説明

パネル取付構造及びパネル取付具及びパネル組立体

【課題】化粧パネルの取り替えを一般の人や女性でも容易に行えるようにすること。
【解決手段】パネル組立体30を下側が手前にくる方向に少し傾斜させた状態で、まず、パネル組立体30を押し上げることにより、上部嵌合凸条40を上側のパネル取付具120の下向き嵌合凹溝122に嵌合させ、つぎに、パネル組立体30の下側を壁面100へ向けて押すことにより、下側のパネル取付具110の前向き嵌合凹溝112に、パネル組立体30下部嵌合凸条44を嵌合させだけで、パネル組立体30が取り付けられる構造にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パネル取付構造及びパネル取付具及びパネル組立体に関し、特に、住宅、オフィス等の内装壁面に装着されて化粧面をなす内装パネル(化粧パネル)の取付構造及びパネル取付具及びパネル組立体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
住宅、オフィスの部屋、廊下等の壁面に装着される化粧パネルの取付構造として、化粧パネルの裏面に突出したリブが設けられ、リブ端部の両側面にリブの根本に向かってハ字状に開く一対のばね部を有する固定部材が取付けられ、内装壁面には断面コ字型で開口縁に抜け止め突条を有する胴縁が、両開口縁部が固定部材に対向するように取付けられ、ばね部の開きに抗して固定部材が胴縁内(パネル係合溝)に挿入されると、ばね部が胴縁の両横辺部に圧接されると共に、抜け止め突条にばね部の先端が係合され、固定部材が胴縁に固定されるように構成された乾式施工によるものがある(例えば、特許文献1)。
【0003】
また、もう一つの乾式施工による化粧パネルの取付構造として、目地部材が内装壁面に設けられ、断面コ字状の取付部材が化粧パネルに取付けられ、目地部材に形成された断面コ字状の挿入溝(パネル係合溝)に取付部材の開放先端が挿入係止されることにより、化粧パネルが内装壁面に取付けられるように構成されたものがある(例えば、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実公平6−31013号公報
【特許文献2】特開2007−9612号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の化粧パネル取付構造では、胴縁、目地部材に形成されているパネル係合溝が、壁面の上下に取り付けられる胴縁あるいは目地部材の双方で、壁面の前方に向けて開口しているので、化粧パネルを壁面に対して平行移動させるようにして、化粧パネルの取り付け、取り外しの作業を行わなくてはならない。
【0006】
このため、化粧パネルの取り付け、取り外しを、一般の人、女性でも行える程には容易でなく、部屋の模様替え等をしたくて化粧パネルを一般の人、女性が取り替える程の容易さには至っておらず、化粧パネルの交換は、施工業者に委ねることになる。このことは、特に、化粧パネルが大型化するほど顕著なものになる。
【0007】
また、従来の化粧パネル取付構造では、化粧パネル取付のために内装壁面に取り付けられる胴縁や目地部材が施工完了後も、完全には目隠しされず、外部に露呈する。このため、従来の化粧パネル取付構造は、一般的な壁紙仕上げの内装に比して美観について劣る。また、胴縁や目地部材は、施工完了後も完全には目隠しされないため、美観上、断片的なものになり得ず、化粧パネルの横幅全長に亘る長尺のものになる。このため、胴縁や目地部材の内装壁面への水平な取り付けが面倒なものになる。
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、気軽に部屋の模様替えを自分で行えるよう、化粧パネルの取り替えを一般の人や女性でも容易に行えるようにし、さらには、化粧パネル取り付け状態での美観に優れたものにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によるパネル取付構造は、パネル本体をパネル取付面上に装着するためのパネル取付構造であって、前記パネル取付面上に固定装着され、第1の取付面側嵌合部を具備した第1のパネル取付具と、前記パネル取付面上の、前記第1のパネル取付具から離隔した位置に固定装着され、第2の取付面側嵌合部を具備した第2のパネル取付具と、前記パネル本体の一方の端縁側に設けられ、前記第1の取付面側嵌合部に係脱可能に嵌合する第1のパネル側嵌合部を具備した第1のパネル縁部材と、前記パネル本体の前記一方の端縁側とは反対側の他方の端縁側に設けられ、前記第2の取付面側嵌合部に係脱可能に嵌合する第2のパネル側嵌合部を具備した第2のパネル縁部材とを有し、前記第1の取付面側嵌合部と前記第1のパネル側嵌合部との嵌合部と、前記第2の取付面側嵌合部と前記第2のパネル側嵌合部との嵌合部の何れか一方の嵌合部は、前記パネル取付面に対して位置決めされた位置にて前記パネル本体の回動を許す嵌合状態をなし、他方の嵌合部は、前記一方の嵌合部を回動中心とした前記パネル取付面に対する前記パネル本体の回動により嵌合状態になり、前記双方の嵌合部の嵌合により前記パネル本体が前記パネル取付面に装着される。
