説明

フォームチャンバ

【課題】泡放出圧力により吹き飛ばされた遮蔽部材が泡放出の障害にならないようにする。
【解決手段】大気圧以上の内圧をもった貯蔵タンクTに設けられる泡消火設備に装備され、前記貯蔵タンクTに連接する泡放出口4aと、前記泡放出口4aと遮断部Sを介して連通する筒状本体と発泡器2と、を備えているフォームチャンバ1において、前記遮断部Sは、前記筒状本体の出口に、天板24に対向して設けられ、泡放出圧力に押上げられて前記天板24に密着する遮蔽部材10を備え、前記天板24には、前記遮蔽部材10の横方向への移動を規制する遮蔽部材保持機構27が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、石油等の危険物を貯蔵する貯蔵タンク等に設けられる泡消火設備に関するもので、更に述べれば、前記泡消火設備に用いられるフォームチャンバに関するものである。
【背景技術】
【0002】
前記貯蔵タンクを有する各種施設等には、一般に泡消火設備が設けられているが、この様な泡消火設備において、フォームチャンバを備えているものがある。前記フォームチャンバは、貯蔵タンク上部の気体層の側面に取り付けられ、前記貯蔵タンク火災時には、送出された泡水溶液を規定の倍率で発泡させ、前記貯蔵タンク内の液面を消火用泡で覆う機器である。
【0003】
前記フォームチャンバは、大気圧以上の内圧をもった貯蔵タンクに設けられる泡消火設備に装備され、前記貯蔵タンクに連接する泡放出口と、前記泡放出口と遮断部を介して連通する筒状本体と発泡器と、を備えており、前記遮断部には、その出口部を閉鎖する遮蔽部材が設けられている。前記遮蔽部材としてガラス板が用いられているが、その理由は、貯蔵タンクの内容物の気化ガスによる二次側の腐食環境に対応するとともに、沿岸部に設置され、一次側が外気に晒されることによる塩害に対応するためである。
【0004】
このフォームチャンバでは、常時は前記遮断部の出口部がガラス板で閉鎖されるが、火災時には前記ガラス板が泡放出圧力で破壊されるので、消火用泡が前記泡放出口から放出され、窒息消火が行われる。
【0005】
前記ガラス板は、割れやすいので、貯蔵タンク内の圧力上昇や地震等によって破損することがある。そのため、頻繁に点検を行い、破損したガラス板を交換しなければならないので、メンテナンスに多くの時間と費用を要する。
【0006】
そこで、前記問題を解決するため、前記遮蔽部材を割れやすいガラス板の代わりに、堅牢な素材、例えば、ステンレスなどの金属材料やプラスチックで形成するとともに、泡放出圧力により該遮蔽部材を2次側へ吹き飛ばして開口させる構造が提案されている(例えば、特許文献1、参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】実公昭57−50051号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
前記特許文献1では、前記遮蔽部材が泡放出圧力を受けて吹き飛ばされると、前記遮断部が開放されるが、この遮蔽部材は移動フリーになっているので、開放後の位置や姿勢は一定ではない。そのため、前記遮蔽部材の停止位置によっては、円滑な泡放出に支障をきたすことがある。
【0009】
又、前記遮蔽部材が、消火用泡の圧力により遮断位置から外れて開方向に移動した後でも、該消火用泡の圧力の低下等により閉方向へ移動したり、又は、傾斜したりする恐れがある。即ち、前記遮蔽部材は、消火用泡の放出中に該遮蔽部材の開度が変化してしまう可能性がある。従って、消火用泡の通路が不安定なものになってしまう恐れがあり、それが発泡性能に悪影響し、規定の発泡倍率が得られなくなり、最悪の場合には、遮蔽部材が前記遮断部の出口部や泡放出口を塞いでしまい消火用泡が放出できなくなる恐れもある。
【0010】
