説明

パウダートッピング装置

【課題】カップ内の飲料にトッピングされるパウダーによって、飲料の液面上にデザイン性が高い図柄を容易に描くことができるパウダートッピング装置を提供する。
【解決手段】上下方向に移動自在に構成され、内部にパウダーを収容するパウダー容器11と、所定の図柄が切り抜かれた切抜き部22aを有し、パウダー容器11の底面開口を塞ぐように、パウダー容器11の底部に設けられたステンシル22と、パウダー容器11を上下方向に駆動する駆動機構31と、パウダー容器11が下方に駆動されたときに当接し、パウダー容器11に衝撃を付与する衝撃付与部と、を備え、ステンシル22は、待機時に、パウダー容器11内のパウダーを保持し、トッピング時に、パウダー容器11が衝撃付与部によって衝撃を付与されたときに、切抜き部22aを介して所定量のパウダーの落下を許容するように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カップ式自動販売機や飲料ディスペンサなどに適用され、カップ内の飲料に食用のパウダーをトッピングすることにより、そのパウダーによって、飲料の液面上に文字や絵、模様などの図柄を描くパウダートッピング装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、カップ式自動販売機において、カップ内の飲料にトッピング材をトッピングする飲料調理装置として、例えば特許文献1および2に開示されたものが知られている。特許文献1の飲料調理装置では、カップ内にコーヒーなどの飲料を供給した後、飲料調理時にカップに粉末原料を供給する既存の原料供給装置などを利用して、カップの上方からココアパウダーなどのトッピング材をカップ内の飲料にトッピングする。一方、特許文献2の飲料調理装置では、カップ内にコーヒーなどの飲料を供給した後、生クリームなどのトッピング材をカップの上方から流し落とすとともに、カップを搬送する搬送機構によって、カップを所定の範囲内で前後左右に移動させる。これにより、カップ内の飲料の液面上には、トッピング材によって渦巻き模様や蛇行した模様などが描かれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−260089号公報
【特許文献2】特開2002−288734号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の特許文献1では、飲料調理時に粉末原料をカップに投入するのと同様、トッピング材をカップの上方から単純に落下させているので、トッピング材が飲料の液面上に散らばった状態となり、トッピング材で図柄を描くことはできない。一方、特許文献2では、渦巻きなどの模様を描くように、トッピング材をカップ内の飲料にトッピングすることが可能であるものの、上方から流れ落ちるトッピング材に対して、カップを動かしながらトッピングを行うので、デザイン性の低い単純な模様しか描くことができない。
【0005】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、カップ内の飲料にトッピングされるパウダーによって、飲料の液面上にデザイン性が高い図柄を容易に描くことができるパウダートッピング装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、請求項1に係る発明は、カップ内の飲料に食用のパウダーをトッピングするパウダートッピング装置であって、上下方向に延びる筒状に形成されるとともに上下方向に移動自在に構成され、内部にパウダーを収容するパウダー容器と、所定の図柄が切り抜かれた切抜き部を有し、パウダー容器の底面開口を塞ぐように、パウダー容器の底部に設けられたステンシルと、パウダー容器を上下方向に駆動するパウダー容器駆動機構と、パウダー容器が下方に駆動されたときに当接し、パウダー容器に衝撃を付与する衝撃付与部と、を備え、ステンシルは、待機時に、パウダー容器内のパウダーを保持し、トッピング時に、パウダー容器が衝撃付与部によって衝撃を付与されたときに、切抜き部を介して所定量のパウダーの落下を許容するように構成されていることを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、上下方向に延びる筒状のパウダー容器の底部には、その底面開口を塞ぐように、所定の図柄が切り抜かれた切抜き部を有するステンシルが設けられ、パウダー容器内に食用のパウダーが収容されている。ステンシルは、待機時に、パウダー容器内のパウダーを保持する一方、トッピング時に、パウダー容器駆動機構によってパウダー容器が下方に駆動され、衝撃付与部に当接することで衝撃を付与されたときに、切抜き部を介して所定量のパウダーの落下を許容する。このように、トッピング時に、ステンシルの切抜き部を介して、所定量のパウダーが落下し、それにより、カップ内の飲料の液面上には、ステンシルの切抜き部に対応する図柄を描くように、パウダーがトッピングされる。ステンシルの切抜き部には、種々の図柄を採用することが可能であり、それにより、カップ内の飲料にトッピングされるパウダーによって、飲料の液面上にデザイン性が高い図柄を容易に描くことができる。
