説明

パッシブ型光学式測距センサ、電子機器および測距方法

【課題】人体の存在を検知すると共に、人体までの距離を検出でき、かつ、コンパクトで、消費電力を抑制できるパッシブ型光学式測距センサ、電子機器および測距方法を提供すること。
【解決手段】パッシブ型光学式測距センサに、遠赤外線領域に受光感度を持つ位置検出素子1,2を使用する。このようにして、発光素子及びその駆動回路を持たず省電力化が可能な人体検知用パッシブ型光学式測距センサ及びその測距方式の実現を可能にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被測定物体から発せられる光を受光することによって、被測定物体までの距離を測定するパッシブ型光学式測距センサ及びそのパッシブ型光学式測距センサを備える電子機器に関する。また、本発明は、被測定物体から発せられる光を用いて、被測定物体までの距離を測定する測距方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、光学式測距センサとしては、特開平08−338880号公報(特許文献1)に記載されているハイブリッドタイプの人体検出用センサがある。この人体検出用センサは、焦電型センサ部と、赤外線方式の測距センサ部とを備える。
【0003】
上記焦電型センサ部は、静止物を検出しない一方、熱線(遠赤外線)を検出して、人体の存在を認識できる一方、検出対象までの距離を検出できないようになっている。
【0004】
一方、赤外線方式の測距センサ部は、発光素子から近赤外線を発して、被検出物体からの反射光を、位置検出素子(PSD(Position Sensitive Detector)素子)を用いて三角測量方式により検出することができる一方、人体かどうかの識別が出来ないようになっている。
【0005】
この人体用センサは、上記焦電型センサ部で、人体の存在を認識する一方、上記測距センサ部で、被検出物体までの距離を測距するようになっている。この人体用センサは、このようにして、非接触で、人体の存在を検知すると共に、人体までの距離を検出するようになっている。
【0006】
この人体用センサは、非接触で、人体の存在を検知すると共に、人体までの距離を検出できるという利点を有する。しかしながら、この人体用センサは、焦電型センサ部の受光素子と、赤外線方式センサ部の発光素子と、赤外線方式センサ部の受光素子と、それぞれの素子を制御する回路及び駆動回路とを必要とし、センサ自体が大型化し、センサにおける素子および配線の実装面積が大きいという問題がある。また、多くの素子を駆動するため、消費電力が大きいという問題がある。すなわち、人体検知及び距離測定を同時に行う従来の焦電センサ+赤外線測距センサのハイブリッドタイプのセンサでは、センサ外形自体が大型化するため、実装面積を大きくする必要があるだけでなく、多くの素子を駆動するため消費電力が大きくなるという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平08−338880号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、本発明の課題は、人体の存在を検知すると共に、人体までの距離を検出でき、かつ、コンパクトで、消費電力を抑制できるパッシブ型光学式測距センサを提供することにある。また、本発明の課題は、簡易な構成かつ低コストで、人体の存在を検知できると共に、人体までの距離を検出できる測距方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、この発明のパッシブ型光学式測距センサは、
第1位置検出素子と、
上記第1位置検出素子の受光面上に焦点を結ぶように配置された第1集光レンズと
を内蔵し、
上記第1位置検出素子は、遠赤外線領域に受光感度を有し、
上記第1位置検出素子で被測定物から発せられる遠赤外線を受光することによって被検出物までの距離を測定することを特徴としている。
【0010】
本発明によれば、遠赤外線領域に受光感度を持つ位置検出素子を有するから、人体から発せられる遠赤外線を直接受光することにより距離測定を行うことができる。したがって、センサ自体を小型化することができる。また、遠赤外線に感度を持つ位置検出素子を使用しているから、人体かどうかの識別を行うことができる。
