説明

ピッキング設備

【課題】作業箇所においてピッキング作業を円滑に行い易いピッキング設備を提供する。
【解決手段】第1搬送手段4を、作業箇所におけるピッキング作業に適したピッキング姿勢に対して姿勢が異なる非ピッキング姿勢の物品Wの姿勢をピッキング姿勢に姿勢変更する姿勢変更手段11を備え、姿勢変更手段11にてピッキング姿勢に姿勢変更した物品Wを収納棚1に搬送するように構成し、第2搬送手段5を、収納棚1に搬送されたピッキング姿勢の物品Wをピッキング姿勢を維持した状態で収納棚1から作業箇所に搬送するように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品収納用の収納棚に物品を搬送する第1搬送手段と、前記収納棚からピッキング作業用の作業箇所に物品を搬送する第2搬送手段とが設けられているピッキング設備に関する。
【背景技術】
【0002】
かかるピッキング設備は、ピッキング作業により小分けする小分け物品を複数収納した容器等を物品とし、その物品を第1搬送手段にて収納棚に搬送して物品を一旦収納棚に収納しておき、ピッキング作業を行う物品を必要に応じて第2搬送手段にて収納棚から作業箇所に搬送し、作業箇所に搬送された物品に対して作業者やロボットにてピッキング作業を行い、物品から小分け物品を取り出すようになっている。
【0003】
そして、このようなピッキング設備において、従来では、第1搬送手段にて物品を収納棚に搬送するとき、並びに、第2搬送手段にて物品を収納棚から作業箇所に搬送するときのいずれの場合も、搬送する物品の姿勢を維持した状態で物品が搬送されており、ピッキング設備に搬入された物品は、その姿勢を維持した状態で作業箇所に搬送されていた(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−023770号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば、作業箇所において平面視形状が矩形状の物品に対して作業者が作業箇所と対向した姿勢でピッキング作業を行う場合、物品の長手方向が作業者の左右方向に沿う姿勢であれば、作業者は物品の奥側(物品の短手方向の作業者から遠い側)まで手が届き易くピッキング作業を行い易いものであるが、物品の長手方向が作業者の前後方向に沿う姿勢であれば、作業者は物品の奥側(物品の長手方向の作業者から遠い側)まで手が届き難くピッキング作業を行い難い。このように、作業箇所における物品の姿勢がピッキング作業に適した姿勢(以下、ピッキング姿勢と称する)であると、物品に対してピッキング作業を円滑に行い易いが、作業箇所における物品の姿勢が、ピッキング姿勢に対して姿勢が異なりピッキング作業に適さない姿勢(以下、非ピッキング姿勢と称する)であると、物品に対してピッキング作業を円滑に行い難い。
【0006】
そこで、第2搬送手段に、非ピッキング姿勢の物品をピッキング姿勢に姿勢変更させる姿勢変更手段を備えさせて、ピッキング設備に搬入された物品が非ピッキング姿勢の場合、第2搬送手段にて物品を収納棚から作業箇所に搬送する途中に姿勢変更手段にて物品の姿勢をピッキング姿勢に姿勢変更させ、ピッキング姿勢に姿勢変更させた物品を作業箇所に搬送することが考えられる。
【0007】
しかし、第2搬送手段にて物品を作業箇所に搬送する途中に姿勢変更させた場合、例えば、姿勢変更手段にて適確に物品の姿勢を変更させるために、第2搬送手段による物品の搬送速度を減速させた状態で物品の姿勢を変更させる、又は、第2搬送手段による物品の搬送を停止した状態で物品の姿勢を変更させる等により、第2搬送手段にて物品を作業箇所に搬送する搬送時間が長くなる可能性があるため、物品が到着するまで待機する時間が長くなることによってピッキング作業が円滑に行えない虞がある。
【0008】
本発明は、上記実状に鑑みて為されたものであって、その目的は、作業箇所においてピッキング作業を円滑に行い易いピッキング設備を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明にかかるピッキング設備は、物品収納用の収納棚に物品を搬送する第1搬送手段と、前記収納棚からピッキング作業用の作業箇所に物品を搬送する第2搬送手段とが設けられているものであって、その第1特徴構成は、
