説明

ピギーバック肯定応答/否定応答フィールドインジケータおよびポーリングインジケータを提供する方法および装置

【課題】ピギーバック肯定応答/否定応答(ACK/NACK)(PAN)フィールドインジケータ(PANI)およびポーリングインジケータを提供する方法および装置を提供する。
【解決手段】PANIビット、相対予約ブロック期間(RRBP)ビット、およびEGPRS補助ポーリング(ES/P)フィールドの組合せフィールドが、ポーリング方式と、PANフィールドの存在とを示し、特定のトレーニングシーケンスを使用することによってデータブロック内のPANフィールドの存在を示し、ヘッダを含むデータブロックに対して前方誤り訂正(FEC)コーディングを実施し、ヘッダに対応する符号化ビットを特定のスクランブリングシーケンスでスクランブリングすることによってPANフィールドの存在を示し、ヘッダチェックシーケンス(HCS)を生成し、所定のシーケンスをHCSと混合することによってPANフィールドの存在を示す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、ワイヤレス通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
待ち時間削減は、GSM(登録商標)/EDGE無線アクセスネットワーク(GERAN)で考慮すべき点のうちの1つである。待ち時間削減のために、短縮伝送時間間隔(reduced transmission time interval)(RTTI)と、高速肯定応答/否定応答(ACK/NACK)レポーティング(FANR)という2つの技法が提案された。
【0003】
現在のGERANプロトコルの下で、ネットワークは、ポーリングを介して、移動局からフィードバックデータ(すなわち、ダウンリンクデータパケットのACK/NACK)を得ることができる。ポーリングは、拡張汎用パケット無線サービス(evolved general packet radio service)(EGPRS)補助ポーリング(ES/P)フィールドによって示される。2つのES/Pビットは、相対予約ブロック期間(relative reserved block period)(RRBP)フィールドが有効か否か、および次のアップリンク制御ブロックが何のフィールドを含むかを示す。
【0004】
図1〜3は、それぞれ従来型EGPRSダウンリンク無線リンク制御/メディアアクセス制御(RLC/MAC)ヘッダタイプ1、2、および3を示す。ES/PフィールドとRRBPフィールドはどちらも、3つのすべてのRLC/MACヘッダタイプ内に存在する。表1は、従来型2ビットES/Pフィールドの意味を示す。
【0005】
【表1】

【0006】
従来、ACK/NACKレポートは、RLC/MAC制御ブロックとも呼ばれる明示的メッセージで送信される。ACK/NACKレポートは、一時ブロックフロー(Temporary Block Flow)(TBF)と呼ばれる特定の無線源にアドレス指定される。TBFは、データの単一方向転送をサポートするための、移動局とネットワークとの間の一時的接続である。TBFは一時的であり、データ転送の期間中だけ維持される。
【0007】
あるTBFに対するACK/NACKフィードバックを、別のTBFにアドレス指定される可能性のあるRLC/MACデータブロック上に「ピギーバックする」ことが提案されている。このACK/NACKフィードバックを搬送するフィールドは、「ピギーバックACK/NACK(PAN)フィールド」と呼ばれる。RLC/MACデータブロック内のPANフィールドの存在または欠如が、PANインジケータ(PANI)によって示される。
【0008】
PANIを送信するために、図1〜3に示されるように、ダウンリンクデータパケットヘッダ内に余分なビットを含めることができる。しかし、現在のところ、ダウンリンクデータパケットヘッダ内には利用可能なスペースがない。一方のビットがRRBPフィールド用に使用され、他方のビットがPANI用に使用されるように、従来型2ビットRRBPフィールドを分割することが提案されている。表2および表3は、1ビットRRBPフィールドおよび1ビットPANIフィールドの意味を示す。
【0009】
【表2】

【0010】
【表3】

【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
この提案によれば、ヘッダサイズは同じままである。しかし、ビット組合せに冗長性がある。ES/Pビットが「00」である場合(すなわち、ポーリング要求がないとき)、RRBPビットとPANIビットの組合せは、3つの組合せの浪費を含む。したがって、PANI、RRBP、およびポーリングインジケータのより効率的なシグナリングのための方式を提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0012】