【0010】
また、本発明によるパネル取付構造は、パネル本体をパネル取付面上に装着するためのパネル取付構造であって、前記パネル取付面上に固定装着され、前記パネル取付面に離接する方向を嵌合方向とした第1の取付面側嵌合部を具備した第1のパネル取付具と、前記パネル取付面上の、前記第1のパネル取付具から離隔した位置に固定装着され、前記前記第1のパネル取付具が配置されている方向を嵌合方向とした第2の取付面側嵌合部を具備した第2のパネル取付具と、前記パネル本体の一方の端縁側に設けられ、前記第1の取付面側嵌合部に係脱可能に嵌合する第1のパネル側嵌合部を具備した第1のパネル縁部材と、前記パネル本体の前記一方の端縁側とは反対側の他方の端縁側に設けられ、前記第2の取付面側嵌合部に係脱可能に嵌合する第2のパネル側嵌合部を具備した第2のパネル縁部材とを有する。
【0011】
本発明によるパネル取付構造は、好適な一つの実施形態として、前記第1の取付面側嵌合部と前記第2の取付面側嵌合部は、前記パネル取付面に沿って互いに平行に延在する凹溝あるいは凸条の何れか一方であり、前記第1のパネル側嵌合部と前記第2のパネル側嵌合部は、前記パネル取付面に沿って互いに平行に延在する凹溝あるいは凸条の何れか他方である。
【0012】
本発明によるパネル取付構造は、好適なもう一つの実施形態として、前記凹溝は円弧内周面によるC形の横断面形状をしており、前記凸条は前記凹溝に円弧方向に摺動可能に嵌合する円弧外周面による拡頭部を含んでいる。
【0013】
本発明によるパネル取付構造は、好適な他の実施形態として、前記第1のパネル取付具と前記第2のパネル取付具の少なくとも一方が、前記第1の取付面側嵌合部と前記第2の取付面側嵌合部の双方を具備している。
【0014】
本発明によるパネル取付構造は、好ましくは、更に、前記パネル本体との連結部とは反対の方向に延出し前記第1のパネル取付具の前方に位置して当該第1のパネル取付具を隠すスカート部を有する。
【0015】
本発明によるパネル取付具は、パネル取付面上に固定装着されるパネル取付具であって、前記パネル取付面の前方に向けて開口し且つ前記パネル取付面に沿って延在する第1の嵌合凹溝と、前記第1の嵌合凹溝の開口方向とは90度異なった方向に向けて開口し且つ前記パネル取付面に沿って前記第1の嵌合凹溝と平行に延在する第2の嵌合凹溝とを具備している。
【0016】
また、本発明によるパネル取付具は、パネル取付面上に固定装着されるパネル取付具であって、前記パネル取付面の前方に向けて突出し且つ前記パネル取付面に沿って延在する第1の嵌合凸条と、前記第1の嵌合凸条の突出方向とは90度異なった方向に向けて突出し且つ前記パネル取付面に沿って前記第1の嵌合凸条と平行に延在する第2の嵌合凸条とを具備している。
【0017】
本発明によるパネル組立体は、パネル本体と、前記パネル本体の一方の端縁側に設けられ、前記パネル本体の板厚方向へ向けて突出形成されて第1の嵌合凸条を具備した第1のパネル縁部材と、前記パネル本体の前記一方の端縁側とは反対側の他方の端縁側に設けられ、前記第1の嵌合凸条とは90度異なった方向に向けて突出形成された第2の嵌合凸条を具備した第2のパネル縁部材とを有する。
【0018】
また、本発明によるパネル組立体は、パネル本体と、前記パネル本体の一方の端縁側に設けられ、前記パネル本体の板厚方向へ向けて開口した第1の嵌合凹溝を具備した第1のパネル縁部材と、前記パネル本体の前記一方の端縁側とは反対側の他方の端縁側に設けられ、前記第1の嵌合凹溝とは90度異なった方向に向けて突出形成された第2の嵌合凹溝を具備した第2のパネル縁部材とを有する。
【発明の効果】
【0019】
本発明によるパネル取付構造によれば、一方の嵌合部の嵌め合いによってパネル本体は、パネル取付面に対して回動可能に位置決めされ、一方の嵌合部を回動中心としてパネル本体の他方の嵌合部の側をパネル取付面側に押すことにより、他方の嵌合部が嵌合状態になり、パネル本体がパネル取付面に装着される。この取付作業と逆の作業を行うことにより、パネル本体をパネル取付面より取り外すことができる。
