ノンレール引戸の支持体
【課題】扉体の振れを容易に調整できるノンレール引戸の支持体を提供する。
【解決手段】門を開閉動作する扉体1と、扉体1の先端部を開閉動作時において押上げ支持する押上げ部材3と、扉体1の下縁を支持するガイドローラと、押上げ部材3を支持するガイドローラを有し、扉体1と押上げ部材3を開閉動作可能に懸架する支持体2とを備えている。支持体2は、地面に固定するベース部材7と、ガイドローラを取付けた第1、第2ガイドローラユニットG1,G2を有しており、第1、第2ガイドローラユニットG1,G2はベース部材7に対して水平面内で時計方向と反時計方向に回動可能に取付けられている。角度調整機構により第1、第2ガイドローラユニットG1,G2をベース部材7に対して時計方向または反時計方向に回動させて、その取付角度を調整すると、扉体1を戸当り柱に対して正対するように調整することができる。
【解決手段】門を開閉動作する扉体1と、扉体1の先端部を開閉動作時において押上げ支持する押上げ部材3と、扉体1の下縁を支持するガイドローラと、押上げ部材3を支持するガイドローラを有し、扉体1と押上げ部材3を開閉動作可能に懸架する支持体2とを備えている。支持体2は、地面に固定するベース部材7と、ガイドローラを取付けた第1、第2ガイドローラユニットG1,G2を有しており、第1、第2ガイドローラユニットG1,G2はベース部材7に対して水平面内で時計方向と反時計方向に回動可能に取付けられている。角度調整機構により第1、第2ガイドローラユニットG1,G2をベース部材7に対して時計方向または反時計方向に回動させて、その取付角度を調整すると、扉体1を戸当り柱に対して正対するように調整することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ノンレール引戸の支持体に関する。さらに詳しくは、レールを用いないで扉体を開閉できるようにしたノンレール引戸において扉体を懸架する支持体の構造に関する。
【背景技術】
【0002】
ノンレール引戸の従来例として特許文献1の技術がある。この従来技術は図11に示すように、支持体102に施したガイドローラに横長状の扉体101を懸架し、扉体101を長手方向に移動自在とした構造である。
より詳しくは、路面に支持体102を固設し、この支持体102に扉体101を案内するガイドローラA(A1、A2、A3、A4)が設けられており、扉体101の長手方向における移動を可能としている。扉体101の下方にはスチール製の押上げ部材103が配設されており、押上げ部材103は支持体102に設けられた支持ローラB(B1、B2)と押えローラC(C1、C2)によって挟持され、扉体101に沿って移動自在となっている。また、押上げ部材103の両端には押上げローラD1,D2を取付けており、この押上げローラD1,D2が扉体101の横移動を許容しつつ、扉体101の重量を下支えしている。
【0003】
扉体101を開閉動作するときは、支持ローラB1,B2と押えローラC1,C2で挟持される押上げ部材103が追随して移動する。そして、押上げ部材103は円弧状に湾曲して、その両端部が中央部よりも高い位置にあるので、扉体101の開閉動作時にその先端部を押し上げるように作用し、扉体101の垂れ下がりを抑制するという働きを奏する。
【0004】
ところで、扉体101を閉じるときは、扉体101の先端部を戸当り柱に当てて錠をかけてロックするのであるが、そうするには正面視においても平面視においても、扉体101の先端部と戸当り柱の位置が正対しなければならない。
しかるに、扉体101は支持体102で片持ちされた状態で移動するし、とくに扉で閉じる直前では戸当り柱が支持体102から遠く離れているので、その振れが大きくなりやすい。
このため扉体と戸当り柱がうまく正対せず錠でロックをかけられないことが生じやすい。
【0005】
しかも、従来の支持体構造では、支持ローラB,Cも支持ローラA3,A4も支持体101に対しても、支持体101を固定するベース部材に対しても取付位置が固定されているため、正対位置の調整は容易ではない。
たとえば、支持体101自体を基礎コンクリートに固定しているベース部材に対して動かして位置調整しようとすると重量の重い部材を動かすこととなるので労力的に大変である。また、微妙な位置調整をするには、何度も繰り返しを要するなど時間もかかっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第3078222号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記事情に鑑み、扉体の振れを容易に調整できるノンレール引戸の支持体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1発明のノンレール引戸の支持体は、門を開閉動作する扉体と、該扉体の先端部を開閉動作時において押上げ支持する押上げ部材と、前記扉体の少なくとも下縁を支持するガイドローラと、前記押上げ部材を支持するガイドローラを有し、前記扉体と前記押上げ部材を開閉動作可能に懸架する支持体とを備えており、該支持体は、地面に固定するベース部材と、前記ガイドローラを取付けたガイドローラユニットを有しており、該ガイドローラユニットは前記ベース部材に対して位置調整可能に取付けられており、前記ベース部材に対する前記ガイドローラユニットの取付位置を調整する調整機構を備えていることを特徴とする。
