説明

パレンタル制御システム並びに情報記録装置およびサーバ

【課題】ネットワーク上のサーバから取得したコンテンツが、情報記録装置のパレンタル設定に合致し、かつコンテンツ提供者の意図通りの表示が可能なパレンタル制御システムを提供する。
【解決手段】情報記録装置からコンテンツの場所情報を含むリクエストメッセージを受信すると、サーバは、パレンタル制御対象リストにそのコンテンツの場所情報が含まれているか否かを確認し、含まれていれば、パレンタル設定値要求を含むリダイレクト要求メッセージを情報記録装置に送信する。その後、サーバは、情報記録装置からパレンタル設定値を含むリクエストメッセージを受信すると、パレンタル制御対象リストを参照し、リクエストメッセージに含まれたコンテンツの場所情報と対象パスが一致する行を検索し、さらにパレンタル設定値と合致するレートが記載された行の参照パスからデータを読み出してレスポンスメッセージを生成して情報記録装置に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パレンタル設定に基づいてコンテンツの表示・再生を制御する情報端末とサーバとの間に適用されるパレンタル制御システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、テレビの放送番組やインターネット上で提供されるダウンロード番組などのコンテンツを、ハードディスク(HDD)やブルーレイディスク(BD)等の記録媒体に蓄積し、後から再生することができる情報記録装置が広く普及している。特に、HDD搭載型の情報記録装置は、大容量記録媒体であるHDDの利点を活かして、様々なコンテンツを数多く蓄積することが出来る。
【0003】
民生用の情報記録装置は、家族の誰もが簡単に利用できるように考慮されている。例えば、民生用の情報記録装置においては、機器を操作している者が誰であれ、リモコンの録画釦を押せば現在視聴中の放送番組を録画することができる。その一方で、録画した番組は、再生アプリケーション上で再生指示を与えることによって、誰もが再生できるようになっている。
【0004】
しかし、コンテンツによっては、子供が見るには好ましくない暴力シーンや恋愛シーンなどが含まれている場合がある。このようなコンテンツは、「12歳以上向け」や「成人向け」といった視聴年齢制限情報が放送信号やメタ情報を通じて送出される。このような年齢に応じた視聴の制限を表す視聴年齢制限情報を用いて、不適切なコンテンツを子供が視聴するのを防止する「パレンタル制御機能」を備えた情報記録装置も存在する。
【0005】
以下に、図16〜図20を用いて、パレンタル制御機能を備えた従来の情報記録装置100について説明する。
【0006】
まず、図16を用いて、従来の情報記録装置100の構成とサーバ200との接続関係について説明する。なお、図16は、従来の情報記録装置の構成とサーバとの接続関係を示すブロック図である。
【0007】
図16において、情報記録装置100は、ハードウェアやソフトウェアプログラムを制御して動作させるCPU(Central Processing Unit)などで構成された制御部110、Ethernet(登録商標)インタフェース端子などの通信部120、ソフトウェアプログラムなどを記憶したROM(Read−Only Memoly)やFLASH−RAM(Random Access memory)などで構成されたプログラム記憶部130、および、コンテンツデータやコンテンツ管理ファイルを格納しHDDや不揮発性メモリなどで構成された記憶部140、から成る。
【0008】
情報記録装置100は、通信部120を介してネットワークに接続し、ダウンロード番組やWebページなどのコンテンツを提供するサーバ200と通信する。プログラム記憶部130には、図17に示すように、サーバ200からコンテンツを取得して表示するブラウザアプリ131、および、記憶部140に蓄積されたコンテンツの情報表示・操作を行える再生アプリ132のプログラムコードが格納されており、必要に応じて制御部110からそれぞれ読み出されて実行される。なお、図17は、情報記録装置100のプログラム記憶部130におけるブラウザアプリ131および再生アプリ132と他の機能ブロックとの関係を示したブロック図である。また、図18は、再生アプリ132が実行された時にモニタ等に出力される再生アプリ画面133の一例を示す図である。
【0009】
記憶部140は、記録媒体を具備し、放送番組データやダウンロード番組データなどのコンテンツファイル141、コンテンツファイル141を管理するコンテンツリスト142、およびパレンタル設定の各種パラメータが格納されるパレンタル設定情報143を蓄積する。
【0010】
次に、図19を用いて、コンテンツリスト142について説明する。なお、図19は、コンテンツリストの一例を示す図である。
【0011】
図19において、「コンテンツID」の列は、各コンテンツを情報記録装置100内で一意に特定するための識別子を示す。「録画日時」の列は、その番組が記録された日時を示す。「ch」の列は、そのコンテンツが放送されたチャンネル番号を示す。「コンテンツ名」の列は、EPG(Electronic Program Guide)や番組データに付随した番組情報から取得したコンテンツ名を示す。「視聴制限」の列は、そのコンテンツに設定されている視聴年齢制限の年齢値を示す。図19に示す例では、コンテンツID(IDentification)が00001のコンテンツには「12歳以上」の視聴年齢制限が、コンテンツIDが00012のコンテンツには「18歳以上」の視聴年齢制限が設定されている。視聴年齢制限が「0」であるコンテンツ(図19ではコンテンツIDが00002のコンテンツ)は視聴年齢制限が設定されていないことを示す。「ファイルパス」の列は、コンテンツデータを記録したコンテンツファイル141が蓄積されているファイルパスを示す。
【0012】
次に、図20を用いて、パレンタル設定情報143について説明する。なお、図20は、パレンタル設定情報の一例を示す図である。
【0013】
図20において、パレンタル設定フィールド160は、情報記録装置100においてパレンタル制御機能が有効になっているか否かを示す。パレンタル設定フィールド160の値が「有」であれば、パレンタル制御機能は有効であることを示す。設定年齢フィールド161は、パレンタル制御機能で制限しない上限年齢を格納する。解除コードフィールド162は、パレンタル制御機能を解除するためのパスワードが格納される。
【0014】
例えば、図20に示す例においては、パレンタル設定フィールド160の値が「有」、年齢設定フィールド161の値が「12」、解除コードフィールド162の値が「2345」に設定されている。この場合、視聴年齢制限が「13歳以上」のコンテンツに対してパレンタル制御機能が働き、解除コード「2345」を入力しないと、そのコンテンツを再生したりなどすることができない。
【0015】
次に、図21〜図23を用いて、情報記録装置100におけるパレンタル制御機能の処理の流れを説明する。なお、図21は、再生アプリ画面上で視聴年齢制限が設定されたコンテンツに対してユーザから再生指示がなされた時の情報記録装置における処理の流れを示すフローチャートである。また、図22は、再生アプリ画面でコンテンツ名が「ミッドナイトチャンネル」、視聴年齢制限が「18歳以上」に設定されたコンテンツにカーソルが当たった場合の画面表示の一例を示す図であり、図23は、解除コードの入力が要求された場合の再生アプリ画面の表示の一例を示す図である。また、ここでは、予め子供の親などが、情報記録装置100に対して設定年齢と解除コードを設定(以下、パレンタル設定と称す)したものとする。
【0016】
図21において、最初に、コンテンツリストを参照して、再生対象コンテンツに視聴年齢制限が設定されているか否かを判断する(S211)。
【0017】
視聴年齢制限が設定されていなかった場合(ステップS211においてNOの場合)は、ステップS216に移行して対象コンテンツの再生を開始し、視聴年齢制限が設定されていた場合(ステップS211においてYESの場合)は、情報記録装置100におけるパレンタル設定情報143の設定年齢フィールド161の値を読み出し(S212)、設定年齢フィールド161の値と再生対象コンテンツの視聴年齢制限の値を比較する(S213)。
