説明

パッケージ

【課題】タンポンのための可搬式パッケージを提供する。
【解決手段】約1日分のタンポン用の複数の小型パッケージが、携帯用外箱の中に提供される。小型パッケージ内のタンポンは、1列に提供され、パッケージの底に個々に接着されてもよい。小型パッケージは、ポケット等の小さな空間にパッケージを挿入することを容易にするよう先細にされてもよい。個々のパッケージは、中箱の中身への即時アクセスを可能にするよう、中箱から移動可能な外スリーブにより被覆される中箱を伴って形成されてもよい。不注意に開くことに抵抗するクロージャは、先細パッケージの先細端部に対して特に構成されてもよい。クロージャは、視界から、その係合要素を隠してもよい。所望であれば、クロージャがパッケージをしっかりと閉じていることをユーザーに合図するように、クロージャによる聴覚又は触知キューのようなフィードバック特徴が提供されてもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タンポン等の物品のためのパッケージに関する。より具体的には、本発明は、鞄若しくはポケットの中で、又は別の目立たない様式で、容易に収納及び携帯可能である、タンポンのための可搬式パッケージに関する。加えて、本発明は、可搬式パッケージに関し、該パッケージは、その中身の容易な取り出しを可能にするが、該パッケージを小さな空間に容易に収納することもなお可能にする。また、本発明は、先細パッケージの改善にも関する。本発明は、更に、限定されないが、先細パッケージ等のパッケージのためのクロージャに関する。
【背景技術】
【0002】
個人用の婦人衛生物品の保管及持ち運びのためのパッケージは、既知である。それらは、女性がより多くの時間を自宅から離れて過ごし、個人的な愛用の衛生物品の少量の予備を携帯するのに便利であることを見出すに伴って、一層一般的になっている。特に、女性は、鞄、ブリーフケース、小型鞄、及び洋服のポケットの中に、1日分の婦人衛生物品を携帯することを好む。残念ながら、女性は一杯にしたパッケージを鞄の中に入れると、必要になるまでそのパッケージのことを忘れてしまうことが頻繁にある。しばしば、そのパッケージは鞄の底に落ちて、埃、小銭、ペン、及び他の諸々の身の回り品に曝される。パッケージは、時には押潰され、それ自体開いてしまう。これにより、パッケージ及び/又は個々の婦人衛生物品にくずが入り込み、パッケージから係合解除し、汚染又は変形により使用不可能となる。このため、このようなパッケージは、内側の中身が汚染しないように保つ能力も有しながら、丈夫で目立たなくあるべきである。また、パッケージは、鞄の中の他の様々な中身がずれる間、確実にパッケージが閉じたままであり、かつ婦人衛生物品がパッケージ内にしっかりと収容されたままであるようにする、クロージャを有するべきである。
【0003】
婦人衛生パッケージを鞄又はポケット内で携帯することに関する別の課題は、騒音であり得る。一部のパッケージ、特に指式タンポンパッケージ内では、タンポンが取り出されると、残りのタンポンは、パッケージ内で移動する、又は音を立てる、ある程度の自由度を有する。これは、しばしば、鞄や洋服が移動又はずれを受ける時に、騒音が生成される結果となる。
【0004】
多くの女性は、月経中であることに関するプライバシーを維持しながら、お洒落で審美的に美しい鞄等の装飾品を携帯することを楽しむ。一部の鞄は、開口した、又はジッパー式の区画を側面に有する。これらの区画は、典型的には、ポケット型であり、平らになることが意図されている。女性がこれらの区画に小銭又は婦人衛生物品のパッケージを定置することは珍しくない。婦人衛生物品が、それらを収容する装飾品のイメージ全体を損なわないように、婦人衛生物品がそのような装飾品の中で突出しないことが、特に望ましい。複数の婦人衛生物品を収容し、鞄の区画の平らな様式の範囲内に定置するのに好適である小型パッケージを有するには、全体の形状がパッケージの体積を最小限に抑えるように、パッケージが設計されることが要求される。加えて、収納するための小さな空間への挿入を容易にする形状であるパッケージを有することは、特に有益である。
【0005】
目立たないことは重要ではあるが、女性が婦人衛生物品を容易に取り出せる能力が、小型のパッケージサイズに、容易に妥協されてはならない。パッケージ内側の中身へのアクセスを達成する1つの方法は、再度閉じることのできる蓋又はフラップを組み込むことである。蓋の構成に依存して、得られるパッケージは、サイズ及び形状において嵩高になり得る。しばしば、嵩高なパッケージは、ポケット又は鞄の側面区画内で携帯される際に突出をもたらす。加えて、個人用又は公衆トイレでのプライバシー内であろうと、パッケージの中身全体を落とす心配を抱かずに、タンポン等の単一の婦人衛生物品を容易に、かつさほどパッケージを操作することなく取り出せることも、女性にとっては重要である。
【0006】
時折、女性が鞄又は区画から対象物を取り出そうとした時に、個々の又はパッケージされた物品が鞄から落ち、特に男女混合の席ではきまりの悪い状況を招くことがある。それゆえ、目立たなくありながら、個々の婦人衛生物品が不注意で落ちないことを保証する、パッケージを有することが望ましい。
【0007】
パッケージの中身にアクセスするために容易に開くことを可能にし、かつパッケージを再度閉じることを可能にする、小型パッケージのための様々なクロージャが、当該技術分野において既知である。小型パッケージは狭い空間に定置することができるため、狭い空間からパッケージを取り出す際に不注意に開くことに逆らうクロージャを提供することが、特に望ましい。これは、特に、パッケージを取り出す際に中身が落ちることを防止する、婦人衛生物品のためのパッケージの場合である。
〔課題を解決するための手段〕
【0008】
したがって、衛生的な環境にタンポンを維持しつつ、それらをしっかりと適所に保持する、婦人衛生物品を保管するためのパッケージが必要である。本発明の原理によれば、1日分の婦人衛生物品が、タンポンを収容し、女性が自宅の外で過ごす1日を通じて、目立たない様式で携帯できる状態になった、タンポンの既製パッケージの中に提供される。そのような複数のパッケージは、好ましくは、そのような複数の1日パックが収容される外側小売パックの中に提供される。購入者は、1日に使用するための既製の1日パックのうちの1つをただ取り出せばよく、その日の所定の数のタンポンを取り出して、別個の容器にそれらを定置する必要は全くない。したがって、本発明の1つの態様によれば、1日分のタンポンが、マスターカートンから容易に取り出され、必要な時に使用するために収納されるように、予め梱包された小型パックの中に提供される。
【0009】
本発明の別の態様によれば、タンポンは、小さな鞄やポケット等の狭い又は細い空間内に収納されるように、十分細長いパッケージの中に提供される。例えば、タンポンは、使い捨てパッケージの中に1列に配置されてもよい。タンポンは、長手方向軸線に沿って取り出されてもよい。得られるパッケージは、小さな空間に容易に収納することができ、(既存のシェル型のタンポン用ケースのように)パッケージを開くために多くの空間を必要とすることなく、タンポンを取り出すことができる。タンポンは、パッケージの基部に接着されてもよい。パッケージ内での1列のタンポンの配置、タンポンがその長手方向軸線に沿って取り出されるようなパッケージの形成、及び/又はタンポンが収容されるパッケージの基部へのタンポンの接着は、すべて、本発明の原理によって形成される1日パックにとって有益であるが、他のタンポンパッケージにおいても有益であり得る全特徴であることが認識されよう。
【0010】
本発明の関連する態様によれば、タンポンパッケージの外輪郭は、先細端部を備える細長に構成されてもよい。したがって、パッケージを目立たないように携帯することができるように、小さな空間にパッケージを容易に挿入することができる。そのような先細は、様々な様式のいずれかによって達成することができる。例えば、パッケージの所望の先細をもたらすように、パッケージの対向する壁の上端部を共に直接結合することができる。更に、パッケージのクロージャは、所望時に簡単に開くが、その収納位置への挿入時、収納中、又はその収納位置から取り出す際に、開くのに抵抗するように、十分に丈夫であるか、ないしは別の方法で、形成されるべきである。また、パッケージがしっかりと閉じられた際に、ユーザーにキューが与えられることも役立つ。このキューは、微かなクリック音であるか、又はユーザーの指が検出する触感であってもよい。
