説明

ハンドオーバ制御方法、装置、およびシステム

ターゲットセルラのアクセスモードおよびクローズド加入者グループ識別子(CSG ID)を取得することを含むハンドオーバ制御方法が本発明の実施形態によって提供される。ターゲットセルラのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合、ユーザ端末はターゲットセルラへのハンドオーバを行うことを許可される。あるいはターゲットセルラのアクセスモードがクローズドアクセスモードである場合、ターゲットセルラのCSG IDがユーザ端末の許容CSGリストに含まれているかどうかが判定され、ターゲットセルラのCSG IDがユーザ端末の許容CSGリストに含まれている場合、ユーザ端末はターゲットセルラへのハンドオーバを行うことを許可される。あるいは、ターゲットセルラのCSG IDがユーザ端末の許容CSGリストに含まれていない場合、ターゲットセルラのアクセスモードが判定され、ターゲットセルラのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合、ユーザ端末はターゲットセルラへのハンドオーバを行うことを許可される。あるいは、ユーザ端末の許容CSGリストが存在しない場合、ターゲットセルラのアクセスモードが判定され、ターゲットセルラのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合、ユーザ端末はターゲットセルラへのハンドオーバを行うことを許可される。このハンドオーバ制御方法を実施すると、ターゲットセルラへのユーザ端末のハンドオーバを確実に行わせることができ、ユーザ端末がアクセスを許可され、したがって、ユーザ端末のサービスの連続性が確保される。本発明の実施形態によってハンドオーバ制御装置およびシステムも提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2009年4月22日に中国特許庁に出願され、「HANDOVER CONTROL METHOD, APPARATUS AND SYSTEM」という名称を有し、引用によって全体的に本明細書に組み込まれる中国特許出願第200910106765.2号、および2009年5月12日に中国特許庁に出願され、「HANDOVER CONTROL METHOD, APPARATUS AND SYSTEM」という名称を有し、引用によって全体的に本明細書に組み込まれる中国特許出願第200910141041.1号に対する優先権を主張する。
【0002】
本出願は、通信ネットワーク技術に関し、特に、ハンドオーバ制御方法、装置、およびシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
ネットワーク技術が急速に発達しているため、インタネットアクセス技術が絶え間なく向上している。第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)および非3GPP標準機構によって開発されている新しいアクセスモードとしてホームアクセスモードがある。
【0004】
ホームアクセスモードは、家庭無線アクセスポイント(WAP)および許容スペクトルを使用して汎用インタネットプロトコル(IP)アクセスネットワークを通じてユーザ端末(UE)を移動網に接続する。許容スペクトルには、様々なネットワークにおけるスペクトル、たとえば、UMTS地上波無線アクセスネットワーク(UMTS地上波無線アクセスネットワーク、UTRAN)、発展型(Evolved)UMTS地上波無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、Worldwide Interoperability for Microwave Access (WiMAX)ネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、および高速パケットデータ(HRPD)ネットワークが含まれる。家庭用WAPはフェムトセルとも呼ばれている。
【0005】
UEによる特定の家庭用WAPへのアクセスを制限するために、クローズド加入者グループ(Closed Subscriber Group、CSG)機構が導入されている。CSGではいくつかのUE(あるいは加入者、ユーザまたは加入者)を識別する。このようなUEは、事業者の1つまたは複数のセルにアクセスすることが許可されるが、他のUEによるこれらのセルへのアクセスは制限される。1つのCSGエリアは、1つまたは複数のセルを含み、CSG識別子(ID)によって識別される。1つのCSGエリアには1つのUE群しかアクセスできず、他のUEによるアクセスは制限される。CSGホワイトリストとも呼ばれる許容CSGリストは、UEがアクセスを許可されるすべてのCSGエリアのCSG IDのリストである。UEがソースアクセスネットワーク要素(NE)からターゲットエリアへのハンドオーバを行うとき、UEは、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかを判定することによってハンドオーバを行うべきかどうかを判定する。ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれている場合、UEがこのターゲットエリアへのハンドオーバを行うことが許可され、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれていない場合、UEがこのターゲットエリアへのハンドオーバを行うことは許可されない。
【0006】
明らかに、現在のCSG機構の下でのハンドオーバプロセスでは、ソースアクセスネットワークは、信号が弱いときにターゲットエリアへのハンドオーバを開始することを決定し、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれていないと判定したときにはUEがターゲットエリアへのハンドオーバを行うことは拒絶される。しかし、ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合、UEがターゲットエリアへのハンドオーバを行うことは許可される。この場合、UEの進行中のサービスは終了し、このサービスについてのユーザの体験に影響が及ぶ。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の各実施形態は、現在のCSG機構の下でのハンドオーバ決定プロセスがユーザの体験に影響する問題を解消するために、ハンドオーバ制御方法を提供し、ハンドオーバ制御装置およびシステムをさらに提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記の目的を実現するために、以下の技術的解決手段を提供する。
【0009】
ハンドオーバ制御方法は、
ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG IDを取得するステップと、
ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合に、UEにターゲットエリアへのハンドオーバを許可し、あるいは
ターゲットエリアのアクセスモードがクローズドアクセスモードである場合に、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSG IDリストに含まれているかどうかを判定し、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSG IDリストに含まれている場合、UEにターゲットエリアへのハンドオーバを許可し、あるいは
ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれていない場合に、ターゲットエリアのアクセスモードを判定し、ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合、UEにターゲットエリアへのハンドオーバを許可し、あるいは
UEのCSGリストが存在しない場合に、ターゲットエリアのアクセスモードを判定し、ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合、UEにターゲットエリアへのハンドオーバを許可するステップとを含む。
【0010】
ハンドオーバ制御装置は、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG IDを取得するように構成された取得ユニットと、ハンドオーバユニットとを含む。ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合、またはターゲットエリアのアクセスモードがクローズドアクセスモードである場合に、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに存在するかどうかを判定し、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれている場合、またはターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれていない場合に、ターゲットエリアのアクセスモードを判定し、ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合、またはUEの許容CSGリストが存在しない場合に、ターゲットエリアのアクセスモードを判定し、ハンドオーバ制御ユニットは、UEにターゲットエリアへのハンドオーバを許可する。
【0011】
ハンドオーバ制御システムは、情報記憶ユニットとハンドオーバ制御装置とを含む。ハンドオーバ制御装置は、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG IDを情報記憶ユニットから取得するように構成された取得ユニットと、ハンドオーバ制御ユニットとを含む。ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合、またはターゲットエリアのアクセスモードがクローズドアクセスモードである場合に、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているどうかを判定し、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれている場合、またはターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれていない場合に、ターゲットエリアのアクセスモードを判定し、ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合、またはUEの許容CSGリストが存在しない場合に、ターゲットエリアのアクセスモードを判定し、ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合、ハンドオーバ制御ユニットは、UEにターゲットエリアへのハンドオーバを許可する。
【0012】
本発明の各実施形態で提供されるハンドオーバ制御方法、装置、およびシステムは、ターゲットエリアのアクセスモードをハンドオーバ制御において考慮すべき因子として使用し、CSG機構の下でターゲットエリアのアクセスモードに従ってハンドオーバを実行する処理機構を実現し、UEがアクセスを許可されているターゲットエリアへのハンドオーバをUEに確実に行わせ、したがって、UEのサービスの連続性を確保し、ユーザの体験を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の第1の実施形態によるハンドオーバ制御方法のフローチャートである。
【図2】本発明の第2の実施形態による方法1のハンドオーバ制御方法のシグナリングフローチャートである。
【図3】本発明の実施形態によるホームアクセスシステムのアーキテクチャを示す図である。
【図4】本発明の第2の実施形態による方法2のハンドオーバ制御方法のシグナリングフローチャートである。
【図5】本発明の第3の実施形態によるハンドオーバ制御方法のシグナリングフローチャートである。
【図6】本発明の第4の実施形態によるハンドオーバ制御方法のシグナリングフローチャートである。
【図7】本発明の第5の実施形態によるハンドオーバ制御方法のシグナリングフローチャートである。
【図8】本発明の第6の実施形態による方法1のハンドオーバ制御方法のシグナリングフローチャートである。
【図9】本発明の第6の実施形態による方法2のハンドオーバ制御方法のシグナリングフローチャートである。
【図10】本発明の第7の実施形態によるハンドオーバ制御方法のシグナリングフローチャートである。
【図11】本発明の一実施形態によるハンドオーバ制御装置の構造を示す図である。
【図12】本発明の一実施形態によるハンドオーバ制御システムの構造を示す図である。
【図13】本発明の一実施形態によるハンドオーバ制御システムのネットワーク構造を示す図である。
【図14】本発明の一実施形態によるハンドオーバ制御システムの他のネットワーク構造を示す図である。
【図15】本発明の第8の実施形態によるハンドオーバ制御方法のフローチャートである。
【図16】本発明の第9の実施形態によるハンドオーバ制御方法のシグナリングフローチャートである。
【図17】本発明の一実施形態によるハンドオーバ制御装置の構造を示す図である。
【図18】本発明の一実施形態によるハンドオーバ制御システムのネットワーク構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明をよりよく理解するのを助けるために、以下に、各実施形態および添付の図面を参照して本発明を詳しく説明する。本明細書に記載されている実施形態が、本発明の目的を説明するためのみのものであり、本発明を限定するものではないことが理解できよう。
【0015】
図1に示されているように、第1の実施形態で提供されるハンドオーバ制御法は以下のステップを含む。
【0016】
ステップ101:ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID、ならびにUEの許容CSGリストを取得する。
【0017】
ステップ102:ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合、またはターゲットエリアのアクセスモードがクローズドアクセスモードである場合に、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかを判定し、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれている場合、またはターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれていない場合に、ターゲットエリアのアクセスモードを判定し、ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合、UEにターゲットエリアへのハンドオーバを許可する。
【0018】
注:ステップ101でUEの許容CSGリスト(本発明ではCSG加入情報とも呼ばれる)を取得することができないとき、ステップ102では、ターゲットエリアのアクセスモードをさらに判定し、ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合にはUEにターゲットエリアへのハンドオーバを許可する。
【0019】
本発明では、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかを判定することは、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかを知ることである。
【0020】
本発明の第1の実施形態で提供されるハンドオーバ制御方法は、ターゲットエリアのアクセスモードをハンドオーバ制御において考慮すべき因子として使用し、CSG機構の下でターゲットエリアのアクセスモードに従ってハンドオーバを実行する処理機構を実現し、UEがアクセスを許可されているターゲットエリアへのハンドオーバをUEに確実に行わせ、したがって、UEのサービスの連続性を確保し、ユーザの体験を向上させる。
【0021】
この実施形態で説明するターゲットエリアは、ターゲットアクセスNE、ターゲットセル、またはターゲット追跡エリアのようなエリアを含む。アクセスNEは、家庭用WAP、たとえば、家庭用NodeB(HNB)、家庭用発展型NodeB(HeNB)、家庭用非3GPP WAP、CSG機能を有するWAP、HNBゲートウェイ(GW)、HeNB GWまたは家庭用非3GPP WAP GWであってよい。
【0022】
この実施形態のハンドオーバは、ソースエリアからターゲットエリアへのUEのハンドオーバである。ハンドオーバは、同じロケーションエリア内または異なるロケーションエリア同士間で実行することができ、UEがロケーション更新手順を開始するときに新しいセルにアクセスする状況をさらに含んでよい。
【0023】
以下に、本発明の第2の実施形態で提供されるハンドオーバ制御方法について説明する。第2の実施形態のハンドオーバ制御方法では、ソースアクセスNEがハンドオーバ時にハンドオーバ制御を実施する。様々なネットワークトポロジーおよびハンドオーバ手順に応じて、第2の実施形態は2つの方法を含む。
【0024】
方法1:この方法は、X2方式のハンドオーバに対処するものであり、ここでX2はX2インタフェースを表している。ソースアクセスNEとターゲットアクセスNEは互いにメッセージを送信することができ、コア管理NEは変更されず、すなわち、ソースコア管理NEとターゲットコア管理NEは同じコア管理NEである。図2に示されているように、この方法のフローチャートは以下のステップを含む。
【0025】
ステップ201:ソースアクセスNEが、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID、ならびにUEの許容CSGリスト情報を取得する。
【0026】
第2の実施形態の技術的解決策をよりうまく説明するために、図3は、1つのホームアクセスシステムアーキテクチャを示している。このアーキテクチャでは、HNBはUTRANスペクトル上で動作する家庭用WAPであり、HeNBはE-UTRANスペクトル上で動作する家庭用WAPであり、家庭用非3GPP WAPは、非3GPPネットワーク(CDMA/WiMAX/WLAN/HRPDネットワークなど)のスペクトル上で動作する家庭用WAPである。
【0027】
HNB GW、HeNB GW、および家庭用非3GPP WAP GWは、それぞれ汎用IPアクセスネットワークを通じてHNB、HeNB、および家庭用非3GPP WAPに接続された家庭用WAP GWである。
【0028】
家庭用WAP GWは、家庭用WAPの管理および収束を実施し、家庭用WAP内のNEと移動網との間でシグナリングデータをルーティングおよび転送するような機能を有する。
【0029】
移動網内のNEには、E-UTRANにおけるモビリティ管理エンティティ(MME)、GPRS/UMTSにおけるサービングGPRSサポートノード(Serving GPRS Support Node)(SGSN)、およびモバイルアクセスゲートウェイ(MAG)とも呼ばれる、非3GPPネットワークにおける非3GPP GWが含まれる。非3GPP GWは、様々な非3GPPネットワークにおいてそれぞれ異なる。たとえば、WLANにおける発展型パケットデータゲートウェイ(EPDG)、WiMAXネットワークにおけるアクセスサービスネットワークゲートウェイ(ASN GW)、CDMAネットワークにおけるアクセスゲートウェイ(AGW)、およびHRPDネットワークにおけるHRPDサービングゲートウェイ(HRPD Serving Gateway)(HSGW)であってよい。
【0030】
ホーム加入者サーバ(HSS)は、UEの加入情報を記憶するように構成される。認証、許可、アカウンティングサーバ(AAAサーバ)は、UEを認証し、許可し、UEに課金するように構成される。
【0031】
ホーム管理サーバ(HMS)は、UEのCSG管理を行う。HMSは、独立NEであってよく、あるいはHSSのような他のNEに組み込まれる。HMSは、ホームアクセスポイントのGWに接続されても、あるいは制限されない家庭用WAPに直接接続されてもよい。図3は、HMSとホームアクセスポイントのGWとの間の接続を示している。
【0032】
さらに、上記では1つのホームアクセスアーキテクチャのみについて説明している。たとえば、他のホームアクセスシステムアーキテクチャでは、ホームアクセスポイントは移動網内のNEに直接接続されてよい。
【0033】
この実施形態では、コア管理NEは、SGSNであっても、MMEであっても、非3GPP GWであってもよい。
【0034】
ソースアクセスNEは、UEの許容CSGリスト情報を以下の方法のうちの1つで取得することができる。
【0035】
(1)UEがコア管理NEにアクセスする際、コア管理NEは、UEの許容CSGリスト情報をソースアクセスNEに通知する。たとえば、このアクセス手順において、E-UTRANでは、MMEが、初期コンテキストセットアップ要求メッセージを通じてUEの許容CSGリスト情報をソースアクセスNEに通知する。UTRANでは、SGSNが、情報転送指示メッセージを通じてUEの許容CSGリスト情報をソースアクセスNEに通知する。
【0036】
注:ソースアクセスNEによってUEの許容CSGリスト情報を取得することは任意である。UEが、登録された許容CSGリスト情報を有さない場合、コア管理NEは、UEの許容CSGリスト情報をソースアクセスNEに通知せず、したがって、ソースアクセスNEはUEの許容CSGリスト情報を取得することができない。
【0037】
(2)UEの許容CSGリスト情報は、HMSまたは事業者のバックエンドシステム、たとえば、事業者のオペレーションサポートシステム(OSS)またはビジネスオペレーションサポートシステム(BOSS)において構成され、HMSまたは事業者のバックエンドシステムによってアクセスNEに送信される。たとえば、アクセスNEに電力が投入され、作業が開始した後、アクセスNEは、HMSまたは事業者のバックエンドシステムにレジスタ要求メッセージを送信し、HMSまたは事業者のバックエンドシステムは、UEの許容CSGリスト情報を伝達するレジスタ応答メッセージをアクセスNEに送信する。
【0038】
注:ソースアクセスNEによってUEの許容CSGリスト情報を取得するプロセスは任意である。UEが、登録された許容CSGリスト情報を有さない場合、HMSまたは事業者のバックエンドシステムは、UEの許容CSGリスト情報をソースアクセスNEに通知せず、したがって、ソースアクセスNEはUEの許容CSGリスト情報を取得することができない。
【0039】
ソースアクセスNEは、以下の方法のうちの少なくとも1つでターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を取得することができる。
【0040】
(1)UEは、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を管理レポートを通じてソースアクセスNEに通知する。
【0041】
(2)ソースアクセスNEは、ターゲットエリアとアクセスモードとの間およびターゲットエリアとCSG IDとの間のマップによって構成される。ソースアクセスNEは、このマップに従ってターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を取得する。
【0042】
(3)ソースアクセスNEは、セルIDとアクセスモードとの間およびセルIDとCSG IDとの間のマップによって構成される。UEは、管理レポートを通じてセル情報を報告し、ソースアクセスNEは、セル情報に応じてターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を取得する。
【0043】
(4)HMSまたは事業者のバックエンドシステム、たとえば、事業者のOSSまたはBOSSは、ターゲットエリアとアクセスモードとの間およびターゲットエリアとCSG IDとの間のマップによって構成される。ソースアクセスNEは、HMSまたは事業者のバックエンドシステムにターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG IDについて問い合わせる。たとえば、アクセスNEは、HMSまたは事業者のバックエンドシステムにレジスタ要求メッセージを送信し、HMSまたは事業者のバックエンドシステムは、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を伝達するレジスタ応答メッセージをアクセスNEに送信する。
