説明

パッケージ済みオムツ、関連付属品およびパッケージングシステム

【解決手段】 第1の、公称サイズおよび第2の、減少サイズを有するオムツ(12)を含むパッケージ済みオムツ(10)で、前記オムツの減少サイズは持ち運びおよび収納に便利なものである。前記オムツは、前記第2の、減少サイズで包装部材(14)に配置されている。前記包装部材は、前記オムツをその減少サイズに維持するよう、また、当該包装部材を開封することにより、その公称サイズに復元するよう、前記オムツを密封する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的にパッケージ済み使い捨てオムツおよびそれに関連する乳児および失禁のある成人介護用の付属品に関し、より具体的には、本発明は、減少サイズのパッケージ済みオムツと、それに関連する乳児および失禁のある成人介護用の付属品に関するものである。
【背景技術】
【0002】
通常、乳幼児および失禁のある成人にとってオムツは必需品である。排泄行為を抑制できず、常にトイレ施設を確実に使用することができない個人およびそのような個人の介護者は、通常、予備の使い捨てオムツとオムツ取替え用の付属品を持ち運ぶ必要がある。通常、オムツを着用している個人がいつ取り替えを必要とするかを予測するのは困難なため、このような持ち運びが必要となる。乳児の保育者およびその他オムツを必要とする個人は、このため、通常、新しいオムツを予備に持ち運ぶものである。
【0003】
以下の考察および実施例の多くは乳児保育におけるオムツの使用を対象としている。しかし、当然のことながら、同様の考察の多くは非乳児、失禁のある個人に適用するものである。
【0004】
新しいオムツの収納および持ち運びは不便であることが多い。例えば、使い捨てオムツは嵩張る場合が多く、ハンドバッグ、ポケット、あるいは個人の周囲に着用する形で、容易に収納および持ち運び可能なように製造されていない。さらに、前記オムツは、通常消費者に提供されている幾分圧縮された状態から膨張することがあるため(特に、オムツが収納用バッグ内で他の物に接触する可能性が場合)、前記問題が悪化する可能性がある。例えば、使い捨てオムツの多くは、同オムツを収納するスペースを最小限にすることを意図して二重折りの形態で提供されている。しかしながら、元のパッケージから取り出した後、二重折にされたオムツは広がるか、若しくは、膨張し、さらに大きな収納スペースを取ることになる。従って、使い捨てオムツはさらに嵩張るものとなり、通常のパッケージされた状態のものよりもさらに持ち運びが困難になる。
【0005】
さらに、汚れたオムツを新しいオムツに取替えるだけでは十分でない場合が多い。例えば、前記オムツを着用している個人の汚れを落とすためには、ウェットティッシュのようなオムツの付属品を使用する必要がある場合がある。また、オムツかぶれや他の皮膚状態を治療または予防するために、前記オムツを着用している個人に軟膏またはパウダーを付ける必要があることもある。このような状況を考慮して、オムツを必要とする個人の保育者/介護者(caretakers)は、「オムツ用バッグ」と通常呼ばれる専用の入れ物に新しいオムツおよびオムツ取替え用付属品を持ち運ぶ場合が多い。そうすることによって、オムツを取り替える必要があるときに、前記保育者/介護者が必要とする用具が一箇所から入手可能になる。
【0006】
従来のオムツ用バッグは、オムツとオムツの付属品を収納および持ち運ぶことができる専用の入れ物を提供するが、オムツ用バッグの持ち運びが必要になることによって、保育者/介護者の負担がさらに増すことが多い。例えば、幼児の親は自身に必要なハンドバッグまたはブリーフケースを持ち運ばなければならない場合が多い。これに加え、前記親は、前記幼児、また当然のことながら、前記幼児のオムツ用バッグを運ぶ必要があることもある。これにより、他の作業をする自由が前記親から失われる可能性がある。
【0007】
従来の新しいオムツおよびオムツの付属品をハンドバッグ、バックパック、ブリーフケースなどの他の持ち運び用の入れ物に入れて収納および持ち運ぶことが可能だが、従来の使い捨てオムツは本質的に嵩張るため、前記オムツが持ち運び用の入れ物内で比較的大きなスペースを占める可能性がある。さらに、ウェットティッシュ、軟膏、パウダーなどのオムツ取替え用の付属品が従来の新しいオムツが占めるスペースにさらに加わり、前記バックパック、ハンドバッグ、ケースのなどに収納された他の物の間から探し出すことが困難な場合がある。
【0008】
前記保育者/介護者が持ち運んでいるオムツが乳児用の場合、上記で検討した問題は、前記乳児を授乳する用具が必要になるためさらに悪化する。前記乳児のオムツを取り替えるために必要な携帯品に加え、哺乳瓶、哺乳瓶の乳首、粉ミルクまたは牛乳の容器などの用具も通常持ち運ばなければならない。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0009】
収納スペースが比較的小さくて済むパッケージ済みオムツを開発することに利点があることが認識されてきた。さらに、個人のオムツを取り替えるために必要な用具を実質的に全て提供する一方で、収納スペースが比較的小さくて済むオムツおよび関連付属品一式を開発することに利点があることが認識されてきた。また、乳児に授乳し、乳児のオムツを取り替えるために必要な用具を実質的に全て提供する一方で、収納スペースが比較的小さくて済む幼児保育用具キットを開発することに利点があることも認識されてきた。
【0010】
本発明は、第1の、公称サイズを有するオムツおよび第2の、減少サイズのオムツを含むパッケージ済みオムツを提供し、前記減少サイズのオムツは前記オムツの持ち運びおよび収納用に便利なものである。また、包装部材が提供されている場合もあり、前記オムツを前記第2の、減少サイズで同包装部材に配置することが可能である。前記包装部材によって、前記オムツがその減少サイズのまま維持されるように、また同包装部材を開封した際に前記オムツがその公称サイズに復元するように前記オムツを密封することが可能である。
【0011】
本発明の別の態様に従って、公称長さ、幅、厚さによって特徴付けられた第1の、公称形態と、第2の、減少長さ、幅、厚さによって特徴付けられた第2の、減少形態を有するオムツを含むパッケージ済みのオムツが提供されている。前記減少長さは、約2インチ〜約4インチの間、前記減少幅は、約1.0インチ〜2.5インチの間、また、前記減少した厚さは、約0.5インチ〜約1.5インチの間である。また、包装部材を提供することもでき、同包装部材に前記オムツを前記第2の、減少形態で配置し、維持することが可能である。
【0012】
本発明の別の態様に従って、第1の、公称サイズおよび形状と、減少され、実質的に円筒形のサイズおよび形状を含むパッケージ済みのオムツが提供されている。前記減少され、実質的に円筒形の形状は、約0.5インチ〜約1.5インチの間の直径と、約2インチ〜約4インチの間の長さを有する。また、包装部材を提供することもでき、同包装部材に前記オムツを前記減少され、実質的に円筒形の形状で配置し、維持することが可能である。
【0013】
本発明の別の態様に従って、前記オムツの公称長さおよび幅によって特徴付けられた第1の、公称容積を有する形態と、前記オムツの短縮された長さおよび幅によって特徴付けられた第2の、減少容積の形態を有するオムツを含む、パッケージ済みのオムツが提供されている。また、包装部材を提供することもでき、同包装部材は実質的に空気不浸透性素材で形成されている。前記オムツは前記第2の、減少容積の形態で前記包装部材に配置することが可能で、前記オムツを少なくとも部分減圧状態で収納するために同包装部材を少なくとも部分減圧状態にする場合がある。前記包装部材内外の差圧により、前記オムツの前記第2の、減少容積の形態を維持することが可能であり、また、前記包装部材を開封した際に前記オムツがその公称容積を有する形態に復元するように、前記包装部材をシールして前記オムツを密封することが可能である。
【0014】
本発明の別の態様に従って、オムツのパッケージ方法が提供されており、前記方法は、a)前記オムツの縦横面の両面に沿って同オムツを少なくとも一回折り畳む工程と、b)前記折り畳まれたオムツを実質的に空気不浸透性素材から成る包装部材内に配置する工程と、c)前記包装部材および前記折り畳まれたオムツの空気を減圧する工程と、d)前記包装部材および前記折り畳まれたオムツ内に生じた減圧状態を維持するために前記包装部材をシールする工程を含むものである。