【0011】
本発明の原理によって形成された個々の1日パックは、そのような1日パック以外のものの梱包、及びタンポン以外の品目の梱包に適用することができる、更に有益な特性を有し得る。例えば、その長手方向軸線に沿ったタンポンの取り出しを容易にするために、タンポンが中に配置される中箱と、中箱及びその中のタンポンを被覆する前フラップ及び後フラップを形成する外スリーブとを備えて、1日パックを形成することができる。それぞれ又は両方のフラップを移動させて、中箱を露呈し、タンポンの長手方向軸線に沿った方向の、中箱の一端部からのタンポンの取り出しを可能にすることができる。そのようなパッケージは、タンポンを梱包するためのその利用法から独立した利益を有する。例えば、本発明の原理によって、中箱及び外スリーブを備えて形成されるパッケージは、そのようなパッケージが、小さな空間にぴったりと収まるように先細であることを可能にする。外スリーブによって形成されたフラップは、所望の先細構成を達成するために、共に直接結合することができる。
【0012】
本発明の更に別の態様によれば、様々な独自の特徴を持つクロージャが提供される。例えば、本発明の原理によって形成されたクロージャは、先細パッケージ上で使用することができるように形成されてもよい。パッケージが先細である場合、クロージャは、しばしば、パッケージの取り出し時、又は更には単にその収納位置にあるパッケージの取り扱い時、なおさら不注意から開きやすい。そのようなクロージャは、先細になったもの以外のパッケージに適用することができる、様々な有益な特徴を有し得る。そのような特徴の1つは、クロージャの係合要素を被覆する被覆要素の提供である。したがって、パッケージが狭い空間に収納される場合も、被覆要素が、不注意で開くことから係合要素を被覆及び保護するため、パッケージの取り出しがそのクロージャの係合要素を係合解除するべきではない。被覆要素を備えるクロージャと併せて提供される際に特に有益であるクロージャの別の特徴は(そのような被覆要素なしでも有益であるが)、係合されて閉じられた時に、ユーザーにキュー等のフィードバックを提供する、クロージャである。フィードバックは、パッケージを閉じるためにクロージャの係合要素に係合すると生成される、触知できる、及び/又は聴覚キューであってもよい。
【0013】
本発明のこれら及び他の特徴及び利点は、以下の「発明を実施するための形態」から容易に明白となり、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲に記載される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
「発明を実施するための形態」は、類似の参照文字が類似の要素を表す以下の添付図面と併せることにより、より良く理解されるであろう。
【図1】本発明の原理による、1日分のタンポンをそれぞれ収容する個々のパッケージの、代表的な小売パックの斜視図。
【図2】本発明の原理による、1日分のタンポンを収容するパッケージの、部分的に切り取った斜視図。
【図3】本発明の原理による、代表的な先細パッケージの斜視図。
【図4】開いた構成にある、図3のパッケージの斜視図。
【図5】図4に例示される中箱を形成するために使用することができる、代表的なブランクの平面図。
【図6】図5に例示される外スリーブを形成するために使用することができる、代表的なブランクの平面図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の原理によれば、簡便かつ容易な可搬性、並びに使いやすいパッケージが形成される。本発明の個別かつ独立した態様が、本明細書に記載されることが認識されよう。かかる態様は、少なくとも単独で独自の利益を有し、相互に強化し合う場合もあるが、相互に併せて提供される必要はない。換言すれば、本発明のそれぞれの態様は、個々の独自の利益を有し、したがって、本明細書に開示される他の態様を全く伴わず、又は1つのみと共に、又はすべてではないが、一部と共に、又はそれらのすべてと共に提供されてもよい。
【0016】
図面の図1を参照すると、本発明の一態様によって形成されるタンポンの小売パッケージ100は、複数のより小型のパッケージ102を収容して販売される。より小型のパッケージ102のそれぞれは、限られた数のタンポンを収容するようにサイズ決定され、したがって、小売パッケージ全体より可搬性がある。より小型のパッケージ102内に収容されるタンポンの数は、タンポンを携帯する様々な個々の必要性のうちのいずれかを満たすように選択することができる。タンポンの小型パッケージに共通な1つの必要性は、小売パッケージ全体(数日分を収容する)を持っていく必要がないように、1日の使用に十分な、幾つかのタンポンを、家の外で携帯するという要望である。本発明の原理によれば、より小型のパッケージ102は、1日分を携帯するようにサイズ決定及び形状化することができ、したがって、本明細書では簡便に、「1日パック」102として参照される。好ましくは、1日パック102は、鞄又はポケット内で容易に携帯されるように、サイズ決定、形状化、及び構成される。本発明の原理は、タンポン用のパッケージと併せて記載されるが、かかる原理は、他の物品用のパッケージに適用可能であることが認識されよう。
【0017】
1日パック102内に好ましく収容されるべきタンポンの数は、好ましくは、典型的なユーザーが外出する典型的な時間枠(12〜18時間等)での典型的なユーザーの必要性、1日パック102に所望される最大サイズ、タンポンの吸収レベル(高吸収力のタンポンは、典型的にはより大きな厚み又は直径を有し、したがって、低吸収力のタンポンより多くの空間を占める)の要因のうちの1つ以上に基づいて選択される。例えば、1日パック102は、4つ又は5つを超えないタンポン、好ましくは4つを超えないタンポンを保持するように、サイズ決定することができる。かかるサイズは、典型的なユーザーの1日の必要性に対応するだけでなく、鞄又は更にはズボンのポケット内での、1日パック102の容易かつ目立たない収納を可能にする。
【0018】
タンポンの携帯用ケース(1日分のタンポン用等)は、当該技術分野において既知であるが、1日パック102が独自である点は、1日分のタンポンのみを、1日パック102の中に予め梱包して販売することである。したがって、1日パック102は、既に、外出の間、1日のうちにユーザーによって必要とされる典型的な数のタンポンを収容するように、予め梱包されて販売されているため、携帯用ケースを特定し、所望の数のタンポンを取り出し、それらを携帯用ケース内へ定置する必要がない。複数の1日パック102は、単一のマスター箱又は外箱又は小売箱又は携帯用箱又は小売パック104(そのようなすべての用語は、消費者が棚等の小売陳列空間で目にし、その中に小売購入用の完全数のタンポンを密封した箱を指し、そのような箱は、限定することを意図せず、簡潔にするために、以下本明細書において「小売パック」として参照される)内に提供することができる。したがって、単に外側の小売パッケージに所定の数のタンポンを提供するのではなく、小売パック104は、簡便にそれぞれ1日用に予め梱包された、幾つかの個々の1日パック102を提供する。したがって、ユーザーは、その日の間十分なタンポンを有するように、単に1日パック102を小売パック104から取りさえすればよく、小売箱からタンポンを取り出し、かかるタンポンを別個の携帯用ケースに移す必要はない。好ましくは、1日パック102は、ユーザーにとっての完全な簡便性のために、使い捨て式であるように形成される。より好ましくは、1日パック102は、そのサイズを縮小、並びに廃棄物を削減(その中のタンポンがすべて使用された際の廃棄時)するように、薄い材料から形成される。最も好ましくは、該材料は、生分解性である。
【0019】
所望に応じて、小売パック104は、その中の1日パック102を見ることができるように、少なくとも1つの開いた側面106を有することができる。したがって、ユーザーは、小売パック104内のタンポンの独自のパッケージを容易に見ることができる。更に、1日パック102が独自の形状(以下で更に詳細に記載される、図3及び4の1日パック102に具現化されるような、先細の形状等)を有する場合、開いた側面106を通じて、かかる独自の形状を容易に見ることができる。
