説明

フィルムの貼付ユニット

【課題】 大画面のディスプレイに皺が生じることなく容易に貼り付けることのできる反射防止フィルムの貼付ユニットを提供すること。
【解決手段】 被貼付材の表面に貼付するものであって、フィルム本体2bに該本体2bの裏面に剥離紙2dが貼付され、巻かれているフィルム2と,フィルム2の先端部に取り付けられ貼付するディスプレイに係止し該フィルム2を引き出す取り出し口(固定手段)3と,フィルム2から剥離した剥離紙2dをフィルム2の引き出し速度と等速で巻き取る巻取ドラム4と,被貼付材の表面に沿って駆動し、巻取ドラム4を回転駆動させる駆動機構5とを備え,駆動機構5によって駆動機構5によって巻取ドラム4を回転させて剥離紙2dをフィルム2のフィルム本体2bから剥離して巻き取る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フィルムの貼付ユニットに係り、特に、テレビ、パソコン等のフラットパネルディスプレイに貼付する反射防止フィルムを位置決めを簡単にでき素人でも容易に貼付することのできるフィルムの貼付ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
一般にテレビ、パソコン等の表示体は、表示体の内側表面に画像を写し出し、その画像を表示体の外側から見るように構成されている。このテレビ、パソコン等の表示体には、液晶画面、EL表示画面、プラズマ表示画面、ブラウン管画面等がある。これら表示体は、周囲が暗い程鮮明に見ることができる。しかしながら、これら表示体は、夜間の周囲が暗くなったときばかりではなく、昼間に盛んに使用される。
【0003】
昼間は、周囲が明るく、表示体表面が、外部光源、太陽光源等にさらされる状況にある。この外部光源、太陽光源等は、表示体表面に光を照射することが多く、表示体の表面に光が照射されると、表示体表面から外部光源、太陽光源等が反射し、表示体表面に表示される画像が、見にくくなるという傾向があった。
【0004】
そこで、従来は、表示体の画面表面に処理を施して、表示体表面に照射される外部光源、太陽光源等が反射するのを防ぐことが行われている。このように表示体の画面表面に処理を施すことにより、表示体表面に外部光源、太陽光源等が照射されても、表示体表面からの反射がなくなり、表示体の画面表面に表示される画像が、見にくくなるという問題は緩和されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような表示体の画面表面からの外部光源、太陽光源等の反射を防ぐための処理として、従来から、表示体の画面表面につや消し処理を施したり、あるいは、反射防止シート、反射防止パネル等を取り付ける等の方法が行われている。
表示体の画面表面につや消し処理を施す方法は、表示体の画面の表面につや消し剤を塗布する等の処理を行うため、コストが高くなるという問題がある。
また、このように表示体の画面の表面につや消し剤を塗布する方法の場合、既に消費者の手に渡ってしまった表示体の場合には、つや消し剤による反射防止の処理ができなかったり、つや消し剤による反射防止の処理がうまくいかないという問題点を有している。
【0006】
また、反射防止シート、反射防止パネルを取り付ける等の方法の場合には、反射防止シート、反射防止パネルを貼り付けた後の表示体の画面の表面は、反射防止シート、反射防止パネルによって表示体の画面表面からの外部光源、太陽光源等の反射を防ぐことができる。
このように表示体の画面の表面に表示体の画面表面につや消し処理を施したり、あるいは、反射防止シート、反射防止パネルを取り付ける等の方法の処理を施すことにより、表示体の表面に外部光源、太陽光源等が照射されても、表示体表面からの反射がなくなり、表示体の画面の表面に表示される画像が、見にくくなるという問題が緩和されている。
【0007】
このように反射防止パネルを表示体の表面に取り付けて表示体の表面に外部光源、太陽光源等が照射されたときの表示体表面からの反射を防止する方法の場合は、反射防止パネルと表示画面との間にギャップがあるため、表示体を斜めから見ると違和感があるという問題がある。
【0008】
また、反射防止シートは、防止シートと剥離紙とが一体となっており、この剥離紙を剥がして防止シートを手作業で示体の表面に貼り付ける。このような反射防止シートを表示体の表面に貼り付けて表示体の表面に外部光源、太陽光源等が照射されたときの表示体表面からの反射を防止する方法の場合は、反射防止シートの防止シートと剥離紙とを剥離する際に、防止シートに静電気が発生し、ゴミを吸着する作用が生じる。
【0009】
このため、携帯電話のような小さなディスプレイの場合は、ディスプレイに手で皺なく貼り付けることが簡単に行えるが、ディスプレイが40インチを超えるような大画面のテレビの画面等の場合には、大画面のディスプレイに手で皺なく貼り付けることができないという問題点を有している。
その原因は、防止シートに発生する静電気によってゴミを吸着する点にあり、このゴミが防止シートに吸着され、防止シートを表示体の表面に貼り付けた際に、防止シートと表示体の表面との間に入り込み、これが表示体の表面に貼り付けた際に、表示体の表面と防止シートとの間に気泡を生じさせることによる。
