パワーコンディショナ
【課題】随時変化するパワーコンディショナの運転状態や太陽電池の発電電力量等を手元で簡単に確認する。
【解決手段】パワーコンディショナ12の運転状態や太陽電池11の発電電力量等は、随時変化しており、利用者にとっては興味深い。そこで、リモートコントローラ17では、連系インバータユニット16との通信によりインバータ21(太陽電池11)の出力電力(発電電力)や積算電力量等の情報を得たり、センサユニット14との通信により売り電力、買い電力、売り電力量、買い電力量等の情報を得、これらの情報に基づいて、パワーコンディショナ12の運転状態や太陽電池11の発電電力量等を表示ユニット18の液晶モジュール57の画面に表示している。
【解決手段】パワーコンディショナ12の運転状態や太陽電池11の発電電力量等は、随時変化しており、利用者にとっては興味深い。そこで、リモートコントローラ17では、連系インバータユニット16との通信によりインバータ21(太陽電池11)の出力電力(発電電力)や積算電力量等の情報を得たり、センサユニット14との通信により売り電力、買い電力、売り電力量、買い電力量等の情報を得、これらの情報に基づいて、パワーコンディショナ12の運転状態や太陽電池11の発電電力量等を表示ユニット18の液晶モジュール57の画面に表示している。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽電池など直流電力の電力供給を商用電源からの電力供給に連系させて制御するパワーコンディショナに関する。
【背景技術】
【0002】
この種のパワーコンディショナでは、太陽電池の発電電力を優先的に利用し、かつ商用電源の電力を補助的に利用するので、商用電源の電力消費量を節減することができる。また、太陽電池の発電電力量が家庭内の消費電力量を上回るときには、この余剰発電電力を商用電源に逆潮流して電力会社に売ることも可能である。
【0003】
一方、太陽電池の発電電力が日射量に応じて変化することから、この発電電力量を予想することが困難であり、また利用者にとっては、パワーコンディショナの運転状態や太陽電池の発電電力量等が興味深いことであり、これらを知ることは有意義でもある。このため、パワーコンディショナの運転状態や太陽電池の発電電力量等の情報を表示することが多い。
【0004】
例えば、特許文献1に記載の装置では、太陽電池、太陽電池の発電電力を交流電力に変換して供給したり、商用電源の電力を補助的に供給する連系インバータ、及び連系インバータを操作するコントローラ等を備えおり、連系インバータに付設された表示部により各種の情報を表示している。これらの情報としては、例えば、パワーコンディショナの運転状態、及び太陽電池の瞬時発電電力や積算発電電力量等がある。
【特許文献1】特開2000−3224号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、連系インバータを1つのユニットとして屋外に設置し、コントローラ及び表示部を他のユニットとして屋内に設置し、これにより屋内でのコントローラの操作及び表示部の表示内容の確認を可能にすることもある。
【0006】
しかしながら、従来は、表示部をコントローラと共に固定配置していた。このため、利用者は、パワーコンディショナの運転状態や太陽電池の発電電力量等を知りたいときに、コントローラの設置箇所まで移動する必要があり、随時変化するパワーコンディショナの運転状態や太陽電池の発電電力量等を確認するには不便であった。
【0007】
そこで、本発明は,上記従来の問題に鑑みてなされたものであり、随時変化するパワーコンディショナの運転状態や太陽電池の発電電力量等を手元で簡単に確認することが可能なパワーコンディショナ提供することことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明は、分散型電源からの電力供給を商用電源からの電力供給に連系させて制御するパワーコンディショナにおいて、電力供給を制御する電力供給制御部と、電力供給制御部に接続されたコントローラと、無線通信によりコントローラとの間で情報を送受し、情報を表示する表示ユニットとを備えている。
【0009】
また、本発明において、表示ユニットは、コントローラに対して着脱自在に装着されている。
【0010】
更に、本発明において、表示ユニットは、コントローラに装着されたときに、有線通信によりコントローラとの間で情報を送受している。
【0011】
また、本発明において、表示ユニットは、発電電力量を表示している。
【0012】
更に、本発明において、コントローラは、このパワーコンディショナの運転状態を表示している。
【0013】
また、本発明において、コントローラは、表示ユニットに表示される各種の情報を蓄積しておき、表示ユニットからの要求に応じた情報を該表示ユニットに送信している。
【0014】
更に、本発明においては、コントローラとは別体であって、表示ユニットが着脱自在に装着され、装着された表示ユニットの電源を充電する充電ユニットを備えている。
【発明の効果】
【0015】
本発明のパワーコンディショナによれば、コントローラは、電力供給を制御する電力供給制御部に接続されており、パワーコンディショナの運転状態や発電電力量等の情報を電力供給制御部から取得することができる。また、表示ユニットは、無線通信によりコントローラとの間で情報を送受し、情報を表示することができる。従って、表示ユニットは、如何なる場所に移動されても、パワーコンディショナの運転状態や発電電力量等の情報をコントローラから受け取って表示することができる。このため、利用者は、表示ユニットを携帯しておけば、随時変化するパワーコンディショナの運転状態や発電電力量等を手元で簡単に確認することができる。特に、電力供給制御部を屋外に設置する場合は、携帯可能な表示ユニットが極めて便利なものとなる。
【0016】
また、表示ユニットは、コントローラに対して着脱自在に装着されるので、コントローラに装着しておくこともできる。このとき、コントローラと表示ユニット間での情報の送受を有線通信で行っても良い。有線通信では、無線通信よりも、コントローラと表示ユニット間の通信をより確実かつ高速に行うことができる。
【0017】
更に、コントローラは、このパワーコンディショナの運転状態を表示するので、表示ユニットの電源切れ等により表示ユニットの表示が行われなくなっても、コントローラの表示によりパワーコンディショナの運転状態を知ることができる。
【0018】
また、コントローラは、表示ユニットに表示される各種の情報を蓄積しておき、表示ユニットからの要求に応じた情報を該表示ユニットに送信している。これにより、多くの情報をコントローラに収集して、必要な情報だけを表示ユニットに送信して表示することが可能なる。また、コントローラを据え置きにすれば、商用電源の電力供給を常に受けることができ、バックアップ用の2次電池も常に充電しておくことができるので、情報の保存に有利である。
【0019】
更に、表示ユニットの電源を充電する充電ユニットを備えているので、この充電ユニットを利用者の身近な場所に設置することにより、表示ユニットの使い勝手を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
【実施例1】
【0021】
図1は、本発明のパワーコンディショナの実施例1を適用した太陽光発電システムの構成を示すブロック図である。この太陽光発電システムは、太陽電池11と、パワーコンディショナ12と、分電盤13と、センサユニット14とを備えており、分電盤13を通じて商用電源15に接続される。
【0022】
パワーコンディショナ12では、屋外に設置される連系インバータユニット16と、屋内に設置されるリモートコントローラ17及び表示ユニット18とを備えている。連系インバータユニット16は、太陽電池11の発電電力を入力して、この発電電力を交流電力に変換し、この交流電力を分電盤13に出力する。リモートコントローラ17は、利用者により操作されて、連系インバータユニット16のオンオフ等を遠隔操作したり、パワーコンディショナ12の運転状態等を示す情報を作成して、この情報を表示ユニット18に送信する。表示ユニット18は、リモートコントローラ17に着脱自在に装着されるものであって、リモートコントローラ17から受信した情報を表示する。
【0023】
