説明

バルブ装置、排気ガス浄化装置

【課題】弁軸部分からのガス外部漏れを防止することができ、しかも比較的部品点数が少なくて低コストなバルブ装置を提供すること。
【解決手段】本発明のバルブ装置31は、排気流路の切り替えまたは開閉を行うためのものであって、ハウジング32、弁軸51、弁本体41、付勢手段52を備える。ハウジング32の弁軸挿通孔33には、ハウジング側テーパ面T1が形成されている。弁軸51の外周部には弁軸側テーパ面T2形成されている。ハウジング側テーパ面T1の傾斜角度はθ1、弁軸側テーパ面T2の傾斜角度はθ2である。弁軸51は弁軸挿通孔33に対して回動可能に挿通される。弁本体41は、弁軸51に対して連結され弁軸51の回動に伴って回動する。付勢手段52は、弁軸51をその中心軸線C1方向に付勢する。付勢手段52は、ハウジング側テーパ面T1に弁軸側テーパ面T2を押し付けて線接触させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガスの外部漏れ防止構造に特徴を有するバルブ装置、及びそれを含んで構成される排気ガス浄化装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、内燃機関の排気流路の途上に設置されることで排気流路の切り替えまたは開閉を行うバルブ装置が各種提案されている。その具体例としては、エンジンブレーキの効率を向上させる排気ブレーキに使用されるバルブ装置などが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のバルブ装置は、第1及び第2の軸受部に回動可能に支持された弁軸と、その弁軸に取り付けられ、弁軸の回動に伴って回動するバタフライバルブとを備えている。弁軸における一方の開放端は、蓋体、転がり軸受け手段、押圧手段等からなる第1の軸受部に支持されている。弁軸における他方の開放端は、重ね合わされた複数のシールリングからなるラビリンスシール構造を有する第2の軸受部に支持されている。
【0003】
ところで、同バルブ装置では、弁軸を回動可能とするべく、複数のシールリング間に若干の隙間を設けている。そして、排気ガスの外部漏れを抑制するべく、押圧手段で弁軸を押圧し、シールリング同士を面接触させてそれらの密着性を向上させるように構成している。
【特許文献1】実開平4−11234号公報(図1等)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、ラビリンスシール構造を有する上記従来技術のバルブ装置では、排気ガスの熱によってシールリングが変形する可能性もあり、この場合には気密性を確保することが困難となる。よって、弁軸部分からのガス外部漏れを防止することが難しくなる。また、上記従来技術のバルブ装置は、多くの部品を用いて構成されているため組み付け工程が煩雑であり、それゆえコスト高になりやすいという問題がある。
【0005】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、弁軸部分からのガス外部漏れを防止することができ、しかも比較的部品点数が少なくて低コストなバルブ装置、排気ガス浄化装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、排気流路の切り替えまたは開閉を行うためのバルブ装置において、弁軸挿通孔を有するとともに、その弁軸挿通孔にハウジング側テーパ面が形成されたハウジングと、前記ハウジング側テーパ面とは傾斜角度が異なる弁軸側テーパ面が外周部に形成され、前記弁軸挿通孔に対して回動可能に挿通された弁軸と、前記弁軸に対して連結され、前記弁軸の回動に伴って回動する弁本体と、前記弁軸をその中心軸線方向に付勢することにより、前記ハウジング側テーパ面に前記弁軸側テーパ面を押し付けて線接触させる付勢手段とを備えたことを特徴とするバルブ装置をその要旨とする。
【0007】