【0010】
しかしながら、ディスプレイが40インチを超えるような大画面のテレビの画面に反射防止シートを貼り付けるための装置がなく、素人では大画面のディスプレイに位置合わせを容易に行うことができず、真っ直ぐ貼り付けることができないという問題点を有している。
また、ディスプレイが40インチを超えるような大画面のテレビの画面に反射防止シートを貼り付けるための装置がないため、素人では大画面のディスプレイに手で皺を発生させることなく貼り付けることができないという問題点を有している。
【0011】
本発明の目的は、大画面のディスプレイに皺が生じることなく容易に貼り付けることのできる反射防止フィルムの貼付ユニットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の目的を達成するために、請求項1に記載の発明に係る反射防止フィルムの貼付ユニットは、被貼付材の表面に貼付するものであって、フィルム本体に該本体の裏面に剥離紙が貼付され、ドラムに巻かれているフィルムと,前記フィルムの先端部に取り付けられ貼付するディスプレイに係止し該フィルムを引き出す取り出し口(固定手段)と,前記フィルムから剥離した前記剥離紙を前記フィルムの引き出し速度と等速で巻き取る巻取ドラムと,前記被貼付材の表面に沿って駆動し、前記巻取ドラムを回転駆動させる駆動機構とを備え,前記駆動機構によって前記駆動機構によって前記巻取ドラムを回転させて前記剥離紙を前記フィルムのフィルム本体から剥離して巻き取るようにしたことを特徴としている。
【0013】
本発明の目的を達成するために、請求項2に記載の発明に係る反射防止フィルムの貼付ユニットは、請求項1に記載の発明における駆動機構を,前記被貼付材の表面上を転動する駆動ローラと、該駆動ローラに取り付けられた駆動側ギヤとによって構成したことを特徴としている。
【0014】
本発明の目的を達成するために、請求項3に記載の発明に係る反射防止フィルムの貼付ユニットは、請求項1又は2に記載の発明における巻取ドラムを,その一端に巻取用ギヤを設け,前記駆動側ギヤに噛合し、前記駆動機構の回転力を伝導するものであることを特徴としている。
【0015】
本発明の目的を達成するために、請求項4に記載の発明に係る反射防止フィルムの貼付ユニットは、請求項1,2又は3に記載の発明における取り出し口(固定手段)を,前記被貼付材に係止可能に構成したことを特徴としている。
【0016】
本発明の目的を達成するために、請求項5に記載の発明に係る反射防止フィルムの貼付ユニットは、請求項1,2,3又は4に記載の発明における反射防止フィルムの貼付ユニットを構成するフィルムと巻取ドラムと駆動機構とを,1つの収納ボックス内に収納し、ユニット化したことを特徴としている。
【0017】
本発明の目的を達成するために、請求項6に記載の発明に係る反射防止フィルムの貼付ユニットは、請求項1,2,3,4又は5に記載の発明におけるフィルムを,前記被貼付材の大きさに合わせて丈を設定し、切り取るための切断機構を設けたものであることを特徴としている。
【0018】
本発明の目的を達成するために、請求項7に記載の発明に係る反射防止フィルムの貼付ユニットは、請求項1,2,3,4,5又は6に記載の発明におけるフィルムを,ドラムに巻き付けてフィルム収納ケースに収納するようにしたものであることを特徴としている。
【発明の効果】
【0019】
請求項1に記載された本発明によれば、フラットな大画面のディスプレイに皺を生じさせることなく容易に貼り付けることができる。
【0020】
請求項2に記載された本発明によれば、フラットな大画面のディスプレイの表面に沿ってディスプレイの表面上をスムーズに動かすことができる。
【0021】
請求項3に記載された本発明によれば、巻取ドラムを駆動側ギヤによって駆動するため、スムーズに剥離紙を巻き取ることができる。
【0022】
請求項4に記載された本発明によれば、取り出し口(固定手段)を,被貼付材に係止することにより、フラットな大画面のディスプレイの表面の縦方向に対して曲がることなく、フィルムをフラットな大画面のディスプレイの表面に沿って容易にフィットさせることができる。
【0023】
請求項5に記載された本発明によれば、反射防止フィルムの貼付ユニットを構成するフィルムと巻取ドラムと駆動機構とを,1つの収納ボックス内に収納し、ユニット化することにより、運搬を容易にすることができ、反射防止フィルムの貼付作業を誰にでも簡単に行えるようにすることができる。
【0024】
請求項6に記載された本発明によれば、フィルムを,被貼付材の大きさに合わせて丈を設定して自由な丈で切断できるため、フラットな大画面のディスプレイの表面の縦方向の長さを自由に設定することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明に係る反射防止フィルムの貼付ユニットの実施例について、図1〜図12を参照しながら説明する。
