パイル製品を製造する為の装置及び方法及びそれによって製造された改良されたパイル製品
【課題】フィラメント状材料を有するパイル製品の製造装置及び製造方法を提供する。
【解決手段】糸18の様なフィラメント材料が、一対の移動可能なフィラメント或はワイヤーによって提供されているフレーム28に巻きつけられており、当該フレーム28の周りをスピンドル22の端部が回転し、それが、当該巻き付け体を有する製品が製造通路に沿って移動せしめられる際に複数回の巻き付け26を提供する。更に機械的或いは水力的に駆動されるピン34が当該フレーム28を固定位置に支持する。当該フレーム28のフィラメントは、横方向に間隙を有して配置された一対の溶融可能な材料からなるフィラメント44、46から構成されている。
【解決手段】糸18の様なフィラメント材料が、一対の移動可能なフィラメント或はワイヤーによって提供されているフレーム28に巻きつけられており、当該フレーム28の周りをスピンドル22の端部が回転し、それが、当該巻き付け体を有する製品が製造通路に沿って移動せしめられる際に複数回の巻き付け26を提供する。更に機械的或いは水力的に駆動されるピン34が当該フレーム28を固定位置に支持する。当該フレーム28のフィラメントは、横方向に間隙を有して配置された一対の溶融可能な材料からなるフィラメント44、46から構成されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、糸、或は撚り糸を含む糸状体(以下単に糸条と言う)であるフィラメント材料を有するパイル製品を製造する為の製造装置及び製造方法に関するものであり、当該パイル製品は特にブラシ及びパイル付き隙間遮蔽材装置(pile weatherstrip device)として好適に使用されるものである。
【0002】
本発明の装置及び方法を使用して製造された隙間遮蔽材は、その端部を支持された連続するループを有していても良く、それによって、フレーム、扉、窓サッシの為の弾発的支持を提供する弓形或いはアーチ型を形成する。
【0003】
本発明は、パイル製品を形成する為の方法及び装置に関する改良であり、特には、当該フィラメント材料(以下単に糸条と言う)を、スピンドルがその周りに回転するフレーム14の周りに巻き付ける事による、ブラシ及び隙間遮蔽材の製造及び装置に関する改良である。
【0004】
当該フレームは、一対のフィラメントによって提供されるものであって、当該フレームは、当該スピンドルがその周りに回転する当該フレーム上に巻き付けられる糸条のループの端部を規定する。
【0005】
この様な方法及び装置は、2004年12月17日出願の国際特許出願番号PCT/US04/43314の主題となっている。
本発明よって提供される当該パイル製品は、それによって当該パイル製品が製造される装置から当該製品を取り出す為に、切断される必要のない連続したパイルループを有しているものである。
【0006】
その様な、連続したループパイルを有する製品は、弾発的な支持を提供する様に構成されたパイルを有する事が出来る。
係る支持は、当該ループの弓状部或いはアーチ状部によって提供される。
【0007】
本発明によって提供される当該パイル製品は、2003年10月30日出願の国際特許出願番号PCT/US03/34393で、2004年5月21日に国際公開場番号WO2004/042248として公開された特許出願及び2004年4月27日に出願された国際特許出願番号PCT/US04/12878等に開示されているパイル製品に関する改良である。
【0008】
当該隙間遮蔽材やブラシの様な当該パイル製品で、特に静電気を放電させる為に使用されるパイル製品及び移動する帯状体或いはマンドレルの周りに糸条を巻き付ける事によってそれらを製造する為の装置及び方法は、1979年4月10日発効のホートンの米国特許第4148953号、1981年11月24日発効のホートンの米国特許第4302494号及び1994年8月16日発効のジョンソン等の米国特許第5338383号等に開示されている。
【0009】
静電気の放電用ブラシを製造する為の巻き付け技術を使用した方法及び装置は、2001年6月26日発効のローネイ等の米国特許第6252757号に開示されている。
【0010】
2004年3月29日発効のジェームス・ヴィ・アルバネス及びデヴィド・エヌ・ホーキンスの米国特許第6711858号にも、本発明により提供される方法及び装置によって製造されうる当該パイル製品、特に隙間遮蔽材が開示されている。
【0011】
国際特許出願番号PCT/US04/43314号の装置及び方法に於いては、当該フレームが、スコッチヨーク機構を使用して、当該パイル製品がそれに沿って製造される製造通路の上流端に於いて固定的に支持されている。
【0012】
当該スコッチヨーク機構は、当該巻取りフレームを規定する為に、フレーム形成フィラメントがその場所から延展している当該製造通路の上流端部に於いて、支持部の内部に含まれている。
【0013】
当該スコッチヨーク機構は、ピンを、当該巻き付けスピンドルがそれを通過して回転する間隙に亘って往復運動を実行する様に駆動するものである。
当該間隙は、当該スコッチヨーク機構を含むフレーム支持部と静止ベース部を形成する外部ヨーク部との間に存在する。
【0014】
当該ピンは、当該スピンドルの回転に同期して往復動せしめられる。
従って、仮に当該フレームの為の静止支持部を提供する為に、1つ或いはそれ以上のピンが当該外部ヨーク部に入ったとしても、当該ピンは引きこめられ、当該スピンドルの為の間隙部を提供する為に引っ込む様に構成されている。
【0015】
当該スコッチヨーク機構は、それが作動する際に振動を受けるので、その結果、当該スピンドルの回転速度によって決定される当該支持ピンの往復動の速度及び巻き付け速度を制限している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
本発明の重要な特徴の1つは、当該パイル製品の製造を、国際特許出願番号PCT/US04/43314号の装置及び方法に開示されている製造方法及び製造装置により実際的に得られるであろう速度よりも、より早い速度で当該フレームの周りに当該糸条を巻き付ける事により製造ずる事を可能とするものである。
【0017】
本発明の特徴によれば、当該生産速度は、又、超音波エネルギーを使用する事を介して当該ループの端部を拘束把持する事によって、向上させる事が出来る。
当該超音波エネルギーの適用は、当該巻き付けフレームを提供するプラスチックモノフィラメントの様な(好ましくは当該糸条と同じ材料からなるものである)超音波により溶融可能な材料の使用を促進させる。
【0018】
当該フィラメントは、若し望ましい場合にはバッキングストリップ(裏打ち帯状体)と共に、好ましくは超音波溶接ヘッドの助けを借りて、当該ループの端部に於いて当該糸条ループと一緒に溶接されるものである。
【0019】
本発明の更なる特徴は、当該巻き付けフレームから集合された隙間遮蔽材を分離する為に、切断される必要がない連続したループを有する隙間遮蔽材を提供するものである。
【0020】
係る目的の為に、当該巻き付けフレームは、当該支持部に於ける、上流端部迄延展しているワイヤーのループを有していても良い。
当該支持部は、好ましくは、本発明に於いて提供される機械式或いは空気或いは水を含む流体圧力式或いは電磁的な手段によって、静止状態に保持されるものである。
【0021】
当該巻き付けフレームのループは、当該製造通路の上流端部で終端し、当該製造通路に沿って、下流方向に、上記したバッキングストリップの様な付属部品が好ましくは超音波溶接により取り付けられるステーションから当該ループの端部に向けて延展している。
【0022】
当該糸条ループそのものは、当該フレームの周りを通過してループを形成し、そして、当該巻き付けフレームから当該パイル製品を引き離す為に、当該ループを切断される必要がない。
【0023】
本発明は、従って、当該ループの端部のみで接合された連続したループから構成されている隙間遮蔽材を提供するものであって、当該連続したループは、窓サッシ或いはドアフレームの支持及び/又は遮蔽の為の弓状、アーチ状或いはブリッジ状に配列されるものである。
【0024】
本発明の更に別の特徴は、仮に、当該巻き付けフレームが回転に対して静止状態に保持されており、且つ当該巻き付けスピンドルが当該巻き付けフレームの周りを回転しなければならない場合でも、パイル製品を高速度で製造する為の装置及び方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0025】
係る特徴は静止ベース部を使用する事により実現される。
機械的或いは流体圧力式により駆動される当該ピンは、当該ベース部によって当該フレームを支持する為に当該間隙に亘って移動可能に構成されている。
【0026】
当該駆動機構は、当該スピンドルを回転させるシャフトに結合されていても良く、それによって当該ピンの動きを当該スピンドルの回転に同期させる事が出来、その結果、当該ピンが、当該スピンドルが当該ピンを通過する際に間隙部を形成する事を確実にする。
【0027】
少なくとも1つの当該ピンは、当該フレームを支持する関係にあって、それによって、当該フレームが当該ベース部と静止状に固定された関係に維持される。
当該フレームを支持する為の電磁気的な機構及び当該スピンドルが当該間隙部を通して何らの障害もなく通過する事を許可する事は、当該ベース部に接続されたステーターリングにより達成されるものであっても良く、当該ステーターリングは、当該フレームの上流端部の支持部に当接されているアーマチュアと磁気的に結合されている。
【0028】
当該磁界は、当該磁界を当該アーマチュアに指向させ、当該アーマチュアを静止状態に保持する当該ステーター内に設けられている永久磁石によって提供されるものであっても良く、そして当該巻き付けフレームは、当該ステーターによって保持される。
【0029】
上記した本発明の目的及びその他の目的、更には、本発明の特徴並びに効果は、以下に示す関連する記載及び図面を参照しながら以下の説明を理解することによってより明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
図1、図2、及び図3を参照することによって、本発明にかかるパイル製品を製造するための装置が示される。
更に詳しくは、上記で参照したホルトン及びジョンソン等の特許に示された隙間遮蔽材と類似した一対のパイル付き隙間遮蔽材10、12を製造するための装置が示される。
【0031】
当該隙間遮蔽材の為の製造通路は、複数個の静止状態にあるスプールの列によってスタートされる。図1には、説明を簡略化する為に、2個のスプール14、16のみが示されている。
フィラメント材料は、パイル製品商品10,12のパイル部を提供する。
【0032】
当該フィラメント材料は、例えばポリプロピレンの様な、超音波により溶融可能な材料からなる糸条である。
当該糸条は、糸条18を、当該スプール14、16から中空状シャフト20に引き出される間で加撚することによって形成される。
【0033】
中空状スピンドル22は、カラー部24に取り付けられており、当該シャフト20と共に回転せしめられる。
当該シャフト20を回転させるギア或はベルト機構は図1には示されていない。
当該糸条は、当該スピンドルから引き出され、静止状態の巻き付けステーション28に於いて螺旋状にループとして巻き付けられる。
【0034】
当該糸条は、本願では、一般的に、説明されている具体例では、パイル付き隙間遮蔽材10、12である当該パイル製品及びパイル部を形成する為に巻き付けられるフィラメント材料を意味する。
【0035】
巻き付けステーション28は、支持構造部30内の機構によって固定された或は静止状態に支持されている。
当該シャフト20は、支持構造部30内でベアリングによって軸支されている。
【0036】
当該支持構造部30は、静止ヨーク32の手段によって、当該支持構造部の周りを当該スピンドルが回転することを可能とする方法によって静止状態に維持されている。
【0037】
ピン34は、当該支持構造部の端部から当該ヨーク部32の開口部36に向けて外方向に往復運動せしめられる。
当該往復運動は、シャフト20により駆動される当該支持構造30内のスコッチヨーク機構によって動作せしめられる。
【0038】
好ましくは、当該支持構造部30と当該巻き付けステーション28は、図8及び図9との関連で以下に説明される様に、又流体(空気流)の活性化による駆動手段の為の図10乃至図12との関連で説明される様に、ヨーク32から機械的或は流体(空気流)式で駆動される手段により、内側に駆動されるピンによって固定的且つ静止状態に維持される。
【0039】
当該機械式或は流体式による駆動手段は、当該シャフト20の回転に同期して駆動され、それによって、当該支持構造部を当該スピンドルが通過する際に、当該スピンドルの回転と共に間隙を形成する。
【0040】
当該支持構造部30と当該巻き付けステーション28は、当該スピンドル22が回転する通路を介して延展している静止磁界を設定する手段によって磁気的に静止状態に保持されるものであっても良い。
当該スピンドルは、その場合、非導電性材料で形成される事が望ましい。
【0041】
当該磁気的ない支持構造は、磁気チャックを含んでおり、そして図13及び図14との関連で以下に説明されている。
図1乃至図3に示す様に、当該糸条のループが巻き付けられる巻き付けフレームは、好ましくは、超音波により溶融可能な材料であるプラスチック製モノフィラメントからなる一対のフィラメント35、38を有している。
【0042】
当該巻き付けフレームに於ける使用に関しては、ポリプロピレン系のモノフィラメントが特に好適である。
特に、当該モノフィラメント35、38は、図示していないスプールから引き出される。
【0043】
ローラーの第1のセット40は、当該モノフィラメント35を案内し、そして同様のローラーの第2のセット42は、当該モノフィラメント38を案内する。
従って、当該巻き付けフレームは、当該モノフィラメント35、38による個々の平行なループ44、48によって形成されている。
【0044】
これ等のループ44、48は、個々に当該ローラーセット40、42から延展されている内部側端部48、50を有している。
当該モノフィラメントは、当該糸条のループがナイフブレード52の様なスリッター部で切断された後に当該糸条のループを介して挿入される。
【0045】
当該ループ44、46は、個別に当該糸条のループ部の端部を規定する、外側端部54、56を有している。
自由回転するローラー58、60は、ブラケット62に取り付けられたシャフト上で矢印61と63の方向にそれぞれ回転する。
【0046】
当該モノフィラメントのループ44,46は、当該外側端部54、56に於いて、当該ブラケット62から突出しているピン64、66によって案内される。
当該ループの外側端部54、56上の当該モノフィラメントは当該製造通路に沿って矢印68、70の方向に引き出される。
【0047】
当該糸条のループは、超音波溶接によって、当該モノフィラメント44、46により提供されている巻き付けフレームの周りに幾つかのループが巻き付けられる事を可能とするに十分な距離だけ、当該巻き付けステーションから製造通路に沿って離れている拘束把持ステーション72に於いて集合せしめられる。
【0048】
当該パイルの密度は、巻き付けられる糸条の密度に依存する。
係る密度は、当該製造通路に沿って製造されるパイルの移動速度に依存する。
当該拘束把持ステーション72は、アンビル部78に対して横方向(当該製造通路に対して直交する方向)に振動する超音波振動装置(図示せず)によって駆動される一対の超音波ホーン74、76が設けられている。
【0049】
当該アンビル部78は、その一端部に於いてブラケット62に接続されており、且つ当該アンビル部78の舌部82(段部80で始まる)よりも薄くても良い。
当該アンビル部78は、その端部に沿ってノッチ部84,86(図3)を有し、その中で、当該モノフィラメントのループ44、46が案内される。
【0050】
当該ループ44、46の内側端部48、50は、当該アンビル部78の表面内で他のノッチ部88、90によって案内される。
ポリプロピレンの様な、超音波的に溶融可能な材料からなるバッキングストリップ92、94は、当該ループ26の対向する端部と接触して配置されている溶融ヘッド(又、ホーンと称される)内に於いて、当該材料のスプール(図示せず)からノッチ部96、98内に向けて案内される。
【0051】
係るバッキングストリップは、当該糸条ループの対向する端部100、102が軸合わせされるチャネルを有していても良い。
当該バッキングストリップは、上記で参照したホルトン及びジョンソン等の特許に於ける隙間遮蔽材を提供するに際して使用されたバッキングストリップと同じものであっても良い。
【0052】
当該拘束把持ステーション72に於いて、当該モノフィラメント35,38(当該フレームループの外側端部54、56に於ける)、糸条ループ26及びバッキングストリップ92、94は互いに超音波的に溶融されて複合され、集合されたパイル製品となる。
【0053】
必要な場合には、当該パイル製品は、当該バッキングストリップを使用しないで製造されるものであっても良い。この場合には、当該集合体は、当該ループの端部で(溶融されて)拘束把持されている当該糸条とモノフィラメントで構成される。
【0054】
当該ループは、プラスチックによるバッキングストリップの代わりに、繊維或は布帛によって裏打ちされたものであっても良い。
これ等の帯状体は、縫製によって当該パイル製品を支持部(図35参照)に配置する事を実現する。
【0055】
繊維製品を裏打ち材とするパイル製品及びそれらの形成品は、2002年10月16日出願の米国特許出願を優先権主張している国際特許出願番号PCT/US03/32763で、グラント・イー・ウイリー等の名前で出願され、上記出願と同じ譲渡人に譲渡された特許に開示されている。
【0056】
当該溶融ホーン74、76は、当該ホーン間の振動する超音波エネルギーの結合を最小化する為に、当該製造通路に沿って互いにずらせて設ける事も出来る。
別の方法としては、当該アンビル部78が振動遮蔽部材として作用する変形し得る材料からなる挿入部材を有していても良い。
【0057】
集積され且つ切断された製品は、駆動或は移送ステーション104によってスリッター52の下流方向に駆動される。
当該移送ステーション104は、荷重が掛けられて、バッキング92、94の端部と接合するモーターで駆動されるプーリー上の一対のベルト104a、104bを有している。
【0058】
駆動力は、当該製品を当該製造通路に沿って下流方向に移送させる。