前記第1搬送手段が、前記作業箇所におけるピッキング作業に適したピッキング姿勢に対して姿勢が異なる非ピッキング姿勢の物品の姿勢を前記ピッキング姿勢に姿勢変更する姿勢変更手段を備え、前記姿勢変更手段にて前記ピッキング姿勢に姿勢変更した物品を前記収納棚に搬送するように構成され、前記第2搬送手段が、前記収納棚に搬送された前記ピッキング姿勢の物品を前記ピッキング姿勢を維持した状態で前記収納棚から前記作業箇所に搬送するように構成されている点にある。
【0010】
すなわち、第1搬送手段にて物品を収納棚に搬送するときに、非ピッキング姿勢の物品は姿勢変更手段にてピッキング姿勢に姿勢変更されるため、収納棚に収納されている物品はピッキング姿勢となっている。そして、収納棚に収納されている物品の姿勢がピッキング姿勢であるため、第2搬送手段にて物品を収納棚から作業箇所に搬送するときは、その搬送の途中に物品の姿勢を変更しなくても物品をピッキング姿勢で作業箇所に搬送することができる。
【0011】
よって、第2搬送手段にて収納棚から作業箇所に物品を搬送する途中に物品の姿勢を変更する必要がなく、例えば、物品の姿勢変更を適確に行うために第2搬送手段の搬送を停止させる又は第2搬送手段の搬送速度を減速させる必要がないため、第2搬送手段にて収納棚から作業箇所に物品を迅速に搬送することができ、第2搬送手段による物品の搬送時間が短くなることによって作業箇所において物品が到着するまで待機する時間が短くなり、作業箇所におけるピッキング作業を円滑に行うことができる。
【0012】
従って、作業箇所における物品の姿勢がピッキング作業を行い易いピッキング姿勢であること、並びに、作業箇所において物品が到着するまで待機する時間が短いことにより、作業箇所においてピッキング作業を円滑に行うことができる。このように、作業箇所においてピッキング作業を円滑に行うことができるピッキング設備を提供することができるに至った。
【0013】
本発明にかかるピッキング設備の第2特徴構成は、第1特徴構成において、前記第1搬送手段が、前記収納棚の前方に形成された移動用通路に隣接する物品受け渡し箇所に物品を搬送する搬送コンベアと、前記搬送コンベアによる物品搬送途中又は前記物品受け渡し箇所において前記物品の姿勢をピッキング姿勢に姿勢変更する前記姿勢変更手段と、前記移動用通路をその長手方向に沿って移動して前記物品受け渡し箇所に位置する物品を前記ピッキング姿勢を維持した状態で前記物品受け渡し箇所から前記収納棚に搬送するスタッカークレーンとを備えて構成されている点にある。
【0014】
すなわち、非ピッキング姿勢の物品は、搬送コンベアにて物品受け渡し箇所に搬送される途中又は物品受け渡し箇所において姿勢変更手段にてピッキング姿勢に姿勢変更され、姿勢変更手段にてピッキング姿勢に姿勢変更された物品がスタッカークレーンにて搬送される。このように、スタッカークレーンにて搬送される物品は、姿勢変更手段にて予めピッキング姿勢に姿勢変更されており、スタッカークレーンにて物品を物品受け渡し箇所から収納棚に搬送するときは、物品の姿勢を変更しなくても物品をピッキング姿勢で収納棚に搬送することができる。
【0015】
よって、スタッカークレーンに姿勢変更手段を備える必要がないため、昇降台上に姿勢変更手段を備えてその昇降台上で物品の姿勢を変更できるように構成した場合に比べて、スタッカークレーンの構成の簡素化を図ることができる。
【0016】
本発明にかかるピッキング設備の第3特徴構成は、第2特徴構成において、前記姿勢変更手段が、前記物品受け渡し箇所に設けられ、前記搬送コンベアが、前記ピッキング姿勢の物品と前記非ピッキング姿勢の物品とを搬送可能に構成され、且つ、前記非ピッキング姿勢の物品を前記姿勢変更手段に受け渡す姿勢変更用受け渡し部と、前記ピッキング姿勢の物品を前記姿勢変更手段を介さずに前記搬送コンベアから直接に前記スタッカークレーンに受け渡す姿勢維持用受け渡し部とを備えて構成されている点にある。
【0017】
すなわち、搬送コンベアにて搬送される非ピッキング姿勢の物品は、姿勢変更用受け渡し部から姿勢変更手段に受け渡され、姿勢変更手段にてピッキング姿勢に姿勢変更された後、スタッカークレーンに受け渡される。また、搬送コンベアにて搬送されるピッキング姿勢の物品は、姿勢維持用受け渡し部から直接にスタッカークレーンに受け渡される。
【0018】
よって、例えば、小さな物品が搬送コンベアにて非ピッキング姿勢で搬送され、大きな物品が搬送コンベアにてピッキング姿勢で搬送されている場合、大きな物品は姿勢変更手段を介さずに直接にスタッカークレーンに受け渡されるため、姿勢変更手段は大きな物品を受け入れる必要がなく小さな物品を受入可能な大きさに構成すればよいので、大きな物品と小さな物品との両方を受け入れ可能に構成した場合に比べて、姿勢変更手段の小型化を図ることができる。従って、姿勢変更手段の小型化を図ることができるピッキング設備を提供することができるに至った。
