説明

ヒアルロン酸単糸の製造方法

【課題】ヒアルロン酸に架橋剤などを添加することなく、ヒアルロン酸単糸を製造できる手段を提供する。
【解決手段】本発明に係るヒアルロン酸単糸の製造方法は、(1)ヒアルロン酸を含む水溶液に脱水液を積層させて、これら両液を界面において接触させる第1ステップと、(2)上記界面において脱水されて凝固した膜を脱水液から引き上げて単糸とし、かつ上記両液が新たに接触する界面を生成する第2ステップと、(3)生成された新たな界面において脱水されて凝固した膜を、上記単糸に連続させて脱水液から引き上げて単糸とする第3ステップと、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヒアルロン酸を含む水溶液からヒアルロン酸単糸を製造するヒアルロン酸単糸の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ヒアルロン酸は、その生体適合性や保湿性などの性質から、医療材料として注目されている。例えば、ヒアルロン酸ゲルは、関節治療用材料などの医用材料として利用する試みがなされている(特許文献1〜3)。また、ヒアルロン酸を含む膜が、術後融着予防用材料などの医用材料として利用する試みがなされている(特許文献4〜6)。
【0003】
前述されたようなヒアルロン酸の利用において、ヒアルロン酸が水に溶解しやすいために医用材料として利用することが困難であることが指摘されている。この問題を解決するために、ヒアルロン酸の水酸基を置換したり、他の高分子との複合体としてヒアルロン酸の保湿性を維持しつつ水に不溶性にしたりする試みがなされている(特許文献7,8)。また、ヒアルロン酸に架橋剤を加えて分子内架橋を行うことによって難水溶性のヒアルロン酸ゲルとし、そのヒアルロン酸ゲルからヒアルロン酸の極細繊維を製造する試みがなされている(特許文献9)。
【0004】
【特許文献1】再表2005/040224号公報
【特許文献2】再表01/057093号公報
【特許文献3】再表99/10385号公報
【特許文献4】特開2007−236974号公報
【特許文献5】特表平11−511344号公報
【特許文献6】特表平8−506255号公報
【特許文献7】特開2001−329002号公報
【特許文献8】特開平6−73103号公報
【特許文献9】特開2007−262595号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献9のように、ヒアルロン酸を繊維形状とすることによって、その繊維形状のヒアルロン酸を用いて医療用の不織布や織布などを作成することが可能となり、医療材料としてのヒアルロン酸の有用性が従来より向上される。しかし、前述された各特許文献に示されるように、ヒアルロン酸に架橋剤や他の高分子が加えられると、その架橋剤や高分子の生体適合性が問題となり、ヒアルロン酸が有する生体適合性という利点が失われるおそれがある。
【0006】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ヒアルロン酸に架橋剤などを添加することなく、ヒアルロン酸単糸を製造できる手段を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るヒアルロン酸単糸の製造方法は、
(1)ヒアルロン酸を含む水溶液に脱水液を積層させて、これら両液を界面において接触させる第1ステップと、
(2)上記界面において脱水されて凝固した膜を脱水液から引き上げて単糸とし、かつ上記両液が新たに接触する界面を生成する第2ステップと、
(3)生成された新たな界面において脱水されて凝固した膜を、上記単糸に連続させて脱水液から引き上げて単糸とする第3ステップと、を含む。
【0008】
本発明は、ヒアルロン酸を含む水溶液において、ヒアルロン酸を水に不溶化するための架橋や置換、他の高分子との複合化などを行うことなく、ヒアルロン酸単糸を製造できることを主な特徴とする。
【0009】
