説明

パワースイッチング回路のためのフィードバック回路

パワースイッチング回路は、ハイサイドスイッチとローサイドスイッチ(6、8)を有している。負荷サイドFET(8)は、メインボディ部(30)と検知FET(32)とを有している。電流検知回路(32)は、ローサイド電流を測定する。キャパシタンス(56)は、スイッチノード(10)を電流信号ノード(52)に結合して、電流出力(58)に結合信号を供給する。この結合信号は、ローサイド電流とタイミング情報とを含んでいる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パワースイッチング回路のためのフィードバック信号、その信号を生成するための回路、及び、パワースイッチング回路の動作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
図1は、制御FET6と、同期FET8と、これら制御FETと同期FETとの間にあるスイッチノード10とを有する、バックコンバータを示している。これらのFETは、電源入力2とグランド入力4との間にまたがって直列に接続されている。スイッチノード10は、インダクタ12を介して、且つ、キャパシタ14をまたいで、負荷が接続され得る出力16に接続されている。駆動回路18は、FET6、8を交互にオン、オフに 切り替えるために、制御電圧を供給する。ダイオード22は同期FET8のボディダイオードでもよく、或いは、独立したダイオードでもよい。
【0003】
両FETが同時に導通する状態は、「ショートスルー」として知られており、これは入力電源2とグランド4の接続間のショートを招くことから、回避すべきである。したがって、使用にあたって、駆動回路18は、交互にFET6、8のオンとオフとを切り替える際には、両FETが同時に導通するのを回避するために、他のFETをオフに切り替えた短い時間の後で、各FETをオンに切り替えている。両FET6、8がオフになっている短時間のデッドタイムの間、インダクタ12を通る電流は、ダイオード22を通して供給される。
【0004】
知識のある人であれば、代わりに採用してもよいブースト回路及びバックブースト回路を含む多くの同様のパワースイッチング回路に気づくであろう。
【0005】
パワースイッチング回路は、例えば、パーソナル・コンピュータ・プロセッサに電圧を供給する電圧レギュレータの内部を含む多くの分野で用いられており、或いは、各位相に1つずつとなるように複数のスイッチング回路を用いて多相電源を供給するために用いられている。これら双方の分野及び他の分野では、駆動回路18は、コンバータ回路内を流れる電流に関する情報を持つ必要がある。例えば、パーソナル・コンピュータ・プロセッサにおいては、特定の電圧−電流プロファイルが要求されるかもしれず、また、多相電源においては、各位相における位相電流がバランスしていることが必要かもしれない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
これらのスイッチを制御するための制御スキームの1つは、高い方のスイッチの電流を測定しなければならないピーク電流モード制御スキームである。あいにく、高い方のスイッチにおいて極めて短い導通パルスを用いる高周波コンバータでは、スイッチングノイズがハイレベルであり、また、安定した信号の検知可能な時間が限られていることから、そのような測定は困難になっている。
【0007】
したがって、スイッチング回路において電流を測定するための、及び、駆動回路に測定信号を供給するための、改良したアプローチが必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば、スイッチノードを間に介して直列に配置されたハイサイドスイッチ及びローサイドスイッチと、前記ローサイドスイッチを通って流れる電流を検知し、前記ローサイドスイッチを通って流れる電流を表す電流信号ノードに信号を供給する、電流検知回路と、前記スイッチノードを前記電流信号ノードに結合し、前記スイッチノードのスイッチングパルスを、前記電流信号ノードに供給される信号に結合する、キャパシタンスと、を備えるパワースイッチング回路が提供される。
【0009】
このため、ローサイドスイッチを流れる電流を表す成分から形成され、且つ、スイッチが切り替わった時刻を示す信号パルスに重ねられた信号を、パワースイッチング回路は供給する。
【0010】