【0019】
本発明にかかるピッキング設備の第4特徴構成は、第2又は第3特徴構成において、物品として、平面視形状が矩形状に形成されて長手方向が前記移動用通路の横幅方向に沿う姿勢が前記ピッキング姿勢となる小型物品と、平面視形状が矩形状で且つ前記小型物品より長手方向の長さが長く形成されて長手方向が前記移動用通路の長手方向に沿う姿勢が前記ピッキング姿勢となる大型物品とがあり、前記搬送コンベアが、前記小型物品をその長手方向が前記移動用通路の長手方向に沿う前記非ピッキング姿勢で前記移動用通路に沿って搬送し、且つ、前記大型物品をその長手方向が前記移動用通路の長手方向に沿う前記ピッキング姿勢で前記移動用通路に沿って搬送するように構成され、前記姿勢変更手段が、物品を縦軸芯周りに回転させることにより前記非ピッキング姿勢の物品の姿勢を前記ピッキング姿勢に姿勢変更可能に構成され、前記第1搬送手段が、前記非ピッキング姿勢で前記搬送コンベアにて搬送される前記小型物品を、前記姿勢変更手段にて回転させて姿勢を前記ピッキング姿勢に切り換えた後に前記スタッカークレーンにて収納棚に搬送し、且つ、前記ピッキング姿勢で前記搬送コンベアにて搬送される前記大型物品を、前記姿勢変更手段にて回転させずに前記スタッカークレーンにて前記収納棚に搬送するように構成されている点にある。
【0020】
すなわち、搬送コンベアにて小型物品と大型物品との夫々を搬送する場合、いずれも長手方向が搬送コンベアの搬送方向に沿う姿勢であり、その搬送コンベアにて搬送される小型物品や大型物品のコンベア横幅方向の大きさは、大型物品をその長手方向がコンベア横幅方向に沿う姿勢で搬送した場合の大型物品のコンベア横幅方向の大きさより小さくなるため、このように大型物品をその長手方向がコンベア横幅方向に沿う姿勢で搬送した場合に比べて、搬送コンベアの横幅を小さくでき、搬送コンベアの小型化を図ることができる。
【0021】
また、搬送コンベアが、小型物品及び大型物品を移動用通路の長手方向に沿って搬送するように構成されていることから、長手方向が移動用通路の横幅方向に沿う姿勢がピッキング姿勢の小型物品は、非ピッキング姿勢で搬送コンベアにて搬送されており、長手方向が移動用通路の長手方向に沿う姿勢がピッキング姿勢の大型物品は、ピッキング姿勢で搬送コンベアにて搬送されている。そして、小型物品は、姿勢変更手段にてピッキング姿勢に姿勢変更された後、スタッカークレーンに受け渡されるが、大型物品は、姿勢変更手段にて姿勢変更されずにスタッカークレーンに受け渡される。よって、第3特徴構成のように搬送コンベアに姿勢変更用受け渡し部と姿勢維持用受け渡し部とを備えさせた場合、姿勢変更手段は大型物品を受け入れる必要がなく小型物品を受入可能な大きさに構成すればよいので、姿勢変更手段の小型化を図ることができる。
【0022】
本発明にかかるピッキング設備の第5特徴構成は、第2〜第4特徴構成のいずれか1つにおいて、前記搬送コンベアと前記収納棚と前記作業箇所とが上下方向に重なる状態で設けられている点にある。
【0023】
すなわち、搬送コンベアと収納棚と作業箇所とを上下方向に重なる状態で設けることにより、これら搬送コンベアと収納棚と作業箇所とを設ける際の床面の占有面積を小さくすることができるため、ピッキング設備の省スペース化を図ることができる。
【0024】
本発明にかかるピッキング設備の第6特徴構成は、第2〜第5特徴構成のいずれか1つにおいて、前記作業箇所が、前記移動用通路に隣接する状態で設けられ、前記スタッカークレーンが、前記収納棚から前記作業箇所に物品を搬送するように構成されて前記第2搬送手段を兼用している点にある。
【0025】
すなわち、作業箇所が、前記移動用通路に隣接する状態で設けられることにより、スタッカークレーンが収納棚から作業箇所に物品を搬送することができ、スタッカークレーンに第2搬送手段を兼用させることができる。そして、このようにスタッカークレーンに第2搬送手段を兼用させることで、スタッカークレーンとは別に第2搬送手段としての搬送装置を設ける必要がなくなるため、ピッキング設備の構成の簡素化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】ピッキング設備の平面図
【図2】ピッキング設備の正面図
【図3】小型物品の搬送作用図
【図4】大型物品の搬送作用図
【図5】制御ブロック図
