説明

パーソナライズ化された無線システムの動作方法

様々な番組コンテンツが無線システム(1)のユーザに送信され、無線システムの特定のユーザは特定のユーザコミュニティに割当てられるラジオシステムを動作する方法を開示する。各特定コミュニティ向け番組コンテンツ(PIG)は、複数の利用可能な番組コンテンツ(PI)から、様々なユーザコミュニティのそれぞれのユーザに対し、自動的に選択及び/又は生成される。ユーザコミュニティへのユーザの割当ては、ユーザによって送信されるコミュニティ割当て信号(SGZ)に基づいて行われる。特定ユーザ向け番組コンテンツ(PIN)も、個々の特定ユーザ向け番組(NSP)を作成するために、個々のユーザに対し、自動的に生成及び/又は選択され、また、ユーザのユーザコミュニティの特定コミュニティ向け番組コンテンツ(PIG)は、特定ユーザ向け番組(NSP)内に組み込まれる。本発明は、対応する無線システム(1)にも係る。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、パーソナライズ化されたブロードキャストシステムを動作する方法に係り、この方法では、様々な番組コンテンツがブロードキャストシステムのユーザに送信され、ブロードキャストシステムの特定のユーザは同時に特定のユーザコミュニティに割当てられ、様々なユーザコミュニティのそれぞれのユーザに対し、特定コミュニティ向け番組コンテンツが、複数の利用可能な番組コンテンツから自動的に選択及び/又は生成される。本発明は更に、ブロードキャストシステムのユーザの端末に番組コンテンツを送信するための複数の伝送路と、多数の番組コンテンツ源と、特定のユーザを特定のユーザコミュニティに割当てする少なくとも1つのユーザコミュニティ制御ユニットと、複数の利用可能な番組コンテンツから、各ユーザが割当てされたユーザコミュニティのそれぞれに対し特定コミュニティ向け番組コンテンツを選択及び/又は生成するための少なくとも1つの番組編集ユニットを有するブロードキャストシステムに係る。ブロードキャストシステムは、本願では、好適にはデジタルオーディオ放送及び/又はテレビジョン番組コンテンツをそのユーザ、即ち、傾聴者又は視聴者に送信する任意のシステムを意味すると理解する。番組コンテンツは、例えば、地上及び/又は衛星無線ネットワークといった任意のワイヤレス手段、及び/又は、例えば、ブロードバンドケーブルを介してケーブルによって伝送され得る。
【0002】
特に、デジタル伝送技術の開発によるラジオ番組の伝送に利用可能な技術設備の増加と、データ圧縮のための多様な設備によって、ブロードキャストシステムのユーザには既に、様々な番組を搬送するチャネルの多様な選択が提供されている。利用可能なチャンネルの数が更に増加するに従って、ユーザにとっての問題は、特定の時間に自分の関心のある番組コンテンツが伝送されないということはもはやなくなる。むしろ、問題は、ユーザの関心のある番組コンテンツを見つけるために利用可能なチャネルを取捨選択し、まとめることにある。
【0003】
そのようなブロードキャストシステムの場合、ブロードキャストシステムのユーザを様々なユーザコミュニティに割当て、ユーザコミュニティのそれぞれに対し特定コミュニティ向け番組コンテンツを選択し、これらを個々のユーザ又はユーザコミュニティに割当てられる個別のチャネルを介して伝送することによって、この問題を解決する努力がなされている。このようなブロードキャストシステムを動作する方法及び対応するブロードキャストシステムは、例えば、GB2348530Aに記載される。ここでは、いわゆる「ユーザプロファイルエージェント」が各ユーザに割当てられ、これは、ユーザの活動に基づいてユーザプロファイルを決定する。次に、ユーザプロファイルは、高位ランクレベルで互いと比較される。ユーザグループは、ユーザプロファイルにおける一致性に基づいて自動的にまとめられる。即ち、個々のユーザの様々なユーザグループへのグループ分けは、個別のユーザの関与又は知識なしで自動的に行われる。ユーザグループプロファイルは、ユーザグループのユーザプロファイルからコンパイルされる。様々なユーザグループのための特別な番組は、ユーザグループプロファイルを、利用可能な個々の番組コンテンツに対してコンパイルされてあるコンテンツプロファイルと比較することによってコンパイルされる。これらの特別な番組は、各ユーザグループのユーザにブロードキャストされる。これは、個別の単一の番組が、個別のユーザのそれぞれに対し編集且つ伝送される必要がないという利点を有する。その代わりに、各ユーザグループに対しコンパイルされた番組は、そのグループに分類された個々のユーザの個々の要件に比較的合うことが想定され、従って、個々のユーザに対し個々の番組をコンパイルする必要がもはやなくなる。このようなブロードキャストシステムの不利点は、ユーザは、自分に適する明らかに個別に合わせられた番組しか受信しないが、実際には、番組は、そのユーザの希望に部分的にしか適合しないという点である。というのは、そのユーザグループにおける他のユーザの関心も考慮に入れる必要があるからである。
【0004】
一方で、各ユーザに対し完全に個別のユーザ特有番組をコンパイルするブロードキャストシステムは、2人の人が同一の番組を受信して消費したと互いを知る確率は大幅に減少する。一般的に、ユーザは、ユーザの個別の希望に正確に合った番組を受信することを好むが、それでも、完全には「孤立」せずに、受信した番組コンテンツに関して他の人々と何らかの交流を共有することを通常希望する。テレビジョン及びラジオ放送に関する他の人々との可能な交流は、従って、ラジオ番組におけるユーザの関心を維持するのに必要不可欠な要素である。
【0005】
本発明は、ブロードキャストシステムを動作する方法及び上述したようなタイプのブロードキャストシステムを、第1に、様々なユーザには、可能な限り個別的であり個々のユーザの必要を完全に満足する番組が提供され、第2に、消費した様々な番組コンテンツについて各ユーザが他の人々と意見を交換する機会が増えるよう更に発展させることを目的とする。
【0006】
この目的は、一方で、ユーザは、該ユーザによって送信されたコミュニティ割当て信号に基づいてユーザコミュニティに割当てられる、上述したようなタイプの方法によって達成される。「信号」という用語は、本願では、メッセージ、情報、及び、特に、光学、音響、電気、又は他の技術手段により与えられるコマンドの伝送として定義する。他方で、本発明では、特定の特定ユーザ向け番組コンテンツは、個々のユーザそれぞれに対して個々の特定ユーザ向け番組をコンパイルするために、複数の利用可能な番組コンテンツから自動的に生成及び/又は選択され、同時に、当該のユーザが割当てられたユーザコミュニティの特定コミュニティ向け番組コンテンツは、個々の特定ユーザ向け番組内に組み込まれる。
【0007】
ユーザのユーザコミュニティへの割当ては、ユーザ自身によって決定され、且つ、ユーザが気づくことなくシステムによって自動的に決定されないので、ユーザは、特定のユーザコミュニティに意図的に割当てられるようにする能力を有する。そのようにすることによって、ユーザは、そのユーザコミュニティが対象とする特定の領域におけるユーザ自身の関心を追究することによって左右されるだけでなく、友達、同僚、家族といった親しい知り合いであるユーザのうちのどのユーザがどのユーザコミュニティに参加したかということによっても左右される。ここでは、ユーザが、複数のユーザコミュニティに参加することも可能であり、従って、様々なユーザコミュニティの特定コミュニティ向け番組コンテンツを、当該のユーザの特定ユーザ向け番組内に組み込むことも可能である。本発明の方法は、個々のユーザに、個々のユーザに対して個別にコンパイルされた特定ユーザ向け番組を与えるが、ユーザは更に、その一方で、特定のユーザコミュニティへの割当ての個人的な選択によって、ユーザが番組コンテンツに関しての意見交換を共有することのできる他のユーザと同様に消費される特定の番組コンテンツを受信する確率をかなり増加することが可能である。
【0008】
装置に関しては、上述の目的は、ユーザがコミュニティ割当て信号を入力することを可能にする手段を有し、また、ユーザコミュニティ制御ユニットは、ユーザが、該ユーザによって送信されたコミュニティ割当てコマンドに基づいてユーザコミュニティに割当てされるよう設計される、上述したタイプのブロードキャストシステムによって達成される。更に、番組編集ユニットは、ユーザに対し個々の特定ユーザ向け番組をコンパイルするために特定の特定ユーザ向け番組コンテンツが生成及び/又は選択され、同時に、当該のユーザが割当てられるユーザコミュニティの特定コミュニティ向け番組コンテンツは、各特定ユーザ向け番組内に組み込まれるよう設定されなければならない。