当該パイル付き隙間遮蔽材製品が消費者に出荷する為に巻き取られる、巻き取りリール(図示せず)が設けられても良い。
【0059】
当該スプール列14、16から糸18を合糸する為、及びフレームループ44,46に沿って当該モノフィラメントを引き出し、更に当該製品をリールに巻き上げる為に駆動する為の駆動力は、当該移送ステーション104に於ける駆動ベルトによって提供されるものである。
【0060】
当該巻き付けステーション28、超音波により溶融可能なモノフィラメントのループ44、46、及び当該ホーン部74、76によって提供される超音波溶接手段を有する巻き付けステーション更には当該アンビル部82を除いては、図1乃至図3に示される当該装置は、上記で参照した国際特許出願番号PCT/US04/43314に開示されている装置と同じであり、又図1に示される装置の構成に関する更なる情報の為に、当該特許出願が参照されるべきである。
【0061】
図4を参照するならば、巻き付けステーション28に於けるスピンドル22からの糸条を巻き付けると共に、バッキングストリップ92、94を当該拘束把持ステーション72に於いて当該糸条の端部に溶着させる事によって、隙間遮蔽材10、12を製造する為の装置が示されている。
【0062】
図1乃至図3、及び図4にそれぞれ示される装置に於ける上記した及びその他の同様の部材には、同様の参照符号が付されている。
図4に示される装置に於ける巻き付けフレームは、好ましくは、ステンレススチール或はチタンの様な金属からなる一対の無端状のワイヤーループ110、112が設けられている。
【0063】
当該ワイヤーは、回転するスピンドル22から引き出される糸条24が当該ワイヤーに巻き付けられる際の当該ループの為の支持を提供する。
当該ワイヤーループ110、112は、当該装置のフレームによって提供されている基板に取り付けられているブラケット上のシャフトに搭載された自由回転ローラー114、116の周りに一方の端部を有している。
【0064】
そして、当該ワイヤーループ110、112の反対側の端部は、当該静止状の支持部30に取り付けられているブラケット62上のローラー58、60の周りに延展せしめられている。
【0065】
当該ワイヤー110、112は、当該アンビル部78に設けられているノッチ部及びスロット部によって当該巻き取りステーションを介して案内される。
当該ワイヤー110、112は、図3に於ける84、86、88、90によって示されると同様の態様で当該アンビル部に於けるノッチ部を介して当該ループ26の中央部を通過して延展せしめられる。
【0066】
支持ループ110、112は、当該ループ26を介して当該製造通路に沿って、移送ステーション104の下流の製造通路に沿って設けられているスリッター118によって当該ループ26が切断される処まで延展している。
【0067】
図4に示される装置に於いては、当該巻き取りステーション28と当該拘束把持ステーション72に於ける図1乃至3のフレームループを提供する為の特別なフィラメントの供給が要求されないので、装置そのものは簡単な構造となる。
【0068】
当該ループ110、112のワイヤー材料は、糸条ループ26に拘束把持されない。
当該糸条ループの端部は、ストリップ92,94、ループ26の端部及びアンビル部78の端部に対向して設けられている溶接ヘッド74、76によってバッキングストリップ92、94と相互に超音波的に溶接される。
【0069】
切断を必要としない製品の製造に際して、ワイヤーループの使用に関する更なる効果が図5、図6A、図6B、図7に示される装置によって得られる。
同図中、図1乃至図4に示されるものと同じ部材は、同一の参照番号で識別される。
【0070】
図5、図6A、図6B、図7に於いて、アンビル部120は、当該製造通路に沿って当該アンビル部62よりも短い。
当該アンビル部62と同様に、当該アンビル部120は、当該アンビル部の中央側と端部側に沿ったノッチ部(図3に示すものと同じ)に於いてワイヤーループ122、124の案内部を提供している。
【0071】
当該アンビル部の下流側のノッチ部は、図5、図6Aに於ける部分126、128で上方から見た場合に、湾曲状で特に半円形の形状を有している。
別の具体例としては、当該ワイヤーがループ122、124の端部近傍まで延展している場合に、当該ループ122、124のワイヤーが反転する当該アンビル部の下流側端部に於いてローラー130、132が埋め込まれているものであっても良い。
【0072】
図5、図6及び図7に示される装置によって製造された製品が図15に示されている。
糸条ループ26は、側部140、142を有する連続したパイルを提供している。
近接しているループ26は、相互に溶着され且つ当該ループ26の両端部でバッキングストリップ92、94に溶着されている。
【0073】
異なる隙間遮蔽材及び他のパイル製品が、図5、図6及び図7に示される装置によって製造された連続したループによるパイル製品を含んでいても良い。
これ等の製品は、図28乃至図35、図37A及び図37Bに示される一般的に互いに平行な関係にある複数のバッキングストリップを有するものであっても良く、或は、当該バッキングストリップが、図16乃至図27図に示す様に、弾発性を持つ支持部と遮蔽部を提供する為に、端部同士が対向する関係に相互に端部に沿って間隙を存在せしめるように設けられているものであっても良い。
【0074】
図16乃至図35、図37A及び図37Bに示される連続したループによるパイル製品に関する変形態様や応用或はその配置等は、以下に詳細に説明される。
図8及び図9を参照すると、(スコッチヨーク機構を装備した)支持部30の様に、巻き取りステーション28を固定状態或は静止状態に維持する支持部150を保持する為の機械的作動手段が示されている。
【0075】
支持部30の様な当該支持部150は、当該延展している巻き付けフレームを形成する当該ループの上流側の端部を規定するローラー58、60及びガイドピン64、66の為の取り付け部を提供している。
【0076】
係るローラー58、60及びガイドピン64、66は、スロット部と螺子部配列156、158によって当該支持部150上で横方向に調整可能であるブラケット部152、154によって当該支持部150にとりつけられており、それによって当該巻き付けループとフレームとの位置合わせが可能となり且つ当該装置によって製造されるパイル製品の幅を決定する事が出来る。
【0077】
図8及び図9に示される機構及び図10乃至図12に示される流体駆動式機構、更には図13及び図14に示される磁気チャック式機構等は、図1乃至図7で説明されたスコッチヨーク機構に対する置換機構として使用されうるものであり、更には、製品の生産速度及び糸条の巻き付け速度を、スコッチヨーク機構による実際の速度よりも早くしたい場合の置換機構として使用される。
【0078】
図8及び図9に於いては、カラー部24を介して当該スピンドル22を回転させる当該シャフト20は、ベアリング160によって当該支持部150に軸支されている。
【0079】
当該シャフト20は、又、当該装置のベース部或いはフレームに搭載されていても良い、静止状態にある案内ブロック166のベース内にあるベアリング162、164によって軸支されている。
【0080】
シャフト168、170は、当該案内ブロック166を介してスリーブ172、174に軸支されている。
カム176、178は、当該シャフト168、170の端部に搭載されている。
【0081】
当該カム176、178は、当該シャフト20、168及び170に取り付けられているプーリー190に当接している駆動ベルト108、182によって、当該シャフト20とその上に取り付けられている当該スピンドル22の回転に同期して駆動される。
【0082】
当該スピンドル22は、当該支持部150の外部周縁面と当該案内ブロック166から突出しているフィンガー部186との間の間隙部184を通過して回転する。
当該支持部150とフィンガー部186とに位置決めされた開口部188が設けられている。
【0083】
当該フィンガー部186にある当該開口部188を介して案内される。ピン192、194は、当該フィンガー部186に対して設けられたスプリング196によってカム部176、178に対してバイアスされている。
【0084】
作動に際しては、当該ピン192、194は、当該支持部150内の当該開口部188に出たり入ったりする様に当該カム部176、178によって往復運動する。
当該ピン192、194の往復運動は、スピンドル駆動シャフト20からの駆動関係によって、当該スピンドル22の回転に同期している。
【0085】
従って、当該ピン192、194は、当該スピンドルが当該間隙部に入りそこを通り抜ける時に間隙部184を形成する。
当該回転サイクルの他の時間の間、当該スピンドル22が当該間隙部184を通過する場合を除いては、1つ或いは双方のピンが該支持部150内の当該開口部188に入った状態にある。
【0086】
当該支持ブロックは静止状態に維持され、当該支持ブロック150にシャフト20が軸支されているベアリング160を介して伝達される可能性のある全てのトルクが当該支持ブロック150を回転させることから阻止される。
【0087】
従って、当該支持ブロック150、ループ44及び46、110及び112或いは122及び124のいずれかによって提供される当該巻き付けフレーム、更には巻き付けステーション28が糸条巻き付け操作の間、静止状態に維持される。
【0088】
当該巻き付けステーションを静止状態に維持する為の空気流的に操作される(或いはその代替として水力式で操作される)様な流体圧力式機構は、図10、図11及び図12に説明されている。
【0089】
図8及び図9に於ける機能及び部材と同様のものには、同じ参照番号が付されている。
静止状態に維持されており、且つ当該スピンドル2の通路の外側壁にあたるフィンガー部186と巻き付けステーション支持部150とを有するベース部166からのピン200、202の作動は、空気圧シリンダー208、210に於けるピストン部204、206によって提供される。
【0090】
係るシリンダーは、当該フィンガー部186に取り付けられており、且つ間隙部184を介して当該ピストンに当接しているピン200、202を、当該支持ブロック150と特に当該ブロック150内の開口部188と関連させて往復動する様に駆動する。
【0091】
圧縮された空気は、図12に示される空気流式スイッチ回路によってピストン部204、206の反対側にあるチャンバー内に入る様に切り替えられる。
この回路は、基本的には、ハウジング212内に設けられている。
【0092】
当該ハウジングは、当該シャフト20と当該タイミングカムを回転させる為に当該ハウジング212内に導かれているシャフトに設けられたプーリー間に接続されている駆動ベルト216によって駆動されるタイミングカム214を含んでいる。
【0093】
図12に示す様に、カム214は、4方弁224、226を駆動させる制御切り換えバルブ220、222を操作する。
係るバルブは、経路228を介して圧縮空気をシリンダー208に切り替えると共に経路230を介してシリンダー210に切り替える。
【0094】
当該ピストンに印加された力は、経路228及び230のオリフィス(図示せず)の大きさを変更することによって調整される。
図10、図11及び図12に示される空気流回路及びアクチュエーターは、当該ピン200、202を介して、当該ピンを当該間隙部184を介して当該スピンドル22の回転に同期させ且つ時間的関連性を持たせながら往復運動をさせることによって、当該巻き付けステーションの為の支持機構を提供する。
【0095】
流体圧力で作動する具体例は、図8及び図9に示される機械的に作動する機構よりもより少ない振動を持った操作を提供するので、若しより高速の製品製造と巻きつけ速度が望まれる場合には、好ましいものである。
【0096】
図13及び図14を参照すると、ブラケット部152、154及びローラー部58、60更には、当該巻き付けステーションの巻き付けフレームの最も端の端部を搭載するピン64、66等を有する円筒状の支持ブロック150が示されている。
【0097】
当該支持ブロックと当該巻き付けステーションは、静止状態のステーター240と磁気的に結合する事によって、静止状態に維持されている。
当該ステーター240は、当該装置のベース部或いはフレームに固定されている静止状態の支持ブロック166から突出しているフィンガー部186によって静止状態に保持されている。
【0098】
アーマチャーリング242が当該支持部150に取り付けられている。
永久磁石244が当該ステーターリング240の周りに相互に所定の間隔を置いて配置されている。
【0099】
永久磁石246が当該アーマチャー242の周りに相互に所定の間隔を置いて配置されている。
当該磁石246の間隔は、当該永久磁石244の間隔と対応している。
【0100】
当該間隔は、当該スピンドル22がその間隙を介して回転する当該アーマチャーリング242と当該ステーターリング240との間隙部184に亘る半径方向の距離よりも短くない。
【0101】
当該磁石244、246は、同一の方向に極性化されており、それによって、N極とS極は当該磁石244、246によって発生される磁界を整列させる。
従って、当該磁界は、集合され、例えば、当該支持部150に於けるシャフトベアリング160を介して伝達されるトルクから防止される様に、当該支持部150が回転することから防止される程に十分強力となる。
【0102】
別の具体例としては、当該アーマチャー或いは当該ステーターの1つのみが内部に配列された当該磁石を有するものであっても良い。
何れの具体例に於いても、当該支持シリンダー150を効果的に磁気的にチャックし、当該静止状の支持ブロック166に対して、静止状態に保持する半径方向の磁界が存在する。
【0103】
往復動するピン及びそれに関連する機械的或いは水力的に駆動される機構は最早必要ではない。
当該スピンドル22は、好ましくは、プラスチックの様な非導電性材料で作られており、それによって、反磁界を発生させ、当該スピンドルの回転を妨げる電流が当該スピンドル内に誘起される事がない。
【0104】
当該巻き付けステーションを静止状態位置に支持する為の電磁機構の利点は、当該装置全体が振動を発生する事が無く、図8乃至図12に示される機構或いはスコッチヨーク機構を使用した装置に於けるよりも、高速での巻き付け速度及び製品の生産が実現可能である。
【0105】
隙間遮蔽材及び例えば、静電気放電装置の様なその他の装置(図25及び図26)或いはヒンジ(図27)として使用されるパイル製品は、図16乃至図27及び図37を参照する。
【0106】
図16乃至図27のパイル製品に於いて、連続したループパイル26は、支持表面を提供する事が可能な弓状或いはアーチ状に形成される。
若し、希望があれば、ポリプロピレンシート材料の様なフィン状の材料からなる層状体が、より空気及び水の浸透を防ぐシールとして機能する様に当該パイルの内部或いは外側に配備されても良い。
【0107】
当該フィン状の材料が供給される方法は、上記で参照したジョンソン等の特許及び図36に説明されているものと同じであっても良い。
図36を参照すると、当該巻き付けステーション28のローラー58A、60Aは、図1に示されるローラー58、60と同じである。
【0108】
係るローラー58A、60Aは、当該ローラーが当該巻き付けフレームフィラメント44、46のみならず当該巻き付けフレームフィラメント44、46の上に載せられているフィン状の材料である帯状物125、127を移動させる様に長めに形成されている。
【0109】
当該帯状物125、127は、折り畳まれて、下部配列層129、131と上部配列層133、135を有する事になる。
下部配列層129、131は、回転するスピンドル22によって当該ループが当該フレームの周りに巻き付けられる際に当該糸条の当該ループ26に近接する端部と共に配置されている。
【0110】
当該帯状体の上部配列層133、135は、当該下部帯状体129、131の側面端部より内側に間隔を空けて位置している。
上部配列層部分133、135は、矢印141の方向に移動し、一方下部配列層129、131は、矢印143、145の方向に移動する。
【0111】
当該上部配列層部分133、135は、当該巻き付けフレームのループ44、46を提供するフィラメント材料であるフィラメント35、38の同じ様に当該フィン状の材料の帯状体に対するリールから引き出される。
【0112】
当該ループが当該拘束把持ステーション72に到達すると、当該帯状物の最下層部129、131は、当該糸条26のループ及び当該巻き付けフレームフィラメントの外側縁部54、56と溶接される。
【0113】
当該溶接によって提供された当該帯状物129、131の接合部は、当該下層の帯状物が移送ステーションによって引き取られる事を可能にする。
当該帯状物の最上部層133、135は、当該拘束把持ステーション及び当該糸条のループを通じて自由に移動可能であり、それによって、当該帯状物125、127の付加的な長さがその供給ホイールから引き出される。
【0114】
図16に、当該バッキングストリップ92、94が両面接着テープからなる細幅片260によって扉或は窓に取り付けられ、弾発的弓形の隙間遮蔽材を提供する例が示されている。
【0115】
当該隙間遮蔽材は、図16Aに示す様に、扉縁部或は固定パネルに対向して設けられている扉の縁部に取り付けられるものであっても良く、また摺動式隙間遮蔽材を提供する。
【0116】
図16Bに示す様に、一対の上記した弓型或はアーチ型の隙間遮蔽材262a及び262bをフレンチ扉の様な、一対の扉に適用して、その間に遮蔽部を構成する事も可能である。
【0117】
図17、図17A及び図17Bは、隣接するバッキングストリップ92、94の端部同士が好ましくは超音波による溶接によって接合されている点を除いては、図16、図16A及び図16Bにそれぞれ同じである。
【0118】
図16及び図17から明らかな通り、当該弓型或はアーチ型の隙間遮蔽材262、262a及び262bの高さは、当該バッキングストリップ92、94の間隔によって調整する事が出来る。
【0119】
図18、図18A及び図18Bは、バッキングストリップ92、94が、T型スロット266、268内に保持されている点を除いては、図16、図16A及び図16Bにそれぞれ同じである。
【0120】
当該T型スロットは、カットパイル付き隙間遮蔽材の保持の為に使用されるものと同じものである。
図19は、扉の底部に取り付けられる事によって、敷居面273に対して摺動型遮蔽部或は扉掃除具を提供する、連続したループ或は二重側面ループ26によって提供される弓型部或はアーチ型部の配列を示している。
