説明

バイオマス廃棄物より水素を分離する方法

【課題】農林業生産時に副生するバイオマス廃棄物から水素を得る方法を提供する。
【解決手段】バイオマス廃棄物を粒状加工し、窯を用い、乾燥、乾留する。窯底から窯天井間に揮発分吸引管を設け揮発分の燃焼を避ける。窯上部内周の点火用電熱により点火する。窯上部外周より空気を中心に向け噴射し燃焼域を確保する。吸引管内にピストンを設け揮発分吸引のタイミングを取る。残留炭素の表面燃焼熱と揮発分分解室に残った炭素を燃焼域で燃焼させ揮発分分解室加熱の熱源とする。吸引管の高温部と揮発分分解室はキャスター製とし耐熱性を確保する。バイオマス廃棄物を窯底よりピストンにより挿入し窯底に設けたプロペラにより攪拌し押し上げる。得られた揮発分を熱分解し炭素と水素を得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
エネルギー生産
【世界的な状況】
産業革命以来化石燃料を消費し通ずけた 結果 二酸化炭素が増え産業革命以前と比べ人間にとって不都合な環境となりつつある。
【バイオマス廃棄物より連続的、効率的に水素を分離するための課題と解決手段】
1.連続的にバイオマス廃棄物より分解を進めるために粒状加工し流動性と通気性を確保 する。
2.分解の障害となる水分を最終廃熱で除く、アルミ管を垂直立てアルミに熱を捕らえア ルミより加熱しバイオマス廃棄物より水分を除く アルミ管を垂直に立てアルミ管 の周りにバイオマス粒状物収容域を設けるためにステンレス管で囲みアルミ管下部よ りバイオマス粒状物をピストンにより押し上げアルミ管上部よりバイオマス粒状物収 容域へ供給し水分を除く。
3.乾燥されたバイオマス粒状物を窯底よりピストンにより窯内へ挿入し窯内底部に設置 したプロペラにより攪拌、制圧し窯内に満し通ける。
4.窯内上部内周に設置した電熱線により点火し、窯上部外周より空気を窯中心に向け噴 射し燃焼域を確保する。
5.分解窯低部より窯天井まで揮発分吸引管を設け揮発分を吸引し燃焼を防ぐ吸引管に燃 焼域より300ミリ下より下から分解窯低部より100ミリ上た位置まで放射状に吸 入弁を取り付け吸引管内へピストンを取り付け吸引をコントロールする
6.燃焼域よりの熱で窯全体を加熱しバイオマスを揮発分と残留炭素に分解、揮発分をピ ストンにより吸引し残留炭素の表面燃焼熱と揮発分分解時に残た炭素の燃焼熱により 揮発分分解室を加熱し揮発分を炭素と水素に分解分解室低部に残た炭素を吸引し燃焼 域へ噴射し燃焼させ熱源とする。炭素の吸引のタイミングは揮発分吸引時に行う
7.燃焼域に残た灰により燃焼域の閉鎖を防ぐために窯上部内周に灰溜まりより揮発分吸 引時に灰を吸引し取り除く。
8.分解を確実効率的に進めるために窯全体を乾いた土で覆う。
9.揮発分分解室の加熱は燃焼域の熱で加熱する。
10. 燃焼域と揮発分分解室はキャスター製とし耐熱性と蓄熱性
11. を持たせる。
12. 揮発分吸引管の低温部は鋼製とし加工性と耐磨耗性を確保する。
13. 揮発分分解室上部にアルミ製吸熱体を設置し廃熱を捕らえ粒状乾燥物をアルミ管 より加熱し乾燥を進める。
14. 揮発分分解室をキャスター製とし燃焼域より発生した熱を蓄え揮発分分解の効率 化をはかる。
【発明の効果】
農林業生産時に副生するバイオマス廃棄物より水素を生産することにより活動エネルギーが賄える。
【実施例】
農林業生産時に副生するバイオマス廃棄物を粒状加工し流動性と通気性を確保し連続的に水素を分離プラントに取り込み粒状加工されたバイオマス廃棄物をアルミ管を垂直に立てアルミ管低部よりピストンで押し上げ次々と満しアルミ管より溢れさせアルミ管を囲うようにバイオマス廃棄物収容の間隔を設けステンレス管で囲みアルミ管より最終廃熱により乾燥し乾燥されたバイオマス廃棄物を分解窯底よりピストンにより挿入窯底に設けられたプロペラにより制圧、攪拌し窯内へ供給、窯内内周に設けた電熱線により点火窯上部外周より窯中心に向け空気を噴射し燃焼域を確保し分解を進め、揮発分の燃焼を避けるため窯底から窯天上にかけ吸引ん管を取り付け揮発分を揮発分分解室へピストンにより噴射し水素と炭素に分解炭素を残し水素をタンクに貯蔵する。

【特許請求の範囲】
請求項
1バイオマス廃棄物を粒状加工し通気性と流動性を確保し連続処理を進める。
2窯底から窯天上間に揮発分吸引管を設け揮発分の燃焼を避ける。
3窯上部内周に点火用電熱により点火する。
4窯上部外周より空気を中心向け噴射し燃焼域を確保する。
5吸引管内にピストンを設け揮発分の吸引のタイミングを取る。
6残留炭素の表面燃焼熱と揮発分分解室に残た炭素を燃焼域で燃焼させ揮発分分解室加熱の熱源とする。
7吸引管の高温部と揮発分分解室はキャスター製とし耐熱性を確保する。
8バイオマス廃棄物を窯底よりピストンにより挿入し窯底に設けたプロペラにより攪拌し押し上げる。
9揮発分分解後の廃熱でバイオマス廃棄物を乾燥する。
10分解窯全体乾いた土覆い放熱を避ける。
11吸引管の周りに放射上に吸引弁を取り付けコントロールする
12窯上部内周に灰溜まりを設け吸引し灰による閉鎖を防ぐ。

【公開番号】特開2010−202511(P2010−202511A)
【公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【公開請求】
【出願番号】特願2010−73557(P2010−73557)
【出願日】平成22年3月9日(2010.3.9)
【出願人】(506095191)
【Fターム(参考)】