従って、請求項1に記載の発明によれば、ハウジング側テーパ面と弁軸側テーパ面とでは傾斜角度が異なるため、付勢手段の付勢力が作用することで、両テーパ面同士がほぼ全周にわたって線接触する。その結果、弁軸挿通孔と弁軸との間に高い気密性が確保され、弁軸部分からのガス外部漏れが防止される。しかも、この構成によれば、ラビリンスシール構造を有する従来のバルブ装置とは異なり、排気ガスの熱によるシールリングの変形といった問題が起こらないため、好適な気密性を維持することができる。また、本発明のバルブ装置は、ラビリンスシール構造を有する従来のバルブ装置に比べて少ない部品で構成可能なため、組み付け工程を簡素化することができ、低コスト化を実現することができる。
【0008】
ここで「傾斜角度」とは、弁軸挿通孔の中心軸線を基準とした場合のテーパ面の傾斜角度のことを指す。前記ハウジング側テーパ面及び前記弁軸側テーパ面の傾斜角度の差は特に限定されないが、強いて言えば5°〜15°であることが好ましい。即ち、傾斜角度の差が大きすぎると、弁軸が横に振れやすくなる結果、好適な気密性が維持されにくくなるおそれがあるからである。一方、傾斜角度の差が小さすぎると、テーパ面同士が線接触ではなく面接触に近い状態になり、この場合も好適な気密性が維持されにくくなるおそれがあるからである。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記弁軸挿通孔の中心軸線を基準とした場合の前記ハウジング側テーパ面の傾斜角度は20°〜30°であり、前記弁軸挿通孔の中心軸線を基準とした場合の前記弁軸側テーパ面の傾斜角度は10°〜15°であることをその要旨とする。
【0010】
従って、請求項2に記載の発明によると、ハウジング側テーパ面と弁軸側テーパ面との傾斜角度の差が好適範囲内となるので、両テーパ面同士の線接触状態を保ちつつ弁軸の横振れを防止することができ、好適な気密性を確実に維持することができる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のバルブ装置を排気流路内に設けたことを特徴とする排気ガス浄化装置をその要旨とする。従って、請求項3に記載の発明によると、請求項1または2に記載の発明と同様の作用効果を奏するため、排気流路の切り替えまたは開閉を確実に行うことができ、必要に応じて効率よく排気ガスの浄化を行うことが可能となる。
【発明の効果】
【0012】
以上詳述したように請求項1〜3に記載の発明によれば、弁軸部分からのガス外部漏れを防止することができ、しかも比較的部品点数が少なくて低コストなバルブ装置、排気ガス浄化装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明を具体化した一実施形態の排気ガス浄化装置を図1〜図3に基づき詳細に説明する。
【0014】
図1に示されるように、本実施形態の排気ガス浄化装置1(補助触媒コンバータ)は、図示しない内燃機関に連結されたエキゾーストマニホールド2の終端と、排気ガスの通路となる排気管3との間に配置される。この排気ガス浄化装置1は、ケーシング11、酸化触媒21及びバルブ装置31によって構成されている。ケーシング11はステンレス系合金からなる中空円筒状の部材であって、外壁12aと内壁12bとを有している。内壁12bの内側の領域には第1流路13が形成される一方、外壁12aと内壁12bとの間の領域には第2流路14が形成されている。酸化触媒21は第2流路14の途中に設けられている。そして、この酸化触媒21を通過する際に排気ガス中のNOx等が酸化され、排気ガスが浄化されるようになっている。なお、排気ガス浄化装置1よりも下流側にはメイン触媒コンバータ(図示略)が配設されており、メイン触媒コンバータによっても排気ガスが浄化される。
【0015】
図1に示されるように、バルブ装置31はケーシング11の下流側開口に配設されている。バルブ装置31を構成するハウジング32は、耐熱性に優れたステンレス系合金からなる部材であって、円盤部32aと弁軸収容部32bとにより構成されている(図2参照)。円盤部32aはケーシング11の直径とほぼ等しく、ケーシング11内の第2流路14の下流側開口を塞ぐような状態で設けられている。円盤部32aの中央部には、第1流路13に対応して円形状の中央孔35が貫通形成されている。そして、この中央孔35の周囲には、中央孔35よりも直径が小さい6個の小孔34が等間隔を隔てて貫通形成されている。これらの小孔34は、円盤部32aを介して第2流路14を連通可能とするためのものである。一方、弁軸収容部32bには、弁軸51を挿通可能な大きさの弁軸挿通孔33が形成されている。
