説明

ノズル拡張形状

ノズルは、オリフィス部、出口及び拡張形状部を含んで提供される。オリフィス部は、オリフィス直径を含む。出口は、流体がノズルから出ることを許容する。拡張形状部はオリフィス部と出口との間に位置され、拡張形状部の外表面は出口に向けて外方向へ角度が付されている。拡張形状部は拡張形状角度を含む。拡張形状角度は拡張形状部の外表面で測定され、拡張形状部は90°よりも小さい。さらに、拡張形状高さを含み、拡張形状高さは拡張形状部で測定され、拡張形状高さはオリフィス直径よりも大きい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ノズル、特に、拡張形状部を含むノズルに関する。
【背景技術】
【0002】
排気ガス後処理システムは、通常、排気ガス中の窒素酸化物(NOx)の量を低減させるため、ディーゼルエンジンに関連して使用される。あるタイプの後処理システムは、例えば、アンモニア、燃料又は尿素等の還元剤を排気ガス中へ噴霧するインジェクタを含む。そして、排気ガスは、触媒コンバータへ移動して、触媒コンバータでは、還元剤が排気ガス中の窒素酸化物と反応して水と窒素とが生成され、排気ガス中の窒素酸化物の量が低減される。触媒コンバータでの反応後、排気ガスは、触媒コンバータから大気中へ放出される。
【0003】
典型的に、インジェクタはインジェクタオリフィスを含み、インジェクタはインジェクタオリフィスから外へ還元剤を噴霧する。それは、少なくとも後処理システムにとって、還元剤が排気管中へ噴霧された場合にインジェクタオリフィスで還元剤の圧力を変化させるのに有益である。異なる圧力で排気管中へ還元剤を噴霧することは、噴霧パターンを変える結果となる。それは、インジェクタの噴霧パターンがインジェクタの圧力に依存して変化することを示す。特に、インジェクタオリフィス内の圧力が増加すると、インジェクタから外へ噴霧された還元剤の角運動量も増加する。角運動量の増加によって還元剤はより高角度で排気管中へ噴霧される。このように、インジェクタオリフィスでの圧力の変化は、還元剤の噴霧パターンを変える結果となる。
【0004】
少なくともいくつかの排気管は、圧力に関わらず、通常の一定の噴霧パターンでインジェクタが還元剤を噴霧すると仮定して設計されている。その結果、概して一定の噴霧パターンを維持するまでの間、インジェクタは、変動する圧力でインジェクタオリフィスから還元剤を噴霧する必要性が生じる。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【図1】ニードル、ニードルガイド、流体及びノズルを含むインジェクタの部分断面図である。
【図2】オリフィス及び拡張形状部を含む図1におけるノズルの拡大図である。
【図3】流体がノズルから出ているノズルの部分断面図である。
【図4】図3に示される状態とは異なる供給圧力で流体がノズルから出るノズルの部分断面図である。
【図5】流体を噴霧化するための方法のプロセスフローダイアグラムである。
【発明を実施するための形態】
【0006】
ここで、以下の詳解及び図面も参照して、開示されたシステム及び方法の実施形態を詳細に説明する。図面はいくつかの可能な実施形態を表しているが、図面は縮尺通りである必要はなく、確定した特徴は、誇張、除去、又はよりよい図解のために部分的に断面で示すことが可能であるとともに現開示を説明するものである。さらに、ここで示された説明は、網羅的或いは限定のその逆又は請求項を正確な形状及び図に示される配置及び以下に説明される詳細な説明に限定されることを意図していない。
【0007】
さらに、定数の数値は以下の詳解で伝えられる。いくつかのケースにおいて、定数の実例となる数値が提供される。他のケースにおいては明確な数値は与えられない。定数の数値は、組み合わされる装置の特性及び開示されたシステムに組み合わされる周囲環境及び運転状態同様に他の因子を伴うこのような特性の相互関係に依存する。
【0008】