【0018】
設定年齢フィールド161の値が視聴年齢制限の値を上回っている場合(ステップS213においてNOの場合)は、ステップS216に移行して対象コンテンツの再生を開始し、設定年齢フィールド161の値が視聴年齢制限の値を下回っている場合(ステップS213においてYESの場合)は、ユーザ(視聴者)に対して解除コードの入力を要求する(S214)。解除コードの入力要求に対応してユーザから入力された解除コードが、記憶部140においてパレンタル設定情報として記憶されている解除コード162と一致しているか否かを確認する(S215)。
【0019】
ステップS215において、解除コードの一致が確認された場合(ステップS215においてYESの場合)は対象コンテンツの再生を開始し(S216)、解除コードの一致が確認されなかった場合(ステップS215においてNOの場合)は、対象コンテンツの再生は不可として(S217)処理を終了させる。
【0020】
以上のように、設定年齢の値が視聴年齢制限の値を下回っている場合は、正しい解除コードが入力された場合に限り、当該コンテンツの再生を開始するので、視聴年齢制限付きコンテンツを子供などが視聴するのを防止することができる。
【0021】
具体的な例で説明すると、図22に示すように、再生アプリ画面133でコンテンツ名が「ミッドナイトチャンネル」、視聴年齢制限が「18歳以上」に設定されたコンテンツにカーソルが当たった場合で、設定年齢フィールド161の値が「12」と設定されていた場合、情報記録装置100は、図23に示すように、解除コードの入力ボックスを表示してユーザに解除コードの入力を要求する。
【0022】
なお、コンテンツ名自体に不適切な内容が含まれる場合もあるため、情報記録装置100によっては、一度正しい解除コードが入力されるまで、視聴年齢制限対象のコンテンツ名を再生アプリ画面133上に表示しない場合もある。この場合は、パレンタル設定を解除するメニューから解除コードを入力することで、視聴制限コンテンツの存在を確認できる。
【0023】
次に、図24〜図27を用いて、解除コード入力後にパレンタル制御対象のコンテンツが再生アプリ画面133に表示されるまでの情報記録装置100における処理の流れを説明する。なお、図24は、解除コード入力後にパレンタル制御対象のコンテンツが再生アプリ画面に表示されるまでの情報記録装置における処理の流れを示すフローチャートである。また、ここでは、予め子供の親などが、情報記録装置100にパレンタル設定、すなわち、設定年齢と解除コードを設定したものとする。
【0024】
図24において、再生アプリ画面133の表示中に、ユーザがリモコンのメニューボタンを押してメニューリストからパレンタル解除メニュー(図示せず)を選択すると、情報記録装置100は解除コードの入力を要求する(S241)。
【0025】
ユーザが情報記録装置100からの解除コードの入力要求に応じて解除コード入力を行うと、情報記憶装置100は、ユーザにより入力された解除コードと、解除コードフィールド162に記憶されている値が一致するか否かを確認する(S242)。
【0026】
ステップS242において、解除コードが一致していない場合(ステップS242においてNOの場合)は、視聴年齢制限のかけられたコンテンツ(視聴年齢制限対象コンテンツ)を表示せずに処理を終了させ、解除コードが一致している場合(ステップS242においてYESの場合)は、視聴年齢制限対象コンテンツを再生アプリ画面133に表示して(S243)処理を終了する。
【0027】
なお、図25は、解除コード入力前の再生アプリ画面133の表示の一例を示す図であり、図26は、解除コードの入力が要求される場合の再生アプリ画面133の表示の一例を示す図であり、図27は、正しい解除コードが入力された場合、すなわち、ステップS242において解除コードが一致した場合の再生アプリ画面133の表示の一例を示す図である。
【0028】
一方、DVD−ROMやBD−ROMといったパッケージメディアのコンテンツにも視聴年齢制限が設定されている場合があり、これらの視聴年齢制限が設定されているコンテンツを情報記録装置100で再生しようとした時もパレンタル制御機能が働く。具体的には、メディアに映像や音声などのコンテンツデータと共に視聴年齢制限の情報が記録されており、再生時に情報記録装置100が視聴年齢制限の情報を読み取って再生可否を判断する。すなわち、ユーザは、設定年齢フィールド161の値が「12」に設定されている情報記録装置100で、視聴年齢制限が「13歳以上」と設定されたコンテンツを再生しようとした場合、情報記録装置100から解除コードの入力を要求される。
【0029】
このように、パレンタル制御機能は、視聴または再生対象のコンテンツに視聴年齢制限が設定されていて、かつ、それを視聴または再生しようとする情報記録装置100のパレンタル制御機能が有効に設定されている場合に、情報記録装置100の処理によって動作する。
【0030】
また、最近のコンテンツやパッケージメディアによっては、コンテンツ本体やメディアに記録された本編コンテンツとは別に、インターネット経由で追加コンテンツをダウンロードして視聴することが可能であったり、コンテンツに関連したWebページにアクセスして関連情報を取得する機能が封入されている場合がある。このようなコンテンツは、主に図17に示すブラウザアプリ131によって処理される。
【0031】
以下に、図28を用いて、ブラウザアプリ131が図16に示すサーバ200からコンテンツを取得して画面上に表示するまでの処理の流れを説明する。なお、図28は、従来の情報記録装置のプログラム記憶部におけるブラウザアプリがサーバからコンテンツを取得する場合の処理の流れを示すフローチャートである。
【0032】
図28において、ブラウザアプリ131は、通信部120を介してサーバ200に対し、サーバ200上のコンテンツの場所情報を含むリクエストメッセージを送信する(S281)。サーバ200は、ブラウザアプリ131から受信したリクエストメッセージに含まれた場所情報(URL)を参照して、該当するコンテンツをメッセージボディに含んだレスポンスメッセージを生成し、生成したレスポンスメッセージを情報記録装置100に対して送信する。
【0033】
情報記録装置100のブラウザアプリ131は、サーバ200が送信したレスポンスメッセージを、通信部120を介して受信し(S282)、受信したレスポンスメッセージを解析して、画面上にコンテンツの内容を表示する(S283)。
【0034】
一般的なWebページは、文章や画像などの複数のコンテンツがミックスされて表示されるため、このようなコンテンツでパレンタル制御機能を動作させようとすると、視聴年齢制限が必要なコンテンツに対して漏れなく視聴年齢制限情報を付与し、情報記録装置100の側で処理させる必要がある。また、コンテンツ毎に情報記録装置100で視聴年齢制限情報を確認して処理をすることになるため、Webページを構成するコンテンツが多いほど情報記録装置100の処理リソースが消費されることになる。
【0035】
このようにWebページを構成するコンテンツが多い場合、CPUリソースが豊富なパソコン等ではコンテンツ毎のフィルタリング処理が実現されているため問題は発生しないが、組み込み機器である情報記録装置100などにおいては、CPUリソースが限られている場合があり、そのような場合には、Webページを表示する際の処理に時間を要したり、他の処理が出来なくなるといった課題があった。
【0036】
一方で、パレンタル制御機能によってWebページを構成するコンテンツの一部がフィルタされてしまうと、コンテンツ提供者の意図しないページ構成で表示されてしまうという課題もあった。
【0037】
以上のような課題を解決する方法として、特許文献1においては、パレンタル設定における視聴年齢制限に応じた複数の関連情報アクセス先の場所情報(URL)をメディアに記録しておき、コンテンツ再生中にこれらの関連情報へのアクセスが選択された場合に、設定年齢の値を参照してアクセス先を決定することで、関連情報に対してパレンタル制御機能を適用させる方法が開示されている。
【0038】