【0009】
基本的に、このようなブロードキャストシステムの仕組み及びシステム構造に対し2つの異なる基本的なバージョンがある。
【0010】
第1のバージョンでは、個々の特定ユーザ向け番組は、オペレータ側、例えば、ブロードキャストシステムの中央制御ユニット(本願では以下単純に「サーバ」と称する)においてコンパイルされる。従って、このバージョンは、サーバに基づいた実施例として記載されることが可能である。この場合、ユーザコミュニティ制御ユニット及び番組編集ユニットは、サーバ内に置かれる。そして、個々の特定ユーザ向け番組は、例えば、符号化形式で、関連のユーザに、それぞれ、当該のユーザに個人的に割当てられた番組チャネルを介して送信される。このような伝送方法は、当業者には周知である。
【0011】
この場合、ユーザからユーザコミュニティ制御ユニットへのコミュニティ割当て信号は、フィードバックチャネルを介してサーバに戻されなくてはならない。このフィードバックチャネルは、ユーザ端末とサーバ間の電話線又はインターネット接続等の別個のチャネルであり得る。端末は、ユーザが無線番組を受信するためのユニットか、又は、例えば、電話機或いはPCといった別個のユニットであり得る。このフィードバックチャネルは更に、ユーザ側からオペレータ側に他の信号及びコマンド、又はデータを伝送するためにも用いられ得る。
【0012】
例えば、番組が、ブロードバンドケーブルを介して分配される場合、特定のチャネルが、個々のユーザ端末からサーバへの信号及びコマンド、又はデータのフィードバックのために空けられることも可能である。基本的に、様々な信号及びコマンドは、ブロードキャストシステムオペレータの特別サービス電話番号を用いて電話によって口頭でも伝送されることが可能である。簡潔さのために、以下において、番組コンテンツを受信するユーザ端末と、オペレータ側のサーバとの間に少なくとも1つのフィードバックチャネルが存在すると想定する。しかし、本発明は、これに限定されない。
【0013】
第2の実施例(端末に基づいた実施例)では、個々の特定ユーザ向け番組は、ユーザ端末内でのみコンパイルされる。個々の番組をコンパイルするための個々の番組コンテンツは、好適には、複数の伝送チャネルを介して並列で、各端末によってオペレータ側から受信される。適切な中間記憶装置が使用されるならば、受信される番組コンテンツは、特定の時間に受信される番組コンテンツに加えて所与の時間において選択可能な番組コンテンツとしてユーザに提供するよう一時的に格納されることが可能である。これは、個々の番組編集の範囲の幅をかなり広げる。
【0014】
このバージョンでは、ユーザ端末はそれぞれ好適なユーザコミュニティ制御ユニット及び/又は独自の番組編集ユニットを有する。例えば、番組コンテンツの選択に使用されるコミュニティプロファイルの範囲、また、コミュニティプロファイルはユーザプロファイルに基づいて決定されるか否かに基づいて、このシステムは、ユーザプロファイルをブロードキャストシステムのサーバに送信するため、又は、他のユーザのユーザプロファイル、ユーザコミュニティプロファイル、コンテンツプロファイル、問い合わせ信号等といったシステムを制御するよう機能するデータであって実際の番組コンテンツではないシステム制御データを受信するために適当なフィードバックチャネルを使用する必要があり得る。
【0015】
更に、この2つの基本的な実施例の組み合わせに基づいたシステム構造も実現可能である。例えば、個々の番組編集ユニットは、各ユーザの端末内に配置され、ブロードキャストシステムのサーバはユーザコミュニティ制御ユニットを有するブロードキャストシステムである。この場合、ユーザのユーザコミュニティへの割当ては、例えば、サーバ内で行われる。更に、フィードバックチャネルを介し端末から伝送されるユーザプロファイルは、共通コミュニティプロファイルをコンパイルするよう使用することが可能であり、この共通コミュニティプロファイルは、好適な制御データチャネルを介して、個々の端末内に配置される番組編集ユニットのために個々の端末に戻される。次に、個々の番組は、各端末においてユーザ側で編集される。
【0016】
更に、ブロードキャストシステムのサーバにおいて事前選択を行い、また、1つのユーザコミュニティだけに特定の番組コンテンツが様々な伝送チャネル上で伝送されることも可能である。ここでも、ユーザ端末は、番組編集ユニットを有する。個々のユーザ用の個々の特定ユーザ向け番組をコンパイルする際に、個々のユーザコミュニティに割当てられた特定のチャネルを介して伝送された特定コミュニティ向け番組コンテンツが特に顧慮される。
【0017】
コミュニティ割当て信号は、ユーザからシステムのユーザ制御ユニットに、所望する任意の方法で及び任意の時間に伝送されることが可能である。例えば、ブロードキャストシステムに初めてログオンしたときに、ユーザは、ユーザプロファイルのベースとして機能する質問表に、ユーザが割当てられたいユーザコミュニティを特定し得る。この場合、コミュニティ割当て信号は、例えば、ログオン及び初期化データストリングにおいてシステムに伝送される。更に、ユーザは、任意の時間において、対応コミュニティ割当て信号によって所望のユーザコミュニティに割当てられるようにすることが可能である。ユーザコミュニティ制御ユニットがユーザ端末自体内に設置される場合、端末のユーザインタフェースを介して対応コマンドを単純に入力するだけで足りる。そうでなければ、端末から入力されるコミュニティ割当て信号は、フィードバックチャネルを介してサーバにリレーされる。
【0018】
特に好適な実施例では、ユーザコミュニティ用のコミュニティ参加問い合わせ信号が、オペレータ側から、そのユーザコミュニティと恐らく合うユーザに伝送される。ここでは、コミュニティ割当て信号である肯定応答信号を受信すると、ユーザは、そのユーザコミュニティに割当てられる。つまり、システムは、特定のユーザの関心に適している特定のユーザコミュニティに参加するようユーザを自動的に招待する。
【0019】
ユーザがユーザコミュニティに適し得るか否かを判断するために、プロファイルが一致する度合いの尺度である一致性値を、ユーザに割当てられるユーザプロファイルと、特定のユーザコミュニティに割当てられるコミュニティプロファイルとの比較に基づいて決定することが可能である。ここでは、ユーザコミュニティに必要不可欠なユーザプロファイルのパラメータのみが考慮されることが好適である。特定の一致性閾値に到達すると、コミュニティ参加問い合わせ信号が、当該のユーザに送信される。
【0020】
これの代案では、ユーザの行動が解析され、コミュニティ参加問い合わせ信号は、このユーザの行動に応じて関連のユーザに送信される。これの一般的な例は、ユーザが定期的に特定のブロードキャストを聞くか又は見るかの確認である。この特定のブロードキャストに対する特定のユーザコミュニティ、例えば、この特定のブロードキャストのファンクラブが存在する場合、ユーザは、このユーザコミュニティへの参加が招待される。
【0021】
ユーザは、任意のユーザコミュニティに割当てられるための任意の招待を受信することをいつでも望まないことを、例えば、ユーザプロファイルにおいて示すための機能を有することが好適である。
【0022】
ユーザは実際には、例えば、ユーザコミュニティのコミュニティプロファイル内のユーザリストに、ユーザ及びユーザアドレスを入力することによって、ユーザコミュニティに割当てられる。ユーザ及びユーザアドレスは、番組コンテンツをユーザに送信するために必要である。或いは、又は、追加して、新しいユーザコミュニティは、ユーザ自身のユーザプロファイル内に対応して入力される。更に、コミュニティプロファイルは、新しいユーザのユーザプロファイルにおける特定コミュニティ向けパラメータを考慮に入れて更新されることが可能である。
【0023】
新しいユーザコミュニティを形成する同様の様々な方法がある。
【0024】
