説明

ネットワークを用いた学習システム

センサーを内蔵している講義者用端末機とセンサーを内臓した受講者用端末機の間でネットワークを用いた学習システムであって、別の切替装置を用いることなく講義者の教材にある制御アイコンを選択することによって受講者の全体、グループまたは個人別に音声及び学習コンテンツを提供でき、各受講者の端末機を講義者が制御できるようにしている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、語学学習システムに係り、特に、センサーを内蔵している講義者用端末機と受講者用端末機との間にネットワークを構成し、別の切替装置を使用することなく講義者の教材にある制御アイコンを選択することによって、受講者の全体、グループまたは個人に音声及び学習コンテンツを提供できるとともに、各受講者の端末機を講義者が制御できる、ネットワークを用いた学習システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、外国語などを学習するグループ形態の学習室には、講義者の音声を受講者に伝達するためのマイクロホンシステムと、学習用コンテンツを聞かせるためのCDやカセットプレーヤーのようなオーディオ機器またはデジタル機器と、これらの機器から出力される音声を受講者が聞くときに使用するイヤホン、ヘッドホン、無線ヘッドセットなどの装置と、を具備しなければならない。
【0003】
従来の学習システムを説明すると、下記の通りである。
【0004】
図1は、従来の学習システムを示すブロック構成図である。
【0005】
従来の学習システムは、図1に示すように、講義者の音声信号を電気的な信号に変換するマイクロホン1と、マイクロホン1で変換された電気的な信号を増幅する増幅器2と、増幅器2で増幅された信号を各受講者のヘッドホンに伝送するためのコントロールボックス3と、コントロールボックス3を通じて送信された電気的信号を音声信号に変換して各受講者に聞かせる複数個のヘッドホン4と、を備えて構成される。
【0006】
上記のように構成される従来の学習システムは、講義者がオーディオ信号を全体受講者に同時に送ることは可能であるが、グループまたは個別の受講者に限定してオーディオ信号を送ることができず、グループまたは個別にオーディオ信号を送るためには、これを制御するための別の装置を設けなければならなかった。
【0007】
また、上記のように構成される従来の学習システムは、受講者が単独で自身が希望する学習内容及び学習位置などを選択して效率的に学習することは不可能であった。なお、上記のように構成される従来の学習システムは、受講者の立場は考慮せず、学習システムの生産者、さらには学習システム運営者の立場のみを考慮した結果であるといえる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記の問題点を解決するためのもので、その目的は、講義者が講義者用端末機を通じて教材の制御アイコンを選択すると、音声または教材に該当するコンテンツを受講者の全体、グループまたは個人別に伝送でき、受講者の端末機を、全体、グループまたは個人別に制御できる他、受講者単独でも教材に該当するコンテンツ内容を選択して学習できる、ネットワークを用いた学習システムを提供することにある。
【0009】
本発明の他の目的は、既存のラボ(Lab)形態の学習室を変更せずにネットワークを構成できるので、最小限の設置コストで最大の学習効果が得られる、ネットワークを用いた学習システムを提供することにある。
【0010】
本発明のさらに他の目的は、学習室で学習したコンテンツを学習室以外の場所でも使用することができる、ネットワークを用いた学習システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するための本発明に係るネットワークを用いた学習システムは、教材の学習対象物内容を認識して該当の音声信号を出力しかつビデオ信号を表示するとともに、教材に形成された制御アイコンを認識して該当の音声または教材の学習対象物に対応するコンテンツデータを受講者に選択的に伝送し、受講者用端末機を選択的に制御する信号を出力する講義者用端末機と、教材の学習対象物内容を認識して該当の音声信号を出力しかつビデオ信号を表示するとともに、講義者用端末機から伝送された音声または学習対象物に対応するコンテンツデータを受信して該当の音声信号を出力しかつビデオ信号を表示する複数個の受講者用端末機と、講義者用端末機と複数個の受講者用端末機間の通信を行うネットワークと、を含んでなる構成とした。