【0121】
図20は、一対の扉が相互に揺動するか或は一方が他方に対して摺動する様な一対の扉の間隔を空け且つ保持する為の摺動式遮蔽材を提供する弓型或はアーチ型の隙間遮蔽材262a及び262bを示している。
【0122】
図21は、平板状ガラス扉279のフレーム277に取り付けられている完全ループ式隙間遮蔽材262を示しており、当該隙間遮蔽材は、当該扉のフレームに対して遮蔽部を提供する。
【0123】
当該弓型或はアーチ型の隙間遮蔽材262は、フレーム(図22及び図23参照)に対して扉が摺動する時に、当該扉が当接する当該フレームに対して横方向に、或は敷居(sill)に対して垂直に動くサッシュ或は扉間に支持部及び遮蔽部を提供する。
【0124】
若し、当該扉が敷居面上を揺動する場合、当該扉の底面部にある隙間遮蔽材のアーチ部が当該敷居面を掃除し、それによって改良された扉掃除装置が提供される。
図24は、当該扉或はサッシ282が当該隙間遮蔽材の弓型部或はアーチ型部に対して揺動し、且つそれ等を押圧した時の圧縮されたシール部として配置されている完全ループ式弓型或はアーチ型隙間遮蔽材を示している。
【0125】
係る隙間遮蔽材配列の利点は、扉の閉鎖力が小さく、耐久性に富み、且つ空気或は水分の浸透を低減させ更には広い遮蔽領域を提供出来るという事にある。
図37A及び図37Bを参照するならば、図37Bに示す様な、例えばドアフレーム269の角部によって形成された角度部を架橋する様に構成された完全ループ式隙間遮蔽材262が示されている。
【0126】
バッキング材は、当該弓型或はアーチ型隙間遮蔽材によって架橋されるべき角度を規定する為に配置されている。
当該フレーム269の角部に於いては、当該バッキング材92、94は、相互に直交する様に配置されており、且つT型スロット266、268内に配置されているものであっても良い。
【0127】
両面接着テープ260を介したバッキング材92、94の取り付けに関しては、図16を参照されたい。
図37Bに示されている様に、当該窓のサッシ271が、当該フレーム269の角部に入ってきた場合には、当該完全ループのパイル付き隙間遮蔽材262の弓型部或はアーチ型部は、当該サッシ271の角部に於いて、弾発性のベースと隙間遮蔽材を提供する。
【0128】
図25及び図26は、T型スロット内に配置された完全ループの弓形或はパイル製品のアーチ型隙間遮蔽材262を示しており、静電気の除去装置を提供する例を示している。
【0129】
当該装置262、262a及び262bで使用される糸条は、例えば硫酸銅を含んだ導電性材料であっても良い。
当該装置262、262a及び262bの弓形部或はアーチ状部と接触している紙或はその他の媒体の電荷は、当該装置が搭載されているフレーム内の当該装置を介して放電あされる。
【0130】
当該装置は、ハウジングの内部或は外部への電磁気的干渉に対するシール材として使用される事も出来る、静電気用シール材を提供する為に使用される。
当該シール材の利点は、完全な電磁気的シールを提供する大きなシール領域が得られること、設置が容易であり、低コストであり、耐久性があり及び当該放電装置を通過する紙の様な媒体の動きに関連する騒音、振動或は干渉を低減させる事が出来ることにある。
【0131】
図27は、矢印266の方向に旋回出来るフレーム、扉、パネル或はスクリーン内に設けられたT型スロット内に配置されたバッキングストリップを有する弓形部或はアーチ型部262を使用したヒンジ機構が示されている。
【0132】
当該弓形部或はアーチ型部262は、当該フレームとドアパネル或はスクリーンとの間の間隙位置或は軸支接合部に沿ってヒンジ部を提供する。
図28は、図15に示される隙間遮蔽材と同じ装置276を示しており、当該バッキングストリップ92、94は、当該連続ループ26がその間に延展しているスロット部266の両端部のそれぞれから離れて設けられている。
【0133】
当該連続ループの装置276は、当該フレーム内のスロット部266内に挿入された当該パネルの為に案内ストリップとシールとを提供する。
当該装置276は、有利な事に、振動を減少させ、パネルを位置決めし、そして当該装置276に沿って当該パネルの摺動動作を促進させる様な摺動摩擦係数を提供する。
【0134】
当該ループの内部或は外部に設けたフィン部は、当該ループの空気及び水に対する周密性(tightness)を促進させる。
図29は、間隔を空けて配置されている一対のパネルの間に配置された当該装置276を示すものであり、当該パネル間の空間部をシールする為の連続した隙間遮蔽材を提供する。
【0135】
図30は、図29に示すと同じ装置を示すものであるが、当該装置は、当該ループを介して横方向に延展されているスリット278を有している。
当該スリットは、対象物の通路を提供し且つシールが維持出来る様になっている。
【0136】
従って、当該シール(隙間遮蔽材)は、微細な塵或は埃のシールとして作動し、当該対象物が微細な塵或は埃に関して感受性の高い領域に入る事を防止する。
図31及び図32は、リング状のスプリング機構280を提供する為に、どのように連続した長さのパイルループからリングが形成されるかを示している。
【0137】
当該リングの軸283は、一般的にはその中心を通る様に位置している。
パイル或はループは、それぞれが半円形をした2個の部分に形成され、そして各構成部分の両端部に結合部282を形成する為に両者をバッキングストリップの端部で溶接する。
【0138】
図32は、どのように、当該機構280の構成部分が、固定面に対向する方向に当該機構に対して印加された移動加重に応答して圧縮し伸張するかを説明している。
図33及び図34は、ベルト282を提供する図15の連続したパイルループを説明している。
【0139】
当該バッキングは、柔軟性のある材料で製造されるものであってもよく、それによって一方が駆動されているプーリー284に係合する。
当該帯状物は、一つのプーリーから他のプーリーへ回転運動を伝達する為の駆動ベルト或は当該バッキングストリップ92、94の間のループによって示される表面上に載置された対象物の為のコンベアベルトとして使用されても良い。
【0140】
当該コンベアベルトは、搬送されるべき当該対象物を支持する為に弾発性のある表面を提供する。
図35A及び図35Bは、図15に示される連続的ループからなるパイル製品であって、カーテン、装飾具(upholstered item)、カーペット等の開放端或は隙間部(opening)の為のフィラー(filler、詰め物、挿入物)部290を提供する為に十分な長さを有している。
【0141】
上記に説明した様に、バッキングストリップを用いずに超音波溶接によって当該ループの端部で接合されたループ或は、繊維製のバッキングストリップに接合されたループを使用する事が望ましい。
【0142】
その様なループは、図1乃至図3と関連して説明した様に、その内部にモノフィラメントを含んでいても良い。
当該製品290を提供するに際し、その端部には、布製バスティング(fabric basting、補助布)296が取り付けられる。
【0143】
当該バスティングを縫製することによって当該糸条ループ26を含むパネルに取り付ける。
これらのパネルは、十分に柔軟性があり、それらが相互に縫製される事により、望ましい幅を持ったフィラー部或はカバー部が提供される。
【0144】
上記説明から、パイル製品、特にはブラシ等の隙間遮蔽材を製造する為の改良された装置及び方法が提供された事は明らかである。
多くの、パイル製品とその応用が此処に示され且つ説明された。
【0145】
勿論、本発明の範囲内に於ける、上記で開示された装置及び方法、或はパイル製品及びそれらの配置或は応用等に関する変形或は修正は、明らかに当業者にとって自明の事である。
従って、上記した開示は例示の説明として把握されるべきであり、限定的な意味として把握されるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0146】
【図1】図1は、本発明に於ける第1の具体例にかかる装置の概要を説明する斜視図であり、超音波的に溶融可能な材料からなるモノフィラメントが、当該糸条が巻き付けられパイルを形成する巻き付けステーションに於いて巻き付けフレームを提供している。
【図2】図2は、図1に示す本発明に於ける装置の巻き付け及び把持拘束ステーションの平面図である。
【図3】図3は、図2に於ける矢印線3−3に沿って見た部分断面図である。
【図4】図4は、当該巻き付けステーションに於ける巻取りフレームを提供する為及び当該装置の拘束把持部に於ける巻き付けられたループを支持する為にワイヤーループが使用されている本発明に於ける他の具体例にかかる装置の概要を説明する斜視図である。
【図5】図5は、本発明に於ける更に他の具体例にかかる装置の平面図であって、図1及び図4に示されている様に、当該巻き付けステーションを規定する当該ループは、当該拘束把持ステーションと駆動ステーションとの間に延展されており、且つ当該ループは、当該ループが切断されない場合にパイルが完全なループで作られる事を可能とするに十分な様にその高さが制限されている。
【図6】図6は、図5に示される巻き付け及び把持拘束ステーションの平面図であり、当該糸条が巻き付けられる当該フレームを規定するワイヤーループの通路を示している。
【図6A】図6Aは、当該ワイヤーループが支持される異なる機構を示す斜視図である。
【図6B】図6Bは、当該ワイヤーループが支持される異なる機構を示す斜視図である。
【図7】図7は、図6に於ける矢印線7−7に沿って見た端部側面図であって、ループを形成するフレームの下流側の端部の支持機構を示している。
【図8】図8は、当該巻き付けステーションに於いて、当該スピンドルが当該フレームの周りに当該糸条を巻き付けう間、当該巻き付けステーションを静止状態に維持する為に機械的に作動される手段を有するパイル製品を製造する為の装置を上方から見た斜視図である。
【図9】図9は、図8に示す装置を矢印線9−9に沿って見た断面図である。
【図10】図10は、流体圧力によって作動される、巻き付けステーションを静止状態に維持する為の機構を示す斜視図である。
【図11】図11は、図10に示す矢印線11−11に沿って見た、当該機構の部分断面図である。
【図12】図12は、図10及び図11に示す機構の流体加圧回路の概略ダイアグラムを示す図である。
【図13】図13は、巻き付けステーションを静止状態に維持する為の電磁気的に作動する機構を示す斜視図である。
【図14】図14は、図13に示す機構を図13の矢印線14−14に沿って見た断面図である。
【図15】図15は、図5から図7に示された装置によって製造された連続したループからなるパイル製品の断面図である。
【図16】図16は、隙間遮蔽材を提供する為に弓状部或いはアーチ状部を形成するように構成された図15に示すパイル製品を示す図である。
【図16A】図16Aは、扉用の隙間遮蔽材を提供する様に構成された図15に示すパイル製品を示す図である。
【図16B】図16Bは、二重扉用の隙間遮蔽材を提供する様に構成された図15に示すパイル製品を示す図である。
【図17】図17は、バッキング部が相互に接合されている図15に示されたパイル製品の設置状態を示す断面図である。
【図17A】図17Aは、隙間遮蔽材としての当該パイル製品の設置状態を示す図16Aと同様の図である。
【図17B】図17Bは、隙間遮蔽材としての当該パイル製品の設置状態を示す図16Bと同様の図である。
【図18】図18は、フレームのTスロット部に設置される様に構成された図15に示されたパイル製品を示す図である。
【図18A】図18Aは、扉或はパネルの為の隙間遮蔽材として図18に示された当該パイル製品の応用を示す図16Aと同様の図である。
【図18B】図18Bは、扉或はパネルの為の隙間遮蔽材として図18に示された当該パイル製品の応用を示す図16Bと同様の図である。
【図19】図19は、扉用の塵払いを提供する図16乃至図18に示される様な連続したループからなるパイル製品の設置状態を示す断面図である。
【図20】図20は、内方及び外方に揺動して閉鎖状態及び開放状態の関係を作る扉パネルの為の隙間遮蔽材を提供する図16乃至図18に示される様な一対のパイル製品の設置状態を示す断面図である。
【図21】図21は、摺動型の隙間遮蔽材として使用される図16乃至図18に示される様なパイル製品を示す概略断面図である
【図22】図22は、土台に対して閉鎖を行うサッシ上の圧縮型のシールとして使用される図16乃至図18に示される様なパイル製品の設置状態を示す概略断面図である。
【図23】図23は、スライド型の扉用遮蔽材と提供する図16乃至図18に示される様なパイル製品の設置状態を示す概略断面図である。
【図24】図24は、揺動型の扉或はサッシに対するフレームに於ける遮蔽を提供する図16乃至図18に示される様な連続したループからなるパイル製品の概略を示す断面図である。
【図25】図25は、静電気放電装置としての当該パイルが導電性糸条で構成された当該パイル製品の設置状態の概略を示す断面図である。
【図26】図26は、図16乃至図18に示されると同様の当該パイル製品の使用を概略的に示す断面図であって、特に図18に示されるパイル製品を紙の様な移動媒体の為のシールとして使用するものであって、当該使用は、当該媒体に集積された電荷の為の静電気放電装置を提供する。
【図27】図27は、図18に示されたパイル製品をスクリーン扉或いはパネルの為のヒンジ部として使用される場合の概要を説明している断面図である。
【図28】図28は、図面の平面と直交する方向に当該パイルループに沿って移動するパネルの端部の為に案内ストリップ及び遮蔽部を提供するフレーム内に図15に示される様なパイル製品を設置した場合を概略的に示す断面図である。
【図29】図29は、パネル間に遮蔽部を提供する為に連続したパイルのパイル製品の使用を扉用の塵払いを提供する図16乃至図18に示される様な連続したループからなるパイル製品の使用を概略的に示す断面図である。
【図30】図30は、対象物が通過出来るスロット部を有する図29に示されたパイル製品からなる遮蔽材料の斜視図であり、当該遮蔽材は、当該スロット部内の或は当該スロットを通過する当該対象物の周りに付着した微細な塵或は埃のシールとして作動するか或は若し当該パイルが導電性である場合には、当該対象物上に集積された静電気を放電する様に作動する。
【図31】図31は、図15に示される様なパイル製品により形成された環状リングの拡大図であって、当該環状リングは、当該パイル製品の糸条のループに沿って印加される荷重を支える為の弾発性を有するスプリングを提供する。
【図32】図32は、図31に示されたスプリングの動作常態を示す端部側面図である。
【図33】図33は、コンベアとして機能するフレキシブルベルトを提供する為に、プーリーの周りにループ状に形成された、図15に示される製品と同様のパイル製品を概略的に示す斜視図である。
【図34】図34は、図33に示す矢印線34−34に沿って見た断面図である。
【図35A】図35Aは、図15に示されるパイル製品であって、装飾布(upholstery)、カーペット、シートカバー或は布帛等にちょっとしたブロック部分を形成する為に開口部に逢着される事が可能なパイル製品の平面図である。
【図35B】図35Bは、図15に示されるパイル製品であって、装飾布(upholstery)、カーペット、シートカバー或は布帛等にちょっとしたブロック部分を形成する為に開口部に逢着される事が可能なパイル製品の断面図である。
【図36】図36は、当該パイル製品の当該糸条ループの両端部間に於いて、当該パイル製品内に組み込まれるフィン部材を概略的に示す斜視図である。
【図37A】図37Aは、フレームの角部に於ける様な、バッキング部材が互いに直交する場合での図15に示されるパイル製品を概略的に説明する断面図であって、この場合、当該弓状部或はアーチ状部は当該角部に亘って延展し且つ弾発的支持を提供しており、更に当該角部に於いて、当該フレームに対して移動する部材と対向する遮蔽材を提供しうるものである。
【図37B】図37Bは、フレームの角部に於ける様な、バッキング部材が互いに直交する場合での図15に示されるパイル製品を概略的に説明する断面図であって、この場合、当該弓状部或はアーチ状部は当該角部に亘って延展し且つ弾発的支持を提供しており、更に当該角部に於いて、当該フレームに対して移動する部材と対向する遮蔽材を提供しうるものである。
【技術分野】
【0001】
本発明は、糸、或は撚り糸を含む糸状体(以下単に糸条と言う)であるフィラメント材料を有するパイル製品を製造する為の製造装置及び製造方法に関するものであり、当該パイル製品は特にブラシ及びパイル付き隙間遮蔽材装置(pile weatherstrip device)として好適に使用されるものである。
【0002】
本発明の装置及び方法を使用して製造された隙間遮蔽材は、その端部を支持された連続するループを有していても良く、それによって、フレーム、扉、窓サッシの為の弾発的支持を提供する弓形或いはアーチ型を形成する。
【0003】
本発明は、パイル製品を形成する為の方法及び装置に関する改良であり、特には、当該フィラメント材料(以下単に糸条と言う)を、スピンドルがその周りに回転するフレーム14の周りに巻き付ける事による、ブラシ及び隙間遮蔽材の製造及び装置に関する改良である。
【0004】
当該フレームは、一対のフィラメントによって提供されるものであって、当該フレームは、当該スピンドルがその周りに回転する当該フレーム上に巻き付けられる糸条のループの端部を規定する。
【0005】
この様な方法及び装置は、2004年12月17日出願の国際特許出願番号PCT/US04/43314の主題となっている。
本発明よって提供される当該パイル製品は、それによって当該パイル製品が製造される装置から当該製品を取り出す為に、切断される必要のない連続したパイルループを有しているものである。
【0006】
その様な、連続したループパイルを有する製品は、弾発的な支持を提供する様に構成されたパイルを有する事が出来る。
係る支持は、当該ループの弓状部或いはアーチ状部によって提供される。
【0007】
本発明によって提供される当該パイル製品は、2003年10月30日出願の国際特許出願番号PCT/US03/34393で、2004年5月21日に国際公開場番号WO2004/042248として公開された特許出願及び2004年4月27日に出願された国際特許出願番号PCT/US04/12878等に開示されているパイル製品に関する改良である。
【0008】
