説明

ファームウエアの書き換え方法

【課題】プルプリント環境下の画像形成システムにおいて、使用者の利便性を損なわずに、複数のMFPのファームウェア書き換えを行えるようにする。
【解決手段】プリントデータ記憶手段に記憶されている各プリントデータの出力設定情報に適合するMFPをそれぞれ選出する。さらに、選出したMFPの中から動作可能なMFPを選出する。そして、その中から各出力設定ごとに少なくとも1つのMFPを選定し、それ以外のMFPについて先行してファームウェアの書き換えを行う。その後、前記選定したMFPのファームウェアの書き換えを行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置と、サーバ装置と、画像形成装置とを備える画像形成システムのファームウェアの書き換え方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
情報処理装置を用いて使用者が作成したプリントデータを一旦サーバ装置に保存し、その後、サーバ装置に接続している所望の画像形成装置(以下、「MFP」MultiFunction Peripheral と記すことがある)から、使用者が操作して当該プリントデータを出力する、いわゆるプルプリント環境が近年広がりつつある。このプルプリント環境によれば、例えば、使用者は打ち合わせなどの移動先で、必要に応じて近くにあるMFPからプリントデータを出力させることができる。これにより、原稿を持ち歩く必要がなく紛失のおそれもなくなり、利便性の高いオフィス環境が提供されるようになる。
【0003】
一方、MFPには数多くのプログラムが格納されているところ、ファームウェアと呼ばれるプログラムは、障害などの不具合に対応したり機能拡張のためにアップデートして書き換える必要がある。このファームウェアの書き換えには時間を要し、また書き換え実行中はMFPを使用できないので、使用者に不便を強いることがあった。
【0004】
このため、例えば特許文献1では、ファームウェアの書き換えを自動的に行うか、使用者からの書き換え同意を得てから行うかを選択できるようにした技術が開示されている。また、この他にも、メールサーバがファームウェアの書き換え情報を受理した場合、先ずメールサーバ内に処理すべきプリントジョブがないかどうかを確認し、あればそのプリントジョブを先に実行処理し、その後、全てのMFPのファームウェア書き換えを実行するという技術も知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000-200187号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の開示技術において、自動的に書き換えるMFPでは不意にファームウェアの書き換えが始まり、MFPを使用できなくなることがある。一方、使用者の同意を得てからファームウェアの書き換えを行うMFPでは、同意返信するまではアップデートしていない旧ファームウェアを使い続けることになる。
【0007】
また、プルプリント環境下では、サーバ装置内に常にプリントデータが存在し、使用するMFPは使用者が選択するため、いずれのMFPでもプリントジョブが実行される可能性があり、MFPのファームウェアの書き換え順を決めることは難しかった。
【0008】
特に近年は、カラープリント、両面プリント、プリント後のステープル処理、パンチ穴形成、用紙折りたたみ処理、製本などの多様な出力設定を含んだプリントジョブを、サーバ装置に保存できるので、ファームウェアの書き換え対象を、単純に、プリントジョブのないMFPとすると、使用者が出力設定した機能を持つMFPが書き換え中で、使用者の求める機能のないMFPのみが使用可能という不都合が生じるおそれがある。例えば、ステープル処理を設定したにもかかわらず、ステープル機能のないMFPしか使用できないという事態が発生し得る。
【0009】