【0008】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のパウダートッピング装置において、パウダー容器の側壁には、外方に水平に突出する係合突起が設けられており、上下方向に延びるとともに係合突起が貫通した状態で係合するガイド孔を有し、記パウダー容器の側壁を囲むように配置された円筒状のガイド壁を、さらに備えており、パウダー容器駆動機構は、ガイド壁の外周面に沿って、ガイド孔の延び方向に対して傾斜するように延びるとともに、ガイド孔から突出した係合突起に係合する係合溝を有し、ガイド壁を囲むように配置されるとともにガイド壁の周方向に沿って回動自在の回動部材と、トッピング時に、回動部材を、ガイド壁を中心として時計方向および反時計方向に往復動させる往復動機構と、を有していることを特徴とする。
【0009】
この構成によれば、パウダー容器の側壁を囲むように、円筒状のガイド壁が配置され、このガイド壁に設けられた上下方向に延びるガイド孔に、パウダー容器の側壁から外方に水平に突出する係合突起が係合している。つまり、パウダー容器は、上下方向の移動のみが許容されている。また、パウダー容器を上下方向に駆動するパウダー容器駆動機構は、ガイド壁を囲むように配置されるとともにガイド壁の周方向に沿って回動自在の回動部材、およびこの回動部材を、ガイド壁を中心として時計方向および反時計方向に往復動させる往復動機構を有している。回動部材には、ガイド孔の延び方向に対して傾斜するように延びる係合溝が設けられ、この係合溝に、パウダー容器の係合突起が係合している。したがって、往復動機構によって、回動部材が、ガイド壁を中心として時計方向および反時計方向に往復動されることにより、パウダー容器を上下方向に安定して容易に駆動することができる。
【0010】
請求項3に係る発明は、請求項2に記載のパウダートッピング装置において、往復動機構は、モータと、パウダー容器が下方に駆動されるよう、回動部材を時計方向および反時計方向の一方に付勢するばねと、モータによって回転駆動され、回動部材に係合した状態で、ばねの付勢力に抗して、回動部材を時計方向および反時計方向の他方に駆動することにより、パウダー容器を上方に駆動し、1回転する途中において、回動部材との係合が解除される駆動カムと、を有しており、衝撃付与部は、ガイド壁のガイド孔の下端であることを特徴とする。
【0011】
この構成によれば、モータによって回転駆動される駆動カムが、回動部材を時計方向および反時計方向の一方に付勢するばねの付勢力に抗して、回動部材を時計方向および反時計方向の他方に駆動することにより、パウダー容器を上方に駆動する。そして、駆動カムは、1回転する途中において、回動部材との係合が解除されることにより、パウダー容器がばねによって、下方に勢いよく駆動される。この場合、パウダー容器は、その側壁の係合突起が、衝撃付与部としての、ガイド壁のガイド孔の下端に当接することによって、衝撃が付与される。このように、回動部材を往復動させる往復動機構を、モータ、ばねおよび駆動カムによって簡単に構成でき、したがって、そのような往復動機構を有するパウダー容器駆動機構、および衝撃付与部を、比較的簡単な構成で容易に実現することができる。
【0012】
請求項4に係る発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載のパウダートッピング装置において、パウダー容器は、最上位である待機位置と最下位であるトッピング位置との間で上下方向に移動自在に構成されており、エアを供給するエア供給手段と、パウダー容器の下端付近に設けられ、パウダー容器の側方からパウダー容器に向かって開口し、エア供給手段からのエアを吹き出すためのエア吹出し部と、をさらに備え、エア吹出し部は、パウダー容器が待機位置に位置するときに、ステンシルよりも下方に位置するとともに開放され、パウダー容器がトッピング位置に位置するときに、パウダー容器の側壁によって閉鎖されるように構成されていることを特徴とする。
【0013】
この構成によれば、パウダー容器が待機位置に位置するときには、エア供給手段で供給されたエアが、エア吹出し部を介して、ステンシルの下方において側方から吹き出される。これにより、ステンシルの下方において、エアが側方から流れるいわゆるエアカーテンが生成されるので、ステンシルの下方の湿気を排除し、ステンシルの切抜き部を介してパウダー容器内に侵入する湿気を大幅に抑制することができる。その結果、パウダー容器内のパウダーを乾燥状態に保ち、その品質を長期間にわたって良好に保持することができる。加えて、ステンシルの切抜き部におけるパウダーの目詰まりを抑制でき、トッピング時におけるステンシルの切抜き部からの適度な量のパウダーの落下、すなわち良好なトッピングを確保することができる。また、パウダー容器がトッピング位置に位置するときには、エア吹出し部がパウダー容器の側壁によって閉鎖されるので、トッピング時にステンシルの切抜き部から落下するパウダーがエアで吹き飛ばされることがない。
【0014】
請求項5に係る発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載のパウダートッピング装置において、トッピング動作回数を設定するためのトッピング動作回数設定手段を、さらに備え、パウダー容器駆動機構は、設定されたトッピング動作回数分、パウダー容器を下方に駆動することを特徴とする。
【0015】
