説明

バリ取り装置

【課題】切り粉がからんだり噛み込んだりすることなく除去できる。
【解決手段】桁1のバリ3を切除するバリ取り装置10は、進退可能な棒状の支持部材11の先端側に支持したロータリカッタ16を有している。ロータリカッタ16の支軸16aに回転ローラ20を連結し、回転ローラは支持部材に設けた回転軸18を中心に回転可能な接離部材19に取付ける。回転軸18はアーム部を介して支持部材11の長手方向に延びる作動ロッド32に連結する。作動ロッドを前進させると回転軸18を中心に接離部材19が回動し、ロータリカッタを連動させて桁1のバリ3に当接させる。ロータリカッタは支軸16aを中心に円弧状の切刃を周方向に所定間隔で配列させ、駆動源に連結したベルトによって回転ローラ20を回転させてロータリカッタでバリを回転切削する。切り粉は支持部材に設けた排出パイプ41の開口41aから吸引排出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばパレット等の合成樹脂製品の製造時に発生するバリを切削によって除去するためのバリ取り装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、例えば荷物搬送用のパレットを製造する場合、成形型内に溶融樹脂を充填して冷却固化して製造する際に、パレットを一体成形する一体成形法と、上側部品と下側部品を別個に製造して対応する柱部を熱板で加熱溶融させて柱部同士を溶着させて桁を形成する溶着貼り合わせ法とがある。
溶着貼り合わせ法によってパレットを製造する場合、各桁の溶着接続部で溶融した合成樹脂の貼り付け代が一部外側に突出して溶着バリ(以下、単にバリという)を発生させる。製造されたパレットの各桁にバリが残存すると製品の見栄えが悪く、またフォークリフト等を差し込んで運搬に使用する過程でバリの一部が破損して落下したり飛散して周囲を汚す不具合が生じる。特に食品や医療品を運搬するパレットでは、これら商品の外装や内部等にバリのかす等が付着すると非衛生的な印象を与えて好ましくなかった。
なお、パレットとして、フォーク差し込み口を対向する二側面に設けてフォークリフトの爪を挿入する二方差しタイプと、四側面にフォーク差し込み口を設けた四方差しタイプとがあり、いずれの場合にも全ての桁のバリを切除する必要がある。
【0003】
このような不具合を改善するために、パレットを製造した後に桁に生じるバリを切削によって除去するバリ取り装置が例えば特許文献1や2で提案されている。
特許文献1に記載のバリ取り装置は、支持部材の先端にスライドカッタを取付けたカッタホルダが設けられ、スプリングによってスライドカッタがパレットの筋状のバリを有する被加工面に押しつけられている。そして、パレットのフォーク差し込み口に挿入された架台を前進移動することで、架台に設けたスライドカッタを被加工面に沿って摺動させてバリを切削することになる。
また特許文献2に記載のバリ取り装置は、枠体の先端の回動枠に設けた刃受け台に板状のカッタを設け、エアシリンダによって回動枠を回動させて切刃をパレットの桁のバリにコイルバネによって付勢させている。そしてエアシリンダの作動によって切刃でバリを切削除去することになる。
特許文献1及び2に記載のバリ取り装置では、バリに対してカッタの切刃を斜め方向から押し当てて皮むき状またはカンナ状に削りとるように切削を行うために、切屑は長く連続してカールすることになる。
【特許文献1】特開平9−216236号公報
【特許文献2】特開平11−138345号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1及び2に記載のバリ取り装置の場合、切り粉が長く連続するためにカッタの切刃が切り粉に引っかかって噛み込んでしまい切削をできなくなったり、引っ掻いて切削するためにバリの取れ方が一定でなく、小径の凹凸部分や狭い部分は切除できないおそれがある。また、カールした長い切り粉はカッタやバリ取り装置の間隙等に挟まれてからんでしまったり、差し込み口内部に留まって排出できなくなることがあるという欠点もある。
しかも、切刃を皮むき方式で削り取るためにバリを有する桁の被加工面が小径のRであったり、小径の凹凸部があったりすると、切刃が桁の被加工面に到達できずに削り残しを生じるという不具合もあった。
【0005】
