説明

フィルタトウベールの梱包用フィルム材セットと、それを用いたフィルタトウベールの梱包方法

【課題】フィルタトウを簡便に梱包する被包材およびこれを用いた包装方法の提供。
【解決手段】フィルタトウベールの梱包用フィルム材セット10、20、30であって、フィルタトウベールを包み込むことができる、一方向に袋口13を有し、袋口側の四隅にスリット14を有する袋状フィルム基材10と、袋状フィルム基材10の4つのスリット14を覆い、かつそれぞれのスリット部を包囲した状態で袋状フィルム基材10に固着できる被覆用フィルム材20と、袋口13を塞ぐための平面状フィルム材30とを有しており、被覆用フィルム材20が円弧部を有し、前記円弧部に沿って厚さ方向に形成された少なくとも1つの凸部22を有するものである、フィルタトウベールの梱包用フィルム材セット。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
嵩高いフィルタトウは、圧縮されたフィルタトウベールの状態で梱包されて、保管及び運搬される。フィルタトウベールの梱包材及び梱包方法としては、特許文献1〜4が知られているが、梱包作業の容易性や確実性の観点から改善の余地がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0002】
【特許文献1】DE 76-U35849号公報
【特許文献2】特開平7-215338号公報
【特許文献3】US2004/0159658号公報
【特許文献4】特開2010−6379号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
フィルタトウベールを梱包する際に袋状のフィルムと平板状のフィルムを組み合わせる場合、袋状のフィルムの開口部側の四隅を覆うためには、当接される平板状のフィルムを折り畳む必要があり、さらに最終的には胴巻きフィルムも組み合わせる必要があることから、シールするフィルムの枚数が4枚以上になる。このため、シール不良が発生し、ベールが膨張する原因となる場合がある。
【0004】
袋状のフィルムの開口部をフランジ状に加工すると上記問題は解決できるが、口径及び奥行きが1mを超える袋状のフィルムにフランジ状の突縁を成形加工するには特別な装置を必要とし、汎用性に欠ける。
【0005】
袋状のフィルム材の四隅の角部にスリットを形成して、スリットを被覆用のフィルムで被覆してフランジ状の突縁を形成する方法もある。しかし、被覆用のフィルムと袋状のフィルム材のスリット部分とをシールする際、被覆用のフィルムを一部折り曲げて折り曲げ部ごとシールしなければならず、シール不良が生じ、ベールが膨張する原因となる場合がある。
【0006】
本発明は、梱包作業性の良いフィルタトウベールの梱包用フィルム材セットと、それを用いたフィルタトウベールの梱包方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明は、課題の解決手段として、
フィルタトウベールの梱包用フィルム材セットであって、
フィルタトウベールを包み込むことができる、一方向に袋口を有し、袋口側の四隅の角部にスリット部を有する袋状フィルム基材と、
前記袋状フィルム基材の4つのスリット部を覆い、かつそれぞれのスリット部を包囲した状態で袋状フィルム基材に固着できる被覆用フィルム材と、
袋状フィルム基材の袋口を塞ぐための平面状フィルム材とを有しており、
前記被覆用フィルム材が円弧部を有し、前記円弧部に沿って厚さ方向に形成された少なくとも1つの凸部を有するものである、フィルタトウベールの梱包用フィルム材セットを提供する。
【0008】
請求項2の発明は、課題の他の解決手段として、
フィルタトウベールの梱包用フィルム材セットであって、
フィルタトウベールを包み込むことができる、一方向に袋口を有し、袋口側の四隅の角部にスリット部を有する袋状フィルム基材と、
円弧部を有し、さらに前記円弧部に沿って厚さ方向に形成された少なくとも1つの凸部を有しており、前記袋状フィルム基材の4つのスリット部を覆い、かつそれぞれのスリット部を包囲した状態で袋状フィルム基材に固着できる被覆用フィルム材とが一体化された袋材と、
前記袋材の袋口を塞ぐための平面状フィルム材とを有しており、