当該隙間遮蔽材やブラシの様な当該パイル製品で、特に静電気を放電させる為に使用されるパイル製品及び移動する帯状体或いはマンドレルの周りに糸条を巻き付ける事によってそれらを製造する為の装置及び方法は、1979年4月10日発効のホートンの米国特許第4148953号、1981年11月24日発効のホートンの米国特許第4302494号及び1994年8月16日発効のジョンソン等の米国特許第5338383号等に開示されている。
【0009】
静電気の放電用ブラシを製造する為の巻き付け技術を使用した方法及び装置は、2001年6月26日発効のローネイ等の米国特許第6252757号に開示されている。
【0010】
2004年3月29日発効のジェームス・ヴィ・アルバネス及びデヴィド・エヌ・ホーキンスの米国特許第6711858号にも、本発明により提供される方法及び装置によって製造されうる当該パイル製品、特に隙間遮蔽材が開示されている。
【0011】
国際特許出願番号PCT/US04/43314号の装置及び方法に於いては、当該フレームが、スコッチヨーク機構を使用して、当該パイル製品がそれに沿って製造される製造通路の上流端に於いて固定的に支持されている。
【0012】
当該スコッチヨーク機構は、当該巻取りフレームを規定する為に、フレーム形成フィラメントがその場所から延展している当該製造通路の上流端部に於いて、支持部の内部に含まれている。
【0013】
当該スコッチヨーク機構は、ピンを、当該巻き付けスピンドルがそれを通過して回転する間隙に亘って往復運動を実行する様に駆動するものである。
当該間隙は、当該スコッチヨーク機構を含むフレーム支持部と静止ベース部を形成する外部ヨーク部との間に存在する。
【0014】
当該ピンは、当該スピンドルの回転に同期して往復動せしめられる。
従って、仮に当該フレームの為の静止支持部を提供する為に、1つ或いはそれ以上のピンが当該外部ヨーク部に入ったとしても、当該ピンは引きこめられ、当該スピンドルの為の間隙部を提供する為に引っ込む様に構成されている。
【0015】
当該スコッチヨーク機構は、それが作動する際に振動を受けるので、その結果、当該スピンドルの回転速度によって決定される当該支持ピンの往復動の速度及び巻き付け速度を制限している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
本発明の重要な特徴の1つは、当該パイル製品の製造を、国際特許出願番号PCT/US04/43314号の装置及び方法に開示されている製造方法及び製造装置により実際的に得られるであろう速度よりも、より早い速度で当該フレームの周りに当該糸条を巻き付ける事により製造ずる事を可能とするものである。
【0017】
本発明の特徴によれば、当該生産速度は、又、超音波エネルギーを使用する事を介して当該ループの端部を拘束把持する事によって、向上させる事が出来る。
当該超音波エネルギーの適用は、当該巻き付けフレームを提供するプラスチックモノフィラメントの様な(好ましくは当該糸条と同じ材料からなるものである)超音波により溶融可能な材料の使用を促進させる。
【0018】
当該フィラメントは、若し望ましい場合にはバッキングストリップ(裏打ち帯状体)と共に、好ましくは超音波溶接ヘッドの助けを借りて、当該ループの端部に於いて当該糸条ループと一緒に溶接されるものである。
【0019】
本発明の更なる特徴は、当該巻き付けフレームから集合された隙間遮蔽材を分離する為に、切断される必要がない連続したループを有する隙間遮蔽材を提供するものである。
【0020】
係る目的の為に、当該巻き付けフレームは、当該支持部に於ける、上流端部迄延展しているワイヤーのループを有していても良い。
当該支持部は、好ましくは、本発明に於いて提供される機械式或いは空気或いは水を含む流体圧力式或いは電磁的な手段によって、静止状態に保持されるものである。
【0021】
当該巻き付けフレームのループは、当該製造通路の上流端部で終端し、当該製造通路に沿って、下流方向に、上記したバッキングストリップの様な付属部品が好ましくは超音波溶接により取り付けられるステーションから当該ループの端部に向けて延展している。
【0022】
当該糸条ループそのものは、当該フレームの周りを通過してループを形成し、そして、当該巻き付けフレームから当該パイル製品を引き離す為に、当該ループを切断される必要がない。
【0023】
本発明は、従って、当該ループの端部のみで接合された連続したループから構成されている隙間遮蔽材を提供するものであって、当該連続したループは、窓サッシ或いはドアフレームの支持及び/又は遮蔽の為の弓状、アーチ状或いはブリッジ状に配列されるものである。
【0024】
本発明の更に別の特徴は、仮に、当該巻き付けフレームが回転に対して静止状態に保持されており、且つ当該巻き付けスピンドルが当該巻き付けフレームの周りを回転しなければならない場合でも、パイル製品を高速度で製造する為の装置及び方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0025】
係る特徴は静止ベース部を使用する事により実現される。
機械的或いは流体圧力式により駆動される当該ピンは、当該ベース部によって当該フレームを支持する為に当該間隙に亘って移動可能に構成されている。
【0026】
当該駆動機構は、当該スピンドルを回転させるシャフトに結合されていても良く、それによって当該ピンの動きを当該スピンドルの回転に同期させる事が出来、その結果、当該ピンが、当該スピンドルが当該ピンを通過する際に間隙部を形成する事を確実にする。
【0027】
少なくとも1つの当該ピンは、当該フレームを支持する関係にあって、それによって、当該フレームが当該ベース部と静止状に固定された関係に維持される。
当該フレームを支持する為の電磁気的な機構及び当該スピンドルが当該間隙部を通して何らの障害もなく通過する事を許可する事は、当該ベース部に接続されたステーターリングにより達成されるものであっても良く、当該ステーターリングは、当該フレームの上流端部の支持部に当接されているアーマチュアと磁気的に結合されている。
【0028】
当該磁界は、当該磁界を当該アーマチュアに指向させ、当該アーマチュアを静止状態に保持する当該ステーター内に設けられている永久磁石によって提供されるものであっても良く、そして当該巻き付けフレームは、当該ステーターによって保持される。
【0029】
上記した本発明の目的及びその他の目的、更には、本発明の特徴並びに効果は、以下に示す関連する記載及び図面を参照しながら以下の説明を理解することによってより明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
図1、図2、及び図3を参照することによって、本発明にかかるパイル製品を製造するための装置が示される。
更に詳しくは、上記で参照したホルトン及びジョンソン等の特許に示された隙間遮蔽材と類似した一対のパイル付き隙間遮蔽材10、12を製造するための装置が示される。
【0031】
当該隙間遮蔽材の為の製造通路は、複数個の静止状態にあるスプールの列によってスタートされる。図1には、説明を簡略化する為に、2個のスプール14、16のみが示されている。
フィラメント材料は、パイル製品商品10,12のパイル部を提供する。
【0032】
当該フィラメント材料は、例えばポリプロピレンの様な、超音波により溶融可能な材料からなる糸条である。
当該糸条は、糸条18を、当該スプール14、16から中空状シャフト20に引き出される間で加撚することによって形成される。
【0033】
中空状スピンドル22は、カラー部24に取り付けられており、当該シャフト20と共に回転せしめられる。
当該シャフト20を回転させるギア或はベルト機構は図1には示されていない。
当該糸条は、当該スピンドルから引き出され、静止状態の巻き付けステーション28に於いて螺旋状にループとして巻き付けられる。
【0034】
当該糸条は、本願では、一般的に、説明されている具体例では、パイル付き隙間遮蔽材10、12である当該パイル製品及びパイル部を形成する為に巻き付けられるフィラメント材料を意味する。
【0035】
巻き付けステーション28は、支持構造部30内の機構によって固定された或は静止状態に支持されている。
当該シャフト20は、支持構造部30内でベアリングによって軸支されている。
【0036】
当該支持構造部30は、静止ヨーク32の手段によって、当該支持構造部の周りを当該スピンドルが回転することを可能とする方法によって静止状態に維持されている。
【0037】
ピン34は、当該支持構造部の端部から当該ヨーク部32の開口部36に向けて外方向に往復運動せしめられる。
当該往復運動は、シャフト20により駆動される当該支持構造30内のスコッチヨーク機構によって動作せしめられる。
【0038】
好ましくは、当該支持構造部30と当該巻き付けステーション28は、図8及び図9との関連で以下に説明される様に、又流体(空気流)の活性化による駆動手段の為の図10乃至図12との関連で説明される様に、ヨーク32から機械的或は流体(空気流)式で駆動される手段により、内側に駆動されるピンによって固定的且つ静止状態に維持される。
【0039】
当該機械式或は流体式による駆動手段は、当該シャフト20の回転に同期して駆動され、それによって、当該支持構造部を当該スピンドルが通過する際に、当該スピンドルの回転と共に間隙を形成する。
【0040】
当該支持構造部30と当該巻き付けステーション28は、当該スピンドル22が回転する通路を介して延展している静止磁界を設定する手段によって磁気的に静止状態に保持されるものであっても良い。
当該スピンドルは、その場合、非導電性材料で形成される事が望ましい。
【0041】
当該磁気的ない支持構造は、磁気チャックを含んでおり、そして図13及び図14との関連で以下に説明されている。
図1乃至図3に示す様に、当該糸条のループが巻き付けられる巻き付けフレームは、好ましくは、超音波により溶融可能な材料であるプラスチック製モノフィラメントからなる一対のフィラメント35、38を有している。
【0042】
当該巻き付けフレームに於ける使用に関しては、ポリプロピレン系のモノフィラメントが特に好適である。
特に、当該モノフィラメント35、38は、図示していないスプールから引き出される。
【0043】
ローラーの第1のセット40は、当該モノフィラメント35を案内し、そして同様のローラーの第2のセット42は、当該モノフィラメント38を案内する。
従って、当該巻き付けフレームは、当該モノフィラメント35、38による個々の平行なループ44、48によって形成されている。
【0044】
これ等のループ44、48は、個々に当該ローラーセット40、42から延展されている内部側端部48、50を有している。
当該モノフィラメントは、当該糸条のループがナイフブレード52の様なスリッター部で切断された後に当該糸条のループを介して挿入される。
【0045】
当該ループ44、46は、個別に当該糸条のループ部の端部を規定する、外側端部54、56を有している。
自由回転するローラー58、60は、ブラケット62に取り付けられたシャフト上で矢印61と63の方向にそれぞれ回転する。
【0046】
当該モノフィラメントのループ44,46は、当該外側端部54、56に於いて、当該ブラケット62から突出しているピン64、66によって案内される。
当該ループの外側端部54、56上の当該モノフィラメントは当該製造通路に沿って矢印68、70の方向に引き出される。
【0047】
当該糸条のループは、超音波溶接によって、当該モノフィラメント44、46により提供されている巻き付けフレームの周りに幾つかのループが巻き付けられる事を可能とするに十分な距離だけ、当該巻き付けステーションから製造通路に沿って離れている拘束把持ステーション72に於いて集合せしめられる。
【0048】
当該パイルの密度は、巻き付けられる糸条の密度に依存する。
係る密度は、当該製造通路に沿って製造されるパイルの移動速度に依存する。
当該拘束把持ステーション72は、アンビル部78に対して横方向(当該製造通路に対して直交する方向)に振動する超音波振動装置(図示せず)によって駆動される一対の超音波ホーン74、76が設けられている。
【0049】
当該アンビル部78は、その一端部に於いてブラケット62に接続されており、且つ当該アンビル部78の舌部82(段部80で始まる)よりも薄くても良い。
当該アンビル部78は、その端部に沿ってノッチ部84,86(図3)を有し、その中で、当該モノフィラメントのループ44、46が案内される。
【0050】
当該ループ44、46の内側端部48、50は、当該アンビル部78の表面内で他のノッチ部88、90によって案内される。
ポリプロピレンの様な、超音波的に溶融可能な材料からなるバッキングストリップ92、94は、当該ループ26の対向する端部と接触して配置されている溶融ヘッド(又、ホーンと称される)内に於いて、当該材料のスプール(図示せず)からノッチ部96、98内に向けて案内される。
【0051】
係るバッキングストリップは、当該糸条ループの対向する端部100、102が軸合わせされるチャネルを有していても良い。
当該バッキングストリップは、上記で参照したホルトン及びジョンソン等の特許に於ける隙間遮蔽材を提供するに際して使用されたバッキングストリップと同じものであっても良い。
【0052】
当該拘束把持ステーション72に於いて、当該モノフィラメント35,38(当該フレームループの外側端部54、56に於ける)、糸条ループ26及びバッキングストリップ92、94は互いに超音波的に溶融されて複合され、集合されたパイル製品となる。
【0053】
必要な場合には、当該パイル製品は、当該バッキングストリップを使用しないで製造されるものであっても良い。この場合には、当該集合体は、当該ループの端部で(溶融されて)拘束把持されている当該糸条とモノフィラメントで構成される。
【0054】
当該ループは、プラスチックによるバッキングストリップの代わりに、繊維或は布帛によって裏打ちされたものであっても良い。
これ等の帯状体は、縫製によって当該パイル製品を支持部(図35参照)に配置する事を実現する。
【0055】
繊維製品を裏打ち材とするパイル製品及びそれらの形成品は、2002年10月16日出願の米国特許出願を優先権主張している国際特許出願番号PCT/US03/32763で、グラント・イー・ウイリー等の名前で出願され、上記出願と同じ譲渡人に譲渡された特許に開示されている。
【0056】
当該溶融ホーン74、76は、当該ホーン間の振動する超音波エネルギーの結合を最小化する為に、当該製造通路に沿って互いにずらせて設ける事も出来る。
別の方法としては、当該アンビル部78が振動遮蔽部材として作用する変形し得る材料からなる挿入部材を有していても良い。
【0057】
集積され且つ切断された製品は、駆動或は移送ステーション104によってスリッター52の下流方向に駆動される。
当該移送ステーション104は、荷重が掛けられて、バッキング92、94の端部と接合するモーターで駆動されるプーリー上の一対のベルト104a、104bを有している。
【0058】
駆動力は、当該製品を当該製造通路に沿って下流方向に移送させる。
当該パイル付き隙間遮蔽材製品が消費者に出荷する為に巻き取られる、巻き取りリール(図示せず)が設けられても良い。
【0059】
当該スプール列14、16から糸18を合糸する為、及びフレームループ44,46に沿って当該モノフィラメントを引き出し、更に当該製品をリールに巻き上げる為に駆動する為の駆動力は、当該移送ステーション104に於ける駆動ベルトによって提供されるものである。
【0060】
当該巻き付けステーション28、超音波により溶融可能なモノフィラメントのループ44、46、及び当該ホーン部74、76によって提供される超音波溶接手段を有する巻き付けステーション更には当該アンビル部82を除いては、図1乃至図3に示される当該装置は、上記で参照した国際特許出願番号PCT/US04/43314に開示されている装置と同じであり、又図1に示される装置の構成に関する更なる情報の為に、当該特許出願が参照されるべきである。
【0061】
図4を参照するならば、巻き付けステーション28に於けるスピンドル22からの糸条を巻き付けると共に、バッキングストリップ92、94を当該拘束把持ステーション72に於いて当該糸条の端部に溶着させる事によって、隙間遮蔽材10、12を製造する為の装置が示されている。
【0062】
図1乃至図3、及び図4にそれぞれ示される装置に於ける上記した及びその他の同様の部材には、同様の参照符号が付されている。
図4に示される装置に於ける巻き付けフレームは、好ましくは、ステンレススチール或はチタンの様な金属からなる一対の無端状のワイヤーループ110、112が設けられている。
【0063】
当該ワイヤーは、回転するスピンドル22から引き出される糸条24が当該ワイヤーに巻き付けられる際の当該ループの為の支持を提供する。
当該ワイヤーループ110、112は、当該装置のフレームによって提供されている基板に取り付けられているブラケット上のシャフトに搭載された自由回転ローラー114、116の周りに一方の端部を有している。
【0064】
そして、当該ワイヤーループ110、112の反対側の端部は、当該静止状の支持部30に取り付けられているブラケット62上のローラー58、60の周りに延展せしめられている。
【0065】
当該ワイヤー110、112は、当該アンビル部78に設けられているノッチ部及びスロット部によって当該巻き取りステーションを介して案内される。
当該ワイヤー110、112は、図3に於ける84、86、88、90によって示されると同様の態様で当該アンビル部に於けるノッチ部を介して当該ループ26の中央部を通過して延展せしめられる。
【0066】
支持ループ110、112は、当該ループ26を介して当該製造通路に沿って、移送ステーション104の下流の製造通路に沿って設けられているスリッター118によって当該ループ26が切断される処まで延展している。
【0067】
図4に示される装置に於いては、当該巻き取りステーション28と当該拘束把持ステーション72に於ける図1乃至3のフレームループを提供する為の特別なフィラメントの供給が要求されないので、装置そのものは簡単な構造となる。
【0068】
当該ループ110、112のワイヤー材料は、糸条ループ26に拘束把持されない。
当該糸条ループの端部は、ストリップ92,94、ループ26の端部及びアンビル部78の端部に対向して設けられている溶接ヘッド74、76によってバッキングストリップ92、94と相互に超音波的に溶接される。
【0069】
切断を必要としない製品の製造に際して、ワイヤーループの使用に関する更なる効果が図5、図6A、図6B、図7に示される装置によって得られる。
同図中、図1乃至図4に示されるものと同じ部材は、同一の参照番号で識別される。
【0070】