また、特許文献2においては、サーバへの初回アクセス時にパレンタル設定情報を伴ったユーザ登録をさせておき、以後、ユーザ情報を伴ってサーバにアクセスさせ、サーバ側でパレンタル設定情報に基づいたアクセス制御を行う方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0039】
【特許文献1】特開平10−226840号公報
【特許文献2】特表2006−501714号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0040】
しかしながら、特許文献1に開示されている従来の方法では、設定年齢毎にアクセス先の場所情報を用意しておく必要があり、かつ、その場所情報を情報記録装置100に予め通知しておく必要がある。そのため、後からアクセス先コンテンツの視聴年齢制限を変更することができないという課題があった。また、規格などでパレンタル設定の設定年齢やコンテンツの視聴年齢制限の区分が更新された場合には追従できないという課題もあった。
【0041】
また、特許文献2に開示されている従来の方法では、サーバ毎にユーザ登録が必要となるが、コンテンツを提供するサーバは数多く存在するので、ユーザは、所望するコンテンツを提供するサーバが変わる毎にパレンタル設定情報を登録しなければならず、手間がかかるという課題があった。また、情報記録装置100で視聴年齢制限の設定年齢を変更した場合、その設定年齢に基づくパレンタル制御機能をサーバから提供されるコンテンツに適用するためには、サーバ毎に一度登録したパレンタル設定情報を更新しなければならず、手間がかかるという課題もあった。
【0042】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、ネットワーク上のサーバから取得したコンテンツやWebページを表示する際に、情報記録装置100の処理リソースの消費を増大させずにパレンタル設定を適応させることができ、さらに、パレンタル設定適用済みのコンテンツやWebページが、それらの提供者の意図通りの表示となるように調整可能であり、かつ、事前のユーザ登録が不要であるパレンタル制御システム並びに情報記録装置およびサーバを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0043】
上記目的を達成するために、本願の第1の発明のパレンタル制御システムは、年齢に応じた視聴制限を表すパレンタル設定値を含むパレンタル設定情報に基づいて自装置内のコンテンツの表示・再生を制御する情報記録装置と、ネットワークを介して前記情報記録装置と通信する少なくとも1つのサーバとで構成されるパレンタル制御システムであって、前記情報記録装置は、前記パレンタル設定情報を保持するパレンタル設定情報保持手段と、前記サーバに対して所望コンテンツの場所情報を含む前記所望コンテンツのリクエストメッセージ(第1のリクエストメッセージ)を送信する第1のリクエスト送信手段と、前記第1のリクエストメッセージに対応して前記サーバから送信される第1のレスポンスメッセージを受信し、前記第1のレスポンスメッセージに前記パレンタル設定値の要求が含まれているか否かを判別するパレンタル設定値要求判別手段と、前記パレンタル設定値要求判別手段において前記パレンタル設定値の要求が含まれていると判別された場合には、前記パレンタル設定情報保持手段から読み出した前記パレンタル設定情報とともに前記所望コンテンツのリクエストメッセージ(第2のリクエストメッセージ)を、前記第1のレスポンスメッセージに含まれているリダイレクト先であるサーバに対して送信する第2のリクエスト送信手段と、前記リダイレクト先であるサーバから、前記第2のリクエストメッセージに対応して送信される第2のレスポンスメッセージを受信し、受信した前記第2のレスポンスメッセージに含まれるデータを再生・表示する再生手段と、を備え、前記サーバは、前記パレンタル設定情報に基づき視聴制限を制御するパレンタル制御の対象となるコンテンツの一覧を記載したパレンタル制御対象リストを保持するパレンタル制御対象リスト保持手段と、前記情報記録装置から送信された前記第1のリクエストメッセージを受信し、受信した前記第1のリクエストメッセージに含まれる前記所望コンテンツが、パレンタル制御対象であるか否かを、前記パレンタル制御対象リストを基に確認する制御対象確認手段と、前記制御対象確認手段において前記所望コンテンツがパレンタル制御対象であることが確認された場合には、前記情報記録装置に対して、前記所望コンテンツの前記リダイレクト先情報とともにパレンタル設定値要求を、前記第1のレスポンスメッセージとして送信する第1のレスポンス送信手段と、前記第2のリクエストメッセージを受信した場合には、受信した前記第2のリクエストメッセージに含まれる前記パレンタル設定情報に基づいて、前記所望コンテンツをパレンタル制御済みコンテンツに変換するパレンタル制御適用手段と、前記第2のレスポンスメッセージとして、前記パレンタル制御済みコンテンツを送信する第2のレスポンス送信手段と、を備えていることを特徴とするものである。
【0044】
また、本願の第2の発明のパレンタル制御システムは、本願の第1の発明のパレンタル制御システムにおいて、前記情報記録装置は、少なくとも1つの遠隔操作機器から操作を受けることが可能であり、前記パレンタル設定情報保持手段は、各々特定することが可能な前記遠隔操作機器毎に設定されたパレンタル設定値を含むパレンタル設定情報をさらに保持し、前記サーバから前記パレンタル設定値要求があった場合には、前記遠隔操作機器毎に設定されたパレンタル設定値を含むパレンタル設定情報を送信することを特徴とするものである。
【0045】
また、本願の第3の発明のパレンタル制御システムは、本願の第1または第2の発明のパレンタル制御システムにおいて、前記情報記録装置は、サーバ情報を記載したパレンタル設定応答許可リストを保持するサーバ情報保持手段をさらに有し、前記パレンタル設定値の要求を送信してきたサーバ(イ)が、前記パレンタル設定応答許可リストに記載されていた場合のみ、前記サーバ(イ)に対して、前記パレンタル設定値の情報を送信することを特徴とするものである。
【0046】
また、本願の第4の発明のパレンタル制御システムは、本願の第2の発明のパレンタル制御システムにおいて、前記遠隔操作機器は、リモコン、または、前記ネットワークあるいは前記ネットワーク以外のネットワークを介して前記情報記録装置を操作可能なネットワーク端末であることを特徴とするものである。
【0047】
また、本願の第5の発明の情報記録装置は、本願の第1の発明のパレンタル制御システムを構成する情報記録装置であって、前記パレンタル設定情報を保持するパレンタル設定情報保持手段と、前記サーバに対して所望コンテンツの場所情報を含む前記所望コンテンツのリクエストメッセージ(第1のリクエストメッセージ)を送信する第1のリクエスト送信手段と、前記第1のリクエストメッセージに対応して前記サーバから送信される第1のレスポンスメッセージを受信し、前記第1のレスポンスメッセージに前記パレンタル設定値の要求が含まれているか否かを判別するパレンタル設定値要求判別手段と、前記パレンタル設定値要求判別手段において前記パレンタル設定値の要求が含まれていると判別された場合には、前記パレンタル設定情報保持手段から読み出した前記パレンタル設定情報とともに前記所望コンテンツのリクエストメッセージ(第2のリクエストメッセージ)を、前記第1のレスポンスメッセージに含まれているリダイレクト先であるサーバに対して送信する第2のリクエスト送信手段と、前記リダイレクト先であるサーバから、前記第2のリクエストメッセージに対応して送信される第2のレスポンスメッセージを受信し、受信した前記第2のレスポンスメッセージに含まれるデータを再生・表示する再生手段と、を備えたことを特徴とするものである。
【0048】
また、本願の第6の発明の情報記録装置は、本願の第5の発明の情報記録装置において、少なくとも1つの遠隔操作機器から操作を受けることが可能であって、前記パレンタル設定情報保持手段は、各々特定することが可能な前記遠隔操作機器毎に設定されたパレンタル設定値を含むパレンタル設定情報をさらに保持し、前記サーバから前記パレンタル設定値の要求があった場合には、前記遠隔操作機器毎に設定された前記パレンタル設定情報を送信することを特徴とするものである。
【0049】