前記袋材が、前記袋状フィルム基材のスリット部が、前記被覆用フィルム材の凸部を含む面で覆われ、前記被覆用フィルム材の凹部が前記袋状フィルム基材に固着されたものである、フィルタトウベールの梱包用フィルム材セットを提供する。
【0009】
請求項1、2の発明においては、前記被覆用フィルム材が、前記円弧部に沿って厚さ方向に形成された複数の凸部と凹部を有するものにすることができる。
【0010】
請求項4の発明は、他の課題解決手段として、
請求項2又は3記載のフィルタトウベールの梱包用フィルム材セットを用いたフィルタトウベールの梱包方法であって、
袋材の袋口側をフランジ状に展開する工程、
袋口側をフランジ状に展開した袋材をフィルタトウベールに被せる工程、
袋材の袋口側に位置するフィルタトウベールの露出面に平面状フィルム材を当てる工程、
袋材のフランジ状の展開部と平面状フィルム材とを固着する工程、
を有するフィルタトウベールの梱包方法を提供する。
【発明の効果】
【0011】
本発明の梱包用フィルム材セットを用いてフィルタートウベールを梱包すると、梱包用フィルム材セットにてトウベールを包み込んだ後のシール作業において、フィルム材同士を平面でシールできるため、シール作業が簡単であり、密着性及び密封性の高い梱包ができる。このため、梱包後に保管したとき、トウベールが膨張変形することが防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】(a)〜(c)は、本発明の梱包用フィルム材セットの斜視図。
【図2】本発明の他実施形態である梱包用フィルム材セットの部分斜視図。
【図3】図2で示す梱包用フィルム材セットの製造方法の説明図。
【図4】図2で示す梱包用フィルム材セットの使用方法の説明図。
【図5】本発明の梱包方法の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
<図1に示す梱包用フィルム材セット>
〔袋状フィルム基材10〕
図1(a)に示す袋状フィルム基材10は、底面11、4つの側面12、底面11に正対する位置にある袋口13を有している。
【0014】
袋状フィルム材基材10内にはフィルタトウベールが収納されることになるため、その大きさはフィルタトウベールを梱包するために適切な大きさとなる。さらに作業性も考慮すると、袋状フィルム材基材10の寸法(底面11の縦横の寸法、側面12の長さ)は、圧縮直後のフィルタトウベール寸法の105%〜110%の範囲が望ましい。
【0015】
袋口13側の4つの側面12の四隅には、4つのスリット部14が形成されている。スリット部14の長さは、平板状フィルム材30とのシール作業性の観点から、50〜200mmが好ましい。
スリット部14は、袋状フィルム材基材10の側面12の該当する部分を切断して形成することができるが、予めスリットを形成した枠状のフィルムを袋口13側に固着しても良い。
【0016】
袋状フィルム材基材10は、射出成型、ブロー成型、真空成形等の方法で成型することができる。
【0017】
〔被覆用フィルム材〕
図1(b)に示す被覆用フィルム材20は、袋状フィルム基材10の4つのスリット部14を覆い、かつそれぞれのスリット部14を包囲した状態で袋状フィルム基材10に固着できるものである。
【0018】
被覆用フィルム材20は、円弧部21を有する扇形又はそれに類似する形状のものであり、円弧部21に沿って厚さ方向に形成された少なくとも1つの凸部を有していればよく、図1(b)に示す凸部23のみを有するものでもよい。
【0019】
被覆用フィルム材20は、複数の凸部と、凸部の間に形成された凹部を有するものが好ましく、図1(b)に示すように、3つの凸部22、23、24と、凸部22、23間の凹部25、凸部23、24間の凹部26を有するものが好ましい。
【0020】
凹凸部は、凸部の数が3つ以上であることが好ましい。凸部の数が3つ以上であると、成形時の変形が抑制されるため、凹凸部分にピンホール等が生じ難い。
【0021】
被覆用フィルム材20は、射出成型、ブロー成型、真空成形等の方法で成型することができる。
【0022】
〔平板状フィルム材〕
図1(c)に示す平面状フィルム材30は、袋状フィルム基材10の袋口13を塞ぐためのものである。
【0023】
