説明

バルブ連結器用インタロックシステム

流体連結器(10)は、流路(14)を定義する本体(12)、閉位置と開位置との間を選択的に移動可能なバルブメンバ(26)、及び前記本体(12)を補足的な連結器(10A)に連結可能なインタフェース(66)を含む。インタロックシステム(124)は、前記補足的な連結器(10A)が前記本体(12)に連結されている時に前記バルブメンバ(26)の前記閉位置から前記開位置への移動を許容するとともに、前記補足的な連結器(10A)が前記本体(12)に連結されていない時に前記バルブメンバ(26)の前記閉位置から前記開位置への移動を阻止するように構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バルブ連結器に関する。
【背景技術】
【0002】
流体連結器は、例えば、ホース、チューブ等によって定義される2つの流路間のシールされた流体接続を提供する。いくつかの連結器は、連結器が補足的な連結器に連結されていない時にその連結器によって流体流れを抑止するために流体接続を選択的に遮断し、それによって、望ましくない流体漏れを阻止するバルブを含む。
【発明の概要】
【0003】
流体連結器は、流路を定義する本体を含む。バルブメンバは、流路を遮断する閉位置と流路を遮断しない開位置との間で選択的に可動する。連結器は、本体が補足的な連結器に対して連結可能であって、それによって、流路と補足的な流路によって定義される他の流路との間のシールされた流体接続を提供するインターフェースを含む。さらに、連結器は、補足的な連結器がインターフェースで本体に連結される時に閉位置から開位置へのバルブメンバの移動を許容するインターロックシステムを含む。インターロックシステムは、補足的な連結器がインターフェースで本体に連結されていない時にバルブメンバの閉位置から開位置への移動を阻止する。
【0004】
その結果、ここで提供される連結器は、連結器が補足的な連結器に連結されていない時にバルブが意図せずに開弁する可能性を断つ又は最小限に止める。
【0005】
本発明の上述した特徴及び利点並びに他の特徴及び利点は、添付された図面に関連して説明される以下の本発明を実施するためのベストモードの詳細な説明から容易に明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】本実施形態の概略図であって、バルブの開位置における連結器の一部の側方の断面図である。
【図2】本実施形態の概略図であって、バルブの閉位置における図1の連結器の一部の側方の断面図である。
【図3】本実施形態の概略図であって、図1の連結器の端面図である。
【図4】本実施形態の概略図であって、図1の連結器の側面図である。
【図5】本実施形態の概略図であって、補足的な連結器が連結されている図1の連結器の側面図である。
【図6】本実施形態の概略図であって、バルブが閉位置で且つ連結器に補足的な連結器が取り付けられていない時の図1の連結器のインターロックシステムの側方の断面図である。
【図7】本実施形態の概略図であって、バルブが開位置で且つ連結器が補足的な連結器に連結されている時の図6のインターロックシステムの側方の断面図である。
【図8】クレームされた発明に関連する他の実施形態の連結器の一部を切断して示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1を参照すると、連結器10は、本体12の第1端部16から本体12の第2端部18まで延びる流路14を定義する本体12を含む。また、本体12は、環状のバルブシート20及びシールリング22を定義する。バルブシート20及びシールリング22は、軸線A1を中心に延びる。ボールバルブ26は、流路14内に回転可能に設けられるとともに球状の外面30とそれを通って延びる反対側のボア34とを含む。バルブシート20及びシール22はボールバルブ外面30に組み付けられる。
【0008】
図示されない、ホース、又は流体回路の他の導管に取り付けられる環状のアダプタ延長部38は、流路14内へ延びるとともにOリング42によってそれらに関連してシールされる。アダプタ38は、本体12がアダプタ38に対して回転可能に整列された溝内に収容される駆動ワイヤ46によって本体12内に保持される。
【0009】