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、ピッキング設備には、物品収納用の収納棚1と、ピッキング作業用の作業箇所2に設けられた流動棚3と、収納棚1に物品Wを搬送する第1搬送手段4と、収納棚1から作用箇所2の流動棚3に物品Wを搬送する第2搬送手段5とが設けられており、ピッキング設備に搬入される物品Wを第1搬送手段4にて収納棚1に搬送して物品Wを一旦収納棚1に収納しておき、ピッキング作業を行う物品Wを必要に応じて第2搬送手段5にて収納棚1から流動棚3にピッキング姿勢で搬送するように構成されている。
【0028】
収納棚1と流動棚3とは、収納棚1が上方に位置する形態で上下方向に重なる状態で設けられており、収納棚1の前方には移動用通路6が棚横幅方向に沿って形成され、収納棚1の後方には作業者がピッキング作業を行う作業者用箇所7が棚横幅方向に沿って形成されている。また、作業者用箇所7に対して収納棚1や流動棚3が位置する側の反対側には、ピッキング作業により物品Wから小分けされた小分け物品をピッキング設備から搬出する搬出用コンベア8が設けられている。
【0029】
そして、図2に示すように、流動棚3は、物品Wが移動用通路6側から作業者用箇所7側に流動するように、流動方向が移動用通路6の横幅方向に沿う状態で且つ作業者用通路7側ほど下方に位置する傾斜姿勢で設けられており、第2搬送手段5が物品Wを流動棚3の上流側端部に供給し、作業者用箇所7の作業者が流動棚3の下流側端部の物品Wに対して流動棚3と対向した姿勢でピッキング作業を行うように構成されている。
【0030】
図1に示すように、物品Wとして、平面視形状が矩形状に形成されて長手方向が移動用通路6の横幅方向に沿う姿勢がピッキング姿勢となる小型物品WSと、平面視形状が矩形状で且つ小型物品WSより長手方向の長さが長く形成されて長手方向が移動用通路6の長手方向に沿う姿勢がピッキング姿勢となる大型物品WLとがある。ちなみに、小型物品WSは、カートンケース等の容器であり、大型物品WLは、番重(ばんじゅう)等の容器であり、これら小型物品WSや大型物品WLには、ピッキング作業により小分けされる小分け物品が多数収納されている。
【0031】
そして、大型物品WLのピッキング姿勢は、その長手方向が移動用通路6の長手方向に沿う姿勢であり、大型物品WLがピッキング姿勢で流動棚3に供給されると、その大型物品WLは長手方向が流動棚3の横幅方向に沿い且つ短手方向が流動棚3の流動方向に沿う姿勢となる。つまり、大型物品WLのピッキング姿勢をこのような姿勢として、長手方向が移動用通路6の横幅方向に沿う姿勢を大型物品WLのピッキング姿勢とした場合に比べて、ピッキング作業を行う作業者から大型物品WLの奥側(大型物品WLの短手方向の作業者から遠い側)までの距離を近くすることで、作業者用箇所7でピッキング作業を行う作業者は大型物品WLの奥側まで手が届き易くピッキング作業が行い易くなっている。
【0032】
また、小型物品WSのピッキング姿勢は、その長手方向が移動用通路6の横幅方向に沿う姿勢であり、小型物品WSがピッキング姿勢で流動棚3に供給されると、その小型物品WSは長手方向が流動棚3の長手方向に沿い且つ短手方向が流動棚3の横幅方向に沿う姿勢となる。つまり、小型物品WSのピッキング姿勢をこのような姿勢として、長手方向が移動用通路6の長手方向に沿う姿勢を小型物品WSのピッキング姿勢とした場合に比べて、小型物品WSを流動棚3の横幅方向に数多く並べることができるようにすることで、作業者用箇所7でピッキング作業を行う作業者は数多くの小型物品WSに対してピッキング作業が行い易くなっている。
【0033】
そして、図1に示すように、小型物品WSの短手方向の長さは、大型物品WLの長手方向の長さと略半分の長さとなっており、ピッキング姿勢の大型物品WLが3つ並べて収納される収納棚1及び流動棚3の横幅内に、ピッキング姿勢の小型物品WSを6つ並べて収納できるようになっている。また、小型物品WSの長手方向の長さは、大型物品WLの短手方向の長さと略同じ長さとなっている。
【0034】
次に、第1搬送手段4及び第2搬送手段5について説明を加える。
第1搬送手段4は、ピッキング姿勢に対して姿勢が異なる非ピッキング姿勢の物品Wの姿勢をピッキング姿勢に姿勢変更する姿勢変更手段11を備え、姿勢変更手段11にてピッキング姿勢に姿勢変更された物品Wを収納棚1に搬送するように構成されている。第2搬送手段5は、収納棚1に搬送されたピッキング姿勢の物品Wをピッキング姿勢を維持した状態で収納棚1から作業箇所2に搬送するように構成されている。