この発明は、上記事情に鑑み、泡放出圧力により吹き飛ばされた遮蔽部材が泡放出の障害にならないようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この発明は、大気圧以上の内圧をもった貯蔵タンクに設けられる泡消火設備に装備され、前記貯蔵タンクに連接する泡放出口と、前記泡放出口と遮断部を介して連通する筒状本体と発泡器と、を備えているフォームチャンバにおいて、前記遮断部は、前記筒状本体の出口に天板に対向して設けられ、泡放出圧力に押上げられて前記天板に密着する遮蔽部材を備え、前記天板には、前記遮蔽部材の横方向への移動を規制する遮蔽部材保持機構が設けられていることを特徴とする。
【0012】
この発明の前記遮蔽部材保持機構は、前記天板に固定され、その周壁には複数の泡通過口が設けられている、前記遮蔽部材が収納可能な円筒体であることを特徴とする。
【0013】
この発明の前記遮蔽部材の外周部は、上側シールリング板と下側シールリング板により挟持され、前記上側シールリング板の内径は、下側シールリング板の内径よりも大きく形成されていることを特徴とする。この発明の前記遮蔽部材は、平板部を備え、その上面中央部に吊りボルトが突設されていることを特徴とする。この発明の前記遮蔽部材保持機構の円筒体内には、前記遮蔽部材の吊りボルトが挿入される挿入穴を備えた離間部材が設けられていることを特徴とする。
【0014】
この発明は、大気圧以上の内圧をもった貯蔵タンクに設けられる泡消火設備に装備され、前記貯蔵タンクに連接する泡放出口と、前記泡放出口と遮断部を介して連通する筒状本体と発泡器と、を備えているフォームチャンバにおいて、前記遮断部の遮蔽部材は、前記遮断部を開閉する平板部と、該平板部の内面に突設され、前記遮断部と天板との間隔より長く形成された円筒状のガイド体と、前記ガイド体の上部側に設けられた複数の泡通過口と、を備えていることを特徴する。
【発明の効果】
【0015】
この発明の前記遮断部は、前記筒状本体の出口に、天板に対向して設けられ、泡放出圧力に押上げられて前記天板に密着する遮蔽部材を備え、前記天板には、前記遮断部材の横方向への移動を規制する遮遮蔽部材保持機構を備えているので、前記遮断部の開放の際、泡放出圧力に押上げられて前記天板に圧着されるとともに、横方向への移動を規制される。そのため、前記遮蔽部材は、泡放出の障害とならない位置に保持されるので、前記遮断部の開口が一定に保たれ、規定の倍率で発泡させることができるとともに、泡放出口が塞がれることもない。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第1実施形態を示す図であり、フォームチャンバを貯蔵タンクに取り付けた状態を示す正面である。
【図2】フォームチャンバの前記遮断部が閉鎖状態時における縦断面拡大図である。
【図3】図2の要部拡大図である。
【図4】フォームチャンバの前記遮断部が開放状態時における縦断面拡大図である。
【図5】図4の要部拡大図である。
【図6】本発明の第2実施形態を示す図であり、フォームチャンバの前記遮断部が閉鎖状態時における縦断面拡大図である。
【図7】フォームチャンバの前記遮断部が開放状態時における縦断面拡大図である。
【図8】本発明の第3実施形態を示す図であり、フォームチャンバの前記遮断部が閉鎖状態時における縦断面拡大図である。
【図9】フォームチャンバの前記遮断部が開放状態時における縦断面拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
この発明の第1実施形態を図1〜図5により説明する。大気圧以上の内圧をもった貯蔵タンク、例えば、石油等の危険物を貯蔵するタンクT、の上部の気体層の外周面には、泡消火設備のフォームチャンバ1が設けられている。このフォームチャンバ1は、発泡器2と、前記発泡器2で発泡された消火用泡を前記貯蔵タンクT内に放出する泡放出口4aと、前記発泡器2と前記泡放出口4aの間に介在する遮断部Sと、を備えている。
【0018】
