説明

ネットワークにおける関連付けられたセッションの管理

ネットワークにおいて、関連付けられたセッションを管理するための方法及びシステムが説明される。ネットワークは、ネットワークとユーザ機器との間の関連付けられたセッションを管理するように構成されたネットワーク構成要素を含む。上記方法は、ネットワークにおいてセッションを関連付けるための合成セッション識別子を提供するステップと、合成セッション識別子をユーザ機器とネットワーク構成要素との間で交換するステップと、合成セッション識別子を交換することで2以上のセッションを合成セッション識別子と関連付けるステップと、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワーク上の関連付けられたセッションを管理することに関する。しかし、ネットワーク上の関連付けられたマルチメディア・セッションを管理するための方法及びシステム、そのようなシステムにおいて使用するためのネットワーク構成要素及びユーザ機器、並びにその方法を実行するためのコンピュータ・プログラムに限定されない。
【背景技術】
【0002】
IPマルチメディアサブシステム(IMS)の基本設計概念は、セッション初期化プロトコル(SIP)の柔軟性によって可能になるサービスの広い範囲をサポートする統合された基本設計概念である。IMSは、3GPPや3GPP2という標準(例えば、リリース5から7の3GPP TS 22.228、TS 23.218、TS 23.228、TS 24.228、TS24.229、TS 29.228、TS 29.229、TS 29.328及びTS 23.320)で定義されている。
【0003】
IMSのインフラへの投資をてこ入れするために、新しい種類のマルチメディア・サービスが開発されている。IMSによって可能になったある種のサービスは、混合サービス若しくは合成サービスとも呼ばれ、様々なプラットフォームのサービスを組み合せ、かつ様々なプラットフォームや配信技術(例えば、電話、マルチキャスト、ブロードキャスト、テレビ若しくはビデオ、オン・デマンドのコンテンツ等)の機能や性能を利用するいわゆる組み合わせサービスに関する。IMSによって可能になったある種のサービスは、エンドユーザが消極的な視聴者でなく積極的な参加者であるインタラクティブ・マルチメディア・サービスに関する。
【0004】
さらに、IMSで可能になったサービスのこの種の改良は、異なるマルチメディア・ストリームからのマルチメディア・サービスを構成するためにエンドユーザ及び/若しくはネットワークオペレータを含んで良い。例えば、エンドユーザは、メインサービスを強化することでパーソナライズされたマルチメディア・サービス、例えば、ネットワーク上の異なるソースに由来する、コンテンツ・オン・デマンド(CoD)、ユーザ作成型のコンテンツ(UCG)などの個人的に選択されたマルチメディア・コンテンツを付加したTVブロードキャスト(BC)を構成しても良い。
【0005】
最新のアーキテクチャにおけるパーソナライズされたTVサービスは、2004年5月14日のフラウンホーファーのホワイト・ペーパーにおけるラウシェンバッハ等の論文「ブロードキャストやブロードキャスト・ネットワークで同期配信をサポートする拡張可能なインタラクティブTVサービス」において説明される。この文書において、あるシステムでは、メインコンテンツ・ストリームが、ブロードキャスト・チャンネルの形で、エンドユーザの位置にあるホーム・メディア・サーバまでDVBネットワーク上で運ばれると説明される。さらに、複数の付加的なコンテンツ・ストリームは、ブロードバンドIPネットワークを介してホーム・メディア・サーバへ運ばれても良い。ホーム・メディア・サーバにおいて、これらの付加的なコンテンツ・ストリームは、メインコンテンツ・ストリームと同期し、ある同期方法でエンドユーザの(表示)装置に提示されても良い。
【0006】
ラウシェンバッハ等で説明されたスキームにおける欠点の一つは、全てのエンドユーザの表示機器は、これらの強化されたサービスを消費するために、ホーム・メディア・サーバ(HMS)に直接的に接続される必要があるということである。もう一つの欠点は、HMSは、相当に複雑な機器の一つであり、パーソナライズされたTVサービスの機能を実現するために必要な処理能力を考慮された強固な設計がなされている必要があるということである。要するに、先行技術では、エンドユーザによる強化されたテレビジョン・エクスペリエンスの管理しかできない。ネットワーク上の異なるソースから発生し、かつ別々のストリームとしてユーザ機器に配信される異なるマルチメディア・ストリーム間の関係に関する情報は、ユーザ装置(HMS)にのみ存在する。
【0007】
典型的なネットワーク・アーキテクチャ、例えばIMSネットワーク、より具体的には、IMSネットワークにおけるマルチメディア・サービスを管理するIMSネットワーク構成要素は、パーソナライズされたマルチメディア・サービスを生成するためにこれらのマルチメディア・セッションがエンドユーザによって組み合わせて使用されるという事実をどうしても気づいていない。ネットワークの内からパーソナライズされたテレビジョン・エクスペリエンスを操作することは、どんなにも利便性が良く、かつ/又は必要ですらある。例えば、パーソナライズされたテレビジョン・エクスペリエンスを再開する前において、対象とされた広告若しくはハリケーン警報又は他のコンテンツをエンドユーザへ配信するため、パーソナライズされたテレビジョン・エクスペリエンスを共に形成するマルチメディア・ストリームを同時に中断することは、利便性が良いであろう。また、全ての関連したストリームのために、ネットワークにおける帯域幅を確保することは、また利便性が良いであろう。他の例では、関連したストリームのどっちらが電話のかかってくる状況であるかをネットワークが知る必要がある。多くのストリームがパーソナライズされたテレビジョン・エクスペリエンスに関連し、多くがバックグラウンドの個人的なダウンロード・セッション若しくはマルチメディア・レコーディング・セッションに関連する場合に、仮にネットワークが、バックグラウンドのダウンロード若しくはレコーディングセッションに関連したストリームでなく、パーソナライズされたテレビジョン・エクスペリエンスに関連したストリームのみを中断できるならば、それは利便性が良いであろう。
【0008】
そのような組み合わせサービスの一例を説明するWO2007/101473において、ネットワーク・パーソナル・ビデオ・レコーディング・システム(NPVR)で、電話の着信に応じてテレビ番組が録画される。この手法において、ブロードキャスト・ストリーム(チャネル)は、電話の着信を受けると中断され、ネットワークに記録される。ユーザの要求に応じて、中断された瞬間からコンテンツがユニキャスト・ストリームとして再生されても良い。この種のネットワーク介入は、シングル・ストリームについて機能するだけであるけれども、異なるリソースに由来することがあり、同じユーザ機器に対する1以上の他のアクティブなセッションと組み合わさった複数のストリームを含み、パーソナライズされたテレビジョン・エクスペリエンスについては機能しない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】国際公開2007/101473号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
最新式のIMSの基本設計概念において、そのようなストリームは、異なるリソースに制御され、かつ/若しくは、由来し、複数並列したセッションのセットアップを要求するであろう。あるセッションは、メインコンテンツのストリームを含み、付加的なストリームそれぞれのための付加的なセッションは、追加のコンテンツアイテム(例えば、異なる字幕、ボイスオーバー、ピクチャ・イン・ピクチャ、など)を含むであろう。ネットワーク観点から、これら外側からのセッションは、全て同じに見えるであろうし、他のアクティブなレコーディング、ダウンロード、ゲーム、電話通信、又は他のセッションと違いがないであろう。現在、IMS規格によって、エンドユーザ、及び/又は、ネットワークが、関連付けられたマルチメディア・セッションを構成すること、及びこれらの関連付けられたマルチメディア・セッションと、それらが使用するネットワーク・リソースと、を集合的に管理することができない。そのため、従来技術では、ネットワークにおける関連付けられたセッションを管理する方法及びシステムが必要である。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係る方法は、ネットワークにおけるセッションを関連付けるための合成セッション識別子(PSCID)を供給するステップと、ユーザ機器と前記ネットワーク構成要素との間で前記合成セッション識別子を交換するステップと、前記合成セッション識別子を交換することで2以上のセッションを前記合成セッションに関連付けるステップと、を含む。
