説明

ピラゾール−4−カルボキサミド誘導体、その製造方法及びそれを有効成分とする農園芸用殺菌剤

【課題】
本発明の課題は、作物の栽培に害を及ぼす各種病害菌に対して高い防除効果を示し、かつ、作物に対する高い安全性と優れた環境保全性を併せ持つ新規殺菌剤を提供することにある。
【解決手段】
ピラゾール−4−カルボン酸誘導体(2)と4−アミノピラゾール誘導体(3)を縮合させることにより、殺菌剤の有効成分として有用なピラゾール−4−カルボキサミド誘導体(1)を得ることができる。
【化1】

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、農園芸場面における有害な病害菌の防除に有効なピラゾール−4−カルボキサミド誘導体及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、農園芸分野では、各種病害の防除を目的とした多くの農園芸用殺菌剤が開発され実用に供されているが、効果、スペクトル、あるいは残効性等の点において必ずしも満足すべきものではない。また、施用回数や施用薬量の低減等の社会的要請を充分満足しているとは言えない。
【0003】
また、従来汎用されてきた農園芸用殺菌剤に対して抵抗性を獲得した病害菌の出現も問題となっている。病害菌が未だ抵抗性を獲得していない農薬もあるが、これらは一般に施用薬量や施用回数が多く、環境汚染等の観点から好ましいものではない。従って、従来の殺菌剤に抵抗性を獲得した各種病害に対しても低薬量で十分な防除効果を示し、しかも環境への悪影響が少ない新規な農園芸用殺菌剤の開発が切望されている。
【0004】
さらに、近い将来予想される世界人口増加に伴う食糧危機の解消には、重要作物の生産性向上が必要不可欠である。安定した食糧の供給には、その作物栽培時に障害となる病害菌の経済的かつ効率のよい防除が必要であり、その解決策となる新しい農園芸用殺菌剤の開発がますます重要となっている。
【0005】
これまで、殺菌活性を有する多くのピラゾール−4−カルボキサミド誘導体が知られており、例えば、特許文献1や特許文献2などに記載の化合物が農園芸用の殺菌剤として使用されている。しかし、本発明の、アミド窒素原子上にピラゾール−4−イル基を有するピラゾール−4−カルボキサミド誘導体の中には実用化されている殺菌剤はこれまでにはない。
【0006】
また、本発明の、アミド窒素原子上にピラゾール−4−イル基を有するピラゾール−4−カルボキサミド誘導体と類似した構造を有する化合物もいくつか知られている。しかし、これらの化合物は、ピラゾール−4−イル基のピラゾール環1位がアルキル基である点で本発明のピラゾール−4−カルボキサミド誘導体とは全く異なる。一方、ピラゾール−4−イル基のピラゾール環1位に無置換フェニル基を有するN−(3,5−ジメチル−1−フェニルピラゾール−4−イル)−1−メチルピラゾール−4−カルボキサミド(CAS登録番号1060984−13−5)が唯一知られているが、この化合物を含め、これらのピラゾール−4−カルボキサミド誘導体の合成法や生物活性については一切報告されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平2−131481号公報
【特許文献2】特開2001−151770号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の課題は、作物の栽培に害を及ぼす各種病害菌のみならず、従来の殺菌剤に抵抗性を示す病害菌に対しても高い防除効果と広い殺菌スペクトルを有し、かつ、作物に対する高い安全性と優れた環境保全性を併せ持つ新しい農園芸用殺菌剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者等は上記の課題を解決すべく鋭意検討した結果、一般式(1)で示されるピラゾール−4−カルボキサミド誘導体が、上記課題を解決し得る優れた殺菌活性を有する化合物であることを見いだし、本発明を完成させるに至った。
【0010】
すなわち本発明は、一般式(1)
【0011】
【化1】

【0012】
(式中、Rは炭素数1から6のアルキル基を表す。Rは炭素数1から6のアルキル基又は炭素数1から6のハロアルキル基を表す。Rは水素原子又はハロゲン原子を表す。Rは水素原子、ハロゲン原子、炭素数1から6のアルキル基又は炭素数1から6のハロアルキル基を表す。Arは、ハロゲン原子、炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のアルコキシ基、炭素数1から6のハロアルキル基、炭素数1から6のハロアルコキシ基もしくは炭素数1から6のアルキルチオ基で置換されていてもよいフェニル基;ハロゲン原子、炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のアルコキシ基もしくは炭素数1から6のハロアルキル基で置換されていてもよいピリジル基;ハロゲン原子もしくは炭素数1から6のアルキル基で置換されていてもよいチエニル基;又は炭素数1から6のアルキル基で置換されていてもよいフリル基を表す。Xは水素原子、ハロゲン原子、炭素数1から6のアルキル基又は炭素数1から6のハロアルキル基を表す。nは1から4の整数を表す。nが2以上のとき、Xは同一でも相異なっていてもよい。)で示されるピラゾール−4−カルボキサミド誘導体に関するものである。
【0013】
また本発明は、一般式(1)において、R及びRが各々独立に炭素数1から4のハロアルキル基であるピラゾール−4−カルボキサミド誘導体に関する。さらには、本発明は、Rがジフルオロメチル基又はトリフルオロメチル基であり、Rがトリフルオロメチル基であるピラゾール−4−カルボキサミド誘導体に関するものである。
【0014】
また本発明は、一般式(1)において、Arがハロゲン原子で置換されていてもよいフェニル基であり、Xがハロゲン原子であるピラゾール−4−カルボキサミド誘導体に関する。さらに本発明は、一般式(1)において、R及びRが各々独立に炭素数1から4のハロアルキル基であり、Arがハロゲン原子で置換されていてもよいフェニル基であり、Xがハロゲン原子であるピラゾール−4−カルボキサミド誘導体に関する。さらには本発明は、一般式(1)において、Rがジフルオロメチル基又はトリフルオロメチル基であり、Rがトリフルオロメチル基であり、Arがハロゲン原子で置換されていてもよいフェニル基であり、Xがハロゲン原子であるピラゾール−4−カルボキサミド誘導体に関するものである。
【0015】
また本発明は、一般式(2)
【0016】
【化2】

【0017】
(式中、Rは炭素数1から6のアルキル基を表す。Rは炭素数1から6のアルキル基又は炭素数1から6のハロアルキル基を表す。Rは水素原子又はハロゲン原子を表す。Yは脱離基を表す。)で示されるピラゾール−4−カルボン酸誘導体と、一般式(3)
【0018】
【化3】

【0019】
(式中、Rは水素原子、ハロゲン原子、炭素数1から6のアルキル基又は炭素数1から6のハロアルキル基を表す。Arは、ハロゲン原子、炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のアルコキシ基、炭素数1から6のハロアルキル基、炭素数1から6のハロアルコキシ基もしくは炭素数1から6のアルキルチオ基で置換されていてもよいフェニル基;ハロゲン原子、炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のアルコキシ基もしくは炭素数1から6のハロアルキル基で置換されていてもよいピリジル基;ハロゲン原子もしくは炭素数1から6のアルキル基で置換されていてもよいチエニル基;又は炭素数1から6のアルキル基で置換されていてもよいフリル基を表す。Xは水素原子、ハロゲン原子、炭素数1から6のアルキル基又は炭素数1から6のハロアルキル基を表す。nは1から4の整数を表す。nが2以上のとき、Xは同一でも相異なっていてもよい。)で示される4−アミノピラゾール誘導体を縮合させることを特徴とする、一般式(1)
【0020】
【化4】

【0021】
(式中、R、R、R、R、Ar、X及びnは前記と同じ意味を表す。)で示されるピラゾール−4−カルボキサミド誘導体の製造方法に関するものである。
【0022】
さらに本発明は、一般式(1)
【0023】
【化5】

【0024】
(式中、Rは炭素数1から6のアルキル基を表す。Rは炭素数1から6のアルキル基又は炭素数1から6のハロアルキル基を表す。Rは水素原子又はハロゲン原子を表す。Rは水素原子、ハロゲン原子、炭素数1から6のアルキル基又は炭素数1から6のハロアルキル基を表す。Arは、ハロゲン原子、炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のアルコキシ基、炭素数1から6のハロアルキル基、炭素数1から6のハロアルコキシ基もしくは炭素数1から6のアルキルチオ基で置換されていてもよいフェニル基;ハロゲン原子、炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のアルコキシ基もしくは炭素数1から6のハロアルキル基で置換されていてもよいピリジル基;ハロゲン原子もしくは炭素数1から6のアルキル基で置換されていてもよいチエニル基;又は炭素数1から6のアルキル基で置換されていてもよいフリル基を表す。Xは水素原子、ハロゲン原子、炭素数1から6のアルキル基又は炭素数1から6のハロアルキル基を表す。nは1から4の整数を表す。nが2以上のとき、Xは同一でも相異なっていてもよい。)で示されるピラゾール−4−カルボキサミド誘導体を有効成分とする農園芸用殺菌剤に関するものである。
【0025】
以下に本発明をさらに詳細に説明する。
【0026】
で表される炭素数1から6のアルキル基としては、直鎖状、分枝状もしくは環状のいずれであってもよく、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、シクロプロピルメチル基、シクロブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、2−ペンチル基、3−ペンチル基、2−メチルブチル基、シクロペンチル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、2−エチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基等を例示することができる。殺菌剤としての活性が強い点で、Rは炭素数1から4のアルキル基が好ましく、さらにメチル基が好ましい。
【0027】
で表される炭素数1から6のアルキル基としては、直鎖状、分枝状又は環状のいずれであってもよく、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、シクロプロピルメチル基、シクロブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、2−ペンチル基、3−ペンチル基、2−メチルブチル基、シクロペンチル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、2−エチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基等を例示することができる。Rで表される炭素数1から6のハロアルキル基としては、直鎖状、分枝状又は環状のいずれであってもよく、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2−フルオロエチル基、2,2−ジフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、パーフルオロペンチル基、パーフルオロヘキシル基、クロロメチル基、2−クロロエチル基、ブロモメチル基、2−ブロモエチル基、ブロモジフルオロメチル基等を例示することができる。殺菌剤としての効果が高い点で、Rは炭素数1から4のハロアルキル基が好ましく、さらに、ジフルオロメチル基又はトリフルオロメチル基が好ましく、水素原子がさらに好ましい。
【0028】
で表されるハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子等を例示することができる。殺菌剤としての効果が高い点で、Rは水素原子、フッ素原子又は塩素原子が好ましい。
【0029】
で表されるハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子等を例示することができる。Rで表される炭素数1から6のアルキル基としては、直鎖状、分枝状又は環状のいずれであってもよく、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、シクロプロピルメチル基、シクロブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、2−ペンチル基、3−ペンチル基、2−メチルブチル基、シクロペンチル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、2−エチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基等を例示することができる。Rで表される炭素数1から6のハロアルキル基としては、直鎖状、分枝状又は環状のいずれであってもよく、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2−フルオロエチル基、2,2−ジフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、パーフルオロペンチル基、パーフルオロヘキシル基、クロロメチル基、2−クロロエチル基、ブロモメチル基、2−ブロモエチル基、ブロモジフルオロメチル基等を例示することができる。殺菌剤としての効果が高い点で、Rは炭素数1から4のハロアルキル基が好ましく、さらに、トリフルオロメチル基が好ましい。
【0030】
Arで表される、置換されていてもよいフェニル基は、ハロゲン原子、炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のアルコキシ基、炭素数1から6のハロアルキル基、炭素数1から6のハロアルコキシ基もしくは炭素数1から6のアルキルチオ基で置換されていてもよいフェニル基を表し、該ハロゲン原子としてはフッ素原子、塩素原子、臭素原子などを;該炭素数1から6のアルキル基としては、直鎖状、分枝状又は環状のいずれであってもよく、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、シクロブチル基、シクロプロピルメチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、2−ペンチル基、3−ペンチル基、2−メチルブチル基、シクロペンチル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、2−エチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基、2−シクロプロピルシクロプロピル基等を;該炭素数1から6のアルコキシ基としては、直鎖状、分枝状又は環状のいずれであってもよく、メトキシ基、エトキシ基、プロピルオキシ基、イソプロピルオキシ基、シクロプロピルメチルオキシ基、ブチルオキシ基、イソブチルオキシ基、s−ブチルオキシ基、ペンチルオキシ基、シクロペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基等を;該炭素数1から6のハロアルキル基としては、直鎖状、分枝状又は環状のいずれであってもよく、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2−フルオロエチル基、2,2−ジフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、パーフルオロペンチル基、パーフルオロヘキシル基、クロロメチル基、2−クロロエチル基、ブロモメチル基、2−ブロモエチル基、ブロモジフルオロメチル基等を;該炭素数1から6のハロアルコキシ基としては、直鎖状、分枝状又は環状のいずれであってもよく、ジフルオロメチルオキシ基、ブロモジフルオロメチルオキシ基、トリフルオロメチルオキシ基、2,2,2−トリフルオロエチルオキシ基、ペンタフルオロエチルオキシ基、3−フルオロプロピルオキシ基、3,3,3−トリフルオロプロピルオキシ基、クロロメチル基、2−クロロエチル基、2−ブロモエチル基等を;該炭素数1から6のアルキルチオ基としては、直鎖状、分枝状又は環状のいずれであってもよく、メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、イソプロピルチオ基、ブチルチオ基、イソブチルチオ基等を例示することができる。殺菌剤としての効果が高い点で、Arはハロゲン原子又は炭素数1から4のハロアルキル基で置換されたフェニル基が好ましい。
【0031】
Arで表されるピリジル基としては2−ピリジル基、3−ピリジル基又は4−ピリジル基を例示することができる。これらのピリジル基は、ハロゲン原子、炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のアルコキシ基又は炭素数1から6のハロアルキル基で置換されていてもよく、該ハロゲン原子としてはフッ素原子、塩素原子、臭素原子などを;該炭素数1から6のアルキル基としては、直鎖状、分枝状又は環状のいずれであってもよく、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、シクロブチル基、シクロプロピルメチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、2−ペンチル基、3−ペンチル基、2−メチルブチル基、シクロペンチル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、2−エチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基、2−シクロプロピルシクロプロピル基等を;該炭素数1から6のアルコキシ基としては、直鎖状、分枝状又は環状のいずれであってもよく、メトキシ基、エトキシ基、プロピルオキシ基、イソプロピルオキシ基、シクロプロピルメチルオキシ基、ブチルオキシ基、イソブチルオキシ基、s−ブチルオキシ基、ペンチルオキシ基、シクロペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基等を;該炭素数1から6のハロアルキル基としては、直鎖状、分枝状又は環状のいずれであってもよく、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2−フルオロエチル基、2,2−ジフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、パーフルオロペンチル基、パーフルオロヘキシル基、クロロメチル基、2−クロロエチル基、ブロモメチル基、2−ブロモエチル基、ブロモジフルオロメチル基等を例示することができる。殺菌剤としての効果が高い点で、Arはハロゲン原子、炭素数1から4のアルキル基、炭素数1から4のアルコキシ基又は炭素数1から4のハロアルキル基で置換されたピリジル基が好ましい。
【0032】
Arで表されるチエニル基としては2−チエニル基又は3−チエニル基を例示することができる。これらのチエニル基は、ハロゲン原子又は炭素数1から6のアルキル基で置換されていてもよく、該ハロゲン原子としてはフッ素原子、塩素原子、臭素原子などを;該炭素数1から6のアルキル基としては、直鎖状、分枝状又は環状のいずれであってもよく、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、シクロブチル基、シクロプロピルメチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、2−ペンチル基、3−ペンチル基、2−メチルブチル基、シクロペンチル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、2−エチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基、2−シクロプロピルシクロプロピル基等を例示することができる。殺菌剤としての効果が高い点で、Arはハロゲン原子で置換されたチエニル基が好ましい。
【0033】
Arで表されるフリル基としては2−フリル基又は3−フリル基を例示することができる。これらのフリル基は炭素数1から6のアルキル基で置換されていてもよく、該炭素数1から6のアルキル基としては、直鎖状、分枝状又は環状のいずれであってもよく、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、シクロブチル基、シクロプロピルメチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、2−ペンチル基、3−ペンチル基、2−メチルブチル基、シクロペンチル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、2−エチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基、2−シクロプロピルシクロプロピル基等を例示することができる。
【0034】
Arで表されるフェニル基、ピリジル基、チエニル基及びフリル基の、ピラゾール環1位のベンゼン環上における置換位置に特に制限はなく、オルト位、メタ位又はパラ位のいずれの位置に置換していてもよいが、優れた殺菌活性を与える点で、オルト位が好ましい。
【0035】
Arで表される、置換されていてもよいフェニル基のさらに具体的な例としては、フェニル基、2−クロロフェニル基、3−クロロフェニル基、4−クロロフェニル基、2−フルオロフェニル基、3−フルオロフェニル基、4−フルオロフェニル基、3−ヨードフェニル基、2−クロロ−4−フルオロフェニル基、2−クロロ−5−フルオロフェニル基、3−クロロ−4−フルオロフェニル基、4−クロロ−3−フルオロフェニル基、2,3−ジクロロフェニル基、2,4−ジクロロフェニル基、2,5−ジクロロフェニル基、3,4−ジクロロフェニル基、3,5−ジクロロフェニル基、2,3−ジフルオロフェニル基、2,4−ジフルオロフェニル基、2,5−ジフルオロフェニル基、2,6−ジフルオロフェニル基、3,4−ジフルオロフェニル基、3,5−ジフルオロフェニル基、2,3,4−トリフルオロフェニル基、2,4,5−トリフルオロフェニル基、2,4,6−トリフルオロフェニル基、3,4,5−トリフルオロフェニル基、2−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基、4−メチルフェニル基、2−クロロ−4−メチルフェニル基、2−クロロ−5−メチルフェニル基、3−クロロ−4−メチルフェニル基、4−クロロ−3−メチルフェニル基、2−フルオロ−4−メチルフェニル基、2−フルオロ−5−メチルフェニル基、3−フルオロ−4−メチルフェニル基、4−フルオロ−2−メチルフェニル基、4−フルオロ−3−メチルフェニル基、5−フルオロ−2−メチルフェニル基、2,3−ジメチルフェニル基、2,4−ジメチルフェニル基、2,5−ジメチルフェニル基、2,6−ジメチルフェニル基、3,4−ジメチルフェニル基、3,5−ジメチルフェニル基、2−エチルフェニル基、3−エチルフェニル基、4−エチルフェニル基、2−イソプロピルフェニル基、3−イソプロピルフェニル基、4−イソプロピルフェニル基、3−t−ブチルフェニル基、4−t−ブチルフェニル基、4−ペンチルフェニル基、4−イソブチルフェニル基、2−(1,3−ジメチルブチル)フェニル基、2−トリフルオロメチルフェニル基、3−トリフルオロメチルフェニル基、4−トリフルオロメチルフェニル基、2−クロロ−4−トリフルオロメチルフェニル基、2−クロロ−5−トリフルオロメチルフェニル基、4−クロロ−2−トリフルオロメチルフェニル基、4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル基、2−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニル基、2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル基、4−フルオロ−2−トリフルオロメチルフェニル基、4−フルオロ−3−トリフルオロメチルフェニル基、2,4−ビス(トリフルオロメチル)フェニル基、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル基、2−メトキシフェニル基、3−メトキシフェニル基、4−メトキシフェニル基、2−フルオロ−3−メトキシフェニル基、2−フルオロ−6−メトキシフェニル基、3−フルオロ−4−メトキシフェニル基、5−フルオロ−2−メトキシフェニル基、3−フルオロ−4−エトキシフェニル基、2−エトキシフェニル基、3−エトキシフェニル基、4−エトキシフェニル基、4−イソプロピルオキシフェニル基、2−トリフルオロメトキシフェニル基、3−トリフルオロメトキシフェニル基、4−トリフルオロメトキシフェニル基、2−フルオロ−4−トリフルオロメトキシフェニル基、3−フルオロ−4−トリフルオロメトキシフェニル基、2−メチルチオフェニル基、3−メチルチオフェニル基、4−メチルチオフェニル基、3−エチルチオフェニル基、3−イソプロピルチオフェニル基、3−フルオロ−4−メチルチオフェニル基等を例示することができる。
【0036】
Arで表される、置換されていてもよいピリジル基のさらに具体的な例としては、2−ピリジル基、3−クロロ−2−ピリジル基、3−ブロモ−2−ピリジル基、3,5−ジクロロ−2−ピリジル基、3,5−ジフルオロ−2−ピリジル基、3,5,6−トリフルオロ−2−ピリジル基、3−クロロ−5−トリフルオロメチル−2−ピリジル基、4−メチル−2−ピリジル基、5−メチル−2−ピリジル基、6−メチル−2−ピリジル基、6−メトキシ−2−ピリジル基、3−ピリジル基、2−クロロ−3−ピリジル基、6−クロロ−3−ピリジル基、2−フルオロ−3−ピリジル基、6−フルオロ−3−ピリジル基、2−メトキシ−3−ピリジル基、4−メトキシ−3−ピリジル基、5−メトキシ−3−ピリジル基、6−メトキシ−3−ピリジル基、2,4−ジクロロ−3−ピリジル基、2,6−ジメトキシ−3−ピリジル基、4−ピリジル基、2−クロロ−4−ピリジル基、3−クロロ−4−ピリジル基、3−フルオロ−4−ピリジル基、3−メトキシ−4−ピリジル基、2,3−ジクロロ−4−ピリジル基、3,5−ジクロロ−4−ピリジル基等を例示することができる。
【0037】
Arで表される置換されていてもよいチエニル基のさらに具体的な例としては、2−チエニル基、3−チエニル基、5−クロロ−2−チエニル基、5−ブロモ−2−チエニル基、3−メチル−2−チエニル基、4−メチル−2−チエニル基、5−メチル−2−チエニル基、3−チエニル基、4−メチル−3−チエニル基等を例示することができる。
【0038】
Arで表される置換されていてもよいフリル基のさらに具体的な例としては、2−フリル基、5−メチル−2−フリル基,3−フリル基等を例示することができる。
【0039】
Xで表されるハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を例示することができる。Xで表される炭素数1から6のアルキル基としては、直鎖状、分枝状又は環状のいずれであってもよく、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、シクロブチル基、シクロプロピルメチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、2−ペンチル基、3−ペンチル基、2−メチルブチル基、シクロペンチル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、2−エチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基、2−シクロプロピルシクロプロピル基等を例示することができる。Xで表される炭素数1から6のハロアルキル基としては、直鎖状、分枝状又は環状のいずれであってもよく、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2−フルオロエチル基、2,2−ジフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、パーフルオロペンチル基、パーフルオロヘキシル基、クロロメチル基、2−クロロエチル基、ブロモメチル基、2−ブロモエチル基、ブロモジフルオロメチル基等を例示することができる。殺菌剤としての効果が高い点で、Xはハロゲン原子、炭素数1から4のアルキル基又は炭素数1から4のハロアルキル基が好ましい。
【0040】
Yで表される脱離基としては、塩素原子や臭素原子等のハロゲン原子;水酸基;ピバロイルオキシ基やエトキシカルボニルオキシ基等の置換オキシ基を例示することができる。簡便に製造することができる点で、塩素原子が好ましい。
【0041】
次に本発明のピラゾール−4−カルボキサミド誘導体の製造方法について詳細に説明する。
【0042】
本発明のピラゾール−4−カルボキサミド誘導体(1)は、下記反応式で示した方法により製造することができる。
【0043】
【化6】

