説明

フォーマーポンプ

【課題】空気用シリンダ20及び液用シリンダ30を備え、各シリンダ内を摺動する空気用ピストンD3及び液用ピストンD1を備えた作動部材Dを上下動させることにより各シリンダ内の空気と液とを合流させて起泡させ、泡として吐出する如く構成したフォーマーポンプであって、簡単な操作による汚れの虞れの大きい空気用シリンダ内の洗浄を可能に構成した。
【解決手段】シリンダ部材Bの上端部を装着キャップAに着脱可能に嵌合させてシリンダ部材Bを取り外し可能に構成し、空気用シリンダ20内の洗浄を可能に構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はフォーマーポンプに関し、詳しくは、内部の洗浄が可能なフォーマーポンプに関する。
【背景技術】
【0002】
装着した容器体内の液と外気とを混合・起泡して泡として噴出するフォーマーポンプが提案されている(例えば,特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1のフォーマーポンプは、内部を第1ピストンが摺動する液用シリンダと、内部を第2ピストンが摺動する空気用シリンダと、噴出口が設けられるとともに、第1ピストン及び第2ピストンに連係し両ピストンを駆動せしめるポンプヘッドと、液用シリンダから送出された液体と空気用シリンダから送出された空気とが合流する気液混合室と、前記噴出口と気液混合室との間に設置された発泡部材とを備え、ポンプヘッドを押し下げることにより容器体内の液体と外気とを気液混合室で合流せしめ、発泡部材を通して発泡させ、噴出口から泡の状態で噴出する如く構成している。
【特許文献1】特開平09−118351号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この種のポンプは一般に装着した容器体内の液を使い切った際にはポンプごと廃棄し、新たなポンプ付き容器を購入するという使用方法が採られていた。しかしながら、昨今の諸事情により、容器体内の液のみを詰め替えてポンプはそのまま使用することが頻繁となり、ポンプの性能の良さもあって、従来と比較して極めて長期間の使用が課せられるようになっている。
【0005】
一方、この種のフォーマーポンプでは上記した如き空気用のシリンダを備えており、空気用シリンダには外気が導入され、また、僅かな水分の浸入もその機構上避けられないため、それらの導入により雑菌が混入する虞れがあり、特に長期間の使用の場合にはその確率も大きくなる。
【0006】
また、この種のフォーマーポンプでは、内部の洗浄を全く考慮していなかったため、装着キャップとシリンダとの嵌着を通常では外れることができない強い嵌合強度をもって行なっている。
【0007】
本発明は上記した点に鑑みてなされたもので、簡単な操作により空気用シリンダ内の洗浄を簡単に行えて長期的に衛生的な使用が可能なフォーマーポンプを提案する。また、内部の複雑な部品の破損,紛失等の不都合を発生することがなく洗浄が行えるフォーマーポンプを提案する。更に、洗浄後に再び元の状態に簡単に戻すことができ、その機能損失の虞れもない優れたフォーマーポンプを提案する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の手段として、以下の通り構成した。即ち、容器体100 の口頸部101 外周に嵌合させた装着キャップAに上端部を固定して容器体100 内に垂下するとともに、大径の空気用シリンダ20及び小径の液用シリンダ30を上下に同心円状に連設してなるシリンダ部材Bと、液用シリンダ30内を摺動する液用ピストンD1をステムD2外周下部より突設するとともに、空気用シリンダ20内を摺動する空気用ピストンD3をステムD2外周上部に連係させ、ステム上端に吐出ヘッドD4を嵌着して上方付勢状態で上下動可能に装着した作動部材Dとを備え、作動部材Dの上下動により液用シリンダ30内の液と空気用シリンダ20内の空気を合流させて起泡させ、吐出ヘッドD4の吐出口より泡として吐出する如く構成したフォーマーポンプであって、シリンダ部材Bの上端部を装着キャップAに着脱可能に嵌合させてシリンダ部材Bを取り外し可能に構成し、空気シリンダ20内を洗浄可能に構成した。