【0012】
前記合成セッション識別子は、前記ユーザ機器によって生成された場合、若しくは、サード・パーティのプロバイダ(例えば、電子番組ガイド(EPG)など)によって前記ユーザ機器へ提供された場合に、前記セッション管理が行われているネットワーク構成要素へ送信される。あるいは、前記合成セッション識別子は、前記ネットワーク構成要素から、若しくは、前記ネットワーク構成要素の制御の下で前記ユーザ機器へ送信されても良い。どちらかの方向へのそのような合成セッション識別子の送信を「交換」と呼んで良い。どの瞬間でも交換は行われる、つまり、合成セッションをセットアップする間、合成セッションと関連付けられるマルチメディア・セッションをセットアップする間、若しくは、セッションが管理される間の他の瞬間である。
【0013】
本発明によって、ネットワーク構成要素若しくはネットワーク構成要素に接続できる位置において、前記合成セッション識別子をネットワーク中心に管理できるようになる。マルチメディア・セッションがセットアップされ、ネットワーク構成要素若しくは前記ユーザ機器のどちらかによって、開始され、かつ割り当てられた合成セッション識別子が交換されると何時でも、前記マルチメディア・セッションは、前記ネットワーク構成要素の管理に従って合成セッション識別子と関連付けられるとしても良い。そのように、それは、既に同じ合成セッション識別子に割り当てられたかもしれない他のマルチメディア・セッションに関連付けられるとしても良い。
【0014】
さらに、ネットワークで集中的にセッションの関連付けをするで、グループの一部でない他のセッションから離れたネットワークの内側から、セッションのグループを管理できるようになる。このため、前記合成セッション識別子を使用することで、セッションの前記グループは、あたかもそこに唯1つのセッションがあるかのように操作される。例えば、それによって、(例えば、着信に応じてユーザ機器へ向かう)集中的な中断、応答、セッションのグループに関連付けられたデータストリームの迂回が可能になる。
【0015】
さらに、本発明は、前記セッションのグループ間における管理を可能とする。例えば、帯域幅が前記ネットワークにおける出現数を抑制し、同じユーザ機器へのセッションのグループと1つの別個のセッションとが存在する場合には、前記ネットワーク構成要素におけるセッション管理ロジックは、関連付けられた前記セッションのグループを完全なままとしつつ、その別個のセッションを終了させられるものとして選択しても良い。
【0016】
あるいは、セッションの唯1つのグループがアクティブであり、それらの組み合わされた存在は、例えば、パーソナライズされたテレビジョン・エクスペリエンスをユーザ機器へ配信するために不可欠である場合に、前記ネットワークは、帯域幅制限のためにグループにおけるどのセッションも停止されないとしても良い。セッション管理ロジックは、セッションの前記関連を知っているので、例えば、帯域幅制限が緩和するようにセッションのグループ内の1つセッションをダウンスケーリングするような、他の解決策を探すように構成されても良い。
【0017】
追加的な実施形態において、前記方法は、合成セッションを開始するステップを含む。原則として、単に合成セッション識別子を生成すること、及び前記関連付けられたセッションの管理を担うネットワーク構成要素制御に従ってこれを前記ネットワーク上の場所に保存することで十分かもしれないが、同様に別個のシグナル伝達セッション(合成セッション)を開始することに利点があるかもしれない。例えば、そのような合成セッションは、前記ユーザ機器と前記ネットワーク構成要素との間で合成セッション識別子を交換するために使用されても良い。全くそのような合成セッションが開始されない場合には、前記合成セッション識別子は、前記個々のセッションの前記シグナル伝達に組み込まれる。
【0018】
前記合成セッションは、関連付けられたセッションと、このタスクに関連付けられた前記ユーザ機器とネットワーク構成要素との間の様々な種類のシグナル伝送とを管理するために使用されても良い。そのようなシグナル伝送は、全てのセッションの持続時間に関する合意若しくは(全ての互いに関連付けられたセッションに対する)帯域幅要求に関する交渉を含んでも良い。
【0019】
さらに、そのような合成セッションの開始は、ヘット・ネットワーク及びユーザ機器におけるリソースのより効率的な使用をもたらすかもしれない。例えば、関連付けられたセッションの破壊が開始された合成セッション・ネットワークを使用することで、ユーザ機器へのより少ないシグナル伝達が要求されても良い。さらに、合成セッション識別子の存在について、全てのシグナル伝達メッセージを連続してスクリーニングし、その後に、次の一連の行動に対するサービス・ロジックを(前記ユーザ機器においてであれ、前記ネットワーク構成要素においてであれ)調査することは、行われなくても良い。(関連付けられたセッションのグループ内の)個々のセッションに単に関係したメッセージは、そのような調査を要求されないとしても良い。
【0020】
さらに、合成セッションに割り当てられた合成セッション識別子へセッションを関連付けることで、前記関連付けられたセッションは、自動的に前記合成セッションへ割り当てられる。
【0021】
一実施形態において、前記方法は、前記ユーザ機器が合成セッション識別子を生成するステップと、前記合成セッション識別子を含み、前記ユーザ機器から前記ネットワーク構成要素への合成セッションの開始を求めるリクエストを送信するステップと、をさらに含む。
【0022】
他の実施形態では、前記方法は、前記ユーザ機器から前記ネットワーク構成要素への合成セッションの開始を求めるリクエストを送信するステップと、前記ネットワーク構成要素が前記リクエストの受信に応じて合成セッション識別子を生成するステップと、前記合成セッション識別子を前記ユーザ機器に送信するステップと、をさらに含む。
【0023】
代替的な実施形態において、前記方法は、前記ユーザ機器が、前記受信された合成セッション識別子を含み、前記ユーザ機器から前記ネットワーク構成要素への合成セッションの開始を求めるリクエストの前記送信より前に、前記ネットワークから合成セッション識別子(PSCID)を受信するステップ、をさらに含む。PSCIDは、電子番組ガイド(EPG)を介して受信されても良い。リモコンを介してチャネルを選択し、合成セッション手続きを起動することで、前記PSCIDは、前記ネットワーク構成要素へ送信されても良く、前記ネットワーク構成要素によって、合成セッションの開始を求めるリクエストとして解釈されてもよい。
【0024】
そのため、公知のスキームに反して、本発明によれば、ネットワークが、合成セッション識別子を使用してセッションのグループを集中管理できるようになる。前記管理は、前記ネットワーク構成要素若しくは前記ネットワーク構成要素から到達できる位置で行われても良い。これは、前記ユーザ機器からの先行した介在なしに、前記ネットワークからのリクエストに応じて、及び/若しくは、前記ネットワークにおけるイベントによって開始されるトリガーに応じて、前記ネットワーク構成要素それ自身が、前記関連付けられたセッションを管理しても良いという利点をもたらす。本発明によれば、その結果、改良されたマルチメディア・サービスの全く新しい範囲が可能になる。関連付けられたセッションの前記グループを管理するためのネットワーク構成要素及び/若しくは合成セッションは、例えば、同じユーザ機器へ宛てた着信の検出に応じて、複数の関連付けられたマルチメディア・セッション(ユーザ機器へ伝達される関連したパーソナライズされたTVサービス)を中断させるように構成されても良い。同時に、ネットワーク構成要素によって、前記関連付けられたセッションの一部として認識されないダウンロード・セッションは、手付かずのままにされ、バックグラウンドで継続しても良い。そのような複雑なマルチメディア・サービスの相互作用は、公知のシステムでは不可能である。
