説明

ハンダ付け装置におけるハンダ付け方法

【課題】 ハンダの濡れ性を促進させて、ハンダの付着状態を良好とし、品質向上を図ったハンダ付け装置におけるハンダ付け方法を提供する。
【解決手段】 被覆部2bが皮剥ぎされた電線2端部の芯線部2aをハンダ槽3に設定長さ挿入して、芯線部2aにハンダ4を付着させる。ハンダ付け方法は、芯線部2aをハンダ槽3に対して設定長さ挿入して退避させる一往復の基本挿入退避動作工程と、基本挿入退避動作工程によりハンダ槽3に挿入される芯線部2aを、溶解したハンダ4中で前記一往復に加えて動かすハンダ付着促進動作工程とを備え、基本挿入退避動作工程とハンダ付着促進動作工程とを組み合わせて芯線部2aにハンダ4を付着させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、皮剥ぎされた電線の端部における芯線部にハンダを付着させるハンダ付け装置におけるハンダ付け方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、電線の端部における被覆部を皮剥ぎした後、露出された芯線部にフラックス液を付着させ、その後にハンダ槽に挿入して芯線部にハンダを付着させる電線処理機があった。
【0003】
そして、ハーネスの製造に際しては、測長ユニットにより電線が送給ラインに沿って所定量送給され、送給ラインに沿って配置された各クランプにより電線が把持される。その後、カッターユニットにより電線が切断されると共に、切断された電線端部の被覆部が皮剥処理される。
【0004】
次に、皮剥ぎされた電線の端部はフラックスユニット位置に移動され、フラックスユニットのフラックス槽内に芯線部が浸漬される。その後、このフラックス液が付着した電線をハンダ付け装置としてのハンダユニット位置に移動させ、ハンダユニットのハンダ槽内に芯線部が漬けられて芯線部にハンダを付着する構造とされていた。
【0005】
このようなハンダ付け装置におけるハンダ付け方法は、図6に示されるように、回動操作自在な回動アーム1のチャック部1aに電線2が受け渡された状態で、回動アーム1が回動操作されることにより、ハンダ槽3における溶解したハンダ4中に、電線2端部の芯線部2aが挿入され、その後、初期位置に退避されることにより、芯線部2aにハンダを付着させる方法や、図7に示されるように、電線送給部6のクランプ7による電線2の把持を解除して、送給ローラ8の回動操作により、電線2を送給・退避させることによって、芯線部2aにハンダを付着させる方法等、種々のハンダ付け方法が提案されている(例えば、特許文献1ないし特許文献3参照。)。
【0006】
【特許文献1】特開2002−289315号公報
【特許文献2】特開平10−216932号公報
【特許文献3】実開平4−55788号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そして、上記のような従来のハンダ付け方法によれば、電線2の芯線部2aをハンダ槽3のハンダ4中に、予め設定された所定の長さ挿入した後、退避させる一往復のみの工程でハンダ付け処理を行う方法とされていた。
【0008】
しかしながら、ハンダの性質や電線の芯線部の金属表面の状態によって、ハンダの濡れ性が悪い場合があり、その結果、不均一または付着が弱いハンダ付け状態となり、品質劣化を招くおそれがあった。
【0009】
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、ハンダの濡れ性を促進させて、ハンダの付着状態を良好とし、品質向上を図ったハンダ付け装置におけるハンダ付け方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するための技術的手段は、被覆部が皮剥ぎされた電線端部の芯線部をハンダ槽に設定長さ挿入して、芯線部にハンダを付着させるハンダ付け装置におけるハンダ付け方法において、前記芯線部を前記ハンダ槽に対して設定長さ挿入して退避させる一往復の基本挿入退避動作工程と、前記基本挿入退避動作工程により前記ハンダ槽に挿入される前記芯線部を、溶解したハンダ中で前記一往復に加えて動かすハンダ付着促進動作工程とを備え、前記基本挿入退避動作工程と前記ハンダ付着促進動作工程とを組み合わせて前記芯線部に前記ハンダを付着させる点にある。