【発明の効果】
【0012】
本発明のネットワークを用いた学習システムによると、下記の効果が得られる。
【0013】
第一、受講者用端末機を用いて単独でも教材に印刷されたインデックスをセンサーを通じて認識し、該インデックスに対応するオーディオ信号及びビデオ信号を出力及び表示するので、受講者単独でも所望のコンテンツ内容を選択して学習することができる。
【0014】
第二、講義者が講義者用端末機を通じて教材の制御アイコンを選択すると、音声または教材に対応するコンテンツ内容を受講者の全体、グループまたは個人別に伝送できるとともに、各受講者用端末機を制御でき、結果として学習効率を向上させることができる。
【0015】
第三、別の装置を備えずに複数の端末機とモジュラージャックで連結される通信線のみで学習室を構成できるので、設置コストを最小化することができる。
【0016】
第四、教材と端末機のみを具備すると、学習室以外の場所でも学習することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】従来の学習システムを示す概略図である。
【図2】本発明の一実施例による、ネットワークを用いた学習システムを示す概略図である。
【図3】本発明の実施例によるネットワークを用いた学習システムにおける講義者用端末機の具体的な構成ブロック図である。
【図4】本発明の実施例によるネットワークを用いた学習システムにおける受講者用端末機の具体的な構成ブロック図である。
【図5】本発明によるネットワーク構成図である。
【図6】本発明の実施例によるネットワークを用いた学習システムの制御アイコン構成図である。
【図7】本発明による講義者用端末機の動作順序図である。
【図8】本発明による受講者用端末機の動作順序図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の好適な実施例に係るネットワークを用いた学習システムを、添付の図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0019】
図2は、本発明の実施例によるネットワークを用いた学習システムを簡略に示す構成図であり、図3は、本発明の実施例によるネットワークを用いた学習システムにおける講義者用端末機の具体的な構成ブロック図であり、図4は、本発明の実施例によるネットワークを用いた学習システムにおける受講者用端末機の具体的な構成ブロック図である。
【0020】
本発明の実施例によるネットワークを用いた学習システムは、図2に示すように、教材110の学習対象物内容を認識して該当の音声信号を出力し且つビデオ信号を表示するとともに、教材110に形成された制御アイコンを認識して該当の音声または教材に対応するコンテンツ内容を受講者の全体、グループまたは個人別に伝送でき、受講者の端末機を全体、グループまたは個人別に制御できる講義者用端末機120と、教材110の学習対象物内容を認識して該当の音声信号を出力し且つビデオ信号を表示するとともに、講義者用端末機120から伝送された音声または学習対象物に対応するコンテンツ内容を受信して該当の音声信号を出力し且つビデオ信号を表示する複数個の受講者用端末機130と、講義者用端末機120と複数個の受講者用端末機130との間で通信を行うネットワーク140と、を含んで構成される。
【0021】
ここで、教材110には、学習対象物を表示するバーコードまたは点などのような記号からなる複数個のインデックス111が印刷され、インデックス111が形成されていない教材110の上側または下側には制御アイコン112が印刷されている。
【0022】
次に、講義者用端末機120及び受講者用端末機130の構成についてより具体的に説明する。
【0023】
講義者用端末機120は、図3に示すように、教材110の学習対象物を示すインデックス111または制御アイコン112の内容を認識してデジタル信号に変換する、または、音声信号を増幅して電気的信号として出力する入力部150と、入力部150から出力されたインデックス111を分析し、該インデックスに相応する既に格納されているオーディオ及びビデオ信号を出力及び表示する、または、入力部150から出力された制御アイコン112を分析し、入力部150から出力された音声信号または入力部150で読み取られた学習対象物のインデックスを受講者の全体、グループまたは個人に出力する処理部160と、処理部160の制御により、処理部160で処理されたコンテンツ及び入力部150から入力された音声信号を、直列通信ラインを通じて受講者全体、グループまたは個人別に送信する通信部170と、を含んで構成される。