【0025】
さらに別の実施形態において、前記方法は、前記ユーザ機器が、前記合成セッション識別子をそれぞれ含む、1つのセッションのための2以上のセッション開始リクエストを前記ネットワーク構成要素へ送信することで、好適には、SIP INVITEメッセージを使用することで、2以上のセッションを開始するステップを、さらに含む。
【0026】
一の実施形態において、前記方法は、前記ネットワーク構成要素が、前記合成セッション識別子をそれぞれ含む、1つのセッションのための2以上のリクエストを前記ユーザ機器へ送信することで、好適には、SIP INVITEメッセージを使用することで、2以上のセッションを開始するステップを、さらに含む。
【0027】
他の実施形態において、合成セッションの開始を求める前記リクエストは、1以上のセッション識別子と、必要に応じて、前記セッション識別子で識別される前記1以上のセッションに関連付けられたリソース確保情報及び/若しくはリソース配分情報と、をさらに含む。
【0028】
さらに別の実施形態において、2以上のセッションは、BC識別子(BCServiveID)に関連付けられたブロードキャスト(BC)セッション、CoD識別子(CoDID)に関連付けられたコンテンツ・オン・デマンド(CoD)セッション、TAI識別子に関連付けられた対象広告挿入(TAI)セッション、NPVR識別子(NPVRContentIDに関連付けられたネットワーク・パーソナル・ビデオ・コンテンツ(NPVC)セッション、UGC識別子に関連付けられたユーザ作成型コンテンツ(UGC)セッション、PSTN模倣識別子に関連付けられた公衆電話交換網(PSTN)模倣セッション、及び/若しくは、SC識別子に関連付けられた共有コンテンツ・セッションの少なくとも1つを含む。前記識別子の全ては、セッション識別子の例である。
【0029】
追加的な実施形態において、前記関連付けられたセッションが組み合わされたストリームは、パーソナライズされた合成マルチメディア・ストリームとして前記ユーザへ提示される。
【0030】
ある実施形態において、前記ネットワークは、保存手段、好適には、データベースをさらに含み、前記方法は、前記ネットワーク構成要素が、前記合成セッション識別子及び前記2以上の関連付けられたセッション識別子を前記保存手段に保存するステップをさらに含む。
【0031】
さらに別の実施形態において、前記方法は、1以上のセッションを前記合成セッションへ追加することですることで、前記合成セッションにおける1以上のセッションを停止させる若しくは修正することで、及び/若しくは、前記合成セッションから遠くの合成セッション若しくは前記合成セッションの外へ1以上のセッションを転送することで、前記合成セッションを修正するステップ、をさらに含む。修正の前記開始は、そこへリクエストを送信することで、前記ユーザ機器によって指示されても良い。あるいは、修正の前記開始は、前記セッション管理に関与する前記ネットワーク構成要素によって指示されても良い。典型的には、前記セッション管理は、前記ネットワークにおけるサービス・コントロール・機能の一部であっても良い。
【0032】
さらに別の実施形態において、前記ネットワークは、前記ネットワークと前記ユーザ機器との間で関連付けられたセッションを管理するように構成された前記ネットワーク構成要素である、サービス制御機能(SCF)に接続されたIMSコアを含むIPマルチメディア・システム(IMS)ネットワークである。
【0033】
さらなる態様において、本発明は、ネットワークにおいて、関連付けられたセッションを管理するためのシステムに関し、前記システムは、
前記ネットワークとユーザ機器との間の関連付けられたセッション管理し、合成セッション識別子をユーザ機器と交換し、かつ前記合成セッション識別子を交換することで2以上のセッションを前記合成セッション識別子に関連付けるように構成されたネットワーク構成要素と、
ネットワークにおける、関連付いたセッションのための合成セッション識別子を提供し、合成セッションを開始し、かつ前記ネットワーク構成要素と前記合成セッション識別子を交換するように構成されたユーザ機器と、を含む。
【0034】
さらに追加の態様において、本発明は、上記に記載のシステムで使用されるユーザ機器に関し、前記ユーザ機器は、
合成セッション識別子を生成するためのIDジェネレータと、
前記IDジェネレータから前記合成セッション識別子を受信し、合成セッションを開始し、前記合成セッション識別子をネットワーク構成要素と交換し、1以上のマルチメディア・セッションを前記ネットワーク構成要素と開始し、かつマルチメディア・セッションの前記セットアップ中に、前記合成セッション識別子を前記ネットワーク構成要素と交換する、ように構成されるマルチメディア・クライアントと、を含む。
【0035】
追加の態様において、本発明は、
合成セッション識別子をユーザ機器と交換し、合成セッションを開始、及び 若しくは、終了させ、及び 若しくは、修正し、かつマルチメディア・セッションをセットアップ及び修正するように構成されたセッション・マネージャと、
合成セッション及び前記関連付けられたセッションに関する情報を含む、合成セッション情報を保存する保存手段と、を含む、ネットワーク構成要素に関する。
【0036】
一の実施形態では、前記ネットワーク構成要素は、合成セッション識別子を生成するためのIDジェネレータをさらに含む。
【0037】
本発明は、実行時にユーザ機器若しくはネットワーク構成要素のメモリで、上記に記載の前記方法ステップを実行するように構成されたソフトウェア・コード部分を含むコンピュータ・プログラムにまた関する。
【0038】
本発明は、本発明に係る実施形態を図式的に示す添付の図を参照してさらに説明される。本発明は、これらの特定の実施形態に決して限定されない。
【発明の効果】
【0039】
本発明の目的は、先行技術において知られている少なくとも1つの欠点を減少させる若しくは除外すること、及び本発明の第1の態様において、ネットワークにおける関連付けられたセッションを管理する方法、ネットワークとユーザ機器との間における関連付けられたセッションを管理するように構成されたネットワーク構成要素を含むネットワークを提供することである。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係るシステムを表す。
【図2】図2は、本発明の一実施形態に係るに係る方法のフローチャートを表す。
【図3】図3は、本発明の一実施形態に係るセッション情報のデータ構造を表す。
【図4】図4は、本発明のもう一つの実施形態に係る方法のフローチャートを表す。
【図5】図5は、本発明のさらにもう一つの実施形態に係る方法のフローチャートを表す。
【図6】図6は、本発明の追加的な実施形態に係る方法のフローチャートを表す。
【図7A】図7Aは、本発明の代表的な実施形態に係る方法のフローチャートを表す。
【図7B】図7Bは、本発明の代表的な実施形態に係る方法のフローチャートを表す。
【図8A】図8Aは、追加的な実施形態に係る方法のフローチャートを表す。
【図8B】図8Bは、追加的な実施形態に係る方法のフローチャートを表す。
【発明を実施するための形態】
【0041】
図1は、ETSIのTISPAN 182.027で定義されるようなIMSに基づいたIPTVシステム100の一例を表す。そのシステムは、本発明の第1の実施形態に係る関連付けられたマルチメディア・セッションを管理するのに適している。そのシステムは、一連の呼セッション制御機能(CSCF)、つまり、プロキシCSCF(P−CSCF)、インタラゲイティングCSCF(I−CSCF)、及びサービングCSCF(S−CSCF)で形成されるIMSコア102を含む。IMSコアは、ユーザ機器(UE)104、ネットワーク(例えば、ブロードキャストSCF、コンテンツ・オン・デマンドSCF、など)におけるIPTVサービス制御のためのIPTVサービス制御機能(SCF)106、及びメディア制御機能(MCF)と、転送機能(TF)及び転送制御機能(TCF)を介したユーザ機器までのメディア・コンテンツの配信を制御するメディア配信機能(MDF)と、を含むメディア機能(MF)108に接続されている。
