説明

バーチャルイベント視聴システムとその動作方法

【課題】従来、スポーツ、イベント等におけるメディアの視聴は番組主催者の一方的な放送で構成され視聴者サイドの主張は番組に反映されることはなかった。
【解決手段】この発明のバーチャルイベント視聴システムとその動作方法によれば視聴者が各種イベントを各自のモニタ装置、TV、携帯電話を使用して各種通信回線網からアクセスして視聴することでイベント会場に直接行かなくともイベントをあたかも指定席、指定エリアにいるかのようにバーチャルな雰囲気で観賞することができ、エキサイテングで警備、防犯上安全なシステムとその動作方法を提供できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明はバーチャルイベント視聴システムとその動作方法に関する。この発明では視聴者がインターネット、TV放送などの通信回線を利用してシステムにアクセスすることで会場にいかなくても各種コンサート、フェシバル、運動競技、格闘技等のイベント番組を自分の所在場所から予約した指定席にいるかのように視聴することができる。
【背景技術】
【0002】
近年、マスメディアの発達でコンサート、スポーツ等のイベント番組をお茶の間、仕事場、各種風俗店舗等でTV、CATV、衛星放送、インターネット等の通信回線を利用して視聴することができるようになった。
これらイベント番組は視聴者に対してメデイア側(放送局、番組提供者)から一方的に配信されている。これはイベント番組は既成概念、贔屓思考を持った解説者(専門家)、番組ディレクター、プロデューサーの一方的な番組構成で編成されていることを意味する。さらに今日視聴者参加番組といっても観客自身の主張が番組に反映されることはまれである。視聴者は番組が自分の贔屓、お気に入りでなければ全然見ないかチャンネルを変えてしまうのが常である。そこで熱狂的、個性の強いプロの目を持った視聴者はイベント会場に直接おもむき自分の視点でゲームを視聴するしかなかった。
さらにスポーツ等イベント競技には大観衆があつまるためテロの標的になりやすくそのためイベント主催者の警備費用は年々莫大になりイベント開催経費を圧迫している。特に世界的なスポーツ対戦では中東、アジアなどの選手も多くさらに紛争地域での開催も多い。
【0003】
視聴者つまり観客は集団になり凶暴化するとフーリガンのように暴走することがある。また、顧客が酒類を飲食すると感情が高ぶり暴力沙汰が後をたたないのが通例である。またイベント会場に多くの観客が同時刻に殺到するので各所で道路、鉄道等交通機関が渋滞して社会混乱の要因となっていた。
またイベント観賞券、チケットの販売は曖昧性が高く暴力団、ダフ屋など不正販売を横行させこれがマフィア等のビジネスの温床となることも多かった。さらに、TVで放送される民間イベントはスポンサーからの広告収入で運営されておりこれは景気等に作用されて興行収入の安定性が低い。特にマイナーでないコンサート、スポーツ競技等ではスポンサーはつき難くイベント開催が困難なことも多かった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明は上記の問題を解決するためになされたものでこの発明では視聴者が各種イベントを各自のコンピュータ端末、TVを使用してTV、CATV、衛星放送等の通信手段から視聴する。ここでは各種手段を利用してゲームをイベント会場の指定位置つまり指定席にいるかのようにバーチャルな雰囲気で観戦することができ、エキサイテングで警備、防犯上安全なバーチャルイベント視聴システムとその動作方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明のバーチャルイベント視聴システムとその動作方法では視聴者の座席(指定席)に相当する指定位置にイベント視聴のためのモニタ用カメラ、マイク等の視聴覚収集装置を配置する。この視聴覚収集装置で収集した視聴覚情報を放送局、インターネットプロバイダーがコンピュータで画像および音声処理をして編集した任意の視聴覚データを各種通信回線網を介して視聴者の指定されたモニタ装置に配信する。視聴者は自分のモニタ装置で実際に会場にいった時の臨場感、つまり指定席から視聴したのとおなじ雰囲気でイベントを視聴できる。しかも会場に行く手間や交通渋滞による時間の無駄と肉体的な暴力等各種トラブルを回避できる特徴がある。またこのシステムでは利用者は他人から本人が見られないので有名人によくあるスキャンダル、雑誌、各種メディア等から盗聴、盗撮等されることがなくプライバシーが守られる利点がある。
