説明

ハンズフリーに自動切り替え可能とした通報装置

【課題】逆信の際、通報装置等の受話器を取らず、ハンズフリー機能に切り替えることが自動的にできる通報装置を提供する。
【解決手段】逆信による15秒間の平常使用電話機等の鳴動中に、前記平常使用電話機等を電話回線から切り離したのち、ハンズフリー状態に移行し、ハンズフリー通話をすることができる機能を通報装置に備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電話回線を使用した通報装置において、逆信の際、ハンズフリー機能に切り替えることが自動的にできる通報装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、警備会社等が通常扱っている通報装置は、逆信や通話の際、前記通報装置の通話切り替えスイッチ(ボタン)で切り替えなければならなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3551865号
【特許文献2】特開2007−265124
【特許文献3】特開2008−109318
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記先行技術における課題は、次の通りである。従来の通報装置や電話において逆信の際、ハンズフリー機能で応対するには、任意の切り替えスイッチ(ボタン)でその都度切り替えたが、手間で、身障者や病人では、困難な行為でもあった。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その課題は、従来の通報装置や電話において逆信の際、ハンズフリー機能で応対する切り替えスイッチ(ボタン)の切り替えが、身障者や病人でも容易、且つ、自動的にハンズフリー通話をすることができることを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本発明に係る通報装置において、ハンズフリー機能自動切り替えを行なうために、逆信による15秒間の平常使用電話機等の鳴動中に、前記平常使用電話機等を電話回線から切り離したのち、ハンズフリー状態に移行し、ハンズフリー通話をすることができることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
この発明による通報装置の作用・効果は、以下のとおりである。前記通報装置をリモコン等の遠隔装置で作動させた際もハンズフリー機能で、容易に状況確認や相互会話することができ、ユーザー側に安心を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】逆信応答処理のフローを示す図
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明に係るハンズフリー機能の自動切り替えを行なうため好適な実施形態を図面を用いて説明する。図1は、基本となる逆信応答処理のフローを説明する図である。
【0010】
各フローに示すように、図1において基本となる逆信応答処理を行なう。
まず、通報装置の通報動作灯を点灯1し、通報先着信確認後、住所・氏名等を示す音声メッセージ2を送出し、直流回路を開放3する。
その後、通報先より逆信あり?4(逆信無しでも)平常使用電話機を接続5し、「受話器をとってください。」と音声メッセージ6を送出する。
この逆信による15秒未満?7の鳴動中に、平常使用電話機のオフフックが前記通報装置で検出できない場合には、前記通報装置は平常使用電話機を電話回線から切り離したのち、「お話しください。」と音声メッセージ8を送出し、ハンズフリー状態に移行し、ハンズフリー通話9ができる。
さらに、前記通報装置のハンズフリーによる通報先との通話で、ハンズフリー通話を終了した後、ビジートーン検出?10で電話回線断を判断します。また、身体的障害などの理由で、平常使用電話機がオフフックされなかったとき、無音1分間検出?11で電話回線断を判断し、この間に、取消ボタン2秒押し?12で電話回線断を判断し、通報動作を終了する。
しかしながら逆信による15秒未満7の鳴動中に、平常使用電話機を使って通話13すると、前記通報装置は通話終了待ちの状態になり、平常使用電話機オンフック?14されたら、平常使用電話機を切り離し15、この後4秒待って16、逆信による15秒間の平常使用電話機等の鳴動中に、前記平常使用電話機等を電話回線から切り離したのち、ハンズフリー状態に移行し、ハンズフリー通話をすることができること前記通報装置は通報終了処理を経て、通報動作を終了する。
【産業上の利用可能性】
【0011】
従来の警備会社等の通常扱っている通報装置は、延長押しボタンやリモコンで通報信号を送出し、状況確認等の相互会話をする際には、通報装置本体でハンズフリーに切り替えることが必要になり、非常に手間で不便でした。
身体的障害のある方には、到底無理な行為でしたが、本発明の通報装置を利用することにより、容易に状況確認や相互会話をすることができ、多大な安心を提供することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通報装置等を作動させて、逆信の際、前記通報装置等の受話器を取らず、切り替えスイッチを切り替えることなく、ハンズフリー機能に切り替えることが自動的にできることを特徴とする通報装置。
【請求項2】
通報装置のハンズフリー通話を終了した後、ビジートーン・無音検出・取消ボタンで電話回線断を判断し、通報動作を終了することのできることを特徴とする請求項1に記載の通報装置。









【図1】
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【公開番号】特開2010−178128(P2010−178128A)
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−19488(P2009−19488)
【出願日】平成21年1月30日(2009.1.30)
【出願人】(309001735)
【Fターム(参考)】