説明

ネットワーク中継方法及び装置

【課題】ATMセルと所定規格の可変長フレームであるイーサネットフレームとのネットワーク中継に際して、ATM伝送路での伝送効率を向上させた方法及び装置を提供する。
【解決手段】イーサネットフレームから、レイヤ間変換用の標準フレームフォーマットの内、削除してもエンド・エンド間での転送に支障が無いヘッダ情報を削除した非標準フレームフォーマットのフレームを生成し、該非標準フレームフォーマットのフレームから複数個のATMセルを生成する。また、この逆を実行してATMセルからイーサネットフレームを生成する。また、標準フレームフォーマットと非標準フレームフォーマットとを静的又は動的に選択可能とし、イーサネットフレームとATMセルとの変換を行ってネットワーク中継を実現する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワーク中継方法及び装置に関し、特にATMネットワークを中継網としてイーサネット(Ethernet:登録商標)フレームの伝送を行うEthernet Over ATM技術における効率的なイーサネットフレーム及びATMセルの中継方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ATM技術を使用してイーサネットフレーム(所定規格の可変長フレーム)を伝送するEthernet Over ATM技術に関しては、標準技術としてIETFのRFC1483及びRFC2684がある。尚、RFC2684はRFC1483を包含するものである。
【0003】
図28(1)及び(2)は、標準ATMカプセリング方式(ATMセル化方式)を示しており、イーサネットフレームFREから、RFC2684で規定されている標準AAL5 (LLC Encapsulation for Bridged)フレームFRA1を経由してATMセルを生成する過程を示している。ここで、AALとはATM Adaptation Layerの略であり、AAL5フレームは、イーサネット等の上位レイヤから要求される機能を提供するためにATMレイヤと上位レイヤとの間に配置されるレイヤ間変換用フレームである。
【0004】
同図(1)に示す一般例において、イーサネットフレームFREは、まず標準AAL5フレームFRA1にカプセリングされる。この標準AAL5フレームFRA1は、ATM Adaptation Layer Type5フレームのフレームフォーマット(形式)を有し、イーサネットフレームFREの先頭と末尾に以下の付加情報が付与される。
【0005】
まず、標準AAL5フレームFRA1のヘッダ情報として、下記のLLC、OUI、PID、PADが先頭に付与される。
・LLCはLogical Link Layerの略であり、0xAA-AA-03の3バイトの固定値が付与される。
・OUIはOrganizationally Unique Identifierの略であり、0x00-80-C2の3バイトの固定値が付与される。
・PIDはProtocol Identifierの略であり、0x00-01又は0x00-07の2バイトの固定値が付与される。
・PADはPaddingの略であり、0x00-00の2バイトの固定値が付与される。
【0006】
また標準AAL5フレームFRA1のトレイラ情報として、下記のPAD、CPCS-UU、CPI、Length、CRCが末尾に付与される。
・PADはPaddingの略であり、先に述べたAAL5フレームのヘッダ情報のPADとは異なり、AAL5フレーム長を48バイト長のセルのペイロード長に調整するためのものであり、0-47バイト長である。
・CPCS-UUはCommon Part Convergence Sublayer User to Userの略であり、エンド・エンド(End-End)のUserが自由に使える1バイトの領域であるが、一般的には0x00が使用される。
・CPIはCommon Part Indicatorの略であり、0x00の1バイトの固定値が付与される。
・Lengthはパケット長を示し、AAL5フレームの先頭LLC部分から後段のPADの手前までのフレームバイト長を表示する。
・CRCはCyclic Redundancy Checkの略であり、一般的な巡回冗長検査用ビットであり、4バイト長である。
【0007】
また、PID=0x00-01の時はイーサネットフレームのFCS情報を含めて標準AAL5フレーム化され、PID=0x00-07の時はイーサネットフレームのFCS情報を除いて標準AAL5フレーム化される。
【0008】
同図(1)では、PID=0x00-01時のFCS情報を含んだ標準AAL5フレームフォーマットを示している。
【0009】
次に、標準AAL5フレームFRA1は複数個のATMセルCLAに分解される。各ATMセルCLAは標準の53バイトの固定長セルであり、ヘッダ部(5バイト)とペイロード部(48バイト)から構成され、ペイロード部は、分解された標準ALL5フレームFRA1が順次格納され、ATMセルCLAとして、ATMネットワーク上へ送信される。
【0010】
同図(2)は、標準AAL5フレームフォーマットを使用時のイーサネットフレーム(128バイト)をATMセル化した場合の具体的な例を示す。標準AAL5フレームフォーマットを使用した場合、図示のようにイーサネットフレーム(128バイト)は4セルに分割される。
【0011】
対向側装置において受信されたATMセルCLAは、同図(1)及び(2)と逆の過程を辿り、そのペイロード部から標準AAL5フレーム部分が抜き出され、標準AAL5フレームへの再組立が行われる。この後、CRCチェック等の正常性の判断が実施され、正常と判断された標準AAL5フレームFRA1はヘッダとトレイラに付与されている付加情報が削除され、最終的にイーサネットフレームFREとしてイーサネット伝送路へ送信される。
【0012】
一方、AAL識別部が、交換局からのATMセルのAALタイプをそのVCI値から判定し、ATMセルは、AALタイプ2以外の標準セルの場合には、標準セル中継部を介してそのままセル多重部に伝送され、AALタイプ2セルの場合には、AAL2分解組立部において、含まれているショートセル毎に分解され、元のATMセルと同じヘッダを付加して組立てられ、セル多重部では、それらのセルを多重して共通バスでAAL終端部に伝送し、AAL終端部では、AAL2セルに対してはCIDを参照して宛先を判定し、標準セルに対してはVCIから宛先を判定するとともに、そのAALタイプ別の処理を行うATMセルのAAL処理方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0013】
この従来技術は、伝送路上で送受信される標準ATMセルとALL2セルをVCI値によって識別し、AAL2セルを一旦分解して、再度標準セルに組立て直し、標準セルとして後段のATMセル終端部へ渡すことにより、伝送路から受信した標準セルとAAL2セルでATM終端部を共有することを可能としたものである。
【0014】
さらに、ATM(非同期転送モード)ネットワークが、呼のために設立された仮想回線に影響を与えずにATMセルヘッダを圧縮するための圧縮装置と強化ATMネットワークと呼宛先スイッチに位置し圧縮されたヘッダをその本来の形に復元する伸張装置とを有し、圧縮装置が呼の最初及び最後のセルを親セルと又中間のセルを子セルとして識別し子セルヘッダを圧縮した後圧縮されていない親セルとヘッダを圧縮された子セルとの両方を強化ATMネットワークに送り、強化ATMネットワークが親(非圧縮)セルと子(圧縮)セルとを識別して圧縮セルから圧縮により生じた空きバイトを除去して帯域幅削減を実現した後両方のセルを含むペイロードを伸張装置に送り、ここで、圧縮されたヘッダが伸張されその本来の形に復元される帯域幅削減ATMネットワーク及びその方法が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
【0015】
この従来技術は、エンド・エンド でATM コネクションの呼が張られ、それが切断されるまで間にその物理リンク上を流れるATM セルのセルヘッダ(VPI,VCI)が不変となるATM ネットワークを前提とし、その前提下においては、常にATM セルヘッダ(5 バイト)を送信することは帯域を消費するため、エンド・エンド で呼が張られた場合は、最初のセルのみATM セルヘッダ付けてATM セルを送信し、その後のATM セルはATM セルを削除して送信することより帯域消費を回避するものである。
【特許文献1】特開2000-41051号公報
【特許文献2】特開平10-93588号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
従来技術においては、標準技術として図28に示したようにAAL5フレームフォーマットが規定されているが、本来伝送すべきイーサネットフレームに対して、先頭に10バイト、末尾に8バイト(PAD除く)の付加情報が与えられることにより、ATMネットワーク上における伝送効率が低下する。特に、イーサネットフレームは可変長であるため、フレーム長が短ければ短い程、イーサネットフレームに対するAAL5フレームの付加情報の比率が高くなり、伝送効率の低下が顕著になるという課題があった。
【0017】
従って、本発明は、ATMセルと所定規格の可変長フレームであるイーサネットフレームとのネットワーク中継に際して、ATM伝送路での伝送効率を向上させた方法及び装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0018】
[1] 上記の目的を達成するため、本発明の一つの態様によるネットワーク中継方法(装置)は、所定規格の可変長フレームから、レイヤ間変換用の標準フレームフォーマットの内、削除してもエンド・エンド間での転送に支障が無いヘッダ情報を削除した非標準フレームフォーマットのフレームを生成する第1ステップ(手段)と、該非標準フレームフォーマットのフレームから複数個のATMセルを生成する第2ステップ(手段)と、を備えたことを特徴としている。
【0019】