【0015】
本発明の別の態様に従って、オムツのパッケージ方法が提供されており、前記方法は、a)持ち運びおよび収納に便利なサイズに、前記オムツのサイズを容積において減少する工程と、b)前記容積が減少したオムツを包装部材内に配置する工程と、c)前記減少容積のサイズのオムツを前記包装部材で維持する工程とを含むものである。
【0016】
さらに詳細な態様において、前記包装部材は、そのフープ力によっておよび/または同包装部材に作用する差圧で前記方法を容易にすることができる。
【0017】
本発明の別の態様に従って、オムツ取替え用具キットが提供されており、同用具キットには、本発明における1若しくはそれ以上の上記態様に従ったパッケージ済みオムツと、少なくとも1つのオムツ付属品と、前記パッケージ済みオムツおよび前記オムツ付属品を配置することが可能な容器が含まれる。さらに詳細な態様において、前記付属品は1若しくはそれ以上のa)ウェットティッシュ、b)ベビーパウダー、c)薬品、d)綿棒、e)ローションおよび汚れたオムツ用の汚物処理袋である場合がある。さらに別の詳細な態様においては、前記容器は、第1の、特大のサイズおよび形状と、第2の、より小型のサイズおよび形状を有するように形状が定まっている場合があり、また汚れたオムツ用の汚物処理袋として機能する場合もある。
【0018】
本発明の別の態様に従って、乳児用のケアキットが提供されており、同ケアキットには、オムツと、オムツの付属品と、乳児食の一部と乳児用食物供給アセンブリが含まれる。前記乳児用食物供給アセンブリは、空洞の胴体および同胴体に繋がる乳首の部分を有する場合がある。前記オムツ、前記オムツの付属品および前記乳児食の一部を前記乳児用食物供給アセンブリの中に配置することが可能である。前記乳児用食物供給アセンブリは、i)前記オムツと、少なくとも1つのオムツの付属品と、少なくとも一部の乳児食の各用具を含み、ii)前記オムツおよび前記オムツの付属品を取り出した際に、前記空洞の胴体内で前記乳児食の一部を受容し、前記食物供給装置を用いて乳児に前記乳児食を供給するように形状が定まっている場合がある。
【0019】
本発明の別の態様に従って、パッケージ済みオムツが提供されており、同オムツには第1の、公称サイズと第2の、減少サイズを有するオムツが含まれ、前記減少サイズのオムツは持ち運びおよび収納に便利なものである。また、固定部材が提供される場合もあり、同固定部材中に前記オムツを前記第2の、減少サイズで配置することが可能である。前記固定部材は前記オムツを密封し、同固定部材により同オムツがその減少サイズのまま維持され、同固定部材を開封した際に、同オムツが公称サイズに復元されることが可能になる。
【0020】
本発明の別の態様に従って、パッケージ済みオムツが提供されており、同オムツには、第1の、公称密度から第2の、高密度に減少した圧縮オムツが含まれる。全高密度のオムツは、前記公称密度に対して少なくとも2方向の寸法で圧縮することが可能である。また、包装部材が提供されている場合もあり、前記オムツを前記第2の、高密度になった状態で同包装部材に配置することが可能である。前記包装部材によって、前記オムツが前記減少され、圧縮された状態のまま維持されるように前記オムツを密封することが可能である。
【0021】
本発明の別の態様に従って、膨張可能なオムツが提供されており、前記オムツには第1の、公称サイズから第2の、減少サイズに減少したオムツが含まれ、前記減少サイズのオムツは前記公称サイズに対して少なくとも2方向の寸法で減少されている。前記オムツを前記減少サイズで同包装部材に配置することが可能である。前記包装部材によって、前記オムツが前記減少サイズのまま維持されるように、前記オムツを密封することが可能である。
【0022】
本発明の別の態様に従って、パッケージ済みオムツが提供されており、同オムツには第1の、公称サイズと第2の、減少サイズを有するオムツが含まれ、前記減少サイズのオムツは持ち運びおよび収納に便利なものである。また、固定部材も提供されており、前記オムツを前記第2の、減少サイズで同固定部材内に配置することが可能である。前記固定部材によって、前記オムツが前記減少サイズのまま維持されるように、また同固定部材を開封した際に前記オムツがその公称サイズに復元するように前記オムツを密封することが可能である。
【0023】
本発明の追加的な特徴および利点は、以下に記載する発明の詳細な説明と伴に、実施例によって本発明の特徴を図示する添付図面を参照にして明瞭となるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下に前記図面で図示した例示的な実施形態を参照し、同実施形態を説明するために本明細書で特定の用語を使用するものとする。しかし、周知のことながら、それにより本発明の範囲を限定することを意図するものではない。本明細書で図示されている発明の特徴の代替形態および追加的な変更と、本明細書で示されている本発明の原理の追加的な適用は、当業者および本開示を十分に把握している者であれば着想し得るものであり、本発明の範囲内であると見なされる。
【0025】
図1Aから図2Bに図示するように、例示的なパッケージ済み使い捨てオムツ10は、従来の使い捨てオムツに比べ、容積が大幅に小さくてよく、より便利な形状にサイズおよび形状が設計されている。図示するように、前記パッケージ済みのオムツ10は、従来のオムツに基づいた公称サイズおよび公称形状のオムツ12として始まる。前記オムツは当業者に周知の様々なタイプのオムツうちの1つであり、様々な素材で形成することができる。前記オムツは使い捨てである場合と、使い捨て不可である場合がある。
【0026】
図1Aで示すように、前記オムツは、第一に、同オムツの公称長さLおよび公称幅Wによって特徴付けられた公称容積の形態で始まる。本明細書において、用語「公称」は、前記オムツの様々な寸法に関して製造後の標準状態であり、直ちに広げたり、着用することができる状態を意味すると理解される。従って、前記オムツ12は、消費者に通常提供されるような公称サイズの厚さ、幅および長さを有する第1の、サイズであり得る。必要不可欠ではないが、前記オムツ12は上部12aおよび下部12bを含み、前記オムツの前方部と後方部に対応することが可能である。従来のオムツの多くは、形態が異なる前方部と後方部を有する形で提供される。
【0027】
図2Aおよび図2Bで示すように、以下に記載する説明に従って製造されたパッケージ済みオムツ10の1実施例は、減少長さL2および減少幅W2によって特徴付けられた、第2の、減少容積の形態を有するオムツ12を含む。前記減少容積の形態は、幅、厚さ、容積、および全体のサイズにおいて前記公称容積の形態と異なる。前記図から分かるように、前記パッケージ済みオムツの容積全体が減少されるのみでなく、前記実施形態例において、1)長さ、2)幅、3)厚さのうち少なくとも2つが減少される可能性がある。このように、前記オムツは容積を減少した形態にすることが可能で、公称形態のオムツよりも大幅に少ないスペースで済む。
【0028】
上述したように、前記オムツ12を包装部材14に配置することが可能で、同包装部材は実質的に空気不浸透性な素材で形成することができる。第2の、減少容積の形態のオムツを前記包装部材に配置することで、公称形態のオムツよりも大幅に少ないスペースで済むパッケージ済みオムツが提供される。「実質的に空気不浸透性」とは、空気の浸透性が十分に低いため、前記製品が大幅に膨張することなく妥当な保管期間があることを意味する。
【0029】
例えば、平均海抜約5,000フィートの場所における室温および気圧で約5 Mbarまで真空に引くと、前記オムツの容積を公称容積の1/3または1/4の容積まで減少することができることが分かっている。海抜が異なる場所において類似結果が期待される。しかし、周知のように、海抜がより低い所では、さらに大幅に真空に引いて、次に前記パッケージ済み製品を海抜がより高い所に輸送することが可能である。例えば、海抜がより低い所では、1Mbarまたは2Mbarまで減圧した真空パッケージが一般的である。このように、従来のオムツを1つ収納するべきスペースに、本発明に従ってパッケージされた3、4若しくはそれ以上のオムツを収納することが可能である。前記容積が減少したパッケージ済みオムツは、収納スペースを減らすという点で利点があるだけでなく、当該オムツにより、パッケージング、輸送に必要なスペースも減り、関連処理において相当なコスト削減につながる。