【0044】
ステップ202:ソースアクセスNEは、アクセスおよびハンドオーバを実行するかどうかを判定する。
【0045】
ソースアクセスNEは、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID、ならびにUEの許容CSGリスト情報を取得した後、アクセスモードに応じてターゲットエリアへのハンドオーバを行うかどうかおよび/またはターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかを判定する。ソースアクセスNEは、ハンドオーバを開始するかどうかを以下のように判定することができる。
【0046】
ソースアクセスNEはまず、ターゲットエリアのアクセスモードを判定する。具体的な判定ステップは以下のとおりである。
【0047】
(1)ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合、ソースアクセスNEはこのターゲットエリアを選択し、このターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかにかかわらずハンドオーバ手順を開始する。任意に、ソースアクセスNEは、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかをさらに判定し、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれている場合、UEはこのターゲットエリアにおけるCSGメンバーであり、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれていない場合、UEはターゲットエリアの非CSGメンバーであり、したがって、その後UEがCSGメンバーであるかどうかに関する情報をターゲットアクセスNEに送信することができる。あるいは、
【0048】
(2)ターゲットエリアのアクセスモードがクローズドアクセスモードである場合、ソースアクセスNEは、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかをさらに判定する。ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれている場合、ソースアクセスNEはこのターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始し、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれていない場合、ソースアクセスNEがこのターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始することはできない。
【0049】
他の方法は以下のとおりである。ソースアクセスNEはまず、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかを判定する。具体的な判定ステップは以下のとおりである。
【0050】
(1)ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれている場合、UEはこのターゲットエリアにおけるCSGメンバーであり、ソースアクセスNEはこのターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始する。
【0051】
(2)ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれていない場合、すなわち、UEがターゲットエリアにおける非CSGメンバーである場合、ソースアクセスNEは、ターゲットエリアのアクセスモードがどちらのアクセスモードであるかを判定する。ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合、ソースアクセスNEはこのターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始し、ターゲットエリアのアクセスモードがクローズドアクセスモードである場合、ソースアクセスNEはこのターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始することはできない。
【0052】
注:ソースアクセスNEがターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG IDを取得したが、UEの許容CSGリストを取得しておらず、たとえば、UEが、登録された許容CSGリスト情報を有さない場合、ソースアクセスNEは、ターゲットエリアのアクセスモードに応じて、ターゲットエリアへのハンドオーバを行うかどうかを判定することができる。ソースアクセスNEは、ハンドオーバを開始するかどうかを以下のように判定することができる。
【0053】
ソースアクセスNEはまず、ターゲットエリアのアクセスモードを判定する。具体的な判定ステップは以下のとおりである。
【0054】
(1)ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合、ソースアクセスNEはこのターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始することができ、任意に、UEの許容CSGリストが取得されないため、ソースアクセスNEは、UEがターゲットエリアの非CSGメンバーであるとさらに判定することができ、したがって、その後、UEが非CSGメンバーであることを示す情報をターゲットアクセスNEに送信することができる。あるいは、
【0055】
(2)ターゲットエリアのアクセスモードがクローズドアクセスモードである場合、ソースアクセスNEがこのターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始することはできない。
【0056】
他の方法は以下のとおりである。ソースアクセスNEはまず、UEの許容CSGリストが取得されなかったこと、すなわち、UEがターゲットエリアの非CSGメンバーであることを知り、次に、ソースアクセスNEは、ターゲットエリアのアクセスモードがどちらのアクセスモードであるかを判定する。ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合、ソースアクセスNEはこのターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始し、ターゲットエリアのアクセスモードがクローズドアクセスモードである場合、ソースアクセスNEはこのターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始することはできない。
【0057】
ステップ203:ソースアクセスNEは、ハンドオーバ手順を開始することを決定した後にハンドオーバ要求メッセージをターゲットアクセスNEに送信する。
【0058】
また、このメッセージは、UEがこのターゲットエリアにおけるCSGメンバーであるかどうかに関する情報を伝達することができ、それによって、ターゲットアクセスNEはこのCSGメンバーに対する特別な処理を実行することができ、この場合、特別な処理は、非CSGメンバーに対する処理とは異なり、たとえば、微分サービス品質(QoS)制御であり、CSGメンバーが非CSGメンバーよりも高い優先順位でネットワーク資源を使用するのを可能にすることができる。この情報の提示形態には以下のうちの少なくとも1つを含めてよい。
【0059】
(1)UEがCSGメンバーであるかどうかを示す情報を伝達することができる。たとえば、UEがCSGメンバーであると判定されると、UEがCSGメンバーであることを示すCSGメンバー情報が伝達され、UEが非CSGメンバーであると判定されたときは、UEが非CSGメンバーであることを示す情報は伝達されない。あるいは、UEが非CSGメンバーであると判定されると、UEが非CSGメンバーであることを示す非CSGメンバー情報が伝達され、UEがCSGメンバーであると判定されたときは、UEがCSGメンバーであることを示す情報は伝達されない。
【0060】
(2)タイプ値は、UEがCSGメンバーであるかどうかを示すように設定することができる。たとえば、UEがCSGメンバーであると判定されると、「CSGメンバータイプ」値が、UEがCSGメンバーであることを示す「YES」に設定され、UEが非CSGメンバーであると判定されると、「CSGメンバータイプ」値が、UEが非CSGメンバーであることを示す「NO」に設定される。
【0061】
ステップ204:ターゲットアクセスNEはハンドオーバ要求肯定応答メッセージをソースアクセスNEに返す。
【0062】
このメッセージは、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を伝達することができる。
【0063】
ステップ205:ソースアクセスNEは、ハンドオーバコマンドメッセージをUEに送信し、UEにターゲットエリアにハンドオーバするよう通知する。
【0064】
このステップでは、任意に、UEがステップ203でCSGメンバーであるかどうかについてターゲットアクセスNEに通知することをステップ205および206で以下のように実施してよい。UEは、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかを判定することができ、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれている場合、UEはこのターゲットエリアにおけるCSGメンバーであり、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれていない場合、UEはターゲットエリアの非CSGメンバーである。UEは、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を以下の方法のうちの少なくとも1つで取得することができる。
【0065】
(1)ソースアクセスNEは、ハンドオーバコマンドメッセージでターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を伝達することができる。
【0066】
(2)ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報はセルブロードキャストによって取得することができる。
【0067】
注:任意に、UEは、登録された許容CSGリスト情報を有する場合、ターゲットエリアの非CSGメンバーであると判定される。
【0068】
ステップ206:UEは、ターゲットエリアへのハンドオーバを行い、ハンドオーバ確認メッセージをターゲットアクセスNEに送信する。
【0069】
また、このメッセージは、UEがこのターゲットエリアにおけるCSGメンバーであるかどうかに関する情報を伝達することができ、それによって、その後、ターゲットアクセスNEはCSGメンバーに対して特別な処理、たとえば微分QoS制御を実行することができる。
【0070】
ステップ207:ターゲットアクセスNEは、コア管理NEにパス切り替え要求メッセージを送信する。
【0071】
AGWが存在する場合、このメッセージはターゲットAGWを通してコア管理NEに送信される。
【0072】
ステップ208:コア管理NEは、ターゲットアクセスNEにパス切り替え要求肯定応答メッセージを返す。
【0073】
AGWが存在する場合、このメッセージはターゲットAGWを通してターゲットアクセスNEに送信される。
【0074】
ステップ209:ターゲットAGWは、ソースアクセスNEに資源解放メッセージを送信する。
【0075】
これで、ソースアクセスNEが、ハンドオーバを開始するかどうかを判定し、UEにターゲットエリアへのハンドオーバを実行させるプロセスが終了する。
【0076】
方法2:この方法は、S1方式のハンドオーバに対処する方法であり、ここで、S1はS1インタフェースを表す。ソースアクセスNEとターゲットアクセスNEは互いにメッセージを送信することができず、コア管理NEを通じてメッセージを送信する必要がある。図4に示されているように、この方法のフローチャートは以下のステップを含む。
【0077】
ステップ401:ソースアクセスNEが、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID、ならびにUEの許容CSGリスト情報を取得する。
【0078】
ソースアクセスNEがターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID、ならびにUEの許容CSGリスト情報を取得するプロセスは、第2の実施形態の方法1のステップ201に類似しており、ここでは説明しない。
【0079】
注:ソースアクセスNEによってUEの許容CSGリスト情報を取得するプロセスは任意である。UEが、登録された許容CSGリスト情報を有さない場合、ソースアクセスNEがUEの許容CSGリスト情報を取得することはできない。
【0080】
ステップ402:ソースアクセスNEはハンドオーバの決定を下す。
【0081】
ソースアクセスNEがハンドオーバの決定を下すプロセスは、第2の実施形態の方法1のステップ202に類似しており、ここでは説明しない。
【0082】
注:ソースアクセスNEがターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG IDを取得したが、UEの許容CSGリストを取得しておらず、たとえば、UEが、登録された許容CSGリスト情報を有さない場合、ソースアクセスNEがハンドオーバの決定を下し、UEがCSGメンバーであるかどうかを判定するステップは、第2の実施形態の方法1のステップ202に類似しており、ここでは説明しない。
【0083】
ステップ403:ソースアクセスNEは、ハンドオーバ手順を開始することを決定した後にソースコア管理NEにハンドオーバ必要メッセージを送信する。
【0084】
このメッセージは、UEがこのターゲットエリアにおけるCSGメンバーであるかどうかに関する情報を伝達することができる。この情報がどのように提示されるかについては、第2の実施形態の方法1のステップ203の説明を参照されたい。
【0085】
ステップ404:ソースコア管理NEは、ターゲットコア管理NEにフォワードリロケーション要求メッセージを送信する。
【0086】
このメッセージは、UEがこのターゲットエリアにおけるCSGメンバーであるかどうかに関する情報を伝達することができる。
【0087】
ステップ405:ターゲットコア管理NEは、ターゲットアクセスNEにハンドオーバ要求メッセージを送信する。
【0088】
このメッセージは、UEがこのターゲットエリアにおけるCSGメンバーであるかどうかに関する情報を伝達し、それによって、その後、ターゲットアクセスNEはCSGメンバーに対して特別な処理、たとえば微分QoS制御を実行することができる。
【0089】
ターゲットアクセスNEは(HNB、HeNB、または家庭用非3GPP WAPのような)家庭用WAPあるいはCSG機能を有するWAPであってよい。
【0090】
ステップ406:ターゲットアクセスNEは、ターゲットコア管理NEにハンドオーバ要求肯定応答メッセージを返す。
【0091】
このメッセージは、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を伝達することができる。
【0092】
AGWが存在する場合、ターゲットアクセスNEはターゲットAGWを通じてターゲットコア管理NEとやり取りする。
【0093】
ステップ407:ターゲットコア管理NEは、ソースコア管理NEにフォワードリロケーション応答メッセージを返す。
【0094】
このメッセージは、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を伝達することができる。
【0095】
ステップ408:ソースコア管理NEは、ソースアクセスNEにハンドオーバコマンドメッセージを送信する。
【0096】
このメッセージは、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を伝達することができる。
【0097】
ステップ409:ソースアクセスNEは、UEにハンドオーバコマンドメッセージを送信し、UEにターゲットエリアへのハンドオーバを行うよう通知する。
【0098】
任意に、UEがCSGメンバーであるかどうかについてステップ405でターゲットアクセスNEに通知することは、以下の方法に従ってステップ409および410で実施することができる。UEは、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかを判定することができ、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれている場合、UEはこのターゲットエリアにおけるCSGメンバーであり、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれていない場合、UEはターゲットエリアの非CSGメンバーである。UEは、第2の実施形態の方法1のステップ205に関連してターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を取得することができる。
【0099】
注:任意に、UEは、登録された許容CSGリスト情報を有さない場合、ターゲットエリアの非CSGメンバーであると判定される。
【0100】
ステップ410:UEは、ターゲットエリアへのハンドオーバを行い、ターゲットアクセスNEにハンドオーバ確認メッセージを送信する。
【0101】
また、このメッセージは、UEがこのターゲットエリアにおけるCSGメンバーであるかどうかに関する情報を伝達することができ、それによって、その後、ターゲットアクセスNEはCSGメンバーに対して特別な処理、たとえば微分QoS制御を実行することができる。
【0102】
ステップ411:ターゲットアクセスNEは、ターゲットコア管理NEにハンドオーバ通知メッセージを送信し、UEがターゲットエリアへのハンドオーバを行ったことをターゲットコア管理NEに通知する。
【0103】
ステップ412:ソースコア管理NEは、ソースアクセスNEとやり取りしてUEコンテキストを解放する。
【0104】
本発明の第2の実施形態では、ソースアクセスNEは、アクセスモードに応じてターゲットエリアへのハンドオーバを行うかどうかおよび/またはターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかを判定し、UEがアクセスを許可されているこのターゲットエリアへのハンドオーバを確実に行わせる。特に、ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードであるとき、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれていない場合でもUEはターゲットエリアへのハンドオーバを確実に行い、したがって、UEのサービスの連続性が確保され、ユーザの体験が向上する。
【0105】
任意に、ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードであり、ターゲットエリアにおけるUEのタイプが判定されると、ソースアクセスNEは、この情報をターゲットアクセスNEに送信する。ターゲットアクセスNEは、UEがCSGメンバーであるかどうかに応じて微分QoS制御を実施する。たとえば、ターゲットアクセスNEは、CSGメンバーに対して微分QoS制御を実施し、すなわち、CSGメンバーがより高い優先順位でネットワーク資源を使用するのを可能にし、それによってユーザの体験をさらに向上させることができる。
【0106】
注:ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードであるときは、UEの許容CSGリストが取得されず、たとえば、UEが、登録された許容CSGリスト情報を有さない場合でも、UEはターゲットエリアへのハンドオーバを確実に行い、したがって、UEのサービスの連続性が確保され、ユーザの体験が向上する。
【0107】
第3の実施形態のハンドオーバ制御方法では、コア管理NEがハンドオーバ時にハンドオーバ制御を実施する。第3の実施形態はX2方式のハンドオーバに対処する。ソースアクセスNEとターゲットアクセスNEが互いにメッセージを送信することができ、コア管理NEは変更されず、すなわち、ソースコア管理NEとターゲットコア管理NEは同じコア管理NEである。図5に示されているように、第3の実施形態のフローチャートは以下のステップを含む。
【0108】
ステップ501:ソースアクセスNEがターゲットアクセスNEにハンドオーバ要求メッセージを送信する。
【0109】
ターゲットアクセスNEは家庭用WAP(たとえば、HNB、HeNB、または家庭用非3GPP WAP)あるいはCSG機能を有するWAP(たとえば、NodeB、eNodeB、または非3GPP WAP)、HNB GW、HeNB W、または家庭用非3GPP WAP GWであってよい。
【0110】
ステップ502:ターゲットアクセスNEは、ソースアクセスNEにハンドオーバ要求肯定応答メッセージを返す。
【0111】
任意に、ターゲットアクセスNEは、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を伝達することができる。
【0112】
ステップ503:ソースアクセスNEは、UEにハンドオーバコマンドメッセージを送信し、ターゲットエリアにハンドオーバするようUEに通知する。
【0113】
任意に、UEは、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかを判定することができ、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれている場合、UEはこのターゲットエリアにおけるCSGメンバーであり、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれていない場合、UEはターゲットエリアの非CSGメンバーである。UEは、第2の実施形態の方法1のステップ205に関連してターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を取得することができる。
【0114】
注:任意に、UEは、登録された許容CSGリスト情報を有さない場合、ターゲットエリアの非CSGメンバーであると判定される。
【0115】
ステップ504:UEは、ターゲットエリアへのハンドオーバを行い、ターゲットアクセスNEにハンドオーバ確認メッセージを送信する。
【0116】
このメッセージは、UEがこのターゲットエリアにおけるCSGメンバーであるかどうかに関する情報を伝達することができ、それによって、その後、ターゲットアクセスNEはCSGメンバーに対して特別な処理、たとえば微分QoS制御を実行することができる。
【0117】
ステップ505:ターゲットアクセスNEは、コア管理NEにパス切り替え要求メッセージを送信する。
【0118】
ターゲットアクセスNEは、このメッセージでターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を伝達することができる。
【0119】
ステップ506:コア管理NEは、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報、ならびにUEの許容CSGリスト情報を取得する。
【0120】
コア管理NEは、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を以下の方法のうちの少なくとも1つで取得することができる。
【0121】
(1)ターゲットアクセスNEは、パス切り替え要求メッセージでターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を伝達する。
【0122】
(2)コア管理NEは、ターゲットエリアとアクセスモードとの間およびターゲットエリアとCSG IDとの間のマップによって構成される。コア管理NEは、このマップに応じてターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を取得する。