第2発明のノンレール引戸の支持体は、門を開閉動作する扉体と、該扉体の先端部を開閉動作時において押上げ支持する押上げ部材と、前記扉体の少なくとも下縁を支持するガイドローラと、前記押上げ部材を支持するガイドローラを有し、前記扉体と前記押上げ部材を開閉動作可能に懸架する支持体とを備えており、該支持体は、地面に固定するベース部材と、前記ガイドローラを取付けたガイドローラユニットを有しており、該ガイドローラユニットは前記ベース部材に対して水平面内で時計方向と反時計方向に回動可能に取付けられており、前記ガイドローラユニットを前記ベース部材に対して水平面内で時計方向と反時計方向に回動させて取付角度を調整する角度調整機構を備えていることを特徴とする。
第3発明のノンレール引戸の支持体は、第1発明において、前記支持体は、扉体の開閉方向において離間して配置された2組のガイドローラユニットを有しており、各ガイドローラユニットに備えられた角度調整機構は、前記ベース部材との間に取付けられた押しボルト機構と引きボルト機構とからなる
ことを特徴とする。
第4発明のノンレール引戸の支持体は、第2発明において、前記押しボルト機構および前記引きボルト機構は、いずれも前記支持体の裏面側に相当する一側に設けられていることを特徴とする。
第5発明のノンレール引戸の支持体は、第2発明において、前記2組のガイドローラユニットのそれぞれに、地面からの取付け高さを調整する高さ調整機構が取付けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
第1発明によれば、調整機構によりガイドローラユニットをベース部材に対して、その取付位置を調整すると、扉体を戸当り柱に対して正対するように調整することができる。
第2発明によれば、角度調整機構によりガイドローラユニットをベース部材に対して時計方向または反時計方向に回動させて、その取付角度を調整すると、扉体を戸当り柱に対して正対するように調整することができる。
第3発明によれば、扉体の開閉方向に離間した2組のガイドローラユニットのそれぞれを、一方は押しボルト機構で他方は引きボルト機構で押し引きすることができるので、水平面内で回動させることによる角度調整を小さな力で容易に行える。
第4発明によれば、押しボルト機構も引きボルト機構も支持体の裏面側、すなわち塀が邪魔にならない庭側からのみ操作できるので、作業性が極めて良好である。
第5発明によれば、高さ調整ボルトによって2組のガイドローラユニットをそれぞれ高くしたり低くしたりできるので扉体の戸当り柱に対する高さ調整も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施形態に係る支持体の要部正面図である。
【図2】図1の支持体の要部側面図である。
【図3】図1の支持体の要部平面図である。
【図4】図1の支持体における取付角度調整作用(反時計回り)の説明図である。
【図5】図1の支持体における取付角度調整作用(時計回り)の説明図である。
【図6】本発明の支持体を用いたノンレール引戸の正面図である。
【図7】図6のノンレール引戸の平面図である。
【図8】図5のノンレール引戸における開閉動作中の状態図である。
【図9】図5のノンレール引戸における開扉時の状態図である。
【図10】支持体2の拡大正面図である。
【図11】従来のノンレール引戸の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
まず、本発明が適用されるノンレール引戸Aの全体構成を図6および図7に基づき説明する。
ノンレール引戸Aは扉体1と支持体2と押上げ部材3とから構成される。
扉体1は、上桟と下桟との間に多数本の縦形材を固定し、両端に縦框を固定した公知の扉である。
押上げ部材3は、扉体1の下方に配置された円弧状に湾曲した鋼材からなり、その両端には扉体1を下から支えるローラD1,D2が取付けられている。
支持体2は、2本の支柱2a,2bを強度部材とする構造体である。この支持体2の下部には第1、第2ガイドローラユニットG1,G2が配置されている。これらの基本構造は図11の従来例と共通している。
なお、扉体1の左方には、戸当り柱4が地面から垂直に立つように立設されている。また、5は門の左右に設けられた塀である。
【0012】
扉体1は支持体2に懸架された状態で横方向に移動して門を開閉する。図6は閉門状態であり、図8は開閉途中の状態であり、図9は開門した状態を示している。
図6に示す閉門状態では、扉体1はその右端を支持体2で片持ち支持されており、押上げ部材3は扉体1の中間位置を押し上げるように支持して、扉体1の左端の垂れ下がりを防止している。
図8に示す開閉途中の状態では、扉体1の途中部分を支持している。なお、押上げ部材3は自由に横動できる状態であり、扉体1を下から押し上げている状態ではない。
図9に示す開門状態では、扉体1の左端が支持体2で片持ち支持されており、押上げ部材3は扉体1の中間位置を押し上げるように支持して、扉体1の右端の垂れ下がりを防止している。