PANIおよびポーリングインジケータを提供する方法および装置が開示される。PANIビット、RRBPビット、およびES/Pフィールドの組合せフィールドが、ポーリング方式と、PANフィールドの存在とを示すことができる。あるいは、特定のトレーニングシーケンスを使用することによってデータブロック内のPANフィールドの存在を示すこともできる。あるいは、ヘッダを含むデータブロックに対して前方誤り訂正(FEC)コーディングを実施することもでき、ヘッダに対応する符号化ビットを特定のスクランブリングシーケンスでスクランブリングすることによってPANフィールドの存在を示すことができる。あるいは、ヘッダチェックシーケンス(HCS)を生成することもでき、所定のシーケンスをHCSと混合することによってPANフィールドの存在が示される。ブロックシーケンス番号2(BSN2)ビットを使用して、PANフィールドの存在を示すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
添付の図面と共に例として与えられる以下の説明から、より詳細な理解を得ることができる。
【図1】従来型EGPRSダウンリンクRLC/MACヘッダタイプ1を示す図である。
【図2】従来型EGPRSダウンリンクRLC/MACヘッダタイプ2を示す図である。
【図3】従来型EGPRSダウンリンクRLC/MACヘッダタイプ3を示す図である。
【図4】第3実施形態による基地局のブロック図である。
【図5】第3実施形態によるWTRUのブロック図である。
【図6】第4実施形態による基地局のブロック図である。
【図7】第4実施形態によるWTRUのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下では、「ワイヤレス送信/受信ユニット(WTRU)」という用語は、限定はしないが、ユーザ装置(UE)、移動局、固定または移動サブスクライバユニット、ページャ、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、コンピュータ、またはワイヤレス環境で動作することのできる他の任意のタイプのユーザ装置を含む。以下では、「基地局」という用語は、限定はしないが、Node−B、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、あるいはワイヤレス環境で動作することのできる他の任意のインターフェーシング装置を含む。
【0015】
第1実施形態によれば、RLC/MACヘッダ内の1ビットPANIフィールド、1ビットRRBPフィールド、および2ビットES/Pフィールドが互いに組み合わされ、ポーリング方式と、データブロック内のPANフィールドの存在とが示される。PANIフィールド、RRBPフィールド、およびES/Pフィールドのビット組合せは、どんな冗長性も有さない。例示的なPANI、RRBP、およびES/Pビットの組合せとその意味が、表4に示される。
【0016】
表4では、左側から見た第1ビットがPANIフィールドであり、第2ビットがRRBPフィールドであり、第3および第4ビットがES/Pフィールドである。第1ビット(すなわちPANIフィールド)が「1」にセットされるとき、第1ビットは、PANフィールドがデータブロック内に含まれることを示し、第1ビットが「0」にセットされる場合、第1ビットは、PANフィールドがデータブロック内に含まれないことを示す。表4のビット組合せは、限定としてではなく一例として与えられるものであり、他の任意の組合せを使用することができ、他の任意の意味をビット組合せと関連付けることができることに留意されたい。
【0017】
【表4】

【0018】
例えば、ビット組合せ0100および1000を使用して、追加のポーリング方式(例えば、従来型RRBPビットを2から1に削減する際に省略されるもの)を指定することができ、あるいはチャネル品質レポート(CQR)および次の部分ビットマップ(Next Partial Bitmap:NPB)の両方を送るのに十分なスペースがないとき、チャネル品質レポート(CQR)または次の部分ビットマップ(NPB)のレポーティングを要求することができる。パラメータMを適切に選ぶことができる。
【0019】
第2実施形態によれば、トレーニングシーケンスが使用されて、RLC/MACデータブロック内のPANフィールドの存在が示される。現行のGERAN仕様の下では、8個のトレーニングシーケンスのうちの1つが、セル内のWTRUとネットワークとの間の通信のために使用される。第2実施形態によれば、8個のトレーニングシーケンスグループが、2つのトレーニングシーケンスを有する各グループと共に定義される。1つのトレーニングシーケンスが、セル内でWTRUとネットワークとの間のすべての通信について使用され、そのトレーニングシーケンスグループ内の別のトレーニングシーケンスを使用することにより、RLC/MACデータブロック内のPANフィールドの存在が示される。
【0020】