1つの可能な方法は、システムが、自動的に新しいユーザコミュニティを形成することである。このために、システムは、例えば、様々なユーザのユーザプロファイルと、互いに、及び/又は、非常に一般的に或いは特定の基準に応じてコンパイルされた暫定的コミュニティプロファイルとを自動的に比較することが可能である。この比較に基づいて、次に、少なくとも1つの基準を顧慮して、他のユーザプロファイル及び/又は暫定的コミュニティプロファイルとの所定の度合いの一致性を示すユーザプロファイルを有するユーザが識別される。次に、予定されるユーザコミュニティ用のコミュニティ参加問い合わせ信号は、関係するユーザのそれぞれに送信される。適切である場合は、これは、可能性のあるコミュニティメンバーの特定最小人数が到達した場合に一度だけ行われることが可能である。十分な数のユーザが肯定応答、つまり、コミュニティ割当て信号をコミュニティ参加問い合わせ信号に対して戻すと、新しいユーザコミュニティが自動的に生成される。
【0025】
代替の方法では、新しいユーザコミュニティは、特定のユーザによる問い合わせに応答して設立される。このために、ユーザは、ユーザコミュニティ設立信号をオペレータ側に送信し得る。このユーザコミュニティ設立信号において、ユーザは、特に、ユーザコミュニティを設立したい旨と、例えば、このユーザコミュニティは特定のシリーズ番組又は特定の俳優、歌手等のファンクラブであるか否かといったこのユーザコミュニティのコンテンツを形成するテーマ、又は、そのテーマとしてスポーツの形をとる特定の関心分野を有するユーザコミュニティであることを知らせる。同時に、そのユーザコミュニティの創設者である当該のユーザは更に、そのコミュニティが、誰もがいつでも割当てられ得る公開式のユーザコミュニティであるのか、又は、創設者自身か或いはユーザコミュニティの「所有者」(以下、「コミュニティ代表」と称する)が参加を許可するか又は明示的に招待するユーザのみが割当てられ得る非公開式ユーザコミュニティであるかを決定することが可能である。非公開式の場合、特定のユーザコミュニティ用のコミュニティ参加問い合わせ信号が、コミュニティ代表又はコミュニティ代表の始動によって適宜ユーザに送信される。逆に言えば、ユーザは、コミュニティ代表の事前の承認がある場合にのみ、当該のユーザの個人的な始動で送信されるコミュニティ割当て信号に基づいてユーザコミュニティに割当てられる。
【0026】
公開式ユーザコミュニティの場合でも、ユーザ自身によって送信されたコミュニティ割当て信号を受信すると、最初にその所望のユーザコミュニティへのユーザの参加を審査することが可能である。従って、特定のユーザ又は特定のユーザプロファイルを有するユーザは、例えば、年齢制限といったように特定のユーザコミュニティへの参加から排除される。
【0027】
ユーザプロファイル、コミュニティプロファイル、及びコンテンツプロファイルと共に動作することが可能であるように、ブロードキャストシステムは、ユーザ情報に基づいてユーザプロファイルをコンパイルするためと、適切である場合は、各ユーザコミュニティに割当てられるユーザのユーザプロファイルに基づいてユーザコミュニティのコミュニティプロファイルをコンパイルするための対応解析手段を有さなければならない。ユーザ情報は、例えば、ユーザにより答えられた質問や、ログオンされたユーザの行動に関連し得る。更に、ブロードキャストシステムは、利用可能な番組コンテンツのためにコンテンツプロファイルをコンパイルするための解析手段も必要とする。番組編集ユニットは更に、コンテンツプロファイルと、特定のユーザのユーザプロファイル及び/又はユーザコミュニティのコミュニティプロファイルとの比較に基づいて関連のユーザのための番組コンテンツを選択する番組コンテンツ選択ユニットを有する。ユーザ情報からユーザプロファイルをコンパイルする様々な方法、個々のユーザプロファイルに基づいてコミュニティプロファイルを形成する様々ないわゆるクラスタリング方法、及び、コンテンツプロファイルをコンパイルする方法は、例えば、本願に引用した公開明細書及びその中に引用される参照文献から当業者には周知である。
【0028】
特定ユーザ向け番組の最適編集に加えて、本発明のユーザコミュニティを形成する方法は更に、他の有利な可能性も提供する。
【0029】
本発明の方法の特に好適な実施例では、ユーザコミュニティのユーザが、例えば、特定のビデオ、ラジオドラマ等である番組コンテンツをシステムに送信し得る。或いは、ユーザは更に、任意の番組コンテンツ源からブロードキャストシステムに対して利用可能にされる特定の番組コンテンツに対するブロードキャスト提案を、システムに送信し得る。関連の番組コンテンツは、そのユーザコミュニティの少なくとも一部のユーザの特定ユーザ向け番組内に組み込まれる。この場合、システムは最初に、関連の番組コンテンツが実際にこのユーザコミュニティに適しているかどうかを審査することが好適である。このことは、第1に、自分の個人的な番組の一部として、そのユーザコミュニティにはこれまで選択されることのなかったがその当該のユーザの観点からそのユーザコミュニティに非常に適していると考えられる番組コンテンツを受信するユーザが、この番組コンテンツが、このユーザコミュニティの他のユーザにリレーされる又は送信されることを可能にする。第
2に、ユーザ自身も、例えば、ビデオ、オーディオニュースアイテム、ラジオドラマ等の番組コンテンツをコンパイルして、これを、ユーザコミュニティの他のユーザの送信することを可能にする。
【0030】
更に好適な実施例では、評価依頼信号を、特定の番組コンテンツを受信したユーザコミュニティのユーザに送信し、それらのユーザがその特定の番組コンテンツに対する評価データを送信させるようにすることが可能である。ユーザによって戻された評価データに基づいて、コミュニティ嗜好値、即ち、その特別な番組コンテンツがコミュニティメンバーのどれくらいの関心となっているかを決定する番組コンテンツのいわゆるランク付けを決定することが可能である。コミュニティ嗜好値に応じて、関連の番組コンテンツは、当該のユーザコミュニティの少なくとも一部の他のユーザの特定ユーザ向け番組内に組み込まれることが可能である。特定の番組コンテンツ用のこのような評価依頼信号は更に、ユーザコミュニティのユーザからの調査依頼信号を受信すると送信されることが可能である。即ち、ユーザコミュニティのユーザは、特定の番組コンテンツのランク付けを始動し得る。
【0031】
特に好適な実施例では、各ユーザは、その特定ユーザ向け番組において、特定のユーザコミュニティの特定コミュニティ向け番組コンテンツのための正確な時間間隔を決定し得る。これは、特定コミュニティ向け番組コンテンツの、各ユーザによって指定された間隔での様々なユーザの番組内へのシームレス組み込みを自動的にもたらす。この場合、特定コミュニティ向け番組コンテンツのユーザコミュニティのユーザの特定ユーザ向け番組内への組み込みは同期される。即ち、組み込みは、特定の特定コミュニティ向け番組コンテンツが、個々のユーザの番組において、その番組間で可能な限り最小の時間間隔で予定されるよう揃えられる。このことは、可能な限り多くのコミュニティメンバーが、関連の番組コンテンツを同時に、又は、可能な限り短い時間フレームで僅かにだけずれて消費し、それにより、そのコミュニティメンバー間でのその当該の番組コンテンツの議論を可能にすることを確実にする。
【0032】
好適なブロードキャストシステムは、このための適切な手段を有する。例えば、時間間隔をユーザが設定するための好適なユーザインタフェース、及び、特定コミュニティ向け番組コンテンツのユーザの特定ユーザ向け番組内への最適な組み込みを確実にするマッチング番組スケジューラを有する。
【0033】
更に、特に好適な実施例では、ユーザは、例えば、ユーザプロファイルにおける特定の基準を決定する機能を有する。この基準に応じて、様々な特定コミュニティ向け番組コンテンツに優先順位値が割当てられる。特に、番組コンテンツの優先順位値は、特定コミュニティ向け番組コンテンツ用に利用可能な時間が非常に制限される場合に、番組コンテンツが特定ユーザ向け番組内に組み込まれる優先順位を左右し、また、そうである場合は、全ての利用可能な期間のうちどの好適な期間に番組コンテンツが特定ユーザ向け番組内に収容されるのかを左右する。
【0034】
パーソナライズ化されたブロードキャストシステムにおけるユーザコミュニティの本発明によって提供するような設定は、ユーザ経験とユーザに与えられる機能において相当の改良をもたらす。特定ユーザ向け番組の編集は、最適なユーザ経験をもたらす。というのは、コンテンツの消費のために利用可能な時間が、最大限活用されるからである。
【0035】
原則的に、ユーザコミュニティは、ユーザコミュニティメンバーは実生活において互いを知らず、互いに番組コンテンツ又はランク付け依頼等を送信することによって匿名で通信する匿名性のユーザコミュニティであり得るが、必要である場合には、ハンドルネームを使用することが可能である。一方、個人的なユーザコミュニティも可能であり、ここでは、コミュニティメンバーは、実生活においても個人的な関係を有する。第2の実施例は、特に、非公開型のユーザコミュニティにおいて活用できる。
