説明

バイオトイレ装置

【課題】消化槽内の水分過多によるバイオ菌の繁殖環境が悪化するのを防止し、継続して便器の使用を可能にするバイオトイレ装置を提供する。
【解決手段】便器12の使用を検知する便器使用検知手段22と、便器使用検知手段22からの信号に基づき便器12の使用頻度に応じて開閉弁36による消化槽13内への水の供給を制限する水分量制御手段30bとを備える。便器12の使用頻度に応じて消化槽13内の給水が制限されるので、消化槽13内をバイオ菌が繁殖するのに適した環境に維持することができ、長期間にわたり便器12の継続使用ができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、バイオ菌によって排泄物を分解させるバイオトイレ装置に関し、特に消化槽内のバイオ菌の繁殖環境を良好に維持することが可能なバイオトイレ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
バイオトイレ装置は、消化槽(処理槽)内でバイオ菌を繁殖させて排泄物の消滅処理を行うことから、排泄物を汲み取ることや下水に流す必要もないので、例えば原子力発電所内で使用されている。バイオトイレ装置では、バイオ菌の繁殖環境を維持するため消化槽内の温度を適度に調整する必要があり、ヒータによって消化槽内の温度を自動調整するようにした技術が知られている(例えば特許文献1参照。)。このバイオトイレ装置では、温度センサに基づきヒータをオン、オフさせて消化槽内のバイオチップの温度を所定の範囲内に保つとともに、排泄物とバイオチップとを攪拌羽根によって攪拌するようにしている。
【特許文献1】特開平10−257966号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、原子力発電所においては、定期的に施設の点検が義務付けられており、定期点検時には原子力機器メーカーおよび電力会社の作業者が平常時よりも多く施設内に入ることから、バイオトイレ装置の便器の使用頻度が高くなる。一方、原子力発電所のプラント運転時には、原子力施設に入る作業者の数は定期点検時よりも少なくなる。バイオトイレ装置の消化槽内におけるバイオ菌の繁殖環境を維持するために、タイマーにより一定時間毎に消化槽内へ給水が行われるが、便器の使用頻度が低い場合は消化槽内へ補給する水分量も少なくすることが、バイオ菌の繁殖環境を維持するのに好ましい。
【0004】
しかし、バイオトイレ装置においては、便器の使用頻度と無関係に消化槽への給水が行われるため、便器の使用頻度が低下する傾向にある原子力発電所のプラント運転時には、消化槽内が水分過多の状態となり、バイオ菌の繁殖環境が悪化する。バイオ菌の繁殖環境が悪化すると、排泄物の消滅処理が十分に行われなくなり、便器の継続使用が困難になるという問題が生じる。
【0005】
そこでこの発明は、消化槽内の水分過多によるバイオ菌の繁殖環境が悪化するのを防止し、継続して便器の使用を可能にするバイオトイレ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、バイオチップと便器からの排泄物を収納し前記排泄物を前記バイオチップによって消滅処理する消化槽と、前記消化槽内に水を供給する給水手段とを有するバイオトイレ装置であって、前記便器の使用を検知する便器使用検知手段と、前記便器使用検知手段からの信号に基づく前記便器の使用頻度に応じて前記給水手段による前記消化槽内への水の供給を制限する水分量制御手段と、を備えたことを特徴とするバイオトイレ装置である。
【0007】
この発明によれば、便器の使用頻度に応じて消化槽内への水の供給が制限されるので、便器の使用頻度が低い傾向にある場合でも消化槽内が水分過多になるのが回避され、消化槽内はバイオ菌が繁殖するのに適した環境に維持される。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のバイオトイレ装置において、前記水分量制御手段は、前記便器使用検知手段からの信号に基づき前記給水手段よる前記消化槽への給水を停止することを特徴としている。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のバイオトイレ装置において、前記水分量制御手段は、季節に応じて前記給水手段による前記消化槽への給水量を補正することを特徴としている。