第3実施形態によれば、スクランブリングコードが使用されて、RLC/MACデータブロック内のPANフィールドの存在が示される。図4は、第3実施形態による基地局400のブロック図である。基地局400は、データブロック処理エンティティ402、エンコーダ404、スクランブラ406、およびトランシーバ408を含む。データブロック処理エンティティ402は、ヘッダを含むデータブロックを生成する。ヘッダは、ES/PフィールドおよびRRBPフィールドを含む。エンコーダ404は、ヘッダを含むデータブロックに対してFECコーディングを実施する。データブロックがPANフィールドを含まない場合、従来技術と同様に、データブロックがトランシーバ408によって送信される。データブロックがPANフィールドを含む場合、スクランブラ406が、ヘッダに対応する符号化ビットをスクランブリングシーケンスでスクランブリングし、スクランブリングされたビットを含むデータブロックが、トランシーバ408によって送信される。
【0021】
スクランブリングのために、符号化ビットが、事前指定されたスクランブリングシーケンスにmodulo−2加算される。スクランブリングシーケンスの長さは、ヘッダに対応する符号化ビットの長さと同じでよい。スクランブリングシーケンスは固有であり、基地局とWTRUのどちらにも既知である。スクランブリングコードをいくつかの方式で生成することができ、またはスクランブリングコードとオール「ゼロ」シーケンスとの間の距離が最大にされるという基準に従って選択することができる。
【0022】
図5は、第3実施形態によるWTRU500のブロック図である。WTRU500は、トランシーバ502、デコーダ504、デスクランブラ506、およびコントローラ508を含む。トランシーバ502は、基地局400からデータブロックのビットシーケンスを受信する。従来技術と同様に、デコーダ504は、受信されたビットシーケンスに対してFEC復号化を実施する。データブロックがPANフィールドを含まず、したがってヘッダに対応するビットが基地局400でスクランブリングされなかった場合、デコーダ504は、復号化に成功することができる。しかし、データブロックがPANフィールドを含み、したがってヘッダに対応するビットが基地局400でスクランブリングされた場合、受信されたビットシーケンスが、あまりにも多くのビット誤りを有するために拒絶される。受信されたビットシーケンスが拒絶される場合、ヘッダに対応する、受信されたビットが、デスクランブラ506によってスクランブリング解除される(すなわち、スクランブリングシーケンスとmodulo−2加算される)。次いで、ビットシーケンスのスクランブリング解除されたヘッダ部分を伴う、受信されたビットシーケンスが、デコーダ504によって再び復号化される。第2FEC復号化に成功した場合、コントローラ508は、PANフィールドがデータブロック内に含まれることを検出する。
【0023】
第4実施形態によれば、修正後HCSが使用され、PANフィールドの存在が示される。データ転送のための無線ブロックは、1つのRLC/MACヘッダ、HCS、1つまたは複数のRLCデータブロック(複数可)、およびブロックチェックシーケンス(BCS)を含む。データブロックは、PANフィールドおよび任意選択のPACチェックシーケンス(PCS)を含むことができる。HCSは、RLC/MACヘッダのエラー検出のために使用される。HCSは8ビット長でよい。
【0024】
図6は、第4実施形態による基地局600のブロック図である。基地局600は、データブロック処理エンティティ602、HCSエンコーダ604、modulo−2加算器606、およびトランシーバ608を含む。データブロック処理ユニット602は、ヘッダを含むデータブロックを生成する。ヘッダは、ES/PフィールドおよびRRBPフィールドを含む。HCSエンコーダ604はHCSを生成する。無線ブロックがPANフィールドを含まない場合、従来技術と同様に、無線ブロックが、トランシーバ608によって送信される。無線ブロックがPANフィールドを含む場合、modulo−2加算器606は、所定のシーケンスをHCSに加算し、修正後HCSを伴う無線ブロックが、トランシーバ608によって送信される。例えば、所定のシーケンスとしてシーケンス11111111を使用することができる。この場合、HCSビットが反転される。
【0025】
図7は、第4実施形態によるWTRU700のブロック図である。WTRU700は、トランシーバ702、HCSデコーダ704、modulo−2加算器706、およびコントローラ708を含む。トランシーバ702は、基地局600からデータブロックを受信する。HCSデコーダ704は、データブロックの受信されたヘッダと、受信されたHCSで、HCS復号化を実施する。ヘッダがエラーフリーで受信された(すなわち、HCSチェックに合格した)場合、コントローラ708は、RLC/MACデータブロック内にPANが存在しないと想定することができる。HCSチェックに不合格であった場合、受信したヘッダが、modulo−2加算器706によって所定のシーケンスとmodulo−2加算され、HCSチェックが再び実施される。第2HSCチェックに合格した場合、コントローラ708は、ヘッダが正しく、PANフィールドがRLC/MACデータブロック内に含まれると想定することができる。