分電盤13は、連系インバータユニット16の交流電力を家庭の配電ラインに連系し、供給する。太陽電池11の発電を優先的に利用し、かつ商用電源15の電力を補助的に利用しており、商用電源15の電力消費量が節減される。また、太陽電池11の発電電力量が家庭内の消費電力量を上回るときには、この余剰発電電力を商用電源15に逆潮流して電力会社に売る。
【0024】
図2は、連系インバータユニット16の構成を示すブロック図である。この連系インバータユニット16は、インバータ21と、インバータ駆動回路22と、制御回路23と、電源回路24とを備えている。
【0025】
インバータ21は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等のスイッチング素子、及びフィルタ回路等から構成され,太陽電池11の直流の発電電力をPWM(Pulse Width Modulation)制御により交流電力に変換して、この交流電力を分電盤13に出力する。
【0026】
インバータ駆動回路22は、制御回路23で生成されたPWM信号を入力し、このPWM信号に基づいてインバータ21のスイッチング素子をオンオフ駆動する。
【0027】
電源回路24は、インバータ21もしくは商用電源15の交流電力を直流電力に変換して、この直流電力をインバータ駆動回路22、制御回路23、及びリモートコントローラ17に供給して、これらを動作させる。この電源回路24の回路方式としては、スイッチングレギュレータ方式などが挙げられる。
【0028】
制御回路23は、インバータ21の入力電圧、出力電圧、出力電流等をそれぞれの検出器(図示せず)により検出し、これらの電圧や電流に基づいて、インバータ21を制御したり、パワーコンディショナ12全体の制御を行う。また、制御回路23は、インバータ21の出力電圧や出力電流等に基づいて、インバータ21(太陽電池11)の出力電力(発電電力)や積算電力量を演算して求め、これらの出力電力(発電電力)や積算電力量を内蔵の不揮発性メモリに保存する。更に、制御回路23は、リモートコントローラ17との間で有線通信を行うためのインタフェースを有し、インバータ21(太陽電池11)の出力電力(発電電力)や積算電力量等の情報をリモートコントローラ17に送信する。
【0029】
図3は、リモートコントローラ17の構成を示すブロック図である。
【0030】
リモートコントローラ17は、センサユニット14及び連系インバータユニット16との間を接続するためのコネクタ31、コネクタ31を通じてセンサユニット14及び連系インバータユニット16との間で有線通信するための通信ドライバ32、表示ユニット18との間を接続するためのコネクタ33と、コネクタ33を通じて表示ユニット18との間で有線通信するための通信インタフェース34、表示ユニット18との間で無線通信するための無線通信モジュール35、リモートコントローラ17を統括的に制御するためのCPU36、CPU36により実行されるプログラム等を記憶したROM37、センサユニット14及び連系インバータユニット16から受信した情報等を記憶するためのフラッシュメモリ38、通信用バッファあるいはワーク用メモリとして用いられるRAM39、操作用キースイッチ40、パワーコンディショナ12の運転状態を表示するためのLED41、現在時刻を管理制御するリアルタイムクロック42、リアルタイムクロック用バックアップ電池43、及びコネクタ31を通じて連系インバータユニット16の電源回路24に接続される電源回路44等を備えている。
【0031】
通信ドライバ32は、例えばRS−485に準拠したシリアル通信を行うものであり、この通信によりリモートコントローラ17、センサユニット14、及び連系インバータユニット16間でパーティラインが構成される。また、無線通信モジュール35は、例えば「Blue tooth」を利用した通信を行うものである。
【0032】
また、CPU36は、センサユニット14との通信により売り電力、買い電力、売り電力量、買い電力量等の情報を得たり、連系インバータユニット16との通信によりインバータ21(太陽電池11)の出力電力(発電電力)や積算電力量等の情報を得ることができる。そして、CPU36は、1時間毎に、これらの情報を得て、これらの情報をリアルタイムクロック42の計時時刻と共にフレッシュメモリ38に記憶する。
【0033】
図4は、表示ユニット18の構成を示すブロック図である。
【0034】
表示ユニット18は、リモートコントローラ17との間を接続するためのコネクタ51、コネクタ51を通じてリモートコントローラ17との間で有線通信するための通信インタフェース52、リモートコントローラ17との間で無線通信するための無線通信モジュール53、表示ユニット18を統括的に制御するためのCPU54、CPU54により実行されるプログラム等を記憶したROM55、リモートコントローラ17から受信したデータ等を格納したり、通信用バッファあるいはワーク用メモリとして用いられるRAM56、各種情報を表示するための液晶モジュール57、液晶モジュール57を駆動制御する液晶コントローラ58、液晶モジュール57の表示画面を記憶するV−RAM59、液晶モジュール57の駆動に必要な同期信号を生成出力するインバータユニット60、操作用キースイッチ61、コネクタ51を通じてリモートコントローラ17の電源回路44に接続される充電回路62、充電回路62からの電力供給により充電される2次電池63、及び充電回路62もしくは2次電池63の電力を各部位に供給する電源回路64等を備えている。
【0035】
図5は、リモートコントローラ17及び表示ユニット18を示す斜視図である。図5に示す様に表示ユニット18は、リモートコントローラ17に着脱自在に装着される。表示ユニット18をリモートコントローラ17に装着した状態では、リモートコントローラ17のコネクタ33と表示ユニット18のコネクタ51が接続され、相互間の有線通信が可能になる。また、リモートコントローラ17の電源回路44が表示ユニット18の充電回路62に接続されて、電源回路64による電力供給が可能になり、2次電池63が充電される。
【0036】
また、リモートコントローラ17では、操作用キースイッチ40として、2つの操作用キースイッチ40a、40bが設けられており、操作用キースイッチ40aが「運転・停止切換」用であり、操作用キースイッチ40bが「連系・自立の運転モード切換」用である。例えば、操作用キースイッチ40aが操作されて、運転及び停止のいずれかが指示されると、この指示された旨がCPU36から連系インバータユニット16の制御回路23へと送受され、制御回路23により連系インバータユニット16の運転及び停止のいずれかが行われる。
【0037】
更に、リモートコントローラ17では、パワーコンディショナ12の運転状態を表示するためのLED41として、4つのLED41a〜41dが設けられており、各LED41a〜41dが運転、停止、連系、及び自立にそれぞれ対応する。CPU36は、各LED41a〜41dを選択的に点灯、点滅、及び消灯することにより、パワーコンディショナ12の運転状態を表示する。例えば、図6の図表に示す様な連系モード運転、連系モード待機、連系モード停止、……、点検モード、及び電源断等のそれぞれの運転状態を表示するために、各LED41a〜41dを選択的に点灯、点滅、及び消灯する。
【0038】
表示ユニット18では、操作用キースイッチ61として、4つの操作用キースイッチ61a〜61dが設けられており、操作用キースイッチ61aが「現在/積算切換」用であり、他の各操作用キースイッチ61b〜61dが液晶モジュール57の画面表示に応じたそれぞれの機能が割り付けられる。
【0039】
図7は、分電盤13及びセンサユニット14の構成を示すブロック図である。分電盤13は、商用電源に接続される主幹ブレーカ71、家庭の配電ラインに接続される複数の分岐ブレーカ72、及び主幹ブレーカ71と各分岐ブレーカ72間を接続する配電ライン73等を備えている。ここでは、連系インバータユニット16の交流電力を1つの分岐ブレーカ72に出力し、この交流電力を他の各分岐ブレーカ72を通じて家庭の配電ラインに出力している。また、連系インバータユニット16の余剰交流電力(太陽電池11の余剰発電電力)を主幹ブレーカ71を通じて商用電源15に逆潮流させて電力会社に売ることができる。
【0040】
センサユニット14は、連系インバータユニット16の交流電力電圧を検出する電圧検出器75、商用電源の電流を検出する電流検出器76、リモートコントローラ17との間で有線通信するための通信ドライバ77、及びCPU78等を備えている。