【0020】
典型的には、タンポン用の可搬式パッケージ又は入れ物又はケースは、目立たず、かつ小さな空間(鞄、鞄若しくは他のより大きな品物の区画、又はポケット内等)に収納され得ることが望ましいため、1日パック102は、できる限り細長くあることが望ましくあり得る。例えば、1日パック102内に保持されるタンポン110は、それらの長手方向軸線Aを相互に平行にし、1日パック102の底壁又は基部120と実質的に垂直にして、1列に整列されてもよい。かかる配置は、図2に例示される代表的な開いた1日パック102を参照して認識され得るように、1日パック102の厚みTを最小限に抑える。したがって、本発明の一態様によれば、タンポン用の1日パック102は、1列のみの、4つ又は5つを超えない、好ましくは4つのタンポン110を収容するように、サイズ決定及び構成される。
【0021】
1日パック102等の使い捨てパッケージ内で、1列のみにタンポンを提供することは、タンポンが1日パック102から取り出される際に、タンポンが押潰される可能性又は確度を低減する、更なる利益を提供し得る。これは、1日パック102の厚みTが、単一タンポンのみに対して十分に大きい場合、1日パック102内のタンポンは、1日パック102の幅Wに沿って横方向にずれ得るが、厚みTに沿って突き出ることはできないためである。したがって、1つの運動度のみを有することで、1日パック102内でのタンポンのずれが低減され、タンポンが相互に更なる方向にずれ得る場合よりも、タンポンが相互に押潰される確度が低減する。本発明の本態様は、1日パック102内のタンポンが指式であり、したがってアプリケーターによって与えられる、押潰しに対する保護からの利益を受けない場合、特に有益である。
【0022】
本発明のまた更なる態様によれば、タンポンは、軽い接着剤又はワックスの使用を通じて、1日パック102内のそれらの位置に維持することができる。図2の代表的な実施形態に例示されるように、指で挿入されるタンポンは、若干ドーム型の、湾曲した、ないしは別の弾丸形状の挿入先端部112を有し得るため、より平らな引き抜き端部114に沿って接着剤を利用し、かかる端部を1日パック102の基部120に接着することが好ましい。軽量の包装された物品を、梱包材料(厚紙又は板紙等)に剥離可能に固定及び/又は接着するために使用される、任意の既知の材料を使用することができる。例えば、ワックス又はグルードット形式の接着剤は、タンポンを囲む包装材料(例えば、2004年9月23日に公開された国際公開特許WO2004/080362号で開示される包装材料等であり、この特許は、参照することによりその全体が本明細書に組み込まれる)と、パッケージを形成するために一般的に使用されるほとんどの材料との間に恒久的な固着を形成しないため、使用することができる。接着剤は、好ましくは、容易に乾き切らない、タンポンをしっかりと保持する、1日パック102から意図的に引っ張られた時には、タンポンの容易な取り出しを可能にする性質のうちのいずれか又はすべてを有するように選択される。かかる接着剤は、更なるずれを低減するようにタンポンを適所に保つのに有用であり得、これにより、タンポンが1日パック102から取り出される時に、1日パック102の中に残るタンポンが押潰される確度を更に低減することができる。また、1日パック102内でのタンポン110のずれの低減は、タンポンが1日パック102内で相互に、かつ1日パック102の内部に対してずれる時に生成され得る、任意の騒音(カラカラと音を立てる等)を低減するために望ましい。更に、かかる接着剤は、1日パック102内のタンポンが、意図せずに1日パック102から落ちないように、それらを維持するのに有益であり得る。好ましくは、接着の程度は、1日パック102内のタンポン110を実質的に直立の位置に維持する(そのため、1日パック102から1つ以上が既に取り出されている場合、タンポン110が相互に傾かないか、又は寄り掛からない)が、なお、タンポンを捻る及び引っ張る等によって、タンポン110の容易な、意図的な取り出しを可能にする接着の程度で十分である。したがって、タンポン110は、その長手方向軸線Aに沿って取り出すことができる。
【0023】
1日パック102の細長い構成は、1日パック102を形成するために比較的薄い材料が使用される際に、更に強化される。好ましくは、材料は、1日パック102の厚みTに実質的に寄与せず、厚みTは、1日パック102内のタンポンの厚みよりはるかに大きくはないように選択される。加えて、やはり好ましい材料は、1日パック102内のタンポンを損傷、変形、水分、及び汚染等から保護するのに十分丈夫であるが、1日パック102の重量、嵩、可搬性等に実質的に影響を与えないように、十分に軽量である。好ましくは、材料は、その中身が空になったら容易に押潰すことができ、好ましくは生分解性、及び/又は容易に再生利用可能である。1日パック102を形成することができる代表的な材料は、板紙である。1日パック102の使用を促進するように、厚紙より容易に変形する板紙を選択することができる。約0.35mmの厚みを有する板紙が、満足できるものであり、1日パック102の厚みを実質的に加えることなく、所望の丈夫さを達成することが見出されている。
【0024】
1日パック102は、1日パック102の中身と無関係に維持される、明確に画定された形状を1日パック102に付与し、したがって、1日パック102の元の構成を維持する材料から、形成することができる。しかしながら、代わりに、本発明の特徴(パッケージ内に1日分のみを提供すること等)を損なうことなく、より可撓性の板紙、又はパックの中身の形状に一致する他のより可撓性の材料を使用し得ることが認識されよう。例えば、水不透性も付与する可塑材料が使用されてもよい。かかる塑性体は、袋又は吸収性衛生用品の上包みを形成する、したがって柔らかい側面を持つパッケージを形成するための、現在当該技術分野において既知である、可撓性の液体不透性材料であり得る。例えば、該材料は、好ましくは、耐液性材料でのコーティング又は処理を通じて液体不透性にした、薄膜プラスチックフィルム又は不織布フィルムから製作される。薄い材料の使用は、パッケージが、その中のタンポンの1列又は別の構成を収容するかどうかにかかわらず、1日分を収容するタンポンの小型パッケージの形成にとって有益であることが認識されよう。選択される材料は、以下に記載される本発明の原理によって、更に有益な特徴を可能にすることができる。
【0025】
1日パック102を形成するために板紙が使用される場合、かかる板紙は、水分に対して耐久性があるように形成又は選択することができる。例えば、入手可能であり、当業者に既知であるもの等のコーティングされた板紙を使用することができる。コーティング材料の一例は、薄膜プラスチックフィルムの1種である、2軸配向ポリプロピレンフィルムのための一般用語である、セログレーズ(celloglaze)である。水分保護を達成する他の様式は、印刷プロセスを介して板紙にニスをコーティングすることであり得る。単一材料が好ましいが、本発明にとって特に重要ではない。
【0026】