すなわち、本発明の一つの態様では、図1(1)に示すように、上記の標準AAL5フレームフォーマットとは異なる非標準の独自AAL5フレームフォーマットを使用して、所定規格の可変長フレームであるイーサネットフレームFREから非標準フレームフォーマットのフレームFRA21に変換してからATMセルCLAを生成し、ATM伝送路上における伝送効率の向上を図る。
【0020】
この非標準AAL5フレームフォーマットでは、図28に示した標準AAL5フレームフォーマットと比較して、イーサネットフレームの先頭に付加されるLLC, OUI, PID, PADと、末尾に付加される CPCS-UU, CPIの付加情報を削除してオーバヘッドの低減を図る。その理由は、この付加情報LLC,OUI,PID,PAD,CPCS-UU,CPIが通常固定値であり、削除してもエンド・エンド間でのEthernet Over ATM転送においては問題とならないからである。但し、図1(1)ではセル組立/分解に必要なPAD(0-47バイト)とLength(2バイト)とエラー検出用のCRC(4バイト)は必要な付加情報として残している。
【0021】
同図(2)は、非標準AAL5フレームフォーマットを使用した時のイーサネットフレーム(128バイト)をATMセル化した場合の具体例を示す。非標準AAL5フレームフォーマットを使用した場合、イーサネットフレーム(128バイト)は3セルに分割される。
【0022】
このように非標準AAL5フレームフォーマットを使用してイーサネットフレームをATMセル化した場合、標準AAL5フレームフォーマットを使用してATMセル化した従来技術と比較して送信セル数を少なくすることが可能となる。単純に128バイトのイーサネットフレームが連続送信される通信状態においては、ATM伝送路上におけるイーサネットフレームの伝送効率が約33%(4:3)向上することになる。
【0023】
[2] 上記[1]の場合は所定規格の可変長フレームからATMセルを生成するためのネットワーク中継方法(装置)を示したが、本発明の他の態様ではこの逆に、ATMセルから可変長フレームを生成するネットワーク中継方法(装置)も同様にして提供される。
【0024】
すなわち、この場合のネットワーク中継方法(装置)では、レイヤ間変換用の標準フレームフォーマットの内、削除してもエンド・エンド間での転送に支障が無いヘッダ情報を削除した非標準フレームフォーマットのフレームから生成された複数個のATMセルのペイロードを抽出して、該非標準フレームフォーマットのフレームに組み立てる第1ステップ(手段)と、該第1ステップ(手段)で組み立てられた該非標準フレームフォーマットのフレームから所定規格の可変長フレームを生成する第2ステップ(手段)とを備える。
【0025】
この場合には、図1(1)及び(2)に示したように生成されて送られて来たATMセルCLAのペイロードを抽出して、非標準AAL5フレームフォーマットのフレームFRA21を組み立て、この組み立てた非標準フレームフォーマットのフレームFRA21から、所定規格の可変長フレームであるイーサネットフレームFREを生成するというATMセルの生成過程とは逆になる。
【0026】
[3] また本発明の他の態様では、レイヤ間変換用の標準フレームフォーマットか、又は該標準フレームフォーマットの内、削除してもエンド・エンド間での転送に支障が無いヘッダ情報を削除した非標準フレームフォーマットかを選択する選択信号に基づき、所定規格の該可変長フレームから、該非標準フレームフォーマットのフレーム又は標準フレームフォーマットのフレームを生成する第1ステップ(手段)と、該第1ステップ(手段)で生成されたフレームから複数個のATMセルを生成する第2ステップ(手段)とを備えたことを特徴とするネットワーク中継方法(装置)が提供される。
【0027】
すなわち、この場合には、標準AAL5フレームフォーマットと非標準AAL5フレームフォーマットの実装を可能とし、予めいずれのフレームフォーマットかを選択信号に予め設定しておき、この選択信号に基づいて所定規格の可変長フレームから上記と同様に複数個のATMセルを生成することで、標準AAL5フレームフォーマットしか実装しない装置で構成されるATMネットワークに対しても、ATMセル化方式の静的選択により本発明を実現することができる。
【0028】
[4] 上記[3]に関しても、ATMセルから可変長フレームに同様にして変換するため、本発明の他の態様のネットワーク中継方法(装置)では、複数個のATMセルのペイロードを抽出してフレームに組み立てる第1ステップ(手段)と、レイヤ間変換用の標準フレームフォーマットか、又は該標準フレームフォーマットの内、削除してもエンド・エンド間での転送に支障が無いヘッダ情報を削除した非標準フレームフォーマットかを選択する選択信号に基づき、該第1ステップ(手段)で組み立てた該標準フレームフォーマット又は非標準フレームフォーマットのフレームから所定規格の可変長フレームを生成する第2ステップ(手段)とを備えることができる。
【0029】
[5] また、本発明の他の態様では、所定規格の可変長フレームのヘッダ情報から、その中のVPI又はVCIの設定値が、レイヤ間変換用の標準フレームフォーマットか、又は該標準フレームフォーマットの内、削除してもエンド・エンド間での転送に支障が無いヘッダ情報を削除した非標準フレームフォーマットのいずれに対応するかを示す選択信号を生成する第1ステップ(手段)と、該選択信号に基づき、該可変長フレームから該標準フレームフォーマット又は非標準フレームフォーマットのフレームを生成する第2ステップ(手段)と、該第2ステップ(手段)で生成したフレームから複数個のATMセルを生成する第3ステップ(手段)とを備えたことを特徴とするネットワーク中継方法(装置)が提供される。
【0030】
すなわち、上記[3]及び[4]と同様に、非標準フレームフォーマットを用いたATMセル生成方式と、標準フレームフォーマットを用いたATMセル生成方式の両方のATMセル化方式を具備する場合、VP(Virtual Path Identifier)又はVC(Virtual Connection)単位にATMセル化方式の静的選択を可能としたものであり、VPI又はVCIの設定値がいずれのフレームフォーマットに対応するかによって、可変長フレームから標準フレームフォーマット又は非標準フレームフォーマットのフレームを経由してATMセルを生成するものである。
【0031】
[6] 上記[5]に関してこの場合も同様にして、ATMセルから可変長フレームを生成する場合には、複数個のATMセルのペイロードを抽出してフレームに組み立てる第1ステップ(手段)と、該第1ステップ(手段)で組み立てたフレームのヘッダ情報から、その中のVPI又はVCIの設定値が、レイヤ間変換用の標準フレームフォーマットか、又は該標準フレームフォーマットの内、削除してもエンド・エンド間での転送に支障がないヘッダ情報を削除した非標準フレームフォーマットのいずれに対応するかを示す選択信号を生成する第2ステップ(手段)と、該選択信号に基づき、該第1ステップ(手段)で組み立てた該標準フレームフォーマット又は非標準フレームフォーマットのフレームから所定規格の可変長フレームを生成する第3ステップ(手段)とを備えたネットワーク中継方法(装置)とすればよい。
【0032】
[7] また本発明の他の態様では、対向装置に対して該標準フレームフォーマット又は非標準フレームフォーマットのいずれに対応可能であるかを問い合わせることによってそのときのVPI又はVCIに対応した該選択信号を生成するステップ(手段)をさらに含むことができる。
【0033】
すなわち、上記のように受信したフレームのヘッダ情報からそのフレームが標準フレームフォーマットのものであるか非標準フレームフォーマットのものであるかを静的に判別選択する他に、本発明では対向装置に対してこれを問い合わせることによっていずれのフレームフォーマットに対応するかを示す選択信号を動的に生成して、ATMセル又は可変長フレームの生成を行っている。
【0034】
[8] 上記[7]においては、対向装置に対する問合せを、シグナリングセル又はOAMセルを用いて行うことができる。
【0035】
すなわち、VP又はVC確立時にATMの呼設定用のシグナリングセルを利用して、対向装置が非標準フレームフォーマットの方式を実装しているか否かを判断することができる。或いは、OAMセルを利用して同様に対向装置が非標準フレームフォーマットのATMセル化方式を実装しているか否かを問い合せることによって、VPI又はVCI単位に標準フレームフォーマット又は非標準フレームフォーマットの選択を動的に行ってATMセル又は可変長フレームを生成することができる。
【0036】
[9] また、上記の選択信号が、さらに両フレームフォーマットのフレームを選択可能にする信号を含み、該第3ステップ(手段)が、該第2ステップ(手段)で生成された該選択信号が両フレームフォーマットを選択しているとき、該第1ステップ(手段)で組み立てたフレームが、該標準フレームフォーマットに対応するときのみ該可変長フレームを生成する第4ステップ(手段)と、該第1ステップ(手段)で組み立てたフレームが、該非標準フレームフォーマットに対応するときのみ該可変長フレームを生成する第5ステップ(手段)とを含むことができる。
【0037】
すなわち、本発明では、VPI又はVCIが標準フレームフォーマット又は非標準フレームフォーマットのいずれの方式に対応しても、ATMセルを受信する側においては常に両方の方式のVPI又はVCIを受信可能としている。
【0038】
[10] 上記[9]において、該第4ステップ又は該第5ステップ(手段)において、それぞれ、該標準フレームフォーマット又は該非標準フレームフォーマットに対応していないと判定したとき、アラーム信号を発生するステップ(手段)を含むことができる。
【0039】
これにより、静的又は動的に選択されたフレームフォーマットと異なるフレームフォーマットのATMセルを受信したときに、オペレータや操作画面などに対してアラームを発生させることができる。
【0040】
[11] また、上記の選択信号を、VPI又はVCI単位に強制的に標準フレームフォーマット又は非標準フレームフォーマットに対応するように設定又は解除することが可能である。