【0042】
さらに、ユーザ機器に接続されているサービス選択機能(SSF)110は、例えば、電子番組ガイド(EPG)を使用した利用可能なサービスに関する情報をユーザ機器に提供し、資源権限制御サブシステム(RACS)112は、マルチメディア・コンテンツをユーザ機器へ配信するためのリソースの使用量及びリソース配分を管理する。
【0043】
ユーザ機器(UE)は、ネットワークを介してセッション管理システムへ接続できる機器のいかなる種類であっても良い。ユーザ機器は、デスクトップ/ラップトップ/ハンドヘルド・コンピュータ、PDA、携帯端末、セット・トップ・ボックス、ホーム・メディア・ゲートウェイ、若しくはこれらのいかなる均等物のいかなる種類に関連しても良い。ある実施形態において、セッション管理システムを含むネットワーク構成要素は、IMSの基本設計概念を基礎としても良い。それは、例えば、サービス制御機能(SCF)といわれる論理的なIMSネットワーク構成要素であるかもしれない。あるいは、ネットワーク構成要素は、SCFの機能に等しい機能を実行する何か他のセッション管理システムであっても良い。UEをネットワーク構成要素に接続させるネットワークは、いかなるタイプの無線若しくは有線ネットワークに関連しても良い。本発明のために、関連付けられたセッションは、新しいタイプのサービスを可能にするするためにそれらが互いに独立して管理されないことを求めるセッションである。
【0044】
IPTVシステムは、ユーザ端末間、若しくは、ユーザ端末とDCFs及びMFsを含むアプリケーション・サーバとの間でセッションをセットアップし、管理するために、セッション初期化プロトコル(SIP)を使用する。SIPシグナル伝達によって運ばれるセッション記述プロトコル(SDP)は、セッションにおけるメディアコンポーネントの説明及びネゴシエーションのために使用される。さらに、リアルタイム・ストリーミング・プロトコル(RTSP)は、例えば、ブロードキャスト・トリック・モードの提供を制御するメディア、コンテンツ・オン・デマンド、及びネットワーク・パーソナル・ビデオレコーダ(NPVR)のために使用され、リアルタイム・トランスポート・プロトコル(RTP)は、メディアの転送のために使用される。
【0045】
IPTVシステムが関連付けられたマルチメディア・セッションを認識できるようにするために、SCFs及びユーザ機器は、合成セッションをセットアップするように構成される。合成セッションは、ユーザ機器及びネットワークの双方が関連付けられたマルチメディア・セッションの記録を保持し、かつ制御することを可能にする。この発明のために、合成セッションは、またPSCセッション、合成のセッション、若しくはコンビ・セッションと呼ばれてもよい。同じ概念を示すために、同等な用語の全てが、この発明の開示の至るところで使用される。
【0046】
そのような合成セッションが開始するときに、合成セッション識別子(PSCID)が生成され、SIPメッセージング使用してSCFとユーザ機器との間で交換される。
【0047】
本発明の目的のために、用語PSCID、PSCid、PSCセッションID及びコンビ・セッションIDは、ある同じタイプの識別子を示すために使用される、全て等しい/代用可能な、及び/若しくは、互換性のある言葉であるということに注意すべきである。
【0048】
合成セッション識別子(PSCID)は、SCF若しくはユーザ機器によって生成されても良い。あるいは、PSCIDは、サード・パーティのプロバイダ(アプリケーション・サーバ若しくはAS)によって提供されても良いし、例えば、電子番組ガイド(EPG)を介してユーザ機器へ提供されても良い。合成セッションの確立後、マルチメディア・セッション、例えば、ブロードキャスト・セッション、CoDセッション、対象広告挿入(TAI)セッション、ユーザ作成型コンテンツ(UGC)セッション、などは、マルチメディア・セッションを合成セッションへ追加することで、合成セッション識別子を用いて合成セッションに関連付けられても良い。PSCIDによって結ばれるセッションの組み合わせは、パーソナライズされたサービス合成サービス(PSC−サービス)としてユーザ機器へ提供されるとしても良い。
【0049】
マルチメディア・セッションの合成セッションに対する追加は、SIPを使用して、例えば、合成セッション識別子とマルチメディア・セッション識別子とを含むSIP INVITEメッセージを用いてマルチメディア・セッションを初期化することで実現されても良い。あるいは、合成セッションに対する追加は、既存の(アクティブな)マルチメディア・セッションを合成セッションへ追加することによって実現されても良い。これは、SIPを使用して、例えば、合成セッション識別子とマルチメディア・セッション識別子とを含むSIP REINVITEメッセージを用いて、既に存在するマルチメディア・セッションを修正することによって達成されても良い。
【0050】
SCFとユーザ機器は、合成セッション識別子のために、SCFに接続されたセッション・データベース114と、セッション情報116を保存するためのユーザ機器のメモリと、のそれぞれに対して関連付けられたマルチメディア識別子を保存することによって、合成セッションとこれら合成セッションそれぞれに関連付けられたマルチメディア・セッションとの記録を保持しても良い。
【0051】
さらに、SCFとユーザ機器とは、合成セッションを修正する、及び/若しくは終了させるように構成されている。例えば、ネットワーク・リソースを解放して他のメディア・セッションを追加する余地を設けるために、ネットワークは、特定の合成セッションにおけるHDTVブロードキャスト・セッションを、狭い帯域幅を占有する通常のブロードキャスト・セッションに置き換えようとするとしても良い。そのような場合において、セッション・データベースに保存されたセッション情報を使用することで、SCFは、合成セッションに関連づけられたマルチメディア・セッションを識別したり、操ったりできる。セッション情報を使用することで、SCFは、HDTVブロードキャスト・セッションを識別し、HTDVブロードキャスト・セッションを終了させ、かつ狭い帯域幅を占有する標準テレビ・ストリーム(SDTV)に関連した新しいマルチメディア・セッションを合成セッションに追加しても良い。合成セッションの修正は、マルチメディアHDTVセッション識別子とマルチメディアSDTVセッション識別子とを置き換えることで、セッション・データベース及びユーザ機器のメモリへ登録される。
【0052】
ネットワークにおけるセッション・データベース及びユーザ機器のメモリに保存されたセッション情報は、新たに生成された合成セッション、既存の合成セッションにおける修正、及び/若しくは、合成セッションの終了の記録をこのようにして保持ことができ、このようにして、例えば、SCFなどの、IMSネットワークにおけるネットワーク構成要素が、関連付けられたメディア・セッションの存在を認識できるようになる。
【0053】
図2は、合成セッション識別子と、合成セッション識別子を使用する合成セッションの後に続く3つのマルチメディア・セッションの関連と、を使用して、合成セッション、この場合、パーソナライズされたストリーム若しくはサービス合成(PSC)セッションの開始を表すプロトコルフロー200の代表例を表す。この例において、関連づけられたマルチメディア・セッションは、3つのセッション、つまり、第1ビデオストリームを含むブロードキャスト(BC)セッション、並びに第2及び第3のビデオストリームをそれぞれ含む第1及び第2のコンテンツ・オン・デマンド(CoD)セッションを含む。第1のストリームは、例えば、特定の解説者が解説するスポーツの試合といったTVブロードキャストを含んでも良く、かつ第2及び第3のストリームは、ネットワークにおける異なるソースに由来し、TVブロードキャストと同期したスポーツ・イベントの第2及び第3のカメラアングル含み、2つの別個のピクチャ・イン・ピクチャ・モヂとしてユーザに表されても良い2つの別個のユニキャスト・ストリームを含んで良い。