【0041】
CPU78は、電圧検出器75により検出された連系インバータユニット16の交流電力電圧、及び電流検出器76により検出された商用電源の電流に基づいて、電流電力会社と利用者の家庭間で売買される電力や電力量等を演算し、通信ドライバ77を通じて、売り電力、買い電力、売り電力量、買い電力量等の情報をリモートコントローラ17に送信する。
【0042】
さて、この様に太陽光発電システムにおいては、太陽電池11の発電電力を優先的に利用し、かつ商用電源15の電力を補助的に利用して、商用電源15の電力消費量を節減したり、太陽電池11の発電電力量が家庭内の消費電力量を上回るときには、この余剰発電電力を商用電源15に逆潮流して電力会社に売っている。
【0043】
また、パワーコンディショナ12の運転状態や太陽電池11の発電電力量等は、随時変化しており、利用者にとっては興味深い。そこで、リモートコントローラ17では、連系インバータユニット16との通信によりインバータ21(太陽電池11)の出力電力(発電電力)や積算電力量等の情報を得たり、センサユニット14との通信により売り電力、買い電力、売り電力量、買い電力量等の情報を得、これらの情報に基づいて、パワーコンディショナ12の運転状態や太陽電池11の発電電力量等を表示ユニット18の液晶モジュール57の画面に表示している。
【0044】
次に、図8を参照しつつ、リモートコントローラ17と連系インバータユニット16及びセンサユニット14間で行われる通信プロトコルを説明する。
【0045】
この通信プロトコルは、基本的に、コマンドとレスポンスによる対話からなる。最初に、リモートコントローラ17では、コマンドを連系インバータユニット16やセンサユニット14に送信する。そして、センサユニット14や連系インバータユニット16では、コマンドを正常に受信することができたときに、レスポンスをリモートコントローラ17に送信する。
【0046】
また、リモートコントローラ17では、コマンドを送信してから一定時間を経過するまでに、レスポンスが返ってこなかったり、返ってきたレスポンスが正常でなければ、タイムアウトと判定し、通信プロトコルを最初からやり直す。
【0047】
更に、リモートコントローラ17は、一定間隔でコマンドを送信し、連系インバータユニット16とセンサユニット14は、一定間隔のコマンドに対するレスポンスを逐次送信する。
【0048】
尚、リモートコントローラ17では、CPU36が通信ドライバ32を通じて通信プロトコルを行う。また、連系インバータユニット16では、制御回路23が通信プロトコルを行う。更に、センサユニット14では、CPU78が通信ドライバ77を通じて通信プロトコルを行う。
【0049】
次に、リモートコントローラ17と連系インバータユニット16及びセンサユニット14間で通信される情報について、より詳しく説明する。
【0050】
図9は、リモートコントローラ17から連系インバータユニット16及びセンサユニット14へと送受されるコマンドのフォーマットを例示している。
【0051】
このコマンドのフォーマットでは、先頭アドレスが宛先となる連系インバータユニット16及びセンサユニット14のいずれかを示しており、この先頭アドレスに該当する連系インバータユニット16及びセンサユニット14のいずれかが該コマンドを取得してレスポンスを返す。この先頭アドレスの他に、コマンドコード、チェックサム、CR等が含まれる。
【0052】
図10は、連系インバータユニット16からリモートコントローラ17へと送受されるレスポンスのフォーマットを例示している。
【0053】
このレスポンスのフォーマットでは、先頭アドレスが宛先となるリモートコントローラ17を示しており、この先頭アドレスに該当するリモートコントローラ17が該レスポンスを取得する。この先頭アドレスの他に、複数の情報、チェックサム、CR等が含まれる。各情報は、連系インバータユニット16の制御回路23により求められたインバータ21(太陽電池11)の出力電力(発電電力)、積算電力量等、パワーコンディショナ12の運転状態、エラーコードである。
【0054】
図11は、センサユニット14からリモートコントローラ17へと送受されるレスポンスのフォーマットを例示している。
【0055】
このレスポンスのフォーマットでも、先頭アドレスが宛先となるリモートコントローラ17を示しており、この先頭アドレスに該当するリモートコントローラ17が該レスポンスを取得する。この先頭アドレスの他に、複数の情報、チェックサム、CR等が含まれる。各情報は、センサユニット14のCPU78により求められた売り電力、買い電力、売り電力量、買い電力量である。
【0056】
図12は、リモートコントローラ17から連系インバータユニット16及びセンサユニット14へと送受される他のコマンドのフォーマットを示している。
【0057】
このコマンドのフォーマットでは、先頭アドレスが宛先となる連系インバータユニット16及びセンサユニット14のいずれかを示しており、連系インバータユニット16及びセンサユニット14のいずれかが該コマンドを取得する。この先頭アドレスの他に、コマンドコードが含まれる。このコマンドコードは、リモートコントローラ17の各操作用キースイッチ40a、40bの操作による「運転・停止切換」や「連系・自立の運転モード切換」を指示するものである。
【0058】
連系インバータユニット16及びセンサユニット14では、コマンドコードの了承を示すレスポンスをリモートコントローラ17に返し、このコマンドコードを実行して、パワーコンディショナ12の「運転・停止切換」や「連系・自立の運転モード切換」を行う。
【0059】
尚、夜間は、太陽電池11が発電しないためにパワーコンディショナ12を運転せず、また消費電力を抑えるために連系インバータユニット16の制御回路23も動作させない。従って、連系インバータユニット16は、リモートコントローラ17からのコマンドに応答することができない。この場合、リモートコントローラ17は、連系インバータユニット16からのレスポンスがないことから、コマンドの送信を繰り返す。
【0060】
日の出に伴い、パワーコンディショナ12の運転を再開すると、連系インバータユニット16は、リモートコントローラ17からのコマンドを受信して、リモートコントローラ17の有無を確認し、レスポンスを返す。リモートコントローラ17は、レスポンスの受信により、パワーコンディショナ12の運転再開を確認する。
【0061】
また、リモートコントローラ17は、午前10時から午後4時までの時間帯に、コマンドに対するレスポンスがなければ、何等かの異常が発生したものとみなし、他の時間帯に、コマンドに対するレスポンスがなければ、夜間とみなす。
【0062】
こうしてリモートコントローラ17は、連系インバータユニット16及びセンサユニット14との間の通信により、インバータ21(太陽電池11)の出力電力(発電電力)、積算電力量等、パワーコンディショナ2の運転状態、売り電力、買い電力、売り電力量、買い電力量等の情報を収集すると、これらの情報をフラッシュメモリ38に格納する。
【0063】
表示ユニット18では、各操作用キースイッチ61a〜61dの操作によりリモートコントローラ17のフラッシュメモリ38内の各情報を選択的に指示して要求することができ、この要求を有線通信又は無線通信でリモートコントローラ17に送信する。リモートコントローラ17は、表示ユニット18からの要求に応答して、フラッシュメモリ38内の各情報を選択的に読み出したり加工し、この情報を表示ユニット18に送信する。表示ユニット18では、この情報を液晶モジュール57の画面に表示する。従って、表示ユニット18の各操作用キースイッチ61a〜61dを操作して、必要な情報を要求すれば、この情報が、リモートコントローラ17から表示ユニット18へと送信されて、液晶モジュール57の画面に表示される。従って、表示ユニット18が如何なる場所に移動されても、パワーコンディショナ12の運転状態や太陽電池11の発電電力量等の情報をコントローラ17から受け取って表示することができる。このため、利用者は、表示ユニット18を携帯しておけば、随時変化するパワーコンディショナ12の運転状態や太陽電池11の発電電力量等を手元で簡単に確認することができる。
【0064】
尚、リモートコントローラ17では、CPU36が通信インタフェース34又は無線通信モジュール35を通じて有線通信又は無線通信を行う。また、表示ユニット18では、CPU54が通信インタフェース52又は無線通信モジュール53を通じて有線通信又は無線通信を行う。