【0030】
前記減少容積の形態は様々な方法で作成および維持することができるが、図2Aおよび図2Bで示すように、前記パッケージ済みオムツ10は、前記容積が減少したオムツを包み込むことが可能な包装部材14を含む。前記オムツ12を前記包装部材に配置した後、同包装部材を少なくとも部分減圧状態にして、前記オムツを少なくとも部分減圧状態に保つことが可能である。従来の真空包装法などによる様々な方法で、前記オムツおよび包装部材内の空気を減圧にすることができる。前記包装部材を減圧した後、同包装部材およびオムツ12内の減圧状態を維持するために、同包装部材を、例えば、端部16でシールすることが可能である。このようにして、前記包装部材の内部と外部で差圧が生じ、前記オムツの第2の、減少容積の形態が維持される。図2Bでは、包装部材を端部16でシールするように図示しているが、従来、この包装部材を様々な方法および様々な場所でシールすることが可能である。
【0031】
前記オムツ12を密封するように構成されている前記包装部材14を開封すると、前記オムツをその公称容積の形態に復元することが可能である。すなわち、利用者は前記包装部材の一部を切取るか、引裂くか、取り除くか、あるいは前記包装部材の密シールを開封することができ、前記作業後、前記オムツ12は、前記包装部材および/または差圧による封圧の影響を受けない。前記オムツが製造されている素材の無制限な反発力によって、同オムツはその公称形態に復元する傾向がある。前記包装部材は、開封し易くするために提供された切り込みまたはその他の意図的に形成された切れ目(図示せず)のような、開封を容易にする手段を含む場合がある。1実施形態においては、つまみ(図示せず)の付いた開封紐(tear−away band)などが提供される場合があり、前記包装部材からその開封紐を引き離す際に、同包装部材が引裂かれ、開封を容易にする。包装部材をより簡単に開封するための、数々の既知の方法のうちの1つを使って、前記パッケージの開封を容易にすることができる。
【0032】
以下に詳細に説明するように、前記減少容積の形態は、様々な方法、および図2Aおよび図2Bで示した実施形態で達成することが可能である。この減少容積の形態は、前記オムツ12の長さと幅を減少し、その厚さを増す形で折り畳むことによって形成される。次に、前記折り畳んだオムツを真空包装し、厚さを減少する(当該幅および長さもある程度減少する。)本明細書において、用語「折り畳むことによって減少」は、オムツを折り重ねたり、丸めることによって、同オムツの寸法を減少する場合を指すことを意図している。
【0033】
前記容積が減少したオムツの最終的なサイズは様々であり得るが、本発明の1態様においては、同オムツの各短縮された長さおよび幅は、その公称長さおよび幅それぞれの約1/2である場合がある。本発明の別の態様においては、前記折り畳むことによって減少したオムツは、前記オムツの公称長さの約1/3および/または1/4の長さより短い可能性がある。このように、図1Aおよび図1Bと、図2Aおよび図2Bの比較によって示されているように、前記オムツの全体的な幅および長さを大幅に減少することができる。前記オムツの厚さに対応する高さまたは厚さが増すこともあるが、同オムツの幅または長さを超える程、厚くなることはない。このような大幅な減少の結果、全体的により便利で小型サイズになるものである。
【0034】
本発明者は、従来のサイズ6のオムツのサイズおよび容積を長さ約9"x 幅約4 1/2"x 高さ/厚さ約1/4〜1"の公称サイズ(従来のパッケージから取り出した後の膨張度による)から、長さ約3 1/2"x 幅約2 1/4"x 高さ/厚さ約1"の減少サイズに減少できることを発見した。図2Aおよび図2Bで示した実施形態において、前記パッケージ済みオムツ10は、以下にさらに詳細に考察するように、他の形状も考えられるが、実質的に長方形の形状を有する、減少容積の形態である場合がある。このように、前記パッケージ済みオムツは、ハンドバッグ、ポケット、カバン、他の持ち運び用用品や容器に入れて容易に持ち運び、取り扱い、および収納することができる。
【0035】
このように、圧縮状態のパッケージ済みオムツは、ポケットサイズ、またはポケットに収納可能なサイズに製造されている場合がある。本明細書において、これは、持ち運びに便利なサイズ、例えば、従来のタバコの箱程度のサイズ、またはより小さいサイズであることを意味する。前記サイズは、一方法として、厚さ/高さ、幅、および長さの3つの寸法のうちの2つを合計すると10cm未満であり、3つのうち最長の長さが10センチメートルを超えないことを特徴とする。ポケットサイズの用具の全てが厳密にこの定義に当てはまる訳ではないが、同定義は、本明細書における当該用語の意味を理解する上で明確な指針となるものである。
【0036】
この実施例において、本発明は従来のパッケージ済みオムツと比べ大幅に少ないスペースで済む小型で、効率的なオムツを提供することが理解されるであろう。本発明は、失禁のある未成年者および成人、オムツを必要とする個人の介護者を含んだ様々な個人が有益に利用できるものである。
【0037】
例えば、幼児の親は、1若しくはそれ以上のオムツ10が、ポケット、ハンドバッグ、ブリーフケース、バックパック、またはその他の収納用バッグに容易に収納でき、比較的少ないスペースで済むという点で本発明から恩恵を受けるであろう。成人用オムツは、幼児のオムツに比べ、一般的にさらに嵩張り、収納および持ち運びがより困難であるため、失禁のある成人についても同様に有用である。また、予備の新しいオムツを持ち運ばなければならない場合、戸惑いを感じるであろう成人は、本発明に従った前記パッケージ済みオムツはあまり目立たずに持ち運びができ、他者にあまり気付かれることがないと感じることが多い。
【0038】
さらに、本発明の1態様においては、パッケージ済みでポケットに収納可能なオムツが提供されており、同オムツを内部に配置すると同オムツを包み込み、密封するように構成されている包装部材を含むものある。公称サイズに対して減少容積のサイズに前記包装部材でオムツを密封するために、オムツを同包装部材内に配置することが可能である。前記減少容積のサイズのオムツは、同オムツが個人の有するポケットに入るほど小型サイズであるという点を特徴とする。本明細書において、用語「ポケットに収納可能」は、前記オムツが衣服の一部であるポケット、若しくは個人が着用または持ち運んでいる装身具に容易に入り、また、取り出しが可能な同オムツの形態を指すものと理解される。例えば、前記ポケットに収納可能なオムツは、シャツ、上着、またはズボンのポケットに入れることが可能であり、若しくは、手提げバッグ、ハンドバッグまたはブリーフケースなどに収納あるいは、それらで持ち運びが可能であり、他者に殆ど気付かれずに済む。従って、失禁のある成人は、前記ポケットに収納可能なオムツを持ち運んでいることを他者に気付かれる心配をせずに同ポケットに収納可能なオムツを持ち運ぶことができる。また、乳児の成人保育者は、外見を損なわず、余分な携帯品の必要もなく幼児用オムツを持ち運ぶことができる。
【0039】
同様に、本発明の1実施形態においては、パッケージ済みオムツが提供されており、第1の、公称密度から第2の、高密度の状態になった圧縮オムツを含むものである。前記オムツを前記公称密度に対して少なくとも2つの寸法方向においてより圧縮することができる。また、包装部材も含まれている場合があり、前記オムツを第2の、高密度の状態でこの包装部材に配置することができる。前記包装部材で前記オムツを密封することが可能で、それにより同オムツは高密度の状態で同包装部材中に維持される。前記2つの寸法方向には、前記オムツの幅および厚さと、幅および長さと、直径および長さなどが含まれる。このようにして、減少サイズでスペース効率のよい、圧縮オムツが提供されており、個人は、人目を引くことなく、容易に前記オムツを収納および持ち運びすることができる。前記包装部材を開封することにより、前記オムツはその公称密度(通常、著しく膨張したサイズ)に膨張し、次に、従来のパッケージ済みオムツと同じような方法で使用することができる。