放送メディア、番組配信側においては警備などの間接経費が大幅に節約され収益度が高まる。さらに観客は会場入場者としては計数されないので法的な入場者数制限をうけることがなく消防法も容易にクリアでき会場が小型に安価に設計できる特徴もある。
さらに視聴者にたいしては各種イベント視聴を座席位置、指定席に相当する位置からの画像や音声として配信するので一人一人にオーダーメードのイベント番組を提供していることとなる。そこで番組が容易にマルチチャンネル化できデジタルTV放送時代にふさわしい放送番組が制作できしかもコストも安い。視聴者は互いに自分の見ている番組をお互い自慢したがる傾向があるので番組取得がプレミアム化され番組アクセス数が飛躍的に拡大してビジネスチャンスが広がる。さらにイベント主催者はスポンサーばかりでなく個々の視聴者からの大幅なチケット収入が期待できる。スポンサーのつき難いマイナーなイベント、スポーツ競技でも視聴者のチケット販売収入で運営できる利点がある。
さらに、後述する視聴覚収集装置を常時イベント会場に複数配置すればそれを任意に切替えて各種のイベント向けに編成することが容易にできるので放送設備設置の費用が大幅に軽減される。この発明のシステムでは観客が競技場にいなくともイベント配信ができるのでゲーム終了後の裏番組、エピソード、スポーツ等練習風景さえも番組として放映できるという特徴もある。
【実施例】
【0006】
本発明を一実施例により説明する。
この実施例では野球などの球場をイベント会場の一例として解説するがこの発明のシステムは海外、国内のプロフェショナル、アマチュア等のコンサート、スポーツやボクシング、K1等の格闘技、オリンピックゲーム、ゴルフトーナメント、競輪、競馬、競艇のような団体スポーツ競技(以下、単に競技とという)の観客席にも適用できる。さらに美術館、博物館、展覧会場の閲覧コースにも応用できる。
この発明のバーチャルイベント視聴システム(以下、単にシステムと言う)では、視聴者(以下単に観客と言う)は通信回線としてインターネット、ブロードバンド、電話回線、LAN、WAN、光通信回線、衛星通信、各種専用通信回線、デジタルTV、地上デジタル放送等の通信回線網を利用する。観客は上記イベントを自分の所在地、例えば職場、自宅、病院、治療施設、各種公共施設、飲食店舗、風俗店舗から指定されたモニタ装置を使用してイベント会場の指定エリア、座席位置(以下、単に指定席と言う)からバーチャルにイベントを視聴をすることができる。この発明では上記イベントを国内、国外を問わず観客があたかもそのイベント会場に行った雰囲気で視聴できるのである。
このシステムでは番組配信は放送局、インターネット、各種メディア会社がその蓄積された画像、音声情報を使用して運営をすることができる。
次に、このシステムの詳細を図1〜図4を参照して説明する。
このシステムは観客に視聴覚情報を提供するためのデータ通信提供手段とイベント情報の詳細を観客に提供するイベント情報提供手段とこのイベントのチケットを必要に応じて通信回線のオークションから取得するオークション情報取得手段とから構成されている。以下、上記手段の機能を具体的に説明する。
1.データ通信提供手段
この手段はイベント会場の指定席に相当する位置から視聴覚情報をシステム利用観客に提供する手段である。
上記手段は後述する視聴覚収集装置とメイン放送局、プロバイダ内の信号処理設備および通信回線網から構成される。
観客はこの手段から伝達される視聴覚データをインターネット、ブロードバンド、TV放送等の通信回線を経由して取得する。
ここにおいてイベント情報およびイベント会場の指定席のチケット購入情報はイベント主催会社、新聞、TV局、マスメディア、各種広告媒体、インターネットのホームページHP、TVコマーシャル等から手入する。
詳細を説明すると上記指定席からのイベントの視聴状況はインターネットのHPを経由して観客に配信される。指定席から見たイベント会場の様子は情報提供者のデモンストレーションビデオで観客に配信される。またこのビデオは動画、ズーム機能をもうけてより詳細間な内容解説をできるようにしてもよい。
さらに指定席のキャンセル待ち状況についても観客がリストなどでリアルタイムで確認できるようにしてもよい。またこのシステムに観客がイベント会場内で携帯電話、インターネットでアクセスすればより詳細でエキサイティングなイベント観賞をできる。
イベント提供会社は観客の予約で得た課金データを金融機関、各種クレジット会社に請求して観客から代金を回収をする。