【0020】
たとえば、壁面等のパネル取付面上の下部位置に、第1のパネル取付具を、第1の嵌合凹溝が前向きに開口し且つ水平に延在するように取り付け、同パネル取付面の上部位置に、第2のパネル取付具を、第2の嵌合凹溝が下向きに開口し且つ水平に延在するように取り付ける。そして、パネル本体を下側が手前にくる方向に少し傾斜させた状態で、まず、パネル本体を押し上げることにより、第2のパネル縁部材の第2の嵌合凸条を第2のパネル取付具の第2の嵌合凹溝に嵌合させる。つぎに、パネル本体の下側を壁面へ向けて押すことにより、第1のパネル取付具の第1の嵌合凹溝に、第1のパネル縁部材の第1の嵌合凸条を嵌合させる。これにより、パネル本体のパネル取付面への取り付けが完了する。パネル本体の取り外しは、上述の取り付け作業と逆の作業によって行うことができる。
【0021】
これにより、化粧パネルをなすパネル本体の取り付け、取り外しを、日本家屋の襖や引き戸の取り付け、取り外し程度の簡単な作業に行うことができ、化粧パネルの取り替えを一般の人や女性でも容易に行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明によるパネル取付構造を適用された部屋の一つ実施例の概要を示す斜視図。
【図2】本実施例によるパネル取付構造及びパネル組立体の分解斜視図。
【図3】本実施例によるパネル取付構造の縦断面図。
【図4】本実施例によるパネル取付構造のパネル取付第1段階を示す縦断面図。
【図5】本実施例によるパネル取付構造のパネル取付第2段階を示す縦断面図。
【図6】本実施例によるパネル取付構造においてパネル非取付時に使用される目隠しカバー部材の取付状態を示す縦断面図。
【図7】本実施例によるパネル取付具を示す斜視図。
【図8】他の実施例によるパネル取付構造の縦断面図。
【図9】他の実施例による目隠しカバー部材の取付状態を示す縦断面図。
【図10】他の実施例によるパネル本体の縦断面図。
【図11】もう一つの実施例によるパネル本体を含むパネル取付構造の縦断面図。
【図12】他の実施例によるパネル取付構造の縦断面図。
【図13】もう一つの実施例によるパネル取付構造の縦断面図。
【図14】本発明によるパネル取付構造の基本構成を示す縦断面図。
【図15】基本構成によるパネル取付構造のパネル取付第1段階を示す縦断面図。
【図16】基本構成によるパネル取付構造のパネル取付第2段階を示す縦断面図。
【発明を実施するための形態】
【0023】
まず、本発明によるパネル取付構造の基本構成による一つの実施例を、図14〜図16を参照して説明する。
【0024】
垂直な壁面100上の下部位置に下部パネル取付具(第1のパネル取付具)110が木ねじ102によって固定装着されている。下部パネル取付具110は、パネル取付面である壁面100の前方に向けて開口し、且つ壁面100に沿って水平に延在する前向き嵌合凹溝(第1の取付面側嵌合部、第1の嵌合凹溝)112を具備している。前向き嵌合凹溝112は円弧内周面によるC形の横断面形状をしている。
【0025】
同壁面100上の上部位置に上部パネル取付具(第2のパネル取付具)120が木ねじ104によって固定装着されている。上部パネル取付具120は、前向き嵌合凹溝112の方向に向けて、当該実施例では下向きに開口し、且つ壁面100に沿って水平に延在する下向き嵌合凹溝(第2の取付面側嵌合部、第2の嵌合凹溝)122を具備している。下向き嵌合凹溝122は、円弧内周面によるC形の横断面形状をしている。
【0026】
下部パネル取付具110、上部パネル取付具120は、長尺のもの、断片的なものの何れであってもよい。なお、パネル取付面は、壁面100以外に、柱面等、建物躯体の表面であってもよい。
【0027】
パネル組立体30は、矩形のパネル本体(化粧パネル)32と、パネル本体32の一方の端縁(下縁)側に設けられるパネル下縁部材(第1のパネル縁部材)36と、パネル本体32の前記一方の端縁側とは反対側の他方の端縁(上縁)側に設けられるパネル上縁部材(第2のパネル縁部材)34とにより構成されている。
【0028】
パネル本体32は、段ボール、厚紙、ベニヤ板、プラスチックス板等のボード材により構成され、表面32Aが、色彩、模様、図柄等を印刷された化粧面(意匠面)になっている。尚、この化粧面をなす表面32Aは、ボード材に壁紙相当のシートを貼り合わせて構成することもできる。
【0029】