本発明は、このような従来の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、使用者の利便性を損なわずにファームウェアの書き換えを行う方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明によれば、画像形成に係る出力設定情報を含むプリントデータを送信可能な少なくとも1つの情報処理装置と、前記情報処理装置からの前記プリントデータを受信するサーバ装置と、前記サーバ装置とデータ通信可能な2つ以上の画像形成装置とを備え、前記サーバ装置が、前記2つ以上の画像形成装置の各々についての機器情報を格納する機器情報格納手段と、前記情報処理装置からの前記プリントデータを格納するプリントデータ格納手段と、ファームウェアを格納するファームウェア格納手段と、前記画像形成装置からのデータ要求に応じて、前記プリントデータを当該画像形成装置へ送信するプリントデータ送信手段と、前記2つ以上の画像形成装置のそれぞれの動作状態を管理する管理手段と、ファームウェアを書き換えるファームウェア書き換え手段とを有する画像形成システムにおけるファームウェアの書き換え方法であって、前記ファームウェア書き換え手段は、前記プリントデータ記憶手段に記憶されている各プリントデータの出力設定情報に適合する画像形成装置をそれぞれ選出し、選出した画像形成装置の中から動作可能な装置をさらに選出し、その中から各出力設定ごとに少なくとも1つの画像形成装置を選定し、それ以外の画像形成装置について先行してファームウェアの書き換えを行い、その後、前記選定した画像形成装置のファームウェアの書き換えを行うことを特徴とする画像形成システムのファームウェアの書き換え方法が提供される。
【0011】
ここで、動作可能な画像形成装置から、各出力設定ごとに少なくとも1つの画像形成装置を選定する際に、前記プリントデータに含まれる送信者情報を参照し、当該送信者の使用頻度の高い画像形成装置を選定するようにしてもよい。
【0012】
また、画像形成装置がファームウェアの書き換え中の場合は、その旨を当該画像形成装置に表示すると共に、当該画像形成装置と同等の機能を持つ動作可能な他の画像形成装置のネットワーク設定情報を表示するのが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係るファームウェアの書き換え方法では、各プリントデータの出力設定情報に適合する画像形成装置をそれぞれ選出し、選出した画像形成装置の中から動作可能な装置をさらに選出し、その中から各出力設定ごとに少なくとも1つの画像形成装置を選定し、それ以外の画像形成装置について先行してファームウェアの書き換えを行い、その後、前記選定した画像形成装置のファームウェアの書き換えを行うので、使用者の利便性を損なうことなくファームウェアの書き換えが行える。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】プルプリント環境下の画像形成システムの一例を示す構成図。
【図2】MFPの一例を示す外観図及び主要構成図。
【図3】プルプリント環境下でプリントを行う手順例を示すフローチャート。
【図4】本発明におけるファームウェアの書き換え方法の一例をフローチャートである。
【図5】本発明における、プリントデータの出力設定情報に適合するMFPを選出する手順例を示すフローチャート。
【図6】本発明における、動作可能なMFPを選出する手順例を示すフローチャート。
【図7】本発明における、出力設定ごとにMFPを選定する手順例を示すフローチャート。
【図8】サーバ装置に記憶されるプリントデータの一例。
【図9】本発明において、MFPがファームウェア書き換え中の場合の表示例。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明に係る書き換え方法について実施例に基づいて詳細に説明するが、本発明はこれらの実施形態に何ら限定されるものではない。
【0016】
図1は、プルプリント環境を備えた画像形成システムの一例を示す構成図である。この図の画像システムは、ネットワークに接続可能で使用者が使用するクライアントパソコン(情報処理装置)1と、サーバ装置2と、複数のMFP(画像形成装置)3とをネットワーク回線4で接続してなる。
【0017】
このシステムでは、クライアントパソコン1からサーバ2にプリントデータがネットワーク回線4を通じて送信されて保存される。そして、使用者は任意のMFP3からサーバ装置2にプリントデータの送信を要求し、サーバ装置2に保存されたプリントデータをプリントすることができる。MFP3としては、複写、プリント、スキャナ、ファクシミリなどの機能に加えて、ステープル閉じ、パンチ穴穿孔や折りたたみなどの用紙後処理機能を持った機種が存在し、ネットワーク回線4に接続されるMFP3の機能は一様ではない場合が多い。
【0018】