【0035】
第1搬送手段4は、移動用通路6に隣接する物品受け渡し箇所12に物品Wを搬送する搬送コンベア13と、物品受け渡し箇所12において物品Wの姿勢をピッキング姿勢に姿勢変更する姿勢変更手段11と、移動用通路6をその長手方向に沿って移動して物品受け渡し箇所12に位置する物品Wをピッキング姿勢を維持した状態で物品受け渡し箇所12から収納棚1に搬送するスタッカークレーン14とを備えて構成されている。
【0036】
図1に示すように、搬送コンベア13は、小型物品WSをその長手方向が移動用通路6の長手方向に沿う非ピッキング姿勢で移動用通路6に沿って搬送し、且つ、大型物品WLをその長手方向が移動用通路6の長手方向に沿うピッキング姿勢で移動用通路6に沿って搬送するように構成されており、ピッキング姿勢の物品Wである大型物品WLと非ピッキング姿勢の物品Wである小型物品WSとを移動用通路6に沿って搬送するように移動用通路6に沿って設けられている。また、搬送コンベア13は、収納棚1や作業箇所2の上方に位置しており、搬送コンベア13が最も上方に位置する形態で搬送コンベア13と収納棚1と作業箇所2が上下に重なる状態で設けられている。
【0037】
そして、図3及び図4に示すように、搬送コンベア13は、小型物品WSを姿勢変更手段11に受け渡す姿勢変更用受け渡し部13aと、大型物品WLを姿勢変更手段11を介さずに搬送コンベア13から直接にスタッカークレーン14に受け渡す姿勢維持用受け渡し部13bとを備えて構成されている。姿勢変更用受け渡し部13aは、搬送コンベア13の搬送下手側端部に備えられ、姿勢維持用受け渡し部13bは、搬送コンベア13の搬送途中に備えられている。
【0038】
姿勢変更手段11は、物品受け渡し箇所12に設けられており、搬送コンベア13から搬送されてきた物品Wを回転支持台11aにて載置支持し、その回転支持台11aを縦軸心周りに回転させて物品Wを縦軸芯周りに回転させることにより、非ピッキング姿勢の物品Wをピッキング姿勢に姿勢変更可能に構成されている。ちなみに、物品受け渡し箇所12も搬送コンベア13と同様に、収納棚1や作業箇所2の上方に位置している。
【0039】
図2に示すように、スタッカークレーン14は、移動用通路6をその長手方向に沿って走行する走行台車15と、走行台車15に立設された昇降マストに昇降自在に案内支持される昇降台16と、昇降台16に支持されたクランプ式の移載装置17とを備えて構成されている。そして、スタッカークレーン14は、走行台車15の走行、昇降台16の昇降、及び、移載装置17の作動により、姿勢変更手段11に載置支持されている物品Wを物品受け渡し箇所12から収納棚1に搬送し、且つ、搬送コンベア13の姿勢維持用受け渡し部13bに載置支持されている物品Wを搬送コンベア13から収納棚1に搬送するように構成されている。
【0040】
また、スタッカークレーン14は、小型物品WS及び大型物品WLをピッキング姿勢で昇降台16に載置支持して、そのピッキング姿勢を維持した状態で小型物品WSや大型物品WLを搬送するように構成されており、スタッカークレーン14には、物品Wを縦軸芯周りに回転させる回転手段等の物品Wの姿勢を変更させる手段は備えられていない。そして、クランプ式の移載装置17は、小型物品WSを短手方向にクランプ可能で且つ大型物品WLを長手方向にクランプ可能に構成されるとともに、昇降台16上で移動用経路6の横幅方向に沿って移動することで昇降台16と収納棚1等との間で物品Wを移載可能に構成されている。
【0041】
つまり、図3に示すように、第1搬送手段4は、非ピッキング姿勢で搬送コンベア13にて搬送される小型物品WSを、姿勢維持用受け渡し部13bを通過させて姿勢変更用受け渡し部13aまで搬送して、姿勢変更用受け渡し部13aから姿勢変更手段11に受け渡し(図3(a)参照)、姿勢変更手段11にてピッキング姿勢に姿勢変更させた後(図3(b)参照)、スタッカークレーン14にてピッキング姿勢を維持した状態で収納棚1に搬送する(図3(c)参照)ように構成されている。また、図4に示すように、第1搬送手段4は、ピッキング姿勢で搬送コンベア13にて搬送される大型物品WLを、姿勢維持用受け渡し部13bまで搬送し(図4(a)参照)、姿勢変更手段11にて姿勢変更させずに、スタッカークレーン14にてピッキング姿勢を維持した状態で収納棚1に搬送する(図4(b)参照)ように構成されている。
【0042】