またはプリペイドカード、スイカのような支払ずみカードの支払いでは終了した課金データをカード会社から徴収してもよい。チケット販売の窓口処理は予めイベント提供会社がコンピュータで集中処理するようにしてダブルブッキング等の窓口トラブルをおきないようにしてもよい。
このようにすればイベント会場のチケット売り場窓口の入場客は上記通信回線の観客とは競合しないのでスムーズに入場券を購入できる。
さらにシステムにアクセスした観客の多数決で放送する指定エリア、指定席の位置を決定してもよい。この手段では上記観客に放送する視聴覚データにスクランブルを付与する機能を付加してもよい。
ここにおいて上記データ通信提供手段を構成する装置の詳細を図1,2を参照して説明する。上記手段にはイベント会場内での視聴覚データを取得する視聴覚収集ユニット20(図2)が具備されている。上記ユニット20は複数または単数の視聴覚収集装置30で構成される。上記装置30はイベント会場にある指定エリア10の座席(指定席)11に相当する位置に設置される。上記設置は図1のように座席11の背後に支柱34Aを設けて固定してもよい。
装置30はTVカメラ,ビデオカメラ、サーモモニタカメラ等からなる画像データ装置31と単数または複数のマイクロフォン等の音声データ装置32A,32Bで構成される。上記装置30のカメラには一般的なズーム機構や広角レンズ、魚眼、望遠レンズを使用すればよい。また上記装置31からの画像データをコンピュータでデジタル画像解析処理を施して座席位置での画像データを算出する。算出された画像データを細分化して個々の観客の座席位置での画像データとする。このようにすると装置30の会場内の設置数が節約され美観向上とコストダウンが図られる。上記音声データ装置32A、32Bはモノラル、ステレオ、サラウンドで録音するようにしてよい。さらに上記音声データ装置32A,32Bからの音声データを抽出してこれをコンピュータでデジタル解析処理を施し違った座席位置での音声データを作成してもよい。
また図2のように視聴覚収集装置30を会場に着席している観客の観戦の妨げにならないように席の上方位置または最後尾に取り付けてもよい。さらに観客席の上方に支柱34Bを設けこの支柱34Bに移動または固定の設置エリア35を設ける。
上記装置30の基底部に可動雲台33を設ける。この可動雲台33を設置エリア35内で番組ディレクター、観客がキーボード、リモコンで遠隔操作で移動をするようにしてもよい。視聴位置が任意に変更され観客はイベント会場内を徒歩で移動しながら観戦している気分が味わえる。また、装置30の垂直、水平、高さ角度を番組ディレクター、観客が上記のように遠隔操作で可変できるようにしてもよい。
さらに、複数の装置30の画像データ装置31、音声データ装置32A、32Bを上記のようにコンピュータで切り替えて観客が瞬時にいろいろな場所に移動しながら観戦できるようにしてもよい。
さらに上記会場内の装置は現場にいる他の座席客のプライバシーを配慮して後述するメイン放送局、インターネットプロバイダーが画像、音声データを編集するときに観客席の映像、音声を拾わないようにコンピュータ処理したりデータにマスキングを施してもよい。2.イベント情報提供手段
この手段では観客のモニタ装置に観客が希望する各イベントのプロフィール、規則やコメント等を音声、画像、文字情報で配信する。これらの情報の選択は観客各自が上記システムのアクセス時にキーボード、リモコン等入力装置から入力する。
この手段は後述するメイン放送局およびインターネットプロバイダー内に設けられる。イベント情報の詳細については予めTV、インターネット番組の付録(画像、音声多重)として付加しておいてもよい。また上記イベント情報はイベントの中継時に番組キャスター、アナウンサー、解説者が現場で取材したものを配信してもよい。
またイベント情報は放送局、プロバイダが各自の所有するイベント資料、ライブラリーから編集したものを配信してもよい。
【0007】
3.オークション情報取得手段
この手段ではイベント会場の指定位置つまり指定席をインターネットのオークションから取得する。上記指定席の競売はインターネットのオークションでプレミアムを付与して競売される。上記手段は後述するメイン放送局およびインターネットプロバイダー内に設けられる。この手段はシステム内で必要に応じて機能するようにしてもよい。この発明でいうチケットとは電子的な数値を意味し観客はこの数値を各自のキーボード、リモコンに入力することで指定席チケットのチケットを購入する。購入方法としては指定席はインターネット、TV、広告媒体で公開される。観客はインターネット、電話、ファックス等通信回線でチケットをカード、現金等で購入する。チケット購入のデータは順次更新される、チケットが完売に近ずくとこのオークション情報手段が動作するようにし完売したときにインターネット、TV上にオークション会場がオープンする設定にしてもよい。この会場ではチケットが買えなかった観客がインターネット、TV、通信回線でこのシステムにアクセスして競売する。