【0041】
これにより、予め設定されているフレームフォーマットとは異なった方式のフレームフォーマットのフレームを受信したときに、例えばアラーム信号を発生させるなどの処置を行うことができ、システムとしてのテストを行うことが可能となる。
【0042】
[12] また本発明の他の態様では、ATMセル又は標準フレームフォーマットのフレーム単位にキャプチャーして表示することが可能である。これにより、このキャプチャーしたATMセルをオペレータや操作画面等に表示することが可能となる。
【0043】
[13] 上記の可変長フレームは、上述した通りイーサネットフレームであり、所定規格の標準フレームフォーマットが、RFC1483又はRFC2684で規定される標準AAL5フレームフォーマットを用いることができる。
【0044】
[14] 上記の削除したヘッダ情報には、FCS情報を含むことができる。
【0045】
これは、図2に示すように、イーサネットフレームFREに付与されているFCS情報(4バイト)を削除して、非標準のAAL5フレームFR22を生成する。イーサネットフレームFREに付与されるFCS情報を削除してATM伝送路上へ送信しても、受信側の装置でATMセルからイーサネットフレームに再組立後、MAC DAからペイロードまでのイーサネットフレームのFCS情報を再計算して、再度付与すれば良い。FCS情報を削除することによりATM伝送路上におけるイーサネットフレームの伝送効率を更に向上させることが可能となる。
【0046】
またFCS情報を削除することより、ATM網におけるイーサネットフレーム転送時のエラーが検出できずにネットワークの信頼性が低下することが懸念されるが、これは非標準AAL5フレームにおいて、イーサネットフレームを含めたAAL5フレームに対して誤り検出用のCRCを付与しているため問題ない。
【0047】
[15] 上記の非標準フレームフォーマットは、エラー検出用情報としてBIP8又はBIP16を用いてもよい。
【0048】
すなわち、図3に示すように、エラー検出用の情報として、図1及び図2に示すような非標準フレームフォーマットにおけるCRC(4バイト)を用いずに、BIP (Bit Interleaved Parity)情報を使用したBIP8(1バイト)やBIP16(2バイト)等を用いた非標準フレームフォーマットのフレームFRA3により、エラー検出用の情報フィールドを4バイトより小さくすることができ、以って標準フレームの付加情報の低減を図り、更なる伝送効率の向上を図ることができる。
【発明の効果】
【0049】
以上説明したように、本発明におけるネットワーク中継方法及び装置によれば、RFC1483、RFC2684で規定される標準AAL5フレームフォーマットからAAL5フレームの付加情報を出来る限り削減した非標準の独自AAL5フレームフォーマットと標準AAL5フレームフォーマットの両方を実装し、また対向側装置のAAL5フレームフォーマットの実装状態を静的又は動的に判定することにより、Ethernet Over ATM網において伝送効率の向上が可能となり、最適なEthernet Over ATMネットワーク運用に寄与するところが大きい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0050】
本発明が適用される伝送系統例
図4は、本発明に係るネットワーク中継方法及び装置が適用される伝送系統を示したもので、この例では、端末T1〜T3を、中継装置R1〜R3で接続しており、中継装置R1と端末T1との間はイーサネット伝送路L1で接続され、中継装置R1とR2との間はATM伝送路L2で接続され、中継装置R2とR3との間はATM伝送路L3で接続され、端末T2と中継装置R3との間はイーサネット伝送路L4で接続され、そして端末T3と中継装置R2との間はイーサネット伝送路L5で接続されている。
【0051】
このため、中継装置R1においては、図示のように、イーサネット伝送路L1に接続されたイーサ送受信部R11と、イーサスイッチ機能を有するイーサスイッチ部R12と、ATM伝送路L2に接続されたイーサ/ATM送信部R13及びATM/イーサ受信部R14とで構成されており、中継装置R3についても同様にして、ATM伝送路L3に接続されたATM/イーサ受信部R31及びイーサ/ATM送信部R32と、イーサスイッチ部R33と、イーサネット伝送路L4に接続されたイーサ送受信部R34とで構成されている。さらに中継装置R2においては、ATM伝送路L2に接続されたATM送受信部R21と、ATMセルスイッチ機能を有するATMスイッチ部R22と、ATM伝送路L3に接続されたATM送受信部R23と、イーサネット伝送路L5に接続されたイーサ/ATM送信部R24及びATM/イーサ受信部R25とで構成されている。
【0052】
このような伝送系統において、本発明に係るネットワーク中継方法及び装置は、イーサ/ATM送信部R13, R32、ATM/イーサ受信部R14, R31、及びイーサ/ATM送信部R24及びATM/イーサ受信部R25において実現されており、その各実施例について以下に図面を参照して説明する。
イーサ/ATM送信部の実施例(1):図5
この場合のイーサ/ATM送信部は、上記のイーサネット伝送路L1, L4, L5から送られて来るイーサネットフレームからATMセルを生成する場合に、図1に示したように、ATMセルCLAが、イーサネットフレームFREをカプセル化した非標準のAAL5フレームFRA21から生成されるものであることが予め決められている場合の実施例を示している。なお、以下の説明では、標準のAAL5フレームも非標準のAAL5フレームも“AAL5フレーム”と総称することがある。
【0053】
このため、イーサネットフレームFREは、図5に示すように、非標準AAL5フレーム生成部3において図1(1)及び(2)に示すような非標準AAL5フレームFRA21にカプセル化され、さらにATMセル生成部4においてそれぞれ53バイトのATMセルCLAに変換されて上記のATM伝送路L2, L3に送出するようにしている。
ATM/イーサ受信部の実施例(1):図6
このATM/イーサ受信部は、図5に示したイーサ/ATM送信部に対応するものであり、従ってこの場合のATMセルは、非標準AAL5フレームフォーマットのフレームから生成されたものであることを前提としている。
【0054】
そのため図6に示すように、ATMセル分解部11は、図5に示したイーサ/ATM送信部のATMセル生成部4で生成された複数個のATMセルCLAを受信したとき、そのATMセルCLAをヘッダ情報とペイロード情報に分解し、AAL5フレーム組立・格納部12へ送る。このAAL5フレーム組立・格納部12は、受信したヘッダ情報からペイロード情報を内部の該当するフレーム組立キュー(図示せず)へ格納する。
【0055】
そして、各フレーム組立キューにおいて、AAL5フレームの組立完了時にフレーム組立完了信号S2をフレーム読出制御部13へ送る。このフレーム組立完了信号S2を受けたフレーム読出制御部13は、フレーム読出信号S3をAAL5フレーム組立・格納部12へ送り、このフレーム読出信号S3を受信したAAL5フレーム組立・格納部12は、該当するAAL5フレームをフレーム組立キューから読み出して非標準AAL5フレーム処理部16へ与える。
【0056】
非標準AAL5フレーム処理部16は、受信したAAL5フレームのCRCチェックを行い、Length情報を基にPAD部分を含む付加情報を削除したイーサネットフレームFREをイーサネット伝送路に送信する。
【0057】
このようにして、非標準AAL5フレームフォーマットに対応可能な中継装置だけでEthernet Over ATM網を構築する場合、図5に示したイーサ/ATM送信部の実施例(1)において非標準AAL5フレーム生成部3及びATMセル生成部4から生成されたATMセルCLAをATM伝送路から受信した図6のATM/イーサ受信部の実施例(1)では、このATMセルCLAを非標準AAL5フレームに変換することによって、イーサネットフレームFREに戻すことが可能となる。
イーサ/ATM送信部の実施例(2):図7
このイーサ/ATM送信部においては、RFC1483及びRFC2684で規定する標準AAL5フレームフォーマットを用いた従来から知られているATMセル化方式と、図1に示したような非標準AAL5フレームフォーマットを用いた本発明によるATMセル化方式の両方のATMセル化方式に対応するため、中継装置(図4の例)単位にATMセル化方式を静的に選択可能にしたものである。
【0058】
この実施例では、イーサネットフレームFREを入力し且つ選択信号S1を入力する分配部1と、この分配部1に接続された標準AAL5フレーム生成部2及び非標準AAL5フレーム生成部3と、これらのフレーム生成部2及び3に共通接続され、ATMセルCLAを生成するATM生成部4とで構成されている。
【0059】
動作において、分配部1は、受信したイーサネットフレームFREを、選択信号S1に基づいて標準AAL5フレーム生成部2又は非標準AAL5フレーム生成部3に排他的に分配する。標準AAL5フレーム生成部2は、受信したイーサネットフレームFREを標準AAL5フレームフォーマットでカプセリングしてATMセル生成部4に送る。非標準AAL5フレーム生成部3も、やはり受信したイーサネットフレームFREを非標準AAL5フレームフォーマットでカプセリングしてATMセル生成部4に送る。
【0060】
この場合の選択信号S1は、標準フレームフォーマット又は非標準フレームフォーマットの内のいずれのフォーマット(形式)のAAL5フレームを選択すべきか、中継装置毎に予め設定された信号である。
【0061】
ATMセル生成部4は、フレーム生成部2又は3から受信したAAL5フレームを48バイトのペイロードに分割し、5バイトのATMヘッダを付加した複数個の固定長ATMセルCLAを生成してATM伝送路へ送信する。
ATM/イーサ受信部の実施例(2):図8
