説明

パーソナル・コンテンツ流通ネットワーク

【課題】インターネット上の複数の符号化方式のコンテンツにDVRが対処できるようにする。
【解決手段】任意の符号化形式に符号化されたコンテンツは、DVRが復号化するように設定された符号化形式に、コンピュータ上で、自動的に符号変換することができる。符号変換されたコンテンツは、コンピュータからDVRへLANを通じて自動的に送信される。DVRは、符号変換されたコンテンツを受信して、符号変換されたコンテンツを格納して、コンテンツが視聴することに利用可能であることをユーザー・インターフェースを通して示唆する。コンピュータ上で実行している符号変換エージェントは、自動的に、および、周期的に、DVRが復号化するように設定された符号化形式に、1つのフォルダに含まれているコンテンツを符号変換することができ、そのフォルダから他のフォルダへ符号変換されたコンテンツを移動することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタル・ビデオ・レコーダー(DVR)に関する。
【背景技術】
【0002】
このセクションで説明されるアプローチが、追求されてもよいが、これらのアプローチは、必ずしも、以前から発想又は追求されているものではない。したがって、本願明細書で他に示唆されない限り、このセクションで説明されるアプローチは、本願請求項に対する従来技術ではなく、かつ、このセクションに含めることによって従来技術であることを認めるものではない。
【0003】
消費者世界へのデジタル・ビデオ・レコーダー(DVR)の導入は、視聴者がテレビ番組を見る方法、および、録画するする方法に革命をもたらした。DVRによって、VCRの複雑さ、および、ビデオ・テープの必要性が解消される。DVRは、多数のテレビ番組を格納することができるハード・ドライブにテレビ番組を録画する。DVRは、通常、ボックスのような形状であり、かつ、しばしば接続対象のテレビ受像機上に設置されていることが多く、DVRは、一般的には、現在では「セット・トップ・ボックス」と呼ばれている幅広いデバイスカテゴリに含まれる。DVRは、VCRと同じく、ケーブルまたは衛星アンテナから(或いは、場合によっては、VCRと異なって、広帯域ネットワーク接続から)の入力として、一つ以上のテレビ信号を受信し、更に、テレビ受像機または他のディスプレイに対してテレビ信号を出力する。
【0004】
DVRは、家庭においてパーソナル・コンピュータを持つようになったことと同じくらい普及するようになった。実際に、多くの家庭は、現在いくつかのデバイス(例えば、コンピュータおよびDVR)を保有し、それらの家庭でそれらをローカル・エリア・ネットワーク(LAN)に、物理的に、または、ワイヤレスで接続している。同じLANに接続されたデバイスは、相互に情報を送信し、情報を受信することができる。LANは、インターネットに接続させていてもよい。LANのインターネット接続を通して、LANに接続されたデバイスは、インターネットに接続された他のデバイスから情報を送信し、情報を受信することができる。LANに接続されたDVRは、コンピュータを含むLAN上の他のデバイスから情報を送信し、情報を受信することができる。同様に、DVRに接続されたLANがインターネットに接続されている場合、DVRは、インターネットに接続された他のデバイスから情報を送信し、情報を受信することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許出願第10/220,356号
【特許文献2】米国特許出願第10/741,596号
【特許文献3】米国特許出願第11/285,416号
【特許文献4】米国特許第6,233,389号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
DVRのストレージ・スペースは、限られているため、いくつかの符号化形式は、その他の符号化形式より優れた圧縮を提供することから、多くの場合、DVRは、符号化形式の指定されたセットのうちの1つに従って符号化されたコンテンツだけを復号化するように設定されている。例えば、特定のタイプのDVRは、MPEG-2符号化形式に従って符号化されたコンテンツだけを復号化するように設定されている可能性がある。インターネットによって利用可能ないくつかのコンテンツは、DVRが復号化するための設定をされていない符号化形式である可能性がある。いくつかのポピュラーな符号化形式に従って符号化されたコンテンツを復号化するためのDVRの能力がないことは、DVRが受信できるインターネットで利用可能なコンテンツの量を不利益に限定する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明は、添付図面において、一例として示され、かつ、限定されるものではなく、また、類似する参照番号は、同種の要素を示す。
【図1】インターネットで利用可能なコンテンツが自動化された様式でDVRに配信することができるシステムを例示するブロック図である。
【図2】DVRに代わって自動的にコンテンツを符号変換するための技術のステップを例示するフローチャートである。
【図3A】コンピュータからコンピュータが接続されたLANに接続されているDVRへ、自動的にコンテンツを配信するための技術のステップを例示するフローチャートである。
【図3B】コンピュータからコンピュータが接続されたLANに接続されているDVRへ、自動的にコンテンツを配信するための技術のステップを例示するフローチャートである。
【図4】本発明の実施例が実装することができるシステムのブロック図である。
【図5】内部構造の実施例およびDVRの操作を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下の説明では、説明の必要上、本発明の完全な理解を提供するために、具体的な詳細の多くが記載される。しかしながら、本発明がこれらの具体的な詳細なしで実行できることは、明らかである。その他の場合では、本発明を不必要にあいまいにすることを避けるため、周知の構造及びデバイスが、ブロック図の形式で示される。
【0009】
以下の説明において、図面の参照に関して、同様の番号は、いくつかの図面にわたって同様の要素を指す。
【0010】
実施例は、以下の概要によって本願明細書に記載される。
【0011】
1.0 全体的な概要
2.0 システムの構造的な概要
3.0 技術の実施例
4.0 オン・デマンド符号変換
5.0 DVRの実施例
6.0 実装メカニズム-ハードウェア概要
【0012】
1.0 全体的な概要
一つの非常にポピュラーなタイプのDVRは、コンピュータにコンテンツ(例えば、格納されたテレビ番組)を送信するために、および、DVRが接続された同じLANに接続されたコンピュータからコンテンツを受信するために、複数の技術を用いる。この種のDVRによって使用される技術によれば、アプリケーション・プログラム(以下単に「アプリケーション」と称する)は、コンピュータ上で実行される。ユーザーは、DVRに格納されたコンテンツを、DVRからリクエストするようにアプリケーションに命令することができる。かかるリクエストの受信に応答して、DVRは、コンピュータにLANを通じてリクエストされたコンテンツを送信し、コンピュータはコンテンツを格納する。加えて、ユーザーは、コンピュータに格納されたコンテンツを、コンピュータからリクエストするようにDVRに命令することができる。かかるリクエストの受信に応答して、アプリケーションは、DVRにLANを通じてリクエストされたコンテンツを送信し、DVRはコンテンツを格納する。
【0013】
この種のDVRによって使用される他の技術によれば、正当と認められた「サービス・エンド・ポイント」(通常、DVRがプログラム・ガイド情報を入手する組織によって制御される)は、インターネットを介してDVRに命令を送信する。その命令は、正当と認められたサービス・エンド・ポイントによって選択されるユニフォーム・リソース・ロケータ(Uniform Resource Locator:URL)を含む。正当と認められたサービス・エンド・ポイントから、かかる命令の受信に応答して、DVRは、URLと関連するサーバに、インターネットを通じてリクエストを送信する。リクエストは、サーバに、URLによって識別されるコンテンツをDVRへ送信するよう求める。通常、かかるリクエストに応答して、サーバは、インターネットを通じてDVRに、リクエストされたコンテンツを送信する。DVRは、コンテンツを受信して、格納する。その後、DVRがユーザーに表示するユーザー・インターフェースによって、DVRは、そのコンテンツが視聴することに利用可能なことを示唆してもよい。このように、正当と認められたサービス・エンド・ポイントは、DVRにインターネットを通して利用可能な指定されたコンテンツを提供するようにさせてもよい。