【0011】
また、前記ハンダ付着促進動作工程は、前記電線の前記芯線部を揺動させる方法であってもよい。
【0012】
さらに、前記ハンダ付着促進動作工程は、前記電線を前記芯線部の軸心回りに回転させる方法であってもよい。
【発明の効果】
【0013】
以上のように、本発明のハンダ付け装置におけるハンダ付け方法によれば、芯線部をハンダ槽に対して設定長さ挿入して退避させる一往復の基本挿入退避動作工程と、基本挿入退避動作工程によりハンダ槽に挿入される芯線部を、溶解したハンダ中で前記一往復に加えて動かすハンダ付着促進動作工程とを備え、基本挿入退避動作工程とハンダ付着促進動作工程とを組み合わせて芯線部にハンダを付着させる方法であり、従来のような単純な挿入・退避の一往復のみの動作に加えて、さらに溶解したハンダ中で芯線部を動かす工程とを組み合わせているため、ハンダの濡れ性の促進が図れ、ハンダの付着状態が良好となり、品質向上が図れる利点がある。
【0014】
また、ハンダ付着促進動作工程として、電線の芯線部を揺動させる方法や、電線を芯線部の軸心回りに回転させる方法によって、良好に提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の第1の実施形態を図面に基づいて説明すると、図1はハンダ付け装置における要部説明図を示しており、前述従来公報等に開示の電線処理機や、その他のハンダ付けを行うための電線処理機、さらにはハンダ付け専用の装置等に適宜、採用すればよい。
【0016】
このハンダ付け装置によれば、被覆部2bが皮剥ぎされた電線2端部の芯線部2aを、ハンダ槽3に対して予め設定された所定の長さ芯線部2aの軸心方向に沿って挿入し、その後、初期位置に退避させる一往復の基本挿入退避動作工程と、この基本挿入退避動作工程によりハンダ槽3の溶解したハンダ4中に挿入される芯線部を、ハンダ4中で前記一往復に加えて、さらに動かすハンダ付着促進動作工程とを備える。
【0017】
このハンダ付着促進動作工程は、電線2の芯線部2aを揺動させる方法とされ、本実施形態においては、その揺動させる方法の一例として、電線2を芯線部2aの軸心方向に進退移動させて動かす方法とされている。
【0018】
そして、前記基本挿入退避動作工程と前記ハンダ付着促進動作工程とを組み合わせて、ハンダ槽3のハンダ4中に芯線部2aを漬けて、芯線部2aにハンダ4を付着させる方法とされている。
【0019】
即ち、本実施形態では、基本挿入退避動作工程において、電線2の芯線部2aをハンダ4内に挿入していく場合に、ハンダ付着促進動作工程により、例えば前進2mm、後退1mmの微動の進退動作を0.3秒毎に繰り返しながら、目的とする設定長さまで芯線部2aを挿入して漬け、その後、初期位置に退避させる方法とされている。なお、目的とする設定長さ挿入した後、初期位置に退避させる場合に、ハンダ付着促進動作工程を継続する制御としてもよく、あるいはハンダ付着促進動作工程を停止する制御としてもよく、必要に応じて適宜決定すればよい。
【0020】
従って、本実施形態のハンダ付け方法によれば、ハンダ槽3のハンダ4内に、微動の進退動作を繰り返しながら目的の設定長さまで芯線部2aを挿入していく方法であり、未だ電線2が付着していない芯線部2aとハンダ4との相互間において、ハンダ4の弾き現象を生じるおそれがある場合であっても、微動の進退動作の繰り返しにより、芯線部2aに対するハンダ4の馴染みが良くなって、ハンダ4の濡れ性が促進され、ここに、良好なハンダ4の付着(ハンダメッキ)状態が得られ、品質向上が図れる。
【0021】