【0044】
(式中、R、R、R、R、Ar、X、Y及びnは前記と同じ意味を表す。)
すなわち、本発明の製造方法(工程−1)は、ピラゾール−4−カルボン酸誘導体(2)を、4−アミノピラゾール誘導体(3)と縮合させることにより、本発明のピラゾール−4−カルボキサミド誘導体(1)を製造する方法である。
【0045】
脱離基Yがハロゲン原子の場合、工程−1は塩基の存在下に実施することが好ましい。ハロゲン原子としては簡便に製造することができる塩素原子が好ましい。塩基としては、アルカリ金属塩基やアルカリ土類金属塩基等の無機塩基、アルカリ金属カルボン酸塩あるいは有機塩基を用いることができる。さらに具体的に、アルカリ金属塩基やアルカリ土類金属塩基等の無機塩基としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム等の水酸化物、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の炭酸塩等を例示することができる。アルカリ金属カルボン酸塩としては、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム等を例示することができる。有機塩基としては、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N−メチルピロリジン、N−メチルピペラジン、N−メチルモルホリン、ピリジン等の第三級アミン類を例示することができる。中でも目的物の収率が良く、安価である点で、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の無機塩基、トリエチルアミン、トリブチルアミン等の第三級アミン類が好ましい。
【0046】
塩基の使用量に特に制限はないが、反応基質に対して1から5等量、好ましくは1から2等量用いることにより、収率よく目的物を得ることができる。
【0047】
脱離基Yが水酸基の場合、工程−1は脱水剤の存在下に実施することが好ましい。脱水剤としては、ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジイソプロピルカルボジイミド、1−エチル−3−(3’−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド等を例示することができる。脱水剤の使用量に特に制限はなく、反応基質に対して1から3等量、好ましくは1から1.5等量用いることにより、収率よく目的物を得ることができる。本反応においては、場合によってはトリエチルアミンや4−ジメチルアミノピリジンのような塩基の存在下に反応を行うこともできる。
【0048】
また、脱離基Yがピバロイルオキシ基やエトキシカルボニルオキシ基等の置換オキシ基の場合は、特に塩基を用いなくても反応が進行するが、塩基存在下に反応を行うこともできる。塩基としては上記の塩基を例示することができる。
【0049】
工程−1の反応は溶媒中で実施することが好ましい。用いることができる溶媒としては、反応条件によっても異なるが、反応に害を及ぼさない溶媒であれば使用することができ、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素系溶媒、ジエチルエ−テル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン等のエ−テル系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン系溶媒、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、酢酸エチル、プロピオン酸エチル、ブタン酸エチル、炭酸ジメチル、炭酸ジエチル等のエステル類、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N−メチルピロリドン等のアミド類、ジメチルスルホキシド(DMSO)、あるいはこれらの混合溶媒を使用することができる。中でも目的物の収率や選択性が良く、安価である点で、トルエン、ジクロロメタン、クロロホルム、酢酸エチル、あるいはこれらの混合溶媒が好ましい。反応溶媒の使用量に特に制限はない。
【0050】
また、工程−1の反応は、0から150℃、好ましくは20から100℃から適宜選ばれた反応温度で実施することにより、収率よく目的物を得ることができる。反応時間に特に制限はない。
【0051】
反応終了後は、通常の操作により本発明のピラゾール−4−カルボキサミド誘導体(1)を得ることができ、必要な場合は、再結晶やカラムクロマトグラフィー等により精製することもできる。
【0052】
本発明の製造方法(工程−1)の原料として用いるピラゾール−4−カルボン酸誘導体(2)は、国際公開WO06−090778号公報、J.Heterocyclic Chem,27,243−245(1990)あるいはAust.J.Chem,36,135−147(1983)等に記載の方法により容易に合成できる。
【0053】
また、もう一方の原料である4−アミノピラゾール誘導体(3)は、例えばJ.Heterocyclic Chem,25,555−558(1988)に記載の方法を利用して合成することができるが、下記に例示した方法により製造することができる。
【0054】
すなわち、2−アルコキシメチレン−β−ケトエステル又は2−(ジメチルアミノ)メチレン−β−ケトエステルと、臭素原子を有する置換フェニルヒドラジン類又はその塩酸塩から製造できるピラゾール−4−カルボン酸エステル(4)を加水分解し、得られたカルボン酸(5)を酸クロリドや活性エステル(6)に変換し、次いでアジ化ナトリウムと縮合させてアシルアジド(7)とした。このものを、例えば、t−ブチルアルコールのようなアルコール類の存在下にクルチウス転位させることによってカルバミン酸エステル(8)へと誘導した。このものを、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム等のパラジウム触媒と炭酸ナトリウム等の塩基の存在下に、Ar−B(OH)やAr−B(Pin)(式中、Arは前記と同じ意味を表す。Pinはピナコラト基を表す。)などのホウ素試薬とカップリングさせることにより、ピラゾール環1位フェニル基上の臭素原子の置換した位置に、所望の芳香族基(Ar)を導入したカルバミン酸エステル(9)を得た。次いで、カルバミン酸エステルの加水分解と脱炭酸反応を同時に行うことにより、目的の4−アミノピラゾール誘導体(3)製造することができる(下記参考例参照)。
【0055】
【化7】

【0056】
(式中、R、Ar、X、Y及びnは前記と同じ意味を表す。Rは炭素数1から4のアルコキシ基又はジメチルアミノ基を、Rは炭素数1から4のアルキル基を表す。)
また、あらかじめ所望の芳香族基(Ar)が置換したフェニルヒドラジン類と、2−アルコキシメチレン−β−ケトエステル又は2−(ジメチルアミノ)メチレン−β−ケトエステルとの環化縮合により製造できるピラゾール−4−カルボン酸エステル(4’)を加水分解し、得られたカルボン酸(5’)を酸クロリドや活性エステル(6’)に変換し、次いでアジ化ナトリウムと縮合させてアシルアジド(7’)とした。このものをt−ブチルアルコールのようなアルコール類の存在下にクルチウス転位させることによってカルバミン酸エステル(8’)とし、次いで、エステルの加水分解と脱炭酸反応を同時に行うことにより、目的の4−アミノピラゾール誘導体(3)を製造することができる。また、アシルアジド(6)のクルチウス転位によっても直接4−アミノピラゾール誘導体(3)を製造することができる。
【0057】
【化8】

【0058】
(式中、R、Ar、X及びnは前記と同じ意味を表す。Rは炭素数1から4のアルコキシ基又はジメチルアミノ基を、Rは炭素数1から4のアルキル基を、Rはt−ブチル基、2,2,2−トリクロロエチル基、2−トリメチルシリルエチル基又はベンジル基を表す。)
【発明の効果】
【0059】
本発明のピラゾール−4−カルボキサミド誘導体は、優れた殺菌活性を有し、農園芸場面において、栽培作物や有用生物に害を及ぼすことがなく、有害な病害菌を効果的に防除することができる。
【発明を実施するための形態】
【0060】
【実施例】
【0061】
以下、実施例、参考例、製剤例及び試験例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例−1
【0062】
【化9】

【0063】
4−アミノ−1−[2,4−ジフルオロ−6−(3−フルオロフェニル)フェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール(200mg,0.56mmol)にジクロロメタン(1mL)を加えて氷冷した後、トリエチルアミン(85mg,0.84mmol)及び3−ジフルオロメチル−1−メチルピラゾール−4−カルボン酸クロリド(109mg,0.56mmol)のジクロロメタン(1mL)溶液を加えた。この混合溶液を室温で2日間撹拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)に注ぎ、クロロホルム(20mL×3)で抽出した。合一した有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製して、白色固体のN−[1−{2,4−ジフルオロ−6−(3−フルオロフェニル)フェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]−3−ジフルオロメチル−1−メチルピラゾール−4−カルボキサミド(159mg,収率:57%)を得た。Mp:195.3−198.5℃.H−NMR(400MHz,CDCl):δ3.96(3H,s),6.79(1H,t,J=54.1Hz),6.93−7.06(5H,m),7.23−7.28(1H,m),8.04(1H,s),8.21(1H,brs),8.60(1H,s).19F−NMR(376MHz,CDCl):δ−115.0(1F,m),−112.3(1F,m),−108.4(2F,m),−104.6(1F,d,J=9.5Hz),−58.5(3F,m).
実施例−2
【0064】
【化10】

【0065】
4−アミノ−1−[2−(3−クロロフェニル)−4,6−ジフルオロフェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール(170mg,0.45mmol)にジクロロメタン(1mL)を加えて氷冷した後、トリエチルアミン(69mg,0.68mmol)及び3−ジフルオロメチル−1−メチルピラゾール−4−カルボン酸クロリド(105mg,0.54mmol)のジクロロメタン(1mL)溶液を加えた。この混合溶液を室温で24時間撹拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)を加え、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。合一した有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製して、無色油状のN−[1−{2−(3−クロロフェニル)−4,6−ジフルオロフェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]−3−ジフルオロメチル−1−メチルピラゾール−4−カルボキサミド(140mg,収率:58%)を得た。H−NMR(250MHz,CDCl):δ3.95(3H,s),6.80(1H,t,J=54.1Hz),6.98−7.32(6H,m),8.03(1H,s),8.20(1H,brs),8.60(1H,s).19F−NMR(235MHz,CDCl):δ−115.2(1F,m),−108.7(2F,q,J=7.0Hz),−104.8(1F,d,J=9.4Hz),−58.7(3F,m).
実施例−3
【0066】
【化11】

【0067】
N−[1−(4−ブロモフェニル)−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]−3−ジフルオロメチル−1−メチルピラゾール−4−カルボキサミド(350mg,0.75mmol)、フェニルホウ酸(100mg,0.82mmol)、炭酸ナトリウム(240mg,2.26mmol)、水(1mL)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(45mg,0.039mmol)のジオキサン(4mL)溶液を100℃で1時間攪拌した。室温まで冷却した反応液に水(30mL)を加え、酢酸エチル(15mL×3)で抽出した。合一した有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して得られた黄色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=2/3)で精製して、淡黄色固体のN−[1−(ビフェニル−4−イル)−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]−3−ジフルオロメチル−1−メチルピラゾール−4−カルボキサミド(263mg,収率:76%)を得た。H−NMR(250MHz,CDCl)δ3.98(3H,s),6.85(1H,t,J=54.0Hz),7.36−7.51(3H,m),7.53(2H,d,J=8.6Hz),7.60−7.65(2H,m),7.70(2H,d,J=8.6Hz),8.08(1H,s),8.36(1H,brs),8.57(1H,s).19F−NMR(235MHz,CDCl)δ−108.6(2F,q,J=7.1Hz),−55.8(3F,t,J=7.1Hz).
実施例−4−28
以下、同様の方法で合成した本発明のピラゾール−4−カルボキサミド誘導体の反応式、生成物の名称、性状(収率)、融点、NMRスペクトルを示す。
実施例−4
【0068】
【化12】

【0069】
3−ジフルオロメチル−N−[1−{2−フルオロ−4−(4−フルオロフェニル)フェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]−1−メチルピラゾール−4−カルボキサミド:白色固体(収率:48%);Mp:166.4−167.8℃;H−NMR(400MHz,CDCl):δ3.98(3H,s),6.84(1H,t,J=54.1Hz),7.14(2H,t,J=8.7Hz),7.31(1,t,J=8.9Hz),7.49−7.53(2H,m),7.60(1H,dd,J=6.9and2.2Hz),7.63−7.67(1H,m),8.08(1H,s),8.36(1H,brs),8.63(1H,s).;19F−NMR(376MHz,CDCl):δ−124.3(1F,m),−114.4(1F,s),−108.2(2F,m),−57.6(3F,m).
実施例−5
【0070】
【化13】

【0071】
N−[1−{5−(2−クロロフェニル)−2−フルオロフェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]−3−ジフルオロメチル−1−メチルピラゾール−4−カルボキサミド:無色油状物(収率:53%);H−NMR(250MHz,CDCl):δ3.96(3H,s),6.86(1H,t,J=54.1Hz),7.27−7.57(7H,m),8.08(1H,s),8.37(1H,brs),8.61(1H,s).;19F−NMR(235MHz,CDCl):δ−123.6(1F,m),−108.8(2F,s),−57.9(3F,m).
実施例−6
【0072】
【化14】

【0073】
N−[1−{5−(3−クロロフェニル)−2−フルオロフェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]−3−ジフルオロメチル−1−メチルピラゾール−4−カルボキサミド:白色固体(収率:61%);Mp:146−148℃;H−NMR(250MHz,CDCl):δ3.98(3H,s),6.85(1H,t,J=54.1Hz),7.29−7.71(7H,m),8.09(1H,s),8.36(1H,brs),8.63(1H,s).;19F−NMR(235MHz,CDCl):δ−123.5(1F,m),−108.5(2F,s),−57.9(3F,m).
実施例−7
【0074】
【化15】

【0075】
N−[1−{5−(4−クロロフェニル)−2−フルオロフェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]−3−ジフルオロメチル−1−メチルピラゾール−4−カルボキサミド:白色固体(収率:62%);Mp:183−185℃;H−NMR(250MHz,CDCl):δ3.98(3H,s),6.84(1H,t,J=54.1Hz),7.28−7.67(7H,m),8.08(1H,s),8.36(1H,brs),8.63(1H,s).;19F−NMR(235MHz,CDCl):δ−124.0(1F,m),−108.5(2F,m),−57.9(3F,m).
実施例−8
【0076】
【化16】