ヒアルロン酸は、天然高分子多糖類の一種であり、一般的な分子量は10万から250万程度である。ヒアルロン酸の分子量としては、得られたヒアルロン酸単糸を医療材料として用いるのであれば、分子量が60万から120万程度がより好ましい。ヒアルロン酸は、動物組織から抽出されたものや発酵法で製造されたまのなどが使用される。そのヒアルロン酸の種類については本件出願では特に限定されない。
【0010】
ヒアルロン酸を含む水溶液としては、一般的には、ヒアルロン酸を0.5〜10重量%、好ましくは1.0〜7.0重量%含む水溶液があげられるが、ヒアルロン酸以外の物質を含むものであってもよい。ただし、前述されたように、ヒアルロン酸には、架橋や置換などの修飾が施される必要はない。ヒアルロン酸を含む水溶液に添加され得る物質としては、例えば、各種薬効を有する薬剤類、タンパク質、成長因子、ホルモン類、サイトカイン類、ペプチド類、遺伝子又は遺伝子を担持したベクター類、アパタイト、β−TCP、キチン、キトサン、コラーゲン、ゼラチン、アルギン酸などがあげられる。
【0011】
上記薬剤類としては、例えば、抗炎症剤、解熱剤、抗菌剤、抗生剤、抗ガン剤、鎮痛剤、麻酔薬、抗痙攣剤、鎮咳剤、去痰剤、抗アレルギー剤、免疫抑制剤、止血剤、造血剤、利尿剤、降圧剤、昇圧剤などがあげられる。
【0012】
また、上記成長因子としては、例えば、上皮成長因子(Epidermal growth factor: EGF)、インスリン様成長因子(Insulin-like growth factor: IGF)、トランスフォーミング成長因子(Transforming growth factor: TGF)、神経成長因子(Nerve growth factor: NGF)、脳由来神経栄養因子(Brain-derived neurotrophic factor: BDNF)、血管内皮細胞成長因子(Vesicular endothelial growth factor: VEGF)、顆粒球コロニー刺激因子(Granulocyto-colony stimulating factor: G-CSF)、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(Granulocyte-macrophage-colony stimulating factor: GM-CSF)、血小板由来成長因子(Platelet-derived growth factor: PDGF)、エリスロポエチン(Erythropoietin: EPO)、トロンボポエチン(Thrombopoetin: TPO)、塩基性線維芽細胞成長因子(Basic fibroblast growth factor: bFGF or FGF2)、肝細胞成長因子(Hepatocyto growth factor: HGF)などがあげられる。
【0013】
また、上記サイトカイン類としては、例えば、インターロイキン(Interleukin: IL)、リンフォカイン(Lymphokine)、ケモカイン(Chemokine)、インターフェロン(Interferon: IFN)、造血因子(例:コロニー刺激因子(Coloney-stimulationg factor: CSF)、顆粒球コロニー刺激因子(Granulocyte-(G-)CSF)、エリスロポエチン(Erythropoietin: EPO))、細胞成長因子(例:上皮成長因子(Epidermal growth factor: EGF)、線維芽細胞成長因子(Fibroblast growth factor: FGF)、血小板由来成長因子(Platelet-derived growth factor: PDGF)、肝細胞成長因子(Hepatocyto growth factor: HGF)、トランスフォーミング成長因子(Transforming growth factor: TGF)、細胞障害因子(例:腫瘍壊死因子(TNF-α)、リンフォトキシン(TNF-β)などのTNFスーパーファミリー類)、アディポカイン類(例:レプチン、TNF-α)、神経栄養因子類(例:神経成長因子(NGF))などがあげられる。
【0014】