図5、図6A、図6B、図7に於いて、アンビル部120は、当該製造通路に沿って当該アンビル部62よりも短い。
当該アンビル部62と同様に、当該アンビル部120は、当該アンビル部の中央側と端部側に沿ったノッチ部(図3に示すものと同じ)に於いてワイヤーループ122、124の案内部を提供している。
【0071】
当該アンビル部の下流側のノッチ部は、図5、図6Aに於ける部分126、128で上方から見た場合に、湾曲状で特に半円形の形状を有している。
別の具体例としては、当該ワイヤーがループ122、124の端部近傍まで延展している場合に、当該ループ122、124のワイヤーが反転する当該アンビル部の下流側端部に於いてローラー130、132が埋め込まれているものであっても良い。
【0072】
図5、図6及び図7に示される装置によって製造された製品が図15に示されている。
糸条ループ26は、側部140、142を有する連続したパイルを提供している。
近接しているループ26は、相互に溶着され且つ当該ループ26の両端部でバッキングストリップ92、94に溶着されている。
【0073】
異なる隙間遮蔽材及び他のパイル製品が、図5、図6及び図7に示される装置によって製造された連続したループによるパイル製品を含んでいても良い。
これ等の製品は、図28乃至図35、図37A及び図37Bに示される一般的に互いに平行な関係にある複数のバッキングストリップを有するものであっても良く、或は、当該バッキングストリップが、図16乃至図27図に示す様に、弾発性を持つ支持部と遮蔽部を提供する為に、端部同士が対向する関係に相互に端部に沿って間隙を存在せしめるように設けられているものであっても良い。
【0074】
図16乃至図35、図37A及び図37Bに示される連続したループによるパイル製品に関する変形態様や応用或はその配置等は、以下に詳細に説明される。
図8及び図9を参照すると、(スコッチヨーク機構を装備した)支持部30の様に、巻き取りステーション28を固定状態或は静止状態に維持する支持部150を保持する為の機械的作動手段が示されている。
【0075】
支持部30の様な当該支持部150は、当該延展している巻き付けフレームを形成する当該ループの上流側の端部を規定するローラー58、60及びガイドピン64、66の為の取り付け部を提供している。
【0076】
係るローラー58、60及びガイドピン64、66は、スロット部と螺子部配列156、158によって当該支持部150上で横方向に調整可能であるブラケット部152、154によって当該支持部150にとりつけられており、それによって当該巻き付けループとフレームとの位置合わせが可能となり且つ当該装置によって製造されるパイル製品の幅を決定する事が出来る。
【0077】
図8及び図9に示される機構及び図10乃至図12に示される流体駆動式機構、更には図13及び図14に示される磁気チャック式機構等は、図1乃至図7で説明されたスコッチヨーク機構に対する置換機構として使用されうるものであり、更には、製品の生産速度及び糸条の巻き付け速度を、スコッチヨーク機構による実際の速度よりも早くしたい場合の置換機構として使用される。
【0078】
図8及び図9に於いては、カラー部24を介して当該スピンドル22を回転させる当該シャフト20は、ベアリング160によって当該支持部150に軸支されている。
【0079】
当該シャフト20は、又、当該装置のベース部或いはフレームに搭載されていても良い、静止状態にある案内ブロック166のベース内にあるベアリング162、164によって軸支されている。
【0080】
シャフト168、170は、当該案内ブロック166を介してスリーブ172、174に軸支されている。
カム176、178は、当該シャフト168、170の端部に搭載されている。
【0081】
当該カム176、178は、当該シャフト20、168及び170に取り付けられているプーリー190に当接している駆動ベルト108、182によって、当該シャフト20とその上に取り付けられている当該スピンドル22の回転に同期して駆動される。
【0082】
当該スピンドル22は、当該支持部150の外部周縁面と当該案内ブロック166から突出しているフィンガー部186との間の間隙部184を通過して回転する。
当該支持部150とフィンガー部186とに位置決めされた開口部188が設けられている。
【0083】
当該フィンガー部186にある当該開口部188を介して案内される。ピン192、194は、当該フィンガー部186に対して設けられたスプリング196によってカム部176、178に対してバイアスされている。
【0084】
作動に際しては、当該ピン192、194は、当該支持部150内の当該開口部188に出たり入ったりする様に当該カム部176、178によって往復運動する。
当該ピン192、194の往復運動は、スピンドル駆動シャフト20からの駆動関係によって、当該スピンドル22の回転に同期している。
【0085】
従って、当該ピン192、194は、当該スピンドルが当該間隙部に入りそこを通り抜ける時に間隙部184を形成する。
当該回転サイクルの他の時間の間、当該スピンドル22が当該間隙部184を通過する場合を除いては、1つ或いは双方のピンが該支持部150内の当該開口部188に入った状態にある。
【0086】
当該支持ブロックは静止状態に維持され、当該支持ブロック150にシャフト20が軸支されているベアリング160を介して伝達される可能性のある全てのトルクが当該支持ブロック150を回転させることから阻止される。
【0087】
従って、当該支持ブロック150、ループ44及び46、110及び112或いは122及び124のいずれかによって提供される当該巻き付けフレーム、更には巻き付けステーション28が糸条巻き付け操作の間、静止状態に維持される。
【0088】
当該巻き付けステーションを静止状態に維持する為の空気流的に操作される(或いはその代替として水力式で操作される)様な流体圧力式機構は、図10、図11及び図12に説明されている。
【0089】
図8及び図9に於ける機能及び部材と同様のものには、同じ参照番号が付されている。
静止状態に維持されており、且つ当該スピンドル2の通路の外側壁にあたるフィンガー部186と巻き付けステーション支持部150とを有するベース部166からのピン200、202の作動は、空気圧シリンダー208、210に於けるピストン部204、206によって提供される。
【0090】
係るシリンダーは、当該フィンガー部186に取り付けられており、且つ間隙部184を介して当該ピストンに当接しているピン200、202を、当該支持ブロック150と特に当該ブロック150内の開口部188と関連させて往復動する様に駆動する。
【0091】
圧縮された空気は、図12に示される空気流式スイッチ回路によってピストン部204、206の反対側にあるチャンバー内に入る様に切り替えられる。
この回路は、基本的には、ハウジング212内に設けられている。
【0092】
当該ハウジングは、当該シャフト20と当該タイミングカムを回転させる為に当該ハウジング212内に導かれているシャフトに設けられたプーリー間に接続されている駆動ベルト216によって駆動されるタイミングカム214を含んでいる。
【0093】
図12に示す様に、カム214は、4方弁224、226を駆動させる制御切り換えバルブ220、222を操作する。
係るバルブは、経路228を介して圧縮空気をシリンダー208に切り替えると共に経路230を介してシリンダー210に切り替える。
【0094】
当該ピストンに印加された力は、経路228及び230のオリフィス(図示せず)の大きさを変更することによって調整される。
図10、図11及び図12に示される空気流回路及びアクチュエーターは、当該ピン200、202を介して、当該ピンを当該間隙部184を介して当該スピンドル22の回転に同期させ且つ時間的関連性を持たせながら往復運動をさせることによって、当該巻き付けステーションの為の支持機構を提供する。
【0095】
流体圧力で作動する具体例は、図8及び図9に示される機械的に作動する機構よりもより少ない振動を持った操作を提供するので、若しより高速の製品製造と巻きつけ速度が望まれる場合には、好ましいものである。
【0096】
図13及び図14を参照すると、ブラケット部152、154及びローラー部58、60更には、当該巻き付けステーションの巻き付けフレームの最も端の端部を搭載するピン64、66等を有する円筒状の支持ブロック150が示されている。
【0097】
当該支持ブロックと当該巻き付けステーションは、静止状態のステーター240と磁気的に結合する事によって、静止状態に維持されている。
当該ステーター240は、当該装置のベース部或いはフレームに固定されている静止状態の支持ブロック166から突出しているフィンガー部186によって静止状態に保持されている。
【0098】
アーマチャーリング242が当該支持部150に取り付けられている。
永久磁石244が当該ステーターリング240の周りに相互に所定の間隔を置いて配置されている。
【0099】
永久磁石246が当該アーマチャー242の周りに相互に所定の間隔を置いて配置されている。
当該磁石246の間隔は、当該永久磁石244の間隔と対応している。
【0100】
当該間隔は、当該スピンドル22がその間隙を介して回転する当該アーマチャーリング242と当該ステーターリング240との間隙部184に亘る半径方向の距離よりも短くない。
【0101】
当該磁石244、246は、同一の方向に極性化されており、それによって、N極とS極は当該磁石244、246によって発生される磁界を整列させる。
従って、当該磁界は、集合され、例えば、当該支持部150に於けるシャフトベアリング160を介して伝達されるトルクから防止される様に、当該支持部150が回転することから防止される程に十分強力となる。
【0102】
別の具体例としては、当該アーマチャー或いは当該ステーターの1つのみが内部に配列された当該磁石を有するものであっても良い。
何れの具体例に於いても、当該支持シリンダー150を効果的に磁気的にチャックし、当該静止状の支持ブロック166に対して、静止状態に保持する半径方向の磁界が存在する。
【0103】
往復動するピン及びそれに関連する機械的或いは水力的に駆動される機構は最早必要ではない。
当該スピンドル22は、好ましくは、プラスチックの様な非導電性材料で作られており、それによって、反磁界を発生させ、当該スピンドルの回転を妨げる電流が当該スピンドル内に誘起される事がない。
【0104】
当該巻き付けステーションを静止状態位置に支持する為の電磁機構の利点は、当該装置全体が振動を発生する事が無く、図8乃至図12に示される機構或いはスコッチヨーク機構を使用した装置に於けるよりも、高速での巻き付け速度及び製品の生産が実現可能である。
【0105】
隙間遮蔽材及び例えば、静電気放電装置の様なその他の装置(図25及び図26)或いはヒンジ(図27)として使用されるパイル製品は、図16乃至図27及び図37を参照する。
【0106】
図16乃至図27のパイル製品に於いて、連続したループパイル26は、支持表面を提供する事が可能な弓状或いはアーチ状に形成される。
若し、希望があれば、ポリプロピレンシート材料の様なフィン状の材料からなる層状体が、より空気及び水の浸透を防ぐシールとして機能する様に当該パイルの内部或いは外側に配備されても良い。
【0107】
当該フィン状の材料が供給される方法は、上記で参照したジョンソン等の特許及び図36に説明されているものと同じであっても良い。
図36を参照すると、当該巻き付けステーション28のローラー58A、60Aは、図1に示されるローラー58、60と同じである。
【0108】
係るローラー58A、60Aは、当該ローラーが当該巻き付けフレームフィラメント44、46のみならず当該巻き付けフレームフィラメント44、46の上に載せられているフィン状の材料である帯状物125、127を移動させる様に長めに形成されている。
【0109】
当該帯状物125、127は、折り畳まれて、下部配列層129、131と上部配列層133、135を有する事になる。
下部配列層129、131は、回転するスピンドル22によって当該ループが当該フレームの周りに巻き付けられる際に当該糸条の当該ループ26に近接する端部と共に配置されている。
【0110】
当該帯状体の上部配列層133、135は、当該下部帯状体129、131の側面端部より内側に間隔を空けて位置している。
上部配列層部分133、135は、矢印141の方向に移動し、一方下部配列層129、131は、矢印143、145の方向に移動する。
【0111】
当該上部配列層部分133、135は、当該巻き付けフレームのループ44、46を提供するフィラメント材料であるフィラメント35、38の同じ様に当該フィン状の材料の帯状体に対するリールから引き出される。
【0112】
当該ループが当該拘束把持ステーション72に到達すると、当該帯状物の最下層部129、131は、当該糸条26のループ及び当該巻き付けフレームフィラメントの外側縁部54、56と溶接される。
【0113】
当該溶接によって提供された当該帯状物129、131の接合部は、当該下層の帯状物が移送ステーションによって引き取られる事を可能にする。
当該帯状物の最上部層133、135は、当該拘束把持ステーション及び当該糸条のループを通じて自由に移動可能であり、それによって、当該帯状物125、127の付加的な長さがその供給ホイールから引き出される。
【0114】
図16に、当該バッキングストリップ92、94が両面接着テープからなる細幅片260によって扉或は窓に取り付けられ、弾発的弓形の隙間遮蔽材を提供する例が示されている。
【0115】
当該隙間遮蔽材は、図16Aに示す様に、扉縁部或は固定パネルに対向して設けられている扉の縁部に取り付けられるものであっても良く、また摺動式隙間遮蔽材を提供する。
【0116】
図16Bに示す様に、一対の上記した弓型或はアーチ型の隙間遮蔽材262a及び262bをフレンチ扉の様な、一対の扉に適用して、その間に遮蔽部を構成する事も可能である。
【0117】
図17、図17A及び図17Bは、隣接するバッキングストリップ92、94の端部同士が好ましくは超音波による溶接によって接合されている点を除いては、図16、図16A及び図16Bにそれぞれ同じである。
【0118】
図16及び図17から明らかな通り、当該弓型或はアーチ型の隙間遮蔽材262、262a及び262bの高さは、当該バッキングストリップ92、94の間隔によって調整する事が出来る。
【0119】
図18、図18A及び図18Bは、バッキングストリップ92、94が、T型スロット266、268内に保持されている点を除いては、図16、図16A及び図16Bにそれぞれ同じである。
【0120】
当該T型スロットは、カットパイル付き隙間遮蔽材の保持の為に使用されるものと同じものである。
図19は、扉の底部に取り付けられる事によって、敷居面273に対して摺動型遮蔽部或は扉掃除具を提供する、連続したループ或は二重側面ループ26によって提供される弓型部或はアーチ型部の配列を示している。
【0121】
図20は、一対の扉が相互に揺動するか或は一方が他方に対して摺動する様な一対の扉の間隔を空け且つ保持する為の摺動式遮蔽材を提供する弓型或はアーチ型の隙間遮蔽材262a及び262bを示している。
【0122】
図21は、平板状ガラス扉279のフレーム277に取り付けられている完全ループ式隙間遮蔽材262を示しており、当該隙間遮蔽材は、当該扉のフレームに対して遮蔽部を提供する。
【0123】
当該弓型或はアーチ型の隙間遮蔽材262は、フレーム(図22及び図23参照)に対して扉が摺動する時に、当該扉が当接する当該フレームに対して横方向に、或は敷居(sill)に対して垂直に動くサッシュ或は扉間に支持部及び遮蔽部を提供する。
【0124】
若し、当該扉が敷居面上を揺動する場合、当該扉の底面部にある隙間遮蔽材のアーチ部が当該敷居面を掃除し、それによって改良された扉掃除装置が提供される。
図24は、当該扉或はサッシ282が当該隙間遮蔽材の弓型部或はアーチ型部に対して揺動し、且つそれ等を押圧した時の圧縮されたシール部として配置されている完全ループ式弓型或はアーチ型隙間遮蔽材を示している。
【0125】
係る隙間遮蔽材配列の利点は、扉の閉鎖力が小さく、耐久性に富み、且つ空気或は水分の浸透を低減させ更には広い遮蔽領域を提供出来るという事にある。
図37A及び図37Bを参照するならば、図37Bに示す様な、例えばドアフレーム269の角部によって形成された角度部を架橋する様に構成された完全ループ式隙間遮蔽材262が示されている。
【0126】
バッキング材は、当該弓型或はアーチ型隙間遮蔽材によって架橋されるべき角度を規定する為に配置されている。
当該フレーム269の角部に於いては、当該バッキング材92、94は、相互に直交する様に配置されており、且つT型スロット266、268内に配置されているものであっても良い。
【0127】
両面接着テープ260を介したバッキング材92、94の取り付けに関しては、図16を参照されたい。
図37Bに示されている様に、当該窓のサッシ271が、当該フレーム269の角部に入ってきた場合には、当該完全ループのパイル付き隙間遮蔽材262の弓型部或はアーチ型部は、当該サッシ271の角部に於いて、弾発性のベースと隙間遮蔽材を提供する。
【0128】
図25及び図26は、T型スロット内に配置された完全ループの弓形或はパイル製品のアーチ型隙間遮蔽材262を示しており、静電気の除去装置を提供する例を示している。
【0129】
当該装置262、262a及び262bで使用される糸条は、例えば硫酸銅を含んだ導電性材料であっても良い。
当該装置262、262a及び262bの弓形部或はアーチ状部と接触している紙或はその他の媒体の電荷は、当該装置が搭載されているフレーム内の当該装置を介して放電あされる。
【0130】
当該装置は、ハウジングの内部或は外部への電磁気的干渉に対するシール材として使用される事も出来る、静電気用シール材を提供する為に使用される。
当該シール材の利点は、完全な電磁気的シールを提供する大きなシール領域が得られること、設置が容易であり、低コストであり、耐久性があり及び当該放電装置を通過する紙の様な媒体の動きに関連する騒音、振動或は干渉を低減させる事が出来ることにある。
【0131】
図27は、矢印266の方向に旋回出来るフレーム、扉、パネル或はスクリーン内に設けられたT型スロット内に配置されたバッキングストリップを有する弓形部或はアーチ型部262を使用したヒンジ機構が示されている。
【0132】
当該弓形部或はアーチ型部262は、当該フレームとドアパネル或はスクリーンとの間の間隙位置或は軸支接合部に沿ってヒンジ部を提供する。