クライアントパソコン1は、OS11と、文書を作成するための文書作成アプリケーションソフト(図1では文書作成アプリと略して記載、以下同様)12と、この文書作成アプリ12で作成した文書をMFP3が読み取り可能なページ記述言語(以下、PDLと記す。図も同様)に変換するためのプリンタードライバ13と、ネットワーク回線4に接続するためのネットワークIF14と、各種のデータ類を保存するための記録部15とを備える。この他、操作部や表示部などを有することはもちろんである。
【0019】
次に、サーバ装置2は、各MFPの機器情報を記憶する機器情報記憶部21と、クライアントパソコン1から送信されたプリントデータを保存するプリントデータ記憶部22と、ファームウェア(「FW」と記す)を記憶するファームウェア記憶部23、ネットワーク回線4に接続するためのネットワークIF24と、ネットワーク回線4を通じて各MFP3の動作状態を管理する管理部25と、ファームウェア書き換え部26とを備えている。
【0020】
MFP3は、図2に示すように、サーバ装置2から送信されたプリントデータのPDLデータを解析してプリントに適合したビットマップ画像に展開するためのラスターイメージプロセッシング部(図2ではRIP部31と記す)と、PDLデータの処理方法を解析するための画像データ処理部32と、画像データを保存するハードディスクなどの記録部33と、ネットワーク回線4に接続するためのネットワークIF34と、サーバ装置2との通信やMFP3の内部を制御する制御部35と、使用者がプリント指示などの操作を行うための操作/表示部36と、プリント指示に従ってプリントするためのプリント部37と、画像読み取り指示に従ってスキャン動作を行うためのスキャン部38とを備える。また、ステープル閉じやパンチ穴を開けるような用紙後処理装置を有する場合にはそれぞれに対応した制御機能を備える。
【0021】
図3に、この画像形成システムのプリント動作の流れを示す。まず、使用者はクライアントパソコン1にインストールされている文書作成アプリ12を用いて原稿を作成する(ステップS101)。次に、プリンタドライバー13等を使用して作成したプリントデータをサーバ装置2へ送信する(ステップS102)。このとき、プリントする際の用紙サイズ、カラーかモノクロか、両面か片面か、ステープル閉じを行うか否かなどの画像形成に係る出力設定情報もプリントデータに含められる。
【0022】
その後、使用者は、プリントデータを出力させたMFPへ移動する(ステップS103)。そして、当該MFPの操作パネルを操作して、サーバ装置に保存したプリントデータを選択し送信要求し(ステップS104)、プリントする(ステップS105)。
【0023】
次に、MFPのファームウェアの書き換えについて説明する。MFPにはファームウェアと呼ばれるハードウェアを制御するプログラムがインストールされている。このファームウェアは、障害などの不具合に対応したり機能拡張のために、後からアップデート可能な形式で搭載されている。ファームウェアのアップデート情報は、アップデート情報が書き込まれたメディアやインターネットの添付ファイルとして提供され、プルプリント環境では先ずサーバ装置2に納められ、その後、ネットワーク回線4を通じて各MFP3に送信される。
【0024】
ファームウェア書き換え中のMFPは使用できないので、使用者の利便性を損なうことのないように、各MFPのファームウェアの書き換えを合理的順序で行う必要がある。図4に、本発明のファームウェアの書き換え方法の手順例を示す。
【0025】
ファームウェアのアップデート情報がある場合(ステップS201)、サーバ装置2内にプリントデータがあるかどうかが判断される(ステップS202)。サーバ装置2内にプリントデータがなければ、すべてのMFPについてファームウェアの書き換えが行われる(ステップS210)。一方、サーバ装置2内にプリントデータがあるときは、サーバ装置2と接続しているすべてMFP3の機器機能を確認し(ステップS203)、プリントデータの出力設定に適合するMFP3を選出する(ステップS204)。そして更に、選出したMFP3の動作状態情報から動作可能なMFP3を選出する(ステップS205)。プリントデータが複数存在する場合は、この2段階の選出処理がそれぞれのプリントデータが指定する出力設定ごとに実行される。
【0026】
次に、ステップS205で選出されたMFP3の中から少なくとも1つのMFP3を選定する(ステップS206)。プリントを実行するには少なくとも1つのMFP3が必要なので、この選定したMFP3はプリント実行用として待機させ、ファームウェアの書き換えは後から行うようにする。
【0027】