また、本願の第7の発明の情報記録装置は、本願の第5または第6の発明の情報記録装置において、サーバ情報を記載したパレンタル設定応答許可リストを保持するサーバ情報保持手段をさらに有し、前記パレンタル設定値の要求を送信してきたサーバ(イ)が、前記パレンタル設定応答許可リストに記載されていた場合のみ、前記サーバ(イ)に対して、前記パレンタル設定情報を送信することを特徴とするものである。
【0050】
また、本願の第8の発明のサーバは、本願の第1の発明のパレンタル制御システムを構成するサーバであって、前記パレンタル設定情報に基づき視聴制限を制御するパレンタル制御の対象となるコンテンツの一覧を記載したパレンタル制御対象リストを保持するパレンタル制御対象リスト保持手段と、前記情報記録装置から送信された前記第1のリクエストメッセージを受信し、受信した前記第1のリクエストメッセージに含まれる前記所望コンテンツが、パレンタル制御対象であるか否かを、前記パレンタル制御対象リストを基に確認する制御対象確認手段と、前記制御対象確認手段において前記所望コンテンツがパレンタル制御対象であることが確認された場合には、前記情報記録装置に対して、前記所望コンテンツの前記リダイレクト先情報とともにパレンタル設定値要求を、前記第1のレスポンスメッセージとして送信する第1のレスポンス送信手段と、前記第2のリクエストメッセージを受信した場合には、受信した前記第2のリクエストメッセージに含まれる前記パレンタル設定情報に基づいて、前記所望コンテンツをパレンタル制御済みコンテンツに変換するパレンタル制御適用手段と、前記第2のレスポンスメッセージとして、前記パレンタル制御済みコンテンツを送信する第2のレスポンス送信手段と、を備えていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0051】
本発明のパレンタル制御システムによれば、サーバ毎のユーザ登録なしで、情報記録装置のパレンタル設定を反映したコンテンツを、コンテンツ提供側の意図通りに表示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の実施の形態1におけるパレンタル制御システムの構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1におけるプログラム記憶部の構成と他の機能ブロックとの関係を示したブロック図
【図3】本発明の実施の形態1におけるパレンタル制御対象リストの一例を示す図
【図4】本発明の実施の形態1における情報記録装置の処理の流れを示すフローチャート
【図5】本発明の実施の形態1における情報記録装置がサーバに送信するメッセージの一例を示す図
【図6】本発明の実施の形態1における情報記録装置がサーバから受信するメッセージの一例を示す図
【図7】本発明の実施の形態1におけるサーバの処理の流れを示すフローチャート
【図8】(a)本発明の実施の形態1におけるサーバが参照する「/list/recommend1.dat」のデータの一例を示す図、(b)本発明の実施の形態1におけるサーバが参照する「/list/recommend2.dat」のデータの一例を示す図
【図9】(a)本発明の実施の形態1におけるサーバが参照する「/img/banner.cgi?rate=preschool」のデータ表示の一例を示す図、(b)本発明の実施の形態1におけるサーバが参照する「/img/banner.cgi?rate=preteen」のデータ表示の一例を示す図、(c)本発明の実施の形態1におけるサーバが参照する「/img/banner.cgi?rate=teen」のデータ表示の一例を示す図
【図10】(a)本発明の実施の形態1における年齢設定フィールドに「12」が設定された情報記録装置が「/list/recommend.html」にアクセスした時にブラウザ等に表示されるコンテンツの一例を示す図、(b)本発明の実施の形態1における年齢設定フィールドに「13」が設定された情報記録装置がサーバの「/list/recommend.html」にアクセスした時のブラウザアプリの画面表示の一例を示す図
【図11】本発明の実施の形態1における解除コードの入力を要求する場合のブラウザアプリの表示画面の一例を示す図
【図12】本発明の実施の形態2におけるパレンタル制御システムの構成を示すブロック図
【図13】本発明の実施の形態2における情報記録装置の記憶部におけるパレンタル設定情報が保持するパレンタル設定情報リストの一例を示す図
【図14】本発明の実施の形態2におけるプログラム記憶部の構成と他の機能ブロックとの関係を示したブロック図
【図15】本発明の実施の形態2における情報記録装置が遠隔操作機器からの操作信号によりサーバからパレンタル制御対象コンテンツを取得する時の処理の流れを示すフローチャート
【図16】従来の情報記録装置の構成とサーバとの接続関係を示すブロック図
【図17】従来の情報記録装置のプログラム記憶部におけるブラウザアプリおよび再生アプリと他の機能ブロックとの関係を示したブロック図
【図18】従来の情報記録装置において再生アプリが実行された時にモニタ等に出力される再生アプリ画面の一例を示す図
【図19】従来の情報記録装置におけるコンテンツリストの一例を示す図
【図20】従来の情報記録装置におけるパレンタル設定情報の一例を示す図
【図21】再生アプリ画面上で視聴年齢制限が設定されたコンテンツに対してユーザから再生指示がなされた時の従来の情報記録装置における処理の流れを示すフローチャート
【図22】従来の再生アプリ画面でコンテンツ名が「ミッドナイトチャンネル」、視聴年齢制限が「18歳以上」に設定されたコンテンツにカーソルが当たった場合の画面表示の一例を示す図
【図23】解除コードの入力が要求された場合の従来の再生アプリ画面の表示の一例を示す図
【図24】解除コード入力後にパレンタル制御対象のコンテンツが再生アプリ画面に表示されるまでの従来の情報記録装置における処理の流れを示すフローチャート
【図25】解除コード入力前の再生アプリ画面の表示の一例を示す図
【図26】解除コードの入力が要求される場合の再生アプリ画面の表示の一例を示す図
【図27】正しい解除コードが入力された場合の再生アプリ画面の表示の一例を示す図
【図28】従来の情報記録装置のプログラム記憶部におけるブラウザアプリがサーバからコンテンツを取得する場合の処理の流れを示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0053】
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。
【0054】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるパレンタル制御システムの構成を示すブロック図である。
【0055】
図1に示すように、パレンタル制御システムは、互いにネットワークで接続された情報記録装置500と少なくとも1つのサーバ600で構成されている。
【0056】
情報記録装置500の構成は、図16に示した従来の情報記録装置100と基本的には同様の構成となっており、情報記録装置100と同じ構成要素については同じ符号を付し、ここでは説明を省略する。
【0057】
図1において、情報記録装置500は、制御部110、通信部120、プログラム記憶部530および特許請求の範囲に記載のパレンタル設定情報保持手段を備える記憶部140で構成され、記憶部140には、コンテンツファイル141、コンテンツリスト142およびパレンタル設定情報143などが格納される。
【0058】
プログラム記憶部530には、図2に示すように、サーバ600からコンテンツを取得して表示するブラウザアプリ531、および再生アプリ132のプログラムコードが格納されている。
【0059】
本発明の実施の形態1におけるブラウザアプリ531は、図17に示す従来のブラウザアプリ131と同様の機能を持ち、さらに、サーバ600からのパレンタル設定情報要求に対して応答する機能を持つ。なお、図2は、本発明の実施の形態1におけるプログラム記憶部の構成と他の機能ブロックとの関係を示したブロック図である。
【0060】
サーバ600は、図16に示す従来のサーバ200と同様の機能を持ち、さらに、視聴年齢制限をかけるコンテンツの一覧を記載したパレンタル制御対象リスト610を、パレンタル制御対象リスト保持手段(図示せず)に保持している。なお、図3は、本発明の実施の形態1におけるパレンタル制御対象リストの一例を示す図である。