前記タンクT上部の気体層の内周面には、前記泡放出口4aから放出された消火用泡が流れ込む開口部が備えられ、該開口部と対向するデフレクタ4bが配設されている。前記開口部は、フランジ結合された連結管を介して前記泡放出口4aと連接する泡室4に連通している。前記泡室4の内部には、遮断部Sが設けられているが、この遮断部Sには、筒状本体3の上端部出口を開閉する遮蔽部材10が設けられている。前記筒状本体3は泡室4内に突出し、所定間隔をおいて前記泡室4の天板24と対向している。
【0019】
前記材10は、円板状部材であり、泡放出圧力に耐え得る強度を有する素材で形成されている。この素材として、例えば、鉄、ステンレス鋼等の金属材料、強化ガラス、プラスチック、強化プラスチックなどが用いられる。なお、塩害や腐食等に対処するため、前記円板状部材にフッ素樹脂などのコーテング層を形成してもよい。
【0020】
前記遮蔽部材10の外周部10aは、上側シールリング板20aと下側シールリング板20bにより挟持されているが、前記両シールリング板20a、20bは、同一弾性材により形成されている。前記下側シールリング板20bの外周部は、保持部材18の段部に支持されているが、この保持部材18は、筒状本体3の上端部出口に固定されている。前記下側シールリング板20bの内径は、筒状本体3の内径とほぼ同一に形成されている。
【0021】
前記上側シールリング板20aは、前記下側シールリング板20bの内径より大きな内径に形成されているので、前記上側シールリング板20aの内周縁は、前記下側シール板20bの内周縁より引っ込んでいる。そのため、前記両シールリング板20a,20bの内径が同一の場合に比べ、前記遮蔽部材10が外れやすくなっている。前記上側シールリング板20aの上面は、保持部材21により押圧されている。前記保持部材21は、ボルト22によって前記保持部材18に結合されている。
【0022】
前記天板24の上面には、取手25が突設され、その内面には遮蔽部材保持機構27が設けられている。前記遮蔽部材保持機構27は、円筒体であり、その周壁には、周方向に間隔をおいて複数の泡通過口27aが設けられている。この泡通過口27aの形状、数、大きさ、配設位置等は、必要に応じて適宜選択される。
【0023】
前記円筒体27は、前記遮蔽部材10を収納可能な大きさに形成され、その径は前記遮蔽部材10の径より大きく、又、その周壁の高さ(長さ)は、遮蔽部材10が天板24に密着したときに、横方向へ摺動しても外れない様な高さに形成されている。なお、前記円筒体27の大きさや周壁の高さ等は必要に応じて適宜選択される。
【0024】
前記筒状本体3の入口部には発泡器2が連通している。該発泡器2は、泡水溶液に外気を取り込むための空気取入口2aを備え、前記発泡器2の一次側、即ち、フォームチャンバ1の基端部は、フランジ3bで泡水溶液供給管Pに結合されている。
【0025】
次に、本実施形態の作動について説明する。火災が発生した際に、泡消火設備が起動され、泡水溶液が供給管Pに圧送されると、該泡水溶液は発泡器2により、空気取入口2aから流入する外気と混合されて発泡し、筒状本体3内において規定倍率の泡となって遮断部Sの遮蔽部材10を押圧する。そうすると、上側シールリング板20aの内周縁部が押上げられて変形し、前記遮蔽部材10の押さえ込みを解除するので、該遮蔽部材10は、泡放出圧力により吹き飛ばされて前記遮断部Sから離れ、放出する泡の圧力によって前記天板24の内面に圧着する。前記上側シールリング板20aは、下側シールリング板20bより引っ込んでいるため、前記下側シールリング板20bより遮蔽部材10を挟持する面積が小さいので、前記遮蔽部材10はスムーズに外れる。
【0026】
このとき、前記天板24に密着した遮蔽部材10は、泡放出圧力を受けるので、密着状態を維持するが、前記泡放出圧力の変化等により横方向の摺動が発生しても、円筒体27により、その移動範囲が規制されるので、設計通りの密着位置を維持することができる(図4参照)。
【0027】
前記遮蔽部材10に衝突した消火用泡Bは、進行方向を変えられて円筒体27の泡通過口27aから泡室4内に放出され、前記連結管を通り泡放出口4aを介して貯蔵タンクTの開口部から内部に放出される。前記貯蔵タンクT内に放出された消火用泡Bは、前記貯蔵タンクT内の液面を覆うので、窒息消火が行われる。