図28は、図15に示される隙間遮蔽材と同じ装置276を示しており、当該バッキングストリップ92、94は、当該連続ループ26がその間に延展しているスロット部266の両端部のそれぞれから離れて設けられている。
【0133】
当該連続ループの装置276は、当該フレーム内のスロット部266内に挿入された当該パネルの為に案内ストリップとシールとを提供する。
当該装置276は、有利な事に、振動を減少させ、パネルを位置決めし、そして当該装置276に沿って当該パネルの摺動動作を促進させる様な摺動摩擦係数を提供する。
【0134】
当該ループの内部或は外部に設けたフィン部は、当該ループの空気及び水に対する周密性(tightness)を促進させる。
図29は、間隔を空けて配置されている一対のパネルの間に配置された当該装置276を示すものであり、当該パネル間の空間部をシールする為の連続した隙間遮蔽材を提供する。
【0135】
図30は、図29に示すと同じ装置を示すものであるが、当該装置は、当該ループを介して横方向に延展されているスリット278を有している。
当該スリットは、対象物の通路を提供し且つシールが維持出来る様になっている。
【0136】
従って、当該シール(隙間遮蔽材)は、微細な塵或は埃のシールとして作動し、当該対象物が微細な塵或は埃に関して感受性の高い領域に入る事を防止する。
図31及び図32は、リング状のスプリング機構280を提供する為に、どのように連続した長さのパイルループからリングが形成されるかを示している。
【0137】
当該リングの軸283は、一般的にはその中心を通る様に位置している。
パイル或はループは、それぞれが半円形をした2個の部分に形成され、そして各構成部分の両端部に結合部282を形成する為に両者をバッキングストリップの端部で溶接する。
【0138】
図32は、どのように、当該機構280の構成部分が、固定面に対向する方向に当該機構に対して印加された移動加重に応答して圧縮し伸張するかを説明している。
図33及び図34は、ベルト282を提供する図15の連続したパイルループを説明している。
【0139】
当該バッキングは、柔軟性のある材料で製造されるものであってもよく、それによって一方が駆動されているプーリー284に係合する。
当該帯状物は、一つのプーリーから他のプーリーへ回転運動を伝達する為の駆動ベルト或は当該バッキングストリップ92、94の間のループによって示される表面上に載置された対象物の為のコンベアベルトとして使用されても良い。
【0140】
当該コンベアベルトは、搬送されるべき当該対象物を支持する為に弾発性のある表面を提供する。
図35A及び図35Bは、図15に示される連続的ループからなるパイル製品であって、カーテン、装飾具(upholstered item)、カーペット等の開放端或は隙間部(opening)の為のフィラー(filler、詰め物、挿入物)部290を提供する為に十分な長さを有している。
【0141】
上記に説明した様に、バッキングストリップを用いずに超音波溶接によって当該ループの端部で接合されたループ或は、繊維製のバッキングストリップに接合されたループを使用する事が望ましい。
【0142】
その様なループは、図1乃至図3と関連して説明した様に、その内部にモノフィラメントを含んでいても良い。
当該製品290を提供するに際し、その端部には、布製バスティング(fabric basting、補助布)296が取り付けられる。
【0143】
当該バスティングを縫製することによって当該糸条ループ26を含むパネルに取り付ける。
これらのパネルは、十分に柔軟性があり、それらが相互に縫製される事により、望ましい幅を持ったフィラー部或はカバー部が提供される。
【0144】
上記説明から、パイル製品、特にはブラシ等の隙間遮蔽材を製造する為の改良された装置及び方法が提供された事は明らかである。
多くの、パイル製品とその応用が此処に示され且つ説明された。
【0145】
勿論、本発明の範囲内に於ける、上記で開示された装置及び方法、或はパイル製品及びそれらの配置或は応用等に関する変形或は修正は、明らかに当業者にとって自明の事である。
従って、上記した開示は例示の説明として把握されるべきであり、限定的な意味として把握されるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0146】
【図1】図1は、本発明に於ける第1の具体例にかかる装置の概要を説明する斜視図であり、超音波的に溶融可能な材料からなるモノフィラメントが、当該糸条が巻き付けられパイルを形成する巻き付けステーションに於いて巻き付けフレームを提供している。
【図2】図2は、図1に示す本発明に於ける装置の巻き付け及び把持拘束ステーションの平面図である。
【図3】図3は、図2に於ける矢印線3−3に沿って見た部分断面図である。
【図4】図4は、当該巻き付けステーションに於ける巻取りフレームを提供する為及び当該装置の拘束把持部に於ける巻き付けられたループを支持する為にワイヤーループが使用されている本発明に於ける他の具体例にかかる装置の概要を説明する斜視図である。
【図5】図5は、本発明に於ける更に他の具体例にかかる装置の平面図であって、図1及び図4に示されている様に、当該巻き付けステーションを規定する当該ループは、当該拘束把持ステーションと駆動ステーションとの間に延展されており、且つ当該ループは、当該ループが切断されない場合にパイルが完全なループで作られる事を可能とするに十分な様にその高さが制限されている。
【図6】図6は、図5に示される巻き付け及び把持拘束ステーションの平面図であり、当該糸条が巻き付けられる当該フレームを規定するワイヤーループの通路を示している。
【図6A】図6Aは、当該ワイヤーループが支持される異なる機構を示す斜視図である。
【図6B】図6Bは、当該ワイヤーループが支持される異なる機構を示す斜視図である。
【図7】図7は、図6に於ける矢印線7−7に沿って見た端部側面図であって、ループを形成するフレームの下流側の端部の支持機構を示している。
【図8】図8は、当該巻き付けステーションに於いて、当該スピンドルが当該フレームの周りに当該糸条を巻き付けう間、当該巻き付けステーションを静止状態に維持する為に機械的に作動される手段を有するパイル製品を製造する為の装置を上方から見た斜視図である。
【図9】図9は、図8に示す装置を矢印線9−9に沿って見た断面図である。
【図10】図10は、流体圧力によって作動される、巻き付けステーションを静止状態に維持する為の機構を示す斜視図である。
【図11】図11は、図10に示す矢印線11−11に沿って見た、当該機構の部分断面図である。
【図12】図12は、図10及び図11に示す機構の流体加圧回路の概略ダイアグラムを示す図である。
【図13】図13は、巻き付けステーションを静止状態に維持する為の電磁気的に作動する機構を示す斜視図である。
【図14】図14は、図13に示す機構を図13の矢印線14−14に沿って見た断面図である。
【図15】図15は、図5から図7に示された装置によって製造された連続したループからなるパイル製品の断面図である。
【図16】図16は、隙間遮蔽材を提供する為に弓状部或いはアーチ状部を形成するように構成された図15に示すパイル製品を示す図である。
【図16A】図16Aは、扉用の隙間遮蔽材を提供する様に構成された図15に示すパイル製品を示す図である。
【図16B】図16Bは、二重扉用の隙間遮蔽材を提供する様に構成された図15に示すパイル製品を示す図である。
【図17】図17は、バッキング部が相互に接合されている図15に示されたパイル製品の設置状態を示す断面図である。
【図17A】図17Aは、隙間遮蔽材としての当該パイル製品の設置状態を示す図16Aと同様の図である。
【図17B】図17Bは、隙間遮蔽材としての当該パイル製品の設置状態を示す図16Bと同様の図である。
【図18】図18は、フレームのTスロット部に設置される様に構成された図15に示されたパイル製品を示す図である。
【図18A】図18Aは、扉或はパネルの為の隙間遮蔽材として図18に示された当該パイル製品の応用を示す図16Aと同様の図である。
【図18B】図18Bは、扉或はパネルの為の隙間遮蔽材として図18に示された当該パイル製品の応用を示す図16Bと同様の図である。
【図19】図19は、扉用の塵払いを提供する図16乃至図18に示される様な連続したループからなるパイル製品の設置状態を示す断面図である。
【図20】図20は、内方及び外方に揺動して閉鎖状態及び開放状態の関係を作る扉パネルの為の隙間遮蔽材を提供する図16乃至図18に示される様な一対のパイル製品の設置状態を示す断面図である。
【図21】図21は、摺動型の隙間遮蔽材として使用される図16乃至図18に示される様なパイル製品を示す概略断面図である
【図22】図22は、土台に対して閉鎖を行うサッシ上の圧縮型のシールとして使用される図16乃至図18に示される様なパイル製品の設置状態を示す概略断面図である。
【図23】図23は、スライド型の扉用遮蔽材と提供する図16乃至図18に示される様なパイル製品の設置状態を示す概略断面図である。
【図24】図24は、揺動型の扉或はサッシに対するフレームに於ける遮蔽を提供する図16乃至図18に示される様な連続したループからなるパイル製品の概略を示す断面図である。
【図25】図25は、静電気放電装置としての当該パイルが導電性糸条で構成された当該パイル製品の設置状態の概略を示す断面図である。
【図26】図26は、図16乃至図18に示されると同様の当該パイル製品の使用を概略的に示す断面図であって、特に図18に示されるパイル製品を紙の様な移動媒体の為のシールとして使用するものであって、当該使用は、当該媒体に集積された電荷の為の静電気放電装置を提供する。
【図27】図27は、図18に示されたパイル製品をスクリーン扉或いはパネルの為のヒンジ部として使用される場合の概要を説明している断面図である。
【図28】図28は、図面の平面と直交する方向に当該パイルループに沿って移動するパネルの端部の為に案内ストリップ及び遮蔽部を提供するフレーム内に図15に示される様なパイル製品を設置した場合を概略的に示す断面図である。
【図29】図29は、パネル間に遮蔽部を提供する為に連続したパイルのパイル製品の使用を扉用の塵払いを提供する図16乃至図18に示される様な連続したループからなるパイル製品の使用を概略的に示す断面図である。
【図30】図30は、対象物が通過出来るスロット部を有する図29に示されたパイル製品からなる遮蔽材料の斜視図であり、当該遮蔽材は、当該スロット部内の或は当該スロットを通過する当該対象物の周りに付着した微細な塵或は埃のシールとして作動するか或は若し当該パイルが導電性である場合には、当該対象物上に集積された静電気を放電する様に作動する。
【図31】図31は、図15に示される様なパイル製品により形成された環状リングの拡大図であって、当該環状リングは、当該パイル製品の糸条のループに沿って印加される荷重を支える為の弾発性を有するスプリングを提供する。
【図32】図32は、図31に示されたスプリングの動作常態を示す端部側面図である。
【図33】図33は、コンベアとして機能するフレキシブルベルトを提供する為に、プーリーの周りにループ状に形成された、図15に示される製品と同様のパイル製品を概略的に示す斜視図である。
【図34】図34は、図33に示す矢印線34−34に沿って見た断面図である。
【図35A】図35Aは、図15に示されるパイル製品であって、装飾布(upholstery)、カーペット、シートカバー或は布帛等にちょっとしたブロック部分を形成する為に開口部に逢着される事が可能なパイル製品の平面図である。
【図35B】図35Bは、図15に示されるパイル製品であって、装飾布(upholstery)、カーペット、シートカバー或は布帛等にちょっとしたブロック部分を形成する為に開口部に逢着される事が可能なパイル製品の断面図である。
【図36】図36は、当該パイル製品の当該糸条ループの両端部間に於いて、当該パイル製品内に組み込まれるフィン部材を概略的に示す斜視図である。
【図37A】図37Aは、フレームの角部に於ける様な、バッキング部材が互いに直交する場合での図15に示されるパイル製品を概略的に説明する断面図であって、この場合、当該弓状部或はアーチ状部は当該角部に亘って延展し且つ弾発的支持を提供しており、更に当該角部に於いて、当該フレームに対して移動する部材と対向する遮蔽材を提供しうるものである。
【図37B】図37Bは、フレームの角部に於ける様な、バッキング部材が互いに直交する場合での図15に示されるパイル製品を概略的に説明する断面図であって、この場合、当該弓状部或はアーチ状部は当該角部に亘って延展し且つ弾発的支持を提供しており、更に当該角部に於いて、当該フレームに対して移動する部材と対向する遮蔽材を提供しうるものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
製造通路に沿って、連続的に糸条からパイル製品を製造する方法であって、当該方法は、
静止状態の巻き付けステーションに糸条を巻き付けてループを形成する工程と、
拘束把持ステーションに於いて、当該ループの両側の端部で当該ループを拘束把持する事によって、当該ループを集合し、連続的な構造的に組み立てられたパイルに形成し、その一方で、構造的に接合されるまで当該ループの為の支持を提供する工程と、
当該組み立てられたパイルを、当該ループと当該組み立てられたパイルとを当該巻き付け及び拘束把持ステーションを介して当該製造通路に沿って移送させるのに駆動的に従事させる工程と、
から構成されている事を特徴とする方法。
【請求項2】
スピンドルを当該巻き付けステーションの周りに回転させる事によって、当該巻き付けステーションに於いて、当該ループを巻き付ける工程を更に含んでいる事を特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
当該巻き付けステーションの外部にあるベース部から、当該巻き付けステーションを静止状態に安定させる工程を更に含んでいる事を特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
当該安定化工程は、磁気的に実行される事を特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
当該巻き付けステーションを磁気的に安定化させる工程は、当該巻き付けステーションを取り囲む磁界を形成すると共に、当該磁界を当該巻き付けステーションに取り付けられている磁気部材と磁気的に結合させる事によって実行されるものであり、当該磁界は、当該ベース部及び当該巻き付けステーションとの間の間隙部で且つそれを通して、当該糸条の巻き付けを実行するスピンドルが回転する当該間隙部を横切っている事を特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
当該方法は、更に、当該スピンドルの回転通路を介して、当該巻き付けステーションの外部の静止状ベース部から支持ピンを往復動させる事によって当該巻き付けステーションを静止状態に維持する工程と、当該ピンの往復動を当該スピンドルの回転と同期させる事によって当該ピンと当該スピンドルとの干渉を防止する工程とを含んでいる事を特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項7】
当該スピンドルの回転は、シャフトの補助により実行され、且つ当該シャフトが当該巻き付けステーションに於いて軸支される事を特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
当該ピンの往復運動工程は、当該シャフトを、同期化された駆動関係に於いて、当該カムに回転可能に接合している当該ベース部上に搭載されているカムと共に当該ピンを機械的に駆動させる事によって実行される事を特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
当該ピンの往復運動工程は、流体圧力によって、当該ベース部から当該ピンを駆動させ、且つ、当該加圧流体を切り替えて当該シャフトの回転に同期して当該駆動を提供する事によって実行される事を特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項10】
当該方法は、更に、一対の横方向に間隙を隔てて配置されているフィラメントを、その周りに糸条が巻き付けられるフレームを提供し、それによって当該巻き付けステーションを提供する為に、静止状態の支持部を通過させる工程と、当該フィラメントを当該ループの両端部を規定する当該フレームに於ける外側にある当該一対のフィラメントと共に、当該巻き付けステーションを介して通過させる工程とを含んでいる事を特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項11】
当該方法は、更に当該拘束把持ステーションに於いて当該ループの端部を超音波で溶接する工程を含んでいる事を特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
当該フィラメントは、超音波によって溶接可能な材料で構成されており、且つ当該超音波溶接は当該一対のフィラメントの外側にあるフィラメントの双方を共に当該ループの内側の端部に於いて溶接する事を特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
当該方法は、更に、超音波によって溶融可能な材料からなるバッキングストリップを当該ループの外側の端部に沿って当該拘束把持ステーションを介して通過させる工程と、当該バッキングストリップを当該ループの外側の端部に超音波により溶接する工程、とを含んでいる事を特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項14】
当該方法は、更に、超音波によって溶融可能な材料からなるバッキングストリップを当該ループの外側の端部に沿って通過させ、それによって当該一対のフィラメントの外側にある当該フィラメントと、その両方の端部にあるループと当該バッキングストリップとを相互に超音波により溶接する工程を含んでいる事を特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項15】
当該方法は、更に、当該一対のフィラメントをループに形成し、当該フレームを形成する為に、分離された横方向に間隙を介して配置されたループを提供する工程を更に含んでいる事を特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項16】