【0061】
図3において、「対象パス」611の列は、視聴年齢制限をかけるコンテンツの位置情報を表し、「レート」612の列は、視聴年齢制限の対象年齢を表し、「参照パス」613の列は、「レート」612の列の対象年齢にマッチした時に参照するコンテンツの位置情報を表す。
【0062】
次に、図4〜図6を用いて、プログラム記憶部530のブラウザアプリ531が、サーバ600からパレンタル制御対象コンテンツを取得して表示する時の、情報記録装置500の処理(処理S1)の手順について説明する。なお、図4は、本発明の実施の形態1における情報記録装置の処理の流れを示すフローチャートである。
【0063】
図4において、まず、情報記録装置500のブラウザアプリ531は、取得するコンテンツ(所望コンテンツ)の場所情報URL1を含むリクエストメッセージR1(特許請求の範囲に記載の第1のリクエストメッセージ)を、通信部120を介してサーバ600に送信する(S41)。
【0064】
なお、特許請求の範囲に記載の第1のリクエスト送信手段は、制御部110、プラウザアプリ531および通信部120で構成され、サーバ600に対して第1のリクエストメッセージR1を送信する。
【0065】
次に、パレンタル設定値要求判別手段(図示せず)は、リクエストメッセージR1に対応してサーバ600から送信されたレスポンスメッセージ(特許請求の範囲に記載の第1のレスポンスメッセージ)を受信し、受信したレスポンスメッセージの種類を確認する(S42)。
【0066】
なお、特許請求の範囲に記載のパレンタル設定値要求判別手段は、制御部110およびプラウザアプリ531で構成される。
【0067】
ステップS42において、サーバ600から受信したレスポンスメッセージが、リダイレクト先の場所情報URL2とパレンタル設定値要求を含むリダイレクト要求メッセージR2であると判別された場合(ステップS42において「(ア)」の場合)は、ブラウザアプリ531は、図20に示す設定年齢フィールド161から読み出した値を含むリクエストメッセージR3(特許請求の範囲に記載の第2のリクエストメッセージ)を、通信部120を介してリダイレクト先のサーバA(サーバ600の場合もあるし、サーバ600以外のサーバの場合もある)に送信する(S43)。
【0068】
なお、特許請求の範囲に記載の第2のリクエスト送信手段は、制御部110、ブラウザアプリ531および通信部120で構成され、サーバAに対して第2のリクエストメッセージR3を送信する。
【0069】
その後、ブラウザアプリ531は、リダイレクト先のサーバAから受信したレスポンスメッセージR4に含まれるメッセージボディを解釈し、その内容を特許請求の範囲に記載の再生手段に相当する再生部540および/または記憶部140に出力して、再生・表示および/または記憶する(S45)。
【0070】
なお、情報記録装置500は、必ずしも再生部540を具備する必要はなく、外部に設けてもかまわない。
【0071】
一方、ステップS42において、サーバ600から受信したレスポンスメッセージにパレンタル設定値要求を含まないリダイレクト要求メッセージであると判断された場合(ステップS42における「(イ)」の場合)は、ブラウザアプリ531は、リダイレクト先のサーバAに対して、パレンタル設定値を送信しない。すなわち、ブラウザアプリ531は、サーバ600からリダイレクト先の場所情報URL2のみでパレンタル設定要求を含まないリダイレクト要求メッセージR5を受信した場合は、パレンタル設定値を含まないリクエストメッセージR6を、通信部120を介してリダイレクト先のサーバAに送信する(S44)。リクエストメッセージR6に対応してリダイレクト先のサーバAから受信したメッセージが、通常のレスポンスメッセージR4の場合は、そのメッセージボディをブラウザアプリ531が解釈して、その内容を再生部540および/または記憶部140に出力して、再生・表示および/または記憶する(S45)。
【0072】
さらに、ステップS42において、サーバ600から受信したレスポンスメッセージがリダイレクト要求メッセージでなかった場合(ステップS42における「(ア)、(イ)以外」の場合)は、プラウザアプリ531は、サーバ600から受信したメッセージボディを解釈して、その内容を再生部540および/または記憶部140に出力して、再生・表示および/または記憶する(S46)。
【0073】
ここで、図5および図6を用いて、メッセージR1〜R5について説明する。なお、図5は、本発明の実施の形態1における情報記録装置がサーバに送信するメッセージの一例を示す図であり、図6は、本発明の実施の形態1における情報記録装置がサーバから受信するメッセージの一例を示す図である。
【0074】
図5の(a)は、情報記録装置500がサーバ600に対して送信するリクエストメッセージR1の一例を示す図であり、「/list/recommend.html」がコンテンツの場所情報URL1を表す。
【0075】
また、図6の(a)は、サーバ600から情報記録装置500に対して返信されるリダイレクト要求メッセージR2の一例を示す図であり、「X−Request−Parental:」がパレンタル設定値要求を表し、「Location:」以降の文字列がリダイレクト先の場所情報URL2を示す。
【0076】
また、図5の(b)は、情報記録装置500が、リダイレクト先のサーバAに対して送信するパレンタル設定値を含むリクエストメッセージR3の一例を示す図であり、「X−Parental:」以降の数値が、情報記録装置500に設定されている年齢制限フィールド161(図20参照)の値である。
【0077】
また、図6の(b)は、情報記録装置500がリダイレクト先のサーバAから受信するレスポンスメッセージR4の一例を示す図である。
【0078】
また、図6の(c)は、サーバ600から情報記録装置500に返信されるリダイレクト要求メッセージR5の一例を示す図であり、パレンタル設定値要求が含まれない以外は、図6の(a)と同様である。
【0079】
また、図5の(c)は、情報記録装置500がリダイレクト先のサーバAに対して送信するパレンタル設定値を含むリクエストメッセージR6の一例を示す図である。
【0080】
次に、図5および図6を参照しつつ図7および図8を用いて、情報記録装置500からパレンタル制御対象コンテンツが要求された場合のサーバ600の処理(処理S2)の流れについて説明する。なお、図7は、本発明の実施の形態1におけるサーバの処理の流れを示すフローチャートである。
【0081】
図7において、情報記録装置500からコンテンツの場所情報を含むリクエストメッセージR7が到着した時、サーバ600の制御対象確認手段(図示せず)は、アクセスページを確認し(S71)、パレンタル制御対象リスト保持手段(図示せず)に保持されているパレンタル制御対象リスト610にそのコンテンツの場所情報が含まれているか否かを確認する(S72)。
【0082】
ステップS72において、制御対象確認手段(図示せず)が、そのコンテンツの場所情報がパレンタル制御対象リスト610に含まれていると確認した場合(ステップS72においてYESの場合)は、サーバ600は、情報記録装置500のパレンタル設定値を取得済みであるか否かを確認し(S73)、そのコンテンツの場所情報がパレンタル制御対象リスト610に含まれていないと確認した場合(ステップS72においてNOの場合)は、処理を終了する。
【0083】
ステップS73において、パレンタル設定値を取得済みでないことを確認した場合(ステップS73においてNOの場合)には、特許請求の範囲に記載の第1のレスポンス送信手段は、情報記録装置500に対して、パレンタル設定値要求を含むリダイレクト要求メッセージ(第1のレスポンスメッセージ)R8を送信する(S74)。
【0084】
その後、サーバ600は、情報記録装置500からパレンタル設定値を含むリクエストメッセージ(第2のリクエストメッセージ)R9を受信すると(S75)、パレンタル制御適用手段(図示せず)は、パレンタル制御対象リスト610を参照し、リクエストメッセージR9に含まれたコンテンツの場所情報とパレンタル制御対象リスト610における対象パス611(図3参照)が一致する行を検索し、さらに、パレンタル設定値と合致するレート612が記載された行の参照パス613からデータを読み出し、レスポンスメッセージR10を生成する(S76)。