【0065】
次に、連系インバータユニット16及びセンサユニット14からリモートコントローラ17へと送受される情報、及び表示ユニット18で表示される情報について、詳しく説明する。
【0066】
図13は、表示ユニット18で表示される情報を例示している。リモートコントローラ17では、通常、連系インバータユニット16及びセンサユニット14との間の一定間隔の通信により、インバータ21(太陽電池11)の出力電力(発電電力)、積算電力量等、パワーコンディショナ12の運転状態、売り電力、買い電力、売り電力量、買い電力量等の情報を収集する。そして、情報を収集する度に、発電電力、売り電力、及び買い電力に基づいて消費電力を演算して求め、消費電力、発電電力、売買電力、運転状態を表示ユニット18に送信する。
【0067】
表示ユニット18では、図13に示す様に消費電力、発電電力、売買電力、及び運転状態を受信して液晶モジュール57の画面に表示し、これらの情報の受信の度に、表示内容を更新する。
【0068】
尚、売買電力が+の場合は、売り電力であり、売買電力が−の場合は、買い電力である。
【0069】
図14は、表示ユニット18で表示される他の情報を示している。表示ユニット18では、操作用キースイッチ61aの操作により「現在」から「積算」に切換えられると、この旨の要求を有線通信又は無線通信でリモートコントローラ17に送信する。リモートコントローラ17では、「現在」から「積算」への切換え要求に応答して、一定間隔で収集したフラッシュメモリ38内の各情報を選択的に読み出したり加工し、当日の発電電力量、消費電力量、及び売買電力量を演算して求め、これらの電力量を表示ユニット18に送信する。
【0070】
表示ユニット18では、図14に示す様に当日の発電電力量、消費電力量、及び売買電力量を受信して液晶モジュール57の画面に表示する。
【0071】
当日の発電電力量は、連系インバータユニット16からの積算電力量より求められる。
【0072】
当日の買い電力量及び売り電力量は、センサユニットからの買い電力及び売り電力のそれぞれの積算値より求められる。
【0073】
当日の消費電力量は、連系インバータユニット16からの発電電力の積算値、買い電力量、及び売り電力量に基づいて求められる。
【0074】
更に、表示ユニット18の各操作用キースイッチ61b、61cを適宜に操作することにより、前日や前々日の発電電力量、消費電力量、及び売買電力量の表示要求を表示ユニット18からリモートコントローラ17へと送信することができる。これに応答してリモートコントローラ17では、前日や前々日の発電電力量、消費電力量、及び売買電力量を演算して求め、これらの電力量を表示ユニット18に送信する。表示ユニット18では、前日や前々日当日の発電電力量、消費電力量、及び売買電力量を受信して液晶モジュール57の画面に表示する。
【0075】
また、表示ユニット18の各操作用キースイッチ61b、61cを適宜に操作することにより、当月の発電電力量、消費電力量、及び売買電力量の表示要求を表示ユニット18からリモートコントローラ17へと送信することができる。これに応答してリモートコントローラ17では、当月の発電電力量、消費電力量、及び売買電力量を演算して求め、これらの電力量を表示ユニット18に送信する。表示ユニット18では、図15に示す様に当月の発電電力量、消費電力量、及び売買電力量を受信して液晶モジュール57の画面に表示する。
【0076】
尚、当年の発電電力量、消費電力量、及び売買電力量も、当月と同様に求められて表示される。また、リモートコントローラ17側で、情報を示すグラフ等のグラフィックデータを作成し、表示ユニット18側でグラフ等を表示しても良い。また、リモートコントローラ17側で、発電電力量を電気料金やCO2排出量に換算し、表示ユニット18側で換算値を表示しても良い。
【0077】
また、リモートコントローラ17では、先に述べた様に各LED41a〜41dを選択的に点灯、点滅、及び消灯することにより、連系モード運転、連系モード待機、連系モード停止、……、点検モード、及び電源断等のそれぞれの運転状態を表示している。このため、表示ユニット18がリモートコントローラ17の通信エリア外に移動するか、表示ユニット18の2次電池63が切れて、表示ユニット18とリモートコントローラ17間の通信が不可となったときにも、パワーコンディショナ12の運転状態を知ることができる。
【0078】
更に、図16に示す様な表示ユニット18の2次電池63を充電するための充電ユニット81を設けても良い。この充電ユニット81は、図17示す様に商用電源の交流電力を直流電力に変換する電源回路82と、電源回路82の直流電力を加えられるコネクタ83とを備えている。この充電ユニット81に表示ユニット18が載置されると、充電ユニット81のコネクタ83が表示ユニット18のコネクタ51に接続され、電源回路82の直流電力が表示ユニット18の充電回路62に加えられて、2次電池63が充電される。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】本発明のパワーコンディショナの実施例1を適用した太陽光発電システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1の連系インバータユニットの構成を示すブロック図である。
【図3】図1のリモートコントローラの構成を示すブロック図である。
【図4】図1の表示ユニットの構成を示すブロック図である。
【図5】図1のリモートコントローラ及び表示ユニットを示す斜視図である。
【図6】図1のリモートコントローラの各LEDにより表示される各運転状態を示す図表である。
【図7】図1の分電盤及びセンサユニットの構成を示すブロック図である。
【図8】図1のリモートコントローラと連系インバータユニット及びセンサユニット間で行われる通信プロトコルを示す図である。
【図9】図1のリモートコントローラから連系インバータユニット及びセンサユニットへと送受されるコマンドのフォーマットを例示する図である。
【図10】図1の連系インバータユニットからリモートコントローラへと送受されるレスポンスのフォーマットを例示する図である。
【図11】図1のセンサユニットからリモートコントローラへと送受されるレスポンスのフォーマットを例示する図である。
【図12】図1のリモートコントローラから連系インバータユニット及びセンサユニットへと送受される他のコマンドのフォーマットを示す図である。
【図13】図1の表示ユニットで表示される情報を例示する図である。
【図14】図1の表示ユニットで表示される他の情報を示す図である。
【図15】図1の表示ユニットで表示される別の情報を示す図である。
【図16】図1の表示ユニットの2次電池を充電するための充電ユニットを示す斜視図である。
【図17】図16の充電ユニットの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0080】
11 太陽電池
12 パワーコンディショナ
13 分電盤
14 センサユニット
15 商用電源
16 連系ンバータユニット
17 リモートコントローラ
18 表示ユニット
81 充電ユニット
【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽電池など直流電力の電力供給を商用電源からの電力供給に連系させて制御するパワーコンディショナに関する。
【背景技術】
【0002】
この種のパワーコンディショナでは、太陽電池の発電電力を優先的に利用し、かつ商用電源の電力を補助的に利用するので、商用電源の電力消費量を節減することができる。また、太陽電池の発電電力量が家庭内の消費電力量を上回るときには、この余剰発電電力を商用電源に逆潮流して電力会社に売ることも可能である。
【0003】
一方、太陽電池の発電電力が日射量に応じて変化することから、この発電電力量を予想することが困難であり、また利用者にとっては、パワーコンディショナの運転状態や太陽電池の発電電力量等が興味深いことであり、これらを知ることは有意義でもある。このため、パワーコンディショナの運転状態や太陽電池の発電電力量等の情報を表示することが多い。
【0004】