当該方法は、更に、当該各ループのそれぞれの一方の端部に於いて、当該ループを当該静止状態にある支持部に取り付けると共に、当該各ループのそれぞれの他方の端部に於いて当該ループを、当該拘束把持ステーションから当該製造通路の下流方向にある別の支持部に取り付ける工程を含んでいる事を特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項17】
当該方法は、更に、超音波によって溶融しうる材料からなるバッキングストリップを、当該拘束把持ステーション内を当該製造通路に平行に且つ当該ループ形成フレームに沿って通過させる工程、当該糸条のループの端部を当該バッキングストリップに係合させる工程及び当該バッキングストリップと当該糸条のループの端部を超音波によって相互に溶接する工程とを含んでいる事を特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項18】
当該方法は、当該拘束把持ステーションに於いて、当該超音波溶接工程を実行する為に、超音波ホーンを当該糸条ループの外側に配置し、アンビル部を当該糸条ループの内部に配置する工程を含んでいる事を特徴とする請求項11又は17に記載の方法。
【請求項19】
当該方法は、更に、当該アンビル部をその一方の端部に於いて、当該フレームフィラメントの為の静止状態にある支持部に取り付ける工程を含んでいる事を特徴とする請求項18に記載の方法。
【請求項20】
当該方法は、更に、当該フレーム形成用のフィラメントを当該アンビル部内のノッチ部を介して当該製造通路に沿って案内する工程を含んでいる事を特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項21】
製造通路に沿って、連続的に糸条からパイル製品を製造する装置であって、当該装置は、
当該糸条が巻き付けられてループになる静止状態の巻き付けステーションと、
当該ループの両方の端部に於いて、当該ループを集合して連続的な構造的に連結されたパイルとする様に把持拘束し、その一方で、それらが構造的に連結されるまで当該ループの為の支持を提供する拘束把持ステーションと、
当該集合されたパイルに係合し当該ループ及び当該集合されたパイルとを当該巻き付け及び拘束把持ステーションを介して当該製造通路に沿って移送する駆動手段と、
を含んでいる事を特徴とする装置。
【請求項22】
当該装置は、更に、当該巻き付けステーションの周りを回転し当該巻き付けステーションに当該ループを巻き付けるスピンドルを含んでいる事を特徴とする請求項21に記載の装置。
【請求項23】
当該装置に於いて、当該スピンドルは、当該巻き付けステーションに軸支されたシャフトによって駆動されるものであり、且つ当該巻き付けステーションを静止状態に維持する為の手段が、静止磁界を当該スピンドルが回転する際に通過する間隙に亘って当該巻き付けステーションに磁気的に結合させるものである事を特徴とする請求項22に記載の装置。
【請求項24】
当該装置は、更に、当該巻き付けステーションの周りに設けられ、当該シャフトに対して半径方向の当該磁界を発生する手段を有しているステーターと、当該間隙だけ当該ステーションから離れて当該巻き付けステーションに取り付けられているアーマチュアとを含んでいる事を特徴とする請求項23に記載の装置。
【請求項25】
少なくとも当該ステーターと当該アーマチュアの1つが周縁方向に分離されている上体の永久磁石を有している事を特徴とする請求項24に記載の装置。
【請求項26】
当該装置は、更に、当該巻き付けステーションの外側にある静止状態のベース部から当該スピンドルの通路を介して往復動する支持ピンであって、当該ピンは、当該巻き付けステーションを静止状態に維持する支持ピンと、当該ピンの往復運動を当該スピンドルの回転と同期させることによって、当該ピンと当該スピンドルとの間の干渉を防止する手段とを含んでいる事を特徴とする請求項22に記載の装置。
【請求項27】
当該装置は、更に、当該スピンドルを回転させるシャフトを含んでおり、当該シャフトは当該巻き付けステーションに軸支されている事を特徴とする請求項26に記載の装置。
【請求項28】
当該ピンの往復運動を実行する手段は、機械的に当該ピンを駆動させるカム部を含んでおり、当該カム部は、当該ベース部に搭載されており、当該カム部は、当該シャフトと同期された駆動関係の下に接合されている事を特徴とする請求項27に記載の装置。
【請求項29】
当該装置は、更に、当該ベース部から当該ピンを往復動させる様に当該ピンを駆動する流体圧力式駆動型線形アクチュエーターと、当該アクチュエーターに切り換え自在に接続され当該ピンを当該シャフトの回転と同期させて駆動させる圧縮された流体回路とを含んでいる事を特徴とする請求項27に記載の装置。
【請求項30】
当該装置は、更に、静止状態の支持部に向けて延展しており、当該糸条がその周りに巻き付けられるフレームを提供し、それによって当該巻き付けステーションが形成される、一対の横方向に間隙を開けて配置されているフィラメントを含んでおり、当該フレームの外側にある当該一対のフィラメントが当該ループの両方の端部を規定する事を特徴とする請求項21に記載の装置。
【請求項31】
当該装置は、更に、当該拘束把持ステーション於いて、当該ループの端部を接合する超音波による溶接手段を含んでいる事を特徴とする請求項30に記載の装置。
【請求項32】
当該フィラメントは、超音波によって溶接可能な材料で構成されており、且つ当該超音波溶接手段は、は当該一対のフィラメントの外側にあるフィラメントを当該ループの内側と共に溶接する事を特徴とする請求項31に記載の装置。
【請求項33】
当該装置は、更に、超音波によって溶融可能な材料からなるバッキングストリップを当該ループの外側の端部に沿って当該拘束把持ステーションを介して通過させる手段を含んでおり、当該溶接手段は、当該バッキングストリップを当該ループの外側の端部に超音波により溶接する事を特徴とする請求項31に記載の装置。
【請求項34】
当該装置は、更に、超音波によって溶融可能な材料からなるバッキングストリップを当該ループの外側の端部に沿って通過させ、それによって当該一対のループの外側にある当該フィラメントと、その両方の端部にあるループと当該バッキングストリップとを相互に超音波により溶接する手段を含んでいる事を特徴とする請求項32に記載の装置。
【請求項35】
当該装置は、更に、当該フレームを形成する為に、分離された横方向に間隙を介して配置されたループを提供する手段を更に含んでいる事を特徴とする請求項30に記載の装置。
【請求項36】
当該装置は、更に、当該各ループのそれぞれの一方の端部に於いて、当該ループを当該静止状態にある支持部に取り付けると共に、当該各ループのそれぞれの他方の端部に於いて当該ループを、当該拘束把持ステーションから当該製造通路の下流方向にある、別の支持部に取り付ける手段を含んでいる事を特徴とする請求項35に記載の装置。
【請求項37】
当該装置は、更に、超音波によって溶融しうる材料からなるバッキングストリップを、当該拘束把持ステーション内を当該製造通路に平行に且つ当該ループ形成フレームに沿って通過させる手段と、当該バッキングストリップと当該糸条のループの端部を超音波によって相互に溶接する為に、該糸条のループの端部を当該バッキングストリップに係合させる超音波溶接ヘッドとを含んでいる事を特徴とする請求項36に記載の装置。
【請求項38】
当該拘束把持ステーションに於いて、当該超音波溶接を支持する為に、当該超音波ヘッドは、当該糸条ループの外側に間隔を空けて配置され、且つアンビル部が当該糸条ループの内部に配置されている事を特徴とする請求項31又は37に記載の装置。
【請求項39】
当該アンビル部は、その一方の端部に於いて、当該フレームフィラメントの為の静止状態にある支持部に取り付けられている事を特徴とする請求項38に記載の方法。
【請求項40】
当該装置は、更に、当該アンビル部内に、当該フレーム形成用のフィラメントを当該製造通路に沿って案内するノッチ部を含んでいる事を特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項41】
パイル製品であって、当該パイル製品は、両側面部と両端部を持ったループを有するらせん状に巻かれているフィラメント材料を含み、当該ループは、その端部で相互に接続され、長手方向に伸びたパイルを形成し、当該ループの双方の側面部は相互に近接して弾発性の支持部を提供している事を特徴とするパイル製品。
【請求項42】
当該パイルの側面部は支持表面を提供する弓状或はアーチ状を規定する事を特徴とする請求項41に記載のパイル製品。
【請求項43】
当該ループは、当該両側面部の少なくとも一つに於ける外側表面上に遮蔽面を形成する事を特徴とする請求項41に記載のパイル製品。
【請求項44】
当該バッキングストリップが当該ループの双方の端部に沿って取り付けられており、当該バッキングストリップは、一般的に相互に平行な関係に配置されているか、その間で当該ループによる架橋部を形成する様に角度を有する関係に配置されているか、或は当該ストリップ間で弓状或はアーチ状が形成され、当該隣接するストリップは、互いに間隔を空けるか相互に接合した状態で配置されている事を特徴とする請求項41に記載のパイル製品。
【請求項45】
当該バッキングストリップは、扉或はパネルの閉鎖面に組みつけられており、当該弓状部或はアーチ状部は当該閉鎖面から突出しており、且つパネル或はフレームを提供する部材によって示される他の表面に於いて、弾発性の支持部を提供する事を特徴とする請求項44に記載のパイル製品
【請求項46】
当該他の表面は、当該閉鎖面と対向する表面であり、他のパイル製品が当該他の表面に取り付けられているバッキングストリップを有し且つ当該閉鎖面から突出している当該弓状部或はアーチ状部と係合可能なパイルループの弓状部或はアーチ状部を提供している事を特徴とする請求項45に記載のパイル製品。
【請求項47】
当該他の表面は、敷居部材である事を特徴とする請求項45に記載のパイル製品。
【請求項48】
当該閉鎖面に於ける当該弓状部或はアーチ状部は、閉鎖面を提供する旋回扉サッシと係合出来る事を特徴とする請求項45に記載のパイル製品。
【請求項49】
当該バッキングストリップは、扉或はパネルに支持されており、当該扉或はパネルは当該パイルループの当該弓状部或はアーチ状部によってフレームに取り付けられており、それによって当該扉或はパネルと当該フレームが旋回可能に相互接続されるヒンジ部が規定される事を特徴とする請求項44に記載のパイル製品。
【請求項50】
当該パイル製品は、導電性のフィラメント材料からなる弓状部或はアーチ状部を有するパイル製品或は当該パイル製品の組であって、当該弓状部或はアーチ状部は、媒体等の上の電荷を放電させる為に当該媒体等が移動可能に通過する一つの表面或は対向する表面を、加圧する事を特徴とする請求項44に記載のパイル製品。
【請求項51】
当該バッキングストリップは相互に平行に配列され、パイル架橋部がその間に延展している間隙部を規定する様に、相互に間隔を於いて配置されており、当該ループの少なくとも一方の側面部が支持部と遮蔽部を提供するものである事を特徴とする請求項44に記載のパイル製品。
【請求項52】
当該ループは、当該ループを介して横方向に伸び、対象物の為の通路を提供するスロット部が設けられている事を特徴とする請求項51に記載のパイル製品。
【請求項53】
当該ループは、当該バッキングストリップに係合している部材間にスプリングを提供するものであり、当該バッキングストリップのそれぞれは、当該部材の異なる部材と係合しており、それによって当該ループによって提供されているスプリングを圧縮する様に構成されている事を特徴とする請求項44に記載のパイル製品。
【請求項54】
当該バッキングストリップとパイルは当該パイルが環状スプリングを規定する様にリング状に配列されている事を特徴とする請求項53に記載のパイル製品。
【請求項55】
当該バッキングストリップは、柔軟性材料からなるストリップであって、その間に当該パイルが配列されてベルト状に形成されており、当該ベルトは、プーリーと共に回転出来る様に、当該プーリーの周りに配置できる様に構成されている事を特徴とする請求項44に記載の装置。
【請求項56】
当該方法は、更に、当該巻き付けステーションを介してシート状材料からなる帯状体を重ね合わせ状態で通過させ、それによって糸条のループが当該帯状体に巻き付けられる工程と、当該重ね合わせ状態の帯状体の少なくともひとつの端部をその端部に沿って、当該糸条のループの両端部の少なくとも一方の端部と拘束把持させ、それによって当該パイル製品の長手方向に延展する当該シート状材料からなるフィン部を提供する工程とを含んでいる事を特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項57】
当該方法は、更に、シート状材料からなる帯状体を重ね合わせ状態で、当該フレームを形成している当該横方向に間隙を空けて配置されている一対のフィラメントのそれぞれの上を通過させる工程と、当該拘束把持ステーションに於いて、当該帯状体の少なくとも一つの端部と当該糸条を集合させて集合パイルにし、それによって当該パイル製品のパイルループ内に当該シート状材料からなるフィン部を提供する工程とを含んでいる事を特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項58】
当該装置は、更に、一対のシート状材料からなる帯状体を含み、当該帯状体は、当該支持部に向けて延展し、当該支持部で折り畳まれ、当該帯状体を当該フレーム上で一対の重ね合わせ部分となる様に配置し、それによって当該糸条が、当該糸条ループの両端部に向けて延展されている端部を有する当該重ね合わせ部分の少なくとも一つに於いて、当該重ね合わせ部分に巻き取られ、そして当該帯状体が当該糸条と共に集合されてフィン部として連続的で構造的に接続されたパイルを構成する事を特徴とする請求項30に記載の装置。
【請求項59】
当該バッキングストリップが当該ループの双方の端部に沿って取り付けられており、且つ当該バッキングストリップは、相互に平行に配置されているか、角度を有する関係に配置されており、当該弓状部或はアーチ状部が当該ストリップを架橋しており、そして、当該ストリップが角度を有する位置関係にある場合には、当該ストリップ間の角度部分を架橋する事を特徴とする請求項41に記載のパイル製品。
【請求項60】
当該バッキングストリップは、フレームによって規定される角部の対向する側部に配置されており、当該弓状部或はアーチ状部は、当該角部に亘って、当該フレームに関して当該角部の内部及び外部に移動可能な部材の為に、弾発性の支持部或は遮蔽部材を提供する事を特徴とする請求項59に記載のパイル製品。
【請求項1】
製造通路に沿って、連続的に糸条からパイル製品を製造する方法であって、当該方法は、
静止状態の巻き付けステーションに糸条を巻き付けてループを形成する工程と、
拘束把持ステーションに於いて、当該ループの両側の端部で当該ループを拘束把持する事によって、当該ループを集合し、連続的な構造的に組み立てられたパイルに形成し、その一方で、構造的に接合されるまで当該ループの為の支持を提供する工程と、
当該組み立てられたパイルを、当該ループと当該組み立てられたパイルとを当該巻き付け及び拘束把持ステーションを介して当該製造通路に沿って移送させるのに駆動的に従事させる工程と、
から構成されている事を特徴とする方法。
【請求項2】
スピンドルを当該巻き付けステーションの周りに回転させる事によって、当該巻き付けステーションに於いて、当該ループを巻き付ける工程を更に含んでいる事を特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
当該巻き付けステーションの外部にあるベース部から、当該巻き付けステーションを静止状態に安定させる工程を更に含んでいる事を特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
当該安定化工程は、磁気的に実行される事を特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
当該巻き付けステーションを磁気的に安定化させる工程は、当該巻き付けステーションを取り囲む磁界を形成すると共に、当該磁界を当該巻き付けステーションに取り付けられている磁気部材と磁気的に結合させる事によって実行されるものであり、当該磁界は、当該ベース部及び当該巻き付けステーションとの間の間隙部で且つそれを通して、当該糸条の巻き付けを実行するスピンドルが回転する当該間隙部を横切っている事を特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
当該方法は、更に、当該スピンドルの回転通路を介して、当該巻き付けステーションの外部の静止状ベース部から支持ピンを往復動させる事によって当該巻き付けステーションを静止状態に維持する工程と、当該ピンの往復動を当該スピンドルの回転と同期させる事によって当該ピンと当該スピンドルとの干渉を防止する工程とを含んでいる事を特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項7】
当該スピンドルの回転は、シャフトの補助により実行され、且つ当該シャフトが当該巻き付けステーションに於いて軸支される事を特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
当該ピンの往復運動工程は、当該シャフトを、同期化された駆動関係に於いて、当該カムに回転可能に接合している当該ベース部上に搭載されているカムと共に当該ピンを機械的に駆動させる事によって実行される事を特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
当該ピンの往復運動工程は、流体圧力によって、当該ベース部から当該ピンを駆動させ、且つ、当該加圧流体を切り替えて当該シャフトの回転に同期して当該駆動を提供する事によって実行される事を特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項10】
当該方法は、更に、一対の横方向に間隙を隔てて配置されているフィラメントを、その周りに糸条が巻き付けられるフレームを提供し、それによって当該巻き付けステーションを提供する為に、静止状態の支持部を通過させる工程と、当該フィラメントを当該ループの両端部を規定する当該フレームに於ける外側にある当該一対のフィラメントと共に、当該巻き付けステーションを介して通過させる工程とを含んでいる事を特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項11】