【0016】
図2,図3に示されるように、弁軸51は耐熱性に優れたステンレス系合金からなる棒状の部材であって、弁軸挿通孔33内にて回動可能な状態で挿通されている。弁軸51は第1端51a(突出端)及び第2端51b(非突出端)を有している。第1端51aは、弁軸挿通孔33から突出するとともに、弁軸51に回動力を与えるための図示しない部材に対して連結されている。一方、第2端51bは、常に弁軸挿通孔33の内部に位置している。このような弁軸51に対しては弁本体41が連結されている。この弁本体41は、中央孔35を閉塞可能な大きさの円形状の蓋体45と、連結アーム42と、蓋体45に連結アーム42の一端を取り付けるためのボス43とによって構成されている。連結アーム42の他端には貫通孔44が形成されており、その貫通孔44には弁軸51が挿通されかかつ溶接等によって連結固定されている。従って、自身の中心軸線C1を中心として弁軸51が回動すると、その弁軸51の回動に伴って連結アーム42が回動し、蓋体45が中央孔35を開閉するようになっている(図1参照)。
【0017】
つまり、蓋体45が中央孔35を閉塞しない開状態のとき(図1においてバルブ装置31が二点鎖線で示す位置にあるとき)には、相対的に圧力損失の小さい第1流路13側を排気ガスが優先的に通過する。よって、排気ガスが第2流路14上の酸化触媒21を殆ど通過せず、このとき排気ガスの浄化は行われない。これに対して、蓋体45が中央孔35を閉塞する閉状態のとき(図1においてバルブ装置31が実線で示す位置にあるとき)には、第1流路13の終端開口が蓋体45によって閉鎖される。よって、排気ガスが第1流路13側ではなく第2流路14側を流れるようになる。そして、このとき排気ガスが酸化触媒21を通過し、その際に排気ガス中のNOx等が酸化され、排気ガスが浄化されるようになっている。即ち、本実施形態においては、バルブ装置31の開閉により排気流路の切り替えが行われ、これに伴い排気ガスの浄化を補助触媒コンバータで行うか否かが決定されるようになっている。
【0018】
次に、本実施形態のバルブ装置31におけるガス外部漏れ防止のための構造について述べる。
【0019】
図2,図3に示されるように、本実施形態のバルブ装置31の場合、弁軸挿通孔33の開口部付近には、当該開口部に向かうほど小径となるハウジング側テーパ面T1が形成されている。本実施形態において、弁軸挿通孔33の中心軸線C1を基準とした場合のハウジング側テーパ面T1の傾斜角度θ1は、約25°に設定されている。一方、弁軸51の第1端51a側の外周部には、第1端51aに向かうほど小径となる弁軸側テーパ面T2が形成されている。本実施形態において、弁軸挿通孔33の中心軸線C1を基準とした場合の弁軸側テーパ面T2の傾斜角度θ2は、上記傾斜角度よりも約10°小さく、約15°に設定されている。
【0020】
また、弁軸挿通孔33においてハウジング側テーパ面T1が形成されていない側の開口部は、封止体としてのキャップ54によって封止されている。キャップ54の内端面と、弁軸51の第2端51b側の端面との間にできる空間には、付勢手段としての圧縮コイルばね52及びばね座プレート53が収容されている。圧縮コイルばね52の一端は、キャップ54の内端面に当接している。圧縮コイルばね52の他端は、弁軸51の第2端51b側の端面よりも若干大面積のばね座プレート53に当接している。従って、圧縮コイルばね52のばね力は、ばね座プレート53を介して弁軸51に常時作用する。その結果、弁軸51が中心軸線C1方向に沿って第1端51a側に常時押圧され、ハウジング側テーパ面T1に弁軸側テーパ面T2が押し付けられる。よって、ハウジング側テーパ面T1と弁軸側テーパ面T2とが全周にわたって確実に線接触した状態となっている。なお、本実施形態では、圧縮コイルばね52、ばね座プレート53及びキャップ54は、いずれも耐熱性に優れたステンレス系合金を用いて形成されている。
【0021】
従って、本実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
【0022】