【0036】
本発明は、図面に示す実施例を参照しながら更に説明するが、本発明はこれらの実施例に制限されるものではない。
【0037】
以下の図面に示される実施例の説明において、簡潔に、ブロードキャストシステム1は、無線システム、つまり、音声無線システムであると想定する。本発明は、音声無線システムに制限されず、テレビジョンの分野又は混合システムにおいても使用可能であることは明らかである。
【0038】
図1に示すブロードキャストシステム構造において、特定ユーザ向け番組NSPの編集の主要な部分は、ここでは、サーバ2である中央制御ユニット2におけるオペレータによって行われる。従って、このブロードキャストシステム1は、サーバに基づいたシステムとして説明し得る。図1の破線の分離線の左に示す構成要素は、オペレータ側に置かれる。分離線の右側に示す構成要素は、個々のユーザ側にそれぞれ置かれる。
【0039】
オペレータ側において、サーバ2に加えて、サーバ2に様々な番組コンテンツPIを供給する複数のデータ源6がある。これらは、オペレータの独自のデータ源6であっても、例えば、インターネット、外部放送局、通信社、音楽配給社等のサーバ2が接続される外部データ源であってもよい。
【0040】
サーバ2は、好適にはソフトウェアモジュールの形にあるコンテンツプロファイリングユニット8を有する。このユニットは、番組コンテンツ源6から到着する番組コンテンツPIを確認し、番組コンテンツPIのコンテンツプロファイルIPを生成する。このようなコンテンツプロファイルIPは、例えば、関連の番組コンテンツのタイトル、概要、適正年齢レーティング、評価等を、その番組コンテンツPIが分類され得る特定のカテゴリと共に有する。
【0041】
更なる番組コンテンツ源としてサーバ2に接続されるのは、オーディオデータベース5であり、このデータベース内には、番組コンテンツPIが格納される。これらは、例えば、上述した番組コンテンツ源6を介してシステム1に送信され、一時的にオーディオデータベース5内に格納された番組コンテンツPIに関連する。実際の番組コンテンツPIに加えて、コンテンツプロファイリングユニット8によって以前にコンパイルされた関連付けられるコンテンツプロファイルIPも、オーディオデータベース5内にファイルされる。
【0042】
更に、ブロードキャストシステム1の個々のユーザの様々なユーザプロファイルNPと既存のユーザコミュニティのコミュニティプロファイルGPがファイルされるデータベース3が、サーバ2に接続される。
【0043】
サーバ2において、個々のユーザの個々の特定ユーザ向け番組NSPは、オーディオデータベース5内にファイルされるか又はユーザプロファイルNPとコミュニティプロファイルGPに基づいて特定の時間に他のデータ源6から伝送された番組コンテンツPIからコンパイルされ、個々の受信チャネルT乃至Tを介して伝送機器11によって、個々のユーザの端末N乃至Nに伝送される。伝送は、対応するユーザに対して送られた番組を受信チャネルを介してその対応ユーザのみが受信可能であるよう符号化形式で行われる。このために、ユーザ端末N乃至Nは、それらの端末用の番組チャネルを復号化するために適合する符号が与えられなければならない。伝送チャネルは、例えば、ブロードバンドケーブル上のデジタルチャンネルか、又は、衛星伝送システム11であり得る。
【0044】
図示する実施例では、端末N乃至Nは、フィードバックチャネルRによってオペレータ側のインタフェース12に接続される。これは、例えば、電話接続であり得る。インタフェース12は、サーバ2に接続される。このフィードバックチャネルによって、信号又はユーザプロファイル等のシステム制御データが、端末N乃至Nからブロードキャストシステム1のサーバ2に伝送可能である。
【0045】
サーバ2において、様々な機能が、ソフトウェアモジュールの形で実装されることが好適である。上述したコンテンツプロファイリングユニット8に加えて、ユーザからの対応コミュニティ割当て信号SGZの受信時に、特定のユーザコミュニティがこのユーザに割当てされることを確実にするユーザコミュニティ制御ユニット10が、サーバ2上に設けられる。このユーザコミュニティ制御ユニット10は更に、ユーザプロファイルNP及びコミュニティプロファイルGPの編集も準備する。
【0046】
サーバ2は更に、ユーザプロファイルNP、コミュニティプロファイルGP、及びコンテンツプロファイルPに基づいて個々のユーザに対する特定ユーザ向け番組NSPをコンパイルし、これらの番組のタイミングを最適化する番組編集ユニット7を有する。サブルーティンとして、この番組編集ユニット7は、ユーザプロファイルNP及びコミュニティプロファイルGPをコンテンツプロファイルと比較し、好適な番組コンテンツPIを選択する番組コンテンツ選択ユニット9を有する。
【0047】
特定ユーザ向け番組をコンパイルするために選択された番組コンテンツPIを適当に仕分け、また、特定コミュニティ向け番組コンテンツPIの特定ユーザ向け番組NSP内へのシームレスな組み込みを確実にするスケジューラ4が、更なるモジュールとして利用可能である。このために、各ユーザは、端末N乃至N上の好適なユーザインタフェースによってまた例えばフィードバックチャネルRを介して、それぞれが、特定のユーザコミュニティの特定コミュニティ向け番組コンテンツPIを受信したい正確な時間間隔を予め決定し得る。例えば、ユーザは、フットボールユーザコミュニティのための番組コンテンツを、週の特定の曜日の夜の特定の時間に常に受信することを決定し得る。
【0048】
図2は、端末に基づいたシステムとも称し得る別のコンセプトを示す。この場合、ユーザのために特定ユーザ向け番組NSPをコンパイルするために使用する構成要素の大部分は、ユーザ端末25内に置かれる。例えば、デコーダ、衛星受信機等であるユーザ端末25は、様々なチャネルK乃至Kを介してブロードキャストシステムの伝送機器33によって送り出された番組コンテンツPIを受信するよう使用される複数の同調器ユニット20を有する。伝送機器33は、これらの番組コンテンツを、様々な番組コンテンツ源27又はシステムの独自のオーディオデータベース(図示せず)から受信する。
【0049】
更に、端末25は、フィードバックチャネルRのための接続として機能する更なるインタフェース30を有する。このフィードバックチャネルRを介して、端末25は、オペレータ側の中央制御ユニット28、ここでは、サーバ28に接続される。
【0050】
端末25内には更に、図1の実施例における番組編集ユニット7と類似の構造である番組編集ユニット13が収容される。しかし、原則として、第1の実施例における番組編集ユニットはより複雑である。何故なら、ブロードキャストシステム1の多様なユーザに対して非常の多数の特定ユーザ向け番組を並列してコンパイルしなければならないからである。その一方で、端末25における番組編集ユニット13は、多くの場合、たった1人のユーザである、端末25のユーザの対してのみ特定ユーザ向け番組を編集すればよい。
【0051】
ここでも端末25内の好適なプロセッサ上のソフトウェアの形を取ることのできる番組編集ユニットの一体の部分として、コンテンツプロファイリングユニット24と、番組コンテンツ選択ユニット23がある。これらは、サブルーティンの形にあることが好適である。
【0052】
端末25は更に、ユーザプロファイルNPと、端末25のユーザが割当てられているユーザコミュニティのコミュニティプロファイルGPが格納されるメモリ14を有する。このメモリは、特に、端末25が複数のユーザ、例えば、複数の家族構成員によって使用される場合に複数のユーザプロファイルNPをファイルするよう使用され、それにより、別個のユーザプロファイルNPとユーザに割当てられるコミュニティプロファイルGPが、端末25の各ユーザに対して使用される。しかし、更に、原則的に、1人のユーザが自分自身のための複数のユーザプロファイルをファイルする又は複数のプロファイルがファイルされるようにし得る。
【0053】
この端末25の他の一体の部分は、既に選択された番組コンテンツPIがオーディオデータファイルでファイル可能であるオーディオデータベース15と、機械可読データを音響情報に変換可能なテキスト−音声変換器17と、自動音声認識システム19を有するユーザインタフェース18と、最終的に選択された番組コンテンツを正しい構成で直列に仕分けし、従って、シームレスにまとめられた特定ユーザ向け番組NSPをコンパイルし、それを、再生及び/又は記録ユニット26に供給するスケジュールシステム16である。この再生又は記録ユニット26は、無線機であり得、例えば、DVDレコーダ又はスピーカ等が接続された増幅器であり得る。原則的に、この再生及び/又は記録ユニット26は、端末25内に組み込まれることも可能である。