パネル上縁部材34は、パネル本体32の横幅と同じ長さを有する長尺材であり、金属、合成樹脂等により構成されており、パネル本体32の上端縁部32Bを抜き差し可能に、つまり着脱可能(交換可能)に差し込まれるパネル連結嵌合凹溝38と、パネル連結嵌合凹溝38とは反対の方向、つまり、上方に向けて突出形成された上部嵌合凸条(第2のパネル側嵌合部、第2の嵌合凸条)40とを具備している。換言すると、上向きの上部嵌合凸条40は、後述する前向きの下部嵌合凸条44とは90度異なった方向に突出していることになる。
【0030】
上部嵌合凸条40は、上部パネル取付具120の下向き嵌合凹溝122に係脱可能に、且つ下向き嵌合凹溝122の円弧内周方向に摺動可能に嵌合する円弧外周面による拡頭形状をしている。この上部嵌合凸条40の下向き嵌合凹溝122に対する嵌合は、下向き嵌合凹溝122を画定する部分(対をなす脚片部)の弾性変形のもとに行われる。
【0031】
パネル下縁部材36は、パネル本体32の横幅と同じ長さを有する長尺材であり、金属、合成樹脂等により構成されており、パネル本体32の下端縁部32Cを抜き差し可能に、つまり着脱可能(交換可能)に差し込まれるパネル連結嵌合凹溝42と、パネル本体32の厚さ方向と同方向に壁面20に向けて後向きに突出形成された下部嵌合凸条(第1のパネル側嵌合部、第1の嵌合凸条)44と、下部嵌合凸条44よりパネル連結嵌合凹溝42とは反対の方向に延出したスカート部46とを具備している。
【0032】
下部嵌合凸条44は、下部パネル取付具110の前向き嵌合凹溝112に係脱可能に、且つ前向き嵌合凹溝112の円弧内周方向に摺動可能に嵌合する円弧外周面による拡頭形状をしている。この下部嵌合凸条44の前向き嵌合凹溝112に対する嵌合は、前向き嵌合凹溝112を画定する部分(対をなす脚片部)の弾性変形のもとに行われる。
【0033】
スカート部46は、下部パネル取付具110の前方に位置し、下部パネル取付具110を前方より見て完全に隠す長さを有する。
【0034】
化粧パネルが上述のようなパネル組立体であれば、パネル上縁部材34とパネル下縁部材36は、繰り返し使用し、パネル本体32のみを交換部品とすることかでき、経済的で、省資源化に寄与する。
【0035】
つぎに、パネル組立体30の取り付け手順を、図15、図16を参照して説明する。
【0036】
図15に示されているように、パネル組立体30を下側が手前にくる方向に少し傾斜させ、この状態でパネル組立体30を押し上げることにより、図16に示されているように、パネル上縁部材34の上向きの上部嵌合凸条40を上部パネル取付具120の下向き嵌合凹溝122に嵌め込む。
【0037】
つぎに、上部嵌合凸条40と下向き嵌合凹溝122との嵌合部を回動中心としてパネル組立体30を回動させるように、パネル組立体30の下側を壁面へ向けて押すことにより、下部パネル取付具110の前向き嵌合凹溝112に、パネル下縁部材36の後向きの下部嵌合凸条44を嵌合させる。
【0038】
このパネル組立体30を回動させる作業は、上部嵌合凸条40が、円弧外周面による拡頭形状をして、下向き嵌合凹溝122の円弧内周方向に摺動可能に嵌合していることにより、当該嵌合部の摺動によって、大きい力を必要とすることなく、且つ嵌合部に大きい変形負荷を与えることなく、円滑に、作業性よく行われる。
【0039】
以上の作業で、パネル本体32を含むパネル組立体30の壁面100上への取り付けが、図14に示されているように、完了する。パネル組立体30の取り外しは、上述の取り付け作業と逆の作業によって行うことができる。
【0040】
これにより、パネル組立体30(化粧パネル)の取り付け、取り外しを、日本家屋の襖や引き戸の取り付け、取り外し程度の簡単な作業に行うことができ、化粧パネルの取り替えを一般の人や女性でも容易に行えるようになる。
【0041】
このパネル取付状態では、図11に示されているように、スカート部46が、下部パネル取付具110の前方に位置し、下部パネル取付具110を前方より見て完全に隠すから、下部取付具110が見えず、見栄えがよい。
【0042】
また、上部嵌合凸条40はパネル組立体30の上端面にあり、下部嵌合凸条44はパネル組立体30の前側にあるスカート部46の裏面にあり、パネル連結嵌合凹溝38、42の裏面側を画定する片部38A、42A(図14参照)が薄いことにより、パネル組立体30と壁面100との間に大きき空隙ができることがない。このことは、デッドスペースを削減し、空間の有効利用容積の拡大に寄与する。
【0043】