【0013】
図10は上記のような扉体1および押上げ部材3を懸架する支持体2の拡大図である。
支持体2の下部にはベース部材7が設けられており、このベース部材7はアンカボルト5で地中の基礎コンクリートに固定されている。このベース部材7にガイドローラユニットが設置されているが、図示のように、ガイドローラユニットは、第1ガイドローラユニットG1と第2ガイドローラユニットG2からなり支持体2の左右方向(扉体1の開閉方向に同じ)において、離間して設けられている。
【0014】
支持体2における各ガイドローラの取付位置は、つぎのとおりである。
第1ガイドローラユニットG1には、扉体1を支持するガイドローラA3と押上げ部材3を上下から挟持するガイドローラC1,B1が軸支されている。
第2ガイドローラユニットG2には、扉体1を支持するガイドローラA4と押上げ部材3を上下から挟持するガイドローラC2、B2が軸支されている。なお、これらの詳細は後述する。
また、支持体2の上部には、扉体1の動きをガイドするガイドローラA1,A2が取付けられている。
【0015】
つぎに、支持体2の要部である下部構造を図1〜図3に基づき説明する。
支持体2の支柱2a,2bに対応する位置には、それぞれベース部材7がアンカボルト5で固定されている。ベース部材7は四角形の板状部材である。アンカボルト5は図2に示すように地中に配置するアンカ板6を介して支柱2a,2bの地中部分に固定されている。この2枚のベース部材7の上に連結部材20が載せられている。連結部材20は、2本のアングル材21,22を並べて構成した部材であり、このアングル材21,22は支持体2の幅(左右方向の長さ)とほぼ同じ長さを有している。
そして、第1、第2ガイドローラユニットG1、G2は、2本のアングル材21,22の間に設けられている。
【0016】
手前側(支柱2a,2bから遠い方)のアングル材21には、図3に示すように、その両端部に2個の長孔34,34が形成され、各長孔34には前記アンカボルト5が通されている。また、奥側(支柱2a,2bに近い方)のアングル材には、その両端部に1個の長孔34が形成され、その長孔34にも前記アンカボルト5が通されている。
これらの長孔34は、いずれも連結部材20の長手方向(換言すれば扉体1の長手方向)に直交する方向が長いので、連結部材20を手前側に向けても、奥側に向けても、角度調整することができる。
【0017】
第1、第2ガイドローラユニットG1,G2はいずれも、2枚の側板31,32からなるローラ取付板30を有している。
第1ガイドローラユニットG1のローラ取付板30における2枚の側板31,32の間には、既述した扉体1を下から支えるローラA3と押上げ部材3を挟持する上ローラC1と下ローラB1が軸支されている。
第2ガイドローラユニットG2のローラ取付板30における2枚の側板31,32の間には、既述した扉体1を下から支えるローラA4と押上げ部材3を挟持する上ローラC2と下ローラB2が軸支されている。
【0018】
つぎに、角度調整機構を説明する。
(押しボルト機構40)
図1および図3において、各ベース部材7の手前側には、厚板からなる押しボルト支持板41が立設されており、この押しボルト支持板41には雌ネジ孔42が形成されている。この雌ネジ孔42にはボルト45がねじ込み可能であり、ボルト45をねじ込み、その先端をアングル材21の立壁に押し当てて、さらにねじ込むと、連結部材20を奥側に移動させることができる。
【0019】
(引きボルト機構50)
図1および図3に示す各ベース部材7において、2枚の側板31,32の間には、当てブロック51が固定されている。
この当てブロック51の真横にあるローラ取付板30の側板31には雌ネジ孔52が形成され、さらにその横にあるアングル材21の立壁21aには貫通孔53が形成されている。雌ネジ孔52はボルト45が螺合するネジ孔であり、貫通孔53は、その内径がボルト45の外径より大きい孔である。このためボルト45を貫通孔53を通し、雌ネジ孔52にねじ込み、その先端を当てブロック51に押し当てて、さらにねじ込むと、連結部材20を手前側に移動させることができる。
【0020】
(高さ調整機構60)
図1から図3に示すように、第1ガイドローラユニットG1におけるローラ取付板30の左端部と第2ガイドローラユニットG2におけるローラ取付板30の右端部には高さ調整機構60が設けられている。
この高さ調整機構60は、各ローラ取付板30の側板31,32に固定された高さ調整板61と、高さ調整ボルト63とから構成されている。
高さ調整板61には長孔62が形成されており、この長孔62は他の長孔34と同様に支持体2の長手方向に直交する方向が長い長孔である。そして、この長孔62には高さ調整ボルト63が通され、上下のナット64,65で高さ調整板61を挟んで固定できるようになっている。
また、この高さ調整板61は、アンカ部材6にその下端が固定されており、ロール取付板30の取付角度を調整するときの揺動中心となるものである。
【0021】
つぎに、第1、第2ガイドローラユニットG1,G2の取付角度調整方法を説明する。