本発明は、このような実情に鑑みて、切り粉がからんだり噛み込んだりすることなく確実に切削して除去できるようにしたバリ取り装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によるバリ取り装置は、合成樹脂製品のバリを切除するようにしたバリ取り装置において、進退可能な支持部材と、該支持部材に支持されていて合成樹脂製品のバリを切削加工するための1または複数の切刃が中心軸線回りに回転可能に配設されているロータリカッタとを備えていることを特徴とする。
本発明では、ロータリカッタの切刃を中心軸線回りに回転させてバリを連続的に切削するため、切り粉が小さく短い形状になり、切り粉がバリ取り装置の各種部品や間隙等に噛み込んだり詰まったりしにくく排出処理が容易である。しかもバリを有する被加工面が小径の凹凸面形状であってもロータリカッタが追従して切削できる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によるバリ取り装置は、ロータリカッタの切刃でバリを回転切削するため、切り粉が小さく短い形状になり、切り粉がバリ取り装置の各種部品や間隙等に噛み込んだり詰まったりしにくく排出処理が容易になる。また、被加工面の凹凸形状に追従して削り残しを生じないように切削できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明によるバリ取り装置の支持部材には、ロータリカッタを合成樹脂製品のバリに対して接離させる接離機構を備えていて、ロータリカッタを合成樹脂製品に当接させた状態で切刃を回転させてバリを切削加工するようにしてもよい。
ロータリカッタを接離機構によってバリを有する合成樹脂製品に当接させ、切刃を回転させてバリを切削することで、合成樹脂製品の角部が急峻であったり小径の凹凸湾曲面であってもバリを有する面に倣って切削加工でき、削り残しをなくすことができる。
また、切刃は円弧状に形成されていることが好ましく、例えば桁等、合成樹脂製品のバリを有する溶融接続部に段差があってもバリと共に段差を切除して均した被加工面を形成できる。
【0009】
また、ロータリカッタで切削されたバリ等の切り粉を開口を通して吸引して排出する吸引手段が設けられていてもよく、また切り粉を吹き飛ばす噴射ノズルが設けられていてもよい。これによって切り粉の排出や回収をより効率的にできる。
また、噴射ノズルから吐出するエアは切り粉の静電気を除去する除電エアであってもよく、切り粉に帯電している静電気を除電エアで除去してバリ取り装置や合成樹脂製品に付着することを防止して回収を進めることができる。
【実施例】
【0010】
以下、本発明の実施例によるバリ取り装置を図1乃至図7により説明する。図1はバリ取り装置を示す全体平面図、図2はバリ取り部材の駆動機構と接離機構を示す側面図、図3は同じく底面図、図4(a)(b)はバリ取り装置の接離機構の待機位置と切削位置を示す側面面、図5はバリ取り装置のロータリカッタの構造を示す図、図6はロータリカッタの平面図と側面図、図7は段差にできたバリをロータリカッタで切断する状態の要部拡大図である。
図1に示す合成樹脂製パレットPは四方差しタイプであり、そのため、平面視四角形状のパレットPの四面の側面に例えば各2つの差し込み口2が互いに連通して井桁状に設けられている。このパレットPは溶着貼り合わせ法で製造されたものであり、各桁1の長手方向中央に位置する溶着接続部にバリ3がそれぞれ突出しているものとする。
図1に示すバリ取り装置10において、略棒状のバリ取り部材11がパレットPの一の側面の各差し込み口2に対向する位置に2本づつ例えば合計4本配列されている。各バリ取り部材11は装置本体12内に配設されていてエアシリンダやサーボモータ等の駆動源13で進退可能とされ、進出位置でパレットPの各差し込み口2内にそれぞれ2本挿入して両側に位置する桁1のバリ3を切削し、後退位置で装置本体12内に戻って収容される。
【0011】
次に図2乃至図6に基づいてバリ取り部材11について説明する。バリ取り部材11において棒状の支持部材15の先端部付近にはロータリカッタ16とその駆動機構17と接離機構14が設けられている。
バリ取り部材11において、支持部材15に回転軸18が回転可能に取付けられ、回転軸18には本体部19aとアーム部19bからなる略L字形状の接離部材19が回転軸18回りに揺動可能に取付けられている。接離部材19の本体部19aには回転ローラ20が回転可能に支持され(図3参照)、回転ローラ20はロータリカッタ16の支軸16aと同軸とされ、回転ローラ20とロータリカッタ16は支軸16a回りに且つ一体に回転可能に支持されている。
