説明

ネットワークコンピュータシステム及び画面共有システム

【課題】柔軟に画面サーバを構成できるネットワークコンピュータシステムと画面共有システムを提供する事を目的とする。
【解決方法】ネットワーク上の複数のコンピュータにおいて、一つの構成制御サーバと、その構成制御サーバから構成制御情報を受け取って自らが稼動するコンピュータ上にその情報に基づく処理を実行する複数の構成制御クライアントとによりネットワークコンピュータシステムを構成し、構成制御サーバによって、構成制御クライアントの稼動するコンピュータに自在に画面サーバや画面クライアントを構成させ、或いはその設定も変更できる画面共有システムを構築する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークコンピュータシステムで、画面を共有して作業を行う遠隔操作や電子会議システム、遠隔教育システム等に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の画面共有技術としては、VNC(Virtual Network Computing)や、Microsoft社のNetMeeting等が良く知られている。
【0003】
図10はVNCの説明図であり、50はネットワーク、51は画面サーバ、54と57は画面クライアントを表している。画面サーバはコンピュータのデスクトップ画面或いはその一部の画面情報を取得し、共有画面データとして画面クライアントに送信する。画面クライアントは受信した共有画面データを表示し、また設定されていれば、遠隔操作部56によりキー入力やマウス動作などの遠隔操作情報を画面サーバの被遠隔操作部53に送信し画面サーバを遠隔操作する。画面クライアント57は遠隔操作が設定されていない事を示している。
【0004】
VNCやNetMeetingでは、一つの画面サーバで複数の画面クライアントへの共有画面の配信が可能となっているが、TCP/IPを使用しているので画面クライアントの台数に比例して画面サーバとネットワークに負荷が増加する欠点があり、特許文献1に示されるように、画面更新データの配信にIPマルチキャストを利用することでこの負荷の増加を抑えるシステムも発明されている。さらに、特許文献1によると集中管理サーバの制御により、共有画面を提供する画面サーバを複数準備し切り替えて利用できる。このことは、電子会議などで必要な画面を予め複数の画面サーバに準備しておく等の多様な共有画面の需要に対応できることを意味する。
【特許文献1】特開2001−228842号広報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、これらのシステムでは次のような問題がある。
【0006】
第一に、従来の多くの画面共有システムでは画面サーバを容易に切り替えることが出来ず、画面サーバの稼動が指定されたコンピュータに限られるか、或いは画面サーバを変更するためシステム再構築として新たな画面サーバや接続する全ての画面クライアントを再起動または設定変更する必要がある。特許文献1に記載のシステムが具備する集中管理サーバのように、画面クライアントが間接的に画面サーバに接続する手段を有するシステムでは、稼動している複数の画面サーバの内一つを選択し直すことで、容易に画面サーバの切り替えを行えるように改善されているものの、画面クライアントを画面サーバへ切り替える機能は提供されておらず、その場合は当該コンピュータで画面クライアントを停止し新たに画面サーバを起動し、その後に集中管理サーバにより当該画面サーバに切り替えるという手順が必要となる。これらの煩雑な手順は、画面共有システムを利用して行われる作業の円滑さを阻害する。そのため、特許文献1に記載のシステムも含めて、画面サーバには決められたコンピュータが指定され、システムの柔軟性に欠けて不便である。
【0007】
第二に、会議資料等の共有画面を利用する情報は会議等に先立って画面サーバにセットしておく必要がある。そうでなければ、会議などの途中で画面サーバにファイル転送などの時間が必要になり会議などが中断される。
【0008】
第三に、指定された画面サーバには特別なソフトウエアがない場合がある。一般的な会議システムを考えた場合、画面サーバには通常、文書作成、表計算、図形描画、及びプレゼンテーション用のソフトウエアが準備されていて、必要なデータファイルを準備すればそのデータを対応するソフトウエアで操作しながら画面共有を行い会議を行える。ところが、例えば商品の意匠の検討会議でCADを使いながら会議を行おうとしても、会議用の画面サーバにCADソフトウエアの準備が無ければただの写真や図面で会議を行わなければならず、提案された変更案などを即座にモデリングなどして協議することに比べてこれは非効率である。