【0040】
本明細書において、用語「包装部材」は、素材を広範囲に包み込み、容積が減少したオムツを収納し、維持し、若しくは収納する形態であると理解される。例えば、前記包装部材によって、オムツは完全に包み込まれ、真空包装状態または他の差圧状態に置かれる場合がある。また、前記包装部材が、前記オムツの一部のみを包み込む形で同オムツの圧縮状態を維持する場合もある。さらに、本明細書の文脈においては、前記包装部材は、固定部材(以下に考察)、筐体または収納容器と同義であることが理解されることを意図している。要点としては、前記包装部材は、何らかの手段で前記圧縮オムツが膨張するのを抑圧するということである。また、当業者であれば着想可能であるように、図示されている実施例以外の別の包装部材を利用することもできる。
【0041】
オムツをその公称サイズまたは容積から、減少サイズまたは容積に減少する、本発明の1態様を図3Aから図3Eにおいて順次に示す。オムツ12は、公称容積の形態、すなわち、同オムツの製造元によって提供される従来のサイズおよび形状で始まる。この実施形態においては、前記オムツの容積を、線18が示す同オムツの縦側に沿って、折り目17で減少する。図3Cにおいて、前記オムツ12は、線20が示す同オムツの横側に沿って、19で折り畳まれている。図3Dでは、前記オムツは望ましい回数折り畳まれ、この折り畳まれたオムツは実質的に空気不浸透性な素材で形成された包装部材内に配置される。次に、包装部材14は、内部に相対的な減圧状態を形成するために減圧した後、前記オムツと同包装部材中の減圧状態を保つためにシールされる場合もある。
【0042】
当業者であれば理解するように、前記オムツおよび前記包装部材内に減圧状態を形成する工程によって、同オムツ内に残留する空気の少なくとも一部が抽出されるものである。前記オムツから余分な空気の大部分を排除することにより、大気圧で同オムツはそれ自体の重さで圧縮され、同オムツから排除された空気の量と容積分だけスペースが少なくて済む。
【0043】
図3Aから図3Eで図示した工程に加え、本発明の別の態様においては、オムツをパッケージする方法が提供されており、同オムツのサイズを持ち運びおよび収納に便利なサイズにするために容積を減少する工程を含むものである。前記容積が減少したオムツは、次に、包装部材内に配置される。前記包装部材に作用する差圧によって、前記容積が減少した、便利なサイズのオムツを密封することが可能である。本明細書において、用語「便利なサイズ」は、ポケット、手提げバッグ、ハンドバッグなどに収納するのが容易かつ便利で、またポケットや手提げバッグ内で非常に少ないスペースしか取らないオムツのサイズおよび形態を指すものと理解される。このようなサイズは、空隙が排除されることによって、嵩張るオムツが実質的に、「ペレット化」、「カプセル化」、「ポケットサイズ化」または「ポケットに入るほど小型化」(上記に定義済み)した形であると考えられ、このような形は、円筒形、長方形に近く、丸角あるいは直角である場合もある。通常、最大寸法は約4インチまたはそれ未満であるが、哺乳瓶の中に入っている用具キットのような特定用途での1実施形態においては、より長い、「棒状」の形状が使用される場合がある。しかし、別の実施形態においては、高さ/厚さ、幅、および長さの寸法がほぼ同じ大きさである円筒形または長方形の形態も同様にこのような用具キットにおいて有用である。要点としては、前記サイズは隠して持ち運ぶために便利であるということである。
【0044】
金型または他のキャビティに圧縮するなど様々な方法で、前記オムツのサイズを容積が減少した状態にすることが可能である。本実施例においては、減少容積のサイズのオムツと合致するように、同オムツが配置されている包装部材のサイズを整合し、同包装部材を構成することが可能である。一旦、前記オムツが前記包装部材に配置されると、同オムツを金型の中に圧縮するために加えられた力が解放される可能性があり、その結果、同オムツはその公称サイズおよび形状に復元する傾向があるが、同包装部材によってその傾向が抑制されるものである。従って、前記包装部材に作用する差圧は、前記オムツがその公称形態に膨張しようとする傾向の結果である。次に、a)前記オムツを膨張させる傾向にある復元力と、b)フープ力(前記包装部材が変形することによって膨張することに対する抵抗力)および前記オムツを圧縮する傾向にある差圧の組み合わせとの間で均衡状態が達される。前記包装部材の原料素材によって、この均衡状態は、主にフープ力によって生じる場合と、主に気圧差によって生じる場合がある。
【0045】
本開示の図の数多くで示されている例示的なパッケージ済みオムツは、全般的に長方形の形状を有しているが、前記容積が減少したオムツは、様々なサイズと形状であり得ると考えられる。例えば、図4で示すように、容積が減少したオムツ12aは実質的に円筒形の形状の場合もある。この実施形態は、例えば、缶や筒などの円形または円筒形の容器に前記オムツを収納する適用において有益である可能性がある。柔軟性があり、実質的に空気不浸透性な素材で包装部材14aを形成することによって、前記包装部材内に生じた減圧で、同包装部材が強制的に前記容積が減少したオムツの全体的な形状に適合することが理解される。このように、様々な適用のために、容積が減少した様々な形状で前記オムツを形成することが可能である。
【0046】
別の実施形態例においては、包装部材の形状によって前記パッケージ済みオムツの形状を調整することができる。例えば、金型のキャビティ内の包装部材中にオムツを圧縮することが可能である(同包装部材は、実質的に前記金型の形状に適合する形状を有する。)その後、前記オムツはフープ力、気圧差、またはこれらの組み合わせに抵抗して僅かに膨張する可能性があるが、前記包装部材はその形状を維持する。
【0047】
図5で図示するように、本発明の別の態様においては、オムツ用具キット40が提供される。前記用具キットには、上記で考察した実施形態に従ったパッケージ済みオムツ10が含まれており、また、少なくとも1つのオムツ付属品42Aと、前記パッケージ済みオムツおよびオムツ付属品の各品が配置されている容器44も提供されている。乳児または失禁のある成人の介護用製品を提供している当業者であれば周知のように、前記オムツ付属品は、このような個人の介護に必要なオムツかぶれ用軟膏または他の薬品、タルカムパウダー/ベービーパウダー、ローション、ウェットティッシュまたはドライティッシュ、綿棒、使用済みオムツ用の汚物処理袋などを含む(これに限定されるものではない)、様々な用具である。図示されている実施形態例においては、軟膏42Aのパッケージとウェットティッシュ42Bは前記用具キットの中に含まれている。
【0048】
このように、1実施例においては、実質的に、汚れたオムツを取り替えるのに必要な用具の全てが、小型でスペースを最適化した用具キットで提供されており、オムツを必要とする個人の保育者/介護者は前記用具キットを容易に持ち運びおよび収納することができる。前記用具キットは、保育者/介護者の日常必需品として使用、若しくは、野外活動、旅行、出張、自宅外のレクリエーション行事などの特別な状況、または、スペースと持ち運びの便利さが重視される他の状況で使用するのに有益である場合がある。このような状況では、前記保育者/介護者は、持ち運びが必要な用具の数を最小限にすることを望んでおり、必要に応じて都合よく1つ若しくは2つの用具キットを持ち運ぶことができ、通常であれば行事や活動の間に持ち運ばなければならない従来のおむつ用バッグを持ち運ばずに済む。また、本発明における減少サイズのオムツ用具キットにおいては、1若しくはそれ以上の用具キットを車のグローブボックスのような人目に付かない場所に収納することが可能で、予備のオムツを忘れたり、使用した場合の「緊急」時に取り出すことができる。
【0049】
別の実施形態において、失禁のある青年者または成人用に用具キットを構成することができる。前記用具キットに衣服の染み取り用具をさらに含むことが可能である。新しいオムツ、ティッシュ、ローション、軟膏、または他の薬品を含んだ、通常オムツを取り替えるために必要な用具に加えて、いくつか例を挙げると、前記用具キットには、香水またはコロンの小型容器、匂い取りのスプレーの小型容器、または、失禁のある成人が必要と感じ、持ち運びに安心感を与える他の用具を含むことができる。