【0077】
3−ジフルオロメチル−N−[1−{2−フルオロ−5−(4−フルオロフェニル)フェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]−1−メチルピラゾール−4−カルボキサミド:白色油状物(収率:42%);H−NMR(400MHz,CDCl):δ3.98(3H,s),6.84(1H,t,J=54.1Hz),7.18(2H,t,J=8.7Hz),7.40−7.45(2H,m),7.48−7.52(1H,m),7.56−7.60(2H,m),8.08(1H,s),8.36(1H,brs),8.62(1H,s).;19F−NMR(376MHz,CDCl):δ−121.2(1F,m),−113.4(1F,s),−108.2(2F,m),−57.6(3F,m).
実施例−9
【0078】
【化17】

【0079】
N−[1−{2,4−ジフルオロ−6−(4−フルオロフェニル)フェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]−3−ジフルオロメチル−1−メチルピラゾール−4−カルボキサミド:白色固体(収率:65%);Mp:108.6−112.7℃;H−NMR(400MHz,CDCl):δ3.95(3H,s),6.79(1H,t,J=54.1Hz),6.96−7.04(4H,m),7.19−7.23(2H,m),8.04(1H,s),8.20(1H,brs),8.59(1H,s).;19F−NMR(376MHz,CDCl):δ−115.2(1F,m),−112.6(1F,m),−108.4(2F,m),−104.8(1F,d,J=9.4Hz),−58.5(3F,m).
実施例−10
【0080】
【化18】

【0081】
N−[1−{2−(2−クロロフェニル)−4,6−ジフルオロフェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]−3−ジフルオロメチル−1−メチルピラゾール−4−カルボキサミド:無色油状物(収率:58%);H−NMR(250MHz,CDCl):δ3.93(3H,s),6.80(1H,t,J=54.1Hz),6.99−7.27(4H,m),7.40(1H,d,J=7.9Hz),8.01(1H,s),8.18(1H,brs),8.47(1H,brs).;19F−NMR(235MHz,CDCl):δ−115.9(1F,brs),−108.8(2F,s),−106.0(1F,d,J=9.4Hz),−58.6(3F,brs).
実施例−11
【0082】
【化19】

【0083】
N−[1−{2−(4−クロロフェニル)−4,6−ジフルオロフェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]−3−ジフルオロメチル−1−メチルピラゾール−4−カルボキサミド:白色固体(収率:59%);Mp:157−158℃;H−NMR(250MHz,CDCl):δ3.94(3H,s),6.81(1H,t,J=54.1Hz),6.97−7.04(2H,m),7.17(2H,d,J=8.6Hz),7.27(2H,d,J=8.6Hz),8.03(1H,s),8.20(1H,brs),8.59(1H,s).;19F−NMR(235MHz,CDCl):δ−115.4(1F,m),−108.8(2F,q,J=7.0Hz),−104.9(1F,d,J=9.4Hz),−58.8(3F,td,J=10.1and3.3Hz).
実施例−12
【0084】
【化20】

【0085】
N−[1−{2,4−ジフルオロ−6−(4−メチルフェニル)フェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]−3−ジフルオロメチル−1−メチルピラゾール−4−カルボキサミド:黄色固体(収率:75%);Mp:150−153℃;H−NMR(250MHz,CDCl):δ2.31(3H,s),3.95(3H,s),6.79(1H,t,J=54.1Hz),6.92−7.06(2H,m),7.10(4H,s),8.03(1H,s),8.19(1H,brs),8.59(1H,s).;19F−NMR(235MHz,CDCl):δ−116.0(1F,m),−108.8(2F,q,J=7.1Hz),−105.6(1F,d,J=9.4Hz),−58.7(3F,td,J=9.4and4.7Hz).
実施例−13
【0086】
【化21】

【0087】
N−[1−{2−(4−tert−ブチルフェニル)−4,6−ジフルオロフェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]−3−ジフルオロメチル−1−メチルピラゾール−4−カルボキサミド:無色油状物(収率:75%);H−NMR(250MHz,CDCl):δ1.28(9H,s),3.95(3H,s),6.79(1H,t,J=54.1Hz),6.92−7.00(1H,m),7.05(1H,ddd,J=9.1,1.9and1.8Hz),7.13(2H,d,J=8.5Hz),7.30(2H,d,J=8.5Hz),8.03(1H,s),8.21(1H,brs),8.60(1H,s).;19F−NMR(235MHz,CDCl):δ−116.2(1F,m),−108.8(2F,q,J=9.4Hz),−105.7(1F,d,J=7.1Hz),−58.9(3F,td,J=11.8and3.5Hz).
実施例−14
【0088】
【化22】

【0089】
N−[1−{2,4−ジフルオロ−6−(4−メトキシフェニル)フェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]−3−ジフルオロメチル−1−メチルピラゾール−4−カルボキサミド:白色固体(収率:87%);Mp:122−123℃;H−NMR(250MHz,CDCl):δ3.77(3H,s),3.94(3H,s),6.81(1H,t,J=54.1Hz),6.81(2H,d,J=8.8Hz),6.90−7.05(2H,m),7.15(2H,d,J=8.8Hz),8.03(1H,s),8.20(1H,brs),8.60(1H,s).;19F−NMR(235MHz,CDCl):δ−116.1(1F,m),−108.9(2F,m),−105.7(1F,d,J=9.2Hz),−58.9(3F,td,J=11.8and3.5Hz).
実施例−15
【0090】
【化23】

【0091】
N−[1−{2,6−ジフルオロ−4−(3−フルオロフェニル)フェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]−3−ジフルオロメチル−1−メチルピラゾール−4−カルボキサミド:白色固体(収率:39%);Mp:178.3−180.5℃;H−NMR(400MHz,CDCl):δ3.98(3H,s),6.84(1H,t,J=54.1Hz),7.15−7.18(1H,m),7.26−7.31(3H,m),7.36−7.39(1H,m)7.45−7.52(3H,m),8.09(1H,s),8.38(1H,brs),8.70(1H,s).;19F−NMR(376MHz,CDCl):δ−117.5(2F,m),−111.7(1F,s),−108.1(2F,m),−58.9(3F,m).
実施例−16
【0092】
【化24】

【0093】
N−[1−{2,6−ジフルオロ−4−(4−フルオロフェニル)フェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]−3−ジフルオロメチル−1−メチルピラゾール−4−カルボキサミド:白色固体(収率:48%);Mp:179.5−182.5℃;H−NMR(400MHz,CDCl):δ3.98(3H,s),6.84(1H,t,J=54.1Hz),7.17−7.26(4H,m),7.55−7.59(2H,m),8.09(1H,s),8.38(1H,brs),8.70(1H,s).;19F−NMR(376MHz,CDCl):δ−117.8(2F,m),−112.2(1F,m),−108.2(2F,m),−58.9(3F,m).
実施例−17
【0094】
【化25】

【0095】
3−ジフルオロメチル−N−[1−{2,4−ジフルオロ−6−(3−ピリジル)フェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]−1−メチルピラゾール−4−カルボキサミド:無色油状物(収率:33%);H−NMR(250MHz,CDCl):δ3.95(3H,s),6.80(1H,t,J=54.1Hz),7.02−7.26(3H,m),7.54−7.57(1H,m),8.04(1H,s),8.22(1H,brs),8.51−8.59(3H,m).;19F−NMR(235MHz,CDCl):δ−114.8(1F,m),−108.8(2F,m),−104.3(1F,d,J=9.4Hz),−58.8(3F,m).
実施例−18
【0096】
【化26】

【0097】
3−ジフルオロメチル−N−[1−{2,4−ジフルオロ−6−(4−ピリジル)フェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]−1−メチルピラゾール−4−カルボキサミド:黄色固体(収率:46%);Mp:199−201℃;H−NMR(250MHz,CDCl):δ3.95(3H,s),6.80(1H,t,J=54.1Hz),7.04−7.20(4H,m),8.05(1H,s),8.23(1H,brs),8.56(2H,d,6.1Hz),8.61(1H,s).;19F−NMR(235MHz,CDCl):δ−114.6(1F,m),−108.6(2F,m),−104.0(1F,d,J=9.4Hz),−58.7(3F,m).
実施例−19
【0098】
【化27】

【0099】
3−ジフルオロメチル−N−[1−{2−フルオロ−5−(2−チエニル)フェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]−1−メチルピラゾール−4−カルボキサミド:白色固体(収率:49%);Mp:143−145℃;H−NMR(250MHz,CDCl):δ3.98(3H,s),6.85(1H,t,J=54.1Hz),7.09(1H,dd,J=5.1and3.7Hz),7.26−7.33(3H,m),7.65−7.70(2H,m),8.08(1H,s),8.36(1H,brs),8.63(1H,s).;19F−NMR(235MHz,CDCl):δ−123.9(1F,m),−108.5(2F,m),−57.9(3F,m).
実施例−20
【0100】
【化28】

【0101】
3−ジフルオロメチル−N−[1−{2−フルオロ−5−(3−チエニル)フェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]−1−メチルピラゾール−4−カルボキサミド:白色固体(収率:53%);Mp:154−156℃;H−NMR(250MHz,CDCl):δ3.98(3H,s),6.85(1H,t,J=54.1Hz),7.24−7.69(6H,m),8.08(1H,s),8.35(1H,brs),8.63(1H,s).;19F−NMR(235MHz,CDCl):δ−124.6(1F,m),−108.5(2F,m),−57.9(3F,m).
実施例−21
【0102】
【化29】

【0103】
3−ジフルオロメチル−N−[1−{2,4−ジフルオロ−6−(2−チエニル)フェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]−1−メチルピラゾール−4−カルボキサミド:白色固体(収率:61%);Mp:133−135℃;H−NMR(250MHz,CDCl):δ3.96(3H,s),6.84(1H,t,J=54.1Hz),6.83−6.97(3H,m),7.26(1H,ddd,J=9.3,2.7and1.9Hz),7.33(1H,dd,J=5.1and1.1Hz),8.07(1H,s),8.33(1H,brs),8.70(1H,s).;19F−NMR(235MHz,CDCl):δ−115.2(1F,m),−108.7(2F,m),−105.0(1F,d,J=9.4Hz),−59.2(3F,m).
実施例−22
【0104】
【化30】

【0105】
3−ジフルオロメチル−N−[1−{2,4−ジフルオロ−6−(3−チエニル)フェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]−1−メチルピラゾール−4−カルボキサミド:白色固体(収率:64%);Mp:69−72℃;H−NMR(250MHz,CDCl):δ3.95(3H,s),6.82(1H,t,J=54.1Hz),6.90(1H,dd,J=5.1and1.3Hz),6.95(1H,ddd,J=8.7,8.1and2.8Hz),7.05(1H,dd,J=3.0and1.3Hz),7.15(1H,ddd,J=9.1,2.7and1.9Hz),8.06(1H,s),8.27(1H,brs),8.67(1H,s).;19F−NMR(235MHz,CDCl):δ−115.7(1F,m),−108.8(2F,m),−105.3(1F,d,J=9.4Hz),−59.1(3F,m).
実施例−23
【0106】
【化31】

【0107】
3−ジフルオロメチル−N−[1−{2,4−ジフルオロ−6−(5−メチル−2−チエニル)フェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]−1−メチルピラゾール−4−カルボキサミド:白色固体(収率:61%);Mp:129−132℃;H−NMR(250MHz,CDCl):δ2.43(3H,s),3.97(3H,s),6.83(1H,t,J=53.9Hz),6.60−6.91(4H,m),7.20(1H,ddd,J=9.5,2.6and1.9Hz),8.07(1H,s),8.34(1H,brs),8.71(1H,s).;19F−NMR(235MHz,CDCl):δ−115.6(1F,m),−108.7(2F,m),−105.3(1F,d,J=9.4Hz),−59.2(3F,m).
実施例−24
【0108】
【化32】

【0109】
3−ジフルオロメチル−N−[1−{2−フルオロ−5−(2−フリル)フェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]−1−メチルピラゾール−4−カルボキサミド:黄色油状物(収率:59%);H−NMR(250MHz,CDCl):δ3.98(3H,s),6.48(1H,dd,J=3.4and1.8Hz),6.65(1H,d,J=3.4Hz),6.85(1H,t,J=54.1Hz),7.22−7.30(1H,m),7.48(1H,d,J=1.4Hz),7.72−7.81(2H,m),8.08(1H,s),8.35(1H,brs),8.62(1H,s).;19F−NMR(235MHz,CDCl):δ−123.8(1F,m),−108.5(2F,m),−58.0(3F,m).
実施例−25
【0110】
【化33】

【0111】
3−ジフルオロメチル−N−[1−{2−フルオロ−5−(3−フリル)フェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]−1−メチルピラゾール−4−カルボキサミド:黄色固体(収率:60%);Mp:107−109℃;H−NMR(250MHz,CDCl):δ3.98(3H,s),6.65(1H,dd,J=1.8and0.9Hz),6.85(1H,t,J=54.1Hz),7.25(1H,t,J=8.9Hz),7.48−7.62(3H,m),7.72(1H,s),8.08(1H,s),8.35(1H,brs),8.62(1H,s).;19F−NMR(235MHz,CDCl):δ−124.6(1F,m),−108.5(2F,m),−58.0(3F,m).
実施例−26
【0112】
【化34】

【0113】
N−[1−{2,4−ジフルオロ−6−(2−フリル)フェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]−3−ジフルオロメチル−1−メチルピラゾール−4−カルボキサミド:淡黄色固体(収率:57%);Mp:152−153℃;H−NMR(250MHz,CDCl):δ3.97(3H,s),5.40(1H,d,J=3.4Hz),6.35(1H,dd,J=3.6and1.8Hz),6.85(1H,t,J=54.1Hz),6.86−6.95(1H,m),7.44(1H,d,J=1.5Hz),7.43−7.51(1H,m),8.09(1H,s),8.60(1H,brs),8.74(1H,s).;19F−NMR(235MHz,CDCl):δ−116.3(1F,m),−108.7(2F,q,J=4.7Hz),−104.6(1F,d,J=9.4Hz),−59.5(3F,m).
実施例−27
【0114】
【化35】

【0115】
N−[1−{2,4−ジフルオロ−6−(3−フリル)フェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]−3−ジフルオロメチル−1−メチルピラゾール−4−カルボキサミド:白色固体(収率:67%);Mp:164−166℃;H−NMR(250MHz,CDCl):δ3.97(3H,s),6.25(1H,dd,J=1.9and0.9Hz),6.84(1H,t,J=54.1Hz),6.88−6.97(2H,m),7.12(1H,ddd,J=9.2,2.7and1.9Hz),7.37(1H,t,J=1.7Hz),8.08(1H,s),8.35(1H,brs),8.70(1H,s).;19F−NMR(235MHz,CDCl):δ−115.7(1F,m),−108.7(2F,m),−105.2(1F,d,J=9.4Hz),−59.3(3F,m).
実施例−28
【0116】
【化36】

【0117】
3−ジフルオロメチル−N−[1−{2,4−ジフルオロ−6−(5−メチル−2−フリル)フェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]−1−メチルピラゾール−4−カルボキサミド:黄色固体(収率:70%);Mp:125−127℃;H−NMR(250MHz,CDCl):δ2.29(3H,s),3.98(3H,s),5.30(1H,d,J=3.4Hz),5.95(1H,dd,J=3.4and0.9Hz),6.83(1H,ddd,J=9.1,9.0and2.8Hz),6.84(1H,t,J=54.1Hz),7.43(1H,ddd,J=9.8,2.6and2.0Hz),8.09(1H,s),8.38(1H,brs),8.72(1H,s).;19F−NMR(235MHz,CDCl):δ−116.6(1F,m),−108.5(2F,m),−105.1(1F,d,J=9.4Hz),−59.5(3F,m).
実施例−29
【0118】
【化37】

【0119】
4−アミノ−1−[2,4−ジフルオロ−6−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)フェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール(250mg,0.65mmol)にジクロロメタン(2.0mL)を加えて氷冷した後、トリエチルアミン(98mg,0.97mmol)及び3−ジフルオロメチル−1−メチルピラゾール−4−カルボン酸クロリド(126mg,0.65mmol)のジクロロメタン(2.0mL)溶液を加えた。この混合溶液を室温で24時間撹拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)に注ぎ、クロロホルム(20mL×3)で抽出した。合一した有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製して、白色固体のN−{1−[2,4−ジフルオロ−6−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)フェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル}−3−ジフルオロメチル−1−メチルピラゾール−4−カルボキサミド(155mg,収率:44%)を得た。H−NMR(400MHz,CDCl):δ3.87(3H,s),3.96(3H,s),6.80(1H,t,J=54.1Hz),6.86(1H,t,J=8.5Hz),6.92−7.03(4H,m),8.04(1H,s),8.21(1H,brs),8.62(1H,s).19F−NMR(376MHz,CDCl):δ−134.5(1F,s),−115.2(1F,m),−108.4(2F,m),−104.9(1F,d,J=9.3Hz),−58.5(3F,td,J=6.2and2.4Hz).
実施例−30
【0120】
【化38】

【0121】
4−アミノ−1−[2,4−ジフルオロ−6−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)フェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール(250mg,0.67mmol)にジクロロメタン(2.0mL)を加えて氷冷した後、トリエチルアミン(102mg,1.01mmol)及び3−ジフルオロメチル−1−メチルピラゾール−4−カルボン酸クロリド(0.67mmol)のジクロロメタン(2.0mL)溶液を加えた。この混合溶液を室温で24時間撹拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)に注ぎ、クロロホルム(20mL×3)で抽出した。合一した有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製して、白色固体のN−{1−[2,4−ジフルオロ−6−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)フェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル}−3−ジフルオロメチル−1−メチルピラゾール−4−カルボキサミド(182mg,収率:51%)を得た。H−NMR(400MHz,CDCl):δ2.21(3H,d,J=1.8Hz),3.95(3H,s),6.80(1H,t,J=54.1Hz),6.90(1H,t,J=8.9Hz),6.95−7.03(3H,m),7.07(1H,dd,J=7.2and2.1Hz),8.03(1H,s),8.20(1H,brs),8.58(1H,s).19F−NMR(376MHz,CDCl):δ−117.0(1F,s),−115.4(1F,m),−108.4(2F,m),−105.1(1F,d,J=9.4Hz),−58.5(3F,td,J=6.7and2.6Hz).
実施例−31
【0122】
【化39】