図1は、流体30を噴霧するための典型的なアトマイザ20を図解する。図1はインジェクタとしてのアトマイザ20を図解するが、噴霧化する装置のタイプは、これに限定されるものではなく、例えば、キャブレタ、エアブラシ、ミスタ、又は噴霧ボトルを同様に使用することができる。流体30は、噴霧パターンを定義する噴霧内にアトマイザ20から出る。噴霧パターンは、流体30がアトマイザ20から出る時の流体飛沫のパターンである。流体30は、供給圧力を伴ってアトマイザ20へ供給され、少なくともいくつかのケースでは供給圧力が変化する。それは、アトマイザ20に対する供給圧力を変化させるのに有益だからである。しかしながら、噴霧圧力が変化した場合、アトマイザ20を通過する流体30の噴霧パターンは同様に変化する。少なくともいくつかの適用では、噴霧パターンは概して一定に維持されると仮定して設計されているので、流体30の噴霧パターンが変化することは望ましくない。アトマイザ20は、流体30が変更された場合でさえ、概して一定の噴霧パターンが維持されるので、アトマイザ20は、少なくともいくつかの他のタイプのインジェクタとは異なる。
【0009】
一例として、アトマイザ20は、スワールタイプインジェクタであり、ニードル32、ニードルガイド34、アトマイザインレット36、アトマイザアウトレット38、スワールチャンバ40、スプリングの形状で示される付勢部材42、及びソレノイド44を含む。流体30は、噴霧化が可能なあらゆる流体とすることができ、例えば、流体30は、アンモニア、燃料又は尿素等の排気ガス後処理システムで使用される流体とすることができるがこれに限定されない。アトマイザアウトレット38はノズル50を含み、流体30は、ノズル50、アトマイザアウトレット38を通過してアトマイザ20から出る。それから、流体30は、予め決定された場所へ噴霧される。図1は、排気ガス後処理システムに利用されるアトマイザ20の例示的な図解であり、アトマイザ20から出た流体30は、排気ガス流52中へ噴霧される。
【0010】
図1は、開位置のアトマイザ20を図解する。開位置では、流体30は、アトマイザインレット36を通過してアトマイザ20中へ入り、スワールチャンバ40を通過し、アトマイザアウトレット38を通過してアトマイザ20から出る。ニードル32は、ニードルガイド34内のニードル座60に着座される。開位置では、ニードル32は、概してアトマイザアウトレット38と反対側の方向である第1方向Oの方へ引き込まれる。ノズル50はオリフィス62を含み、オリフィス62は、アトマイザ20が開位置である時、ニードル32の頂部64によって遮断されない。ニードル32がアトマイザアウトレット38側の方向である第2方向Cの方へ推進される時、アトマイザ20は閉位置である。閉位置では、ニードル32の頂部64は、オリフィス62に近接したニードル座表面66に沿って着座される。閉位置である時、流体30がノズル50から出ることを少なくとも部分的に制限することで、オリフィス62は、ニードル32の頂部64によって少なくとも部分的に閉塞される。
【0011】
流体30がアトマイザアウトレット38を通過してアトマイザ20から出ると、噴霧パターンSがもたらされる。噴霧パターンSは、流体30がインジェクタから出る時の流体噴霧のパターンとして定義される。噴霧パターンSは、流体30がアトマイザ20によって噴霧化された場合にもたらされる流体飛沫の系列を含む。噴霧パターンSは、噴霧角度Aを含む。
【0012】
図2は、ノズル50の拡大図である。オリフィス62は、オリフィス62の外表面70間で測定されるオリフィス直径Dを含む。一例では、オリフィス62は、概して円筒形である。ノズル50は、拡張形状部72及び出口部74も含む。流体30は、出口部74を通過してノズル50から出るとともに、拡張形状部72は、オリフィス62と出口部74との間に位置される。
【0013】
拡張形状部72のジオメトリは、概して漏斗形状である。一例では、拡張形状部72は、概してコーン形状プロフィールを含み、拡張形状部72の外表面76は、出口部74に向けて外側へ向けられて角度が付されている。拡張形状部72の外表面76は、拡張形状角度80を定義し、拡張形状角度80は、外表面76が相互に関連して角度が付される位置を明らかにする。図1〜図4の各々に図解される例において、拡張形状角度80は90°よりも小さい。図解された例では、表面76は、軸線A−Aを対象軸として対象であり、概して一定の角度を含む。しかしながら、他のアプローチでは、表面76は、それらの対象を維持して角度が変化するように湾曲される。さらなる他のアプローチでは、表面76は対象である必要がない。
【0014】