このATM/イーサ受信部は、図7に示したイーサ/ATM送信部に対応するものであり、このため、ATMセルCLAを受信するATMセル分解部11と、このATMセル分解部11に接続されたAAL5フレーム組立・格納部12と、このAAL5フレーム組立・格納部12との間でフレーム組立完了信号S2及びフレーム読出信号S3を授受するフレーム読出制御部13と、AAL5フレーム組立・格納部12に接続されると共に選択信号S4を入力する分配部14と、分配部14に接続された標準AAL5フレーム処理部15及び非標準AAL5フレーム処理部16とで構成され、フレーム処理部15及び16の出力は共通接続されてイーサネットフレームFREをイーサネット伝送路へ出力する。
【0062】
動作において、まずATMセル分解部11は、受信したATMセルCLAをヘッダ情報とペイロード情報に分解し、AAL5フレーム組立・格納部12へ送る。このとき、ATMセル分解部11は、ATMセルCLAが標準フレームフォーマット又は非標準フレームフォーマットのいずれのフレームから生成されたものであるかを認識しておく必要はない。
【0063】
AAL5フレーム組立・格納部12は、上述したように、受信したヘッダ情報からペイロード情報を内部の該当するフレーム組立キュー(図示せず)へ格納する。そして、各フレーム組立キューにおいて、AAL5フレームの組立完了時にフレーム組立完了信号S2をフレーム読出制御部13へ送信する。これを受けたフレーム読出制御部13は、フレーム読出信号S3をAAL5フレーム組立・格納部12へ送信する。フレーム読出信号S3を受信したAAL5フレーム組立・格納部12は、該当するAAL5フレームを読み出して分配部14へ送信する。
【0064】
分配部14には、標準又は非標準のいずれのAAL5フレームを選択すべきかが中継装置毎に設定された選択信号S4が与えられており、分配部14は、この選択信号S4に従い、AAL5フレーム組立・格納部12から受信したAAL5フレームを標準AAL5フレーム処理部15又は非標準AAL5フレーム処理部16へ排他的に振り分ける。
【0065】
従って、標準AAL5フレーム処理部15又は非標準AAL5フレーム処理部16は、受信したAAL5フレームのCRCチェックを行い、Length情報を基にPAD部分を含む付加情報を削除したイーサネットフレームFREをイーサネット伝送路に送信する。
【0066】
このように、図7及び図8に示す実施例(2)により、中継装置単位に標準AAL5フレームフォーマット又は非標準AAL5フレームフォーマットの選択制御が可能となる。これにより、非標準AAL5フレームフォーマットを生成可能な中継装置のみでEthernet Over ATM網を構築する場合、伝送効率の向上を目的として非標準AAL5フレームフォーマットを選択するように選択信号S1, S4を設定すればよく、また標準AAL5フレームフォーマットのみ生成可能な中継装置と接続することを要求されるEthernet Over ATM網に配置する場合は、標準AAL5フレームフォーマットを選択するように選択信号S1, S4を設定することで、本発明を実装した装置を使用して最適なEthernet Over ATM網の構築が可能となる。
イーサ/ATM送信部の実施例(3):図9
このイーサ/ATM送信部の場合には、図7に示した実施例(2)のように、中継装置単位にAAL5フレームフォーマットの選択を行うのではなく、VP (Virtual Path) コネクション単位にAAL5フレームフォーマットの選択を行う点が異なっている。
【0067】
このため、この実施例(3)においては、図7の実施例(2)に加えて、VP送信管理テーブル5を備えている。このVP送信管理テーブル5は、VLAN IDをインデックスとして以下の情報を持っている。なお、ここではインデックスをVLAN IDとしているが、MACアドレスやその他の情報をインデックスとしてもよい。
・Validは、該当テーブル情報が有効か無効かを示し、ここでは“0”=無効、“1”=有効とする。
・VPIは該当VLAN IDフレームに対応するVPI値を格納する。
・標準/非標準は、標準AAL5フレーム/非標準AAL5フレームのいずれを選択するかを示し、ここでは、“0”=非選択、“1”=選択に設定している。また、標準と非標準は排他的に設定され、両方同時に“1”が設定されることはない。
【0068】
動作において、入力されたイーサネットフレームFREからVLAN IDなどのヘッダ情報S5を抜き出してVP送信管理部5へ与える。VP送信管理テーブル5は、このヘッダ情報S5をインデックスとして、VP送信管理テーブル5標準が“1”か、非標準が“1”かによってAAL5フレームフォーマットを判定した後、その判定結果を選択信号S6として分配部1aに送信する。
【0069】
ここで、図4に示した伝送系統をVPコネクション(VPI)と関連付けると、図10に示すようになる。すなわち、端末T1とT2を結ぶVLAN=0はVPI=1と対応付けられており、端末T1とT3との間のVLAN=1はVPI=2が割り当てられ、また端末T2とT3との間のVLAN=2は、VPI=3が割り当てられている。なお、この場合、VLAN IDとVPIは一対一に対応しているが、イーサネットフレームにはVLAN IDしか含まれていないので、VP送信管理テーブル5では、イーサネットフレームのヘッダ情報S5におけるVLAN IDをインデックスとしてフレームフォーマットの決定を行っている。
【0070】
分配部1aは、受信した選択信号S6により、入力したイーサネットフレームFREを標準AAL5フレーム生成部2a又は非標準AAL5フレーム生成部3aに排他的に振り分けを行う。
【0071】
フレーム生成部2a又は3aは、受信したイーサネットフレームFREのAAL5フレームカプセル化を行い、AAL5フレーム生成完了後、フレーム読出制御部6へフレーム完了信号S7又はS8を通知する。フレーム読出制御部6は、フレーム生成完了信号S7又はS8を受信すると、標準AAL5フレーム生成部2aから読み出すAAL5フレームと、非標準AAL5フレーム生成部3aから読み出すAAL5フレームがタイミング的に衝突しないように管理を行い、AAL5フレーム読出信号S9又はS10をフレーム生成部2a又は3aに送信する。なお、フレーム読出制御を行うのは、図7の実施例(2)と異なり、絶えずイーサネットフレームFREからヘッダ情報S5を抜き出し、これからテーブル5を参照して選択信号S6を生成しているため、フレーム生成部2aと3aの出力フレームが衝突することがあり得るからである。
【0072】
このようにしてフレーム生成部2a又は3aから送られて来たAAL5フレームを受けたATMセル生成部4は、ATMセルCLAの生成を行い、ATM伝送路へ送出する。
ATM/イーサ受信部の実施例(3):図11
このATM/イーサ受信部の場合には、図8に示したATM/イーサ受信部の実施例(2)において、VP受信管理テーブル17を設けた点が異なっている。このVP受信管理テーブル17は、ATMセルのヘッダ情報とVPコネクションを管理するテーブルであり、ネットワーク設定時のPVC (Permanet Virtual Connection) 情報から静的に設定されるものである。このテーブル17は、受信したATMセルCLAのヘッダ情報S5aに含まれるVPIをインデックスとして以下の情報を持っている。
・Validは、該当テーブル情報が有効か無効かを示し、ここでは“0”=無効、“1”=有効とする。
・標準/非標準は、標準AAL5フレーム又は非標準AAL5フレームのいずれを選択するかを示し、ここでは“0”=非選択、“1”=選択とする。標準と非標準は排他的に設定され、両方同時に“1”が設定されることはない。
【0073】
このような実施例の動作において、ATMセル分解部11は、受信したATMセルCLAをヘッダ情報とペイロード情報に分離し、AAL5フレーム組立・格納部12aへ送る。このAAL5フレーム組立・格納部12aは、AAL5フレームの組立完了後のAAL5フレーム送信時に該当AAL5フレームのヘッダ情報S5aとして、ATMセル分解部11から受信したATMセルヘッダのVPIをVP受信管理テーブル17へ送信する。
【0074】
VP受信管理テーブル17は、ヘッダ情報S5aのVPIをインデックスとしてテーブルを参照し、該当AAL5フレームフォーマットを判定し、分配部14へ選択信号S4aを与える。
【0075】
分配部14は、選択信号S4aに従い、AAL5フレーム組立・格納部12aからのAAL5フレームの排他的振り分けを行い、フレーム処理部15又は16はそれぞれ付加情報を削除してイーサネットフレームFREをイーサネット伝送路へ送出する。
イーサ/ATM送信部の実施例(4):図12
このイーサ/ATM送信部の場合には、図9に示した実施例(3)において、VP送信管理テーブル5の代わりに、VC送信管理テーブル7を用いている点が異なっている。このVC送信管理テーブル7を設けることにより、VCコネクション単位にAAL5フレームフォーマットの選択を可能にしている。このVC送信管理テーブル7においては、VP送信管理テーブル5と比較してテーブルのインデックスがVPIだけではなく、VPIとVCIでテーブルを参照する必要がある。
【0076】
すなわち、図10においては、VPIの他にVCIと伝送路との関係も示されており、例えばVLAN ID=0でValid=1であり、なお且つVPI=1でVCI=100のときに非標準フレームフォーマットが選択されることを示している。
ATM/イーサ受信部の実施例(4):図13
このATM/イーサ受信部は、図12に示した実施例(4)に対応し、図11に示した実施例(3)におけるVP受信管理テーブル17の代わりにVC受信管理テーブル18を用いた点が異なっている。従って、このVC受信管理テーブル18においても、図12に示したVC送信管理テーブル7と同様に、テーブルのインデックスはVPIだけでなく、VPIとVCIで参照する必要がある。
【0077】
なお、本発明ではVP管理テーブルとVC管理テーブルの両方を包括したコネクション管理テーブルも許容することができる。
イーサ/ATM送信部の実施例(5):図14
上記の各実施例においては、選択信号を予め中継装置毎に設定しておくか、或いは管理テーブルに予め設定しておく方式を採っているが、この実施例(5)においては、この管理テーブルを動的に設定するため、対向する中継装置に対して、AAL5フレームフォーマットの問合せを、SVC (Switched Virtual Connection)によるVPコネクションの呼確立時のシグナリングセルを使用して行うものである。