【0085】
一方、パレンタル設定値を取得済みであることを確認した場合(ステップS73においてYESの場合)も同様にレスポンスメッセージR10を生成する(S76)。
【0086】
サーバ600の第2のレスポンス送信手段(図示せず)は、レスポンスメッセージR10を生成すると、生成したレスポンスメッセージ(第2のレスポンスメッセージ)R10を情報記録装置500に対して送信する。なお、生成したレスポンスメッセージR10内に別のコンテンツの場所情報URL4が含まれている場合は、情報記録装置500からサーバ600に、そのコンテンツの場所情報URL4を含むリクエストメッセージR11が到着することがあるが、その場合は、サーバ600において、再帰的にサーバ600における処理S2を実行する。
【0087】
以下に、処理S2の具体例を説明する。例えば、サーバ600が、図5の(a)に示すような「/list/recommend.html」の場所情報を含むリクエストメッセージを受信した時、サーバ600は、図6の(a)に示すように、パレンタル設定値要求を含み「/list/recommend.html」をリダイレクト先に指定したリダイレクト要求メッセージを情報記録装置500に送信する。
【0088】
情報記録装置500から、図5の(b)に示すようなパレンタル設定値が「12」のリクエストメッセージを受信した場合、サーバ600は、図3に示すレート欄612に「12」が含まれる行の参照パス613「/list/recommend1.dat」のデータをメッセージボディとしたレスポンスメッセージを生成し、情報記録装置500に送信する。
【0089】
図8の(a)は、「/list/recommend1.dat」のデータの一例を示す図であるが、「/list/recommend1.dat」のデータには、<img>タグによる「/img/banner.jpg」への参照が含まれている。このため、「/list/recommend1.dat」のデータをレスポンスデータとして受信した情報記録装置500は、さらに、「/img/banner.jpg」の場所情報を含むリクエストメッセージをサーバ600に送信する。
【0090】
「/img/banner.jpg」の場所情報はパレンタル制御対象リストに含まれているため、サーバ600は、再帰的に処理S2を実行し、合致するデータをレスポンスボディとして埋め込んだレスポンスメッセージを情報記録装置500に送信する。本具体例では、「/img/banner.cgi?rate=preteen」のデータが情報記録装置500に送信される。
【0091】
図9の(b)は、「/img/banner.cgi?rate=preteen」のデータ表示の一例を示す図であり、図10の(a)は、図13に示す年齢設定フィールド161に「12」が設定された情報記録装置500が、「/list/recommend.html」にアクセスした時に、ブラウザ等に表示されるコンテンツの一例を示す図である。
【0092】
一方、年齢設定フィールド161に「13」が設定された情報記録装置500が、「/list/recommend.html」にアクセスした場合、サーバ600からは「/list/recommend2.dat」のデータをレスポンスボディに含むレスポンスデータが送信される。また、「/img/banner.jpg」の場所情報を含むリクエストメッセージに対しては、「/img/banner.cgi?rate=teen」のデータが送信される。
【0093】
ここで、図8の(b)を「/list/recommend2.dat」のデータの一例を示す図、図9の(c)を「/img/banner.cgi?rate=teen」のデータ表示の一例を示す図とした場合、情報記録装置500のブラウザアプリ531(図2参照)によって表示されるコンテンツは、図10の(b)に示す図のようになる。
【0094】
なお、図9の(a)は、「/img/banner.cgi?rate=preschool」のデータ表示の一例を示す図である。
【0095】
以上のような構成によれば、パレンタル制御対象コンテンツにアクセスがあった時に、サーバ600が情報記録装置500に対してリダイレクト先の情報とともにパレンタル設定値要求を送信し、パレンタル設定値要求を受信した情報記録装置500が、リダイレクト先のサーバA(サーバ600またはサーバ600以外のサーバ)に対してパレンタル設定値を送信し(サーバ600からパレンタル設定値要求がなかった場合はパレンタル設定値は送信しない)、パレンタル設定値を受信したリダイレクト先のサーバAが、そのパレンタル設定値に基づくコンテンツを生成して情報記録装置500に送信することで、サーバ毎のユーザ登録なしで、情報記録装置500のパレンタル設定を反映したコンテンツを、コンテンツ提供側の意図通りに表示させることができる。
【0096】
なお、情報記録装置500がサーバ情報を記載したパレンタル設定応答許可リストを保持するサーバ情報保持手段(図示せず)を備えるようにして、パレンタル設定値要求を含むメッセージを送信してきたサーバが、該パレンタル設定応答許可リストに記載されていた場合のみ、パレンタル設定値を送信するようにしても良い。一般的には、設定年齢フィールド161の値としては、その情報記録装置500を利用する家庭の子供の年齢を設定することから、パレンタル設定値自体が個人情報として認識されることがあることから、パレンタル設定値を送信するサーバを限定することで、情報記録装置500のパレンタル設定値が、個人情報の提供先として合意されていない事業者のサーバに不用意に送信されてしまう事を防止することができる。
【0097】
また、情報記録装置500とサーバAとの間の通信は暗号化されていても良い。暗号化することにより、情報記録装置500のパレンタル設定が通信経路上で外部に漏洩する事を防止することができる。
【0098】
また、サーバ600が再帰的に処理S2を実行する場合、サーバ600は、既に情報記録装置500からパレンタル設定値を得ているので、情報記録装置500に対して、都度パレンタル設定値要求を行わなくても良い。このように都度パレンタル設定値要求を行わないことにより、通信メッセージ量と、情報記録装置500とサーバ600双方の処理時間を削減することが出来る。
【0099】
また、処理S1において、情報記録装置500で一度正しい解除コードが入力されていた場合、情報記録装置500は、サーバ600に対して、パレンタル設定値要求に対して空のパレンタル設定値をレスポンスメッセージに含めて返信しても良い。例えば、図5の(b)に示す「Parental:」以降の値がないレスポンスメッセージを返信しても良い。加えて、処理S2において、サーバ600が、情報記録装置500から、空のパレンタル設定値を含むリクエストメッセージを受信した場合、最もレートの高い行の参照パス613(図3参照)を、レスポンスデータとして生成しても良い。このようにすることにより、パレンタル制御対象のユーザ以外のユーザが情報記録装置500を利用している場合には、サーバ600は該ユーザに対して意図するコンテンツを送信することができる。
【0100】
また、処理S1において、サーバ600からパレンタル設定値要求を受信した時に、情報記録装置500はユーザに対して解除コードの入力を要求しても良い。ユーザから正しい解除コードが入力された場合は、空のパレンタル設定値を含むレスポンスメッセージをサーバ600に送信する。加えて、処理S2において、サーバ600が空のパレンタル設定値を含むリクエストメッセージを受信した場合、最もレートの高い行の参照パスを、レスポンスデータとして生成しても良い。このようにすることにより、パレンタル制御対象のユーザ以外のユーザが情報記録装置500を利用している場合には、サーバ600は該ユーザに対して意図するコンテンツを送信することができる。なお、図11は、解除コードの入力を要求する場合のブラウザアプリ531(図2参照)の表示画面の一例を示す図である。
【0101】
また、処理S2において、サーバ600は、情報記録装置500から送信されたパレンタル設定値と合致するレートがなければ、レートが最も低い行の参照パス613(図3参照)からレスポンスデータを生成しても良い。このようにすることにより、レート不一致の場合でもコンテンツの表示を行うことができる。