【0028】
開放された前記遮断部Sから消火用泡Bが放出されている限り、前記遮蔽部材10は前記円筒体27内に保持されるので、前記筒状本体3の遮断部Sの開口状態が一定に保たれ、消火用泡Bの発泡倍率や発泡量も一定に保たれるので、効率よく消火を行うことができる。
【0029】
火災が鎮火し、泡消火設備の運転を停止すると、前記遮蔽部材10を押圧する泡放出圧力がなくなるので、前記遮蔽部材10は天板24から離れ、筒状本体の遮断部S上に落下する。このとき、前記遮蔽部材10の外周部10aが、円筒体27の周壁に当接していると、該遮蔽部材10は前記周壁にガイドされながら落下する。フォームチャンバ1の復旧は、天板24を開放し、前記遮蔽部材10を下側シールリング20bと上側シールリング20aとで改めて挟持し、天板24を元通りに閉鎖して行う。
【0030】
この発明の第2実施形態を図6、図7により説明するが、図1〜図5と同一図面符号は、その名称も機能も同一である。この実施形態と第1実施形態との主な相違点は、次の通りである。
(1)遮蔽部材30が、遮断部Sを開閉する平板部30aと、該平板部30aの内面に突設されたガイド部30bと、を備えていること。
【0031】
前記平板部30aは、円板状に形成され、その上面中央部には吊りボルト32が突設されているが、この吊りボルト32はメンテナンス用のアイボルトである。ガイド部30bは円筒状に形成され、その外周面にはシールリング30cが嵌着されている。このガイド部30bの長さは、必要に応じて適宜選択される。
【0032】
(2)遮蔽部材保持機構である円筒体27の内側に、遮蔽部材30の平板部30aが密着する離間部材34が設けられていること。この離間部材34は円筒体27と同心状で、かつ、断面U字状に形成され、その平板部34aの中央部には吊りボルト32の挿入穴35が設けられている。前記挿入穴35は、平板部34aの中央部に形成されているが、前記遮蔽部材30の周縁部が円筒体27に内接した場合でも、吊りボルト32が余裕をもって挿入できる大きさに形成される。前記挿入穴35の配置位置、大きさ、等は必要に応じて適宜選択される。
【0033】
前記離間部材34の脚部34bは、泡室4の天板24内面に固定されている。前記脚部34bの長さは、前記吊りボルト32の突出長さと同一又はそれよりも長く形成されているが、前記円筒体27の長さよりは短く、例えば、円筒体27の1/2の長さに形成されている。この脚部34bの長さは、必要に応じて適宜選択される。
【0034】
この実施形態では、遮蔽部材30が泡放出圧力を受けると、遮断部Sから離れて前記離間部材34の平板部34aに衝突し密着する。このとき、遮蔽部材30の吊りボルト32は挿入穴35に遊嵌されるので、前記遮蔽部材30の平板部30aは平板部34aに密着する(図7参照)。
【0035】
なお、前記離間部材34の平板部34aは、前記泡室4の天板24から離れているが、この天板24の概念には、前記平板部34aも含まれる。フォームチャンバ1の復旧は、天板24を開放し、前記遮蔽部材30をその上端の吊りボルト32を用いて持ち上げ、筒状本体3の上端開口部にはめ込んでこれを閉止し、天板24を元通りに閉鎖して行う。
【0036】
この発明の第3実施形態を図8、図9により説明するが、図1〜図7と同一図面符号は、その名称も機能も同一である。この実施形態と第1実施形態との主な相違点は次の通りである。
(1)遮蔽部材38が、遮断部Sを開閉する平板部38aと、該平板部38aの内面に突設された円筒状ガイド部38bと、を備えていること。
【0037】
前記平板部38aの外周部は、シール部材39を介し筒状本体3の上端に密着されている。前記ガイド部38bは、円筒体であり、その長さLは、天板24と筒状本体3の上端との間の長さL0より長く、かつ、筒状本体3の円筒部より短く形成されている。この長さLは、前記筒状ガイド部38bが円滑に摺動するよう、長さL0の2倍の長さ以上に形成することが望ましいが、必要に応じて適宜選択される。
【0038】