【0123】
4−アミノ−1−[2,4−ジフルオロ−6−(3−トリフルオロメトキシフェニル)フェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール(250mg,0.59mmol)にジクロロメタン(2.0mL)を加えて氷冷した後、トリエチルアミン(90mg,0.88mmol)及び3−ジフルオロメチル−1−メチルピラゾール−4−カルボン酸クロリド(0.59mmol)のジクロロメタン(2.0mL)溶液を加えた。この混合溶液を室温で24時間撹拌した。反応修了後、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製して、白色固体のN−{1−[2,4−ジフルオロ−6−(3−トリフルオロメトキシフェニル)フェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル}−3−ジフルオロメチル−1−メチルピラゾール−4−カルボキサミド(186mg,収率:54%)を得た。H−NMR(400MHz,CDCl):δ3.95(3H,s),6.79(1H,t,J=54.1Hz),7.01−7.07(2H,m),7.10(1H,brs),7.15−7.19(2H,m),7.33(1H,t,J=8.0Hz),8.03(1H,s),8.19(1H,brs),8.58(1H,s).19F−NMR(376MHz,CDCl):δ−114.8(1F,m),−108.4(2F,m),−104.4(1F,d,J=9.5Hz),−58.5(3F,m),−58.0(3F,s).
実施例−32
【0124】
【化40】

【0125】
4−アミノ−1−[2,4−ジフルオロ−6−(3−メチルチオフェニル)フェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール(250mg,0.65mmol)にジクロロメタン(2.0mL)を加えて氷冷した後、トリエチルアミン(98mg,0.97mmol)及び3−ジフルオロメチル−1−メチルピラゾール−4−カルボン酸クロリド(0.65mmol)のジクロロメタン(2.0mL)溶液を加えた。この混合溶液を室温で24時間撹拌した。反応修了後、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製して、白色固体のN−{1−[2,4−ジフルオロ−6−(3−メチルチオフェニル)フェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル}−3−ジフルオロメチル−1−メチルピラゾール−4−カルボキサミド(214mg,収率:61%)を得た。H−NMR(400MHz,CDCl):δ2.40(3H,s),3.95(3H,s),6.79(1H,t,J=54.1Hz),6.97−7.07(3H,m),7.08−7.09(1H,m),7.19−7.21(2H,m),8.03(1H,s),8.20(1H,brs),8.56(1H,s).19F−NMR(376MHz,CDCl):δ−115.3(1F,m),−108.4(2F,m),−104.9(1F,d,J=8.8Hz),−58.4(3F,m).
実施例−33
【0126】
【化41】

【0127】
4−アミノ−1−[2,4−ジフルオロ−6−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)フェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール(150mg,0.39mmol)にジクロロメタン(2.0mL)を加えて氷冷した後、トリエチルアミン(59mg,0.58mmol)及び1−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸クロリド(0.39mmol)のジクロロメタン(2.0mL)溶液を加えた。この混合溶液を室温で24時間撹拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)に注ぎ、クロロホルム(20mL×3)で抽出した。合一した有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製して、白色固体のN−{1−[2,4−ジフルオロ−6−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)フェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル}−1−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボキサミド(33mg,収率:15%)を得た。H−NMR(400MHz,CDCl):δ3.87(3H,s),4.00(3H,s),6.84−7.04(5H,m),7.87(1H,brs),8.05(1H,s),8.60(1H,s).19F−NMR(376MHz,CDCl):δ−134.5(1F,s),−115.2(1F,m),−104.6(1F,d,J=9.4Hz),−59.9(3F,m),−58.6(3F,m).
実施例−34
【0128】
【化42】

【0129】
4−アミノ−1−[2,4−ジフルオロ−6−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)フェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール(150mg,0.40mmol)にジクロロメタン(2.0mL)を加えて氷冷した後、トリエチルアミン(61mg,0.60mmol)及び1−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸クロリド(0.40mmol)のジクロロメタン(2.0mL)溶液を加えた。この混合溶液を室温で24時間撹拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)に注ぎ、クロロホルム(20mL×3)で抽出した。合一した有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製して、白色固体のN−{1−[2,4−ジフルオロ−6−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)フェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル}−1−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボキサミド(151mg,収率:68%)を得た。H−NMR(400MHz,CDCl):δ2.21(3H,d,J=1.8Hz),4.00(3H,s),6.88−7.08(5H,m),7.84(1H,brs),8.04(1H,s),8.57(1H,s).19F−NMR(376MHz,CDCl):δ−117.0(1F,s),−115.4(1F,m),−104.9(1F,d,J=9.3Hz),−59.9(3F,m),−58.6(3F,m).
実施例−35
【0130】
【化43】

【0131】
4−アミノ−1−[2,4−ジフルオロ−6−(3−メチルチオフェニル)フェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール(150mg,0.39mmol)にジクロロメタン(2.0mL)を加えて氷冷した後、トリエチルアミン(59mg,0.58mmol)及び1−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸クロリド(0.39mmol)のジクロロメタン(2.0mL)溶液を加えた。この混合溶液を室温で24時間撹拌した。反応修了後、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製して、無色油状のN−{1−[2,4−ジフルオロ−6−(3−メチルチオフェニル)フェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル}−1−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボキサミド(44mg,収率:20%)を得た。H−NMR(400MHz,CDCl):δ2.40(3H,s),3.99(3H,s),6.78−7.04(4H,m),7.19―7.21(2H,m),7.84(1H,brs),8.04(1H,s),8.57(1H,s).19F−NMR(376MHz,CDCl):δ−115.3(1F,m),−104.6(1F,d,J=9.4Hz),−59.9(3F,m),−58.5(3F,m).
参考例−1
【0132】
【化44】

【0133】
3−ジフルオロメチル−1−メチルピラゾール−4−カルボン酸エチル(77.2g,378mmol)をエタノ−ル(200mL)に溶解し、10%水酸化ナトリウム水溶液(200mL)を加えて1時間還流した。反応液を室温まで冷却し、濃塩酸で酸性とした後、析出した固体を濾集して、3−ジフルオロメチル−1−メチルピラゾール−4−カルボン酸の褐色固体(55.6g,収率:84%)を得た。H−NMR(250MHz,DMSO−d):δ3.91(3H,s),7.20(1H,t,J=53.8Hz),8.34(1H,s),12.83(1H,brs).19F−NMR(235MHz,DMSO−d):δ−114.9(2F,s).
3−ジフルオロメチル−1−メチルピラゾール−4−カルボン酸(1.94g,11.0mmol)、無水トルエン(10mL)及び塩化チオニル(5mL)の混合物を30分間還流した後、Dean−Stark管を用いてトルエン及び余剰の塩化チオニルを除いた。さらに、エバポレーター、真空ポンプを順次用いて溶媒を完全に除去し、褐色油状の3−ジフルオロメチル−1−メチルピラゾール−4−カルボン酸クロリド(2.14g)を定量的に得た。これを精製することなく次の反応に用いた。H−NMR(250MHz,CDCl):δ4.01(3H,s),6.92(1H,t,J=53.5Hz),8.08(1H,s).19F−NMR(235MHz,CDCl):δ−117.1(2F,s).
参考例−2
【0134】
【化45】

【0135】
水酸化カリウム(4.68g,83.4mmol)を水(200mL)に溶解し、メチルヒドラジン(3.84g,83.4mmol)を加えて氷冷した。これに2−エトキシメチレントリフルオロアセト酢酸エチル(20.0g,83.3mmol)を滴下した。滴下終了後、析出した黄色固体を瀘集した。これにエタノ−ル(40mL)と5%水酸化ナトリウム水溶液(40mL)を加え、室温で14時間攪拌した。反応液に水(200mL)を加えた後、濃塩酸で酸性にし、析出した固体を瀘集して、1−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸の無色固体(6.88g,収率:43%)を得た。H−NMR(250MHz,CDCl):δ4.00(3H,s),8.02(1H,s).19F−NMR(235MHz,CDCl):δ−62.5(3F,s).
1−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸(780mg,4.02mmol)、無水トルエン(10mL)及び塩化チオニル(5mL)の混合物を1時間還流した後、Dean−Stark管を用いてトルエン及び余剰の塩化チオニルを除いた。さらに、エバポレーター、真空ポンプを順次用いて溶媒を完全に除去し、褐色油状の1−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸クロリド(812mg,収率:95%)を得た。これを精製することなく次の反応に用いた。H−NMR(250MHz,CDCl):δ4.03(3H,s),8.16(1H,s).
参考例−3
【0136】
【化46】

【0137】
あらかじめ氷冷した2−ブロモ−4,6−ジフルオロアニリン(20.9g,101mmol)の酢酸(100mL)溶液に、亜硝酸ナトリウム(8.64g,125mmol)の硫酸(60mL)溶液を、反応液の温度が50℃以上にならないように氷冷下にて加えた。次いで塩化スズ(76.2g,402mmol)の塩酸(60mL)溶液を、反応液の温度が10℃以上にならないように加えた後、反応液を氷(600g)に注いだ。このものに水酸化ナトリウムを少しずつ加えてアルカリ性にし、水(200mL)で希釈した後、クロロホルム(300mL×2)で抽出した。有機層を合一して飽和食塩水(200mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して褐色固体の2−ブロモ−4,6−ジフルオロフェニルヒドラジン(20.9g,収率:93%)を得た。H−NMR(250MHz,CDCl):δ3.87(2H,brs),5.21(1H,s),6.80−6.89(1H,m),7.05−7.10(1H,m).19F−NMR(235MHz,CDCl):δ−121.3(1F,d,J=2.4Hz),−117.7(1F,d,J=2.4Hz).
2−ブロモ−4,6−ジフルオロフェニルヒドラジン(6.43g,28.8mmol)、2−エトキシメチレントリフルオロアセト酢酸エチル(6.92g,28.8mmol)、トリエチルアミン(3.00g,29.6mmol)及びエタノール(60mL)の混合物を室温で3時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=20/1)で精製して、褐色油状の1−(2−ブロモ−4,6−ジフルオロフェニル)−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチル(5.89g,収率:51%)を得た。H−NMR(250MHz,CDCl):δ1.39(3H,t,J=7.1Hz),4.39(2H,q,J=7.1Hz),7.03(1H,ddd,J=9.0,8.0and2.8Hz),7.32(1H,ddd,J=7.8,2.8and2.3Hz),8.24(1H,s).19F−NMR(235MHz,CDCl):δ−113.0(1F,m),−103.5(1F,d,J=9.4Hz),−58.6(3F,d,J=0.9Hz).
1−(2−ブロモ−4,6−ジフルオロフェニル)−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸エチル(5.86g,14.7mmol)、エタノール(15mL)及び10%水酸化ナトリウム水溶液(15mL)の混合物を室温で1時間攪拌した。反応液を減圧濃縮した後、濃塩酸を加えて酸性とし、析出した固体を濾集して黄色固体の1−(2−ブロモ−4,6−ジフルオロフェニル)−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸(4.11g,収率:75%)を得た。H−NMR(250MHz,CDCl):δ7.00−7.08(1H,m),7.31−7.36(1H,m),8.32(1H,s).19F−NMR(235MHz,CDCl):δ−113.0(1F,m),−103.1(1F,d,J=9.4Hz),−58.7(3F,s).
1−(2−ブロモ−4,6−ジフルオロフェニル)−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸(11.5g,31.0mmol)、トリエチルアミン(4.70g,46.4mmol)及びアセトン(150mL)の混合物を氷冷し、クロロギ酸エチル(3.5mL,36.6mmol)を滴下した後、同温で10分間攪拌し、混合酸無水物を得た。次いで、このものにアジ化ナトリウム(4.00g,61.5mmol)の水(12mL)溶液を滴下し、氷冷下でさらに10分間攪拌した。反応液に水(400mL)を加え、トルエン(100mL×3)で抽出した。有機層を合一して飽和食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、固体が析出しないように十分に注意を払いながら溶媒の一部を減圧下留去した。得られたアシルアジド溶液を、還流状態にあるt−ブチルアルコール(20mL)及びトルエン(20mL)の混合物中に滴下し、さらに2時間還流した。反応液を室温まで冷却し、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=9/1)で精製して、黄色油状のN−[1−(2−ブロモ−4,6−ジフルオロフェニル)−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]カルバミン酸t−ブチル(10.2g,収率:75%)を得た。H−NMR(250MHz,CDCl):δ1.54(9H,s),6.53(1H,brs),6.95−7.03(1H,m),7.26−7.31(1H,m),8.40(1H,brs).19F−NMR(235MHz,CDCl):δ−111.9(1F,m),−103.8(1F,d,J=7.1Hz),−59.0(3F,s).
参考例−4
【0138】
【化47】

【0139】
アルゴン雰囲気下、N−[1−(2−ブロモ−4,6−ジフルオロフェニル)−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]カルバミン酸t−ブチル(884mg,2.0mmol)、ビス(ジベンジルデンアセトン)パラジウム(58mg,0.10mmol)、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル(35mg,0.10mmol)、3−フルオロフェニルボロン酸(0.840g,6.0mmol)及びリン酸カリウム(2.55g,12.0mmol)のDMF(10mL)溶液を、100℃(オイルバス温度)で24時間加熱撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した後、水(10mL)を加え、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。有機層を合せ、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製することにより、白色固体のN−[1−{2,4−ジフルオロ−6−(3−フルオロフェニル)フェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]カルバミン酸t−ブチル(532mg,収率:58%)を得た。H−NMR(400MHz,CDCl):δ1.51(9H,s),6.40(1H,brs),6.99−7.05(5H,m),7.23−7.28(1H,m),8.31(1H,brs).19F−NMR(376MHz,CDCl):δ−115.0(1F,s),−112.4(1F,s),−104.7(1F,s),−58.2(3F,s).
N−[1−{2,4−ジフルオロ−6−(3−フルオロフェニル)フェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル}カルバミン酸t−ブチル(532mg,1.16mmol)の1,4−ジオキサン(10mL)溶液に2N塩酸(6mL)を加え、80℃で1時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を10%水酸化ナトリウム水溶液で中和して、クロロホルム(20mL×3)で抽出した。有機層を合せ、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製して、白色固体の4−アミノ−1−[2,4−ジフルオロ−6−(3−フルオロフェニル)フェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール(261mg,収率:63%)を得た。Mp:89.8−93.3℃.H−NMR(400MHz,CDCl):δ3.38(2H,brs),6.93−7.03(5H,m),7.22−7.28(1H,m),7.32(1H,s).19F−NMR(376MHz,CDCl):δ−115.3(1F,m),−112.7(1F,s),−105.4(1F,m),−58.4(3F,d,J=2.7Hz).
参考例−5
【0140】
【化48】

【0141】
アルゴン雰囲気下、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(116mg,0.10mmol)、3−クロロフェニルボロン酸(0.938g,6.0mmol)、N−[1−(2−ブロモ−4,6−ジフルオロフェニル)−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]カルバミン酸t−ブチル(884mg,2.0mmol)及び炭酸ナトリウム(1.27g,12.0mmol)のDMF(1mL)溶液を、100℃(オイルバス温度)で24時間加熱撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した後、水(10mL)を加え、酢酸エチル(15mL×3)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=100/10−4/1)で精製することにより、無色油状のN−[1−{2−(3−クロロフェニル)−4,6−ジフルオロフェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]カルバミン酸t−ブチル(427mg,収率:45%)を得た。H−NMR(250MHz,CDCl):δ1.51(9H,s),6.38(1H,brs),6.92−7.31(6H,m),8.29(1H,brs).19F−NMR(235MHz,CDCl):δ−115.3(1F,m),−104.9(1F,d,J=9.4Hz),−58.5(3F,s).
N−[1−{2−(3−クロロフェニル)−4,6−ジフルオロフェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]カルバミン酸t−ブチル(427mg,0.90mmol)の1,4−ジオキサン(5.0mL)溶液に12N塩酸−メタノール溶液(1/3.5,5mL)を加え、60℃で1時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を10%水酸化ナトリウム水溶液で中和して、クロロホルム(15mL×3)で抽出した。有機層を合せ、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製して、白色固体の4−アミノ−1−[2−(3−クロロフェニル)−4,6−ジフルオロフェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール(222mg,収率:66%)を得た。Mp:60−62℃.H−NMR(250MHz,CDCl):δ3.37(2H,brs),6.96−7.04(2H,m),7.07−7.11(1H,m),7.18−7.30(3H,m),7.33(1H,s).19F−NMR(235MHz,CDCl):δ−115.5(1F,m),−105.6(1F,d,J=9.4Hz),−58.6(3F,t,J=2.4).
参考例−6
【0142】
【化49】

【0143】
アルゴン雰囲気下、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(58mg,0.05mmol)、2−クロロフェニルボロン酸(0.235g,1.50mmol)、N−[1−(2−ブロモ−4,6−ジフルオロフェニル)−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]カルバミン酸t−ブチル(221mg,0.50mmol)及び炭酸ナトリウム(0.318g,3.0mmol)のDMF(2mL)溶液を、100℃(オイルバス温度)で24時間加熱撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した後、水(2mL)を加え、酢酸エチル(5mL×3)で抽出した。有機層を合せ、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=100/10−4/1)で精製することにより、無色油状のN−[1−{2−(2−クロロフェニル)−4,6−ジフルオロフェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]カルバミン酸t−ブチル(121mg,収率:51%)を得た。H−NMR(250MHz,CDCl):δ1.48(9H,s),6.41(1H,brs),6.97−7.27(6H,m),7.37−7.40(1H,m),8.19(1H,brs).19F−NMR(235MHz,CDCl):δ−115.9(1F,brs),−106.1(1F,d,J=9.4Hz),−58.5(3F,brs).
N−[1−{2−(2−クロロフェニル)−4,6−ジフルオロフェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]カルバミン酸t−ブチル(121mg,0.26mmol)の1,4−ジオキサン(2mL)溶液に4N塩酸−メタノール溶液(2mL)を加え、60℃で1時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を10%水酸化ナトリウム水溶液で中和して、クロロホルム(5mL×3)で抽出した。有機層を合せ、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製して、白色固体の4−アミノ−1−[2−(2−クロロフェニル)−4,6−ジフルオロフェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール(82mg,収率:86%)を得た。Mp:64−67℃.H−NMR(250MHz,CDCl):δ3.31(2H,brs),6.96−7.26(6H,m),7.41(1H,m).19F−NMR(235MHz,CDCl):δ−116.1(1F,brs),−106.8(1F,d,J=7.1Hz),−58.6(3F,brs).
参考例−7
【0144】
【化50】