【0014】
本発明の一実施例によれば、任意の符号化形式で符号化されたコンテンツ(例えば、ビデオ)は、コンピュータ上で、DVRが復号化するように設定された符号化形式に、自動的に符号変換される。符号変換されたコンテンツは、コンピュータおよびDVRが接続(物理的に、または、ワイヤレスで)されたLANを通じて、コンピュータからDVRへ自動的に送信される。DVRは、符号変換されたコンテンツを受信して、符号変換されたコンテンツを格納して、ユーザー・インターフェースを通して、そのコンテンツがユーザーの暇な時間に、DVRで視聴することに利用可能なことを示唆する。これにより、DVRが理解ができないネイティブ形式で符号化されたインターネットで利用可能なコンテンツは、DVRが理解することができる符号化形式に、自動的にダウンロード、および、符号変換されてもよく、このことにより、DVRがインターネットから入手し、ユーザーに示すことができるコンテンツの数量を増加させる。
【0015】
本発明の一実施例によれば、符号変換エージェントは、上記で考察されたコンピュータ上で実行される。符号変換エージェントは、任意のコンテンツが、符号変換エージェントが決定をした最後のとき以後にコンピュータのハード・ドライブ上の「ネイティブ形式」フォルダに加えられたかどうかを自動的に、および、周期的に決定する。コンテンツが最後のとき以後にネイティブ形式フォルダに加えられた決定に応答して、符号変換エージェントは、コンテンツが、DVRが復号化するように設定された符号化形式に符号化されているかどうかを決定する。コンテンツが、DVRが復号化するように設定された符号化形式に符号化する決定に応答して、符号変換エージェントは、ネイティブ形式フォルダからコンピュータのハード・ドライブ上の「DVR形式」フォルダに、コンテンツを移動する。あるいは、コンテンツが、DVRが復号化するように設定された符号化形式に符号化されていない決定に応答して、符号変換エージェントは、DVRが復号化するように設定された符号化形式に、コンテンツを符号変換し、上記のように、ネイティブ形式フォルダからDVR形式フォルダに符号変換されたコンテンツを移動する。
【0016】
コンテンツは、さまざまな方法でネイティブ形式フォルダに加えてもよい。例えば、コンピュータのユーザーは、コンピュータのハード・ドライブ上のいくつかの異なった位置から、ネイティブ形式フォルダにコンテンツを移動することができる。他の実施例では、コンピュータ上で実行しているプロセスは、インターネット(例えば、プロセスが「購読」サイトからのコンテンツ)上のソースから、コンテンツを自動的にダウンロードすることができる。プロセスは、コンテンツのネイティブ符号化形式で、ネイティブ形式フォルダのダウンロードされたコンテンツのすべてを格納するように設定してもよい。
【0017】
本発明の一実施例によれば、「パーソナル・デリバリ・コンテンツ」アプリケーションは、同様に、上記で考察されたコンピュータ上で実行される。パーソナル・デリバリ・コンテンツ・アプリケーションは、任意のコンテンツがアプリケーションが決定をした最後のとき以後にDVR形式フォルダに加えられたかどうか自動的に、および、周期的に決定する。コンテンツがパーソナル・デリバリ・コンテンツ・アプリケーションがチェックした最後のとき以後にDVR形式フォルダに加えられた決定に応答して、アプリケーションは、命令を生成して、LANを通じてDVRへその命令を送信する。命令は、DVR形式フォルダに加えられたコンピュータ(例えば、コンピュータのIPアドレスを介して)とコンテンツを識別するURLを含む。
【0018】
本発明の一実施例によれば、かかる命令を受信することに応答して、DVRは、キューにその命令を配置する。DVRは、キューから命令を取り出し、命令のURLで指定されたソースから命令のURLで指定されたコンテンツをリクエストする(例えば、ハイパーテキスト・トランスファー・プロトコル(HTTP)リクエストを介して、LANおよび/またはインターネットを通じて送信される)。DVRは、指定されたコンテンツを含む応答(例えば、HTTPレスポンス)を受信する。DVRは、上記のように受信したコンテンツを格納する。
【0019】
本発明のいくつかの代替実施例とともに、上記で概要を述べた本発明の実施例は、より詳細に下記で記載される。
【0020】
2.0 システムの構造的な概要
本発明の一実施例によれば、図1は、インターネットで利用可能なコンテンツが自動化された様式でDVRに配信することができるシステムを例示するブロック図である。システムは、DVR102(例えば、図5に関して下記で記載される)、および、パーソナル・コンピュータ104(例えば、図4に関して下記で記載される)を備える。DVR102は、LAN 106を通してパーソナル・コンピュータ104と通信する。LAN 106は、インターネット108に接続(例えば、ネットワーク・ルータを通して)される。同様に、コンテンツ・デリバリ・サービス・エンドポイント110およびコンテンツ・サーバ112がインターネット108に接続される。
【0021】
本発明の一実施例において、コンテンツ・デリバリ・サービス・エンドポイント110は、インターネット108およびLAN 106を通じてDVR102に向けて命令を送信するように設定される。コンテンツ・デリバリ・サービス・エンドポイント110は、例えば、かかる命令を送信するプロセスを実行するコンピュータを備えてもよい。本発明の一実施例によれば、各々の命令は、URLを備える。
【0022】
本発明の一実施例において、コンテンツ・サーバ112は、URLに関連する。コンテンツ・サーバ112は、(i)インターネット108で受信されるハイパーテキスト・トランスファー・プロトコル(HTTP)リクエストのリスン、および、(ii)そのHTTPリクエストのソースに向けてインターネット108を通じてHTTPレスポンスを送信することによって、かかるHTTPリクエストに応答する、HTTPサーバを備えてもよい。HTTPリクエストは、リクエスターが求めるコンテンツを指定してもよく、対応するHTTPレスポンスは求められたコンテンツを含んでもよい。それは、コンテンツ・サーバ112に格納される。かかるコンテンツは、例えば、符号化されたビデオ・コンテンツを備えてもよい。
【0023】
本発明の一実施例において、DVR102は、インターネット108およびLAN 106を通して、コンテンツ・デリバリ・サービス・エンドポイント110から送信される命令をリスンして、受信するように設定される。DVR102は、DVR102が保持するキュー122のかかる命令を格納するように設定される。DVR102は、キュー122の前方からの命令を取り出して、命令が指定するURLを決定し、そのURLと関連するコンテンツ・サーバまたは他のデバイスに向けて、URLが指定するコンテンツにHTTPリクエストを送信するように設定される。DVR102は、かかるHTTPリクエストにHTTPレスポンスをリスンして、受信するように設定される。DVR102は、かかるHTTPレスポンスに含まれるコンテンツを格納するように設定される。DVR102は、ユーザー・インターフェースを通して、格納されたコンテンツがユーザーによって視聴することに利用可能なことを示唆するように設定される。
【0024】
本発明の一実施例において、パーソナル・コンピュータ104は、ネイティブ形式フォルダ116を備える。ネイティブ形式フォルダ116は、例えば、DVR102が、復号化するように設定されていない符号化形式で符号化された、符号化されたコンテンツを含んでもよい。ネイティブ形式フォルダ116は、例えば、パーソナル・コンピュータ104のハード・ドライブに格納されたファイル・システムのディレクトリでもよい。
【0025】
加えて、本発明の一実施例において、パーソナル・コンピュータ104は、ネイティブ形式フォルダ116から周期的に、および、自動的に符号化されたコンテンツを取り出す符号変換エージェント118を備え、DVR102が復号化するように設定された指定された符号化形式に、取り出されたコンテンツを符号変換し、DVR形式フォルダ120に、符号変換されたコンテンツを格納する。符号変換エージェント118は、かかる符号化されたコンテンツ・アイテムごとに人間によって行われるのと同じように、別々に命令されることのないネイティブ形式フォルダ116に現れる各々の符号化されたコンテンツ・アイテムと関連して、これらのアクションを実行するように設定される。符号変換エージェント118は、例えば、パーソナル・コンピュータ104上で実行するプロセスでもよい。DVR形式フォルダ120は、例えば、パーソナル・コンピュータ104のハード・ドライブに格納されたファイル・システムのディレクトリでもよい。