ここにおいて、この発明のシステムでは前記各種サービスに広告、宣伝を付与しイベント主催者が広告収入を得られるようにしてもよい。販促用に例えば一定時間無料イベント受信コースを開設してもよい。
図3はこの発明のシステムブロック図を示す。
同図において60はイベント会場中継局、70はメイン放送局、80はインターネット観客サイド、90はTV観客サイド、100はインターネットプロバイダ、110はデジタルTVまたはインターネット画像表示機能付き携帯電話を示しこれらは各々通信回線200、通信アンテナ手段60A,70A,80A,90A,100Aを介し接続されている。
各ブロックについて説明する。
ここにおいてイベント会場中継局60はイベント会場61に付設される。上記イベント会場61には一般観客席(図示せず)がありこれには既存のTV,ラジオ局等放送局のメイン放送装置62が設けられ指定席エリア10には上記視聴覚収集ユニット20が設けられている。上記ユニットおよび装置20,62で得られた視聴覚データは中継局60で一旦編集された後通信アンテナ手段60Aおよびまたは通信回線200でメイン放送局70、インタネットプロバイダ100に伝達される。メイン放送局70には既存の放送局であり一般の放送業務を行う放送編集手段71と上記イベント編集手段72とオークション情報取得手段73とがある。またここでは海外メディアからの編集も行われる。イベント編集手段72はこの発明のイベント会場で行われるイベントのプロフィール、規則、コメントの編集を行う。オークション情報取得手段73はインターネットのオークションで指定席、指定エリアを競売する。上記機能は一つの手段で行えるようにしてもよい。
メイン放送局70、インターネットプロバイダー110で編集された放送データはVHF,UHF,サテライト、ケーブルTV等の通信アンテナ手段70Aと通信回線200で各ブロックに伝達される。
次にインターネット観客サイド80について説明する。インターネット観客サイド80には小型モニタを有しコンピュータ端末で構成されたモニタ装置81とこれに接続された大型モニタまたはTV放送を視聴するTVモニタ装置82が接続されている。ここでは放送局70、プロバイダ100の情報データが通信アンテナ手段80A、通信回線200で伝達される。
TV視聴客サイド90には一般用のTVモニタ装置91が用意されており通信アンテナ手段90Aと通信回線200で情報が伝達がされる。
携帯電話110はインターネットHP又はTV放送よりコントロール信号、イベント情報を取り入れてこの発明のシステムが進行する。
今日のTV、TVモニタ、携帯電話にはインターネット、TV回線から情報を取得する機能があるのでこの発明ではこれを利用してシステムから情報を取得する。
インターネットプロバイダ100には上記手段71、72と同様な機能を有したイベント編集手段101とオークション情報収集手段102とを有し通信アンテナ手段100Aと通信回線200とにより各部に情報が伝達される。
上記放送編集手段71、72と編集手段101、102はコラボレーションで動作するようにしてもよい。
【0008】
つぎにこの発明のシステムの運用動作を図1〜3図およびフローチャート4図を参照して説明する。
ここではシステムの利用の観客を3通りに分けて説明する。
1)インターネットの観客(観客サイド80を示す)
2)TVの観客(TV観客サイド90を示す)
3)携帯電話の観客(携帯電話サイド110を示す)
まず、始めはインターネットの観客について説明する。
ここではシステムのアクセスデータURLはTV、ラジオ、新聞、雑誌等各種広告媒体、インターネット、広告、友人、知人から手入する。
観客は通信回線が存在している地域、例えば勤務先、自宅、各種店舗、公共場所等のどこからでもシステムにアクセスして利用することができる。
始めに観客はコンピュータをインターネットに接続してURLを入力する。メイン放送局70又はインターネットプロバイダー100よりデータが観客に伝送されイベントに関する情報が観客サイド80のモニタ装置81,82に表示される。以下データの授受が行われプロセスが進行する(S1)。