(1)上記構造のバルブ装置31によると、傾斜角度が異なるハウジング側テーパ面T1と弁軸側テーパ面T2とが線接触する結果、弁軸挿通孔33と弁軸51との間に高い気密性が確保される。よって、弁軸51部分(弁軸挿通孔33と弁軸51との間)からのガス外部漏れを確実に防止することができる。また、このバルブ装置31を備えた排気ガス浄化装置1によれば、第1流路13及び第2流路14の流路切り替えを確実に行うことができ、必要に応じて効率よく排気ガスの浄化を行うことが可能となる。
【0023】
(2)また、本実施形態のバルブ装置31によれば、ラビリンスシール構造を有する従来のバルブ装置とは異なり、排気ガスの熱によるシールリングの変形といった問題が起こらない。しかも、排気ガスの熱がバルブ装置31の各部材に加わることで、仮にハウジング側テーパ面T1の傾斜角度θ1や、弁軸側テーパ面T2の傾斜角度θ2がいくぶん変化したとしても、本実施形態の構成であれば好適な線接触状態が維持される。ゆえに、弁軸挿通孔33と弁軸51との間における高い気密性を確実に維持することが可能となる。
【0024】
(3)また、本実施形態のバルブ装置31は、ラビリンスシール構造を有する従来のバルブ装置に比べて少ない部品で構成することができる。そのため、組み付け工程を簡素化することができ、低コスト化を実現することができる。
【0025】
(4)本実施形態のバルブ装置31では、ハウジング32、弁軸51、弁本体41及び圧縮コイルばね52などの部材が、いずれもステンレス系合金を用いて形成されている。このため、各部材の耐熱性が向上することで熱変形等を防止することができる。
【0026】
(5)本実施形態のバルブ装置31では、ハウジング側テーパ面T1の傾斜角度θ1=約25°に設定し、弁軸側テーパ面T2の傾斜角度θ2=約15°に設定することで、その差を約10°としている。そして、このような角度設定によれば、両テーパ面T1,T2同士の線接触状態を保ちつつ弁軸51の横振れを防止することができ、高い気密性を確実に維持することができる。
【0027】
(6)本実施形態のバルブ装置31では、ばね座プレート53を介して圧縮コイルばね52を配置しているため、いわゆるばねの片当たりが防止される。その結果、圧縮コイルばね52のばね力が、弁軸51の第2端51b側の端面に均一に作用するようになる。勿論このことは高気密性の維持を達成するうえで貢献する。
【0028】
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
【0029】
・上記実施形態では、ハウジング側テーパ面T1の傾斜角度θ1を相対的に大きく設定し、弁軸側テーパ面T2の傾斜角度θ2を相対的に小さく設定したが、図4に示される別の実施形態のバルブ装置61のように、この大小関係を逆にして設定することも可能である。
【0030】
・上記実施形態では、付勢手段である圧縮コイルばね52を、排気ガスの通路となる排気管3の内部に配置したが、図5に示される別の実施形態のバルブ装置71のように、これを排気管3の外部に配置してもよい。即ち、このバルブ装置71では、弁軸51の第1端51aにフランジ部72が形成されている。そのフランジ部72とハウジング32の弁軸収容部32bとの間には、圧縮コイルばね52が介在されている。従って、弁軸51が中心軸線C1方向に沿って第1端51a側に常時押圧され、ハウジング側テーパ面T1と弁軸側テーパ面T2とが全周にわたって確実に線接触するようになっている。なお、図5の構成の利点は、圧縮コイルばね52が高温に晒されにくくなり、ばね力の劣化等を未然に防止できることである。
【0031】
・上記実施形態では付勢手段としてコイルばねを用いたが、例えば板ばね等を用いてもよく、さらにはばね以外の周知の付勢手段を用いることも可能である。
【0032】
・上記実施形態ではばね座プレート53を介して圧縮コイルばね52を配置したが、ばね座プレート53は必須の構成ではないので、これを省略した構成としても構わない。
【0033】
・上記実施形態では、バルブ装置31を排気ガス浄化装置1に使用したが、これを排気ガス浄化装置以外のもの、例えば排気ブレーキ装置などに使用しても勿論よい。
【0034】