なお、上述のパネル取付構造は、上下逆であってもよい。上述の実施例では、後向きの下部嵌合凸条44が下側にあるから、パネル組立体30の下側を押せばよく、作業性に優れたものになる。これとは逆に、後向きの下部嵌合凸条44が上側にあると、下向き嵌合凹溝122は、上下反転で、上向きの嵌合凹溝になり、パネル組立体30を垂直荷重で受け持つことになるので、強度面で有利になる。尚、さらには、上述のパネル取付構造は90度反転で、下部パネル取付具110、上部パネル取付具120が左右配置になってもよい。
【0044】
つぎに、本発明によるパネル取付構造を、家屋の部屋の内装面に適用した実施例について、図1〜図7を参照して説明する。なお、本実施例で使用されるパネル組立体は、前述の基本構成によるパネル取付構造で使用されるパネル組立体30と実質的に同一のものであるので、その説明を省略する。
【0045】
図1は、本実施例によるパネル取付構造を適用された部屋の概要を示している。図1において、10は床面を、12は天井面を、14は扉を、16は窓部を、18は幅木を各々している。図示例では、扉14がある壁面20(図2参照)に、本実施例によるパネル取付構造によってパネル組立体30が取り付けられている。
【0046】
本実施例によるパネル取付構造では、図3に示されているように、天井面12に近い部位と、鴨居相当高さ位置と、幅木18に近い部位の各々にパネル取付具50が取り付けられている。
【0047】
パネル取付具50は、図2、図7に示されているように、小片状のものであり、壁面20に沿って延在する矩形の取付平板部52と、取付平板部52の上縁に沿って、つまり壁面20に沿って水平方向に延在して取付平板部52の前方に向けて開口した前向き嵌合凹溝(第1の取付面側嵌合部、第1の嵌合凹溝)54と、取付平板部52の下縁に沿って、つまり壁面20に沿って水平方向に、しかも前向き嵌合凹溝54と平行に延在し、前向き嵌合凹溝54の開口方向とは90度異なった方向、つまり、取付平板部52の下方に向けて開口した下向き嵌合凹溝(第2の取付面側嵌合部、第2の嵌合凹溝)56とを有する。前向き嵌合凹溝54と下向き嵌合凹溝56は、何れも、円弧内周面によるC形の横断面形状をしている。
【0048】
このように、パネル取付具50は、前向き嵌合凹溝54と下向き嵌合凹溝56の双方を具備し、前述の基本構成による実施例における下部パネル取付具110と上部パネル取付具120とを兼ねたものである。このパネル取付具50は、下部パネル取付具110と上部パネル取付具120とで部品の共通化を図り、部品点数の削減に貢献する。
【0049】
取付平板部52には、取付用貫通孔58が貫通形成されている。本実施例では壁面20をなす壁材が石膏ボードであるために、取付用貫通孔58には石膏ボードアンカ60が通され、パネル取付具50は石膏ボードアンカ60と木ねじ62によって壁面20に固定される。
【0050】
壁面20に対するパネル取付具50の取り付けは、壁面20をなす壁材の種類に応じて適切なものが得られればよく、ねじ止め以外に、両面粘着テープ、接着剤により行われてもよい。
【0051】
パネル取付具50は、金属製、合成樹脂製のいずれであってもよく、幅寸法は必要な取付強度に応じて定められればよい。取付用貫通孔58の個数は取付平板部52の幅寸法に応じて複数個設けられてもよい。
【0052】
パネル取付具50は、最小限配置として、基本的には、図2に示されているように、各パネル組立体30毎に4個、パネル組立体30の上下左右の四隅に対応する位置に、前向き嵌合凹溝54が上側、下向き嵌合凹溝56が下側で、これらが水平に延在する方向姿勢で、壁面20の表面に固定装着される。
【0053】
つぎに、パネル組立体30の取り付け手順を、図4、図5を参照して説明する。
【0054】
図4に示されているように、パネル組立体30を下側が手前にくる方向に少し傾斜させ、この状態でパネル組立体30を押し上げることにより、図5に示されているように、パネル上縁部材34の上向きの上部嵌合凸条40を上側のパネル取付具50の下向き嵌合凹溝56に嵌め込む。この上部嵌合凸条40の下向き嵌合凹溝56に対する嵌め込みは、下向き嵌合凹溝56を画定する部分(対をなす脚片部)の弾性変形のもとに行われる。
【0055】
つぎに、上部嵌合凸条40と下向き嵌合凹溝56との嵌合部を回動中心としてパネル組立体30を回動させるように、パネル組立体30の下側を壁面へ向けて押すことにより、下側のパネル取付具50の前向き嵌合凹溝54に、パネル下縁部材36の後向きの下部嵌合凸条44を嵌合させる。この下部嵌合凸条44の前向き嵌合凹溝54に対する嵌合は、前向き嵌合凹溝54を画定する部分(対をなす脚片部)の弾性変形のもとに行われる。