【0050】
図5で図示するように、前記オムツ用具キット40には、実質的に長方形の形状の容器44を含むことが可能である。このような用具キットは積み重ねおよび収納が簡単にでき、ポケット、ハンドバッグ、または他の携帯品の中にきちんと納まる。図6で示すような別の実施形態においては、容器46は実質的に円筒形の形状である場合がある。この実施形態においては、オムツ12bを円筒形の形状、若しくは、前記円筒形容器内の利用可能なスペースを最大限に利用し易くする他の形状に形成する場合がある。また、図6で図示した実施例には、ウェットティッシュ42Cが含まれており、同ティッシュは、円筒形容器内に配置するためにディスク状またはドーナツ形の形態で配列することができる。図6Aに関して、個別のティッシュ43は、アコーディオン状に折り畳まれ、次に、前記折り目に対して直角の軸45の周囲に巻き付けられる。このようにして構成されたティッシュを驚くほど数多く、驚くほど小さなスペースに収めることができる。このように、6枚または7枚のティッシュ、若しくは別の選択数のティッシュを前記容器46内に収納し、十分な供給を確保することができる。
【0051】
図7の実施例で図示する本発明の別の様態においては、オムツ50、1若しくはそれ以上のオムツ付属品52、および乳児食の一部54を含む乳児保育用具キット49が提供される場合がある。また、乳児用哺乳瓶のアセンブリも提供されており、同アセンブリは空洞体56および同空洞体に取り付け可能な装置の乳首状の食物供給部分58を有する。カバー59aまたは59bが提供される場合があり、前記食物供給部分を衛生的に保つ。前記カバーは、切り取り可能な使い捨て用フィルムカバー(例えば59b)または、より従来的で交換可能な蓋(例えば59a)でもよい。食物供給装置全体は使い捨て用に製造される場合と、再利用できるように製造される場合がある。図示するように、前記オムツ、オムツ付属品、および乳児食の一部は、持ち運びが便利なように前記乳児用食物供給アセンブリ内に配置することができる。このように、前記乳児用食物供給アセンブリは、i)前記オムツ、オムツ付属品、および乳児食の一部を含み、ii)前記オムツおよびオムツ付属品を取り出した後、前記空洞体内で前記乳児食の一部(および妥当な場合は水)を受容するように構成され、それにより、前記用具キットの容器として機能していた食物供給装置を通して乳児に乳児食を供給することが可能になる。1実施形態においては、前記乳首状の部分は乳児用粉ミルクを供給するように構成され、別の実施形態においては、粉ミルク/シリアルの混合物、クリーム状の野菜または果物、あるいはその類似物などの乳児用流動食を供給するように構成される場合もある。1実施形態において、乳児食は粉末状であることもあり、水を加えることによって戻すことができる。化学作用によるカイロ(従来の手を温めるカイロと類似した、または同様のもの)が前記乳児用粉ミルクまたは別の乳児食を温めるように提供される場合もある。
【0052】
この実施例においては、実質的に、乳児に食物供給および乳児のオムツを取り替えるのに必要な用具の全てが、小型で持ち運びが容易な用具キットに供給されている。乳児の保育者は、前記提供用具を収納するために前記用具キットを使用し、乳児に食物を与えたいと思ったときに、乳児食の一部を準備して、本実施形態(従来の哺乳瓶と類似しているが、取り外し可能な底と供に提供されている)で図示する前記乳児用食物供給アセンブリで乳児に食物供給をすることができる。
【0053】
実施例で図示するように、前記食物供給アセンブリ49の前記空洞体56は、正方形、三角形、および他の多面体の断面形状などの他の形状も考えられるが、実質的に円筒形の形状である。前記乳児食の一部には、乳児用粉ミルクおよび濃縮ミルク、凍結乾燥され、粉末状になった後、濃縮されてクリーム状になった野菜、果物および他の乳児食、さらに、シリアルミックスなどを含んだ、乳幼児が摂取するのに適した様々な食物が含まれる可能性がある。保育者は、前記食物供給アセンブリから全ての用具を容易に取り出し、食物供給用に前記アセンブリを組み立て、前記乳児食の一部を(上述したように、必要であれば水、若しくは同乳児食に追加可能な他の液体と伴に)戻し、食物供給装置58(実施形態で図示した従来の乳児用哺乳瓶の乳首)を用いて、前記食物を乳児に与えることができる。
【0054】
1実施形態において、前記食物供給装置には二重壁構造が含まれ、それによって断熱性がより高くなり、ミルクや他の乳児食をより長期間望ましい温度に保つことができる。また、この断熱性を促進、または熱湯を持ち運ぶことが可能でない場合に加温を開始するために、上述したように、熱源55を前記食物供給アセンブリ内に配置することができる。乳児食の一部、さらに、前記乳児食に加えられた任意の液体を加温するための熱を提供するように前記熱源を設定することが可能である。牛乳または水などの冷たい液体を加えなければならない場合は、前記液体および乳児食を、乳児が良好な耐用性を示し、且つ、より受け入れ易い温度まで加温することができる。上述したように、前記熱源は、2若しくはそれ以上の別個の素材が混合されたとき、若しくはそれらが空気に曝されたときに発熱反応を起こすような従来の化学作用による加熱装置である場合がある。これらの装置は、粒状の反応物質、化学的に活性化したゲル加熱源などのパッケージである場合がある。前記熱源と協働して前記乳児用粉ミルクまたは他の食物を加熱するよう前記食物供給装置を設定することが可能である。1実施形態においては、上述した二重壁構造の外壁である、外側容器(図示せず)が用具キットに含まれている場合がある。この外側容器は連続壁であるか、若しくは、通気孔(例えば、空気を空気反応性の加温パッドに通すためのもの)を有することもある。前記乳児用食物供給アセンブリが配置されている外側容器を形成する素材として、メッシュまたは他の繊維製品を使用することができる。前記食物供給アセンブリを受容して保護するように前記外側容器を構成することが可能で、また、前記熱源と前記空洞体56の間の密接な接触を維持するために、この外側容器によってこの熱源を包み込むことができる。
【0055】
別の実施形態において、前記熱源は、熱を供給するための別の手段であってもよい。例えば、シガレットライター、ソーラーリフレクタ、拡大鏡、またはその他より高温の熱源の使用が可能な金属製の外側スリーブと、水を入れるための環状間隙と、ミルクまたは食物を入れるための内側の容器、若しくは、前記外側スリーブを加熱し、前記内側スリーブの内容物をより穏やかに温めることができる別のより高熱の熱源を提供することができる。このような構成によって、前記高温の熱源を取り出した後、前記外側スリーブの急速な冷却が促進されて、安全な取り扱いが可能になり、食物供給用の内側スリーブを取り出すことができるようになる。
【0056】
図8で示す本発明の別の実施形態例においては、複数のパッケージ済み使い捨てオムツ(図示せず)、またはオムツ用具キット40、40Aは、親容器60の中に各容器が縦に積み重ねられ、一括にパッケージされる形で提供される場合もある。前記親容器60は、前記複数のパッケージの中から40のうちの1つを利用することを可能にする取り外し可能なアクセスパネル(図8では事前に取り外し済み)を含む場合もある。穿孔した取り外し可能なアクセスパネルまたはヒンジ式パネルなどの取り外し可能なアクセスパネルを提供することは、当業者に周知の多様な方法のうちの1つである。前記アクセスパネルの底部62は、前記親容器60の底部64から、前記容器の高さ「h」と実質的に等しい距離だけ垂直に平行移動した場所に配置することができる。使用用の最後の容器を前記アクセスパネルの下に配置することによって、前記親容器の形状が維持され、製品の保管期限の間の様態が改善されることが分かっている。
【0057】
このように、用具キットの1つを前記親容器から取り出すと、この取り出した用具キットの直上の用具キットが、当該キットと同じ場所に収まり、同親容器からの取り出しが容易になる。前記取り出し可能なパネルから用具キットを容易に引き出すことができるように、切り込み66が同パネルに近接した位置に提供される場合がある。前記親容器60を多数の用具キット40を包装し、輸送するために利用することができ、また、小売店センターまたは他の販売場所での販売に利用するのに利点がある。図7に示した親容器は、6つのオムツ用具キットを収納および取り出すように構成されているが、6つよりも少ない、またはそれ以上の用具キットの収納および取り出し用に構成された親容器を提供することも可能であり、前記親容器の様々な場所に配置および位置合わせされた2若しくはそれ以上のアクセスパネルを具備してもよい。