【0026】
本発明の一実施例において、加えて、パーソナル・コンピュータ104は、任意のコンテンツがパーソナル・コンテンツ・デリバリ・アプリケーション114が、決定をした最後のとき以後にDVR形式フォルダ120に配置されたかどうか周期的に、および、自動的に決定するパーソナル・コンテンツ・デリバリ・アプリケーション114を備える。かかるコンテンツがDVR形式フォルダ120に配置された決定に応答して、パーソナル・コンテンツ・デリバリ・アプリケーション114は、(i)パーソナル・コンピュータ104のインターネット・プロトコル(IP)アドレス、および、(ii)DVR形式フォルダ120に配置されたコンテンツに関連したファイル名およびパスを識別するURLを含む命令を生成するように設定される。パーソナル・コンテンツ・デリバリ・アプリケーション114は、DVR102にLAN106を通じてかかる命令を送信するように設定される。
【0027】
本発明の一実施例において、加えて、パーソナル・コンピュータ104は、(i)LAN106で受信されたハイパーテキスト・トランスファー・プロトコル(HTTP)リクエストのリスン、および、(ii)そのHTTPリクエストのソースに向けてLAN 106を通じてHTTPレスポンスを送信することによって、かかるHTTPリクエストに応答するHTTPサーバ(図示せず)を備える。かかるHTTPサーバは、パーソナル・コンテンツ・デリバリ・アプリケーション114と別々でも、一部でもよい。
【0028】
本発明の一実施例において、DVR102は、DVR102がコンテンツ・デリバリ・サービス・エンドポイント110から受信した命令を処理するように設定された方法に類似した様式で、パーソナル・コンテンツ・デリバリ・アプリケーション114から受信した命令を処理するように設定される。DVR102は、LAN106を通して、パーソナル・コンテンツ・デリバリ・アプリケーション114から送信される命令をリスンして、受信するように設定される。DVR102は、キュー122のかかる命令を格納するように設定される。DVR102は、キュー122の前方からかかる命令を取り出し、命令が指定するURLを決定し(この場合、他のコンテンツ・サーバよりむしろパーソナル・コンピュータ104と関連したURL)、パーソナル・コンピュータ104に向けて、URLが指定するコンテンツのHTTPリクエストを送信するように設定される。DVR102は、かかるHTTPリクエストにHTTPレスポンスをリスンして、受信するように設定される。DVR102は、かかるHTTPレスポンスに含まれるコンテンツを格納するように設定される。DVR102は、ユーザー・インターフェースを通して、格納されたコンテンツがユーザーによって視聴することに利用可能なことを示唆するように設定される。
【実施例】
【0029】
3.0 技術の実施例
本発明の一実施例によれば、パーソナル・コンピュータ104は、自動的に、インターネット108およびLAN106を介してインターネット・サイトで(例えば、コンテンツ・サーバ112で)、利用可能なコンテンツをダウンロードする。パーソナル・コンピュータ104がコンテンツをダウンロードした後、パーソナル・コンピュータ104は、DVR102が理解することができる符号化形式に、自動的にコンテンツを符号変換する。コンテンツが符号変換された後、パーソナル・コンピュータ104は、DVR102に、DVR102がパーソナル・コンピュータ104から符号変換されたコンテンツをダウンロードさせる命令を送信する。その後に、DVR102は、ユーザーの暇な時間にユーザーに格納されたコンテンツを示すことができる。
【0030】
例えば、ユーザーは、「www.youtube.com」の「購読」に、パーソナル・コンピュータ104で実行されるアプリケーションを設定してもよい。この購読により、パーソナル・コンピュータ104が、サイトをチェックした最後のとき以後にそのサイトで利用可能となった、一つ以上の新規なビデオ・ファイルを「www.youtube.com」から、パーソナル・コンピュータ104は、周期的に、および、自動的にダウンロードしてもよい。一つ以上のダウンロードされたファイルは、H.263、H.264、DivX、Real、Flash、その他で符号化されてもよい。DVR102は、これらの符号化形式を理解できないかもしれない。そのために、ファイルをダウンロードした後に、パーソナル・コンピュータ104は、DVR102が理解することができない符号化形式において、DVR102が理解することができる(例えば、MPEG-2)符号化形式にそれらのファイルを自動的に符号変換してもよい。パーソナル・コンピュータ104は、パーソナル・コンピュータ104からDVRで理解できるファイルをダウンロードして、DVR102のユーザーに後に提示するために、そのファイルを格納するように、DVR102に命令してもよい。
【0031】
本発明の一実施例によれば、図2は、DVRに代わって自動的にコンテンツを符号変換するための技術のステップを例示するフロー・チャートである。例えば、下記に記載される技術は、パーソナル・コンピュータ104によって実行させてもよい。より具体的には、下記に記載される技術は、符号変換エージェント118によって実行されてもよい。本発明の種々の他の実施例において、図2に示されるよりも多くの、または、少ないステップを実行してもよい。
【0032】
ブロック202において、決定は、コンテンツがかかる決定がされた最後のとき以後にコンピュータ上のネイティブ形式フォルダに配置されたかどうかに関してなされる。例えば、符号変換エージェント118は、符号変換エージェント118がかかる決定をした最後のとき、ネイティブ形式フォルダ116になかったコンテンツが、ネイティブ形式フォルダ116に配置されたかどうか周期的に、および、自動的に決定してもよい。その最後のとき以後にコンテンツがネイティブ形式フォルダに配置された場合、コントロールはブロック204に進む。さもなければ、コントロールは、ブロック202に後進する。
【0033】
この間に、DVRが復号化するように設定されていない符号化形式に符号化されたコンテンツは、さまざまな方法でネイティブ形式フォルダに配置されてもよい。例えば、パーソナル・コンピュータ104上で実行している他のプロセス(例えば、Really Simple Syndication(RSS)フィードの購読プロセス)は、新規なコンテンツがコンテンツ・サーバ112で利用可能にされたかどうか周期的に、および、自動的に決定してもよい。新規なコンテンツが、コンテンツ・サーバ112で利用可能にされた決定に応答して、プロセスは、インターネット108およびLAN106を通じてコンテンツを自動的にダウンロードして、ネイティブ形式フォルダ116にコンテンツを格納してもよい。他の実施例として、パーソナル・コンピュータ104のユーザーは、ネイティブ形式フォルダ116に、パーソナル・コンピュータ104の他の場所に格納されたコンテンツを移動してもよい。コンテンツを、ネイティブ形式フォルダ116に配置されるメカニズムに関係なく、コンテンツを、DVR102が復号化するように設定されていない符号化形式に符号化し(先の符号化の結果)、解読し、または、表示してもよい。例えば、DVR102は、MPEG-2符号化形式で符号化された動画ビデオ・コンテンツだけを復号化するように設定されてもよいが、ネイティブ形式フォルダ116に配置される動画ビデオ・コンテンツは、いくつかの他の符号化形式(例えば、H.263、H.264、DivX、Real、Flash、その他)で符号化してもよい。他の実施例として、DVR102は、MP3符号化形式で符号化された音声コンテンツだけを復号化するように設定してもよいが、ネイティブ形式フォルダ116に配置される音声コンテンツは、いくつかの他の符号化形式(例えば、Waveform Audio Format(WAV)、Advanced Audio Coding(AAC)、その他)で符号化してもよい。他の実施例として、DVR102は、Joint Photographic Experts Group(JPEG)符号化形式で符号化された静止画像コンテンツだけを復号化するように設定してもよいが、ネイティブ形式フォルダ116に配置される静止画像コンテンツは、いくつかの他の符号化形式(例えば、Graphic Interchange Format(GIF)、Tagged Image File Format(TIFF)、その他)で符号化してもよい。
【0034】