例えば、特許文献1に記載の装置では、太陽電池、太陽電池の発電電力を交流電力に変換して供給したり、商用電源の電力を補助的に供給する連系インバータ、及び連系インバータを操作するコントローラ等を備えおり、連系インバータに付設された表示部により各種の情報を表示している。これらの情報としては、例えば、パワーコンディショナの運転状態、及び太陽電池の瞬時発電電力や積算発電電力量等がある。
【特許文献1】特開2000−3224号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、連系インバータを1つのユニットとして屋外に設置し、コントローラ及び表示部を他のユニットとして屋内に設置し、これにより屋内でのコントローラの操作及び表示部の表示内容の確認を可能にすることもある。
【0006】
しかしながら、従来は、表示部をコントローラと共に固定配置していた。このため、利用者は、パワーコンディショナの運転状態や太陽電池の発電電力量等を知りたいときに、コントローラの設置箇所まで移動する必要があり、随時変化するパワーコンディショナの運転状態や太陽電池の発電電力量等を確認するには不便であった。
【0007】
そこで、本発明は,上記従来の問題に鑑みてなされたものであり、随時変化するパワーコンディショナの運転状態や太陽電池の発電電力量等を手元で簡単に確認することが可能なパワーコンディショナ提供することことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明は、分散型電源からの電力供給を商用電源からの電力供給に連系させて制御するパワーコンディショナにおいて、電力供給を制御する電力供給制御部と、電力供給制御部に接続されたコントローラと、無線通信によりコントローラとの間で情報を送受し、情報を表示する表示ユニットとを備えている。
【0009】
また、本発明において、表示ユニットは、コントローラに対して着脱自在に装着されている。
【0010】
更に、本発明において、表示ユニットは、コントローラに装着されたときに、有線通信によりコントローラとの間で情報を送受している。
【0011】
また、本発明において、表示ユニットは、発電電力量を表示している。
【0012】
更に、本発明において、コントローラは、このパワーコンディショナの運転状態を表示している。
【0013】
また、本発明において、コントローラは、表示ユニットに表示される各種の情報を蓄積しておき、表示ユニットからの要求に応じた情報を該表示ユニットに送信している。
【0014】
更に、本発明においては、コントローラとは別体であって、表示ユニットが着脱自在に装着され、装着された表示ユニットの電源を充電する充電ユニットを備えている。
【発明の効果】
【0015】
本発明のパワーコンディショナによれば、コントローラは、電力供給を制御する電力供給制御部に接続されており、パワーコンディショナの運転状態や発電電力量等の情報を電力供給制御部から取得することができる。また、表示ユニットは、無線通信によりコントローラとの間で情報を送受し、情報を表示することができる。従って、表示ユニットは、如何なる場所に移動されても、パワーコンディショナの運転状態や発電電力量等の情報をコントローラから受け取って表示することができる。このため、利用者は、表示ユニットを携帯しておけば、随時変化するパワーコンディショナの運転状態や発電電力量等を手元で簡単に確認することができる。特に、電力供給制御部を屋外に設置する場合は、携帯可能な表示ユニットが極めて便利なものとなる。
【0016】
また、表示ユニットは、コントローラに対して着脱自在に装着されるので、コントローラに装着しておくこともできる。このとき、コントローラと表示ユニット間での情報の送受を有線通信で行っても良い。有線通信では、無線通信よりも、コントローラと表示ユニット間の通信をより確実かつ高速に行うことができる。
【0017】
更に、コントローラは、このパワーコンディショナの運転状態を表示するので、表示ユニットの電源切れ等により表示ユニットの表示が行われなくなっても、コントローラの表示によりパワーコンディショナの運転状態を知ることができる。
【0018】
また、コントローラは、表示ユニットに表示される各種の情報を蓄積しておき、表示ユニットからの要求に応じた情報を該表示ユニットに送信している。これにより、多くの情報をコントローラに収集して、必要な情報だけを表示ユニットに送信して表示することが可能なる。また、コントローラを据え置きにすれば、商用電源の電力供給を常に受けることができ、バックアップ用の2次電池も常に充電しておくことができるので、情報の保存に有利である。
【0019】
更に、表示ユニットの電源を充電する充電ユニットを備えているので、この充電ユニットを利用者の身近な場所に設置することにより、表示ユニットの使い勝手を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
【実施例1】
【0021】
図1は、本発明のパワーコンディショナの実施例1を適用した太陽光発電システムの構成を示すブロック図である。この太陽光発電システムは、太陽電池11と、パワーコンディショナ12と、分電盤13と、センサユニット14とを備えており、分電盤13を通じて商用電源15に接続される。
【0022】
パワーコンディショナ12では、屋外に設置される連系インバータユニット16と、屋内に設置されるリモートコントローラ17及び表示ユニット18とを備えている。連系インバータユニット16は、太陽電池11の発電電力を入力して、この発電電力を交流電力に変換し、この交流電力を分電盤13に出力する。リモートコントローラ17は、利用者により操作されて、連系インバータユニット16のオンオフ等を遠隔操作したり、パワーコンディショナ12の運転状態等を示す情報を作成して、この情報を表示ユニット18に送信する。表示ユニット18は、リモートコントローラ17に着脱自在に装着されるものであって、リモートコントローラ17から受信した情報を表示する。
【0023】
分電盤13は、連系インバータユニット16の交流電力を家庭の配電ラインに連系し、供給する。太陽電池11の発電を優先的に利用し、かつ商用電源15の電力を補助的に利用しており、商用電源15の電力消費量が節減される。また、太陽電池11の発電電力量が家庭内の消費電力量を上回るときには、この余剰発電電力を商用電源15に逆潮流して電力会社に売る。
【0024】
図2は、連系インバータユニット16の構成を示すブロック図である。この連系インバータユニット16は、インバータ21と、インバータ駆動回路22と、制御回路23と、電源回路24とを備えている。
【0025】
インバータ21は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等のスイッチング素子、及びフィルタ回路等から構成され,太陽電池11の直流の発電電力をPWM(Pulse Width Modulation)制御により交流電力に変換して、この交流電力を分電盤13に出力する。
【0026】
インバータ駆動回路22は、制御回路23で生成されたPWM信号を入力し、このPWM信号に基づいてインバータ21のスイッチング素子をオンオフ駆動する。
【0027】
電源回路24は、インバータ21もしくは商用電源15の交流電力を直流電力に変換して、この直流電力をインバータ駆動回路22、制御回路23、及びリモートコントローラ17に供給して、これらを動作させる。この電源回路24の回路方式としては、スイッチングレギュレータ方式などが挙げられる。
【0028】
制御回路23は、インバータ21の入力電圧、出力電圧、出力電流等をそれぞれの検出器(図示せず)により検出し、これらの電圧や電流に基づいて、インバータ21を制御したり、パワーコンディショナ12全体の制御を行う。また、制御回路23は、インバータ21の出力電圧や出力電流等に基づいて、インバータ21(太陽電池11)の出力電力(発電電力)や積算電力量を演算して求め、これらの出力電力(発電電力)や積算電力量を内蔵の不揮発性メモリに保存する。更に、制御回路23は、リモートコントローラ17との間で有線通信を行うためのインタフェースを有し、インバータ21(太陽電池11)の出力電力(発電電力)や積算電力量等の情報をリモートコントローラ17に送信する。
【0029】
図3は、リモートコントローラ17の構成を示すブロック図である。
【0030】