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載のバイオトイレ装置において、前記水分量制御手段は、前記消化槽周辺の温度および湿度に応じて前記給水手段による前記消化槽への給水量を補正とすることを特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、便器の使用頻度に応じて消化槽内の給水が制限されるので、消化槽内をバイオ菌が繁殖するのに適した環境に維持することができ、長期間にわたり便器の継続使用ができる。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、消化槽への給水が停止可能であるので、消化槽内が水分過多になるのを確実に回避することができる。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、季節に応じて消化槽への給水量を補正することができるので、季節による湿度の変化を加味した消化槽への給水が可能となる。
【0014】
請求項4に記載の発明によれば、消化槽周辺の温度および湿度に応じて消化槽への給水量を補正することができるので、消化槽周辺の環境状態を加味した消化槽への給水が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
つぎに、この発明の実施の形態について図面を用いて詳しく説明する。
【0016】
図1ないし図6は、この発明の実施の形態を示している。図1のバイオトイレ装置10は、微生物によって排泄物を分解し消滅処理する機能を有しており、排泄物を汲み取ることや下水に流す必要もないことから、例えば原子力発電所内で使用される。バイオトイレ装置10は、縦長のトイレハウス11を有しており、トイレハウス11の前面には開閉可能なドア11aが備えられている。使用者1は、ドアノブ11bを操作してドア11aを開閉することにより、トイレハウス11に出入り可能となっている。トイレハウス11内には、主として便器12、消化槽(処理槽)13、攪拌羽根14、モータ15、ヒータ16などが配設されている。トイレハウス11の下部側には、トイレハウス11内に電力を供給するための電源コード17が接続されている。
【0017】
図1に示すように、便器12の上面は使用者1が着座可能となっている。便器12の下方には、図2に示すように平面形状が円形に形成された消化槽13が配置されている。便器12側からの排泄物は、消化槽13内に落下するようになっている。消化槽13の内部には、排泄物とバイオチップ(図示略)とが混在した収納物2が収納されている。消化槽13内では、バイオチップのバイオ菌により排泄物が分解され消滅処理される。便器12の後方には、バイオチップを貯蔵するバイオチップ補給機37が設けられている。バイオチップ補給機37は、消化槽13にバイオチップを定期的に自動供給する機能を有している。
【0018】
消化槽13内には、収納物2を攪拌するための攪拌羽根14が配設されている。攪拌羽根14は、攪拌軸15aを介して攪拌用のモータ15に連結されている。攪拌羽根14は、攪拌軸15aの軸心に対して所定角度だけ傾斜して取付けられた円板状部材であり、モータ15によって消化槽13内を軸心周りに回転する。攪拌羽根14を駆動するモータ15は、後述する制御装置30からの指令により一定時間毎に動作するようになっている。
【0019】
消化槽13内には、消化槽13内の温度を検知する温度センサ31が設けられている。消化槽13の外周には、消化槽13内を加熱し排泄物とバイオチップが混在した収納物2を所定温度に保つヒータ16が設けられている。ヒータ16は、例えば電気ヒータから構成されている。図3に示すように、ヒータ16は、温度センサ31からの信号に基づき動作する温度調整手段35に接続されており、温度調整手段35よるオン、オフ制御によって消化槽13内を所定温度に加熱し収納物2を保温するようになっている。消化槽13の下側には、消化槽13の重量を検知するための重量検知センサ32が配置されている。重量検知センサ32としては、重量を電気信号に変換する歪ゲージが採用されている。消化槽13の側壁には、エアー供給口(図示略)が設けられており、エアー供給口から消化槽13の内部に空気を送り込むことにより、消化槽13内のバイオチップに含まれるバイオ菌を有効に働かせるようにしている。
【0020】