また駆動機構17において、接離部材19の本体部19aには第一揺動ローラ21と第二揺動ローラ22が取付けられている。支持部材15には回転軸18の近傍に回転可能に支持された第一ガイドローラ23と第二ガイドローラ24と第三ガイドローラ25が取付けられている。そして第一乃至第三ガイドローラ23、24、25と第一及び第二揺動ローラ21、22とロータリカッタ16の回転ローラ20とには無端状のベルト27が巻き付いている。このベルト27の他端側はバリ取り部材11の基部に設けたプーリ28に巻回されており(図1参照)、このプーリ28は図示しない駆動モータの回転出力を伝達されてベルト27を周回動させることになっている。そのため、ベルト27の回転が回転ローラ20に伝達されてロータリカッタ16を回転駆動することになる。
なお、回転ローラ20の外周面にはギヤが形成され、ベルト27の一方の面には回転ローラ20のギヤに噛合する溝が形成されているものとする。ベルト27が巻回する他の各ガイドローラ23、24、25と各ローラ21、22にもベルトの溝に噛合するギヤが外周面に形成されていてもよい。
【0012】
また、接離部材19に設けたアーム部19bには軸部31を介して作動ロッド32が連結されている。作動ロッド32は支持部33によって支持部材15と略平行に進退可能に配設され、バリ取り部材11の基部に作動ロッド32を進退させる図示しないサーボモータまたはシリンダ等の駆動手段が設けられている。
そのため、作動ロッド32をバリ取り部材11の前方側(A方向)に進出させると、アーム部19bが回転軸18回りに反時計方向に回転して(図2、4参照)接離部材19を回転させるため、接離部材19の本体部19aに取付けた回転ローラ20を介してロータリカッタ16が回転ローラ20と一体に支持部材15から離間して桁1のバリ3に当接する切削位置(図4(b)、図2で二点鎖線で示す位置)まで回動する。また、作動ロッド32をバリ取り部材11の基部側(B方向)に後退させると、接離部材19が回転軸18を中心に時計方向に回転して(図2、4参照)ロータリカッタ16が桁1のバリ3から離間する支持部材15側の待機位置(図4(a)、図2で実線で示す位置)まで回動する。これらは接離機構14を構成する。
【0013】
ここで、ロータリカッタ16は図5及び図6に示すように所定厚みの概略リング状に形成され、その外周面にその厚みに応じた幅の切刃34が周方向に所定間隔で複数(図では8枚)設けられている。各切刃34は図に示すように幅方向に例えば円弧状に形成されており、支軸16a回りに同一の回転軌跡を描くことになる。
そして、ロータリカッタ16の厚み方向の両側にはガイド部材35a、35bが所定間隔を開けて設けられている。ロータリカッタ16の各切刃34はガイド部材35a、35bよりも若干の距離L(例えばL=0.15mm)だけ支軸16aに直交する方向に突出して形成されている。これによって、桁1のバリ3が突出する柱部1a、1aの溶着接続部に段差dがあっても段差dを含めてバリ3を切削で切除することができる(図5、図7参照)。
【0014】
次に、図2乃至図4において、支持部材15は上述したロータリカッタ16の往復揺動を許容するように先端側に側面視略半円状の凹部37を備えており、その更に先端側には除電エアノズル38が設けられている。除電エアノズル38は、切削位置にあるロータリカッタ16が桁1のバリ3を切削して発生する微細な切り粉をバリ取り部材11の基部側に吹き飛ばすよう噴射ノズル39を備えている。
噴射ノズル39はロータリカッタ16のバリ切削位置近傍に対向して位置している。吐出する除電エアは−(マイナス)に帯電されており、ロータリカッタ16で切削された切り粉の静電気を除去することができる。
そして、切削位置にあるロータリカッタ16に対して除電エアノズル38と反対側、即ち支持部材15の基部側には、噴射ノズル39で吹き飛ばされた切り粉を受入れる開口41aが設けられ、この開口41aは支持部材15の基部側に向けて延びる例えば角筒形状の排出パイプ41(吸引手段)の先端に形成されている。排出パイプ41は基部側で図示しない集塵機に接続されており、噴射ノズル39で吹き飛ばされた切り粉を開口41aを通して吸引して排出することになる。