この構成によれば、トッピング動作回数設定手段によって設定された回数分、パウダー容器が下方に駆動され、トッピングが実行される。このように、トッピングの実行回数を自由に設定できるので、例えば、飲料の液面上にパウダーによって描かれる図柄の濃さや、パウダーの種類、ステンシルの切抜き部の構成などに応じて、適宜、トッピング動作回数を設定することにより、飲料の液面上にパウダーによる良好な図柄を描くことができる。
【0016】
請求項6に係る発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載のパウダートッピング装置において、パウダー容器の上部には、パウダー容器の上面開口を開閉する蓋が設けられており、蓋には、所定サイズの小孔が形成されていることを特徴とする。
【0017】
この構成によれば、パウダー容器の上部には、その上面開口を開閉する蓋が設けられているので、その蓋を開放することにより、パウダー容器の上面開口を介して、パウダー容器内に簡単にパウダーを充填することができる。また、パウダー容器の上面開口を蓋で閉鎖しておくことにより、外部の湿気がパウダー容器の上面開口を介してパウダー容器内に侵入するのを抑制でき、それにより、パウダー容器内のパウダーの品質を長期間にわたって良好に保持することができる。さらに、蓋には、所定サイズの小孔が形成されている。例えば、パウダー容器の上面開口全体が開放された状態でトッピングする場合、1回のトッピングで、パウダーがステンシルの切抜き部を介して過度に落下することがあり、逆にパウダー容器の上面開口が完全に密閉された状態でトッピングする場合、パウダーがステンシルの切抜き部から落下しにくくなることがある。したがって、蓋に比較的小さな孔を形成しておくことにより、1回のトッピングで、ステンシルの切欠き部を介して、適度な量のパウダーを落下させることができる。
【0018】
請求項7に係る発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載のパウダートッピング装置において、ステンシルは、パウダー容器に着脱自在に取り付けられていることを特徴とする。
【0019】
この構成によれば、ステンシルが、パウダー容器に着脱自在であるので、例えば、パウダー容器のメンテナンスやパウダーの交換の際に、ステンシルをパウダー容器から取り外し、ステンシルのクリーニングや、パウダーの種類や粒径に応じた他のステンシルへの交換を、簡単に行うことができる。また、既設のステンシルと異なる図柄の切抜き部を有する他のステンシルを用意し、ステンシルを交換することにより、カップ内の飲料にパウダーによる他の図柄のトッピングを行うことができる。
【0020】
請求項8に係る発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載のパウダートッピング装置において、ステンシルは、所定サイズの網目を有するメッシュプレートと、切抜き部を有するとともにメッシュプレートに重ねられたステンシル本体とで構成されており、メッシュプレートおよびステンシル本体のうち、少なくともステンシル本体がパウダー容器に着脱自在に取り付けられていることを特徴とする。
【0021】
この構成によれば、ステンシルが、所定サイズの網目を有するメッシュプレートと、切抜き部を有するステンシル本体とで構成され、ステンシル本体がパウダー容器に着脱自在であるので、所望の図柄の切抜き部を有するステンシル本体を作製し、これをメッシュプレートに重なるように、パウダー容器にセットすることにより、カップ内の飲料にパウダーによる所望の図柄のトッピングを容易に行うことができる。また、ステンシル本体に加えて、メッシュプレートもパウダー容器に着脱自在に構成することにより、パウダー容器のメンテナンスやパウダーの交換の際に、ステンシル本体およびメッシュプレートをパウダー容器から取り外し、それらのクリーニングや、パウダーの種類や粒径に応じたサイズの網目を有するメッシュプレートへの交換を、簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】(a)は、本発明の一実施形態によるパウダートッピング装置、およびその下方に搬送された飲料入りカップを示す斜視図、(b)は、トッピング後の飲料入りのカップの一例を示す斜視図であり、パウダーによって飲料の液面上に「ABC」の文字の図柄が描かれた状態を示す。
【図2】パウダートッピング装置を示す斜視図であり、上ケースを取り外した状態を示す。
【図3】パウダートッピング装置の制御ブロック図である。
【図4】下ケースからパウダー容器を取り外した状態を示す分解斜視図である。
【図5】パウダー容器および駆動リングを説明するための分解斜視図である。
【図6】(a)は、上ケースを取り外した状態において、パウダー容器が待機位置に位置するパウダートッピング装置を示す平面図、(b)は、パウダー容器およびその周囲の縦断面図である。
【図7】(a)は、上ケースを取り外した状態において、パウダー容器がトッピング位置に位置するパウダートッピング装置を示す平面図、(b)は、パウダー容器およびその周囲の縦断面図である。
【図8】パウダートッピング装置を下方から見たときの斜視図であり、(a)はパウダー容器が待機位置に位置する状態、(b)はパウダー容器がトッピング位置に位置する状態を示す。