当該方法は、更に当該拘束把持ステーションに於いて当該ループの端部を超音波で溶接する工程を含んでいる事を特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
当該フィラメントは、超音波によって溶接可能な材料で構成されており、且つ当該超音波溶接は当該一対のフィラメントの外側にあるフィラメントの双方を共に当該ループの内側の端部に於いて溶接する事を特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
当該方法は、更に、超音波によって溶融可能な材料からなるバッキングストリップを当該ループの外側の端部に沿って当該拘束把持ステーションを介して通過させる工程と、当該バッキングストリップを当該ループの外側の端部に超音波により溶接する工程、とを含んでいる事を特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項14】
当該方法は、更に、超音波によって溶融可能な材料からなるバッキングストリップを当該ループの外側の端部に沿って通過させ、それによって当該一対のフィラメントの外側にある当該フィラメントと、その両方の端部にあるループと当該バッキングストリップとを相互に超音波により溶接する工程を含んでいる事を特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項15】
当該方法は、更に、当該一対のフィラメントをループに形成し、当該フレームを形成する為に、分離された横方向に間隙を介して配置されたループを提供する工程を更に含んでいる事を特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項16】
当該方法は、更に、当該各ループのそれぞれの一方の端部に於いて、当該ループを当該静止状態にある支持部に取り付けると共に、当該各ループのそれぞれの他方の端部に於いて当該ループを、当該拘束把持ステーションから当該製造通路の下流方向にある別の支持部に取り付ける工程を含んでいる事を特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項17】
当該方法は、更に、超音波によって溶融しうる材料からなるバッキングストリップを、当該拘束把持ステーション内を当該製造通路に平行に且つ当該ループ形成フレームに沿って通過させる工程、当該糸条のループの端部を当該バッキングストリップに係合させる工程及び当該バッキングストリップと当該糸条のループの端部を超音波によって相互に溶接する工程とを含んでいる事を特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項18】
当該方法は、当該拘束把持ステーションに於いて、当該超音波溶接工程を実行する為に、超音波ホーンを当該糸条ループの外側に配置し、アンビル部を当該糸条ループの内部に配置する工程を含んでいる事を特徴とする請求項11又は17に記載の方法。
【請求項19】
当該方法は、更に、当該アンビル部をその一方の端部に於いて、当該フレームフィラメントの為の静止状態にある支持部に取り付ける工程を含んでいる事を特徴とする請求項18に記載の方法。
【請求項20】
当該方法は、更に、当該フレーム形成用のフィラメントを当該アンビル部内のノッチ部を介して当該製造通路に沿って案内する工程を含んでいる事を特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項21】
製造通路に沿って、連続的に糸条からパイル製品を製造する装置であって、当該装置は、
当該糸条が巻き付けられてループになる静止状態の巻き付けステーションと、
当該ループの両方の端部に於いて、当該ループを集合して連続的な構造的に連結されたパイルとする様に把持拘束し、その一方で、それらが構造的に連結されるまで当該ループの為の支持を提供する拘束把持ステーションと、
当該集合されたパイルに係合し当該ループ及び当該集合されたパイルとを当該巻き付け及び拘束把持ステーションを介して当該製造通路に沿って移送する駆動手段と、
を含んでいる事を特徴とする装置。
【請求項22】
当該装置は、更に、当該巻き付けステーションの周りを回転し当該巻き付けステーションに当該ループを巻き付けるスピンドルを含んでいる事を特徴とする請求項21に記載の装置。
【請求項23】
当該装置に於いて、当該スピンドルは、当該巻き付けステーションに軸支されたシャフトによって駆動されるものであり、且つ当該巻き付けステーションを静止状態に維持する為の手段が、静止磁界を当該スピンドルが回転する際に通過する間隙に亘って当該巻き付けステーションに磁気的に結合させるものである事を特徴とする請求項22に記載の装置。
【請求項24】
当該装置は、更に、当該巻き付けステーションの周りに設けられ、当該シャフトに対して半径方向の当該磁界を発生する手段を有しているステーターと、当該間隙だけ当該ステーションから離れて当該巻き付けステーションに取り付けられているアーマチュアとを含んでいる事を特徴とする請求項23に記載の装置。
【請求項25】
少なくとも当該ステーターと当該アーマチュアの1つが周縁方向に分離されている上体の永久磁石を有している事を特徴とする請求項24に記載の装置。
【請求項26】
当該装置は、更に、当該巻き付けステーションの外側にある静止状態のベース部から当該スピンドルの通路を介して往復動する支持ピンであって、当該ピンは、当該巻き付けステーションを静止状態に維持する支持ピンと、当該ピンの往復運動を当該スピンドルの回転と同期させることによって、当該ピンと当該スピンドルとの間の干渉を防止する手段とを含んでいる事を特徴とする請求項22に記載の装置。
【請求項27】
当該装置は、更に、当該スピンドルを回転させるシャフトを含んでおり、当該シャフトは当該巻き付けステーションに軸支されている事を特徴とする請求項26に記載の装置。
【請求項28】
当該ピンの往復運動を実行する手段は、機械的に当該ピンを駆動させるカム部を含んでおり、当該カム部は、当該ベース部に搭載されており、当該カム部は、当該シャフトと同期された駆動関係の下に接合されている事を特徴とする請求項27に記載の装置。
【請求項29】
当該装置は、更に、当該ベース部から当該ピンを往復動させる様に当該ピンを駆動する流体圧力式駆動型線形アクチュエーターと、当該アクチュエーターに切り換え自在に接続され当該ピンを当該シャフトの回転と同期させて駆動させる圧縮された流体回路とを含んでいる事を特徴とする請求項27に記載の装置。
【請求項30】
当該装置は、更に、静止状態の支持部に向けて延展しており、当該糸条がその周りに巻き付けられるフレームを提供し、それによって当該巻き付けステーションが形成される、一対の横方向に間隙を開けて配置されているフィラメントを含んでおり、当該フレームの外側にある当該一対のフィラメントが当該ループの両方の端部を規定する事を特徴とする請求項21に記載の装置。
【請求項31】
当該装置は、更に、当該拘束把持ステーション於いて、当該ループの端部を接合する超音波による溶接手段を含んでいる事を特徴とする請求項30に記載の装置。
【請求項32】
当該フィラメントは、超音波によって溶接可能な材料で構成されており、且つ当該超音波溶接手段は、は当該一対のフィラメントの外側にあるフィラメントを当該ループの内側と共に溶接する事を特徴とする請求項31に記載の装置。
【請求項33】
当該装置は、更に、超音波によって溶融可能な材料からなるバッキングストリップを当該ループの外側の端部に沿って当該拘束把持ステーションを介して通過させる手段を含んでおり、当該溶接手段は、当該バッキングストリップを当該ループの外側の端部に超音波により溶接する事を特徴とする請求項31に記載の装置。
【請求項34】
当該装置は、更に、超音波によって溶融可能な材料からなるバッキングストリップを当該ループの外側の端部に沿って通過させ、それによって当該一対のループの外側にある当該フィラメントと、その両方の端部にあるループと当該バッキングストリップとを相互に超音波により溶接する手段を含んでいる事を特徴とする請求項32に記載の装置。
【請求項35】
当該装置は、更に、当該フレームを形成する為に、分離された横方向に間隙を介して配置されたループを提供する手段を更に含んでいる事を特徴とする請求項30に記載の装置。
【請求項36】
当該装置は、更に、当該各ループのそれぞれの一方の端部に於いて、当該ループを当該静止状態にある支持部に取り付けると共に、当該各ループのそれぞれの他方の端部に於いて当該ループを、当該拘束把持ステーションから当該製造通路の下流方向にある、別の支持部に取り付ける手段を含んでいる事を特徴とする請求項35に記載の装置。
【請求項37】
当該装置は、更に、超音波によって溶融しうる材料からなるバッキングストリップを、当該拘束把持ステーション内を当該製造通路に平行に且つ当該ループ形成フレームに沿って通過させる手段と、当該バッキングストリップと当該糸条のループの端部を超音波によって相互に溶接する為に、該糸条のループの端部を当該バッキングストリップに係合させる超音波溶接ヘッドとを含んでいる事を特徴とする請求項36に記載の装置。
【請求項38】
当該拘束把持ステーションに於いて、当該超音波溶接を支持する為に、当該超音波ヘッドは、当該糸条ループの外側に間隔を空けて配置され、且つアンビル部が当該糸条ループの内部に配置されている事を特徴とする請求項31又は37に記載の装置。
【請求項39】
当該アンビル部は、その一方の端部に於いて、当該フレームフィラメントの為の静止状態にある支持部に取り付けられている事を特徴とする請求項38に記載の方法。
【請求項40】
当該装置は、更に、当該アンビル部内に、当該フレーム形成用のフィラメントを当該製造通路に沿って案内するノッチ部を含んでいる事を特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項41】
パイル製品であって、当該パイル製品は、両側面部と両端部を持ったループを有するらせん状に巻かれているフィラメント材料を含み、当該ループは、その端部で相互に接続され、長手方向に伸びたパイルを形成し、当該ループの双方の側面部は相互に近接して弾発性の支持部を提供している事を特徴とするパイル製品。
【請求項42】
当該パイルの側面部は支持表面を提供する弓状或はアーチ状を規定する事を特徴とする請求項41に記載のパイル製品。
【請求項43】
当該ループは、当該両側面部の少なくとも一つに於ける外側表面上に遮蔽面を形成する事を特徴とする請求項41に記載のパイル製品。
【請求項44】
当該バッキングストリップが当該ループの双方の端部に沿って取り付けられており、当該バッキングストリップは、一般的に相互に平行な関係に配置されているか、その間で当該ループによる架橋部を形成する様に角度を有する関係に配置されているか、或は当該ストリップ間で弓状或はアーチ状が形成され、当該隣接するストリップは、互いに間隔を空けるか相互に接合した状態で配置されている事を特徴とする請求項41に記載のパイル製品。
【請求項45】
当該バッキングストリップは、扉或はパネルの閉鎖面に組みつけられており、当該弓状部或はアーチ状部は当該閉鎖面から突出しており、且つパネル或はフレームを提供する部材によって示される他の表面に於いて、弾発性の支持部を提供する事を特徴とする請求項44に記載のパイル製品
【請求項46】
当該他の表面は、当該閉鎖面と対向する表面であり、他のパイル製品が当該他の表面に取り付けられているバッキングストリップを有し且つ当該閉鎖面から突出している当該弓状部或はアーチ状部と係合可能なパイルループの弓状部或はアーチ状部を提供している事を特徴とする請求項45に記載のパイル製品。
【請求項47】
当該他の表面は、敷居部材である事を特徴とする請求項45に記載のパイル製品。
【請求項48】
当該閉鎖面に於ける当該弓状部或はアーチ状部は、閉鎖面を提供する旋回扉サッシと係合出来る事を特徴とする請求項45に記載のパイル製品。
【請求項49】
当該バッキングストリップは、扉或はパネルに支持されており、当該扉或はパネルは当該パイルループの当該弓状部或はアーチ状部によってフレームに取り付けられており、それによって当該扉或はパネルと当該フレームが旋回可能に相互接続されるヒンジ部が規定される事を特徴とする請求項44に記載のパイル製品。
【請求項50】
当該パイル製品は、導電性のフィラメント材料からなる弓状部或はアーチ状部を有するパイル製品或は当該パイル製品の組であって、当該弓状部或はアーチ状部は、媒体等の上の電荷を放電させる為に当該媒体等が移動可能に通過する一つの表面或は対向する表面を、加圧する事を特徴とする請求項44に記載のパイル製品。
【請求項51】
当該バッキングストリップは相互に平行に配列され、パイル架橋部がその間に延展している間隙部を規定する様に、相互に間隔を於いて配置されており、当該ループの少なくとも一方の側面部が支持部と遮蔽部を提供するものである事を特徴とする請求項44に記載のパイル製品。
【請求項52】
当該ループは、当該ループを介して横方向に伸び、対象物の為の通路を提供するスロット部が設けられている事を特徴とする請求項51に記載のパイル製品。
【請求項53】
当該ループは、当該バッキングストリップに係合している部材間にスプリングを提供するものであり、当該バッキングストリップのそれぞれは、当該部材の異なる部材と係合しており、それによって当該ループによって提供されているスプリングを圧縮する様に構成されている事を特徴とする請求項44に記載のパイル製品。
【請求項54】
当該バッキングストリップとパイルは当該パイルが環状スプリングを規定する様にリング状に配列されている事を特徴とする請求項53に記載のパイル製品。
【請求項55】
当該バッキングストリップは、柔軟性材料からなるストリップであって、その間に当該パイルが配列されてベルト状に形成されており、当該ベルトは、プーリーと共に回転出来る様に、当該プーリーの周りに配置できる様に構成されている事を特徴とする請求項44に記載の装置。
【請求項56】
当該方法は、更に、当該巻き付けステーションを介してシート状材料からなる帯状体を重ね合わせ状態で通過させ、それによって糸条のループが当該帯状体に巻き付けられる工程と、当該重ね合わせ状態の帯状体の少なくともひとつの端部をその端部に沿って、当該糸条のループの両端部の少なくとも一方の端部と拘束把持させ、それによって当該パイル製品の長手方向に延展する当該シート状材料からなるフィン部を提供する工程とを含んでいる事を特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項57】
当該方法は、更に、シート状材料からなる帯状体を重ね合わせ状態で、当該フレームを形成している当該横方向に間隙を空けて配置されている一対のフィラメントのそれぞれの上を通過させる工程と、当該拘束把持ステーションに於いて、当該帯状体の少なくとも一つの端部と当該糸条を集合させて集合パイルにし、それによって当該パイル製品のパイルループ内に当該シート状材料からなるフィン部を提供する工程とを含んでいる事を特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項58】
当該装置は、更に、一対のシート状材料からなる帯状体を含み、当該帯状体は、当該支持部に向けて延展し、当該支持部で折り畳まれ、当該帯状体を当該フレーム上で一対の重ね合わせ部分となる様に配置し、それによって当該糸条が、当該糸条ループの両端部に向けて延展されている端部を有する当該重ね合わせ部分の少なくとも一つに於いて、当該重ね合わせ部分に巻き取られ、そして当該帯状体が当該糸条と共に集合されてフィン部として連続的で構造的に接続されたパイルを構成する事を特徴とする請求項30に記載の装置。
【請求項59】
当該バッキングストリップが当該ループの双方の端部に沿って取り付けられており、且つ当該バッキングストリップは、相互に平行に配置されているか、角度を有する関係に配置されており、当該弓状部或はアーチ状部が当該ストリップを架橋しており、そして、当該ストリップが角度を有する位置関係にある場合には、当該ストリップ間の角度部分を架橋する事を特徴とする請求項41に記載のパイル製品。
【請求項60】
当該バッキングストリップは、フレームによって規定される角部の対向する側部に配置されており、当該弓状部或はアーチ状部は、当該角部に亘って、当該フレームに関して当該角部の内部及び外部に移動可能な部材の為に、弾発性の支持部或は遮蔽部材を提供する事を特徴とする請求項59に記載のパイル製品。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図16A】
【図16B】
【図17】
【図17A】
【図17B】
【図18】
【図18A】
【図18B】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35A】
【図35B】
【図36】
【図37A】
【図37B】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図16A】
【図16B】
【図17】
【図17A】
【図17B】
【図18】
【図18A】
【図18B】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35A】
【図35B】
【図36】
【図37A】
【図37B】
【公表番号】特表2008−524456(P2008−524456A)
【公表日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−546632(P2007−546632)
【出願日】平成17年7月15日(2005.7.15)
【国際出願番号】PCT/US2005/025015
【国際公開番号】WO2006/065284
【国際公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【出願人】(503087821)ウルトラファブ インコーポレーテッド (8)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年7月15日(2005.7.15)
【国際出願番号】PCT/US2005/025015
【国際公開番号】WO2006/065284
【国際公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【出願人】(503087821)ウルトラファブ インコーポレーテッド (8)
【Fターム(参考)】
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