【0056】
このパネル組立体30を回動させる作業も、上部嵌合凸条40が、円弧外周面による拡頭形状をして、下向き嵌合凹溝56の円弧内周方向に摺動可能に嵌合していることにより、当該嵌合部の摺動によって、大きい力を必要とすることなく、且つ嵌合部に大きい変形負荷を与えることなく、円滑に、作業性よく行われる。
【0057】
以上の作業で、パネル本体32を含むパネル組立体30の壁面20上への取り付けが、図3に示されているように、完了する。パネル組立体30の取り外しは、上述の取り付け作業と逆の作業によって行うことができる。
【0058】
これにより、この実施例でも、パネル組立体30(化粧パネル)の取り付け、取り外しを、日本家屋の襖や引き戸の取り付け、取り外し程度の簡単な作業に行うことができ、化粧パネルの取り替えを一般の人や女性でも容易に行えるようになる。
【0059】
このパネル取付状態では、図3に示されているように、スカート部46が、パネル取付具50の前方に位置し、パネル取付具50を前方より見て完全に隠すから、取付具50が室内側から見えず、見栄えがよい。
【0060】
最上段にあるパネル取付具50は、スカート部46よって目隠しされることがないので、最上段にあるパネル取付具50には、図3に示されているように、専用の目隠しカバー部材80が取り付けられる。目隠しカバー部材80は、パネル取付具50の前向き嵌合凹溝54に嵌合する嵌合凸条(第3の嵌合凸条)82を後向きに突出形成され、パネル取付具50の前方を覆うカバー部84を一体に有する。
【0061】
目隠しカバー部材80は、嵌合凸条82がパネル取付具50の前向き嵌合凹溝54に嵌め込まれることにより、パネル取付具50に固定され、カバー部84をもってパネル取付具50の前方を覆い、取付具50が室内側から見えないようにする。これにより、見栄えがよくなる。
【0062】
また、この実施例でも、上部嵌合凸条40はパネル組立体30の上端面にあり、下部嵌合凸条44はパネル組立体30の前側にあるスカート部46の裏面にあり、パネル連結嵌合凹溝38、44の裏面側を画定する片部38A、44Aが薄いことにより、パネル組立体30と壁面20との間に大きき空隙ができることがない。このことは、デッドスペースを削減し、空間の有効利用容積の拡大に寄与する。
【0063】
なお、壁面20上にパネル取付具50が取り付けられていて、パネル組立体30を取り付けずに、壁面20を室内に露呈させた内装にする場合には、図6に示されているような目隠しカバー部材90がパネル取付具50に取り付けられればよい。
【0064】
目隠しカバー部材90は、パネル取付具50の前向き嵌合凹溝54に嵌合する嵌合凸条(第3の嵌合凸条)92を後向きに突出形成され、パネル取付具50の全体を覆うカバー部94を一体に有するものであり、嵌合凸条92がパネル取付具50の前向き嵌合凹溝54に嵌め込まれることにより、パネル取付具50に固定され、カバー部94をもってパネル取付具50の全体を覆い、取付具50が室内側から見えないようにする。これにより、パネル組立体30を取り付けない場合での見栄えがよくなる。
【0065】
他の実施例として、図8に示されているように、鴨居の高さ位置に位置するパネル下縁部材36の前部には、額縁等を吊り下げるためのフック部材49が係合装着されるフックレール部48が一体形成されていてもよい。同様に、図9に示されているように、目隠しカバー部材90にも、フック部材98が係合装着されるフックレール部96が一体形成されていてもよい。
【0066】
また、他の実施例として、図10に示されているように、上部パネル縁部材とパネル本体と下部パネル縁部材とが一体形成された化粧パネル130として、パネル本体132の上端部に上部嵌合凸条134が一体形成され、パネル本体132の下部に下部嵌合凸条136とスカート部138とが一体形成されたものを用いることもできる。
【0067】
また、他の実施例として、図11に示されているように、パネル組立体30は、パネル本体32とパネル上縁部材34とパネル下縁部材面36の外装面側(図11にて左側の表面)の全体を面一に被覆する被覆シート48が貼り付けられていてよい。
【0068】
この実施例では、被覆シート48に色彩や模様が施されていることに被覆シート48が壁紙相当になり、パネル本体32とパネル上縁部材34、パネル本体32とパネル下縁部材面3の各々の継ぎ目も見えず、意匠性が向上する。
【0069】
上述の実施例では、パネル取付具側を嵌合凹溝、パネル組立体側を嵌合凸条としたが、本発明によるパネル取付構造は、これに限られることなく、凹凸嵌合は、上述の実施例とは逆に、パネル取付具側を嵌合凸条、パネル組立体側を嵌合凹溝としても、同様に成立する。