前記円筒状ガイド部38bの上部側には、周方向に間隔をおいて複数の泡通過口40が設けられている。この泡通過口40の形状や大きさ、数、配設位置、等は必要に応じて適宜選択されるが、例えば、この泡通過口40の軸方向の長さは、円筒状ガイド部38bのほぼ全長に等しくなるようにしても良い。
【0039】
(2)泡室4の天板24に遮蔽部材保持機構が設けられていないこと。この実施形態では、前記ガイド部38bを有する遮蔽部材38自体が遮蔽部材保持機構の機能を備えている。即ち、遮蔽部材38が泡放出圧力を受けると、平板部38aは筒状本体3の上端から離れ、泡室4の天板24に密着する(図9参照)。
【0040】
このとき、遮蔽部材38の上部側に位置する泡通過口40は、筒状本体3から突出し、その下部側は前記筒状本体3内に位置している。そのため、放出される消火用泡Bは、平板部38aに衝突して進行方向を変更された後、前記泡通過口40から泡室4内に流出し、前記連結管を通って泡放出口4aから前記タンクT内に放出される。
【0041】
火災が鎮火し、泡消火設備の運転を停止すると、前記遮蔽部材38を押圧する泡放出圧力がなくなるので、前記遮蔽部材38の平板部38aは、天板24から離れ、前記筒状本体上端に落下する。このとき、前記遮蔽部材38は、筒状本体3に案内されながら自重により落下するので、前記平板部38aは、確実に前記筒状本体上端に到達する。
【符号の説明】
【0042】
1 フォームチャンバ
2 発泡器
3 筒状本体
4 泡室
4a 泡放出口
10 遮蔽部材
18 保持部材
20a 上側シールリング板
20b 下側シールリング板
21 保持部材
24 天板
27 遮蔽部材保持機構
27a 泡通過口
30 遮蔽部材
34 離間部材
38 遮蔽部材
40 泡通過口
T 貯蔵タンク
S 遮断部
B 消火用泡

【特許請求の範囲】
【請求項1】
大気圧以上の内圧をもった貯蔵タンクに設けられる泡消火設備に装備され、 前記貯蔵タンクに連接する泡放出口と、前記泡放出口と遮断部を介して連通する筒状本体と発泡器と、を備えているフォームチャンバにおいて、
前記遮断部は、前記筒状本体の出口に、天板に対向して設けられ、泡放出圧力に押上げられて前記天板に密着する遮蔽部材を備え、
前記天板には、前記遮蔽部材の横方向への移動を規制する遮蔽部材保持機構が設けられていることを特徴とするフォームチャンバ。
【請求項2】
前記遮蔽部材保持機構は、前記天板に固定され、その周壁には、複数の泡通過口が設けられている、前記遮蔽部材が収納可能な円筒体であることを特徴する請求項1記載のフォームチャンバ。
【請求項3】
前記遮蔽部材の外周部は、上側シールリング板と下側シールリング板により挟持され、前記上側シールリング板の内径は、下側シールリング板の内径よりも大きく形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のフォームチャンバ。
【請求項4】
前記遮蔽部材は、平板部を備え、その上面中央部に吊りボルトが突設されていることを特徴とする請求項1、又は、2記載のフォームチャンバ。
【請求項5】
前記遮蔽部材保持機構の前記円筒体内には、前記遮蔽部材の吊りボルトが挿入される挿入穴を備えた離間部材が設けられていることを特徴とする請求項4記載のフォームチャンバ。
【請求項6】
大気圧以上の内圧をもった貯蔵タンクに設けられる泡消火設備に装備され、前記貯蔵タンクに連接する泡放出口と、前記泡放出口と遮断部を介して連通する筒状本体と発泡器と、を備えているフォームチャンバにおいて、
前記遮断部の遮蔽部材は、前記遮断部を開閉する平板部と、該平板部の内面に突設され、前記遮断部と天板との間隔より長く形成された円筒状のガイド体と、前記ガイド体の上部側に設けられた複数の泡通過口と、を備えていることを特徴するフォームチャンバ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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