【0078】
ここで、シグナリングセルとはVCI=5の値を持つ制御信号用セルである。このシグナリングセルを用いてAAL5フレームフォーマットの問合せを行う場合、対向する中継装置が非標準AAL5フレームフォーマットを実装していない場合は、この問合せに対する回答が無いため、該当するVPコネクションのAAL5フレームフォーマットを標準AAL5フレームフォーマットと判定する。また、対向する中継装置が非標準AAL5フレームフォーマットを実装している場合には、このシグナリングセルに対する応答が有ることにより、その中継装置が非標準AAL5フレームフォーマットを実装しているものと判定し、該当するVPコネクションのAAL5フレームフォーマットを非標準AAL5フレームフォーマットと判定するものである。
【0079】
このため、このイーサ/ATM送信部の実施例(5)においては、例えば図9に示す実施例(3)においてシグナリングセル生成部21を設け、ATMセル生成部4からのATMセルとセル多重部22においてセル多重を行うと共に、このシグナリングセルを受信したことに応答して、対向する中継装置から発生されるシグナリングセルをATMセル/イーサ受信部(図15参照)で受信したとき、そのヘッダ情報に含まれるVPIに基づき、VP送信管理テーブル5を更新するようにした点が異なっている。
【0080】
動作において、シグナリングセル生成部21は、プロセッサ(図示せず)からの指示を受けてシグナリングセルを生成する。このシグナリングセル内には呼設定用のメッセージ情報が含まれており、この中に非標準AAL5フレームフォーマットを実装する中継装置間で通信可能なメッセージを含めておく。
【0081】
従って、非標準AAL5フレームフォーマットを実装した例えば図4に示す中継装置R1におけるイーサ/ATM送信部R13のセル他多重部22から対向する中継装置R3のATM/イーサ受信部R31へシグナリングセルが送られる。なお、セル多重部22はシステム生成部21からのシグナリングセルとATMセル生成部4からのATMセルとは独立して多重化処理している。
【0082】
このようにしてイーサ/ATM送信部R13から送信されたシグナリングセルは、対向するATM/イーサ受信部R31において終端される。
ATM/イーサ受信部の実施例(5):図15
このATM/イーサ受信部は、上記のATM/イーサ受信部R31に相当するものであり、図14に示したイーサ/ATM送信部R13に設けられたシグナリングセル生成部21及びセル多重部22に対応して、セル分離部23及びシグナリングセル終端部24を設けている。
【0083】
このようなイーサ/ATM送信部及びATM/イーサ受信部の実施例(5)の動作において、まず、セル分離部23は、受信したATMセルCLAをシグナリングセルと非シグナリングセルとに分離し、シグナリングセルをシグナリングセル終端部24に送り、非シグナリングセルはATMセル分解部11に送る。なお、セル分離部23は、受信したATMセルCLAにおけるヘッダ情報中のVCI=5を判定することによりシグナリングセルを分離することができる。
【0084】
シグナリングセル終端部24に送られたシグナリングセルは、対向するイーサ/ATM送信部R13におけるシグナリングセル生成部21でシグナリングセルに組み込まれたメッセージ情報を抽出してプロセッサ(図示せず)に受け渡すと共に、シグナリングセル終端部24はATMセルのヘッダ情報から抽出したVPIをイーサ/ATM送信部R32から中継装置R1のATM/イーサ受信部R14に対して送出し且つVP受信管理テーブル17にVPIと組み合わせて、非標準フレームフォーマットであることを設定する。
【0085】
この場合のイーサ/ATM送信部R32は、図14に示したイーサ/ATM送信部の実施例(5)に対応するものであり、中継装置R3が非標準AAL5フレームフォーマットを実装する装置であれば、中継装置R1からの問合せに対して、非標準AAL5フレームフォーマットを実装する中継装置であることをシグナリング生成部21から同様のシグナリングセルを発生することにより通知する。このとき、イーサ/ATM送信部R32においては、対向する中継装置R1に対応するVPIに対して非標準AAL5フレームフォーマットであることをVP送信管理テーブル5に設定する。
【0086】
また、イーサ/ATM送信部R32からシグナリングセルを受信した中継装置R1のATM/イーサ受信部R14では、このようにシグナリングセル終端部24によってシグナリングセルの終端を行い、受信したシグナリングセル内のメッセージ情報をプロセッサ(図示せず)に受け渡す。このメッセージ情報により、中継装置R3が非標準AAL5フレームフォーマットを実装する中継装置であることが分ったとき、シグナリングセル終端部24は、VP受信管理テーブル17に対して、VPIと組み合わせて非標準AAL5フレームフォーマットであることを設定する。
【0087】
このように、VPコネクション確立時のシグナリング情報を使用して、対向側の中継装置のAAL5フレームフォーマットの実装状態を判別することにより、AAL5フレームフォーマットの動的設定が可能となる。
イーサ/ATM送信部の実施例(6):図16
このイーサ/ATM送信部の場合には、図14に示したイーサ/ATM送信部の実施例(5)におけるVP送信管理テーブル5の代わりにVC送信管理テーブル7を用いた点が異なっている。
ATM/イーサ受信部の実施例(6):図17
このATM/イーサ受信部は、図16に示すイーサ/ATM送信部に対応するものであり、従って、イーサ/ATM送信部の実施例(6)と同様に、このATM/イーサ受信部の実施例(6)においても、VP受信管理テーブル17の代わりにVC受信管理テーブル18を用いている点が図15に示した実施例(5)と異なっている。
【0088】
このような実施例(6)により、SVCによるVCコネクションの呼確立時のシグナリングセルを使用してAAL5フレームフォーマットの問合せを行う。すなわち、対向する側の中継装置が非標準AAL5フレームフォーマットを実装していない場合は、この問合せに対する回答が無いため、該当するVCコネクションを標準AAL5フレームフォーマットと判定する。また、対向する中継装置が非標準AAL5フレームフォーマットを実装している場合は、このシグナリングセルに対する応答により、対向する中継装置が非標準AAL5フレームフォーマットを実装していると判定し、該当するVCコネクションを標準AAL5フレームフォーマットと判定して設定することになる。
イーサ/ATM送信部の実施例(7):図18
このイーサ/ATM送信部の場合は、図14に示した実施例(5)において、シグナリングセル生成部21の代わりにOAM生成部25を設けると共にセル多重部22には、このOAMセル生成部25からのOAMセルとATMセル生成部4からのATMセルの他に、ループバックセルも多重させるように構成されている点が異なっている。
【0089】
ここでOAMセルについて説明すると、図19においてOAMセルのフォーマットが示されており、このF4-OAMセルは、VCI=3又はVCI=4の値を持つセルである。(但し、VPIは任意)
・ループバックセルは、OAM Type=0x 1.Function Type-0x8の値を持つ。
・ループバック位置識別子は送信時に“1”が設定され、折り返し時に“0”に書き換えられる。これにより、受信したOAMセルが、対向装置からループバックして(折り返して)戻って来たセルか、それとも問い合わせを受けたセル(ループバックすべきセル)かを識別する。
・コリレーションタグは一般的に試験用エリアであり、ユーザが任意に設定可能である。
・ソース識別子は、一般的にall“1”が設定される。
・EDCは、ATMペイロード情報に対する誤り検出符号(CRC-10)である。
【0090】
動作において、OAMセル生成部25は、OAMセルを生成し、非標準AAL5フレームフォーマットを実装する中継装置、例えば中継装置R1のイーサ/ATM送信部R13は、F4-OAMセルのコリレーションタグの値を特定値A(Aは任意の値)に設定し、セル多重部22へループバックセルとして送る。セル多重部22は、ATMセル生成部4からのATMセルと、OAMセル生成部25からのOAMセルと、ATM/イーサ受信部から受信したループバックセルとを互いに独立して多重し、対向する中継装置R3のATM/イーサ受信部R31に対して送信する。
ATM/イーサ受信部の実施例(7):図20
このATM/イーサ受信部は、図18に示したイーサ/ATM送信部の実施例(7)に対応するものであり、図15に示したATM/イーサ受信部の実施例(5)において、シグナリングセル終端部24の代わりにOAMセル判定部26を設けた点が異なっている。
【0091】
このようなイーサ/ATM送信部及びATM/イーサ受信部の実施例(7)の動作においては、中継装置R31が非標準AAL5フレームフォーマットを実装する装置であるとすると、セル分離部23は、イーサ/ATM送信部R13から受信したATMセルCLAをOAMセルと非OAMセルに分離し、OAMセルはOAMセル判定部26へ送られる。
【0092】
OAMセル判定部26ではOAMセルがループバックセルであるか否かをOAMタイプをチェックすることにより判定する。
【0093】
OAMセルがループバックセルの場合、ループバックセル位置識別子をチェックする。
【0094】
ループバックセル位置識別子=1であればループバックセル位置識別子=0に書き換えると共にコリレーションタグのチェックを行い、このコリレーションタグの値が特定値Aであれば、コリレーションタグを別の特定値B(B≠Aの任意値)に上書きし、折り返すべきループバックセルとして同じ中継装置R3中のイーサ/ATM送信部R32へ送る。コリレーションタグの値が特定値Aでなければ、コリレーションタグの書換を行わず、やはり折り返すべきループバックセルとしてイーサ/ATM送信部R32へ送る。
【0095】