【0009】
第四に、例えば教室で利用される従来の画面共有システムでは、生徒が解いた問題の解答を例に教室の生徒全員に説明しようとする場合、その生徒の解答を画面サーバに転送しなければならない。これは非効率で、授業の効果的な流れを阻害する。
【0010】
そこで本発明は、柔軟に画面サーバを構成できるネットワークコンピュータシステムと画面共有システムを提供できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1記載の発明は、ネットワークに接続された複数のコンピュータで、一つの構成制御サーバと、この構成制御サーバに接続して構成制御情報を受け取り自らが稼動するコンピュータに当該情報に基づく処理を実行する複数の構成制御クライアントとにより、構成制御サーバが、個々のコンピュータにサーバやクライアント等を立ち上げるなどして役割を分担させ、一つのシステムを構築、或いは設定変更等を成すことを特徴とするネットワークコンピュータシステムである。
【0012】
請求項2記載の発明は、構成制御サーバからの構成制御情報に基づき、構成制御クライアントがそれそれのコンピュータに画面サーバや画面クライアントを画面共有が行えるように起動および設定を行い、システムを構築することを特徴とする画面共有システムである。
【0013】
請求項3記載の発明は、構成制御サーバが、画面クライアントを稼動させている構成制御クライアントの一つに画面クライアントに替えて画面サーバを、また必要であれば画面サーバを稼動させている構成制御クライアントには画面サーバに替えて画面クライアントを、画面共有を行うように起動及び設定用にそれぞれ構成制御情報を作成して構成制御クライアントに送り、且つ必要であれば画面クライアントを稼動させているその他の構成制御クライアントに画面共有を継続するための設定変更の構成制御情報を送ることなどで、システムの共有画面を提供する画面サーバを切り替える手段を有することを特徴とする画面共有システムである。
【0014】
請求項4記載の発明は、請求項2から3に記載のいずれかの画面共有システムにおいて、一つのコンピュータ内に画面サーバと画面クライアントとを稼動させ、画面クライアントは別のコンピュータで稼動する画面サーバに接続し、同じコンピュータで稼動する画面サーバにはシステム内のその他の画面クライアントが接続することを特徴とする画面共有システムである。
【0015】
請求項5記載の発明は、複数の構成制御クライアントを複数の論理グループに分け、各論理グループが夫々個別のシステムを構築できることを特徴とするネットワークコンピュータシステムと画面共有システムである。
【0016】
請求項6記載の発明は、構成制御サーバが別の構成制御サーバから構成制御情報を受け取ることにより、当該情報に基づき構成制御クライアントに送る構成制御情報を作成することを特徴とするネットワークコンピュータシステムと画面共有システムである。
【0017】
請求項7と8は、それぞれ請求項1から6のいずれかに記載のネットワークシステム又は画面共有システムにおいて、構成制御クライアントの処理と、構成制御サーバとの処理を、夫々コンピュータに実行させることを特徴とするプログラムである。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、画面サーバや画面クライアント等を柔軟に構成でき、画面クライアントから画面サーバへの切り替えも出来るので、例えば利用者が通常使用しているコンピュータで電子会議に参加すれば、必要に応じてそのコンピュータで画面サーバを稼動させることで会議資料の事前転送などは必要なく、さらにその利用者の持つ資料は、通常、普段使用しているコンピュータで作成するものなので、利用者のコンピュータで画面サーバを稼動させれば資料となるデータを操作するソフトウエアが無いなどの問題は無くなり、使い勝手のよい画面共有システムを提供できる。
【0019】
また請求項4記載の発明により、画面サーバが切り替わっても画面クライアントの設定変更の必要なく、画面共有が継続でき、画面サーバ切り替えによる画面共有システムを利用した作業への影響を最小限に出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0021】
「実施形態1」
図1は本発明の実施形態の第1の例であり、符号1はネットワーク、2Zは構成制御サーバ、3A、4Aはそれぞれ構成制御クライアントを表している。構成制御クライアント3A、4Aは、それぞれ別のコンピュータで稼動し、構成制御サーバ2Zは、また別のコンピュータで稼動しても良いし、一つの構成制御クライアントと同じコンピュータで稼動しても良い。
【0022】