【0102】
また、処理S2において、サーバ600は、情報記録装置500からパレンタル設定値が送信されなかった場合は、レートが最も低い行の参照パス613(図3参照)からレスポンスデータを生成しても良い。このようにすることにより、情報記録装置500がパレンタル設定値を送信する機能を有していない場合でもコンテンツの表示を行うことができる。
【0103】
また、処理S2において、サーバ600のパレンタル制御対象リスト610において、レート612を空または0に設定した行を設けてもよい。情報記録装置500から送信されたパレンタル設定値と合致するレートがなかった場合に、レートが空または0に設定した行の参照パス613からレスポンスデータを生成することで、レート不一致の場合でもコンテンツの表示を行うことができる。
【0104】
また、情報記録装置500からパレンタル設定値が送信されなかった場合も、レート612が空または0に設定した行の参照パス613からレスポンスデータを生成することで、情報記録装置500がパレンタル設定値を送信する機能を有していない場合でもコンテンツの表示を行うことができる。
【0105】
(実施の形態2)
図12を用いて、本発明の実施の形態2におけるパレンタル制御システムの構成について説明する。なお、図12は、本発明の実施の形態2におけるパレンタル制御システムの構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態1におけるパレンタル制御システムの構成と同じ構成要素については同じ符号を付し、ここでは説明を省略する。
【0106】
図12において、情報記録装置700の記憶部740におけるパレンタル設定情報743には、図1に示す情報記録装置500の記憶部140におけるパレンタル設定情報143が保持する情報に加えて、遠隔操作機器毎のパレンタル設定情報リストを保持する。また、情報記録装置700は、リモコンやネットワーク機器などの遠隔操作機器α(図示せず)から受信した赤外線や無線、およびネットワークパケット等による操作信号に応じて処理を行う機能を備えている。
【0107】
遠隔操作機器α(図示せず)には、少なくとも情報記録装置700からはユニークな固有IDが設定されており、遠隔操作機器α(図示せず)から情報記録装置700へ送信する操作信号には、その固有IDと紐付いた認識番号が含まれる。情報記録装置700は、受信した操作信号に含まれる該認識番号に基づいて、何れの遠隔操作機器αから操作信号を受信したのかを認識する。
【0108】
図13は、本発明の実施の形態2における情報記録装置の記憶部740におけるパレンタル設定情報743が保持するパレンタル設定情報リストの一例を示す図である。情報記録装置500の記憶部140におけるパレンタル設定情報143が保持する情報に加えて、遠隔操作機器α(図示せず)の識別番号を格納した識別番号フィールド763が追加されている。
【0109】
一方、プログラム記憶部730には、図14に示すように、サーバ600からコンテンツを取得して表示するブラウザアプリ731および再生アプリ132のプログラムコードが格納されている。本発明の実施の形態2におけるブラウザアプリ731には、図2に示す本発明の実施の形態1におけるブラウザアプリ531と同様の機能を持ち、さらに、リモコンやネットワーク機器などの遠隔操作機器α(図示せず)から受信した赤外線や無線、およびネットワークパケット等による操作信号に応答する機能を有する。なお、図14は、本発明の実施の形態2におけるプログラム記憶部の構成と他の機能ブロックとの関係を示したブロック図である。
【0110】
次に、図15を用いて、情報記録装置700が、遠隔操作機器α(図示せず)からの操作信号により、サーバ600からパレンタル制御対象コンテンツを取得する時の、情報記録装置700の処理(処理S3)の流れについて説明する。なお、図15は、本発明の実施の形態2における情報記録装置が遠隔操作機器からの操作信号によりサーバからパレンタル制御対象コンテンツを取得する時の処理の流れを示すフローチャートである。
【0111】
図15において、まず、情報記録装置700が遠隔操作機器α(図示せず)からコンテンツ取得の指示を受けると、図14に示すブラウザアプリ731は、取得するコンテンツの場所情報URL1を含むリクエストメッセージR21を、通信部120を介してサーバ600に送信する(S151)。
【0112】
サーバ600から受信したリクエストメッセージR21に対応するレスポンスメッセージが、パレンタル設定値要求を含むリダイレクト要求メッセージであるか否かを判別し(S152)、リダイレクト先の場所情報URL2とパレンタル設定値要求を含むリダイレクト要求メッセージR22であると判別した場合(ステップS152において「(ア)」の場合)は、プログラム記憶部730のプラウザアプリ731は、遠隔操作機器α(図示せず)から送られた認識番号と、パレンタル設定情報743の認識番号フィールド763の値が一致するパレンタル設定情報743を検索し(S153)、そのパレンタル設定情報743の設定年齢フィールド161から読み出した値を含むリクエストメッセージR23を、通信部120を介してリダイレクト先のサーバB(サーバ600の場合もあるし、サーバ600以外のサーバの場合もある)に送信する(S154)。
【0113】
その後、ブラウザアプリ731は、リダイレクト先のサーバBから受信したレスポンスメッセージR24に含まれるメッセージボディを解釈して、その内容を再生部540において表示、あるいは、遠隔操作機器α(図示せず)に出力する(S156)。
【0114】
一方、ステップS152において、パレンタル設定値要求を含むリダイレクト要求メッセージでないと判別した場合(ステップS152において「(イ)」の場合)は、ブラウザアプリ731は、パレンタル設定値を含まないリクエストメッセージR25を、通信部120を介してリダイレクト先のサーバBに送信する(S155)。その後、ブラウザアプリ731は、リダイレクト先のサーバBから受信したリクエストメッセージR25に対応するレスポンスメッセージR26に含まれるメッセージボディを解釈して、その内容を再生部540において表示、あるいは、遠隔操作機器α(図示せず)に出力する(S156)。
【0115】
さらに、ステップS152において、サーバ600から受信したレスポンスメッセージがリダイレクト要求メッセージでなかった場合(ステップS152における「(ア)、(イ)以外」の場合)は、プラウザアプリ731は、サーバ600から受信したメッセージボディを解釈して、その内容を再生部540において表示、あるいは、遠隔操作機器α(図示せず)に出力する(S156)。
【0116】
以上のような構成によれば、遠隔操作機器α毎にパレンタル設定情報を設定できる情報記録装置700において、事前にサーバB毎のユーザ登録なしで、遠隔操作機器α毎のパレンタル設定を反映したコンテンツを、コンテンツ提供側の意図通りに表示・再生させることができる。
【0117】
なお、パレンタル設定情報743は、情報記録装置700で保持する替わりに遠隔操作機器α側で保持させてもよい。この場合は、遠隔操作機器αから送信する操作信号の中に設定年齢フィールド161(図13参照)の値を含める。情報記録装置700は、遠隔操作機器αから操作信号を受信した時に、設定年齢フィールド161の値を保持しておき、必要に応じてサーバ600に送信する。
【産業上の利用可能性】
【0118】
本発明に係るパレンタル制御システムは、サーバ毎のユーザ登録なしで、情報記録装置のパレンタル設定を反映したコンテンツを、コンテンツ提供側の意図通りに表示させることが可能になるので、パレンタル設定に基づいてコンテンツの表示・再生を行う情報記録装置とサーバとの間に適用されるパレンタル制御システム等として有用である。
【符号の説明】
【0119】
100 情報記録装置
110 制御部
120 通信部
130 プログラム記憶部
131 ブラウザアプリ
132 再生アプリ
133 再生アプリ画面
140 記憶部
141 コンテンツファイル
142 コンテンツリスト
143 パレンタル設定情報
160 パレンタル設定フィールド
161 設定年齢フィールド
162 解除コードフィールド
200 サーバ
500 情報記録装置