図1は本発明の反射防止フィルムの貼付ユニットの一実施の形態を示す全体構成図、図2は図1に図示の本発明の反射防止フィルムの貼付ユニットの分解構成斜視図、図3は図2に図示の本発明の反射防止フィルムの貼付ユニットに用いる反射防止フィルムの構成図、図4は図1に図示の本発明の反射防止フィルムの貼付ユニットの反射防止フィルムの自己粘着樹脂層に塗布されている剥離紙(セパレータ)の先端にリードフィルムが取り付けられている状態を示す図、図5はフィルム収納ケースにフィルムが収納された状態を示す図である。
【0026】
また、図6は図1に図示の本発明の反射防止フィルムの貼付ユニットの反射防止フィルムの取り出し口(固定手段)を示す図、図7は図1に図示の本発明の反射防止フィルムの貼付ユニットの反射防止フィルムの送り機構を示す図、図8は図1に図示の本発明の反射防止フィルムの貼付ユニットの駆動機構と剥離紙の巻き取り機構との関係を示す図、図9はフィルムストッパーの構成図、図10は図9に図示のフィルムストッパーの側面図、図11は図1に図示の本発明の反射防止フィルムの貼付ユニットの駆動機構によって反射防止フィルムが貼付されていく動作を説明するための図、図12は反射防止フィルムを被貼付材(テレビ、パソコン等の表示体)の最下段の位置で切り取り、収納ボックスからフィルム基材を切り離した状態を示す図である。
【0027】
図1,図2において、反射防止フィルムの貼付ユニット1は、テレビ、パソコン等の表示体、例えば、液晶画面、EL表示画面、プラズマ表示画面、ブラウン管画面等に外部光源、太陽光源等が当たったときに外部光源、太陽光源等がテレビ、パソコン等の表示体から反射するのを防止する反射防止フィルムをテレビ、パソコン等の表示体の表面に貼付するための装置である。
この反射防止フィルムの貼付ユニット1は、フィルム2と、取り出し口(固定手段)3と、巻取ドラム4と、駆動機構5とによって構成されている。
【0028】
フィルム2は、反射防止フィルムであって、被貼付材であるテレビ、パソコン等の表示体、例えば、液晶画面、EL表示画面、プラズマ表示画面、ブラウン管画面等の表面に貼付し、被貼付材に外部光源、太陽光源等が当たったときに外部光源、太陽光源等がテレビ、パソコン等の表示体から反射するのを防止するためのものである。
【0029】
このフィルム2は、図3に示す如き構成を有している。すなわち、フィルム2は、オレフィン系エラストマーの素材をポリエステルフィルムに薄膜コーティングした自己粘着性フィルムシートである。すなわち、ポリエステルフィルムを主な支持体とし、特殊ポリオレフィン系エラストマー樹脂をコーティングした表面保護・表面装飾用の粘着フィルムシートである。
【0030】
具体的には、このフィルム2は、オレフィン系エラストマーを素材とする高透明ポリエステルフィルムによって構成されるフィルム基材2bを有している。このフィルム基材2bは、テレビ、パソコン等の表示体、例えば、液晶画面、EL表示画面、プラズマ表示画面、ブラウン管画面等に貼付されて反射を防止するためのフィルムとしてテレビ、パソコン等の表示体の表面に貼付されることになる。このフィルム基材2bの一方の面(表面)に反射防止剤2aが薄膜コーティングされている。
【0031】
また、このフィルム基材2bの他方の面(裏面)には、紫外線を吸収するタイプのエラストマーによって構成される自己粘着樹脂層2cの貼付されている剥離紙(セパレータ)2dが設けられている。この自己粘着樹脂層2cは、いわゆる粘着剤に相当するもので、この自己粘着樹脂層2cには、ゲル状のもの、ノリ状のもの、微粘着のものと3種類が市販されている。この自己粘着樹脂層2cとしては、ゲル状のもの、ノリ状のもの、微粘着のもののいずれを用いてもよい。
【0032】
また、このフィルム基材2bには、剥離紙(セパレータ)2dがフィルム基材2bに取り付けられている。自己粘着樹脂層2cを介して剥離紙(セパレータ)2dが貼付されている。このフィルム基材2bは、剥離紙(セパレータ)2dに貼付されている自己粘着樹脂層2cの樹脂と剥離し、フィルム基材2bだけが自己粘着樹脂層2cから剥がれるようになっている。
そして、このフィルム基材2bに貼付されて、自己粘着樹脂層2cが塗布されている剥離紙(セパレータ)2dの先端には、図4に示す如く、リードフィルム2fが取り付けられている。このリードフィルム2fは、フィルム基材2bから剥離紙(セパレータ)2dを剥がす際の剥離紙(セパレータ)2dの引き出し部に相当するものである。すなわち、このリードフィルム2fは、巻取ドラム4に剥離紙(セパレータ)2dを巻き取るためのものである。
【0033】
また、この剥離紙(セパレータ)2dの己粘着樹脂層2cの塗布側とは反対側には、マット処理層2eが設けられ、このマット処理層2eの上に帯電防止処理処理層2fが設けられている。
このように、フィルム2は、反射防止剤2a、フィルム基材2b、自己粘着樹脂層2c、剥離紙(セパレータ)2d、マット処理層2e、帯電防止処理処理層2fが積層されて構成されている。
そして、このように構成されるフィルム2の内、テレビ、パソコン等の表示体、例えば、液晶画面、EL表示画面、プラズマ表示画面、ブラウン管画面等に貼付されるのは、表面に反射防止剤2aが薄膜コーティングされているフィルム基材2bだけである。
【0034】
このようにテレビ、パソコン等の表示体、例えば、液晶画面、EL表示画面、プラズマ表示画面、ブラウン管画面等に貼付されたフィルム基材2bは、表面に薄膜コーティングされている反射防止剤2aによって、テレビ、パソコン等の表示体の表面に照射される光の反射を防止し、光の反射によって生じる見えにくくなるのを改善することができる。