ハイサイドスイッチを通って流れる電流を測定する必要なく、この信号が得られる。高周波スイッチング回路においては、スイッチングノイズがハイレベルであり、また、安定した検知信号を利用できる時間が限られていることから、ハイサイドスイッチの電流を測定することは、極めて困難である。本発明に係る回路は、この困難性を回避する。
【0011】
この信号は、パワースイッチング回路を流れる電流が再構成できる単一の信号である。
【0012】
パワースイッチング回路は、駆動回路とは別のパッケージにより提供されてもよい。この場合、電流信号ノードにおける単一の信号の利用は、パワースイッチング回路と駆動回路の双方において、ただ一つのフィードバック端子が電流検知フィードバックに必要であることを意味している。端子は、パッケージコストのかなりの部分に相当しているため、これはかなりの節約を意味している。
【0013】
好ましい実施形態においては、前記ローサイドスイッチは、ゲート入力と検知出力とメイン出力とを有する検知電界効果トランジスタ(以下、検知FETという)であり、前記検知出力は前記電流信号ノードに接続され、前記メイン出力はグランドに接続される。
【0014】
検知FETは、FETのメインボディから分離された小さい検知エリアを有するFETであり、検知出力におけるメイン検知電流を縮小したコピーを供給する。検知出力は、FETを流れる電流の便利な測定値を供給する。
【0015】
検知出力が供給するFET全体を流れる電流の測定値の正確性を効率化するためには、FETのメインボディと検知エリアの電圧が合致することが必要である。したがって、パワースイッチング回路は、前記メイン出力と前記検知出力の電圧が合致することを確保するフィードバック回路を、さらに備えるようにしてもよい。前記フィードバック回路は、前記検知出力に直列なフィードバックFETと、差分入力と出力とを有する差動増幅器であって、前記出力は前記フィードバックFETのゲートを駆動し、前記差動増幅器の差分入力は前記検知FETの前記検知出力と前記メイン出力とに接続されている、差動増幅器と、を含んでいてもよい。差動増幅器及びフィードバックFETは、メインFET及び検知FETのソース電圧が等しくなるように作用するフィードバックループとして動作し、これにより、検知電流とメイン電流の比率が、二つのFETにおけるメインエリアと検知エリアの面積の比率と等しくなることを確保する。
【0016】
電流検知ノードをスイッチノードに結合するために、直列なキャパシタと抵抗が、これらのノードの間に設けられてもよい。
【0017】
本発明は、上述したパワースイッチング回路と、前記電流信号ノードに接続された入力を有し、前記パワースイッチング回路の前記電流信号ノードで出力される情報から、電流信号を再生成する、電流再生成回路と、前記電流再生成回路に接続された入力と、前記ハイサイドスイッチと前記ローサイドスイッチとに接続された出力とを有し、前記再生成された電流信号に基づいて交互にハイサイドスイッチとローサイドスイッチとをオンに切り替える、駆動回路と、を備える電力変換回路を想定している。
【0018】
複数の電力出力が必要とされる適用分野においては、複数のパワースイッチング回路が設けられていてもよく、それぞれが対応する電流再生成回路と対応する駆動回路に接続される。
【0019】
別な観点からすれば、本発明は、ハイサイドFETとローサイドFETとを有するスイッチング回路から、このスイッチング回路を駆動する駆動回路に指示をするための電流フィードバック信号であって、前記ローサイドFETがオンになった際に前記ローサイドFETを流れる瞬間的な電流に対応する電流信号と、前記電流信号に重ねられて、前記FETの切り替え時刻を示すパルスとを含む、電流フィードバック信号に関する。この電流信号は、好ましくは、縮小信号である。
【0020】
さらなる観点からすれば、スイッチノードで直列に接続されたハイサイドスイッチとローサイドスイッチとを有するパワースイッチング回路の動作方法であって、
前記ハイサイドスイッチと前記ローサイドスイッチとを交互にオンに切り替え、
前記ローサイドスイッチを流れる電流を検知し、この検知された電流に対応する電流フィードバック信号を供給し、
前記スイッチノードを前記電流フィードバック信号に容量結合して、前記スイッチの切り替え時刻に対応するスイッチングパルスを前記電流フィードバック信号に供給する、
ことを含む方法を提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
図2に示すように、ハイサイドFET6とローサイドFET8が、これら2つの間のスイッチノード10を介して直列に接続されている。このスイッチノードは、インダクタ12に接続されており、このインダクタ12を介してキャパシタ14と出力ノード16に接続されている。入力電源は入力端子2、4に供給されている。