【0026】
第5実施形態によれば、ブロックシーケンス番号(BSN)を使用して、PANフィールドの存在をシグナリングすることができる。現在のところ、ヘッダは、11ビットBSN1および10ビットBSN2を含む。BSN1が指定されると、BSN2は、BSN1の一定の近傍以内となるように強制される。近傍は、ウィンドウサイズ(WS)によって指定される。従来、10ビットのWSで十分である。第5実施形態によれば、現行のWSが半分にされ、したがってBSN2をシグナリングするのに必要なのは9ビットだけである。ヘッダ内の未使用の第10BSN2ビットを使用して、PANIを示すことができる。
【0027】
実施形態
1.PANIおよびポーリングインジケータを提供する方法。
2.PANIビット、RRBPビット、およびES/Pフィールドを含む組合せフィールドを設定して、ポーリング方式と、データブロック内のPANフィールドの存在とを示すことを含む実施形態1の方法。
3.組合せフィールドを含むデータブロックを送信することを含む実施形態2の方法。
4.PANIおよびポーリングインジケータを検出する方法。
5.データブロックを受信することを含み、データブロックが、PANIビット、RRBPビット、およびES/Pフィールドの組合せフィールドを含む実施形態4の方法。
6.組合せフィールドに基づいて、ポーリング方式と、データブロック内のPANフィールドの存在とを求めることを含む実施形態5の方法。
7.ポーリングインジケータを含むデータブロックを生成することを含む実施形態1の方法。
8.データブロック内のPANフィールドの存在を示すために予約されたトレーニングシーケンスと共にデータブロックを送信することを含む実施形態7の方法。
9.トレーニングシーケンスが、セル内で使用される2つのトレーニングシーケンスのうちの一方である実施形態8の方法。
10.トレーニングシーケンスと、ポーリングインジケータを含むデータブロックとを受信することを含む実施形態4の方法。
11.トレーニングシーケンスがデータブロック内のPANフィールドの存在を示すために予約されたものである場合、データブロックがPANフィールドを含むことを検出することを含む実施形態10の方法。
12.トレーニングシーケンスが、セル内で使用される2つのトレーニングシーケンスのうちの一方である実施形態10〜11のいずれか1つの方法。
13.ヘッダを含むデータブロックを生成することを含み、ヘッダがポーリングインジケータを含む実施形態1の方法。
14.ヘッダを含むデータブロックに対してFECコーディングを実施することを含む実施形態13の方法。
15.データブロックがPANフィールドを含む場合、スクランブリングシーケンスでヘッダに対応する符号化ビットをスクランブリングすることを含む実施形態14の方法。
16.データブロックの符号化ビットを受信することを含む実施形態4の方法。
17.受信された符号化ビットに対してFEC復号化を実施することを含む実施形態16の方法。
18.FEC復号化に失敗した場合、受信された符号化ビットをスクランブリングコードでスクランブリング解除することを含む実施形態17の方法。
19.スクランブリング解除されたビットに対してFEC復号化を実施することを含む実施形態18の方法。
20.スクランブリング解除されたビットに対するFEC復号化に成功した場合、PANフィールドがデータブロック内に含まれることを検出することを含む実施形態19の方法。
21.ヘッダを含むデータブロックを生成することを含み、ヘッダがポーリングインジケータを含む実施形態1の方法。
22.HCSを生成することを含む実施形態21の方法。
23.PANフィールドがデータブロック内に含まれる場合、所定のシーケンスをHCSと混合することを含む実施形態22の方法。
24.データブロックを送信することを含む実施形態23の方法。
25.データブロックを受信することを含む実施形態4の方法。
26.データブロックのヘッダと、データブロック内に含まれるHCSとでHCS復号化を実施することを含む実施形態25の方法。
27.HCSに失敗した場合、所定のシーケンスをHCSと混合することを含む実施形態26の方法。
28.ヘッダおよび混合されたHCSで第2HCS復号化を実施することを含む実施形態27の方法。
29.第2HCS復号化に成功した場合、データブロックがPANフィールドを含むことを検出することを含む実施形態28の方法。
30.PANIおよびポーリングインジケータを提供するように構成された装置。
31.PANIビット、RRBPビット、およびES/Pフィールドを含む組合せフィールドを設定して、ポーリング方式と、データブロック内のPANフィールドの存在とを示すデータブロック処理エンティティを備える実施形態30の装置。
32.組合せフィールドを含むデータブロックを送信するトランシーバを備える実施形態31の装置。
33.PANIおよびポーリングインジケータをサポートする装置。