取付角度を調整する前に全てのアンカボルト5のナット54と高さ調整ボルト63のナット64,65を緩めておき、押しボルトと引きボルトを操作する。
(反時計回りの角度調整)
図4に示すように、第1、第2ガイドローラユニットG1,G2を反時計方向に回動させるには、第2ガイドローラユニットG2側の押しボルト支持板41にボルト45をねじ込んで、連結部材20を奥側に押し込む。同時に第1ガイドローラユニットG1側の雌ネジ孔52にボルト45をねじ込んで連結部材20を手前側に引き寄せる。こうすると、アングル材21,22に挟まれている第1、第2ガイドローラユニットG1,G2が反時計方向に動く。この結果、第1、第2ガイドローラユニットG1,G2で支持されている扉体1も押上げ部材3も、反時計方向に回動する。すなわち、扉体1の戸当り側は手前側に近づいてくる。
【0022】
(時計回りの角度調整)
図5に示すように、第1、第2ガイドローラユニットG1,G2を時計方向に回動させるには、第1ガイドローラユニットG1側の押しボルト支持板41にボルト45をねじ込んで連結部材20を奥側に押し込む。同時に第2ガイドローラユニットG2側の雌ネジ孔52にボルト45をねじ込んで連結部材20を手前側に引き寄せる。こうするとアングル材21,22に挟まれている第1、第2ガイドローラユニットG1,G2は時計方向に動く。
この結果、第1、第2ガイドローラユニットG1,G2で支持されている扉体1も押上げ部材3も時計方向に回動する。すなわち、扉体1の戸当り側は奥側に向け離れていく。
【0023】
この角度調整範囲は、±0.5°位であるが、扉先端での調整量は扉体幅3〜6mで先端調整量が±25mm〜55mmとなるので、戸当り柱4に正対させるための角度調整としては充分である。
このような奥側と手前側への角度調整により戸当り柱4に正確に当て、錠でロックすることが可能となる。
【0024】
高さ調整するときは、全てのアンカボルト5のナット54を緩める。そして、第1、第2ガイドローラユニットG1、G2における高さ調整ボルト63におけるナット64,65を緩めた上で、所望の高さに下側のナット65の高さを調整し、上側のナット64を締め付ける。
第1、第2ガイドローラユニットG1、G2におけるナット位置を高くすれば、扉体1を全体的に高く支持でき、両方のナット位置を低くすれば扉体1を全体的に低くすることができる。
そして、第2ガイドローラユニットG2のナット位置を低くし、第1ガイドローラユニットG1のナット位置を高くすれば、扉体1の左端(つまり戸当り側)が高くなるように傾斜させることもでき、逆にすれば、逆向きに傾斜させて戸当り側を低くすることができる。
【0025】
(他の実施形態)
上記実施形態は扉体1が1枚の実施形態であったが、門の左右両側に支持体2を設置し、それぞれ1枚の扉体1を懸架させた2枚扉のノンレール引戸にも本発明の支持体構造を適用することができる。
また、前記実施形態ではガイドローラユニットの取付角度を調整したが、そうする代りにベース部材7に対して第1、第2ガイドローラユニットG1にG2を平行移動することによって、戸当り柱4に対して正対するように調整してもよい。
【符号の説明】
【0026】
1 扉体
2 支持体
3 押上げ部材
7 ベース部材
30 ローラ取付板
41 押しボルト支持板
42 雌ネジ孔
45 ボルト
60 高さ調整機構
G1 第1ガイドローラユニット
G2 第2ガイドローラユニット
【技術分野】
【0001】
本発明は、ノンレール引戸の支持体に関する。さらに詳しくは、レールを用いないで扉体を開閉できるようにしたノンレール引戸において扉体を懸架する支持体の構造に関する。
【背景技術】
【0002】
ノンレール引戸の従来例として特許文献1の技術がある。この従来技術は図11に示すように、支持体102に施したガイドローラに横長状の扉体101を懸架し、扉体101を長手方向に移動自在とした構造である。
より詳しくは、路面に支持体102を固設し、この支持体102に扉体101を案内するガイドローラA(A1、A2、A3、A4)が設けられており、扉体101の長手方向における移動を可能としている。扉体101の下方にはスチール製の押上げ部材103が配設されており、押上げ部材103は支持体102に設けられた支持ローラB(B1、B2)と押えローラC(C1、C2)によって挟持され、扉体101に沿って移動自在となっている。また、押上げ部材103の両端には押上げローラD1,D2を取付けており、この押上げローラD1,D2が扉体101の横移動を許容しつつ、扉体101の重量を下支えしている。
【0003】
扉体101を開閉動作するときは、支持ローラB1,B2と押えローラC1,C2で挟持される押上げ部材103が追随して移動する。そして、押上げ部材103は円弧状に湾曲して、その両端部が中央部よりも高い位置にあるので、扉体101の開閉動作時にその先端部を押し上げるように作用し、扉体101の垂れ下がりを抑制するという働きを奏する。
【0004】
ところで、扉体101を閉じるときは、扉体101の先端部を戸当り柱に当てて錠をかけてロックするのであるが、そうするには正面視においても平面視においても、扉体101の先端部と戸当り柱の位置が正対しなければならない。