【0054】
ユーザインタフェース18は、番組編集ユニット13及びスケジューラ16に直接接続する。更に、テキスト−音声変換器17の1つの出力も、ユーザインタフェース18に接続され、そのユーザインタフェース18を介して、端末25又は番組編集ユニット13からの入力要求、情報等を可聴形式でユーザに示す。
【0055】
スケジューラ16は、更に、データベース14内にファイルされたユーザプロファイルNP及びコミュニティプロファイルGPを考慮に入れて特定ユーザ向け番組NSPのスケジューリングを最適化するようデータベース14内のユーザプロファイルNP又はコミュニティプロファイルGPに直接的に参照する。
【0056】
ユーザコミュニティ制御ユニット29は、ここでは、オペレータ側においてサーバ28内に置かれる。このことは、インタフェース30及びフィードバックチャネルRによってサーバ28に伝送されるユーザプロファイルNPに基づいて、各ユーザコミュニティに対しコミュニティプロファイルGPをコンパイルすることを可能にし、これらのプロファイルは、ユーザコミュニティに割当てされる個々のユーザの関心を考慮に入れる。
【0057】
このことは、図3に概略的に示す。ここでは、コミュニティプロファイルGPは、個々のユーザプロファイルNP乃至NPの特定コミュニティ向けプロファイル素子GEからコンパイルされる。ここでは、特定のユーザコミュニティに関連のないユーザプロファイルNP乃至NPの他の部分、例えば、フットボールユーザコミュニティの場合に配偶者の有無等の詳細は、無視されることが好適である。
【0058】
コミュニティプロファイルGPは次に、フィードバックチャネルR又は伝送チャネルK乃至Kのうちの空いているチャネルを介して端末25に戻され、メモリ14内にファイルされる。この第2の実施例においても、関連のユーザが特定のユーザコミュニティに割当てられるようにするコミュニティ割当て信号SGZは、端末25からサーバ28か又はサーバ28内のユーザコミュニティ制御ユニット29に、フィードバックチャネルRを介して伝送される。
【0059】
この設定において、様々な伝送チャネルK乃至Kが、少なくとも時々、特定のユーザコミュニティのために取っておかれることが可能であり、それにより、特定コミュニティ向け番組コンテンツが、それらのチャネルを介してオペレータ側から特定のユーザコミュニティに属する全てのユーザに特別に伝送される。この場合、ブロードキャストシステムのオペレータ側において事前選択が既に行われている。
【0060】
ユーザのための追加の番組コンテンツは、更なるインタフェース21、22を介して端末25から自動的に生成可能である。例えば、1つのインタフェース21を介して、例えば、ユーザがいる地域の現在の天気情報や、最新の株式市場情報等のインターネット32上の特定のウェブサイトからのコンテンツを入手することが可能である。所望の時間に、これらは、ユーザプロファイルにおけるデフォルトに応じて特定ユーザ向け番組に組み込まれることが可能である。これらのデータは最初にテキスト−音声変換ユニット17によって音響データに変換され、次に、スケジューラ16によってオーディオデータストリーム内に組み込まれる。同様に、例えば、ダイアリといった個人的なデータも、ラップトップ、PDA、PC、携帯電話等からもう1つのインタフェース22を介して取出し可能であり、ユーザに個人的な番組コンテンツを生成するよう使用される。従って、例えば、特定ユーザ向け番組NSPにおいて、誕生日、予約等のデータをユーザにリマインドすることが可能となる。
【0061】
図4乃至9は、一般的な概略式の様々な方法手順を示す。
【0062】
図4は、ユーザ始動型の新しいユーザコミュニティの設立を示す。
【0063】
基本的に、どのユーザも、システム又はブロードキャストシステムのオペレータに、新しいユーザコミュニティを設立したい旨を伝える対応要求を送ることが可能である。このことは、対応するコミュニティ設立信号SNKを、端末からブロードキャストシステムに、フィードバックチャネルRを介して送信することにより行うことが可能である。コミュニティ設立信号SNKの送信は、ここでは、段階I.1として示す。このコミュニティ設立信号SNKは、新しいユーザコミュニティの提案する名前と、そのユーザコミュニティの目的又はテーマを有すべきである。
【0064】
次に、段階I.2において、ブロードキャストシステムのオペレータによってその要求が自動的に審査されることが好適である。この審査において、特に、そのユーザコミュニティがオペレータの関心範囲にあるか否か、又は、例えば、それは不正目的のためではないか、又は、ユーザが参加し得る対応するユーザコミュニティが既に存在しないか否かといったことが審査される。審査の結果が否定である場合、新しいユーザコミュニティは設立されず、コミュニティ設立信号SNKの送信者は、対応メッセージを受信する。その場合、その送信者は、別のユーザコミュニティを設立することを試みてもよい。
【0065】
肯定的な判断の場合、新しいユーザコミュニティが設立される。このために、暫定的なコミュニティプロファイルが、方法の段階I.3においてまず決定される。パラメータの採用のための範囲は、コミュニティ設立信号SNKを送信したユーザ(本願では、「設立者」と呼ぶ)によって決定される。更に、このユーザコミュニティは、公開ユーザコミュニティであるか否か決定される(段階I.4)。このことは、例えば、創設者が、コミュニティ設立信号SNKを送信する際に決定することが可能である。非公開コミュニティの場合、創設者は、最初に、ユーザコミュニティの所有者又はユーザコミュニティ代表と見なされる。非公開のユーザコミュニティへのユーザの割当ては、その当該のユーザが、そのユーザコミュニティ代表から招待を受けるか、又は、申し込みによって参加許可される場合にのみ可能である。このような非公開ユーザコミュニティは、一般的に、コミュニティのメンバーが実生活においても互いを知っている個人的なユーザコミュニティである。原則的に、ユーザコミュニティ代表の資格は、ユーザコミュニティの1人のユーザから別のユーザに移されることも可能である。同様に、ユーザコミュニティの数人のユーザも、ユーザコミュニティ代表となり得る。
【0066】
新しいユーザコミュニティが公開ユーザコミュニティである場合、他のユーザを制限なく参加許可することが可能である(段階I.5)。このような公開ユーザコミュニティは、しばしば、匿名である。つまり、コミュニティのメンバーは、互いを実生活においては知らない。
【0067】
或いは、新しいユーザコミュニティは、図5に示すようにシステムによって自動的に設立されることも可能である。このために、新しいユーザグループの設立のための十分な根拠となり得る共通の関心を見つけるべく全てのユーザプロファイルを審査する自動処理が、ブロードキャストシステムのオペレータ側において定期的に実行され得る。この処理において、ユーザプロファイルにおける類似性を決定するために、個々の数値が合算される。システムは同時に、新しいユーザコミュニティのための可能なコミュニティプロファイルの仮定を作り、全ての利用可能なユーザプロファイルと比較して可能性のある新しいコミュニティプロファイルについての類似性値を最適化することが可能である。ユーザグループにおいて十分な類似性が識別されると、例えば、全体の数値が閾値を超えると、新しいユーザコミュニティが形成され、新しい暫定的なコミュニティプロファイルが生成される。この新しいコミュニティプロファイルに十分に適合する全てのユーザは、識別され(段階II.2)、コミュニティ参加問い合わせ信号SGAを受信する。
【0068】
段階II.4において、肯定的な応答信号がある場合、つまり、コミュニティ割当て信号SGZが、十分な数のユーザから受信されると、最初にコンパイルされた暫定的なコミュニティプロファイルGPは、段階II.5において更新される。同様に、個々のユーザのユーザプロファイルは、新しいユーザコミュニティへの加入がユーザプロファイルに入力されるよう更新される。
【0069】