ブロック204において、決定は、ネイティブ形式フォルダに配置されたコンテンツが、DVRが復号化するように設定された形式で符号化されたかどうかに関してなされる。例えば、符号変換エージェント118は、コンテンツがDVR102が復号化するように設定された符号化形式で符号化されているかどうか決定してもよい。コンテンツが、DVRが復号化するように設定されていない形式で符号化された場合、コントロールはブロック206に進む。さもなければ、コントロールは、ブロック208に進む。
【0035】
ブロック206において、コンテンツは、DVRが復号化するように設定された符号化形式に、自動的に符号変換される。例えば、符号変換エージェント118は、DVR102が復号化するように設定された符号化形式(例えば、コンテンツのメディア・タイプに応じて、MPEG-2、MP3またはJPEG)に、コンテンツのネイティブ符号化形式からコンテンツを符号変換してもよい。コントロールは、ブロック208に進む。
【0036】
ブロック208において、この時点で、DVRが復号化するように設定された符号化形式で符号化されたコンテンツは、ネイティブ形式フォルダからDVR形式フォルダへ移動される。例えば、符号変換エージェント118は、ネイティブ形式フォルダ116からDVR形式フォルダ120へコンテンツを自動的に移動するようにしてもよい。コントロールはブロック202へ後進し、ネイティブ形式フォルダに、その後に配置されたコンテンツが検出されるようにしてもよい。
【0037】
上記の技術の結果、DVRが復号化の可能な符号化形式で符号化されたコンテンツは、DVR形式フォルダに配置される。かかるコンテンツは、インターネットを通してアクセス可能な種々のサーバから、自動的に集められてもよい。必要に応じて、コンテンツが自動的に符号変換されるので、DVRに配信することができるコンテンツのタイプは、すでにDVRが復号化することが可能な符号化形式に符号化されたコンテンツに限定されない。
【0038】
図2に関して上記の技術が実行されると共に、図3Aおよび3Bに関して下記で記載される技術は並行して実行させてもよい。本発明の一実施例によれば、図3Aおよび3Bは、コンピュータからコンピュータが接続されたLANに接続されているDVRへ、自動的にコンテンツを配信するための技術のステップを例示するフローチャートである。例えば、下記で記載される技術は、パーソナル・コンピュータ104によって実行させてもよい。より具体的には、下記で記載される技術の一つ以上は、パーソナル・コンテンツ・デリバリ・アプリケーション114によって実行させてもよい。本発明の種々の他の実施例において、図3Aおよび3Bに示されるよりも多くの、または、少ないステップを実行してもよい。
【0039】
最初に図3Aを参照すると、ブロック302において、決定は、コンテンツがかかる決定がされた最後のとき以後にコンピュータ上のDVR形式フォルダに配置されたかどうかに関してなされる。例えば、パーソナル・コンテンツ・デリバリ・アプリケーション114は、パーソナル・コンテンツ・デリバリ・アプリケーション114がかかる決定をした最後のとき、DVR形式フォルダ120になかったコンテンツが、DVR形式フォルダ120に配置されたかどうか周期的に、および、自動的に決定してもよい。コンテンツが最後のとき以後にDVR形式フォルダに配置された場合、コントロールはブロック304に進む。さもなければ、コントロールは、ブロック302に後進する。
【0040】
この間に、DVRの復号可能なコンテンツは、DVR形式フォルダに配置されてもよい。例えば、符号変換エージェント118は、図2に関して上記の技術を実行する結果として、DVR形式フォルダ120のかかるコンテンツを周期的に配置するようにしてもよい。
【0041】
ブロック304において、命令は生成される。本発明の一実施例において、命令はURLを含み、本発明の他の実施例では、命令は、URLと同じ目的を提供する非URLメタデータを含んでもよい。本発明の一実施例において、URLは、(i)DVR形式フォルダに配置されたコンテンツ、および、(ii)コンテンツが格納されるコンピュータ、を識別する。例えば、パーソナル・コンピュータ104と関連したインターネット・プロトコル(IP)アドレスが「192.168.0.1」である場合、および、コンテンツと関連したファイル名およびディレクトリ・パスが「/TiVo/CD/content.mpg」である場合、パーソナル・コンテンツ・デリバリ・アプリケーションは、デバイス、パスおよびファイル「192.168.0.1/TiVo/CD/content.mpg.」を示唆するURLを含んでいる命令を生成してもよい。
【0042】
ブロック306において、命令は、上記で考察されたDVRに向けて、LANを通じて送信される。例えば、パーソナル・コンテンツ・デリバリ・アプリケーション114は、DVR102に向けてLAN106を通じて命令を送信してもよい。命令は、DVR102がパーソナル・コンピュータ104からURLで指定されたコンテンツをリクエストするように設計されている。ネイティブ形式フォルダに、その後に配置されたコンテンツが検出されるように、コントロールは、ブロック302へ後進する。
【0043】
本発明の一実施例において、DVR102は、コンテンツ・デリバリ・サービス・エンドポイント110、および、パーソナル・コンテンツ・デリバリ・アプリケーション114の両方からこの種類の命令をリスンして、受信する。各々の命令は、URLを介して、コンテンツ、および、コンテンツを入手することができるソースを識別する(例えば、タイトル、カテゴリのようなコンテンツの特性を記載しているメタデータ、具体的には、ユーザーが、コンテンツをリクエストしたかどうか、または、DVR、または、サービスが、コンテンツ、その他をリクエストしたかどうか)。かかる命令を受信することに応答して、DVR102は、キュー122(例えば、キュー122の後方)に命令を配置する。順次、DVR102は、キュー122の前方から命令を取り出す。かかる命令ごとに、DVR102は、その命令で識別されるコンテンツ・ソース(例えば、パーソナル・コンピュータ104、または、コンテンツ・サーバ112)の予定されるリクエスト(例えば、HTTPリクエスト)を生成する。かかる各々のリクエストは、対応する命令のURLで識別されるコンテンツを識別する。DVR102は、LAN106および/またはインターネット108を介して適切なコンテンツ・ソースに向けてリクエストを送信する。
【0044】
図3Aに関して、上記の技術を実行すると共に、図3Bに関して、下記で記載される技術を、並行して実行してもよい。ここで、図3Bを参照すると、ブロック308において、コンテンツのためのDVRで組成されたリクエストは、LANから受信される。例えば、パーソナル・コンピュータ104上で実行しているHTTPサーバ(パーソナル・コンテンツ・デリバリ・アプリケーション114で実装させても、実装させなくてもよい)は、LAN106を通して、DVR102が上記の通りに命令に応答して送信したHTTPリクエストを受信してもよい。HTTPリクエストは、例えば、DVR形式フォルダ120に含まれるコンテンツを識別してもよい。
【0045】
ブロック310において、DVRで組成されたリクエストを受信することに応答して、そのリクエストで指定されたコンテンツは、DVRに向けてLANを通じて送信される。例えば、パーソナル・コンピュータ104上で実行されているHTTPサーバは、DVRで組成されたリクエストで指定されたコンテンツを含むHTTPレスポンスを生成してもよい。一般的に、HTTPリクエストでリクエストされるコンテンツは、DVR形式フォルダ120に設置される。HTTPサーバは、DVR102に向けてLAN106を通じてHTTPレスポンスを送信してもよい。他のDVRで組成されたリクエストが、検出されるように、コントロールはブロック308へ後進する。
【0046】
本発明の一実施例において、DVR102は、コンテンツ・サーバ112、および、パーソナル・コンピュータ104の両方からHTTPレスポンスをリスンして、受信する。かかるHTTPレスポンスを受信することに応答して、DVR102は、ハード・ドライブまたはメモリデバイスのようなDVR102の記憶装置に、HTTPレスポンスに含まれるコンテンツを格納する。DVR102がテレビ受像機に表示することができるユーザー・インターフェースを通して、DVR102は、コンテンツがユーザーの暇な時間に視聴または再生に利用可能なことを示唆してもよい。DVR102は、ユーザーのコマンドに応答してテレビ受像機上のコンテンツを再生してもよい。
【0047】