【0024】
ここで、入力部150は、教材110の学習対象物を示すインデックス111または制御アイコン112の内容を認識するセンサー151と、センサー151で認識されたインデックス111または制御アイコン112の内容をデジタル信号に変換して出力する変換部152と、講義者の音声信号を電気的な信号に変換するマイクロホン153と、マイクロホン153から出力された電気的な信号を増幅して出力する増幅器154と、を含んでなる。
【0025】
ここで、センサー151は、光センサーで構成され、また、インデックス111または制御アイコン112に接近しなければならないから、端末機の先端に形成されることが好ましい。
【0026】
処理部160は、各インデックス111に対応するオーディオ及びビデオ信号を格納しているメモリー162と、入力部150から出力されたインデックス111を分析してこのインデックスに対応するメモリー162に格納されているオーディオ及びビデオ信号を読み取って出力し、また、入力部150から出力された制御アイコン112を分析し、入力部150から出力された音声信号及びインデックスデータが受講者全体、グループまたは個人別に選択的に出力されるように制御する中央処理装置161と、中央処理装置161から出力されたインデックス111に相応するオーディオ信号を処理してスピーカーに出力するオーディオ出力部163と、オーディオ出力部163から出力されたオーディオ信号をヘッドホンに出力するためのヘッドホンジャック164と、オーディオ出力部163から出力されたオーディオ信号を無線で送出する無線送信部165と、中央処理装置161から出力されたインデックス111に対応するビデオ信号を処理して表示する表示部166と、を含んで構成される。
【0027】
ここで、表示部166は、端末機の体積及び消費電力を減らすためにLCDとすることが好ましい。
【0028】
通信部170は、処理部160の中央処理装置161の制御により、受講者全体、グループまたは個人別に通信パケットを構成する通信モジュール171と、通信モジュール171から出力された通信パケットを各受講者用端末機に出力するために通信ラインを連結するモジュラージャック172と、を含んで構成される。
【0029】
受講者用端末機130は、図4に示すように、教材110の学習対象物を示すインデックス111の内容を認識しそれをデジタル信号に変換して出力する入力部180と、講義者用端末機120から出力された音声信号及びインデックスを受信する受信部190と、入力部180から出力されたインデックス111を分析し、該インデックスに相応する既に格納されているオーディオ及びビデオ信号を出力及び表示する、または、講義者用端末機120の入力部150で生成された音声信号を受信部190を通じて受信してスピーカーから出力する、または、講義者用端末機120から出力されたインデックスを受信部190を通じて受信し、該インデックスに対応する既に格納されているオーディオ及びビデオ信号を出力及び表示する処理部200と、を含んで構成される。
【0030】
ここで、入力部180は、教材110の学習対象物を示すインデックス111の内容を認識するセンサー181と、センサー181で認識されたインデックス111の内容をデジタル信号に変換して出力する変換部182と、を含んで構成される。
【0031】
センサー181も同様、光センサーで構成され、受講者用端末機130の先端に形成されることが好ましい。
【0032】
受信部190は、講義者用端末機120から出力された通信パケットを分析して該当の信号のみを受信する通信モジュール191と、講義者用端末機120の通信部170と受講者用端末機130の通信モジュール191との間に通信ラインを連結するためのモジュラージャック192と、を含んで構成される。
【0033】
処理部200は、各インデックス111に対応するオーディオ及びビデオ信号を格納しているメモリー202と、入力部180または受信部190から入力されたインデックス111を分析し、該インデックスに対応するメモリー202に格納されているオーディオ及びビデオ信号を読み取って出力する中央処理装置201と、中央処理装置201から出力されたインデックス111に対応するオーディオ信号または受信部190から入力された音声信号をスピーカーに出力するオーディオ出力部203と、オーディオ出力部203から出力されたオーディオ信号または音声信号をヘッドホンに出力するためのヘッドホンジャック204と、オーディオ出力部203から出力されたオーディオ信号または音声信号を無線で送出するための無線送信部205と、中央処理装置201から出力されたインデックス111に対応するビデオ信号を処理して表示する表示部206と、を含んで構成される。