【0070】
パネル取付具側を嵌合凸条、パネル組立体側を凹溝嵌合とした実施例を、図12を参照して説明する。なお、図12において、図3〜図5に対応する部分は、図3〜図5に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
【0071】
この実施例では、壁面20に取り付けられるパネル取付具110は、壁面20に沿って水平方向に延在して壁面20の前方に向けて突出した前向き嵌合凸条(第1の取付面側嵌合部、第1の嵌合凸条)132と、壁面20に沿って水平方向に、しかも前向き嵌合凸条132と平行に延在し、前向き嵌合凸条132の突出方向とは90度異なった方向、つまり、下方に向けて突出した下向き嵌合凸条(第2の取付面側嵌合部、第2の嵌合凸条)134とを有する。前向き嵌合凸条132と下向き嵌合凸条134は、何れも、円弧外周面によるC形の横断面形状をしている。
【0072】
パネル上縁部材34には、上方に向けて開口し、下向き嵌合凸条134に係脱可能に且つ摺動可能に嵌合する円弧内周面による嵌合する上部嵌合凹溝(第2のパネル側嵌合部、第2の嵌合凹溝)41が形成されている。上部嵌合凹溝41は、後述する前向きの下部嵌合凹溝45とは90度異なった方向に向けて開口している。
【0073】
パネル下縁部材36には、パネル本体32の厚さ方向と同方向に壁面20に向けて開口し、前向き嵌合凸条132に係脱可能に且つ摺動可能に嵌合する円弧内周面による下部嵌合凹溝(第1のパネル側嵌合部、第1の嵌合凹溝)45が形成されている。
【0074】
これにより、この実施例でも、上述の実施例と同様の作用、効果が得られる。
【0075】
図13は、本発明によるパネル取付構造の他の実施例を示している。なお、図13において、図1〜図3に対応する部分は、図1〜図3に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
【0076】
この実施例では、パネル取付具50に、下向き嵌合凹溝56に代えて前方に突出したフック片57が形成されている。パネル組立体30のパネル上縁部材34には、フック片57と嵌合可能な嵌合開口37を含む係合片35が形成されている。
【0077】
上側のパネル取付具50の嵌合開口37とフック片57とは、取付面側嵌合部とパネル側嵌合部との一方の嵌合部となし、図示されているような係合により、壁面20に対して位置決めされた位置にてパネル本体32の回動を許す嵌合状態を成立する。
【0078】
これにより、この実施例では、嵌合開口37にフック片57を差し込み、嵌合開口37とフック片57との係合部を回動中心としてパネル組立体30を回動させることにより、下側のパネル取付具50の前向き嵌合凹溝54に、パネル下縁部材36の後向きの下部嵌合凸条44を嵌合させることができる。したがって、この実施例でも、上述の実施例と同様の作用、効果が得られる。
【0079】
尚、本発明によるパネル取付構造は、部屋内壁以外に、間仕切り、舞台装置、イベント会場等の壁面の化粧パネルの取付構造としても適用できる。
【符号の説明】
【0080】
10 床面
12 天井面
20 壁面
30 パネル組立体
32 パネル本体
34 パネル上縁部材
36 パネル下縁部材
38 パネル連結嵌合凹溝
40 上部嵌合凸条
41 上部嵌合凹溝
42 パネル連結嵌合凹溝
44 下部嵌合凸条
45 下部嵌合凹溝
46 スカート部
50 パネル取付具
54 前向き嵌合凹溝
56 下向き嵌合凹溝
80、90 隠しカバー部材
100 壁面
110 下部パネル取付具
112 前向き嵌合凹溝
120 上部パネル取付具
122 下向き嵌合凹溝
130 パネル取付具
132 前向き嵌合凸条
134 下向き嵌合凸条

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パネル本体をパネル取付面上に装着するためのパネル取付構造であって、
前記パネル取付面上に固定装着され、第1の取付面側嵌合部を具備した第1のパネル取付具と、
前記パネル取付面上の、前記第1のパネル取付具から離隔した位置に固定装着され、第2の取付面側嵌合部を具備した第2のパネル取付具と、
前記パネル本体の一方の端縁側に設けられ、前記第1の取付面側嵌合部に係脱可能に嵌合する第1のパネル側嵌合部を具備した第1のパネル縁部材と、
前記パネル本体の前記一方の端縁側とは反対側の他方の端縁側に設けられ、前記第2の取付面側嵌合部に係脱可能に嵌合する第2のパネル側嵌合部を具備した第2のパネル縁部材とを有し、