さらに、フィルム基材2bをテレビ、パソコン等の表示体、例えば、液晶画面、EL表示画面、プラズマ表示画面、ブラウン管画面等に貼付することにより、物がテレビ、パソコン等の表示体の表面に当たって傷が生じるのを防止することができる。
【0035】
このように構成されるフィルム2は、丸められて収納されるか、ドラム6に巻かれて収納されている。この丸められたフィルム2は、そのまま、あるいはドラム6に巻かれた状態で、フィルム収納ケース7に収納されている。
図5には、フィルム収納ケース7にフィルム2が収納された状態が示されている。図5に示す如く、このフィルム収納ケース7は、直方体の箱状に形成されており、フィルム2を丸めて収納してあり、いずれかの側面にスリット(図示していない)が設けられており、このスリットからフィルム2を巻き出すようになっている。
【0036】
このリードフィルム2fは、常時、フィルム収納ケース7に形成されるスリットから突出した状態にある。また、リードフィルム2fは、先端がとがった三角形状に形成されている。これは、リードフィルム2fを引き出してフィルム基材2bを剥離しながら引き出されるフィルム基材2bがフィルム収納ケース7に形成されるスリットに対して曲がることなく引き出されるようにするためである。
すなわち、リードフィルム2fは、フィルム基材2bをテレビ、パソコン等の表示体、例えば、液晶画面、EL表示画面、プラズマ表示画面、ブラウン管画面等に曲がることなく貼付するためにフィルム基材2bを真っ直ぐに引き出す作用をしている。
【0037】
このリードフィルム2fは、フィルム基材2bをテレビ、パソコン等の表示体、例えば、液晶画面、EL表示画面、プラズマ表示画面、ブラウン管画面等に曲がることなく貼付するためにフィルム基材2bを引き出すに当たり、巻取ドラム4に先端を貼り付ける。
そして、フィルム基材2bをテレビ、パソコン等の表示体、例えば、液晶画面、EL表示画面、プラズマ表示画面、ブラウン管画面等に貼付するために引き出すことによって、フィルム基材2bに貼付されている剥離紙(セパレータ)2dを剥離して行く。そして、このフィルム基材2bから剥離した剥離紙(セパレータ)2dを巻取ドラム4を回転させることによって巻き取るようになっている。
【0038】
このようにフィルム2は、フィルム収納ケース7に収納され、ロール状に丸めるか、または、ドラム6に巻かれた状態で、テレビ、パソコン等の表示体、例えば、液晶画面、EL表示画面、プラズマ表示画面、ブラウン管画面等の至近距離に、配置してある。
したがって、このフィルム収納ケース7は、必須の要件ではなく、丸めたフィルム2がばらけなければ、フィルム収納ケース7に収納しなくても問題はない。ただ、フィルム2に傷が付いたり、フィルム2が折れ曲がったりすることによる破損を防止するといった、保護の観点からは、フィルム2をフィルム収納ケース7に収納するのがよい。
【0039】
また、フィルム2は、ドラム6に巻き付けて、このドラム6に巻き付けた状態で、このドラム6を、フィルム2と、取り出し口(固定手段)3と、巻取ドラム4と、駆動機構5とを収納する収納ボックス8の、内側の両側壁面に回転自在に取り付け、フィルム2を自在に引き出せるように形成することもできる。
このドラム6に巻き付けられているフィルム2は、前述のように自己粘着樹脂層2cが塗布されている剥離紙(セパレータ)2dがフィルム基材2bに貼付さた状態になっている。
【0040】
取り出し口3は、フィルム2の反射防止剤2aが表面に薄膜コーティングされているフィルム基材2bをテレビ、パソコン等の表示体、例えば、液晶画面、EL表示画面、プラズマ表示画面、ブラウン管画面等に取り付けるためのものである。すなわち、この取り出し口3は、フィルム基材2bの先端に取り付けられていて、フィルム基材2bをテレビ、パソコン等の表示体の表面に取り付ける際の取り付け位置の位置決めと、テレビ、パソコン等の表示体の表面に取り付ける際の固定手段を兼ねたものである。
【0041】
このように取り出し口(固定手段)3は、被貼付材であるテレビ、パソコン等の表示体、例えば、液晶画面、EL表示画面、プラズマ表示画面、ブラウン管画面等の表面に取り付け可能に構成され、被貼付材への取り付け位置から、フィルム2を引き出すものである。
このように取り出し口(固定手段)3は、具体的には、図6に示す如き構成を有している。すなわち、取り出し口(固定手段)3は、長方形状の板材によって形成されるハンガー3aによって構成されている。このハンガー3aには、長手方向の両端部の近傍に長方形状の穴3b,3cが設けられている。
【0042】
この穴3b,3cは、図2に示す如く、被貼付材であるテレビ、パソコン等の表示体の上端部の2箇所に取り付けるフック9a,9bを通して、フィルム2の先端の位置決めを行うとともに、フィルム2を引き出すためのものである。
この長方形状の板材によって形成されるハンガー3aによって構成されている取り出し口(固定手段)3は、ドラム6に巻かれたフィルム2がフィルム収納ケース7に収納された状態で、フィルム収納ケース7から突出した状態になっている。
【0043】