本発明の一実施例によれば、DVR102はパーソナル・コンピュータおよび/またはコンテンツ・デリバリ・サービス・エンドポイントの「承認された」リストだけから上記のタイプの命令を受け入れる。その結果、DVR102は不必要なコンテンツによる「スパムを受信」することはできない。本発明の一実施例において、パーソナル・コンテンツ・デリバリ・アプリケーション114は、LAN106を通じてその存在をブロードキャストし、DVR102は、かかるブロードキャストを受信すると、反応してDVR102が上記のタイプの命令を受け入れるソースのリストにパーソナル・コンピュータ104を加える。パーソナル・コンテンツ・デリバリ・アプリケーション114がLANを通じてブロードキャストすることができるだけであるので、DVR102は、そのパーソナル・コンピュータ104がLAN106に接続していると確信でき、したがって、おそらく、DVR102にコンテンツをリクエストさせる命令を受け入れる適切なソースである。秘密通信のための技術および承認されたデバイス間の情報のトランスポーテーションは、米国特許出願番号10/220,356、10/741,596および11/285,416に記載され、その全ては本願明細書において引用されたものとする。
【0048】
本発明の一実施例において、DVR102は、DVR102のユーザーがDVR102(例えば、ユーザー・インターフェースと連動してリモコンを使用して)に、率先して、DVR形式フォルダ120に格納されたコンテンツのリストをリクエストして、DVR形式フォルダ120に格納されたユーザにより選択されたコンテンツをリクエストして、ダウンロードするように命令することができるように設定される。これに加えて、または、これに代えて、DVR102は、パーソナル・コンテンツ・デリバリ・アプリケーション114から、ユーザーの介入なしで、および、いかなる命令を受信せずに、選択されたコンテンツをDVR形式フォルダ120からリクエストしても、ダウンロードしてもよい。例えば、DVR102は、そのコンテンツが今までにダウンロードされなかった場合、DVR形式フォルダ120に含まれるコンテンツを周期的に、および、自動的にリクエストしても、ダウンロードしてもよい。
【0049】
本発明の一実施例によれば、パーソナル・コンテンツ・デリバリ・アプリケーション114は、LAN106に接続された(物理的に、または、ワイヤレスで)第1のDVRに格納されたコンテンツを、LAN106に接続された(物理的に、または、ワイヤレスで)第2のDVRに転送するために使用してもよい。パーソナル・コンテンツ・デリバリ・アプリケーション114は、指定された基準(例えば、第2のDVRにそれまでに格納されていない)を満たすあらゆるコンテンツが、第1のDVRに格納されたかどうか周期的に、および、自動的に決定するように設定させてもよい。かかるコンテンツ・アイテムごとに、パーソナル・コンテンツ・デリバリ・アプリケーション114は、第1のDVRにパーソナル・コンピュータ104に向けてそのコンテンツ・アイテムを送信するように命令してもよい。パーソナル・コンピュータ104は、第1のDVRからかかるコンテンツ・アイテムを受信してもよくて、第2のDVRと関連するネイティブ・形式フォルダにそれらを格納してもよい。ネイティブ形式フォルダのコンテンツ・アイテムごとに、符号変換エージェント118は、第2のDVRが復号化することができる符号化形式にないコンテンツ・アイテムを、第2のDVRが復号化することができる符号化形式に符号変換してもよい。符号変換エージェントは、第2のDVRと関連したネイティブ・アイテム・フォルダから第2のDVRと関連したDVR形式フォルダにコンテンツ・アイテムを移動してもよい。パーソナル・コンテンツ・デリバリ・アプリケーション114は、第2のDVRに、第2のDVRと関連したDVR形式フォルダにおいて格納されるコンテンツ・アイテムをパーソナル・コンピュータ104から、第2のDVRにリクエストして、ダウンロードさせるための命令を送信してもよい。これに加えて、または、これに代えて、第2のDVRに送信される代わりに、コンテンツ・アイテムおよび/またはかかる命令は、モバイル機器(例えば、携帯電話、パーソナル携帯情報機器(PDA)、携帯用ゲーム・デバイス、その他)に上記の通りに送信させてもよい。これにより、本発明の一実施例において、DVRに格納されるコンテンツ・アイテムは、自動的にモバイル機器が復号化するように設定された符号化形式に符号変換されて(場合によってはDVR以外のデバイスにより)、そのモバイル機器へ転送される。コンテンツ・アイテムおよび/または命令は、インターネット、LAN、コンピュータからのモバイル機器へのデータリンク(例えば、シリアル、USB)、その他のような任意の種類の通信メディアを使用して送信させてもよい。
【0050】
本発明の一実施例において、コンテンツは、ビデオ・ファイル、オーディオ(例えば、音楽)ファイル、イメージ(例えば、画像)ファイル、または、ビデオ/オーディオ/画像ファイルと、ビデオ/オーディオ/画像ファイルについてのメタデータの両方を含むファイルを備えてもよい。これにより、本発明の一実施例において、コンテンツがパーソナル・コンピュータ104、DVR102および/または他のエンティティーとの間で通信されるたびに、そのコンテンツに含まれる任意のメタデータはコンテンツと共に通信される。かかるメタデータは、例えば、DVR102がユーザーのリクエストに応答して、テレビスクリーンに表示することができる情報を備えてもよい。
【0051】
本発明の一実施例によれば、コンテンツは、セキュリティを保持するために、暗号化された形式のLAN106を通じて送信される。符号変換エージェント118は、第1の暗号化方式によって暗号化されたコンテンツを解読し、異なる符号化形式に解読されたコンテンツを符号変換して、その次に、第2の暗号化方式によってコンテンツを暗号化してもよい。第2の暗号化方式は、第1の暗号化方式と異ならせてもよい。
【0052】
本発明のある種の実施例が動画ビデオ・コンテンツ(例えば、映画)に関して上記に記載されたにもかかわらず、少なくとも、本発明のいくつかの実施例は、自動的に、オーディオ(例えば、音楽)コンテンツ、イメージ(例えば、画像)コンテンツおよび/またはいくつかの符号化形式に従って符号化される他の種類のコンテンツのような他のタイプのコンテンツを符号変換するために使用されてもよい。
【0053】
4.0 オン・デマンド符号変換
本発明の一実施例によれば、コンテンツは、ユーザーがコンテンツに対する関心を表す時に(必然的にその時よりも早くはなく)、リモート・ソースから入手されて、「オン・デマンド」で符号変換される。例えば、パーソナル・コンピュータ104は、パーソナル・コンピュータ104にまだ格納されていないいくつかのコンテンツに参照するURLを格納してもよい。例えば、パーソナル・コンピュータ104は、コンテンツ・サーバ112で格納されたビデオ・ファイルに参照するURLを格納してもよい。しかしながら、そのビデオ・ファイルは、パーソナル・コンピュータ104にまだ格納されなくてもよい。ユーザー入力を受信することに応答して、DVR102は、パーソナル・コンピュータ104にまだ存在していな利用可能なコンテンツいくつかのリストをパーソナル・コンピュータ104からフェッチしてもよい。DVR102は、ユーザーに、URLと関連するURLまたはいくつかのタイトルを含むリストを示してもよい。ユーザーは、リモコンを使用して、視聴者が関心のあるコンテンツ・アイテムをリストから選択してもよい。かかる状況では、DVR102は、パーソナル・コンピュータ104から選択されたコンテンツをリクエストする。
【0054】
選択されたコンテンツ・アイテムがパーソナル・コンピュータ104にまだ格納されていないコンテンツのURLに対応する場合には、パーソナル・コンピュータ104は、DVR102に、パーソナル・コンピュータ104のファイルに参照するローカルURL(コンテンツ・サーバ112上のコンテンツのURLと異なる)を提供してもよい。パーソナル・コンピュータ104は、DVR102にローカルURLと関連するコンテンツを入手して、再生するように命令してもよい。およそ同時に、パーソナル・コンピュータ104は、コンテンツ・サーバ112からコンテンツのダウンロードを開始してもよい。コンテンツがダウンロードされるとき、コンテンツはパーソナル・コンピュータ104で符号変換されてもよい。符号変換されたコンテンツは、ローカルURLが参照するファイルに格納されてもよい。符号変換されたコンテンツがこのファイルに格納されているとき、DVR102は、ストリーム方式でファイルから符号変換されたコンテンツを入手してもよい。DVR102がコンテンツを入手しているとき、または、DVR102が後に視聴するためにコンテンツを格納しているとき、DVR102は、ユーザーにストリーミング・コンテンツを再生してもよい。
【0055】