【0123】
(3)コア管理NEは、セルとアクセスモードとの間およびセルとCSG IDとの間のマップによって構成される。ターゲットアクセスNEは、パス切り替え要求メッセージでセル情報を伝達し、コア管理NEは、セル情報に応じてターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を取得する。
【0124】
(4)HMSまたは事業者のバックエンドシステム、たとえば、事業者のOSSまたはBOSSは、ターゲットエリアとアクセスモードとの間およびターゲットエリアとCSG IDとの間のマップによって構成される。コア管理NEは、HMSまたは事業者のバックエンドシステムにターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG IDについて問い合わせる。
【0125】
UEがコア管理NEに登録されている場合、コア管理NEは、UEの許容CSGリスト情報をHSSから取得することができる。たとえば、コア管理NEはHSSに位置更新メッセージを送信し、HSSはコア管理NEに位置更新肯定応答メッセージを返し、この場合、位置更新肯定応答メッセージはUEの許容CSGリスト情報を伝達する。
【0126】
注:コア管理NEによって許容CSGリストを取得するプロセスは任意である。UEが、登録された許容CSGリスト情報を有さない場合、コア管理NEによってHSSから得られるUE加入情報にはUEの許容CSGリストは含まれず、すなわち、コア管理NEはUEの許容CSGリストを取得することができない。
【0127】
AGWが存在する場合、このメッセージは、ターゲットAGWを通じてコア管理NEに送信される。
【0128】
ステップ507:コア管理NEは、アクセスおよびハンドオーバを実行するかどうかを判定する。
【0129】
コア管理NEは、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID、ならびにUEの許容CSGリスト情報を取得した後、アクセスモードに応じてターゲットエリアへのハンドオーバを行うかどうかおよび/またはターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかを判定する。コア管理NEは、ハンドオーバを開始するかどうかを以下のように判定することができる。
【0130】
コア管理NEはまず、ターゲットエリアのアクセスモードを判定する。具体的な判定ステップは以下のとおりである。
【0131】
(1)ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合、コア管理NEはこのターゲットエリアを選択し、このターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかにかかわらずハンドオーバ手順を開始し、後に続くステップ508bを実行する。任意に、コア管理NEは、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかを判定し、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれている場合、UEはこのターゲットエリアにおけるCSGメンバーであり、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれていない場合、UEはターゲットエリアの非CSGメンバーであり、したがって、その後UEがCSGメンバーであるかどうかに関する情報をターゲットアクセスNEに送信することができる。あるいは、
【0132】
(2)ターゲットエリアのアクセスモードがクローズドアクセスモードである場合、コア管理NEは、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかを判定する。ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれている場合、コア管理NEはこのターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始し、後に続くステップ508bを実行し、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれていない場合、コア管理NEがこのターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始し、後に続くステップ508aを実行することはできない。
【0133】
他の方法は以下のとおりである。コア管理NEはまず、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかを判定する。具体的な判定ステップは以下のとおりである。
【0134】
(1)ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれている場合、UEはこのターゲットエリアにおけるCSGメンバーであり、コア管理NEはこのターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始し、後に続くステップ508bを実行する。
【0135】
(2)ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれていない場合、すなわち、UEがターゲットエリアにおける非CSGメンバーである場合、コア管理NEは、ターゲットエリアのアクセスモードがどちらのアクセスモードであるかを判定する。ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合、コア管理NEはこのターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始し、後に続くステップ508bを実行し、ターゲットエリアのアクセスモードがクローズドアクセスモードである場合、コア管理NEはこのターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始することができず、後に続くステップ508aを実行する。
【0136】
注:コア管理NEがターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG IDを取得したが、UEの許容CSGリストを取得しておらず、たとえば、UEが、登録された許容CSGリスト情報を有さない場合、コア管理NEがハンドオーバの決定を下し、UEがCSGメンバーであるかどうかを判定するステップは、第2の実施形態の方法1のステップ202と同様であり、ここでは説明しない。
【0137】
ステップ508a:コア管理NEはアクセスおよびハンドオーバを拒絶する。
【0138】
コア管理NEは、ターゲットアクセスNEのパス切り替え要求メッセージを拒絶する場合、ターゲットアクセスNEにハンドオーバ拒絶メッセージを送信する。ハンドオーバ拒絶メッセージは、拒絶が、CSGアクセスが制限されたことによるものであることを示す情報を伝達することができ(たとえば、このメッセージは「原因(Cause)」値「CSGアクセスが制限された(CSG Access Restricted)」を伝達する)、あるいはこのメッセージは、UEの許容CSGリスト情報を伝達し、このようにして、ソースアクセスNEがその後、このターゲットエリアをハンドオーバの対象として選択することはなくなる。
【0139】
ステップ508b:コア管理NEはアクセスおよびハンドオーバを許可する。
【0140】
コア管理NEは、ターゲットアクセスNEのパス切り替え要求メッセージを受け入れる場合、ターゲットアクセスNEにパス切り替え要求肯定応答メッセージを返し、この場合、パス切り替え要求肯定応答メッセージは、UEがこのターゲットエリアにおけるCSGメンバーであるかどうかに関する情報を伝達することができ、それによって、その後、ターゲットアクセスNEはCSGメンバーに対して特別な処理、たとえば微分QoS制御を実行することができる。
【0141】
ステップ509:ターゲットアクセスNEはソースアクセスNEに資源解放メッセージを送信する。
【0142】
これで、コア管理NEが、ハンドオーバを開始するかどうかを判定し、UEにターゲットエリアへのハンドオーバを実行させるプロセスが終了する。
【0143】
本発明の第3の実施形態では、コア管理NEが、アクセスモードに応じてターゲットエリアへのハンドオーバを行うかどうかおよび/またはターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかを判定し、UEがアクセスを許可されているターゲットエリアへのハンドオーバをUEに確実に行わせる。特に、ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードであるとき、UEは、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれていない場合でもターゲットエリアへのハンドオーバを確実に行い、したがって、UEのサービスの連続性が確保され、ユーザの体験が向上する。任意に、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG IDがターゲットアクセスNEから供給されてよく、それによって、ソースアクセスNEがこの情報を取得することによる従来技術に対する修正を低減させることができる。たとえば、この情報は、UEによって報告される測定レポートで伝達される。さらに、ターゲットアクセスNEから供給される情報の方が信頼性が高い。
【0144】
任意に、ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードであり、このターゲットエリアにおけるUEのタイプが判定されると、ソースアクセスNEはこの情報をターゲットアクセスNEに送信する。ターゲットアクセスNEは、UEがCSGメンバーであるかどうかに応じて微分QoS制御を実施する。たとえば、ターゲットアクセスNEは、CSGメンバーに対して微分QoS制御を実施し、すなわち、このCSGメンバーがより高い優先順位でネットワーク資源を使用できるようにし、それによって、ユーザの体験をさらに向上させることができる。
【0145】
注:任意に、ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードであるとき、UEの許容CSGリスト情報が取得されず、たとえば、UEが、登録された許容CSGリスト情報を有さない場合でも、UEはターゲットエリアへのハンドオーバを確実に行い、したがって、UEのサービスの連続性が確保され、ユーザの体験が向上する。
【0146】
第4の実施形態のハンドオーバ制御方法では、ソースコア管理NEがハンドオーバ時にハンドオーバ制御を実施する。第4の実施形態はS1方式のハンドオーバに対処する。ソースアクセスNEとターゲットアクセスNEは、互いにメッセージを送信することができず、コア管理NEを通じてメッセージを送信する必要があり、コア管理NEは変更される。図6に示されているように、第4の実施形態のフローチャートには以下のステップが含まれる。
【0147】
ステップ601:ソースアクセスNEが、ソースコア管理NEにハンドオーバ必要メッセージを送信する。
【0148】
ステップ602:ソースコア管理NEは、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報、ならびにUEの許容CSGリスト情報を取得する。
【0149】
ソースコア管理NEは、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を以下の方法のうちの少なくとも1つで取得することができる。
【0150】
(1)ソースアクセスNEは、ハンドオーバ必要メッセージでターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を伝達する。
【0151】
(2)ソースコア管理NEは、ターゲットエリアとアクセスモードとの間およびターゲットエリアとCSG IDとの間のマップによって構成される。ソースコア管理NEは、このマップに応じてターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を取得する。
【0152】
(3)ソースコア管理NEは、セルとアクセスモードとの間およびセルとCSG IDとの間のマップによって構成される。ソースアクセスNEは、ハンドオーバ要求メッセージでセル情報を伝達し、ソースコア管理NEは、セル情報に応じてターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を取得する。
【0153】
(4)HMSまたは事業者のバックエンドシステム、たとえば、事業者のOSSまたはBOSSは、ターゲットエリアとアクセスモードとの間およびターゲットエリアとCSG IDとの間のマップによって構成される。ソースコア管理NEは、HMSまたは事業者のバックエンドシステムにターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG IDについて問い合わせる。
【0154】
UEがソースコア管理NEに登録されている場合、ソースコア管理NEは、UEの許容CSGリスト情報をHSSから取得することができる。たとえば、ソースコア管理NEはHSSに位置更新メッセージを送信し、HSSはソースコア管理NEに位置更新肯定応答メッセージを返し、この場合、位置更新肯定応答メッセージはUEの許容CSGリスト情報を伝達する。
【0155】
注:ソースコア管理NEによって許容CSGリストを取得するプロセスは任意である。UEが、登録された許容CSGリスト情報を有さない場合、ソースコア管理NEによってHSSから得られるUE加入情報にはUEの許容CSGリストは含まれず、すなわち、ソースコア管理NEはUEの許容CSGリストを取得することができない。
【0156】
ステップ603:ソースコア管理NEは、アクセスおよびハンドオーバを実行するかどうかを判定する。
【0157】
ソースコア管理NEは、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID、ならびにUEの許容CSGリスト情報を取得した後、アクセスモードに応じてターゲットエリアへのハンドオーバを行うかどうかおよび/またはターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかを判定する。ソースコア管理NEは、ハンドオーバを開始するかどうかを以下のように判定することができる。
【0158】
ソースコア管理NEはまず、ターゲットエリアのアクセスモードを判定する。具体的な判定ステップは以下のとおりである。
【0159】
(1)ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合、ソースコア管理NEはこのターゲットエリアを選択し、このターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかにかかわらずハンドオーバ手順を開始し、後に続くステップ604bを実行する。任意に、ソースコア管理NEは、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかを判定し、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれている場合、UEはこのターゲットエリアにおけるCSGメンバーであり、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれていない場合、UEはターゲットエリアの非CSGメンバーであり、したがって、その後UEがCSGメンバーであるかどうかに関する情報をターゲットアクセスNEに送信することができる。あるいは、
【0160】
(2)ターゲットエリアのアクセスモードがクローズドアクセスモードである場合、ソースコア管理NEは、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかを判定する。ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれている場合、ソースコア管理NEはこのターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始し、後に続くステップ604bを実行し、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれていない場合、ソースコア管理NEがこのターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始し、後に続くステップ604aを実行することはできない。
【0161】
他の方法は以下のとおりである。ソースコア管理NEはまず、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかを判定する。具体的な判定ステップは以下のとおりである。
【0162】
(1)ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれている場合、UEはこのターゲットエリアにおけるCSGメンバーであり、ソースコア管理NEはこのターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始し、後に続くステップ604bを実行する。
【0163】
(2)ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれていない場合、すなわち、UEがターゲットエリアにおける非CSGメンバーである場合、ソースコア管理NEは、ターゲットエリアのアクセスモードがどちらのアクセスモードであるかを判定する。ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合、ソースコア管理NEはこのターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始し、後に続くステップ604bを実行し、ターゲットエリアのアクセスモードがクローズドアクセスモードである場合、ソースコア管理NEはこのターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始することができず、後に続くステップ604aを実行する。
【0164】
注:ソースコア管理NEがターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG IDを取得したが、UEの許容CSGリストを取得しておらず、たとえば、UEが、登録された許容CSGリスト情報を有さない場合、ソースコア管理NEがハンドオーバの決定を下し、UEがCSGメンバーであるかどうかを判定するステップは、第2の実施形態の方法1のステップ202と同様であり、ここでは説明しない。
【0165】
ステップ604a:ソースコア管理NEはアクセスおよびハンドオーバを拒絶する。
【0166】
ソースコア管理NEは、ソースアクセスNEのハンドオーバ必要メッセージを拒絶する場合、ソースアクセスNEにハンドオーバ拒絶メッセージを送信する。ハンドオーバ拒絶メッセージは、拒絶が、CSGアクセスが制限されたことによるものであることを示す情報を伝達することができ(たとえば、このメッセージは「原因」値「CSGアクセスが制限された」を伝達する)、あるいはこのメッセージは、UEの許容CSGリスト情報を伝達し、このようにして、ソースアクセスNEがその後、このターゲットエリアをハンドオーバの対象として選択することはなくなる。
【0167】
ステップ604b:ソースコア管理NEはアクセスおよびハンドオーバを許可する。
【0168】
ソースコア管理NEは、ソースアクセスNEのハンドオーバ必要メッセージを受け入れる場合、ターゲットコア管理NEにフォワードリロケーション要求メッセージを返す。このメッセージは、UEがこのターゲットエリアにおけるCSGメンバーであるかどうかに関する情報を伝達することができる。
【0169】
ステップ605:ターゲットコア管理NEは、ターゲットアクセスNEにハンドオーバ要求メッセージを送信し、この場合、ハンドオーバ要求メッセージは、UEがこのターゲットエリアにおけるCSGメンバーであるかどうかに関する情報を伝達することができ、それによって、その後、ターゲットアクセスNEはCSGメンバーに対して特別な処理、たとえば微分QoS制御を実行することができる。
【0170】
ターゲットアクセスNEは(HNB、HeNB、または家庭用非3GPP WAPのような)家庭用WAPあるいは(NodeB、eNodeB、または非3GPP WAPのような)CSG機能を有するWAPであってよい。
【0171】
ステップ606:ターゲットアクセスNEは、ターゲットコア管理NEにハンドオーバ要求肯定応答メッセージを返す。
【0172】
このメッセージは、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を伝達することができる。
【0173】
AGWが存在する場合、ターゲットアクセスNEはターゲットAGWを通じてターゲットコア管理NEとやり取りする。
【0174】
ステップ607:ターゲットコア管理NEは、ソースコア管理NEにフォワードリロケーション応答メッセージを返す。
【0175】
このステップの任意の解決策は以下のとおりである。
【0176】
ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG IDが、ステップ601でソースアクセスNEがソースコア管理NEに送信するメッセージで伝達されない場合、ステップ607のフォワードリロケーション応答メッセージは、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を伝達することができ、ソースコア管理NEは、このステップでアクセスおよびハンドオーバを実行するかどうかを判定し、すなわち、ソースコア管理NEは、フォワードリロケーション応答メッセージを受信した後、ハンドオーバを開始するかどうかを判定する。
【0177】
ソースコア管理NEが、このターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始することを行わない場合、後に続くステップ608aが実行され、ソースコア管理NEが、このターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始する場合、後に続くステップ608bが実行される。
【0178】
ソースコア管理NEがターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を取得するプロセスについては、この実施形態のステップ602を参照されたい。また、ターゲットコア管理NEによって送信されるフォワードリロケーション要求メッセージは、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を伝達することができる。
【0179】
ソースコア管理NEがハンドオーバの決定を下し、UEがCSGメンバーであるかどうかを判定するプロセスについては、この実施形態のステップ603の説明を参照されたい。
【0180】
注:ソースコア管理NEがターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG IDを取得したが、UEの許容CSGリストを取得しておらず、たとえば、UEが、登録された許容CSGリスト情報を有さない場合、ソースコア管理NEがハンドオーバの決定を下し、UEがCSGメンバーであるかどうかを判定するステップは、第2の実施形態の方法1のステップ202と同様であり、ここでは説明しない。
【0181】
ステップ608a:ソースコア管理NEはアクセスおよびハンドオーバを拒絶する。
【0182】
ソースコア管理NEは、ハンドオーバを拒絶することを示す場合、ソースアクセスNEにハンドオーバ拒絶メッセージを送信する。ハンドオーバ拒絶メッセージは、拒絶が、CSGアクセスが制限されたことによるものであることを示す情報を伝達することができ(たとえば、このメッセージは「原因」値「CSGアクセスが制限された」を伝達する)、あるいはこのメッセージは、UEの許容CSGリスト情報を伝達し、このようにして、ソースアクセスNEがその後、このターゲットエリアをハンドオーバの対象として選択することはない。
【0183】
ステップ608b:ソースコア管理NEはアクセスおよびハンドオーバを許可する。
【0184】