【0034】
表示部206も同様、LCDとすることが好ましい。
【0035】
図5は、本発明に係るネットワーク構成図である。
【0036】
本発明に係るネットワークは、図5に示すように、講義者用端末機120及び受講者用端末機130に電源を供給するための電源供給ライン51と、講義者用端末機120から受講者用端末機130に音声信号を伝送するための音声信号ライン52と、講義者用端末機120から受講者用端末機130に通信フォーマットにしたがって各受講者用端末機のID、命令語コンテンツデータなどを伝送するためのデータ伝送ライン53と、を含んで構成される。
【0037】
ここで、音声信号ライン52には、信号ラインの長さによる音声信号の損失を復旧するための増幅器が複数個設けられる。そして、ネットワークの有線通信は、RS−422またはRS−485方式を用いることが好ましい。
【0038】
次に、本発明の実施例によるネットワークを用いた学習システムの制御アイコンについて説明する。
【0039】
図6は、本発明の実施例によるネットワークを用いた学習システムにおける制御アイコン構成図である。
【0040】
本発明に係る制御アイコンは、講義者が音声信号を受講者に送出するためのMICアイコン11と、講義者がコンテンツ教材の学習対象物のインデックスを受講者に送出するためのコンテンツ(contents)アイコン12と、音声信号及びコンテンツを全体受講者に伝送するための全体(All−selection)アイコン13と、各受講者が個別的に学習するように制御するための個別学習(individual−selection)アイコン14と、受講者を複数のグループに区分し、各グループ別に音声信号またはコンテンツを送出するための第1〜第5グループ(Group)アイコン16〜20と、受講者個人別に音声信号またはコンテンツを送出するための個人アイコン21〜31と、受講者用端末機の電源を強制にオフするための電源(OFF)アイコン15と、を含んで構成される。
【0041】
教材110には約65,000個程度の英語文章、またはハングル文章が印刷されており、この個数は、教材を選択した後にコンテンツを選択すると65,000x192個に拡張されることもでき、各文章ごとにインデックスが与えられている。このような制御アイコンは教材110の各頁に印刷されることもでき、奇数頁または偶数頁のいずれかに選択的に印刷されることもできる。
【0042】
図示してはいないが、講義者用端末機120の通信モジュール171と受講者用端末機130の通信モジュール191を、無線通信できるジグビー(Zigbee)通信モジュール、ブルートゥース(Bluetooth)通信モジュールなどの無線通信モジュールとすれば、講義者用端末機120と複数の受講者用端末機130との通信を無線で行うことができる。
【0043】
上記のように構成された本発明によるネットワークを用いた学習システムの動作について説明すると、下記の通りである。
【0044】
まず、講義者用端末機120及び受講者用端末機130はそれぞれ独立的に、教材110に印刷されたインデックス111を入力部のセンサー151,181を通して認識し、それに対応するオーディオ信号及びビデオ信号をメモリー162,202から読み取ってスピーカー/ヘッドホン及び表示部166,206を通じて出力及び表示する。
【0045】
すなわち、教材110に印刷されたインデックス111を入力部のセンサー151,181を通して認識し、変換部152,182でデジタル信号に変換して出力する。
【0046】
そして、中央処理装置161,201は、変換されたデジタルデータを分析し、インデックス111に対応するオーディオ信号及びビデオ信号をメモリー162,202から読み取って出力する。すると、オーディオ出力部163,203は、当該オーディオ信号をスピーカー/ヘッドホンから出力したり無線送信部165,205から出力する。また、表示部166,206は、当該ビデオ信号をLCDに表示する。
【0047】
そして、講義者用端末機120は、制御アイコン(図6)を読み込み、受講者用端末機全体、グループまたは個人別に音声信号及びインデックスに該当するデータを出力する。これについて具体的に説明すると、下記の通りである。
【0048】