しかるに、扉体101は支持体102で片持ちされた状態で移動するし、とくに扉で閉じる直前では戸当り柱が支持体102から遠く離れているので、その振れが大きくなりやすい。
このため扉体と戸当り柱がうまく正対せず錠でロックをかけられないことが生じやすい。
【0005】
しかも、従来の支持体構造では、支持ローラB,Cも支持ローラA3,A4も支持体101に対しても、支持体101を固定するベース部材に対しても取付位置が固定されているため、正対位置の調整は容易ではない。
たとえば、支持体101自体を基礎コンクリートに固定しているベース部材に対して動かして位置調整しようとすると重量の重い部材を動かすこととなるので労力的に大変である。また、微妙な位置調整をするには、何度も繰り返しを要するなど時間もかかっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第3078222号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記事情に鑑み、扉体の振れを容易に調整できるノンレール引戸の支持体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1発明のノンレール引戸の支持体は、門を開閉動作する扉体と、該扉体の先端部を開閉動作時において押上げ支持する押上げ部材と、前記扉体の少なくとも下縁を支持するガイドローラと、前記押上げ部材を支持するガイドローラを有し、前記扉体と前記押上げ部材を開閉動作可能に懸架する支持体とを備えており、該支持体は、地面に固定するベース部材と、前記ガイドローラを取付けたガイドローラユニットを有しており、該ガイドローラユニットは前記ベース部材に対して位置調整可能に取付けられており、前記ベース部材に対する前記ガイドローラユニットの取付位置を調整する調整機構を備えていることを特徴とする。
第2発明のノンレール引戸の支持体は、門を開閉動作する扉体と、該扉体の先端部を開閉動作時において押上げ支持する押上げ部材と、前記扉体の少なくとも下縁を支持するガイドローラと、前記押上げ部材を支持するガイドローラを有し、前記扉体と前記押上げ部材を開閉動作可能に懸架する支持体とを備えており、該支持体は、地面に固定するベース部材と、前記ガイドローラを取付けたガイドローラユニットを有しており、該ガイドローラユニットは前記ベース部材に対して水平面内で時計方向と反時計方向に回動可能に取付けられており、前記ガイドローラユニットを前記ベース部材に対して水平面内で時計方向と反時計方向に回動させて取付角度を調整する角度調整機構を備えていることを特徴とする。
第3発明のノンレール引戸の支持体は、第1発明において、前記支持体は、扉体の開閉方向において離間して配置された2組のガイドローラユニットを有しており、各ガイドローラユニットに備えられた角度調整機構は、前記ベース部材との間に取付けられた押しボルト機構と引きボルト機構とからなる
ことを特徴とする。
第4発明のノンレール引戸の支持体は、第2発明において、前記押しボルト機構および前記引きボルト機構は、いずれも前記支持体の裏面側に相当する一側に設けられていることを特徴とする。
第5発明のノンレール引戸の支持体は、第2発明において、前記2組のガイドローラユニットのそれぞれに、地面からの取付け高さを調整する高さ調整機構が取付けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
第1発明によれば、調整機構によりガイドローラユニットをベース部材に対して、その取付位置を調整すると、扉体を戸当り柱に対して正対するように調整することができる。
第2発明によれば、角度調整機構によりガイドローラユニットをベース部材に対して時計方向または反時計方向に回動させて、その取付角度を調整すると、扉体を戸当り柱に対して正対するように調整することができる。
第3発明によれば、扉体の開閉方向に離間した2組のガイドローラユニットのそれぞれを、一方は押しボルト機構で他方は引きボルト機構で押し引きすることができるので、水平面内で回動させることによる角度調整を小さな力で容易に行える。
第4発明によれば、押しボルト機構も引きボルト機構も支持体の裏面側、すなわち塀が邪魔にならない庭側からのみ操作できるので、作業性が極めて良好である。
第5発明によれば、高さ調整ボルトによって2組のガイドローラユニットをそれぞれ高くしたり低くしたりできるので扉体の戸当り柱に対する高さ調整も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施形態に係る支持体の要部正面図である。
【図2】図1の支持体の要部側面図である。
【図3】図1の支持体の要部平面図である。
【図4】図1の支持体における取付角度調整作用(反時計回り)の説明図である。
【図5】図1の支持体における取付角度調整作用(時計回り)の説明図である。
【図6】本発明の支持体を用いたノンレール引戸の正面図である。
【図7】図6のノンレール引戸の平面図である。
【図8】図5のノンレール引戸における開閉動作中の状態図である。
【図9】図5のノンレール引戸における開扉時の状態図である。
【図10】支持体2の拡大正面図である。