【0054】
第1、第2、及び第3のビデオストリームは、SSFにおいて予め構成された、若しくは、代わりに、SSFによって提供された番組情報を使用してユーザが設定した、パーソナライズ済みのテレビ番組に関連しても良い。パーソナライズ済みのテレビ番組(それは、PSCサービスの一例である)におけるマルチメディア・ストリームの選択は、SSFによって供給された電子番組ガイド(EPG)データをユーザへ提示することで実現されても良い。ユーザは、リモコンを使用して、ユーザに提示されたマルチメディア・ストリームの組から2以上のマルチメディア・ストリームを選択することで、それ自身パーソナライズされたテレビ番組を組み立てても良い。複数のBC及び/若しくはCoDセッションの提供からパーソナライズされたテレビ番組を組み立てることは、例えば、OMA BCASTサービスガイドによってサポートされるように、より複雑なEPGデータを要求する。
【0055】
マルチメディア・ストリームを選択した後に、ユーザ機器は、異なる選択されたマルチメディア・セッションをPSCセッションに関連づけるために、ユーザ機器(UE)及びネットワークによって使用される合成セッション識別子、この場合、パーソナライズされたストリーム合成セッション識別子(今後、PSC ID)を生成する。一実施形態において、(例えば、このために構成されたリモコン上のボタンを押すことでPSCサービス・モジュールに入力を行うことで)提供済みのセッションを実際に選択するより前に、PSCIDは、UEによって生成されるとしても良い。もう一つの実施形態では、UEは、EPGを介してPSCを受信しても良いし、若しくは、ネットワーク構成要素(SCFのような)若しくはサード・パーティのASからそれを要求しても良い。ユーザ機器は、生成された、若しくは、受信されたPSC ID並びにセッション情報を保存するために使用される選択されたBC及びCoDマルチメディア識別子をメモリに保存する。
【0056】
その後、PSCセッションは、PSCセッション開始リクエストによって開始される。PSCセッションは、PSC IDを含むSIP INVITEをSCFへIMSコアを介して送信してSIPプロトコルを使用することで開始されても良い(ステップ202)。PSC IDは、SIPメッセージのリクエストURIでコード化されても良い。追加的な実施形態において、PSC IDは、プレーンHTTPの(RFC3261で定義されるような)SIP コール ID、若しくは、例えば、SIP RTSPメッセージとして実装されても良いし、あるいは、PSCISは、別個のSIP INVITE若しくはSIP INFOメッセージにおいてSCFへ転送されても良い。そのような特別に作成されたSIP INVITEメッセージの2つの例は、下記の通りである。PSCIDは、SIP/SOPメッセージ双方のSDP部分において太字で表される。
【0057】
例1.PSCセッションの一部としてブロードキャスト(BC)サービス(セッション)を開始するためのSIP INVITEメッセージ
【0058】
【表1】

【0059】
例2.空のPSCセッションを開始するためのSIP INVITEメッセージ
【0060】
【表2】

【0061】
SCFは、PSCセッション開始レスポンスをユーザ機器へ返信することでPSCセッションの開始に対して肯定応答する(ステップ204)。レスポンスは、PSC IDを含むSIP200OKレスポンスであっても良い。さらに、SCFは、新たに生成されたPSC IDをセッション・データベースへ保存する。そのような特別に作成されたSIP OKメッセージの一例は、以下に表される。
【0062】
例3.PSCセッション内のBCサービスを確認するためのSIP 200 OKメッセージ
【0063】
【表3】

【0064】
ユーザ機器は、そのメモリへ保存されるセッション情報、つまり、PSC ID及び新たに生成されたBCマルチメディア・セッションIDを使用する、選択されたBCセッションを開始しても良い。BCセッションの開始は、ETSI TS 182 027の8.1.3節及びETSI TS 183 063の5.3.1節で定義されるような適合した標準手続を使用することで実現される。標準手続の適合は、一部がBCマルチメディア・セッションであるPSCセッションのPSC−IDの開始リクエストへの追加に関係している。このパラメータは、例えば、セッションのセットアップに使用されるSIP INVITEのリクエストURIにおけるパラメータとして含まれても良い。このため、BCセッションは、新たに生成されたBCマルチメディア・セッションID及びPSC IDを含むBC開始リクエストをSCFへ送信することによって開始される(ステップ206)。セッションをセットアップする間、ネットワークにおけるリソースは、BCマルチメディア・セッションのためにRACSによって検証及び確保されても良いし、及び/もしくは、BCマルチメディア・セッションに配分されても良い。
【0065】
BC開始リクエストの受信後、SCFは、BCマルチメディア・セッションIDを、セッション・データベースにおいて階層的にPSC IDの下へ保存し、レスポンス・メッセージ、例えば、BCマルチメディア・セッションID 及び PSC ID を含むSIP 200 OKメッセージをユーザ機器/UEへ送信することで、BCマルチメディア・セッションの開始に対して肯定応答する(ステップ208)。
【0066】
次に、第1のCoDセッションがセットアップされる。これは、ETSI TS 182 027の8.4.1節及びETSI TS 183 063の5.3.2節で定義されるような適合された標準手順を使用することで行われても良い。標準手続の適合は、一部がCoDマルチメディア・セッションであるPSCセッションのPSC−IDの開始リクエストへの追加に関係している。このパラメータは、例えば、セッションのセットアップに使用されるSIP INVITEのリクエストURIにおけるパラメータとして含まれても良い。そのため、CoDセッションは、新たに生成されたCoDマルチメディア・セッションID及びPSD−ID含むCoD開始リクエストをCoDメディア・コンテンツを制御する第1のマルチメディア機能MF1へSCFを介して送信することによって開始される(ステップ210)。
【0067】
それに応じて、MF1は、CoDマルチメディア・セッションID及びPSC_IDを含む肯定応答メッセージ、例えば、SIP200OKをSCFへ返信する。SCFは、次に、それに応じてCoDマルチメディア・セッションIDをセッション・データベースにおいて階層的にPSC−IDの下に保存する。その後、ユーザ機器/UEへ肯定応答メッセージが送信される(ステップ212)。第1のCoDセッションのセットアップ中に、ネットワークのリソースが、CoDマルチメディア・セッションのためにRACSによって確保されていても良いし、かつ/または、CoDマルチメディア・セッションに配分されても良い。
【0068】
同様の方法で、第2のCoDセッションは、メディア機能MF2にセットアップされる(ステップ214から218)。また、第2のCoDセッションの開始は、SCFによってセッション・データベースへ登録され、セッション・データベースでは、第2のCoDマルチメディア・セッションIDも、第1のcoDマルチメディア・セッションをデータベースへ階層的に保存するために使用されたのと同じPSC−IDよりも階層的に下の層へ保存される。
【0069】
上記に記載のステップの使用により、1つのBCメディア・セッション及び2つのCoDメディア・セッションを含むPSCセッションが生成される。SCF及びUEの双方は、例えば、図3に示すようなデータモデルを使用することで、PSCセッション及びどちらのメディア・セッションをそれが含むかという記録を保持しても良い。この代表図は、1つのPSCセッションは、空又は1以上のBCセッション及び/若しくは1以上のCoDセッションを含むことを示す。当然ながら、BC及びCoDセッションは、本発明を使用することで、関連付けられても良いセッションの例に過ぎない。
【0070】