【0009】
第2の手段として、以下の通り構成した。即ち、第1の手段に於いて、装着キャップA内周上部に設けた環状突部13の周面に沿って凹設し、下面に挿入溝16を穿設した係合凹溝15を設け、挿入溝16を介して挿入した後回動させて係合凹溝15に嵌合させる係合突部25を空気用シリンダ20外周に突設し、以てシリンダ部材B上端部を装着キャップAに着脱可能に嵌合した。
【0010】
第3の手段として、以下の通り構成した。即ち、第1の手段又は第2の手段のいずれかの手段に於いて、吐出ヘッドD4の押し下げを防止するスペーサーFを、吐出ヘッドD4と装着キャップAとの間に着脱可能に嵌合させた。
【発明の効果】
【0011】
本発明のフォーマーポンプは、必要に応じて空気用シリンダ20内の洗浄を行って、長期に亘り衛生的に且つ円滑に使用できるという特有の効果を有する。また、シリンダ部材Bを装着キャップAから取り外せば洗浄することができるためその操作手順も簡単で、洗浄後も再びシリンダ部材Bを装着キャップAに嵌合させるという簡単な操作で元の状態に復元することができる。また、取り外したシリンダ部材Bの空気用シリンダ20は上端を大きく開口しているため洗浄が行ない易い。また、ステムD2外面や空気用ピストンD3下面はシリンダ部材Bを取り外してしまうので完全に露出するので洗浄が細部まで行い易い。
【0012】
また、装着キャップA内周上部に設けた環状突部13の周面に沿って凹設し、下面に挿入溝16を穿設した係合凹溝15を設け、挿入溝16を介して挿入した後回動させて係合凹溝15に嵌合させる係合突部25を空気用シリンダ20外周に突設し、以てシリンダ部材B上端部を装着キャップAに着脱可能に嵌合した場合には、シリンダ部材Bの装着キャップAに対する回動操作のみで容易にその係止及び係止解除を行なえるため、シリンダ部材Bの装着,取り外しが容易となる。また、係止機構の占める上下幅が螺号等と比較して狭くてすみ、ポンプの丈を短く構成することができる。
【0013】
吐出ヘッドD4の押し下げを防止するスペーサーFを、吐出ヘッドD4と装着キャップAとの間に着脱可能に嵌合させた場合には、シリンダ部材Bを洗浄する際に、作動部材Dを装着キャップAに対して不動に固定しておくことができるため、作動部材Dの複雑な部分が移動により変形する等の不都合を確実に防止でき、ステムD2外面や空気用シリンダ20下面の洗浄も極めて行ない易くなる。また、シリンダ部材Bの取り外し、装着の際にも作動部材Dが固定されているため、その操作を円滑に行なえる利点もある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施例の形態を図面を参照して説明する。
【0015】
図1乃至図5はフォーマーポンプ1の一例を示すもので、フォーマーポンプ1は、装着キャップAと、シリンダ部材Bと、パイプCと、作動部材Dと、ポペット弁体Eと、スペーサーFとを備えている。
【0016】
装着キャップAは、フォーマーポンプ1を容器体100 に固定するためのもので、容器体100 の口頸部101 外周に嵌合させる周壁10の上端縁より、中央に作動部材Dを貫通させる窓孔を開口した頂壁11を延設し、窓孔周縁部より上方へガイド筒12を立設している。また、周壁10内周上端部に環状突部13を突設しており、環状突部13内方に環状突部13と所定の間隔をあけて係止筒14を垂設している。更に、係止筒14の下端より下方位置に於ける環状突部13の周面に沿って環状の係合凹溝15を凹設している。空気用シリンダ20両側位置の係合凹溝15には、図3或いは図4に示す如く、対向する一対の挿入溝16を穿設している。この係合凹溝15はシリンダ部材Bを装着キャップAに係止するための係止手段を構成するもので、図示例では環状に形成しているが、これに限られず適宜の幅を選択出来る。
【0017】