【0058】
図9Aおよび図9Bでは、本発明の別の実施例に従ったオムツ用具キット68を図示する。この実施形態においては、オムツ70および様々なオムツ付属品72が包装部材74内に入っている。上述したように、前記付属品には、乳児用軟膏、乳児用ティッシュ、ベビーパウダーなどが含まれる。この実施例においては、前記付属品には、乳児用軟膏72Aおよびティッシュ72Bが含まれる。他の付属品を代用したり、追加することも可能ある。76は、隣接するコンパートメントであって、各コンパートメントに異なる製品を保持することが可能なコンパートメントを画成する包装部材に形成された閉じ目を示す。前記閉じ目によって、製品が分割され、前記包装部材に対して製品ごとに異なる処理が可能になる。例えば、上述したように、オムツ70は減少容積の形態で前記包装部材に配置することができ、同包装部材を減圧して、前記オムツの周囲を真空包装することが可能である。しかし、乳児用軟膏72Aを真空包装することは可能だが(余分な空気を排除して不浸透性の容器に既に包装されている場合)、その対応するコンパートメントの中で真空包装する必要はない(既に包装されていない場合は、実際に困難である)。同様に、前記ティッシュ72bは、真空包装されていないが、余分な空気を排除して不浸透性の容器に既に包装されている場合は、真空包装することが可能である。
【0059】
前記オムツ70を真空包装することが望ましい場合もあり、また、一部の付属品にそのような処理を行うことは可能だが、ある種の付属品については、そのような処理が適さないものもある。例えば、上述した事前に包装していない軟膏72aおよびティッシュ72に関していえば、乳児用ティッシュは、オムツ取替えに関連する洗浄処理を促すため、通常、外見上石鹸水に類似した液体洗浄剤で飽和しているか、少なくとも同洗浄剤で湿った状態にある。減圧状態に置かれた場合、前記ティッシュから水分が喪失する可能性があり、その結果、同ティッシュの機能が十分に果たされない。さらに、前記減圧処理の間に過度の水分喪失が起こった場合、真空に引いた後に前記水分が前記包装部材のシールを妨げて、同包装部材が早期に破損する可能性がある。前記軟膏についても同様の結果が当てはまり、この場合、真空包装処理はさらに困難である。このように、一部の製品については、真空包装は望ましくないものであるか、若しくは不必要なものであり、これらの製品は、減圧下に置かずに前記包装部材中にパッケージすることが可能である。
【0060】
このような問題を解決するために、1実施形態において、本発明は、処理方法が異なる別個のコンパートメントを含むオムツ用具キットを提供する利点を持つ。図示する実施例では、前記オムツ70を含むコンパートメントには、同オムツの減少容積の形態の維持を容易にするため、減圧処理を行うことが可能である。前記軟膏72Aが入っているコンパートメントには、状況によって、減圧処理を行う場合と行わない場合がある。前記ティッシュ72Bが入っているコンパートメントは単にシールして、減圧処理によって水分を喪失することなく、前記ティッシュの水分を保つことができる。他のコンパートメント(図示せず)には、各コンパートメントに収納されている製品に従って処理を行うことが可能である。
【0061】
図9Aおよび図9Bで示したコンパートメントを有する包装部材に加え、図9Cで示す本発明の別の実施形態例においては、前記用具キットの全コンポーネントが1つの包装部材74’中に含まれ、減圧状態下でシールされるオムツ用具キット68’を提供することが可能である。例えば、オムツティッシュ69および/または他の付属品を、液体の拭き取り剤と伴に、74"のような1若しくはそれ以上の包装材中に事前にパッケージすることができる。このようにして、オムツおよび1若しくはそれ以上の付属品の双方は、一体となって1つの使い捨て用具キットを形成し、1つの包装部材71’の中に一体的にパッケージすることができ、前記包装部材を開封した後、全ての用具を取り出すことが可能になる。
【0062】
図10Aから10Eに関する本発明の1実施形態においては、前記容積が減少したオムツが配置された包装部材に高差圧を作用させずに、前記オムツを具備することができる。この処理を可能にする一工程の具体例を図10Aから10Eで図示する。この実施形態においては、「解放状態」のオムツ80が、同オムツの両端に隣接して配置された一対の包装部材のシェル(shell)82と伴にチャンバ84B内に置かれている。図10Bで図示するように、ラム86および88を作動して前記オムツを減少容積の形態に圧縮することが可能である。最適な減少容積に達した後、図10Cで図示するように、前記オムツ/シェルアセンブリを、前記チャンバ84Aと84Bの間に画成されたチャネル85の隣接部に移動する。
【0063】
チャネル85によって前記オムツ/シェルアセンブリへのアクセスが提供され、固定ストラップ90を前記シェル82へ取り付けることが可能になる。前記ストラップは、前記オムツの容積を減少するために加えられた圧力が解放された後、前記シェル82の相対位置を維持するのに役立つ。図10Eで図示するように、前記オムツと接触している前記ラム86、88および両チャンバ84を取り外すことが可能で、前記包装部材は前記オムツ/シェルアセンブリを減少容積の形態のまま保つ。このように、前記オムツを減少容積のサイズに構成し、それを維持するために前記包装部材を減圧状態にする必要はない。別の実施形態においては、前記固定ストラップを適用することにより前記包装部材が気密になり、同包装部材が均衡状態まで膨張した後、同包装部材にかかる差圧およびフープ力の組み合わせによって、前記オムツを収納することができる。
【0064】
図11Aおよび図11Bによって示すように、本発明の1態様においては、前記オムツ12を第1の、公称サイズに対して第2の、減少サイズで配置することができる固定部材92を提供する場合がある。前記固定部材92によって前記オムツが密封されることで、前記オムツは減少サイズのまま維持され、同固定部材を開封することによりにその公称サイズに復元する。前記固定部材は、ストラップか、一連の独立したまたは相互に結び付いたストラップか、若しくは、図11Bで示すように、前記固定部材94は、網目状の素材を含む場合もある。前記オムツ12を前記減少サイズに維持するのに十分な力を有する素材で前記固定部材を形成することが可能だが、同固定部材は、前記第1の、公称サイズに前記オムツを解放するために、例えば、消費者が、パッケージの「開封紐式」開け口で通常提供されるように、開封し易い場所を巧みに利用することによって取り出しが可能なものである。
【0065】
上記の実施形態は、本発明の原理を適用した具体例であることが理解されるものである。当業者であれば、本請求項で説明する本発明の原理および概念から逸脱しない範囲で様々な変更を行うことが可能であることは自明である。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1A】図1Aは、本発明の1実施形態に従った、公称形態のオムツの上面図である。
【図1B】図1Bは、図1Aにおける前記オムツの側面図である。
【図2A】図2Aは、本発明の1実施形態に従った、容積が減少された形態のオムツの上面図である。
【図2B】図2Bは、図2Aにおける前記オムツの側面図である。
【図3A】図3Aは、本発明の1実施形態に従った、オムツの透視図である。
【図3B】図3Bは、図3Aの前記オムツを同オムツの縦側に沿って折り畳む工程を示す透視図である。
【図3C】図3Cは、図3Bの前記オムツを同オムツの横側に沿って折り畳む工程を示す透視図である。
【図3D】図3Dは、図3Cの前記オムツが包装部材内に配置されていることを示す透視図である。
【図3E】図3Eは、図3Dの前記オムツが図3Dの前記包装部材内で減圧状態に置かれていることを示す透視図である。
【図4】図4は、本発明の1態様に従った、実質的に円筒形の形状で容積が減少されたパッケージ済みオムツの端面図である。
【図5】図5は、本発明の1態様に従った、オムツ用具キットの透視図である。