【図9】パウダートッピング装置の動作を順に説明するための説明図であり、(a)はパウダー容器が待機位置に位置する状態、(b)は駆動カムが駆動リングから外れた直後であり、パウダー容器がトッピング位置に位置する状態を示す。
【図10】図9に続く説明図であり、(a)は駆動カムが駆動リングに係合した直後の状態、(b)は駆動リングが駆動カムによって駆動され、パウダー容器が待機位置に到達した直後の状態を示す。
【図11】ステンシルの変形例を説明するための説明図である。
【図12】ステンシル本体の切抜き部の図柄を例示する図であり、(a)はイルカの絵、(b)はチューリップの絵、(c)は複数の六角形の図形が並んだ模様を示す。平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1(a)は、本発明の一実施形態によるパウダートッピング装置、およびその下方に搬送された飲料入りのカップを示している。このパウダートッピング装置1は、例えばカップ式自動販売機や飲料ディスペンサ(いずれも図示せず)などに内蔵され、カップC内にコーヒー(カプチーノやカフェラテなど)や、紅茶(ミルクティーなど)などの飲料Dが注ぎ入れられた後、カップCの上方から食用のパウダー(ココアパウダーや抹茶パウダー、シナモンパウダーなど)をトッピングすることにより、そのパウダーによって、飲料Dの液面上に文字や絵、模様などの図柄Fを描くためのものである。なお、図1(b)は、トッピング後の飲料入りのカップCの一例を示しており、本例では、飲料Dの液面上に「ABC」の文字の図柄Fが描かれるように、パウダーがトッピングされている。
【0024】
図1(a)および図2に示すように、パウダートッピング装置1は、互いに上下方向に着脱自在に組み付けられた、プラスチック製の上ケース2および下ケース3を備えている。上ケース2は、下ケース3に対し相補的に成形されており、上下方向に貫通し、比較的大きな所定の径を有する円形の開口部2aと、上方に突出し、エアホース連結パイプ4が接続される円筒状のパイプ接続部2bと、後述するモータ32の上半部を覆うモータカバー部2cなどを有している。また、上ケース2の側壁の所定位置には、合計3つの係止爪2d(図1(a)および図2では2つのみ図示)が設けられている。
【0025】
一方、下ケース3は、平面形状が円形に形成され、飲料入りのカップCにパウダーをトッピングするためのトッピング部3aと、これに隣接するとともに平面形状が横長矩形状に形成され、後述する駆動機構31を収容する駆動機構収容部3bと、上ケース2のパイプ接続部2bの下方に画成されたエア導入部3cとを有している。また、下ケース3の側壁の所定位置には、上ケース2の3つの係止爪2dにそれぞれ対応する3つの係止突起3dが設けられている。これらの係止爪2dが係止突起3dに係止されることにより、上ケース2は、下ケース3上にロックされた状態に組み付けられ、また、各係止爪2dを対応する係止突起3dから外すことにより、上ケース2は、下ケース3から簡単に取り外される。
【0026】
図4および図5は、トッピング部3aに着脱自在に設けられたパウダー容器11、およびこれを上下方向に駆動するための駆動リング12(回動部材)を分解して示している。両図に示すように、下ケース3のトッピング部3aは、その外壁よりも一回り小さく、上下方向に延びる円筒状に形成されたガイド壁10を有している。このガイド壁10には、その中心に対して周方向に沿って互いに等角度(120°)ごとに配置された3つのガイド孔10aが設けられている。各ガイド孔10aは、上下方向に所定長さ延び、上方に開放するU字状に形成されている。そして、ガイド壁10の内側には、パウダー容器11が収容される一方、ガイド壁10の外側には、トッピング部3aの外壁との間に、駆動リング12が収容されている。
【0027】
パウダー容器11は、多量のパウダーをあらかじめ収容するものであり、図5に示すように、上下方向に所定長さ延びる円筒状の容器本体21と、この容器本体21内の底部に着脱自在に取り付けられたステンシル22と、容器本体21内に着脱自在に取り付けられ、ステンシル22を容器本体21内の底部に固定するためのステンシル固定リング23とで構成されている。
【0028】
容器本体21の外周面の下部には、容器本体21の中心に対して周方向に沿って互いに等角度(120°)ごとに配置され、外方に水平に突出する3つの係合突起21aが設けられている。各突起21aは、上記ガイド壁10の対応するガイド孔10aにそれぞれ係合するとともに、ガイド壁10の外周面よりも外方に若干突出している。
【0029】
また、容器本体21の内周面の上端部には、蓋20を、容器本体21の上面開口21dに着脱自在でかつほぼ密閉した状態に取り付けるための係合凹部21bが、周方向の全体にわたって延びるように形成されている。蓋20の下部には、容器本体21の上面開口21dに嵌合するリング状の嵌合壁20aが設けられ、この嵌合壁20aの外周面に、その周方向の全体にわたって延びる係合凸部20bが設けられている。したがって、蓋20を容器本体21の上端部に取り付けたときには、蓋20の嵌合壁20aおよび係合凸部20bがそれぞれ、容器本体21の上面開口21dおよび係合凹部21bに嵌合し、容器本体21の上面開口21dがほぼ密閉した状態に閉鎖される。また、蓋20の中央部には、比較的小さな所定サイズの小孔20cが形成されている。
【0030】