構成制御サーバ2Zは、構成制御クライアント3A及び4Aとに、図2に示す構成制御手順に従って構成制御情報を送り、その構成を制御する。構成制御サーバ2Zは、ステップS100で対象となるコンピュータ用の構成情報を作成、ステップS101で対象となるコンピュータで稼動する構成制御クライアント3A或いは4Aへ送る。
【0023】
ステップS110で構成制御情報を受信した構成制御クライアント3A或いは4Aは、構成制御情報を自身が稼動するコンピュータに反映するに必要な処理を実行する。ここで構成制御情報は、当該コンピュータの構成や稼動状況を報告させるものであっても良い。尚、反映処理に必要なプログラムやデータは通常、ネットワーク接続も含めてコンピュータに接続された外部記憶装置に格納されているが、その一部或いは全部が、構成制御クライアントと共にメモリーに展開されていても良いし、或いは構成制御情報に格納されていても良い。処理が終わると、ステップS112で反映処理結果を構成制御サーバ2Zに送る。
【0024】
構成制御サーバ2Zは、ステップS102で当該処理結果を受け取る。結果として異常終了が予想される場合には、その結果を受けて例外処理を行っても良い。また、制御する構成制御クライアントの管理テーブルを作成して、受け取った結果を管理テーブルに記録するようにしても良い。
【0025】
図3は、構成制御サーバ2Zが行う画面共有システムの構成手順である。ステップS200でシステム構成を策定し、ステップS201で画面サーバを構成させようとするコンピュータで稼動する構成制御クライアントに構成制御手順を使って画面サーバを構成させる。ステップS202では、画面クライアントを構成させようとするコンピュータで稼動する構成制御クライアントに同様に構成制御手順を使って画面クライアントを構成させる。
【0026】
図4は、構成制御クライアント3Aに画面サーバを、4Aに画面クライアントを構成させた例である。この例では、画面サーバ3Bにおいて被遠隔操作部3BBが構成され、画面クライアントの遠隔操作部により当該画面サーバが遠隔操作可能であることを示している。もちろん遠隔操作における様々な設定項目、例えばキーボード入力許可やマウス動作受け入れ許可なども、構成制御情報により被遠隔操作部3BBに設定できる。
【0027】
また構成された画面クライアント4Cにも遠隔操作部4CBがあり、被遠隔操作部3BBにより画面サーバ3Bを遠隔操作可能である。この遠隔操作部4CBにも、遠隔操作用の様々な設定項目が構成制御情報により設定される。さらに画面クライアント4Cの有する画面更新情報表示部4CAは、画面サーバ3Bの画面更新情報作成部3BAからの画面更新情報を受け取り表示することで、画面共有が行われる。
【0028】
図4に示される画面共有システム例では、以上の構成により、画面クライアント4Cは画面サーバ3Bからの共有画面を表示し、画面サーバ3Bを遠隔操作できる。
【0029】
次は逆に、構成制御クライアント3Aに画面クライアントを、4Aには画面サーバを構成させた例を図5に示す。これは、図3の画面共有システム構成手順のステップS201とステップS202で夫々対象構成制御クライアントを4A、3Aとしてシステムを再構築しても良いし、構成制御手順を利用して、システム変更を行っても良い。例えば、画面クライアント4C停止、画面サーバ3B停止、画面サーバ4B起動、画面クライアント3C起動し4Bへ接続、と構成制御情報を夫々構成制御クライアント3A及び4Aに逐次送り実行させる。図5の画面共有システム例では、画面クライアント3Cに遠隔操作部が構成されておらず、画面サーバ4Bの遠隔操作は出来ないことを表している。ここで、遠隔操作が必要になった場合は、構成制御サーバが遠隔操作を可能とさせる構成制御情報を作成し構成制御クライアント3Aに送れば良い。
【0030】
また、構成制御クライアント3Aと4Aを一つの論理グループとして一つのシステムを構築し、また別のグループを構成制御サーバ2Zで同様にシステム構築することも出来る。さらに、構成制御サーバ2Zは別の構成制御サーバからの構成制御情報を受け取り、例えば構成制御クライアント3Aと4Aの双方に、全く別の構成制御クライアントが構成した画面サーバに接続する画面クライアントを構成させても良い。
【0031】
以上のように、本実施形態1のネットワークコンピュータシステムと画面共有システムによると、画面サーバを切り替えたり画面サーバや画面クライアントの設定変更が構成制御サーバにより容易に行え、従来のシステムに比べて柔軟性を有し利便性が増す。
【0032】
