説明

ヒンジ装置

【課題】 ヒンジ装置が衝撃を受けても、ねじりコイルバネの一端部がバネ受け板部から外れるのを防止する。
【解決手段】 ヒンジ装置5は、家具本体等に取り付けられる細長い第1ボデイ10と、扉等に取り付けられるカップ状の第2ボデイ20と、第2ボデイ20を第1ボデイ10に回動可能に連結する第1,第2のリンク30,40と、ねじりコイルバネ70とを備えている。ねじりコイルバネ70の一端部70aは、第1リンク30のバネ受け板部32aを押し、これにより、第2ボデイ20を第1ボデイ10に向かって回動付勢する。ねじりコイルバネ70の一端部70aが、第1ボデイ10の側壁12と第2リンク40の側壁42との間に配置されている。バネ受け板部32aと第1ボデイ10の側壁12との間隙,バネ受け板部32aと第2リンク40の側壁42との間隙は、ともにねじりコイルバネ70の一端部70aの線幅より小さい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、開口を有するケーシングや家具本体等の対象に対して、扉等の他の対象を回動可能に連結するのに適したヒンジ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種のヒンジ装置が特許文献1に開示されている。このヒンジ装置は、家具本体の開口の側縁部に取り付けられた細長い断面コ字形の第1ボデイと、扉の側縁部に取り付けられたカップ形状の第2ボデイと、第1ボデイに対して第2ボデイを回動可能に連結する第1,第2のリンクとを備えている。これら第1,第2ボデイと上記第1,第2リンクにより、4節リンク機構が構成されている。
【0003】
扉は閉じ状態で、家具本体の開口周縁部の前面に全周にわたって接している。この状態から扉を開き方向に回動させると、扉は、所定回動位置までは扉の瞬間回転中心が家具本体から離れるように移動しながら回動するため、家具本体と干渉することなく円滑に開くことができる。
【0004】
上記ヒンジ装置は、扉の閉じ位置を維持するために、ねじりコイルバネを備えている。このねじりコイルバネの一端部は、断面コ字形をなす第1リンクの側壁に形成されたバネ受け板部を押し、これにより第1リンクを回動付勢し、ひいては扉を家具本体に向かって付勢している。
【特許文献1】実開平7−10339号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1のヒンジ装置では、衝撃が付与された時に、ねじりコイルバネの一端部が第1リンクのバネ受け板部から外れ、これにより第1リンクにねじりコイルバネの力が作用しなくなるおそれがあった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、それぞれ異なる対象に取り付けられるべき第1,第2のボデイと、第1,第2のリンクと、ねじりコイルバネとを備え、上記第1ボデイの一端部が主壁と一対の側壁を有して断面コ字形をなし、上記第1,第2リンクの一端部が、上記第1ボデイの一端部内に入り込み、互いに離れた回動軸線を中心として上記一対の側壁に回動可能に連結され、上記第1,第2リンクの他端部が、互いに離れた他の回動軸線を中心として上記第2ボデイに回動可能に連結され、上記第1リンクが、上記第1ボデイの側壁とほぼ平行なバネ受け板部を有し、上記ねじりコイルバネの一端部がこのバネ受け板部の縁面を押すことにより、上記第1リンクを回動付勢し、これにより、上記第2ボデイを上記第1ボデイに向かって回動付勢するヒンジ装置において、
上記ねじりコイルバネの一端部が、上記第1ボデイの側壁の内側面と上記第2リンクの外側面との間に配置され、バネ受け板部と第1ボデイの側壁の内側面との間隙およびバネ受け板部と第2リンクの外側面との間隙が、ともに上記ねじりコイルバネの一端部の線幅より小さいことを要旨とする。
上記構成によれば、ヒンジ装置が衝撃を受けても、ねじりコイルバネの一端部の横ずれを制限することにより、バネ受け板部から外れるのを防止できる。
【0007】
好ましくは、上記第2ボデイの第1ボデイに対する回動範囲において、少なくとも第2ボデイが第1ボデイに最も接近した回動位置で、上記ねじりコイルバネの一端部が上記第1ボデイの側壁の内側面と上記第2リンクの外側面との間に配置されている。