観客は自分のモニタ装置81、82にイベント番組に関する開催場所、時間、料金等必要事項をキーボード、リモコン等で入力する。観客サイド80に放送局70、インターネットプロバイダ90のイベント編集手段72,101からイベント案内情報とチケット購入方法が表示される(S2)。つぎにチケットの購入予約を選択する。ここにおいてここでいうチケットとは電子的に発行するもので利用者はここで発行されたコードを自分のコンピュータに入力することでチケットを購入する。
チケットが売り切れでなければ表示された座席がそのままクレジットカードなどで購入できる(S3,4、5)。チケットが売切れで手入ができないときはインターネットからオークションを選択し競売で購入する(S11)。オークション情報編集手段73,102からオークション情報が提供される。以上のようにしてチケットの購入が成立するとID・コード情報等がメイン放送局70、インターネットプロバイダー100から送られてくるのでこの情報に基ずきデータをインプットしてチケットを購入する(S12,13)。購入契約が成立し(S5,6)イベント会場61のイベント番組の内容がモニタに所定時間表示される(S8)。課金がスタートして観客に使用料金が金融機関から後日請求される(S7)。
ここにおいて前記のように放送される座席の位置、エリアをアクセスされた観客の多数決で決定して販売するようにしてもよい。たとえば制限時間を設けて観客の希望する座席、エリアを選択してもらう。たとえば一番アクセスの多い場所を例えば値段を下げて複数の観客に販売するようにしてもよい。
また別の番組をみたければ再度設定入力をやり直す(S9,10)。
次にTVの観客の例を説明する。
ここではシステムのアクセスデータURLはTV、ラジオ、新聞、雑誌等各種広告媒体、インターネット、広告、友人、知人から手入する。利用客は自分のTVモニタ装置91に必要事項(イベント開催場所、時間、料金等)をキーボード、TVリモコン等で入力する。次に自分の視聴したいイベント情報を検索するためこの発明のシステムにアクセスする。以下前記インターネットの利用客と同様にシステムが利用できる。つまりここでは観客は始めにTVモニタ装置91をインターネットに接続しデータを入力しイベント番組に関する情報を得る。そしてID、コード番号を取得しこれを入力してTV放送のスクランブルを解除する。ここではチケットの購入がスクランブル解除に相当する。メイン放送局70又はインターネットプロバイダー100よりの地上波、通信回線200を介しイベントが受信される。以下上記と同様にデータの授受が行われる(S1)。また例えば無料視聴としてスクランブルを初めから解除してもよい。この場合、シグナル解除のID入力は不要である。次に携帯電話の観客の例を説明する。
ここではシステム利用方法は前記インターネット、TVの観客と同様である。
観客はデジタルTV,インターネット回線からシステムにアクセスしてID、スクランブル解除をしてイベント番組を視聴する。
また、さらに美術館、博物館、展覧会場の閲覧コースに上記データ通信手段を設備し観客がインターネット、TV、携帯電話でチケットを購入するだけで現場にいかなくとも会場内を巡回して美術鑑賞ができるようにしてもよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明のバーチャルイベント視聴システムとその動作方法によれば視聴者においては自分の所在地から各種イベントにアクセスして自分の所望の座席位置にいるかのようにイベントの視聴ができる。しかも人体に安全で交通時間、チケット費用が節約できる。放送業界においてはデジタルTVのマルチメディア化により複数の視聴者を容易に獲得できる。しかもイベント開催のつど受信料をチケット代金として徴収できるメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】は視聴覚収集装置の概略、
【図2】は視聴覚収集装置の詳細、
【図3】はシステムブロック、
【図4】はフローチャート
【符号の説明】
【0011】
10 指定席エリア 11 指定席 20 視聴覚収集ユニット 30 視聴覚収集装置
32A,32B 音声データ装置 33 可動雲台 34A,34B 支柱 35 設置エリア 60 イベント会場中継局 60A 通信アンテナ手段 62 メイン放送装置 70 メイン放送装局 70A 通信アンテナ手段 71 放送編集手段 72 イベント編集手段 73 オークション情報編集手段 80 インターネット観客サイド 80A 通信アンテナ手段 81 モニタ装置 82 TVモニタ装置 90 TV観客サイド 90A 通信アンテナ手段,91 TVモニタ装置 100 インターネットプロバイダ 100A 通信アンテナ手段 101 イベント編集手段 102 オークション情報編集手段 110 携帯電話 200 通信回線。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