【0011】
また、一実施形態では、
上記第1位置検出素子は、InSb系の半導体で形成されている。
【0012】
位置検出素子の材料にInSb(バンドギャップEg=0.17eV)を使用することによりピーク分光感度λを7μm程度(λ=1.24/Eg)に設定できる。したがって、人体からの遠赤外線の波長はウィーンの法則(λmT=K λm:波長、T:絶対温度、K=2897.8)によれば約9μmであることから、InSb系の半導体を使用することにより、人体から発せられる遠赤外線を受光することができる。
【0013】
また、一実施形態では、
上記第1位置検出素子は、上記第1位置検出素子は、波長が約9μmの遠赤外線を検知可能である。
【0014】
上記実施形態によれば、第1位置検出素子は、波長が約9μmの遠赤外線を検知可能であるから、約9μmの遠赤外線を発する人を検知できる。また、第1位置検出素子で、人までの距離を測定できて、三角測距方式で使用する発光素子を備える必要がなく、また、三角測距方式で使用する発光素子を駆動する駆動回路を備える必要がないから、従来よりも格段に簡易な構成で人を検知できる。
【0015】
また、一実施形態では、
上記第1位置検出素子のピーク分光感度は、6μm以上12μm以下である。
【0016】
上記実施形態によれば、記第1位置検出素子のピーク分光感度は、6μm以上12μm以下であるから、約9μmの遠赤外線を発する人を正確に検知できる。
【0017】
また、一実施形態では、
上記第1位置検出素子は、InSb系の半導体で形成され、
InSb系の半導体で形成された第2位置検出素子と、
上記第2位置検出素子の受光面上に焦点を結ぶように配置された第2集光レンズと
を備え、
上記第1位置検出素子の上記受光面と、上記第2位置検出素子の上記受光面とは、略同一平面上に位置している。
【0018】
上記実施形態によれば、位置検出素子を二つ使用しているから、被測定物体との距離に加えて方向も検知することが可能となる。
【0019】
また、本発明の電子機器は、本発明のパッシブ型光学式測距センサを備えることを特徴としている。
【0020】
また、本発明の測距方法は、
被測定物から発せられる光を、第1集光レンズを介して第1位置検出素子で受光すると共に、第2集光レンズを介して第2位置検出素子で受光し、
上記第1位置検出素子および上記第2位置検出素子の夫々の受光面上に集光された光の焦点位置と、上記第1位置検出素子と上記第2位置検出素子との距離と、上記第1位置検出素子に対する上記第2位置検出素子の相対位置、上記第1位置検出素子に対する上記第1集光レンズの相対位置および上記第1位置検出素子に対する上記第2集光レンズの相対位置とに基づいて、上記被測定物との距離を測定することを特徴としている。
【0021】
本発明によれば、二つの位置検出素子上に集光された光の焦点位置と、二つの位置検出素子間の距離と、二つの位置検出素子および二つのレンズとの位置関係に基づいて測距を行うので、簡易な構成で、被測定物までの距離および方向を精密に測定できる。
【0022】
また、一実施形態では、
上記第1位置検出素子および上記第2位置検出素子の夫々は、遠赤外線に受光感度を有している。
【0023】
また、一実施形態では、
上記第1位置検出素子および上記第2位置検出素子の少なくとも一方は、上記第1位置検出素子および上記第2位置検出素子の少なくとも一方は、遠赤外線を受光して人を検知するようになっている。
【0024】
また、本発明の電子機器は、
本発明の測距方法で距離を算出する距離算出部を有することを特徴としている。
【発明の効果】
【0025】
本発明のパッシブ型光学式測距センサによれば、遠赤外線領域に受光感度を持つ位置検出素子を有するから、人体から発せられる遠赤外線を直接受光することにより距離測定を行うことができて、センサ自体を小型化することができる。また、遠赤外線に感度を持つ位置検出素子で、人体かどうかの識別を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の一実施形態のパッシブ型光学式測距センサの模試断面図である。