本発明の一実施例において、サービス・エージェントは、パーソナル・コンピュータ104に存在する。サービス・エージェントは、すでに符号変換されたコンテンツのキャッシュを保持する。サービス・エージェントは、ウェブ・ブラウザ、または、DVR102上で実行しているアプリケーションから、すでに符号変換されて、キャッシュに格納されたか、もしくは、格納されていないコンテンツのリクエストを受信してもよい。かかるリクエストを受信することに応答して、サービス・エージェントは、リクエストされたコンテンツが、すでに符号変換されて、キャッシュに格納されたかどうか決定する。サービス・エージェントが、リクエストされたコンテンツがすでに符号変換されて、キャッシュに格納されたと決定する場合、サービス・エージェントは、DVR102にキャッシュから符号変換されたコンテンツのダウンロードを開始するように命令する。あるいは、サービス・エージェントが、リクエストされたコンテンツが、まだ符号変換されず、キャッシュに格納されなかったと決定する場合、サービス・エージェントは、コンテンツを符号変換して、符号変換されたコンテンツをキャッシュに格納して、DVR102に符号変換されたコンテンツのダウンロードを開始するように命令する。その結果、同じコンテンツ・アイテム(例えば、異なるDVRから)に対する複数のリクエストが受信される場合であっても、与えられたコンテンツ・アイテムは、1回よりも多く符号変換させる必要はない。
【0056】
本発明の一実施例において、リクエストされたコンテンツがパーソナル・コンピュータ104に格納されない場合、サービス・エージェントは、リクエストされたコンテンツが格納された(例えば、コンテンツ・サーバ112)リモート・ソースからリクエストされたコンテンツをダウンロードして、符号変換を開始する。サービス・エージェントがコンテンツをダウンロードして、符号変換するとき、サービス・エージェントは、符号変換されたコンテンツをキャッシュに格納してもよく、および/または、DVR102がストリームを受信するとき(すなわち、全てのコンテンツ・アイテムが受信される前に)、DVR102が再生することができるストリーム方式でDVR102に符号変換されたコンテンツを送信してもよい。
【0057】
本発明の一実施例において、コンテンツ・サーバ112に格納されたウェブ・ページは、パーソナル・コンピュータ104上で実行されるウェブ・ブラウザを通してアクセス可能な埋め込まれたカスタム・タグを含む。コンテンツ・サーバ112の所有者またはオペレータは、例えば、DVR102のディストリビュータとの取り決められた契約の一部として、ウェブ・ページのカスタム・タグを配置することに同意してもよい。ユーザーがかかるカスタム・タグを含むウェブ・ページにウェブ・ブラウザを導くとき、ブラウザのカスタム・タグの受信は、ブラウザ・プラグイン・アプレットを実行して開始するために、ウェブ・ブラウザを起動させる。コンテンツ・サーバ112での処理を通して、ブラウザ・プラグイン・アプレットは、ウェブ・ページが関係するコンテンツに参照するURLを入手する。ブラウザ・プラグイン・アプレットだけがURLを入手することができるように、URLは曖昧にしてもよい。ブラウザ・プラグイン・アプレットは、コンテンツ・サーバ112からURLでコンテンツをダウンロードして、ネイティブ形式フォルダ116にダウンロードされたコンテンツを格納してもよく、その後、コンテンツは、上記の通りに符号変換して、使用してもよい。
【0058】
あるいは、ブラウザ・プラグイン・アプレットは、単にその時点でコンテンツをダウンロードすることのないパーソナル・コンピュータ104上のURLを格納してもよい。URLは、DVR102が利用可能なコンテンツをパーソナル・コンピュータ104に問い合わせるとき、そのURLは利用可能なコンテンツ(コンテンツがパーソナル・コンピュータ104にまだ格納されていない場合であっても)のリストに含まれように格納させてもよい。いずれ、上記の「オン・デマンド」技術を使用して、パーソナル・コンピュータ104上のサービス・エージェントは、URLが「オン・デマンド」で参照するコンテンツをダウンロードして、符号変換してもよい。
【0059】
5.0 DVRの実施例
本発明の一実施例によれば、図5は、内部構造の実施例およびDVRの操作を示すブロック図である。DVRの内部構造および操作の実施例は米国特許番号6,233,389にさらに記載され、それは本来本願明細書において開示されるように引用されているものとする。
【0060】
図5に示されるDVRは、入力モジュール501、メディア・スイッチ502および出力モジュール503を備える。入力モジュール501は、様々な形態のあらゆるテレビ(TV)入力ストリームを受信する。例えば、入力モジュール501によって受信されるTV入力ストリームは、国家テレビ標準化委員会(NTSC)に対応した信号またはPALに対応した放送信号の方式をとってもよい。他の実施例のために、入力モジュール501によって受信されるTV入力ストリームは、デジタル衛星システム(DSS)対応信号、デジタル放送サービス(DBS)対応信号または先進テレビジョン標準方式委員会(ATSC)対応信号のようなデジタル形式をとってもよい。DBS、DSSおよびATSCは、ムービング・ピクチャー・エクスパーツ・グループ2(MPEG-2)およびMPEG-2トランスポートと呼ばれる標準規格に基づく。テレビ受像機が多重化信号のプログラムを見つけ出すために、入力ストリームを逆アセンブルできるように、MPEG2トランスポートは、TVソース送信器からデジタル・データ・ストリームを形式化するための標準規格である。本発明の一実施例によれば、入力モジュール501は、MPEGストリームを作成する。本発明の他の実施例によれば、入力モジュール501は、異なるコーデックを使用して符号化されるストリームを作成する。
【0061】
MPEG-2トランスポート多重送信方式は、同じ放送チャネルの多重プログラムをサポートする(多重ビデオ、オーディオ・フィード、および、プライベート・データ)。入力モジュール501は、チャネルを特定のプログラムにチューニングして、指定されたMPEGストリームをチャネルから抽出して、残りのシステムにMPEGストリームを供給する。アナログTV信号は、システムの残りがどのように信号を入手したか気がつかないように別々のビデオおよびオーディオのエンコーダを使用して、類似したMPEG形式に符号化される。情報は、多数の標準規格方法でアナログTV信号の垂直帰線消去区間(VBI)に調整してもよい。例えば、北アメリカ放送テレテキスト標準規格(NABTS)は、FCCが、字幕(CC)および拡張データ・サービス(EDS)に一定の他のラインの使用を命じて、NTSC信号の一定のライン上へ情報を調整するために使用されてもよい。かかる信号は、入力モジュール501によって復号化される、あたかも信号がMPEG-2プライベート・データ・チャネルを介して配信されたかのように、他のモジュールが渡される。
【0062】
メディア・スイッチ502は、マイクロプロセッサCPU 506(ハード・ディスクまたは記憶装置505)とメモリ504の間を媒介する。入力ストリームは、MPEGストリームに符号変換されて、メディア・スイッチ502に送信される。メディア・スイッチ502は、メモリ504にMPEGストリームをバッファする。DVRユーザーがリアル・タイムでTVを見ている場合、メディア・スイッチ502は、その次に2つの操作を実行する:メディア・スイッチ502は、出力モジュール503にMPEGストリームを送信して、同時に、MPEGストリームをハード・ディスクまたは記憶装置505に書き込む。
【0063】
出力モジュール503は、入力としてMPEGストリームを受信して、NTSC、PALまたはその他のTV標準規格に従ってアナログTV信号を作成する。出力モジュール503は、MPEGデコーダ、オンスクリーンディスプレイ(OSD)ジェネレーター、アナログTVエンコーダおよびオーディオ・ロジックを備える。OSDジェネレーターは、プログラム・ロジックが生じているアナログTV信号の上でオーバレイすることができるイメージを供給することを可能にする。加えて、出力モジュール503は、NABTS、CCおよびEDSを含む多数の標準形式で出力信号のVBI上へプログラム・ロジックによって供給される情報を調整することができる。
【0064】
6.0 ハードウェア概要