【0022】
この装置において、ローサイドFET8は単なるFETではなく、メインボディ部30と検知FET部32とを有する検知FETであり、検知FET部32は電流検知回路として動作する。これらは図2では別々に示されているが、同一の基板に形成されており、したがって、同一のパッケージの一部である。メインFET及び検知FETのゲートは互いに接続されており、同じことがドレインにも当てはまる。これらのソースは、検知出力24とMメイン出力26という、別々の出力を有している。検知FET8はダイオード22を含んでおり、ダイオード22はメインボディ30に都合よく形成してもよい。ハイサイドFET6とローサイドFET8のゲートは、制御端子20に接続されている。
【0023】
コントローラ18は、制御端子20に接続されており、FET6、8のゲートを制御する駆動信号を供給して、これらのオン、オフを交互に切り替える。
【0024】
メインソース出力26は、グランドに接続されている。図示されている抵抗は、配線の寄生抵抗である。
【0025】
検知出力24は、フィードバックFET50を含んでいるフィードバック回路を介して、電流信号ノード52に接続されており、フィードバックFET50のゲートは増幅器40の出力48に接続されている。増幅器40は負と正の差分入力42、44を有しており差分入力42、44は、それぞれ、検知出力24とメイン出力26とに接続されるノード38、36に接続されて、検知出力が負の差分入力42に接続される。電流信号ノード52は、抵抗54とキャパシタ56とを介して、スイッチノード10に接続されている。電流信号ノード52は、パワースイッチング回路の出力58に接続されており、同様に、この出力58はコントローラ18内の電流再生成回路60の入力に接続されている。電流再生成回路60は、同様に、駆動回路62に接続されており、この駆動回路62は、FET6、8を駆動するために、ゲート端子20に接続されている。図2に模式的に示したように、パッケージ90は、パワースイッチング回路を含んでいる。
【0026】
図3(a)はスイッチノード10の電圧を示しており、図3(b)はスイッチノード10からインダクタ12を通った出力の電流74を示している。図3(c)は検知出力24を通った出力の電流70を示している。図3(b)と図3(c)との比較は、多くのサイクルにおいて、図3(c)のフィードバック電流70が図3(b)の出力電流74と実質的に合致していることを示している。しかしながら、ローサイドFET8がオフに切り替わった際には、それは出力電流と合致していない。ローサイドFET8がオフであるほとんどの期間で、ハイサイドFET6はオンであり、この期間において、出力電流は上昇する。しかし、ローサイドFETがオンになる時刻と、ハイサイドFET6がオンになる時刻との間には、ダイオード22に電流が流れる短い期間がある。したがって、図3(c)の情報から図3(b)の形を再生成するためには、FET6がオフに切り替わり、ダイオード22が電流を流した正確な時刻に関するタイミング情報も、必要になる。
【0027】
本発明のアプローチにおいては、この追加情報は、スイッチノード10を電流信号ノード52に結合するキャパシタ56を介して、提供される。ハイサイドFET6がオフに切り替わって、スイッチノード10の電圧が急激に変化すると、図3(c)に示す信号に追加される検知FET32からのスパイク72を生じさせ、図3(d)に示す電流フィードバック信号76を供給する。
【0028】
電流再生成回路60は、推定により、図3(d)の形の単一の信号76の情報から、図3(b)の形を再生成することができ、この情報は、FET6、8の切り替え制御に用いることができる。
【0029】
知識のある人は、この目的を達成する様々な手法に気づくであろう。必要とされる電流は、適用分野により要求されるPWMコントローラ18のタイプに依存する。いくつかの適用分野では、ピーク電流(つまり、同期FETがまずオンになるとき、又は、制御FETがちょうどオフに切り替わるとき)が要求されるかもしれない。他の適用分野では、平均電流(average current)が要求されるかもしれない。
【0030】
再生成回路60の好ましいアプローチにおいては、PWMコントローラ18に流れ込む検知電流をミラーするために、カレントミラーが用いられる。そして、ミラーされた電流は、電流に比例した電圧を与える抵抗を通って流れる。
【0031】
タイミング信号情報は、入力信号に接続されたコンパレータから得るか、又は、入力から直接若しくは電流を流す抵抗から得る。