さらに、容器本体21の底部には、周方向の全体にわたって延び、内方に若干突出するリング状のフランジ部21cが設けられている。このフランジ部21cに、ステンシル22の下面周縁部が載置された状態で、ステンシル22が容器本体21の底面開口を塞ぐように取り付けられている。
【0031】
ステンシル22は、容器本体21の内径よりも小さくかつフランジ部21cの内径よりも大きい直径を有する、厚さの薄い円板状に形成されており、パウダーのトッピングによって描く図柄F(本実施形態では「ABC」の文字)に対応する切抜き部22aを有している。この切抜き部22aには、所定サイズの網目が設けられている。具体的には、切抜き部22aの網目は、パウダーの粒径よりも若干大きく、常時は、パウダーが網目からほとんど落下しないものの、衝撃が付与されたときに、パウダーが網目から若干量、落下するようなサイズに構成されている。
【0032】
なお、ステンシル22の外周縁部の所定位置には、外方に若干突出し、互いに対称な位置に設けられた、位置決め用の2つの係合凸部22bが設けられている。これらの係合凸部22bが、容器本体21内の底部に設けられた図示しない係合凹部に挿入されることにより、ステンシル22は、容器本体21に対し、鉛直軸線回りの所定の角度位置に位置決めされる。
【0033】
ステンシル固定リング23は、容器本体21の内径よりも若干小さい外径を有するとともに、フランジ部21cの内径とほぼ同じ内径を有するリング状に形成されている。また、ステンシル固定リング23の上端部には、内方に向かって互いに対向するように突出し、容器本体21に対するステンシル22の着脱の際に操作される2つの操作片23aが設けられている。なお、ステンシル固定リング23の外周面の下端部には、ステンシル22の前記係合凸部22bと同様の係合凸部23bが設けられており、ステンシル固定リング23が容器本体21内に取り付けられたときには、上記の係合凸部23bを介して、容器本体21内にしっかりと固定される。
【0034】
一方、駆動リング12は、図5に示すように、円筒状に形成された外側リング25と、この外側リング25内に収容される円筒状の内側リング26とで構成されている。外側リング25の内周面には、内方に若干突出し、周方向の全体にわたって所定形状に延びるリブ27が設けられている。このリブ27は、外側リング25の中心に対して周方向に沿って互いに等角度(120°)ごとに、斜めに所定長さ延びる3つの傾斜リブ27aを有している。また、外側リング25の上端部の所定位置には、駆動機構収容部3b側に突出するレバー部28が設けられている。
【0035】
内側リング26の上端周縁部には、外方に突出し、外側リング25の外径とほぼ同じ外径を有するフランジ部26aが設けられている。なお、このフランジ部26aの所定位置には、外側リング25のレバー部28に係合する、位置決め用の係合凹部26bが形成されている。また、内側リング26の下端面は、外側リング25のリブ27の形状とほぼ同様に形成されるとともに、3つの傾斜リブ27aに対応する部分に、所定の傾斜面26cをそれぞれ有している。
【0036】
具体的には、内側リング26の上端部のフランジ部26aが外側リング25の上端面に載置された状態で、内側リング26を外側リング25内にセットした状態では、内側リング26の下端面の大部分が、外側リング25のリブ27の上面に接するとともに、内側リング26の傾斜面26cが、リブ27の傾斜リブ27aに対して所定間隔を隔てて対向する。したがって、内側リング26を外側リング25にセットした状態では、駆動リング12の内周面に、斜めに所定長さ延びる3つの係合溝12aが形成される。そして、これらの係合溝12aには、ガイド壁10のガイド孔10aから突出する、パウダー容器11(容器本体21)の3つの係合突起21aがそれぞれ係合する。
【0037】
図6および図7は、パウダー容器11および駆動リング12が下ケース3のトッピング部3aに収容され、パウダー容器11が最上位である待機位置に位置する状態、および最下位であるトッピング位置に位置する状態をそれぞれ示している。なお、図示を簡単化するため、両図(b)ではいずれも、パウダー容器11の内側については、各図(a)のA−B線に沿って切断し、パウダー容器11の外側については、各図(a)のA−C線に沿って切断したときの縦断面図を示している。
【0038】
図6に示すように、パウダー容器11が待機位置に位置する場合、下ケース3のガイド壁10に形成された上下方向に延びる各ガイド孔10aに対し、それに対応する、駆動リング12の斜めに延びる各係合溝12aは、ガイド孔10aの下端から上方に所定高さ高い位置で交差する。このため、駆動リング12の各係合溝12aに係合する、パウダー容器11の各係合突起21aは、ガイド壁10の各ガイド孔10aの下端から浮いた状態に位置する。
【0039】
一方、上記の待機位置の状態から、図7に示すように、駆動リング12が反時計方向に所定角度(約20°)回動したときには、下ケース3のガイド壁10の各ガイド孔10aに対し、それぞれに対応する駆動リング12の各係合溝12aの交差部分が下方に移動し、その結果、ガイド孔10aおよび係合溝12aに係合する、パウダー容器11の各係合突起21aも下方に移動し、ガイド壁10の各ガイド孔10aの下端に当接する。
【0040】
以上のように、駆動リング12が、時計方向および反時計方向に所定角度、往復動するよう、回動することにより、パウダー容器11は、待機位置とトッピング位置の間で昇降する。