シリンダ部材Bは、大径の空気用シリンダ20の下部に、小径の液用シリンダ30を同心円状に延設している。空気用シリンダ20は、周壁部21の下端縁より内方へ上昇するテーパ状の底壁部22を延設し、底壁部22の内周縁に液用シリンダ30の上端縁を一体に連結して構成している。また、周壁部21の外周上端部にフランジ23を介して係合筒24を二重筒状に立設し、フランジ23外面の対向する位置に一対の係合突部25を突設している。更に、空気用シリンダ20の周壁部21下端より下方へ、外面に滑り止め用の多数の縦突条を縦設した摘み筒26を垂設している。そして、各係合突部25を各挿入溝16より挿入してその上方の係合凹溝15に挿入する、この際係合筒24は環状突部13と係止筒14との間に挿入される。次いでシリンダ部材Bを回動させれば各係合突部25は挿入溝16の無い部分の係合凹溝15部分に移動しシリンダ部材Bを装着キャップAに確実に固定する。尚,シリンダ部材Bを装着キャップAに着脱可能に係合する方法としては、上記手段に限定されず、例えば、装着キャップA下面に螺筒を垂設し、シリンダ外面を螺着する等の螺着手段を採用することも可能である。
【0018】
液用シリンダ30は、空気用シリンダ20の底壁部22内周縁に周壁部31の上端縁を連結して下方へ垂設し、周壁部31の下端縁より中央を開口したテーパ状の底壁部32を延設し、底壁部32の上面を吸込み弁用の弁座33として構成している。また、底壁部32の中央開口縁より下方へパイプ嵌合筒34を一体に垂設している。パイプ嵌合筒34には吸い上げ用のパイプCの上端を嵌着し、その下端を容器体100 内下端部に垂下させている。更に、液用シリンダ30内面の底壁部32外縁部から周壁部31下端部に至る部分に、周方向複数の係止リブ35を突設している。各係止リブ35の上下中間部には上向き段部を設けている。
【0019】
作動部材Dは、シリンダ部材Bに対して上方付勢状態で上下動可能に組み付けしたもので、液用ピストンD1と、ステムD2と、空気用ピストンD3と、吐出ヘッドD4とを備えている。
【0020】
液用ピストンD1はステムD2内下部に嵌着した嵌合筒部40の下端外周より外方へ上下スカート状の摺動部42を突設し、摺動部42を液用シリンダ30内周に液密摺動可能に嵌合させている。また、嵌合筒部40の上端部はステムD2内の上下方向中間部に於いて突条形態の逆止弁用の弁座41を形成している。そして、液用ピストンD1の嵌合筒部40下面と各係止リブ35の上向き段部との間にコイルスプリングsを介在させて作動部材Dを常時上方へ付勢させている。
【0021】
ステムD2は、上下端を開口した筒状をなし、液用シリンダ30に摺動する液用ピストンD1を下部外周に突設するとともに、空気用シリンダ20内を摺動する空気用ピストンD3を外周上部に連係させて、液用シリンダ30内及び空気用シリンダ20内を上下動可能に装着されている。ステムD2内上部には、フランジ状をなす吐出弁用の弁座50を形成し、玉状弁体51とで吐出弁52を形成しており、また、吐出弁用の弁座50の下面から逆止弁用の弁座41の直上までの間に周方向複数の縦突条53を突設している。更に、外面上部にはフランジ状に突設した空気吐出弁用の弁座54を突設しており、その上方の筒壁外周には周方向複数の縦突条55を突設している。
【0022】
空気用ピストンD3は、内周縁の筒状弁部60をステムD2外周に小幅の上下動が可能に嵌合させ、筒状弁部60外周より延設した階段状壁部61を介して、空気用シリンダ20の内周に液密摺動可能に嵌合した上下スカート状の摺動部62を延設して構成している。筒状弁部60はステムD2外周の縦突条55外面に上下動可能に嵌合させている。また、後述する如く、ステムD2の外周上端部には、内周下端部に環状凹部を周設した縦筒の下端部を嵌合しており、筒状弁部60はその環状凹部頂面と、空気吐出弁用の弁座54との間を上下動可能に装着しており、空気吐出弁用の弁座54とで空気吐出弁63を構成している。この空気吐出弁63は、図1に示す作動部材Dが最上方へ押し上げられている場合には閉塞しており、作動部材Dを押し下げた際には開弁し、更に、押し下げ状態から上方付勢力により上昇する際には閉塞する如く構成している。また、空気用ピストンD3の階段状壁部61には外気を導入するための外気導入弁64を設けている。外気導入弁64は、下降した作動部材Dが上昇する際に空気用シリンダ20内が負圧となることがで開弁し、外気を導入する。
【0023】
