説明

フォークリフト

【課題】レーザマーカを必要なときにだけ照射し得るフォークリフトを提供する。
【解決手段】キャリッジ7における左右のフォーク8の中間位置に前方に且つフォークと平行にレーザ光Rを照射し得るレーザ照射器を設けるとともに、このレーザ照射器のオン・オフ制御を行うレーザ制御部を具備し、このレーザ制御部に、リフト用操作レバ21ーのレーザ照射用操作を検出すると、レーザ照射器にレーザ光を照射させるオン信号を出力するオン信号出力部と、車両本体4の前後進などの走行状態を検出し得る走行検出器と、この走行検出器からの走行信号を入力して当該走行状態が所定時間以上継続しているか否かを判断する走行状態判断部と、この走行状態判断部にて走行状態が所定時間以上継続していると判断された場合にレーザ照射器にオフ信号を出力するオフ信号出力部とから構成したものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フォークリフトに関するもので、特に、フォーク部のパレットへの差込の容易化を図るためのレーザマーカ機能を具備するものに関する。
【背景技術】
【0002】
フォークリフトにより荷物を運ぶ場合、通常、パレットを介して行われるとともに、このパレットにはフォークの差込口が設けられ、荷物の運搬に際しては、フォークがその差込口に挿入される。
【0003】
そして、フォークの差込口への挿入を容易に行うために、フォーク側からパレットの前面桁材に、正確には、左右の差込口の中間位置の前面桁材にレーザマーカの照射が行われていた(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−5700号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したように、フォークの差込口への挿入の容易化を図るために、レーザマーカをパレットの前面桁材に照射するようにしているが、このレーザマーカについては、フォークリフトの運転席に設けられたスイッチにより、オン・オフが行われている。
【0006】
ところで、レーザマーカのオン・オフが運転者により行われているため、レーザマーカが不必要な場合でも、オンにされている場合があり、無駄であるとともにレーザ光が他の作業者の目に入ったりすると、体に悪影響を及ぼすという問題がある。
【0007】
そこで、本発明は、レーザマーカを必要なときにだけ照射し得るフォークリフトを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に係るフォークリフトは、車両本体の前部に配置されたマスト体に昇降自在に設けられた昇降体と、この昇降体に設けられて荷物を保持し得る左右一対のフォークとを具備するとともに、運転席にリフト用、ティルト用などの操作レバーが設けられてなるフォークリフトであって、
上記昇降体における一対のフォークの中間位置に、前方に且つフォークと平行にレーザ光を照射し得るレーザ照射器を設けるとともに、このレーザ照射器のオン・オフ制御を行うレーザ制御部を具備し、
上記レーザ制御部に、上記操作レバーのレーザ照射用操作を検出すると、レーザ照射器にレーザ光を照射させるオン信号を出力するオン信号出力部と、
車両本体の前後進などの走行状態を検出し得る走行検出器と、
この走行検出器からの走行信号を入力して当該走行状態が所定時間以上継続しているか否かを判断する走行状態判断部と、
この走行状態判断部にて走行状態が所定時間以上継続していると判断された場合にレーザ照射器にオフ信号を出力するオフ信号出力部とを具備させたものである。
【0009】
また、本発明の請求項2に係るフォークリフトは、車両本体の前部に配置されたマスト体に昇降自在に設けられた昇降体と、この昇降体に設けられて荷物を保持し得る左右一対のフォークとを具備するとともに、運転席にリフト用、ティルト用などの操作レバーが設けられてなるフォークリフトであって、
上記昇降体における一対のフォークの中間位置に、前方に且つフォークと平行にレーザ光を照射し得るレーザ照射器を設けるとともに、このレーザ照射器のオン・オフ制御を行うレーザ制御部を具備し、
上記レーザ制御部に、上記操作レバーのレーザ照射用操作を検出すると、レーザ照射器にレーザ光を照射させるオン信号を出力するオン信号出力部と、