【0145】
アルゴン雰囲気下、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(58mg,0.05mmol)、4−メチルフェニルボロン酸(408mg,3.0mmol)、N−[1−(2−ブロモ−4,6−ジフルオロフェニル)−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]カルバミン酸t−ブチル(442mg,1.0mmol)及び炭酸ナトリウム(0.636g,6.0mmol)のDMF(10mL)溶液を、100℃(オイルバス温度)で24時間加熱撹拌した。反応混合物を、室温まで冷却した後、水(15mL)を加え、酢酸エチル(15mL×3)で抽出した。有機層を合せ、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣に1,4−ジオキサン(5mL)及び12N塩酸−メタノール溶液(1/3,5mL)を加え、60℃で1時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を10%水酸化ナトリウム水溶液で中和して、クロロホルム(20mL×3)で抽出した。有機層を合せ、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製して、黄色固体の4−アミノ−1−[2,4−ジフルオロ−6−(4−トリル)フェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール(333mg,収率:94%)を得た。Mp:83−85℃.H−NMR(250MHz,CDCl):δ2.27(3H,s),3.37(2H,brs),6.88(1H,ddd,J=9.0,8.0and3.0Hz),6.99(1H,ddd,J=9.0,3.0and2.0Hz),7.04−7.12(4H,m),7.26(1H,s).19F−NMR(235MHz,CDCl):δ−116.3(1F,m),−106.3(1F,d,J=9.4Hz),−58.6(3F,t,J=5.9Hz).
参考例−8
【0146】
【化51】

【0147】
アルゴン雰囲気下、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(231mg,0.20mmol)、2−フリルボロン酸(448mg,4.0mmol)、N−[1−(2−ブロモ−4,6−ジフルオロフェニル)−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]カルバミン酸t−ブチル(0.884g,2.0mmol)及び炭酸ナトリウム(0.848g,8.0mmol)のDMF(5mL)溶液を、100℃(オイルバス温度)にて24時間加熱撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した後、水(10mL)を加え、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。有機層を合せ、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=6/1)で精製することにより、白色固体のN−[1−{2,4−ジフルオロ−6−(2−フリル)フェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]カルバミン酸t−ブチル(0.38g,収率:44%)を得た。Mp:135−140℃.H−NMR(250MHz,CDCl):δ1.56(9H,s),5.35(1H,dd,J=5.0and1.3Hz),6.34(1H,dd,J=3.8and2.5Hz),6.56(1H,brs),6.83−6.88(1H,m),7.44−7.50(2H,m),8.45(1H,brs).19F−NMR(235MHz,CDCl):δ−116.3(1F,d,J=7.1Hz),−104.8(1F,d,J=9.4Hz),−59.3(3F,s).
N−[1−{2,4−ジフルオロ−6−(2−フリル)フェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]カルバミン酸t−ブチル(303mg,0.71mmol)、1,4−ジオキサン(3mL)及び2N塩酸(2mL)の混合物を1時間還流した。反応液を室温まで冷却し、10%水酸化ナトリウム水溶液で中和した後、クロロホルム(20mL×3)で抽出した。有機層を合一して飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮することにより、淡黄色固体の4−アミノ−1−[2,4−ジフルオロ−6−(2−フリル)フェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール(0.23g,収率:定量的)を得た。Mp:112−115℃.H−NMR(250MHz,CDCl):δ3.54(2H,brs),5.37(1H,d,J=3.5Hz),6.34(1H,dd,J=3.6and1.8Hz),6.85(1H,ddd,J=9.1,8.0and2.8Hz),7.44−7.49(3H,m).19F−NMR(235Hz,CDCl):δ−116.5(1F,m),−105.4(1F,d,J=9.4Hz),−59.3(3F,m).
参考例−9
【0148】
【化52】

【0149】
アルゴン雰囲気下、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(72mg,0.13mmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2,4,6−トリイソプロピルビフェニル(119mg,0.25mmol)、ピリジン−3−ボロン酸(500mg,4.07mmol)、N−[1−(2−ブロモ−4,6−ジフルオロフェニル)−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]カルバミン酸t−ブチル(1.10g,2.5mmol)及びリン酸カリウム(1.06g,5.0mmol)のDMF(5mL)溶液を100℃(オイルバス温度)にて24時間加熱撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した後、水(10mL)を加え、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。有機層を合せ、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製することにより、N−[1−{2,4−ジフルオロ−6−(3−ピリジル)フェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]カルバミン酸t−ブチルの黄色固体(0.91g,収率:83%)を得た。Mp:130−132℃.H−NMR(250MHz,CDCl):δ1.50(9H,s),6.39(1H,brs),7.02−7.07(2H,m),7.23(1H,dd,J=8.0and5.0Hz),7.51−7.56(1H,m),8.48(1H,brs),8.49(1H,d,J=2.1Hz),8.56(1H,dd,J=4.8and1.6Hz).19F−NMR(235MHz,CDCl):δ−114.8(1F,s),−104.4(1F,d,J=9.4Hz),−58.5(3F,s).
N−[1−{2,4−ジフルオロ−6−(3−ピリジル)フェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]カルバミン酸t−ブチル(0.91g,2.07mmol)、1,4−ジオキサン(12mL)及び2N塩酸(10mL)の混合物を1時間還流した。反応液を室温まで冷却し、10%水酸化ナトリウム水溶液で中和した後、クロロホルム(30mL×3)で抽出した。有機層を合一して飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮することにより、4−アミノ−1−[2,4−ジフルオロ−6−(3−ピリジル)フェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾールの黄色固体(0.49g,収率:90%)を得た。Mp:73−75℃.H−NMR(400MHz,CDCl):δ3.38(2H,brs),7.00−7.06(2H,m),7.23(1H,ddd,J=8.0,4.9and0.8Hz),7.32(1H,d,J=0.7Hz),7.52−7.55(1H,m),8.49(1H,d,J=1.9Hz),8.52(1H,dd,J=4.9and1.6Hz).19F−NMR(376Hz,CDCl):δ−114.8(1F,m),−104.8(1F,m),−58.3(3F,m).
参考例−10−31
以下、上記参考例と同様の方法で合成した4−アミノピラゾール誘導体の反応式、生成物の名称、性状(収率)、融点、NMRスペクトルを示す。
参考例−10
【0150】
【化53】

【0151】
N−[1−{2−フルオロ−4−(4−フルオロフェニル)フェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]カルバミン酸t−ブチル:白色固体(収率:75%);Mp:101.3−107.8℃;H−NMR(400MHz,CDCl):δ1.54(9H,s),6.59(1H,brs),7.15(2H,t,J=8.7Hz),7.37−7.41(2H,m),7.44−7.48(1H,m),7.54−7.57(2H,m),8.33(1H,brs).;19F−NMR(376MHz,CDCl):δ−121.3(1F,s),−113.4(1F,s),−57.5(3F,s).
4−アミノ−1−{2−フルオロ−4−(4−フルオロフェニル)フェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール:白色固体(収率:81%);Mp:90.0−91.8℃;H−NMR(400MHz,CDCl):δ3.50(2H,brs),7.17(2H,t,J=8.7Hz),7.37−7.48(4H,m),7.55−7.59(2H,m).;19F−NMR(376MHz,CDCl):δ−121.5(1F,m),−113.6(1F,s),−57.5(3F,m).
参考例−11
【0152】
【化54】

【0153】
N−[1−{5−(2−クロロフェニル)−2−フルオロフェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]カルバミン酸t−ブチル:白色固体(収率:64%);H−NMR(250MHz,CDCl):δ1.54(9H,s),6.52(1H,brs),7.29−7.34(4H,m),7.45−7.56(3H,m),8.32(1H,brs).;19F−NMR(235MHz,CDCl):δ−123.6(1F,d,J=4.7Hz),−57.7(3F,m).
4−アミノ−1−[5−(2−クロロフェニル)−2−フルオロフェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール:黄色油状物(収率:88%);H−NMR(250MHz,CDCl):δ3.37(2H,brs),7.24−7.52(8H,m).;19F−NMR(235Hz,CDCl):δ−123.8(1F,d,J=2.4Hz),−57.7(3F,m).
参考例−12
【0154】
【化55】

【0155】
N−[1−{5−(3−クロロフェニル)−2−フルオロフェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]カルバミン酸t−ブチル:白色固体(収率:61%);H−NMR(250MHz,CDCl):δ1.55(9H,s),6.53(1H,brs),7.26−7.65(7H,m),8.33(1H,brs).;19F−NMR(235MHz,CDCl):δ−123.5(1F,m),−57.7(3F,m).
4−アミノ−1−[5−(3−クロロフェニル)−2−フルオロフェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール:黄色油状物(収率:71%);H−NMR(250MHz,CDCl):δ3.40(2H,brs),7.29−7.66(8H,m).;19F−NMR(235Hz,CDCl):δ−123.7(1F,m),−57.7(3F,m).
参考例−13
【0156】
【化56】

【0157】
N−[1−{5−(4−クロロフェニル)−2−フルオロフェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]カルバミン酸t−ブチル:白色固体(収率:60%);Mp:102−104℃;H−NMR(250MHz,CDCl):δ1.55(9H,s),6.51(1H,brs),7.30−7.34(1H,m),7.40−7.49(4H,m),7.57−7.68(2H,m),8.32(1H,brs).;19F−NMR(235MHz,CDCl):δ−124.0(1F,d,J=4.7Hz),−57.7(3F,d,J=4.7Hz).
4−アミノ−1−[5−(4−クロロフェニル)−2−フルオロフェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール:黄色油状物(収率:87%);H−NMR(250MHzCDCl):δ3.40(2H,brs),7.21−7.60(8H,m).;19F−NMR(235Hz,CDCl):δ−124.2(1F,d,J=4.7Hz),−57.7(3F,d,J=4.7Hz).
参考例−14
【0158】
【化57】

【0159】
N−[1−{2−フルオロ−5−(4−フルオロフェニル)フェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]カルバミン酸t−ブチル:白色固体(収率:85%);H−NMR(400MHz,CDCl):δ1.55(9H,s),6.53(1H,brs),7.13(2H,t,J=8.7Hz),7.29(1H,t,J=9.0Hz),7.47−7.52(2H,m),7.56−7.52(1H,m),7.61−7.65(1H,m),8.34(1H,brs).;19F−NMR(376MHz,CDCl):δ−124.4(1F,s),−114.4(1F,s),−57.5(3F,s).
4−アミノ−1−[2−フルオロ−5−(4−フルオロフェニル)フェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール:白色固体(収率:98%);Mp:97.1−100.6℃;H−NMR(400MHz,CDCl):δ3.51(2H,brs),7.13(2H,t,J=8.7Hz),7.28(1H,t,J=9.0Hz),7.41(1H,s),7.48−7.52(2H,m),7.55−7.62(2H,m).;19F−NMR(376MHz,CDCl):δ−124.6(1F,m),−114.6(1F,s),−57.4(3F,m).
参考例−15
【0160】
【化58】

【0161】
N−[1−{2,4−ジフルオロ−6−(4−フルオロフェニル)フェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]カルバミン酸t−ブチル:白色固体(収率:59%);Mp:112.1−114.9℃;H−NMR(400MHz,CDCl):δ1.51(9H,s),6.39(1H,brs),6.96−7.00(4H,m),7.17−7.20(2H,m),8.30(1H,brs).;19F−NMR(376MHz,CDCl):δ−115.5(1F,s),−112.7(1F,s),−105.0(1F,m),−58.3(3F,s).
4−アミノ−1−[2,4−ジフルオロ−6−(4−フルオロフェニル)フェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール:白色固体(収率:93%);Mp:162.8−164.8℃;H−NMR(400MHz,CDCl):δ3.37(2H,brs),6.95−7.00(4H,m),7.18−7.21(2H,m),7.32(1H,s).;19F−NMR(376MHz,CDCl):δ−115.5(1F,m),−113.1(1F,s),−105.6(1F,m),−58.4(3F,d,J=2.6Hz).
参考例−16
【0162】
【化59】

【0163】
N−[1−{2−(4−クロロフェニル)−4,6−ジフルオロフェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]カルバミン酸t−ブチル:白色固体(収率:59%);H−NMR(250MHz,CDCl):δ1.50(9H,s),6.44(1H,brs),6.94−7.07(2H,m),7.12−7.20(2H,m),7.23−7.30(2H,m),8.31(1H,brs).;19F−NMR(235MHz,CDCl):δ−115.4(1F,d,J=7.1Hz),−105.0(1F,d,J=9.4Hz),−59.6(3F,s).
4−アミノ−1−[2−(4−クロロフェニル)−4,6−ジフルオロフェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール:黄色固体(収率:82%);Mp:122−125℃;H−NMR(250MHz,CDCl):δ3.38(2H,brs),7.01−6.93(2H,m),7.17−7.13(2H,m),7.28−7.24(2H,m),7.32(1H,d,J=2.5Hz).;19F−NMR(235MHz,CDCl):δ−115.6(1F,dq,J=9.4and3.5Hz),−105.7(1F,d,J=9.4Hz),−58.6(3H,d,J=3.5Hz).
参考例−17
【0164】
【化60】

【0165】
N−[1−{2,4−ジフルオロ−6−(4−メチルフェニル)フェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]カルバミン酸t−ブチル:黄色固体(収率:36%);H−NMR(250MHz,CDCl):δ1.50(9H,s),2.31(3H,s),6.40(1H,brs),6.89−7.05(2H,m),7.08(4H,s),8.29(1H,brs).;19F−NMR(235MHz,CDCl):δ−116.1(1F,m),−105.7(1F,d,J=9.4Hz),−58.6(3F,s).
参考例−18
【0166】
【化61】

【0167】
N−[1−{2−(4−t−ブチルフェニル)−4,6−ジフルオロフェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]カルバミン酸t−ブチル:白色固体(収率:36%);H−NMR(250MHz,CDCl):δ1.29(9H,s),1.51(9H,s),6.41(1H,brs),6.93(1H,ddd,J=9.0,8.0and3.0Hz),7.03(1H,ddd,J=9.0,9.0and1.5Hz),7.12(2H,d,J=8.0Hz),7.29(2H,d,9.0Hz),8.30(1H,brs).;19F−NMR(235MHz,CDCl):δ−116.2(1F,d,J=4.7Hz),−105.8(1F,d,J=9.4Hz),−58.6(3F,s).
4−アミノ−1−[2−(4−t−ブチルフェニル)−4,6−ジフルオロフェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール:黄色固体(収率:71%);Mp:107−108℃;H−NMR(250MHz,CDCl):δ1.29(9H,s),3.36(2H,brs),6.92(1H,ddd,J=9.1,8.2and2.8Hz),7.02(1H,ddd,J=9.2,2.8and1.7Hz),7.13(2H,d,J=8.5Hz),7.29(2H,d,J=8.6Hz),7.33(1H,s).;19F−NMR(235MHz,CDCl):δ−116.4(1F,m),−106.5(1F,d,J=9.4Hz),−58.7(3F,t,J=2.4Hz).
参考例−19
【0168】
【化62】

【0169】
N−[1−{2,4−ジフルオロ−6−(4−メトキシフェニル)フェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]カルバミン酸t−ブチル:白色固体(収率:41%);H−NMR(250MHz,CDCl):δ1.51(9H,s),3.78(3H,s),6.40(1H,brs),6.80(2H,d,J=9.0Hz),6.93(1H,ddd,J=9.0,8.0and3.0Hz),7.01(1H,ddd,J=9.0,9.0and1.8Hz),7.12(2H,d,J=9.0Hz),8.31(1H,brs).;19F−NMR(235Hz,CDCl):δ−116.1(1F,d,J=7.1Hz),−105.8(1F,d,J=9.4Hz),−58.7(3F,s).
4−アミノ−1−[2,4−ジフルオロ−6−(4−メトキシフェニル)フェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール:白色固体(収率:42%);Mp:76−78℃;H−NMR(250MHz,CDCl):δ3.36(2H,brs),3.78(3H,s),6.80(2H,d,J=9.0Hz),7.01−6.88(2H,m),7.14(2H,d,J=8.0Hz),7.32(1H,brs).;19F−NMR(235Hz,CDCl):δ−116.3(1F,dq,J=9.4and4.7Hz),−106.4(1F,d,J=9.4Hz),−58.7(3F,d,J=4.7Hz).
参考例−20
【0170】
【化63】

【0171】
N−[1−{2,6−ジフルオロ−4−(3−フルオロフェニル)フェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]カルバミン酸t−ブチル:白色固体(収率:71%);H−NMR(400MHz,CDCl):δ1.55(9H,s),6.55(1H,brs),7.12−7.17(1H,m),7.25−7.30(3H,m),7.35−7.38(1H,m)7.41−7.49(1H,m).;19F−NMR(376MHz,CDCl):δ−117.5(2F,s),−111.8(1F,s),−58.7(3F,s).
4−アミノ−1−[2,6−ジフルオロ−4−(3−フルオロフェニル)フェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール:白色固体(収率:46%);Mp:127.2−132.4℃;H−NMR(400MHz,CDCl):δ3.53(2H,brs),7.11−7.17(1H,m),7.23−7.30(3H,m),7.35−7.38(1H,m)7.43−7.49(2H,m).;19F−NMR(376MHz,CDCl):δ−117.8(2F,m),−111.9(1F,s),−58.8(3F,m).
参考例−21
【0172】
【化64】