ソースコア管理NEは、ハンドオーバが成功したことを示す場合、ソースアクセスNEにハンドオーバコマンドメッセージを送信する。
【0185】
このメッセージは、UEがこのターゲットエリアにおけるCSGメンバーであるかどうかに関する情報を伝達することができる。任意に、このメッセージは、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を伝達することができる。
【0186】
ステップ609:ソースアクセスNEがハンドオーバコマンドメッセージを受信した場合、ソースアクセスNEは、ハンドオーバコマンドメッセージをUEに送信し、UEにターゲットエリアへのハンドオーバを行うように通知する。
【0187】
任意に、ステップ605でUEがCSGメンバーであるかどうかについてターゲットアクセスNEに通知することは以下の方法に従ってステップ609および610で実施することができる。UEは、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかを判定することができ、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれている場合、UEはこのターゲットエリアにおけるCSGメンバーであり、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれていない場合、UEはターゲットエリアの非CSGメンバーである。UEは、第2の実施形態の方法1のステップ205に関連してターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を取得することができる。ソースアクセスNEがハンドオーバ拒絶メッセージを受信し、このメッセージが、ハンドオーバに対する拒絶がCSGアクセスが制限されたことによって生じたことを示す情報を伝達する場合、ソースアクセスNEがその後、このターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を実行することはない。
【0188】
注:任意に、UEは、登録された許容CSGリスト情報を有さない場合、ターゲットエリアの非CSGメンバーであると判定される。
【0189】
ステップ610:UEは、ターゲットエリアへのハンドオーバを行い、ターゲットアクセスNEにハンドオーバ確認メッセージを送信する。
【0190】
このメッセージは、UEがこのターゲットエリアにおけるCSGメンバーであるかどうかに関する情報を伝達することができ、それによって、その後、ターゲットアクセスNEはCSGメンバーに対して特別な処理、たとえば微分QoS制御を実行することができる。
【0191】
ステップ611:ターゲットアクセスNEは、ターゲットコア管理NEにハンドオーバ通知メッセージを送信し、UEがターゲットエリアへのハンドオーバを行ったことをターゲットコア管理NEに通信する。
【0192】
ステップ612:ソースコア管理NEはソースアクセスNEとやり取りしてUEコンテキストを解放する。
【0193】
これで、ソースコア管理NEが、ハンドオーバを開始するかどうかを判定し、UEにターゲットエリアへのハンドオーバを実行させるプロセスが終了する。
【0194】
本発明の第4の実施形態では、ソースコア管理NEが、アクセスモードに応じてターゲットエリアへのハンドオーバを行うかどうかおよび/またはターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかを判定し、UEがアクセスを許可されているターゲットエリアへのハンドオーバをUEに確実に行わせる。特に、ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードであるとき、UEは、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれていない場合でもターゲットエリアへのハンドオーバを確実に行い、したがって、UEのサービスの連続性が確保され、ユーザの体験が向上する。任意に、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG IDがターゲットアクセスNEから供給されてよく、それによって、ソースアクセスNEがこの情報を取得することによる従来技術に対する修正を低減させることができる。たとえば、この情報は、UEによって報告される測定レポートで伝達される。さらに、ターゲットアクセスNEから供給される情報の方が信頼性が高い。
【0195】
任意に、ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードであり、このターゲットエリアにおけるUEのタイプが判定されると、ソースアクセスNEはこの情報をターゲットアクセスNEに送信する。ターゲットアクセスNEは、UEがCSGメンバーであるかどうかに応じて微分QoS制御を実施する。たとえば、ターゲットアクセスNEは、CSGメンバーに対して微分QoS制御を実施し、すなわち、このCSGメンバーがより高い優先順位でネットワーク資源を使用できるようにし、それによって、ユーザの体験をさらに向上させることができる。
【0196】
注:任意に、ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードであるとき、UEの許容CSGリスト情報が取得されず、たとえば、UEが、登録された許容CSGリスト情報を有さない場合でも、UEはターゲットエリアへのハンドオーバを確実に行い、したがって、UEのサービスの連続性が確保され、ユーザの体験が向上する。
【0197】
第5の実施形態のハンドオーバ制御方法では、ターゲットコア管理NEがハンドオーバ時にハンドオーバ制御を実施する。第5の実施形態はS1方式のハンドオーバに対処する。ソースアクセスNEとターゲットアクセスNEは、互いにメッセージを送信することができず、コア管理NEを通じてメッセージを送信する必要があり、コア管理NEは変更される。図7に示されているように、第5の実施形態のフローチャートには以下のステップが含まれる。
【0198】
ステップ701:ソースアクセスNEが、ソースコア管理NEにハンドオーバ必要メッセージを送信する。
【0199】
ステップ702:ソースコア管理NEは、ターゲットコア管理NEにフォワードリロケーション要求メッセージを送信する。
【0200】
ソースコア管理NEは、UEの許容CSGリスト、ならびにターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報をフォワードリロケーション要求メッセージで伝達することができる。ソースコア管理NEがUEの許容CSGリストならびにターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を取得するプロセスについては、第4の実施形態のステップ602の説明を参照されたい。
【0201】
注:ソースコア管理NEは、UEの許容CSGリスト情報を伝達してもしなくてもよい。UEが、登録された許容CSGリスト情報を有さない場合、ソースコア管理NEによってHSSから取得されるUE加入情報にはUEの許容CSGリストは含まれず、すなわち、ソースコア管理NEがUEの許容CSGリストを取得することはできない。
【0202】
ステップ703:ターゲットコア管理NEは、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報、ならびにUEの許容CSGリスト情報を取得する。
【0203】
ターゲットコア管理NEは、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を以下の方法のうちの少なくとも1つで取得することができる。
【0204】
(1)ソースコア管理NEによって送信されるフォワードリロケーション要求メッセージは、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を伝達する。
【0205】
(2)ターゲットコア管理NEは、ターゲットエリアとアクセスモードとの間およびターゲットエリアとCSG IDとの間のマップによって構成される。ターゲットコア管理NEは、このマップに応じてターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を取得する。
【0206】
(3)ターゲットコア管理NEは、セルIDとアクセスモードとの間およびセルIDとCSG IDとの間のマップによって構成される。ターゲットアクセスNEは、ハンドオーバ要求肯定応答メッセージでセルID情報を伝達し、あるいはソースコア管理NEによって送信されるフォワードリロケーション要求メッセージは、ターゲットアクセスNEのセルID情報を伝達し、ターゲットコア管理NEは、セルIDに応じてターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を取得する。
【0207】
(4)HMSまたは事業者のバックエンドシステム、たとえば、事業者のOSSまたはBOSSは、ターゲットエリアとアクセスモードとの間およびターゲットエリアとCSG IDとの間のマップによって構成される。ターゲットコア管理NEは、HMSまたは事業者のバックエンドシステムにターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG IDについて問い合わせる。
【0208】
注:ターゲットコア管理NEによって許容CSGリスト情報を取得するプロセスは任意である。UEが、登録された許容CSGリスト情報を有さない場合、ソースコア管理NEがUEの許容CSGリスト情報を取得することはできず、ソースコア管理NEはターゲットコア管理NEにUEの許容CSGリストを通知することはできない。したがって、ターゲットコア管理NEがUEの許容CSGリスト情報を取得することはできない。
【0209】
ステップ704:ターゲットコア管理NEは、アクセスおよびハンドオーバを実行するかどうかを判定する。
【0210】
ターゲットコア管理NEは、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID、ならびにUEの許容CSGリスト情報を取得した後、アクセスモードに応じてターゲットエリアへのハンドオーバを行うかどうかおよび/またはターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかを判定する。ターゲットコア管理NEがハンドオーバを開始するかどうかおよびUEがCSGメンバーであるかどうかを判定するプロセスについては、第4の実施形態のステップ603の説明を参照されたい。
【0211】
注:ターゲットコア管理NEがターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG IDを取得したが、UEの許容CSGリストを取得しておらず、たとえば、UEが、登録された許容CSGリスト情報を有さない場合、ターゲットコア管理NEがハンドオーバの決定を下し、UEがCSGメンバーであるかどうかを判定するステップは、第2の実施形態の方法1のステップ202と同様であり、ここでは説明しない。
【0212】
ステップ705:ターゲットコア管理NEはアクセスおよびハンドオーバを許可する。
【0213】
ターゲットコア管理NEは、ソースコア管理NEのフォワードリロケーション要求メッセージを受け入れる場合、ターゲットアクセスNEにハンドオーバ要求メッセージを送信する。
【0214】
このメッセージは、UEがこのターゲットエリアにおけるCSGメンバーであるかどうかに関する情報を伝達し、それによって、その後、ターゲットアクセスNEはCSGメンバーに対して特別な処理、たとえば微分QoS制御を実行することができる。
【0215】
ターゲットアクセスNEは、家庭用WAP(たとえば、HNB、HeNB、または家庭用非3GPP WAP)、CSG機能を有するWAP(たとえば、NodeB、eNodeB、または非3GPP WAP)、HNB GW、HeNB GW、あるいは家庭用非3GPP WAP GWであってよい。
【0216】
ステップ706:ターゲットアクセスNEは、ターゲットコア管理NEにハンドオーバ要求肯定応答メッセージを返す。
【0217】
ターゲットアクセスNEは、このメッセージでターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を伝達することができる。
【0218】
AGWが存在する場合、ターゲットアクセスNEはターゲットAGWを通じてターゲットコア管理NEとやり取りする。
【0219】
ステップ704でハンドオーバの決定が下され、ターゲットコア管理NEが、UEがターゲットエリアへのハンドオーバを行うのを拒絶した場合、ステップ705および706は実行されない。
【0220】
ステップ707:ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG IDが、ステップ702でソースコア管理NEがターゲットコア管理NEに送信するフォワードリロケーション要求メッセージで伝達されず、ステップ704でハンドオーバの決定が下されない場合、ハンドオーバを開始するかどうかを判定するプロセスはステップ706の後で実行してもよい。すなわち、ターゲットコア管理NEは、ターゲットアクセスNEからハンドオーバ要求肯定応答メッセージを受信した後、ハンドオーバを開始するかどうかを判定する。
【0221】
ターゲットコア管理NEがターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を取得するプロセスについては、この実施形態のステップ703の説明を参照されたい。また、ターゲットアクセスNEによって送信されるハンドオーバ要求肯定応答メッセージは、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を伝達することができる。
【0222】
ターゲットコア管理NEがハンドオーバの決定を下し、UEがCSGメンバーであるかどうかを判定するプロセスについては、この実施形態のステップ704の説明を参照されたい。
【0223】
注:ターゲットコア管理NEがターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG IDを取得したが、UEの許容CSGリストを取得しておらず、たとえば、UEが、登録された許容CSGリスト情報を有さない場合、ターゲットコア管理NEがハンドオーバの決定を下し、UEがCSGメンバーであるかどうかを判定するステップは、第2の実施形態の方法1のステップ202と同様であり、ここでは説明しない。
【0224】
ターゲットコア管理NEは、ハンドオーバの決定を下した後、ソースコア管理NEにフォワードリロケーション応答メッセージを返す。
【0225】
ターゲットコア管理NEは、ハンドオーバが成功したことを示す場合、ソースコア管理NEにフォワードリロケーション応答メッセージを送信し、後に続くステップ709bを実行する。このメッセージは、UEがこのターゲットエリアにおけるCSGメンバーであるかどうかに関する情報を伝達することができる。任意に、このメッセージは、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を伝達することができる。
【0226】
ターゲットエリアのアクセスモードがクローズドアクセスモードであり、CSG IDがUEの許容CSGリストに含まれていない場合、ターゲットコア管理NEは、UEのハンドオーバを拒絶し、ハンドオーバを拒絶することを示すフォワードリロケーション応答メッセージをソースコア管理NEに返し、その後ステップ709aを実行する。
【0227】
ステップ708:ターゲットコア管理NEによってステップ706の後でハンドオーバの決定が下され、ターゲットコア管理NEがUEのハンドオーバを拒絶した場合、ターゲットコア管理NEはターゲットアクセスNEとやり取りして資源を解放する。このようにして、ステップ705および706でターゲットネットワーク上で確立されたネットワーク資源を解放することができ、ネットワーク資源の無駄が少なくなる。
【0228】
AGWが存在する場合、ターゲットコア管理NEはターゲットAGWを通じてターゲットアクセスNEとやり取りする。
【0229】
ステップ709a:ターゲットコア管理NEはアクセスおよびハンドオーバを拒絶する。
【0230】
ターゲットコア管理NEがハンドオーバを拒絶することを示す場合、ソースコア管理NEは、ソースアクセスNEにハンドオーバ拒絶メッセージを送信する。ハンドオーバ拒絶メッセージは、拒絶が、CSGアクセスが制限されたことによるものであることを示す情報を伝達することができ(たとえば、このメッセージは「原因」値「CSGアクセスが制限された」を伝達する)、あるいはこのメッセージは、UEの許容CSGリスト情報を伝達し、このようにして、ソースアクセスNEがその後、このターゲットエリアをハンドオーバの対象として選択することはない。
【0231】
ステップ709b:ターゲットコア管理NEはアクセスおよびハンドオーバを許可する。
【0232】
ターゲットコア管理NEがハンドオーバが成功したことを示す場合、ソースコア管理NEは、ソースアクセスNEにハンドオーバコマンドメッセージを送信する。
【0233】
このメッセージは、UEがこのターゲットエリアにおけるCSGメンバーであるかどうかに関する情報を伝達することができる。任意に、このメッセージは、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を伝達することができる。
【0234】
ステップ710:ソースアクセスNEは、ハンドオーバコマンドメッセージを受信した場合、UEにハンドオーバコマンドメッセージを送信し、UEにターゲットエリアへのハンドオーバを行うよう通知する。
【0235】
任意に、ステップ705でUEがCSGメンバーであるかどうかについてターゲットアクセスNEに通知することは以下の方法に従ってステップ710で実施することができる。UEは、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかを判定することができ、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれている場合、UEはこのターゲットエリアにおけるCSGメンバーであり、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれていない場合、UEはターゲットエリアの非CSGメンバーである。UEは、第2の実施形態の方法1のステップ205に関連してターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を取得することができる。
【0236】
ソースアクセスNEがハンドオーバ拒絶メッセージを受信し、このメッセージが、ハンドオーバに対する拒絶がCSGアクセスが制限されたことによって生じたことを示す情報を伝達する場合、ソースアクセスNEがその後、このターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始することはない。
【0237】
注:任意に、UEは、登録された許容CSGリスト情報を有さない場合、ターゲットエリアの非CSGメンバーであると判定される。
【0238】
ステップ711:UEは、ターゲットエリアへのハンドオーバを行い、ターゲットアクセスNEにハンドオーバ確認メッセージを送信する。
【0239】
このメッセージは、UEがこのターゲットエリアにおけるCSGメンバーであるかどうかに関する情報を伝達することができ、それによって、その後、ターゲットアクセスNEはCSGメンバーに対して特別な処理、たとえば微分QoS制御を実行することができる。
【0240】
ステップ712:ターゲットアクセスNEは、ターゲットコア管理NEにハンドオーバ通知メッセージを送信し、UEがターゲットエリアへのハンドオーバを行ったことをターゲットコア管理NEに通信する。
【0241】
ステップ713:ソースコア管理NEはソースアクセスNEとやり取りしてUEコンテキストを解放する。
【0242】
これで、ターゲットアクセスNEが、ハンドオーバを開始するかどうかを判定し、UEにターゲットエリアへのハンドオーバを行わせるプロセスが終了する。
【0243】
本発明の第5の実施形態では、ターゲットコア管理NEが、アクセスモードに応じてターゲットエリアへのハンドオーバを行うかどうかおよび/またはターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかを判定し、UEがアクセスを許可されているターゲットエリアへのハンドオーバをUEに確実に行わせる。特に、ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードであるとき、UEは、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれていない場合でもターゲットエリアへのハンドオーバを確実に行い、したがって、UEのサービスの連続性が確保され、ユーザの体験が向上する。任意に、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG IDがターゲットアクセスNEから供給されてよく、それによって、ソースアクセスNEがこの情報を取得することによる従来技術に対する修正を低減させることができる。たとえば、この情報は、UEによって報告される測定レポートで伝達される。さらに、ターゲットアクセスNEから供給される情報の方が信頼性が高い。
【0244】
任意に、ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードであり、このターゲットエリアにおけるUEのタイプが判定されると、ソースアクセスNEはこの情報をターゲットアクセスNEに送信する。ターゲットアクセスNEは、UEがCSGメンバーであるかどうかに応じて微分QoS制御を実施する。たとえば、ターゲットアクセスNEは、CSGメンバーに対して微分QoS制御を実施し、すなわち、このCSGメンバーがより高い優先順位でネットワーク資源を使用できるようにし、それによって、ユーザの体験をさらに向上させることができる。
【0245】
注:任意に、ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードであるとき、UEの許容CSGリスト情報が取得されず、たとえば、UEが、登録された許容CSGリスト情報を有さない場合でも、UEはターゲットエリアへのハンドオーバを確実に行い、したがって、UEのサービスの連続性が確保され、ユーザの体験が向上する。
【0246】
第6の実施形態のハンドオーバ制御方法では、ターゲットアクセスNEがハンドオーバ時にハンドオーバ制御を実施する。第6の実施形態は、異なるネットワークトポロジーおよびハンドオーバ手順に応じて2つの方法を含む。
【0247】
方法1:この方法は、X2方式のハンドオーバに対処するものである。ソースアクセスNEとターゲットアクセスNEは互いにメッセージを送信することができ、コア管理NEは変更されず、すなわち、ソースコア管理NEとターゲットコア管理NEは同じコア管理NEである。図8に示されているように、この方法のフローチャートは以下のステップを含む。
【0248】
ステップ801:ソースアクセスNEがターゲットアクセスNEにハンドオーバ要求メッセージを送信する。
【0249】
ソースアクセスNEは、ハンドオーバ要求メッセージでUEの許容CSGリストを伝達する。ソースアクセスNEによってUEの許容CSGリスト情報を取得するプロセスについては、第1の実施形態のステップ201の説明を参照されたい。
【0250】
注:ソースアクセスNEによってUEの許容CSGリスト情報を取得するプロセスは任意である。UEが、登録された許容CSGリスト情報を有さない場合、第2の実施形態のステップ201で説明したように、ソースアクセスNEがUEの許容CSGリスト情報を取得することはできない。
【0251】
任意に、ソースアクセスNEは、ハンドオーバ要求メッセージでターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を伝達することができる。
【0252】
ステップ802:ターゲットアクセスNEは、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報、ならびにUEの許容CSGリスト情報を取得する。
【0253】
UEの許容CSGリスト情報は、ソースアクセスNEによってハンドオーバ要求メッセージを通じてターゲットアクセスNEに通知される。
【0254】