【図2】本発明の一実施形態の測距方法を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明を図示の形態により詳細に説明する。
【0028】
図1は、本発明の一実施形態のパッシブ型光学式測距センサの模試断面図である。
【0029】
図1に示すように、このパッシブ型光学式測距センサは、一体化された二つの位置検出素子(PSD)1,2を有している。詳しくは、このパッシブ型光学式測距センサは、各位置検出素子1,2をリードフレーム5,6上にダイボンディングし、さらに、各位置検出素子1,2を、電気的にリードフレーム5,6と接続している。
【0030】
また、二色成型により、レンズ部8,9を、透光製樹脂で成型する一方、二つの位置検出素子の間の部分等のその他の部分12を、遮光性樹脂で成型したケース10を、リードフレーム5,6に固着して、レンズ部8,9と位置検出素子1,2の一体化を行っている。上記レンズ部8は、一方の位置検出素子1の受光面上に焦点を結ぶように配置されおり、レンズ部9は、他方の位置検出素子2の受光面上に焦点を結ぶように配置されている。
【0031】
上記ケース10内には、リードフレーム7上に実装された制御用集積回路(IC)13が存在している。この制御用集積回路13は、位置検出素子1,2の駆動等を制御している。この実施形態のパッシブ型光学式測距センサは、三角測距方式で使用する発光素子を備えていないと共に、三角測距方式で使用する発光素子を駆動する駆動回路を備えていない。
【0032】
尚、この発明では、二個の位置検出素子を、同一の樹脂でパッケージしなくて、二個の位置検出素子は、分離されていても良い。また、レンズ部を、後付けする形態であっても良い。また、制御用回路は、樹脂のケース外にあっても良い。
【0033】
図2は、本発明の一実施形態の測距方法を説明する図である。
【0034】
この方法は、第1位置検出素子51と、第2位置検出素子52と、第1集光レンズ53と、第2集光レンズ54とを使用する。上記第1集光レンズ53は、第1位置検出素子51の受光面上に焦点を結ぶように配置されおり、第2集光レンズ54は、第2位置検出素子52の受光面上に焦点を結ぶように配置されている。
【0035】
図2に示すように、第1位置検出素子51と、第2位置検出素子52とは、同一平面状に設置され、第1位置検出素子51の受光面61と、第2位置検出素子52の受光面62とは、略同一平面上に位置している。上記第1位置検出素子51の受光面61と、第2位置検出素子52の受光面62とは、同じ方向を向いている。
【0036】
上記第1集光レンズ53は、人等の被測定物から放射される遠赤外線等を第1位置検出素子51の受光面61に集光可能な位置に存在し、第2集光レンズ54は、人等の被測定物から放射される円赤外線等を第2位置検出素子52の受光面62に集光可能な位置に存在している。また、上記第1位置検出素子51上の集光点の原点は、第1集光レンズ53の中心になっている。また、上記第2位置検出素子52の集光点の原点は、第2集光レンズ54の中心になっている。
【0037】
以下、図2に、A、B、Cに示す位置に被測定物がある場合の距離と方向の測定方法について説明する。
【0038】
図2にAで示す位置は、図2の二次元平面において、被測定物体が2個の位置検出素子1および位置検出素子2を配置した直線の垂直二等分線上にある場合であり、第1位置検出素子51の受光面61の中心と、第2位置検出素子52の受光面62の中心とを結んだ直線の垂直二等分線上に位置している。
【0039】
被測定物体が、上記Aに存在する場合には、第1位置検出素子51と、第2位置検出素子52とには、光が、第1位置検出素子51と第2位置検出素子52との中間線70から等距離の位置に集光することになる。
【0040】
したがって、三角測量の原理から被測定物体までの距離l1は、位置検出素子51,52上の原点(集光レンズ53,54の中心)からの位置(x1、x2)によってl1:A=f:x1=f:x2の関係が成立する。このとき、Aは、各レンズからレンズ53とレンズ54の中間線70までの距離であり、fは、第1位置検出素子51と第1集光レンズ53までの距離であり、第2位置検出素子52と第2集光レンズ54までの距離である。