このような電線2の進退動作は、前述従来の送給ローラ8による送給・退避動作を繰り返す制御による方法等を適宜採用すればよい。また、前述従来の回動アーム1よる正逆回動動作の制御による方法等を適宜採用することによっても、同様のハンダ付け方法が提供できる。
【0022】
従って、従来のハンダ付け装置において、ハンダ槽3に対して電線2端部の芯線部2aを挿入・退避させる制御動作の変更により容易に提供できる利点がある。
【0023】
また、上記実施形態では、ハンダ付着促進動作工程で電線2を微動に進退移動させる方法としているが、基本挿入退避動作工程と同様の一往復動作を1回ないし複数回繰り返す方法であってもよい。
【0024】
この場合、ハンダ槽3のハンダ4中に、芯線部2aを設定長さまで挿入した後、ハンダ槽3外に退避する動作を複数回行うことになり、この場合も前述同様、従来のような一往復のみの方法の場合と比較して、ハンダ4の濡れ性が促進され、同様の利点が発揮できる。
【0025】
図2は第2の実施形態を示しており、第1の実施形態と同様構成部分は同一符号を付し、その説明を省略する。
【0026】
即ち、本実施形態においては、基本挿入退避動作工程は、電線2端部の芯線部2aを、ハンダ槽3に対して予め設定された所定の長さ挿入し、その後、初期位置に退避させる一往復の方法とされ、ハンダ付着促進動作工程は、前記芯線部2aを揺動させる方法の他の一例として、電線2を芯線部2aの軸心方向と直交する方向(図における左右方向)に僅かの距離、往復移動させる方法とされている。従って、基本挿入退避動作工程において、電線2の芯線部2aをハンダ4内に挿入していく場合に、左右方向に微動を繰り返しながら、目的とする設定長さまで芯線部2aを挿入して漬け、その後、初期位置に退避させる方法とされている。
【0027】
この場合、ハンダ槽3のハンダ4内に、微動の左右動作を繰り返しながら目的の設定長さまで芯線部2aを挿入していく方法であり、前述同様、未だ電線2が付着していない芯線部2aとハンダ4との相互間において、ハンダ4の弾き現象を生じるおそれがある場合であっても、微動の左右動作の繰り返しにより、芯線部2aに対するハンダ4の馴染みが良くなって、ハンダ4の濡れ性が促進され、ここに、良好なハンダ4の付着状態が得られ、品質向上が図れる。
【0028】
このような電線2の左右動作は、前述従来の回動アーム1や電線送給部6を僅かに横方向に往復移動制御可能な構造等を適宜採用すればよい。
【0029】
図3は第3の実施形態を示しており、第1の実施形態と同様構成部分は同一符号を付し、その説明を省略する。
【0030】
即ち、本実施形態においては、基本挿入退避動作工程は、電線2端部の芯線部2aを、ハンダ槽3に対して予め設定された所定の長さ挿入し、その後、初期位置に退避させる一往復の方法とされ、ハンダ付着促進動作工程は、前記芯線部2aを揺動させる方法のさらに他の一例として、電線2の芯線部2aに振動を付与させる方法とされている。従って、基本挿入退避動作工程において、電線2の芯線部2aをハンダ4内に挿入していく場合に、電線2の芯線部2aに振動を付与した状態で、目的とする設定長さまで芯線部2aを挿入して漬け、その後、初期位置に退避させる方法とされている。
【0031】
この場合、ハンダ槽3のハンダ4内に、電線2の芯線部2aに振動を付与しながら目的の設定長さまで芯線部2aを挿入していく方法であり、前述同様、未だ電線2が付着していない芯線部2aとハンダ4との相互間において、ハンダ4の弾き現象を生じるおそれがある場合であっても、付与された振動によって、芯線部2aに対するハンダ4の馴染みが良くなって、ハンダ4の濡れ性が促進され、ここに、良好なハンダ4の付着状態が得られ、品質向上が図れる。
【0032】
なお、このような振動は、超音波振動や微振動であってもよい。
【0033】
そして、電線2に振動を付与する動作は、前述従来の回動アーム1や電線送給部6と振動発生器や超音波発生器とを連結する構造等を適宜採用すればよい。
【0034】