注:ターゲットアクセスNEによってUEの許容CSGリスト情報を取得するプロセスは任意である。UEが、登録された許容CSGリスト情報を有さない場合、ソースアクセスNEがUEの許容CSGリストをターゲットアクセスNEに通知することはできず、ターゲットアクセスNEがUEの許容CSGリスト情報を取得することはできない。
【0255】
ターゲットアクセスNEは、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG IDを以下の方法のうちの少なくとも1つで取得することができる。
【0256】
(1)ターゲットアクセスNEは、ソースアクセスNEによって送信されたハンドオーバ要求メッセージを受信し、この場合、ハンドオーバ要求メッセージはターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG IDを伝達する。
【0257】
(2)ターゲットアクセスNEは、ターゲットエリアIDとアクセスモードとの間およびターゲットエリアIDとCSG IDとの間のマップに問い合わせ、ターゲットエリアIDに応じてターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG IDを取得し、この場合、ターゲットアクセスNEは、ターゲットエリアIDとアクセスモードとの間およびターゲットエリアIDとCSG IDとの間のマップによって構成される。
【0258】
(3)ターゲットアクセスNEは、ターゲットエリアのセルIDに応じてターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG IDを取得し、この場合、セルIDは、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG IDを含み、ソースアクセスNEによってハンドオーバ要求メッセージを通じてターゲットアクセスNEに通知される。
【0259】
(4)HMSまたは事業者のバックエンドシステム、たとえば、事業者のOSSまたはBOSSは、ターゲットエリアとアクセスモードとの間およびターゲットエリアとCSG IDとの間のマップによって構成される。ターゲットアクセスNEは、HMSまたは事業者のバックエンドシステムにターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG IDについて問い合わせる。
【0260】
たとえば、アクセスNEは、HMSまたは事業者のバックエンドシステムに登録要求メッセージを送信し、HMSまたは事業者のバックエンドシステムは、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を伝達する登録応答メッセージをアクセスNEに送信する。
【0261】
ステップ803:ターゲットアクセスNEは、アクセスおよびハンドオーバを実行するかどうかを判定する。
【0262】
ターゲットアクセスNEは、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID、ならびにUEの許容CSGリスト情報を取得した後、アクセスモードに応じてターゲットエリアへのハンドオーバを行うかどうかおよび/またはターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかを判定する。ターゲットアクセスNEは、ハンドオーバを開始するかどうかを以下のように判定することができる。
【0263】
ターゲットアクセスNEはまず、ターゲットエリアのアクセスモードを判定する。具体的な判定ステップは以下のとおりである。
【0264】
(1)ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合、ターゲットアクセスNEはこのターゲットエリアを選択し、このターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかにかかわらずハンドオーバ手順を開始し、後に続くステップ804bを実行する。任意に、ターゲットアクセスNEは、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかを判定し、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれている場合、UEはこのターゲットエリアにおけるCSGメンバーであり、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれていない場合、UEはターゲットエリアの非CSGメンバーであり、したがって、その後ターゲットアクセスNEは、CSGメンバーに対して微分QoS制御のような特別な処理を実行することができる。あるいは、
【0265】
(2)ターゲットエリアのアクセスモードがクローズドアクセスモードである場合、ターゲットアクセスNEは、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかをさらに判定する。ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれている場合、ターゲットアクセスNEはこのターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始し、後に続くステップ804bを実行し、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれていない場合、ターゲットアクセスNEがこのターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始し、後に続くステップ804aを実行することはできない。
【0266】
他の方法は以下のとおりである。ターゲットアクセスNEはまず、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかを判定する。具体的な判定ステップは以下のとおりである。
【0267】
(1)ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれている場合、UEはこのターゲットエリアにおけるCSGメンバーであり、ターゲットアクセスNEはこのターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始し、後に続くステップ804bを実行する。
【0268】
(2)ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれていない場合、すなわち、UEがターゲットエリアにおける非CSGメンバーである場合、ターゲットアクセスNEは、ターゲットエリアのアクセスモードがどちらのアクセスモードであるかを判定する。ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合、ターゲットアクセスNEはこのターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始し、後に続くステップ804bを実行し、ターゲットエリアのアクセスモードがクローズドアクセスモードである場合、ターゲットアクセスNEはこのターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始することができず、後に続くステップ804aを実行する。
【0269】
注:ターゲットアクセスNEがターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG IDを取得したが、UEの許容CSGリストを取得しておらず、たとえば、UEが、登録された許容CSGリスト情報を有さない場合、ターゲットアクセスNEがハンドオーバの決定を下し、UEがCSGメンバーであるかどうかを判定するステップは、第2の実施形態の方法1のステップ202と同様であり、ここでは説明しない。
【0270】
ステップ804a:ターゲットアクセスNEはアクセスおよびハンドオーバを拒絶する。
【0271】
ターゲットアクセスNEは、ハンドオーバ要求メッセージを拒絶する場合、ソースアクセスNEにハンドオーバ拒絶メッセージを送信する。ハンドオーバ拒絶メッセージは、拒絶が、CSGアクセスが制限されたことによるものであることを示す情報を伝達することができ(たとえば、このメッセージは「原因」値「CSGアクセスが制限された」を伝達する)、あるいはこのメッセージは、UEの許容CSGリスト情報を伝達し、このようにして、ソースアクセスNEがその後、このターゲットエリアをハンドオーバの対象として選択することはなくなる。
【0272】
ステップ804b:ターゲットアクセスNEはアクセスおよびハンドオーバを許可する。
【0273】
ターゲットアクセスNEは、ハンドオーバ要求メッセージを受け入れる場合、ソースアクセスNEにハンドオーバ要求肯定応答メッセージを返す。
【0274】
任意に、このメッセージは、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を伝達することができる。
【0275】
ステップ805:ソースアクセスNEは、UEにハンドオーバコマンドメッセージを送信し、UEにターゲットエリアへのハンドオーバを行うよう通知する。
【0276】
任意に、ターゲットアクセスNEによってステップ803でUEがCSGメンバーであるかどうかを判定するプロセスは、以下の方法に従ってステップ805で実施することができる。UEは、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかを判定することができ、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれている場合、UEはこのターゲットエリアにおけるCSGメンバーであり、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれていない場合、UEはターゲットエリアの非CSGメンバーである。UEは、第2の実施形態の方法1のステップ205に関連してターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を取得することができる。
【0277】
注:任意に、UEは、登録された許容CSGリスト情報を有さない場合、ターゲットエリアの非CSGメンバーであると判定される。
【0278】
ステップ806:UEは、ターゲットエリアへのハンドオーバを行い、ターゲットアクセスNEにハンドオーバ確認メッセージを送信する。
【0279】
このメッセージは、UEがこのターゲットエリアにおけるCSGメンバーであるかどうかに関する情報を伝達することができ、それによって、その後、ターゲットアクセスNEはCSGメンバーに対して特別な処理、たとえば微分QoS制御を実行することができる。
【0280】
ステップ807:ターゲットアクセスNEは、コア管理NEにパス切り替え要求メッセージを送信する。
【0281】
ネットワークにターゲットAGWが存在する場合、パス切り替え要求メッセージはターゲットAGWを通してコア管理NEに送信される。
【0282】
ステップ808:コア管理NEは、ターゲットアクセスNEにパス切り替え要求肯定応答メッセージを返す。
【0283】
ステップ809:ターゲットアクセスNEは、ソースアクセスNEに資源解放メッセージを送信する。
【0284】
これで、X2インタフェースのネットワークアーキテクチャにおいて、ターゲットアクセスNEが、ハンドオーバを開始するかどうかを判定し、UEにターゲットエリアへのハンドオーバを実行させるプロセスが終了する。
【0285】
方法2:この方法は、S1方式のハンドオーバに対処する方法である。ソースアクセスNEとターゲットアクセスNEは互いにメッセージを送信することができず、コア管理NEを通じてメッセージを送信する必要がある。図9に示されているように、この方法のフローチャートは以下のステップを含む。
【0286】
ステップ901:ソースアクセスNEが、ソースコア管理NEにハンドオーバ必要メッセージを送信する。
【0287】
任意に、ソースアクセスNEは、ハンドオーバ必要メッセージでターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を伝達することができる。
【0288】
ステップ902:ソースコア管理NEは、ターゲットコア管理NEにフォワードリロケーション要求メッセージを送信する。
【0289】
任意に、ソースコア管理NEは、フォワードリロケーション要求メッセージでターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を伝達する。
【0290】
任意に、ソースコア管理NEは、フォワードリロケーション要求メッセージでUEの許容CSGリスト情報を伝達する。
【0291】
注:ソースコア管理NEがUEの許容CSGリスト情報を伝達するかどうかは任意である。UEが、登録された許容CSGリスト情報を有さない場合、ソースコア管理NEは、UEの許容CSGリスト情報を取得することができず、したがって、フォワードリロケーション要求メッセージでUEの許容CSGリスト情報を伝達することはできない。
【0292】
ステップ903:ターゲットコア管理NEは、ターゲットアクセスNEにハンドオーバ要求メッセージを送信する。
【0293】
任意に、ターゲットコア管理NEは、ハンドオーバ要求メッセージでターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を伝達する。
【0294】
ターゲットコア管理NEは、ハンドオーバ要求メッセージでUEの許容CSGリスト情報を伝達する。
【0295】
注:ターゲットコア管理NEは、UEの許容CSGリスト情報を伝達してもしなくてもよい。UEが、登録された許容CSGリスト情報を有さない場合、ソースコア管理NEがUEの許容CSGリスト情報をターゲットコア管理NEに通知することはできず、ターゲットコア管理NEがUEの許容CSGリスト情報を取得することはできない。したがって、ターゲットコア管理NEがハンドオーバ要求メッセージでUEの許容CSGリスト情報を伝達することはできない。
【0296】
ステップ904:ターゲットアクセスNEは、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID、ならびにUEの許容CSGリスト情報を取得する。UEの許容CSGリスト情報は、ターゲットコア管理NEによってハンドオーバ要求メッセージを通じてターゲットアクセスNEに通知される。
【0297】
注:ターゲットアクセスNEによってUEの許容CSGリスト情報を取得するプロセスは任意である。UEが、登録された許容CSGリスト情報を有さない場合、ターゲットコア管理NEがUEの許容CSGリストをターゲットアクセスNEに通知することはできず、ターゲットアクセスNEがUEの許容CSGリスト情報を取得することはできない。
【0298】
ターゲットアクセスNEは、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG IDを以下の方法のうちの少なくとも1つで取得することができる。
【0299】
(1)ターゲットアクセスNEは、ターゲットコア管理NEによって送信されたハンドオーバ要求メッセージを受信し、この場合、ハンドオーバ要求メッセージはターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG IDを伝達する。
【0300】
(2)ターゲットアクセスNEは、ターゲットエリアIDとアクセスモードとの間およびターゲットエリアIDとCSG IDとの間のマップに問い合わせ、ターゲットエリアIDに応じてターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG IDを取得し、この場合、ターゲットアクセスNEは、ターゲットエリアIDとアクセスモードとの間およびターゲットエリアIDとCSG IDとの間のマップによって構成される。
【0301】
(3)ターゲットアクセスNEは、ターゲットエリアのセルIDに応じてターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG IDを取得し、この場合、セルIDは、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG IDを含み、ターゲットコア管理NEによってハンドオーバ要求メッセージを通じてターゲットアクセスNEに通知される。
【0302】
(4)HMSまたは事業者のバックエンドシステム、たとえば、事業者のOSSまたはBOSSは、ターゲットエリアとアクセスモードとの間およびターゲットエリアとCSG IDとの間のマップによって構成される。ターゲットアクセスNEは、HMSまたは事業者のバックエンドシステムにターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG IDについて問い合わせる。たとえば、アクセスNEは、HMSまたは事業者のバックエンドシステムに登録要求メッセージを送信し、HMSまたは事業者のバックエンドシステムは、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を伝達する登録応答メッセージをアクセスNEに送信する。
【0303】
ステップ905:ターゲットアクセスNEは、アクセスおよびハンドオーバを実行するかどうかを判定する。
【0304】
ターゲットアクセスNEは、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID、ならびにUEの許容CSGリスト情報を取得した後、アクセスモードに応じてターゲットエリアへのハンドオーバを行うかどうかおよび/またはターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかを判定する。ターゲットアクセスNEがハンドオーバを開始するかどうかおよびUEがCSGメンバーであるかどうか判定するステップは、第6の実施形態の方法1のステップ803と同様である。
【0305】
注:ターゲットアクセスNEがターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG IDを取得したが、UEの許容CSGリストを取得しておらず、たとえば、UEが、登録された許容CSGリスト情報を有さない場合、ターゲットアクセスNEがハンドオーバの決定を下し、UEがCSGメンバーであるかどうかを判定するステップは、第2の実施形態の方法1のステップ202と同様であり、ここでは説明しない。
【0306】
ステップ906a:ターゲットアクセスNEはアクセスおよびハンドオーバを拒絶する。
【0307】
ターゲットアクセスNEは、ハンドオーバ要求メッセージを拒絶する場合、ターゲットコア管理NEにハンドオーバ拒絶メッセージを送信する。ハンドオーバ拒絶メッセージは、拒絶が、CSGアクセスが制限されたことによるものであることを示す情報を伝達することができ(たとえば、このメッセージは「原因」値「CSGアクセスが制限された」を伝達する)、あるいはこのメッセージは、UEの許容CSGリスト情報を伝達し、このようにして、ソースアクセスNEがその後、このターゲットエリアをハンドオーバの対象として選択することはなくなる。
【0308】
ステップ906b:ターゲットアクセスNEはアクセスおよびハンドオーバを許可する。
【0309】
ターゲットアクセスNEは、ハンドオーバ要求メッセージを受け入れる場合、コア管理NEにハンドオーバ要求肯定応答メッセージを返す。
【0310】
任意に、このメッセージは、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を伝達することができる。
【0311】
AGWが存在する場合、ターゲットアクセスNEはターゲットAGWを通じてターゲットコア管理NEとやり取りする。
【0312】
ステップ907:ターゲットコア管理NEは、ソースコア管理NEにフォワードリロケーション応答メッセージを返す。
【0313】
ターゲットコア管理NEがハンドオーバ要求肯定応答メッセージを受信した場合、ターゲットアクセスNEは、ハンドオーバが成功したことを示し、ターゲットコア管理NEは、ソースコア管理NEにフォワードリロケーション応答メッセージを送信する。次いで、ステップ908bが実行される。このメッセージは、UEがこのターゲットエリアにおけるCSGメンバーであるかどうかに関する情報を伝達することができる。任意に、このメッセージは、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を伝達することができる。
【0314】
ターゲットコア管理NEがハンドオーバ拒絶メッセージを受信した場合、ターゲットコア管理NEによってソースコア管理NEに返されるフォワードリロケーション応答メッセージは、ハンドオーバを拒絶することを示し、拒絶が、CSGアクセスが制限されたことによるものであることを示す情報を伝達することができる(たとえば、このメッセージは「原因」値「CSGアクセスが制限された」を伝達する)。次いで、ステップ908aが実行される。
【0315】
ステップ908a:ソースコア管理NEは、ソースアクセスNEにハンドオーバ拒絶メッセージを送信する。
【0316】
ターゲットコア管理NEがハンドオーバを拒絶することを示す場合、ソースコア管理NEは、ソースアクセスNEにハンドオーバ拒絶メッセージを送信する。ハンドオーバ拒絶メッセージは、拒絶が、CSGアクセスが制限されたことによるものであることを示す情報を伝達することができる(たとえば、このメッセージは「原因」値「CSGアクセスが制限された」を伝達する)。あるいはこのメッセージは、UEの許容CSGリスト情報を伝達し、それによって、ソースアクセスNEがその後、このターゲットエリアをハンドオーバの対象として選択することはなくなる。
【0317】
ステップ908b:ソースコア管理NEはソースアクセスNEにハンドオーバコマンドメッセージを送信する。
【0318】
ターゲットコア管理NEがハンドオーバが成功したことを示す場合、ソースコア管理NEは、ソースアクセスNEにハンドオーバコマンドメッセージを送信する。
【0319】
任意に、このメッセージは、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を伝達することができる。
【0320】
ステップ909:ソースアクセスNEは、ハンドオーバコマンドメッセージを受信した場合、UEにハンドオーバコマンドメッセージを送信し、UEにターゲットエリアへのハンドオーバを行うよう通知する。
【0321】
任意に、ステップ905でUEがCSGメンバーであるかどうかについてターゲットアクセスNEに通知することは以下の方法に従ってステップ909で実施することができる。UEは、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかを判定することができ、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれている場合、UEはこのターゲットエリアにおけるCSGメンバーであり、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれていない場合、UEはターゲットエリアの非CSGメンバーである。UEは、第2の実施形態の方法1のステップ205に関連してターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を取得することができる。
【0322】
ソースアクセスNEがハンドオーバ拒絶メッセージを受信し、このメッセージが、ハンドオーバに対する拒絶がCSGアクセスが制限されたことによって生じたことを示す情報を伝達する場合、ソースアクセスNEがその後、このターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始することはない。
【0323】
注:任意に、UEは、登録された許容CSGリスト情報を有さない場合、ターゲットエリアの非CSGメンバーであると判定される。
【0324】
ステップ910:UEは、ターゲットエリアへのハンドオーバを行い、ターゲットアクセスNEにハンドオーバ確認メッセージを送信する。
【0325】
このメッセージは、UEがこのターゲットエリアにおけるCSGメンバーであるかどうかに関する情報を伝達することができ、それによって、その後、ターゲットアクセスNEはCSGメンバーに対して特別な処理、たとえば微分QoS制御を実行することができる。
【0326】