図2に示されたプロセス・フローの変形(不図示)において、PSCセッションを開始するユーザ機器の代わりがSCFである。これを受けて、SCFへ送信される(図2のステップ202)PSCセッション開始リクエストは、PSC ID並びにPSCセッションへ関連づけられるBC及びCoDマルチメディア・セッションに関連する選択済みのBC及びCoDマルチメディア識別子を含む。さらに、リクエストは、例えば、全てのリクエストされたBC及びCoDセッションを同時にアクティブにするのに利用可能な帯域幅がネットワーク(の一部)において不十分である状況をどのように取り扱うかというSCFに対する取扱指示を含んでも良い。リクエストにおける情報を使用することで、その後、SCFは、リクエストされたマルチメディアPSCセッションを、図2に関連して説明されるような同様の方法で開始する。この変形例は、SCFは、例えば、RACSと組み合わせて、十分なネットワーク・リソースが利用できるかを最初に決定できるという利点を有する。この場合に、SCFは、異なるセッションをセットアップする。そうでなければ、SCFは、PSCセッション拒否メッセージをUEへ送信する。PSCセッションを拒否する他の理由は、不十分な前払残高、予約制限による認証失敗などを含んでも良いが、これに限定されない。
【0071】
図4は、図2に関連して上記で説明されたようなPSCセッションの代表的な使用を表す。この例において、図2に関連して説明されたものと類似したPSCセッションがセットアップされる。しかし、この場合、第2のCoDマルチメディア・セッションのセットアップは失敗する、これは、第2のCoDセッションのために使用可能な帯域幅が不十分であるということをSCFに対して知らせるからである(ステップ402)。
【0072】
SCFは、PSCセッションにおける異なるメディア・セッション間の特定の関係を認識している(そこでは、これらのメディア・セッションは、リクエストされたパーソナライズ済みのブロードキャスティングTVサービスを生成するために同時にアクティブとなるべきである)ので、SCFは、PSCセッションの全体としての帯域幅の使用をネットワークに管理させる。SCFは、以下のように構成されるように拡張されても良い:十分な帯域幅が使用できないというIMSコアからの通知に応じて、SCFサービス・ロジックは、例えば、TS 182 027の8.3.2節及びTS183 063の5.1.3.2節における手続きで説明されるようなセッション修正を利用することで、この場合、高帯域幅HDTVストリームを含むBCメディア・セッションを修正させる。
【0073】
そのため、帯域幅不十分通知に応じて、SCFは、BCマルチメディア・セッションID及びPSC−IDを含むBCセッション修正リクエストをユーザ機器へ送信する(ステップ404)。このリクエストの受信に応答して、ユーザ機器(UE)は、初めに選択されたHDTVストリームに代えて低帯域幅を自動的に選択しても良い。あるいは、UEは、例えば、標準TVストリーム(SDTV)など低帯域幅のTVストリームという代替手段をユーザに選択させても良い。そのような修正リクエスト・メッセージの一例は、以下に示される。
【0074】
例4.BCサービスをPSCへ追加するためにそれを修正するためのSIP reINVITEメッセージ
(例えば、これは、SIPダイアログにおける第2/第3/・・・SIP INVITEであってもよい。)
【0075】
【表4】

【0076】
この場合、BCセッションの修正は、そのBCセッションを変化させないので、PSCID及び他の関連付けられたマルチメディア・セッションIDも、正しいままであり、変化させる必要がない。従って、リソース配分を修正するためにRACSへ通知するBCセッション修正レスポンスは、IMSコアを介して(ステップ406)SCFへ送信される。リソースの(再)分配が完了した後には、SCFが第2のCoDセッションをセットアップするのに十分な帯域幅が使用可能である(ステップS408)。
【0077】
図5は、図2に関連して上記で説明されたようなPSCセッションの終了に関し、ネットワーク、この場合、SCFによって終了処理が開始されるプロセス・フローの一例を示す。パレンタル・コントロール制御のため(子供は1日TVを2時間だけ観て良く、その後それは終了される)、若しくは、ユーザがそのセット・トップ・ボックスを設定したので、例えば、特定の放送された番組が開始すると直ぐに、彼は、その番組へチャンネルを変更し、そのため、PSCセッション(例えば、パーソナライズされたTVエクスペリエンス)を終わらせて、通常の(パーソナライズされていない)BCセッションを楽しむため、例えば、終了は必要であるかもしれない。SCFは、特定の瞬間から、PSCセッション及びリンクされ、関連付けられた全てのセッションを終了させ、かつ通常の放送を受信するために新しいセッションをセットアップするように今や設定される。
【0078】
PSCセッション内のセッションを終了するためのUEからの終了メッセージの一例は、以下に記載される。
【0079】
例5.PSC内のセッションを終了するためのSIP BYEメッセージ
【0080】
【表5】

【0081】
図6は、3つの異なるユーザ端末UE1、UE2、及びUE3に関わるPSCセッションの追加使用に関するプロセス・フロー600を示す。異なるUEへ提供される異なるサービス、例えば、UE1へのテレビ放送サービス、UE2への電話通信サービス、及びUE3へのゲームサービスは、今や、1つの合成セッションへ追加されているため、互いに関係付けられている。
【0082】
この例では、UEが各サービスに関連したセッションをセットアップする前に、第1に、ステップ602、606、及び610でリクエストを使用してSCFへのPSCセッション(合成セッション)がセットアップされる。この特定の例においてUEは、そのような合成セッションが既に存在するか知らないので、個々のUEは、合成セッション識別子、PSC−IDを生成しない。代わりに、PSC−IDは、SCFによって生成され、その後に各UEへ返信される。全てのセッションは、同じPSCセッションに属するので、PSCIDは、各UE1、UE2、及びUE3について同じになる。SCFは、PSC−IDをPSCセッション開始リクエストに対する応答へ挿入する。そのため、UEは、このID及び1以上の関連づけられたマルチメディア・セッションIDを保存しても良い。PSCセッションの一部になった後、UEは、PSCサービスのために要求されるいかなるマルチメディア・セッションをセットアップしても良いし、これらのセッションをPSCセッションの一部としても良い(ステップ604から612)。
【0083】
その後のステップ614では、例えば、前払口座の残金が尽きたため、若しくは子供は寝なければならないとするパレンタル・コントロールのため、SCFは、PSCセッションを破壊することを決定する。この場合、SCFは、PSCセッションに属するいかなるサービス・セッションも破壊するためにPSCIDを使用して終了リクエストを単に送信する。
【0084】
図6は、PSCセッションがマルチ・デバイス・セッションである状況に関連する。標準化されたIMSの場合、そのようなセッションは、現在、サポートされておらず、PSCIDのためのコールIDフィールドを使用する。それにも関わらず、このPSCセッションのセットアップ中に、ポート番号やIPアドレスが端末間で交換される必要がないので、そのようなマルチ・デバイス・セッションは、例えば、カンファレンス・ブリッジや同様のセッション・ブリッジ無しに開始されても良い。PSCセッションのために、信号メッセージだけが交換される。そのため、例えば、PSCセッションの一部である異なる装置へ送られるSIPメッセージといった信号メッセージをかき集めることを可能にするためにIMSコアが必要である。このかき集めは、通常、例えば、SIP URIに基づいて行われるが、信号メッセージのいかなる他の部分を使用して行われ得る。仮に、PSCIDが、例えば、サービス・パラメータとしてリクエストURIに含まれるならば、メッセージは、このヘッダフィールドにおけるPSCIDの検出に基づいてコアIMSがかき集めても良い。これは、図6のステップ616で行われる。IMSコアは、セッション終了リクエストをSCFから受信し、全ての関連したUE、この場合、UE1、UE2、及びUE3へ送られるこのメッセージをかき集める。