また、第2の実施形態や第3の実施形態においても、第1の実施形態と同様、目的とする設定長さ挿入した後、初期位置に退避させる場合に、ハンダ付着促進動作工程を継続する制御としてもよく、あるいはハンダ付着促進動作工程を停止する制御としてもよく、必要に応じて適宜決定すればよい。
【0035】
なお、上記各実施形態において、電線2の芯線部2aを揺動させる方法として、芯線部2aの軸心方向に進退移動させる揺動方法や、芯線部2aの軸心方向と直交する方向に往復移動させる揺動方法や、芯線部2aに振動を付与させる揺動方法を示しているが、振り子運動のような縦揺れ運動や横揺れ運動もしくはそれらを組み合わせた揺動であってもよい。
【0036】
この場合、基本挿入退避動作工程において、電線2の芯線部2aをハンダ4内に挿入していく場合に、縦揺れ運動や横揺れ運動等により芯線部2aを揺動させながら、目的とする設定長さまで芯線部2aを挿入して漬け、その後、初期位置に退避させる方法とされる。
【0037】
従って、ハンダ槽3のハンダ4内に、縦揺れ運動や横揺れ運動等により揺動させながら目的の設定長さまで芯線部2aを挿入していく方法であり、前述同様、未だ電線2が付着していない芯線部2aとハンダ4との相互間において、ハンダ4の弾き現象を生じるおそれがある場合であっても、上記揺動の繰り返しにより、芯線部2aに対するハンダ4の馴染みが良くなって、ハンダ4の濡れ性が促進され、ここに、良好なハンダ4の付着状態が得られ、品質向上が図れる。
【0038】
このような揺動動作は、前述従来の回動アーム1や電線送給部6を回動操作自在に支持する構造等を適宜採用すればよい。
【0039】
図4は第4の実施形態を示しており、第1の実施形態と同様構成部分は同一符号を付し、その説明を省略する。
【0040】
即ち、本実施形態においては、基本挿入退避動作工程は、電線2端部の芯線部2aを、ハンダ槽3に対して予め設定された所定の長さ挿入し、その後、初期位置に退避させる一往復の方法とされ、ハンダ付着促進動作工程は、電線2を芯線部2aの軸心回りに偏心回転させる方法とされている。従って、基本挿入退避動作工程において、電線2の芯線部2aをハンダ4内に挿入していく場合に、その電線2が芯線部2aの軸心回りに偏心回転され、ここに、螺旋状に回転しながら目的とする設定長さまで芯線部2aを挿入して漬け、その後、初期位置に退避させる方法とされている。
【0041】
この場合、ハンダ槽3のハンダ4内に、螺旋状に回転しながら目的の設定長さまで芯線部2aを挿入していく方法であり、前述同様、未だ電線2が付着していない芯線部2aとハンダ4との相互間において、ハンダ4の弾き現象を生じるおそれがある場合であっても、螺旋状の回転により、芯線部2aに対するハンダ4の馴染みが良くなって、ハンダ4の濡れ性が促進され、ここに、良好なハンダ4の付着状態が得られ、品質向上が図れる。
【0042】
このような電線2の回転動作は、前述従来の回動アーム1におけるチャック部1aが回転操作自在に支持する等を適宜採用すればよい。
【0043】
なお、ハンダ槽3に芯線部2aを挿入する場合や、初期位置に退避する場合において、回転の向きを正逆切り替え制御自在に構成してもよい。
【0044】
また、第4の実施形態においても、第1の実施形態と同様、目的とする設定長さ挿入した後、初期位置に退避させる場合に、ハンダ付着促進動作工程を継続する制御としてもよく、あるいはハンダ付着促進動作工程を停止する制御としてもよく、必要に応じて適宜決定すればよい。
【0045】
さらに、基本挿入退避動作工程において、挿入工程を一旦停止させた後、軸心回りに偏心回転させるようにしてもよい。
【0046】
図5は第5の実施形態を示しており、第1の実施形態と同様構成部分は同一符号を付し、その説明を省略する。
【0047】
即ち、本実施形態においても、第4の実施形態と同様、基本挿入退避動作工程は、電線2端部の芯線部2aを、ハンダ槽3に対して予め設定された所定の長さ挿入し、その後、初期位置に退避させる一往復の方法とされ、ハンダ付着促進動作工程は、電線2を芯線部2aの軸心回りに回転させる方法とされている。