図4は、本発明の実施例を実行することができるコンピュータ・システム400を例示するブロック図である。コンピュータ・システム400は、バス402すなわち情報を通信するための他の通信手法と、情報を処理するためにバス402に結合されているプロセッサ404とを含む。コンピュータ・システム400は、さらに、情報およびプロセッサ404によって実行される命令を格納するためにバス402に結合されている、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)または他のダイナミックなストレージ・デバイスのようなメイン・メモリ406を含む。メイン・メモリ406は、さらに、プロセッサ404によって実行されるべき命令の実行中に、一時的な変数または他の中間の情報を格納するために用いることができる。コンピュータ・システム400は、さらに、プロセッサ404に対するスタティックな情報および命令を格納するためにバス402に結合されている、読出し専用メモリ(ROM)408すなわち他のスタティックなストレージ・デバイスを含む。磁気ディスクまたは光ディスクのようなストレージ・デバイス410が、設けられており、情報および命令を格納するために、バス402に結合されている。
【0065】
コンピュータ・システム400は、コンピュータ・ユーザに情報を表示するためのブラウン管(CRT)などのディスプレイ412に、バス402を介して結合することができる。英数字および他のキーを含む入力デバイス414は、プロセッサ404によって選択される情報および命令を通信するために、バス402に結合されている。他のタイプのユーザー入力デバイスとは、プロセッサ404によって選択される方向情報および命令を通信し、かつ、ディスプレイ412上のカーソル移動をコントロールするための、マウス、トラックボール、または、カーソル方向キーなどのカーソル・コントロール416である。この入力デバイスは、通常、デバイスによって平面の位置指定が可能となる、第1の軸(たとえば、x軸)および、第2の軸(たとえば、y軸)といった2軸の自由度を有する。
【0066】
本発明は、本願明細書において記載されている技術を実行するコンピュータ・システム400の使用に関する。本発明の一実施例によれば、これらの技術は、プロセッサ404がメイン・メモリ406に含まれている一つ以上の命令の一つ以上のシーケンスが実行されると、コンピュータ・システム400によって実行される。この種の命令は、ストレージ・デバイス410などの他の機械読み取り可読メディアからメイン・メモリ406へ読み出すことができる。メイン・メモリ406に含まれている命令シーケンスの実行によって、プロセッサ404は、本願明細書において記載されているプロセス・ステップを実行する。これに代わる実施例では、ハードウェアに組み込まれている回路を、本発明を実行するために、ソフトウェア命令の代わりに、または、これとともに用いることができる。このように、本発明の実施形態は、ハードウェア回路とソフトウェアとの特有の組み合わせに限定されるものではない。
【0067】
本明細書で用いられる用語「機械読み取り可読メディア」とは、機械に特有の方法の動作をさせるデータの提供に関与するいかなるメディアも指す。コンピュータ・システム400を用いて実行される実施例では、様々な機械読み取り可読メディアは、たとえば、実行用のプロセッサ404に命令を提供するものも含まれる。この種のメディアは、これに制限されるものではないが、不揮発性メディア、揮発性メディア、および、伝送メディアを含む、多様な形式を採用することができる。不揮発性メディアは、たとえば、ストレージ・デバイス410などの光学ディスクまたは磁気ディスクを含む。揮発性メディアは、メイン・メモリ406などのダイナミック・メモリを含む。伝送メディアは、バス402を備えるワイヤーを含む、同軸ケーブル、銅ワイヤー、および、ファイバー・オプティックスを含む。伝送メディアは、さらに、電波および赤外線通信中に生成されるような音響または光波の形式とすることができる。この種のすべてのメディアによって、メディアによって担持されている命令を、機械に命令を読み込ませる物理的機構で効果的に検出可能となる。
【0068】
一般的な形式の機械読み取り可読メディアは、たとえば、フロッピー(登録商標)ディスク、フレキシブル・ディスク、ハード・ディスク、磁気テープ、または、他のいかなる磁気メディア、CD-ROM、他のいかなる光メディア、パンチ・カード、紙テープ、ホール・パターンを有する他のいかなる物理的な媒体、RAMPROM、および、EPROM、フラッシュEPROM、他のいかなるメモリ・チップもまたはカートリッジ、後述するような搬送波、または、コンピュータが読み出し可能な他のいかなるメディアも含む。
【0069】
様々な形式の機械読み取り可読メディアは、プロセッサ404が実行する一つ以上の命令の一つ以上のシーケンスの担持を伴うことができる。たとえば、命令は、まず、リモート・コンピュータの磁気ディスクに搬送される。リモート・コンピュータは、そのダイナミック・メモリに命令をロードし、かつ、モデムを用いている電話線を通じて、命令を送信することができる。コンピュータ・システムに400に用いるモデムは、電話線上のデータを受信することができ、かつ、そのデータを赤外線信号に符号変換する赤外線送信器を用いる。赤外線検出器は、赤外線信号で搬送されるデータを受信することができ、かつ、適切な回路は、バス402にデータを配置することができる。バス402は、命令を検索し、かつ、実行するプロセッサ404から、メイン・メモリ406にデータを搬送する。メイン・メモリ406によって受信される命令は、オプションとして、プロセッサ404によって実行される前と実行された後とのいずれかに、ストレージ・デバイス410に格納することができる。
【0070】
コンピュータ・システム400は、さらに、バス402に結合されている通信インターフェイス418を含む。通信インターフェイス418は、ローカル・ネットワーク422に結合されているネットワーク・リンク420に、2つのデータ通信カップリングを提供する。たとえば、通信インターフェイス418は、電話線に対応するタイプのデータ通信接続を提供する、総合デジタル通信網(ISDN)カードまたはモデムとすることができる。別の例として、通信インターフェイス418は、互換性を有するLANにデータ通信接続を提供するローカル・エリア・ネットワーク(LAN)カードとしてもよい。無線リンクは、実装してもよい。いずれの種類の実施態様においても、通信インターフェイス418は、様々なタイプの情報を示すデジタル・データ・ストリームを搬送する、電気信号、電磁信号、または、光学信号を送受信する。
【0071】
ネットワーク・リンク420は、通常、他のデータ・デバイスに一つ以上のネットワークを通じてデータ通信を提供する。たとえば、ネットワーク・リンク420は、ローカル・ネットワーク422を介して、ホスト・コンピュータ424との、または、インターネット・サービス・プロバイダ(ISP)426によって動作されるデータ装置との、接続を提供することができる。ISP426は、結局、現在では、一般に「インターネット」428と呼ばれるワールドワイドなパケット・データ通信回路ネットワークを通じてデータ通信サービスを提供する。ローカル・ネットワーク422およびインターネット428の双方は、デジタル・データ・ストリームを搬送する、電気信号、電磁信号、または、光学信号を使用する。コンピュータ・システム400に対するデジタル・データ、および、コンピュータ・システム400からのデジタル・データを搬送する、様々なネットワークを通る信号、および、ネットワーク・リンク420上および通信インターフェイス418を通る信号は、情報を運ぶ搬送波の例示的な形式である。
【0072】
コンピュータ・システム400は、ネットワーク、ネットワーク・リンク420、および、通信インターフェイス418を通る、プログラム・コードを含む、メッセージの送信およびデータを受信することができる。インターネットの例では、サーバ430は、インターネット428、ISP426、ローカル・ネットワーク422、および、通信インターフェイス418を通る、アプリケーション・プログラム用のリクエストされたコードを伝達することができる。
【0073】
受信されたコードは、それが受信されることにより、プロセッサ404によって実行され、および/または、ストレージ・デバイス410または後の実行のために他の不揮発性ストレージに格納される。このように、コンピュータ・システム400は、搬送波の形式のアプリケーション・コードを取得することができる。
【0074】
前述の明細書では、本発明の実施例は、実装毎に変化する可能性がある、多数の特有の詳細を参照して記載されている。したがって、本発明であり、かつ本願出願人によって本発明であることが意図されるものの唯一かつ排他的指標は、任意の続く修正を含む、この種の請求項が生ずる特定の形式における、本出願から生ずる特許請求の範囲である。この種の請求項に含まれる用語に対する本願明細書に明示的に記載される任意の定義は、請求項において用いられているような用語の意味を支配する。これ故、請求項において明示的に詳述されない、制限、素子、特性、機能、利点または属性は、いかなる形であれかかる請求項の範囲を制限するべきでない。したがって、明細書および図面は、限定的な意味ではなく例示と考えるべきである。