この構成によれば、上記第2ボデイがねじりコイルバネの力で第1ボデイに向かって回動し、最も接近した回動位置に達した時に衝撃が受けても、ねじりコイルバネの一端部がバネ受け板部から外れることはない。
【0008】
好ましくは、上記第2ボデイの第1ボデイに対する回動範囲の全領域において、上記ねじりコイルバネの一端部が上記第1ボデイの側壁の内側面と上記第2リンクの外側面との間に配置されている。これによれば、衝撃発生時に第2ボデイがどの回動位置にあっても、ねじりコイルバネの一端部がバネ受け板部から外れるのを確実に防止できる。
【0009】
好ましくは、上記第1,第2のリンクの一端部も主壁と一対の側壁を有して断面コ字形をなし、第1リンクの一端部内に第2リンクの一端部が入り込んでおり、上記第1,第2のリンクの一対の側壁が上記第1ボデイの一対の側壁に回動可能に連結され、上記第1リンクの少なくとも一方の側壁は、上記バネ受け板部を提供し、このバネ受け板部およびねじりコイルバネの一端部が、上記第1ボデイと上記第2リンクの側壁間に配置されている。
【0010】
好ましくは、上記ねじりコイルバネが一対設けられ、上記第1リンクの一対の側壁がそれぞれ上記バネ受け板部を有する。これにより、第1リンクを安定して回動付勢することができる。
【0011】
好ましくは、上記ねじりコイルバネは、上記第1,第2リンクの第1ボデイにおける回動軸線から離れて第1ボデイの一対の側壁に支持されたシャフトに、巻かれている。
【0012】
好ましくは、上記第2ボデイは、互いに平行をなす一対の支持壁部を有しており、上記第1,第2リンクはほぼ全長にわたって断面コ字形をなし、上記第1リンクの一対の側壁の間隔は全長にわたってほぼ等しく、第1リンクの一対の側壁の一端部が上記第1ボデイの側壁の内側面にほぼ接するとともに、他端部が上記一対の支持壁部の外側面にほぼ接しており、上記第2リンクの側壁は、上記第1ボデイ側の一端部での間隔が、上記第2ボデイ側の他端部での間隔より広く、第2リンクの一対の側壁の一端部が第1リンクの一対の側壁の内側面に近接し、他端部が上記一対の支持壁部の内側面にほぼ接する。
これによれば、第1,第2ボデイおよび第1,第2リンクが回動軸線方向に相対移動せずに安定した連結が得られ、しかも、第2リンクの側壁の間隔を両端部で異ならせることにより、簡単な構成でねじりコイルバネの外れを防止できる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ねじりコイルバネの一端部が第1リンクのバネ受け板部から外れるのを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の一実施形態を図面を参照しながら説明する。図1〜図3に示すように、家具本体1(一方の対象)の開口1xの側縁部(開口1xをなす周縁部の一部)には、本発明に係わるヒンジ装置5を介して、扉2(他方の対象)の側縁部が回動可能に支持されており、この扉2により、開口1xを開閉するようになっている。
【0015】
図1〜図4に示すように、上記ヒンジ装置5は、家具本体1に取り付けられた第1ボデイ10と、扉2に取り付けられた第2ボデイ20と、これら第1,第2ボデイ10,20を連結する第1,第2のリンク30,40とを備えている。これら第1,第2のボデイ10,20と第1,第2のリンク30,40により、4節リンク機構が構成されている。
【0016】
上記第1ボデイ10は、家具本体1の前後方向(図1〜図3における左右方向)に細長く形成されており、主壁11と一対の側壁12とを有し、全長にわたって断面コ字形をなしている。
【0017】
上記第1ボデイ10は、公知の取付構造50を介して家具本体1の開口1xの側縁部内面に、着脱可能に取り付けられている。簡単に説明すると、この取付構造50は2つの組立体50a,50bからなる。一方の組立体50aは開口1xの内面に固定され、他方の組立体50bは、第1ボデイ10の主壁11に固定されている。組立体50bを組立体50aに着脱可能に取り付けることにより、第1ボデイ10が着脱可能に家具本体1に取り付けられる。上記取付構造50の主要部は上記第1ボデイ10内に収容されている。