【0173】
N−[1−{2,6−ジフルオロ−4−(4−フルオロフェニル)フェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]カルバミン酸t−ブチル:黄色固体(収率:50%);Mp:131.1−134.1℃;H−NMR(400MHz,CDCl):δ1.55(9H,s),6.55(1H,brs),7.18(2H,t,J=8.6Hz),7.23(2H,d,J=8.2Hz),7.54−7.58(2H,m),8.41(1H,brs).;19F−NMR(376MHz,CDCl):δ−117.8(2F,s),−112.2(1F,s),−58.7(3F,s).
4−アミノ−1−[2,6−ジフルオロ−4−(4−フルオロフェニル)フェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール:白色固体(収率:80%);Mp:104.30−110.54℃;H−NMR(400MHz,CDCl):δ3.53(2H,brs),7.18(2H,t,J=8.7Hz),7.22(2H,d,J=8.2Hz),7.46(1H,s),7.54−7.57(2H,m).;19F−NMR(376MHz,CDCl):δ−118.1(2F,m),−112.5(1F,s),−58.8(3F,m).
参考例−22
【0174】
【化65】

【0175】
N−[1−{2,4−ジフルオロ−6−(4−ピリジル)フェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]カルバミン酸t−ブチル:黄色固体(収率:52%);Mp:146−147℃;H−NMR(250MHz,CDCl):δ1.51(9H,s),6.41(1H,brs),7.05(2H,d,J=8.3Hz),7.13(2H,d,J=6.1Hz),8.31(1H,brs),8.56(2H,d,J=6.1Hz).;19F−NMR(235MHz,CDCl):δ−114.7(1F,s),−104.1(1F,d,J=9.4Hz),−58.5(3F,s).
4−アミノ−1−[2,4−ジフルオロ−6−(4−ピリジル)フェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール:白色固体(収率:87%);Mp:150−151℃;H−NMR(400MHz,CDCl):δ3.40(2H,brs),7.04(2H,d,J=3.5Hz),7.13(2H,d,J=3.6Hz),7.32(1H,d,J=2.8Hz),8.55(2H,d,J=Hz).;19F−NMR(376Hz,CDCl):δ−114.6(1F,m),−104.6(1F,m),−58.2(3F,m).
参考例−23
【0176】
【化66】

【0177】
N−[1−{2−フルオロ−5−(2−チエニル)フェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]カルバミン酸t−ブチル:白色固体(収率:89%);H−NMR(250MHz,CDCl):δ1.55(9H,s),6.52(1H,brs),7.08(1H,dd,J=5.1,3.7Hz),7.20−7.33(3H,m),7.62−7.66(2H,m),8.33(1H,brs).;19F−NMR(235MHz,CDCl):δ−124.0(1F,d,J=4.7Hz),−57.8(3F,d,J=4.7Hz).
4−アミノ−1−[2−フルオロ−5−(2−チエニル)フェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール:黄色固体(収率:73%);Mp:78−79℃;H−NMR(250MHz,CDCl):δ3.70(2H,brs),7.08(1H,dd,J=5.1and3.7Hz),7.19−7.31(2H,m),7.41(1H,d,J=0.5Hz),7.62−7.69(2H,m).;19F−NMR(235Hz,CDCl):δ−124.1(1F,d,J=4.7Hz),−57.8(3F,d,J=4.7Hz).
参考例−24
【0178】
【化67】

【0179】
N−[1−{2−フルオロ−5−(3−チエニル)フェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]カルバミン酸t−ブチル:白色固体(収率:85%);Mp:81−83℃;H−NMR(250MHz,CDCl):δ1.55(9H,s),6.52(1H,brs),7.25(1H,t,J=9.0Hz),7.32(1H,dd,J=5.0and1.5Hz),7.39−7.44(2H,m),7.61−7.64(2H,m),8.32(1H,brs).;19F−NMR(235MHz,CDCl):δ−124.6(1F,d,J=4.7Hz),−57.8(3F,d,J=4.7Hz).
4−アミノ−1−[2−フルオロ−5−(3−チエニル)フェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール:黄色油状物(収率:81%);H−NMR(250MHz,CDCl):δ3.45(2H,brs),7.24(1H,t,J=8.8Hz),7.33(1H,dd,J=5.0and1.4Hz),7.38−7.43(3H,m),7.59−7.69(2H,m).;19F−NMR(235Hz,CDCl):δ−124.8(1F,m),−57.7(3F,d,J=4.7Hz).
参考例−25
【0180】
【化68】

【0181】
N−[1−{2,4−ジフルオロ−6−(2−チエニル)フェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]カルバミン酸t−ブチル:白色固体(収率:51%);Mp:129−131℃;H−NMR(250MHz,CDCl):δ1.54(9H,s),6.51(1H,brs),6.82(1H,m),6.88−6.98(2H,m),7.23−7.34(2H,m),8.41(1H,brs).;19F−NMR(235MHz,CDCl):δ−115.3(1F,s),−105.2(1F,d,J=9.4Hz),−59.0(3F,s).
4−アミノ−1−[2,4−ジフルオロ−6−(2−チエニル)フェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール:淡黄色油状物(収率:定量的);H−NMR(400MHz,CDCl):δ3.48(2H,brs),6.85(1H,dd,J=3.7and1.2Hz),6.90(1H,ddd,J=9.0,8.0and2.8Hz),6.97(1H,dd,J=5.1and3.7Hz),7.22−7.26(1H,m),7.33(1H,dd,J=5.1and1.2Hz),7.44(1H,d,J=0.7Hz).;19F−NMR(376Hz,CDCl):δ−115.2(1F,m),−105.5(1F,d,J=9.5Hz),−58.8(3F,m).
参考例−26
【0182】
【化69】

【0183】
N−[1−{2,4−ジフルオロ−6−(3−チエニル)フェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]カルバミン酸t−ブチル:白色固体(収率:49%);Mp:123−125℃;H−NMR(400MHz,CDCl):δ1.53(9H,s),6.45(1H,brs),6.88(1H,dd,J=5.1and1.4Hz),6.93(1H,ddd,J=9.0,8.1and2.8Hz),7.02(1H,dd,J=3.0and1.3Hz),7.14(1H,ddd,J=9.2,2.8and1.8Hz),7.25−7.27(1H,m),8.39(1H,brs).;19F−NMR(376MHz,CDCl):δ−115.5(1F,s),−105.2(1F,d,J=8.1Hz),−58.6(3F,s).
4−アミノ−1−[2,4−ジフルオロ−6−(3−チエニル)フェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール:淡黄色油状物(収率:定量的);H−NMR(400MHz,CDCl):δ3.43(2H,brs),6.89−6.94(2H,m),7.03(1H,dd,J=3.0and1.3Hz),7.13(1H,ddd,J=9.2,2.8and1.8Hz),7.24−7.26(1H,m),7.40(1H,d,J=0.7Hz).;19F−NMR(376Hz,CDCl):δ−115.7(1F,m),−105.8(1F,m),−58.7(3F,s).
参考例−27
【0184】
【化70】

【0185】
N−[1−{2,4−ジフルオロ−6−(5−メチル−2−チエニル)フェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]カルバミン酸t−ブチル:淡黄色固体(収率:71%);Mp:144−146℃;H−NMR(400MHz,CDCl):δ1.54(9H,s),2.43(3H,s),6.40(1H,brs),6.57−6.62(2H,m),6.83−6.88(1H,m),7.17−7.20(1H,m),8.41(1H,brs).;19F−NMR(376MHz,CDCl):δ−115.3(1F,s),−105.2(1F,d,J=8.4Hz),−58.7(3F,s).
4−アミノ−1−[2,4−ジフルオロ−6−(5−メチル−2−チエニル)フェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール:黄色固体(収率:88%);Mp:106−108℃;H−NMR(250MHz,CDCl):δ2.43(3H,s),3.47(2H,brs),6.61(2H,s),6.84(1H,ddd,J=8.9,8.1and2.8Hz),7.18(1H,ddd,J=9.6,2.6and2.0Hz),7.44(1H,s).;19F−NMR(235Hz,CDCl):δ−115.9(1F,m),−106.1(1F,d,J=9.4Hz),−59.0(3F,d,J=7.1Hz).
参考例−28
【0186】
【化71】

【0187】
N−[1−{2−フルオロ−5−(2−フリル)フェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]カルバミン酸t−ブチル:白色固体(収率:71%);H−NMR(250MHz,CDCl):δ1.55(9H,s),6.48(1H,dd,J=3.4,1.8Hz),6.53(1H,brs),6.64(1H,d,J=3.4Hz),7.24(1H,t,J=9.0Hz),7.47(1H,d,J=1.1Hz),7.69−7.79(2H,m),8.32(1H,brs).;19F−NMR(235MHz,CDCl):δ−123.9(1F,d,J=4.7Hz),−57.8(3F,d,J=4.7Hz).
4−アミノ−1−[2−フルオロ−5−(2−フリル)フェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール:黄色油状物(収率:80%);H−NMR(250MHz,CDCl):δ3.51(2H,brs),6.47(1H,dd,J=3.4and1.8Hz),6.63(1H,d,J=3.4Hz),7.23(1H,t,J=8.9Hz),7.46(1H,s),7.46(1H,d,J=1.4Hz),7.68−7.77(2H,m).;19F−NMR(235Hz,CDCl):δ−124.0(1F,d,J=4.7Hz),−57.8(3F,d,J=4.7Hz).
参考例−29
【0188】
【化72】

【0189】
N−[1−{2−フルオロ−5−(3−フリル)フェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]カルバミン酸t−ブチル:白色固体(収率:68%);H−NMR(250MHz,CDCl):δ1.55(9H,s),6.53(1H,brs),6.64−6.67(1H,m),7.23(1H,t,J=8.9Hz),7.48−7.60(3H,m),7.70(1H,s),8.32(1H,brs).;19F−NMR(235MHz,CDCl):δ−124.6(1F,d,J=4.7Hz),−57.8(3F,d,J=4.7Hz).
4−アミノ−1−[2−フルオロ−5−(3−フリル)フェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール:黄色油状物(収率:70%);H−NMR(250MHz,CDCl):δ3.44(2H,brs),6.64(1H,d,J=0.9Hz),7.21(1H,t,J=8.9Hz),7.40(1H,s),7.47−7.58(3H,m),7.70(1H,s).;19F−NMR(235Hz,CDCl):δ−124.8(1F,d,J=4.7Hz),−57.8(3F,d,J=4.7Hz).
参考例−30
【0190】
【化73】

【0191】
N−[1−{2,4−ジフルオロ−6−(3−フリル)フェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]カルバミン酸t−ブチル:褐色固体(収率:40%);Mp:104−106℃;H−NMR(250MHz,CDCl):δ1.54(9H,s),6.24−6.25(1H,m),6.53(1H,brs),6.87−7.13(3H,m),7.36−7.38(1H,m),8.41(1H,brs).;19F−NMR(235MHz,CDCl):δ−115.7(1F,d,J=7.1Hz),−105.4(1F,d,J=9.4Hz),−59.0(3F,s).
4−アミノ−1−[2,4−ジフルオロ−6−(3−フリル)フェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール:淡黄色固体(収率:98%);Mp:88−90℃;H−NMR(400MHz,CDCl):δ3.50(2H,brs),6.27(1H,dd,J=1.9and0.9Hz),6.85−6.91(2H,m),7.10(1H,ddd,J=9.3,2.8and1.8Hz),7.37(1H,t,J=1.7Hz),7.44(1H,s).;19F−NMR(376Hz,CDCl):δ−115.6(1F,m),−105.7(1F,s),−5.8.8(3F,m).
参考例−31
【0192】
【化74】

【0193】
N−[1−{2,4−ジフルオロ−6−(5−メチル−2−フリル)フェニル}−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]カルバミン酸t−ブチル:白色固体(収率:32%);H−NMR(250MHz,CDCl):δ1.55(9H,s),2.30(3H,s),5.23(1H,d,J=3.4Hz),5.93(1H,dd,J=3.4and0.6Hz),6.56(1H,brs),6.77−6.85(1H,m),7.40−7.45(1H,m),8.43(1H,brs).;19F−NMR(235MHz,CDCl):δ−116.7(1F,d,J=4.7Hz),−105.2(1F,d,J=9.4Hz),−59.3(3F,s).
4−アミノ−1−[2,4−ジフルオロ−6−(5−メチル−2−フリル)フェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール:黄色固体(収率:75%);Mp:110−113℃;H−NMR(250MHz,CDCl):δ2.31(3H,s),3.52(2H,brs),5.23(1H,d,J=3.4Hz),5.93(1H,dd,J=3.4and0.6Hz),6.80(1H,ddd,J=8.6,8.1and2.8Hz),7.42(1H,dt,J=9.8and2.6Hz),7.47(1H,s).;19F−NMR(235Hz,CDCl):δ−116.8(1F,m),−105.8(1F,d,J=11.8Hz),−59.4(3F,d,J=4.7Hz).
参考例−32
【0194】
【化75】

【0195】
アルゴン雰囲気下、N−[1−(2−ブロモ−4,6−ジフルオロフェニル)−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]カルバミン酸t−ブチル(884mg,2.0mmol)、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(58mg,0.10mmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(48mg,0.10mmol)、3−フルオロ−4−メトキシフェニルボロン酸(1.02g,6.0mmol)及びリン酸カリウム(2.55g,12.0mmol)の1,2−ジメトキシエタン(10mL)溶液を、85℃(オイルバス温度)で12時間加熱撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した後、水(10mL)を加え、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。有機層を合せ、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=6/1)で精製することにより、黄褐色油状のN−{1−[2,4−ジフルオロ−6−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)フェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル}カルバミン酸t−ブチル(597mg,収率:61%)を得た。H−NMR(400MHz,CDCl):δ1.51(9H,s),3.88(3H,s),6.42(1H,brs),6.84−7.01(5H,m),8.32(1H,brs).19F−NMR(376MHz,CDCl):δ−134.7(1F,s),−115.3(1F,s),−105.0(1F,d,J=7.7Hz),−58.3(3F,s).
N−{1−[2,4−ジフルオロ−6−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)フェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル}カルバミン酸t−ブチル(0.597g,1.22mmol)の1,4−ジオキサン(6mL)溶液に2N塩酸(6mL)を加え、80℃で1時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を室温まで冷却した後、10%水酸化ナトリウム水溶液で中和して、クロロホルム(20mL×3)で抽出した。有機層を合せ、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製して、黄褐色油状の4−アミノ−1−[2,4−ジフルオロ−6−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)フェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール(406mg,収率:86%)を得た。H−NMR(400MHz,CDCl):δ3.38(2H,brs),3.88(3H,s),6.86(1H,t,J=8.6Hz),6.92−7.01(4H,m),7.34−7.36(1H,m).19F−NMR(376MHz,CDCl):δ−134.9(1F,s),−115.5(1F,m),−105.6(1F,d,J=9.3Hz),−58.4(3F,d,J=2.7Hz).
参考例−33
【0196】
【化76】

【0197】
アルゴン雰囲気下、N−[1−(2−ブロモ−4,6−ジフルオロフェニル)−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]カルバミン酸t−ブチル(884mg,2.0mmol)、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(58mg,0.10mmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(48mg,0.10mmol)、4−フルオロ−3−メチルフェニルボロン酸(0.924g,6.0mmol)及びリン酸カリウム(2.55g,12.0mmol)の1,2−ジメトキシエタン(10mL)溶液を、85℃(オイルバス温度)で12時間加熱撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した後、水(10mL)を加え、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。有機層を合せ、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=6/1)で精製することにより、黄褐色油状のN−{1−[2,4−ジフルオロ−6−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)フェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル}カルバミン酸t−ブチル(537mg,収率:57%)を得た。H−NMR(400MHz,CDCl):δ1.51(9H,s),2.21(3H,s),6.39(1H,brs),6.86−7.10(5H,m),8.30(1H,brs).19F−NMR(376MHz,CDCl):δ−117.2(1F,s),−115.5(1F,s),−105.2(1F,d,J=7.1Hz),−58.3(3F,s).
N−{1−[2,4−ジフルオロ−6−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)フェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル}カルバミン酸t−ブチル(0.537g,1.14mmol)の1,4−ジオキサン(6mL)溶液に2N塩酸(6mL)を加え、80℃で1時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を室温まで冷却した後、10%水酸化ナトリウム水溶液で中和して、クロロホルム(20mL×3)で抽出した。有機層を合せ、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製して、黄褐色油状の4−アミノ−1−[2,4−ジフルオロ−6−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)フェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール(367mg,収率:87%)を得た。H−NMR(400MHz,CDCl):δ2.21(3H,d,J=1.9Hz),3.36(2H,brs),6.89(1H,t,J=8.9Hz),6.92−7.00(3H,m),7.06(1H,dd,J=7.3and2.0Hz),7.31−7.32(1H,m).19F−NMR(376MHz,CDCl):δ−117.5(1F,s),−115.7(1F,m),−105.8(1F,d,J=9.5Hz),−58.4(3F,d,J=2.9Hz).
参考例−34
【0198】
【化77】

【0199】
アルゴン雰囲気下、N−[1−(2−ブロモ−4,6−ジフルオロフェニル)−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]カルバミン酸t−ブチル(884mg,2.0mmol)、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(58mg,0.10mmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(48mg,0.10mmol)、3−トリフルオロメトキシフェニルボロン酸(1.236g,6.0mmol)及びリン酸カリウム(2.55g,12.0mmol)の1,2−ジメトキシエタン(10mL)溶液を、85℃(オイルバス温度)で12時間加熱撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した後、水(10mL)を加え、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。有機層を合せ、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=6/1)で精製することにより、黄褐色油状のN−{1−[2,4−ジフルオロ−6−(3−トリフルオロメトキシフェニル)フェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル}カルバミン酸t−ブチル(656mg,収率:63%)を得た。H−NMR(400MHz,CDCl):δ1.50(9H,s),6.37(1H,brs),7.00−7.04(2H,m),7.08(1H,brs),7.15−7.18(2H,m),7.33(1H,t,J=8.0Hz),8.29(1H,brs).19F−NMR(376MHz,CDCl):δ−114.8(1F,s),−104.5(1F,d,J=7.5Hz),−58.3(3F,s),−57.9(3F,s).
N−{1−[2,4−ジフルオロ−6−(3−トリフルオロメトキシフェニル)フェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル}カルバミン酸t−ブチル(0.656g,1.25mmol)の1,4−ジオキサン(6mL)溶液に2N塩酸(6mL)を加え、80℃で1時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を室温まで冷却した後、10%水酸化ナトリウム水溶液で中和して、クロロホルム(20mL×3)で抽出した。有機層を合せ、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製して、黄褐色油状の4−アミノ−1−[2,4−ジフルオロ−6−(3−トリフルオロメトキシフェニル)フェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール(385mg,収率:73%)を得た。H−NMR(400MHz,CDCl):δ3.37(2H,brs),6.97−7.04(2H,m),7.10(1H,brs),7.14−7.19(2H,m),7.31(1H,s),7.33(1H,t,J=8.0Hz).19F−NMR(376MHz,CDCl):δ−115.1(1F,m),−105.2(1F,d,J=9.4Hz),−58.4(3F,d,J=2.8Hz),−57.9(3F,s).
参考例−35
【0200】
【化78】