バルブ26は、図1に示される開位置と図2に示される閉位置との間で軸線A2回りに選択的に回転可能である。軸線A2は、軸線A1に直交する。図2を参照すると、バルブ26は、流路14内にある。バルブ26が閉位置にある時、バルブの外面30は流路14を完全に遮断するためにシート20及びシールリング22と協働し、それによって、本体の第1端部16から本体の第2端部18までの流路14を通した流体接続が阻止される。再度図1を参照すると、バルブ26が開位置にある時、ボア34は、流路14に対して同軸に整列されるとともにそれを通した流体接続を許容する。
【0010】
アクチュエータ50は、本体12の壁を定義するボア54を貫通して延びるとともにそれに対してシール58によってシールされる。アクチュエータ50は、ねじ60によって軸線A2回りに回転するようにバルブ26に対して強固に結合される。アクチュエータ50は、外側に接触可能となるように本体12の外面に接近して配置されたハンドル部62を含む。これにより、ハンドル部62を軸線A2回りに回転させることにより、バルブ26が開位置と閉位置との間で移動する。
【0011】
本体12は、ボア54から流路14の向こう側へ延びる穴63を定義する。ピボットピン64は、穴63の中へ延びるとともにバルブ26に対して作動可能に結合される。このように、ピボットピン64は、バルブ26の軸線A2回りの回転が許容される間の軸線A1に沿ったバルブ26の軸線方向の位置を保持するためにアクチュエータ50及びねじ60と協働する。穴63の内部のばね65は、ピン64を上方向(図1における上方向)へ推進し、本体12内へのバルブ26の組み付けを容易にする。連結器10は、バルブ26が軸線A2回りに回転している間の相互間の摩擦を低減するためにバルブ26から本体12を切り離す2つの重合体からなるワッシャ67,68を含む。ワッシャ67,68の典型的な材料は、ナイロン及びポリテトラフルオロエチレンを含む。
【0012】
図1−3を参照すると、連結器10は、他の連結器(図5において10Aで示される)を連結器10に結合させるインターフェース66を定義する。インターフェース66は、軸線A1に対して垂直な本体12の端部16で定義される本体の平坦なシール面74から延びる一対の作動突起70を含む。各々の突起70は、それぞれ、頭部又はノブ78を含む。各ノブ78は、シール面74に対向する放射状面80を定義する。
【0013】
また、インターフェース66は、シール面74に形成された一対の作動溝82を含む。各溝82は、各々のスロット85を定義するためのそれぞれのリップ84と協働する。各リップ84は、各々の放射状面86を定義する。また、各溝82は、各々の結合されたアクセス開口88を含む。特に、アクセス開口88は、各々のリップ84によって遮断されないシール面74上の溝82の部分である。突起70及び溝82は、軸線A1に対して同軸に配置される。本体12は、軸線A1に対して平行に延びるシール面74の3つの中ぐりされた穴94,98,104を定義する。
【0014】
図4を参照すると、アクチュエータ50は、アクチュエータ50のハンドル62が仮想線で示される62の位置に位置する時にバルブ26が閉位置にあるように、バルブ(図1及び図2における26で示される)に取り付けられる。アクチュエータハンドル62が62Aで示される位置にある時、バルブ26は開位置である。このように、62Aで示される位置と62で示される位置との間の軸線A2回りの本体12に対するハンドルの回転は、バルブ26の開位置と閉位置との間の移動を引き起こす。
【0015】
ピン108はボア94内に配置される。ピン108は、108で示される伸び位置と108Aで仮想線で示される縮み位置との間で、軸線A1に対して平行な方向へ、ボア94内で選択的に移動可能である。ピン108の一端部は、複数個の歯112を含む。アクチュエータ50は、アクチュエータ50の軸線A2回りの回転がボア94の内側のピン108の移動を引き起こすように、ピン108の歯112に噛み合わされる歯120を有する歯車部116を含む。
【0016】