リモートコントローラ17は、センサユニット14及び連系インバータユニット16との間を接続するためのコネクタ31、コネクタ31を通じてセンサユニット14及び連系インバータユニット16との間で有線通信するための通信ドライバ32、表示ユニット18との間を接続するためのコネクタ33と、コネクタ33を通じて表示ユニット18との間で有線通信するための通信インタフェース34、表示ユニット18との間で無線通信するための無線通信モジュール35、リモートコントローラ17を統括的に制御するためのCPU36、CPU36により実行されるプログラム等を記憶したROM37、センサユニット14及び連系インバータユニット16から受信した情報等を記憶するためのフラッシュメモリ38、通信用バッファあるいはワーク用メモリとして用いられるRAM39、操作用キースイッチ40、パワーコンディショナ12の運転状態を表示するためのLED41、現在時刻を管理制御するリアルタイムクロック42、リアルタイムクロック用バックアップ電池43、及びコネクタ31を通じて連系インバータユニット16の電源回路24に接続される電源回路44等を備えている。
【0031】
通信ドライバ32は、例えばRS−485に準拠したシリアル通信を行うものであり、この通信によりリモートコントローラ17、センサユニット14、及び連系インバータユニット16間でパーティラインが構成される。また、無線通信モジュール35は、例えば「Blue tooth」を利用した通信を行うものである。
【0032】
また、CPU36は、センサユニット14との通信により売り電力、買い電力、売り電力量、買い電力量等の情報を得たり、連系インバータユニット16との通信によりインバータ21(太陽電池11)の出力電力(発電電力)や積算電力量等の情報を得ることができる。そして、CPU36は、1時間毎に、これらの情報を得て、これらの情報をリアルタイムクロック42の計時時刻と共にフレッシュメモリ38に記憶する。
【0033】
図4は、表示ユニット18の構成を示すブロック図である。
【0034】
表示ユニット18は、リモートコントローラ17との間を接続するためのコネクタ51、コネクタ51を通じてリモートコントローラ17との間で有線通信するための通信インタフェース52、リモートコントローラ17との間で無線通信するための無線通信モジュール53、表示ユニット18を統括的に制御するためのCPU54、CPU54により実行されるプログラム等を記憶したROM55、リモートコントローラ17から受信したデータ等を格納したり、通信用バッファあるいはワーク用メモリとして用いられるRAM56、各種情報を表示するための液晶モジュール57、液晶モジュール57を駆動制御する液晶コントローラ58、液晶モジュール57の表示画面を記憶するV−RAM59、液晶モジュール57の駆動に必要な同期信号を生成出力するインバータユニット60、操作用キースイッチ61、コネクタ51を通じてリモートコントローラ17の電源回路44に接続される充電回路62、充電回路62からの電力供給により充電される2次電池63、及び充電回路62もしくは2次電池63の電力を各部位に供給する電源回路64等を備えている。
【0035】
図5は、リモートコントローラ17及び表示ユニット18を示す斜視図である。図5に示す様に表示ユニット18は、リモートコントローラ17に着脱自在に装着される。表示ユニット18をリモートコントローラ17に装着した状態では、リモートコントローラ17のコネクタ33と表示ユニット18のコネクタ51が接続され、相互間の有線通信が可能になる。また、リモートコントローラ17の電源回路44が表示ユニット18の充電回路62に接続されて、電源回路64による電力供給が可能になり、2次電池63が充電される。
【0036】
また、リモートコントローラ17では、操作用キースイッチ40として、2つの操作用キースイッチ40a、40bが設けられており、操作用キースイッチ40aが「運転・停止切換」用であり、操作用キースイッチ40bが「連系・自立の運転モード切換」用である。例えば、操作用キースイッチ40aが操作されて、運転及び停止のいずれかが指示されると、この指示された旨がCPU36から連系インバータユニット16の制御回路23へと送受され、制御回路23により連系インバータユニット16の運転及び停止のいずれかが行われる。
【0037】
更に、リモートコントローラ17では、パワーコンディショナ12の運転状態を表示するためのLED41として、4つのLED41a〜41dが設けられており、各LED41a〜41dが運転、停止、連系、及び自立にそれぞれ対応する。CPU36は、各LED41a〜41dを選択的に点灯、点滅、及び消灯することにより、パワーコンディショナ12の運転状態を表示する。例えば、図6の図表に示す様な連系モード運転、連系モード待機、連系モード停止、……、点検モード、及び電源断等のそれぞれの運転状態を表示するために、各LED41a〜41dを選択的に点灯、点滅、及び消灯する。
【0038】
表示ユニット18では、操作用キースイッチ61として、4つの操作用キースイッチ61a〜61dが設けられており、操作用キースイッチ61aが「現在/積算切換」用であり、他の各操作用キースイッチ61b〜61dが液晶モジュール57の画面表示に応じたそれぞれの機能が割り付けられる。
【0039】
図7は、分電盤13及びセンサユニット14の構成を示すブロック図である。分電盤13は、商用電源に接続される主幹ブレーカ71、家庭の配電ラインに接続される複数の分岐ブレーカ72、及び主幹ブレーカ71と各分岐ブレーカ72間を接続する配電ライン73等を備えている。ここでは、連系インバータユニット16の交流電力を1つの分岐ブレーカ72に出力し、この交流電力を他の各分岐ブレーカ72を通じて家庭の配電ラインに出力している。また、連系インバータユニット16の余剰交流電力(太陽電池11の余剰発電電力)を主幹ブレーカ71を通じて商用電源15に逆潮流させて電力会社に売ることができる。
【0040】
センサユニット14は、連系インバータユニット16の交流電力電圧を検出する電圧検出器75、商用電源の電流を検出する電流検出器76、リモートコントローラ17との間で有線通信するための通信ドライバ77、及びCPU78等を備えている。
【0041】
CPU78は、電圧検出器75により検出された連系インバータユニット16の交流電力電圧、及び電流検出器76により検出された商用電源の電流に基づいて、電流電力会社と利用者の家庭間で売買される電力や電力量等を演算し、通信ドライバ77を通じて、売り電力、買い電力、売り電力量、買い電力量等の情報をリモートコントローラ17に送信する。
【0042】
さて、この様に太陽光発電システムにおいては、太陽電池11の発電電力を優先的に利用し、かつ商用電源15の電力を補助的に利用して、商用電源15の電力消費量を節減したり、太陽電池11の発電電力量が家庭内の消費電力量を上回るときには、この余剰発電電力を商用電源15に逆潮流して電力会社に売っている。
【0043】
また、パワーコンディショナ12の運転状態や太陽電池11の発電電力量等は、随時変化しており、利用者にとっては興味深い。そこで、リモートコントローラ17では、連系インバータユニット16との通信によりインバータ21(太陽電池11)の出力電力(発電電力)や積算電力量等の情報を得たり、センサユニット14との通信により売り電力、買い電力、売り電力量、買い電力量等の情報を得、これらの情報に基づいて、パワーコンディショナ12の運転状態や太陽電池11の発電電力量等を表示ユニット18の液晶モジュール57の画面に表示している。
【0044】
次に、図8を参照しつつ、リモートコントローラ17と連系インバータユニット16及びセンサユニット14間で行われる通信プロトコルを説明する。
【0045】
この通信プロトコルは、基本的に、コマンドとレスポンスによる対話からなる。最初に、リモートコントローラ17では、コマンドを連系インバータユニット16やセンサユニット14に送信する。そして、センサユニット14や連系インバータユニット16では、コマンドを正常に受信することができたときに、レスポンスをリモートコントローラ17に送信する。
【0046】
また、リモートコントローラ17では、コマンドを送信してから一定時間を経過するまでに、レスポンスが返ってこなかったり、返ってきたレスポンスが正常でなければ、タイムアウトと判定し、通信プロトコルを最初からやり直す。
【0047】
更に、リモートコントローラ17は、一定間隔でコマンドを送信し、連系インバータユニット16とセンサユニット14は、一定間隔のコマンドに対するレスポンスを逐次送信する。
【0048】