ATM/イーサ受信部R31からのループバックセルは、イーサ/ATM送信部R32中の図18に示すセル多重部22へ送られ、ループバックセルとして中継装置R1のATM/イーサ受信部R14へ向けて送信される。
【0096】
このループバックセルは送信元の中継装置R1のATM/イーサ受信部R14で受信され、セル分離部23でOAMセルと非OAMセルに分離され、OAMセルはOAMセル判定部26へ送られる。OAMセル判定部26では、ループバック位置識別子のチェックが行われ、ループバック位置識別子=0の場合は、戻って来たループバックセルと判断し、コリレーションタグのチェックを行い、コリレーションタグの値が特定値Bであれば、対向側の中継装置R3が非標準AAL5フレームフォーマットを実装するものであると判別し、OAMセル判定部26からVPIをVP受信管理テーブル17とイーサ/ATM送信部R13におけるVP送信管理テーブル5に送信する。そして、受信したVPIに基づき、該当するVPIに対して選択するAAL5フレームフォーマットが非標準形式であることをテーブルに設定することになる。
【0097】
以上説明したように、この実施例では、OAMループバックセルを使用して、対向する中継装置が非標準AAL5フレームフォーマットを実装するか否かを判別し、各VPコネクションに対して動的にAAL5フレームフォーマットの選択設定を可能としている。
【0098】
なお、特定値を格納する領域は、上記ではコリレーションタグの領域としているが、ループバックセルのペイロード内において未定義とされている領域を使用しても構わない。
イーサ/ATM送信部の実施例(8):図21
このイーサ/ATM送信部は、図18に示した実施例(7)におけるVP送信管理テーブル5の代わりにVC送信管理テーブル7を用いた点が異なっている。
【0099】
但し、この実施例においては、F5-OAMセルのループバックセル機能を使用して、対向する中継装置のAAL5フレームフォーマットの実装状態を判定するものである。このF5-OAMはF4-OAMとは異なり、PTI=100b又はPTI=101bを持つセルである。また、F5-OAMは、そのOAMセルが持つVPI/VCIが示すVCコネクションにのみ有効なOAMセルである。すなわち、F4-OAMがVPコネクション用であるのに対し、F5-OAMはVCコネクション用のOAMセルである。
【0100】
このF5-OAMセルのループバックセルのペイロード構成内容は、上述したF4-OAMセルの場合と同様である。
ATM/イーサ受信部の実施例(8):図22
このATM/イーサ受信部は、図20に示した実施例(7)において、VP受信管理テーブル17の代わりにVC受信管理テーブル18を用いている点が異なっているだけである。
【0101】
すなわち、VP管理テーブルとVP情報がVC管理テーブルとVC情報に置き換わった形となっているので、動作はVPコネクションの場合と同様である。
ATM/イーサ受信部の実施例(9):図23
このATM/イーサ受信部の場合は、図11に示した実施例(3)と同様のものであるが、但しVP受信管理テーブル17において、標準と非標準の欄に両方“1”を設定することを許容している点が異なっている。
【0102】
すなわち、中継装置が、上記のような動的設定を変更した場合、通信途中においてAA5フレームフォーマットの切換が行われても通信断とならないように、常に標準AAL5フレーム通信部と非標準AAL5フレーム処理部でAAL5フレーム処理を行おうとするものである。
【0103】
すなわち、ATMセル分解部11から受信されたATMセルは、AAL5フレーム組立・格納部12aにおいてAAL5フレームの組立処理後、該当するAAL5フレームのヘッダ情報S5aをVP受信管理テーブル17aに送信すると共に、AAL5フレームを分配部14に送る。
【0104】
分配部14では、VP受信管理テーブル17aからの選択信号S4aに従い、標準と非標準の両方に“1”が設定されたAAL5フレームに対しては、標準AAL5フレーム処理部15と非標準AAL5フレーム処理部16の両方に同時にAAL5フレームを送る。これらの処理部15及び16では、それぞれAAL5のフレームフォーマットをチェックし、自分が処理するフレームフォーマットと一致するものだけを処理し、イーサネットフレームFREとしてイーサネット伝送路へ送出する。自処理部のフレームフォーマットと一致しないフレームは廃棄を行うことにより、標準AAL5フレーム処理部15と非標準AAL5フレーム処理部16においてAAL5フレームの排他処理が実行できることとなる。
ATM/イーサ受信部の実施例(10):図24
この実施例においては、図23に示した実施例(9)においてVP受信管理テーブル17の代わりにVC受信管理テーブル18を用い、このVC受信管理テーブル18において標準と非標準の欄に両方“1”を設定することを可能にしたものであり、その他の動作は図23の場合と同様である。
ATM/イーサ受信部の実施例(11):図25
このATM/イーサ受信部は、図11に示した実施例(3)等と同様であるが、但しフレーム処理部15及び16においてエラー信号(警報アラーム)ALMが発生されるようになっている点が異なっている。
【0105】
すなわち、分配部14によってAA5フレーム組立・格納部12aからのAAL5フレームがフレーム処理部15及び/又は16に与えられた場合、各フレーム処理部15又は16は、自分が扱うAAL5フレームフォーマットと異なる場合、異常状態(警報アラーム)としてエラー信号ALMを発生し、このエラー信号を装置内部のプロセッサや装置に接続されたオペレータ端末や遠隔接続されたオペレータ端末の画面上に必要に応じて状態表示するようにしたものである。また、装置にLED表示などのランプ表示がある場合、必要に応じてランプ表示を行うこともできる。この実施例は、図23及び図24の実施例の場合に特に有効である。
【0106】
これにより、AAL5フレームフォーマットの誤設定時に異常状態の判定が可能となる。
管理テーブルの変形例:図26
図26(1)はVP送信管理テーブルの変形例を示し、同図(2)はVP受信管理テーブルの変形例を示しており、各テーブルに新たに試験用の標準(テスト)及び非標準(テスト)の欄を設けている。これは、上記の如く動的に選択されたAAL5フレームフォーマットとは異なるAAL5フレームフォーマットをコネクション単位に強制的に設定・解除を行うためである。すなわち、通常運用状態では、試験用の欄は“0”であるが、試験時はこの欄を強制的に“1”を設定する。
【0107】
これにより、装置開発時の評価試験等において、強制的に異なるAAL5フレームフォーマットを設定し、以って対向側で正常に異常状態や警報アラームを検出できるか否かの評価を行うことが可能となる。また同様に、設定の強制解除により、対向側で異常処理から正常処理へ正常に復旧できるか否かも併せて評価を行うことが可能となる。
【0108】
図26では、VP管理テーブルを示しているが、VC管理テーブルにも同様に本試験用の標準(テスト)及び非標準(テスト)の欄を設けることにより対応可能である。
【0109】
なお、テーブル内に試験用欄を設けずに、標準及び非標準の設定を試験用に強制上書きする方法により本試験機能を実現する方法もある。しかしながら、この方法では、設定を上書きするため、試験時に動的設定の機能が正常に動作し、AAL5フレーム選択設定が正しく動作しているか同時に確認することが難しく、従って、図26のように、テーブル内に試験用の欄を設けることに意義がある。
ATM/イーサ受信部の実施例(12):図27
このATM/イーサ受信部では、図11の実施例(3)等において、ATMセル分解部11から出力されるATMセルを取り出すためのセルキャプチャー部27を接続すると共に、AAL5フレーム組立部・格納部12aから出力されるAAL5フレームを取り出すためのAAL5フレームキャプチャー部28を設けた点が異なっている。
【0110】
そして、セルキャプチャー部27には、ATMセルのヘッダ情報(VPI,VCI)を指定することにより、該当ATMセルを格納する。セルキャプチャー部27はメモリ等の記憶素子を内蔵しており、そのサイズに応じて複数個のATMセルの格納を可能とする。
【0111】
また、AAL5フレームキャプチャー部28には、ATMセルのヘッダ情報(VPI,VCI)を指定することにより、該当AAL5フレームを格納する。このAAL5フレームキャプチャー部28もメモリ等の記憶素子を内蔵しており、そのサイズに応じて複数個のAAL5フレームを格納することができる。
【0112】
また格納されたATMセル、AAL5フレームは装置内部のプロセッサ(図示せず)等とインタフェースを有し、プロセッサ経由で読み出された情報を必要に応じて中継装置に接続されたオペレータ端末や遠隔接続されたオペレータ端末の画面上に表示することも可能である。
【0113】
これにより、AAL5フレームのエラーを頻繁に検出するような場合にAAL5フレームのキャプチャーを行うことより、エラー解析を容易にすることが可能となる。
その他の実施例
(1)上記の如く、VPI/VCIコネクション単位に動的に選択されたAAL5フレームフォーマットを、中継装置に接続されたオペレータ端末や遠隔接続されたオペレータ端末の画面上に必要に応じて状態を表示するようにしてもよい。
【0114】
これにより、オペレータやネットワーク管理者は、コネクション単位にどのAAL5フレームフォーマットで運用されているか判定が可能となる。
【0115】
具体例としては、VP管理テーブル又はVC管理テーブルの内容を装置内部のプロセッサ経由で読み出しを行い、その内容を画面表示させることで実現可能である。また、表示だけでなく、オペレータ端末経由でVP管理テーブル又はVC管理テーブルの設定制御を可能とすることで、図26の試験設定も遠隔操作等が可能となる。
(2)さらに、非標準AAL5フレームフォーマットが選択された場合、標準AAL5フレームフォーマットが選択された場合と比較して、コネクション単位にどの程度の伝送効率が向上したかを計算し、中継装置に接続されたオペレータ端末や遠隔接続されたオペレータ端末の画面上に必要に応じて計算結果の表示を行うことも可能である。
【0116】