バリ取り装置10は1つの差し込み口2内に挿入される2本のバリ取り部材11がそれぞれ両側の桁1、1にロータリカッタ16を対向させるように配設されている。
【0015】
本実施例によるバリ取り装置10は上述の構成を有しており、次に作用を説明する。
先ず図1に示すように例えば四方差しのパレットPの一の側面にバリ取り装置10の装置本体12を対向させ、二つの差し込み口2、2に対向して配列された各2本のバリ取り部材11、11をそれぞれ挿入させる。
図2乃至図5において、各バリ取り部材11の挿入に連動させて駆動モータを駆動し、駆動機構17を作動させることでベルト27を介して回転ローラ20及びロータリカッタ16を回転駆動させる。これと同時に接離機構14を作動させるためにサーボモータ等の駆動手段を駆動し、作動ロッド32を支持部材15に対してA方向に移動させる。これによって接離部材19がアーム部19bで押されて回転軸18回りに反時計回りに回動する(図2、4参照)。
接離部材19の回動によって回転ローラ20、そして第一及び第二揺動ローラ21、22が回動するため、ロータリカッタ16が図4(a)に示す待機位置から図4(b)に示す切削位置に回動し、差し込み口2内のバリ3を有する桁1の表面(被加工面)に当接してバリ3の切削を開始する(図5参照)。ロータリカッタ16は、複数枚の切刃34でバリ3を回転切削するため、バリ3の切り粉は小さく短いものに分断され、従来技術のようにスライドカッタで切削したようにカールする長い切り粉にはならない。
【0016】
しかも、図2乃至図4でロータリバルブ16の回転方向が反時計回りであるために切り粉は排出パイプ41の開口41a方向に吹き飛ばされる。また、除電エアノズル38の噴射ノズル39から除電エアが切削部に向けて噴射され、切り粉を開口41aに向けて吹き飛ばす。更に、排出パイプ41の開口41aには吸引力が作用しているために切り粉は周囲に飛散することなく確実に排出パイプ41を通して集塵機に回収される。
このとき、図7に示すように、パレットPの上側部品と下側部品を溶着させた際に各桁1を構成する上側部品と下側部品の各柱部1a、1aにずれが生じた場合、溶着接続部に段差dが発生し、この段差dにバリ3が形成される。この場合でも、ロータリカッタ16の各切刃34が円弧状に突出形成されているために切刃34をバリ3に押しつけてバリ3と共に段差dを切除する。すると、桁1の段差dは略円弧状にえぐられて溶着接続部にバリ3と段差dのない滑らかな凹曲面1bが形成される。
また、切り粉に静電気が帯電していたとしても、−(マイナス)に帯電した除電エアを噴射することで静電気を除去できるために切り粉が静電気でバリ取り装置10等に付着することはなく、排出がスムーズである。
【0017】
そして、作動ロッド32をA方向に押し続けることで、ロータリカッタ16は負荷を受けて桁1の溶着接続部に押し当てられ続け、桁1の溶着接続部の形状に沿った倣い切削を行える。しかも各バリ取り部材11、11を前進(または後退)させながら複数(図では3本)に分離された桁1のバリを順次切削し、差し込み口2内の両側の桁部表面の凹凸に沿って取り残しなくバリ3を切削する。切削終了後に各バリ取り部材11を装置本体12内に戻す。
このようにして、対向する2方向における各差し込み口2内で各桁1のバリ3を除去し、次いで、パレットPの隣接する側面を装置本体12に対向させて同様にバリ取り部材1を前進させながら各差し込み口2内に侵入させて各桁1のバリ3を除去する。
また、上述の説明はパレットPの各差し込み口2内における桁1のバリ取り方法についてのものである。パレットPの外側面における各桁1のバリ取りについても、同様な構成を有するバリ取り部材11を用いてロータリカッタ16を外側面の各桁1のバリ3に当接させながら上述の倣い切削工程と同様にしてバリ取り処理を行う。
【0018】
上述のように本実施例によれば、ロータリカッタ16でバリ3を回転切削するために切り粉が長くカールした形状にならず、小さく短い切り粉が多く生成されてバリ取り装置10に噛み込んだり差し込み口2内に詰まることもなく、しかも噴射ノズル39からの除電エアの噴出と排出パイプ41を通した開口41aからの吸引によってスムーズに排出できる。また除電エアによって切り粉の静電気を除去してバリ取り装置10に切り粉が付着するのを確実に防止できる。
またロータリカッタ16は桁1の溶着接続部に当接してバリ3を桁1の表面形状に追従して切削するために、従来のスライスカッタと比較してバリ3の削り残しを無くすことができる。