例えば遠隔サポートシステムにおいて、従来は対象ユーザの画面を見ながらサポート員が操作指示を電話等で伝えたり必要に応じて遠隔操作を行い、対象ユーザの問題を解決していたが、本実施形態1を応用すると、サポート員のコンピュータで画面サーバを稼動させて操作等のデモンストレーションを対象ユーザに提示すること等が出来、これは対象ユーザが問題に対する理解をより深める助けになり、また問題の再発を防止するためのソフトウエア等のデモンストレーションも受けることが出来る。結果として対象ユーザは高い質のサポートサービスを受けることが出来、またサポートを提供する者にとっては双方向の画面共有を利用してユーザへの説明がより容易となり、さらに新たなソフトウエア等の売り込みも出来る。従って利便性及び有用性の高い遠隔サポートシステムを提供できる。
【0033】
また例えば一対一の会議に応用した場合、画面サーバと画面クライアントとが容易に切り替えられるため、夫々のコンピュータの画面を共有し合いながら電話等で打ち合わせを行うことが出来る。夫々のコンピュータを画面サーバとして利用するので、会議に先立ってデータファイル等の画面サーバへのファイル転送は必要なく、急に必要になったデータでも即座に対応可能である。従って画面共有用資料の転送無く即座に打ち合わせの出来る会議システムを提供できる。
「実施形態2」
【0034】
図6に第2の例を示す。図1と異なる点は、構成制御サーバ5Zが構成制御クライアント5Aと同じコンピュータで稼動していることと、構成制御クライアントが5A、6A、7A、8Aと増えた事である。構成制御サーバと構成制御クライアントとはネットワークを通して通信を行うが、両者が同じコンピュータで稼動している場合はこの限りではない。
【0035】
実施形態1に示した第1の例と同様に、構成制御手順を利用して図7の如く画面共有システムを構築する。この例での画面クライアント6C、7C、8Cは遠隔操作部を構成せず、画面サーバ5Bの提供する共有画面を表示するだけで遠隔操作は行えないことを表している。この画面共有システムの構成では、画面クライアントの全てのユーザは画面サーバ5Bが提供する共有画面を見ながらそのユーザの説明を聞く、という場面が想定できる。
【0036】
図8は、構成制御手順を利用して構成制御クライアント8Aに稼動する画面クライアントが遠隔操作できるように設定変更した例を示す。この画面共有システムの構成では、画面クライアント8Cが画面サーバを遠隔操作しながら説明を行い、画面サーバ5Bのユーザ及び画面クライアント6C、7Cの両ユーザがその説明を聞くという場面が想定できる。
【0037】
図9は、構成制御クライアント8Aに画面クライアント8Cに替えて画面サーバ8Bを遠隔操作可能の状態で稼動させ、さらに構成制御クライアント5Aには画面サーバ8Bに接続するように遠隔操作のできる画面クライアント5Cを追加稼動させる。この画面共有システムの構成では、5Cのユーザが8Bの画面サーバを遠隔操作しながら説明を行い、その画面を画面サーバ8Bのユーザはもちろん、画面クライアント6C及び7Cの両ユーザも共有画面を見ながら、その説明を聞くという場面が想定できる。
【0038】
本実施形態2を発展させて多くの画面クライアントを接続可能とする場合には、画面サーバ5Bの画面更新情報作成部5BAから配信される情報を、IPマルチキャストの方式で配信し、例えば図9の画面更新情報表示部6CA、7CAなどはIPマルチキャストの受信を行うことで、画面サーバやネットワークの負荷を抑えることが出来るのは、特許文献1に記載の如く周知の事実である。
【0039】
また、本実施形態2に係わらずネットワーク上の通信は情報が漏れないように暗号化したほうが良い。特にネットワークの一部にインターネットを含む場合は尚のことである。暗号化用のソフトウエアとしてはSSH(Secure Shell)が広く知られているが、構成制御サーバが構成制御クライアントに構成制御を行わせるには、暗号化トンネリングソフトウエアであるZebedeeやstoneなどが有用である。
【0040】
以上本実施形態2の例に拠れば、例えば教室での利用等において、構成制御クライアント5Aと構成制御サーバ5Zが稼動するコンピュータのユーザが教師、その他の構成制御クライアントが稼動するコンピュータのユーザが生徒、と想定すると、図7は教師が共有画面を操作しながら教材資料を説明し、図8は生徒の一人が教師のコンピュータで稼動する画面サーバを遠隔操作して共有画面を利用しながら例えば教師の質問に答えるところを他の生徒が共有画面を見ながら聞く、図9は生徒の一人が自分のコンピュータ上で解いた問題の解答を教師が添削しながら説明を行う様子を他の生徒が共有画面を見ながらその説明を聞く、という場面が夫々思い浮かぶ。このように全く画面サーバを指定することなく、柔軟に画面共有システムが構成でき、予め共有画面用資料を画面サーバに転送するなどの作業も、会議や授業中に追加の資料を画面サーバに転送するなどの作業も必要としない。さらに、授業中や会議中の生徒や参加者のコンピュータ上での添削作業等をも画面共有で他のメンバーにも配信できるので、まさに黒板やホワイトボードなどを利用した作業を画面共有システムで不都合なく実現できる。