【0041】
これより、l1=Af/x1=Af/x2…式(1)
の関係式より被測定物体との距離l1が求められる。
【0042】
図2にBで示す位置は、各位置検出素子51,52と、被測定物との距離は、Aに示す位置と同じl1であるが、被測定物の位置が、各レンズ51,52の中間線70から第2位置検出素子52側にΔAシフトした場合である。この場合、下記関係式が成立する。
【0043】
l1:(A+ΔA)=f:x1…式(2)
l1:(A−ΔA)=f:x2…式(3)
したがって、上記式(2)および式(3)により、ΔAを消去して、
l1=2Af/(x1+x2)…式(4)
の関係式により被測定物体との距離l1が求められる。
【0044】
また、式(2)と式(3)により、Aを消去して、
ΔA=l1(x1−x2)/(2f)…式(5)
の関係式により中心からのシフト量を計算できる。
【0045】
また、図2にCで示す位置は、被測定物の位置が、各集光レンズ53,54の中間線70から第2位置検出素子52側にΔAシフトしている点は、Bに示す位置と同様である一方、被測定物との距離が、Bに示す位置よりも短いl2である場合である。言い換えると、図2にCで示す位置は、ΔA移動した状態で距離がl2(図2にAで示す位置の光線軌跡上に被測定物体がある場合)にシフトした場合である。
【0046】
この場合、位置検出素子52上のスポット位置は、図2にAで示す位置の場合と同じであるが、位置検出素子51上のスポット位置の差で距離を測定可能である。この場合、下記関係式が成立する。
【0047】
l2:(A+ΔA)=f:x1…式(6)
l2:(A−ΔA)=f:x2…式(7)
したがって、上記式(5)および式(6)により、
l2=2Af/(x1+x2)…式(8)
ΔA=l2(x1−x2)/(2f)…式(9)
上記関係式より被測定物体から放射される遠赤外線を2個の位置検出素子で受光することにより被測定物体との距離を測定可能である。
【0048】
また、下記関係式よりセンサに対する被測定物体の位置を測定可能である。
【0049】
x1=x2…被測定物体は各レンズの中間線70上にある
x1>x2…被測定物体はレンズ中間線70より第2集光レンズ54側にある
x1<x2…被測定物体はレンズ中間線70より第1集光レンズ53側にある
このように、被測定物から発せられる光を、第1集光レンズ53を介して第1位置検出素子51で受光すると共に、第2集光レンズ54を介して第2位置検出素子52で受光し、かつ、第1位置検出素子51および第2位置検出素子52の夫々の受光面61,62上に集光された光の焦点位置と、第1位置検出素子51と第2位置検出素子52との距離と、第1位置検出素子51に対する第2位置検出素子52の相対位置、第1位置検出素子51に対する第1集光レンズ53の相対位置および第1位置検出素子51に対する第2集光レンズ54の相対位置とに基づいて、上記被測定物との距離を測定すると、測距を簡易な構成で、正確に行うことができる。
【0050】
また、監視カメラ、ドアの開閉装置等の電子機器に、本発明のパッシブ型光学式測距センサを搭載すると、簡易な構成で精密な測距ができる。
【0051】
また、図2を用いて説明したように、例えば、二つの位置検出素子を有する本発明の一実施形態のパッシブ型光学式測距センサを用いれば、二つの位置検出素子の受光面の中心同士を結ぶ線から被測定物までの距離を正確に測定できる。したがって、二つの位置検出素子を有する本発明の一実施形態のパッシブ型光学式測距センサを二つ用意して、一方でX軸方向の距離を測定する一方、他方でY軸方向の距離を測定することもできる。
【0052】
すなわち、本発明の本発明のパッシブ型光学式測距センサを液晶表示装置などの画面の2辺(X,Y軸)に各々配置する事により、画面をタッチする指の位置の座標(x,y)を得ることが可能であり、用意にタッチタブレット装置が実現できる。
【0053】
また、図1および図2において、位置検出素子の少なくとも一方を、InSb系の半導体で形成することにより、その少なくとも一方の位置検出素子で、遠赤外線を受光して、受光した遠赤外線に基づいて人を検知するようにしても良い。
【0054】