さらに、パレットPの桁1の溶着接続部に段差dがあっても円弧状に突出する切刃34によってバリ3と共に段差dを切除して段差dをなくしたり目立たないように整形できるために切削後の見栄えがよい。
【0019】
なお、上述の実施例では、バリ取り装置10を用いた四方差しのパレットPについての切削方法について説明したが、二方差しのパレットについても同様の手順でバリ取り切削を行うことができる。この場合には、差し込み口2が対向する二側面に互いに連通して穿孔形成されているため、一方の差し込み口2からバリ取り部材11を挿入して切削すればよい。バリ取り装置10に用いるバリ取り部材11の数は任意であり、パレットPの外側面を切削するバリ取り部材11を設けてもよい。
またロータリカッタ16の切刃34の数は任意であり、支軸16aを中心として周方向に1または複数枚配列されていればよい。各切刃34の刃先形状を円弧状に限定されず、V型、直線型など各種のものを採用できる。
なお、駆動機構17として第一乃至第三ガイドローラ23、24、25と第一及び第二揺動ローラ21、22と回転ローラ20とに無端状のベルト27が巻き付いて駆動させる構成を採用したが、これに限定されることなく回転ローラ20を適宜のギヤを介して駆動モータで回転させるように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施例によるバリ取り装置とパレットを示す要部平面図である。
【図2】バリ取り部材の駆動機構とロータリカッタを示す先端側部分の側面図である。
【図3】図2に示すバリ取り部材の先端側部分の底面図である。
【図4】バリ取り部材の接離機構と切り粉排出機構を示す先端側部分の側面図であって、(a)はロータリカッタが待機位置にある状態、(b)は切削位置にある状態を示す図である。
【図5】バリ取り部材におけるロータリカッタの構造を示す半径方向の断面図である。
【図6】ロータリカッタを示すもので,(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図7】桁の溶着接続部における段差に生じたバリをロータリカッタで切除する状態を示す説明図である。
【符号の説明】
【0021】
1 桁
2 差し込み口
3 バリ
10 バリ取り装置
11 バリ取り部材
14 接離機構
15 支持部材
16 ロータリカッタ
16a 支軸
17 駆動機構
18 回転軸(接離機構)
19 接離部材(接離機構)
20 回転ローラ
32 作動ロッド(接離機構)
34 切刃
39 噴射ノズル
41a 開口(吸引手段)
41 排出パイプ(吸引手段)


【特許請求の範囲】
【請求項1】
バリ取り部材によって合成樹脂製品のバリを切除するようにしたバリ取り装置において、
前記バリ取り部材は、
進退可能な支持部材と、
該支持部材に支持されていて合成樹脂製品のバリを切削加工するための1または複数の切刃が中心軸線回りに回転可能に配設されているロータリカッタと、
を備えているバリ取り装置。
【請求項2】
前記支持部材にはロータリカッタを合成樹脂製品のバリに対して接離させる接離機構が備えられていて、前記ロータリカッタを合成樹脂製品に当接させた状態でバリを切削加工するようにした請求項1に記載のバリ取り装置。
【請求項3】
前記切刃は円弧状に形成されている請求項1または2に記載のバリ取り装置。
【請求項4】
前記ロータリカッタで切削されたバリ等の切り粉を開口を通して吸引して排出する吸引手段が設けられている請求項1乃至3のいずれかに記載のバリ取り装置。
【請求項5】
前記ロータリカッタで切削されたバリ等の切り粉を吹き飛ばす噴射ノズルが設けられている請求項1乃至4のいずれかに記載のバリ取り装置。
【請求項6】
前記噴射ノズルから吐出するエアは切り粉の静電気を除去する除電エアである請求項5に記載のバリ取り装置。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−281459(P2006−281459A)
【公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−100694(P2005−100694)
【出願日】平成17年3月31日(2005.3.31)
【出願人】(000002886)大日本インキ化学工業株式会社 (2,597)
【出願人】(590000477)日本プラパレット株式会社 (24)
【Fターム(参考)】