4つ又は5つを超えない(より好ましくは4つの)タンポンを保持する1日パックのサイズ、1日パックの細長い形状、及び1日パックを形成するための薄い材料の使用等の、本発明の異なる独立した態様の上記の説明から認識され得るように、本発明の原理によって形成される1日パックの望ましい特性は、ポケット、又は小さな鞄若しくは別の物品の小さな区画(鞄の区画等)等の小さな空間の中に容易に挿入することができる、タンポンパッケージの提供である。本発明の別の独立した態様によれば、1日パックは、先細になった、少なくとも1つの側面又は端部又は縁部(簡便にするため、かつ限定することを意図せず、本明細書で「端部」として参照される)を有し得る。かかる先細化は、ポケット、ないしは別の狭い空間へ1日パックを挿入することを容易にする、並びに、ユーザーが、触知し、かつ1日パックを見る、又は更には自分の鞄から1日パックを引き出すことを必要とせず、1日パックの配向を確定することができるように、1つの端部を別の端部から区別する等の、様々な独立した利益を提供する。図3を参照して例示されたように、上端部204等の、代表的な1日パック202の少なくとも1つの端部は、かかる端部を先細にする等により、他の端部より狭くてもよい。かかる先細化は、先細の上端部204を挿入先端部として、1日パック202の狭い空間への挿入を容易にする。先細化は、1日パック202の狭い空間への最初の挿入、及び、1日パック202の厚みT全体、したがって1日パック202内のタンポンの厚みを受容するように、狭い空間を徐々に広げることを可能にする。先細は、図4(この図は、開いた構成にある1日パック202を例示する)に示される代表的なタンポン210等の、タンポン(特に指式タンポン)の上部の典型的なドーム型、湾曲した、ないしは別の弾丸形状に従うように、選択し得ることが認識されよう。かかる先細化は、1日パック202を形成するために使用される材料を削減する、更なる利益を提供する(1日パック202の中身の形状に従うことによって、1日パック202を形成するために、四角又は平らな上部のために使用されるよりも少ない材料が使用される)。更に、かかる先細化は、1日パック202とその中のタンポンとの間の空き空間の減少により、1日パック202の中身及び1日パック202自体を押潰す可能性を更に減少する。
【0027】
先細端部204を有するが、その中の中身への素早くかつ簡単なアクセスを可能にするように、1日パック202を形成する1つの様式が、図4に例示される。図4の代表的な1日パック202は、中箱300及び外スリーブ400を備えて形成され、代表的なブランクが、それぞれ図5及び6で例示され、以下で更に詳細に記載される。「上」、「底」、「前」、「後」、及び「側面」等の方向的な参照は、それぞれの壁又はパネルをそのような配向に限定せず、図3〜6のこれらの壁又はパネルを相互に区別する役割を果たすに過ぎないことに留意されたい。中箱及び外スリーブの配置の利益は、これから明白になるように、中箱及び外スリーブの配置からもたらされる、パッケージを先細化する可能性とは独立していることが認識されよう。したがって、先細化の概念は、中箱300及び外スリーブ400を利用するパッケージに適用する必要はない。
【0028】
図4を参照すると、代表的な中箱300は、その中に収容されるタンポン210の長さLに沿って部分的にのみ延在する、少なくとも1つの壁を有するように形成される。図4及び5の両方を参照して更に認識され得るように、タンポン210の長さLより短い最大高さH1を備える、前壁302及び後壁304(タンポン210によって視界から隠されている)等の2つの壁を提供することが、(必須ではないが)特に簡便である。中のタンポン210の長さLより短い高さを有する、中箱300の少なくとも1つの壁を提供することで、中箱300から簡単に取り出せるように、タンポン210の容易な把持を可能にする。中箱300の側壁306は、タンポン210より短い必要はない。図4の実施形態では、側壁306は、少なくとも又はほとんどタンポン210の長さ全体に延在する、高さH2を有し得る。所望に応じて、側壁306は、1日パック202が(図3のように)閉じられた時に、タンポン210が実質的に完全に側壁306によって被覆され、それにより、損傷又は汚染からタンポン210を保護し、タンポン210を視界から隠しもするように、タンポン210の断面形状に従うように、形状化されてもよい。
【0029】
タンポン210の上部分は、図4の実施形態の中箱300の少なくとも1つの壁より上で露出するため、中箱300の壁は、タンポンを取り出すために操作、ないしは別の方法で変更される必要はない(タンポンが、中箱300の側壁によって完全に取り囲まれている場合、ユーザーが、タンポンを把持して取り出すために、中箱300内、及びタンポンと側壁のうちの少なくとも2つの内側表面との間、又はタンポン間、又は壁とタンポンとの間に、指を挿入しなければならない)。したがって、中箱300は、その中に収容されるタンポン210の列に密接に従い、一致し、それにより、中箱300を形成するために必要とされる材料を削減し、その中のタンポン210がずれる確度が減少するように(余分な空間がほとんど提供されないため)、サイズ決定及び寸法決定することができる。タンポン210は、中箱300との厳しい許容度によって、1日パック202内にしっかりと保持することができ、それによって、タンポン210が中箱300から意図せずに落ちることを防止しないまでも、抑制することができる。したがって、中箱300を外スリーブ400によって被覆したパッケージの構成は、パッケージの先細端部の形成を容易にするが、かかる配置は、タンポン210の取り出し時のパッケージの変形の低減、並びに、パッケージが先細端部を有するかどうかにかかわらず、梱包材料の削減も可能にする。
【0030】
図4の中箱300を形成するための、代表的なブランク300’を図5に例示する。図4の中箱300の前壁302及び後壁304をそれぞれ形成する、前パネル302’及び後パネル304’は、側面パネル306’a及び306’bよりも短い。前壁302’及び後壁304’のそれぞれ上縁部303’及び305’は、弓状であるが、代わりに、直線状を含む任意の他の形状であってもよい。側面パネル306’a及び306’bは、ブランク300’から形成される、中箱300内に収容されるタンポン210の形状に従う、アーチ状の上方縁部307’を有する。しかしながら、上方縁部307’は、四角を含む(1日パック202が先細端部204を伴って形成されない場合等)、任意の他の所望の様式に形状化することができる。中箱300を取り囲む壁(タンポンの長手方向軸線Aが、好ましくは、相対して実質的に平行に保持される、タンポン210を取り囲む壁)を形成するために、ブランク300’のパネル306’a、302’、306’b、及び304’は、それぞれ折り目311’、313’、及び315’に沿って折り曲げられ、側面接続パネル316’は、折り目317’に沿って折り曲げられ、側面パネル306’aの内側に面した(タンポンに面した)表面に結合される。加えて、底パネル312’a及び312’bは、それぞれ折り目323’及び325’に沿って折り曲げられ、相互に重ね合わされて(どのパネルがもう一方の上になるかの具体的な配置は特に重要ではない)、中箱300の底壁312を形成する。
【0031】
認識され得るように、代表的な1日パック202の中箱300内に収容されるタンポン210を、損傷、変形、水分、汚染等から保護することが望ましい。上記のように、中箱300を有することによりその中の収容されるタンポン210の形状を反映し、タンポン210はしっかりと適所に保持され、それによって、相互に圧縮し合わないように保護する。加えて、中箱の形状は、中箱300、前パネル402、及び後パネル404の端部が密接に隣接し、汚染物質が入る余地をほとんど残さないため、収容されるタンポン210が、埃、塵、くず、及び他の汚染物質と接触することから保護することができる。図4及び5の代表的な実施形態では、外スリーブ400は、中箱300のより短い前壁302(及び所望により、より短い後壁304)より上で露出するタンポン210の一部分を被覆する。図4及び5の代表的な実施形態のように、側壁306が、実質的にタンポン210の高さ全体に延在する場合、外スリーブ400は、側壁306と共に、中箱300内のタンポン210を取り囲み、保護する。
【0032】
本発明の一態様によれば、外スリーブ400の少なくとも前壁402は、及び所望により後壁404も同様に、タンポン210の露出した部分を選択的に被覆するフラップとして機能することができ、中箱300から離れて移動させて、中箱300からタンポン210を素早くかつ簡単に取り出すことを可能にし得る。かかるフラップは、ユーザーが、片手で、及び更には1日パック202がユーザーの鞄若しくはポケット(又は他の収納位置)内にある間に、1日パック202を開き、そこからタンポンを取り出し、1日パック202を閉じることができるように、片手操作を容易にするようにサイズ決定、寸法決定、及び別の方法で構成することができる。また、前壁402及び後壁404のフラップとしての形成は、上記の先細端部204の形成を容易にする。しかしながらその代わりに、所望に応じて、所望によりヒンジ式の蓋又は他の種類の中箱300へのアクセスを備える、標準的な四角い上端部が提供されてもよい。