より詳細には、ハンドルが62で示される位置にある時にピン108が伸び位置にあるとともにハンドルが62Aで示される位置にある時にピンが縮み位置(108Aで示される)にあるように、ピン108は、歯112,120を経由してアクチュエータ50(ハンドル62を含む)に結合される。それによって、バルブ26が開位置にある時にピンが伸び位置にあるとともにバルブ26が閉位置にある時にピンが縮み位置にあるように、ピン108はバルブ26に対して機械的に結合される。
【0017】
図1−4に対して同じ参照番号は同じ構成要素を示す図5を参照すると、連結器10は他の連結器10Aに連結可能である。連結器10Aは連結器10と全く同一である。このように、連結器10Aは、インターフェース66と全く同一のインターフェース66Aを含む。インターフェース66Aは、シール面74と全く同一のシール面74Aと、駆動突起70と全く同一の駆動突起74Aとを含む。シール面74Aは、連結器10のシール面74の、溝82、リップ84、放射状面86、及び結合されたアクセス開口88に各々が全く同一である溝(図示せず)、放射状面(図示せず)を定義するリップ(図示せず)、及び結合されたアクセス開口(図示せず)を含む。
【0018】
連結器10Aは、シール面74Aから延びる流路14Aを含む。連結器10と連結器10Aとを軸線A1に沿って相互に結合させるため、流路14と流路14Aとが相互にシールされて流体接続されるように、本体12,12Aは、流路14Aの軸線が軸線A1に対して同軸となるように整列される。そして、本体12,12Aは、インターフェース66A内の各突起70Aがインターフェース66の各アクセス開口(図1−3に示される)に対して整列されるとともに、インターフェース66の各突起70がインターフェース66Aの各アクセス開口(図示せず)に対して整列されるように、相互に対して回転される。
【0019】
この整列を成し遂げるにおいて、本体12及び12Aは、相互に向かって軸方向へ移動されるとともに相対回転され、これにより、本体12Aの各放射状面80Aが本体12上の各々のスロット面86に結合されるとともに、本体12上の各放射状面80が本体12A上の各々のスロット面(図示せず)に結合される。放射状面80,86は、本体シール面74,74Aを相互に向けて“引っ張る”ために細いヘリカル形の外形で傾けることができる。シール(図1及び図2において122で示される)は、連結器10,10A間に係合されるとともに、連結器10,10A間の結合、液密シールの形成、並びに流路14及び14A間の流体接続がもたらされる間、変形する。図1を参照すると、シール122は、環状であるとともに流路14の開口に接触し、且つ連結器10A上の対応するシールに結合する。シール122は、塗りつぶされた断面で示される。他の断面形状及び配置は、クレームされた発明の範疇で使用される。例えば、典型的な一実施形態において、シール122は、U字形の形状を有する。
【0020】
図6を参照すると、補足的な連結器10Aがインターフェース66で本体12に連結される時に閉位置から開位置へのバルブ(図1及び図2において26で示される)の移動を許容するとともに補足的な連結器10Aがインターフェース66で本体12に連結されていない時に閉位置から開位置へのバルブメンバ26の移動を阻止するインターロックシステム124を含む。
【0021】
特に、インターロックシステム124は、本実施形態において描写されたピン128であるインタロックメンバを含む。ピン128は、穴98内に配置されるとともに穴98に対して図6に示される第1位置と図7に示される第2位置との間で選択的に移動可能である。ピン128は、第1位置において面74から穴98の外へ突き出るとともに第2位置において穴98内に実質上完全に収容される。ばね132は、その第1位置においてピン128を付勢する。
【0022】
ピン128は、その長さ方向に沿ったいくつかのセグメントでテーパが形成される。特に、ピン128は、セグメント136A−Eを含む。セグメント136Cの直径は、セグメント136A及び136Eの直径よりも小さく、これに伴い、セグメント136Cは、ピン128の部分的に細い部分となる。セグメント136Bは、セグメント136A及び136Cに相互連結されるとともに直径が変化する傾斜面を定義する。同様に、セグメント136Dは、セグメント136C及び136Eに相互連結されるとともに直径が変化する傾斜面を定義する。
【0023】