【0018】
上記第2ボデイ20は、カップ形状をなし、上記扉2の側縁部の内面(閉じ状態において家具本体1の開口1xを向く面)に埋め込まれるようにして固定されており、収容凹部21を有するとともに、一対の平行な支持壁部22(図4にのみ示す)を有している。
【0019】
上記第1リンク30は、全長にわたって断面コ字形をなし、主壁31と一対の側壁32とを有している。第1リンク30の一端部は第1ボデイ10の前端部(一端部)に入り込んでいる。第1リンク30の一対の側壁32の一端部は、シャフト61により、第1ボデイ10の一対の側壁12の前端部に回動可能に支持されている。第1リンク30の一対の側壁32の一端部は、主壁31の反対側に突出しており、後述の一対のバネ受け板部32aとして提供される。
【0020】
上記第1リンク30の一対の側壁32は、他端部にも主壁31の反対側に突出する突出部32bを有しており、これら突出部32bはシャフト62により、第2ボデイ20の一対の支持壁部22に回動可能に連結されている。
【0021】
上記第2リンク40も全長にわたって断面コ字形をなし、主壁41と一対の側壁42を有している。第2リンク40の一端部は、第1リンク30の一端部に入り込んでいる。第2リンク40の一対の側壁42の一端部は、主壁41の反対側に突出する突出部42aを有しており、これら突出部42aはシャフト63により、第1ボデイ10の一対の側壁12の前端部に回動可能に連結されている。
【0022】
同様に、第2リンク40の一対の側壁42の他端部も、主壁41の反対側に突出する突出部42bを有しており、これら突出部42bはシャフト64により第2ボデイ20の一対の支持壁部22に回動可能に連結されている。
【0023】
上記第1,第2リンク30,40の一端部の回動軸線(すなわちシャフト61,63の中心軸線)間の距離は、上記第1,第2リンク30,40の他端部の回動軸線(すなわちシャフト62,64の中心軸線)間の距離より大である。
【0024】
上記第1リンク30の一対の側壁32間の間隔は、その全長において等しく、これら側壁32は、一端部において第1ボデイ10の一対の側壁12の内側面にほぼ接するようにして配置され、他端部において第2ボデイ20の一対の支持壁部22の外側面にほぼ接するようにして配置されている。
【0025】
上記第2リンク40の一対の側壁42の間隔は、第1ボデイ10側の端部で広く、その第2ボデイ20側の端部で狭くなっている。第2リンク40の一対の側壁42は、第2ボデイ20の一対の支持壁部22の内側面にほぼ接するようにして配置されており、そのため、第1,第2リンク30,40の側壁32,42は、第2ボデイ20側の端部において、ほぼ支持壁部22の厚み分だけ離れている。しかし、第2リンク40の一対の側壁42は、第1ボデイ10側の端部において間隔が広げられているので、第1リンク30の一対の側壁32に接近して配置されている。
【0026】
上記ヒンジ装置5は、さらに一対のねじりコイルバネ70を有している。このねじりコイルバネ70は、第1ボデイ10の前端部の一対の側壁12に掛け渡されたシャフト65に巻かれている。シャフト65はシャフト61,63から後方に離れて位置している。
【0027】
なお、上記シャフト61〜65は家具本体1の開口1xの側縁部および扉2の側縁部と平行をなし、第1ボデイ10の側壁12,第2ボデイ20の支持壁部22,第1,第2リンク30,40の側壁32,42と直交している。
【0028】
上記一対のねじりコイルバネ70の直線状をなす一端部70aは、第1リンク30の一対のバネ受け板部32aの縁面をそれぞれ押しており、直線状をなす他端部70bは、第1ボデイ10の主壁11の内面に当たっている。
【0029】
図5〜図7に示されているように、各ねじりコイルバネ70の一端部70aは、上記第1リンク30のバネ受け板部32aとともに、第1ボデイ10の側壁12の内側面と第2リンク40の側壁42の外側面との間に配置されている。図7に誇張して示すように、バネ受け板部32aと側壁12の内側面との間隙D1およびバネ受け板部32aと側壁42の外側面との間隙D2は、ともに上記ねじりコイルバネ70の一端部70aの線幅Wより小さい。
【0030】