図6は、ユーザ自身の始動による既存のユーザコミュニティへのユーザの割当てを示す。このために、ユーザは、段階III.1において、自発的に最初に、コミュニティ割当て信号SGZをユーザコミュニティ制御ユニットに送信する。次の段階III.2において、ユーザコミュニティ制御ユニットは、ユーザが特定のユーザコミュニティへの加入に適しているかどうかを審査する。従って、例えば、ユーザがユーザコミュニティに加入することを阻止するルールが、ユーザコミュニティのコミュニティプロファイル内に格納されることが可能である。1つの例としては、年齢制限がある。
【0070】
審査の結果が否定である場合は、ユーザはこのことが伝えられる。審査の結果が肯定である場合は、当該のユーザのユーザプロファイル及びユーザコミュニティのコミュニティプロファイルは、段階III.3において更新される。
【0071】
システムは更に、コミュニティ参加問い合わせ信号SGAを、システムが当該のユーザコミュニティに特に良好に適していると考える特定のユーザに自動的に送信することも可能である。このために、ここでも、コミュニティプロファイルGPとの実質的な一致を見つけるべく全ての利用可能なユーザプロファイルNPを解析する自動処理を、例えば、ブロードキャストシステムのオペレータ側のサーバ28において定期的に実行し得る。このことを行う際に、新しいユーザコミュニティに対する可能性のあるユーザを識別するために用いた同じ類似性値を用いてもよい。類似性が特定の閾値を超えると、コミュニティ参加問い合わせ信号がSGA、当該のユーザに送信される。次に、段階IV.2において、対応するユーザコミュニティ割当て信号SGZが、応答としてユーザから受信されたか否かが審査される。受信された場合は、ユーザは、当該のユーザコミュニティに割当てられ、対応するユーザプロファイルNP及びコミュニティプロファイルGPは更新される(段階IV.3)。
【0072】
システムは特に、ユーザのシステムとのインタラクションをモニタリングすることによってユーザに関する情報及びユーザの嗜好を入手することも可能である。このようなインタラクションは、ブロードキャストシステムのオペレータ側において記録され、特定のユーザ行動パターンを入手するよう解析されることが可能である。例えば、特定のユーザは、特定のジャンルの又は特定のアーティストによるかなり特別な曲を常に聞く場合がある。その場合、システムは、このユーザを、このジャンル又は特定のアーティストの既存のユーザコミュニティへの参加を招待するか、又は、この音楽ジャンル又はこのアーティストに特に向けられた新しいユーザコミュニティを設立するようプロンプトされることが可能である。この場合、システムは、ユーザが実際にこの個人的な特定ユーザ向け番組コンテンツを聞くか否か、つまり、ユーザが端末をオンにするか否か、又は、例えば、これらの当該の番組コンテンツを使用せず端末をオフにするか又は並列に提供される他の受信チャネルに切り換えられることをレジスタする対応手段を有さなければならない。
【0073】
図8は、ユーザが、番組コンテンツPIを、コミュニティにおける別のユーザに送信する方法を示す可能なフローチャートを示す。このために、段階V.1において、当該のユーザが送信した番組コンテンツPIは、最初にシステムサーバによって受信される。この番組コンテンツPIは次に、ユーザコミュニティの他のユーザの中央番組コンテンツ選択ユニットか、又は、他のユーザの別の番組コンテンツ選択ユニットに転送され、個々のユーザの特定ユーザ向け番組PNS内に組み込まれる。段階V.3における組み込みの前に、段階V.2において、受信ユーザの関連の番組コンテンツ選択ユニットによって確認が最初に行われることが可能である。そのような「フィルタリング」において、例えば、その番組コンテンツPIは本当にそのコミュニティに適しているか否かを審査することが可能である。更に、特別に提出された番組コンテンツPIの各ユーザの特定ユーザ向け番組PNS内への組み込みは、その特別の番組コンテンツPIが更に、当該のユーザのユーザプロファイルにおける他のパラメータにマッチングする確率に応じて条件付きにされることも可能である。
【0074】
同時に、個々のユーザプロファイル、及び、更にコミュニティプロファイルは、特別な「関係値」を有し得る。この値は、例えば、番組コンテンツを送信することによって、個々のユーザが別のユーザの特定ユーザ向け番組に与えることが可能な影響を決定する。従って、ユーザコミュニティにおいて特に信頼のおけるとして知られるユーザは、過去に他のユーザに送信した番組コンテンツに対し拒絶のフィードバックを既に受信したことのあるユーザより、他のユーザに番組コンテンツを送信することがかなり成功し得る。互いに知られているユーザは、他のユーザのそれぞれからの番組コンテンツを特に高い優先順位で自分の特定ユーザ向け番組内に組み込むことを希望することをユーザプロファイル及びコミュニティプロファイル内に指定し得る。
【0075】
或いは、段階V.1において、ユーザは更に、ブロードキャストシステムからユーザに送信され、そのユーザがユーザコミュニティにとって特に適していると判断する番組コンテンツも、そのコミュニティにおける他のユーザに送信されるよう単純なコマンドを送信し得る。この段階以外の他の手順は、ユーザの独自の番組コンテンツを送信するのと同じように行われる。
【0076】
図9は、ユーザが同じユーザコミュニティの他のユーザの番組に影響を与えることができる可能な別の方法を示す。ここでは、ユーザは、番組コンテンツを、コミュニティにおける他のユーザに積極的に送信しない又はそのような伝送を行わない。その代わり、当該のユーザは、単に、調査依頼信号SUAを送信することによって番組コンテンツPIのいわゆる「ランク付け」を始動する。段階VI.1において、システムがそのような調査依頼信号SUAをユーザから受信すると、システムは、関連の番組コンテンツPIに対する評価問い合わせ信号SBAを、既にこの番組コンテンツPIを受信しているユーザコミュニティの関連のユーザに送信する。当該のユーザは、それによって、ブロードキャストシステム1に、ランク付けデータBDを戻すようプロンプトされる。例えば、ユーザは、関連の番組コンテンツPIのユーザコミュニティに対する重要性を1から10のスケールでランク付けするよう求められ得る。
【0077】
段階VI.3において個々のユーザからランク付けデータBDを受信すると、段階VI.4において、コミュニティ嗜好値WGPが、評価される番組コンテンツPIに対して決定される。次に、段階VI.5において、コミュニティ嗜好値WGPが、特定の嗜好閾値Wを超えるか否かが判断される。超える場合には、番組コンテンツPIは、他のユーザの番組コンテンツ選択ユニットにリレーされる。残りの手順及び更なる審査段階VI.7及びVI.8は、1人のユーザによるユーザコミュニティの他のユーザへの特定の番組コンテンツPIの直接伝送と同じである(図8の段階V.2及びV.3)。
【0078】
ランク付けされた番組コンテンツPIを特定のユーザの特定ユーザ向け番組NPS内に転送するか否かを判断する際に、個々の閾値が、関連付けられるユーザプロファイルNPにおいて個々のユーザに対して設定されることも可能である。更に、ランク付けに参加した参加者の数に基づいて決定される、各コミュニティ嗜好値WGPに対する信頼レベルを決定することも可能である。つまり、ユーザコミュニティの多くのユーザが参加したランク付けは、高い信頼レベルを有し、従って、そのコミュニティ嗜好値WGPにはより多くの重みが与えられる。コミュニティメンバーの特定ユーザ向け番組NSPにおいて限定された時間しか利用可能でない場合、どの特定コミュニティ向け番組コンテンツPIが特定ユーザ向け番組NPSに組み込まれるかに関する決定は、ユーザコミュニティにおける他のユーザからの最高のランク付けを受けた番組コンテンツPIに依存してなされる。つまり、良いコミュニティ嗜好値WGPと高い信頼レベルを有する番組コンテンツPIは、劣るコミュニティ嗜好値WGP及び/又は低い信頼レベルを有する番組コンテンツPIより高い優先順位を有する。
【0079】
図10に示すように、特定のユーザの特定ユーザ向け番組NPS内に取り入れられ得る番組コンテンツPIは、基本的に任意のユーザが利用可能である一般番組コンテンツPI、予約等の個人的なリマインダといった特定のユーザのみにコンパイルされた特定ユーザ向け番組コンテンツPI、及び、ユーザが属する特定のユーザコミュニティに割当てられる特定コミュニティ向け番組コンテンツPIを有する。
【0080】