ピン108は、その長さ方向に沿ったいくつかのセグメントでテーパが形成される。特に、ピン108は、セグメント140A−Fを含む。セグメント140Aは、ピン108のテーパ状の先端部を定義する。セグメント140Dの直径は、セグメント140B及び140Fの直径よりも小さく、これに伴い、セグメント140Cは、ピン108の部分的に細い部分となる。セグメント140Cは、セグメント140B及び140Dに相互連結されるとともに直径が変化する傾斜面を定義する。同様に、セグメント140Eは、セグメント140D及び140Fに相互連結されるとともに直径が変化する傾斜面を定義する。
【0024】
本体12は、穴94及び98間の開口144を定義する。固定メンバ、すなわちローラ部材148は、開口144内に配置される。ピン108は、ピン108が図6に示される縮み位置にある時にセグメント140Dが開口144に対して整列されるように構成される。ピン128は、ピン128が図6に示される第1位置にある時にセグメント136Eが開口144に対して整列されるように構成される。それによって、ローラエレメント148は、縮み位置にあるピン108及びその第1位置にあるピン128に対して、ピン108のセグメント140C,140D,及び140Eによって定義される溝152内に部分的に配置されるとともに、ピン128のセグメント136Eに接触する。
【0025】
図7に示されるように、ピン108が伸び位置にある時、ピン128のセグメント140Fは開口144に対して整列されるとともに、それに伴い、ローラエレメント148は、セグメント140Fに接触する。それによって、縮み位置から伸び位置までのピン108の移動は、セグメント140Dと140Fとの間の差に等しい距離の、穴98内へのローラエレメント148の移動が要求される。しかしながら、図6に示されるように、ピン128のセグメント136Eが開口144に対して整列されている時、セグメント136Eは、ローラエレメント148のそのような移動を阻止する。
【0026】
特に、セグメント140Eは、ピン108がその伸び位置へ移動する時に穴98に向かってローラエレメント148を推進するが、ピン128のセグメント136Eは、ローラエレメント148がセグメント140Eを除去することを許容するためのローラ148の十分な移動を妨げるのに十分な幅である。これにより、ピン128が第1位置にある時、ピン108は、その縮み位置に固定されるとともに、それによって、バルブ26は、その閉位置に固定される。
【0027】
図7を参照すると、連結器10Aがインターフェース66で本体12に連結される時、連結器10Aのピン128Aは、その第2位置を維持するためにピン128に作用する。ピン128が第2位置にある時、セグメント136Cは、穴144に対して整列される。セグメント136B,136C,及び136Dによって定義される溝154は、穴98内へのローラエレメント148の移動を許容するとともに、それによって、ピン108は、縮み位置から伸び位置へ移動可能になる。
【0028】
このように、インターロックシステム124は、補足的な連結器10Aがインターフェース66に連結されていない時、すなわち、ピン128がその第1位置にある時、ピン108のその縮み位置からその伸び位置への移動を阻止するように構成されるとともに、補足的な連結器10Aがインターフェース66に連結されている時、すなわち、ピン128がその第2位置にある時、ピン108のその縮み位置からその伸び位置への移動が許容されるように構成される。ピン108は、伸び位置にある時にバルブ26が開位置にあるとともに縮み位置にある時にバルブ26が閉位置にあるように、バルブ26に対して機械的に結合される。それによって、インターロックシステム124は、補足的な連結器10Aがインターフェース66に連結されていない時、すなわち、ピン128が第1位置にある時、バルブ26のその閉位置からその開位置への移動が阻止されるように構成されるとともに、補足的な連結器10Aがインターフェース66に連結されている時、すなわち、ピン128が第2位置にある時、バルブ26のその閉位置から開位置への移動が許容されるように構成される。
【0029】