【図11】従来のノンレール引戸の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
まず、本発明が適用されるノンレール引戸Aの全体構成を図6および図7に基づき説明する。
ノンレール引戸Aは扉体1と支持体2と押上げ部材3とから構成される。
扉体1は、上桟と下桟との間に多数本の縦形材を固定し、両端に縦框を固定した公知の扉である。
押上げ部材3は、扉体1の下方に配置された円弧状に湾曲した鋼材からなり、その両端には扉体1を下から支えるローラD1,D2が取付けられている。
支持体2は、2本の支柱2a,2bを強度部材とする構造体である。この支持体2の下部には第1、第2ガイドローラユニットG1,G2が配置されている。これらの基本構造は図11の従来例と共通している。
なお、扉体1の左方には、戸当り柱4が地面から垂直に立つように立設されている。また、5は門の左右に設けられた塀である。
【0012】
扉体1は支持体2に懸架された状態で横方向に移動して門を開閉する。図6は閉門状態であり、図8は開閉途中の状態であり、図9は開門した状態を示している。
図6に示す閉門状態では、扉体1はその右端を支持体2で片持ち支持されており、押上げ部材3は扉体1の中間位置を押し上げるように支持して、扉体1の左端の垂れ下がりを防止している。
図8に示す開閉途中の状態では、扉体1の途中部分を支持している。なお、押上げ部材3は自由に横動できる状態であり、扉体1を下から押し上げている状態ではない。
図9に示す開門状態では、扉体1の左端が支持体2で片持ち支持されており、押上げ部材3は扉体1の中間位置を押し上げるように支持して、扉体1の右端の垂れ下がりを防止している。
【0013】
図10は上記のような扉体1および押上げ部材3を懸架する支持体2の拡大図である。
支持体2の下部にはベース部材7が設けられており、このベース部材7はアンカボルト5で地中の基礎コンクリートに固定されている。このベース部材7にガイドローラユニットが設置されているが、図示のように、ガイドローラユニットは、第1ガイドローラユニットG1と第2ガイドローラユニットG2からなり支持体2の左右方向(扉体1の開閉方向に同じ)において、離間して設けられている。
【0014】
支持体2における各ガイドローラの取付位置は、つぎのとおりである。
第1ガイドローラユニットG1には、扉体1を支持するガイドローラA3と押上げ部材3を上下から挟持するガイドローラC1,B1が軸支されている。
第2ガイドローラユニットG2には、扉体1を支持するガイドローラA4と押上げ部材3を上下から挟持するガイドローラC2、B2が軸支されている。なお、これらの詳細は後述する。
また、支持体2の上部には、扉体1の動きをガイドするガイドローラA1,A2が取付けられている。
【0015】
つぎに、支持体2の要部である下部構造を図1〜図3に基づき説明する。
支持体2の支柱2a,2bに対応する位置には、それぞれベース部材7がアンカボルト5で固定されている。ベース部材7は四角形の板状部材である。アンカボルト5は図2に示すように地中に配置するアンカ板6を介して支柱2a,2bの地中部分に固定されている。この2枚のベース部材7の上に連結部材20が載せられている。連結部材20は、2本のアングル材21,22を並べて構成した部材であり、このアングル材21,22は支持体2の幅(左右方向の長さ)とほぼ同じ長さを有している。
そして、第1、第2ガイドローラユニットG1、G2は、2本のアングル材21,22の間に設けられている。
【0016】
手前側(支柱2a,2bから遠い方)のアングル材21には、図3に示すように、その両端部に2個の長孔34,34が形成され、各長孔34には前記アンカボルト5が通されている。また、奥側(支柱2a,2bに近い方)のアングル材には、その両端部に1個の長孔34が形成され、その長孔34にも前記アンカボルト5が通されている。
これらの長孔34は、いずれも連結部材20の長手方向(換言すれば扉体1の長手方向)に直交する方向が長いので、連結部材20を手前側に向けても、奥側に向けても、角度調整することができる。
【0017】
第1、第2ガイドローラユニットG1,G2はいずれも、2枚の側板31,32からなるローラ取付板30を有している。
第1ガイドローラユニットG1のローラ取付板30における2枚の側板31,32の間には、既述した扉体1を下から支えるローラA3と押上げ部材3を挟持する上ローラC1と下ローラB1が軸支されている。
第2ガイドローラユニットG2のローラ取付板30における2枚の側板31,32の間には、既述した扉体1を下から支えるローラA4と押上げ部材3を挟持する上ローラC2と下ローラB2が軸支されている。
【0018】
つぎに、角度調整機構を説明する。
(押しボルト機構40)
図1および図3において、各ベース部材7の手前側には、厚板からなる押しボルト支持板41が立設されており、この押しボルト支持板41には雌ネジ孔42が形成されている。この雌ネジ孔42にはボルト45がねじ込み可能であり、ボルト45をねじ込み、その先端をアングル材21の立壁に押し当てて、さらにねじ込むと、連結部材20を奥側に移動させることができる。
【0019】