【0041】
本実施形態2を、インターネットを通して行われる学習塾に応用することが出来る。児童や生徒の安全が心配される中、暗くなってからの学習塾への外出は関係者の心配を高めるものであるが、インターネットを通して行われる学習塾教室であれば在宅で行えるので、この点でも安心という利点を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の実施形態1の例を示す図である。
【図2】本発明の構成制御手順を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施形態1の画面共有システム構成手順例を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態1での画面共有システム構成例を示す図である。
【図5】本発明の実施形態1での画面共有システムを変更した例を示す図である。
【図6】本発明の実施形態2の例を示す図である。
【図7】本発明の実施形態2での画面共有システム構成例を示す図である。
【図8】本発明の実施形態2での画面共有システムを変更した例を示す図である。
【図9】本発明の実施形態2での画面共有システムをさらに変更した例を示す図である。
【図10】背景技術説明図(VNC)である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークに接続された複数のコンピュータで、一つの構成制御サーバと、当該サーバに接続して構成制御情報を受け取り、自らが稼動するコンピュータで当該構成制御情報に基づく処理を実行する複数の構成制御クライアントとにより、前記構成制御サーバが個々のコンピュータにサーバやクライアント等を立ち上げなどして役割を分担させ一つのシステムを構築、或いは設定変更等を成すことを特徴とするネットワークコンピュータシステム。
【請求項2】
前記構成制御クライアントが前記構成制御サーバからの画面サーバや画面クライアントの構成制御情報を受け取り、当該情報に基づいて自らが稼動するコンピュータに画面サーバ或いは画面クライアントを画面共有が行えるように起動及び設定を行い、システムを構築することを特徴とする画面共有システム。
【請求項3】
構築された前記画面共有システムにおいて、前記構成制御サーバが、画面クライアントを稼動させている前期構成制御クライアントの一つに画面クライアントに替えて画面サーバを、また必要であれば画面サーバを稼動させている構成制御クライアントには画面クライアントを、画面共有を行うように起動及び設定用にそれぞれ構成制御情報を作成して構成制御クライアントに送り、且つ必要であれば画面クライアントを稼動させているその他の前記構成制御クライアントに画面共有を継続するための設定変更の構成制御情報を送ることなどで、システムの共有画面を提供する画面サーバを切り替える手段を有することを特徴とする画面共有システム。
【請求項4】
一つのコンピュータ内に画面サーバと画面クライアントとを稼動させ、当該画面クライアントは別のコンピュータで稼動する画面サーバに接続し、同居する前記画面サーバにはシステム内のその他の画面クライアントが接続することを特徴とする請求項2から3のいずれか1項に記載の画面共有システム。
【請求項5】
前記複数の構成制御クライアントを複数の論理グループに分け、各論理グループが夫々個別のシステムを構築できることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のネットワークコンピュータシステム又は画面共有システム。
【請求項6】
前記構成制御サーバが、別の構成制御サーバから構成制御情報を受け取り、当該情報に基づき、前記構成制御クライアントに送る構成制御情報を作成することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のネットワークコンピュータシステム又は画面共有システム。
【請求項7】
請求項1から6のいずれかに記載のネットワークコンピュータシステム又は画面共有システムにおける構成制御クライアントの処理をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項8】
請求項1から6のいずれかに記載のネットワークコンピュータシステム又は画面共有システムおける構成制御サーバの処理をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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