ステップ911:ターゲットアクセスNEは、ターゲットコア管理NEにハンドオーバ通知メッセージを送信し、UEがターゲットエリアへのハンドオーバを行ったことをターゲットコア管理NEに通信する。
【0327】
ステップ912:ソースコア管理NEはソースアクセスNEとやり取りしてUEコンテキストを解放する。
【0328】
これで、S1インタフェースのネットワークアーキテクチャにおいて、ターゲットアクセスNEが、ハンドオーバを開始するかどうかを判定し、UEにターゲットエリアへのハンドオーバを実行させるプロセスが終了する。
【0329】
本発明の第6の実施形態では、ターゲットアクセスNEが、アクセスモードに応じてターゲットエリアへのハンドオーバを行うかどうかおよび/またはターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかを判定し、UEがアクセスを許可されているターゲットエリアへのハンドオーバをUEに確実に行わせる。特に、ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードであるとき、UEは、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれていない場合でもターゲットエリアへのハンドオーバを確実に行い、したがって、UEのサービスの連続性が確保され、ユーザの体験が向上する。任意に、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG IDがターゲットアクセスNEから供給されてよく、それによって、ソースアクセスNEがこの情報を取得することによる従来技術に対する修正を低減させることができる。たとえば、この情報は、UEによって報告される測定レポートで伝達される。さらに、ターゲットアクセスNEから供給される情報の方が信頼性が高い。
【0330】
任意に、ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードであり、このターゲットエリアにおけるUEのタイプが判定されると、ソースアクセスNEはこの情報をターゲットアクセスNEに送信する。ターゲットアクセスNEは、UEがCSGメンバーであるかどうかに応じて微分QoS制御を実施する。たとえば、ターゲットアクセスNEは、CSGメンバーに対して微分QoS制御を実施し、すなわち、このCSGメンバーがより高い優先順位でネットワーク資源を使用できるようにし、それによって、ユーザの体験をさらに向上させることができる。
【0331】
注:任意に、ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードであるとき、UEの許容CSGリスト情報が取得されず、たとえば、UEが、登録された許容CSGリスト情報を有さない場合でも、UEはターゲットエリアへのハンドオーバを確実に行い、したがって、UEのサービスの連続性が確保され、ユーザの体験が向上する。
【0332】
第7の実施形態のハンドオーバ制御方法では、UEがハンドオーバ時にハンドオーバ制御を実施する。第7の実施形態のフローチャートは、図10に示されており、以下のステップを含む。
【0333】
ステップ1001:ソースアクセスNEが、第1の実施形態から第6の実施形態で説明したハンドオーバプロセスと同様な、ターゲットエリアへのハンドオーバを開始する。
【0334】
ステップ1002:ソースアクセスNEは、UEにハンドオーバコマンドメッセージを送信し、UEにターゲットエリアへのハンドオーバを行うよう通知する。
【0335】
このメッセージは、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を伝達することができる。
【0336】
ステップ1003:UEは、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID、ならびにUEの許容CSGリスト情報を取得する。
【0337】
注:UEの許容CSGリスト情報を取得するプロセスは任意であり、たとえば、UEは登録された許容CSGリスト情報を有さない。
【0338】
UEは、第2の実施形態の方法1のステップ205に関連してターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を取得することができる。
【0339】
UEは、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかを判定することができ、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれている場合、UEはこのターゲットエリアにおけるCSGメンバーであり、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれていない場合、UEはターゲットエリアの非CSGメンバーである。
【0340】
注:任意に、UEは、登録された許容CSGリスト情報を有さない場合、ターゲットエリアの非CSGメンバーと判定される。
【0341】
ステップ1004: UEは、アクセスおよびハンドオーバを実行するかどうかを判定する。
【0342】
UEは、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID、ならびにUEの許容CSGリスト情報を取得した後、アクセスモードに応じてターゲットエリアへのハンドオーバを行うかどうかおよび/またはターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかを判定する。UEは、ハンドオーバを開始するかどうかを以下のように判定することができる。
【0343】
UEはまず、ターゲットエリアのアクセスモードを判定する。具体的な判定ステップは以下のとおりである。
【0344】
(1)ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合、UEはこのターゲットエリアを選択し、このターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかにかかわらずハンドオーバ手順を開始し、後に続くステップ1005aを実行する。任意に、UEは、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかを判定し、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれている場合、UEはこのターゲットエリアにおけるCSGメンバーであり、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれていない場合、UEはターゲットエリアの非CSGメンバーであり、したがって、その後UEがCSGメンバーであるかどうかに関する情報をターゲットアクセスNEに送信することができる。あるいは、
【0345】
(2)ターゲットエリアのアクセスモードがクローズドアクセスモードである場合、UEは、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかをさらに判定する必要がある。ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれている場合、UEはこのターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始し、後に続くステップ1005aを実行し、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれていない場合、UEがこのターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始することができず、後に続くステップ1005bを実行する。
【0346】
他の方法は以下のとおりである。UEはまず、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかを判定する。具体的な判定ステップは以下のとおりである。
【0347】
(1)ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれている場合、UEはこのターゲットエリアにおけるCSGメンバーであり、UEはこのターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始し、後に続くステップ1005aを実行する。
【0348】
(2)ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれていない場合、すなわち、UEがターゲットエリアにおける非CSGメンバーである場合、UEは、ターゲットエリアのアクセスモードがどちらのアクセスモードであるかを判定する。ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合、UEはこのターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始し、後に続くステップ1005aを実行し、ターゲットエリアのアクセスモードがクローズドアクセスモードである場合、UEはこのターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始することができず、後に続くステップ1005bを実行する。
【0349】
注:UEがターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG IDを取得したが、UEの許容CSGリストを取得しておらず、たとえば、UEが、登録された許容CSGリスト情報を有さない場合、UEがハンドオーバの決定を下し、UE自体がCSGメンバーであるかどうかを判定するステップは、第2の実施形態の方法1のステップ202と同様であり、ここでは説明しない。
【0350】
ステップ1005a:UEはアクセスおよびハンドオーバを許可する。
【0351】
UEは、ハンドオーバコマンドメッセージを受け入れる場合、ターゲットアクセスNEにハンドオーバ確認メッセージを返す。
【0352】
任意に、このメッセージは、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を伝達することができる。
【0353】
このメッセージは、UEがこのターゲットエリアにおけるCSGメンバーであるかどうかに関する情報を伝達することができ、それによって、その後、ターゲットアクセスNEはCSGメンバーに対して特別な処理、たとえば微分QoS制御を実行することができる。
【0354】
ステップ1005b:UEはアクセスおよびハンドオーバを拒絶する。
【0355】
UEは、ハンドオーバコマンドメッセージを拒絶する場合、ソースアクセスNEにハンドオーバ拒絶メッセージまたはハンドオーバ取り消しメッセージを送信してハンドオーバが失敗したことまたはハンドオーバを取り消すことを示し、UEがターゲットエリアへのハンドオーバを行うことはできなくなる。ハンドオーバ拒絶メッセージまたはハンドオーバ取り消しメッセージは、拒絶または取り消しが、CSGアクセスが制限されたことによるものであることを示す情報を伝達することができ(たとえば、このメッセージは「原因」値「CSGアクセスが制限された」を伝達する)、あるいはこのメッセージは、UEの許容CSGリスト情報を伝達し、それによって、ソースアクセスNEがその後、このターゲットエリアをハンドオーバの対象として選択することはなくなる。
【0356】
ステップ1006:UEがハンドオーバコマンドメッセージを受け入れる場合、ターゲットアクセスNEは、UEから送信され、UEがターゲットエリアへのハンドオーバを行うことができることを示すハンドオーバ確認メッセージを受信し、前述の各実施形態で説明したハンドオーバ手順を実行する。
【0357】
ステップ1007:UEがハンドオーバコマンドメッセージを拒絶する場合、ソースアクセスNEは、UEから送信され、UEがターゲットエリアへのハンドオーバを行うことができないことを示すハンドオーバ拒絶メッセージまたはハンドオーバ取り消しメッセージを受信し、ソースコア管理NEにハンドオーバ取り消しメッセージを送信する。
【0358】
ソースアクセスNEがハンドオーバ拒絶メッセージまたはハンドオーバ取り消しメッセージを受信し、このメッセージが、ハンドオーバに対する拒絶がCSGアクセスが制限されたことによって生じたことを示す情報を伝達する場合、ソースアクセスNEがその後、このターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始することはない。
【0359】
ステップ1008:ソースコア管理NEは、ターゲットコア管理NEにハンドオーバ取り消し要求メッセージを送信する。
【0360】
ステップ1009:ターゲットコア管理NEはターゲットアクセスNEとやり取りして資源を解放する。
【0361】
AGWが存在する場合、ターゲットコア管理NEはターゲットAGWを通じてターゲットアクセスNEとやり取りする。
【0362】
ステップ1010:ターゲットコア管理NEは、ソースコア管理NEにハンドオーバ取り消し応答メッセージを送信する。
【0363】
ステップ1011:ソースコア管理NEは、ソースアクセスNEにハンドオーバ取り消し肯定応答メッセージを送信する。
【0364】
本発明の第7の実施形態では、UEが、アクセスモードに応じてターゲットエリアへのハンドオーバを行うかどうかおよび/またはターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかを判定し、UEがアクセスを許可されているターゲットエリアへのハンドオーバを確実に行う。特に、ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードであるとき、UEは、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれていない場合でもターゲットエリアへのハンドオーバを確実に行い、したがって、UEのサービスの連続性が確保され、ユーザの体験が向上する。任意に、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG IDがターゲットアクセスNEから供給されてよく、それによって、ソースアクセスNEがこの情報を取得することによる従来技術に対する修正を低減させることができる。たとえば、この情報は、UEによって報告される測定レポートで伝達される。さらに、ターゲットアクセスNEから供給される情報の方が信頼性が高い。
【0365】
任意に、ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードであり、このターゲットエリアにおけるUEのタイプが判定されると、ソースアクセスNEはこの情報をターゲットアクセスNEに送信する。ターゲットアクセスNEは、UEがCSGメンバーであるかどうかに応じて微分QoS制御を実施する。たとえば、ターゲットアクセスNEは、CSGメンバーに対して微分QoS制御を実施し、すなわち、このCSGメンバーがより高い優先順位でネットワーク資源を使用できるようにし、それによって、ユーザの体験をさらに向上させることができる。
【0366】
注:任意に、ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードであるとき、UEの許容CSGリスト情報が取得されず、たとえば、UEが、登録された許容CSGリスト情報を有さない場合でも、UEはターゲットエリアへのハンドオーバを確実に行い、したがって、UEのサービスの連続性が確保され、ユーザの体験が向上する。
【0367】
本発明によるハンドオーバ制御方法は、ハンドオーバ決定プロセスにおいて前述の決定方法に限定されない。他の方法として、UEはまず、ターゲットエリアのアクセスモードを取得して判定し、ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合、UEはこのターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始し、ターゲットエリアのアクセスモードがクローズドアクセスモードである場合、UEは、ターゲットエリアのCSG IDおよびUEの許容CSGリストのような情報を取得し、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかを判定する。ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれている場合、UEはこのターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始する。
【0368】
また、UEが、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれていないと判定した場合、UEは、ターゲットエリアのアクセスモードを取得し、ターゲットエリアのアクセスモードがどのアクセスモードであるかを判定する。ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合、UEは、このターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始し、ターゲットエリアのアクセスモードがクローズドアクセスモードである場合、UEは、このターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始することはしない。
【0369】
注:UEがターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG IDを取得したが、UEの許容CSGリストを取得しておらず、たとえば、UEがCSGの加入情報を有さない場合、UEのハンドオーバ制御方法およびプロセスによる、UEがCSGメンバーであるかどうかの判定は、第2の実施形態の方法1のステップ202と同様であり、ここでは説明しない。
【0370】
前述のハンドオーバ制御方法に基づいて、本発明の一実施形態は、ハンドオーバ制御装置をさらに提供する。図11に示されているように、ハンドオーバ制御装置1100は、取得ユニット1101とハンドオーバ制御ユニット1102とを含む。
【0371】
取得ユニット1101は、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG IDならびにUEの許容CSGリストを取得するように構成される。
【0372】
注:許容CSGリスト情報を取得するプロセスは任意である。UEが、登録された許容CSGリスト情報を有さない場合、UEの許容CSGリストを得ることはできない。
【0373】
ハンドオーバ制御ユニット1102は、UEがターゲットエリアへのハンドオーバを行うことができるかどうかを制御するように構成される。具体的には、ハンドオーバ制御ユニット1102は、UEがターゲットエリアへのハンドオーバを行うことができるかどうかを制御するように以下のように構成される。
ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合、または
ターゲットエリアのアクセスモードがクローズドアクセスモードである場合に、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかを判定し、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれている場合、または
ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれていない場合に、ターゲットエリアのアクセスモードを判定し、ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合、またはUEの許容CSGリストが存在しない場合に、ターゲットエリアのアクセスモードを判定し、ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合、
ハンドオーバ制御ユニット1102は、UEがターゲットエリアへのハンドオーバを行うのを許可する。
【0374】
ハンドオーバ制御ユニット1102は、アクセス許可モジュール1103とアクセス拒絶モジュール1104とをさらに含む。
【0375】
ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合、アクセス許可モジュール1103は、ターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始することができる。
【0376】
ターゲットエリアのアクセスモードがクローズドアクセスモードである場合、ハンドオーバ制御ユニット1102は、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかをさらに判定し、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれている場合には、アクセス許可モジュール1103は、ターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始することができ、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれていない場合またはUEの許容CSGリストが存在しない場合には、アクセス拒絶モジュール1104はターゲットエリアへのハンドオーバ手順を開始することを拒絶する。
【0377】
また、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれており、UEがこのターゲットエリアにおけるCSGメンバーである場合、アクセス許可モジュール1103は、このターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始することができる。
【0378】
ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれていない場合またはUEの許容CSGリストが存在せず、すなわち、UEがターゲットエリアの非CSGメンバーである場合、ハンドオーバ制御ユニット1102は、ターゲットエリアのアクセスモードがどちらのアクセスモードであるかをさらに判定し、ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合には、アクセス許可モジュール1103は、このターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始することができ、ターゲットエリアのアクセスモードがクローズドアクセスモードである場合には、アクセス拒絶モジュール1104はターゲットエリアへのハンドオーバ手順を開始することを拒絶する。
【0379】
この実施形態のハンドオーバ制御装置1100は、NEエンティティに内蔵されるかあるいはNEエンティティの外側に接続されたモジュールであってよい。NEエンティティは、ソースアクセスNE、ターゲットアクセスNE、コア管理NE、ソースコア管理NE、またはターゲットコア管理NEである。ハンドオーバ制御装置1100の物理的位置および構造は、複数の形態を有してよく、制限されない。
【0380】
この実施形態で提供されるハンドオーバ制御装置は、ターゲットエリアのアクセスモードをハンドオーバ制御において考慮すべき因子として使用し、CSG機構の下でターゲットエリアのアクセスモードに応じてハンドオーバを実行する処理機構を実現し、UEがアクセスを許可されたターゲットエリアへのハンドオーバをUEに確実に行わせ、したがって、UEのサービスの連続性を確保し、ユーザの体験を向上させる。
【0381】
任意に、ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードであり、かつターゲットエリアにおけるUEのタイプが判定されると、ソースアクセスNEはこの情報をターゲットアクセスNEに送信する。ターゲットアクセスNEは、UEがCSGメンバーであるかどうかに応じて微分QoS制御を実施する。たとえば、ターゲットアクセスNEは、CSGメンバーに対して微分QoS制御を実施し、すなわち、CSGメンバーがより高い優先順位でネットワーク資源を使用するのを可能にし、それによってユーザの体験をさらに向上させることができる。
【0382】
注:ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードであるときは、UEの許容CSGリストが取得されず、たとえば、UEが、登録された許容CSGリスト情報を有さない場合でも、UEはターゲットエリアへのハンドオーバを確実に行い、したがって、UEのサービスの連続性が確保され、ユーザの体験が向上する。