(引きボルト機構50)
図1および図3に示す各ベース部材7において、2枚の側板31,32の間には、当てブロック51が固定されている。
この当てブロック51の真横にあるローラ取付板30の側板31には雌ネジ孔52が形成され、さらにその横にあるアングル材21の立壁21aには貫通孔53が形成されている。雌ネジ孔52はボルト45が螺合するネジ孔であり、貫通孔53は、その内径がボルト45の外径より大きい孔である。このためボルト45を貫通孔53を通し、雌ネジ孔52にねじ込み、その先端を当てブロック51に押し当てて、さらにねじ込むと、連結部材20を手前側に移動させることができる。
【0020】
(高さ調整機構60)
図1から図3に示すように、第1ガイドローラユニットG1におけるローラ取付板30の左端部と第2ガイドローラユニットG2におけるローラ取付板30の右端部には高さ調整機構60が設けられている。
この高さ調整機構60は、各ローラ取付板30の側板31,32に固定された高さ調整板61と、高さ調整ボルト63とから構成されている。
高さ調整板61には長孔62が形成されており、この長孔62は他の長孔34と同様に支持体2の長手方向に直交する方向が長い長孔である。そして、この長孔62には高さ調整ボルト63が通され、上下のナット64,65で高さ調整板61を挟んで固定できるようになっている。
また、この高さ調整板61は、アンカ部材6にその下端が固定されており、ロール取付板30の取付角度を調整するときの揺動中心となるものである。
【0021】
つぎに、第1、第2ガイドローラユニットG1,G2の取付角度調整方法を説明する。
取付角度を調整する前に全てのアンカボルト5のナット54と高さ調整ボルト63のナット64,65を緩めておき、押しボルトと引きボルトを操作する。
(反時計回りの角度調整)
図4に示すように、第1、第2ガイドローラユニットG1,G2を反時計方向に回動させるには、第2ガイドローラユニットG2側の押しボルト支持板41にボルト45をねじ込んで、連結部材20を奥側に押し込む。同時に第1ガイドローラユニットG1側の雌ネジ孔52にボルト45をねじ込んで連結部材20を手前側に引き寄せる。こうすると、アングル材21,22に挟まれている第1、第2ガイドローラユニットG1,G2が反時計方向に動く。この結果、第1、第2ガイドローラユニットG1,G2で支持されている扉体1も押上げ部材3も、反時計方向に回動する。すなわち、扉体1の戸当り側は手前側に近づいてくる。
【0022】
(時計回りの角度調整)
図5に示すように、第1、第2ガイドローラユニットG1,G2を時計方向に回動させるには、第1ガイドローラユニットG1側の押しボルト支持板41にボルト45をねじ込んで連結部材20を奥側に押し込む。同時に第2ガイドローラユニットG2側の雌ネジ孔52にボルト45をねじ込んで連結部材20を手前側に引き寄せる。こうするとアングル材21,22に挟まれている第1、第2ガイドローラユニットG1,G2は時計方向に動く。
この結果、第1、第2ガイドローラユニットG1,G2で支持されている扉体1も押上げ部材3も時計方向に回動する。すなわち、扉体1の戸当り側は奥側に向け離れていく。
【0023】
この角度調整範囲は、±0.5°位であるが、扉先端での調整量は扉体幅3〜6mで先端調整量が±25mm〜55mmとなるので、戸当り柱4に正対させるための角度調整としては充分である。
このような奥側と手前側への角度調整により戸当り柱4に正確に当て、錠でロックすることが可能となる。
【0024】
高さ調整するときは、全てのアンカボルト5のナット54を緩める。そして、第1、第2ガイドローラユニットG1、G2における高さ調整ボルト63におけるナット64,65を緩めた上で、所望の高さに下側のナット65の高さを調整し、上側のナット64を締め付ける。
第1、第2ガイドローラユニットG1、G2におけるナット位置を高くすれば、扉体1を全体的に高く支持でき、両方のナット位置を低くすれば扉体1を全体的に低くすることができる。
そして、第2ガイドローラユニットG2のナット位置を低くし、第1ガイドローラユニットG1のナット位置を高くすれば、扉体1の左端(つまり戸当り側)が高くなるように傾斜させることもでき、逆にすれば、逆向きに傾斜させて戸当り側を低くすることができる。
【0025】
(他の実施形態)
上記実施形態は扉体1が1枚の実施形態であったが、門の左右両側に支持体2を設置し、それぞれ1枚の扉体1を懸架させた2枚扉のノンレール引戸にも本発明の支持体構造を適用することができる。
また、前記実施形態ではガイドローラユニットの取付角度を調整したが、そうする代りにベース部材7に対して第1、第2ガイドローラユニットG1にG2を平行移動することによって、戸当り柱4に対して正対するように調整してもよい。
【符号の説明】
【0026】
1 扉体
2 支持体
3 押上げ部材
7 ベース部材
30 ローラ取付板
41 押しボルト支持板
42 雌ネジ孔
45 ボルト
60 高さ調整機構
G1 第1ガイドローラユニット
G2 第2ガイドローラユニット
【特許請求の範囲】
【請求項1】
門を開閉動作する扉体と、
該扉体の先端部を開閉動作時において押上げ支持する押上げ部材と、