脱水液は、ヒアルロン酸を含む水溶液との接触によって脱水作用を生じさせて、水に溶解しているヒアルロン酸を凝固させるものであり、例えば親水性有機溶媒があげられる。この親水性有機溶媒として、例えば、アルコール類、ケトン類などがあげられる。具体的には、アルコール類には、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、アミルアルコールなどがあげられるが、医療用途としてはエタノールが好ましい、また、ケトン類には、例えば、アセトン、メチルエチルケトンなどがあげられるが、医療用途としてはアセトンが好ましい。また、ヒアルロン酸水溶液に対する脱水作用を高めるためには、例えば、エタノール又はアセトンの濃度が高いことが好ましい。なお、脱水液には、エタノール又はアセトン以外の物質が含まれてもよい。
【0015】
第1ステップにおいては、ヒアルロン酸を含む水溶液に脱水液を積層させて、これら両液を界面において接触させる。液体を保持可能な反応槽にヒアルロン酸を含む水溶液を注入した後、その上から脱水液を静かに注入して、下側にヒアルロン酸を含む水溶液、上側に脱水液が配置され、その界面で両液が接触された状態とする。反応槽は、ヒアルロン酸や脱水液と容易に反応しない素材からなるものを適宜使用すればよい。
【0016】
第2ステップにおいては、ヒアルロン酸を含む水溶液と脱水液との界面において、ヒアルロン酸が脱水されて凝固し、膜を形成する。その膜を脱水液から引き上げて繊維形状の単糸とする。ヒアルロン酸の膜を脱水液から引き上げることによって、両液の界面に存在した膜が無くなるので、その界面において両液が新たに接触することとなる。このように、両液の界面に膜が存在していた状態から、膜が無くなって両液が新たに接触した状態となることが、本発明において、両液の界面が新たに生成されると表現される。
【0017】
第3ステップにおいては、生成された新たな界面において、ヒアルロン酸が脱水されて凝固し、新たな膜を形成する。この新たに形成されたヒアルロン酸の膜は、既に引き上げられて繊維形状となった単糸と連続している。したがって、単糸を更に脱水液から引き上げると、新たに形成されたヒアルロン酸の膜が繊維形状となって、単糸が延長される。
【0018】
前述された第2ステップと第3ステップとを繰り返すことによって、ヒアルロン酸単糸を連続させて紡糸することができる。なお、ヒアルロン酸単糸は、熱脱水架橋又はγ線架橋が施されることにより、強度が増加される。
【0019】
また、本発明は、反応槽において、例えば、反応槽の底付近に、反応槽の下側に貯留されたヒアルロン酸を含む水溶液の層に通ずるポートを設けて、反応槽の上側に貯留された脱水液に接触させることなく、ヒアルロン酸を含む水溶液を反応槽へ補充する第4ステップを含んでもよい。これにより、ヒアルロン酸単糸の紡糸により反応槽内のヒアルロン酸を含む水溶液が欠乏しかかっても補充することができるので、所望の長さのヒアルロン酸単糸を紡糸することができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明に係るヒアルロン酸単糸の製造方法によれば、ヒアルロン酸を含む水溶液に脱水液を積層させて、これら両液を界面において接触させてヒアルロン酸の膜を形成し、その膜を脱水液から引き上げて単糸とし、かつ両液が新たに接触する界面を生成し、生成された新たな界面において形成された膜を、既に引き上げられた単糸に連続させて脱水液から引き上げるので、ヒアルロン酸を水に不溶性とする修飾をすることなく、ヒアルロン酸単糸を製造できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の好ましい実施形態を説明する。なお、本実施形態は本発明の一実施態様にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施態様を変更できることは言うまでもない。
【0022】
[図面の説明]
図1は、本発明の実施形態に係るヒアルロン酸単糸の製造方法における第1ステップを説明するための模式図である。図2は、図1における矢視IIの拡大図である。図3は、ヒアルロン酸単糸の製造方法における第2ステップ及び第3ステップを説明するための模式図である。図4は、変形例に係る反応槽10を示す模式図である。図5は、変形例において水溶液11が補充される状態を説明するための模式図である。
【0023】
本実施形態に係るヒアルロン酸単糸の製造方法は、主に3つのステップを含む。