これは非標準AAL5フレームフォーマットが選択されたVPI/VCIコネクションであっても、標準AAL5フレームフォーマットとしてAAL5フレーム化、及びATMセル化を行った場合の送信セル数を自動計算し、セル数を母数として確保しておくことで実現可能である。このセル数の計算は、単純に以下の計算式で実行できる。
【0117】
計算式:Roundup{(Ethernetフレーム長のバイト数 + AAL5付加情報のバイト数)/ 48バイト}
ここで、Roundupは小数点以下切り上げを意味する。
【0118】
この計算式で算出されたATMセルを母数として継続的に加算し、非標準AAL5フレームフォーマットで送信した実際の送信ATMセル数を比較することで、伝送効率結果を表示できる。
【0119】
例えば、非標準AAL5フレーム選択時の実際の送信ATMセル数が100セルであり、この時に上記計算式で得られた標準AAL5フレーム想定時の送信ATMセル数が125セルの場合は、125%(=125セル/100セル×100)の伝送効率の向上が得られたことが判る。
【0120】
尚、上記実施例によって本発明は限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づき、当業者によって種々の変更が可能なことは明らかである。
【0121】
(付記1)
所定規格の可変長フレームから、レイヤ間変換用の標準フレームフォーマットの内、削除してもエンド・エンド間での転送に支障が無いヘッダ情報を削除した非標準フレームフォーマットのフレームを生成する第1ステップと、
該非標準フレームフォーマットのフレームから複数個のATMセルを生成する第2ステップと、
を備えたことを特徴とするネットワーク中継方法。
(付記2)
レイヤ間変換用の標準フレームフォーマットの内、削除してもエンド・エンド間での転送に支障が無いヘッダ情報を削除した非標準フレームフォーマットのフレームから生成された複数個のATMセルのペイロードを抽出して、該非標準フレームフォーマットのフレームに組み立てる第1ステップと、
該第1ステップで組み立てられた該非標準フレームフォーマットのフレームから所定規格の可変長フレームを生成する第2ステップと、
を備えたことを特徴とするネットワーク中継方法。
(付記3)
レイヤ間変換用の標準フレームフォーマットか、又は該標準フレームフォーマットの内、削除してもエンド・エンド間での転送に支障が無いヘッダ情報を削除した非標準フレームフォーマットかを選択する選択信号に基づき、所定規格の該可変長フレームから、該非標準フレームフォーマットのフレーム又は標準フレームフォーマットのフレームを生成する第1ステップと、
該第1ステップで生成されたフレームから複数個のATMセルを生成する第2ステップと、
を備えたことを特徴とするネットワーク中継方法。
(付記4)
複数個のATMセルのペイロードを抽出してフレームに組み立てる第1ステップと、
レイヤ間変換用の標準フレームフォーマットか、又は該標準フレームフォーマットの内、削除してもエンド・エンド間での転送に支障が無いヘッダ情報を削除した非標準フレームフォーマットかを選択する選択信号に基づき、該第1ステップで組み立てた該標準フレームフォーマット又は非標準フレームフォーマットのフレームから所定規格の可変長フレームを生成する第2ステップと、
を備えたことを特徴とするネットワーク中継方法。
(付記5)
所定規格の可変長フレームのヘッダ情報から、その中のVPI又はVCIの設定値が、レイヤ間変換用の標準フレームフォーマットか、又は該標準フレームフォーマットの内、削除してもエンド・エンド間での転送に支障が無いヘッダ情報を削除した非標準フレームフォーマットのいずれに対応するかを示す選択信号を生成する第1ステップと、
該選択信号に基づき、該可変長フレームから該標準フレームフォーマット又は非標準フレームフォーマットのフレームを生成する第2ステップと、
該第2ステップで生成したフレームから複数個のATMセルを生成する第3ステップと、
を備えたことを特徴とするネットワーク中継方法。
(付記6)
複数個のATMセルのペイロードを抽出してフレームに組み立てる第1ステップと、
該第1ステップで組み立てたフレームのヘッダ情報から、その中のVPI又はVCIの設定値が、レイヤ間変換用の標準フレームフォーマットか、又は該標準フレームフォーマットの内、削除してもエンド・エンド間での転送に支障がないヘッダ情報を削除した非標準フレームフォーマットのいずれに対応するかを示す選択信号を生成する第2ステップと、
該選択信号に基づき、該第1ステップで組み立てた該標準フレームフォーマット又は非標準フレームフォーマットのフレームから所定規格の可変長フレームを生成する第3ステップと、
を備えたことを特徴とするネットワーク中継方法。
(付記7)付記5又は6において、
対向装置に対して該標準フレームフォーマット又は非標準フレームフォーマットのいずれに対応可能であるかを問い合わせることによってその時のVPI又はVCIに対応した該選択信号を生成するステップをさらに含むことを特徴とするネットワーク中継方法。
(付記8)付記7において、
該問い合わせを、シグナリングセル又はOAMセルを用いて行うことを特徴とするネットワーク中継方法。
(付記9)付記6において、
該選択信号が、さらに両フレームフォーマットのフレームを選択可能にする信号を含み、該第3ステップが、該第2ステップで生成された該選択信号が両フレームフォーマットを選択しているとき、該第1ステップで組み立てたフレームが該標準フレームフォーマットに対応するときのみ該可変長フレームを生成する第4ステップと、該第1ステップで組み立てたフレームが該非標準フレームフォーマットに対応するときのみ該可変長フレームを生成する第5ステップとを含むことを特徴とするネットワーク中継方法。
(付記10)付記9において、
該第4ステップ又は該第5ステップにおいて、それぞれ、該標準フレームフォーマット又は該非標準フレームフォーマットに対応していないと判定したとき、アラーム信号を発生するステップを含むことを特徴とするネットワーク中継方法。
(付記11)付記5又は6において、
該選択信号を、VPI又はVCI単位で強制的に該標準フレームフォーマット又は非標準フレームフォーマットに対応するように設定又は解除するステップをさらに含むことを特徴とするネットワーク中継方法。
(付記12)付記5又は6において、
該ATMセル又は該標準フレームフォーマットのフレーム単位にキャプチャーして表示するステップをさらに備えたことを特徴とするネットワーク中継方法。
(付記13)付記1において、
該可変長フレームがイーサネットフレームであり、該所定規格の標準フレームフォーマットが、RFC1483又はRFC2684で規定される標準AAL5フレームフォーマットであることを特徴としたネットワーク中継方法。
(付記14)付記1において、
該削除したヘッダ情報が、FCS情報を含むことを特徴としたネットワーク中継方法。
(付記15)付記1において、
該非標準フレームフォーマットが、エラー検出用情報としてBIP8又はBIP16を用いることを特徴としたネットワーク中継方法。
(付記16)
所定規格の可変長フレームから、レイヤ間変換用の標準フレームフォーマットの内、削除してもエンド・エンド間での転送に支障が無いヘッダ情報を削除した非標準フレームフォーマットのフレームを生成する第1手段と、
該非標準フレームフォーマットのフレームから複数個のATMセルを生成する第2手段と、
を備えたことを特徴とするネットワーク中継装置。
(付記17)
レイヤ間変換用の標準フレームフォーマットの内、削除してもエンド・エンド間での転送に支障が無いヘッダ情報を削除した非標準フレームフォーマットのフレームから生成された複数個のATMセルのペイロードを抽出して、該非標準フレームフォーマットのフレームに組み立てる第1手段と、
該第1手段で組み立てられた該非標準フレームフォーマットのフレームから所定規格の可変長フレームを生成する第2手段と、
を備えたことを特徴とするネットワーク中継装置。
(付記18)
レイヤ間変換用の標準フレームフォーマットか、又は該標準フレームフォーマットの内、削除してもエンド・エンド間での転送に支障が無いヘッダ情報を削除した非標準フレームフォーマットかを選択する選択信号に基づき、所定規格の該可変長フレームから、該非標準フレームフォーマットのフレーム又は標準フレームフォーマットのフレームを生成する第1手段と、
該第1手段で生成されたフレームから複数個のATMセルを生成する第2手段と、
を備えたことを特徴とするネットワーク中継装置。
(付記19)
複数個のATMセルのペイロードを抽出してフレームに組み立てる第1手段と、
レイヤ間変換用の標準フレームフォーマットか、又は該標準フレームフォーマットの内、削除してもエンド・エンド間での転送に支障が無いヘッダ情報を削除した非標準フレームフォーマットかを選択する選択信号に基づき、該第1手段で組み立てた該標準フレームフォーマット又は非標準フレームフォーマットのフレームから所定規格の可変長フレームを生成する第2手段と、
を備えたことを特徴とするネットワーク中継装置。
(付記20)
所定規格の可変長フレームのヘッダ情報から、その中のVPI又はVCIの設定値が、レイヤ間変換用の標準フレームフォーマットか、又は該標準フレームフォーマットの内、削除してもエンド・エンド間での転送に支障が無いヘッダ情報を削除した非標準フレームフォーマットのいずれに対応するかを示す選択信号を生成する第1手段と、
該選択信号に基づき、該可変長フレームから該標準フレームフォーマット又は非標準フレームフォーマットのフレームを生成する第2手段と、
該第2手段で生成したフレームから複数個のATMセルを生成する第3手段と、
を備えたことを特徴とするネットワーク中継装置。
(付記21)
複数個のATMセルのペイロードを抽出してフレームに組み立てる第1手段と、
該第1手段で組み立てたフレームのヘッダ情報から、その中のVPI又はVCIの設定値が、レイヤ間変換用の標準フレームフォーマットか、又は該標準フレームフォーマットの内、削除してもエンド・エンド間での転送に支障がないヘッダ情報を削除した非標準フレームフォーマットのいずれに対応するかを示す選択信号を生成する第2手段と、