【0032】
ピーク電流を測定するために、電流再生成回路は、再構成された信号を参照し、電流の傾斜を測定する。タイミングパルスに呼応して、既知の時刻で電流をサンプリングすることにより、電流再生成回路は、同期FETがまずオンに切り替わったとき(つまり、ここでは、正確にサンプリングするには、信号が汚れすぎている)の電流を再生成する。
【0033】
これは、かなり簡単に行うことができる。タイミング回路は、時刻T0で切り替え信号により、トリガーされる。そして、電流は、時刻T0のタイミングパルスの後の時刻T1とT2でサンプリングされる(ここで、T1−T0=T2−T1)。ピーク電流は、I(T0)=I(T1)+〔I(T1)−I(T2)〕=2×I(T1)−I(T2)により、与えられる。
【0034】
この計算は、検知抵抗を横断する電圧をDACに入力することにより、デジタル的に行ってもよいし、アナログ的手法により行ってもよい。知識のある人は、ピーク電流を計算するためのマイナーな変更を必要としている場合には、異なる時刻で、代わりに電流をサンプリングできると、認識するであろう。
【0035】
本発明に係る装置を用いることにより、検知FET32で測定される電流と、いつFET6がオン及びオフに切り替わるかに関するタイミング情報の2つの情報を送出するために、単一の出力信号だけが必要となる。また、全サイクルの全部の電流情報が、ハイサイドFET6を流れる電流を測定する必要なしに、利用可能である。
【0036】
増幅器40とFET50により構成されるフィードバック回路は、ノード38、36の電圧を合致させ、検知FET32とメインFET30の電圧の合致を確保することが、注目されるであろう。
【0037】
図4に示すように、複数のスイッチング回路80が、1つのコントローラ18に接続されて設けられてもよい。各スイッチング回路80は、コントローラ18内の対応する電流再生成回路60に接続された単一のフィードバック出力58を有している。したがって、出力電流とタイミング情報とを別々の信号線に提供していた装置と比べると、スイッチング回路80につきだた1つの入力が必要となり、コントローラ18に必要とされるピン総数が削減する。各スイッチング回路80は、このスイッチング回路80の入力20に接続される対応するドライバ回路62により、制御される。
【0038】
本開示を読むことにより、他の変更及び修正は、当業者にとって明らかであろう。そのような変更及び修正は、スイッチング回路の設計、製造及び使用において既に知られている均等の及び他の特徴を含んでいてもよく、また、ここに記載された特徴に加えて、又は、特徴に代えて、用いられてもよい。クレームはこの出願における特徴の特定の組み合わせを規定しているが、本発明と同様の技術的課題のいくつか又はすべてを緩和するかどうかに拘わらず、新規な特徴、又は、ここに明白に若しくは暗に開示された特徴又はそれらの上位概念の新規な組み合わせも、開示の範囲に含んでいると理解されるべきである。出願人は、本願の手続きにおいて、又は、本願から派生するさらなる出願において、そのような特徴及び/又はそのような特徴の組み合わせを、新しいクレームで規定するかもしれないことを通告する。
【0039】
電流再生成回路60は、それが回路であるとして記述されているが、知識のある人は、そのような回路は、デジタル及びアナログロジックの組み合わせにより実現してもよいことに気づくであろう。
【0040】
さらに、記述された構成は、バックコンバータの構成であるが、本発明は、知識のある人が容易に思いつくようなスイッチングコンバータの他のタイプに適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0041】
本発明をより良く理解するために、単なる例示として、添付した図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【図1】図1は、従来のバックコンバータ回路を示す。
【図2】図2は、本発明の第1実施形態に係る回路を示す。
【図3】図3(a)乃至図3(d)は、図2の回路内の信号を示す。
【図4】図4は、本発明の第2実施形態を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スイッチノードを間に介して直列に配置されたハイサイドスイッチ及びローサイドスイッチと、
前記ローサイドスイッチを通って流れる電流を検知し、前記ローサイドスイッチを通って流れる電流を表す電流信号ノードに信号を供給する、電流検知回路と、