ピン108は、その伸び位置にある時に連結器10Aのボア104A内へ延びて、それによって、バルブ26が開位置にある時に連結器10,10Aの軸線A1回りの相対回転が阻止される。連結器10,10Aの相対回転は、連結器10から連結器10Aを切り離すことが必要であり、それによって、伸び位置にあるピン108は、バルブ26の開弁時に連結器10,10Aの切り離しを阻止する。同様に、連結器10Aのバルブ(図示せず)が開位置にある時、連結器10Aのピン108Aは、本体12の穴104内へ延びる。このように、連結器10,10Aを切り離すため、各連結器のバルブは、それらの閉位置にあることが必要である。
【0030】
図1及び図2を再度参照すると、連結器10は、インターフェース66の少なくとも一部に接する環状のバンパ160を含む。バンパ160は、連結器10が落下又は引きずられる時に連結器10を保護する。バンパは、連結器10が補足的な連結器10Aに対して作用的に連結される時にダストシールとしても作用する。バンパ160は、ネオプレン等の熱可塑性材料によって構成される。
【0031】
本実施形態において描写された押しボタン164は、ハンドル62に取り付けられる。第2インターロックシステム(図示せず)は、ボタン164が押し下げられた時を除くアクチュエータ50及びバルブ26の回転を阻止し、それによってさらに、バルブ26の意図しない移動を阻止する。
【0032】
図1−7に対して同じ参照番号は同じ構成要素を示す図8を参照すると、代替のインターロック形態を有する連結器200が概略的に描写されている。連結器200は、連結器200の本体204が、図6及び図7に、各々、98及び212で示される穴及びピンを含まないことを除いて、図1−7において10で示される連結器10に対して、実施上、全く同一である。その代わり、本体204は、穴94,104に対して垂直に延びる穴208を定義する。穴208は、リップ84の1つによって定義される溝82の1つに対して開口する。ピン212は、穴208内に配置されるとともに選択的にその中で移動可能である。
【0033】
穴208は、ピン212の太い部分がピン108のセグメント140C,140D,140Eによって定義される溝の中に含まれるように、ピン108を含む穴94に部分的に交差し、それによって、ピン108の移動、その結果、バルブの移動を阻止する。連結器10Aが連結器10に連結されている時にピン212の先端部がスロット85及び連結器10Aの突起(図5において70Aで示される)の1つの経路内に位置するように、ばね220は、ピン212を付勢する。連結の間に突起70Aの1つが溝の間を回転する時、突起70Aは、ピン212をばね216の付勢に抗してより一層穴208内へ推進する。連結器10Aが連結器10に完全に連結された時、突起70Aは、ピン212の細い部分224が穴94に対して整列されるようにピン212を移動させる。細い部分224は、ピン108に干渉しないように十分に細く、それによって、ピン108、及び、それに応じて、バルブ26は、自由に移動することができる。
【0034】
本発明を実施するためのベストモードを詳細に説明したが、添付されたクレームの範疇で本発明を実施するための様々な他の設計及び実施形態が可能であることは当業者に理解されるであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流路(14)を定義する本体(12)と、
前記流路(14)を遮断する閉位置と前記流路(14)を遮断しない開位置との間を選択的に移動可能なバルブメンバ(26)と、
前記本体(12)が補足的な連結器(10A)に連結可能であるインタフェース(66)と、
前記補足的な連結器(10A)が前記インタフェース(66)で前記本体(12)に連結されている時に前記バルブメンバ(26)の前記閉位置から前記開位置への移動を許容するとともに、前記補足的な連結器(10A)が前記インタフェース(66)で前記本体(12)に連結されていない時に前記バルブメンバ(26)の前記閉位置から前記開位置への移動を阻止するインタロックシステム(124)と、
を含むことを特徴とする流体連結器(10)。
【請求項2】
前記バルブメンバ(26)は、ボア(34)を定義するボールバルブであり、その結果、前記ボア(34)は、前記バルブメンバ(26)が前記開位置にある時に前記流路(14)に対して整列されることを特徴とする請求項1に記載の流体連結器(10)。
【請求項3】
前記インタフェース(66)は、シール面(74)を含み、