この取り出し口(固定手段)3は、ここでは被貼付材であるテレビ、パソコン等の表示体、例えば、液晶画面、EL表示画面、プラズマ表示画面、ブラウン管画面等の表面に取り付けるハンガー3aによって構成する例が示されているが、取り出し口(固定手段)3は、必ずしもハンガー3aで構成する必要はなく、被貼付材であるテレビ、パソコン等の表示体の上端部で、フィルム2の先端の位置決めを行うことができるもの、例えば、フィルム2の先端に接着剤を付けて構成する貼着部材であってもよい。
【0044】
巻取ドラム4は、フィルム2の反射防止剤2aが表面に薄膜コーティングされているフィルム基材2bから剥離した剥離紙(セパレータ)2dを巻き取るものである。この巻取ドラム4は、剥離紙(セパレータ)2dを巻き取る方向に回転することによって剥離紙(セパレータ)2dを巻き取り、剥離紙(セパレータ)2dに貼付するフィルム基材2bを巻き出すようになっている。
この巻取ドラム4は、フィルム2のフィルム基材2bから剥離した剥離紙(セパレータ)2dをフィルム基材2bの引き出し速度と等速で巻き取るようになっている。
【0045】
この巻取ドラム4は、図2に示す如き構成を有している。すなわち、巻取ドラム4は、剥離紙(セパレータ)2dを巻き取る丸棒状に形成されるドラム本体4aと、このドラム本体4aの両端に突出して設けられ、ドラム本体4aを収納ボックス8の内側の両側壁面に回転自在に支持する支持部材4bとによって構成されている。
この巻取ドラム4には、フィルム2の剥離紙(セパレータ)2dの先端に設けられているリードフィルム2fを貼り付け、巻取ドラム4を回転させることによって剥離紙(セパレータ)2dを巻き取る。
【0046】
この巻取ドラム4による剥離紙(セパレータ)2dの巻き取り速度は、フィルム2のフィルム基材2bの巻き出し速度より速いと収納ボックス8の内で剥離紙(セパレータ)2dが剥離されたフィルム基材2bが弛んで溜まってしまい、フィルム2のフィルム基材2bの巻き出し速度より遅いと収納ボックス8の内でフィルム基材2bから剥離した剥離紙(セパレータ)2dが弛んで溜まってしまう。
このため、巻取ドラム4による剥離紙(セパレータ)2dの巻き取り速度と、フィルム2のフィルム基材2bの巻き出し速度とが等速になるように巻取ドラム4の径と巻取ドラム4の回転速度が設定されている。
【0047】
駆動機構5は、被貼付材であるテレビ、パソコン等の表示体、例えば、液晶画面、EL表示画面、プラズマ表示画面、ブラウン管画面等の表面に沿って駆動し、巻取ドラム4を回転駆動させる機構である。この駆動機構5は、図2,図7,図8に示されている。すなわち、駆動機構5は、被貼付材であるテレビ、パソコン等の表示体、例えば、液晶画面、EL表示画面、プラズマ表示画面、ブラウン管画面等の表面を転動する2つの駆動ロール10,11を有しており、この2つの駆動ロール10,11は、フィルム2と、取り出し口(固定手段)3と、巻取ドラム4と、駆動機構5とを収納する収納ボックス8から、被貼付材であるテレビ、パソコン等の表示体、例えば、液晶画面、EL表示画面、プラズマ表示画面、ブラウン管画面等の表面側に突出するように設けられている。
【0048】
すなわち、駆動ロール10,11が被貼付材であるテレビ、パソコン等の表示体、例えば、液晶画面、EL表示画面、プラズマ表示画面、ブラウン管画面等の表面に接触したときに、フィルム2と、取り出し口(固定手段)3と、巻取ドラム4と、駆動機構5とを収納する収納ボックス8が被貼付材であるテレビ、パソコン等の表示体、例えば、液晶画面、EL表示画面、プラズマ表示画面、ブラウン管画面等の表面に当たらないように構成されている。
また、この駆動ロール10,11のそれぞれには、図2,図8に示す如く,内側に駆動ギヤ12,13が設けられている。
【0049】
フィルム2と、ハンガー3aで構成される取り出し口(固定手段)3と、巻取ドラム4と、駆動機構5を収納する収納ボックス8からは、ハンガー3aに形成されている長方形状の穴3b,3cを容易に被貼付材であるテレビ、パソコン等の表示体の上端部の2箇所に取り付けるフック9a,9bに通せるように、予めハンガー3aが突出した状態になっている。
このフィルム2のフィルム基材2bを被貼付材であるテレビ、パソコン等の表示体、例えば、液晶画面、EL表示画面、プラズマ表示画面、ブラウン管画面等に容易に貼付するには、収納ボックス8から突出しているハンガー3aの穴3b,3cをテレビ、パソコン等の表示体、例えば、液晶画面、EL表示画面、プラズマ表示画面、ブラウン管画面等に取り付けたフック9a,9bに通して、ハンガー3aの位置決め、及び固定を行う。
【0050】
その後、収納ボックス8を被貼付材であるテレビ、パソコン等の表示体、例えば、液晶画面、EL表示画面、プラズマ表示画面、ブラウン管画面等の表面に沿って除除に下げていく。この動作によって収納ボックス8内に収納されているフィルム2のフィルム基材2bから剥離紙(セパレータ)2dが剥離し、フィルム基材2bが巻き出されてくる。
このように構成することにより、フィルム2のフィルム基材2bを被貼付材であるテレビ、パソコン等の表示体、例えば、液晶画面、EL表示画面、プラズマ表示画面、ブラウン管画面等に容易に貼付することができる。
【0051】