530 プログラム記憶部
531 ブラウザアプリ
540 再生部
600 サーバ
610 パレンタル制御対象リスト
611 対象パス
612 レート
613 参照パス
700 情報記録装置
730 プログラム記憶部
731 ブラウザアプリ
743 パレンタル設定情報
763 識別番号フィールド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
年齢に応じた視聴制限を表すパレンタル設定値を含むパレンタル設定情報に基づいて自装置内のコンテンツの表示・再生を制御する情報記録装置と、ネットワークを介して前記情報記録装置と通信する少なくとも1つのサーバとで構成されるパレンタル制御システムであって、
前記情報記録装置は、
前記パレンタル設定情報を保持するパレンタル設定情報保持手段と、
前記サーバに対して所望コンテンツの場所情報を含む前記所望コンテンツのリクエストメッセージ(第1のリクエストメッセージ)を送信する第1のリクエスト送信手段と、
前記第1のリクエストメッセージに対応して前記サーバから送信される第1のレスポンスメッセージを受信し、前記第1のレスポンスメッセージに前記パレンタル設定値の要求が含まれているか否かを判別するパレンタル設定値要求判別手段と、
前記パレンタル設定値要求判別手段において前記パレンタル設定値の要求が含まれていると判別された場合には、前記パレンタル設定情報保持手段から読み出した前記パレンタル設定情報とともに前記所望コンテンツのリクエストメッセージ(第2のリクエストメッセージ)を、前記第1のレスポンスメッセージに含まれているリダイレクト先であるサーバに対して送信する第2のリクエスト送信手段と、
前記リダイレクト先であるサーバから、前記第2のリクエストメッセージに対応して送信される第2のレスポンスメッセージを受信し、受信した前記第2のレスポンスメッセージに含まれるデータを再生・表示する再生手段と、
を備え、
前記サーバは、
前記パレンタル設定情報に基づき視聴制限を制御するパレンタル制御の対象となるコンテンツの一覧を記載したパレンタル制御対象リストを保持するパレンタル制御対象リスト保持手段と、
前記情報記録装置から送信された前記第1のリクエストメッセージを受信し、受信した前記第1のリクエストメッセージに含まれる前記所望コンテンツが、パレンタル制御対象であるか否かを、前記パレンタル制御対象リストを基に確認する制御対象確認手段と、
前記制御対象確認手段において前記所望コンテンツがパレンタル制御対象であることが確認された場合には、前記情報記録装置に対して、前記所望コンテンツの前記リダイレクト先情報とともにパレンタル設定値要求を、前記第1のレスポンスメッセージとして送信する第1のレスポンス送信手段と、
前記第2のリクエストメッセージを受信した場合には、受信した前記第2のリクエストメッセージに含まれる前記パレンタル設定情報に基づいて、前記所望コンテンツをパレンタル制御済みコンテンツに変換するパレンタル制御適用手段と、
前記第2のレスポンスメッセージとして、前記パレンタル制御済みコンテンツを送信する第2のレスポンス送信手段と、
を備えていることを特徴とするパレンタル制御システム。
【請求項2】
前記情報記録装置は、少なくとも1つの遠隔操作機器から操作を受けることが可能であり、
前記パレンタル設定情報保持手段は、各々特定することが可能な前記遠隔操作機器毎に設定されたパレンタル設定値を含むパレンタル設定情報をさらに保持し、前記サーバから前記パレンタル設定値要求があった場合には、前記遠隔操作機器毎に設定されたパレンタル設定値を含むパレンタル設定情報を送信することを特徴とする請求項1記載のパレンタル制御システム。
【請求項3】
前記情報記録装置は、サーバ情報を記載したパレンタル設定応答許可リストを保持するサーバ情報保持手段をさらに有し、前記パレンタル設定値の要求を送信してきたサーバ(イ)が、前記パレンタル設定応答許可リストに記載されていた場合のみ、前記サーバ(イ)に対して、前記パレンタル設定値の情報を送信することを特徴とする請求項1または2記載のパレンタル制御システム。
【請求項4】
前記遠隔操作機器は、リモコン、または、前記ネットワークあるいは前記ネットワーク以外のネットワークを介して前記情報記録装置を操作可能なネットワーク端末であることを特徴とする前記請求項2記載のパレンタル制御システム。
【請求項5】
請求項1に記載のパレンタル制御システムを構成する情報記録装置であって、
前記パレンタル設定情報を保持するパレンタル設定情報保持手段と、
前記サーバに対して所望コンテンツの場所情報を含む前記所望コンテンツのリクエストメッセージ(第1のリクエストメッセージ)を送信する第1のリクエスト送信手段と、
前記第1のリクエストメッセージに対応して前記サーバから送信される第1のレスポンスメッセージを受信し、前記第1のレスポンスメッセージに前記パレンタル設定値の要求が含まれているか否かを判別するパレンタル設定値要求判別手段と、
前記パレンタル設定値要求判別手段において前記パレンタル設定値の要求が含まれていると判別された場合には、前記パレンタル設定情報保持手段から読み出した前記パレンタル設定情報とともに前記所望コンテンツのリクエストメッセージ(第2のリクエストメッセージ)を、前記第1のレスポンスメッセージに含まれているリダイレクト先であるサーバに対して送信する第2のリクエスト送信手段と、
前記リダイレクト先であるサーバから、前記第2のリクエストメッセージに対応して送信される第2のレスポンスメッセージを受信し、受信した前記第2のレスポンスメッセージに含まれるデータを再生・表示する再生手段と、
を備えたことを特徴とする情報記録装置。
【請求項6】
少なくとも1つの遠隔操作機器から操作を受けることが可能であって、前記パレンタル設定情報保持手段は、各々特定することが可能な前記遠隔操作機器毎に設定されたパレンタル設定値を含むパレンタル設定情報をさらに保持し、前記サーバから前記パレンタル設定値の要求があった場合には、前記遠隔操作機器毎に設定された前記パレンタル設定情報を送信することを特徴とする請求項5記載の情報記録装置。
【請求項7】
サーバ情報を記載したパレンタル設定応答許可リストを保持するサーバ情報保持手段をさらに有し、前記パレンタル設定値の要求を送信してきたサーバ(イ)が、前記パレンタル設定応答許可リストに記載されていた場合のみ、前記サーバ(イ)に対して、前記パレンタル設定情報を送信することを特徴とする請求項5または6記載の情報記録装置。
【請求項8】
請求項1に記載のパレンタル制御システムを構成するサーバであって、
前記パレンタル設定情報に基づき視聴制限を制御するパレンタル制御の対象となるコンテンツの一覧を記載したパレンタル制御対象リストを保持するパレンタル制御対象リスト保持手段と、
前記情報記録装置から送信された前記第1のリクエストメッセージを受信し、受信した前記第1のリクエストメッセージに含まれる前記所望コンテンツが、パレンタル制御対象であるか否かを、前記パレンタル制御対象リストを基に確認する制御対象確認手段と、
前記制御対象確認手段において前記所望コンテンツがパレンタル制御対象であることが確認された場合には、前記情報記録装置に対して、前記所望コンテンツの前記リダイレクト先情報とともにパレンタル設定値要求を、前記第1のレスポンスメッセージとして送信する第1のレスポンス送信手段と、
前記第2のリクエストメッセージを受信した場合には、受信した前記第2のリクエストメッセージに含まれる前記パレンタル設定情報に基づいて、前記所望コンテンツをパレンタル制御済みコンテンツに変換するパレンタル制御適用手段と、
前記第2のレスポンスメッセージとして、前記パレンタル制御済みコンテンツを送信する第2のレスポンス送信手段と、
を備えていることを特徴とするサーバ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【公開番号】特開2010−273152(P2010−273152A)
【公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−123756(P2009−123756)
【出願日】平成21年5月22日(2009.5.22)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】