34.データブロックを受信するトランシーバを備え、データブロックが、PANIビット、RRBPビット、およびES/Pフィールドの組合せフィールドを含む実施形態33の装置。
35.組合せフィールドに基づいて、ポーリング方式と、データブロック内のPANフィールドの存在とを求めるコントローラを備える実施形態34の装置。
36.ポーリングインジケータを含むデータブロックを生成するデータブロック処理エンティティを備える実施形態30の装置。
37.データブロック内のPANフィールドの存在を示すために予約されたトレーニングシーケンスと共にデータブロックを送信するトランシーバを備える実施形態36の装置。
38.トレーニングシーケンスが、セル内で使用される2つのトレーニングシーケンスのうちの一方である実施形態37の装置。
39.トレーニングシーケンスと、ポーリングインジケータを含むデータブロックとを受信するトランシーバを備える実施形態33の装置。
40.トレーニングシーケンスがデータブロック内のPANフィールドの存在を示すために予約されたものである場合、データブロックがPANフィールドを含むことを検出するコントローラを備える実施形態39の装置。
41.トレーニングシーケンスが、セル内で使用される2つのトレーニングシーケンスのうちの一方である実施形態39〜40のいずれか1つの装置。
42.ヘッダを含むデータブロックを生成するデータブロック処理エンティティを備え、ヘッダがポーリングインジケータを含む実施形態30の装置。
43.ヘッダを含むデータブロックに対してFECコーディングを実施することを含む実施形態42の装置。
44.データブロックがPANフィールドを含む場合、スクランブリングシーケンスでヘッダに対応する符号化ビットをスクランブリングするスクランブラを備える実施形態43の装置。
45.スクランブリングされたビットを含むデータブロックを送信するトランシーバを備える実施形態44の装置。
46.データブロックの符号化ビットを受信するトランシーバを備える実施形態33の装置。
47.受信された符号化ビットに対してFEC復号化を実施するデコーダを備える実施形態46の装置。
48.FEC復号化に失敗した場合、受信された符号化ビットをスクランブリングコードでスクランブリング解除するデスクランブラを備え、スクランブリング解除されたビットがデコーダで復号化される実施形態47の装置。
49.スクランブリングされたビットに対するFEC復号化に成功した場合、PANフィールドがデータブロック内に含まれることを検出するコントローラを備える実施形態48の装置。
50.ヘッダを含むデータブロックを生成するデータブロック処理エンティティを備え、ヘッダがポーリングインジケータを含む実施形態30の装置。
51.HCSを生成するエンコーダを備える実施形態50の装置。
52.PANフィールドがデータブロック内に含まれる場合、所定のシーケンスをHCSと混合するmodulo−2加算器を備える実施形態51の装置。
53.データブロックを送信するトランシーバを備える実施形態52の装置。
54.データブロックを受信するトランシーバを備える実施形態33の装置。
55.データブロックのヘッダと、データブロック内に含まれるHCSとでHCS復号化を実施するデコーダを備える実施形態54の装置。
56.HCSに失敗した場合、所定のシーケンスをHCSと混合するmodulo−2加算器を備え、第2HCS復号化が、ヘッダおよび混合されたHCSでデコーダによって実施される実施形態55の装置。
57.第2HCS復号化に成功した場合、データブロックがPANフィールドを含むことを検出するコントローラを備える実施形態56の装置。
58.PANIを提供する方法。
59.PANフィールドを含むデータブロックを生成することを含む実施形態58の方法。
60.BSN2ビットのうちの1つを設定して、データブロック内のPANフィールドの存在を示すことを含む実施形態59の方法。
61.データブロックを送信することを含む実施形態60の方法。
62.PANIを検出する方法。
63.データブロックを受信することを含む実施形態62の方法。
64.BSN2ビットのうちの1つに基づいて、データブロック内のPANフィールドの存在を検出することを含む実施形態63の方法。
65.PANIを提供する装置。
66.PANフィールドを含むデータブロックを生成し、BSN2ビットのうちの1つを設定して、データブロック内のPANフィールドの存在を示すデータブロック処理エンティティを備える実施形態65の装置。
67.データブロックを送信するトランシーバを備える実施形態66の装置。
68.PANIを検出する装置。
69.データブロックを受信するトランシーバを備える実施形態68の装置。
70.BSN2ビットのうちの1つに基づいて、データブロック内のPANフィールドの存在を検出するコントローラを備える実施形態69の装置。
【0028】