【0383】
前述のハンドオーバ制御方法に基づいて、本発明の一実施形態はハンドオーバ制御システムをさらに提供する。図12に示されているように、ハンドオーバ制御システムは、ハンドオーバ制御装置1201と情報記憶ユニット1202とを含む。
【0384】
情報記憶ユニット1202は、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG IDなどの情報を格納する、またはそうした情報のマップを生成するように構成される。
【0385】
ハンドオーバ制御装置1201は、
ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG IDならびにUEの許容CSGリストを情報記憶ユニット1202から取得するように構成された取得ユニット1203と、
ハンドオーバ制御ユニット1204とを含む。
【0386】
ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合、または
ターゲットエリアのアクセスモードがクローズドアクセスモードである場合に、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかを判定し、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれている場合、または
ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれていない場合に、ターゲットエリアのアクセスモードを判定し、ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合、UEの許容CSGリストが存在しない場合に、ターゲットエリアのアクセスモードを判定し、ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合、
ハンドオーバ制御ユニット1204は、UEがターゲットエリアへのハンドオーバを行うのを許可する。
【0387】
図13に示されているように、X2インタフェースのネットワークアーキテクチャでは、ハンドオーバ制御装置1201は、ソースアクセスNE、ターゲットアクセスNE、またはコア管理NEのようなNEエンティティに内蔵されてよい。
【0388】
図14に示されているように、S1インタフェースのネットワークアーキテクチャでは、ハンドオーバ制御装置1201は、ソースアクセスNE、ターゲットアクセスNE、ソースコア管理NE、またはターゲットコア管理NEのようなNEエンティティに内蔵されてよい。
【0389】
この実施形態のハンドオーバ制御システムは、ターゲットエリアのアクセスモードをハンドオーバ制御において考慮すべき因子として使用し、UEがアクセスを許可されたターゲットエリアへのハンドオーバをUEに確実に行わせ、したがって、UEのサービスの連続性を確保し、ユーザの体験を向上させる。
【0390】
任意に、ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードであり、かつターゲットエリアにおけるUEのタイプが判定されると、ソースアクセスNEはこの情報をターゲットアクセスNEに送信する。ターゲットアクセスNEは、UEがCSGメンバーであるかどうかに応じて微分QoS制御を実施する。たとえば、ターゲットアクセスNEは、CSGメンバーに対して微分QoS制御を実施し、すなわち、CSGメンバーがより高い優先順位でネットワーク資源を使用するのを可能にし、それによってユーザの体験をさらに向上させることができる。
【0391】
注:任意に、ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードであるときは、UEの許容CSGリストが取得されず、たとえば、UEが、登録された許容CSGリスト情報を有さない場合でも、UEはターゲットエリアへのハンドオーバを確実に行い、したがって、UEのサービスの連続性が確保され、ユーザの体験が向上する。
【0392】
図15に示されているように、第8の実施形態で提供されるハンドオーバ制御方法は以下のステップを含む。
【0393】
ステップ1501:ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG IDを取得する。
【0394】
ステップ1502:ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合、あるいは
ターゲットエリアのアクセスモードがクローズドアクセスモードである場合に、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかを判定し、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれている場合、あるいは
ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれていない場合に、ターゲットエリアのアクセスモードを判定し、ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合、あるいは
UEの許容CSGリストが存在しない場合に、ターゲットエリアのアクセスモードを判定し、ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合、
UEがターゲットエリアへのハンドオーバを行うのを許可する。
【0395】
本発明の第8の実施形態で提供されるハンドオーバ制御方法は、ターゲットエリアのアクセスモードをハンドオーバ制御において考慮すべき因子として使用し、CSG機構の下でターゲットエリアのアクセスモードに応じてハンドオーバを実行する処理機構を実現し、UEがアクセスを許可されたターゲットエリアへのハンドオーバをUEに確実に行わせ、したがって、UEのサービスの連続性を確保し、ユーザの体験を向上させる。
【0396】
任意に、ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードであるときは、UEの許容CSGリストが取得されず、たとえば、UEが、登録された許容CSGリスト情報を有さない場合でも、UEはターゲットエリアへのハンドオーバを確実に行い、したがって、UEのサービスの連続性が確保され、ユーザの体験が向上する。
【0397】
第9の実施形態のハンドオーバ制御方法では、コア管理NEがハンドオーバ時にハンドオーバ制御を実施する。第9の実施形態はX2方式のハンドオーバに対処する。ソースアクセスNEとターゲットアクセスNEは互いにメッセージを送信することができ、コア管理NEは変更されず、すなわち、ソースコア管理NEとターゲットコア管理NEは同じコア管理NEである。図16に示されているように、第9の実施形態のフローチャートは以下のステップを含む。
【0398】
ステップ1601:ソースアクセスNEがターゲットアクセスNEにハンドオーバ要求メッセージを送信する。
【0399】
ターゲットアクセスNEは家庭用WAP(たとえば、HNB、HeNB、または家庭用非3GPP WAP)あるいはCSG機能を有するWAP(たとえば、NodeB、eNodeB、または非3GPP WAP)、HNB GW、HeNB W、または家庭用非3GPP WAP GWであってよい。
【0400】
ステップ1602:ターゲットアクセスNEは、ソースアクセスNEにハンドオーバ要求肯定応答メッセージを返す。
【0401】
任意に、ターゲットアクセスNEは、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を伝達することができる。
【0402】
ステップ1603:ソースアクセスNEは、UEにハンドオーバコマンドメッセージを送信し、ターゲットエリアにハンドオーバするようUEに通知する。
【0403】
UEは、登録された許容CSGリスト情報を有する場合、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかを判定することができ、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれている場合、UEはこのターゲットエリアにおけるCSGメンバーであり、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれていない場合、UEはターゲットエリアの非CSGメンバーである。UEは、第2の実施形態の方法1のステップ205に関連してターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を取得することができる。
【0404】
UEは、登録された許容CSGリスト情報を有さない場合、ターゲットエリアの非CSGメンバーであると判定される。
【0405】
ステップ1604:UEは、ターゲットエリアへのハンドオーバを行い、ターゲットアクセスNEにハンドオーバ確認メッセージを送信する。
【0406】
このメッセージは、UEがこのターゲットエリアにおけるCSGメンバーであるかどうかに関する情報を伝達することができ、それによって、その後、ターゲットアクセスNEはCSGメンバーに対して特別な処理、たとえば微分QoS制御を実行することができる。
【0407】
ステップ1605:ターゲットアクセスNEは、コア管理NEにパス切り替え要求メッセージを送信する。
【0408】
ターゲットアクセスNEは、このメッセージでターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を伝達することができる。
【0409】
ステップ1606:コア管理NEは、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を取得する。
【0410】
コア管理NEは、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を以下の方法のうちの少なくとも1つで取得することができる。
【0411】
(1)ターゲットアクセスNEは、パス切り替え要求メッセージでターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を伝達する。
【0412】
(2)コア管理NEは、ターゲットエリアとアクセスモードとの間およびターゲットエリアとCSG IDとの間のマップによって構成される。コア管理NEは、このマップに応じてターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を取得する。
【0413】
(3)コア管理NEは、セルとアクセスモードとの間およびセルとCSG IDとの間のマップによって構成される。ターゲットアクセスNEは、パス切り替え要求メッセージでセル情報を伝達し、コア管理NEは、セル情報に応じてターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG ID情報を取得する。
【0414】
(4)HMSまたは事業者のバックエンドシステム、たとえば、事業者のOSSまたはBOSSは、ターゲットエリアとアクセスモードとの間およびターゲットエリアとCSG IDとの間のマップによって構成される。コア管理NEは、HMSまたは事業者のバックエンドシステムにターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG IDについて問い合わせる。
【0415】
コア管理NEは、UEの許容CSGリスト情報をさらに取得するか、あるいはUEの許容CSGリスト情報が存在しないことを知ることができる。たとえば、コア管理NEは、以下の方法に従ってUEの許容CSGリストを取得する。UEがコア管理NEに登録されているとき、コア管理NEがHSSに位置更新メッセージを送信し、HSSがコア管理NEに位置更新肯定応答メッセージを返す。HSSは、このメッセージでUEの許容CSGリスト情報を伝達し、したがって、コア管理NEはUEの許容CSGリスト情報を取得することができる。UEが、登録された許容CSGリスト情報を有さず、HSSが位置更新肯定応答メッセージでUEの許容CSGリスト情報を伝達しない場合、コア管理NEは、UEの許容CSGリストを取得せず、すなわち、UEの許容CSGリスト情報が存在しないことを知る。あるいはHSSがコア管理NEに加入者データ挿入メッセージを能動的に送信し、HSSに記憶されている加入データにUEの許容CSGリスト情報が含まれていないとき、HSSは、加入情報にUEの許容CSGリストが含まれていないことをコア管理NEに通知し、したがって、コア管理NEは、UEの許容CSGリスト情報が存在しないことを知り、あるいはコア管理NEは、UEの以前のサービス処理で保存されたデータに応じてUEの許容CSGリスト情報が存在しないことを知ることができる。
【0416】
AGWが存在する場合、このメッセージは、ターゲットAGWを通じてコア管理NEに送信される。
【0417】
ステップ1607:コア管理NEは、アクセスおよびハンドオーバを実行するかどうかを判定する。
【0418】
コア管理NEは、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG IDを取得した後、アクセスモードに応じてターゲットエリアへのハンドオーバを行うかどうかおよび/またはターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかを判定する。コア管理NEは、ハンドオーバを開始するかどうかを以下のように判定することができる。
【0419】
コア管理NEはまず、ターゲットエリアのアクセスモードを判定する。具体的な判定ステップは以下のとおりである。
【0420】
(1)ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合、コア管理NEはこのターゲットエリアを選択し、コア管理NEがUEの許容CSGリストを取得するかどうかにかかわらず、またはこのターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかにかかわらずハンドオーバ手順を開始し、後に続くステップ1608bを実行する。
【0421】
コア管理NEは、UEの許容CSGリスト情報を取得しなかった場合、UEがターゲットエリアの非CSGメンバーであるとさらに判定し、UEが非CSGメンバーであることを示す情報をターゲットアクセスNEに送信することができる。
【0422】
コア管理NEは、UEの許容CSGリスト情報を取得した場合、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかを判定し、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれている場合、UEはこのターゲットエリアにおけるCSGメンバーであり、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれていない場合、UEはターゲットエリアの非CSGメンバーであり、したがって、その後UEがCSGメンバーであるかどうかに関する情報をターゲットアクセスNEに送信することができる。あるいは、
【0423】
(2)ターゲットエリアのアクセスモードがクローズドアクセスモードである場合、コア管理NEは、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかを判定する。
【0424】
UEが、登録された許容CSGリスト情報を有さない場合、コア管理NEは、UEの許容CSGリストを取得せず、このターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始することができず、後に続くステップ1608aを実行する。
【0425】
UEが、登録された許容CSGリスト情報を有する場合、コア管理NEはUEの許容CSGリストを取得し、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれている場合、コア管理NEはこのターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始し、後に続くステップ1608bを実行し、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれていない場合、コア管理NEがこのターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始することができず、後に続くステップ1608aを実行する。
【0426】
他の方法は以下のとおりである。コア管理NEはまず、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかを判定する。具体的な判定ステップは以下のとおりである。
【0427】
(1)UEが、登録された許容CSGリスト情報を有する場合、コア管理NEはUEの許容CSGリストを取得する。
【0428】
1)ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれている場合、UEはこのターゲットエリアにおけるCSGメンバーであり、コア管理NEはこのターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始し、後に続くステップ1608bを実行する。
【0429】
2)ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれていない場合、すなわち、UEがターゲットエリアにおける非CSGメンバーである場合、コア管理NEは、ターゲットエリアのアクセスモードがどちらのアクセスモードであるかを判定する。ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合、コア管理NEはこのターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始し、後に続くステップ1608bを実行し、ターゲットエリアのアクセスモードがクローズドアクセスモードである場合、コア管理NEはこのターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始することができず、後に続くステップ1608aを実行する。
【0430】
(2)UEが許容CSGリスト情報を有さず、すなわち、コア管理NEがUEの許容CSGリストを取得せず、UEがターゲットエリアにおける非CSGメンバーである場合、コア管理NEは、ターゲットエリアのアクセスモードがどちらのアクセスモードであるかをさらに判定する。ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合、コア管理NEはこのターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始し、後に続くステップ1608bを実行し、ターゲットエリアのアクセスモードがクローズドアクセスモードである場合、コア管理NEはこのターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始することができず、後に続くステップ1608aを実行する。
【0431】
ステップ1608a:コア管理NEはアクセスおよびハンドオーバを拒絶する。
【0432】
コア管理NEは、ターゲットアクセスNEのパス切り替え要求メッセージを拒絶する場合、ターゲットアクセスNEにハンドオーバ拒絶メッセージを送信する。ハンドオーバ拒絶メッセージは、拒絶が、CSGアクセスが制限されたことによるものであることを示す情報を伝達することができ(たとえば、このメッセージは「原因」値「CSGアクセスが制限された」を伝達する)、あるいはこのメッセージは、UEの許容CSGリスト情報を伝達し、このようにして、ソースアクセスNEがその後、このターゲットエリアをハンドオーバの対象として選択することはなくなる。
【0433】
ステップ1608b:コア管理NEはアクセスおよびハンドオーバを許可する。
【0434】
コア管理NEは、ターゲットアクセスNEのパス切り替え要求メッセージを受け入れる場合、ターゲットアクセスNEにパス切り替え要求肯定応答メッセージを返し、この場合、パス切り替え要求肯定応答メッセージは、UEがこのターゲットエリアにおけるCSGメンバーであるかどうかに関する情報を伝達することができ、それによって、その後、ターゲットアクセスNEはCSGメンバーに対して特別な処理、たとえば微分QoS制御を実行することができる。
【0435】
ステップ1609:ターゲットアクセスNEはソースアクセスNEに資源解放メッセージを送信する。
【0436】
これで、コア管理NEが、ハンドオーバを開始するかどうかを判定し、UEにターゲットエリアへのハンドオーバを実行させるプロセスが終了する。
【0437】
本発明の第9の実施形態では、ソースコア管理NEが、アクセスモードに応じてターゲットエリアへのハンドオーバを行うかどうかおよび/またはターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかを判定し、UEがアクセスを許可されているターゲットエリアへのハンドオーバをUEに確実に行わせる。特に、ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードであるとき、UEは、登録された許容CSGリスト情報を有さずかつUEの許容CSGリストが取得されないかあるいはターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれていない場合でもターゲットエリアへのハンドオーバを確実に行い、したがって、UEのサービスの連続性が確保され、ユーザの体験が向上する。任意に、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG IDがターゲットアクセスNEから供給されてよく、それによって、ソースアクセスNEがこの情報を取得することによる従来技術に対する修正を低減させることができる。たとえば、この情報は、UEによって報告される測定レポートで伝達される。さらに、ターゲットアクセスNEから供給される情報の方が信頼性が高い。
【0438】
任意に、ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードであり、このターゲットエリアにおけるUEのタイプが判定されると、ソースアクセスNEはこの情報をターゲットアクセスNEに送信する。ターゲットアクセスNEは、UEがCSGメンバーであるかどうかに応じて微分QoS制御を実施する。たとえば、ターゲットアクセスNEは、CSGメンバーに対して微分QoS制御を実施し、すなわち、このCSGメンバーがより高い優先順位でネットワーク資源を使用できるようにし、それによって、ユーザの体験をさらに向上させることができる。
【0439】
したがって、本発明の各実施形態は他のハンドオーバ制御方法を提供し、ハンドオーバ時のハンドオーバ制御は、ソースアクセスNE、ソースコア管理NE、ターゲットコア管理NE、ターゲットアクセスNE、およびUEによって実施することができる。特定のシグナリング手順については、第2、第4、第5、第6、および第7の実施形態を参照されたい。特定の取得プロセスおよび判定プロセスについては、第9の実施形態の説明を参照されたい。
【0440】
本発明によるハンドオーバ制御方法は、アクセスモードに応じてターゲットエリアへのハンドオーバを行うかどうかおよび/またはターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかを判定し、UEがアクセスを許可されているターゲットエリアへのハンドオーバをUEに確実に行わせる。特に、ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードであるとき、UEは、登録された許容CSGリスト情報を有さずかつUEの許容CSGリストが取得されないかあるいはターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれていない場合でもターゲットエリアへのハンドオーバを確実に行い、したがって、UEのサービスの連続性が確保され、ユーザの体験が向上する。任意に、ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードであり、このターゲットエリアにおけるUEのタイプが判定されると、ソースアクセスNEはこの情報をターゲットアクセスNEに送信する。ターゲットアクセスNEは、UEがCSGメンバーであるかどうかに応じて微分QoS制御を実施する。たとえば、ターゲットアクセスNEは、CSGメンバーに対して微分QoS制御を実施し、すなわち、このCSGメンバーがより高い優先順位でネットワーク資源を使用できるようにし、それによって、ユーザの体験をさらに向上させることができる。