イベント会場の情報をTV放送により視聴者に提供するバーチャルイベント視聴システムにおいて前記視聴者が前記イベント会場の指定位置から取得される視聴覚データを前記TV放送のスクランブルを解除することにより取得できるようにしたデータ通信提供手段を具備したイベントシステム。
【請求項2】
視聴者から要求されたイベント会場の情報を通信回線により指定のモニタ装置に表示するバーチャルイベント視聴システムにおいて前記イベント会場の指定位置から取得した視聴覚データをコンピュータでデータ処理をして得られた視聴覚データを前記視聴者が任意に選択して取得できるようにしたデータ通信提供手段を具備したイベントシステム。
【請求項3】
視聴者から要求されたイベント会場の情報を通信回線により指定のモニタ装置に表示するバーチャルイベント視聴システムにおいて前記視聴者が前記イベント会場の指定位置から取得される視聴覚データを任意に選択して取得できるようにしたデータ通信提供手段と前記イベントのプロフィール、規則、コメントに関する情報を前記視聴者に提供するイベント情報提供手段とを具備したイベントシステム。
【請求項4】
イベント会場の情報をTV放送により視聴者に提供するバーチャルイベント視聴システムにおいて前記視聴者が前記TV放送のスクランブルを解除するとともに前記イベント会場の指定位置から取得される視聴覚データを取得するデータ通信提供手段と前記イベントのプロフィール、規則、コメントに関する情報を前記視聴者に提供するイベント情報提供手段とを具備したイベントシステム。
【請求項5】
イベント会場の情報をTV放送により視聴者に提供するバーチャルイベント視聴システムにおいて前記イベント会場の指定位置から取得される視聴覚データを取得するデータ通信提供手段と前記イベントのプロフィール、規則、コメントに関する情報を前記視聴者に提供するイベント情報提供手段とを具備したイベントシステム。
【請求項6】
視聴者から要求されたイベント会場の情報を通信回線により指定のモニタ装置に表示するバーチャルイベント視聴システムにおいて前記視聴者が前記イベント会場の指定位置から取得された視聴覚情報を任意に選択できるデータ通信提供手段と前記指定位置を前記通信回線のオークションから取得するオークション情報提供手段とを具備したイベントシステム。
【請求項7】
視聴者から要求されたイベント会場の情報を通信回線により指定のモニタ装置に表示するバーチャルイベント視聴システムにおいて前記視聴者が前記イベント会場の指定位置から取得される視聴覚情報を任意に選択できるデータ通信提供手段と前記指定位置を前記通信回線のオークションから取得するオークション情報提供手段と前記イベントのプロフィール、規則、コメントに関する情報を前記視聴者に提供するイベント情報提供手段とを具備したイベントシステム。
【請求項8】
イベント情報をTV放送により視聴者に提供するバーチャルイベント視聴システムにおいて前記視聴者が前記TV放送のスクランブルを解除するとともに前記イベント会場の指定位置から取得される視聴覚情報を任意に選択できるデータ通信提供手段と前記指定位置を前記通信回線のオークションから取得するオークション情報取得手段と前記イベントのプロフィール、規則、コメントに関する情報を前記視聴者に提供するイベント情報提供手段とを具備したイベントシステム。
【請求項9】
イベント情報をTV放送により視聴者に提供するバーチャルイベント視聴システムにおいて前記イベント会場の指定位置から取得される視聴覚情報を任意に選択できるデータ通信提供手段と前記指定位置を前記通信回線のオークションから取得するオークション情報取得手段と前記イベントのプロフィール、規則、コメントに関する情報を前記視聴者に提供するイベント情報提供手段とを具備したイベントシステム。
【請求項10】
イベント情報をTV放送により視聴者に提供するバーチャルイベント視聴システムにおいて前記視聴者が前記TV放送のスクランブルを解除するとともに前記TV放送の主放送で使用するカメラ、マイクとは別の位置に設備されたカメラ、マイクにより取得した視聴覚データを前記イベント会場の指定位置から取得される視聴覚情報として変換して前記TV放送の副チャンネル放送で提供するデータ通信提供手段と前記イベントのプロフィール、規則、コメント等に関する情報を前記視聴者に提供するイベント情報提供手段とを具備したイベントシステム。
【請求項11】