第2搬送手段5については、第1搬送手段4におけるスタッカークレーン14が、収納棚1から作業箇所2の流動棚3に物品Wを搬送可能に構成されおり、このスタッカークレーン14が第2搬送手段5に兼用されている。つまり、図3及び図4に示すように、スタッカークレーン14は、上述の如くピッキング姿勢の物品Wを収納棚1に搬送し(図3(c)及び図4(b)参照)、且つ、その収納棚1に搬送されたピッキング姿勢の物品Wをピッキング姿勢を維持した状態で収納棚1から作業箇所2の流動棚3に搬送する(図3(d)及び図4(c)参照)ように構成されている。
【0043】
次に、ピッキング設備の制御構成について説明する。図5に示すように、ピッキング設備には、上位コントローラ21からの入庫指令に基づいて第1搬送手段4の作動を制御し、且つ、出庫指令手段22の出庫指令に基づいて第2搬送手段5の作動を制御する制御手段23が設けられている。
【0044】
上位コントローラ21からの入庫指令には、入庫対象の物品Wが小型物品WSか大型物品WLかを示す物品情報が関連付けられており、制御手段23は、入庫指令から入庫対象の物品Wが小型物品WSか大型物品WLかを判別できるようになっている。また、出庫指令手段22は、作業者用箇所7に設けられており、作業者の操作により出庫指令が指令されるように構成されている。
【0045】
つまり、制御手段23は、上位コントローラ21から小型物品WSの入庫指令が指令された場合は、外部から入庫された非ピッキング姿勢の小型物品WSを搬送コンベア13にて搬送して姿勢変更用受け渡し部13aから姿勢変更手段11に受け渡し、その小型物品WSを姿勢変更手段11にて縦軸芯周りに90°回転させてピッキング姿勢に姿勢変更させた後、そのピッキング姿勢の小型物品WSをスタッカークレーン14にて収納棚1に搬送するべく、第1搬送手段4の作動を制御するように構成されている。
【0046】
また、制御手段23は、上位コントローラ21から大型物品WLの入庫指令が指令された場合は、外部から入庫されたピッキング姿勢の大型物品WLを、搬送コンベア13にて姿勢維持用受け渡し部13bに搬送し、そのピッキング姿勢の大型物品WLをスタッカークレーン14にて収納棚1に搬送するべく、第1搬送手段4の作動を制御するように構成されている。
【0047】
そして、制御手段23は、出庫指令手段22にて小型物品WSの出庫指令が指令された場合は、ピッキング姿勢で収納棚1に収納されている小型物品WSを作業箇所2の流動棚3に搬送し、また、出庫指令手段22にて大型物品WLの出庫指令が指令された場合は、ピッキング姿勢で収納棚1に収納されている大型物品WLを作業箇所2の流動棚3に搬送するべく、第2搬送手段5の作動を制御するように構成されている。
【0048】
このように、小型物品WSのように非ピッキング姿勢の物品Wを収納棚1に搬送させる際に物品Wの姿勢を姿勢変更手段11にてピッキング姿勢に姿勢変更させておくことにより、収納棚1に収納された物品Wは小型物品WSや大型物品WLに関らず全てピッキング姿勢で収納されており、収納棚1に収納されている物品Wを作業箇所2に搬送する際に物品Wの姿勢を変更させる必要がなく、迅速に収納棚1の物品Wを作業箇所2に搬送することができるようになっている。
【0049】
〔別実施形態〕
(1) 上記実施形態では、物品受け渡し箇所12に姿勢変更手段11を設けて、物品受け渡し箇所12において姿勢変更手段11にて非ピッキング姿勢の物品Wをピッキング姿勢に姿勢変更するようにしたが、搬送コンベア13の搬送経路途中に姿勢変更手段11を設けて、搬送コンベア13による物品搬送途中において姿勢変更手段11にて非ピッキング姿勢の物品Wをピッキング姿勢に姿勢変更させるようにしてもよく、また、スタッカークレーン14の昇降台16上に姿勢変更手段11を設けて、スタッカークレーン14による物品搬送途中において姿勢変更手段11にて非ピッキング姿勢の物品Wをピッキング姿勢に姿勢変更させるようにしてもよい。
【0050】
(2) 上記実施形態では、第1搬送手段4を、搬送コンベア13と姿勢変更手段11とスタッカークレーン14とを備えて構成したが、搬送コンベア13に代えて移動台車を設ける、又は、スタッカークレーン14に代えて移動用通路6を昇降移動自在な昇降体と物品W及び移載装置17を支持して昇降体上を移動用通路6の長手方向に沿って移動自在な移動体とを備えた搬送装置を備える等、第1搬送手段4の構成は適宜変更してもよい。
【0051】