図7は、本発明による講義者用端末機の動作順序図である。
【0049】
まず、各受講者用端末機130の個人別、全体及びグループを選択するためのIDが与えられる。すなわち、各受講者用端末機130には個人別ID(例えば、01HからF0Hまで)が与えられており、受講者用端末機130全体を選択するID(例えば、FFH)、第1グループを選択するためのID(例えば、FAH)、第2グループを選択するためのID(例えば、FBH)、第3グループを選択するためのID(例えば、FCH)、第4グループを選択するためのID(例えば、FDH)、第5グループを選択するためのID(例えば、FEH)が与えられる。
【0050】
そこで、制御アイコンを通じて各受講者用端末機に選択的に音声信号及びインデックス信号を出力したり各受講者用端末機を制御したりする場合について説明する。
【0051】
まず、受講者用端末機を選択するための制御アイコンを認識する(1S)。すなわち。講義者用端末機120のセンサー151を通じて、図6に示す制御アイコンのうち、全体アイコン13、第1〜第5グループアイコン16〜20のいずれか一つ、または個人別アイコン21〜31のいずれか一つを選択する。
【0052】
このように、上記アイコンのうちいずれか一つがセンサー151を通じて認識されると、中央処理装置161は、選択されたアイコンに対してIDを与える(2S、3S、4S)。すなわち、全体アイコン13が選択されると、それに対応するID(FFH)を与え(2S)、グループが選択されるとそれに対応するID(FAH、FBH、FCH、FDH、FEH)のうち一つを与え(3S)、または、個人別ID(01H〜F0Hのうち一つ)を与える(4S)。
【0053】
そして、選択された受講者用端末機130に音声信号を送信するかコンテンツインデックスを送信するかによってMICアイコン11またはContentsアイコン12を選択する(5S)。
【0054】
もし、MICアイコン11が選択されると、中央処理装置161は、講義者用端末機120のマイクロホン153から出力された音声信号が通信ライン(図5)のうちオーディオ専用ラインに伝送されるように制御し、マイクロホン153に入力された音声信号を伝送する。
【0055】
もし、Contentsアイコン12が選択されると、中央処理装置161は通信モジュール171を活性化させ(7S)、続いて、センサー151を通して入力されるインデックスに該当するコンテンツデータを伝送する(8S)。
【0056】
また、図示してはいないが、上記のようにアイコンを選択して進行する途中で各受講者用端末機130をリセットするためには、個別学習アイコン14を選択して伝送したり、各受講者用端末機130の電源をオフしたい場合は電源(OFF)アイコン15を選択して伝送する。
【0057】
一方、受講者用端末機130は、講義者用端末機120から送出された音声信号またはコンテンツデータを選択的に受信して出力したり表示したりする。これについて具体的に説明すると、下記の通りである。
【0058】
図8は、本発明による受講者用端末機の動作順序図である。
【0059】
受講者用端末機130の中央処理装置201は、通信ラインを通じて入力される通信フォーマットのヘッドデータに含まれたIDを認識し、該認識されたIDが自身の端末機に該当するIDか否かを判断する(11S)。
【0060】
もし、自身の端末機に該当しないIDである場合、通信フォーマットの命令語及びインデックスデータを無視し(12S)、自身の端末機に該当するIDである場合は、通信フォーマットの命令語及びインデックスデータを受信する(13S)。
【0061】
そして、上記命令語がMICアイコン11による音声信号であれば(14S)、該当のデータをオーディオ出力部で処理し、スピーカー/ヘッドホンまたは無線送信部から出力する(15S)。
【0062】
もし、上記命令語がContentsアイコン12によるコンテンツデータ(インデックス)であれば(14S)、コンテンツデータ(インデックス)を受信し(16S)、該インデックスに該当するオーディオ信号及びビデオ信号をメモリー202から読み取り(17S)、オーディオ信号はオーディオ出力部203を通じてスピーカー/ヘッドホンまたは無線送信部205から出力すると同時に、ビデオ信号を表示部206に表示する(18S)。
【0063】
また、講義者用端末機120で個別学習アイコン14または電源(OFF)アイコン15が選択されて伝送されると、受講者用端末機130は、上記と同様の方法で命令語を認識して個別的に学習が行われるようにする(19S)、または、端末機の電源をオフする(20S)。