視聴者から要求されたイベント会場の情報を通信回線により指定のモニタ装置に表示するバーチャルイベント視聴システムにおいて前記イベント会場の指定位置から取得される視聴覚データを複数の前記視聴者の多数決で決定するようにしたデータ通信提供手段と前記イベントのプロフィール、規則、コメントに関する情報を前記視聴者に提供するイベント情報提供手段とを具備したイベントシステム。
【請求項12】
視聴者から要求されたイベント会場の情報を通信回線により指定のモニタ装置に表示するバーチャルイベント視聴システムにおいて前記イベント会場の指定位置から取得される視聴覚データを複数の前記視聴者の多数決で決定するとともにこの視聴覚データを前記イベント会場の観客のプラーバシーを考慮して必要に応じてマスキングを施した前記視聴覚データを前記通信回線から取得できるようにしたデータ通信提供手段と前記イベントのプロフィール、規則、コメント等に関するイベント情報を前記視聴者に提供するイベント情報提供手段とを具備したイベントシステム。
【請求項13】
イベント情報をTV放送により視聴者に提供するバーチャルイベント視聴システムにおいて前記視聴者が前記TV放送のスクランブルを解除するとともに前記イベント会場の指定位置から取得される視聴覚データを前記TV放送の主放送で使用するカメラ、マイクとは別の位置に設備されたカメラ、マイクにより取得しこの視聴覚データを複数の前記視聴者の多数決で決定しこの視聴覚データを変換して前記TV放送の副チャンネル放送で提供するデータ通信提供手段と前記イベントのプロフィール、規則、コメント等に関する情報を前記視聴者に提供するイベント情報提供手段とを具備したイベントシステム。
【請求項14】
イベント情報をTV放送により視聴者に提供するバーチャルイベント視聴システムにおいて前記イベント会場の指定位置から取得される視聴覚データを前記TV放送の主放送で使用するカメラ、マイクとは別の位置に設備されたカメラ、マイクにより取得しさらにこの視聴覚データを複数の前記視聴者の多数決で決定しこの視聴覚データを変換して前記TV放送の副チャンネル放送で提供するデータ通信提供手段と前記イベントのプロフィール、規則、コメント等に関する情報を前記視聴者に提供するイベント情報提供手段とを具備したイベントシステム。
【請求項15】
イベント情報をTV放送により視聴者に提供するバーチャルイベント視聴システムにおいて前記視聴者が前記TV放送のスクランブルを解除し前記イベント会場の指定位置から取得される視聴覚データを前記TV放送の主放送で使用するカメラ、マイクとは別の位置に設備されたカメラ、マイクにより取得しこの聴聴覚データを前記イベント会場の観客のプラーバシーを考慮して必要に応じてマスキングを施して作成した複数の視聴覚データを複数の前記視聴者の多数決で位置を決定したデータを前記TV放送の副チャンネル放送で提供するデータ通信提供手段と前記イベントのプロフィール、規則、コメント等に関する情報を前記視聴者に提供するイベント情報提供手段とを具備したイベントシステム。
【請求項16】
視聴者から要求されたイベント会場の情報を通信回線により指定のモニタ装置に表示するバーチャルイベント視聴システムにおいて前記イベント会場の指定位置から取得される視聴覚データをデータ通信提供手段で取得しコンピュータ処理するとともにイベントのプロフィール、規則、コメントをイベント情報提供手段で付与し必要に応じてチケットをオークション情報取得手段を使用して前記通信回線のオークションから入札するようしたイベントシステムの動作方法。
【請求項17】
イベント情報をTV放送により視聴者に提供するバーチャルイベント視聴システムにおいて前記TV放送のスクランブルを必要に応じて解除し前記イベント会場の指定位置から取得される視聴覚データをデータ通信提供手段で取得し必要に応じて前記指定位置を前記通信回線のオークション情報取得手段を使用して通信回線のオークションから入札し前記イベントのプロフィール、規則、コメントに関する情報をイベント情報提供手段から取得するようにしたイベントシステムの動作方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2009−65627(P2009−65627A)
【公開日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−259206(P2007−259206)
【出願日】平成19年9月4日(2007.9.4)
【出願人】(392012607)
【出願人】(506216280)
【Fターム(参考)】