・上記実施形態では、バルブ装置31を用いることにより2つの排気流路(第1流路13及び第2流路14)を切り替えるようにしたが、1つの排気流路を単に開閉するようにしてもよい。
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
【0035】
(1)請求項1乃至3のいずれか1項において、前記ハウジング側テーパ面及び前記弁軸側テーパ面の傾斜角度の差は5°〜15°であること。この構成によると、両テーパ面同士の線接触状態を保ちつつ弁軸の横振れを防止することができる。
【0036】
(2)請求項1乃至3のいずれか1項において、前記ハウジング、前記弁軸、前記弁本体及び前記付勢手段は、いずれもステンレス系合金からなること。この構成によると、各部材の耐熱性が向上することで熱変形等を防止できる。
【0037】
(3)請求項1乃至3のいずれか1項において、前記弁軸は第1端及び第2端を有するとともに、前記第1端側に前記弁軸側テーパ面が配置され、前記第2端側に前記付勢手段としての圧縮ばねが配置されていること。
【0038】
(4)請求項1乃至3のいずれか1項において、前記弁軸は第1端及び第2端を有するとともに、前記第1端側に前記弁軸側テーパ面が配置され、前記第2端側に、前記弁軸の第2端側端面よりも大面積のばね座プレートを介して前記付勢手段としての圧縮ばねが配置されていること。この構成によると、いわゆる片当たりが防止される結果、圧縮ばねの付勢力が弁軸に均一に作用する。
【0039】
(5)請求項1乃至3のいずれか1項において、前記付勢手段を排気流路内に配置したこと。
【0040】
(6)請求項1乃至3のいずれか1項において、前記付勢手段を排気流路外に配置したこと。この構成によると、付勢手段が高温に晒されにくくなり、付勢力の劣化等を防止しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明を具体化した一実施形態の排気ガス浄化装置を示す概略断面図。
【図2】実施形態の排気ガス浄化装置に使用されるバルブ装置を示す正面図。
【図3】前記バルブ装置を示す要部拡大断面図。
【図4】別の実施形態のバルブ装置を示す要部拡大断面図。
【図5】別の実施形態のバルブ装置を示す要部拡大断面図。
【符号の説明】
【0042】
1…排気ガス浄化装置
31,61,71…バルブ装置
32…ハウジング
33…弁軸挿通孔
41…弁本体
51…弁軸
52…付勢手段としての圧縮コイルばね
C1…中心軸線
T1…ハウジング側テーパ面
T2…弁軸側テーパ面
θ1,θ2…傾斜角度

【特許請求の範囲】
【請求項1】
排気流路の切り替えまたは開閉を行うためのバルブ装置において、
弁軸挿通孔を有するとともに、その弁軸挿通孔にハウジング側テーパ面が形成されたハウジングと、
前記ハウジング側テーパ面とは傾斜角度が異なる弁軸側テーパ面が外周部に形成され、前記弁軸挿通孔に対して回動可能に挿通された弁軸と、
前記弁軸に対して連結され、前記弁軸の回動に伴って回動する弁本体と、
前記弁軸をその中心軸線方向に付勢することにより、前記ハウジング側テーパ面に前記弁軸側テーパ面を押し付けて線接触させる付勢手段と
を備えたことを特徴とするバルブ装置。
【請求項2】
前記弁軸挿通孔の中心軸線を基準とした場合の前記ハウジング側テーパ面の傾斜角度は20°〜30°であり、前記弁軸挿通孔の中心軸線を基準とした場合の前記弁軸側テーパ面の傾斜角度は10°〜15°であることを特徴とする請求項1に記載のバルブ装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載のバルブ装置を排気流路内に設けたことを特徴とする排気ガス浄化装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−118476(P2006−118476A)
【公開日】平成18年5月11日(2006.5.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−309456(P2004−309456)
【出願日】平成16年10月25日(2004.10.25)
【出願人】(000100805)アイシン高丘株式会社 (202)
【Fターム(参考)】