前記本体(12)は、前記シール面(74)で開口する第1穴(94)を定義し、
前記流体連結器(10)は、前記第1穴(94)内を縮み位置と伸び位置との間で選択的に移動可能であるピン(108)をさらに含み、
前記ピン(108)は、前記伸び位置にある時に前記縮み位置にある時よりも前記第1穴(94)からさらに外側へ向かって伸びて、
前記ピン(108)は、前記バルブメンバ(26)が前記開位置にある時に前記伸び位置にあるとともに、前記バルブメンバ(26)が前記閉位置にある時に前記縮み位置にあるように、前記バルブメンバ(26)に対して作用的に連結されることを特徴とする請求項2に記載の流体連結器(10)。
【請求項4】
前記本体(12)は、第2穴(98)を定義し、
前記インタロックシステムは、前記第2穴(98)内を第1位置と第2位置との間で選択的に移動可能なインタロックメンバ(128)を含み、
前記インタロックメンバ(128)は、前記第1位置へ向けて付勢され、
前記インタロックメンバ(128)は、前記補足的な連結器(10A)が前記インタフェース(66)に連結されている時に前記補足的な連結器(10A)が前記インタロックメンバ(128)を前記第2位置に維持するように、前記インタフェース(26)に対して位置決めされることを特徴とする請求項3に記載の流体連結器(10)。
【請求項5】
前記インタロックメンバ(128)は、第1溝(154)を定義し、
前記ピン(108)は、第2溝(152)を定義し、
前記本体(12)は、前記第1及び第2穴(94,98)間の開口(144)を定義し、
前記連結器(10)は、前記開口(144)内に配置される固定メンバ(148)をさらに含むことを特徴とする請求項4に記載の流体連結器(10)。
【請求項6】
前記インタロックメンバ(128)は、前記インタロックメンバ(128)が前記第2位置にある時に前記第1溝(154)が前記固定メンバ(148)の少なくとも一部を受け入れるために前記開口(144)に対して整列されるように構成され、
前記インタロックメンバ(128)は、前記インタロックメンバ(128)が前記第1位置にある時に前記第1溝(154)が前記固定メンバ(148)の少なくとも一部を受け入れるために前記開口(144)に対して整列されないように構成されることを特徴とする請求項5に記載の流体連結器(10)。
【請求項7】
前記ピン(108)は、前記ピン(108)が前記縮み位置にある時に前記第2溝(152)が前記固定メンバ(148)の少なくとも一部を受け入れるために前記開口(144)に対して整列されるように構成され、
前記ピン(108)は、前記ピン(108)が前記伸び位置にある時に前記第2溝(152)が前記固定メンバ(148)の少なくとも一部を受け入れるために前記開口(144)に対して整列されないように構成されることを特徴とする請求項6に記載の流体連結器(10)。
【請求項8】
前記第1及び第2位置間の前記インタロックメンバ(128)の移動は、前記伸び及び縮み位置間の前記ピン(108)の移動に対して平行であることを特徴とする請求項7に記載の流体連結器(10)。
【請求項9】
前記第1及び第2位置間の前記インタロックメンバ(212)の移動は、前記伸び及び縮み位置間の前記ピン(108)の移動に対して垂直であることを特徴とする請求項4に記載の流体連結器(200)。
【請求項10】
前記インタフェース(66)は、スロット(85)を定義するリップ(84)を含み、前記インタロックメンバ(212)は、前記第1位置にある時に前記スロット(85)内へ延びることを特徴とする請求項9に記載の流体連結器(200)。
【請求項11】
流路(14)を定義する本体(12)と、
前記流路(14)を遮断する閉位置と前記流路(14)を遮断しない開位置との間を選択的に移動可能なバルブメンバ(26)と、
前記本体(12)が補足的な連結器(10A)に連結可能であるインタフェース(66)と、
前記補足的な連結器(10A)が前記インタフェース(66)で前記本体(12)に連結されている時に前記バルブメンバ(26)の前記閉位置から前記開位置への移動を許容するとともに、前記補足的な連結器(10A)が前記インタフェース(66)で前記本体(12)に連結されていない時に前記バルブメンバ(26)の前記閉位置から前記開位置への移動を阻止するインタロックシステム(124)と、
を含み、