車両本体の走行速度検出器からの速度信号を入力して走行速度が所定値以上であるか否かを判断する速度判断部と、
この速度判断部にて走行速度が所定値以上であると判断された場合にレーザ照射器にオフ信号を出力するオフ信号出力部とを具備させたものである。
【0010】
さらに、本発明の請求項3に係るフォークリフトは、車両本体の前部に配置されたマスト体に昇降自在に設けられた昇降体と、この昇降体に設けられて荷物を保持し得る左右一対のフォークとを具備するとともに、運転席にリフト用、ティルト用などの操作レバーが設けられてなるフォークリフトであって、
上記昇降体における一対のフォークの中間位置に、前方に且つフォークと平行にレーザ光を照射し得るレーザ照射器を設けるとともに、このレーザ照射器のオン・オフ制御を行うレーザ制御部を具備し、
上記レーザ制御部に、上記操作レバーのレーザ照射用操作を検出すると、レーザ照射器にレーザ光を照射させるオン信号を出力するオン信号出力部と、
上記昇降体の上昇動作または下降動作の動作信号を入力してフォークによるパレット差込口への非差込動作状態を検出する非差込動作検出部と、
この非差込動作検出部にて非差込動作状態が検出されるとレーザ照射器にオフ信号を出力するオフ信号出力部とを具備させたものである。
【発明の効果】
【0011】
上記各フォークリフトの構成によると、操作レバーのレーザ照射用操作によりレーザ照射器がオンにされるとともに、フォークリフトの前後進などの走行状態が継続している場合、フォークリフトの走行速度が所定値以上に例えば通常の走行状態になった場合、または昇降体が上昇動作若しくは下降動作をした場合に、レーザ照射器が自動的にオフにされるため、わざわざレーザ照射器用のオン・オフスイッチを設ける必要がないとともに、そのオフ操作については、自動的に行われるため、運転者がレーザ照射器のオフ操作を意識しなくてもよい。すなわち、レーザ照射器のオフ操作が自動的に行われるため、レーザ光の照射による周囲の作業者への悪影響を少なくし得るとともに、運転者にとっても操作が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施の形態に係るフォークリフトの概略側面図である。
【図2】同フォークリフトにおけるキャリッジの概略構成を示す斜視図である。
【図3】パレットの概略斜視図である。
【図4】同フォークリフトにおけるレーザマーカ機能を説明するブロック図である。
【図5】同フォークリフトにおけるレーザ制御部の概略構成を示すブロック図である。
【図6】同フォークリフトにおけるリフト用操作レバーの特殊操作を示す模式側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態に係るフォークリフトを、図1〜図6に基づき説明する。
まず、フォークリフトの構成を簡単に説明する。
図1に示すように、このフォークリフト1は、概略的には、下部に走行用車輪2が設けられるとともに上方に運転席3が設けられた車両本体4と、この車両本体4の前部に鉛直面内で傾動自在に支持された(配置された)外側マスト部材5と、この外側マスト部材5に昇降可能に保持された内側マスト部材6と、この内側マスト部材6に昇降可能に配置された昇降体であるキャリッジ7と、このキャリッジ7の前面側に設けられて荷物を保持し得る左右一対のフォーク8と、上記キャリッジ7と外側マスト部材5とに亘って設けられるとともに中間部が上記内側マスト部材6の上部に設けられたガイド輪であるシーブ9に巻装されて(巻き付けられて)キャリッジ7を吊持するチェーン10と、上記外側マスト部材5に固定支持されて内側マスト部材6を外側マスト部材5に対して昇降させる昇降用シリンダ装置11と、上記外側マスト部材5と車両本体4とに亘って設けられて当該外側マスト部材5を傾動させる傾動用シリンダ装置12とから構成されている。
【0014】
したがって、昇降用シリンダ装置11により内側マスト部材6が昇降されると、シーブ9の昇降により、チェーン10を介して、キャリッジ7がすなわちフォーク8が昇降されることになる。なお、昇降用シリンダ装置11は外側マスト部材5の左右に配置されるとともに、チェーン10についても左右に配置されている。
【0015】