【0041】
次に、パウダー容器11を昇降させるために、駆動リング12を回動によって往復動させる駆動機構31(往復動機構)について説明する。この駆動機構31は、モータ32と、このモータ32にギヤボックス33を介して接続され、駆動リング12を時計方向に回動するように駆動する駆動カム34と、駆動リング12を反時計方向に回動するように付勢するコイルばね35(ばね)を備えている。なお、本実施形態では、駆動リング12および駆動機構31が、本発明のパウダー容器駆動機構に相当する。
【0042】
駆動カム34は、ギヤボックス33の上下方向に延びる出力軸33aに固定されており、モータ32の作動に伴い、図6(a)および図7(a)において、反時計方向に回転する。この駆動カム34は、それぞれ所定形状を有する上カム部34aおよび下カム部34bの上下2段の板カムで構成されている。上カム部34aは、所定の角度範囲において、駆動リング12のレバー部28に係合する。一方、下カム部34bは、所定の角度範囲において、駆動カム34の付近に設けられたスイッチ36のスイッチレバー36aに係合する。
【0043】
コイルばね35は、一端部が下ケース3のモータ32付近に掛け止めされ、他端部が駆動リング12のレバー部28の下部に設けられたばね取付け部28aに着脱自在に掛け止めされている。
【0044】
図8は、パウダートッピング装置1を下方から見たときの状態を示しており、(a)はパウダー容器11が待機位置に位置する状態、(b)はパウダー容器11がトッピング位置に位置する状態を示している。同図(a)に示すように、下ケース3のトッピング部3aの底部には、パウダー容器11の側方からパウダー容器11に向かって開口する複数(本実施形態では4つ)のエア吹出し部3eが設けられている。これらのエア吹出し部3eは、下ケース3のエア導入部3cに連なっており、後述するエアポンプ41からのエアが、ステンシル22の下方において、側方から流れるいわゆるエアカーテンが生成される。
【0045】
以上のように構成されたパウダートッピング装置1は、マイクロコンピュータで構成された制御装置40によって制御される。図3に示すように、制御装置40には、前記モータ32およびスイッチ36が電気的に接続され、さらに、エアポンプ41(エア供給手段)およびトッピング設定部42(トッピング動作回数設定手段)も、電気的に接続されている。エアポンプ41は、常時、作動するように制御されており、したがって、エアポンプ41からのエアが、図示しないエアホースを介して送り出されると、前記エアホース連結パイプ4を介して接続された上ケース2から下ケース3のエア導入部3cに送られ、上記のエア吹出し部3eから吹き出される。また、トッピング設定部42は、オペレータなどによって、トッピング動作回数が設定可能に構成されている。そして、設定されたトッピング動作回数、およびスイッチ36のON/OFF状態に応じて、制御装置40により、モータ32の作動が制御される。
【0046】
次に、図9および図10を参照して、パウダートッピング装置1によるトッピング動作について説明する。なお、以下の説明では、トッピング動作回数が1回に設定されている場合について説明する。
【0047】
図9(a)は、パウダー容器が待機位置に位置する状態を示している。この状態から、モータ32が作動すると、駆動カム34が反時計方向に回転し始め、所定角度、回転したところで、駆動カム34の上カム部34aが駆動リング12のレバー部28から外れる。
【0048】
それにより、図9(b)に示すように、駆動リング12は、コイルばね35の付勢力によって、反時計方向に勢いよく駆動され、これに伴い、待機位置のパウダー容器11が、下方に勢いよく駆動される。この場合、パウダー容器11の3つの係合突起21aが、ガイド壁10の対応するガイド孔10aの下端(衝撃付与部)に勢いよく当接し、それにより、パウダー容器11がトッピング位置に到達して停止するとともに、パウダー容器11に衝撃が付与される。そして、この衝撃により、パウダー容器11内のパウダーPが、ステンシル22の切抜き部22aを介して、所定量落下する。これにより、前記図1(b)に示すように、カップC内の飲料Dの液面上に「ABC」の文字の図柄Fが描かれるように、パウダーPがトッピングされる。
【0049】
駆動カム34が、図9(b)に示す位置から反時計方向にさらに回転すると、図10(a)に示すように、駆動カム24の上カム部34aが、駆動リング12のレバー部28に当接する。またこの場合、スイッチ36のスイッチレバー36aが、駆動カム34の下カム部34bで押圧されることによって、スイッチ36は、ON状態になる。
【0050】
駆動カム34が、図10(a)に示す位置から反時計方向にさらに回転すると、図10(b)に示すように、駆動リング12が、コイルばね35の付勢力に抗して、時計方向に回動駆動され、これに伴い、パウダー容器11が上昇し、待機位置に到達する。そして、駆動カム34が、反時計方向にさらに回転し、前記図9(a)に示すように、下カム部34bによるスイッチレバー36aの押圧が解除されることで、スイッチ36がOFF状態になったときに、モータ32が停止し、これに伴い、駆動カム34の回転も停止する。
【0051】