【0048】
そして、基本挿入退避動作工程において、電線2の芯線部2aをハンダ4内に設定長さ挿入した後、ハンダ付着促進動作工程により、その電線2が芯線部2aの軸心回りに回転され、その後、初期位置に退避させる方法とされている。
【0049】
この場合、ハンダ槽3のハンダ4内に目的の設定長さまで挿入された状態で、芯線部2aがハンダ4中でその軸心回りに回転される方法であり、前述同様、未だ電線2が付着していない芯線部2aとハンダ4との相互間において、ハンダ4の弾き現象を生じるおそれがある場合であっても、芯線部2aの回転により、芯線部2aに対するハンダ4の馴染みが良くなって、ハンダ4の濡れ性が促進され、ここに、良好なハンダ4の付着状態が得られ、品質向上が図れる。
【0050】
なお、この場合に、電線2の回転の向きを正逆切り替え制御自在に構成してもよい。
【0051】
また、上記各実施形態においては、ハンダ槽3内のハンダ4液面に対して、適宜角度傾斜した状態で、芯線部2aを挿入する方法を示しているが、ハンダ4の液面に対して真上から芯線部2aを挿入する方法としてもよい。
【0052】
この場合、挿入時における芯線部2aとハンダ4との境界部分の接触距離が短くなり、従って、ハンダ4の弾き現象が少なくなり、ハンダ4の付着状態がより良好となる利点がある。
【0053】
なお、ハンダ付着促進動作工程として、芯線部2aをハンダ4中で動かす各種の方法を例示しているが、その他の動かし方や、各動かし方をさらに組み合わせた動かし方としてもよく、上記各実施形態に何ら限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる要部動作説明図である。
【図2】第2の実施形態にかかる要部動作説明図である。
【図3】第3の実施形態にかかる要部動作説明図である。
【図4】第4の実施形態にかかる要部動作説明図である。
【図5】第5の実施形態にかかる要部動作説明図である。
【図6】従来の要部動作説明図である。
【図7】従来の要部動作説明図である。
【符号の説明】
【0055】
2 電線
2a 芯線部
2b 被覆部
3 ハンダ槽
4 ハンダ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被覆部が皮剥ぎされた電線端部の芯線部をハンダ槽に設定長さ挿入して、芯線部にハンダを付着させるハンダ付け装置におけるハンダ付け方法において、
前記芯線部を前記ハンダ槽に対して設定長さ挿入して退避させる一往復の基本挿入退避動作工程と、
前記基本挿入退避動作工程により前記ハンダ槽に挿入される前記芯線部を、溶解したハンダ中で前記一往復に加えて動かすハンダ付着促進動作工程とを備え、
前記基本挿入退避動作工程と前記ハンダ付着促進動作工程とを組み合わせて前記芯線部に前記ハンダを付着させることを特徴とするハンダ付け装置におけるハンダ付け方法。
【請求項2】
請求項1に記載のハンダ付け装置におけるハンダ付け方法において、
前記ハンダ付着促進動作工程は、前記電線の前記芯線部を揺動させることを特徴とするハンダ付け装置におけるハンダ付け方法。
【請求項3】
請求項1に記載のハンダ付け装置におけるハンダ付け方法において、
前記ハンダ付着促進動作工程は、前記電線を前記芯線部の軸心回りに回転させることを特徴とするハンダ付け装置におけるハンダ付け方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−114247(P2008−114247A)
【公開日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−299181(P2006−299181)
【出願日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【出願人】(000002358)新明和工業株式会社 (919)
【Fターム(参考)】