ここで、キャリッジ7の構成を図2に基づき少し詳しく説明しておく。
このキャリッジ7は、概略的には、左右一対のリフトブラケット13と、これら両リフトブラケット13に亘って取り付けられて、つまりリフトブラケット13に一体的に設けられた上下の連結板14(14A,14B)と、上下の連結板14の各端部同士間に設けられた左右の端板15と、これら両端板15同士間に亘って水平方向で取り付けられて左右のフォーク8を支持する支持用軸部材16とから構成されている。なお、図2は、キャリッジの構成例を示すもので、勿論、このような構成に限定されるものではない。
【0016】
そして、このフォークリフト1には、フォーク8によりパレット17を持ち上げる際に、少なくとも、その前面桁材17aの左右位置に形成された左右一対のフォーク8の差込口17bへのフォーク8の移動を容易にするためのレーザマーカ機能が具備されるとともに、このレーザマーカ機能のオン操作が操作レバーにより行われるとともに、そのオフ操作が自動的に行われるようにされている。なお、図3にパレット17の概略斜視図を示しておく。
【0017】
以下、このレーザマーカ機能に関わる構成を、図4に基づき説明する。
すなわち、上記車両本体4の運転席3には、各種の操作レバー、例えば前後進用操作レバー、リフト用操作レバー21、ティルト用操作レバーなどが設けられており(図1においては、リフト用操作レバーだけを示す)、またフォークリフト1には、リフト用操作レバー21の通常のリフト動作(つまり、上昇動作または下降動作)を検出し得る昇降動作検出器(図示しないが、具体的には、操作レバーの前後方向での傾動位置を検出し得るリミットスイッチなどが用いられる)および通常操作以外の特殊操作例えば手前方向に2回連続して動かす操作(レーザ照射用操作の一例である)を検出し得る特殊操作検出器(照射用操作検出器とも言うことができ、例えば操作レバーの手前方向(つまり、前後方向)での傾動位置を検出し得るリミットスイッチ、または操作レバーにより作動されるバルブの操作位置を検出し得るリミットスイッチなどが用いられる)22と、車両本体4の前進または後進などの走行状態を検出し得る走行検出器(例えば、回転検出器、または前後進用操作レバーの傾動位置を検出し得るリミットスイッチが用いられる)23と、左右一対のフォーク8同士の中間位置(例えば、一方のリフトブラケット13の下端部)に取り付けられてレーザ光を前方に且つフォーク8と平行に照射し得るレーザ照射器24と、上記各検出器22,23からの検出信号を入力して上記レーザ照射器24のオン・オフを行う(制御する)レーザ制御部25とが具備されている。なお、上記レーザ照射器24から照射されるレーザ光Rは、図2に示すように、水平方向に且つ所定角度でもって広がるようにされている。つまり、レーザ光Rは放射状(または、扇形状)に照射される。
【0018】
そして、上記レーザ制御部25には、図5に示すように、上記特殊操作検出器22からの検出信号を入力すると、レーザ照射器25にレーザ光を照射するためのオン操作信号を出力するオン信号出力部26と、上記走行検出器23からの検出信号である走行信号を入力するとその継続時間を計測するタイマー27と、同じく上記走行検出器23からの走行信号を入力するとともにタイマー27による計測時間が設定時間以上(例えば、10秒程度以上)続いているか否かを判断するための走行状態判断部28と、この走行状態判断部28にて走行信号が入力されている状態で且つタイマー27による計測時間が設定時間以上継続している場合にレーザ照射器24にレーザ光の照射を停止させるオフ信号を出力するオフ信号出力部29とから構成されている。
【0019】
上記構成において、フォークリフト1によりパレット17に載置された荷物Wを搬送する際に、フォーク8の先端部をパレット17の前面桁材17aに形成された左右の差込口17bに挿入する必要がある。このとき、運転者は、図6に示すように、リフト用操作レバー21を手前側に2回寸動(パーソナルコンピュータにおけるマウスのダブルクリックのような動作)させる。
【0020】
この寸動により、特殊操作検出器22からの検出信号がレーザ制御部25のオン信号出力部26に入力されると、当該オン信号出力部26からレーザ照射器24にオン信号が出力されて、レーザ光Rがフォーク8同士の間から前方に向かって且つ左右に広がるように照射される。