【0201】
アルゴン雰囲気下、N−[1−(2−ブロモ−4,6−ジフルオロフェニル)−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル]カルバミン酸t−ブチル(884mg,2.0mmol)、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(58mg,0.10mmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(48mg,0.10mmol)、3−メチルチオフェニルボロン酸(1.01g,6.0mmol)及びリン酸カリウム(2.55g,12.0mmol)の1,2−ジメトキシエタン(10mL)溶液を、85℃(オイルバス温度)で12時間加熱撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した後、水(10mL)を加え、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。有機層を合せ、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=6/1)で精製することにより、黄褐色油状のN−{1−[2,4−ジフルオロ−6−(3−メチルチオフェニル)フェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル}カルバミン酸t−ブチル(698mg,収率:72%)を得た。H−NMR(400MHz,CDCl):δ1.50(9H,s),2.40(3H,s),6.39(1H,brs),6.96−7.05(3H,m),7.07(1H,brs),7.19−7.20(2H,m),8.30(1H,brs).19F−NMR(376MHz,CDCl):δ−115.4(1F,s),−105.0(1F,d,J=8.5Hz),−58.2(3F,s).
N−{1−[2,4−ジフルオロ−6−(3−メチルチオフェニル)フェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル}カルバミン酸t−ブチル(0.698g,1.44mmol)の1,4−ジオキサン(7mL)溶液に2N塩酸(7mL)を加え、80℃で1時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を室温まで冷却した後、10%水酸化ナトリウム水溶液で中和して、クロロホルム(20mL×3)で抽出した。有機層を合せ、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製して、黄褐色油状の4−アミノ−1−[2,4−ジフルオロ−6−(3−メチルチオフェニル)フェニル]−5−トリフルオロメチルピラゾール(490mg,収率:94%)を得た。H−NMR(400MHz,CDCl):δ2.41(3H,s),3.37(2H,brs),6.94−7.04(3H,m),7.07−7.08(1H,m),7.19−7.20(2H,m),7.31(1H,s).19F−NMR(376MHz,CDCl):δ−115.6(1F,m),−105.6(1F,d,J=9.4Hz),−58.3(3F,d,J=2.7Hz).
以上、実施例及び参考例に例示した方法により製造することのできる本発明のピラゾール−4−カルボキサミド誘導体(1)を表−1に例示した。ただし、本発明はこれらの例示に限定されるものではない。
【0202】
【0203】
【表1】

【0204】
【表2】

【0205】
【表3】

【0206】
【表4】

【0207】
【表5】

【0208】
【表6】

【0209】
【表7】

【0210】
【表8】

【0211】
【表9】

【0212】
【表10】

【0213】
本発明のピラゾール−4−カルボキサミド誘導体(1)は、農園芸作物に有害な病害に対し低薬量で防除することができ、農園芸用の殺菌性組成物として有用である。
【0214】
本発明のピラゾール−4−カルボキサミド誘導体(1)を農園芸用の殺菌性組成物として用いた場合、各種作物のうどんこ病菌等の子のう(嚢)菌類(Ascomycetes)、各種作物のさび病菌、イネ紋枯病菌等の担子菌類(Basidiomycetes)、各種作物のべと病菌、各種作物の疫病菌等の卵菌類(Oomycetes)、いもち病菌、灰色かび病菌等の各種作物に寄生する不完全菌類(Deuteromycetes)の他、ネコブカビ類(Plasmodiophoromycetes)等広範な植物病原菌類に対して高い防除効果を有しており、農園芸用の殺菌剤として有用である。
【0215】
本発明により防除することができる植物病害をより具体的に挙げれば、例えば、イネのいもち病(Pyricularia grisea)、ごま葉枯病(Cochliobolus miyabeanus)、紋枯病(Thanatephorus cucumeris)、ばか苗病(Gibberella fujikuroi)、苗立枯病(Fusarium菌、Rhizopus菌、Pythium菌、Trichoderma viride)、稲こうじ病(Claviceps virens)、ムギ類の赤かび病(Gibberella zeae、Fusarium avenaceum、Fusarium culmorum、Monographella nivale)、雪腐病(Pythium菌、Typhula菌、Monographella nivalis、Myriosclerotinia borealis)、裸黒穂病(Ustilago nuda)、なまぐさ黒穂病(Tilletia controversa)、眼紋病(Pseudocercosporella herpotrichoides)、葉枯病(Septoria tritici)、ふ枯病(Phaeosphaeria nodorum)、カンキツ類の黒点病(Diaporthe citri)、小黒点病(Diaporthe medusa、Alternaria citri)、そうか病(Elsinoe fawcettii)、褐色腐敗病(Phytophthora citrophthra)、緑かび病(Penicillium digitatum)、青かび病(Penicillium italicum)、リンゴのモニリア病(Monilinia mali)、黒星病(Venturia inaequalis)、斑点落葉病(Alternaria mali)、黒点病(Mycosphaerella pomi)、すす斑病(Gloeodes pomigena)、すす点病(Zygophiala jamaicensis)、輪紋病(Botryosphaeria berengeriana)、褐斑病(Diplocarpon mali)、赤星病(Gymnosporangium yamadae)、腐らん病(Valsa ceratosperma)、ナシの黒星病(Venturia nashicola)、赤星病(Gymnosporangium asiaticum)、輪紋病(Botryosphaeria berengeriana)、胴枯病(Phomopsis fukushii)、モモの縮葉病(Taphrina deformans)、灰星病(Moniliniafructicola、Monilinia fructigena)、黒星病(Cladosporium carpophilum)、ホモプシス腐敗病(Phomopsis)、オウトウの灰星病(Monilinia fructicola、Monilinia fructigena)、幼果菌核病(Monilinia kusanoi)、ウメの黒星病(Cladosporium carpophilum)、ブドウの黒とう病(Elsinoe ampelina)、晩腐病(Colletotrichum acutatum、Glomerella cingulata)、褐斑病(Pseudocercospora vitis)、つる割病(Phomopsis viticola)、カキの角斑落葉病(Cercospora kaki)、円星落葉病(Mycosphaerella nawae)、チャの輪斑病(Pestalotiopsis longiseta、Pestalotiopsis theae)、褐色円星病(Pseudocercospora ocellate、Cercospora chaae)、もち病(Exobasidium vexans)、網もち病(Exobasidium reticulatum)、ウリ類のつる枯病(Mycosphaerella melonis)、つる割病(Fusarium oxysporum)、黒星病(Cladosporium cucumerinum)、褐斑病(Corynespora cassiicola)、トマトの葉かび病(Fulvia fulva)、輪紋病(Alternaria solani)、ナスの褐紋病(Phomopsis vexans)、すすかび病(Mycovellosiella nattrassii)、アブラナ科野菜の白さび病(Albugo macrospora)、白斑病(Cercosporella brassicae、Pseudocercosporella capsellae)、タマネギの灰色腐敗病(Botrytis allii)、イチゴのじゃのめ病(Mycosphaerella fragariae)、ジャガイモの夏疫病(Alternaria solani)、ダイズの茎疫病(Phytophthora sojae)、紫斑病(Cercospora kikuchii)、アズキの茎疫病(Phytophthora vignae)、ラッカセイの褐斑病(Mycoshaerella arachidis)、テンサイの褐斑病(Cercospora beticola)、葉腐病(Thanatephorus cucumeris)、シバのカーブラリア葉枯病(Curvularia菌)、ダラースポット病(Sclerotinia homoeocarpa)、ヘルミントスポリウム葉枯病(Cochliobolus菌)、バラの黒星病(Diplocarpon rosae)、キクの白さび病(Puccinia horiana)、及び各種作物のべと病(Peronospora菌、Pseudoperonospora菌、Plasmopara菌、Bremia菌)、疫病(Phytophthora菌)、うどんこ病(Erysiphe菌、Blumeria菌、Sphaerotheca菌、Podosphaerea菌、Phyllactinia菌、Uncinula菌、Oidiopsis菌)、さび病(Puccinia菌、Uromyces菌、Physopella菌)、炭疽病(Glomerella菌、Colletotrichum菌、Gloeosporium菌)、黒斑病(Alternaria菌)、灰色かび病(Botrytis cinerea)、菌核病(Sclerotinia sclerotiorum)、白紋羽病(Rosellinia necatrix)、紫紋羽病(Helicobasidium mompa)、白絹病(Sclerotium rolfsii)、その他各種土壌病害(Fusarium菌、Rhizoctonia菌、Pythium菌、Aphanomyces菌、Phoma菌、Verticillium菌、Plasmodiophora brassicaeなど)などの病害を挙げることができる。もっとも、本発明の防除対象となる植物病原菌は上記に例示したものに限定されることはない。
【0216】
本発明のピラゾール−4−カルボキサミド誘導体(1)を農園芸用の殺菌剤の有効成分として使用する場合には、単独で用いてもよいが、一般的な農薬補助剤を用いて製造した組成物の形態で使用することが望ましい。本発明の殺菌剤の形態は特に限定されないが、例えば乳剤、懸濁剤、水和剤、水溶剤、液剤、ゾル剤(フロアブル剤)、顆粒水和剤、粉剤、細粒剤、粒剤、錠剤、油剤、噴霧剤、煙霧剤、エアゾール剤、ペースト剤等の形態とすることが好適である。また、本発明のピラゾール−4−カルボキサミド誘導体(1)の1種又は2種以上を有効成分として配合することができ、補助剤以外にも、有効成分として他の殺菌成分を含んでいてもよい。
【0217】
本発明の農園芸用殺菌剤におけるピラゾール−4−カルボキサミド誘導体(1)の含有量は、製剤の剤型及び使用方法により、適宜選択することができるが、一般に好ましい含有量として、通常、製剤全体量に対して0.1から90重量部の範囲から任意に選択される。
【0218】
本発明のピラゾール−4−カルボキサミド誘導体(1)を有効成分として含有する農園芸用殺菌剤を製造するために用いられる農薬補助剤としての成分としては、担体、界面活性剤及びその他補助剤が挙げられる。
【0219】
本発明の農園芸用殺菌剤に含まれる担体は、農園芸用に用いられることができるものであれば、液体担体又は固体担体のいずれでもよく、特定のものに限定されることはない。
【0220】
液体担体としては、水、イソプロピルアルコール、エチレングリコールなどのアルコール類、シクロヘキサノン、メチルエチルケトンなどのケトン類、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテルなどのエーテル類、ケロシン、軽油などの脂肪族炭化水素類、キシレン、トリメチルベンゼン、テトラメチルベンゼン、メチルナフタリン、ソルベントナフサなどの芳香族炭化水素類、N−メチル−2−ピロリドンなどのアミド類、脂肪酸のグリセリンエステルなどのエステル類、大豆油、ナタネ油などの植物油が挙げられる。又、固体担体としては、澱粉、活性炭、大豆粉、小麦粉、木粉、魚粉、粉乳などの動植物性粉末、タルク、カオリン、ベントナイト、ゼオライト、珪藻土、ホワイトカーボン、クレー、アルミナ、炭酸カルシウム、塩化カリウム、硫安などの鉱物性粉末等を用いることができる。これらの担体は、2種以上を併用することができる。
【0221】
本発明の農園芸用殺菌剤に含まれる界面活性剤としては、非イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、両性界面活性剤などがあり、具体的には次のものが挙げられる。
【0222】
非イオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビタンアルキレート、ポリオキシエチレンフェニルエーテルポリマー、ポリオキシエチレンアルキレンアリールフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーなどが挙げられる。
【0223】
陰イオン性界面活性剤としては、例えば、リグニンスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、ジアルキルスルホサクシネート、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルサルフェート、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテルサルフェートなどが挙げられる。
【0224】
陽イオン性界面活性剤としては、例えば、アルキルアミン塩などが挙げられる。
【0225】
両性界面活性剤としては、例えば、第4級アンモニウム塩アルキルベタイン、アミンオキサイドなどが挙げられる。
【0226】
なお、製剤化に際して使用できる界面活性剤は、これらに限定されるものではない。また、2種以上の界面活性剤を併用することもできる。
【0227】
本発明の農園芸用殺菌剤に含まれるその他の補助剤としては、粘結剤、増粘剤、固着剤、防腐防かび剤、溶剤、農薬活性成分の安定化剤、酸化防止剤、紫外線防止剤、結晶析出防止剤、消泡剤、物性向上剤、着色剤などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0228】
粘結剤、増粘剤、固着剤としては、特に限定されるものではないが、たとえば澱粉、デキストリン、セルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルデンプン、プルラン、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸アンモニウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、グアーガム、ローカストビーンガム、アラビアゴム、キサンタンガム、ゼラチン、カゼイン、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサイド、ポリエチレングリコール、エチレン・プロピレンブロックポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニルピロリドンなどが挙げられる。
【0229】
本発明の農園芸用殺菌剤は、本発明のピラゾール−4−カルボキサミド誘導体(1)を配合すること以外は、目的とする剤型に応じて、一般的な製剤化法に従って製造することができる。
【0230】
本発明の農園芸用殺菌剤は、他の殺菌剤(殺かび剤、殺細菌剤、抗ウィルス剤、植物抵抗性誘導剤)、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、昆虫生育調整剤、昆虫誘引剤、除草剤、植物生長調整剤、共力剤、薬害軽減剤、鳥類忌避剤、肥料、土壌改良剤等との混用あるいは併用することができる。また、本発明のピラゾール−4−カルボキサミド誘導体(1)とこれらの有効成分と製剤化の時に混合して用いることができる。
【0231】
本発明の農園芸用殺菌剤と混合、混用して使用できる代表例を以下に示すが、必ずしもこれらのみに限定されるものではない。
[殺菌剤]:アミスルブロム(amisulbrom)、シアゾファミド(cyazofamid)、ジメトモルフ(dimethomorph)、シモキサニル(cymoxanil)、フルオピコリド(fluopicolide)、ベンチアバリカルブイソプロピル(benthiavalicarb−isopropyl)、メタラキシル(metalaxyl)、アシベンゾラール(acibenzolar)、イソチアニル(isotianil)、チアジニル(tiadinil)、プロベナゾール(probenazole)、カルプロパミド(carpropamid)、ジクロシメット(diclocymet)、フェノキサニル(fenoxanil)、トリシクラゾール(tricyclazole)、ピロキロン(pyroquilon)、フサライド(phthalide)、アゾキシストロビン(azoxystrobin)、オリザストロビン(oryzastrobin)、クレソキシムメチル(kresoxim−methyl)、トリフロキシストロビン(trifloxystrobin)、ピコキシストロビン(picoxystrobin)、ピラクロストロビン(pyraclostrobin)、ファモキサドン(famoxadone)、メトミノストロビン(metominostrobin)、チオファネート−メチル(thiophanate−methyl)、ジエトフェンカルブ(diethofencarb)、チアベンダゾール(thiabendazole)、ベノミル(benomyl)、イプコナゾール(ipconazole)、イミベンコナゾール(imibenconazole)、オキスポコナゾールフマル酸塩(oxpoconazolefumarate)、ジフェノコナゾール(difenoconazole)、シプロコナゾール(cyproconazole)、シメコナゾール(simeconazole)、テブコナゾール(tebuconazole)、テトラコナゾール(tetraconazole)、トリアジメホン(triadimefon)、トリフルミゾール(triflumizole)、トリホリン(triforine)、ビテルタノール(bitertanol)、フェナリモル(fenarimol)、フェンブコナゾール(fenbuconazole)、プロクロラズ(prochloraz)、プロピコナゾール(propiconazole)、ヘキサコナゾール(hexaconazole)、ペフラゾエート(pefurazoate)、ミクロブタニル(myclobutanil)、メトコナゾール(metconazole)、エポキシコナゾール(epoxiconazole)、プロチオコナゾール(prothioconazole)、チフルザミド(thifluzamide)、ビキサフェン(bixafen)、フラメトピル(furametpyr)、フルトラニル(flutolanil)、ペンチオピラド(penthiopyrad)、ボスカリド(boscalid)、メプロニル(mepronil)、イソプロチオラン(isoprothiolane)、フェリムゾン(ferimzone)、ジクロメジン(diclomedine)、ペンシクロン(pencycuron)、イプロジオン(iprodione)、プロシミドン(procymidone)、シプロジニル(cyprodinil)、メパニピリム(mepanipyrim)、ピリメタニル(pyrimethanil)、フェンヘキサミド(fenhexamid)、フルアジナム(fluazinam)、フルジオキソニル(fludioxonil)、シフルフェナミド(cyflufenamid)、メトラフェノン(metrafenone)、キノキシフェン(quinoxyfen)、イミノクタジン酢酸塩(iminoctadine triacetate)、イミノクタジンアルベシル酸塩(iminoctadine albesilate)、プロパモカルブ塩酸塩(propamocarb hydrochloride)、クロロタロニル(chlorothalonil、TPN)、キャプタン(captan)、フルオルイミド(fluoroimide)、ホルペット(folpet)、ジチアノン(dithianon)、キノキサリン(chinomethionat)、ジフルメトリム(diflumetorim)、トリアジン(アニラジン、anilazine)、ホセチル(fosetyl−aluminium)、アンバム(amobam)、ジラム(ziram)、チアジアジン(milneb)、チラム(thiram)、ポリカーバメート(polycarbamate)、マンゼブ(mancozeb)、マンネブ(maneb)、フルスルファミド(flusulfamide)、ヒドロキシイソキサゾール(ヒメキサゾール、hymexazol)、エクロメゾール(エトリジアゾール、etridiazole)、イプロベンホス(iprobenfos、IBP)、エディフェンホス(edifenphos、EDDP)、トルクロホスメチル(tolclofos−methyl)、バリダマイシン(validamycin)、ブラストサイジン−S(blasticidin−S)、ポリオキシン(polyoxins)、ポリオキシン亜鉛塩(polyoxim)、カスガマイシン(kasugamycin)、オキシテトラサイクリン(oxytetracycline)、ストレプトマアイシン(streptomycin)、オキソリニック酸(oxolinic acid)、テクロフタラム(tecloftalam)、硫黄(sulfur)、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、金属銀、塩基性塩化銅(copper oxychloride)、塩基性硫酸銅(copper sulfate)、水酸化第二銅(copper hydroxide)、無水硫酸銅、ノニルフェノールスルホン酸銅(copper nonylphenol sulfonate)、8−ヒドロキシキノリン銅(oxine−copper)、DBEDC、など。
[殺虫剤、殺ダニ剤]アセフェート(acephate)、イソキサチオン(isoxathion)、エチルチオメトン(ethylthiodemeton)、カズサホス(cadusafos)、クロルピリホス(chlorpyrifos)、クロルピリホスメチル(chlorpyrifos−methyl)、シアノホス(cyanophos、CYAP)、ジクロフェンチオン(dichlofenthion、ECP)、ジメトエート(dimethoate)、ジクロルボス(dichlorvos、DDVP)、ダイアジノン(diazinon)、トリクロルホン(trichlorfon、DEP)、ピラクロホス(pyraclofos)、ピリミホスメチル(pirimiphos−methyl)、フェニトロチオン(fenitrothion、MEP)、フェンチオン(fenthion、MPP)、フェントエート(phenthoate、PAP)、プロチオホス(prothiofos)、プロフェノホス(profenophos)、ホサロン(phosalone)、ホスチアゼート(fostiazate)、マラソン(malathion)、メチダチオン(methidathion、DMTP)、EPN、アラニカルブ(alanycarb)、イソプロカルブ(isoprocarb、MIPC)、エチオフェンカルブ(ethiofencarb)、オキサミル(oxamyl)、カルバリル(carbaryl、NAC)、カルボスルファン(carbosulfan)、チオジカルブ(thiodicarb)、フラチオカルブ(furathiocarb)、ベンフラカルブ(benfuracarb)、メソミル(methomyl)、フェノブカルブ(fenobucarb、BPMC)、XMC、アクリナトリン(acrinathrin)、アレスリン(allethrin)、エトフェンプロックス(etofenprox)、シクロプロトリン(cycloprothrin)、シハロトリン(cyhalothrin)、シフルトリン(cyfluthrin)、シペルメトリン(cypermethrin)、シラフルオフェン(shilafluofen)、テフルトリン(tefluthrin)、トラロメトリン(tralomethrin)、ビフェントリン(bifenthrin)、フェンバレレート(fenvalerate)、フェンプロパトリン(fenpropathrin)、フルシトリネート(flucythrinate)、フルバリネート(fluvalinate)、ペルメトリン(permethrin)、フェンバレレート(fenvalerate)、カルタップ(cartap)、チオシクラム(thiocyclam)、ベンスルタップ(bensultap)、アセタミピリド(acetamipirid)、イミダクロプリド(imidacloprid)、クロチアニジン(clothianidin)、ジノテフラン(dinotefuran)、チアクロプリド(thiacloprid)、チアメトキサム(thiamethoxam)、ニテンピラム(nitenpyram)、クロルフルアズロン(chlorfluazuron)、ジフルベンズロン(diflubenzuron)、テフルベンズロン(teflubenzuron)、ノバルロン(novaluron)、フルフェノクスロン(flufenoxuron)、ルフェヌロン(lufenuron)、クロマフェノジド(chromafenozide)、テブフェノジド(tebfenozide)、ブプロフェジン(buprofenzin)、メトキシフェノジド(methoxyfenozide)、シロマジン(cyromazine)、ベンゾピエン(endosulfan)、エチプロール(ethiprole)、フィプロニル(fipronil)、インドキサカルブMP(indoxacarb)、クロルフェナピル(chlorfenapyr)、ジアフェンチウロン(diafenthiuron)、トルフェンピラド(tolfenpyrad)、ピメトロジン(pymetrozine)、ピリダリル(pyridalyl)、フルベンジアミド(flubendiamide)、クロラントラニリプロール(chlorantraniliprole)、フロニカミド(flonicamid)、アバメクチン(abamectin)、エマメクチン安息香酸塩(emamectin benzoate)、スピノサド(spinosad)、ミルベメクチン(milbemectin)、レピメクチン(lepimectin)、ピレトリン(pyrethrins)、デンプン、脂肪酸グリセリド、プロピレングリコールモノ脂肪酸エステル、マシン油(petroleum oil)、なたね油、オレイン酸ナトリウム(sodium oleate)、BT、アセキノシル(acequinocyl)、アミトラズ(amitraz)、エトキサゾール(etoxazole)、クロフェンテンジン(clofentezine)、スピロジクロフェン(spirodichlofen)、スピロメシフェン(spiromeshifen)、スピロテトラマット(spirotetramat)、テブフェンピラド(tebufenpyrad)、ビフェナゼート(bifenazate)、ピリダベン(pyridaben)、ピリミジフェン(pyrimidifen)、フェノチオカルブ(fenothiocarb)、フェンピロキシメート(fenpyroximate)、フェンブタチオンオキシド(fenbutatin oxide)、フルアクリピリム(fluacrypyrim)、ヘキシチアゾクス(hexythiazox)、など。
【0232】
なお、後述の製剤例に、本発明の農園芸用殺菌剤の製造方法についてより具体的に記載した。もちろん、本発明の殺菌剤がこれらの製剤例に限定されることはなく、他の種々の添加物を任意の割合で混合することができ、また他の殺菌剤などを任意の割合で混合して製剤化することもできる。
【0233】
また、本発明の農園芸用殺菌剤(その希釈物を含む)の施用方法としては、特に限定されるものではなく、散布(例えば噴霧、ミスティング、アトマイジング、散粉、散粒、水面施用、箱施用等)、土壌施用(例えば混入、潅注等)、表面施用(例えば塗布、粉衣、被覆等)、浸漬などが挙げられる。
【0234】
本発明の農園芸用殺菌剤の施用量は特に限定されず、殺菌剤中の有効成分の濃度、製剤の形態、対象病害や作物の種類、病害による被害の程度、施用場所、施用方法、施用時期、混用併用する薬剤や肥料などの種類や使用量、気象などの種々の条件に応じて、広い範囲から適宜選択される。通常、1ヘクタール当たり、本発明の有効成分化合物量にして、1から100,000g程度、好ましくは10から10,000g程度が施用される。
【0235】
また、本発明の農園芸用殺菌剤が、液剤、乳剤、水和剤、ゾル剤(フロアブル剤)又は顆粒水和剤など、水で希釈されて用いられる場合、その施用濃度は0.1から10000質量ppm程度、好ましくは1から500質量ppm程度で使用されるが、これらに限定されるものではない。
【0236】
次に、本発明のピラゾール−4−カルボキサミド誘導体(1)を農園芸用殺菌剤として製剤化する方法の具体例を製剤例−1から4に示す。製剤例中の「部」は重量部を表す。
【0237】
以下に示す製剤例の添加物及び添加割合は、これら製剤例に限定されるものではなく、広範囲に変化させることが可能である。
製剤例-1[水和剤]
本発明の化合物(20重量部)、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(3重量部)、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(5重量部)及び白土(72重量部)の混合物を均一に混合し、粉砕することにより、活性成分を20重量%含有する水和剤を得ることができる。さらに、表−1に記載の各化合物を用いて、同様の方法により、それぞれ水和剤を得ることができる。
製剤例−2[乳剤]
本発明の化合物(30重量部)、メチルエチルケトン(40重量部)及びポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(30重量部)混合して溶解することにより、活性成分を
30重量%含有する乳剤を得ることができる。さらに、表−1に記載の各化合物を用いて、同様の方法により、それぞれ乳剤を得ることができる。
製剤例−3[フロアブル剤]
本発明の化合物(25重量部)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル(1重量部)、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム(1重量部)、カルボキシメチルセルロース(1重量部)及び水(72重量部)の混合物を均一に混合することにより、活性成分を25重量%含有するゾル剤を得ることができる。さらに、表−1に記載の各化合物を用いて、同様の方法により、それぞれのフロアブル剤を得ることができる。
製剤例−4[粒剤]
本発明の化合物(5重量部)、ラウリル硫酸ナトリウム(1重量部)、リグニンスルホン酸カルシウム(5重量部)、ベントナイト(30重量部)及びクレー(59重量部)の混合物に、さらに水(15重量部)を加えて混練機で混練したのち、造粒機で造粒し、流動乾燥機で乾燥して、活性成分を5重量%含有する粒剤を得ることができる。さらに、表−1に記載の各化合物を用いて、同様の方法により、それぞれの粒剤を得ることができる。
【0238】
次に、本発明のピラゾール−4−カルボキサミド誘導体(1)を有効成分として含む農園芸用殺菌剤の有用性について、以下の試験例−1から4を参照して明らかにする。しかしながら、本発明の有用性は、これらの試験例によって明らかにされる有用性に限定されるものではない。
試験例−1[キュウリ灰色かび病に対する茎葉散布による防除効果試験]
温室内で直径6cmの大きさのプラスチックポットで栽培したキュウリ(品種:相模半白)の1.5葉期苗に、製剤例−1に準じて調製した水和剤の希釈液(100ppm)を1ポットあたり10mL散布した(茎葉散布)。薬剤処理をした翌日、あらかじめジャガイモ煎汁培地上で培養したキュウリ灰色かび病菌(Botrytis cinerea)の含菌寒天片(直径5mm)を薬剤処理したキュウリの第1葉上に接種し、20℃の接種箱内(RH=100%)に入れ、発病を促した。接種の4日後に、病斑直径(cm)を測定し、下記の式−1により防除価(%)を算出した。そして、表−2に従い、防除価を評価値に換算した。本試験は、1薬液濃度当り、1区1ポットの3連制で行った。その平均の防除効果の評価値を求めた。また、表−3の基準により、作物に対する薬害程度を調査した。これらの結果を表−4に示す。なお、防除効果の評価値と薬害程度の調査指数は試験例−2から4においても適用した。
【0239】
式−1:防除価(%)=[1−(散布区の病斑直径/無散布区の病斑直径)]×100