上記構成において、図1に示す扉2の閉じ状態では、第1ボデイ10の前端部が第2ボデイ20の収容凹部21に収容されるとともに、第1,第2リンク30,40の大部分が同収容凹部21に収容されている。ねじりコイルバネ70の一端部70aが第1リンク30のバネ受け板部32aの縁面を押すことにより、第1リンク30が反時計回りに付勢されている。これにより、扉2は、シャフト61,62を通る直線と、シャフト63,64を通る直線との交点Oxを中心に時計回り方向に回動付勢され、そのため扉2の周縁部が全周にわたって家具本体1の開口1xの周縁部の前面に押し当てられた状態で、閉じ位置を維持されている。
上記扉2の閉じ位置では、第2ボデイ20は第1ボデイ10に最も近い回動位置にある。
【0031】
扉2を、上記ねじりコイルバネ70に抗して、開き方向すなわち図1において反時計回り方向に回動させると、図2の所定回動位置に達する。
さらに扉2を開き方向に回動させると図3の全開位置に達する。この全開位置では、例えば第1リンク30の主壁31に第2リンク40の主壁41が当たることにより、それ以上の回動が阻止される。
上記扉2の全開位置では、第2ボデイ20は第1ボデイ10から最も離れた回動位置にある。
【0032】
なお、本実施形態では図2に示す扉2の所定回動位置から図3に示す全開位置までの回動範囲において、ねじりコイルバネ70により第1リンク30に付与される回動モーメントはほぼゼロであり、それ故、扉2に付与される回動モーメントもほぼゼロである。そのため、扉2は図2の所定回動位置から図3の全開位置までの回動範囲において、任意の回動位置を維持できる。なお、同回動範囲において、扉2に全開方向の弱い回動モーメントを付与するように、バネ受け板部32aの縁のカム形状を工夫してもよい。
【0033】
上記扉2の開き動作において、所定開き位置までは、扉2の瞬間回動中心Oxは、家具本体1から遠ざかるように移動するので、扉2は家具本体1の開口1xの側縁部と干渉することなく回動することができる。
【0034】
ヒンジ装置5は、扉2を閉じる際に衝撃を受けたり、その他に予期しない衝撃を受け、この衝撃により、ねじりコイルバネ70の一端部70aが横ずれすることがあるが、第1リンク30のバネ受け板部32aから外れることはなく、第1リンク30にねじりコイルバネ70の力を付与し続けることができ、ひいては扉2への閉じ付勢力を確保することができる。上述したように、ねじりコイルバネ70の一端部70aが第1ボデイ10の側壁12と第2リンク30の側壁32との間に配置され、しかも、第1リンク30のバネ受け板部32aと第1ボデイ10の側壁12の内側面との間隙D1、バネ受け板部32aと第2リンク40の側壁42の外側面との間隙D2が、ともに上記ねじりコイルバネ70の一端部70aの線幅Wより小さいからである。
【0035】
図1〜図3に示すように、本実施形態では、第2ボデイ40の第1ボデイ30に対する回動範囲の全領域において、上記ねじりコイルバネ70の一端部70aの少なくとも一部分が、第1ボデイ10の側壁12と第2リンク40の側壁42との間に配置されているので、第2ボデイ40がどの回動位置にあっても、ねじりコイルバネ70の一端部70aが衝撃によりバネ受け板部32aから外れることはない。
【0036】
本発明は上記実施形態に制約されず、種々の態様が可能である。例えば、第1ボデイ10は取付構造50を介さずに、家具本体1に直接固定してもよい。第1ボデイ10は、家具本体に限らずケーシング等、開口を有する対象に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の一実施形態をなすヒンジ装置を扉閉じ状態で示す平断面図である。
【図2】同ヒンジ装置を、扉を途中まで開いた状態で示す平断面図である。
【図3】同ヒンジ装置を、扉を全開した状態で示す平断面図である。
【図4】同ヒンジ装置の分解斜視図である。
【図5】同ヒンジ装置を裏側から見た斜視図である。
【図6】同ヒンジ装置の裏面図である。
【図7】同ヒンジ装置の要部を拡大して示す裏面図である。
【符号の説明】
【0038】
10 第1ボデイ
11 主壁
12 側壁
20 第2ボデイ
22 支持壁部
30 第1リンク
31 主壁