【0021】
レーザ光Rが照射されると、運転者は、そのレーザ光Rがパレット17の差込口17bに(正確には、差込口17bの高さ方向の中心に当たるように)、フォーク8の高さを調整し、そしてフォーク8がパレット17の前面桁材17aの左右の中央に位置するようにフォークリフト1を移動させた後、フォークリフト1を前進させれば、フォーク8はパレット17の差込口17bに自然に案内されることになる。フォーク8を差込口17bに挿入した後、荷物Wが載置されたパレット17を持ち上げるとともに、前後進用操作レバーを操作して所定場所への走行を開始する。
【0022】
フォークリフト1が走行すると、その走行検出器23からの走行信号が走行状態判断部28に入力されるとともに、タイマー27が作動し、走行状態が設定時間を超えた場合には、荷物の積み込み動作が終わり通常の走行状態であると判断されて、すなわちフォークが非差込状態(または、非差込動作状態)であると判断されて、オフ信号出力部29からレーザ照射器24にオフ信号が出力される。
【0023】
このように、リフト用操作レバー21の特殊操作によりレーザ照射器24がオンにされるとともに、フォークリフト1が通常の走行状態になった場合に、レーザ照射器24が自動的にオフにされるため、わざわざレーザ照射器用のオン・オフスイッチを設ける必要がないとともに、そのオフ操作については、自動的に行われるため、運転者がレーザ照射器24のオフ操作を意識しなくてもよい。すなわち、レーザ照射器24のオフ操作が自動的に行われるため、レーザ光の照射による周囲の作業者への悪影響を少なくし得るとともに、運転者にとっても操作が容易となる。
【0024】
ところで、上記実施の形態においては、フォークリフトの走行状態が設定時間以上続いた場合に、フォークの非差込状態であると判断してレーザ照射器のオフ操作を行うように説明したが、例えば走行速度が設定速度以上になった場合にも、フォークの非差込状態であると判断してレーザ照射器のオフ操作を行うようにしてもよい。
【0025】
この場合、フォークリフトには車両本体の速度検出器が具備されるとともに、レーザ制御部に速度検出器からの検出信号である速度信号を入力して設定速度を超えるか否かを判断する速度判断部が具備される。なお、設定速度が低い速度である場合には、タイマーを併用して設定速度を超える走行速度が設定時間以上続いたときにレーザ照射器をオフするようにしてもよい。
【0026】
この構成に係るフォークリフトを簡単に説明すると以下のようになる。
すなわち、このフォークリフトは、車両本体の前部に配置されたマスト体に昇降自在に設けられた昇降体と、この昇降体に設けられて荷物を保持し得る左右一対のフォークとを具備するとともに、運転席にリフト用、ティルト用などの操作レバーが設けられてなるフォークリフトであって、
上記昇降体における一対のフォークの中間位置に、前方に且つフォークと平行にレーザ光を照射し得るレーザ照射器を設けるとともに、このレーザ照射器のオン・オフ制御を行うレーザ制御部を具備し、
上記レーザ制御部に、上記操作レバーのレーザ照射用操作を検出すると、レーザ照射器にレーザ光を照射させるオン信号を出力するオン信号出力部と、
車両本体の走行速度検出器からの速度信号を入力して走行速度が所定値以上であるか否かを判断する速度判断部と、
この速度判断部にて走行速度が所定値以上であると判断された場合にレーザ照射器にオフ信号を出力するオフ信号出力部とを具備させたものである。
【0027】
さらに、リフト動作つまり荷物の昇降動作または下降動作が開始された場合でも、フォークの非差込状態であると判断してレーザ照射器をオフするようにしてもよい。
この場合のフォークリフトを簡単に説明すると以下のようになる。
【0028】
すなわち、このフォークリフトは、車両本体の前部に配置されたマスト体に昇降自在に設けられた昇降体と、この昇降体に設けられて荷物を保持し得る左右一対のフォークとを具備するとともに、運転席にリフト用、ティルト用などの操作レバーが設けられてなるフォークリフトであって、
上記昇降体における一対のフォークの中間位置に、前方に且つフォークと平行にレーザ光を照射し得るレーザ照射器を設けるとともに、このレーザ照射器のオン・オフ制御を行うレーザ制御部を具備し、