(1)ヒアルロン酸を含む水溶液11に脱水液12を積層させて、これら水溶液11及び脱水液12を界面において接触させる第1ステップ。
(2)水溶液11と脱水液12との界面において脱水されて凝固した膜13を脱水液12から引き上げて単糸14とし、かつ水溶液11と脱水液12とが新たに接触する界面を生成する第2ステップ。
(3)生成された新たな界面において脱水されて凝固した膜15を、単糸14に連続させて脱水液12から引き上げて単糸14とする第3ステップ。
【0024】
水溶液11は、1重量%ヒアルロン酸水溶液である。また、脱水液12は、99%エタノールである。第1ステップにおいては、液体を貯留可能な容器である反応槽10に、水溶液11を静かに注ぎ、さらに、水溶液11に積層させるように脱水液12を反応槽10に静かに注ぐ。これにより、図1に示されるように、水溶液11の上側に脱水液12が積層され、その界面において水溶液11と脱水液12とが接触する。
【0025】
第2ステップにおいては、水溶液11と脱水液12との界面において、ヒアルロン酸が脱水されて凝固し、膜13を形成する。界面において水溶液11中のヒアルロン酸から脱水されることによって、水溶液11に溶解していたヒアルロン酸が凝固し、図2に示されるように、水溶液11と脱水液12との界面に渡って、凝固したヒアルロン酸が膜13を形成する。換言すれば、この膜13によって、水溶液11と脱水液12とが上下に分離される。図3に示されるように、不図示のピンセットなどを用いて、膜13を脱水液12から引き上げると、膜13が集束して繊維形状の単糸14となる。
【0026】
膜13を脱水液12から引き上げることによって、水溶液11と脱水液12との界面に膜13が存在しなくなるので、その界面において水溶液11と脱水液12とが新たに接触する。つまり、膜13が引き上げられることによって、水溶液11と脱水液12との界面が新たに生成される。
【0027】
第3ステップにおいては、生成された新たな界面において、ヒアルロン酸が脱水されて凝固し、新たな膜15を形成する。この新たに形成されたヒアルロン酸の膜15は、既に引き上げられた単糸14と連続している。したがって、単糸14を更に脱水液12から引き上げると、新たに形成されたヒアルロン酸の膜15が繊維形状となって、単糸14が延長される。この第2ステップと第3ステップとを繰り返すことによって、単糸14を連続させて紡糸する。脱水液12から引き上げられた単糸14は、例えば、ロールなどに巻き付けておく。
【0028】
[本実施形態の作用効果]
前述されたように、本実施形態に係るヒアルロン酸単糸の製造方法によれば、ヒアルロン酸を含む水溶液11に脱水液12を積層させて、これら両液を界面において接触させてヒアルロン酸の膜13を形成し、その膜13を脱水液12から引き上げて単糸14とし、かつ両液が新たに接触する界面を生成し、生成された新たな界面において形成された膜15を、既に引き上げられた単糸14に連続させて脱水液12から引き上げるので、ヒアルロン酸を水に不溶性とする修飾をすることなく、所望の長さの単糸14を紡糸できる。
【0029】
[変形例]
前述された実施形態において、第2ステップと第3ステップとが繰り返されてヒアルロン酸の単糸14が紡糸されるにつれて、水溶液11が消費される。そうすると、最初に反応槽10に注入された水溶液11の容量を超えて単糸14を紡糸することができなくなるので、反応槽10の底付近にポート20を設けて、適宜、水溶液11を補充してもよい。
【0030】
詳細に説明するに、図4に示されるように、反応槽10の側壁21における底22付近に、外部に通ずるポート20を設ける。このポート20には、弁23が設けられており、弁23の開閉に伴ってポート20が開閉されて、液体が流通可能な開放状態と、液体が流通不能な閉止状態とに状態変化される。また、図には現れていないが、ポート20にはチューブが連結されており、そのチューブを介して、外部に設けられた水溶液11のタンクから水溶液11が反応槽10に流入可能となっている。
【0031】