ノズル50は、内側第1エッジ82及び第1エッジ82から軸線方向へ間隔を空けて対向して配置される外側第2エッジ84を含む。第1エッジ82は、オリフィス62と拡張形状部72との間に位置し、第2エッジ84は、出口部74に位置する。第1エッジ82は、オリフィス62の外表面70と拡張形状部72の外表面76との稜部に形成される。第2エッジ84は、拡張形状部72の出口部74における端部として形成される。第1エッジ82及び第2エッジ84は、拡張形状高さHを定義する。より詳細には、一例において、拡張形状高さHは、第1エッジ82と第2エッジ84との間の距離として定義される。拡張形状高さHは、オリフィス直径Dよりも大きい。
【0015】
噴霧パターンSは、オリフィス62と拡張形状部72との両方のジオメトリに少なくとも一部が依存する。それは、拡張形状角度80が90°よりも小さい角度を維持すること及び拡張形状高さHがオリフィス直径Dよりも大きいことを許容することは、ノズル50の流動特性を確定するからである。より詳細には、拡張形状部72は、後でより詳細に説明されるノズル50の変更による流体30の供給圧力として、概して一定の噴霧パターンS(図1参照)を維持するためにノズル50に組み込まれる。
【0016】
図3、図4は、ノズル50から出る流体30を図解するもので、図3においてオリフィス62へ供給される流体30の供給圧力は、図4におけるオリフィス62へ供給される流体30の供給圧力よりも大きい。図3、図4におけるノズル間の供給圧力は異なるが、噴霧パターンSが概して略同一であることに留意すべきである。それは、ノズル50は、供給圧力が変化した場合に噴霧パターンSを概して一定に維持する能力を持つので、ノズル50は、少なくともいくつかの他のアトマイザノズルとは異なるからである。対照的に、アトマイザノズルのいくつかの他のタイプは、供給圧力が変化する場合に異なる噴霧パターンを含む。例示的な図解において、図3における流体30の供給圧力は約100psi(689.5kPa)であるとともに図4における流体30の供給圧力は約40psi(275.8kPa)であり、しかしながら、ノズル50のジオメトリは、供給圧力のいかなる範囲に対しても調整される点に留意すべきである。図3、図4は2つの異なる供給圧力を図解するにすぎない点、さらに、2つの供給圧力が同様にノズル50を伴って使用される点に留意すべきである。
【0017】
適用の少なくともいくつかのタイプにおいて、概して一定の噴霧パターンSを含むことは有益である。例えば、図1は、排気ガス管(図示省略)内に位置される排気ガス流52中へ噴霧される流体30を図解する。少なくともいくつかの排気ガス管は、噴霧パターンSが概して一定に維持されるのを仮定して設計されている。流体30の供給圧力が変化しても概して一定の噴霧パターンが維持されるのを仮定して設計された排気ガス管を伴ってノズル50を使用することにより、流体30の供給圧力が変化することによりもたらされるいくつかの利益の利点を得ることが可能である。例えば、少なくともいくつかの後処理システムにとって、流体30を排気ガス流52中へ噴霧する場合にアトマイザ20の出口部74で流体30の圧力が変化することに対して有益である。
【0018】
図3に戻ると、流体30が図4に図解される流体30よりもより高い供給圧力で移動すると、流体30は、拡張形状部72の外表面76に概して接触するように図解されている。流体30は、ノズル50の第2エッジ84でノズル50との接触が断たれる。拡張形状角度80を90°よりも小さくなるように必要な大きさに設定することにより、流体30の流量は、流体30が拡張形状部72の外表面76に接触するために減少する。
【0019】
図1乃至図4に図解される具体例において、ノズル50がスワールアトマイザに組み込まれることは、流体30がノズル50から出る時に、流体30が概して周方向に回転することを意味する。図3におけるノズルの供給圧力は図4におけるノズルの供給圧力よりも大きいので、流体30の速度は、図3における速度の方が、図4における流体の速度と比較してより速い。したがって、拡張形状部72をノズル50から省略した場合、より高い速度はより大きい噴霧角度Aへ変換されるので、図3に図解される流体30は、図4に図解される流体30に対してより大きい噴霧角度Aを含む。換言すると、拡張形状部72は、より高い供給圧力で流体30の速度を遅らせるためのノズル50が組み込まれる。
【0020】