【図6】図6は、本発明の1態様に従った、別のオムツ用具キットの透視図である。
【図6A】図6Aは、本発明の1態様に従った、1実施例である図6の前記用具キットで使用可能なオムツに付属するティッシュの透視図である。
【図7】図7は、本発明の1態様に従った、乳児保育用具キットの透視図である。
【図8】図8は、本発明の1態様に従った、親容器の透視図である。
【図9A】図9Aは、本発明の1態様に従った、別のオムツ用具キットの上面図である。
【図9B】図9Bは、図9Aの前記オムツの側面図である。
【図9C】図9Cは、本発明の1態様に従った、オムツ用具キットの別の実施例の側面図である。
【図10A】図10Aは、本発明の1態様に従った、オムツをパッケージする処理の1工程を示す概略図である。
【図10B】図10Bは、図10Aの前記処理の別の工程示す概略図である。
【図10C】図10Cは、図10Aの前記処理の別の工程示す概略図である。
【図10D】図10Dは、図10Aの前記処理の別の工程示す概略図である。
【図10E】図10Eは、図10Aの前記処理の別の工程示す概略図である。
【図11A】図11Aは、本発明の1態様に従った、固定部材によって固定されたオムツの透視図である。
【図11B】図11Bは、本発明の1態様に従った、別の固定部材によって固定されたオムツの透視図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パッケージ済みオムツであって、
オムツの公称長さおよび公称幅によって特徴付けられた第1の、公称容積の形態と、前記オムツを折り畳んでなる減少長さおよび減少幅によって特徴付けられた第2の、減少容積の形態とを有するオムツと、
実質的に空気不浸透性な素材で形成された包装部材とを有し、
前記オムツは、前記包装部材中に前記第2の、減少容積の形態で配置されており、
前記包装部材は、シールされかつ少なくとも部分減圧されており、前記オムツを少なくとも前記部分減圧状態内に収納することにより、前記包装部材の内外部の差圧が前記第2の、減少容積の形態を維持するようになっているものであり、
前記パッケージ済みオムツは、ポケットに収納可能なサイズであり、前記包装部材を開封することにより、前記公称容積の形態に復元するように構成されたものである、
パッケージ済みオムツ。
【請求項2】
請求項1記載のパッケージ済みオムツにおいて、前記オムツを折り畳んでなる減少長さおよび減少幅は、それぞれ、前記オムツの公称長さおよび公称幅の約1/2未満である。
【請求項3】
請求項1記載のパッケージ済みオムツにおいて、前記オムツを折り畳んでなる減少長さは、前記オムツの公称長さの約1/3未満である。
【請求項4】
請求項1記載のパッケージ済みオムツにおいて、前記オムツを折り畳んでなる減少長さは、前記オムツの公称長さの約1/4未満である。
【請求項5】
請求項1記載のパッケージ済みオムツにおいて、前記オムツは使い捨てオムツを有するものである。
【請求項6】
請求項1記載のパッケージ済みオムツにおいて、前記オムツの前記減少容積の形態は実質的に長方形の形状を有するものである。
【請求項7】
パッケージ済みオムツであって、
公称長さ、公称幅および公称厚さによって特徴付けられた第1の、公称形態と、減少長さおよび減少幅によって特徴付けられた第2の、減少形態を有するオムツであって、
前記減少長さは約2インチ〜約4インチの間であり、前記減少幅は約1.0インチ〜約2.5インチの間であり、前記第2の、減少形態における前記厚さは約0.5インチ〜約1.5インチの間であるオムツと、
前記オムツが前記第2の、減少形態で配置および維持される固定部材と
を有するパッケージ済みオムツ。
【請求項8】
請求項7記載のパッケージ済みオムツにおいて、前記オムツの減少長さおよび減少幅は、それぞれ、前記オムツの公称長さおよび公称幅の約1/2未満である。
【請求項9】
請求項7記載のパッケージ済みオムツにおいて、前記オムツの減少長さは、前記オムツの公称長さの約1/3未満である。
【請求項10】
請求項7記載のパッケージ済みオムツにおいて、前記オムツの減少長さは、前記オムツの公称長さの約1/4未満である。
【請求項11】
請求項7記載のパッケージ済みオムツにおいて、前記オムツは使い捨てオムツを有するものである。
【請求項12】
パッケージ済みオムツであって、
第1の、公称サイズと第2の、減少サイズとを有するオムツであって、前記オムツの前記減少サイズが、前記オムツと包装部材の持ち運びおよび収納に便利なポケットサイズであるオムツと、
包装部材とを有し、
前記オムツは、前記包装部材の内部に前記第2の、減少サイズで配置されており、前記包装部材は、前記オムツを前記減少サイズに維持するよう、また、前記包装部材を開封することにより、前記公称サイズに復元するよう、前記オムツを密封するものである、
パッケージ済みオムツ。
【請求項13】
請求項12記載のパッケージ済みオムツにおいて、前記オムツの便利な減少サイズは、前記オムツの公称サイズの約1/2未満である。
【請求項14】
請求項12記載のパッケージ済みオムツにおいて、前記オムツの便利な減少サイズは、前記オムツの公称サイズの約1/3未満である。
【請求項15】
請求項12記載のパッケージ済みオムツにおいて、前記オムツの便利な減少サイズは、前記オムツの公称サイズの約1/4未満である。
【請求項16】
パッケージ済みオムツであって、
実質的に長方形の公称形状と、実質的に円筒形の減少形状を有するオムツであって、
前記実質的に円筒形の減少形状は、約0.5インチ〜約1.5インチの間の直径を有し、長さは約2インチ〜約4インチの間であるオムツと、
前記オムツが実質的に円筒形の減少形状で配置および維持される固定部材であって、前記オムツを開放するために開封可能なように構成され、開放後、前記オムツは前記公称形状に復元するものである固定部材と
を有するパッケージ済みオムツ。
【請求項17】
請求項16記載のパッケージ済みオムツにおいて、前記オムツは使い捨てオムツを有するものである。
【請求項18】
オムツのパッケージ方法は、
オムツの縦横面の両面に沿って、前記オムツを少なくとも一回折り畳む工程と、
前記折り畳まれたオムツを実質的に空気不浸透性な素材から成る包装部材内に配置する工程と、
前記包装部材および前記折り畳まれたオムツから空気を減圧して、ポケットサイズのオムツを形成し、利用者が前記包装部材を開封することにより、使用のために膨張可能な状態に構成する工程と、
前記オムツをポケットに収納可能なサイズの状態に維持するために、前記包装部材および前記折り畳まれたオムツ内に生じた相対減圧状態を維持するよう前記包装部材をシールする工程と
を有する方法。
【請求項19】
請求項18記載の方法において、前記オムツの縦横面の両面に沿って、前記オムツを少なくとも一回折り畳む工程は、さらに、前記オムツの縦横面の両面に沿って、前記オムツを少なくとももう一回折り畳む工程を有するものである。
【請求項20】
オムツのパッケージ方法は、
オムツのサイズを持ち運びおよび収納に便利な前記オムツのサイズに容積減少する工程と、
前記減少容積のオムツを包装部材の中に配置する工程と、
前記オムツの減少容積のサイズを前記包装部材で維持する工程と
を有する方法。
【請求項21】
請求項20記載の方法において、前記オムツの減少容積のサイズを維持する工程は、前記減少容積のサイズを前記包装部材に作用する差圧で維持する工程を含むものである。
【請求項22】
請求項20記載の方法において、前記オムツのサイズを持ち運びおよび収納に便利な前記オムツのサイズに容積減少する工程は、さらに、前記オムツを実質的に長方形の形状に折り畳む工程を有するものである。
【請求項23】
請求項20記載の方法において、前記オムツのサイズを容積において減少し、前記オムツを持ち運びおよび収納に便利なサイズにする工程は、さらに、前記オムツを実質的に円筒形の形状に丸める工程を有するものである。
【請求項24】
請求項20記載の方法において、前記包装部材に作用する差圧は、前記包装部材内に減圧状態を形成し、前記包装部材をシールする工程によって生じるものである。
【請求項25】
パッケージ済みオムツであって、
包装部材であって、当該包装部材の内部に配置されたオムツを包み込み、密封するよう構成された包装部材と、
前記包装部材内に配置され、公称サイズに対して容積減少したサイズで前記包装部材によって密封されたオムツを有し、