平面状フィルム材30は、袋口13を塞ぐことができる形状及び大きさであればよいが、長方形であることが好ましい。
【0024】
<図2に示す梱包用フィルム材セット>
図2は、梱包用フィルム材セット中の袋材40の部分斜視図である。袋材40は、袋状フィルム基材10と被覆用フィルム材20が一体化されたものであり、図1(c)に示す平板状フィルム材30と合わせて梱包用フィルム材セットとなる。
【0025】
図2に示すとおり、スリット部14は、被覆用フィルム材20の凸部23の部分で覆われ、凹部25、26が側面12に当接された状態にて、U字状のシール部50においてシール(例えばヒートシール)されている。
【0026】
袋材40の製造方法の好ましい実施形態を説明する。
まず、図1(b)において、凹部25、26を厚さ方向の下側に押さえて固定した状態で、図3に示すように、凸部23を厚さ方向の上側(矢印方向)に引っ張ってU字状になるように伸ばす。
【0027】
次に、図2に示すように、4箇所のスリット部14のそれぞれに対して、凸部23が位置するように被覆用フィルム材20を配置して、ヒートシール等の方法で凹部25、26と側面12を溶着・一体化させる。
【0028】
このようにして袋材40を製造することで、図4に示すように袋材40の袋口13側をフランジ状に展開したとき、展開部40aが平面になる。そして、U字状に変形された凸部23も展開されるため、展開されたスリット部14は被覆用フィルム材20で覆われている。
【0029】
袋材40が図4に示すように展開できるため、もう1つのセット部材である平板状フィルム30と組み合わせたとき、展開部40aと平板状フィルム30が平面同士で接触されるため、ヒートシール等による固着作業が容易になる。
【0030】
図1(a)〜(c)で示す袋状フィルム基材10、被覆用フィルム材20及び平板状フィルム基材30、図2で示す袋材40は、少なくとも防湿性を有しているプラスチック材料(プラスチックフィルム)からなるものである。
【0031】
プラスチックフィルムとしては、単層と多層のフィルムがあり、単層フィルムであっても使用することができるが、2層、3層又はそれ以上の多層フィルムを好適に用いることができる。また、アルミニウムの蒸着層のようなガスバリア層を有するものでもよい。
【0032】
好適な多層フィルムとしては、少なくとも最外層がポリオレフィン、特にポリエチレンからなるものが好ましい。ポリエチレンとしては、低密度ポリエチレン(LDPE)が好ましく、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)を主成分として含むものが好ましい。
【0033】
プラスチックフィルムの厚み(多層の場合は総厚み)は30μm〜400μmであれば良く、好ましくは100μm〜200μmである。
【0034】
好ましいプラスチックフィルムとしては、
密度が0.90〜0.92の線状低密度ポリエチレンを中心層としたPE/LLDPE/PEからなる3層のフィルム、
エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)を中心層としたPE/EVA/PEからなる3層のフィルム、
ポリアミド(PA)を中心層としたPE/PA/PEからなる3層のフィルムを挙げることができる。
【0035】
<フィルタトウベールの梱包方法>
図5により、本発明の梱包用フィルム材セットを用いたフィルタトウベールの梱包方法を説明する。
【0036】
充填缶120、下部ベース121と油圧ロッド125の組み合わせ、上部ベース122と油圧ロッド126の組み合わせを備えた梱包装置内に、圧縮成形前のフィルタトウ130を入れる。
このとき、下部ベース121には、平板状フィルム材30を配置し、上部ベース122には、袋材40(又は袋状フィルム基材10)を配置する。これらは逆の配置でもよい。
袋材40(又は袋状フィルム基材10)は、底面11から上部ベース122に被せ、さらに開口部13が油圧ロッド126を包囲するようにして折り返されており、側面12は下部ベース122の裏側に折り込まれている。
この状態で上下からプレスすることでフィルタトウを圧縮し、フィルタトウベールとする。
【0037】