前記スイッチノードを前記電流信号ノードに結合し、前記スイッチノードのスイッチングパルスを、前記電流信号ノードに供給される信号に結合する、キャパシタンスと、
を備えることを特徴とするパワースイッチング回路。
【請求項2】
前記ローサイドスイッチは、ゲート入力と検知出力とメイン出力とを有する検知電界効果トランジスタ(検知FET)であり、前記検知出力は前記電流信号ノードに接続される、ことを特徴とする請求項1に記載のパワースイッチング回路。
【請求項3】
前記メイン出力と前記検知出力の電圧が合致することを確保するフィードバック回路を、さらに備えることを特徴とする請求項2に記載のパワースイッチング回路。
【請求項4】
前記フィードバック回路は、
前記検知出力に直列なフィードバックFETと、
差分入力と出力とを有する差動増幅器であって、前記出力は前記フィードバックFETのゲートを駆動し、前記差動増幅器の差分入力は前記検知FETの前記検知出力と前記メイン出力とに接続されている、差動増幅器と、
を含んでいる、ことを特徴とする請求項3に記載のパワースイッチング回路。
【請求項5】
前記電流信号ノードは、直列なキャパシタと抵抗とを介して、スイッチノードに接続される、ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のパワースイッチング回路。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のパワースイッチング回路と、
前記電流信号ノードに接続された入力を有し、前記パワースイッチング回路の前記電流信号ノードで出力される情報から、電流信号を再生成する、電流再生成回路と、
前記電流再生成回路に接続された入力と、前記ハイサイドスイッチと前記ローサイドスイッチとに接続された出力とを有し、前記再生成された電流信号に基づいて交互にハイサイドスイッチとローサイドスイッチとをオンに切り替える、駆動回路と、
を備える電力変換回路。
【請求項7】
請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のパワースイッチング回路を複数備えており、各パワースイッチング回路は、対応する電流再生成回路と、対応するハイサイドスイッチとローサイドスイッチとを交互にオンに切り替える対応する駆動回路とに、接続されることを特徴とする請求項6に記載の電力変換回路。
【請求項8】
前記パワースイッチング回路又は各パワースイッチング回路は、それぞれのパッケージに設けられている、ことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の電力変換回路。
【請求項9】
ハイサイドFETとローサイドFETとを有するスイッチング回路から、このスイッチング回路を駆動する駆動回路に指示をするための電流フィードバック信号であって、前記ローサイドFETがオンになった際に前記ローサイドFETを流れる瞬間的な電流に対応する電流信号と、前記電流信号に重ねられて、前記FETの切り替え時刻を示すパルスとを含む、電流フィードバック信号。
【請求項10】
スイッチノードで直列に接続されたハイサイドスイッチとローサイドスイッチとを有するパワースイッチング回路の動作方法であって、
前記ハイサイドスイッチと前記ローサイドスイッチとを交互にオンに切り替え、
前記ローサイドスイッチを流れる電流を検知し、この検知された電流に対応する電流フィードバック信号を供給し、
前記スイッチノードを前記電流フィードバック信号に容量結合して、前記スイッチの切り替え時刻に対応するスイッチングパルスを前記電流フィードバック信号に供給する、
ことを含む方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2006−508630(P2006−508630A)
【公表日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−556619(P2004−556619)
【出願日】平成15年11月19日(2003.11.19)
【国際出願番号】PCT/IB2003/005303
【国際公開番号】WO2004/051832
【国際公開日】平成16年6月17日(2004.6.17)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【氏名又は名称原語表記】Koninklijke Philips Electronics N.V.
【住所又は居所原語表記】Groenewoudseweg 1,5621 BA Eindhoven, The Netherlands
【Fターム(参考)】