【符号の説明】
【0075】
102 DVR
104 パーソナル・コンピュータ
106 LAN
108 インターネット
110 コンテンツ・デリバリ・サービス・エンドポイント
112 コンテンツ・サーバ
114 パーソナル・コンテンツ・デリバリ・アプリケーション
116 ネイティブ形式フォルダ
118 符号変換エージェント
120 DVR形式フォルダ
122 キュー
400 コンピュータ・システム
402 バス
404 プロセッサ
406 メイン・メモリ
408 ROM
410 ストレージ・デバイス
412 ディスプレイ
414 入力デバイス
416 カーソル・コントロール
418 通信インターフェイス
420 ネットワーク・リンク
422 ローカル・ネットワーク
424 ホスト・コンピュータ
426 ISP
428 インターネット
430 サーバ
501 入力モジュール
502 メディア・スイッチ
503 出力モジュール
504 メモリ
505 記憶装置
506 CPU

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツを符号変換するコンピュータ実行方法であって、
ウェブ・ページ内のタグの指定されたタイプを検出することに応答して、サイトに格納されているコンテンツを参照するURLを前記サイトから入手するブラウザ・プラグインを、第1のデバイスで、実行するステップと、
前記URLが参照するコンテンツを、前記第1のデバイスにダウンロードするステップと、
前記URLが参照する前記コンテンツを、前記第1のデバイスで、符号変換するステップと、
を備える方法。
【請求項2】
前記URLが参照する前記コンテンツを符号変換した後に、前記符号変換されたコンテンツを前記第1のデバイスからデジタル・メディア・デバイスに転送するステップ、を、さらに、備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のデバイスが、デジタル・メディア・デバイスから前記コンテンツに対するリクエストを受信することに応答して、ダウンロードする前記ステップおよび符号変換する前記ステップが、行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記コンテンツを符号変換する前記ステップが、
前記第1のデバイスの第1の位置に任意のコンテンツが既に配置されているか否かを周期的に決定するステップと、
前記コンテンツが、前記第1の位置に既に配置されているとの決定に応答して、前記コンテンツが、デジタル・メディア・デバイスが復号化するように設定されている符号化形式で、符号化されているか否かを決定するステップと、
前記コンテンツが、前記デジタル・メディア・デバイスが復号化するように設定されている符号化形式で、符号化されていないとの決定に応答して、(i)前記コンテンツを第2の符号化形式に自動的に符号変換し、かつ(ii) 前記第2の符号化形式で符号化された前記コンテンツを前記第1のデバイスの第2の位置に格納するステップと
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記コンテンツを第2の符号化形式に符号変換することに応答して、前記第2の符号化形式で符号化された前記コンテンツをある位置に格納するステップと、
任意のコンテンツが前記位置に既に配置されているか否かを周期的に決定するステップと、
前記コンテンツが前記位置に既に配置されているとの決定に応答して、(i)前記コンテンツが格納されているデバイスと(ii)前記コンテンツとを、識別するユニフォーム・リソース・ロケータ(URL)を、ネットワークによりデジタル・メディア・デバイスに送信するステップと、
を、さらに、備える、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記コンテンツを識別する命令を、デジタル・メディア・デバイスに送信するステップであって、前記デジタル・メディア・デバイスが、前記命令を命令のキューに配置するように設定されていて、かつ前記命令のキュー内の各命令が、前記デジタル・メディア・デバイスが通信リンクによりリクエストする第2の符号化形式の各コンテンツを、識別する、ステップを、さらに、備える、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記命令が、さらに、前記通信リンクにより前記デジタル・メディア・デバイスに接続されているデバイスを識別する、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
一つ以上のプロセッサによって実行させるときに、一つ以上の前記プロセッサに以下のステップを実行させる命令を担持するコンピュータ可読の記憶媒体であって、
ウェブ・ページ内の指定されたタイプのタグを検出することに応答して、サイトに格納されているコンテンツを参照するURLを前記サイトから入手するブラウザ・プラグインを、第1のデバイスで、実行するステップと、
前記URLが参照するコンテンツを前記第1のデバイスにダウンロードするステップと、
前記第1のデバイスで、前記URLが参照する前記コンテンツを符号変換するステップと、
を実行させる命令を担持するコンピュータ可読の記憶媒体。
【請求項9】
前記URLが参照する前記コンテンツを符号変換した後に、前記符号変換されたコンテンツを前記第1のデバイスからデジタル・メディア・デバイスに転送するステップを、さらに、備える、請求項8に記載のコンピュータ可読の記憶媒体。
【請求項10】
前記第1のデバイスが、前記コンテンツに対するリクエストをデジタル・メディア・デバイスから受信することに応答して、ダウンロードする前記ステップおよび符号変換する前記ステップが、行われる、請求項8に記載のコンピュータ可読の記憶媒体。
【請求項11】
前記コンテンツを符号変換する前記ステップが、
任意のコンテンツが、前記第1のデバイスの第1の位置に既に配置されているか否かを周期的に決定するステップと、
前記コンテンツが、前記第1の位置に既に配置されているとの決定に応答して、前記コンテンツが、デジタル・メディア・デバイスが復号化するように設定されている符号化形式で、符号化されているか否かを決定するステップと、
前記コンテンツが、前記デジタル・メディア・デバイスが復号化するように設定されている符号化形式で、符号化されていないとの決定に応答して、(i)前記コンテンツを第2の符号化形式に自動的に符号変換し、かつ(ii) 前記第2の符号化形式で符号化された前記コンテンツを前記第1のデバイスの第2の位置に格納するステップと
を備える、請求項8に記載のコンピュータ可読の記憶媒体。
【請求項12】
前記コンテンツを第2の符号化形式に符号変換することに応答して、前記第2の符号化形式で符号化された前記コンテンツをある位置に格納するステップと、
任意のコンテンツが前記位置に既に配置されているか否かを周期的に決定するステップと、
前記コンテンツが前記位置に既に配置されているとの決定に応答して、(i)前記コンテンツが格納されているデバイスと(ii)前記コンテンツとを、識別するユニフォーム・リソース・ロケータ(URL)を、ネットワークによりデジタル・メディア・デバイスに送信するステップと、
を、さらに、備える、請求項8に記載のコンピュータ可読の記憶媒体。
【請求項13】
前記コンテンツを識別する命令を、デジタル・メディア・デバイスに送信するステップであって、前記デジタル・メディア・デバイスが、前記命令を命令のキューに配置するように設定されていて、かつ前記命令のキュー内の各命令が、前記デジタル・メディア・デバイスが通信リンクによりリクエストする第2の符号化形式の各コンテンツを、識別する、ステップを、さらに、備える、請求項8に記載のコンピュータ可読の記憶媒体。
【請求項14】
前記命令が、さらに、前記通信リンクにより前記デジタル・メディアに接続されている装置を識別するステップを、さらに、備える、請求項8に記載のコンピュータ可読の記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−165390(P2012−165390A)
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−40619(P2012−40619)
【出願日】平成24年2月27日(2012.2.27)
【分割の表示】特願2009−527420(P2009−527420)の分割
【原出願日】平成19年9月7日(2007.9.7)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.FLASH
【出願人】(502099382)ティヴォ インク (55)
【Fターム(参考)】