その後、充填缶120を上下のいずれかに移動させた状態で、袋材40(又は袋状フィルム基材10)を下部ベース121まで繰り下げた後、袋口13側をフランジ状に展開させて、上方からフィルタトウベールを覆い、さらに平板状フィルム材30により、フィルタトウベールが露出している部分を下方から覆う。なお、袋状フィルム基材10を用いたときには、この段階にて、図2に示すように被覆用フィルム材20と一体化して袋材40にする。
【0038】
次に、袋材40の展開部40a(図4参照)と平板状フィルム材30の接合される部分を重ね合わせた状態でヒートシールする。ヒートシールは、公知のヒーターバー、インパルスヒーター、高周波溶着、超音波シーラー等が使用できる。
なお、袋材40(又は袋状フィルム基材10)の袋口13側をフランジ状に展開させるとき、スリット部14の長さ範囲が適正であると、展開部40aと平板状フィルム材30がの固着作業が容易であり、固着後においても邪魔になるように余分な部分が生じることがない。
【実施例】
【0039】
実施例1
<図1に示す梱包用フィルタ材セット>
ベールを梱包する包装材料として、市販のLDPEのフィルム(厚さ50μm)と、市販の密度0.91のLLDPEのフィルム(厚さ50μm)を貼り合わせて、LDPE/LLDPE/LDPEの多層フィルム(厚さ150μm)を作製した。
【0040】
上記多層フィルムを用いて、複数枚のフィルムの貼り合わせ(ヒートシール)により、底面11が1080mm×1240mmであり、深さが1200mmである袋を製造した。この袋の四隅に100mm長さのスリット部14を形成し、図1(a)に示す袋状フィルム基材10を製造した。
【0041】
上記多層フィルムを用い、図1(b)に示す被覆用フィルム材20を製造した。
図1(b)に示す被覆用フィルム材20は、金型を用い、真空成形機で成型した後、トムソン刃で凹凸を成型したフィルムを半径150mmの扇型に打ち抜いて、被覆用フィルム材20を得た。
【0042】
上記多層フィルムを裁断して、1280mm×1440mmの大きさの平面状フィルム材30を得た。
【0043】
<図2に示す梱包用フィルタ材セット(袋材40)>
上記した袋状フィルム基材10と被覆用フィルム材20を用いて、図2に示す袋材40を製造した。
被覆用フィルム材20の凸部23を図3に示すようにU字型に変形させた。次に、袋状フィルム基材10のスリット部14を覆うように配置した後、U字型のヒートシーラーを用いて融着し、袋材40を得た。
【0044】
次に、図5に示す梱包装置を用い、フィルタトウベールを梱包した。
充填容器120(幅1130mm、奥行き990mm)内に製造されたフィルタトウを連続した糸状体として入れた。
平板状フィルム材30を下部ベース121に設置するとともに、袋材40を上部ベース122に設置した。
次に、この充填容器120に入れられたフィルタトウ130を上下のベースにより圧力14700kPa(150kg/cm2)で加圧し、圧縮した。圧縮した圧力を保持した状態でのプレスベールの高さは870mmであった。
【0045】
プレスベールが上下のベース121、122に挟まれた状態で、上下のベース121、122の間隔をプレスベールの高さである870mmに保ったまま、圧縮容器120の下部からプレスベールを排出させた。
プレスベールは、上下のベース121、122に挟まれており、側面が露出された状態になった。
【0046】
その後、上部ベース122に収納されていた袋材40を出して、下部ベース121まで繰り下げた後、図4に示すように袋材40を展開させた。そして、下部ベース121の上面に接している平板状シート材30と袋材40の展開部40aを重ね合わせた。
【0047】
次に、平板状シート30と袋材の展開部40aを、袋材の展開部40aの端から5cm内側で全周に渡ってヒートシールした。
【0048】
その後、上下のベース121、122の圧力を開放した。プレスベールは圧力を開放されると直ちに膨張を開始して、高さが980mmとなった段階で、膨張は停止した。ベール重量は500kgであった。すなわち、ベールは高さ方向に約80mm膨張した。膨張後のベールの上面(天面)は平滑であり、曲面を生じてはいなかった。
【0049】
梱包ベールを4週間保管して、ベールの変形の状態を調べた。一般的な環境条件の倉庫で平置きに保管して高さ変化を調べた。保管期間4週間後の高さは980mmのままであり、梱包ベール上面は平滑な面を維持しており、梱包ベールの多段積みが可能であった。