【0085】
図7A及び7Bに関連した以下のユースケースは、ネットワーク・ベースのサービスの介入が要求された場合に、どのように発明が使用され得るかを示す。この特定の実施形態において、ユーザ機器、例えば、ホーム・メディア・ゲートウェイ(HMG)への3つのセッションが同時にアクティブである。2つのCoDセッションは、合成セッション識別子PSCidに関連付けられ、共にPSCサービスを形成する。例えば、パーソナライズされたテレビジョン・エクスペリエンスにおいて、CoDセッション1はサッカーの試合のメイン・テレビジョン・ビューを含み、CoDセッション2は、サッカーの試合の他のアングルの小さなピクチャ・イン・ピクチャ(PIP)ビューを示すメイン・ビューのオーバーレイとして提示される。CoDセッション3は、2つの他のセッションに関連しておらず、HMGにおけるPVRへの映画のダウンロードを含む。
【0086】
ユーザは、パーソナライズされたテレビジョン・エクスペリエンスを消費する間、受けなければならない重要な電話の呼び出しを待つ。彼は、通話の後に、パーソナライズされたテレビジョン・エクスペリエンスを再度見ようとするかもしれないし、若しくは全く中止するかも知れない。彼が欲しないことは、映画のダウンロードに関連したCoDセッション3が、どんな風であれ中断することである。以下は、フォンフリーズ・サービスと組み合わせてどのように発明が使用され得るかを表すためのステップの代表的なシーケンスである。どのようにユーザの目的が達成されるかが示される。
【0087】
さらに重要なことには、この実施形態は、合成セッションの開始が全ての場合に必ず必要な訳でないことをさらに示す。合成セッション識別子を提供すること、及びこれをユーザ機器とネットワーク構成要素若しくはセッション管理を担う要素との間で交換することで、関連したセッションを関連付けることが要所である。
【0088】
1)第1のステップ7010において、UEは、フォンフリーズ・サービスのリクエストを送信する。このリクエストは、例えば、SIP MESSAGEメッセージ若しくはHTTP POSTメッセージの形式であってよい。
【0089】
2)第2のステップ7020において、IPTV SCF(ネットワーク・エレメント)は、リクエストを受信し、かつPSCIidを生成する。
【0090】
3)ステップ7030において、IPTV SCFは、電話通信SCFへのPSCidを含むフォンフリーズ承認リクエストを発行する。この承認リクエストは、SIP SUBSCRIBEメッセージ若しくはXMPP SUBSCRIBE(RFC 3921)に含まれても良い。
【0091】
4)ステップ7040において、IPTV SCFは、PSCidを含むフォンフリーズ・リクエストを確認する。このレスポンスは、SIP200OK若しくはHTTP200OKであって良い。
【0092】
────────────────────────────────────────
5)ステップ7050において、UEは、IPTV SCFへのPSCid(このステップにおいて、ユーザ機器とネットワーク構成要素の間でPSCidは交換される)及びCODセッション1IDを含むCODセッション1のセッション開始リクエストを送信する。
【0093】
6)ステップ7060において、IPTV SCFは、CODセッション1をPSCidへ関連づけ、その結果、フォンフリーズ・リクエストにも関連付ける。
【0094】
7)ステップ7070において、IPTV SFCは、そのメッセージをMFIへ転送する。
【0095】
8)ステップ7080において、MF1は、IPTV SCFへの200OKメッセージ付きCoDセッション1を確認する。
【0096】
9)ステップ7090において、IPTV SCFは、UEへの200OKメッセージ付きCoDセッション1を確認する。
【0097】
10)ステップ7100において、MF1は、CoDセッション1(ビデオ・ストリーム1の配信)のためのメディア配信を開始する。
【0098】
────────────────────────────────────────
11)ステップ7110において、UEは、PSCid及びのCODセッション2IDを含むCODセッション2のセッション開始リクエストをIPTV SCFへ送信する(このステップにおいて、PSCidは、ユーザ機器とネットワーク構成要素との間で交換される)。
【0099】
12)ステップ7120において、IPTV SCFは、CODセッション2をPSCidへ関連付ける、その結果、CoDセッション1及びフォンフリーズ・リクエストにも関連付ける。
【0100】
13)ステップ7130において、IPTV SCFは、メッセージをMF1へ転送する。
【0101】
14)ステップ7140において、MF1は、IPTV SCFへの200OKメッセージ付きCoDセッション2を確認する
【0102】
15)ステップ7150において、IPTV SCFは、UEへの200OKメッセージ付きCoDセッション2を確認する
【0103】
16)ステップ7160において、MF1は、CoDセッション2のためのメディア配信(ビデオ・ストリーム2の配信)を開始する
【0104】
────────────────────────────────────────
17)ステップ7170において、UEは、CODセッション2のためのセッション開始リクエストをPSCid無しで送信する
【0105】
18)ステップ7180から7210において、7130から7160までの全てのステップが、CoDセッション3のために繰り返される。
【0106】
19)ステップ7220において、電話通信SCFは着信を受ける。
【0107】
20)ステップ7230において、電話通信SCFは、PSCidを含む通知メッセージ、例えば、SIP NOFIFYメッセージ若しくはXMPP状態更新を送信する。
【0108】
21)ステップ7240において、IPTVは、フォンフリーズ通知をCoDセッション1及びCoDセッション2へ関連付けるために、PSCidを使用する。
【0109】
22)ステップ7250において、IPTV SCFは、CoDセッション1及びCoDセッション2、例えば、SIP BYEメッセージを終了させる(若しくは、セッションを一時中断させる、若しくはストリームを記録する、若しくは・・・)。
【0110】
23)ステップ7260において、UEは、CoDセッション1及びCoDセッション2の終了/一時中断/記録を確認する。CoDセッション3は、中断されず、かつユーザが通話する間継続する
【0111】
他の例は、CoDセッション1及び2がユーザ1によってリビングルームのテレビジョンセットで視聴されるパーソナライズされたテレビジョン・エクスペリエンスを形成し、一方でCoDセッション3は、他の部屋の端末に配信される他のテレビ番組であるが、同じホーム・メディア・ゲートウェイ介し、かつそのため同じ受信契約者/ユーザ機器であるネットワーク構成要素へ配信されるというものであっても良い。人は、直ちに、そのような状況における発明概念の力を思い浮かべることができる。図8A及びBは、代表的な発明の実施形態に関連する。まさに図7A及びBに関連した実施形態のように、合成セッションを開始することが要求されない。ここで、PSCidを生成し、これをユーザ機器へ返信するのは、ネットワーク構成要素である。そのような実施形態は、既存のCoDセッションにおける広告の挿入のために使用されても良い。図に示されたステップは、概して、他の図のものとオーバーラップしており、残りは、当業者にとって自明である。
【0112】
どれか一つの実施形態に関連して説明されたいかなる特徴は、単独で若しくは説明された他の特徴と組み合わせて使用されても良く、また、他のどんな実施形態、若しくは、他のどんな実施形態のどんな組み合わせの一以上の特徴と組み合わせて使用されても良いということが理解される。さらに、上記で説明されなかった均等物及び改良物が、付属のクレームで定められる発明の範囲から逸脱することなく採用されても良い。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークとユーザ機器との間の関連付けられたセッションを管理するように構成されたネットワーク構成要素を含む、前記ネットワークにおいて、前記関連付けられたセッションを管理する方法であって、