そして、ステップS206において選定されたMFP以外のMFPについて先行してファームウェアの書き換えを行う(ステップS207)。これらのMFPのファームウェアの書き換えが終了すれば(ステップS208)、その後、前記の選定されたMFPのファームウェアの書き換えを行う(ステップS209)。このようにして、2段階に分けてファームウェアの書き換えが行われる。
【0028】
図5〜図7に、ステップS204〜ステップS206におけるMFPの選出・選定制御を示すフローチャートを示す。まず、図5に、プリントデータの出力設定に適合するMFPを選出する制御を示す。まず、サーバ装置2に記憶されているプリントデータを読み込む(ステップS301)。そして、プリントデータに含まれているPDLデータを解析し(ステップS302)、出力設定コマンドを検出して(ステップS303)、出力設定に適合したMFPを選出する(ステップS304)。その後、プリントデータ内のPDLデータの解析が完了したかどうかが判断され(ステップS305)、PDLデータの解析が完了すると、次いでサーバ装置内の全てのプリントデータの解析が完了したかどうかが判断される(ステップS306)。そして、全てのプリントデータの解析が完了すれば制御を終了する。
【0029】
図6は、プリントデータの出力設定に適合したMFPの中から、動作可能なMFPを選出する制御を示すフローチャートである。出力設定に適合した各MFPの動作状態を読み込み(ステップS401)、プリント可能な状態かどうかが判断される(ステップS402)。ここで、プリント可能な状態としては、アイドリング状態、パワーセーブ状態、操作/表示部36を操作中、プリントジョブ実行中などが挙げられる。そして、プリント可能なMFPとプリント不可能なMFPとに分別する(ステップS403、S404)。前記選出されたすべてのMFPについてこの動作状態確認を行い(ステップS405)、制御を終了する。
【0030】
図7は、前記2段階で選出したMFPの中から、ファームウェアの書き換えを後から行うMFPを選定する制御例を示すフローチャートである。まず、サーバ装置に記憶されているプリントデータを読み込む(ステップS501)。そして、プリントデータに含まれているPDLデータを解析し(ステップS502)、使用者情報コマンドを検出して(ステップS503)、使用者が最もプリントしやすいMFPを選定する(ステップS504)。次いで、プリントデータ内のPDLデータの解析が完了したかどうかが判断され(ステップS505)、PDLデータの解析が完了すれば制御を終了する。ここで、使用者が最もプリントしやすいMFPを選定する判断基準としては、例えば、使用者が使用した頻度や使用者からMFPまでの距離などが挙げられる。
【0031】
図8に、サーバ装置に記憶されるプリントデータの一例を示す。プリントデータのPJL中には、使用者の情報(図中の(ア))や、出力設定情報としてのステープル閉じ(図中の(イ))、パンチ穴の不要(図中の(ウ))、フルカラープリント(図中の(エ))などが記載されている。
【0032】
ファームウェアを書き換え中のMFPには、その旨を表示させるのが好ましい。図9に表示例を示す。図9では、MFPの表示部に、ファームウェアの書き換え中であることが表示されると共に、代用可能なMFPの、名称、IPアドレス、サブネットマスク、ゲートウェイなどの情報が表示される。なお、この図の表示では、代用可能装置を1台表示しているが、複数台の装置を表示してももちろん構わない。
【実施例】
【0033】
以下、本発明のファームウェアの書き換え方法について具体例を挙げてさらに説明する。
【0034】
ファームウェアの書き換えを行う際、サーバ装置に、表1に示すプリントデータが保存されている。また、画像形成システムを構成するMFPが、表2に示すように(MFP−a)〜(MFP−g)まで7台ある。このような前提条件下において、先行してファームウェアの書き換えを行うMFPと、後からファームウェアの書き換えを行うMFPとを、次のようにして選別する。
【0035】
【表1】

【0036】
【表2】

【0037】
まず、表1に示される各プリントデータの出力設定と適合するMFPをそれぞれ選出する。すると、下記表3の左列に示す「出力設定による選出」となる。ここで、(MFP−f)は、使用者が設定した出力条件に適合するものがないので、ファームウェアを書き換えても支障がないと判断し、先行してファームウェアの書き換えを行うこととする。
【0038】