【0064】
上述の如く、別の制御装置を用いずに、インデックス及び制御アイコンが印刷されている教材のみでグループ形態の学習室の機能を完壁に具現することができる。
【符号の説明】
【0065】
110 教材
111 インデックス
112 制御アイコン
120 講義者用端末機
130 受講者用端末機
140 ネットワーク
150,180 入力部
160,200 処理部
170 通信部
190 受信部
121,151 センサー
152,182 変換部
161,201 中央処理装置
162,202 メモリー
163,203 オーディオ出力部
164,204 ヘッドホンジャック
165,205 無線送信部
166,206 表示部
171,191 通信モジュール
172,192 モジュラージャック

【特許請求の範囲】
【請求項1】
教材の学習対象物内容を認識して該当の音声信号を出力し且つビデオ信号を表示するとともに、前記教材に形成された制御アイコンを認識して該当の音声または教材の学習対象物に対応するコンテンツデータを受講者に選択的に伝送し、受講者用端末機を選択的に制御する信号を出力する講義者用端末機と、
前記教材の学習対象物内容を認識して該当の音声信号を出力しかつビデオ信号を表示するとともに、前記講義者用端末機から伝送された音声または学習対象物に対応するコンテンツデータを受信して該当の音声信号を出力しかつビデオ信号を表示する複数個の受講者用端末機と、
前記講義者用端末機と前記複数個の受講者用端末機間の通信を行うネットワークと、
を含んで構成されることを特徴とする、ネットワークを用いた学習システム。
【請求項2】
前記教材は、前記学習対象物を表示する複数個のインデックス、及び前記制御アイコンが印刷されることを特徴とする、請求項1に記載のネットワークを用いた学習システム。
【請求項3】
前記講義者用端末機は、前記教材の学習対象物を示すインデックスまたは制御アイコンの内容を認識してデジタル信号に変換したり、音声信号を増幅して電気的信号として出力する第1入力部と、
前記第1入力部から出力されたインデックスを分析し、該インデックスに対応する既に格納されているオーディオ及びビデオ信号を出力及び表示したり、前記第1入力部から出力された制御アイコンを分析し、前記第1入力部から出力された音声信号または前記第1入力部で読み取った学習対象物のコンテンツデータを選択的に出力する処理部と、
前記処理部の制御により、前記処理部で処理されたコンテンツデータ及び前記入力部から入力された音声信号を、ネットワークを通じて前記受講者用端末機に選択的に送信する通信部と、
を含んで構成されることを特徴とする、請求項1に記載のネットワークを用いた学習システム。
【請求項4】
前記第1入力部は、
前記教材の学習対象物を示すインデックスまたは前記制御アイコンを認識する第1センサーと、
前記第1センサーで認識されたインデックスまたは制御アイコン内容をデジタル信号に変換して出力する第1変換部と、
講義者の音声信号を電気的な信号に変換するマイクロホンと、
前記マイクロホンから出力された電気的な信号を増幅して出力する増幅器と、
を含んで構成されることを特徴とする、請求項3に記載のネットワークを用いた学習システム。
【請求項5】
前記処理部は、
前記学習対象物に相応するオーディオ及びビデオ信号を格納しているメモリーと、
前記第1入力部から出力されたインデックスを分析し、該インデックスに対応する前記メモリーに格納されているオーディオ及びビデオ信号を読み取って出力し、前記第1入力部から出力された制御アイコンを分析し、前記第1入力部から出力された音声信号及び前記コンテンツデータを前記受講者に選択的に出力するように制御する第1中央処理装置と、
前記第1中央処理装置から出力された前記インデックスに対応するオーディオ信号を処理してスピーカー、ヘッドホンまたは無線で出力する第1オーディオ出力部と、
前記第1中央処理装置から出力された前記インデックスに対応するビデオ信号を処理して表示する第1表示部と、
を含んで構成されることを特徴とする、請求項3に記載のネットワークを用いた学習システム。
【請求項6】
前記通信部は、
前記処理部の制御により、受講者に選択的に前記第1入力部の音声信号またはコンテンツデータを伝送するための通信パケットを構成する第1通信モジュールと、
前記第1通信モジュールから出力された通信パケットを各受講者用端末機に出力するために通信ラインを連結する第1モジュラージャックと、
を含んで構成されることを特徴とする、請求項3に記載のネットワークを用いた学習システム。