(3) 上記実施形態では、搬送コンベア13を、姿勢変更用受け渡し部13aと姿勢維持用受け渡し部13bとを備えて構成し、非ピッキング姿勢の物品Wは姿勢変更手段11に受け渡し、ピッキング姿勢の物品Wは直接にスタッカークレーン14に受け渡すようにしたが、搬送コンベア13を、姿勢変更用受け渡し部13aと姿勢維持用受け渡し部13bとのうちの姿勢変更用受け渡し部13aのみを備えて構成し、非ピッキング姿勢の物品W並びにピッキング姿勢の物品Wを姿勢変更手段11に受け渡すように構成してもよい。ちなみに、このように搬送コンベア13を構成した場合、姿勢変更手段11は、非ピッキング姿勢の物品Wを搬送コンベア13から受け取ったときは、その姿勢をピッキング姿勢に姿勢変更した後にスタッカークレーン14に受け渡し、ピッキング姿勢の物品Wを搬送コンベア13から受け取ったときは、その姿勢を変更せずにスタッカークレーン14に受け渡すように構成する。
【0052】
(4) 上記実施形態では、搬送コンベア13を、少なくとも搬送下手側部分(図1に図示する部分)において物品Wを移動用通路6の長手方向に沿って搬送するように構成したが、搬送コンベア13を、搬送下手側部分において物品Wを移動用通路6の横幅方向に沿って搬送するように構成してもよい。ちなみに、この場合、搬送コンベア13にて、小型物品WSをピッキング姿勢で搬送し、且つ、大型物品WLを非ピッキング姿勢で搬送することで、上記実施形態と同様に搬送コンベア13の横幅を小さくできる。
【0053】
(5) 上記実施形態では、搬送コンベア13を、その搬送経路の途中に姿勢維持用受け渡し部13bを備えて、非ピッキング姿勢の物品Wとピッキング姿勢の物品Wとを同じ搬送経路に沿って搬送するように構成したが、搬送コンベア13を、非ピッキング姿勢の物品Wを姿勢変更用受け渡し部13aに搬送する搬送経路と、ピッキング姿勢の物品Wを姿勢維持用受け渡し部13bに搬送する搬送経路とを各別に備えて、非ピッキング姿勢の物品Wとピッキング姿勢の物品Wとを異なる搬送経路に沿って搬送するように構成してもよい。具体的には、例えば、搬送コンベア13として、搬送下手側端部に姿勢変更用受け渡し部13aを備えて非ピッキング姿勢の物品Wを搬送する非ピッキング用の搬送コンベア13と、搬送下手側端部に姿勢維持用受け渡し部13bを備えてピッキング姿勢の物品Wを搬送するピッキング姿勢用の搬送コンベア13との夫々を備えてもよい。
【0054】
(6) 上記実施形態では、搬送コンベア13にて、ピッキング姿勢の物品Wと非ピッキング姿勢の物品Wとを搬送したが、搬送コンベア13にて、非ピッキング姿勢の物品Wのみを搬送してもよい。つまり、例えば、搬送コンベア13にて小型物品WSと大型物品WLとを搬送する場合、小型物品WSを非ピッキング姿勢で搬送するとともに、大型物品WLも非ピッキング姿勢で搬送してもよい。
【0055】
(7) 上記実施形態では、物品Wとして、小型物品WSと大型物品WLとの大きさの異なる複数種類の物品Wを搬送したが、物品Wとして、全て同じ大きさの単一種類の物品Wを搬送してもよい。また、物品Wとして、平面視形状が矩形状の物品Wを搬送したが、物品Wとして、平面視形状が円形状等の他の形状の物品Wを搬送してもよい。
【0056】
(8) 上記実施形態では、搬送コンベア13と収納棚1と作業箇所2とを上下方向に重なる状態で設けたが、例えば、収納棚1と作業箇所2とを上下方向に並べ、搬送コンベア13を収納棚1や作業箇所2と移動用通路6の長手方向に並べる状態で設ける、又は、搬送コンベア13と収納棚1とを移動用通路6の長手方向に並べ、作業箇所2を搬送コンベア13や収納棚1に対して移動用通路6を間に挟んだ反対側に移動用通路6の横幅方向に並べる状態で設ける等、搬送コンベア13と収納棚1と作業箇所2との一部又は全部を移動用通路6の長手方向や横幅方向に並べる状態で設けてもよい。
【0057】
(9) 上記実施形態では、スタッカークレーン14を第2搬送手段5に兼用したが、スタッカークレーン14と第2搬送手段5と各別に設けてもよい。具体的には、例えば、スタッカークレーン14の移動用通路6、収納棚1、第2搬送手段5としての第2スタッカークレーンの第2移動用通路、作業箇所2の順に移動用通路6の横幅方向に並べて備え、第2スタッカークレーンにて、収納棚1に収納されたピッキング姿勢の物品Wをピッキング姿勢を維持した状態で作業箇所2に搬送するように構成してもよい。
【0058】