また、上記式(1)−(9)のロジックにより、シフト量および被測定物までの距離を算出すると共に、マイクロコンピュータ等からなる距離算出部を、電子機器に搭載することにより、簡単安価に被測定物までの距離を測定することができる電子機器を実現できる。
【0055】
また、本発明のパッシブ型光学式測距センサに、ピーク分光感度λが6μm以上12μm以下の位置検出素子を内蔵させると、約9μmの人体からの遠赤外線の波長を感度良く検知できて、人を正確に検知できて、好ましい。
【符号の説明】
【0056】
1,51 第1位置検出素子
2,52 第2位置検出素子
8,9 レンズ部
53 第1集光レンズ
54 第2集光レンズ
61 第1位置検出素子の受光面
62 第2位置検出素子の受光面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1位置検出素子と、
上記第1位置検出素子の受光面上に焦点を結ぶように配置された第1集光レンズと
を内蔵し、
上記第1位置検出素子は、遠赤外線領域に受光感度を有し、
上記第1位置検出素子で被測定物から発せられる遠赤外線を受光することによって被検出物までの距離を測定することを特徴とするパッシブ型光学式測距センサ。
【請求項2】
請求項1に記載のパッシブ型光学式測距センサにおいて、
上記第1位置検出素子は、InSb系の半導体で形成されていることを特徴とするパッシブ型光学式測距センサ。
【請求項3】
請求項1または2に記載のパッシブ型光学式測距センサにおいて、
上記第1位置検出素子は、波長が約9μmの遠赤外線を検知可能であることを特徴とするパッシブ型光学式測距センサ。
【請求項4】
請求項1から3までのいずれか一項に記載のパッシブ型光学式測距センサにおいて、
上記第1位置検出素子のピーク分光感度は、6μm以上12μm以下であることを特徴とするパッシブ型光学式測距センサ。
【請求項5】
請求項1から4までのいずれか一項に記載のパッシブ型光学式測距センサにおいて、
上記第1位置検出素子は、InSb系の半導体で形成され、
InSb系の半導体で形成された第2位置検出素子と、
上記第2位置検出素子の受光面上に焦点を結ぶように配置された第2集光レンズと
を備え、
上記第1位置検出素子の上記受光面と、上記第2位置検出素子の上記受光面とは、略同一平面上に位置していることを特徴とするパッシブ型光学式測距センサ。
【請求項6】
請求項1から5までのいずれか一項に記載のパッシブ型光学式測距センサを備えることを特徴とする電子機器。
【請求項7】
被測定物から発せられる光を、第1集光レンズを介して第1位置検出素子で受光すると共に、第2集光レンズを介して第2位置検出素子で受光し、
上記第1位置検出素子および上記第2位置検出素子の夫々の受光面上に集光された光の焦点位置と、上記第1位置検出素子と上記第2位置検出素子との距離と、上記第1位置検出素子に対する上記第2位置検出素子の相対位置、上記第1位置検出素子に対する上記第1集光レンズの相対位置および上記第1位置検出素子に対する上記第2集光レンズの相対位置とに基づいて、上記被測定物との距離を測定することを特徴とする測距方法。
【請求項8】
請求項7に記載の測距方法において、
上記第1位置検出素子および上記第2位置検出素子の夫々は、遠赤外線に受光感度を有していることを特徴とする測距方法。
【請求項9】
請求項7または8に記載の測距方法において、
上記第1位置検出素子および上記第2位置検出素子の少なくとも一方は、遠赤外線を受光して人を検知するようになっていることを特徴とする測距方法。
【請求項10】
請求項7から9までのいずれか一項に記載の測距方法で距離を算出する距離算出部を有することを特徴とする電子機器。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−63217(P2012−63217A)
【公開日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−206957(P2010−206957)
【出願日】平成22年9月15日(2010.9.15)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】