図3に戻ると、流体30が拡張形状部72の内側で回転する時、流体30は角運動量を損失する。それは、流体30が拡張形状部72の角度が付された外表面76に接触して、流体30が運動量を損失することを示す。また、拡張形状高さHがオリフィス直径Dよりも大きくなることで、流体30は、流体30が運動量を損失するような移動のための十分な距離を有することを示す。このように、拡張形状部72の角度が付された外表面76及び高さHに起因して、流体30がノズル50から出ると、流体30によって噴霧パターンSが形成されるように十分な運動量が失われる。それは、拡張形状部72が、より高い供給圧力で噴霧角度Aで噴霧される流体30を生じ、より低い供給圧力で図4に図解されるような概して噴霧角度Aに略等しくなることを示す。
【0021】
90°よりも小さい拡張形状角度80及びオリフィス直径Dよりも大きい拡張形状高さHを有するノズル50を備える拡張形状部72を含むことは、少なくともいくつかの理由で有益である。第1に、拡張形状部72が削除されるのであれば、噴霧パターンSの角度Aは増加する。さらに、拡張形状角度80が90°よりも大きいのであれば、拡張形状部72は流体30に接触せず、噴霧パターンの角度Aは増加する。加えて、拡張形状高さHがオリフィス直径Dよりも大きくないのであれば、その時の流体30は、流体30に速度を減少させるための移動に対して十分な距離を持たない。結果的に、流体30は、噴霧角度Aでノズル50から出るための十分な速度が減少しない。
【0022】
図4は、図3に図解される流体30よりも低い供給圧力で移動する流体30を図解するものであって、流体30は、拡張形状部72に入る前に拡張形状部72の第1エッジ82に接触する。それから、流体30は、噴霧パターンS及び噴霧角度Aを形成するためにノズル50から外へ移動する。流体はより低い供給圧力で第1エッジ82でノズル50から離れるので、流体30は、図3に示されるような噴霧パターンSに類似した噴霧パターンSを形成するノズル50から出る。これは、略同じ噴霧角度Aを生じるために、図4に図解されるようなより低い供給圧力流体30が第1エッジ82から離れること、及び図3に図解されるようなより高い供給圧力流体30が第2エッジ84から離れることの両方の理由からである。
【0023】
拡張形状高さHがオリフィス直径Dよりも大きいことが維持されることによって、且つ拡張形状角度80が90°よりも小さいことが維持されることによって、オリフィス62に入る流体30の供給圧力が増加するにもかかわらず、噴霧パターンS及び噴霧角度Aは、概して略同じままである。2つの異なる供給圧力が図3、図4の各々に図解されているのみであるが、2つ以上の異なる供給圧力がさらに使用可能であることは理解される。1つの具体的な例において、アトマイザ20は、第1供給圧力及び第2供給圧力とは異なる第3供給圧力を含む。流体30が第3供給圧力でアトマイザ20から出ると、噴霧パターンS及び噴霧角度Aは、図3、図4の各々に図解されるような噴霧パターンSに類似して、概して一定のままである。
【0024】
流体30を噴霧化する方法は、プロセス200として概して図5に同様に開示されるとともに図解されている。プロセス200は、ノズル50及び流体30が提供されるステップ202で始まる。前述したように、ノズル50は、オリフィス62、拡張形状部72、出口部74、第1エッジ82及び第2エッジ84を含む。第1エッジ82は、オリフィス62と拡張形状部72との間に画定される。第2エッジ84は、出口部74で画定される。プロセス200はステップ204へ進む。
【0025】
ステップ204において、流体30は、第1供給圧力でノズル50から外へ噴霧される。前述したように、第1供給圧力は、オリフィス62へ供給される流体30の圧力である。流体30が第1供給圧力でノズル50から外へ噴霧されると、流体30は、図4に図解される第1エッジ82でノズル50との接触が断たれる。それから、プロセス200はステップ206へ進む。
【0026】
ステップ206において、流体30は第2供給圧力でノズル50から外へ噴霧され、第1供給圧力は第2供給圧力よりも小さい。流体30が第2供給圧力でノズル50から外へ噴霧されると、流体は第2エッジ84でノズル50との接触が断たれる。一例において、第1供給圧力は約40psi(275.8kPa)であり、第2供給圧力は約100psi(689.5kPa)である。しかしながら、ノズル50のジオメトリは許容可能な供給圧力の範囲で調整される点に留意すべきである。それから、プロセス200はステップ208へ進む。
【0027】