(10) 上記実施形態では、小型物品WSのピッキング姿勢を、その長手方向が移動用通路6の横幅方向に沿う姿勢とし、大型物品WLのピッキング姿勢を、その長手方向が移動用通路6の長手方向に沿う姿勢としたが、例えば、作業箇所2において物品Wに対して作業者が作業箇所2の横側方からピッキング作業を行う場合では、小型物品WSのピッキング姿勢を、その長手方向が移動用通路6の長手方向に沿う姿勢とし、大型物品WLのピッキング姿勢を、その長手方向が移動用通路6の横幅方向に沿う姿勢とする等、小型物品WSのピッキング姿勢や大型物品WLのピッキング姿勢をピッキング作業の状況に応じて適宜変更してもよい。
【符号の説明】
【0059】
1 収納棚
2 作業箇所
4 第1搬送手段
5 第2搬送手段
6 移動用通路
11 姿勢変更手段
12 物品受け渡し箇所
13 搬送コンベア
13a 姿勢変更用受け渡し部
13b 姿勢維持用受け渡し部
14 スタッカークレーン
W 物品
WL 大型物品
WS 小型物品

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品収納用の収納棚に物品を搬送する第1搬送手段と、
前記収納棚からピッキング作業用の作業箇所に物品を搬送する第2搬送手段とが設けられているピッキング設備であって、
前記第1搬送手段が、前記作業箇所におけるピッキング作業に適したピッキング姿勢に対して姿勢が異なる非ピッキング姿勢の物品の姿勢を前記ピッキング姿勢に姿勢変更する姿勢変更手段を備え、前記姿勢変更手段にて前記ピッキング姿勢に姿勢変更した物品を前記収納棚に搬送するように構成され、
前記第2搬送手段が、前記収納棚に搬送された前記ピッキング姿勢の物品を前記ピッキング姿勢を維持した状態で前記収納棚から前記作業箇所に搬送するように構成されているピッキング設備。
【請求項2】
前記第1搬送手段が、前記収納棚の前方に形成された移動用通路に隣接する物品受け渡し箇所に物品を搬送する搬送コンベアと、前記搬送コンベアによる物品搬送途中又は前記物品受け渡し箇所において前記物品の姿勢をピッキング姿勢に姿勢変更する前記姿勢変更手段と、前記移動用通路をその長手方向に沿って移動して前記物品受け渡し箇所に位置する物品を前記ピッキング姿勢を維持した状態で前記物品受け渡し箇所から前記収納棚に搬送するスタッカークレーンとを備えて構成されている請求項1記載のピッキング設備。
【請求項3】
前記姿勢変更手段が、前記物品受け渡し箇所に設けられ、
前記搬送コンベアが、前記ピッキング姿勢の物品と前記非ピッキング姿勢の物品とを搬送可能に構成され、且つ、前記非ピッキング姿勢の物品を前記姿勢変更手段に受け渡す姿勢変更用受け渡し部と、前記ピッキング姿勢の物品を前記姿勢変更手段を介さずに前記搬送コンベアから直接に前記スタッカークレーンに受け渡す姿勢維持用受け渡し部とを備えて構成されている請求項2記載のピッキング設備。
【請求項4】
物品として、平面視形状が矩形状に形成されて長手方向が前記移動用通路の横幅方向に沿う姿勢が前記ピッキング姿勢となる小型物品と、平面視形状が矩形状で且つ前記小型物品より長手方向の長さが長く形成されて長手方向が前記移動用通路の長手方向に沿う姿勢が前記ピッキング姿勢となる大型物品とがあり、
前記搬送コンベアが、前記小型物品をその長手方向が前記移動用通路の長手方向に沿う前記非ピッキング姿勢で前記移動用通路に沿って搬送し、且つ、前記大型物品をその長手方向が前記移動用通路の長手方向に沿う前記ピッキング姿勢で前記移動用通路に沿って搬送するように構成され、
前記姿勢変更手段が、物品を縦軸芯周りに回転させることにより前記非ピッキング姿勢の物品の姿勢を前記ピッキング姿勢に姿勢変更可能に構成され、
前記第1搬送手段が、前記非ピッキング姿勢で前記搬送コンベアにて搬送される前記小型物品を、前記姿勢変更手段にて回転させて姿勢を前記ピッキング姿勢に切り換えた後に前記スタッカークレーンにて収納棚に搬送し、且つ、前記ピッキング姿勢で前記搬送コンベアにて搬送される前記大型物品を、前記姿勢変更手段にて回転させずに前記スタッカークレーンにて前記収納棚に搬送するように構成されている請求項2又は3記載のピッキング設備。
【請求項5】
前記搬送コンベアと前記収納棚と前記作業箇所とが上下方向に重なる状態で設けられている請求項2〜4のいずれか1項に記載のピッキング設備。
【請求項6】
前記作業箇所が、前記移動用通路に隣接する状態で設けられ、前記スタッカークレーンが、前記収納棚から前記作業箇所に物品を搬送するように構成されて前記第2搬送手段を兼用している請求項2〜5のいずれか1項に記載のピッキング設備。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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