【請求項7】
前記受講者用端末機は、
前記教材の学習対象物を示すインデックスを認識してデジタル信号に変換して出力する第2入力部と、
前記講義者用端末機から出力された通信フォーマットを分析して前記音声信号及びコンテンツデータを受信する受信部と、
前記第2入力部から出力されたインデックスを分析し、該インデックスに相応する既に格納されているオーディオ及びビデオ信号を出力及び表示したり、前記受信部を通して前記講義者用端末機の第1入力部で生成された音声信号を受信してスピーカーから出力したり、前記受信部を通して前記講義者用端末機から出力されたコンテンツデータを受信し、該インデックスに相応する既に格納されているオーディオ及びビデオ信号を出力及び表示する第2処理部と、
を含んで構成されることを特徴とする、請求項1に記載のネットワークを用いた学習システム。
【請求項8】
前記第2入力部は、
前記教材の学習対象物を示すインデックスを認識するための第2センサーと、
前記第2センサーで認識されたインデックス内容をデジタル信号に変換して出力する第2変換部と、
を含んで構成されることを特徴とする、請求項7に記載のネットワークを用いた学習システム。
【請求項9】
前記受信部は、
前記講義者用端末機から出力された通信パケットを分析して該当の信号のみを受信する第2通信モジュールと、
前記講義者用端末機の通信部と前記通信モジュールとの間に通信ラインを連結するための第2モジュラージャックと、
を含んで構成されることを特徴とする、請求項7に記載のネットワークを用いた学習システム。
【請求項10】
前記第2処理部は、
前記各インデックスに相応するオーディオ及びビデオ信号を格納している第2メモリーと、
前記第2入力部または受信部から入力されたインデックスまたはコンテンツデータを分析し、該インデックスに相応する前記メモリーに格納されているオーディオ及びビデオ信号を読み取って出力する第2中央処理装置と、
前記第2中央処理装置から出力された前記インデックスに対応するオーディオ信号または前記受信部を通して入力された音声信号をスピーカー、ヘッドホンまたは無線で出力する第2オーディオ出力部と、
前記第2中央処理装置から出力された前記インデックスまたはコンテンツデータに対応するビデオ信号を表示する第2表示部と、
を含んで構成されることを特徴とする、請求項7に記載のネットワークを用いた学習システム。
【請求項11】
前記ネットワークは、
講義者用端末機及び複数の受講者用端末機に電源を供給するための電源供給ラインと、
前記講義者用端末機から受講者用端末機に音声信号を伝送するための音声信号ラインと、
前記講義者用端末機から受講者用端末機に通信フォーマットにしたがって各受講者用端末機のID、命令語及びコンテンツデータなどを伝送するためのデータ伝送ラインと、
を含んで構成されることを特徴とする、請求項1に記載のネットワークを用いた学習システム。
【請求項12】
前記制御アイコンは、講義者が音声信号を受講者に送出するためのMICアイコンと、
講義者がコンテンツを受講者に送出するためのコンテンツアイコンと、
前記音声信号及びコンテンツを全体受講者に伝送するための全体アイコンと、
各受講者が個別的に学習するように制御するための個別学習アイコンと、
受講者を複数個のグループに区分し、各グループ別に前記音声信号またはコンテンツを送出するための少なくとも一つのグループアイコンと、
受講者に個人別に前記音声信号またはコンテンツを送出するための少なくとも一つの個人アイコンと、
受講者用端末機の電源を強制にオフするための電源アイコンと、
を含んで構成されることを特徴とする、請求項1に記載のネットワークを用いた学習システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2010−527044(P2010−527044A)
【公表日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−508287(P2010−508287)
【出願日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際出願番号】PCT/KR2008/001870
【国際公開番号】WO2008/140187
【国際公開日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
2.Bluetooth
【出願人】(509316785)セムトヨウ カンパニー (1)
【Fターム(参考)】