特定コミュニティ向け番組コンテンツPIは、有名なロック歌手のファンのユーザコミュニティのためのその歌手の特別番組といったそのユーザコミュニティ用に明示的に生成された番組コンテンツであり得る。特定コミュニティ向け番組コンテンツPIは、(コミュニティプロファイルGPに基づいて)利用可能な番組コンテンツからこのユーザコミュニティに関連があるとして自動的に又は手動で選択された番組コンテンツであり得る。更に、特定コミュニティ向け番組コンテンツPIは、コミュニティメンバーによって送信された番組コンテンツPI、及び、様々なコミュニティメンバーのランク付けを受けそのランク付けにおいて特定の数値を有する番組コンテンツPIであり得る。
【0081】
これらの番組コンテンツは全て、それぞれ、各番組コンテンツがコミュニティプロファイル及び/又はユーザプロファイルにどれだけ良好にマッチングするかということ、番組コンテンツがランク付けにおいてどのようなランク付け結果を得たかということ、及び/又は、誰が番組コンテンツを送信したのか或いは誰がその番組コンテンツを送信するよう取りはからったのかということに依存する優先順位値が割当てられ得る。優先順位値を与える基準は、例えば、ユーザのユーザプロファイル内に各ユーザによって決定され得る。特定コミュニティ向け番組コンテンツについては、他の基準を、コミュニティプロファイル内に規定することが可能である。優先順位値から、どの確率で、番組コンテンツが、特定の好適な時間において特定ユーザ向け番組NSP内に組み込まれるかが決定される。
【0082】
特定ユーザ向け番組NSPをコンパイルするために、様々な番組コンテンツPIに特定ユーザ向け番組最適化が行われる。この最適化は、例えば、スケジューラによって及び/又は番組編集ユニット内において行われる。特定ユーザ向け番組最適化において、優先順位値に加えて別のパラメータも考慮に入れられる。例えば、1つ以上のユーザコミュニティのメンバーであり得る各ユーザは、自分の個人的なユーザプロファイルにおいて、特定のユーザコミュニティの特定コミュニティ向け番組コンテンツを自分の特定ユーザ向け番組NSP内に許可する時間を決定し得る。そのすることで、ユーザは、番組において、いつ特定コミュニティ向け番組コンテンツPIが予定されるのかを正確に決定することが可能である。ユーザは更に、他のタイプの番組コンテンツと比較した特定ユーザ向け番組コンテンツの一般的な相対優先順位を決定することも可能である。
【0083】
図10は、個々の番組コンテンツの優先順位の順に左から右に仕分けされる、特定ユーザ向け番組NSPにおける特定ユーザ向け番組最適化による個々の番組コンテンツの構成の大幅に単純化された例を示す。この仕分けは、実際のブロードキャストスケジュールに対応する。この例では、ユーザ自身によって決定された優先順位は、ユーザのために特別に生成された番組コンテンツPIは、特定コミュニティ向け番組コンテンツPIより高い優先順位を有することを意味する。一般番組コンテンツPIは、特定コミュニティ向け番組コンテンツPIより低い優先順位が与えられている。特定コミュニティ向け番組コンテンツにおいて、ユーザコミュニティに対して特別に生成された番組コンテンツは優先される。これらの後に、他のユーザによる肯定的なランク付けを有する番組コンテンツPIが続き、その後に、提出した番組コンテンツPIが続き、最後に、コミュニティの関心であると一般的な番組コンテンツから選択された一般的な特定コミュニティ向け番組コンテンツが続く。ユーザは、いつでも、優先順位及び/又は優先順位値を自動的に決定する基準を変更することが可能である。特に、特定の時間に、異なる基準を設定することも可能である。警告といった時間が重要な番組コンテンツ、又は、例えば、コミュニティお知らせといったユーザコミュニティにおける他の時間が重要な番組コンテンツは、基本的に、ユーザ自身によってコンパイルされた番組コンテンツよりも特に高い優先順位が与えられる。
【0084】
一部の特定コミュニティ向け番組コンテンツにとって、可能な限り多くのコミュニティメンバーがこの番組コンテンツを同時に、又は、少なくとも最短の間隔で受信することが重要であるので、番組のコンテンツの議論を可能にするためには、特定コミュニティ向け番組コンテンツの特定ユーザ向け番組内への組み込みは、この点についても最適にスケジューリングされなければならない。このことは、特に、コミュニティのメンバーが実生活でも会うユーザコミュニティについて言えることである。ユーザコミュニティの主要のテーマに対して特別に生成された番組コンテンツといったそのような番組コンテンツが利用可能である場合、個々のユーザの特定ユーザ向け番組内に期間が特定され、それにより、可能な限り多くのコミュニティメンバーがこの番組コンテンツを同時に、又は、非常に短い間隔後にのみ消費可能となる。このことは、中央制御ユニットが、ユーザコミュニティの個々のユーザのスケジューラを走査し、最適化されるべき時間基準を考慮に入れながら個々の特定ユーザ向け番組に番組コンテンツを収容するための様々な代案を審査することにより達成される。個々の特定ユーザ向け番組内に特別番組を収容するための最適な期間が見つかり、この期間が、様々なユーザのスケジューラによって承認されると、その番組コンテンツは、個々の特定ユーザ向け番組における特定された時間間隔内に、且つ、高い優先順位を有して入れられる。
【0085】
最後に、図面及び説明において示したブロードキャストシステム及び方法は、本発明の範囲から逸脱することなく当業者によって大幅に変更可能な実施例に過ぎないことを、ここでもう一度明記する。従って、様々な端末及びサーバに基づいたブロードキャストシステムのシステム構造の詳細の多くを変更可能である。例えば、サーバ、つまり、中央制御ユニット、及び/又は送信機器の機能は、複数のネットワーク化されたユニット間で分散し得る。同様に、例えば、特別な最適化手順のための更なる段階又は追加の審査段階、優先順位を決定する及び特定ユーザ向け番組をコンパイルするため等の更なる段階を、記載した方法の様々な手順の中に組み込むことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】第1の実施例における本発明のブロードキャストシステムのシステム構造を示す概略図である。
【図2】第2の実施例における本発明のブロードキャストシステムのシステム構造を示す概略図である。
【図3】様々なユーザプロファイルからのコミュニティプロファイルの作成を示す図である。
【図4】新しいユーザコミュニティのユーザ始動型設立を示すフローチャートである。
【図5】新しいユーザコミュニティのシステム始動型設立を示すフローチャートである。
【図6】既存のユーザコミュニティへの新しいユーザのユーザ始動型割当てを示すフローチャートである。
【図7】既存のユーザコミュニティへの新しいユーザのシステム始動型割当てを示すフローチャートである。
【図8】ユーザコミュニティのユーザの始動による番組コンテンツの送信を示すフローチャートである。
【図9】ユーザの始動による番組コンテンツのランク付けの実施を示すフローチャートである。
【図10】最適化された特定ユーザ向け番組を生成するための様々な選択された番組コンテンツの優先順位を示す概略図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
様々な番組コンテンツがブロードキャストシステムのユーザに送信され、該ブロードキャストシステムの特定のユーザは同時に特定のユーザコミュニティに割当てられ、特定コミュニティ向け番組コンテンツは、様々なユーザコミュニティのそれぞれのユーザに対し、複数の利用可能な番組コンテンツから自動的に選択及び/又は生成される、該ブロードキャストシステムを動作する方法であって、
ユーザは、該ユーザによって送信されるコミュニティ割当て信号に基づいてユーザコミュニティに割当てられ、
特定の特定ユーザ向け番組コンテンツは、個々のユーザそれぞれに対し個々の特定ユーザ向け番組をコンパイルするために、自動的に生成及び/又は選択され、
当該のユーザが割当てられたユーザコミュニティの特定コミュニティ向け番組コンテンツは、前記特定ユーザ向け番組内に組み込まれることを特徴とする方法。
【請求項2】
特定のユーザコミュニティ用のコミュニティ参加問い合わせ信号が最初に前記ユーザに送信され、
肯定応答信号を受信すると、前記ユーザは前記ユーザコミュニティに割当てられることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項3】
ユーザに割当てられたユーザプロファイルと、ユーザコミュニティに割当てられたコミュニティプロファイルとの比較に基づいて、プロファイル一致性値が決定され、