【0033】
図4の外スリーブ400を形成するための代表的なブランク400’が、図6に例示される。簡便にするために、以下の、外スリーブのブランク400’の更なる説明に関して明白となるように、外スリーブのブランク400’は、その外側表面を示すものとして、図6を参照して説明される(図4で中箱300に面している内側表面は、図6では見えない外スリーブのブランク400’のもう一方の側面にある)。前パネル402’は、底パネル412’に対する前の折り目403’に沿って折り曲げられ、後パネル404’は、底パネル412’に対する後ろの折り目405’に沿って折り曲げられて(前パネル402’及び後パネル404’の両方は、図6を有する頁の方向に折り曲げられる)、図4に示される外スリーブ400の前壁402及び後壁404を形成する。中箱300の底壁312は、好ましくは、中箱300内のタンポン210を被覆し、タンポン210の上で閉じるよう、外スリーブ400を中箱300の上に適切に位置付けるように、底パネル412’の内側表面に結合される。所望に応じて、外スリーブ400は、接着剤等によって、中箱300の上及び中箱300に固定されてもよい。
【0034】
外スリーブ400は、1日パック202の外観に寄与するように、任意の所望の様式で形成することができる。上記の本発明の一態様によれば、中箱300及び外スリーブ400からの1日パック202の形成は、1日パック202の限定された空間への挿入を容易にするように、少なくとも1つの先細端部204を伴って、1日パック202を容易に形成することを可能にする。先細端部204を備える先細1日パック202の代表的な実施形態が、図3、4、及び6に例示される。しかしながら、中箱300及び外スリーブ400からの1日パック202の形成は、独立した利益を提供し、したがって、そのように形成される1日パックは、独自の利益を提供するために先細端部を有する必要がないことが認識されよう。例えば、中箱300及び外スリーブ400からの1日パック202の形成は、比較的丈夫であるが可撓性である材料を用いて、できる限り小型のパッケージを形成する能力と、パッケージを変形せずにタンポンを取り出すことができるように、タンポンをパッケージの一部分より上に延在させる能力とを提供する。
【0035】
一般に、タンポンが落ちることを防止するのと同様、中に保持されるタンポンを被覆及び保護するように、本発明の原理によって形成された1日パックを閉じた構成に維持することが望ましい。図3及び4の代表的な1日パック202には、クロージャの実際の係合要素を被覆し、保護する、被覆要素を含むクロージャ420が提供され、その結果、係合要素は、1日パック202の収納時、又は1日パック202を収納から取り出す時、あるいは単に1日パック202がその収納位置にある間等に、不注意で互いから係合解除され得ない。図3及び4の代表的なクロージャ420は、外スリーブ400の前壁402及び後壁404の上端部を囲み、共に保持し(相互に平ら等)、クロージャ要素を被覆する、バンドに類似した被覆要素を有する。しかしながら、代わりに、バンドに類似しているかどうかに関わらず、壁402及び404を相互に平らに保持するか、ないしは別の方法で、パッケージの先細端部のための他のクロージャを使用し得ることが認識されよう。代表的なクロージャ420の、以下のより詳細な説明を参照して認識されるように、クロージャ420は、外スリーブ400が先細端部204の先細を維持するのを可能にする様式で形成及び提供されるが、クロージャ420によって提供される様々な利益は、先細パッケージの先細を可能にする、及び/又は維持するクロージャ420とは独立していることに更に留意されたい。
【0036】
図6の代表的な外スリーブのブランク400’は、幾つかの独自の特徴及び利益を有するクロージャ420を形成するために使用することができるパネルを例示する。上述の通り、外スリーブのブランクパネル402’、412’、及び404’は、図4及び5のような外スリーブ400を形成するように折り曲げられる。したがって、クロージャフラップパネル422’から形成されるクロージャフラップ422は、前壁402の上端部に配向され、クロージャタブパネル424’から形成されるクロージャタブ424が、そこから(図6の代表的な実施形態の場合はクロージャフラップパネル422’の自由縁部から)延在する。被覆クロージャパネル432’は、これから明白になる理由から、外スリーブのブランク400’の内側表面(図6に示される表面と反対側の)に向かって、かつ折り目433’a及び433’bに沿ってクロージャパネル436’に対して折り曲げられて、後壁404の上端部でクロージャパネル436’内のクロージャスロット438を被覆する。2つの折り目433’a及び433’bの提供によって、被覆クロージャパネル432’がクロージャパネル436’から十分離間して、クロージャフラップ422及びクロージャタブ424を受容するために十分広い受容チャネル431をそれらの間に(図4を参照)形成できるようになる。被覆クロージャパネル432’がクロージャパネル436’に対して折り曲げられた後、側面クロージャパネル434’aが、後パネル404’の外側表面に向かって、折り目435’a及び435’bに沿って被覆クロージャパネル432’に対して折り曲げられる。同様に、側面クロージャパネル434’bは、折り目437’a及び437’bに沿って、かつ後パネル404’の外側表面に向かって、被覆クロージャパネル432’に対して折り曲げられる。再度、折り目435’a及び435’b並びに437’a及び437’bの対の提供によって、被覆クロージャパネル432’がクロージャパネル436’から離間して、それらの間に受容チャネル431を形成できるようになる。側面クロージャパネル434’a及び434’bは、クロージャパネル432’、434’a、及び434’bを適所に固定して、クロージャスロット438を囲むクロージャバンド430を形成するように、相互に重ね合わされる(順序は重要でない)。認識されるように、代表的な1日パック202を閉じるためには、クロージャフラップ422がクロージャバンド430内の受容チャネル431に挿入され、クロージャタブ424がクロージャスロット438に挿入される。クロージャフラップパネル422’及びクロージャパネル436’は、実質的に相互に平らに置かれ、それによって1日パック202の先細端部204の先細を維持するように、クロージャフラップパネル422’は、前パネル402’に対する折り目421’に沿ってわずかに折り曲げられ、クロージャパネル436’は、折り目435’に沿ってわずかに折り曲げられる。更に、互いの上及びクロージャパネル436’の外側表面上の、側面クロージャパネル434’a及び434’bの折り曲げ、並びにクロージャパネル436’の内側表面上の被覆クロージャパネル432’の折り曲げは、1日パック202の先細区分204に多層領域をもたらす。かかる多層は先細区分204に強度を追加するが、別の方法では、特に先細区分204がタンポン210(又は1日パック202等のパッケージ内に収容される他の物品)より上に延在し、したがって、タンポン210の材料によって強化又は補強されない実施形態において、はるかにより可撓性であり、潜在的に屈曲及び可能性のある損傷を受けやすい。
【0037】