【0050】
比較例1
実施例1と同じ袋状フィルム基材10と平面状フィルム材30のみを用いて、実施例1と同様にしてフィルタトウベールを梱包した。
【0051】
梱包は、上部ベース122に収納されていた袋状フィルム基材10を出して、下部ベース121まで繰り下げた後、袋状フィルム基材10を四隅のスリット部14においてを展開させた。そして、下部ベース121の上面に接している平板状シート材30と袋状フィルム基材10の展開部を重ね合わせた。
【0052】
次に、平板状シート30と袋状フィルム基材10の展開部を、袋材の展開部40aの端から5cm内側で全周に渡ってヒートシールした。
【0053】
梱包後、上下のベース121、122の圧力を開放した。プレスベールは圧力を開放されると直ちに膨張を開始して、高さが980mmとなった段階で、一旦膨張は停止した。ベール重量は500kgであった。しかし、保管期間4週間後の高さは1100mmに達しており、梱包ベール上面は凸状に変形しており、梱包ベールの多段積みは不可能であった。
この結果は、袋状フィルム基材10と平面状フィルム材30とのシールが十分ではなく、隙間が生じていたことに起因するものと考えられる。
【符号の説明】
【0054】
10 袋状フィルム基材
13 袋口
14 スリット
20 被覆用フィルム基材
22、23、24 凸部
25、26 凹部
30 平板状フィルム材
40 袋材
50 シール部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィルタトウベールの梱包用フィルム材セットであって、
フィルタトウベールを包み込むことができる、一方向に袋口を有し、袋口側の四隅の角部にスリット部を有する袋状フィルム基材と、
前記袋状フィルム基材の4つのスリット部を覆い、かつそれぞれのスリット部を包囲した状態で袋状フィルム基材に固着できる被覆用フィルム材と、
袋状フィルム基材の袋口を塞ぐための平面状フィルム材とを有しており、
前記被覆用フィルム材が円弧部を有し、前記円弧部に沿って厚さ方向に形成された少なくとも1つの凸部を有するものである、フィルタトウベールの梱包用フィルム材セット。
【請求項2】
フィルタトウベールの梱包用フィルム材セットであって、
フィルタトウベールを包み込むことができる、一方向に袋口を有し、袋口側の四隅の角部にスリット部を有する袋状フィルム基材と、
円弧部を有し、さらに前記円弧部に沿って厚さ方向に形成された少なくとも1つの凸部を有しており、前記袋状フィルム基材の4つのスリット部を覆い、かつそれぞれのスリット部を包囲した状態で袋状フィルム基材に固着できる被覆用フィルム材とが一体化された袋材と、
前記袋材の袋口を塞ぐための平面状フィルム材とを有しており、
前記袋材が、前記袋状フィルム基材のスリット部が、前記被覆用フィルム材の凸部を含む面で覆われ、前記被覆用フィルム材の凹部が前記袋状フィルム基材に固着されたものである、フィルタトウベールの梱包用フィルム材セット。
【請求項3】
前記被覆用フィルム材が、前記円弧部に沿って厚さ方向に形成された複数の凸部と凹部を有するものである、請求項1又は2記載のフィルタトウベールの梱包用フィルム材セット。
【請求項4】
請求項2又は3記載のフィルタトウベールの梱包用フィルム材セットを用いたフィルタトウベールの梱包方法であって、
袋材の袋口側をフランジ状に展開する工程、
袋口側をフランジ状に展開した袋材をフィルタトウベールに被せる工程、
袋材の袋口側に位置するフィルタトウベールの露出面に平面状フィルム材を当てる工程、
袋材のフランジ状の展開部と平面状フィルム材とを固着する工程、
を有するフィルタトウベールの梱包方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−235949(P2011−235949A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−110955(P2010−110955)
【出願日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【出願人】(000002901)ダイセル化学工業株式会社 (1,236)
【Fターム(参考)】