図4に示されるように、反応槽10内の水溶液11が消費されて底22付近まで減ると、反応槽10内の脱水液12がポート20へ進入する前に、単糸14の引き上げを中断する。そして、弁23を開いてポート20を開放状態とする。つづいて、図5に示されるように、不図示のタンクからポート20を通じて水溶液11を反応槽10内へ流入する。水溶液11の流入は、適当なポンプを用いて行うことができる。反応槽10においては、脱水液12がポート20より上側にあるので、脱水液12に接触させることなく水溶液11を反応槽10へ補充することができる。このように水溶液11を脱水液12に接触させることなく反応槽10に補充するステップが、本発明における第4ステップに相当する。水溶液11の補充が終了すると、再び、単糸14を脱水液12から引き上げて、前述された第2ステップと第3ステップとを繰り返えし、単糸14の紡糸を続行する。
【0032】
前述されたステップにより、ヒアルロン酸の単糸14の紡糸により反応槽10内の水溶液10が欠乏しかかっても、脱水液12と接触させることなく補充することができるので、反応槽10に最初に注入された水溶液11の容量に拘わらず、所望の長さの単糸14を紡糸することができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】図1は、本発明の実施形態に係るヒアルロン酸単糸の製造方法における第1ステップを説明するための模式図である。
【図2】図2は、図1における矢視IIの拡大図である。
【図3】図3は、ヒアルロン酸単糸の製造方法における第2ステップ及び第3ステップを説明するための模式図である。
【図4】図4は、変形例に係る反応槽10を示す模式図である。
【図5】図5は、変形例において水溶液11が補充される状態を説明するための模式図である。
【符号の説明】
【0034】
10・・・反応槽
11・・・水溶液
12・・・脱水液
13,15・・・膜
14・・・単糸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒアルロン酸を含む水溶液に脱水液を積層させて、これら両液を界面において接触させる第1ステップと、
上記界面において脱水されて凝固した膜を脱水液から引き上げて単糸とし、かつ上記両液が新たに接触する界面を生成する第2ステップと、
生成された新たな界面において脱水されて凝固した膜を、上記単糸に連続させて脱水液から引き上げて単糸とする第3ステップと、を含むヒアルロン酸単糸の製造方法。
【請求項2】
上記第2ステップと上記第3ステップとを繰り返して、ヒアルロン酸単糸を紡糸する請求項1に記載のヒアルロン酸単糸の製造方法。
【請求項3】
上記ヒアルロン酸を含む水溶液と上記脱水液とが積層された反応槽において、上記ヒアルロン酸を含む水溶液を、上記脱水液と接触させることなく反応槽へ補充する第4ステップを含む請求項1又は2に記載のヒアルロン酸単糸の製造方法。
【請求項4】
上記脱水液が、親水性有機溶媒である請求項1から3のいずれかに記載のヒアルロン酸単糸の製造方法。
【請求項5】
上記親水性有機溶媒が、アルコール類又はケトン類である請求項4に記載のヒアルロン酸単糸の製造方法。
【請求項6】
上記アルコール類が、エタノールである請求項5に記載のヒアルロン酸単糸の製造方法。
【請求項7】
上記ケトン類が、アセトンである請求項5に記載のヒアルロン酸単糸の製造方法。
【請求項8】
上記ヒアルロン酸を含む水溶液が、ヒアルロン酸の他に各種薬効を有する薬剤類、タンパク質、成長因子、ホルモン類、サイトカイン類、ペプチド類、遺伝子又は遺伝子を担持したベクター類、アパタイト、β−TCP、キチン、キトサン、コラーゲン、ゼラチン、アルギン酸のいずれかの単独又は複数の組み合わせを含有してなる水溶液である請求項1から7のいずれかに記載のヒアルロン酸単糸の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−138276(P2010−138276A)
【公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−315595(P2008−315595)
【出願日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【出願人】(000135036)ニプロ株式会社 (583)
【Fターム(参考)】