ステップ208において、流体30は、第3供給圧力でノズル50から外へ噴霧される。前述したように、第3供給圧力は、第1供給圧力及び第2供給圧力とは異なる。流体30が第3供給圧力でノズル50から外へ噴霧されると、流体30は、第3供給圧力のバルブに依存する第1エッジ82又は第2エッジ84或いは表面76に沿った可能なエッジ間で、ノズル50との接触が断たれる。さらに、1つの具体的な例において、第3供給圧力が第1供給圧力と第2供給圧力との両方よりも大きいのであれば、流体30は、第2エッジ84でノズル50との接触が断たれる。選択的に、第3供給圧力が第1供給圧力と第2供給圧力との両方よりも小さいのであれば、流体30は、第1エッジ82でノズル50との接触が断たれる。それから、プロセス200はステップ210へ進む。
【0028】
ステップ210において、噴霧角度Sは、流体30がノズル50から外へ噴霧される場合に維持される。換言すると、噴霧角度Sは、流体30の供給圧力が変化する場合に概して一定のままである。例えば、噴霧角度Sは、供給圧力が第1供給圧力、第2供給圧力及び第3供給圧力の間で変化する場合に概して一定のままである。それから、プロセス200は完了する。
【0029】
本開示は、前記図面に関連して特に示されるとともに説明されており、本開示を実施するためのベストモードを例示したものに過ぎない。ここで説明された本開示の図面に対する様々な代替手段は、以下の請求項において定義された本開示の精神及び範疇から逸脱することなく、本開示を実行することに採用されることは、当業者によって理解されるべきである。以下の請求項が本開示の範疇を定義し、且つこれら請求項及びそれらと同等のものの範疇に内包される方法及び装置がそれらによってカバーされることを意図している。本開示のこの明細書は、ここで説明された構成要素の全ての新規の及び明らかにされていない組み合わせを含み、且つ請求項は、この中で又は後願でこれら構成要素のあらゆる新規の及び明らかにされていない組み合わせに対して存在することが、理解されるべきである。さらに、前記図面は例示的なものであり、且つこの中で又は後願でクレームされる特徴又は構成要素はすべての可能な組み合わせにとって必須であるものではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸線(A−A)に沿って延びるノズル50であって、
前記軸線(A−A)に対して概して垂直をなすオリフィス直径(D)を含むオリフィス部62と、
流体30が前記ノズル50から外へ出ることを許容する出口と、
前記オリフィス部62と前記出口との間に位置され、外表面84が前記出口に向けて外側へ向けられて角度が付された拡張形状部72と、
前記拡張形状部72の前記外表面84で測定され、90°よりも小さい拡張形状角度80と、
前記軸線(A−A)に対して概して平行をなす前記拡張形状部72で測定され、前記オリフィス直径(D)よりも大きい拡張形状高さ(H)と、
を含むことを特徴とするノズル50。
【請求項2】
ノズル50はアトマイザ20の一部であることを特徴とする請求項1に記載のノズル50。
【請求項3】
前記アトマイザ20はスワールアトマイザであることを特徴とする請求項2に記載のノズル50。
【請求項4】
前記ノズル50の前記出口は噴霧角度(A)を含み、前記噴霧角度(A)は前記ノズル50から外へ出る前記流体30の噴霧パターン(S)によって定義されることを特徴とする請求項1に記載のノズル50。
【請求項5】
少なくとも2つの異なる供給圧力をさらに含み、前記2つの異なる供給圧力は前記オリフィス部62へ供給される前記流体30の圧力であることを特徴とする請求項4に記載のノズル50。
【請求項6】
前記噴霧角度(A)は前記2つの異なる供給圧力間で概して一定のままであることを特徴とする請求項5に記載のノズル50。
【請求項7】
第1供給圧力は約40psi(275.8kPa)であり、第2供給圧力は約100psi(689.5kPa)であることを特徴とする請求項5に記載のノズル50。
【請求項8】
第1エッジ82及び第2エッジ84をさらに含み、前記第1エッジ82は前記オリフィス部62と前記拡張形状部72との間に位置され、前記第2エッジ84は前記出口に位置されることを特徴とする請求項5に記載のノズル50。
【請求項9】
前記流体は第1供給圧力で前記第1エッジ82で急激に方向を変え、前記流体30は第2供給圧力で前記第2エッジ84で急激に方向を変え、前記第1供給圧力は前記第2供給圧力よりも小さいことを特徴とする請求項8に記載のノズル50。