ネットワークにおけるセッションを関連付けるための合成セッション識別子を供給し、
ユーザ機器と前記ネットワーク構成要素との間で前記合成セッション識別子を交換し、
前記合成セッション識別子を交換することで2以上のセッションを前記合成セッション識別子に関連付ける、ことを含む方法。
【請求項2】
合成セッションを開始するステップをさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ユーザ機器が、合成セッション識別子を生成するステップと、
前記合成セッション識別子含み、前記ユーザ機器から前記ネットワーク構成要素への合成セッションの開始を求めるリクエストを送信するステップと、をさらに含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ユーザ機器から前記ネットワーク構成要素への合成セッションの開始を求めるリクエストを送信するステップと
前記ネットワーク構成要素が前記リクエストの受信に応じて合成セッション識別子を生成するステップと、
前記ユーザ機器へ前記合成セッション識別子を送信するステップと、をさらに含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記ユーザ機器が、前記合成セッション識別子をそれぞれ含む、1つのセッションのための2以上のセッション開始リクエストを、好適には、SIP INVITEメッセージを使用して、前記ネットワーク構成要素へ送信することで、2以上のセッションを開始するステップを、さらに含む、
請求項1から4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
前記ネットワーク構成要素が、前記合成セッション識別子をそれぞれ含む、1つのセッションのための2以上のリクエストを、好適には、SIP INVITEメッセージを使用して、前記ユーザ機器へ送信することで、2以上のセッションを開始するステップを、さらに含む、
請求項1から4のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
合成セッションの開始を求める前記リクエストは、1以上のセッション識別子と、必要に応じて、前記セッション識別子で識別される前記1以上のセッションに関連付けられたリソース確保情報及び/若しくはリソース配分情報と、をさらに含む、
請求項3又は4に記載の方法。
【請求項8】
2以上のセッションは、BC識別子(BCServiveID)に関連付けられたブロードキャスト(BC)セッション、CoD識別子(CoDID)に関連付けられたコンテンツ・オン・デマンド(CoD)セッション、TAI識別子に関連付けられた対象広告挿入(TAI)セッション、NPVR識別子(NPVRContentIDに関連付けられたネットワーク・パーソナル・ビデオ・コンテンツ(NPVC)セッション、UGC識別子に関連付けられたユーザ作成型コンテンツ(UGC)セッション、PSTN模倣識別子に関連付けられた公衆電話交換網(PSTN)模倣セッション、及び/若しくは、SC識別子に関連付けられた共有コンテンツ・セッションの少なくとも1つを含む、
請求項5若しくは6に記載の方法。
【請求項9】
前記関連付けられたセッションが組み合わされたストリームは、パーソナライズされた合成マルチメディア・ストリームとして前記ユーザへ提示される、
請求項1から8のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
前記ネットワークは、保存手段、好適には、データベースをさらに含み、
前記ネットワーク構成要素が、前記合成セッション識別子及び前記2以上の関連付けられたセッション識別子を前記保存手段に保存するステップをさらに含む、
請求項1から9のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
1以上のセッションを前記合成セッションへ追加することですることで、前記合成セッションにおける1以上のセッションを停止させる若しくは修正することで、及び/若しくは、前記合成セッションから遠くの合成セッションへ若しくは前記合成セッションの外へ1以上のセッションを転送することで、前記合成セッションを修正するステップ、をさらに含む、
請求項2から10のいずれかに記載の方法。
【請求項12】
前記ネットワークは、前記ネットワークと前記ユーザ機器との間で関連付けられたセッションを管理するように構成されたサービス制御機能(SCF)に接続されたIMSコアを含むIPマルチメディア・サブシステム(IMS)ネットワークである、
請求項1から11のいずれかに記載の方法。
【請求項13】
ネットワークにおいて、関連付けられたセッションを管理するシステムであって、
前記ネットワークとユーザ機器との間の関連付けられたセッション管理し、合成セッション識別子をユーザ機器と交換し、かつ前記合成セッション識別子を交換することで2以上のセッションを前記合成セッション識別子に関連付けるように構成されたネットワーク構成要素と、
ネットワークにおける、関連付いたセッションのための合成セッション識別子を提供し、かつ前記ネットワーク構成要素と前記合成セッション識別子を交換するように構成されたユーザ機器と、を含むシステム。
【請求項14】
請求項13に記載のシステムで使用されるユーザ機器であって、
合成セッション識別子を生成するためのIDジェネレータと、
前記IDジェネレータからの前記合成セッション識別子を受信し、前記合成セッション識別子をネットワーク構成要素と交換し、1以上のマルチメディア・セッションを前記ネットワーク構成要素で開始し、かつ前記マルチメディア・セッションのセットアップ中に、前記合成セッション識別子を前記ネットワーク構成要素と交換する、ように構成されるマルチメディア・クライアントと、を含むユーザ機器。
【請求項15】
合成セッションを開始するようにさらに構成された、
請求項14に記載のユーザ機器。
【請求項16】
合成セッション識別子をユーザ機器と交換し、x、かつマルチメディア・セッションをセットアップ及び修正するように構成されたセッション・マネージャと、
合成セッション識別子及び前記関連付けられたセッションに関する情報を含む、合成セッション情報を保存する保存手段と、を含む、
請求項13に記載のシステムで使用されるネットワーク構成要素。
【請求項17】
合成セッションを開始し、かつ 又は 終了させ、かつ 又は 修正するようにさらに構成された、
請求項16に記載のネットワーク構成要素。
【請求項18】
合成セッション識別子を生成するためのIDジェネレータをさらに含む、
請求項16又は17に記載のネットワーク構成要素。
【請求項19】
実行時にユーザ機器若しくはネットワーク構成要素のメモリで、請求項1から12のいずれかに記載の前記方法ステップを実行するように構成されたソフトウェア・コード部分を含むコンピュータ・プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8A】
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【図8B】
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【公表番号】特表2012−515484(P2012−515484A)
【公表日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−545699(P2011−545699)
【出願日】平成22年1月19日(2010.1.19)
【国際出願番号】PCT/EP2010/000278
【国際公開番号】WO2010/081744
【国際公開日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【出願人】(500098057)コニンクリジケ ケーピーエヌ エヌブィー (9)
【出願人】(595115802)
【氏名又は名称原語表記】Nederlandse Organisatie voor toegepast−natuurwetenschappelijk onderzoek TNO
【Fターム(参考)】