前記オムツの減少容積サイズは、個人のポケットに収納可能である点で特徴付けられるものである、
パッケージ済みオムツ。
【請求項26】
パッケージ済みオムツであって、
第1の、公称密度から第2の、高密度に減少した圧縮オムツであって、前記オムツの前記高密度は、前記公称密度に対して少なくとも2つの寸法方向において、圧縮されているものであるオムツと、
包装部材とを有し、
前記オムツは、前記包装部材の内部に前記第2の、高密度で配置されており、
前記包装部材は、前記高密度で前記オムツを維持するために、前記オムツを密封するものである、
パッケージ済みオムツ。
【請求項27】
膨張可能なオムツであって、
第1の、公称サイズから第2の、減少サイズに減少したオムツであって、前記オムツの前記減少サイズは前記公称サイズに対して少なくとも2つの寸法方向において減少したものであるオムツと、
包装部材とを有し、
前記オムツは、前記包装部材の内部に前記第2の、減少サイズで配置されており、
前記包装部材は、前記減少サイズに前記オムツを維持するために、前記オムツを密封するものである、
膨張可能なオムツ。
【請求項28】
パッケージ済みオムツであって、
第1の、公称サイズと、第2の、減少サイズとを有するオムツであって、前記オムツの前記減少サイズは、前記オムツの持ち運びおよび収納に便利なものであるオムツと、
固定部材とを有し、
前記オムツは、前記固定部材の内部に前記第2の、減少サイズで配置されており、
前記固定部材は、前記オムツを前記減少サイズに維持し、前記固定部材を開放することにより、前記オムツを前記公称形状に復元するために、前記オムツを密封するものである、
パッケージ済みオムツ。
【請求項29】
オムツ用具キットであって、
請求項1、7、12、16、25、26、27および28のいずれかに記載のパッケージ済みオムツと、
少なくとも1つの付属品と、
前記パッケージ済みオムツおよび前記付属品のそれぞれが配置されている容器と
を有するオムツ用具キット。
【請求項30】
請求項29記載の用具キットにおいて、前記容器は、実質的に長方形の形状である。
【請求項31】
請求項29記載の用具キットにおいて、前記容器は、実質的に円筒形の形状である。
【請求項32】
請求項29記載の用具キットにおいて、前記オムツ付属品は、ウェットティッシュを含み、前記ウェットティッシュは、前記円筒形容器内での配置用にドーナツ形の形態で配列されているものである。
【請求項33】
請求項30記載の用具キットにおいて、この用具キットは、さらに、
親容器中に縦に積重された複数の容器を有し、前記親容器は、前記複数の容器のうちの1つにアクセスすることを可能にする取り外し可能なアクセスパネルを含むものである。
【請求項34】
請求項33記載の用具キットにおいて、アクセスパネルの底部は、前記親容器の底部から、前記複数の容器のうちの1つの高さと実質的に等しい距離だけ垂直に移動した場所に配置されているものである。
【請求項35】
乳児保育用具キットであって、
オムツと、
オムツ付属品と、
乳児食の一部と、
空洞体と当該空洞体に取り付け可能な食物供給装置とを有する乳児用食物供給アセンブリであって、前記空洞体の内部に前記オムツと、オムツ付属品と、および乳児食の一部との各部材が配置されているものである乳児用食物供給アセンブリとを有し、
乳児用食物供給アセンブリは、i)前記オムツと、オムツ付属品と、乳児食の一部との各部材を含み、ii)前記オムツおよびオムツ付属品を取り出した後、前記空洞体内で前記乳児食の一部を受容し、前記食物供給装置で乳児に前記乳児食を供給するように構成されているものである、
乳児保育用具キット。
【請求項36】
請求項35記載の用具キットにおいて、前記食物供給アセンブリの前記空洞体は、実質的に円筒形の形状である。
【請求項37】
請求項35記載の用具キットにおいて、前記乳児食の一部は、乳児用粉ミルクを含むものである。
【請求項38】
請求項35記載の用具キットにおいて、前記乳児食の一部は、乳児用濃縮ミルクを含むものである。
【請求項39】
請求項35記載の用具キットにおいて、この用具キットは、さらに、
前記食物供給アセンブリ内に配置されている熱源であって、前記乳児食の一部を加温するための熱を提供するよう構成されている熱源を有するものである。
【請求項40】
請求項35記載の用具キットにおいて、この用具キットは、さらに、
乳児用食物供給アセンブリが配置されている外側容器であって、前記食物供給アセンブリを受容および保護するように構成された外側容器を有するものである。
【請求項41】
請求項40記載の用具キットにおいて、前記外側容器および前記食物供給アセンブリのそれぞれは、実質的に円筒形の形状を含むものである。
【請求項42】
パッケージ済みオムツであって、
第1の、公称容積の形態と、第2の、減少容積の形態とを有するオムツと、
実質的に空気不浸透性な素材で形成された包装部材とを有し、
前記オムツは、前記包装部材の内部に前記第2の、減少容積の形態で配置されており、
前記包装部材は、シールされ、少なくとも部分減圧されており、前記オムツを少なくとも部分減圧状態内に収納するようになっているものである、
パッケージ済みオムツ。
【請求項43】
パッケージ済みオムツであって、
第1の、公称容積の形態と、第2の、減少容積の形態とを有する使い捨てオムツと、
実質的に空気不浸透性な素材で形成された包装部材であって、前記包装部材の内部に前記オムツは、前記第2の、減少容積の形態の配置されているものである包装部材とを有し、
前記包装部材は、シールされ、少なくとも部分減圧されており、前記オムツを少なくとも部分減圧状態内に収納するようになっているものである、
パッケージ済みオムツ。
【請求項44】
オムツパッケージであって、
第1の、公称容積の形態と、第2の、減少容積の形態とを有する複数のオムツと、
実質的に空気不浸透性な素材で形成された包装部材とを有し、
複数のオムツうちの各オムツは、前記第2の、減少容積の形態で、前記包装部材に配置されており、
前記包装部材は、シールされ、少なくとも部分減圧されており、前記複数のオムツを少なくとも部分減圧状態内に収納するようになっているものである、
オムツパッケージ。

【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図3E】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図6A】
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【図7】
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【図8】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図10A】
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【図10B】
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【図10C】
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【図10D】
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【図10E】
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【図11A】
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【図11B】
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【公表番号】特表2007−505694(P2007−505694A)
【公表日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−526935(P2006−526935)
【出願日】平成16年9月7日(2004.9.7)
【国際出願番号】PCT/US2004/029286
【国際公開番号】WO2005/027777
【国際公開日】平成17年3月31日(2005.3.31)
【出願人】(506094253)ダイパールーズ、エルエルシー (1)
【Fターム(参考)】