載のEIR端末。
【0074】
B5.
前記マルチバンドアンテナが、2またはそれ以上の周波数規定ドメインのラジオ信号を送信すること、2またはそれ以上の周波数規定ドメインのラジオ信号を受信することの少なくとも一方を実行するように構成されたことを特徴とするB1に記載のEIR端末。
【0075】
B6.
前記マルチバンドアンテナが、2またはそれ以上の周波数規定ドメインのラジオ信号を送信すること、2またはそれ以上の周波数規定ドメインのラジオ信号を受信することの少なくとも一方を実行するように構成され、
前記2またはそれ以上の周波数規定ドメインが、850 MHz, 900 MHz, 1700 MHz, 1800 MHz, 1900 MHz, 2100 MHzのうちの2つ以上を含むことを特徴とするB1に記載のEIR端末。
【0076】
B7.
前記無線通信インターフェースが、GSM, GPRS, EDGE, HSPA, CDMA, EV-DO TDMAおよびUMTS無線通信プロトコルのうちの少なくとも2つをサポートするように構成されたことを特徴とするB1に記載のEIR端末。
【0077】
B8.
SIMカードを受けるように構成された少なくとも1つのコネクタを更に有することを特徴とするB1に記載のEIR端末。
【0078】
B9.
前記メモリが、第1の無線アカウント識別子を備えた第1の無線アカウントデータ構造、および、第2の無線アカウント識別子を備えた第2の無線アカウントデータ構造をストアするように構成されたことを特徴とするB1に記載のEIR端末。
【0079】
B10.
前記メモリが、第1の好ましいルーティングリスト、第1の好ましいオペレータリストの1つと,第1の無線アカウント識別子と;第2の好ましいルーティングリスト、第2の好ましいオペレータリストの1つと,第2の無線アカウント識別子とをストアするように構成されることを特徴とするB1に記載のEIR端末。
【0080】
[00071] 多くの特定の実施形態に関して本発明を記載してきたが、本願明細書でサポートされることが可能な特許請求の範囲に関して、真の本発明の精神の範囲が決定されなければならないと理解される。更に多数のケースに関して、本願明細書において、所定の数のエレメントを備えたシステム、装置、及び、方法が記載されているけれども、かかるシステム、装置、及び、方法は、上述した所定の数のエレメントよりも少ない又は多い数で実施されることができると理解される。また、多くの特定の具体例を記載したけれども、特定の実施形態に関して記載した特徴および態様は、残った特定の実施形態で使用することが可能であると理解される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マイクロプロセッサと、
前記マイクロプロセッサと通信可能に結合されるメモリと、
バーコード読取デバイス、RFID読取デバイス、および、カード読取デバイスからなるグループから選択されたEIRデバイスであって、該EIRデバイスが、少なくともコード化されたメッセージからなる生メッセージデータの出力、および、コード化されたメッセージに対応する復号化されたメッセージデータの出力のうちの一方を実行するように構成されたことを特徴とするEIRデバイスと、
マルチバンド・アンテナと、
前記マルチバンド・アンテナに電気的に結合されたラジオ周波数フロントエンドを更に包含する無線通信インターフェースであって、前記無線通信インターフェースが少なくとも2つの無線通信プロトコルをサポートするように構成されることを特徴とする無線通信インターフェースと、
を有し、
前記マイクロプロセッサが、無線通信プロトコルセレクタソフトウェアプログラムを実行するように構成され、前記無線通信プロトコルセレクタソフトウェアプログラムが、
ロケーションベース基準および最小コストルーティング基準の少なくとも1つを最適化することにより無線通信プロトコルおよび無線通信ネットワークの少なくとも一方を動的に選択するように構成される、ことを特徴とするコード化情報読取(EIR)端末。
【請求項2】
前記マイクロプロセッサが、無線通信ネットワークと無線通信プロトコルとの少なくとも1つを切り替える前記無線通信プロトコルセレクタソフトウェアプログラムと並行に、アプリケーションソフトウェアプログラムとシステムソフトウェアプログラムの少なくとも一方を実行するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載のEIR端末。
【請求項3】
前記マルチバンドアンテナが、2またはそれ以上の周波数規定ドメイン(frequency regulatory domains)のラジオ信号を送信すること、2またはそれ以上の周波数規定ドメインのラジオ信号を受信することの少なくとも一方を実行するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載のEIR端末。
【請求項4】
前記無線通信インターフェースが、GSM, GPRS, EDGE, HSPA, CDMA, EV-DO TDMAおよびUMTS無線通信プロトコルのうちの少なくとも2つをサポートするように構成されたことを特徴とする請求項1に記載のEIR端末。
【請求項1】
マイクロプロセッサと、
前記マイクロプロセッサと通信可能に結合されるメモリと、
バーコード読取デバイス、RFID読取デバイス、および、カード読取デバイスからなるグループから選択されたEIRデバイスであって、該EIRデバイスが、少なくともコード化されたメッセージからなる生メッセージデータの出力、および、コード化されたメッセージに対応する復号化されたメッセージデータの出力のうちの一方を実行するように構成されたことを特徴とするEIRデバイスと、
マルチバンド・アンテナと、
前記マルチバンド・アンテナに電気的に結合されたラジオ周波数フロントエンドを更に包含する無線通信インターフェースであって、前記無線通信インターフェースが少なくとも2つの無線通信プロトコルをサポートするように構成されることを特徴とする無線通信インターフェースと、
を有し、
前記マイクロプロセッサが、無線通信プロトコルセレクタソフトウェアプログラムを実行するように構成され、前記無線通信プロトコルセレクタソフトウェアプログラムが、
ロケーションベース基準および最小コストルーティング基準の少なくとも1つを最適化することにより無線通信プロトコルおよび無線通信ネットワークの少なくとも一方を動的に選択するように構成される、ことを特徴とするコード化情報読取(EIR)端末。
【請求項2】
前記マイクロプロセッサが、無線通信ネットワークと無線通信プロトコルとの少なくとも1つを切り替える前記無線通信プロトコルセレクタソフトウェアプログラムと並行に、アプリケーションソフトウェアプログラムとシステムソフトウェアプログラムの少なくとも一方を実行するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載のEIR端末。
【請求項3】
前記マルチバンドアンテナが、2またはそれ以上の周波数規定ドメイン(frequency regulatory domains)のラジオ信号を送信すること、2またはそれ以上の周波数規定ドメインのラジオ信号を受信することの少なくとも一方を実行するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載のEIR端末。
【請求項4】
前記無線通信インターフェースが、GSM, GPRS, EDGE, HSPA, CDMA, EV-DO TDMAおよびUMTS無線通信プロトコルのうちの少なくとも2つをサポートするように構成されたことを特徴とする請求項1に記載のEIR端末。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6a】
【図6b】
【図7a】
【図7b】
【図7c】
【図8a】
【図8b】
【図8c】
【図8d】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6a】
【図6b】
【図7a】
【図7b】
【図7c】
【図8a】
【図8b】
【図8c】
【図8d】
【公開番号】特開2011−124993(P2011−124993A)
【公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−258067(P2010−258067)
【出願日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
2.WINDOWS
3.Linux
【出願人】(503261948)ハンド ヘルド プロダクツ インコーポレーティッド (26)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−258067(P2010−258067)
【出願日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
2.WINDOWS
3.Linux
【出願人】(503261948)ハンド ヘルド プロダクツ インコーポレーティッド (26)
【Fターム(参考)】
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