1日パック202が意図せず開くことを抑制するようにクロージャ420が機能する、幾つかの様式がある。上記で指摘したように、受容チャネル431は、その中のクロージャフラップ422及びクロージャタブ424の挿入を可能にするように、サイズ決定される。受容チャネル431のサイズは、クロージャフラップ422を中にしっかりと維持するように選択することができる。例えば、クロージャフラップ422及びクロージャタブ424は、クロージャタブ424をクロージャスロット438の中に挿入するように、クロージャパネル436’に沿って受容チャネル431の中に摺動されてもよい(受容チャネル431の狭さを前提として)。所望に応じて、受容チャネル431は、クロージャフラップ422をクロージャパネル436’と密接に接触するように維持するように、サイズ決定されてもよい。クロージャ側面パネル434’a及び434’bは、クロージャパネル436’の外側表面を被覆するように折り曲げられると、クロージャタブ424が別のものに引っ掛かって、スロット438から外れることを防止する等によって、クロージャタブ424をクロージャスロット438内に保持する、保持パネルとして機能する。あるいは、又は加えて、受容チャネル431は、受容チャネル431への挿入時に、クロージャタブ424を、クロージャフラップ422の内側表面に向かって折り曲がらせるように、サイズ決定されてもよい。したがって、クロージャタブ424は、クロージャタブ424が、クロージャスロット438の中に容易に引っ掛かることができるように、魚のフック又はかかり(barb)に似た構成を持つ。クロージャバンド430は、クロージャフラップ422を受容チャネル431内の適所に保持するように構成することができ、その結果、クロージャタブ424は、同様にクロージャスロット438内の適所にとどまり、不注意でクロージャスロット438から出てくることはない。所望に応じて、側面クロージャパネル434’a及び434’bは、クロージャタブ424がクロージャスロット438内に引っ掛かるのを維持するように、クロージャパネル436’に対して形成及び折り曲げられてもよい。例えば、側面クロージャパネル434’a及び434’bは、クロージャタブ424を、クロージャスロット438に引っ掛けられた、折り重なった位置に保持することによって、クロージャタブ424をクロージャスロット438内に捕捉するように補助してもよい。また、側面クロージャパネル434’a及び434’bは、クロージャタブ424が何にも引っ掛からず、不注意でクロージャスロット438からフックが取れて外れることができないように、クロージャタブ424が延在し始めるクロージャスロット438の外側表面を被覆する。
【0038】
クロージャ420が提供し得る更なる特徴は、クロージャ420がしっかりと閉じていることを確認する、キュー又はフィードバック特徴である。かかるフィードバックは、クロージャ420の係合要素が、クロージャバンド430等の被覆要素によって隠れている場合、特に望ましい。特に、クロージャパネル436’及びクロージャスロット438に対する、側面クロージャパネル434’a及び434’bの配置は、クロージャタブ424のクロージャスロット438への挿入時、クロージャタブ424が、側面クロージャパネル434’a及び434’b並びにクロージャパネル436’と密接に接触するように保持されるのを可能にする。そのような密接な接触は、クロージャタブ424をクロージャスロット438内の適所に保つのを補助するのみならず、クロージャ420がしっかりと閉じていることを確認するフィードバックを、ユーザーに提供することもできる。かかるフィードバックは、クロージャスロット438内、並びに側面クロージャバンドパネル434’a及び434’bとクロージャパネル436’との間の、クロージャタブ424の密接な適合の結果、触知できるものであり得る。好ましくは、フィードバックは、クロージャタブ424が、クロージャスロット438内の適所にしっかりと保持されていることを確認する、小さなクリック等の、可聴でもある。クロージャフラップ422及びクロージャタブ424が、摺動して受容チャネル431の中に入る実施形態では、クロージャフラップ422及びクロージャタブ424が、クロージャパネル436’に対して十分に摺動された時に、フィードバックが知らせる。
【0039】
1日パック202が適切に閉じられたというフィードバックキューのユーザーへの提供は、タンポンパッケージに対する望ましい特徴であると考えられる。特に、本発明の原理によって、かかるフィードバックは、1日分のタンポンを携帯するための使い捨てパッケージに提供される。したがって、1日分のみのタンポンのための比較的安価なパッケージは、かかるパッケージが適切に閉じられたことを確認するフィードバックをユーザーに提供し、その結果、ユーザーは、中身が不注意で投げ出されないことを保証される。
【0040】
上述のクロージャ420は、板紙パッケージ内に形成されるものとして記載されたが、他の材料を使用し得ることが認識されよう。更に、上述のクロージャ420は、簡単に開くこと、不注意で開くことに対する抵抗、丈夫さ、適切に閉じていることを確認するフィードバック、及び狭い空間への挿入を容易にする先細を含むが、これらに限定されない、幾つかの有益な特徴を有する。代表的なクロージャ420の特徴のうちのいずれか又は幾つか又はすべてが、本発明の原理によって形成されるクロージャによって、提供されてもよい。本発明のクロージャは、本発明の1日パック以外のパッケージ又はカートンに適用し得ることが、更に認識されよう。
【0041】
限定されないが、中箱から離れて折れ曲がるフラップ、中からの物品の取り出しを容易にする、一部を切り取った中箱、視界から及び/又は不注意なアクセスから係合要素を隠したクロージャ、係止タブを備えるクロージャ、並びにフィードバック特徴を有するクロージャ等の、上述の1日パック102及び202の様々な特徴は、様々な形状及び/又はサイズのパッケージに適用することができ、かかる特徴は、必ずしもタンポン用のパッケージ、又は更には先細端部を備えるパッケージに限定されないことが認識されよう。本発明のパッケージの様々な原理は、特にタンポン用に設計されたパッケージに限定される必要はない。同様に、先細端部を備えるパッケージは、タンポン以外の物品を保持するのに有益であり得、パッケージの先細端部を維持するクロージャは、いずれの種類のパッケージにも適用することができる。
【0042】
上述した本発明の様々な特性は、上述の独創的な特徴のすべてを使用して実装される必要はないことが、更に認識されよう。様々な上述の特徴は、互いに併せて使用される必要はなく、独立して有益であり、したがって、独立して、又はそれらの任意の組み合わせで使用することができる。例えば、4つ又は5つを超えない、好ましくは4つのタンポンを独立して保持するようにサイズ決定された、1日パックの提供は、更に4つ又は5つのタンポンを1列に整列する必要のない、タンポンの小型パッケージをもたらす。したがって、1列のみのタンポンを収容する、本発明の原理によって形成される1日パックの形状及び構成は、予め梱包された1日分のタンポンの基本概念に必須ではない。同様に、1列のタンポンを独立して保持する1日パックの構成は、パッケージの先細端部の追加的特徴を必要とせず、小さな空間に簡単にぴったりと収まるパッケージをもたらす。更に、1日パック102の簡便性は、1日パック102の材料及び形状とは独立している。最後に、パッケージが適切に閉じていることを確認するフィードバックをユーザーに提供するタンポンパッケージは、本明細書に記載される他のパッケージ特徴を有する必要はない。
【0043】
前述の説明及び図面は、本発明の代表的な実施形態を表すが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、それらに様々な追加、修正、及び置換を行い得ることが理解されよう。特に、本発明が、他の特定の形態、構造、配置、比率で、また他の要素、材料、及び構成要素を用いて、その趣旨又は本質的な特性から逸脱することなく具現化され得ることが、当業者には明らかとなるであろう。当業者は、本発明が、本発明の原理から逸脱することなく、特定の環境及び動作要件に特に適合される、本発明の実践において使用される、構造、配置、比率、材料、及び構成要素の多くの修正を伴って、並びに別の方法で、使用され得ることを認識するであろう。したがって、今般開示される実施形態は、あらゆる点において、限定的なものではなく、例示的なものであると見なされるべきであり、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によって示され、前述の説明に限定されることはない。
【0044】
〔実施の態様〕
(1) タンポンのためのパッケージにおいて、
前壁と、
前記前壁から離間し、かつ前記前壁に対向する後壁と、
前記前壁と後壁との間に延在する、第1の側壁と、
前記第1の側壁に対向し、かつそこから離間する、前記前壁と後壁との間に延在する第2の側壁と、を備え、
前記前壁、前記後壁、並びに前記第1及び第2の側壁は、前記パッケージが1日分を超えないタンポンを収容することができるように、寸法決定され、かつ相互に離間する、パッケージ。
(2) 前記パッケージが4つを超えないタンポンを収容することができる、実施態様1に記載のパッケージ。