図2に示すように、消化槽13の外周には、消化槽13内のバイオチップの下限レベルを検知するための下限レベル計33が配設されている。下限レベル計33は、発光部33aと受光部33bとを有している。消化槽13の側壁には、下限レベル計33を取付けるための透明板からなる一対の通過窓が互いに対向して形成されている。下限レベル計33は、発光部33aから照射されたレーザ光33cは通過窓を介して受光部33bで受光するようになっており、レーザ光33cが受光されたか否かにより、バイオチップの下限レベルが検知されることになる。
【0021】
トイレハウス11内の消化槽13と隣接する位置には、水を貯留する給水槽21が配置されている。給水槽21からは、給水手段としての開閉弁(電磁弁)36を介して一定時間毎に消化槽13へ給水が行われる。消化槽13の上部には、上方に延びる排気ダクト18が連結されている。排気ダクト18の途中には、消化槽13からの粉塵などを捕捉するフィルタ装置20と排気の湿度を検知する湿度センサ34が設けられている。湿度センサ34は、消化槽13内の湿度を間接的に検知する機能を有している。排気ダクト18におけるフィルタ装置20の下流端部は、トイレハウス11の頂部に設けられた排気口19に接続されている。
【0022】
トイレハウス11内には、制御装置30が設けられている。制御装置30には、図3に示すように、温度センサ31、重量検知センサ32、下限レベル計33、湿度センサ34からの信号が入力されている。制御装置30からは、温度調整手段35、開閉弁36、バイオチップ補給機37へ動作指令信号が出力される。
【0023】
トイレハウス11の内壁面には、便器12を使用する使用者1を検知するための便器使用検知手段22が取付けられている。便器使用検知手段22は、便器12の使用者1を非接触で検知するビームセンサから構成されている。図2に示すように、便器使用検知手段22は、トイレハウス11の一方の内壁面に設けられた発光部22aと、トイレハウス11の他方の内壁面に設けられた受光部22bとを有している。便器使用検知手段22は、発光部22aから受光部22bに向けて複数の光ビーム22cを照射するようになっており、発光部22aから受光部22bに向かう光ビーム22cが使用者1によって遮断されることにより、トイレハウス11内の使用者1を検出する機能を有している。便器使用検知手段22は、図3に示すように、制御装置30の水分量制御手段30bに接続されている。水分量制御手段30bは、便器使用検知手段22からの信号に基づく便器12の使用頻度に応じて開閉弁36による前記消化槽内のへの水の供給を制限する機能を有している。
【0024】
図5および図6は、水分量制御手段30bによる開閉弁36の開閉制御の一例を示している。水分量制御手段30bは、便器12の使用頻度に応じて開閉弁36の閉弁作時間を可変とするように構成されている。図5は便器12の使用頻度が高い傾向にある場合の給水制御を示しており、開弁動作時間T1が短いのに対して閉弁動作時間T2は長く設定されている。図6は、消化槽13への給水量を補正する制御であり、季節を考慮した開閉弁36の開閉制御を示している。図6に示すように、開弁動作時間T1は図5と同じであるが、閉弁動作時間T3は図5の閉弁動作時間はT2よりも著しく長く設定されている。また、消化槽13への給水量の補正は、温度センサ31および湿度センサ34からの信号を利用し、消化槽13の周辺の温度および湿度に応じて行うようにしてもよい。この場合も開閉弁36は図6に基づく開閉制御が行われる。水分量制御手段30bは、さらに便器使用検知手段22からの信号に基づき便器12の使用頻度が低い場合は、開閉弁36による消化槽13への給水を停止する機能も有している。
【0025】
この実施の形態においては、季節を考慮した給水量の補正と消化槽13の周辺の環境状態を考慮した給水量の補正は、共に図6の開閉制御に基づき行うようにしているが、開閉弁36の開閉制御は、それぞれの入力条件に適した異なる構成としてもよい。また、この実施の形態においては、単位時間当たりの便器12の使用回数から便器12の使用頻度を算出して消化槽13への給水制御を行うようにしているが、便器12の使用回数の積算値から使用頻度を判定し、消化槽13への給水制御を行う構成としてもよい。
【0026】
つぎに、実施の形態におけるバイオトイレ装置10の作用について説明する。
【0027】