上記では特徴および要素を特定の組合せで説明したが、各特徴または要素を他の機能および要素なしに単独で使用することができ、あるいは他の機能および要素と様々に組み合わせて、または組み合わせずに使用することができる。本明細書で与えられる方法またはフローチャートを、汎用コンピュータまたはプロセッサで実行するためにコンピュータ可読記憶媒体内に組み込まれたコンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアとして実装することができる。コンピュータ可読記憶媒体の例は、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリ装置、内蔵ハードディスクや取外し可能ディスクなどの磁気媒体、光磁気媒体、CD−ROMディスクやデジタルバーサタイルディスク(DVD)などの光媒体を含む。
【0029】
適切なプロセッサは、例えば、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、任意のタイプの集積回路(IC)、および/または状態マシンを含む。
【0030】
ソフトウェアに関連するプロセッサを使用して、ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)、ユーザ装置(UE)、端末、基地局、無線ネットワークコントローラ(RNC)、または任意のホストコンピュータで使用される無線周波数トランシーバを実装することができる。カメラ、ビデオカメラモジュール、ビデオフォン、スピーカフォン、バイブレーション装置、スピーカ、マイクロフォン、テレビジョントランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、キーボード、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)無線ユニット、液晶ディスプレイ(LCD)ディスプレイユニット、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ、および/または任意のワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)モジュールまたは超広帯域(UWB)モジュールなどのハードウェアおよび/またはソフトウェアで実装されたモジュールと共にWTRUを使用することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
高速肯定応答/否定応答レポーティング(FANR)動作の方法であって、
前記方法は、
無線リンク制御/メディアアクセス制御(RLC/MAC)ヘッダ及び対応するRLC/MACデータブロックを含む一時ブロックフロー(Temporary Block Flow)(TBF)を受信するステップであって、前記RLC/MACヘッダは、肯定応答/否定応答(ACK/NACK)ポーリング方式に関する情報と、前記対応するRLC/MACデータブロックのピギーバックACK/NACK(PAN)フィールドの存在又は欠如とを同時に示す連続4ビットを含み、前記連続4ビットのうち1ビットが前記対応するRLC/MACデータブロックの前記PANフィールドの存在又は欠如を示すように割り当てられ、前記PANフィールドの存在又は欠如を示すように割り当てられたビットと前記連続4ビットのうち残りの3ビットとの複数のビット組合せのそれぞれは、前記ACK/NACKポーリング方式と前記対応するRLC/MACデータブロックの前記PANフィールドの存在又は欠如との異なる組合せを示す、受信するステップと、
前記ACK/NACKポーリング方式と前記対応するRLC/MACデータブロックの前記PANフィールドの存在又は欠如とを識別するように前記RLC/MACヘッダの前記連続4ビットを処理するステップと
を備えたことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記連続4ビットの前記ACK/NACKポーリング方式に関する前記情報は、相対予約ブロック期間(RRBP)インジケータ及び拡張汎用パケット無線サービス(E−GPRS)補助ポーリング(ES/P)インジケータを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記RLC/MACデータブロックの前記PANフィールドは、第1の無線送信/受信ユニット(WTRU)にアドレス指定され、前記RLC/MACデータブロックのデータは、第2のWTRUにアドレス指定されていることを特徴とする請求項1に記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2013−70424(P2013−70424A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−275084(P2012−275084)
【出願日】平成24年12月17日(2012.12.17)
【分割の表示】特願2010−507603(P2010−507603)の分割
【原出願日】平成20年5月7日(2008.5.7)
【出願人】(596008622)インターデイジタル テクノロジー コーポレーション (871)
【Fターム(参考)】