(3) 前記前壁及び前記後壁が、1列のタンポンのみをその間にぴったりと収めることができるように離間している、実施態様1に記載のパッケージ。
(4) 前記パッケージが、前記前壁、前記後壁、前記第1の側壁、及び前記第2の側壁の底端部間に延在する底壁を更に備え、
タンポンは、それらの長手方向軸線が前記底壁に垂直、かつ相互に平行となる状態で配置される、実施態様3に記載のパッケージ。
(5) 前記タンポンが、前記タンポンを前記パッケージ内で適所に固定するが、前記タンポンを前記パッケージから意図的に取り出すことを可能にするように、前記底壁に接着される、実施態様4に記載のパッケージ。
(6) 前記第1及び第2の側壁が、1つの端部で先細になり、前記前壁及び後壁が、前記第1及び第2の側壁の前記先細の端部に沿って前記パッケージを閉じるように、前記底壁の反対側で共に保持される、実施態様4に記載のパッケージ。
(7) 前記パッケージが、そこに保持されるすべてのタンポンの使用後、廃棄を容易にするために板紙から形成される、実施態様1に記載のパッケージ。
(8) タンポンが保持される中箱を更に備え、
前記パッケージの前記側壁が、前記中箱の側壁であり、
前記前壁が、前記中箱内のタンポンへアクセスするために、前記中箱から移動可能なフラップである、実施態様1に記載のパッケージ。
(9) 前記中箱が、前壁及び後壁を有し、
前記中箱の前記前壁及び後壁は、前記中箱内に保持されるタンポンの一部が前記中箱の前壁及び後壁の上縁部より上に延在するように、前記中箱内に保持されるタンポンの長さよりも短く、
前記パッケージの前記前壁及び前記後壁が、前記中箱の前壁及び後壁の上縁部より上に延在する前記中箱内の前記タンポンの前記一部にアクセスするために、前記中箱から移動可能であるフラップである、実施態様8に記載のパッケージ。
(10) 小売販売のためのタンポンの梱包方法において、
使い捨てパック内に、1日分のみのタンポンを予め梱包することと、
小売陳列空間に定置するために、外側小売パッケージに複数の前記使い捨てパックを提供することと、を含み、
消費者が、1日分のタンポンを得るために、1日分の前記小売パッケージから、個々のタンポンを取り出すことを必要とせずに、前記外側小売パッケージから、予め梱包された使い捨てパックを取り出しさえすればよい、方法。
【0045】
(11) 前記パック内に、5つを超えないタンポンを提供することを更に含む、実施態様10に記載の方法。
(12) 前記パック内に、4つを超えないタンポンを提供することを更に含む、実施態様11に記載の方法。
(13) 前記パック内に、タンポンを一列にのみ配置することを更に含む、実施態様10に記載の方法。
(14) タンポンのためのパッケージにおいて、
前壁と、
前記前壁から離間し、かつ前記前壁に対向する後壁と、
前記前壁と後壁との間に延在する第1の側壁と、
前記第1の側壁に対向し、かつそこから離間する、前記前壁と後壁との間に延在する第2の側壁と、
前記前壁、前記後壁、前記第1の側壁、及び前記第2の側壁の間に延在する底壁と、を備え、
タンポンは、それらの長手方向軸線が前記底壁に垂直、かつ相互に平行となる状態で配置され、
前記前壁及び前記後壁が、1列のタンポンのみをその間にぴったりと収めることができるように離間しており、
前記パッケージが、前記タンポンの前記長手方向軸線に沿って、タンポンを前記パッケージから取り出すことができるように、上端部で開口している、パッケージ。
(15) 前記タンポンが、前記タンポンを前記パッケージ内で適所に固定するが、前記タンポンを前記パッケージから意図的に取り出すことを可能にするように、前記底壁に接着される、実施態様14に記載のパッケージ。
(16) 前記パッケージが板紙から形成される、実施態様14に記載のパッケージ。
(17) パッケージにおいて、
前壁、前記前壁から離間する後壁、互いに離間し、かつ前記前壁と後壁との間に延在する第1及び第2の側壁、並びに前記前壁、前記後壁、及び前記第1及び第2の側壁の底端部間に延在する底壁を備える、中箱と、
前パネル、後パネル、並びに前記前パネル及び後パネルの底端部間に延在する底パネルを備える外スリーブと、を備え、
前記外スリーブの前記底パネルは、前記前パネル及び前記外スリーブが、前記前壁を被覆し、かつ前記パネルのうちの少なくとも1つが、前記中箱にアクセスするために移動可能であるように、前記中箱の前記底壁に結合され、
前記外スリーブの前記前パネル及び後パネルは、前記底パネルと反対側の端部に共に直接結合される、パッケージ。
(18) 前記中箱の前記前壁及び前記後壁は、前記中箱内に収容される物品が前記前壁及び前記後壁の上縁部より上に延在するように、前記物品よりも短い、実施態様17に記載のパッケージ。
(19) 前記外スリーブの前パネルは、前記中箱内の物品へのアクセスを可能にするように、前記中箱の前壁に対して、ある位置から実質的に移動可能である、実施態様18に記載のパッケージ。
(20) 前記外スリーブの前パネル及び前記後パネルの上端部は、側面から見た際、前記パッケージが先細の形状を有するように、共に直接結合する、実施態様17に記載のパッケージ。
【0046】
(21) 先細パッケージにおいて、
前壁、前記前壁から離間する後壁、互いに離間し、かつ前記前壁と後壁との間に延在する第1及び第2の側壁、並びに前記前壁、前記後壁、及び前記第1及び第2の側壁の底端部間に延在する底壁であって、前記前壁及び前記後壁の上端部は、側面から見た際、前記パッケージが先細の形状を有するように、共に直接結合する、前壁、後壁、第1及び第2の側壁、並びに底壁と、
前記パッケージを閉じるように、前記前壁及び前記後壁を共に維持するクロージャであって、(a)前記前壁及び前記後壁を共に結合する係合要素と、(b)視界から前記係合要素を被覆する被覆要素と、を備える、クロージャと、を備える、先細パッケージ。
(22) 前記クロージャの被覆要素は、前記前壁及び前記後壁の前記上端部を共に保持し、前記先細パッケージを閉じるように、前記前壁及び前記後壁の前記上端部周辺に延在し、かつそれらを包囲するバンド形態である、実施態様21に記載の先細パッケージ。
(23) 前記クロージャの係合要素は、前記前壁及び後壁のうちの一方におけるクロージャタブと、前記前壁及び後壁のうちの他方におけるクロージャスロットとを備え、前記クロージャスロットは、前記クロージャタブを受容するようにサイズ決定及び形状化される、実施態様22に記載の先細パッケージ。
(24) パッケージのためのクロージャであって、前記クロージャは、ユーザーに、前記パッケージが閉じられたことを確認する、フィードバックを提供する、クロージャにおいて、
前記パッケージを閉じるように、共に選択的に係合し、かつ前記パッケージを開くように、互いから係合解除される、係合要素と、
視界から前記係合要素を被覆する、被覆要素と、を備え、
前記パッケージが閉じられたという、前記ユーザーへのキューが、前記係合要素が前記被覆要素内で係合する際に生成される、クロージャ。
(25) 前記クロージャは、
第1のパネルであって、前記第1のパネルから延在するクロージャタブを有する、第1のパネルと、
前記クロージャタブを受容するためにサイズ決定及び形状化された、クロージャスロットを中に有する第2のパネルと、
前記クロージャスロットを被覆する被覆パネルと、を更に備え、
前記クロージャタブ及び前記クロージャスロットは、前記係合要素として機能し、
前記パッケージが閉じられたという前記ユーザーへのキューを生成するため、前記クロージャタブが前記クロージャスロットに挿入され得るように、受容チャネルが、少なくとも前記クロージャタブを受容するためにサイズ決定され、前記第2のパネルと前記被覆パネルとの間に形成される、実施態様24に記載のクロージャ。
(26) 前記クロージャタブは、
前記第1のパネルの自由縁部から延在し、
前記第1のパネルが前記受容チャネルへ挿入されると、かかり形状に屈曲し、
前記クロージャスロットに引っ掛かる、実施態様25に記載のクロージャ。
(27) 前記第2のパネルは、前記受容チャネルに面した内側表面と、前記内側表面の反対側にある外側表面とを有し、
前記クロージャは、前記かかり形状のクロージャタブが、前記クロージャスロットから不注意に外れるのを防止するように、前記第2のパネルの前記外側表面に隣接して位置付けられ、かつ前記クロージャスロットを被覆する、保持パネルを更に備える、実施態様26に記載のクロージャ。