【請求項10】
前記拡張形状部72は概してコーン形状であるジオメトリを含むことを特徴とする請求項1に記載のノズル50。
【請求項11】
ノズル50を含むアトマイザ20であって、
オリフィス直径(D)を含むオリフィス部62と、
流体30が前記ノズル50から外へ出ることを許容する出口と、
前記オリフィス部62と前記出口との間に位置され、外表面84が前記出口に向けて外側へ向けられて角度が付された拡張形状部72と、
前記拡張形状部72の前記外表面84で測定され、90°よりも小さい拡張形状角度80と、
前記オリフィス部62と前記拡張形状部72との間に位置される内エッジ76と前記出口によって画定される外エッジ84との間の前記拡張形状部72で測定され、前記オリフィス直径(D)よりも大きい拡張形状高さ(H)と、
を含むことを特徴とするアトマイザ20。
【請求項12】
前記拡張形状部72は、前記流体30が前記拡張形状部72の少なくとも一部分で接触するようなサイズに形成されることを特徴とする請求項11に記載のアトマイザ20。
【請求項13】
前記流体30は前記内エッジ76と前記外エッジ84との少なくとも1つに接触することを特徴とする請求項12に記載のアトマイザ20。
【請求項14】
前記アトマイザ20はスワールアトマイザであることを特徴とする請求項11に記載のアトマイザ20。
【請求項15】
前記流体30は第1供給圧力で前記内エッジ76で急激に方向を変え、前記流体30は第2供給圧力で前記外エッジ84で急激に方向を変え、前記第1供給圧力は前記第2供給圧力よりも小さいことを特徴とする請求項11に記載のアトマイザ20。
【請求項16】
前記拡張形状部72は概してコーン形状であるジオメトリを含むことを特徴とする請求項11に記載のアトマイザ20。
【請求項17】
流体30を噴霧化する方法であって、
ノズル50及び流体30を提供し、前記ノズル50はオリフィス62、拡張形状部72、出口、第1エッジ82及び第2エッジ84を含み、前記第1エッジ82は前記オリフィス部62と前記拡張形状部72との間で画定され、前記第2エッジ84は前記出口で画定されるステップと、
前記流体30を第1供給圧力で前記ノズル50から外へ噴霧し、前記第1供給圧力は前記オリフィス62へ供給される前記流体30の圧力であり、前記流体30は前記第1エッジ82で前記ノズル50との接触が断たれるステップと、
前記流体30を第2供給圧力で前記ノズル50から外へ噴霧し、前記第1供給圧力は前記第2供給圧力よりも小さく、前記流体30は前記第2エッジで前記ノズル50との接触が断たれるステップと、
前記流体30が前記ノズル50から外へ噴霧された場合に概して一定の噴霧角度(A)を維持し、前記噴霧角度(A)は前記ノズル50から出る前記流体30の噴霧パターン(S)よって定義されるステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項18】
前記流体30を第3供給圧力で前記ノズル50から外へ噴霧するステップをさらに含み、前記第3供給圧力は前記第1供給圧力及び前記第2供給圧力とは異なることを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記流体30が前記第3供給圧力で前記ノズル50から外へ噴霧される場合に概して一定の噴霧角度(A)を維持するステップをさらに含むことを特徴とする請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記第1供給圧力は前記第2供給圧力よりも小さいことを特徴とする請求項17に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2012−513303(P2012−513303A)
【公表日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−542911(P2011−542911)
【出願日】平成21年12月21日(2009.12.21)
【国際出願番号】PCT/IB2009/007851
【国際公開番号】WO2010/073100
【国際公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【出願人】(390033020)イートン コーポレーション (290)
【氏名又は名称原語表記】EATON CORPORATION
【Fターム(参考)】