前記インタフェース(66)は、第1及び第2突起(70)、第1の拡大された開口(144)を有する第1作動スロット(85)、及び第2の拡大された開口(88)を有する第2作動スロットを含むことを特徴とする流体連結器(10)。
【請求項12】
前記バルブメンバ(26)は、ボア(34)を定義するボールバルブであり、その結果、前記ボールバルブ(26)は、前記開及び閉位置間で選択的に回転可能であるとともに、前記流体連結器(10)は、それと共に回転するために前記ボールバルブ(26)に対して作用的に結合されるハンドル(62)を有するアクチュエータ(50)を含むことを特徴とする請求項11に記載の流体連結器(10)。
【請求項13】
前記インタフェース(66)は、シール面(74)を含み、
前記本体(12)は、前記シール面(74)で開口する第1穴(94)を定義し、
前記流体連結器(10)は、前記第1穴(94)内を縮み位置と伸び位置との間で選択的に移動可能であるピン(108)をさらに含み、
前記ピン(108)は、前記伸び位置にある時に前記縮み位置にある時よりも前記第1穴(94)からさらに外側へ向かって伸びて、
前記ピン(108)は、前記バルブメンバ(26)が前記開位置にある時に前記伸び位置にあるとともに、前記バルブメンバ(26)が前記閉位置にある時に前記縮み位置にあるように、前記バルブメンバ(26)に対して作用的に連結されることを特徴とする請求項12に記載の流体連結器(10)。
【請求項14】
前記ピン(108)は、複数個の歯(122)を定義し、前記アクチュエータ(50)は、前記アクチュエータ(50)の回転が前記ピン(108)の移動を引き起こすように、前記複数個の歯(112)に噛み合わされる歯車(116)の少なくとも一部を含むことを特徴とする請求項13に記載の流体連結器(10)。
【請求項15】
前記本体(12)は、第2穴(98)を定義し、
前記インタロックシステム(124)は、前記第2穴(98)内を第1位置と第2位置との間で選択的に移動可能なインタロックメンバ(128)を含み、
前記インタロックメンバ(128)は、前記第1位置へ向けて付勢され、
前記インタロックメンバ(128)は、前記補足的な連結器(10A)が前記インタフェース(66)に連結されている時に前記補足的な連結器(10A)が前記インタロックメンバ(128)を前記第2位置に維持するように、前記インタフェース(26)に対して位置決めされることを特徴とする請求項14に記載の流体連結器(10)。
【請求項16】
前記インタロックメンバ(128)は、第1溝(154)を定義し、
前記ピン(108)は、第2溝(152)を定義し、
前記本体(12)は、前記第1及び第2穴(94,98)間の開口(144)を定義し、
前記連結器(10)は、前記開口(144)内に配置される固定メンバ(148)をさらに含むことを特徴とする請求項15に記載の流体連結器(10)。
【請求項17】
前記インタロックメンバ(128)は、前記インタロックメンバ(128)が前記第2位置にある時に前記第1溝(154)が前記固定メンバ(148)の少なくとも一部を受け入れるために前記開口(144)に対して整列されるように構成され、
前記インタロックメンバ(128)は、前記インタロックメンバ(128)が前記第1位置にある時に前記第1溝(154)が前記固定メンバ(148)の少なくとも一部を受け入れるために前記開口(144)に対して整列されないように構成されることを特徴とする請求項16に記載の流体連結器(10)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2012−525553(P2012−525553A)
【公表日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−507838(P2012−507838)
【出願日】平成22年4月28日(2010.4.28)
【国際出願番号】PCT/IB2010/000955
【国際公開番号】WO2010/125442
【国際公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【出願人】(390033020)イートン コーポレーション (290)
【氏名又は名称原語表記】EATON CORPORATION
【Fターム(参考)】