以上のように、トッピング動作回数が1回に設定されている場合、駆動カム34が1回転することにより、パウダートッピング装置1によるパウダーPのトッピングが1回実行される。なお、トッピング動作回数が複数回に設定されている場合には、その設定された回数分、駆動カム34が回転し、パウダートッピング装置1によるパウダーPのトッピングが、複数回実行される。
【0052】
以上詳述したように、本実施形態によれば、カップC内の飲料DにトッピングされるパウダーPによって、飲料Dの液面上にデザイン性が高い図柄Fを容易に描くことができる。また、パウダー容器11が待機位置に位置するときには、エア吹出し部3eから吹き出されるエアによって、ステンシル22の下方においてエアカーテンが生成されるので、パウダー容器11内のパウダーPを乾燥状態に保ち、その品質を長期間にわたって良好に保持することができる。加えて、ステンシル22の切抜き部22aにおけるパウダーPの目詰まりを抑制でき、良好なトッピングを確保することができる。また、パウダー容器11がトッピング位置に位置するときには、エア吹出し部3eがパウダー容器11の側壁によって閉鎖されるので、トッピング時にステンシル22の切抜き部から落下するパウダーPがエアで吹き飛ばされることがない。
【0053】
また、トッピング設定部42によって、トッピングの実行回数を自由に設定できるので、例えば、飲料Dの液面上にパウダーPによって描かれる図柄Fの濃さや、パウダーPの種類、ステンシル22の切抜き部22aの構成などに応じて、適宜、トッピング動作回数を設定することにより、飲料Dの液面上にパウダーPによる良好な図柄Fを描くことができる。
【0054】
また、パウダー容器11の上部には、その上面開口を開閉する蓋20が設けられているので、その蓋20を開放することにより、パウダー容器11の上面開口を介して、パウダー容器11内に簡単にパウダーPを充填することができる。また、パウダー容器11(容器本体21)の上面開口21dが蓋20でほぼ密閉されているので、外部の湿気が上面開口21dを介してパウダー容器11内に侵入するのを抑制でき、それにより、パウダー容器11内のパウダーPの品質を長期間にわたって良好に保持することができる。さらに、蓋20には、小孔20cが形成されているので、1回のトッピングで、ステンシル22の切欠き部22aを介して、パウダーPが過度に落下するのを抑制し、適度な量のパウダーPを落下させることができる。
【0055】
また、ステンシル22が、パウダー容器11に着脱自在であるので、例えば、パウダー容器11のメンテナンスやパウダーPの交換の際に、ステンシル22をパウダー容器11から取り外し、ステンシル22のクリーニングや、パウダーPの種類や粒径に応じた他のステンシルへの交換を、簡単に行うことができる。また、既設のステンシル22と異なる図柄の切抜き部を有する他のステンシルを用意し、ステンシル22を交換することにより、カップC内の飲料DにパウダーPによる他の図柄のトッピングを行うことができる。
【0056】
図11は、パウダー容器11の容器本体21に取り付けられるステンシルの変形例を示している。同図に示すように、このステンシル51は、前記ステンシル22と異なり、所定サイズの網目を有するメッシュプレート52と、切抜き部53aが形成されたステンシル本体53とで構成されている。メッシュプレート52およびステンシル本体53は、ステンシル22と同じ径を有し、互いに重なった状態で、容器本体21内の底部に着脱自在に取り付けられる。
【0057】
上記のようなステンシル51を採用することにより、オペレータなどが、所望の図柄の切抜き部53aを有するステンシル本体53を作製し、これをメッシュプレート52に重ねた状態で、パウダー容器11の容器本体21にセットすることにより、カップC内の飲料DにパウダーPによる所望の図柄Fのトッピングを容易に行うことができる。
【0058】
なお、本発明は、説明した上記実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。実施形態では、パウダートッピング装置をカップ式自動販売機や飲料ディスペンサに適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、複数のパウダートッピング装置を備えたトッピング専用機に適用することも可能である。また、そのようなトッピング専用機を利用して、カップ内の飲料以外へのトッピング、例えば容器や皿に盛られた料理にパウダーをトッピングすることも可能である。
【0059】
また、実施形態では、ステンシル22の切抜き部22aおよびステンシル本体53の切抜き部53aとして、「ABC」の文字の図柄を例示したが、他の文字はもちろん、絵や模様などの切抜き部や、それらを組み合わせた種々の図柄の切抜き部を採用することが可能である。図12は、他の切抜き部を例示しており、(a)はイルカの絵、(b)はチューリップの絵、(c)は複数の六角形の図形が並んだ模様を示している。これらのような絵や模様の切抜き部を有するステンシル22やステンシル本体53を作製することにより、パウダーPによるこれらの図柄のトッピングを容易に行うことができる。
【0060】
また、実施形態で示したトッピング装置1の細部の構成などは、あくまで例示であり、本発明の趣旨の範囲内で適宜、変更することができる。
【符号の説明】
【0061】
1 パウダートッピング装置
2 上ケース
3 下ケース
3e エア吹出し部
10 ガイド壁
10a ガイド孔
11 パウダー容器