32 側壁
32a バネ受け板部
40 第2リンク
41 主壁
42 側壁
61〜64 シャフト(回動軸線)
65 シャフト
70 ねじりコイルバネ
70a ねじりコイルバネの一端部
70b ねじりコイルバネの他端部
W ねじりコイルバネの線幅
D1,D2 間隙

【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれ異なる対象に取り付けられるべき第1,第2のボデイと、第1,第2のリンクと、ねじりコイルバネとを備え、
上記第1ボデイの一端部が主壁と一対の側壁を有して断面コ字形をなし、上記第1,第2リンクの一端部が、上記第1ボデイの一端部内に入り込み、互いに離れた回動軸線を中心として上記一対の側壁に回動可能に連結され、上記第1,第2リンクの他端部が、互いに離れた他の回動軸線を中心として上記第2ボデイに回動可能に連結され、
上記第1リンクが、上記第1ボデイの側壁とほぼ平行なバネ受け板部を有し、上記ねじりコイルバネの一端部がこのバネ受け板部の縁面を押すことにより、上記第1リンクを回動付勢し、これにより、上記第2ボデイを上記第1ボデイに向かって回動付勢するヒンジ装置において、
上記ねじりコイルバネの一端部が、上記第1ボデイの側壁の内側面と上記第2リンクの外側面との間に配置され、バネ受け板部と第1ボデイの側壁の内側面との間隙およびバネ受け板部と第2リンクの外側面との間隙が、ともに上記ねじりコイルバネの一端部の線幅より小さいことを特徴とするヒンジ装置。
【請求項2】
上記第2ボデイの第1ボデイに対する回動範囲において、少なくとも第2ボデイが第1ボデイに最も接近した回動位置で、上記ねじりコイルバネの一端部が上記第1ボデイの側壁の内側面と上記第2リンクの外側面との間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のヒンジ装置。
【請求項3】
上記第2ボデイの第1ボデイに対する回動範囲の全領域において、上記ねじりコイルバネの一端部が上記第1ボデイの側壁の内側面と上記第2リンクの外側面との間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のヒンジ装置。
【請求項4】
上記第1,第2のリンクの一端部も主壁と一対の側壁を有して断面コ字形をなし、第1リンクの一端部内に第2リンクの一端部が入り込んでおり、
上記第1,第2のリンクの一対の側壁が上記第1ボデイの一対の側壁に回動可能に連結され、
上記第1リンクの少なくとも一方の側壁は、上記バネ受け板部を提供し、このバネ受け板部およびねじりコイルバネの一端部が、上記第1ボデイと上記第2リンクの側壁間に配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のヒンジ装置。
【請求項5】
上記ねじりコイルバネが一対設けられ、上記第1リンクの一対の側壁がそれぞれ上記バネ受け板部を有することを特徴とする請求項4に記載のヒンジ装置。
【請求項6】
上記ねじりコイルバネは、上記第1,第2リンクの第1ボデイにおける回動軸線から離れて第1ボデイの一対の側壁に支持されたシャフトに、巻かれていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のヒンジ装置。
【請求項7】
上記第2ボデイは、互いに平行をなす一対の支持壁部を有しており、上記第1,第2リンクはほぼ全長にわたって断面コ字形をなし、
上記第1リンクの一対の側壁の間隔は全長にわたってほぼ等しく、第1リンクの一対の側壁の一端部が上記第1ボデイの側壁の内側面にほぼ接するとともに、他端部が上記一対の支持壁部の外側面にほぼ接しており、
上記第2リンクの側壁は、上記第1ボデイ側の一端部での間隔が、上記第2ボデイ側の他端部での間隔より広く、第2リンクの一対の側壁の一端部が第1リンクの一対の側壁の内側面に近接し、他端部が上記一対の支持壁部の内側面にほぼ接することを特徴とする請求項6に記載のヒンジ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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