消化槽13のバイオチップに含まれるバイオ菌を有効に働かせるためには、適正な温度と水分が必要であり、そのため消化槽13内はヒータ16による加熱と給水槽21からの給水によって、消化槽13内はバイオ菌に対して最適な環境が形成されている。消化槽13内に収容されるバイオチップの適正レベルは、少なくとも下限レベルを超えるようになっており、これによって排泄物は十分な量のバイオチップにより確実に消滅処理される。
【0028】
この実施の形態においては、消化槽13の水分過多を防止するため、便器12の使用頻度に応じて開閉弁36による消化槽13への給水制御が行われるが、まずバイオトイレ装置10の全体の制御動作について説明する。
【0029】
バイオチップの水分量の算出は、つぎのように行われる。制御装置30には、適正レベルのバイオチップが消化槽13に収納された際の消化槽重量(W)が設定されており、制御装置30は、重量検知センサ32からの検知重量(W2)と消化槽重量(W)とに基づきバイオチップ中の水分量を算出する。湿度センサ34で検知される検知湿度は、消化槽13中の水分量が多くなると高くなることから、制御装置30は、検出湿度(H1)および水分量に応じて消化槽13内の水分が過剰であるか否かを判定する。制御装置30には、予め水分量の下限値および上限値が設定されており、算出した水分量が上限値を超えた状態で、かつ検出湿度(H1)が設定湿度(H)以上であると、水分過剰であると判定する。そして、水分過剰である場合は、制御装置30は温度調整手段35を介してヒータ16の通電制御を行い消化槽13内の水分を蒸発させる。
【0030】
つぎに、制御装置30は、検出湿度(H1)および水分量に応じて消化槽13内の水分が少ないか否かを判定する。制御装置30は、算出した水分量が下限値を下回った場合で、かつ検出湿度(H1)が設定湿度(H)未満であると、消化槽13内の水分が少ないと判定する。そして、制御装置30は水分が少ないと判定すると、開閉弁36を開いて消化槽13への給水を行う。
【0031】
制御装置30は、バイオチップ補給機37を制御し、バイオチップを消化槽13に補給することになるが、この補給は下限レベル計33で検知されるレベルに応じて行われる。バイオチップのレベルが下限レベル未満となると、発光部33aからレーザ光33cは受光部33bで受光されることになる。受光部33bでレーザ光33cが受光されバイオチップのレベルが下限値未満となると、制御装置30はバイオチップ補給機37を制御し、バイオチップを消化槽13に補給する。そして、制御装置30は、発光部33aからのレーザ光33cが受光部33bで受光されなくなるまで、バイオチップ補給機37によって消化槽13にバイオチップを補給する。
【0032】
このように、バイオトイレ装置10においては、制御装置30に入力される各種センサからの信号に基づき、消化槽13の内部環境を制御するようにしているので、消化槽13内のバイオ菌の繁殖環境が適正に維持でき、排泄物の消滅処理は確実に行われる。また、消化槽13内へのバイオチップの補給や給水は自動で行われるので、人手による維持管理がほとんど不要となり、バイオトイレ装置10の維持管理が容易となる。
【0033】
図4は、消化槽13内の水分過多によるバイオ菌の繁殖環境が悪化するのを防止するための給水制御の手順を示している。図4のステップS1においては、便器12の使用者1の検知が便器使用検知手段22によって行われる。ここで、便器1の使用者1の検知はビームセンサにより非接触で行われるので、使用回数確認のための使用者1による特別な操作は不要となる。つぎに、ステップS2に進み、便器12の使用回数の累計を算出する。便器12の使用回数の累計が算出されると、ステップS3で便器12の使用頻度が高いか否か判断される。つまり、ここでは単位時間当たりの便器12の使用回数が算出され、平常時における便器12の使用回数との比較を行う。ステップS3において、便器12の使用頻度が低い傾向にあると判定された場合は、ステップS4に進み、開閉弁36による消化槽13への給水が中止される。これにより、消化槽13内が水分過多になるのを確実に回避することができ、消化槽13内をバイオ菌が繁殖するのに適した環境に維持することができる。
【0034】
ステップS3において、便器12の使用頻度が高い傾向にあると判定された場合は、ステップS5に進み、開閉弁36による消化槽13内への給水が継続され、ステップS6に進む。ステップS6においては、特定の季節であるか否かが判定される。つまり、ステップS6では雨季か冬季か否かが判断される。ここで、低湿度となる冬季と判定された場合は、ステップS7に進み、図5に基づく消化槽13への給水が行われる。ステップS6において、高湿度となる雨季と判断された場合は、ステップS8に進み、図6に基づく消化槽13への給水量の補正が行われる。すなわち、ステップ8においては、高湿度となる季節を加味した給水量の補正が行われ、消化槽13への給水量は冬季に比べて少量となる。