12 駆動リング(回動部材)
12a 係合溝
20 蓋
20c 小孔
21 容器本体
21a 係合突起
21d 容器本体の上面開口
22 ステンシル
22a ステンシルの切抜き部
31 駆動機構(往復動機構)
32 モータ
34 駆動カム
35 コイルばね(ばね)
40 制御装置
41 エアポンプ(エア供給手段)
42 トッピング設定部(トッピング動作回数設定手段)
51 ステンシル
52 メッシュプレート
53 ステンシル本体
53a ステンシル本体の切欠き部
C カップ
D 飲料
F 図柄
P パウダー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カップ内の飲料に食用のパウダーをトッピングするパウダートッピング装置であって、
上下方向に延びる筒状に形成されるとともに上下方向に移動自在に構成され、内部に前記パウダーを収容するパウダー容器と、
所定の図柄が切り抜かれた切抜き部を有し、前記パウダー容器の底面開口を塞ぐように、当該パウダー容器の底部に設けられたステンシルと、
前記パウダー容器を上下方向に駆動するパウダー容器駆動機構と、
前記パウダー容器が下方に駆動されたときに当接し、当該パウダー容器に衝撃を付与する衝撃付与部と、
を備え、
前記ステンシルは、待機時に、前記パウダー容器内のパウダーを保持し、トッピング時に、前記パウダー容器が前記衝撃付与部によって衝撃を付与されたときに、前記切抜き部を介して所定量の前記パウダーの落下を許容するように構成されていることを特徴とするパウダートッピング装置。
【請求項2】
前記パウダー容器の側壁には、外方に水平に突出する係合突起が設けられており、
上下方向に延びるとともに前記係合突起が貫通した状態で係合するガイド孔を有し、前記パウダー容器の側壁を囲むように配置された円筒状のガイド壁を、さらに備えており、
前記パウダー容器駆動機構は、
前記ガイド壁の外周面に沿って、前記ガイド孔の延び方向に対して傾斜するように延びるとともに、前記ガイド孔から突出した前記係合突起に係合する係合溝を有し、前記ガイド壁を囲むように配置されるとともに当該ガイド壁の周方向に沿って回動自在の回動部材と、
トッピング時に、前記回動部材を、前記ガイド壁を中心として時計方向および反時計方向に往復動させる往復動機構と、
を有していることを特徴とする請求項1に記載のパウダートッピング装置。
【請求項3】
前記往復動機構は、
モータと、
前記パウダー容器が下方に駆動されるよう、前記回動部材を前記時計方向および前記反時計方向の一方に付勢するばねと、
前記モータによって回転駆動され、前記回動部材に係合した状態で、前記ばねの付勢力に抗して、前記回動部材を前記時計方向および前記反時計方向の他方に駆動することにより、前記パウダー容器を上方に駆動し、1回転する途中において、前記回動部材との係合が解除される駆動カムと、を有しており、
前記衝撃付与部は、前記ガイド壁の前記ガイド孔の下端であることを特徴とする請求項2に記載のパウダートッピング装置。
【請求項4】
前記パウダー容器は、最上位である待機位置と最下位であるトッピング位置との間で上下方向に移動自在に構成されており、
エアを供給するエア供給手段と、
前記パウダー容器の下端付近に設けられ、当該パウダー容器の側方から当該パウダー容器に向かって開口し、前記エア供給手段からのエアを吹き出すためのエア吹出し部と、
をさらに備え、
前記エア吹出し部は、前記パウダー容器が前記待機位置に位置するときに、前記ステンシルよりも下方に位置するとともに開放され、前記パウダー容器が前記トッピング位置に位置するときに、前記パウダー容器の側壁によって閉鎖されるように構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のパウダートッピング装置。
【請求項5】
トッピング動作回数を設定するためのトッピング動作回数設定手段を、さらに備え、
前記パウダー容器駆動機構は、設定されたトッピング動作回数分、前記パウダー容器を下方に駆動することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のパウダートッピング装置。
【請求項6】
前記パウダー容器の上部には、当該パウダー容器の上面開口を開閉する蓋が設けられており、
当該蓋には、所定サイズの小孔が形成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のパウダートッピング装置。
【請求項7】
前記ステンシルは、前記パウダー容器に着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のパウダートッピング装置。
【請求項8】
前記ステンシルは、所定サイズの網目を有するメッシュプレートと、前記切抜き部を有するとともに前記メッシュプレートに重ねられたステンシル本体とで構成されており、
前記メッシュプレートおよび前記ステンシル本体のうち、少なくとも当該ステンシル本体が前記パウダー容器に着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のパウダートッピング装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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