上記レーザ制御部に、上記操作レバーのレーザ照射用操作を検出すると、レーザ照射器にレーザ光を照射させるオン信号を出力するオン信号出力部と、
上記昇降体の上昇動作または下降動作の動作信号を入力してフォークによるパレット差込口への非差込動作状態を検出する非差込動作検出部と、
この非差込動作検出部にて非差込動作状態が検出されるとレーザ照射器にオフ信号を出力するオフ信号出力部とを具備させたものである。
【符号の説明】
【0029】
1 フォークリフト
3 運転席
4 車両本体
7 キャリッジ
8 フォーク
11 昇降用シリンダ装置
12 傾動用シリンダ装置
13 リフトブラケット
14 連結板
17 パレット
17b 差込口
21 リフト用操作レバー
22 特殊操作検出器
23 走行検出器
24 レーザ照射器
25 レーザ制御部
26 オン信号出力部
27 タイマー
28 走行状態判断部
29 オフ信号出力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両本体の前部に配置されたマスト体に昇降自在に設けられた昇降体と、この昇降体に設けられて荷物を保持し得る左右一対のフォークとを具備するとともに、運転席にリフト用、ティルト用などの操作レバーが設けられてなるフォークリフトであって、
上記昇降体における一対のフォークの中間位置に、前方に且つフォークと平行にレーザ光を照射し得るレーザ照射器を設けるとともに、このレーザ照射器のオン・オフ制御を行うレーザ制御部を具備し、
上記レーザ制御部に、上記操作レバーのレーザ照射用操作を検出すると、レーザ照射器にレーザ光を照射させるオン信号を出力するオン信号出力部と、
車両本体の前後進などの走行状態を検出し得る走行検出器と、
この走行検出器からの走行信号を入力して当該走行状態が所定時間以上継続しているか否かを判断する走行状態判断部と、
この走行状態判断部にて走行状態が所定時間以上継続していると判断された場合にレーザ照射器にオフ信号を出力するオフ信号出力部と
を具備させたことを特徴とするフォークリフト。
【請求項2】
車両本体の前部に配置されたマスト体に昇降自在に設けられた昇降体と、この昇降体に設けられて荷物を保持し得る左右一対のフォークとを具備するとともに、運転席にリフト用、ティルト用などの操作レバーが設けられてなるフォークリフトであって、
上記昇降体における一対のフォークの中間位置に、前方に且つフォークと平行にレーザ光を照射し得るレーザ照射器を設けるとともに、このレーザ照射器のオン・オフ制御を行うレーザ制御部を具備し、
上記レーザ制御部に、上記操作レバーのレーザ照射用操作を検出すると、レーザ照射器にレーザ光を照射させるオン信号を出力するオン信号出力部と、
車両本体の走行速度検出器からの速度信号を入力して走行速度が所定値以上であるか否かを判断する速度判断部と、
この速度判断部にて走行速度が所定値以上であると判断された場合にレーザ照射器にオフ信号を出力するオフ信号出力部と
を具備させたことを特徴とするフォークリフト。
【請求項3】
車両本体の前部に配置されたマスト体に昇降自在に設けられた昇降体と、この昇降体に設けられて荷物を保持し得る左右一対のフォークとを具備するとともに、運転席にリフト用、ティルト用などの操作レバーが設けられてなるフォークリフトであって、
上記昇降体における一対のフォークの中間位置に、前方に且つフォークと平行にレーザ光を照射し得るレーザ照射器を設けるとともに、このレーザ照射器のオン・オフ制御を行うレーザ制御部を具備し、
上記レーザ制御部に、上記操作レバーのレーザ照射用操作を検出すると、レーザ照射器にレーザ光を照射させるオン信号を出力するオン信号出力部と、
上記昇降体の上昇動作または下降動作の動作信号を入力してフォークによるパレット差込口への非差込動作状態を検出する非差込動作検出部と、
この非差込動作検出部にて非差込動作状態が検出されるとレーザ照射器にオフ信号を出力するオフ信号出力部と
を具備させたことを特徴とするフォークリフト。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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