また、巻取ドラム4のドラム本体4aの両端に突出して設けらている支持部材4bのそれぞれには、駆動機構5の駆動ロール10,11の内側に設けられている駆動ギヤ12,13に噛合する伝導ギヤ14,15が設けられている。この駆動機構5の駆動ロール10,11の内側に設けられている駆動ギヤ12,13と巻取ドラム4のドラム本体4aの両端に突出して設けらている支持部材4bのそれぞれに設けられている駆動ギヤ14,15に噛合する伝導ギヤ14,15とを噛合させることによって、被貼付材であるテレビ、パソコン等の表示体、例えば、液晶画面、EL表示画面、プラズマ表示画面、ブラウン管画面等の表面に沿って駆動する駆動ロール10,11の回転力が巻取ドラム4のドラム本体4aに伝えるようになっている。
【0052】
駆動機構5の駆動ロール10,11の回転は、被貼付材であるテレビ、パソコン等の表示体、例えば、液晶画面、EL表示画面、プラズマ表示画面、ブラウン管画面等の表面にフィルム2の先端に設けられるハンガー3aを取り付け、被貼付材であるテレビ、パソコン等の表示体、例えば、液晶画面、EL表示画面、プラズマ表示画面、ブラウン管画面等の表面に駆動ロール10,11を接触させ、駆動ロール10,11を被貼付材の表面に接触させたまま、フィルム2と、取り出し口(固定手段)3と、巻取ドラム4と、駆動機構5とを収納する収納ボックス8を少しずつ押し下げることによって行う。
このようにして、収納ボックス8を押し下げる速度が、被貼付材の表面に接触して転動する駆動機構5の駆動ロール10,11の回転力となる。
【0053】
反射防止フィルムの貼付ユニット1には、フィルム2のフィルム基材2bを被貼付材であるテレビ、パソコン等の表示体、例えば、液晶画面、EL表示画面、プラズマ表示画面、ブラウン管画面等に取り付けられているフック9a,9bに引っ掛けたのち、反射防止フィルムの貼付ユニット1を手から離しても落下しないようにフィルムストッパー20が設けられている。
具体的には、収納ボックス8内にフィルム2のフィルム基材2bを押さえ付けるものとして構成されている。すなわち、このフィルムストッパー20は、収納ボックス8の内部の長手方向両側に設けられている。
【0054】
このフィルムストッパー20は、図9,10に示す如き構成を有している。
図9,10において、フィルムストッパー20は、操作部21と押さえ板部22とによって構成されている。
操作部21は、棒状に形成され、フィルムストッパー20を作動・停止、すなわち、押さえ板部22によってフィルム2のフィルム基材2bを押さえ付けたり、解除したりするものである。この操作部21は、棒状本体21aを有しており、この棒状本体21aは、中央部に大径部21bが形成されており、この大径部21bの両端が小径部21cとなっている。
この棒状本体21aの上部側の小径部21cは、収納ボックス8の上壁8aを貫通して設けられている。すなわち、収納ボックス8の上壁8aには、操作部21の小径部21cが摺動可能な貫通孔8aが設けられている。
【0055】
また、棒状本体21aの大径部21bは、小径部21cよりも大きい径に形成されており、この大径部21bは、収納ボックス8の上壁8aに設けられている貫通孔8a内を通過できない大きさの径を有している。
また、棒状本体21aの大径部21bの下端部には、押さえ板部22が摺動自在に嵌合されている。そして、棒状本体21aの上部側の小径部21cには、押さえ板部22の端部が摺動自在に取り付けられている。そして、この押さえ板部22の端部の下部の棒状本体21aの下部側の小径部21cには、コイルスプリング21dが嵌合している。
【0056】
このコイルスプリング21dは、棒状本体21aの大径部21bを常時上方向に付勢しており、操作部21を操作して下方に押圧しない限り棒状本体21aの大径部21bの上端部が収納ボックス8の上壁8aの内面に接触した状態となっている。
したがって、コイルスプリング21dは、棒状本体21aの下部側の小径部21cに嵌合している押さえ板部22を常時、棒状本体21aの大径部21bの下端部に押接するよように作用している。
【0057】
押さえ板部22は、板状に形成されており、棒状本体21aの下部側の小径部21cに嵌合している側とは反対側が、フィルム2を押圧するようにフィルム2の内側の面に接するように曲げられた形状を有している。
また、押さえ板部22は、操作部21とは支持部材23によってロール状に丸められて収納ボックス8に収納されているフィルム2を、操作部21が操作されないときに、常時、フィルム2を押圧するように作用している。この支持部材23は、2本の棒状に形成される棒体23a,23bによって板状に形成される押さえ板部22を挟み込んで、この棒体23a,23bが支点の役目を果たしている。
【0058】
このように構成される操作部21は、操作しないとき、図9,10に示す如く、コイルスプリング21dの矢印Aに示す付勢力によって、押さえ板部22は、支持部材23の棒体23a,23bによってテコのように棒状本体21aの下部側の小径部21cに嵌合している側とは反対側の曲げられている先端部がロール状に丸められて収納ボックス8に収納されているフィルム2を押さえつけている。