【0035】
ステップS6においては、給水量の補正は季節を基準として判定する構成としているが、消化槽13の周辺の環境状態に基づき判定する機能を用いることも可能である。この場合は、ステップ6において、温度センサ31および湿度センサ34からの信号を利用し、消化槽13の周辺の温度および湿度が高いか否かが判定される。ここで、消化槽13の周辺の温度および湿度が高くないと判定されると、ステップS7に進み、図5に示す給水制御が行われ、図6による給水量の補正は行われない。ステップ6において、消化槽13の周辺の温度および湿度が高いと判定されると、ステップS8に進み、図6に示す開閉弁36の開閉制御による給水量の補正が行われ、消化槽13への給水量は冬季に比べて少量となる。
【0036】
このように、便器12の使用頻度に応じて開閉弁36による消化槽12内の給水を制限するようにしているので、消化槽13内をバイオ菌が繁殖するのに適した環境に維持することができ、便器12の使用頻度が低い場合であっても、長期間にわたり便器12の継続使用ができる。
【0037】
以上、この発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、実施の形態1では、便器12の使用検知をビームセンサを用いて行う構成としているが、ドア11aの開閉に連動するスイッチやトイレハウス11の床に配置されたマットスイッチなど利用して検知する構成としてもよい。また、この実施の形態においては、給水手段を開閉弁36から構成しているが、電動ポンプなどを利用して給水槽21から消化槽13へ給水する構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の実施の形態1に係わるバイオトイレ装置の断面図である。
【図2】図1の装置の平面図である。
【図3】図1の装置における制御系を示すブロック図である。
【図4】図1の装置における消化槽への給水制御手順を示すフロー図である。
【図5】図1の装置における開閉弁の開閉制御を示す特性図である。
【図6】図1の装置における開閉弁による給水量の補正時の開閉制御を示す特性図である。
【符号の説明】
【0039】
2 収納物
10 バイオトイレ装置
12 便器
13 消化槽
14 攪拌羽根
15 モータ
16 ヒータ
21 給水槽
22 便器使用検知手段
30 制御装置
30b 水分量制御手段
31 温度センサ
32 重量検知センサ
33 下限レベル計
34 湿度センサ
35 温度調整手段
36 開閉弁(給水手段)
37 バイオチップ補給機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バイオチップと便器からの排泄物を収納し前記排泄物を前記バイオチップによって消滅処理する消化槽と、前記消化槽内に水を供給する給水手段とを有するバイオトイレ装置であって、
前記便器の使用を検知する便器使用検知手段と、
前記便器使用検知手段からの信号に基づく前記便器の使用頻度に応じて前記給水手段による前記消化槽内への水の供給を制限する水分量制御手段と、
を備えたことを特徴とするバイオトイレ装置。
【請求項2】
前記水分量制御手段は、前記便器使用検知手段からの信号に基づき前記給水手段よる前記消化槽への給水を停止することを特徴とする請求項1に記載のバイオトイレ装置。
【請求項3】
前記水分量制御手段は、季節に応じて前記給水手段による前記消化槽への給水量を補正することを特徴とする請求項1に記載のバイオトイレ装置。
【請求項4】
前記水分量制御手段は、前記消化槽周辺の温度および湿度に応じて前記給水手段による前記消化槽への給水量を補正とすることを特徴とする請求項1に記載のバイオトイレ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−297363(P2009−297363A)
【公開日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−157127(P2008−157127)
【出願日】平成20年6月16日(2008.6.16)
【出願人】(000211307)中国電力株式会社 (6,505)
【Fターム(参考)】