【0240】
【表11】

【0241】
【表12】

【0242】
【表13】

【0243】
試験例−2[コムギ赤さび病に対する茎葉散布による防除効果試験]
温室内で直径6cmの大きさのプラスチックポットで栽培した小麦(品種:農林61号)の1.5葉期苗に、製剤例−2に準じて調製した乳剤の希釈液(100ppm)を1ポットあたり10mL散布した(茎葉散布)。薬剤処理をした翌日、あらかじめ別の小麦葉上で形成させたコムギ赤さび病菌(Puccinia recondita)の夏胞子の胞子懸濁液(胞子濃度5X10個/mL)を薬剤散布したポット上に1ポットあたり5mL噴霧接種し、20℃の接種箱内(RH=100%)に24時間静置した後、20℃の人工気象室内において、発病を促した。接種の10日後に、第1葉上の病斑数を調査し、下記の式−2により防除価(%)を算出した。そして、表−2に従い、防除価を評価値に換算した。本試験は、1薬液濃度当り、1区1ポットの3連制で行った。その平均の防除効果の評価値を求めた。これらの結果を以下の表−5に示す。
【0244】
式−2:防除価(%)=[1−(散布区の病斑数/無散布区の病斑数)]×100

【0245】
【表14】

【0246】
試験例−3[イネ紋枯病に対する茎葉散布による防除効果試験]
温室内で直径6cmの大きさのプラスチックポットで栽培した水稲(品種:朝日)の7葉期苗(ポット)に、製剤例−3に準じて調製したフロアブルの希釈液(100ppm)を1ポットあたり10mL散布(茎葉散布)した。薬剤処理の翌日、あらかじめ稲わら培地で培養したイネ紋枯病菌(Thanatephorus cucumeris)の培養物を薬剤散布したポットの株元に接種し、24℃(RH=100%)の人工気象室内において、発病を促した。接種の7日後に、イネ紋枯病の病斑高(株元からの高さ)を調査し、下記の式−3により防除価(%)を算出した。そして、表−2に従い、防除価を評価値に換算した。本試験は、1薬液濃度当り、1区1ポットの3連制で行った。その平均の防除効果の評価値を求めた。これらの結果を以下の表−6に示す。
【0247】
式−3:防除価(%)=[1−(散布区の病斑高/無散布区の病斑高)]×100

【0248】
【表15】

【0249】
試験例−4[トマト輪紋病に対する茎葉散布による防除効果試験]
温室内で、直径6cmの大きさのプラスチックポットで栽培したトマト(品種:東光K)の2.0葉期苗に、製剤例−2に準じて調製した乳剤の希釈液(100ppm)を1ポットあたり10mL散布した(茎葉散布)。薬剤処理をした翌日、あらかじめPDA培地上で形成させたトマト輪紋病菌(Alternaria solani)の分性胞子懸濁液(胞子濃度1X10個/mL)を薬剤散布したポット上に1ポットあたり5mL噴霧接種し、24℃の接種箱内(RH=100%)に24時間静置した後、24℃の人工気象室内において、発病を促した。接種の4日後に、ポットあたりの病斑数を調査し、下記の式−4により防除価(%)を算出した。そして、表−2に従い、防除価を評価値に換算した。本試験は、1薬液濃度当り、1区1ポットの3連制で行った。その平均の防除効果の評価値を求めた。これらの結果を以下の表−7に示す。
【0250】
式−4:防除価(%)=[1−(散布区の病斑数/無散布区の病斑数)]×100

【0251】
【表16】



































【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(1)
【化1】

(式中、Rは炭素数1から6のアルキル基を表す。Rは炭素数1から6のアルキル基又は炭素数1から6のハロアルキル基を表す。Rは水素原子又はハロゲン原子を表す。Rは水素原子、ハロゲン原子、炭素数1から6のアルキル基又は炭素数1から6のハロアルキル基を表す。Arは、ハロゲン原子、炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のアルコキシ基、炭素数1から6のハロアルキル基、炭素数1から6のハロアルコキシ基もしくは炭素数1から6のアルキルチオ基で置換されていてもよいフェニル基;ハロゲン原子、炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のアルコキシ基もしくは炭素数1から6のハロアルキル基で置換されていてもよいピリジル基;ハロゲン原子もしくは炭素数1から6のアルキル基で置換されていてもよいチエニル基;又は炭素数1から6のアルキル基で置換されていてもよいフリル基を表す。Xは水素原子、ハロゲン原子、炭素数1から6のアルキル基又は炭素数1から6のハロアルキル基を表す。nは1から4の整数を表す。nが2以上のとき、Xは同一でも相異なっていてもよい。)で示されるピラゾール−4−カルボキサミド誘導体。
【請求項2】
及びRが各々独立に炭素数1から4のハロアルキル基である請求項1に記載のピラゾール−4−カルボキサミド誘導体。
【請求項3】
がジフルオロメチル基又はトリフルオロメチル基であり、Rがトリフルオロメチル基である請求項1に記載のピラゾール−4−カルボキサミド誘導体。
【請求項4】
Arがハロゲン原子で置換されていてもよいフェニル基であり、Xがハロゲン原子である請求項1から3のいずれかに記載のピラゾール−4−カルボキサミド誘導体。
【請求項5】
一般式(2)
【化2】

(式中、Rは炭素数1から6のアルキル基を表す。Rは炭素数1から6のアルキル基又は炭素数1から6のハロアルキル基を表す。Rは水素原子又はハロゲン原子を表す。Yは脱離基を表す。)で示されるピラゾール−4−カルボン酸誘導体と、一般式(3)
【化3】

(式中、Rは水素原子、ハロゲン原子、炭素数1から6のアルキル基又は炭素数1から6のハロアルキル基を表す。Arは、ハロゲン原子、炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のアルコキシ基、炭素数1から6のハロアルキル基、炭素数1から6のハロアルコキシ基もしくは炭素数1から6のアルキルチオ基で置換されていてもよいフェニル基;ハロゲン原子、炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のアルコキシ基もしくは炭素数1から6のハロアルキル基で置換されていてもよいピリジル基;ハロゲン原子もしくは炭素数1から6のアルキル基で置換されていてもよいチエニル基;又は炭素数1から6のアルキル基で置換されていてもよいフリル基を表す。Xは水素原子、ハロゲン原子、炭素数1から6のアルキル基又は炭素数1から6のハロアルキル基を表す。nは1から4の整数を表す。nが2以上のとき、Xは同一でも相異なっていてもよい。)で示される4−アミノピラゾール誘導体を縮合させることを特徴とする、一般式(1)
【化4】

(式中、R、R、R、R、Ar、X及びnは前記と同じ意味を表す。)で示されるピラゾール−4−カルボキサミド誘導体の製造方法。
【請求項6】
一般式(1)
【化5】

(式中、Rは炭素数1から6のアルキル基を表す。Rは炭素数1から6のアルキル基又は炭素数1から6のハロアルキル基を表す。Rは水素原子又はハロゲン原子を表す。Rは水素原子、ハロゲン原子、炭素数1から6のアルキル基又は炭素数1から6のハロアルキル基を表す。Arは、ハロゲン原子、炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のアルコキシ基、炭素数1から6のハロアルキル基、炭素数1から6のハロアルコキシ基もしくは炭素数1から6のアルキルチオ基で置換されていてもよいフェニル基;ハロゲン原子、炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のアルコキシ基もしくは炭素数1から6のハロアルキル基で置換されていてもよいピリジル基;ハロゲン原子もしくは炭素数1から6のアルキル基で置換されていてもよいチエニル基;又は炭素数1から6のアルキル基で置換されていてもよいフリル基を表す。Xは水素原子、ハロゲン原子、炭素数1から6のアルキル基又は炭素数1から6のハロアルキル基を表す。nは1から4の整数を表す。nが2以上のとき、Xは同一でも相異なっていてもよい。)で示されるピラゾール−4−カルボキサミド誘導体を有効成分とする農園芸用殺菌剤。



















【公開番号】特開2012−56945(P2012−56945A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−172593(P2011−172593)
【出願日】平成23年8月8日(2011.8.8)
【出願人】(000173762)公益財団法人相模中央化学研究所 (151)
【出願人】(000003300)東ソー株式会社 (1,901)
【出願人】(000242002)北興化学工業株式会社 (182)
【Fターム(参考)】