この状態から、操作部21の棒状本体21aを指で上方から押し下げると、棒状本体21aの大径部21bがコイルスプリング21dの付勢力に抗して押し下げられる。この下部に設けられている押さえ板部22が押し下げられると、押さえ板部22は、支持部材23の棒体23a,23bによってテコのように棒状本体21aの下部側の小径部21cに嵌合している側とは反対側の曲げられている先端部が上がり、ロール状に丸められて収納ボックス8に収納されているフィルム2の押圧を解除する。
【0059】
また、操作部21の棒状本体21aを指で上方から押し下げた状態から、操作部21の棒状本体21aに掛けている指でを外し、操作部21の棒状本体21aの押し下げを解除すると、操作部21の棒状本体21aへの押圧力が無くなる。すると、コイルスプリング21dの付勢力によって棒状本体21aの大径部21bの下部の小径部21cに嵌合している押さえ板部22は、上昇する。
すると、押さえ板部22は、支持部材23の棒体23a,23bによってテコのように棒状本体21aの下部側の小径部21cに嵌合している側とは反対側の曲げられている先端部が下がり、ロール状に丸められて収納ボックス8に収納されているフィルム2の押圧する。
【0060】
次に、このように収納ボックス8に収納されているフィルム2の被貼付材であるテレビ、パソコン等の表示体、例えば、液晶画面、EL表示画面、プラズマ表示画面、ブラウン管画面等への貼付について説明する。
まず、被貼付材であるテレビ、パソコン等の表示体の上端部の2箇所にフック9a,9bを取り付ける。
次に、この2箇所にフック9a,9bに、収納ボックス8を、収納ボックス8から、2つの駆動ロール10,11が突出している側を、被貼付材であるテレビ、パソコン等の表示体、例えば、液晶画面、EL表示画面、プラズマ表示画面、ブラウン管画面等の表面側にして、収納ボックス8から突出しており、フィルム2の先端に取り付けられているハンガー3aのに形成されている長方形状の穴3b,3cを、図1に示す如く、通す。
【0061】
そして、ドラム6に巻き付けてあるフィルム2の先端の部分で、フィルム基材2bから剥離紙(セパレータ)2dを剥がして、剥離紙(セパレータ)2dの先端を巻取ドラム4に取り付ける。しかる後、収納ボックス8から2つの駆動ロール10,11が突出している側を被貼付材であるテレビ、パソコン等の表示体の表面側に押接する。
そして、操作部21の棒状本体21aを指で上方から押し下げ、支持部材23の棒体23a,23bによってテコのように棒状本体21aの下部側の小径部21cに嵌合している側とは反対側の曲げられている先端部を上げて、ロール状に丸められて収納ボックス8に収納されているフィルム2の押圧を解除する。
【0062】
そして、収納ボックス8を被貼付材であるテレビ、パソコン等の表示体の表面側に押接した状態で、被貼付材であるテレビ、パソコン等の表示体の表面に沿って、突出する2つの駆動ロール10,11を転動させながらゆっくりした速度(具体的には、フィルム基材2bが被貼付材であるテレビ、パソコン等の表示体の表面に貼付される際に、フィルム基材2bと被貼付材との間に気泡が生じない程度の速度)で下方に引き下げる。
この駆動ロール10,11を転動させながらゆっくりした速度で下方に引き下げている間は、操作部21の棒状本体21aを指で上方から押し下げた状態のままにし、操作部21の棒状本体21aに掛けている指を外さない。
【0063】
この収納ボックス8を引き下げると被貼付材であるテレビ、パソコン等の表示体の表面側に押接されている2つの駆動ロール10,11が転動する。このの駆動ロール10,11が転動すると、駆動ロール10,11の内側に設けられている駆動ギヤ12,13が回転する。この駆動ギヤ12,13の回転によって、駆動ギヤ12,13に噛合する伝導ギヤ14,15が回転し、巻取ドラム4が回転する。
このときの巻取ドラム4の回転速度は、駆動ロール10,11の転動速度と等速ではないが、巻取ドラム4の回転によって引き出されるフィルム2のフィルム基材2bの速度と、フィルム基材2bから剥離した剥離紙(セパレータ)2dを巻き取る速度と等速となっている。
【0064】
このように収納ボックス8に収納されているフィルム2を被貼付材(テレビ、パソコン等の表示体)に貼付するには、図11に示す如く、図11(a)に図示のセット位置から、2つの駆動ロール10,11を転動させながらゆっくりと下方に引き下げを開始する。すると、図11(b)に図示のように収納ボックス8からは、フィルム2から剥離紙(セパレータ)2dを剥離されたフィルム基材2bが引き出され、被貼付材(テレビ、パソコン等の表示体)の表面に貼付される。この表面への貼付は、フィルム基材2bが静電気によって被貼付材(テレビ、パソコン等の表示体)の表面に引き寄せられることによって行われる。
そして、収納ボックス8が図11(c)に図示の如く下降していき、収納ボックス8が図11(d)に図示の如く被貼付材(テレビ、パソコン等の表示体)の最下段の位置に到達すると、図12に図示の如く、剥離紙(セパレータ)2dを剥離されたフィルム2のフィルム基材2bを被貼付材(テレビ、パソコン等の表示体)の最下段の位置で切り取り、収納ボックス8からフィルム基材2bを切り離す。
【0065】
しかる後、収納ボックス8を被貼付材(テレビ、パソコン等の表示体)から引き離す。