(28) 前記キューが、可聴である、実施態様24に記載のクロージャ。
(29) 前記キューが、触知できる、実施態様24に記載のクロージャ。
(30) 前記係合要素が、前記パッケージを閉じるために、互いに係合するように、互いに対して、かつ互いに沿って摺動する、実施態様24に記載のクロージャ。
【0047】
(31) 前記クロージャが、パッケージの先細端部の先細を維持するように構成される、実施態様24に記載のクロージャ。
(32) タンポンのための使い捨てパッケージにおいて、
前記パッケージが4つを超えないタンポンを収容できるように、相互に離間する側壁と、
ユーザーに、前記パッケージが閉じられたことを確認するフィードバックを提供するように形成されたクロージャと、を備える、使い捨てパッケージ。
(33) 前記パッケージは、一度すべてのタンポンが前記パッケージから取り出されたら容易に押潰可能な、薄い材料から形成される、実施態様32に記載の使い捨てパッケージ。
(34) 前記パッケージは板紙から形成される、実施態様32に記載の使い捨てパッケージ。
(35) 前記クロージャは、前記パッケージが不注意に開くことを防止するように被覆される、実施態様32に記載の使い捨てパッケージ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タンポンのためのパッケージにおいて、
前壁と、
前記前壁から離間し、かつ前記前壁に対向する後壁と、
前記前壁と後壁との間に延在する、第1の側壁と、
前記第1の側壁に対向し、かつそこから離間する、前記前壁と後壁との間に延在する第2の側壁と、を備え、
前記前壁、前記後壁、並びに前記第1及び第2の側壁は、前記パッケージが1日分を超えないタンポンを収容することができるように、寸法決定され、かつ相互に離間する、パッケージ。
【請求項2】
前記パッケージが4つを超えないタンポンを収容することができる、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項3】
前記前壁及び前記後壁が、1列のタンポンのみをその間にぴったりと収めることができるように離間している、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項4】
前記パッケージが、前記前壁、前記後壁、前記第1の側壁、及び前記第2の側壁の底端部間に延在する底壁を更に備え、
タンポンは、それらの長手方向軸線が前記底壁に垂直、かつ相互に平行となる状態で配置される、請求項3に記載のパッケージ。
【請求項5】
前記タンポンが、前記タンポンを前記パッケージ内で適所に固定するが、前記タンポンを前記パッケージから意図的に取り出すことを可能にするように、前記底壁に接着される、請求項4に記載のパッケージ。
【請求項6】
前記第1及び第2の側壁が、1つの端部で先細になり、前記前壁及び後壁が、前記第1及び第2の側壁の前記先細の端部に沿って前記パッケージを閉じるように、前記底壁の反対側で共に保持される、請求項4に記載のパッケージ。
【請求項7】
前記パッケージが、そこに保持されるすべてのタンポンの使用後、廃棄を容易にするために板紙から形成される、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項8】
タンポンが保持される中箱を更に備え、
前記パッケージの前記側壁が、前記中箱の側壁であり、
前記前壁が、前記中箱内のタンポンへアクセスするために、前記中箱から移動可能なフラップである、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項9】
前記中箱が、前壁及び後壁を有し、
前記中箱の前記前壁及び後壁は、前記中箱内に保持されるタンポンの一部が前記中箱の前壁及び後壁の上縁部より上に延在するように、前記中箱内に保持されるタンポンの長さよりも短く、
前記パッケージの前記前壁及び前記後壁が、前記中箱の前壁及び後壁の上縁部より上に延在する前記中箱内の前記タンポンの前記一部にアクセスするために、前記中箱から移動可能であるフラップである、請求項8に記載のパッケージ。
【請求項10】
小売販売のためのタンポンの梱包方法において、
使い捨てパック内に、1日分のみのタンポンを予め梱包することと、
小売陳列空間に定置するために、外側小売パッケージに複数の前記使い捨てパックを提供することと、を含み、
消費者が、1日分のタンポンを得るために、1日分の前記小売パッケージから、個々のタンポンを取り出すことを必要とせずに、前記外側小売パッケージから、予め梱包された使い捨てパックを取り出しさえすればよい、方法。
【請求項11】
タンポンのためのパッケージにおいて、
前壁と、
前記前壁から離間し、かつ前記前壁に対向する後壁と、
前記前壁と後壁との間に延在する第1の側壁と、
前記第1の側壁に対向し、かつそこから離間する、前記前壁と後壁との間に延在する第2の側壁と、
前記前壁、前記後壁、前記第1の側壁、及び前記第2の側壁の間に延在する底壁と、を備え、
タンポンは、それらの長手方向軸線が前記底壁に垂直、かつ相互に平行となる状態で配置され、
前記前壁及び前記後壁が、1列のタンポンのみをその間にぴったりと収めることができるように離間しており、
前記パッケージが、前記タンポンの前記長手方向軸線に沿って、タンポンを前記パッケージから取り出すことができるように、上端部で開口している、パッケージ。
【請求項12】
パッケージにおいて、
前壁、前記前壁から離間する後壁、互いに離間し、かつ前記前壁と後壁との間に延在する第1及び第2の側壁、並びに前記前壁、前記後壁、及び前記第1及び第2の側壁の底端部間に延在する底壁を備える、中箱と、
前パネル、後パネル、並びに前記前パネル及び後パネルの底端部間に延在する底パネルを備える外スリーブと、を備え、
前記外スリーブの前記底パネルは、前記前パネル及び前記外スリーブが、前記前壁を被覆し、かつ前記パネルのうちの少なくとも1つが、前記中箱にアクセスするために移動可能であるように、前記中箱の前記底壁に結合され、
前記外スリーブの前記前パネル及び後パネルは、前記底パネルと反対側の端部に共に直接結合される、パッケージ。
【請求項13】
先細パッケージにおいて、
前壁、前記前壁から離間する後壁、互いに離間し、かつ前記前壁と後壁との間に延在する第1及び第2の側壁、並びに前記前壁、前記後壁、及び前記第1及び第2の側壁の底端部間に延在する底壁であって、前記前壁及び前記後壁の上端部は、側面から見た際、前記パッケージが先細の形状を有するように、共に直接結合する、前壁、後壁、第1及び第2の側壁、並びに底壁と、
前記パッケージを閉じるように、前記前壁及び前記後壁を共に維持するクロージャであって、(a)前記前壁及び前記後壁を共に結合する係合要素と、(b)視界から前記係合要素を被覆する被覆要素と、を備える、クロージャと、を備える、先細パッケージ。
【請求項14】
パッケージのためのクロージャであって、前記クロージャは、ユーザーに、前記パッケージが閉じられたことを確認する、フィードバックを提供する、クロージャにおいて、
前記パッケージを閉じるように、共に選択的に係合し、かつ前記パッケージを開くように、互いから係合解除される、係合要素と、
視界から前記係合要素を被覆する、被覆要素と、を備え、
前記パッケージが閉じられたという、前記ユーザーへのキューが、前記係合要素が前記被覆要素内で係合する際に生成される、クロージャ。
【請求項15】
タンポンのための使い捨てパッケージにおいて、
前記パッケージが4つを超えないタンポンを収容できるように、相互に離間する側壁と、
ユーザーに、前記パッケージが閉じられたことを確認するフィードバックを提供するように形成されたクロージャと、を備える、使い捨てパッケージ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−31990(P2011−31990A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−168960(P2010−168960)
【出願日】平成22年7月28日(2010.7.28)
【出願人】(506105814)マクニール−ピーピーシー・インコーポレーテツド (69)
【Fターム(参考)】