尚、リモートコントローラ17では、CPU36が通信ドライバ32を通じて通信プロトコルを行う。また、連系インバータユニット16では、制御回路23が通信プロトコルを行う。更に、センサユニット14では、CPU78が通信ドライバ77を通じて通信プロトコルを行う。
【0049】
次に、リモートコントローラ17と連系インバータユニット16及びセンサユニット14間で通信される情報について、より詳しく説明する。
【0050】
図9は、リモートコントローラ17から連系インバータユニット16及びセンサユニット14へと送受されるコマンドのフォーマットを例示している。
【0051】
このコマンドのフォーマットでは、先頭アドレスが宛先となる連系インバータユニット16及びセンサユニット14のいずれかを示しており、この先頭アドレスに該当する連系インバータユニット16及びセンサユニット14のいずれかが該コマンドを取得してレスポンスを返す。この先頭アドレスの他に、コマンドコード、チェックサム、CR等が含まれる。
【0052】
図10は、連系インバータユニット16からリモートコントローラ17へと送受されるレスポンスのフォーマットを例示している。
【0053】
このレスポンスのフォーマットでは、先頭アドレスが宛先となるリモートコントローラ17を示しており、この先頭アドレスに該当するリモートコントローラ17が該レスポンスを取得する。この先頭アドレスの他に、複数の情報、チェックサム、CR等が含まれる。各情報は、連系インバータユニット16の制御回路23により求められたインバータ21(太陽電池11)の出力電力(発電電力)、積算電力量等、パワーコンディショナ12の運転状態、エラーコードである。
【0054】
図11は、センサユニット14からリモートコントローラ17へと送受されるレスポンスのフォーマットを例示している。
【0055】
このレスポンスのフォーマットでも、先頭アドレスが宛先となるリモートコントローラ17を示しており、この先頭アドレスに該当するリモートコントローラ17が該レスポンスを取得する。この先頭アドレスの他に、複数の情報、チェックサム、CR等が含まれる。各情報は、センサユニット14のCPU78により求められた売り電力、買い電力、売り電力量、買い電力量である。
【0056】
図12は、リモートコントローラ17から連系インバータユニット16及びセンサユニット14へと送受される他のコマンドのフォーマットを示している。
【0057】
このコマンドのフォーマットでは、先頭アドレスが宛先となる連系インバータユニット16及びセンサユニット14のいずれかを示しており、連系インバータユニット16及びセンサユニット14のいずれかが該コマンドを取得する。この先頭アドレスの他に、コマンドコードが含まれる。このコマンドコードは、リモートコントローラ17の各操作用キースイッチ40a、40bの操作による「運転・停止切換」や「連系・自立の運転モード切換」を指示するものである。
【0058】
連系インバータユニット16及びセンサユニット14では、コマンドコードの了承を示すレスポンスをリモートコントローラ17に返し、このコマンドコードを実行して、パワーコンディショナ12の「運転・停止切換」や「連系・自立の運転モード切換」を行う。
【0059】
尚、夜間は、太陽電池11が発電しないためにパワーコンディショナ12を運転せず、また消費電力を抑えるために連系インバータユニット16の制御回路23も動作させない。従って、連系インバータユニット16は、リモートコントローラ17からのコマンドに応答することができない。この場合、リモートコントローラ17は、連系インバータユニット16からのレスポンスがないことから、コマンドの送信を繰り返す。
【0060】
日の出に伴い、パワーコンディショナ12の運転を再開すると、連系インバータユニット16は、リモートコントローラ17からのコマンドを受信して、リモートコントローラ17の有無を確認し、レスポンスを返す。リモートコントローラ17は、レスポンスの受信により、パワーコンディショナ12の運転再開を確認する。
【0061】
また、リモートコントローラ17は、午前10時から午後4時までの時間帯に、コマンドに対するレスポンスがなければ、何等かの異常が発生したものとみなし、他の時間帯に、コマンドに対するレスポンスがなければ、夜間とみなす。
【0062】
こうしてリモートコントローラ17は、連系インバータユニット16及びセンサユニット14との間の通信により、インバータ21(太陽電池11)の出力電力(発電電力)、積算電力量等、パワーコンディショナ2の運転状態、売り電力、買い電力、売り電力量、買い電力量等の情報を収集すると、これらの情報をフラッシュメモリ38に格納する。
【0063】
表示ユニット18では、各操作用キースイッチ61a〜61dの操作によりリモートコントローラ17のフラッシュメモリ38内の各情報を選択的に指示して要求することができ、この要求を有線通信又は無線通信でリモートコントローラ17に送信する。リモートコントローラ17は、表示ユニット18からの要求に応答して、フラッシュメモリ38内の各情報を選択的に読み出したり加工し、この情報を表示ユニット18に送信する。表示ユニット18では、この情報を液晶モジュール57の画面に表示する。従って、表示ユニット18の各操作用キースイッチ61a〜61dを操作して、必要な情報を要求すれば、この情報が、リモートコントローラ17から表示ユニット18へと送信されて、液晶モジュール57の画面に表示される。従って、表示ユニット18が如何なる場所に移動されても、パワーコンディショナ12の運転状態や太陽電池11の発電電力量等の情報をコントローラ17から受け取って表示することができる。このため、利用者は、表示ユニット18を携帯しておけば、随時変化するパワーコンディショナ12の運転状態や太陽電池11の発電電力量等を手元で簡単に確認することができる。
【0064】
尚、リモートコントローラ17では、CPU36が通信インタフェース34又は無線通信モジュール35を通じて有線通信又は無線通信を行う。また、表示ユニット18では、CPU54が通信インタフェース52又は無線通信モジュール53を通じて有線通信又は無線通信を行う。
【0065】
次に、連系インバータユニット16及びセンサユニット14からリモートコントローラ17へと送受される情報、及び表示ユニット18で表示される情報について、詳しく説明する。
【0066】
図13は、表示ユニット18で表示される情報を例示している。リモートコントローラ17では、通常、連系インバータユニット16及びセンサユニット14との間の一定間隔の通信により、インバータ21(太陽電池11)の出力電力(発電電力)、積算電力量等、パワーコンディショナ12の運転状態、売り電力、買い電力、売り電力量、買い電力量等の情報を収集する。そして、情報を収集する度に、発電電力、売り電力、及び買い電力に基づいて消費電力を演算して求め、消費電力、発電電力、売買電力、運転状態を表示ユニット18に送信する。
【0067】
表示ユニット18では、図13に示す様に消費電力、発電電力、売買電力、及び運転状態を受信して液晶モジュール57の画面に表示し、これらの情報の受信の度に、表示内容を更新する。
【0068】
尚、売買電力が+の場合は、売り電力であり、売買電力が−の場合は、買い電力である。
【0069】
図14は、表示ユニット18で表示される他の情報を示している。表示ユニット18では、操作用キースイッチ61aの操作により「現在」から「積算」に切換えられると、この旨の要求を有線通信又は無線通信でリモートコントローラ17に送信する。リモートコントローラ17では、「現在」から「積算」への切換え要求に応答して、一定間隔で収集したフラッシュメモリ38内の各情報を選択的に読み出したり加工し、当日の発電電力量、消費電力量、及び売買電力量を演算して求め、これらの電力量を表示ユニット18に送信する。
【0070】
表示ユニット18では、図14に示す様に当日の発電電力量、消費電力量、及び売買電力量を受信して液晶モジュール57の画面に表示する。
【0071】
当日の発電電力量は、連系インバータユニット16からの積算電力量より求められる。
【0072】
当日の買い電力量及び売り電力量は、センサユニットからの買い電力及び売り電力のそれぞれの積算値より求められる。
【0073】
当日の消費電力量は、連系インバータユニット16からの発電電力の積算値、買い電力量、及び売り電力量に基づいて求められる。
【0074】