このように収納ボックス8から引き出されたフィルム2のフィルム基材2bは、自己の静電気によって被貼付材(テレビ、パソコン等の表示体)の表面に引き付き、フィルム基材2bと被貼付材との間に気泡を生じさせることなく被貼付材であるテレビ、パソコン等の表示体、例えば、液晶画面、EL表示画面、プラズマ表示画面、ブラウン管画面等に容易に貼付される。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明の反射防止フィルムの貼付ユニットの一実施の形態を示す全体構成図である。
【図2】図1に図示の本発明の反射防止フィルムの貼付ユニットの分解構成斜視図である。
【図3】図2に図示の本発明の反射防止フィルムの貼付ユニットに用いる反射防止フィルムの構成図である。
【図4】図1に図示の本発明の反射防止フィルムの貼付ユニットの反射防止フィルムの自己粘着樹脂層に塗布されている剥離紙(セパレータ)の先端にリードフィルムが取り付けられている状態を示す図である。
【図5】フィルム収納ケースにフィルムが収納された状態を示す図である。
【図6】図1に図示の本発明の反射防止フィルムの貼付ユニットの反射防止フィルムの取り出し口(固定手段)を示す図である。
【図7】図1に図示の本発明の反射防止フィルムの貼付ユニットの反射防止フィルムの送り機構を示す図である。
【図8】図1に図示の本発明の反射防止フィルムの貼付ユニットの駆動機構と剥離紙の巻き取り機構との関係を示す図である。
【図9】フィルムストッパーの構成図である。
【図10】図9に図示のフィルムストッパーの側面図である。
【図11】図1に図示の本発明の反射防止フィルムの貼付ユニットの駆動機構によって反射防止フィルムが貼付されていく動作を説明するための図である。
【図12】反射防止フィルムを被貼付材(テレビ、パソコン等の表示体)の最下段の位置で切り取り、収納ボックスからフィルム基材を切り離した状態を示す図である。
【符号の説明】
【0067】
1………………………反射防止フィルムの貼付ユニット
2………………………フィルム
3………………………取り出し口(固定手段)
4………………………巻取ドラム
5………………………駆動機構
6………………………ドラム
7………………………フィルム収納ケース
8………………………収納ボックス
10,11……………駆動ロール
12,13……………駆動ギヤ
14,15……………伝導ギヤ
20……………………フィルムストッパー
21……………………操作部
22……………………押さえ板部
23……………………ドラム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被貼付材の表面に貼付するものであって、フィルム本体に該本体の裏面に剥離紙が貼付され、巻かれているフィルムと,
前記フィルムの先端部に取り付けられ貼付するディスプレイに係止し該フィルムを引き出す取り出し口(固定手段)と,
前記フィルムから剥離した前記剥離紙を前記フィルムの引き出し速度と等速で巻き取る巻取ドラムと,
前記被貼付材の表面に沿って駆動し、前記巻取ドラムを回転駆動させる駆動機構と
を備え,
前記駆動機構によって前記駆動機構によって前記巻取ドラムを回転させて前記剥離紙を前記フィルムのフィルム本体から剥離して巻き取るようにしたことを特徴とするフィルムの貼付ユニット。
【請求項2】
前記駆動機構は,
前記被貼付材の表面上を転動する駆動ローラと、該駆動ローラに取り付けられた駆動側ギヤとによって構成した
ことを特徴とする請求項1に記載のフィルムの貼付ユニット。
【請求項3】
前記巻取ドラムは,
その一端に巻取用ギヤを設け,
前記駆動側ギヤに噛合し、前記駆動機構の回転力を伝導するものである
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のフィルムの貼付ユニット。
【請求項4】
前記取り出し口(固定手段)は,
前記被貼付材に係止可能に構成したものである請求項1,2又は3に記載のフィルムの貼付ユニット。
【請求項5】
前記フィルムと、前記巻取ドラムと、前記駆動機構は,
1つの収納ボックス内に収納し、ユニット化したものである請求項1,2,3又は4に記載のフィルムの貼付ユニット。
【請求項6】
前記フィルムは,
前記被貼付材の大きさに合わせて丈を設定し、切り取るための切断機構を設けたものである請求項1,2,3,4又は5に記載のフィルムの貼付ユニット。
【請求項7】
前記フィルムは,
ドラムに巻き付けられてフィルム収納ケースに収納されているものである請求項1,2,3,4,5又は6に記載のフィルムの貼付ユニット。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate


【公開番号】特開2009−288423(P2009−288423A)
【公開日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−139509(P2008−139509)
【出願日】平成20年5月28日(2008.5.28)
【出願人】(392023083)株式会社創和 (4)
【出願人】(591145335)パナック株式会社 (29)
【Fターム(参考)】