吐出ヘッドD4は、ステムD2の外周上端部に嵌合させた縦筒70を頂板71裏面より垂設し、頂板71周縁部からは外側垂壁部72を垂設し、また、縦筒70と外側垂壁部72との中間に内側垂壁部73垂設しており、更に、縦筒70の上端に基端を開口して、内側垂壁部73、外側垂壁部72を貫通して前方へ突設したノズル74を延設し、その先端ち吐出口を開口している。また、縦筒70の内周下端部には環状凹部75を凹設しており、また、縦筒70内周のステムD2直上部に、下部を縮径した隔壁用の筒部材76を嵌着している。そして、環状凹部75からステムD2と縦筒70との間を通り、筒部材76下方のステムD2内に連通する空気通路77を設けており、筒部材76と吐出弁52との間に気液混合室Rを画成している。
【0024】
また、気液混合室R下流には起泡部材78を設けている。この場合の起泡部材78は、メッシュ78a を張設した筒体78b を一対用意して、メッシュ78a が上端及び下端になる如く筒部材76内に嵌着させて構成している。
【0025】
ポペット弁体Eは、下端部外面に、それぞれ液用シリンダ30の係止リブ35間に位置させる、周方向複数の係止突部80を突設しており、液用シリンダ30内からステムD2内下部に至る長さを有している。下面周縁部はテーパ状に形成して吸込み弁用の弁座33とで吸込み弁81を形成しており、吸込み弁用の弁座33と下面が当接する位置から、各係止突部80がコイルスプリングs下面に当接する位置までの上下動が可能に装着している。各係止突部80上方は、下部を大径部に上部を径部に形成しており、小径部の上端にはテーパ筒状に拡開する逆止弁体82を形成し、この逆止弁体82と逆止弁用の弁座41とで逆止弁83を形成している。大径部の外周には周方向複数の凹溝84を縦設しており、小径部外周には周方向複数の縦突条85を突設している。
【0026】
スペーサーFは、ガイド筒12外周に着脱可能に嵌合した円弧板状の嵌合部90と、嵌合部90の後面より後方へ突設した板状の摘み部91とから構成している。装着したスペーサーFの嵌合部90は吐出ヘッドD4の内側垂下壁73下面に当接して作動部材Dの押し下げを防止する。また、装着に当たっては嵌合部90を弾性的に開く如く強制的にガイド筒12外周に嵌合させる。尚、スペーサーFはこの形態に限らず、作動部材Dの押し下げを防止すべく吐出ヘッドD4と装着キャップAとの間に着脱自在に嵌合する形態のものであれば種々採用できる。
【0027】
上記フォーマーポンプ1は、図1の状態からスペーサーFを外して吐出ヘッドD4を押し下げると、空気用ピストンがステムD2に対して相対的に上昇して空気吐出弁63が開き、下降する空気用ピストンD3により空気用シリンダ20内の空気が加圧されて空気通路77を介して気液混合室R内に導入される。一方、液用シリンダ30が下降してポペット弁体Eを吸込み弁用の弁座33に当接させるまで下降させるとともに、ポペット弁体EがステムD2に対して相対的に上昇して逆止弁83が開き、液用シリンダ30内の加圧液を吐出弁52を介して気液混合室に導入させ、ここで、気液を混合する。この際ポペット弁体Eはその逆止弁体82がステムD2の各縦突条53内面に摺動してステムD2に対して相対的に上昇する。気液混合室で混合された気液は、起泡部材78を通過して発泡し、ノズル74より泡として吐出される。
【0028】
吐出ヘッドD4の押圧を解除すると、コイルスプリングsの付勢力により作動部材Dが上昇し、その際空気用ピストンD3がステムD2に対して相対的に下降して空気吐出弁63が閉じ、空気用シリンダ20内の負圧化によって外気導入弁64が開いて外気が空気用シリンダ20内に導入される。一方、ステムD2の上昇によりポペット弁体Eは、逆止弁体82と各縦突条53の摩擦力で上昇し、吸込み弁81が開いて負圧化した液用シリンダ30内に容器体100 内の液が導入され、その際吐出弁52は閉じる。ポペット弁体Eはその係止突部80がコイルスプリングsの下面に当接するまで上昇するが、その後はステムD2に対して、逆止弁体82が逆止弁用の弁座41に当接するまで相対的に下降する。
【0029】