該選択信号に基づき、該第1手段で組み立てた該標準フレームフォーマット又は非標準フレームフォーマットのフレームから所定規格の可変長フレームを生成する第3手段と、
を備えたことを特徴とするネットワーク中継装置。
(付記22)付記20又は21において、
対向装置に対して該標準フレームフォーマット又は非標準フレームフォーマットのいずれに対応可能であるかを問い合わせることによってその時のVPI又はVCIに対応した該選択信号を生成する手段をさらに含むことを特徴とするネットワーク中継装置。
(付記23)付記22において、
該問い合わせを、シグナリングセル又はOAMセルを用いて行うことを特徴とするネットワーク中継装置。
(付記24)付記21において、
該選択信号が、さらに両フレームフォーマットのフレームを選択可能にする信号を含み、該第3手段が、該第2手段で生成された該選択信号が両フレームフォーマットを選択しているとき、該第1手段で組み立てたフレームが該標準フレームフォーマットに対応するときのみ該可変長フレームを生成する第4手段と、該第1手段で組み立てたフレームが該非標準フレームフォーマットに対応するときのみ該可変長フレームを生成する第5手段とを含むことを特徴とするネットワーク中継装置。
(付記25)付記24において、
該第4手段又は該第5手段において、それぞれ、該標準フレームフォーマット又は該非標準フレームフォーマットに対応していないと判定したとき、アラーム信号を発生する手段を含むことを特徴とするネットワーク中継装置。
(付記26)付記20又は21において、
該選択信号を、VPI又はVCI単位で強制的に該標準フレームフォーマット又は非標準フレームフォーマットに対応するように設定又は解除する手段をさらに含むことを特徴とするネットワーク中継装置。
(付記27)付記20又は21において、
該ATMセル又は該標準フレームフォーマットのフレーム単位にキャプチャーして表示する手段をさらに備えたことを特徴とするネットワーク中継装置。
(付記28)付記16において、
該可変長フレームがイーサネットフレームであり、該所定規格の標準フレームフォーマットが、RFC1483又はRFC2684で規定される標準AAL5フレームフォーマットであることを特徴としたネットワーク中継装置。
(付記29)付記16において、
該削除したヘッダ情報が、FCS情報を含むことを特徴としたネットワーク中継装置。
(付記30)付記16において、
該非標準フレームフォーマットが、エラー検出用情報としてBIP8又はBIP16を用いることを特徴としたネットワーク中継装置。
【図面の簡単な説明】
【0122】
【図1】本発明に係るネットワーク中継方法及び装置の原理[1]を示したフレームフォーマット図である。
【図2】本発明に係るネットワーク中継方法及び装置の原理[2]を示したフレームフォーマット図である。
【図3】本発明に係るネットワーク中継方法及び装置の原理[3]を示したフレームフォーマット図である。
【図4】本発明が適用される中継装置を含む伝送系統を示したブロック図である。
【図5】本発明に用いられるネットワーク中継装置としてのイーサ/ATM送信部の実施例(1)を示したブロック図である。
【図6】本発明に用いられるネットワーク中継装置としてのATM/イーサ受信部の実施例(1)を示したブロック図である。
【図7】本発明に用いられるネットワーク中継装置としてのイーサ/ATM送信部の実施例(2)を示したブロック図である。
【図8】本発明に用いられるネットワーク中継装置としてのATM/イーサ受信部の実施例(2)を示したブロック図である。
【図9】本発明に用いられるネットワーク中継装置としてのイーサ/ATM送信部の実施例(3)を示したブロック図である。
【図10】図4に示した伝送系統においてVPI (VCI)と伝送路(VLAN ID)との関係を示した図である。
【図11】本発明に用いられるネットワーク中継装置としてのATM/イーサ受信部の実施例(3)を示したブロック図である。
【図12】本発明に用いられるネットワーク中継装置としてのイーサ/ATM送信部の実施例(4)を示したブロック図である。
【図13】本発明に用いられるネットワーク中継装置としてのATM/イーサ受信部の実施例(4)を示したブロック図である。
【図14】本発明に用いられるネットワーク中継装置としてのイーサ/ATM送信部の実施例(5)を示したブロック図である。
【図15】本発明に用いられるネットワーク中継装置としてのATM/イーサ受信部の実施例(5)を示したブロック図である。
【図16】本発明に用いられるネットワーク中継装置としてのイーサ/ATM送信部の実施例(6)を示したブロック図である。
【図17】本発明に用いられるネットワーク中継装置としてのATM/イーサ受信部の実施例(6)を示したブロック図である。
【図18】本発明に用いられるネットワーク中継装置としてのイーサ/ATM送信部の実施例(7)を示したブロック図である。
【図19】本発明に係るネットワーク中継方法及び装置に用いられるOAMセルのフォーマット図である。
【図20】本発明に用いられるネットワーク中継装置としてのATM/イーサ受信部の実施例(7)を示したブロック図である。
【図21】本発明に用いられるネットワーク中継装置としてのイーサ/ATM送信部の実施例(8)を示したブロック図である。
【図22】本発明に用いられるネットワーク中継装置としてのATM/イーサ受信部の実施例(8)を示したブロック図である。
【図23】本発明に用いられるネットワーク中継装置としてのATM/イーサ受信部の実施例(9)を示したブロック図である。
【図24】本発明に用いられるネットワーク中継装置としてのATM/イーサ受信部の実施例(10)を示したブロック図である。
【図25】本発明に用いられるネットワーク中継装置としてのATM/イーサ受信部の実施例(11)を示したブロック図である。
【図26】本発明に係るネットワーク中継方法及び装置に用いられる管理テーブルの変形例を示した図である。
【図27】本発明に用いられるネットワーク中継装置としてのATM/イーサ受信部の実施例(12)を示したブロック図である。
【図28】従来のネットワーク中継方法を説明したフレームフォーマット図である。
【符号の説明】
【0123】
R1〜R3 中継装置
T1〜T3 端末
L1, L4, L5 イーサネット伝送路
L2, L3 ATM伝送路
R11, R34 イーサ送受信部
R12, R33 イーサスイッチ部
R13, R24, R32 イーサ/ATM送信部
R14, R25, R31 ATM/イーサ受信部
R22 ATMスイッチ部
R21, R23 ATM送受信部
1, 1a, 14 分配部
2, 2a 標準AAL5フレーム生成部
3, 3a 非標準AAL5フレーム生成部
4 ATMセル生成部
5 VP送信管理テーブル
6, 13 フレーム読出制御部
7 VC送信管理テーブル
11 ATMセル分解部
12, 12a AAL5フレーム組立・格納部
15 標準AAL5フレーム処理部
16 非標準AAL5フレーム処理部
17, 17a VP受管理テーブル
18, 18a VC受信管理テーブル
21 シグナリングセル生成部
22 セル多重部
23 セル分離部
24 シグナリングセル終端部
25 OAMセル生成部
26 OAMセル判定部
27 セルキャプチャー部
28 AAL5フレームキャプチャー部
図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定規格の可変長フレームから、レイヤ間変換用の標準フレームフォーマットの内、削除してもエンド・エンド間での転送に支障が無いヘッダ情報を削除した非標準フレームフォーマットのフレームを生成する第1ステップと、
該非標準フレームフォーマットのフレームから複数個のATMセルを生成する第2ステップと、
を備えたことを特徴とするネットワーク中継方法。
【請求項2】
レイヤ間変換用の標準フレームフォーマットか、又は該標準フレームフォーマットの内、削除してもエンド・エンド間での転送に支障が無いヘッダ情報を削除した非標準フレームフォーマットかを選択する選択信号に基づき、所定規格の該可変長フレームから、該非標準フレームフォーマットのフレーム又は標準フレームフォーマットのフレームを生成する第1ステップと、
該第1ステップで生成されたフレームから複数個のATMセルを生成する第2ステップと、
を備えたことを特徴とするネットワーク中継方法。
【請求項3】
所定規格の可変長フレームのヘッダ情報から、その中のVPI又はVCIの設定値が、レイヤ間変換用の標準フレームフォーマットか、又は該標準フレームフォーマットの内、削除してもエンド・エンド間での転送に支障が無いヘッダ情報を削除した非標準フレームフォーマットのいずれに対応するかを示す選択信号を生成する第1ステップと、
該選択信号に基づき、該可変長フレームから該標準フレームフォーマット又は非標準フレームフォーマットのフレームを生成する第2ステップと、
該第2ステップで生成したフレームから複数個のATMセルを生成する第3ステップと、
を備えたことを特徴とするネットワーク中継方法。
【請求項4】
所定規格の可変長フレームから、レイヤ間変換用の標準フレームフォーマットの内、削除してもエンド・エンド間での転送に支障が無いヘッダ情報を削除した非標準フレームフォーマットのフレームを生成する第1手段と、
該非標準フレームフォーマットのフレームから複数個のATMセルを生成する第2手段と、
を備えたことを特徴とするネットワーク中継装置。
【請求項5】
レイヤ間変換用の標準フレームフォーマットか、又は該標準フレームフォーマットの内、削除してもエンド・エンド間での転送に支障が無いヘッダ情報を削除した非標準フレームフォーマットかを選択する選択信号に基づき、所定規格の該可変長フレームから、該非標準フレームフォーマットのフレーム又は標準フレームフォーマットのフレームを生成する第1手段と、
該第1手段で生成されたフレームから複数個のATMセルを生成する第2手段と、
を備えたことを特徴とするネットワーク中継装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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