前記扉体の少なくとも下縁を支持するガイドローラと、前記押上げ部材を支持するガイドローラを有し、前記扉体と前記押上げ部材を開閉動作可能に懸架する支持体とを備えており、
該支持体は、地面に固定するベース部材と、
前記ガイドローラを取付けたガイドローラユニットを有しており、
該ガイドローラユニットは前記ベース部材に対して位置調整可能に取付けられており、
前記ベース部材に対する前記ガイドローラユニットの取付位置を調整する調整機構を備えている
ことを特徴とするノンレール引戸の支持体。
【請求項2】
門を開閉動作する扉体と、
該扉体の先端部を開閉動作時において押上げ支持する押上げ部材と、
前記扉体の少なくとも下縁を支持するガイドローラと、前記押上げ部材を支持するガイドローラを有し、前記扉体と前記押上げ部材を開閉動作可能に懸架する支持体とを備えており、
該支持体は、地面に固定するベース部材と、
前記ガイドローラを取付けたガイドローラユニットを有しており、
該ガイドローラユニットは前記ベース部材に対して水平面内で時計方向と反時計方向に回動可能に取付けられており、
前記ガイドローラユニットを前記ベース部材に対して水平面内で時計方向と反時計方向に回動させて取付角度を調整する角度調整機構を備えている
ことを特徴とするノンレール引戸の支持体。
【請求項3】
前記支持体は、扉体の開閉方向において離間して配置された2組のガイドローラユニットを有しており、
各ガイドローラユニットに備えられた角度調整機構は、前記ベース部材との間に取付けられた押しボルト機構と引きボルト機構とからなる
ことを特徴とする請求項2記載のノンレール引戸の支持体。
【請求項4】
前記押しボルト機構および前記引きボルト機構は、いずれも前記支持体の裏面側に相当する一側に設けられている
ことを特徴とする請求項3記載のノンレール引戸の支持体。
【請求項5】
前記2組のガイドローラユニットのそれぞれに、地面からの取付け高さを調整する高さ調整機構が取付けられている
ことを特徴とする請求項3記載のノンレール引戸の支持体。
【請求項1】
門を開閉動作する扉体と、
該扉体の先端部を開閉動作時において押上げ支持する押上げ部材と、
前記扉体の少なくとも下縁を支持するガイドローラと、前記押上げ部材を支持するガイドローラを有し、前記扉体と前記押上げ部材を開閉動作可能に懸架する支持体とを備えており、
該支持体は、地面に固定するベース部材と、
前記ガイドローラを取付けたガイドローラユニットを有しており、
該ガイドローラユニットは前記ベース部材に対して位置調整可能に取付けられており、
前記ベース部材に対する前記ガイドローラユニットの取付位置を調整する調整機構を備えている
ことを特徴とするノンレール引戸の支持体。
【請求項2】
門を開閉動作する扉体と、
該扉体の先端部を開閉動作時において押上げ支持する押上げ部材と、
前記扉体の少なくとも下縁を支持するガイドローラと、前記押上げ部材を支持するガイドローラを有し、前記扉体と前記押上げ部材を開閉動作可能に懸架する支持体とを備えており、
該支持体は、地面に固定するベース部材と、
前記ガイドローラを取付けたガイドローラユニットを有しており、
該ガイドローラユニットは前記ベース部材に対して水平面内で時計方向と反時計方向に回動可能に取付けられており、
前記ガイドローラユニットを前記ベース部材に対して水平面内で時計方向と反時計方向に回動させて取付角度を調整する角度調整機構を備えている
ことを特徴とするノンレール引戸の支持体。
【請求項3】
前記支持体は、扉体の開閉方向において離間して配置された2組のガイドローラユニットを有しており、
各ガイドローラユニットに備えられた角度調整機構は、前記ベース部材との間に取付けられた押しボルト機構と引きボルト機構とからなる
ことを特徴とする請求項2記載のノンレール引戸の支持体。
【請求項4】
前記押しボルト機構および前記引きボルト機構は、いずれも前記支持体の裏面側に相当する一側に設けられている
ことを特徴とする請求項3記載のノンレール引戸の支持体。
【請求項5】
前記2組のガイドローラユニットのそれぞれに、地面からの取付け高さを調整する高さ調整機構が取付けられている
ことを特徴とする請求項3記載のノンレール引戸の支持体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2012−207505(P2012−207505A)
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−75942(P2011−75942)
【出願日】平成23年3月30日(2011.3.30)
【出願人】(000180302)四国化成工業株式会社 (167)
【出願人】(000230928)シコク景材株式会社 (18)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月30日(2011.3.30)
【出願人】(000180302)四国化成工業株式会社 (167)
【出願人】(000230928)シコク景材株式会社 (18)
【Fターム(参考)】
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