フォーマーポンプ1を洗浄する際には、例えば、スペーサーFを付けた状態でフォマーポンプ1を容器体100 から外し、次いで、装着キャップAに対してシリンダ部材Bを、各係合突部25が各挿入溝16に合致する位置まで回動させ、そのままシリンダ部材Bを下方へ引き下ろせば装着キャップAからシリンダ部材Bを取り外すことができる。その後取り外したシリンダ部材Bの空気用シリンダ20内面や、装着キャップA内の空気用ピストンD3下面及びステム外面の洗浄を行なう。洗浄の方法は適宜選択できるが、例えば、洗浄水の噴射、洗浄水での洗い流し、洗浄水内での上下動等が好ましく採用される。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】フォーマーポンプの縦断面図である。(実施例1)
【図2】フォーマーポンプの分解状態の縦断面図である。(実施例1)
【図3】図1のフォーマーポンプの底面図である。(実施例1)
【図4】図2のフォーマーポンプの底面図である。(実施例1)
【図5】シリンダ部材の平面図である。(実施例1)
【符号の説明】
【0031】
1…フォーマーポンプ
A…装着キャップ
10…周壁,11…頂壁、12…ガイド筒,13…環状突部,14…係止筒,15…係合凹溝, 16…挿入溝
B…シリンダ部材
20…空気用シリンダ,21…周壁部,22…底壁部,23…フランジ,24…係止筒,
25…係合突部,26…摘み筒,30…液用シリンダ,31…周壁部,32…底壁部,
33…吸込み弁用の弁座,34…パイプ嵌合筒,35…係止リブ
C…パイプ
D…作動部材
D1…液用ピストン
40…嵌合筒部,41…逆止弁用の弁座,s…コイルスプリング
D2…ステム
50…吐出弁用の弁座,51…玉状弁体,52…吐出弁,53…縦突条,
54…空気吐出弁用の弁座,55…縦突条,
D3…空気用ピストン
60…筒状弁部,61…階段状壁部,62…摺動部,63…空気吐出弁,
64…外気導入弁
D4…吐出ヘッド
70…縦筒,71…頂板,72…外側垂壁部,73…内側垂壁部,74…ノズル,
75…環状凹部,76…筒部材,77…空気通路,78…起泡部材,78a …メッシュ,
78b …筒体,R…気液混合室
E…ポペット弁体
80…係止突部,81…吸込み弁,82…逆止弁体,83…逆止弁,84…凹溝,
85…縦突条 F…スペーサー
90…嵌合部,91…摘み部
100…容器体
101…口頸部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器体100 の口頸部101 外周に嵌合させた装着キャップAに上端部を固定して容器体100 内に垂下するとともに、大径の空気用シリンダ20及び小径の液用シリンダ30を上下に同心円状に連設してなるシリンダ部材Bと、液用シリンダ30内を摺動する液用ピストンD1をステムD2外周下部より突設するとともに、空気用シリンダ20内を摺動する空気用ピストンD3をステムD2外周上部に連係させ、ステム上端に吐出ヘッドD4を嵌着して上方付勢状態で上下動可能に装着した作動部材Dとを備え、作動部材Dの上下動により液用シリンダ30内の液と空気用シリンダ20内の空気を合流させて起泡させ、吐出ヘッドD4の吐出口より泡として吐出する如く構成したフォーマーポンプであって、シリンダ部材Bの上端部を装着キャップAに着脱可能に嵌合させてシリンダ部材Bを取り外し可能に構成し、空気シリンダ20内を洗浄可能に構成したことを特徴とするフォーマーポンプ。
【請求項2】
装着キャップA内周上部に設けた環状突部13の周面に沿って凹設し、下面に挿入溝16を穿設した係合凹溝15を設け、挿入溝16を介して挿入した後回動させて係合凹溝15に嵌合させる係合突部25を空気用シリンダ20外周に突設し、以てシリンダ部材B上端部を装着キャップAに着脱可能に嵌合した請求項1記載のフォーマーポンプ。
【請求項3】
吐出ヘッドD4の押し下げを防止するスペーサーFを、吐出ヘッドD4と装着キャップAとの間に着脱可能に嵌合させた請求項1又は請求項2のいずれかに記載のフォーマーポンプ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−208786(P2009−208786A)
【公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−51039(P2008−51039)
【出願日】平成20年2月29日(2008.2.29)
【出願人】(000006909)株式会社吉野工業所 (2,913)
【Fターム(参考)】