前記第1の取付面側嵌合部と前記第1のパネル側嵌合部との嵌合部と、前記第2の取付面側嵌合部と前記第2のパネル側嵌合部との嵌合部の何れか一方の嵌合部は、前記パネル取付面に対して位置決めされた位置にて前記パネル本体の回動を許す嵌合状態をなし、他方の嵌合部は、前記一方の嵌合部を回動中心とした前記パネル取付面に対する前記パネル本体の回動により嵌合状態になり、
前記双方の嵌合部の嵌合により前記パネル本体が前記パネル取付面に装着されるパネル取付構造。
【請求項2】
パネル本体をパネル取付面上に装着するためのパネル取付構造であって、
前記パネル取付面上に固定装着され、前記パネル取付面に離接する方向を嵌合方向とした第1の取付面側嵌合部を具備した第1のパネル取付具と、
前記パネル取付面上の、前記第1のパネル取付具から離隔した位置に固定装着され、前記前記第1のパネル取付具が配置されている方向を嵌合方向とした第2の取付面側嵌合部を具備した第2のパネル取付具と、
前記パネル本体の一方の端縁側に設けられ、前記第1の取付面側嵌合部に係脱可能に嵌合する第1のパネル側嵌合部を具備した第1のパネル縁部材と、
前記パネル本体の前記一方の端縁側とは反対側の他方の端縁側に設けられ、前記第2の取付面側嵌合部に係脱可能に嵌合する第2のパネル側嵌合部を具備した第2のパネル縁部材と、
を有するパネル取付構造。
【請求項3】
前記第1の取付面側嵌合部と前記第2の取付面側嵌合部は、前記パネル取付面に沿って互いに平行に延在する凹溝あるいは凸条の何れか一方であり、前記第1のパネル側嵌合部と前記第2のパネル側嵌合部は、前記パネル取付面に沿って互いに平行に延在する凹溝あるいは凸条の何れか他方である請求項2に記載のパネル取付構造。
【請求項4】
前記凹溝は円弧内周面によるC形の横断面形状をしており、前記凸条は前記凹溝に円弧方向に摺動可能に嵌合する円弧外周面による拡頭部を含んでいる請求項3に記載のパネル取付構造。
【請求項5】
前記第1のパネル取付具と前記第2のパネル取付具の少なくとも一方が、前記第1の取付面側嵌合部と前記第2の取付面側嵌合部の双方を具備している請求項1から4の何れか一項に記載のパネル取付構造。
【請求項6】
前記第1のパネル縁部材は、前記パネル本体との連結部とは反対の方向に延出し前記第1のパネル取付具の前方に位置して当該第1のパネル取付具を隠すスカート部を有する請求項1から5の何れか一項に記載のパネル取付構造。
【請求項7】
パネル取付面上に固定装着されるパネル取付具であって、
前記パネル取付面の前方に向けて開口し且つ前記パネル取付面に沿って延在する第1の嵌合凹溝と、前記第1の嵌合凹溝の開口方向とは90度異なった方向に向けて開口し且つ前記パネル取付面に沿って前記第1の嵌合凹溝と平行に延在する第2の嵌合凹溝とを具備したパネル取付具。
【請求項8】
パネル取付面上に固定装着されるパネル取付具であって、
前記パネル取付面の前方に向けて突出し且つ前記パネル取付面に沿って延在する第1の嵌合凸条と、前記第1の嵌合凸条の突出方向とは90度異なった方向に向けて突出し且つ前記パネル取付面に沿って前記第1の嵌合凸条と平行に延在する第2の嵌合凸条とを具備したパネル取付具。
【請求項9】
パネル本体と、
前記パネル本体の一方の端縁側に設けられ、前記パネル本体の板厚方向へ向けて突出形成されて第1の嵌合凸条を具備した第1のパネル縁部材と、
前記パネル本体の前記一方の端縁側とは反対側の他方の端縁側に設けられ、前記第1の嵌合凸条とは90度異なった方向に向けて突出形成された第2の嵌合凸条を具備した第2のパネル縁部材と、
を有するパネル組立体。
【請求項10】
パネル本体と、
前記パネル本体の一方の端縁側に設けられ、前記パネル本体の板厚方向へ向けて開口した第1の嵌合凹溝を具備した第1のパネル縁部材と、
前記パネル本体の前記一方の端縁側とは反対側の他方の端縁側に設けられ、前記第1の嵌合凹溝とは90度異なった方向に向けて突出形成された第2の嵌合凹溝を具備した第2のパネル縁部材と、
を有するパネル組立体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2011−179258(P2011−179258A)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−45675(P2010−45675)
【出願日】平成22年3月2日(2010.3.2)
【出願人】(000135209)株式会社ニフコ (972)
【Fターム(参考)】