特定の一致性閾値に到達すると、前記関連のユーザコミュニティ用の前記コミュニティ参加問い合わせ信号が、前記当該のユーザに送信されることを特徴とする請求項2記載の方法。
【請求項4】
ユーザのユーザ行動が解析され、
前記関連のユーザコミュニティ用の前記コミュニティ参加問い合わせ信号は、前記ユーザ行動に応じて前記関連のユーザに送信されることを特徴とする請求項2又は3記載の方法。
【請求項5】
新しいユーザコミュニティを形成するために、様々なユーザのユーザプロファイルは、互いに及び/又は暫定的なコミュニティプロファイルと比較され、
この比較に基づいて、少なくとも1つの基準を顧慮しながら、互いに及び/又は前記暫定的なコミュニティプロファイルと所定の度合いのプロファイル一致性を示すユーザプロファイルを有するユーザが識別され、
対応するユーザコミュニティ用のコミュニティ参加問い合わせ信号が、前記関係するユーザのそれぞれに送信されることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一項記載の方法。
【請求項6】
新しいユーザコミュニティは、ユーザからユーザコミュニティ設立信号を受信すると形成されることを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一項記載の方法。
【請求項7】
特定のユーザコミュニティ用のコミュニティ参加問い合わせ信号は、コミュニティ代表か又は前記コミュニティ代表の始動によってユーザに送信され、及び/又は、
ユーザは、前記コミュニティ代表の事前の承認がある場合にのみ、前記当該のユーザから送信されるコミュニティ割当て信号に基づいて、前記ユーザコミュニティに割当てられることを特徴とする請求項6記載の方法。
【請求項8】
ユーザコミュニティのユーザによって送信される番組コンテンツ又は特定の番組コンテンツに割当てられるブロードキャスト提案信号を受信すると、前記関連の番組コンテンツは、前記ユーザコミュニティの少なくとも一部のユーザの前記特定ユーザ向け番組内に組み込まれることを特徴とする請求項1乃至7のうちいずれか一項記載の方法。
【請求項9】
番組コンテンツに割当てられる評価問い合わせ信号が、該特定の番組コンテンツを受信したユーザコミュニティの前記ユーザに送信され、それにより、該番組コンテンツに対する評価データを送信するよう前記ユーザにプロンプトし、
コミュニティ嗜好値が、前記ユーザによって戻された前記評価データに基づいて決定されることを特徴とする請求項1乃至8のうちいずれか一項記載の方法。
【請求項10】
前記コミュニティ嗜好値に応じて、前記関連の番組コンテンツは、前記当該のユーザコミュニティの少なくとも一部のユーザの前記特定ユーザ向け番組内に組み込まれることを特徴とする請求項9記載の方法。
【請求項11】
特定の番組コンテンツ用の評価問い合わせ信号は、ユーザコミュニティのユーザから調査依頼信号を受信すると、該ユーザコミュニティの関連のユーザに送信されることを特徴とする請求項9又は10記載の方法。
【請求項12】
特定のユーザコミュニティに関連する特定コミュニティ向け番組コンテンツは、各ユーザにより決定される時間間隔において、前記ユーザの前記特定ユーザ向け番組内に組み込まれることを特徴とする請求項1乃至11のうちいずれか一項記載の方法。
【請求項13】
特定のユーザコミュニティ用の前記特定コミュニティ向け番組コンテンツは、該特定コミュニティ向け番組コンテンツが、前記ユーザコミュニティの個々のユーザの前記特定ユーザ向け番組において、前記特定ユーザ向け番組間で可能な限り最小の時間間隔で予定されるよう、前記ユーザのそれぞれによって決定される時間間隔を考慮に入れて、当該のユーザコミュニティの様々なユーザの前記特定ユーザ向け番組内に自動的に組み込まれることを特徴とする請求項1乃至11のうちいずれか一項記載の方法。
【請求項14】
番組コンテンツを、ブロードキャストシステムのユーザの端末に送信するための複数の伝送チャネルと、
多数の番組コンテンツ源と、
特定のユーザを特定のユーザコミュニティに割当てる少なくとも1つのユーザコミュニティ制御ユニットと、
複数の利用可能な番組コンテンツから、各ユーザが割当てられるユーザコミュニティのそれぞれに対し特定コミュニティ番組コンテンツを選択及び/又は生成する少なくとも1つの番組編集ユニットと、
を有するブロードキャストシステムであって、
該ブロードキャストシステムは、個々のユーザによるコミュニティ割当て信号の入力のための手段を有し、
前記ユーザコミュニティ制御ユニットは、ユーザは、前記ユーザによって送信されるコミュニティ割当て信号に基づいてユーザコミュニティに割当てされるよう設計され、
前記番組編集ユニットは、様々なユーザのそれぞれに対し個々の特定ユーザ向け番組をコンパイルするために特定の特定ユーザ向け番組コンテンツが生成及び/又は選択され、同時に、当該のユーザが割当てられるユーザコミュニティの特定コミュニティ向け番組コンテンツは、各特定ユーザ向け番組内に組み込まれるよう設定されることを特徴とするブロードキャストシステム。
【請求項15】
前記ブロードキャストシステムは、前記ユーザ端末のそれぞれから前記ブロードキャストシステムの中央制御ユニットへのフィードバックチャネルを有することを特徴とする請求項14記載のブロードキャストシステム。
【請求項16】
前記ユーザコミュニティ制御ユニット及び/又は前記番組編集ユニットは、前記ブロードキャストシステムの前記中央制御ユニット内に配置されることを特徴とする請求項15記載のブロードキャストシステム。
【請求項17】
前記ユーザ端末はそれぞれ、ユーザコミュニティ制御ユニット及び/又は番組編集ユニットを有することを特徴とする請求項14乃至16のうちいずれか一項記載のブロードキャストシステム。
【請求項18】
前記ブロードキャストシステムの前記中央制御ユニットは、ユーザ端末にシステム制御データを送信する手段を有することを特徴とする請求項14乃至17のうちいずれか一項記載のブロードキャストシステム。
【請求項19】
ユーザ情報に基づいてユーザプロファイルをコンパイルし、及び/又は、前記ユーザコミュニティの前記ユーザの前記ユーザプロファイルに基づいてユーザコミュニティのコミュニティプロファイルをコンパイルするための解析手段を有することを特徴とする請求項14乃至18のうちいずれか一項記載のブロードキャストシステム。
【請求項20】
利用可能な番組コンテンツのコンテンツプロファイルをコンパイルする解析手段と、
前記コンテンツプロファイルと、関連のユーザのユーザプロファイル及び/又は前記ユーザが割当てられるユーザコミュニティのコミュニティプロファイルとの比較に基づいて、特定のユーザに対し番組コンテンツを選択する番組コンテンツ選択ユニットと、
を有することを特徴とする請求項14乃至19のうちいずれか一項記載のブロードキャストシステム。
【請求項21】
前記特定コミュニティ向け番組コンテンツのために特定ユーザ向け番組内に特定の時間間隔を予め決定することを当該のユーザに可能にする手段と、
特定のユーザコミュニティの個々のユーザのそれぞれによって割当てられた前記時間間隔を考慮に入れながら、特定コミュニティ向け番組コンテンツの、前記当該のユーザコミュニティの前記ユーザの前記特定ユーザ向け番組内への組み込みを、同一の特定コミュニティ向け番組コンテンツが、前記ユーザコミュニティの様々なユーザの前記特定ユーザ向け番組において前記特定コミュニティ向け番組コンテンツ間の可能な限り最小の時間間隔でスケジューリングされるよう同期させる番組スケジューラと、
を有することを特徴とする請求項14乃至20のうちいずれか一項記載のブロードキャストシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2006−510273(P2006−510273A)
【公表日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−558922(P2004−558922)
【出願日】平成15年11月28日(2003.11.28)
【国際出願番号】PCT/IB2003/005550
【国際公開番号】WO2004/054146
【国際公開日】平成16年6月24日(2004.6.24)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【氏名又は名称原語表記】Koninklijke Philips Electronics N.V.
【住所又は居所原語表記】Groenewoudseweg 1,5621 BA Eindhoven, The Netherlands
【Fターム(参考)】