次に、MFPの動作状態からプリント出力可能なMFPを選出する。すると、表3の中央列に示す「動作状態による選出」となる。ここで、(MFP−g)はトナー切れでプリント出力できないので、このMFPについてもファームウェアを書き換えても支障がないと判断し、先行してファームウェアの書き換えを行うこととする。
【0039】
こうして残ったMFPの中から、各使用者に最もプリントしやすいMFPを選定する。具体的には、使用者Aには(MFP−a)が、使用者Bには(MFP−b)が、使用者Dには(MFP−a)又は(MFP−b)が、それぞれプリントしやすいMFPと判断された。なお、使用者が最もプリントしやすいMFPを選定する判断基準としては、前述のように、例えば、使用者が使用した頻度や使用者からMFPまでの距離などである。また、使用者Cの出力設定がカラープリントなので、使用者Cには(MFP−c)がプリントしやすいMFPと判断された。よって、選ばれなかった(MFP−d)及び(MFP−e)について、先行してファームウェアの書き換えを行うこととする。
【0040】
以上をまとめると、表3の右列に示す「書き換え順」となる。すなわち、ファームウェアの書き換えは、(MFP−d)、(MFP−e)、(MFP−f)、(MFP−g)を先行して行い、(MFP−a)、(MFP−b)、(MFP−c)を後から行う。このように、プリントデータの条件に適合したプリント可能なMFPが複数ある場合、少なくとも1台のMFPのファームウェアの書き換えを後から行うようにすることで、使用者の利便性を損なわずにファームウェアの書き換えが行えるようになる。
【0041】
【表3】

【符号の説明】
【0042】
1 クライアントパソコン(情報処理装置)
2 サーバ装置
3 MFP(画像形成装置)
21 機器情報格納部
22 プリントデータ記憶部
23 ファームウェア格納部
25 管理部
26 ファームウェア書き換え手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成に係る出力設定情報を含むプリントデータを送信可能な少なくとも1つの情報処理装置と、前記情報処理装置からの前記プリントデータを受信するサーバ装置装置と、前記サーバ装置装置とデータ通信可能な2つ以上の画像形成装置とを備え、
前記サーバ装置装置が、前記2つ以上の画像形成装置の各々についての機器情報を格納する機器情報格納手段と、前記情報処理装置からの前記プリントデータを格納するプリントデータ格納手段と、ファームウェアを格納するファームウェア格納手段と、前記画像形成装置からのデータ要求に応じて、前記プリントデータを当該画像形成装置へ送信するプリントデータ送信手段と、前記2つ以上の画像形成装置のそれぞれの動作状態を管理する管理手段と、ファームウェアを書き換えるファームウェア書き換え手段とを有する画像形成システムにおけるファームウェアの書き換え方法であって、
前記ファームウェア書き換え手段は、前記プリントデータ記憶手段に記憶されている各プリントデータの出力設定情報に適合する画像形成装置をそれぞれ選出し、選出した画像形成装置の中から動作可能な装置をさらに選出し、その中から各出力設定ごとに少なくとも1つの画像形成装置を選定し、それ以外の画像形成装置について先行してファームウェアの書き換えを行い、その後、前記選定した画像形成装置のファームウェアの書き換えを行うことを特徴とする画像形成システムのファームウェアの書き換え方法。
【請求項2】
動作可能な画像形成装置から、各出力設定ごとに少なくとも1つの画像形成装置を選定する際に、前記プリントデータに含まれる送信者情報を参照し、当該送信者の使用頻度の高い画像形成装置を選定する請求項1記載のファームウェアの書き換え方法。
【請求項3】
画像形成装置がファームウェアの書き換え中の場合は、その旨を当該画像形成装置に表示すると共に、当該画像形成装置と同等の機能を持つ動作可能な他の画像形成装置のネットワーク設定情報を表示する請求項1又は2記載のファームウェアの書き換えシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−118787(P2011−118787A)
【公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−277104(P2009−277104)
【出願日】平成21年12月5日(2009.12.5)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】