更に、表示ユニット18の各操作用キースイッチ61b、61cを適宜に操作することにより、前日や前々日の発電電力量、消費電力量、及び売買電力量の表示要求を表示ユニット18からリモートコントローラ17へと送信することができる。これに応答してリモートコントローラ17では、前日や前々日の発電電力量、消費電力量、及び売買電力量を演算して求め、これらの電力量を表示ユニット18に送信する。表示ユニット18では、前日や前々日当日の発電電力量、消費電力量、及び売買電力量を受信して液晶モジュール57の画面に表示する。
【0075】
また、表示ユニット18の各操作用キースイッチ61b、61cを適宜に操作することにより、当月の発電電力量、消費電力量、及び売買電力量の表示要求を表示ユニット18からリモートコントローラ17へと送信することができる。これに応答してリモートコントローラ17では、当月の発電電力量、消費電力量、及び売買電力量を演算して求め、これらの電力量を表示ユニット18に送信する。表示ユニット18では、図15に示す様に当月の発電電力量、消費電力量、及び売買電力量を受信して液晶モジュール57の画面に表示する。
【0076】
尚、当年の発電電力量、消費電力量、及び売買電力量も、当月と同様に求められて表示される。また、リモートコントローラ17側で、情報を示すグラフ等のグラフィックデータを作成し、表示ユニット18側でグラフ等を表示しても良い。また、リモートコントローラ17側で、発電電力量を電気料金やCO2排出量に換算し、表示ユニット18側で換算値を表示しても良い。
【0077】
また、リモートコントローラ17では、先に述べた様に各LED41a〜41dを選択的に点灯、点滅、及び消灯することにより、連系モード運転、連系モード待機、連系モード停止、……、点検モード、及び電源断等のそれぞれの運転状態を表示している。このため、表示ユニット18がリモートコントローラ17の通信エリア外に移動するか、表示ユニット18の2次電池63が切れて、表示ユニット18とリモートコントローラ17間の通信が不可となったときにも、パワーコンディショナ12の運転状態を知ることができる。
【0078】
更に、図16に示す様な表示ユニット18の2次電池63を充電するための充電ユニット81を設けても良い。この充電ユニット81は、図17示す様に商用電源の交流電力を直流電力に変換する電源回路82と、電源回路82の直流電力を加えられるコネクタ83とを備えている。この充電ユニット81に表示ユニット18が載置されると、充電ユニット81のコネクタ83が表示ユニット18のコネクタ51に接続され、電源回路82の直流電力が表示ユニット18の充電回路62に加えられて、2次電池63が充電される。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】本発明のパワーコンディショナの実施例1を適用した太陽光発電システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1の連系インバータユニットの構成を示すブロック図である。
【図3】図1のリモートコントローラの構成を示すブロック図である。
【図4】図1の表示ユニットの構成を示すブロック図である。
【図5】図1のリモートコントローラ及び表示ユニットを示す斜視図である。
【図6】図1のリモートコントローラの各LEDにより表示される各運転状態を示す図表である。
【図7】図1の分電盤及びセンサユニットの構成を示すブロック図である。
【図8】図1のリモートコントローラと連系インバータユニット及びセンサユニット間で行われる通信プロトコルを示す図である。
【図9】図1のリモートコントローラから連系インバータユニット及びセンサユニットへと送受されるコマンドのフォーマットを例示する図である。
【図10】図1の連系インバータユニットからリモートコントローラへと送受されるレスポンスのフォーマットを例示する図である。
【図11】図1のセンサユニットからリモートコントローラへと送受されるレスポンスのフォーマットを例示する図である。
【図12】図1のリモートコントローラから連系インバータユニット及びセンサユニットへと送受される他のコマンドのフォーマットを示す図である。
【図13】図1の表示ユニットで表示される情報を例示する図である。
【図14】図1の表示ユニットで表示される他の情報を示す図である。
【図15】図1の表示ユニットで表示される別の情報を示す図である。
【図16】図1の表示ユニットの2次電池を充電するための充電ユニットを示す斜視図である。
【図17】図16の充電ユニットの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0080】
11 太陽電池
12 パワーコンディショナ
13 分電盤
14 センサユニット
15 商用電源
16 連系ンバータユニット
17 リモートコントローラ
18 表示ユニット
81 充電ユニット
【特許請求の範囲】
【請求項1】
分散型電源からの電力供給を商用電源からの電力供給に連系させて制御するパワーコンディショナにおいて、
分散型電源からの電力供給を制御する電力供給制御部と、
電力供給制御部に接続されたコントローラと、
無線通信によりコントローラとの間で情報を送受し、情報を表示する表示ユニットと
を備えることを特徴とするパワーコンディショナ。
【請求項2】
表示ユニットは、コントローラに対して着脱自在に装着されることを特徴とする請求項1に記載のパワーコンディショナ。
【請求項3】
表示ユニットは、コントローラに装着されたときに、有線通信によりコントローラとの間で情報を送受することを特徴とする請求項2に記載のパワーコンディショナ。
【請求項4】
表示ユニットは、発電電力量を表示することを特徴とする請求項1に記載のパワーコンディショナ。
【請求項5】
コントローラは、このパワーコンディショナの運転状態を表示することを特徴とする請求項1に記載のパワーコンディショナ。
【請求項6】
コントローラは、表示ユニットに表示される各種の情報を蓄積しておき、表示ユニットからの要求に応じた情報を該表示ユニットに送信することを特徴とする請求項1に記載のパワーコンディショナ。
【請求項7】
コントローラとは別体であって、表示ユニットが着脱自在に装着され、装着された表示ユニットの電源を充電する充電ユニットを備えることを特徴とする請求項1に記載のパワーコンディショナ。
【請求項1】
分散型電源からの電力供給を商用電源からの電力供給に連系させて制御するパワーコンディショナにおいて、
分散型電源からの電力供給を制御する電力供給制御部と、
電力供給制御部に接続されたコントローラと、
無線通信によりコントローラとの間で情報を送受し、情報を表示する表示ユニットと
を備えることを特徴とするパワーコンディショナ。
【請求項2】
表示ユニットは、コントローラに対して着脱自在に装着されることを特徴とする請求項1に記載のパワーコンディショナ。
【請求項3】
表示ユニットは、コントローラに装着されたときに、有線通信によりコントローラとの間で情報を送受することを特徴とする請求項2に記載のパワーコンディショナ。
【請求項4】
表示ユニットは、発電電力量を表示することを特徴とする請求項1に記載のパワーコンディショナ。
【請求項5】
コントローラは、このパワーコンディショナの運転状態を表示することを特徴とする請求項1に記載のパワーコンディショナ。
【請求項6】
コントローラは、表示ユニットに表示される各種の情報を蓄積しておき、表示ユニットからの要求に応じた情報を該表示ユニットに送信することを特徴とする請求項1に記載のパワーコンディショナ。
【請求項7】
コントローラとは別体であって、表示ユニットが着脱自在に装着され、装着された表示ユニットの電源を充電する充電ユニットを備えることを特徴とする請求項1に記載のパワーコンディショナ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2006−20390(P2006−20390A)
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−193793(P2004−193793)
【出願日】平成16年6月30日(2004.6.30)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年6月30日(2004.6.30)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
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