【0441】
前述のハンドオーバ制御方法に基づいて、本発明の一実施形態は、ハンドオーバ制御装置をさらに提供する。図17に示されているように、ハンドオーバ制御装置1700は、
ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG IDを取得するように構成された取得ユニット1701と、
ハンドオーバ制御ユニット1702とを含む。
【0442】
ハンドオーバ制御ユニット1702は、UEがターゲットエリアへのハンドオーバを行うことができるかどうかを制御するように以下のように構成される。
ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合、または
ターゲットエリアのアクセスモードがクローズドアクセスモードである場合に、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかを判定し、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれている場合、または
ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれていない場合に、ターゲットエリアのアクセスモードを判定し、ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合、または
UEの許容CSGリストが存在しない場合に、ターゲットエリアのアクセスモードを判定し、ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合、
ハンドオーバ制御ユニット1702は、UEがターゲットエリアへのハンドオーバを行うのを許可する。
【0443】
ハンドオーバ制御ユニット1702は、アクセス許可モジュール1703とアクセス拒絶モジュール1704とをさらに含む。
【0444】
ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合、アクセス許可モジュール1703は、ターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始することができる。
【0445】
ターゲットエリアのアクセスモードがクローズドアクセスモードである場合、ハンドオーバ制御ユニット1702は、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかをさらに判定し、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれている場合には、アクセス許可モジュール1703は、ターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始することができ、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれていない場合、またはUEの許容CSGリストが存在しない場合には、アクセス拒絶モジュール1704は、ターゲットエリアへのハンドオーバ手順を開始することを拒絶する。
【0446】
また、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれている場合、UEは、ターゲットエリアのCSGメンバーであり、アクセス許可モジュール1703は、ターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始する。
【0447】
ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれていない場合、またはUEの許容CSGリストが存在しない場合には、UEは、ターゲットエリアの非CSGメンバーであり、ハンドオーバ制御ユニット1702は、ターゲットエリアのアクセスモードがどのアクセスモードであるかをさらに判定し、ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合、アクセス許可モジュール1703は、このターゲットエリアを選択してハンドオーバ手順を開始することができ、ターゲットエリアのアクセスモードがクローズドアクセスモードである場合、アクセス拒絶モジュール1704は、このターゲットエリアへのハンドオーバ手順を開始することを拒絶する。
【0448】
この実施形態のハンドオーバ制御装置1700は、NEエンティティに内蔵または接続されてよい。NEエンティティは、ソースアクセスNE、ターゲットアクセスNE、コア管理NE、ソースコア管理NE、またはターゲットコア管理NEである。ハンドオーバ制御装置1700の物理的位置および構造は、複数の形態を有してよく、制限されない。
【0449】
この実施形態で提供されるハンドオーバ制御装置は、ターゲットエリアのアクセスモードをハンドオーバ制御において考慮すべき因子として使用し、CSG機構の下でターゲットエリアのアクセスモードに応じてハンドオーバを実行する処理機構を実現し、UEがアクセスを許可されたターゲットエリアへのハンドオーバをUEに確実に行わせ、したがって、UEのサービスの連続性を確保し、ユーザの体験を向上させる。
【0450】
任意に、ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードであり、このターゲットエリアにおけるUEのタイプが判定されると、ソースアクセスNEはこの情報をターゲットアクセスNEに送信する。ターゲットアクセスNEは、UEがCSGメンバーであるかどうかに応じて微分QoS制御を実施する。たとえば、ターゲットアクセスNEは、CSGメンバーに対して微分QoS制御を実施し、すなわち、このCSGメンバーがより高い優先順位でネットワーク資源を使用できるようにし、それによって、ユーザの体験をさらに向上させることができる。
【0451】
前述のハンドオーバ制御方法に基づいて、本発明の一実施形態は、ハンドオーバ制御システムをさらに提供する。図18に示されているように、ハンドオーバ制御システムは、ハンドオーバ制御装置1801と情報記憶ユニット1802とを含む。
【0452】
情報記憶ユニット1802は、ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG IDならびにUEの許容CSGリストのような情報を記憶するか、あるいはこの情報のマップを生成するように構成される。UEが許容CSGリスト情報を有さない場合、情報記憶ユニット1802は、許容CSGリスト情報を記憶しない。
【0453】
ハンドオーバ制御装置1801は、
ターゲットエリアのアクセスモードおよびCSG IDを情報記憶ユニット1802から取得するように構成された取得ユニット1803と、
ハンドオーバ制御ユニット1804とを含む。
【0454】
ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合、または
ターゲットエリアのアクセスモードがクローズドアクセスモードである場合に、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれているかどうかを判定し、ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれている場合、または
ターゲットエリアのCSG IDがUEの許容CSGリストに含まれていない場合に、ターゲットエリアのアクセスモードを判定し、ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合、または
UEの許容CSGリストが存在しない場合に、ターゲットエリアのアクセスモードを判定し、ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合、
ハンドオーバ制御ユニット1804は、UEがターゲットエリアへのハンドオーバを行うのを許可する。
【0455】
図13に示されているように、X2インタフェースのネットワークアーキテクチャでは、ハンドオーバ制御装置1801は、ソースアクセスNE、ターゲットアクセスNE、またはコア管理NEのようなNEエンティティに内蔵されてよい。
【0456】
図14に示されているように、S1インタフェースのネットワークアーキテクチャでは、ハンドオーバ制御装置1801は、ソースアクセスNE、ターゲットアクセスNE、ソースコア管理NE、またはターゲットコア管理NEのようなNEエンティティに内蔵されてよい。
【0457】
この実施形態のハンドオーバ制御システムは、ターゲットエリアのアクセスモードをハンドオーバ制御において考慮すべき因子として使用し、UEがアクセスを許可されたターゲットエリアへのハンドオーバをUEに確実に行わせ、したがって、UEのサービスの連続性を確保し、ユーザの体験を向上させる。
【0458】
任意に、ターゲットエリアのアクセスモードがハイブリッドアクセスモードであり、かつターゲットエリアにおけるUEのタイプが判定されると、ソースアクセスNEはこの情報をターゲットアクセスNEに送信する。ターゲットアクセスNEは、UEがCSGメンバーであるかどうかに応じて微分QoS制御を実施する。たとえば、ターゲットアクセスNEは、CSGメンバーに対して微分QoS制御を実施し、すなわち、CSGメンバーがより高い優先順位でネットワーク資源を使用するのを可能にし、それによってユーザの体験をさらに向上させることができる。
【0459】
本発明について例示的な各実施形態を介して説明したが、本発明はそのような実施形態に限定されない。当業者には、本発明の要旨および範囲から逸脱せずに本発明の修正および変形を施せることが明らかである。本発明は、特許請求の範囲またはその均等物によって定義される保護の範囲内であるかぎりそれらの修正および変形を対象とするものである。
【符号の説明】
【0460】
1100、1201、1700、1801 ハンドオーバ制御装置
1101、1203、1701、1803 取得ユニット
1102、1204、1702、1804 ハンドオーバ制御ユニット
1103、1703 アクセス許可モジュール
1104、1704 アクセス拒絶モジュール
1202、1802 情報記憶ユニット
AGW アクセスゲートウェイ
CSG クローズド加入者グループ
HMS ホーム管理サーバ
HSS ホーム加入者サーバ
NE ネットワーク要素
UE ユーザ端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンドオーバ制御方法であって、
ターゲットエリアのアクセスモードおよびクローズド加入者グループ(CSG)識別子(ID)を取得するステップと、
前記ターゲットエリアの前記アクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合、または
前記ターゲットエリアの前記アクセスモードがクローズドアクセスモードである場合に、前記ターゲットエリアの前記CSG IDが前記UEの許容CSGリストに含まれているかどうかを判定し、前記ターゲットエリアの前記CSG IDが前記UEの前記許容CSGリストに含まれている場合、または
前記ターゲットエリアの前記CSG IDが前記UEの前記許容CSGリストに含まれていない場合に、前記ターゲットエリアの前記アクセスモードを判定し、前記ターゲットエリアの前記アクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合、または
前記UEの前記許容CSGリストが存在しない場合に、前記ターゲットエリアの前記アクセスモードを判定し、前記ターゲットエリアの前記アクセスモードが前記ハイブリッドアクセスモードである場合、
前記UEに前記ターゲットエリアへのハンドオーバを許可するステップとを含む方法。
【請求項2】
前記ターゲットエリアの前記アクセスモードおよびCSG IDを取得するエンティティはソースアクセスネットワーク要素(NE)であり、前記ソースアクセスNEによって前記ターゲットエリアの前記アクセスモードおよびCSG IDを取得するステップは、
前記UEによって報告され、前記ターゲットエリアの前記アクセスモードおよびCSG IDを伝達する測定レポートを前記ソースアクセスNEによって受信するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ターゲットエリアの前記アクセスモードおよびCSG IDを取得するエンティティはコア管理ネットワーク要素(NE)であり、前記コア管理NEによって前記ターゲットエリアの前記アクセスモードおよびCSG IDを取得するステップは、
ターゲットアクセスNEによって送信され、前記ターゲットエリアの前記アクセスモードおよびCSG IDを伝達するパス切り替え要求メッセージを前記コア管理NEによって受信するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ターゲットエリアの前記アクセスモードおよびCSG IDを取得するエンティティはソースコア管理ネットワーク要素(NE)であり、前記ソースコア管理NEによって前記ターゲットエリアの前記アクセスモードおよびCSG IDを取得するステップは、
ソースアクセスNEによって送信され、前記ターゲットエリアの前記アクセスモードおよびCSG IDを伝達するハンドオーバ必要メッセージを前記ソースコア管理NEによって受信するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ターゲットエリアの前記アクセスモードおよびCSG IDを取得するエンティティはターゲットコア管理ネットワーク要素(NE)であり、前記ターゲットコア管理NEによって前記ターゲットエリアの前記アクセスモードおよびCSG IDを取得するステップは、
ターゲットアクセスNEによって送信され、前記ターゲットエリアの前記アクセスモードおよびCSG IDを伝達するハンドオーバ要求肯定応答メッセージを前記ターゲットコア管理NEによって受信するステップ、または
ソースコア管理NEによって送信され、前記ターゲットエリアの前記アクセスモードおよびCSG IDを伝達するフォワードリロケーション要求メッセージを前記ターゲットコア管理NEによって受信するステップを含む請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ターゲットエリアの前記アクセスモードおよびCSG IDを取得するエンティティはターゲットアクセスネットワーク要素(NE)であり、前記ターゲットアクセスNEによって前記ターゲットエリアの前記アクセスモードおよびCSG IDを取得するステップは、
ソースアクセスNEによって送信され、前記ターゲットエリアの前記アクセスモードおよびCSG IDを伝達するハンドオーバ要求メッセージを前記ターゲットアクセスNEによって受信するステップ、または
ターゲットコア管理NEによって送信され、前記ターゲットエリアの前記アクセスモードおよびCSG IDを伝達するハンドオーバ要求メッセージを前記ターゲットアクセスNEによって受信するステップを含む請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ターゲットエリアの前記アクセスモードおよびCSG IDを取得するエンティティは前記UEであり、前記UEによって前記ターゲットエリアの前記アクセスモードおよびCSG IDを取得するステップは、
ソースアクセスNEによって送信され、前記ターゲットエリアの前記アクセスモードおよびCSG IDを伝達するハンドオーバコマンドメッセージを前記UEよって受信するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記ターゲットエリアの前記アクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合に前記UEが前記ターゲットエリアへのハンドオーバを行うのを許可するステップの後に、前記UEのユーザが前記ターゲットエリアにおけるCSGメンバーであるかどうかを知るステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記ターゲットエリアの前記CSG IDが前記UEの許容CSGリストに含まれている場合に、前記UEがCSGメンバーであることを知るステップ、あるいは
前記ターゲットエリアの前記CSG IDが前記UEの前記許容CSGリストに含まれていない場合、または前記UEの許容CSGリストが存在しない場合に、前記UEが非CSGメンバーであることを知るステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記UEがCSGメンバーであるかどうかに関する情報をターゲットアクセスネットワーク要素(NE)に送信するステップをさらに含む、請求項8または9に記載の方法。
【請求項11】
前記USが前記ターゲットエリアへのハンドオーバを行うのを許可するエンティティはソースアクセスNEであり、前記UEがCSGメンバーであるかどうかに関する前記情報を前記ソースアクセスNEによって前記ターゲットアクセスNEに送信するステップは、
前記UEがCSGメンバーであるかどうかに関する情報を伝達するハンドオーバ要求メッセージを前記ソースアクセスNEによって前記ターゲットアクセスNEに送信するステップ、または
前記ソースアクセスNEによってソースコア管理NEにハンドオーバ必要メッセージを送信し、前記ソースコア管理NEによってターゲットコア管理NEにフォワードリロケーション要求メッセージを送信し、前記ターゲットコア管理NEによって前記ターゲットアクセスNEにハンドオーバ要求メッセージを送信するステップを含み、前記ハンドオーバ必要メッセージ、前記フォワードリロケーション要求メッセージ、および前記ハンドオーバ要求メッセージはすべて、前記UEがCSGメンバーであるかどうかに関する前記情報を伝達する、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記USが前記ターゲットエリアへのハンドオーバを行うのを許可するエンティティはコア管理NEであり、前記UEがCSGメンバーであるかどうかに関する前記情報を前記コア管理NEによって前記ターゲットアクセスNEに送信するステップは、
前記UEがCSGメンバーであるかどうかに関する前記情報を伝達するパス切り替え要求肯定応答メッセージを前記コア管理NEによって前記ターゲットアクセスNEに送信するステップを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記USが前記ターゲットエリアへのハンドオーバを行うのを許可するエンティティはソースコア管理NEであり、前記UEがCSGメンバーであるかどうかに関する前記情報を前記ソースコア管理NEによって前記ターゲットアクセスNEに送信するステップは、
前記ソースコア管理NEによってターゲットコア管理NEにフォワードリロケーション要求メッセージを送信し、前記ターゲットコア管理NEによってターゲットアクセスNEにハンドオーバ要求メッセージを送信するステップを含み、前記フォワードリロケーション要求メッセージおよび前記ハンドオーバ要求メッセージはすべて、前記UEがCSGメンバーであるかどうかに関する前記情報を伝達する、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記USが前記ターゲットエリアへのハンドオーバを行うのを許可するエンティティはターゲットコア管理NEであり、前記UEがCSGメンバーであるかどうかに関する前記情報を前記ターゲットコア管理NEによって前記ターゲットアクセスNEに送信するステップは、
前記UEがCSGメンバーであるかどうかに関する前記情報を伝達するハンドオーバ要求メッセージを前記ターゲットコア管理NEによって前記ターゲットアクセスNEに送信するステップを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記USが前記ターゲットエリアへのハンドオーバを行うのを許可するエンティティは前記UEであり、前記UEがCSGメンバーであるかどうかに関する前記情報を前記UEによって前記ターゲットアクセスNEに送信するステップは、
前記UEがCSGメンバーであるかどうかに関する前記情報を伝達するハンドオーバ確認メッセージを前記UEによって前記ターゲットアクセスNEに送信するステップを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項16】
ハンドオーバ制御装置であって、
ターゲットエリアのアクセスモードおよびクローズド加入者グループ(CSG)の識別子(ID)を取得するように構成された取得ユニットと、
前記ターゲットエリアの前記アクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合、または
前記ターゲットエリアの前記アクセスモードがクローズドアクセスモードである場合に、前記ターゲットエリアの前記CSG IDが前記UEの許容CSGリストに含まれているかどうかを判定し、前記ターゲットエリアの前記CSG IDが前記UEの前記許容CSGリストに含まれている場合、または
前記ターゲットエリアの前記CSG IDが前記UEの前記許容CSGリストに含まれていない場合、前記ターゲットエリアの前記アクセスモードを判定し、前記ターゲットエリアの前記アクセスモードが前記ハイブリッドアクセスモードである場合、または
前記UEの前記許容CSGリストが存在しない場合に、前記ターゲットエリアの前記アクセスモードを判定し、前記ターゲットエリアの前記アクセスモードが前記ハイブリッドアクセスモードである場合、
前記UEに前記ターゲットエリアへのハンドオーバを許可するように構成されたハンドオーバ制御ユニットとを備える装置。
【請求項17】
前記ハンドオーバ制御ユニットは、アクセス許可モジュールとアクセス拒絶モジュールとをさらに備える、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
ハンドオーバ制御システムであって、
情報記憶ユニットと、
ターゲットエリアのアクセスモードおよびクローズド加入者グループ(CSG)識別子(ID)を前記情報記憶ユニットから取得するように構成された取得ユニット、およびハンドオーバ制御ユニットを備え、
前記ターゲットエリアの前記アクセスモードがハイブリッドアクセスモードである場合、または
前記ターゲットエリアの前記アクセスモードがクローズドアクセスモードである場合に、前記ターゲットエリアの前記CSG IDが前記UEの許容CSGリストに含まれているかどうかを判定し、前記ターゲットエリアの前記CSG IDが前記UEの前記許容CSGリストに含まれている場合、または
前記ターゲットエリアの前記CSG IDが前記UEの前記許容CSGリストに含まれていない場合に、前記ターゲットエリアの前記アクセスモードを判定し、前記ターゲットエリアの前記アクセスモードが前記ハイブリッドアクセスモードである場合、または
前記UEの前記許容CSGリストが存在しない場合に、前記ターゲットエリアの前記アクセスモードを判定し、前記ターゲットエリアの前記アクセスモードが前記ハイブリッドアクセスモードである場合、前記ハンドオーバ制御ユニットが、前記UEに前記ターゲットエリアへのハンドオーバを許可するハンドオーバ制御装置とを備えるシステム。
【請求項19】
前記ハンドオーバ制御装置は、ソースアクセスネットワーク要素(NE)、ターゲットアクセスNE、コア管理NE、ソースコア管理NE、またはターゲットコア管理NEに内蔵される、請求項18に記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公表番号】特表2012−525026(P2012−525026A)
【公表日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−506326(P2012−506326)
【出願日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際出願番号】PCT/CN2010/072086
【国際公開番号】WO2010/121558
【国際公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【出願人】(504277388)▲ホア▼▲ウェイ▼技術有限公司 (220)
【Fターム(参考)】